カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • 日産、Nissan ZEOD RCでの初デモ走行をWEC富士で実施

    日産、Nissan ZEOD RCでの初デモ走行をWEC富士で実施

    日産は、Nissan ZEOD RCでの初めての公式サーキット走行を今年のWEC世界耐久選手権の富士スピードウェイで行うことを発表した。

    完全な電動モードで走るNissan ZEOD RCは、WECの日本ラウンドが開催される10月18、19、20日の3日間、デモ走行を行う。これはカリフォルニアで行われているグローバルメディアイベント“日産360”で発表された。

    「Nissan ZEOD RC (Zero Emission On Demand Racing Car)」は、2014年のル・マン24時間でレースデビューを果たす。この世界で最も有名な耐久レースで、将来的なLMP1クラス参戦に向けて検討していくプログラムの一環として、日産は新しいレース用電動パワートレイン技術のテストを開始する。

    富士スピードウェイでNissan ZEOD RCを運転するのはニスモのグローバルアンバサダーを務めるミハエル・クルムです。ミハエル・クルムは2012年のNissanデルタウィング・プログラムにドライバーとして参加し、更に、今年のル・マン24時間レースのLMP2クラスでは3位を獲得している。

    ミハエル・クルムは安田裕信と共に、KONDO RACINGからSUPER GTに参戦している。また、SUPER GTやル・マン以外にも、オーストラリアで日産のファクトリーチームのニッサン・アルティマV8スーパーカーをテスト走行している。

    ミハエル・クルムは「富士で『Nissan ZEOD RC』を運転できることを本当に楽しみにしています。」とコメント。

    「去年のWECの富士ラウンドで、日産エンジン搭載車はLMP2クラスで良い成績を収めました。今年はさらなる成功をおさめることができると確信しています。日本のファンの皆さんに『Nissan ZEOD RC』が初めて走る姿をお見せすることができるのは、とても光栄です。」

    「電動車両で早く走ること、とりわけ富士の約1.6キロのホームストレートを走るということは、とてもユニークな経験になると思います。」

    「富士スピードウェイは歴史のあるコースです。ZEOD RCは、今後、モータースポーツの歴史を変えることになると思いますが、富士はこのクルマが初めて公式走行を行うのに、最もふさわしい場所です。」

    「デモ走行ではありますが、ストレートでどのくらいのスピードを出すことができるのかとても楽しみです。」

    Nissan ZEOD RCは間もなく、英国で日産/プレイステーションGTアカデミーの初代優勝者であるルーカス・オルドネスがハンドルを握り、テストおよび開発プログラムを開始しる。

    ルーカス・オルドネスとミハエル・クルムは、今年のル・マンで共に戦っており、2011年のGTアカデミーの優勝者であるヤン・マーデンボローと共にLMP2クラスで3位に入賞している。

    日産は、FIA世界耐久選手権のLMP2クラスで好調な成績をあげている。今シーズンの最初の4レース、シルバーストン、スパ・フランコルシャン、ル・マン、インテルラゴスではポールポジションを獲得、勝利を収めている。

    日産のグローバルモータースポーツダイレクターのダレン・コックスは「『Nissan ZEOD RC』のプログラムの目標のひとつは、このようなユニークなクルマの開発の舞台裏で何が行われているのかを、ファンの皆さんにお見せすることです。」とコメント。

    「その考えに基づき、私たちは今回のサーキット走行が、閉ざした扉の中でテストを行うよりもふさわしい方法と考え、このクルマの動いている姿をファンの皆様に見て頂くこととしました。」

    「そのデモ走行を、横浜のニスモ本社から90分のところにある富士スピードウェイという素晴らしいコースで実施できることを非常に嬉しく思っています。」

    「また今回は、来年のWECル・マンに出る他のたくさんのクルマと共にコースを走るので、私たちはこのデモ走行から初期の比較データを得ることもできるでしょう。」

    Nissan ZEOD RCは、富士でのデモ走行の後、ルーカス・オルドネスをテストドライバーに欧州で開発プログラムを実施する。そして来年のル・マン24時間では、ACO(フランス西部自動車クラブ)が、ル・マンでこれまで見られなかったような新しく革新的な技術を搭載したクルマのために設けた特別枠「ガレージ56」でレースデビューを果たす。

    日産の副社長のアンディ パーマーは「日産はゼロ・エミッション車の技術開発のグローバルリーダーとなりました。私たちは『Nissan ZEOD RC』で、世界一過酷なレースを戦います。また私たちは、このレースをLMP1パワートレインのポテンシャルをテストするための実験台とすることでさらに強みを伸ばすことができると信じています。」とコメント。

    「ZEOD RCプログラムは、多くの技術を開発し、日産が将来的にル・マン24時間レースのLMP1クラスで復帰するために、それら多くの技術をどのように使うことができるかを評価できるよう計画されています。」

    日産はすでに電気自動車のロードカーの開発においてグローバルリーダーとなっている。2010年に発売された「日産リーフ」は世界で最も販売台数の多い電気自動車となった。「日産リーフ」は、2010グリーン・カー・ビジョン・アワード、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2011、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2011、2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

    日産は2011年に、「NISSAN LEAF NISMO RC」を発表している。これは、「日産リーフ」に使われている107hpのモーターで駆動するレースカーのプロトタイプ。

    日産は、Nissan ZEOD RCは、モータースポーツの電動化における次なるステップと捉えており、電気だけでも走ることができるNissan ZEOD RCは、GTEクラスの車両よりも速いラップタイムを刻むと考えている。

  • デルタウイングクーペ、シェイクダウンを完了

    デルタウイングクーペ、シェイクダウンを完了

    デルタウイングクーペが、ローブリング・ロード・レースウェイでシェイクダウンを完了させた。

    2012年にル・マン24時間レースに参戦した日産デルタウイングをベースに、サイモン・マーシャルによって設計され、エラン・モータースポーツ・テクノロジーズによって製造されたデルタウイングクーペは、2014年のACO/FIAのレギュレーションに従ってプロトタイプ・コックピットが造られている。

    サイモン・マーシャルは、デルタウイングクーペに採用された新しいエンジンレイアウトが潜在的にスパイダー版が抱えていた温度問題を解決しており、シェイクダウンでのパフォーマンスに自身を持っている。

    [新しいエンジンインストールは、より良い冷却が全てだ。その一方で、エキゾーストとターボシステムへのアクセスがより容易になっている」とサイモン・マーシャルはコメント。

    「ルーフにエアインテークを追加したことで、クーリングエアーが50%増加しており、ターボとインタークーラーの位置を改めてパッケージし、より大きなオイルクーラーをインストールしている。その全てが明らかに機能している。フロントガラス、ドア、新しいパーツの全てが機能していた。成功した一日だった」

    ドライバーのキャサリン・レグは、初日のデルタウイングクーペのパフォーマンスに励まされたは、クローズドコックピットに慣れるには少し時間がかかりそうだと認めた。

    「全てが本当にうまくいった」とキャサリン・レッグはコメント。

    「スタッフは、全てをまとめあげるために非常に一生懸命に働いたし、彼らは相当な仕事をこなしてきた。スパイダー版と比較して、このクルマにはいくつか異なるニュアンスと特徴があるが、ルックスはとてもクールだね。クローズドコックピット、ピラー、カーブしたフロントガラスによって視覚的にちょっと異なるけど、素早く慣れることができると思う。アンディと僕は、ドライバー交代をするための最速の方法を見つけなければならないね!」

    「2週間後にサーキット・オブ・ジ・アメリカズでレースをすることには本当にポジティブだし、興奮している。みんなのリアクションを見るのを楽しみにしている。注目されるだろうね!」

    デルタウイングのマネージャー・パートナーとして設計段階から携わってきたドン・パノス博士も、デルタウイングクーペの進化を評価した。

    「クーペは、テストを成功させたことを嬉しく思っている。クーペは、エンジンベイに追加のスペースを提供しており、我々のエンジン熱問題を取り除いたように見える。クルマはトップがなくても対処できるように見えるし、競争力があることを楽しみにしている」

    デルタウイングクーペは、アメリカン・ルマン・シリーズがWEC世界モータースポーツ選手権に加わる9月19〜22日のオースティンでレースに参加する予定となっている。

    DELTAWING COUPE

  • ポルシェ、最新版LMP1カーをニール・ジャニがテスト

    ポルシェ、最新版LMP1カーをニール・ジャニがテスト

    ポルシェは、2014年のWEC世界耐久選手権への参戦に向けて最新版LMP1ハイブリッドのテストを実施。ニール・ジャニが、初めてポルシェ LMP1カーでのフルテストを実施した。

    2014年のドライバーとして発表されている4名のドライバーのひとりであるニール・ジャニは、以前にポルシェのヴァイサッハのテストトラックで短いシェイクダウンを完了していた。

    アップデートされたLMP1カーでテストはより包括的に実施され、ピットストップや燃料補給などのルーチンがこなされた。

    また、これまでのポルシェのテスト走行はヴァイサッハで行なわれていたが、今後は“国際的なサーキット”で実施されることが発表された。

    ポルシェは、2013年から2014年序盤にかけての完全なテストプログラムを立てており、各走行で新しいパーツとアップデートを持ち込むとみられている。

    「現在のテスト走行では、膨大な量の不可欠なデータを集めることができている。全ての走行距離が重要だ」とポルシェLMP1プロジェクトのディレクターを務めるフリッツ・エンツィンガーは述べた。

    「だが、非常に複雑なLMP1レーシングカーを開発し、来シーズンの初めまでに競争できるようにするためには、より多くのテスト走行距離が必要だ」

    「我々は各テストで果たしている進歩に満足している」

    ポルシェはニール・ジャニに加えて、ティモ・ベルンハルト、ロマン・デュマがテストを担当しており、2014年にはレッドブルから移籍するマーク・ウェバーが加わる。

    Porsche LMP1 画像

  • 小林可夢偉、オイル漏れが原因の出火でリタイア (WEC第4戦)

    小林可夢偉、オイル漏れが原因の出火でリタイア (WEC第4戦)

    小林可夢偉は、WEC第4戦サンパウロ6時間レースをリタイアで終えた。

    クラス4番グリッドからスタートした小林可夢偉のAFコルセ71号車だったが、チームメイトのトニ・バイランダーが走行中にオイル漏れが原因とみられるトラブルでマシンから出火。クルマは全損に近いダメージを負い、リタイアとなった。バイランダーに怪我はなかった。

    GTE Proクラスでは、AFコルセの51号車が優勝を果たした。

    小林可夢偉 WEC第4戦サンパウロ 決勝レース後のコメント

    結果はリタイアということで、別にクラッシュがあったとかそんなんじゃなかったんですけど、単純になんかオイルが漏れてたかなんかわかんないんでけど、クルマがかなり燃えて、クルマは全損に近いんじゃないかなというくらいダメージを負って、そのままリタイアとなりました。残念ながら、ポイントは獲れなかったんですけど、流れとしては表彰台獲れてたと思うんで残念ですけど、次はオースティン、頑張ります。

  • アウディ、WEC第4戦サンパウロで1-2フィニッシュ

    アウディ、WEC第4戦サンパウロで1-2フィニッシュ

    アウディは、WEC世界耐久選手権の第4戦サンパウロで1-2フィニッシュを成し遂げた。

    ブラジルでのレースの週末は、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュに先んじた、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエの優勝とともに幕を閉じました。このチームはこのサンパウロ6時間レースでの優勝により年間チャンピオンポイントを8ポイントから22ポイントまで上げ、先を行くチームメイト達との差を縮めた。

    完璧なレース展開をした現ワールドチャンピオン達は5月のスパに続く今シーズン2度目のWEC勝利を祝った。1号車のファスラー / ロッテラー / トレルイエが、2号車に3周先行してインテルラゴスのフィニッシュラインを過ぎる瞬間を38,000人もの観客が見守った。ル・マン勝者のロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュが30ポイントのアドバンテージを上げていることにより、シーズン中盤のアウディ同士のチャンピオンポイント争いもますます面白くなってきている。

    レースでは大きな差をつけられた2号車だが、それが彼らの真のパフォーマンスに影響を与えることはなかった。序盤、アウディのファクトリードライバー、アラン・マクニッシュが優勢に立った。しかしその後ドライバー達は、不運の連続に見舞われることになる。セイフティカー介入時、トム・クリステンセンがピットイン後にペースの遅いGTカーの後方に戻らざるを得なくなった。ファステストラップで走行していた9度ものル・マン勝者は、前方グループのペースについて行くことができない車のおかげで、約30秒ものタイムロスを喫した。さらに、ロイック・デュバルに交代、リカバリーに向かおうとしたその時、142周目のピットレーンでの出口で、タイヤ交換取り付け時に不調があった右リヤタイヤを失った。そのためデュバルは3本のタイヤのみで1ラップを完走しなければならないはめに。さらに2回のストップ&ゴー ペナルティが年間チャンピオンポイントの上位ドライバー達の不運の締めくくりとなり、トータルで4周も失う結果となってしまった。

    最終的にはアウディモータースポーツ代表であるDr.ヴォルフガング・ウルリッヒも、これ以上に望みようのないレースの結果に満足している。アウディスポーツチームヨーストは、グリッドポジション1番2番を獲得、ファステストラップを叩き出した上、1位と2位を独占。可能な限りでの最高の結果を得て、南米での初勝利を祝った。ただし、待ち望んでいたトヨタとのバトルは起こらなかった。挑戦者トヨタの唯一の車両が序盤25周目にしてアクシデントに巻き込まれ、リタイアを余儀なくされてしまったからだ。

    次は9月22日、WEC初開催となる、アメリカはテキサス、オースティンのサーキットにてレースが行われる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「アウディにとって、1位2位を獲得できた素晴らしいレースでした。ライバルのトヨタが彼ら自身のミスではない原因によってリタイアしてしまったのは残念でした。しかし、やはり我々の2台の車にとっては長時間のタフな戦いでした。彼らは見事なレースをしてくれました。タイヤが外れてしまったり、その影響による結果など不運が2号車を襲いましたが、それでもレースを続けることができました。チャンピオン争いは厳しいものになってきましたが、最後まで戦い続けられることに疑問の余地はありません」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
    「これ以上の結果は不可能です。しかしレースは「1-2フィニッシュ」から連想されるような簡単なものではありませんでした。1号車は非常に快調でしたが、2号車は多くの不運に見舞われました。最初はレースをリードしていましたが、セイフティカー介入の間にドライバーのミスのせいではないのにポジションを失ってしまいました。そして後にはリヤタイヤが外れるアクシデントが起こりました。我々は非常に精巧なモニタリングシステムを採用していますが、それでも非常に小さい、起こり得ないようなことも「可能性」はあります。それが今日起こってしまいました。メカニック達を責めることもできません。良い面を言いえば、両マシンとも間違いなく完璧な走りを見せてくれたことです」

    マルセル・ファスラー(Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「表彰台のトップに戻るのは最高です。今回も多くの出来事があったレースでしたが、私達は運が良く全く何の問題も起こりませんでした。だから最終段階では後方から全くプレッシャーを受けることもなく、勝利を手に入れることができました。皆が素晴らしい仕事をしました。2号車にとっては残念でしたが、これでチャンピオンに少し近づくことができました」

    アンドレ・ロッテラー(Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「できるだけ多くのポイントを取り戻すことは我々にとって非常に重要なことでした。
    もちろんアウディが勝つことが最重要でしたが。2号車にとっては非常に難しいレースになったのにも関わらず、我々はやり遂げることができました。トヨタのリタイアは残念でした、その後スリルがなくなってしまいましたから。チーム全体が素晴らしい仕事をしました。とても嬉しいです」

    ブノワ・トレルイエ(Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「最近で言えばル・マンを筆頭にして、1号車はあまり物事が上手く運んでいなかったので、とても嬉しいです。他の車の不運によって有利になったのも明らかですが。それによってあまり渋滞の中でリスクを負うこともなく安全に走行できました。一流の仕事をしてくれたチームメイトとメカニック、エンジニア達に心から感謝いたします」

  • トヨタ、レース序盤でクラッシュリタイア (WEC 第4戦)

    トヨタ、レース序盤でクラッシュリタイア (WEC 第4戦)

    トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDのサンパウロ6時間レースは、スタートから30分ほど経過したところでリタイアとなった。

    スタートを担当したのはステファン・サラザン。彼は公式練習でレースセッティングによる走りが十分出来なかったが、スタートグリッドに着く前のウォームアップ走行で、TS030 HYBRIDの状態が素晴らしいことを確認してローリングスタートを切った。

    スタート位置は3番手グリッド。スタート後もそのままの順位を保ち2台のアウディを追い上げつつあったが、26周目にクラッシュしてレースを終えた。

    クラッシュは不可抗力の結果だった。サラザンが26周目の第2コーナーを過ぎて緩やかな左コーナーで#32 LMP2カーを抜きにかかった時、その車両が突然姿勢を崩し、#8 TS030 HYBRIDに接触、TS030 HYBRIDはコース外に押し出され、タイヤバリアにクラッシュした。サラザンに為す術は無かった。

    ピットにとまるTS030 HYBRID サラザンはクラッシュしたTS030 HYBRIDから壊れたボディ部品を除去し、ピットまで戻る努力をしたが、ダメージが激し過ぎ、クラッシュの現場からTS030 HYBRIDを動かすことは出来なかった。

    このクラッシュによる早期リタイアで、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミはレースを走ることなくサーキットを離れることになった。

    トヨタ・レーシングは今回のクラッシュを乗り越え、次戦となる第5戦オースチン6時間レースにはサンパウロと同じハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを持ち込み、シーズン後半に向けてアウディに戦いを挑む。

    TS030 HYBRID #8:(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    決勝レース:リタイア(25周)、最速ラップ:1分22秒545

    ステファン・サラザン #8:
    チームに対して残念な結果になって、本当に申し訳なく思っている。レースは順調に運んでおり、ごく当たり前の場所でLMP2カーに追い抜きをかけた。ところがその瞬間、LMP2のドライバーがコントロールを失い、TS030 HYBRIDにぶつかって来た。残念ながら為す術は無かった。何とかTS030 HYBRIDをピットに戻すべく、出来る限りの事をしたが、叶わなかった。最悪の結果となってしまった。今日のレースには期待していただけに、とても失望している。

    木下美明 チーム代表:
    レースは時として厳しいものだが、今日は特にそのことを強く感じた。この週末、車は順調に仕上がって来ていたので、アウディと良い戦いが出来ると大いに期待していた。それだけにレース序盤でのリタイアは残念だ。今回のクラッシュはレーシング・アクシデントで、ドライバーのサラザンには避ける術がなかったと思う。短時間でレースを終える事になり、応援してくれていた大勢のファンとサポートを頂いていた方々に本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。我々に出来ることは、これから先の戦いに全力を尽くすことだ。

  • 小林可夢偉 「タイム差を見るとそんなに悪くはない」 (WEC第4戦)

    小林可夢偉 「タイム差を見るとそんなに悪くはない」 (WEC第4戦)

    小林可夢偉が、WEC第4戦サンパウロ6時間レースの予選を振り返った。

    小林可夢偉のAFコルセ71号車は、GTE Proクラスで4番手タイムを記録。

    アストンマーティンとポルシェに先行を許したAFコルセ勢だが、小林可夢偉の71号車はトップのアストンマーティン98号車とはおよそコンマ2秒とまずまずの予選パフォーマンスをみせた。

    小林可夢偉 WEC第4戦サンパウロ 予選後のコメント


    今日は4番手ということで、実際タイムは結構近かったんで、明日に向けては十分戦えるかなと思います。予選に関してはちょっと僕らずっとここんとこパフォーマンスがいいわけではないので、タイム差を見るとそんなに悪くはないかなと。明日、このコース結構短い方なので、タイヤが一番重要になると思います。あと、結構僕らのクルマはトラブルとかでバタバタしてて、タイヤの持ちとかわかっていないんで、明日空けてみないとわかんないんですけど、しっかりまずポイント獲って、しっかりチャンピオンシップの前のクルマに近づけるように頑張りたいと思います。

  • トヨタ、サンパウロ6時間レースを2列目からスタート

    トヨタ、サンパウロ6時間レースを2列目からスタート

    トヨタは、第4戦サンパウロ6時間レースの予選で#8 TS030 HYBRIDは2台のアウディに僅差の3番手タイムを記録、明日の決勝レースを2列目グリッドからスタートする。

    予選は25分間で行われ、トヨタ・レーシングはアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミがタイムアタックを担当、もう1人のドライバー、ステファン・サラザンはピットガレージでその様子を見守った。

    今年のWECの予選は、2人のドライバーが最低2周のタイムアタックを行わなければならない。そして、それぞれのベスト2周のタイムを足したもの(合計4周分)を周回数で割って平均ラップタイムを出し、そのタイムでスタートグリッドが決まる複雑なものだ。しかし、2人以上のドライバーで走る耐久レースならではの、優れたシステムといえる。

    トヨタ・レーシングは、まずブエミがタイムアタックを担当、2周のタイムを記録したあとでデビッドソンにステアリングを託した。しかし、デビッドソンが2周をこなして3周目に更なるタイムアタックを仕掛けようとした時、第1コーナーを過ぎたところで#2アウディがスピン、黄旗が提示されアタックは中止せざるを得なかった。その直後、予選セッションを3分残したところでハプニングが発生した。上空にあった広告バルーンが落下、そのバルーンが吊していた旗がメインストレートに落下したのだ。当然予選セッションは赤旗中断。デビッドソンはピットに戻り赤旗解除に向けて待機するが、すでにタイヤは性能を発揮するピークを失っており、事実上トヨタ・レーシングの予選は赤旗と共に終了した。

    最終的に#8 TS030 HYBRIDの平均タイムは1分21秒580で、2列目グリッド3番手からのスタートになった。ポールポジションは#1アウディだが、彼等とトヨタのタイム差は僅か0秒277。非常に接近した予選であった。

    ちなみに、午前中に行われた公式練習3回目では、#8 TS030 HYBRIDはスムーズな走りで2番手のタイムを記録している。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第3回目:2番手(1分21秒452)29周
    予選:3番手(平均1分21秒580)

    アンソニー・デビッドソン #8:
    #8 TS030 HYBRIDは素晴らしいバランスに恵まれ、我々が記録したラップタイムは現状ではベストのタイムだと言える。ほんの少し不安も残るが、明日への手応えは掴んだ。ポールポジションがすべてではない。最も重要なのはレースに向けて素晴らしいバランスを得られたことだ。タイムアタックの最中に第1コーナーで黄旗を見たときにはしまったと思ったが、このようなことも起こると考えて前もってタイムアタックをしていた。3番手は我々が成し得るベストな結果だが、以前と比べてより接近したタイムには可能性を感じる。明日は勝てそうな気がする。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    正直言って2台のアウディに僅かに届かなかった点は残念だが、これが現実だ。しかし、TS030 HYBRIDの感触は良くレースに向けてのセットアップも良いので、明日のレースでは良い走りが出来るだろう。我々ドライバーもまったくミス無く走ることが出来たことに満足している。ラップタイムも昨年より向上している。昨年より1秒も速いと言うことは、素晴らしい改良の成果であり喜ばしいことだ。明日の決勝レースでは、正しい戦略と巧みな混雑の回避が鍵になるだろうが、上手くやれると思う。

  • 小林可夢偉 「富士に繋げるように頑張りたい」 (WEC 第4戦)

    小林可夢偉 「富士に繋げるように頑張りたい」 (WEC 第4戦)

    小林可夢偉が、WEC世界耐久選手権 第4戦サンパウロの初日のフリー走行を終えての印象を語った。

    前戦ル・マン24時間レースから約2カ月ぶりとなるWEC世界耐久選手権。

    初日のフリー走行では、小林可夢偉の乗るAFコルセ71号車は、クラス7番手でセッションを終えた。

    小林可夢偉 WEC第4戦サンパウロ 金曜フリー走行後のコメント


    今回はサンパウロで第4戦目ですね。今回、テストを何回かイタリアの方でして、ここまで来たんですけど、今、持ってきたパーツをいろいろテストしている段階で、どこまで自分たちがパフォーマンスさせるかっていうのは明日からかなっていう風に思います。サンパウロ、このコースは僕は良く知っているので、逆に言えば、本当クルマの調子次第って感じだと思うんですけど、もちろん、チャンピオンシップもあるので、なんとか富士に繋げるように頑張りたいと思います。

  • トヨタ、公式練習初日から順調な仕上がり (WEC 第4戦)

    トヨタ、公式練習初日から順調な仕上がり (WEC 第4戦)

    FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サンパウロ6時間レースが、ブラジル・サンパウロ近郊のインテルラゴス・サーキットで公式練習から幕を開けた。

    トヨタは、このレースにハイダウンフォース仕様の#8 TS030 HYBRIDを持ち込んだ。ドライバーはアンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミの3人。

    彼等が駆る最新型ハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDは、サンパウロに始まる残りのシーズン戦で高い戦闘力を発揮すべく、フロント及びリアに変更が施されている。残り5戦が行われるサーキットはル・マンと比べて距離も短く、ハイダウンフォース仕様が適しているとの判断からだ。

    トヨタの誇るトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)も、6時間のスプリントレースで十分な力を発揮できるように、あらゆる改良が施されて来た。ル・マンでは耐久性向上が図られたが、サンパウロ6時間レースでは加速の度に300馬力のモーター出力が確実にV型8気筒3.4リットルエンジンをアシスト出来るようにセットアップされている。

    こうした改善が功を奏し、TS030 HYBRIDは、午前中に行われた公式練習第1回目に昨年のポールポジション・タイムを凌ぐ最速タイムを記録し、ル・マン後の努力が実を結んだことを証明した。90分のセッションでは、ほとんどの時間をデビッドソンがステアリングを握り、最後の12分間をサラザンが担当した。

    午後に行われた公式練習第2回目は耐久テストを中心に行い、2台のアウディに次ぐ3番手のタイムを記録した。この午後のセッションはサラザンがロングランのテストをするためにまずコックピットに収まった。ちなみにサラザンは2007年、このインテルラゴス・サーキットでル・マンシリーズのタイトルを決めている。ブエミは午後の公式練習の最後にLMP1レースカーでは初めてインテルラゴスを走ったが、2009年から11年までの3年間F1ブラジルGPでこのコースを走っている。

    トヨタ・レーシングにとって、サンパウロ6時間レースは、ちょうど一年前に初めてWECでの勝利を飾った記念すべきレースでもある。今年もその再現を願い、ル・マンが終了した後にドイツのラウジッツリンク・サーキットで2日間にわたるテストを行い、確かな手応えを得て今週末の決勝レースへと臨む。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第1回目:1番手(1分21秒881)43周
    公式練習第2回目:3番手(1分22秒675)57周

    アンソニー・デビッドソン #8:
    今日はTS030 HYBRIDのバランスも良く、タイヤのグリップレベルも十分だった。先日のテストとほぼ同じような感触だ。午前中はラウジッツリンクで行ったタイヤ・プログラムを引き継いだ。テストの成果と共に、納得のいくポジションに満足している。公式練習ではタイヤテストをメインに走り込んだが、車高の変更に合わせバランスも取り直した。また、混雑時に運転がしやすいようにメカニカルバランスの変更も行った。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    ル・マン後の長い休息の後にトヨタ・レーシングでレースに戻れることは素晴らしいことだ。インテルラゴスは1周の距離が短いので混雑は必至。この混雑をいかに処理するかが重要になる。午前中の公式練習は快調だったが、午後はいくつかの問題に立ち向かった。気温が上がって来るので、そのコンディションに合わせてセットアップを詰める必要がある。レースは接近戦になるはずだが、今日の成果を持ってすれば、日曜日はエキサイティングなレースを見せられるはずだ。

    ステファン・サラザン #8:
    今日は快調で、我々のパフォーマンスには満足している。 1日をレースへの準備に費やし、午後は長い距離を走り込んだ。TS030 HYBRIDの感触はとても良く、パッケージは強力だと思う。午前中のセッションのほとんどを走り込んだデビッドソンも、午後に走ったブエミも満足していた。改善されたTS030 HYBRIDを運転したのは今日が初めてだが、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。もちろん、予選までに更にセットアップを煮詰めていくが、現時点では良いスタートが切れたと思う。

    明日31日(土)は10:20(日本時間22:20)から1時間にわたる最終公式練習のあと、15:10(同1日3:10)から25分間の予選が行われ、6時間の決勝レースは9月1日(日)正午(同2日0:00)にスタートが切られる。