カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • トヨタ、WEC年間タイトル獲得へ向けてセットアップを開始

    トヨタ、WEC年間タイトル獲得へ向けてセットアップを開始

    初夏のブラジル・サンパウロ。郊外にあるインテルラゴス・サーキットでWEC最終戦サンパウロ6時間レースが幕を開けた。

    初日の金曜日は90分間の公式練習走行セッションが2回行われ、トヨタ・レーシングの2台のTS040 HYBRIDは、明日の予選、明後日の決勝レースで最高の性能を発揮するためのセッティングを行った。

    2台のTS040 HYBRIDではアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの駆る8号車が速く、1分19秒239で5番手。6番手に着けたアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの7号車を0秒151凌いだ。

    トヨタ・レーシングにとって今年のWEC最終戦サンパウロ6時間レースは、念願のマニュファクチャラーズ・タイトル獲得に大手をかけた重要な戦い。もうひとつの選手権であるドライバーズ・タイトルはデビッドソンとブエミがすでに獲得、チームはマニュファクチャラーズ選手権獲得へと全力で挑む。

    第7戦バーレーンが終了した時点でトヨタは2位に40点差をつけている。このレースで獲得出来る最高点は44点(各チームは2台の出走で1,2位を獲得すれば最高43点、加えてポールポジションで1点)なので、トヨタ・レーシングがマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得するために必要な条件は、少なくとも1台が完走すること。しかし、今シーズン7戦中3連勝を含む5勝を挙げて来たトヨタ・レーシングは、2012年にWEC初優勝を飾った、ここブラジルでのレースを最高の結果で締め括るつもりでレースに臨む。

    レースの行われる今週の初め、サンパウロは雨に祟られたが、公式練習走行が始まった金曜日には好天に恵まれ、気温も穏やかで、今年初めに再舗装されたコースを初めて走るドライバーにはうってつけの条件となった。新しい舗装が効果を発揮し、タイヤのグリップは著しく向上、公式練習走行1回目にしてラップタイムは昨年と比べて急上昇した。

    午前中に行われた公式練習1回目では2台のTS040 HYBRIDの合計周回数が84周。距離にして360kmを走破し、8号車のデビッドソンが4番手、7号車のサラザンが6番手のタイムを記録した。

    夕方に行われた公式練習2回目は、通り雨に見舞われたため、各車はタイヤ選択、雨用のセッティングを試すことになった。序盤の30分に雨が降ったが、結局ドライタイヤで長距離走行を行い、新しい舗装の好感触を得ることが出来た。インテルラゴスのコースは今年のWECの中で1周の距離が最も短いが、長時間の走行で2台のTS040 HYBRIDの合計走行距離は117周、866kmに及んだ。公式練習走行初日が終わった時点で、昨年の最速タイム1分20秒784は軽く1秒以上短縮された。

    明日の土曜日には午前10時(日本時間午後9時)から1時間の最終練習走行3回目が行われ、午後3時20分(同翌30日午前2時20分)から25分間公式予選が行われる。決勝レースは日曜日の午後1時(同午前0時)にスタートを切る。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習1回目: 6番手(1分20秒825) 44周
    公式練習2回目: 6番手(1分19秒390) 56周

    アレックス・ブルツ:
    今日の公式練習は、簡単ではなかったけれど、総じて言えばとても面白い1日でした。コースの舗装が修復されて、走りのパフォーマンスは劇的に変わったのが分かります。今シーズン、殆どのレースで見せた我々の速さを備えるべく、サーキットごとに最適なセッティングを見つけるための準備と調整に専念しています。異なるコースレイアウトは、異なるパフォーマンスをもたらすのは明らかです。我々が望んでいるレベルに達するために、ここでやらなければいけないことはまだまだあります。

    ステファン・サラザン:
    今日はかなり良かったと思います。多くの意味のある周回を重ねられました。最初の練習走行が始まってから、とても多くの改良が出来たので、明日に向けては良い兆しが見えます。我々はレースでは、さらにプッシュして行きますし、明日の予選では良い結果を出せると信じています。今日はポルシェとアウディが、このサーキットではとても速いことが分かったので、可能な限り出来ることは全てやります。

    マイク・コンウェイ:
    ここサンパウロで、またTS040 HYBRIDのシートに戻って来ることが出来て、とても嬉しい。LMP2で走っていた頃からこのコースは知っていますが、舗装が新しくなって今は路面が非常にグリップするようになっています。今日はそれほど多くの周回を走っていませんが、TS040 HYBRIDのバランスは良いように思います。でも、タイム計測を見ると、ライバル他車がとても速いので、我々もやることがいくつかあります。あらゆることをつぶさに見て、より早いペースを掴めるよう頑張りたいと思います。そして明日の予選後には良いポジションにいられることを期待しています。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習1回目: 4番手(1分20秒303) 40周
    公式練習2回目: 5番手(1分19秒239) 61周

    アンソニー・デビッドソン:
    なかなか難しい一日となり、思い通りの位置にはつけられていないことが残念です。これまでの状況を見る限り、決勝レースは厳しい戦いになりそうですが、準備は出来ています。TS040 HYBRIDは好調で、感触も良いので全ての周回で攻めて行けると思います。いつもなら満足いく結果なのですが、今日はラップタイムを見る限りそうはなりませんでした。改善を続け、明日はライバルに迫りたいと思います。

    セバスチャン・ブエミ:
    トリッキーな一日でした。望み通りの速さが得られなかったので、更なるパフォーマンス確保のためにやるべきことはたくさんあります。とはいえ、予定していたプログラムはトラブル無く終了し、貴重な多くのデータが得られました。ライバルはどちらもラップタイムを見る限り非常に速いですが、新たに舗装されたコース路面はとても良く、更なるグリップと、タイヤ摩耗の減少が望めるはずなので、予選と決勝レースを頑張ります。

  • WEC:トヨタ、日本メーカー初の年間タイトルを目指してサンパウロへ

    WEC:トヨタ、日本メーカー初の年間タイトルを目指してサンパウロへ

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)の年間タイトル獲得を目前に控え、今週末のブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキットで開催されるWEC最終戦サンパウロ6時間レースに向かう。

    TS040 HYBRID 8号車を駆るアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、既に1週間前に行われた、第7戦バーレーン6時間レースでドライバーズチャンピオンを獲得しており、チームもまさに、マニュファクチャラーズ選手権のタイトル獲得という歴史的瞬間を目前にしている。

    トヨタは、その呼び名は変遷があったものの、1953年の開始以来行われて来た世界耐久選手権のカテゴリーで、年間タイトルを獲る初めての日本メーカーになるかもしれない。

    中嶋一貴は、日本のSUPER GT参戦のため欠場したバーレーン戦の後、TS040 HYBRID 7号車のコックピットに戻る予定でしたが、レース出場のための入国ビザ取得が出来ず、最終戦に参戦することが出来なくなった。非常に残念だが、これはチームに交渉余地のない領域でのトラブルだった。

    彼の欠場により、アレックス・ブルツとステファン・サラザンは、再びマイク・コンウェイと組む。このトリオは、先のバーレーンで優勝し、チームに3連勝と今シーズン7戦中5勝をもたらしている。

    インテルラゴスサーキットでは、既にトヨタ・レーシングは好成績を残している。2012年には、わずか参戦3戦目にして、7号車がチーム初のポールポジションと初優勝を達成している。

    一方、昨年は、この再現はかなわず、1台での出場となった8号車がレース序盤に他車に接触され、リタイアを余儀なくされた。

    インテルラゴスでのレースイベントは金曜の公式練習走行(1回目13:00-14:30:日本時間翌29日0:00-1:30、2回目17:30-19:00:同4:30-6:00)に始まり、土曜日には最終の公式練習走行(10.00-11.00:同21:00-22:00)と予選(15.20-15.45:同2:20-2:45)が続く。6時間レースの決勝は、日曜日13:00(同0:00)にスタートとなる。

    木下美明 チーム代表:
    「我々のブラジルでの課題は明確です。世界耐久選手権でのマニュファクチャラーズタイトル獲得、これに尽きます。我々は非常に良い位置につけていますが、ブラジルでのチェッカードフラッグが振られるまで、何が起きるか分かりません。インテルラゴスは我々のTS040 HYBRIDには向いているサーキットであり、特にここでは2年前に初優勝したという嬉しい記憶があります。日曜日の夜にはそれ以上の喜びを味わえればと思いますが、それに思いが至る前に、いつもの通り、レースで強さを発揮できるよう、やれることは全てやります」

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID 7号車):
    「サンパウロは特別で、私にとっては懐かしい学校のようなものです。ここにはたくさんの歴史があり、ブラジルのファンの皆さんは、いつも特別な雰囲気をもたらしてくれます。他の何人かのドライバーと同様、このコースは大好きです。今年は特に、コースの舗装が新しくなったのでどうなっているか、非常に興味深いです。F1のレースを見る限り路面のグリップが増えているようで、昨年に比べると、タイヤ選定を左右するいろいろな要素がありそうです。この変化に対し、誰が最も早く、かつ的確に対応できるかがポイントになるでしょう」

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID 7号車):
    「またブラジルで走れるのを楽しみにしています。今年のTS040 HYBRIDは、どのサーキットでも本当に戦闘力が高く、今週末もまた、良いパッケージが決められると確信しています。7号車に乗る我々にとって、先日のバーレーンでの優勝は素晴らしいものでしたし、アンソニーとセバスチャンのドライバーズタイトル獲得ももちろん最高でした。でも今は仕事に戻り、我々の目標であるマニュファクチャラーズタイトル獲得を目指します。素晴らしいシーズンの締め括りとしたいですね」

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID 7号車):
    「また7号車で走れることを喜んでいます。ブラジルのレースに出場するとは思っていませんでした。様々な状況を鑑みると、一貴にとってはとても残念なことですが、私個人にはサプライズですね。私にとってはTS040 HYBRIDで走り込み、再びチームの皆と仕事をする良い機会です。バーレーンでの週末は楽しかったし、特に優勝が嬉しかったです。ブラジルに向けてはやる気満々です。世界選手権タイトルに挑戦するチームにまた少しでも貢献できればと、心に決めています」

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #8):
    「バーレーンでの緊張とその後のドライバーズタイトル獲得の喜びの後、セバスチャンと私にとって、ブラジル戦は少しリラックスできると思います。でもそれは我々が事を簡単に考えているということでは全くありません。むしろその反対です。シーズンを勝って終える。この素晴らしい1年を締めくくるにはこれ以上ない終わりかたでしょう。最優先事項はチームのマニュファクチャラーズタイトル獲得です。今シーズン、我々はTS040 HYBRIDという最速のクルマを手にしてきましたから、その強さには自信があります」

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #8):
    「先日のバーレーン戦の後の数日は楽しかったですし、ワールドチャンピオンと呼ばれるようになりました。それはとても嬉しいことですが、チームがマニュファクチャラーズチャンピオンとなるまで、まだ完璧とは言えません。それが2014年における我々のパズルの最後のピースであり、我々のハイブリッドシステム、THS-Rに相応しいものだと思います。過去2年間、インテルラゴスでは速さを見せていたし、我々のハイブリッドシステムには相応しいコースだと思います。コースの新しい舗装がどう作用するか楽しみですが、我々は最前列で戦えるだろうと信じています」

  • 日産:LMP1カー『Nissan GT-R LM NISMO』を初テスト

    日産:LMP1カー『Nissan GT-R LM NISMO』を初テスト

    日産は、2015年からWEC世界耐久選手権に参戦するLMP1マシン『Nissan GT-R LM NISMO』の初テストを実施したと報じられている。

    日産の公式発表ではないが、Nissan GT-R LM NISMOのテストは、アリゾナにある日産のテストトラックで数日間にわたり行われ、長年、日産のドライバーを務めるミハエル・クルムがステアリングを握ったという。

    日産は今年9月、Nissan GT-R LM NISMOの初走行を11月の第一週に実施する予定だと述べていた。

    NISSAN GT-R LM NISMOの公式発表は、セブリングでの公開テスト前の12月上旬に予定されていたが、それは来年2月頃に延期されたという。詳細やドライバーラインナップに関しては、その際に発表されるものと考えられている。

  • 中嶋一貴、ビザ発給の問題でWEC最終戦に参戦できず

    中嶋一貴、ビザ発給の問題でWEC最終戦に参戦できず

    中嶋一貴が、ピザ発給の問題でWEC最終戦サンパウロ6時間耐久レースに出場できないことが明らかになった。

    SUPER GT最終戦への出場のため前戦バーレーンを欠場した中嶋一貴だが、最終戦サンパウロではトヨタの7号車を走らせるとみられていた。しかし、ビザ申請の手続きに問題があり、最終戦に参戦できないことが明らかになった。

    トヨタは「一貴は、チームがコントロールすることができないビザ申請手続きの遅れにより、レースに出場することができません」と述べた。

    最終戦サンパウロでは、バーレーンでも代役を務めたマイク・コンウェイが出走。ステファン・サラザン、アレックス・ブルツとともに7号車を走らせる。

    マイク・コンウェイは、2015年にトヨタでWECにフル参戦するとみられている。

  • WEC:アウディ、マニュファクチャラーズ選手権獲得を諦めず

    WEC:アウディ、マニュファクチャラーズ選手権獲得を諦めず

    アウディは、バーレーン大会に向けて総力を結集して臨み、タイトル争いの結末を最終戦まで引き延ばした。

    これまでの2年間、アウディはシーズン最終戦を待たずにマニュファクチャラーズタイトルを獲得してきたが、今年は史上初めてチャンピオン決定が最終戦にまで持ち越される大接戦となった。

    タイトル決定が最終戦にまで持ち越されたことは、アウディスポーツ チームヨーストにとって、最上の結果となった。

    前回のレース後に発見されたモノコックのダメージを修復するため、チームはレースウィークの火曜日から金曜日に掛け、一丸となって3台のマシンをゼロから組み上げ、マシンが初めて走行するのは、バーレーン大会の公式練習走行という厳しい状況だった。

    過酷な状況にも関わらず、ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / トム・クリステンセン組が駆るゼッケン1号車は、完璧なパフォーマンスを発揮。ゼロから組み上げたため、金曜日の予選と練習走行には間に合わず、Audi R18 e-tron quattroが初めて走行したのは土曜日のレース本番だった。しかし、レース開始時の路面温度が34度にも達したバーレーンの酷暑の中でも、マシンは一切の技術問題を起こさず、6時間のレースで5位を獲得。レース序盤、フレッシュなタイヤで走行したルーカス・ディ・グラッシは、ファステストラップを記録する快走さえ見せた。

    一方、最初のピットインの際に予選から使用していたタイヤを新品に交換したマルセル・ファスラーも、その後ファステストラップを記録。ファスラーは、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエらと共に、表彰台を目指して激しい闘いを繰り広げた。

    今大会は、消耗が著しい過酷なものだったが、アウディは厳しさを克服し、年間チャンピオン争いを最終戦にまで持ち越した。最終戦、サンパウロ6時間耐久レースは2週間後に開催される。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「最終戦を待たずにドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・ブエミとアンソニー・デビッドソンに対し心からの賛辞を送ります。その一方、今回のレースで我がチームの面々は賞賛に値するだけの激務をこなしました。レースカーは2台とも、素晴らしい走りを見せてくれました。この事に私から大きな感謝を捧げたいと思っています。残念ながら、今回は表彰台を獲得することは叶いませんでした。ドライバー達は素晴らしい走りをしてくれましたが、ディーゼルエンジンの燃料タンクを小さくするレギュレーションにより、随所で燃料消費を抑える走りを強いられ、さらにはレース終了5周前には追加のピットストップを余儀なくされたため、優勝することが出来ませんでした」

    クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー)
    「ドライバーズタイトルを獲得したライバルに対してはもちろん、3度もマシンを組み上げ直すという激務をやり切った我がチームの面々に対しても、賞賛を捧げたいと思います。急ピッチで組み上げられたにも関わらず、マシンはトラブルフリーで走りきりました。これは、今週末でもっとも誇れる偉業だと思います。さらに、マニュファクチャラーズ タイトル決定を次のサンパウロ大会まで持ち越すという目的も達成出来ました。形勢を一変させることは難しいかもしれませんが、我々は決してあきらめません」

  • WEC:トヨタ、バーレーン6時間レースを最前列からスタート

    WEC:トヨタ、バーレーン6時間レースを最前列からスタート

    全8戦で戦われるFIA世界耐久選手権(WEC)も残すところ2戦。その第7戦バーレーン6時間レースの公式予選が終了し、トヨタは2番手と4番手のタイムを記録、最前列グリッドからのスタートとなった。

    トヨタは、2013年の第6戦富士6時間レース以来、最前列グリッドからのレーススタートを継続しており、ここバーレーンで10戦連続となる。

    今週末の結果次第でドライバーズ選手権タイトル獲得の可能性を秘めたTS040 HYBRID 8号車のアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、ポールポジションを奪ったポルシェから僅か0.265秒遅れる1分43秒410のタイムをマーク、2番手グリッドを獲得した。

    7号車はアレックス・ブルツとマイク・コンウェイが予選を走り、1分44秒260で予選4番手。この2台で現在29点差をつけてリードしているマニュファクチャラーズ選手権を戦い抜く。

    WECのスターティング・ポジションは複雑な予選システムで決定される。各車2人のドライバーが最低2周のタイムアタックを行い、それぞれ最速2周の平均タイムを合わせたタイムで決まる。

    25分の予選セッションが始まるとすぐ、トヨタはまず7号車をブルツが、8号車をデビッドソンがドライブ、それぞれ2周のタイムアタックを終えるとブルツはコンウェイに、デビッドソンはブエミにステアリングを託した。

    共に力強い走りを見せ、7号車のコンウェイはこれまで一度しかTS040 HYBRIDで予選を走ったことがなかったにもかかわらず、セッション終盤まで8号車に続く3番手の速さを見せていた。しかし、セッション終了間際にポルシェに0.069秒先を越され、4番手に後退。8号車をデビッドソンから受け継いだブエミは、3周のアタックを終えると、決勝レースに向けてタイヤを温存するために、セッションを終えた。これは、すべての出場車が予選を走ったタイヤで決勝レースをスタートしなければならないルールのため。

    決勝レースは、明日・土曜日の現地時間午後3時(日本時間午後9時)に6時間にわたる熱戦の火蓋を切って落とされる。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目: 2番手(1分44秒710) 26周
    予選:  4番手(平均1分44秒260)

    アレックス・ブルツ:
    我々の予選は計画通りには行きませんでした。クルマの状態もあまり良くなく、性能を引き出すことが出来ませんでした。時にはこうしたこともあり、悩んでも仕方ありません。とにかく、明日の6時間レースでより良い結果を目指して頑張るのみです。

    マイク・コンウェイ:
    予選は悪くありませんでした。最初の周回は良かったのですが、プッシュした2周目に急にタイヤが垂れてしまいました。クールダウンしてもう1度タイムアタックを行い、初めは良かったのですが、セクター3でタイムロスをしてしまいました。残念ながら、我々が求めていたレベルには達することが出来ませんでした。ライバルのポルシェに勝つのはたやすいことではありません。明日は心機一転、出来る限りプッシュして行きます。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習3回目: 5番手(1分46秒226) 21周
    予選:  2番手(平均1分43秒410)

    アンソニー・デビッドソン:
    ドライバーとしてはポールポジションが獲得出来ればそれに越したことはありませんし、ボーナスポイントも獲得出来るので良いのですが、納得出来る結果でした。予選でのポルシェの速さを見て、正直なところ彼らを破ることは難しいと思っていました。それだけに、最前列グリッドを獲得出来たことは本当に喜んでいます。明日はタイヤの摩耗やマネージメントという要素もありますし、全く異なる1日になると思うので、決勝レースが楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ:
    全体的に見て我々のパフォーマンスには満足しています。いつもポールポジションを争っていた我々が、今日、平均タイムでコンマ2秒遅れを取ったというのは、ポルシェが良くやったということです。しかし、我々の競争力は高く、決勝レースではハードなバトルとなったとしても良いペースで周回を重ねられることを確信しています。我々の目標は最後までクリーンなレースを戦うことで、そうすれば自ずと結果は付いてくるはずです。

  • WEC:トヨタ、待望の選手権タイトル獲得に向けて力強いスタート

    WEC:トヨタ、待望の選手権タイトル獲得に向けて力強いスタート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦バーレーン6時間レースの幕が開き、トヨタ・レーシングはトヨタ自動車にとって1999年の世界ラリー選手権(WRC)以来となる待望の選手権タイトル獲得に向けて、力強いスタートを切った。

    木曜日に行われた2回の公式練習では、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミのTS040 HYBRID 8号車が1回目にトップタイムを記録、夕闇が迫る中で開始された2回目には2番手につけた。

    トヨタ・レーシングは第5戦富士6時間レース、第6戦上海6時間レースと2戦続けて1-2フィニッシュを飾り、デビッドソンとブエミがドライバーズ選手権で2位に42点差をつけ、マニュファクチャラーズ選手権でも29点のリードを保ってバーレーンに乗り込んだ。

    今回のレースでは、先週鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラでシリーズチャンピオンを獲得した中嶋一貴が、ツインリンクもてぎで行われるSUPER GT最終戦に出場するために欠席、代わって第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースで初めてTS040 HYBRIDのステアリングを握ったマイク・コンウェイが7号車のラインアップに加わった。コンウェイは2013年にバーレーン国際サーキットでLMP2のステアリングを握ってクラス優勝を飾っている。

    今日の公式練習初日では、2台のTS040 HYBRIDは5.412kmのサーキットで最高の性能を絞り出せるように細心の注意を払ってセットアップを行った。公式練習第1回目は赤旗で一時中断されたが、5人のドライバーは全員がステアリングを握り、8号車が最速タイムを記録、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、コンウェイの3人が組んだ7号車は僅か0.058秒遅れで2位に付けた。公式練習第1回目で2台のTS040 HYBRIDの合計走行距離は351kmだった。

    公式練習2回目は夕闇が迫る午後7時半から行われた。7号車はまずコンウェイが走り、39周を走破。8号車もデビッドソンが同様の走行距離を稼ぎ、セットアップとタイヤの状態を確認した。チェッカーが振り下ろされ、公式練習第1回目のセッションが終了した時点で、8号車は2番手、7号車は6番手のタイムを記録。公式練習第2回目の2台の合計周回数は86周。2回の公式練習の合計走行距離は816kmに及んだ。

    公式練習第3回目は明日金曜日の午前11時10分(日本時間午後5時10分)から1時間、公式予選は午後5時35分(同午後11時35分)から25分間行われる。決勝レースのスタートは土曜日の午後3時(同午後9時)。6時間に及ぶ戦いの火蓋が切られる。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習1回目: 2番手(1分45秒505) 37周
    公式練習2回目: 6番手(1分45秒895) 46周

    アレックス・ブルツ:
    我々のTS040 HYBRID 7号車は、特に問題なく走行プログラムを終えることが出来ました。タイヤを含め、セットアップで確認したかったいくつかの点についても、沢山のデータが取れました。これから予選と決勝に向け、より強いクルマとするために全てを一つにまとめなければなりません。リストアップされた仕事は全部できたので、今日のセッションから得られたデータに、エンジニアも満足してくれると思います。

    ステファン・サラザン:
    今のところは順調ですが、TS040 HYBRIDについては少しだけ改良すべきところもあります。全般に、ちょっとグリップが足りなかったので、それを何とかしたいところです。今日の目標は決勝に向けたセットアップだったので、まずは良しとしたいです。第2セッションではクルマは良くなりましたが、私自身はあまり距離を走ってはいないので、明日の走行が楽しみです。もっと頑張って、更に改良点を見つけられればと思っています。

    マイク・コンウェイ:
    今日は楽しかったです。2回目の公式練習走行では、ほぼフルスティント走ることが出来ました。スティントを通したタイヤの変化に慣れることや、事をうまく進めるためにどうすべきかを知るのはとても大事です。我々のTS040 HYBRID 7号車は新しいタイヤで上手く走れなかったのがちょっと残念ですが、明日はもっと良くなると思います。8号車が上位にいるのがその証拠です。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習1回目: 1番手(1分45秒447) 28周
    公式練習2回目: 2番手(1分44秒233) 40周

    アンソニー・デビッドソン:
    再び、バーレーンでドライブすることが出来てとても嬉しい。いつもここでのレースは楽しんでいますが、今日は全体的にグリップが低かったので、やや挑戦が必要でした。明日もセットアップの最適化などいくつかやるべき作業が残っています。今シーズンでは珍しく、セバスチャンと私とで車両の感触が少し異なりました。非常にまれなことですが、妥協点を見出す必要があります。

    セバスチャン・ブエミ:
    通常通りの練習走行初日でした。戦いは激しさを増しており、タフな週末になるでしょう。我々は決勝レースを楽しみにしています。決勝レースが最も重要です。我々の目的は世界選手権タイトルを獲得することであり、そのための課題を確実にこなさなくてはなりません。決勝レースのために必要なデータを慎重に分析し、充分な準備が出来ると確信しています。今日は必要な作業をこなすことが出来たので、明日も作業を継続します。

  • J SPORTS、トヨタ初制覇がかかったWEC第7戦バーレーンを生放送

    J SPORTS、トヨタ初制覇がかかったWEC第7戦バーレーンを生放送

    J SPORTSは、トヨタがドライバーズおよびマニュファクチャラーズの両タイトルのシリーズ初制覇をかけて挑むWEC 第7戦 バーレーン6時間レースをゴール2時間前の11月16日午前1時から生中継すことを発表した。

    今年、トヨタはWECで4勝を挙げており、第5戦富士、第6戦上海と連続で1-2フィニッシュを果たすなど、好調を維持している。

    ドライバーズランキングでは、トヨタ 8号車のアンソニー・デイビッドソンとセバスチャン・ブエミが2位に42ポイント差をつけてをリード。マニュファクチャラーズランキングでもトヨタが首位に立っている。

    バーレーンの結果によっては、トヨタが2012年のWEC復帰から3年で両チャンピオンシップでシリーズ初制覇を決める可能性がある。

    当初、J SPORTSは、バーレーン戦を含む終盤3戦はレース後にダイジェスト版を放送すると予定だったが、第7戦でトヨタの両タイトル決定の可能性が高まったため、チャンピオン決定の瞬間を生中継で届けるために急遽特別編成を組んで対応することになった。

    11月16日午前1時から3時45分までは、J SPORTS 3でゴール2時間前から生中継、16日午後4時30分から7時まではJ SPORTS 4で再放送。また、J SPORTS LIVE+オンデマンドでは、レース開始からゴールまで、インターネットでライブ配信を行う。

  • WEC:トヨタ、タイトル争いの正念場となるバーレーンへ

    WEC:トヨタ、タイトル争いの正念場となるバーレーンへ

    トヨタは、タイトル獲得へ重要な一戦となるFIA世界耐久選手権(WEC)の第7戦バーレーン6時間耐久レース(11月13日〜15日)へ、2台のTS040 HYBRIDで挑む。

    今季トヨタは、第5戦富士、第6戦上海と、2戦連続の1-2フィニッシュ。これまでの6戦中4勝を挙げ、マニュファクチャラーズ選手権でライバルに29ポイント差の首位につけている。

    ドライバーズ選手権でも8号車を駆るアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミが2位に42ポイントの差をつけて首位に立ってる。残すレースは2戦ですが、1戦あたりの最大獲得ポイントは26ポイントのため、バーレーンでの成績次第では最終戦を待たずタイトル決定の可能性もある。

    この週末、中嶋一貴はツインリンクもてぎで行われるSUPER GT最終戦に出場するためWECは欠場、代わりにテスト兼リザーブドライバーであるマイク・コンウェイがアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと共に7号車をドライブする。

    コンウェイは今年第4戦のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースで初めてTS040 HYBRIDでレースを経験した。雨に見舞われたこのレースで、コンウェイの7号車は6位フィニッシュを果たしている。

    バーレーン6時間レースは15日(土)の現地時間午後3時にスタートが切られるため、ゴールはとっぷりと日の暮れた午後9時。昨年と同様のスケジュールだが、今年は改良された投光システムでコースが照らされる。

    昨年は最終戦として開催されたバーレーン6時間レースですが、TS030 HYBRIDが勝利を収めている。

    バーレーンのレースウィークは、13日(木)の2回に渡る90分間の練習走行(午後3時15分と午後7時半:日本時間午後9時半と翌午前1時半)で始まり、夜間走行も行われる。14日(金)は午前11時10分(同午後5時10分)からの1時間の最終練習走行の後、午後7時35分(同午後11時35分)から25分間でLMPクラスの予選が行われ、決勝レースは15日(土)午後3時(同午後9時)にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    「バーレーンはトヨタ・レーシングにとって重要な週末であり、楽しみなイベントです。TS040 HYBRIDは今年これまで、どんなサーキットでも速さを発揮しており、バーレーンでも強さを見せられると信じています。目標は世界タイトルの獲得であり、2台共に不必要なリスクを負うことなく、レースを確実に走り切ることを優先します。今、我々は良いポジションにいますが、モータースポーツにおいては、状況があっという間に変わってしまいます。WECの争いは熾烈で、現状で安泰だとは思っていません。2014年シーズンのゴールは目前。バーレーンでやるべきことは分かっています」

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID 7号車):
    「我々はこれまでバーレーンで速さを見せており、1000馬力を発揮する我々のパワーユニットは、ハードブレーキングゾーンを持つこのサーキットに適していると思います。それだけに、充分な準備が出来、我々のパッケージから最大のパフォーマンスを引き出せれば、間違いなく競争力を示せるでしょう。ここ2戦のレースで好成績を残せたのは素晴らしいですが、それはもう過去のこととして、バーレーンではタイトル獲得のために全力を尽くします。個人的には、再び表彰台の真ん中に登りたいと思っており、そのための士気は高まっています」

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID 7号車):
    「バーレーンでのレースは好きです。素晴らしいコースで、我々のTS040 HYBRIDにも合っていると思います。TS040 HYBRIDは、今季は、どんなコースでも速さを見せているし、ドライバーにとっても好感触と、信じられないような車両です。個人的にはバーレーンは昨年8号車でアンソニー、セバスチャンと共に勝利を挙げている良い思い出のコースです。再び勝つことが出来れば嬉しいですが、それよりも、チームのタイトル獲得のために集中することが重要だと思っています」

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID 7号車):
    「トヨタ・レーシングで再びレースが戦えること、そしてアレックス、ステファンの7号車に再び加われることを喜んでいます。TS040 HYBRIDは非常に速く、他に比類のない車両なだけに、ドライブ出来る機会が得られたことは最高の栄誉です。この週末は、チームのタイトル獲得に貢献すべくハードにプッシュしたいと思っています。バーレーンはLMP2で走っていたので、コースはよく知っています。昨年は私の乗ったクルマがクラス優勝を果たし、チームがタイトルを獲得したコースでもあります。それだけに期待も大きいですし、スタートが待ち切れません」

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #8):
    「我々はドライバーズタイトルに手が届くところにいますが、浮かれていてはいけないことも分かっています。レースは何が起こるか分かりません。冷静に、リスクを冒すこと無くこの週末を戦い、やるべきことをこなすことが重要です。それは、我々8号車が全開で勝ちに行く必要が無いということかも知れません。しかし、我々はより大きな目標を見なくてはなりません。ここ2戦で我々は勢いに乗っているように感じられます。チームは素晴らしい仕事をしてくれており、彼らの努力にはどれだけ感謝しても足りません。そして、チームの誰もがこの週末、必要なポイント獲得に集中しているということを分かっています」

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #8):
    「再びバーレーンに行くのを待ち切れません。ここ2戦我々は順調であり、良いリズムに乗っていると感じているので、それを残り2レースにも活かしたいと思っています。富士と上海の勢いを維持し、集中力を切らさず最善の結果を出すための準備をしなくてはなりません。我々のTS040 HYBRIDは素晴らしいシーズンを戦ってきています。シーズン終盤を迎え、世界選手権をリードしているのは非常にエキサイティングです。残り2レース、シーズンを通して目指してきた両タイトル獲得という目標へ向け、出来る限りの力を振り絞るつもりです」

    バーレーン国際サーキットでのトヨタ・レーシングの戦績
    2012 7号車 予選3位、レースリタイア(アクシデント) 8号車不参戦
    2013 7号車 予選1位、レースリタイア(エンジントラブル) 8号車 予選2位、レース優勝

  • トヨタ、WEC上海6時間レースで席巻の1-2フィニッシュ

    トヨタ、WEC上海6時間レースで席巻の1-2フィニッシュ

    トヨタは、上海国際サーキットで行われたFIA世界耐久選手間(WEC)第6戦・上海6時間レースで、前戦、富士6時間耐久レースに続いて1-2フィニッシュを飾り、選手権争いを大きくリードした。

    アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの駆るTS040 HYBRID 8号車は圧倒的な速さを誇り、今シーズン4度目の勝利。この勝利でドライバーズ選手権ポイントは、2位に42点差をつけている。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の3人が駆ったTS040 HYBRID 7号車も2位に入り、その結果、マニュファクチャラーズ選手権では残り2戦で2位に29ポイントと差を広げた。

    予選日までぐずついた天候に見舞われた上海も、レース当日の今日は快晴に恵まれた。秋の日差しが照りつける中、ブエミが2番グリッドから、ブルツが4番グリッドからスタート。しかし、スタートしてすぐに後方グループでアクシデントが発生、セーフティカーが9周に渡って導入された。トヨタ・レーシングはそのタイミングを逃さず2台をピットに入れ、タイヤ交換と燃料補給を行った。これは、レース終盤に燃料補給のためピットへ入ってタイムを失うことを回避するためだった。

    セーフティカーが退場してレースが再開された時、ブルツの7号車がブエミの8号車の前に出ていた。8号車は1回目のピットストップ時に燃料補給が充分に出来ておらず、予定外の連続ピットインを強いられた。

    この序盤のピットインで2台のTS040 HYBRIDは一時順位を落としたが、大きな時間のロスなく上位に返り咲き、トップ6に食い込んだ時には8号車が7号車の前に出た。その後ブエミはファステストラップを刻みながら上位を次々と抜き去り、デビッドソンにステアリングを渡した時にはトップに浮上していた。ブルツの7号車もペースを上げて2位に付け、TS040 HYBRIDが1-2体制を整えた。

    レースが2時間を過ぎて7号車はブルツからサラザンに交代したが、8号車はデビッドソンがそのままドライブを続けた。その後、100周目にデビッドソンはブエミに8号車を託し、7号車に対するリードを保った。

    レースが最後の2時間を迎える頃、7号車はサラザンから中嶋に交代。ブエミはそのまま8号車のステアリングを握り続けた。レースが1時間を残す頃にブエミは再びデビッドソンに交代したが、その時点で8号車は2位の7号車以下に1周の差を付けて完全にレースをコントロールしていた。そして、2台のTS040 HYBRIDは8号車がデビッドソンに、7号車が中嶋にステアリングを託しながら、今シーズン3度目の1-2フィニッシュを飾った。

    上海6時間レースを終え、2014年WECはいよいよ最終ステージに突入します。来る11月15日にバーレーンで第7戦が、11月30日にはサンパウロで最終戦が行われる。

    木下美明 チーム代表:
    これこそが、我々全員が望んで努力してきた成果です。ピットクルー、ドライバー、それに、特にタイヤマネジメントで頑張ってくれたエンジニア、チームの全員に感謝します。僅差でポールポジョションを逃したのは残念でしたが、今日のレースはみんなが頑張ってくれました。これは世界選手権タイトル獲得のために本当に欲しかった戦績であり、おかげで残るレースの励みにもなります。これでバーレーンとサンパウロに向けても、自信を持って臨めます。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    決勝結果: 2位 188周、ピットストップ6回、最高ラップタイム:1分49秒216

    アレックス・ブルツ:
    我々にとって最高の結果です。チームでの1-2フィニッシュ以上の良い結果はありません。1周目の後、我々のTS040 HYBRID 7号車はセンサーのトラブルに見舞われたため、レース序盤は全てのパフォーマンスを発揮出来ず、8号車と首位争いに加わることが出来ませんでした。とはいえ、その後のチーム全員の努力のおかげで、7号車も2位でフィニッシュ出来、本当に嬉しいです。

    ステファン・サラザン:
    チームにとって非常に良いレースになりました。富士に続いての1-2フィニッシュは素晴らしい。今日のレース結果で、我々は最大の目標である、マニュファクチャラーズ選手権で非常に多くのポイントを獲得出来ました。私の担当スティントでは、あまりリスクを負わないように努め、周回遅れ車両を抜く際も慎重にこなし、着実にペースを守ることを心掛けました。目標であるチャンピオン獲得へ向け、チームとしてやるべきことを成し遂げられました。

    中嶋一貴:
    まず、今日、素晴らしい仕事をしたチームにおめでとうと言いたいです。1-2フィニッシュということは、最高のポイントを獲得出来たことであり、両チャンピオンシップにとって素晴らしい結果となりました。私のスティントはポルシェとの激しい接近戦で、2位でフィニッシュするために、本当に気が気ではありませんでした。可能な限りプッシュした結果、最終的には彼らとの差を広げることが出来たので、とても満足しています。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース:1位 188周、ピットストップ7回、最高ラップタイム:1分48秒694

    アンソニー・デビッドソン:
    今日はチームの全員が正しい戦略と手堅いピット作業で、とても良い仕事をしてくれました。誰もが落ち着いて結果を手に入れることに集中していました。富士では我々のTS040 HYBRIDがいちばん速いことを証明しましたが、ここ上海でもそれを示すことが出来て本当に良かった。特に先行車の追い抜きなど、あまりリスクは冒したくなかったので、どちらかというと私にとっては落ち着いたレースが出来ました。シーズンのこの時期に、好成績を得られるというのは願ってもないことで、残り2つのレースでも全力を尽くします。

    セバスチャン・ブエミ:
    チャンピオン獲得に向け、良いステップを踏めて本当に嬉しい。今日は1-2フィニッシュという予想出来る最高の結果が出せました。チームの全員が本当に良くやってくれましたし、アンソニーも然りです。実に良いレースで、我々のTS040 HYBRIDは最初からゴールまで良く走ってくれました。シルバーストンと富士に続き、今季3回目の1-2フィニッシュ。バーレーンのレースが待ち切れません。この調子でバーレーンも頑張ります。