カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • トヨタ、2015年型TS040ハイブリッドで初テスト / WEC世界耐久選手権

    トヨタ、2015年型TS040ハイブリッドで初テスト / WEC世界耐久選手権

    トヨタは、2015年にWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するマシン『TS040ハイブリッド』で初テストを完了させたことを明らかにした。

    トヨタ、2014年の世界耐久選手権でドライバーズおよび日本メーカーとしては初となるマニュファクチャラーズのダブルタイトルを獲得。ディフェンディングチャンピオンとして2015年シーズンを迎える。

    トヨタは、SNSを通じてポールリカールで2015年型トヨタ TS040ハイブリッドの初テストを完了させたことを報告。まだ2015年の体制を発表していないトヨタだが、テストにはドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・ブエミとアンソニー・デイビッドソン、そして中嶋一貴が参加。「ポジティブなスタート」を切ったと報告した。

    トヨタは、3月27日からポールリカールで開催されるWEC公式テストで2015年仕様のTS040をお披露目するとしている。

  • ジャン・エリック・ベルニュ、WEC参戦を検討

    ジャン・エリック・ベルニュ、WEC参戦を検討

    ジャン・エリック・ベルニュは、世界のトップレーシングドライバーの一人でい続けることに熱意を燃やしている。

    レッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソで3年を過ごした後、F1レースシートを失ったジャン・エリック・ベルニュだが、シミュレータードライバーとしてフェラーリに新たな居場所を見つけて夢への道を繋いだ。

    すでにフェラーリでの仕事を開始したジャン・エリック・ベルニュは「僕は今でもF1での未来がある」と Auto Hebdo にコメント。

    「今年は興味深い技術的な知識を得られるし、もちろん、それはグランプリに参戦しながら学んできたものとは違っているだろう」

    「2016年のこととか、再びレギュラードライバーのシートを見つけられる可能性といった話はしたくない。なぜなら、今の僕の一番の目標は、フェラーリがまた活躍できるように協力に全力を尽くすことだからね」

    だが、F1のシミュレータードライバーとしての活動する一方で、フォーミュラEでレース活動を継続しているジャン・エリック・ベルニュは、世界耐久選手権への参戦も否定していない。

    「耐久レースは興味深いチャンピオンシップだ。LMP1クラスはF1とそんなに違わないし、トラック上でのレース活動が僕にとって損になることはない。そうだね、LMP1に選択肢はあるし、フォーミュラEにも機会はあると言っておこうかな」

    ジャン・エリック・ベルニュは、フォーミュラEのマシンはこれまでドライブしてきたトロ・ロッソのパフォーマンスレベルにも及ばないと認めつつも、電気自動車のレースを楽しんでいると述べた。

    「フォーミュラEマシンはかなり重い。でも、まだ初年度だし、近い将来にはもっと開発されていくはずだ。特にエネルギーを温存できるように頑張らなければならない。ただ、コックピットの状況的には全体的にF1よりもはるかに少ない」

    「とても難しいけど、4輪車だし、ステアリングホイールもついている。それが一番重要なことだ」

    「過去3年間に僕が乗ってきたマシンは、予選でパーフェクトラップを走れても、トップ10を狙えるようなマシンではなかった。ちなみに最小重量が10kg重かった2014年のことではないからね」

    「自分以外のドライバーが乗るマシンと変わらない、上位のポジションを争えるマシンに乗られることは嬉しいと認めるしかない」

  • ポルシェ、2015年型919ハイブリッドを公開 / WEC世界耐久選手権

    ポルシェ、2015年型919ハイブリッドを公開 / WEC世界耐久選手権

    ポルシェは、2015年にWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するマシン『919ハイブリッド』の画像を公開した。

    2代目となる新型919ハイブリッドは、先代モデルと同じコンセプトで設計されている。

    ポルシェは、昨年12月15日にヴァイザッハのテストトラックで新型919ハイブリッドのシェイクダウンを実施。テストではマーク・リーブがステアリングを握った。

    公開された画像では、マシンのノーズ部分に特徴的な空力変更が加えられている。

    ポルシェのLMP1テクニカルディレクターを務めるアレックス・ヒッチンガーは、新車はまだ919ハイブリッドの進化の途中であることを強調している。

    ポルシェは、1月18日からアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで5日間にわたって新型919ハイブリッドでのテストを実施する。

    2015 Porsche 919 Hybrid ポルシェ 新型919ハイブリッド 新型ポルシェ 919ハイブリッド

  • エイドリアン・スーティル、WEC転向に興味

    エイドリアン・スーティル、WEC転向に興味

    エイドリアン・スーティルは、ル・マン24時間レースでレースをすることを望んでおり、WEC世界耐久選手権への転向に関心を示している。

    今年ザウバーでF1を戦ったエイドリアン・スーティルだが、ザウバーは2015年のドライバーとしてマーカス・エリクソンとフェリペ・ナスルを起用することを決定。エステバン・グティエレスとともにF1レースシートを失った。

    エステバン・グティエレスは、2015年にフェラーリのテスト兼リザーブドライバーに就任してF1に留まることになったが、エイドリアン・スーティルは、F1以外のオプションを検討しなければならなそうだ。

    「本当に面白いカテゴリーでたくさんの機会がある。それはF1だけである必要はない」とエイドリアン・スーティルはコメント。

    「僕の通常の計画は狂ってしまったので、いくつかのカテゴリーに目を向けなければならない。僕はとてもオープンだ」

    「何が起ころうとも楽しみだ。来年走れないとしても、まだ僕はハッピーな男だ」

    「再来年はハースがF1に参入するし、面白いプロジェクトだと思う」

    「WECも面白いプロジェクトだ。誰もが褒めているし、僕もそう感じている。クルマは速いし、おそらくF1と似ていると思う」

    「もちろん、自分のキャリアでル・マン24時間で走りたいと思っているし、そのステップを踏んでとても満足しているF1ドライバーがいるのを知っている」

    「自動車メーカーがいるし、それはドライバーの将来のために良いことだと思う。信頼できるパートナーが必要だし、長期的な契約を結ぶことができれば、本気で働いて、改善していくことができる」
    F1キャリアで128戦に出走しているエイドリアン・スーティルだが、あだ表彰台を獲得したことはない。

    「僕は31歳だし、まだ何年もF1に走れると思っている。でも、僕はF1にいたし他のどこかにいかなければならないときがくる」

    2012年に一度F1を離れた経験のあるエイドリアン・スーティルは、2015年にF1でレースをしない見通しにもリラックスしていると語る。

    「離れていた一年は素晴らしかった。素晴らしい時間だったし、他のドライバーよりもちょっとリラックスしていたかもしれないね」

    「2012年にどうなるかわからずに苦しんでいた2011年のことを覚えている」

    「今もそうだけど、その経験が少し自分を落ち着かせてくれている。人生は続いていくし、僕はそれを見てきた。年を取るほどにより理解していくものだ」

  • ポルシェ、2015年型919ハイブリッドをテスト / WEC世界耐久選手権

    ポルシェ、2015年型919ハイブリッドをテスト / WEC世界耐久選手権

    ポルシェは15日(月)、来シーズンのWECに参戦する2015年型919ハイブリッドをヴァイサッハのテストトラックで初テストした。

    919ハイブリッドの名前を引き継ぐ新車は、WECのレギュラードライバーであるマーク・リーブによってシェイクダウンが行われた。

    ポルシェのLMP1テクニカルディレクターを務めるアレックス・ヒッチンガーは「クリスマス前に2015年シーズンの919ハイブリッドを得ることが我々の目標だった。そして、今、我々はそれを達成した」とコメント。

    新車での初トラックテストは、1月18〜22日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで実施される。

    新型919ハイブリッドは、2014年マシンのコンセプトを保持しつつ、デザインは再設計された。

    「レース初年度に学んだことをベースにクルマを再設計して、新しいタブを走らせることは常に計画されていた」とアレックス・ヒッチンガーは述べた。

    「我々は新しいデザインチームであり、最初のデザインが正しく最適化されるとは期待できなかった」

    アレックス・ヒッチンガーは、新車は初代919ハイブリッドの進化系とみなすべきであり、素人目には初代と区別はつかないだろうと述べた。

    今年はル・マン24時間レースで走らせたロードラッグのエアロ構成でスタートしたポルシェだが、2015年はハイハウンフォースのセットアップでシーズンを開始するとみられている。

    アレックス・ヒッチンガーは、新型919ハイブリッドは「より多くのサーキットに最適化されるだろう」と述べた。

  • マーク・ウェバー 「まだ身体の痛みと頭痛が残っている」

    マーク・ウェバー 「まだ身体の痛みと頭痛が残っている」

    マーク・ウェバーは、11月30日(日)に行われた世界耐久選手権(WEC)の最終戦で起きた事故の後、一晩をサンパウロの病院で過ごした。

    現在も事故による脳震盪とアザが残るため数日の入院が必要で、ポルシェ ワークスドライバーとチームメンバーが病室を見舞っている。

    マーク・ウェバーは今週の後半にも自宅のあるイギリスに戻る予定。

    月曜日の朝、マーク・ウェバーはブラジルの新聞に「まだ身体の痛みと頭痛が残っています。事故の瞬間と、そしてなぜ事故が起きたのかもよく覚えていません。この辺りはチームが調べてくれるでしょう。事故直後に素早い処置をしてくれたサーキットのメディカルスタッフ、そして病院で世話をしてくれている皆に感謝しています。何よりも嬉しいのはカーナンバー14が優勝したことです。シーズン最終戦を勝利で飾れたのは素晴らしいことです。私はすでに来シーズンを見据えています。」と語った。

    WEC最終戦のチェッカーフラッグが振られるおよそ30分前、ウェバーは919ハイブリッドのコントロールを失い、激しくバリアに激突しました。事故の原因はまだ分かっていない。

    関連:マーク・ウェバー、大クラッシュで病院に搬送も無事

  • 【WEC】 ポルシェ 919ハイブリッドが初優勝

    【WEC】 ポルシェ 919ハイブリッドが初優勝

    ポルシェは、2014年FIA世界耐久選手権のサンパウロ最終戦においてロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組のポルシェ919ハイブリッドが初優勝を達成した。

    ティモ・ベルンハルトおよびブレンドン・ハートレーと共にもう一台のポルシェ919ハイブリッドをドライブするマーク・ウェバーは、6時間のレースの終了まで30分を切った頃、6位を走行していたが、高速の最終コーナーでタイヤバリアに非常に激しく激突した。

    チームがサーキットのメディカルセンターから最初に受け取った情報では、彼の負傷はそれほど深刻ではない、ということだった。しかし、彼は精密検査のためにサンパウロの病院に搬送された。レースは、ニール・ジャニがステアリングを握るカーナンバー14の919ハイブリッドがセーフティカーの先導でフィニッシュして幕を閉じた。

    カーナンバー14のレース展開:
    マルク・リーブは2番グリッドからスタートを切ったが、1周目でトヨタに抜かれ1つポジションを落とした。順位を取り戻すための息を呑むような追撃を見せた後、彼は37周で3位のままポルシェ919ハイブリッドをニール・ジャニに渡した。スイス人のジャニはトヨタを攻め続け、順位を入れ替えたものの、76周で車両をデュマに引き継いだ時点では、また3位になっていた。ロマン・デュマは、88周でトヨタが他車に接触した際に再び抜き返す。105周目、デュマは右側リアタイヤのパンクのため、予定より早くピットに戻らなければならなかった。再びマーク・リーブがステアリングを握った後、119周でもう一台のポルシェ919ハイブリッドがトラブルに見舞われたことにより、カーナンバー14が首位に立った。リーブは144周でピットに入り、再度デュマにクルマを預けた。183周目に、ジャニが2位でマシンを受け取った。222周目のピットストップでは、彼はコックピットに留まり、タイムを稼ぐためにタイヤを交換しないという賭けに出た。この賭けが功を奏し、919ハイブリッドは初優勝を果たした。

    カーナンバー20のレース展開:
    ティモ・ベルンハルトはポールポジションからスタートし、38周でウェバーに交代する時点で、12秒のリードを確保してした。マーク・ウェバーは多少のトラフィックの問題はあったもののリードを保ち、79周でブレンドン・ハートレーにマシンを渡した。ニュージーランド人のハートレーとカーナンバー20は、原因不明のトラブルでエンジン出力が低下したため優勝の夢は間もなく途絶えた。119周でハートレーからベルンハルトに交代し、彼は3位でレースを続けた。153周を過ぎたところでフルコースコーションが出されイエローフラッグが振られる中、ハートレーが再びステアリングを握った。193周で再びウェバーに交代したが、すでに6位に後退していた。彼は227周で最後のピットストップを終え、レース終了まで30分を切った239周目、高速の最終コーナーで激しいクラッシュを喫した。

    レース後のコメント:
    フリッツ・エンツィンガー (LMP1プロジェクトのトップ)
    「現時点における最も重要な情報は、マーク・ウェバーの容態が良好であるという医師からの第一報です。私はWECのデビューシーズンで初優勝を達成できたことが信じられません。また、マークのアクシデントもあり、勝利を素直に喜ぶことができません。今週末すべてのセッションで私達が最速で、両車共にフロントローに並びました。決勝は最終ラップまでスリルの連続でした。研究開発期間も含めた3年におよぶ厳しい年月の末、すばらしいチームによってデビューシーズンで優勝を飾ることができました。チームにはおめでとうの言葉を送ります。私は彼らを誇りに思います」

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)
    「私達が得ている情報では、あの重大なアクシデントにもかかわらず、マークは大丈夫であるとのことです。この週末、ドライバー、メカニックおよびエンジニアの全員が、今年の課題の最終ステップを完了しました。それは、自力で優勝するということでした。私達は、デビューシーズンで学んだことを証明することができました。それは、タイヤマネージメントであり、ピットストップであり、その他のオペレーションです。私達は、あらゆる面でトップに辿りつきました。現場であるサーキット、そして本居地ヴァイザッハで貢献してくれた全員に大きな感謝の意を表します。2014年のミッションは完了した今、次のシーズンを愉しみにしています」

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 14)のドライバーのコメント
    ロマン・デュマ(36歳、フランス)
    「私達がポルシェのためにレースに勝てたことはすばらしいことです。しかし、それにも増して大切なのは、マークが大丈夫だということです。今日の私の最初のスティントは、右側リアタイヤのパンクのため、予定より早く終わりました。原因はわかりませんが、何かの破片を踏んだのでしょう。次のスティントでは、リアタイヤの空気圧を変更し路面のグリップレベルが改善できたため、ずっとよい時間を過ごすことができました。クルマは、本当に好調でした」

    ニール・ジャニ(30歳、スイス)
    「厳しいレースでした。すべての周回が予選モードで、カーナンバー8のトヨタとはよいバトルができました。最後の作戦が上手く行ったのは、ほとんど信じられないようなことでした。ロマンとマルクと一緒に、919ハイブリッドの最初のポールポジションを獲得し、今回は初優勝を達成しました。私にとって、今年は夢のシーズンでした。次の夢は、世界選手権タイトルとル・マンでの優勝です。私達は、ドライバーズタイトルでも3位になりました。このような結果を誰が信じていたでしょうか?」

    マルク・リーブ(34歳、ドイツ)
    「チームにとってすばらしい日になりました!1周目でトヨタに抜かれて順位を1つ落としました。驚いたことにトヨタはコーナーでブーストを使って私を驚かせました。その後、919ハイブリッドは最速のクルマだったにもかかわらず、トップに立つことはできませんでした。私はあらゆることを試しましたが、トヨタは隙を見せませんでした。私の2回目のスティントでの最大の問題は、トラフィックでレーシングラインを外さなければならない場面でのタイヤのグリップでした。まるで、氷の上をドライビングしているようでした」

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 20)のドライバーのコメント
    ティモ・ベルンハルト(33歳、ドイツ)
    「私の最初のスティントは、スタートから最初のピットストップまで、レースをリードするという単純明快なものでした。私は、12秒のリードでマーク・ウェバーにクルマを渡しました。トラフィックへの対処が非常に難しく、特に私のスティントの最後にかけて、遅い車両に大いに悩まされました。高い気温も非常に厳しかったです。その後の2回目のスティントは、1回目ほど満足の行くものではありませんでした。それは、私達のクルマが持ち前のパワーを完全に発揮できない状態に陥っていたからです。ただし、それはもう重要ではなく今はマークが無事であることが何よりです」

    ブレンドン・ハートレー(25歳、ニュージーランド)
    「今回は感情が激しく揺さぶられるレースでしたが、何より重要なのはマークが大丈夫だということです。私の最初のスティントの序盤は、レースをリードして気持ちのよいものでした。ティモとマークがすばらしい仕事をして、クルマを首位につけてくれ、それは感動的でした。その後、私が10周ほどした時点で、残念ながらエンジンの出力が低下し後退しました。それでもこのサーキットを走行するのは素晴らしい経験でした。しかし、それよりマークのことが心配です」

  • アウディ:トム・クリステンセン、引退レースで表彰台獲得

    アウディ:トム・クリステンセン、引退レースで表彰台獲得

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦で、充実した結果を残した。

    アウディはサンパウロ大会にて今シーズン6度目の表彰台を獲得し、今季で引退を表明していたトム・クリステンセンが、最後のレースで新たなトロフィーを獲得した。

    アウディは今シーズン、マニュファクチャラーズ選手権2位、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組がドライバーズ選手権の2位を獲得した。

    アウディのトップパフォーマンスは最後のレースまで健在だった。今回のレースでも、トム・クリステンセンは、その並外れた技量を存分に発揮した。

    ルーカス・ディ・グラッシとロイック・デュバルらとトリオを組んだル・マンで9回の優勝記録を持つトム・クリステンセンは、ブラジルの地で3位となり、現役最後のトロフィーを獲得した。トム・クリステンセンはレースの最終局面で、ゼッケン7号車のトヨタを相手に、少ない燃料にも関わらず、素晴らしいラップタイムでバトルを展開。前回のレースで今季限りでの現役引退を表明していたトム・クリステンセンは、多くの感謝と賛辞に溢れた、感動的な週末を過ごした。

    トム・クリステンセンには、ブラジル自動車協会からメダルが授与されたほか、土曜日にはLap of honorを受賞し、ゼッケン1号車のAudi R18 e-tron quattroは車体に「Thanks Tom – Mister Le Mans’」のペイントが施され、ゴールではすべてのWEC参加チームがメッセージを掲げ、表彰台でも彼を讃えるセレモニーが行われるなど、スポーツカー、GT、ツーリングカーを合わせ、アウディドライバーとして参戦し素晴らしい活躍を遂げた138レースを締めくくるに相応しいフィナーレとなった。

    ルーカス・ディ・グラッシにとっても、今回のレースは特別なものとなった。生まれ故郷のサンパウロの地で、6番手スタートから激しい追い上げにより3位を獲得する姿を多くの観客にアピールすることが出来た。

    もう1台のゼッケン2号車にも、表彰台獲得のチャンスは巡っていたが、ブノワ・トレルイエがレースラップを開始した直後、システムをリセットしなければならない事態が発生し、コース途中でマシンを停めなければならなくなった。トレルイエは、たった1人でわずか30分でマシンを修復し、6番手でレースに復帰した。その後マシンを引き継いだアンドレ・ロッテラーは、ファステストラップを記録するハイペースで周回を重ね、ボディのダメージ修復を行ったにも関わらず、5番手まで浮上した。レースは、マーク・ウェバーのクラッシュによって介入したセフティカーによりレース途中で終了成立となった。

    アウディはWEC3年目のシーズンを終え、素晴らしい結果を残してきた。2012年の開幕からの24戦でアウディは13回の優勝(勝率54%)を誇り、これはLMP1クラスでもっとも優れた成績。2012年と2013年には、ドライバーズならびにマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。そして2014年シーズンのハイライトは、2000年以来続く、13回目のル・マン24時間レース優勝となった。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「とても感動的な週末でした。特に、表彰台を奪取した、トム・クリステンセンの最終スティントの走りは見事でした。このブラジルの地で、我々はWECシーズン最後の最後まで充実した結果を残せるよう努力を惜しみませんでした。もちろん、優勝を目指していましたが、それでも表彰台を獲得した今回の結果を得られたことは、素晴らしいことだと考えています」

    トム・クリステンセン (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「みんなには、本当に感謝をしています。私は、アウディドライバーとして初めて参加した2000年のセブリングのレースで表彰台を獲得しましたが、最後のレースも、厳しい局面を乗り越え、表彰台獲得で締めくくることが出来ました。ピットストップの回数を減らすため、最後は燃料消費を極力抑えて走ることになっていましたが、それは私が担当するスティントでした。セフティカーが入るまで、その状況はとても厳しいものでした。初優勝を遂げたポルシェ、そしてタイトルを獲得したトヨタに、おめでとうと申し上げます。アウディというベストなチームと共にキャリアを過ごすことが出来た私は幸せでした。今週末は、私のキャリアの中で最高のものでした」

  • マーク・ウェバー、大クラッシュで病院に搬送も無事

    マーク・ウェバー、大クラッシュで病院に搬送も無事

    マーク・ウェバーは、ブラジルで行われたWEC世界耐久選手権のレース中にクラッシュを喫し、サンパウロの病院に搬送された。

    2003年のF1ブラジルGPで見舞われたクラッシュを繰り返すかのように、インテルラゴスのマーク・ウェバーは遅いマシンに接触し、高速状態でウォールに激突した。

    クラッシュの衝撃でマーク・ウェバーが乗っていたポルシェは大破したが、ストレッチャーに乗せられた後、親指を立てて無事をアピールするマーク・ウェバーの姿が写真に収められている。

    チームメイトのロマン・デュマは「彼(ウェバー)は無線で話していた。自分の名前もわかっていたし、自分がどこにいるかもわかっていた。大丈夫だと思う」と Fairfax Media に述べた。

    レースオーガナイザーは声明で「マーク・ウェバーは意識があり機敏だったが、さらなる検査のためサーキットのメディカルセンターに向かった」と説明した。

    また、マーク・ウェバーの公式Facebookページにはマーク・ウェバーが「満足できる状態」であるとし、「マークは予防検査のため病院で一晩過ごす」 と投稿された。

  • トヨタ、日本メーカー初となる世界耐久選手権レースで年間タイトル獲得

    トヨタ、日本メーカー初となる世界耐久選手権レースで年間タイトル獲得

    WEC最終戦サンパウロ6時間レースを2位と4位で終えたトヨタ・レーシングは、FIA世界耐久選手権の年間マニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。

    トヨタ自動車は、1999年に世界ラリー選手権(WRC)でマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得して以来、15年目にして再び世界選手権を制覇した。

    今日の結果は、スポーツカー・レースの歴史に新しい1ページを開いたと言える。

    1953年に世界耐久選手権レースが始まって以来、初めて日本の自動車メーカーが年間タイトルを獲得した。また、この勝利は、トヨタが開発したトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)にとっても、重要な足跡を残した。

    モータースポーツにおいてハイブリッド・システムを採用する計画は2006年に始まり、2007年7月、北海道十勝スピードウェイで開催された十勝24時間レースでハイブリッド・システムを搭載したトヨタ・スープラが初優勝を飾った。この時にバッテリーに代わって採用された蓄電装置がスーパーキャパシタだった。以来、ハイブリッド・システムは地道な開発が続けられ、大幅な重量軽減がなされ、出力も自然吸気エンジンとモーターの組み合わせから1000馬力を発揮するまでに至った。この進化したTHS-Rを搭載した2014年のTS040 HYBRIDは、4輪駆動にもかかわらず2013年モデルと比べて25%もの燃費削減を可能にしている。

    燃費効率重視に振られた2014年の新しいWEC・LMP1技術規則に従い、トヨタ・レーシングは全8レース中5勝を挙げ、ポールポジションは4回獲得、表彰台にも全戦立つことが出来た。加えて最速ラップを4回樹立。これは、トヨタの技術の優秀性が証明されたと言える。

    豊田章男 トヨタ自動車(株) 代表取締役社長:
    トヨタのハイブリッド技術を結集し、WECへの挑戦を始めて3年目の今年、トヨタ・レーシングが、TS040 HYBRIDでドライバーズ、及びマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得出来たことを大変嬉しく思います。これまでご声援いただいたファンの皆様や、ご支援いただいたオフィシャルパートナーの皆様に感謝申し上げますと共に、シーズンを通じ、心をひとつに、全力で挑んだドライバーやチームスタッフほか関係者全員に「おめでとう、そしてありがとう」の言葉を贈りたいと思います。これから先もトヨタは、WECシリーズへの挑戦を通じ、ハイブリッドのさらなる技術革新を進めると共に、「もっといいクルマづくり」に活かしていきたいと思います。今後も引き続き、ご声援いただければ幸いに存じます。

    木下美明 チーム代表:
    今日のレースは私がこれまで経験した最も感慨深いレースのひとつでした。このサーキットの標高の高さによる出力低下を考えれば、結果にはとても満足しています。幸いなことに、我々のハイブリッド・システムは高地でも力を発揮し、特に車両の追い越し時には、非常にパワフルでした。チームの誰もが最後のコンマ1秒まで、ギリギリの戦いをしてくれました。世界選手権で両タイトルを獲得することは、今年の最大の目標の一つでした。我々をサポートしてくださったすべての皆さんと、この素晴らしい成果を達成するため共に頑張ってくれたチームスタッフに感謝します。我々のチームとドライバーの戦いぶりは、今シーズン、実に素晴らしいものでした。各々が自分の役割をしっかりと果たしてくれました。ここサンパウロに、我々の仲間である中嶋一貴とニコラス・ラピエールが一緒にいないのがとても残念です。我々は耐久レースにおいて輝かしい歴史を持つ手強いライバルと戦って来ました。このことが我々の成果をより素晴らしいものにしてくれています。今、この瞬間を喜んでいますが、すぐに2015年シーズンもタイトルを守り続けるための準備に取りかからなければなりません。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    決勝結果: 4位 248周、ピットストップ7回、最高ラップタイム:1分18秒778

    アレックス・ブルツ:
    チームにとって、マニュファクチャラーズ・タイトルの獲得は本当に素晴らしい結果です。今日のレースは非常に楽しめました。TS040 HYBRIDは好調で、特に私の2度目のスティントでは、ドライブスルーペナルティを受けたことを除けば最高でした。ペナルティは、レースでは仕方ないことで、レーススチュワードの裁定を受け入れます。しかし、このことでドライバーズ選手権での3位獲得が出来なかったのは残念でした。いくつかのレースで我々は速さを示せましたが、今年は運が無かったということです。

    ステファン・サラザン:
    トヨタにとっても、私自身にとっても非常に良いシーズンでした。我々がマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得出来たということは大変なことです。チームは今年だけでなく、プロジェクトの当初からハードワークを続けて来ましたが、素晴らしい結果で報われました。TS040 HYBRIDは全てのレースで力強く、チームも素晴らしい働きで支えてくれました。厳しいペナルティを受けてしまったことで、レースでのポジションと、選手権でのポジションの両方を失うこととなってしまったのは本当に残念です。

    マイク・コンウェイ:
    レースはトヨタ、ポルシェ、アウディによる三つ巴の激しいバトルで、大変な接近戦でした。何度か戦略の変化もありましたが、我々は表彰台を目指していました。私もずっとフルアタックを続けました。最後に再スタートが切られれば2台共にポジションアップが狙えたはずなので、その点は残念です。しかし、今日はトヨタにとって、ワールドチャンピオン獲得という素晴らしい一日になりました。この週末の締め括りに、全ての人から祝福を受けました。このチームの一員であることは大変な栄誉です。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース: 2位 249周、ピットストップ6回、最高ラップタイム:1分18秒399

    アンソニー・デビッドソン:
    今日のレースは少しフラストレーションの溜まる終わり方となってしまいました。チャンピオン・タイトルはもう少しスッキリと獲得したかったというのが本音です。しかし、最後まで勝負をするということは、とても楽しい展開でした。レース前には、まさか勝利に絡めるとは思っていなかったので、それが出来たのはボーナスでした。とにかくチャンピオンとして最後まで諦めない姿勢を見せることが出来ました。ポルシェはこの週末ずっと素晴らしい走りをしていました。初優勝には心からおめでとうという言葉を贈りたいと思います。最後に、1年を通して頑張ってくれたチームスタッフ全員に感謝します。素晴らしい仲間の一人であることは最高でした。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日はアンソニー・デビッドソンと共に素晴らしいレースを戦うことが出来て最高に嬉しい一日となりました。レースを通してポルシェから強烈なプッシュを受け続けました。彼らは勝つべくして勝ったと言えると思います。レースの最後は再スタートが切られると思っていたので、少し残念でした。しかし、全体的に見るとTS040 HYBRIDの性能にもチームの力にも、マニュファクチャラーとドライバーの二つのタイトル獲得にも大変満足しています。素晴らしい1年でした。チャンピオンとして戦える来年がとても楽しみです。