カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • アウディ、WEC第4戦オースティンで今季2勝目

    アウディ、WEC第4戦オースティンで今季2勝目

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)で2大会連続の1-2フィニッシュを獲得し、今季2勝目を挙げた。

    6月のル・マン24時間レースでの優勝に引き続き、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組が、今季4大会目のオースティン大会を制した。

    突然の雨で多発した事故により何度か赤旗が出された一方、夜間セッションではドライコンディションでの激しい闘いを余儀なくされるなど、テキサスの地で開催されたレースは、スリリングな展開となった。

    ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / トム・クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)組が2位を獲得し、アウディは1-2フィニッシュを達成した。

    通算20回目という長くないWECの歴史の中でも、今回のレースは今後も記憶に残るであろう激しいものとなった。6時間レースが終了した際、優勝したアウディのリードは、2番手を走る同僚達にわずか53秒という僅差だった。今回のレースを観戦した方々は、チェッカーフラッグが振られるまで、息もつけない激しい展開を目の当たりにした。

    レースは、眩しい日差しが注ぎ、気温は30度という、いつもと同じ好天に恵まれてスタートした。アウディは、最初のピットストップでタイヤ交換を行わないという戦略により、レース序盤から確実にポジションアップしていた。レース開始から1時間半が経った頃に降り始めた小雨は、ほどなくして土砂降りとなった。

    アウディは、2台のAudi R18 e-tron quattroのタイヤを絶妙のタイミングでレイン仕様に変更。ブノワ・トレイルエが先頭で、トム・クリステンセンが3番手を走行中、何台もの車両がグラベルエリアにコースアウトし、非常に危険な状況と判断されたため、赤旗が提示された。

    約50分間の中断後、セフティカーの先導でレースが再開された。レースリスタート時、2台のAudi R18 e-tron quattroはレインタイヤを装着していたが、レース再開から15分後、アウディスポーツ チームヨーストはゼッケン2号車のタイヤをインターミディエイトに変更した。対応領域の広いタイヤを装着したブノワ・トレルイエは、1時間後にスリックタイヤに交換するまでの間に、トップの位置を取り戻していた。

    一方、もう1台のアウディは別の戦略を立てていた。インターミディエイトに交換する時間を抑えるため、確実にスリックタイヤが必要なコンディションになるまで、レインタイヤのままで走行を続けた。この作戦により、ピットストップが1回少なくなるというメリットを得られたが、トム・クリステンセンはスリックタイヤに交換する前に、一端インターミディエイトに変更せざるを得なかった。その後のルーカス・ディ・グラッシの猛追により、ゼッケン1号車は2位でゴールすることが出来た。

    アウディは、昨年に続いてWECの北米ラウンドを制した。20戦目を迎えた世界選手権でアウディにとって今回の優勝は、2012年に始まり今回での13回目の優勝となった。全8大会中4つ目となった今大会での優勝により、アウディモータースポーツ代表・Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒとLMPプロジェクトリーダー クリス・レインケ率いるチームは、今季のWECマニュファクチャラーズ選手権ポイントでトップに躍り出た。次戦は今から3週間後に開催される、富士大会となる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「非常に困難なレースだった。土砂降りによりコースアウトを余儀なくされるライバルが多い中、我々は適切なタイミングでレインタイヤへの変更を終えたことで、良いペースでの走行を続けられ、最終的に1-2フィニッシュを獲得することが出来ました。すべてが上手くいきました。マシンの状態は良く、ドライバーの走りは完璧で、どのピット作業も素早く行われました。今回の成功をとても嬉しく思っています。ル・マン後も、凄く良い状態が継続されていることが、素晴らしいことだと感じています」

  • ポルシェ、長時間レースをリードするも表彰台を逃す (WEC第4戦)

    ポルシェ、長時間レースをリードするも表彰台を逃す (WEC第4戦)

    ポルシェのワークスチームからスポーツカー世界耐久選手権(WEC)にエントリーする919ハイブリッドは、米国オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたWEC第4戦において予選2位、3位という好位置からスタートし、6時間におよぶ決勝レースでは長時間にわたってリードしたものの、結果4位および5位に終わった。

    予選で2位を獲得したLMP1クラスの919ハイブリッド(カーナンバー14)をドライブするロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組は、決勝レースでも好調さを見せつけ長くトップを走り続けましたが終盤でトラブルに見舞われ、4位でレースを終えた。もう1台のポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー20)のティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は、5位でフィニッシュした。

    スターティングドライバーを務めたデュマとウェバーは、レース序盤で早くも後退し1回目のピットストップ前には、それぞれ5位と6位を走行していた。最初の100分が経過すると、雨が降り出し急に水に浸かったコースでは、6台の車がスピンしてコースアウトしてスタックしたが、ティモ・ベルンハルトがステアリングを握るカーナンバー20のもそのうちの1台でした。混乱が生じたコースにはレッドフラッグが出され、レースは45分間中断された。

    セーフティカーの後からの再スタートでは、ジャニがドライブするカーナンバー14はスリック・インターミディエイトタイヤを選択していた。ジャニは間もなくリードを奪い、105周後にピットインし919ハイブリッドを託されたリーブはスリックでコースに復帰する。133周の後、リーブは最終の給油を行うべくリードを保ったままピットに入ったが、その後、エンジンパワーを失い4位に後退したままレースを終えた。

    カーナンバー20のベルンハルトは、フルウエットタイヤでグラベルから救出された後、レッドフラッグの後も走行を続けることができたが、彼もすぐにスリック・インターミディエイトタイヤに履き替えた。90周目に4位のままハートレーと交代。最後の30分で、ウェバーが再び車に乗り込み、最終的に5位でフィニッシュラインを通過した。

    ヴォルフガング・ハッツ (ポルシェAG 研究開発担当役員)
    「チェッカーフラッグの直前まで、今の週末は非常に期待感がもてるもので、私達はレース優勝を目指して戦いました。チームは優れた仕事をしたにもかかわらず、報われなかったのは残念です」

    フリッツ・エンツィンガー (ポルシェAGのLMP1プロジェクト トップ)
    「残念ながら、ここ数ヶ月の開発と素晴らしい予選結果をチャンピオンシップのポイント獲得に十分に活かすことができませんでした。ル・マンでの展開と同様、表彰台獲得、さらに言えば優勝のチャンスがありました。私達は、カーナンバー14のパワーダウンの原因を徹底的に分析し、富士スピードウェイでのレースに備えます」

    アンドレア・ザイドル (LMP1チーム監督)
    「レースの結果は、もちろん残念なものでした。厳しいレースで、コンディションも複雑でした。レース序盤は、ドライで気温も高く、リーダーのペースに追従することはできませんでしたが、雨の中で私達は驚く程の強さを発揮しました。再スタートでは、可能性を高めるために、それぞれ別の作戦を割り振りました。そして、カーナンバー14にスリック・インターミディエイトタイヤをチョイスし、リードを取ることができました。しかし、終盤にパワートレインにトラブルが発生し、表彰台を逃しました」

    LMP1クラス ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー14)
    ロマン・デュマ
    レース序盤は30°を超える気温のため、多少苦戦しました。コースが空いていた周回では問題ありませんでしたが、トラフィックではアンダーステアが強すぎました」。

    ニール・ジャニ
    「雨が降り出してからは、どうにもなりませんでした。最初は、1つのコーナーだけがウェットになったのですが、すぐにサーキットのあらゆる場所が水浸しになりました。私は上りに差し掛かったところでスライドしました。グラベルトラップを超えて、芝に突っ込み、コースに戻りました。再スタートはスリック・インターミディエイトタイヤで行くという判断は正解でした。熱さのためサーキットがすぐにドライになることを願っていました。自分はこのタイヤを本当に上手く使い30秒以上のリードを持って車を渡しました。作戦はすべて正しく機能し、チームはすばらしい仕事をしました」

    マルク・リーブ
    「厳しい戦いでした。ロマンとニールは良いレース運びをしました。ポルシェ919ハイブリッドをトップで受け取ったことは、素晴らしいことでした。しかし、私がピットストップした後、エンジンが急にパワーダウンしたため、最後までリードを守り切ることができませんでした。チームは車をしっかりと準備してくれました。私達は本当に表彰台に上ってしかるべきでした」

    LMP1クラス ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー20)
    ティモ・ベルンハルト
    「今日は、ついていませんでした。雨が降り出すまで、スティントの出だしは好調でした。私はスリック・インターミディエイトタイヤを選択しましたが、ピットレーンで急に雨が激しくなりました。私は自分が浮いているのに気付きました。まるで乗客のような気分でした。セーフティカーの後からの再スタートでは安全策を取り、フルウエットタイヤで臨みましたが、これが不利に働いてしまいました。その後、スリック・インターミディエイトタイヤに換えたあとは、何も問題ありませんでした。これがレースというものです」

    ブレンドン・ハートレー
    「ティモから車を受け取った時点で、すでに1周遅れでした。ポルシェ919ハイブリッドは強い印象を与え、昼も夜も両方ともドライビングを愉しむことができました。担当スティントの途中にはコース上の大きな破片に衝突し、エアロダイナミクスに多少の影響が出てしまいました」

    マーク・ウェバー
    「最初、アウディとよいバトルをしました。しかし、トラフィックでは彼らの方が明らかに余裕があり、簡単にさまざまなラインを取ることができていました。一時的に、フルブーストが使えなくなりましたが、走行中に解決することができました。レース序盤の高温と、その後のそれぞれのスティントにも我々が多くを学んだのは間違いありません」

  • トヨタ、波乱の大雨から猛追で3位表彰台 (WEC第4戦)

    トヨタ、波乱の大雨から猛追で3位表彰台 (WEC第4戦)

    トヨタは、FIA世界耐久選手権第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースに2台のTS040 HYBRIDで出場。急変する天候によりドラマティックながら厳しい戦いとなったレースで、3位表彰台を獲得した。

    レース序盤、サーキットは突然の豪雨に見舞われ、波乱のレースとなった。この豪雨でアンソニー・デビッドソンとニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミのTS040 HYBRID #8は4位へと後退したが、諦めることなく追い上げを続け、3位でフィニッシュ。ドライバーズ選手権では11ポイント差で首位の座を守った。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと共に、マイク・コンウェイがトヨタ・レーシングでのデビューレースを戦ったTS040 HYBRID #7は6位。この結果、前半戦を終えたシリーズのマニュファクチャラーズ選手権では、トヨタ・レーシングはアウディに18ポイント差の2位につけることとなった。

    レースは、1000馬力を四輪駆動で発揮するTS040 HYBRIDがその速さを存分に示し、ポールポジションからスタートの#8ブエミが首位を独走。1周目にして、5番手スタートの#7ブルツも2位に浮上した。

    1時間弱が経過したところで2台のTS040 HYBRIDはピットへ向かい、#7はコンウェイへ、#8はラピエールへとドライバー交代。しかし、その後まもなく、サーキットは激しい雷雨に見舞われ、順位は大きく入れ替わることとなった。走行不可能なほどの難コンディション下で、2台のTS040 HYBRIDは共にアクアプレーニング現象に見舞われコースオフ。#8はグラベルに捕まり脱出出来なくなってしまった。

    他にも数台が同様の状態となり、レースは安全のために赤旗が振られ中断となった。

    中断の間もレースをカウントする時間は進んでいった。約1時間の中断の後、セーフティカー先導でレースは再開。大波乱の赤旗中断を経て、ラピエールがドライブする#8は4位、コンウェイの#7は7位で、共に周回遅れとして再スタートを切った。

    日が沈み、闇がコースを包む中、4位に後退したラピエールはハイブリッド・インターミディエイト・タイヤに交換し、追撃を開始。コンウェイもまだ濡れた路面でプッシュを続けた。

    次のピットタイミングでは、#8はデビッドソン、#7はサラザンへと交代し、タイヤをスリックへとチェンジ。4位を走行していた#8は、表彰台を目指し前走車との差を詰めていった。

    ピットインタイミングの違いで順位が入れ替わる中、#8の最後のスティントを担当したブエミは、表彰台フィニッシュを確実なものとするために、決勝レース全車中のファステストラップをマークするハイペースで周回を重ね、3位でフィニッシュ。ブルツの#7は6位でチェッカーを受けた。

    トヨタ・レーシングはホームレースで再び勝利を獲得すべく、10月12日(日)に開催される富士6時間レースのために日本へと向かい、長い歴史を持つこのコースで、3年連続の勝利を目指す。

    木下美明 チーム代表:
    最速のTS040 HYBRIDを持っていながら勝てなかったのだから、大変に不満な結果だ。手に負えない突然の大雨だったが、我々が受けた痛手はライバルに比べて大きかった。それから後は、とにかく可能な限り多くのポイントを獲得してダメージを最小限に食い止めるべく努力した。今週末の収穫は少なかったが、次の富士スピードウェイではより良い成績を挙げるために全力を注ぐ。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    決勝結果: 6位、155周、ピットストップ5回、最高ラップタイム 1分51秒383

    アレックス・ブルツ:
    全体的にフラストレーションの溜まる週末になってしまった。良いスタートが切れたし、2位争いまで進出したが、雨に見舞われてしまった。そして、残念ながら3位を走行中に赤旗中断となり、再スタート時は7位からの追い上げを強いられた。その後は6位に上がるのが精一杯だった。

    ステファン・サラザン:
    誰にとってもタフなレースだった。.激しい雨にも祟られた。赤旗が解除された時に我々はピットインしていたことも、レースを苦しいものにした。TS040 HYBRIDは快調で、トップリザルトを狙えるはずだった。我々と同時に#8にとっても残念な週末となった。今は、次戦の第5戦富士6時間に挑むだけだ。

    マイク・コンウェイ:
    盛りだくさんのレースだった。激しい雨に見舞われ、まるで湖の中を走っているようだった。幸運にも我々はコースに復帰することが出来、3位に順位を上げられたのだが、その後の再スタートでは7位まで後退を余儀なくされ、厳しいレースとなってしまった。ステファンとアレックスが奮闘してくれたが、6位が精一杯だった。もっと良い結果を望んでいたが、これもモータースポーツだ。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース:3位、157周、ピットストップ5回、最高ラップタイム 1分50秒390

    アンソニー・デビッドソン:
    結果が思うように得られなかった時には、何か良い点を探すことが大切だが、我々のTS040 HYBRIDは最速だったことは間違いない。勝つべきだった。これから先は、選手権タイトルを勝ち取るために前進するのみだ。困難な状況だが、少なくともドライバーズ選手権ではリードしている。とにかくこれから先に残るレースで可能な限り勝利を重ねるつもりで突き進むしかない。

    ニコラス・ラピエール:
    今シーズン勝つべきレースでまたしても3位に甘んじてしまい、とても落胆している。我々のTS040 HYBRIDは勝てるはずだった。誰もが晴れのレースを期待していたが、突然の大雨が襲って来て、それですべてが変わってしまった。晴れでは我々のTS040 HYBRIDはアウディよりほんの少し速いだけだが、悪天候では最強だ。もちろん落胆したが、ここのサーキットは我々には向いていないことを考えると、残りのレースには希望が持てる。

    セバスチャン・ブエミ:
    落胆したという以外に何と言って良いか分からない。勝てたはずのレースを失ってしまった。何とか表彰台に立てたことは悪くないが、最速のTS040 HYBRIDを持っていながら3位に甘んじ、選手権で先を越されたことは決して喜べない。次の日本のレースで必ず巻き返したい。

  • NISSAN GT-R LM NISMO、11月に初走行を計画

    NISSAN GT-R LM NISMO、11月に初走行を計画

    日産が2015年にWECおよびル・マン24時間レースに挑むLMP1カー「NISSAN GT-R LM NISMO」が11月に初走行を行う予定であることが明らかになった。

    日産は今年5月、「NISSAN GT-R」の名を冠したマシンで2015年にル・マン24時間レースに復帰し、また2015年のWECに2台のLMP1マシンと共にワークスチーム体制で参戦することを発表した。

    日産のグローバルモータースポーツ責任者を務めるダレン・コックスは「ある程度のズレは常にあるが、ほぼスケジュール通りで進んでいる」と述べた。

    ダレン・コックスは、最初のモノコックがすでに完成していることを明らかにし、2台目のモノコックも“鋳型から出たところ”だと述べた。

    日産のLMP1ハイブリッド「NISSAN GT-R LM NISMO」の初テストは、米国で行われるが、詳細な場所については明かされていない。

    ダレン・コックスは、来春のWECの開幕ラウンド前のレースカーのテストは北アメリカで実施され、インディアナポリスにあるForsythe Champ Car teamの元ワークショップに新たに拠点を設置すると述べた。

    その後、クルマは英国クランフィールドの日産ヨーロッパ・テクノロジーセンターに設置したヨーロッパ拠点に移動するという。

    NISSAN GT-R LM NISMOの公式発表は、セブリングでの公開テスト前の12月上旬に予定されている。

  • トヨタ、8号車がポールポジション獲得 (WEC第4戦)

    トヨタ、8号車がポールポジション獲得 (WEC第4戦)

    トヨタは、米国テキサス州オースティンで開催されている、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースの予選でポールポジションを獲得。シリーズポイントを1点追加し、ドライバーズ及びマニュファクチャラーズランキングでのライバルとの差を更に広げることとなった。

    アンソニー・デビッドソンとニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3名が駆るTS040 HYBRID #8は、デビッドソンとブエミが予選アタックを担当。ライバルに1秒以上の大差をつけてポールポジションを獲得。ポールポジション獲得によるボーナスポイントを得たことで、ドライバーズ選手権での2位との差を21ポイントとした。

    トヨタ・レーシングにとっては今季4戦目にして3回目のポールポジション。マニュファクチャラーズランキングでのポイント差も2点へと広がった。

    今大会、トヨタ・レーシングのレースドライバーとしてデビューしたマイク・コンウェイはステファン・サラザンと共に予選アタックを担当。アレックス・ブルツを加えた3名が決勝を戦うTS040 HYBRID #7は、僅差での5番手グリッドとなった。

    WECの予選フォーマットは2人のドライバーが最低2周のアタックを行い、合計4周の平均タイムによって決勝のスターティンググリッドが決定される。

    予選前に降った雨により、コースの一部が濡れた状態で25分間の予選セッションが開始された。TS040 HYBRID #8は3分ほどピットで待機後、他車のラップタイムから路面が乾き始めているのを確認し、コースイン。

    第11コーナーでまだ濡れた部分が残っていたにもかかわらず、デビッドソンはトップタイムをマーク。TS040 HYBRID #7はサラザンがセッション開始と共にコースインし、着実なラップタイムを刻んだ。

    TS040 HYBRID #7はコンウェイ、#8はブエミへとドライバーを交代し、共に1周ずつのアタックを終えたところで赤旗が出され、セッションは中断。

    残り4分でセッションが再開されると、2台のTS040 HYBRIDはポールポジション獲得へ向け、最後のアタックを開始。ブエミは再び好タイムを叩き出し、2人の4周平均タイムで、2位に1.190秒もの大差をつけてポールポジションを獲得した。

    コンウェイも初めての予選アタックながら好走を見せ、TS040 HYBRID #7は平均で5番手タイム。しかしながら、2位から5位までの4台は0.1秒以内という僅差での争いとなった。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目: 5番手(1分51秒506)23周
    予選: 5番手(平均1分50秒363)

    ステファン・サラザン:
    チームにとって良い予選だった。TS040 HYBRID #8がポールポジションを獲得出来たことは素晴らしいし、我々の#7も2番手とはとても僅差だ。明日は非常に長いレースで多くのバトルを繰り広げることになるだろう。予選では、我々がコースインした時にはまだ路面が濡れており、タイミングが早すぎた。多分少し待つべきだったのだろう。TS040 HYBRIDは非常に好調で、決勝レースに向けてもバランスは良い。車両の感触がいいので、自信はある。明日はどうなるか楽しみだ。

    マイク・コンウェイ:
    問題ないセッションだった。1周目は若干のミスを犯してしまい、アタックを諦めざるを得なかった。2回目のアタックでは良い走りが出来たが、その後赤旗が出されてしまったのが残念だった。そのまま続いていれば良いアタックが出来たと思うが、中断からの再開後は同じように走ることは出来なかった。少し残念だが、決勝レースは長い。#8がポールポジションを獲得したことを祝福したい。チームにとって良い一日になった。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習3回目: 3番手(1分50秒677)26周
    予選: 1番手(平均1分49秒093)

    アンソニー・デビッドソン:
    今シーズン初めてポールポジションを獲得することが出来て最高の気分だ。それもセバスチャンと私が初めてタイムを分かち合った。TS040 HYBRIDの本当の速さを証明出来た結果だ。ル・マンの後、長いインターバルがあったが、速さは失っていなかった。明日のレースはまた別物だが、今はポールポジション獲得を喜びたい。すべてが予想通りに運んだ。コンディションは変化したが、チームは見事に対応してくれた。チームスタッフ全員を誇りに思う。

    セバスチャン・ブエミ:
    ポールポジションを獲得出来て非常に嬉しい。TS040 HYBRIDは最高の状態で、タイヤの劣化も最小限だった。公式練習走行結果で1秒以上離されていたので、正直言ってポールポジションは期待していなかった。それだけに喜びもひとしおで、明日が楽しみだ。十分にトップ争いの出来るTS040 HYBRIDがあるのだから、あとは万全の準備を怠らないだけだ。

  • トヨタ、WEC第4戦の公式練習初日を順調にこなす

    トヨタ、WEC第4戦の公式練習初日を順調にこなす

    FIA世界耐久選手権(WEC)の全8戦中第4戦となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースが開幕。ポイントリーダーであるトヨタ・レーシングも公式練習初日でサーキットでの走行を再開した。

    第3戦ル・マン24時間レースから3ヶ月ぶりに、90分ずつ2回に分けて行われる公式練習走行で、2台のTS040 HYBRIDは、四輪駆動・1000馬力の性能を発揮することとなった。

    マイク・コンウェイにとってはトヨタ・レーシングで初めての公式練習セッションに、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと共にTS040 HYBRID #7のドライバーとして参加。コンウェイは公式練習1回目のセッション終盤に、初めてのラップを刻んだ。

    アンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、ステファン・サラザンの駆るTS040 HYBRID #8は、ドライバーズ選手権で20ポイント差の首位につけており、そのポジションを守ると共に、アウディに対し1ポイント差での首位につけるチーム選手権でも、その差を広げるべく、今大会に挑む。

    今シーズン残りの5戦は、ル・マン・サーキットに比べると狭く、テクニカルなコースが続く。このため、TS040 HYBRIDはハイダウンフォース仕様で臨む。このハイダウンフォース仕様は、先月フランスのマニクール・サーキットで2日間のテストを行っている。

    今大会の初日におけるチームの優先事項は、車両パッケージを1周5.516kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズに適応させることであり、2台のTS040 HYBRIDはそれぞれ4番手、5番手で多忙なセッションを終了した。

    昨年のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースには、トヨタ・レーシングはTS030 HYBRID #8が1台体制で参戦。首位争いを繰り広げ、2位でフィニッシュした。今年の決勝レースはスタート時間が夕刻からのナイトレースとされたが、今日の公式練習1回目はまだ暑い日中から実施された。

    気温32度という暑さは、ドライバーだけでなく車両にとっても試練となる。しかしながら、公式練習2回目のセッションは全く異なるチャレンジとなった。サーキットはセッション開始直前から激しい雷雨に見舞われ、予定よりも1時間遅れて開始された。

    ナイトレースにおいては、全てのドライバーが決勝までに最低3周の夜間走行を行う必要があり、公式練習2回目セッションがその唯一の機会となった。このため、トヨタ・レーシングの6人のドライバーは困難なコンディションの中で勇敢な走りを見せ、迅速にこの条件をクリアした。

    2台のTS040 HYBRIDはその後も走行を続け、雨に見舞われた際のコースコンディションの変化について、有意義なデータを得た。そして、デビッドソンはセッションの終了間際にトップタイムをマークした。

    明日19日(金)は午前10時20分(日本時間翌20日午前0時20分)から最後の1時間の公式練習走行を行い、LMPクラスの予選は午後6時35分(同午前8時35分)から開始される。決勝日の20日(土)は午後5時(同午前7時)に午後11時まで行われる6時間レースのスタートが切られる。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習1回目: 4番手(1分52秒405) 36周
    公式練習2回目: 3番手(2分04秒419) 28周

    アレックス・ブルツ:
    このコースを走ったのは初めてだ。コース建設の時にシミュレーターで手伝いをしたが、それは数年も前のこと。実際に走ってみると気持ちが良い、非常に走り甲斐のあるコースだが、セットアップでは多くの妥協をしなくてはならない。データを解析し、検討を重ねると、我々が進む方向が見えて来ると思う。エンジニアと意見交換をし、正しいセットアップを見つけるために努力しなければならない。

    ステファン・サラザン:
    ドライコンディションの公式練習1回目は、TS040 HYBRIDの調子は最高だった。しかし、公式練習2回目が始まる寸前に激しい雨に見舞われた。豪雨の中を運転するのは結構面白いが、バランスはウエットの方がドライコンディションより良かった。もちろん限界で走ったり、リスクを追ってまでは走らなかったが、興味あるセッションだった。さて、明日はどうなるだろうか。

    マイク・コンウェイ:
    TS040 HYBRIDで初めての公式練習を走るのは気持ちが良かった。ドライビング・リズムは掴めたと思う。それほど多くの周回は走らなかったが、公式練習2回目の終盤に向けて調子が上がって来て、競争力のあるタイムも刻めたと思う。良い感じだが、明日はもっと走り込みたい。まだコースを学んでいるところもあり、予選、決勝で上位につけるためにプッシュし続けるつもりだ。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習1回目: 5番手(1分52秒657) 31周
    公式練習2回目: 1番手(2分01秒333) 29周

    アンソニー・デビッドソン:
    基本的には順調な初日だった。我々は、今週末に直面するかもしれないすべての気象条件を体験した。ドライコンディションよりもウェットコンディションを多く走れたことも含め、両方のコンディションを走れたことは良かった。公式練習初日を一生懸命走ったが、ドライコンディションにならないと、本当の意味でのスピードとバランスについて判断するのは難しい。 我々は、行くべき方向は分かっているので、明日に期待している。

    ニコラス・ラピエール:
    良い初日だった。天候は誰にとっても同じで問題は無い。私にとっては初めてのサーキットであり、多くのアップダウンと、高速コーナーがあるので、学ぶことは、そう簡単ではない。しかし、ここに来る前に、多くのオンボードカメラを見て、コースレイアウトを学んで準備をして来た。TS040 HYBRIDは、素晴らしく、ドライコンディションもウェットコンディションも良い兆候を示しているのが幸いだ。

    セバスチャン・ブエミ:
    ここ数日天候が荒れていたようだが、今日も非常に変わりやすい天候だった。そんな中でひとつ言えることは、公式練習1回目のタイムこそ満足のいくものではなかったけれど、我々はウエットでもドライでもかなり調子が良かったということだ。明日は万全を期し、最高のセットアップに務める。それが出来れば良い結果に結びつくはずだ。きっと良い週末になる事と信じている。

  • トヨタ、新たなドライバーを加えてWEC後半緒戦オースティンへ

    トヨタ、新たなドライバーを加えてWEC後半緒戦オースティンへ

    トヨタは、今週末の9月20日(土)、6月のル・マン24時間レース終了後から3ヶ月にわたるインターバルを経て、アメリカ・テキサス州オースティンで行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間からシリーズ後半戦へと臨む。

    2014年シーズン全8戦中3戦が終了した現在、マニュファクチャラーズ選手権ではトヨタ・レーシングが1ポイントリードでの首位。また、TS040 HYBRIDの#8ドライバーであるアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3人は、ドライバーズ選手権で2位以下に20ポイント差の首位につけている。

    TS040 HYBRIDの#7は、日本のレースとの日程の都合上、中嶋一貴は参戦を見合わせる。代わりに、テスト兼リザーブドライバーであるイギリス人マイク・コンウェイがドライバーラインナップに名を連ね、レギュラードライバーのアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンとともにハンドルを握る。

    先月31歳の誕生日を迎えたコンウェイは、シリーズ参戦している米国インディカー・シリーズで今季2勝を挙げている。

    6月のル・マン24時間レースには専用のローダウンフォース仕様で臨んだTS040 HYBRIDは、オースティンのレースではハイダウンフォース仕様に戻される。このハイダウンフォース仕様は、開幕戦シルバーストンで1-2フィニッシュを挙げている。

    このハイダウンフォース仕様のパッケージは8月にマニクール・サーキットで2日間のテストを行った。テストはコンウェイとラピエールが担当し、オースティンに向けての準備を終えた。

    四輪駆動で1000馬力を発揮するTOYOTA HYBRID SYSTEM RACING(THS-R)は、5.516kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでは3.76MJのハイブリッドブーストをコースのどのポイントでも発揮することが許される。

    オースティンでは18日(木)に14:45(日本時間翌19日4:45)と19:30(同9:30)からそれぞれ90分ずつの練習走行セッション。19日(金)は10:20(同0:20)からの1時間の最終練習走行セッションを経て、18:35(同8:35)からLMPクラスの予選が行われる。決勝レースは20日(土)17:00(同7:00)、深夜に及ぶ6時間レースのスタートが切られる。

    木下美明 (チーム代表)
    「我々はル・マンで起きたことをつぶさに振り返って、今季はチャンピオンシップを獲る、と固く心に決めた。オースティンは、多忙な後半戦の始まりであり、我々が望む結果を得るためにはベストを尽くさなければならない。レースに向けた準備は整っている。マイクが我々のレースチームに加わるのは歓迎だ。彼は速く、聡明なドライバーで、レギュラードライバーと同等に走ることが出来ると期待している。今週末のレースではTS040 HYBRID をハイダウンフォース仕様に戻すが、このパッケージはシルバーストンでその強さを証明済みなので、オースティンでも同様の成果を得られると確信している」

    アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #7)
    「待ちわびたシーズン後半戦がスタートする。私にとっては、オースティンでのレースは初めてだが、実はサーキットの設計時にコースレイアウトのアドバイザーをしていたので、全てのコーナーを熟知している。良いレースが出来る、高速で流れるようなコースなので、自らレースを体験出来るのが楽しみだ。長い夏休みの後だが、今週末のレースに集中し、早くリズムを取り戻すことが重要だ。タフなレースになるが、我々にはTS040 HYBRIDという勝てる武器がある」

    ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #7)
    「この夏は、他のレースやラリープロジェクトで忙しくしていたが、TS040 HYBRIDのハンドルを再び握ることが出来ることをとても楽しみにしている。アレックスと私には今週末、マイクという新しいチームメートが加わる。マイクと一緒にレースが出来る初のレースウィークエンドだが、強力なラインナップになると信じている。オースティンのコースは楽しめるし、アメリカでレースをするのも好きだ。素晴らしい雰囲気だし、ファンはモータースポーツを愛している。アウディ、ポルシェとの激闘になると思うが、ナイトレースというのがまた格別だ」

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #7)
    「TS040 HYBRIDでの初レースに本当に興奮している。特にWECのアメリカラウンドというのも格別だ。他のレースシリーズをアメリカで戦っているので、アメリカのファンを前にレースをするのは本当にアットホームな感じがする。先月のマニクール・サーキットでは良いテストが出来た。おかげで、四輪駆動1000馬力のハイブリッドシステムに順応出来たし、ケルンのTMGではシミュレーターセッションを行い、LMP1でのレースデビューには万全の準備が出来たと思う。チームメンバー、それからアレックス、ステファンと共にオースティンで一緒に戦うことを待ちきれない」

    アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #8)
    「ル・マンでのレースが随分と前のことの様に感じる。レースドライバーにとって3ヶ月もコックピットから離れるのは非常にフラストレーションが溜まるものだ。準備はもう出来ており、オースティンでスタートするのを待ち切れない。オースティンは素晴らしいコースで、走っていても本当に楽しいコースのひとつだ。この週末は、アメリカでチャンピオンシップのリードを更に広げることが目標だ。簡単には行かないことも知っているし、我々のライバルが3ヶ月前のままではないことも承知しているが、同様に我々も挑戦への準備は出来ている」

    ニコラス・ラピエール (TS040 HYBRID #8)
    「オースティンで去年レースを戦っていないので、今年は初めてのレース。どんなドライビングをすることになるのかとても楽しみだ。素晴らしいコースだとチームメイトからも聞いているので、表彰台の一番高いところに戻りたい。今シーズンは2台体制で素晴しいスタートを切れた。しかし、ル・マンは3位で終わることが出来たとはいえ、TS040 HYBRIDの戦闘力は高かっただけに、とても残念だった。しかし、今はもう過去のことであり、チャンピオンシップを獲ることに完全に集中している」

    セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #8):
    「とてもモチベーションは高い。選手権をリードしてこのレースに臨むのだが、残りのシーズンもこのリードを維持したい。タフなレースになるが、我々は楽観もしている。何故なら、TS040 HYBRIDは今シーズンの勝利を狙える戦闘力を備えている。オースティンのコースは我々のTS040 HYBRIDにうまくフィットしていて、昨年勝利を競い合った良いイメージもある。オースティンはとても暑くなるが、今回はナイトレースなのが救いだ。これはファンにとっても同じで、たくさんの声援を期待している」

  • トヨタ、WEC第4戦は中嶋一貴に代えてマイク・コンウェイを起用

    トヨタ、WEC第4戦は中嶋一貴に代えてマイク・コンウェイを起用

    トヨタ・レーシングのテスト兼リザーブドライバーであるマイク・コンウェイが、9月20日(土)に米国テキサス州オースティンで開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースではレースドライバーとして初参戦する。

    イギリス人のマイク・コンウェイは、WEC第4戦の前週、日本でスーパーフォーミュラ第5戦に出場する中嶋一貴の代役として、TS040 HYBRID #7をドライブする。コンウェイは、シリーズ参戦している米国インディカー・シリーズで今季2勝を挙げている。

    マイク・コンウェイは既に、冬季テストでTS040 HYBRIDでの走行経験を積んでおり、また、昨年のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースにはLMP2クラスのドライバーとして出場。クラス優勝、総合5位に入っている。

    オースティンでマイク・コンウェイは、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと共にTS040 HYBRID #7をドライブ。中嶋一貴はWEC第5戦として10月12日(日)に富士スピードウェイで行われる「富士6時間耐久レース」でTS040 HYBRID #7のドライバーとして復帰する。

    全8戦のWECシリーズ第4戦に、トヨタ・レーシングはマニュファクチャラーズ部門首位、ドライバーズ部門でもアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエールとセバスチャン・ブエミの3名がポイントリーダーとして臨む。

    マイク・コンウェイ TS040 HYBRID #7:
    TS040 HYBRIDで、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのレースに出場出来るのは本当に嬉しい。スタートが待ち切れない。TS040 HYBRIDは素晴らしいレースカーであり、特に、四輪駆動で1000馬力を発揮するハイブリッドブーストは、オースティンでのレースを間違いなく楽しいものにしてくれるはずだ。この機会を与えてくれたチームに感謝したい。世界選手権を戦っているチームに貢献すべく全力を尽くす。この挑戦に対する準備は出来ており、どれだけの力が見せられるか、楽しみにしている。

  • アウディ、過去最高の燃費性能を武器に2014年のル・マンを闘う

    アウディ、過去最高の燃費性能を武器に2014年のル・マンを闘う

    アウディは、1999年以来、革新的な技術を採用してル・マン24時間レースに参戦し続けている。そして今年のマシンは、これまでのアウディ R18 e-tron クワトロの中で最も軽量かつ、高い燃費性能を実現した。

    大会レギュレーションにより、他の参加車比で最大30%の低燃費化が求められるという厳しい状況にあっても、アウディは6月14-15日に開催されるル・マン24時間レースで、13回目の総合優勝獲得に向けて、最大限努力する。

    アウディは、ウルトラ テクノロジーを駆使し、優れた燃費性能を実現し続けている。2001年から採用のTFSI(直噴ガソリン)エンジンは、ル・マンでの燃費を格段に向上させ、その成果は市販モデルに反映された。2006年からセンセーショナルなTDI(直噴ディーゼル)エンジンを採用し、5回の総合優勝を獲得している。そして2012年に登場したディーゼル ハイブリッドモデルのアウディ R18 e-tron クワトロは、ル・マン不敗記録を更新している。

    今年2014年から、レギュレーションによる燃費規制のクリアが大きな課題となった。抜本的に書き換えられた新しいレギュレーションは、最大30%におよぶ大幅な燃費性能向上を求めていますが、これにより優れた燃費性能のマシンに、より多くの負担がかかっている。

    アウディはこの課題を克服するために2014年モデルを根本からまったく新しくした。パワートレインは、誕生から25年目となるアウディTDIエンジンが、今年は4リッターV6ユニットとなった。このエンジン単体でも優れた燃費性能を持っているが、エアロダイナミクスなど他の部分と連繋することで、さらなる低燃費を実現。ちなみに2006年にアウディ R10 TDIに搭載された5.5リッターV12エンジンと比較すると、レース中の平均燃費がおよそ40%も向上している。また新型マシンには、驚異的な視認性を生み出す独創的な技術アウディ レーザーライトを含む、革新的な技術が数多く搭載されている。

    燃費に関して具体的には、今年のル・マンでアウディ R18 e-tron クワトロが消費できるエネルギーは、1ラップあたり138.7メガジュールとなる。これは、ガソリンエンジンを使用するトヨタやポルシェのエンジンに対し、100km走行あたり6.16リッターも少ない燃料しか使えないことを意味する。セフティカーピリオドの時間が短かった2012年のケースをベースに、トップ車両が24時間で378ラップすると考えると、アウディ R18 e-tron クワトロは、ガソリンエンジン搭載車より317.52リッターも少ない燃料で走らなければならない。

    多くの状況が重なり合い、ル・マンはますます厳しくなっている。複雑なルールの数々が、多くのテクニカルコンセプトを生み出した。使用出来る燃料の量、ピットストップのインターバル、燃料タンク容量などをコントロールすることで、レギュレーションは“技術的な均衡”を図っている。

    アウディ AGの技術開発担当取締役 Prof. Dr. ウルリッヒ・ハッケンベルクは「アウディは今年、これまでにない厳しいタスクに直面しながらル・マンに臨んでいます。新しいレギュレーションにより、これまでTDIエンジンが持っていた燃費のアドバンテージはすべて失われました。しかし、我々は自らが持つ技術力の高さをアピールすることをやめません。強く団結したチームが見せる、これまで以上に完璧な仕事が、ル・マンに打ち勝つことでしょう」とコメント。

    今年のゼッケン1号車のアウディ R18 e-tron クワトロは、昨年の優勝者であるロイック・デュバル(フランス)、トム・クリステンセン(デンマーク)の2人と、ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)のトリオがドライブする。ゼッケン2号車は、2011年および2012年に獲得した栄光を再び手にしようと意気込むマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)がドライブ。そしてゼッケン3号車は、ル・マン初出場のフィリップ・アルバカーキー(ポルトガル)が、ル・マン表彰台獲得経験者のマルコ・ボナノミ(イタリア)、オリバー・ジャービス(イギリス)とトリオを組んでドライブする。

    アウディは、ドライバーとともにパワフルでバランスの取れたチームが一丸となり、通算12回のル・マン総合優勝を獲得した。しかし、アウディ16回目の挑戦となる今年のル・マン24時間レースは、これまでになく厳しい課題に挑戦することになる。6月1日に行われた公式テストを経て、アウディは完璧な事前準備を整えている。第82回ル・マン24時間レースが始まる6月14日の15時、その経験と実力を駆使してレース展開を描くアウディが必要とするものは運だけ。レースの模様は、ユーロスポーツが24時間連続で放映。また、www.audi-motorsport.comでは、Audi R18 e-tron クワトロのコクピットの模様のほか、多様なテレメトリー データを見ることができる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「LMP1Hクラスに3メーカーが競合する状況となり、闘いの熾烈さが間違いなく上がっています。チャレンジングな要素は年を追うごとに増え、過酷さが減少することはありません。競合車との闘いだけでなく、レース自体との闘いが厳しさを増しています。ここ数年、我々のマシンは速さでは決してトップではないものの、総合優勝を獲得してきました。その経験を活かし、レースでは何が必要かを明確に分かっています。完璧なレース運びでスピードと耐久性の両面を発揮し、総合優勝獲得を目指します」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト監督)
    「今年のル・マン24時間レースは、わずかなミスも許されないレースです。レギュレーションにより競合車間のパフォーマンスが調整されるため、ラップタイムが均衡しています。しかし、それだけではありません。我々の使命は3-4時間ものスティントを走るドライバーに、最高のパフォーマンスを発揮し続けても疲れないマシンを提供することです。それが、結果的にレースでの勝利を導きます。そのために、チームは最高のセットアップをしなければなりません。我々は、ノーミスに向けたマネジメントを行う時点ですでに闘いの渦中にいます。今年も総合優勝を目指します」

    トム・クリステンセンによる、ル・マンのコース解説
    「ル・マンのコースを簡潔に表現することは不可能です。比較的低速のホームストレート前のシケイン、ユーノディエール、ハイスピードなインディアナポリスやポルシェカーブ、1速までシフトダウンするミュルサンヌとアルナージュの2つのコーナーなど、13.6kmの至る所に、チャレンジングな場所がたくさんあります。車速が300km/hを越えるセクションは4ヶ所もあります。高速サーキットで4クラスが混走するため、常に渋滞が発生します。しかも、レース用に常設された路面は一部しかありません。ほとんどを占める一般公道部分の路面は、通常のサーキットとは大きく異なり、他に類をみない魅力溢れるコースです」

    Audi

  • フェラーリ、LMP1マシンでのル・マン参戦を今週末にも発表?

    フェラーリ、LMP1マシンでのル・マン参戦を今週末にも発表?

    フェラーリは、ル・マン プロトタイプとWEC世界耐久選手権への参戦を発表するのではないかとされている。

    今週末のル・マン24時間レースでは、フェラーリのF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソが、特別ゲストスターターを務めることがすでに発表されている。

    フェラーリは先月、フェルナンド・アロンソがル・マンに招待されたことを発表する際、アロンソが旗を振るのは“モンテゼモーロ会長がこのイベントに関連するテクノロジーとマシン開発についていくつかコメントした”後だと明かしていた。

    El Mundo Deportivo は、フェラーリが土曜日に“LMP1”プロトタイプカーでル・マンに復帰することを土曜日に発表する可能性があると報じた。

    同誌によると、ル・マン24時間レース主催者は、レースのスタート前に“非常に重要な発表”があることをすでに掲げていると伝えている。

    フェラーリは、現在のF1の開発の方向性に非常に批判的な態度をとっている。

    昨年フェラーリのチーム代表を辞任したステファノ・ドメニカリは、F1の新しいV6ターボエンジンが“いくつか興味深いプロジェクトを可能にする”と述べていた。

    ステファノ・ドメニカリは「現時点ではあまり多くを語ることはできない」と2013年中頃に述べていた。