カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • トヨタ:WEC スパ・フランコルシャン6時間レース 初日レポート

    トヨタ:WEC スパ・フランコルシャン6時間レース 初日レポート

    トヨタは、荒天の中で実施されたWEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの初日、TS040 HYBRID #1号車がアクシデントに見舞われるという厳しいスタートを切ることとなった。

    雨のスパ・フランコルシャンを走行する2015年型TS040 HYBRID 2号車 断続的に降り続く雨の中、公式練習第1回目が実施されたが、ケメル・ストレートでスローダウンしていたアウディ#8号車に、中嶋一貴がドライブしていたTS040 HYBRID#1号車が接触した。

    この接触によるTS040 HYBRIDのダメージはモノコックに及んだ。ドライブしていた中嶋一貴はアクシデントの後、背中の痛みを訴えたため、サーキットのメディカルセンターでの診察後、ヴェルヴィエ(ベルギー)の病院に移されて詳細なチェックが行われた。その結果、脊椎の一部に損傷が発見された。

    中嶋一貴は現時点も治療のため病院にチーム関係者と共に残っており、残念ながらこの週末、残りの走行セッションは欠場する。更なる診察の後、レース後、数日中には結果が出ると思われる。

    TS040 HYBRID#1号車は修復され、世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの2名によってこの週末のレースを戦う。しかし、#1号車は、モノコックの交換に時間を要したため、今日の公式練習第2回目は走行出来なかった。

    ピットに並ぶ2台の2015年型TS040 HYBRID 一方、アレックス・ブルツとステファン・サラザン、マイク・コンウェイのTS040 HYBRID#2号車のみが公式練習第2回目を走行。難しいコンディションが続く中、セットアップ評価などの作業を続けた。

    公式練習第3回目は明日5月1日(金)の午後2時(日本時間午後9時)から1時間、LMPクラスの予選が午後6時35分(同翌午前1時35分)から25分間で実施され、決勝レースは2日(土)午後2時半(同午後9時半)に6時間の決勝レースがスタートする。

    佐藤俊男 (チーム代表)
    我々全員が中嶋一貴選手の負傷について心配しています。非常に残念な状況ですが、チームは中嶋選手の一刻も早い回復を願い、日本への帰国を最優先にサポートします。先のことを話すのはまだ早過ぎ、状況と可能性の全てを分析してから判断することになるでしょう。今の我々の優先項目は中嶋選手の回復です。アクシデントのビデオを見て、彼に回避のチャンスが無かったことは明らかです。視界は水煙によって非常に悪く、中嶋選手に成すすべは無かったと思います。

    アンソニー・デビッドソン
    我々には、非常に厳しい一日となってしまいました。一貴が高速でのアクシデントに見舞われたその瞬間は、彼が無事であることだけを祈っていました。我々は全員が彼とのチームであり、詳細が分かるまで、辛い時間を過ごすこととなりました。TS040 HYBRIDは、少なくとも今日のウェットコンディションを考慮すれば、良い感触で、競争力のあるラップタイムを刻めたと思います。しかし、決勝レースでは、ル・マンへ臨むにあたり、ドライコンディションで戦えることを願っています。

    セバスチャン・ブエミ
    非常に残念なアクシデントに見舞われてしまい、良い週末のスタートが切れたとは言えません。一貴の一刻も早い復帰を願っています。あとで病院へ行き、彼と会うつもりです。モノコックの交換のために公式練習第2回目で出走出来なかったのは残念です。それは今日充分な周回を重ねられなかったことを意味します。もし決勝レースがドライコンディションになれば、今日のことは大きなロスにはなりませんが、これから可能な限り集中し、全力で最高の結果を得るべく挑戦します。

    中嶋一貴
    最初に、レースディレクターのエデュアルド・フリータス氏と彼のサーキット・セーフティクルー、そして素晴らしい処置をしてくれたこの病院のドクターに感謝します。彼ら全員が本当のプロフェッショナルであったお蔭で、大事に至らなかったことに感謝しています。残念ながら、レントゲン写真を見る限り、私の脊椎の一部に損傷が見られました。信じられないほどショックですが、今私に出来る事は限られています。出来る限り早く復帰出来るように集中するだけです。アクシデントについてはあまり語れることはありません。私はストレートを走行していたのですが、突然車両の右前から水煙を浴びました。反応する時間はありませんでした。

    アレックス・ブルツ
    チームにとって容易な一日ではありませんでした。勿論チーム全員が一貴のことを考えています。決勝レースがもっと良いコンディションになることを予測して、公式練習第2回目のセッションではあまり走行しませんでした。#1号車のアクシデントの後、我々は過大なリスクを負うことを避けました。残りの週末、天候がどう変わるかは待たねばなりませんが、誰もドライコンディションで走っていないので、明日の短い公式練習第3回目セッションで全ての準備を行わなくてはなりません。大きなチャレンジになるでしょう。

    ステファン・サラザン
    今日は一貴のアクシデントもあり、難しい一日でした。チームにとって、そして特に本人にとってとても残念なアクシデントでした。我々はウェットコンディションでの2回の公式練習セッションでセットアップをこなしました。TS040 HYBRIDのバランスにはとても満足していますが、決勝レースに向けてはドライコンディションになりそうなので、期待するだけです。決勝レースは全く別の戦いになると思いますが、どうなろうと準備は出来ています。

    マイク・コンウェイ
    一日中雨に祟られ、時に非常に強く降るという、トリッキーなコンディションでした。視界が悪化し、アクアプレーニングの可能性も高まるため、とても危険な状況でした。コースの濡れ具合によるTS040 HYBRIDのバランスの変化や、その改善などについて多くを学ぶことになりました。我々全員、一貴が一刻も早く回復することを願っており、起きてしまったことですが、とても残念です。

  • 中嶋一貴、スパ・フランコルシャン6時間レースを欠場

    中嶋一貴、スパ・フランコルシャン6時間レースを欠場

    中嶋一貴が、今週末のWEC第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースを欠場することが決定した。

    フリー走行1回目にアウディと接触事故を起こした中嶋一貴は、サーキットのメディカルセンターへと運ばれた後、背部の痛みを訴えたことから、現地の病院でさらなる検査を受けた。

    TMGのディレクターを務めるロブ・ルーペンは「衝撃はかなり大きなものだった。彼はさらなる検査を受けるため、レースに参加することができない。もっと多くのことがわかったら声明を出す」とコメント。

    また、中嶋一貴が走らせていたトヨタ TS040ハイブリッドの1号車は、当初予想されていたよりもダメージが大きく、スペアのモノコックを用いてリビルドすることが必要になった。そのため、1号車はフリー走行2回目への参加は見送ることになった。

    「モノコックがかなりダメージを受けている。修復できるかどうか確認してみなくてはならない」とロブ・ルーペンはコメント。

    「スペアのモノコックを使って組み直し、明日には戻ってきたい」

    トヨタには、テスト兼リザーブドライバーとして小林可夢偉がいるが、1号車のドライバー構成がどうなるかはまだ未定となっている。

  • 中嶋一貴、練習走行でクラッシュして病院で検査 / WEC世界耐久選手権

    中嶋一貴、練習走行でクラッシュして病院で検査 / WEC世界耐久選手権

    中嶋一貴が、スパ・フランコルシャン6時間レースのフリー走行でクラッシュし、検査のため現地の病院に搬送された。

    ウェットコンディションで行われたフリー走行。トヨタ TS040ハイブリッドの1号車を走らせていた中嶋一貴は、オリバー・ジャービスが駆るアウディR18 e-トロン・クワトロの8号車と接触。

    中嶋一貴は、検査のためサーキットのメディカルセンターへと運ばれたが、背部に痛みを訴えたことから、現地の病院でさらなる検査を受けることとなった。

    トヨタの広報担当は「彼は大丈夫だと考えているが、しっかりと確認したい。さらなる検査のために地元の病院に向かった理由だ」とコメント。

    今回のクラッシュでトヨタのマシンはボディーワークのダメージのみと見られるているが、アウディの8号車は“かなり”のダメージを受けたとされている。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ 「WEC参戦はF1に影響しない」

    ニコ・ヒュルケンベルグ 「WEC参戦はF1に影響しない」

    ニコ・ヒュルケンベルグは、今週末のスパ・フランコルシャン6時間レースと6月のル・マン24時間レースへの参戦はF1に影響しないと述べた。

    ニコ・ヒュルケンベルグは、F1と平行してでWEC世界耐久選手権の2つのラウンドでポルシェをドライブすることになっている。

    今年始めには919ハイブリッドをテストしており、今週末はスパで最初のレースを迎える。

    「当然、去年ポルシェと契約する前にこういうことは考えたし、F1に影響すると思ったら契約はしなかった」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。

    「2月中旬にバーレーンでテストして、それからバルセロナに行った。もちろん、適応には数ラップ必要だけど、僕はもうF1に十分に慣れているし、頭と体に感覚が刻まれているので、切り替えにそれほど時間はかからない」

    ニコ・ヒュルケンベルグが駆るポルシェ 919ハイブリッドは、V型4気筒ターボエンジンを搭載しており、パワーは500馬力を超える。駆動方式は、フロントアクスルにKERSを搭載する四輪駆動となる。

    ニコ・ヒュルケンベルグは、そこがF1との最大の違いだと語る。

    「ハイブリッドシステムという点ではそれほど違いを感じない。でも、ポルシェは四輪駆動。それが一番の違いだ」

    今年のWEC開幕戦で、ポルシェはアウディやトヨタとスリリングなバトルを繰り広げて2位でフィニッシュした。だが、残念ながらヒュルケンベルグはそのシーンを見られなかったという。

    「ちょうど中国を発つところで、移動中だった。ちょっとだけライブタイミングを見たけど、離陸してしまったのでレースを最後まで見ることはできなかった」

  • ポルシェ、スパで初めての3台体制で参戦 / WEC世界耐久選手権

    ポルシェ、スパで初めての3台体制で参戦 / WEC世界耐久選手権

    ポルシェは、5月2日にスパ・フランコルシャン(ベルギー)で開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦に3台の919ハイブリッドで挑む。

    3台目の919ハイブリッドをドライブするのは、F1ドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグ、アール・バンバーおよびニック・タンディ。カーナンバー19をドライブするトリオは、この6時間のレースで6月のル・マン24時間レースへ備える。

    ポルシェのレギュラーWECドライバーのラインナップは、他の2台のLMP1ハイブリッド・プロトタイプのコックピットに乗り込む。ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組がカーナンバー17を、ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブがカーナンバー18のポルシェ919ハイブリッドをそれぞれドライブする。

    3台のそれぞれのカーナンバーは、ポルシェにとって特別な意味を持ちます。カーナンバー17は、今日までポルシェがル・マンで挙げている合計16勝の最初の1勝を1970年に飾ったポルシェ917 KH(ショートテールを意味する”Kurzheck”)へのトリビュート。カーナンバー18は、919ハイブリッド・レーシングカーと、同じくハイブリッドシステムを搭載したスーパースポーツカー、918スパイダーのテクノロジーにおける密接な繋がりを象徴している。そして、カーナンバー19は、ポルシェの昨シーズンからのプロトタイプレースへの復帰を果たした919ハイブリッドを示す。

    スパでは、3台すべてのポルシェ919ハイブリッドが、いつものホワイトのボディカラーでレースに臨む。今年のチームプレゼンテーションで披露された色違いのカラーリングは、ル・マン限定で登場する。

    3台目のハイブリッド・プロトタイプの投入は、ヴァイザッハを拠点とする若きチームにとって、重大なオペレーション上の挑戦となる。これは、ポルシェの未来へのコミットメントと、WECでのハイレベルな闘いを強調するもの。2014年シーズンから導入された新しいWECのレギュレーションでは、パワフルで革新的なハイブリッドシステムが要求される。これこそが、ポルシェが復帰を決定した要因だった。第2世代へと進化したポルシェ919ハイブリッドは、さらに効率的に、さらに強く生まれ変わった。3つの部分で構成されるパワートレーンの最適化によってポルシェは参戦メーカー中、唯一となる最高レベルの8メガジュール・エネルギー回生クラスを選択した。これは、ポルシェ919ハイブリッドが、F1および他のメーカーのル・マン・プロトタイプを含む、他のどのレーシングカーよりも大きなエネルギーを回生することを意味する。極限のエネルギー回生を可能としたハイブリッドシステムを生み出したエンジニアリングは、ポルシェのプラグインハイブリッドモデルなどの電気を利用したロードカーと切っても切り離すことができない関係にある。

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「シルバーストンでのシーズン開幕戦で見せた第2世代919ハイブリッドの速さには、説得力がありました。これは、予選だけに言えることではなく、長時間にわたる走行でも進歩が目に見え、私達は1時間半にわたって1-2でリードを維持することができました。スパでの3台目の919ハイブリッドは、アール、ニックおよびニコのために完全に新たに作り上げたものです。これほど複雑な車3台と9名のドライバーをマネージメントすることは、チーム監督のアンドレア・ザイドルとそのクルーにとって大きなチャレンジとなるでしょう。3台すべての919ハイブリッドは、シルバーストンの決勝と同じエアロセッティングとなっています。8メガジュールクラスのハイブリッドマネジメントで何が必要となるかについては、常に学び続けています。一般的に言って、スパのサーキットのレイアウトは、私達の車に合っているはずです」

    WECシーズン全戦を戦うカーナンバー17および18のクルーのスパでの目標は、チャンピオンシップでのポイントの獲得。しかし、カーナンバー19のクルーには別の課題がある。総合的なテストの後、彼らはすべてのレース進行手順に慣れ、刺激的なLMP1でのレース経験を積み、シーズンのハイライトであるル・マンに備える必要がある。

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 17)

    ティモ・ベルンハルト
    「2つの理由で、スパは私にとって特別なレースです。まず、スパは私の地元のブルッフミュールバッハ=ミーザウから遠くないため、多くのドイツ人ファンが来てくれるでしょう。次に、30年前にスパで亡くなったステファン・ベロフを追悼するため、私は特別なヘルメットを被って参戦します。私は彼をとても尊敬していて、彼のレーシングドライバーとしての才能を人々に思い出してもらいたいのです。レースについて言えば、スパのサーキットは、いつでも花形です。このサーキットのレイアウトは、地形に自然に溶け込んでおり、あまり手が加えられていません。安全性は大幅に向上しましたが、その伝統に変わりはありません。スパはテクニカルなサーキットで、正確なセッティングが要求されます。優れたチームワークで大きな差が出る場所です」。

    ブレンドン・ハートレー
    「私は、渡欧して初めてスパのサーキットを見てどれほど驚いたか、決して忘れることはありません。このサーキットは、あらゆるドライバーを興奮させると思います。オー・ルージュのようなコーナーは、独特ですばらしいです。919ハイブリッドは、シルバーストンよりスパに適しています。ここでレースするのを待ち切れない気持ちです」

    マーク・ウェバー
    「スパは好きなサーキットのひとつです。スパでのレースは、カレンダーに載っているきわめて個性的なクラシックレースの一戦であり、非常に高速のサーキットなので、919ハイブリッドを本当に速く走らせることができます。いつでも天気が重要な要素で、1周の距離が長いため、サーキットの一部では雨が降っていても別の場所はドライコンディションだったりします。オー・ルージュは、世界でも最も有名なコーナーのひとつで、TVで見るよりずっと急です。シルバーストンでは期待通りにはなりませんでしたが、私達に大きなポテンシャルがあり、スパではよい結果を出したいと思っています」

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 18)

    ロマン・デュマ
    「昨年のスパでも私たちは非常に速かったのですが、ニュー919ハイブリッドはさらに速いでしょう。ダウンフォースが増しているので、今年のオー・ルージュとラディオンは全速で行けると思います。スパの耐久レースにはすばらしい伝統があり、毎回観客も集まります。私のスパにまつわる最高の想い出のひとつは、2003年にマルク・リーブとともに24時間レースで優勝したことです」

    ニール・ジャニ
    「シルバーストンの順調なシーズン開幕戦の後、スパでレースするのを待ち切れません。イギリスで愉しんだのと同様、さらにスリリングなトップ争いができることを期待しています。そして、このベルギーのサーキットは私達に合っているはずです。昨年は919の初ポールをスパで獲得し、序盤ではかなりの時間、レースをリードしていました。もちろん今回の目標は、レースの最後にリードしていることです」

    マルク・リーブ
    「スパは大好きなサーキットのひとつです。高速コーナーが多いこの自然の地形を生かしたサーキットには、独自の流れがあります。ロマン・デュマと優勝したスパ24時間レースは、私の耐久レースのキャリアで経験した初のハイライトでした。3台の919ハイブリッドで参戦するのは初めてで、これはチーム全体にとって大きなチャレンジです。十分な準備をしたと思うので、チャレンジを愉しみにしています」

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 19)

    アール・バンバー
    「昨年、私にはとても大切なスパの想い出ができました。ポルシェ・モービル1・スーパーカップで、ポール・トゥ・ウインを決めたのは、最高に愉しかったです。私はこの壮観なサーキットが大好きです。919でオー・ルージュを走るのを非常に楽しみにしていますが、何よりあのクルマでレースするのが待ち切れません。シルバーストン戦では、画面に釘付けになりました。私が見た中でも最高のレースのひとつでした。6時間のスーパーカップレースのようでした。ニコとニックとのテストは愉しく、初めて彼らとともにレースするのを待ち遠しく思っています」

    ニコ・ヒュルケンベルグ
    「この数週間、スパでのウイークエンドで何が起こるかと考えると、すごく興奮しています。もちろん、あのグランプリ・サーキットをよく知っていますし、何度もレースをしました。しかし耐久レースはまったく新しい世界で、すべてがどのように展開するか、とてもワクワクしています。私は、このチャレンジに心を開いて立ち向かうつもりです。経験を積みたいですし、もちろんポルシェと自分自身のために、しっかりと働きたいと思っています。長いストレートがある高速サーキットのスパは、919ハイブリッドに合っているはずです。ドライコンディションだとよいのですが、アルデンヌ地方ではどうなるかはまったく予想できませんし、あらゆる事態に対する準備が必要です」

    ニック・タンディ
    「これまで何度もスパでレースをしました。シングルシーター、ポルシェ スーパーカップ、そして、2012年のGTオープンではポルシェで優勝しました。スパは、最高のサーキットのひとつで、919での初レースにとても興奮しています。私は、できる限りの準備ができていると感じています。しかし過大な期待はしていません。私達の仕事は、チェック項目を確認してル・マンに備えることです」

  • トヨタ:WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタは、世界耐久選手権(WEC)第2戦となるスパ・フランコルシャン6時間レースを戦うべく、ベルギーへ向かう。

    トヨタの本拠地であるドイツ・ケルンはスパから約120kmの場所に位置しており、富士、そして今季からWECに加わったドイツのニュルブルクリンクと共に、チームにとっての3つのホームレースの初戦となる。

    アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の3名がドライブするTS040 HYBRID #1号車は、今月初めに行われた開幕戦シルバーストン6時間レースで3位表彰台という結果でシーズンのスタートを切った。デビッドソンとブエミは、1年前のスパ6時間レースで勝利を挙げている。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車はシルバーストンを4位でフィニッシュ。チームのポイント獲得に貢献し、トヨタはマニュファクチャラー選手権では首位のアウディに8ポイント差の2位につけて第2戦スパに臨む。

    スパでのレースはTS040 HYBRIDにとって通算10戦目となるが、TS040 HYBRIDは昨年参戦した全てのレースで少なくとも1台が表彰台を獲得し、シリーズ5勝を飾っている。

    開幕戦同様、チームはハイダウンフォース仕様のTS040 HYBRIDを持ち込むが、最高速が重要な、長いケメルストレートなどを持つスパのコース特性に合わせ、ダウンフォースレベルはシルバーストンよりも低く設定されることになりそうだ。

    今年のスパ6時間は、2日間に全プログラムが詰め込まれ、忙しかった昨年までとは異なり、3日間のフォーマットで行われる。4月30日(木)は正午から午後1時半、午後4時半から午後6時(日本時間午後7時、午後11時半から)の2回の公式練習。5月1日(金)は午後2時からの1時間行われる公式練習3回目(同午後9時)の後、午後6時35分(同翌午前1時35分)からLMPクラスの予選が実施される。決勝レースは2日(土)午後2時半(同午後9時半)に6時間のスタートが切られる。

    今週、世界チャンピオンチームは、TOYOTA GAZOO Racingとして初めてWECのレースに挑みます。これは、トヨタ自動車が、モータースポーツを「もっといいクルマづくり」と「人材育成」に活かして行くという目的に基づくもの。また、WECへの挑戦で鍛えられたハイブリッド技術は、すでに多岐にわたり市販車開発に活かされ、今後もフィードバックは続けられて行く。

    佐藤俊男 チーム代表:
    スパは我々にとって重要なレースです。それはホームレースのひとつであるというだけではありません。ル・マン24時間レースの前の最後のレースということで、データ収集やTS040 HYBRIDの微調整など、ル・マンへの準備のために非常に重要な一戦です。昨年我々はスパで勝利を挙げているので、その再現が目標ですが、知っての通りライバルは強敵です。シルバーストンの後、チーム全員が大変なハードワークをこなして来ており、準備は出来ていますし、勝利へ向けて戦える自信もあります。

    アンソニー・デビッドソン (#1 TS040 HYBRID):
    スパは楽しいコースで、昨年勝っていることもあり、再びレースが出来ることを楽しみにしています。開幕戦シルバーストンよりも我々の競争力が向上していることを願っています。スパでは常に天候は予測出来ません。何が起こるか誰にも分かりませんし、それは間違いなく結果に影響を与えます。コースは本当に魅力的で、LMP1カーでオー・ルージュを走るのはF1でのそれよりもチャレンジングです。ほぼ全開で走り抜けることが出来れば最高ですが、それは同時に限界ぎりぎりでの走行ということも意味しています。

    セバスチャン・ブエミ (#1 TS040 HYBRID):
    スパは素晴らしいコースで、間違いなく私のお気に入りのコースの一つです。オー・ルージュのような高速コーナーを我々のTS040 HYBRIDで走り抜けるのは最高で、コースに戻るのを楽しみにしています。スパでは昨年勝利を挙げているだけになおさらです。コースはシルバーストンよりも我々のTS040 HYBRIDに適しているはずで、勝利を争える自信があります。勿論強力なライバルが居るので簡単ではなく、練習走行から全てのパフォーマンスを引き出せるように集中しなくてはなりません。我々はやる気に満ちており、挑戦を楽しみにしています。

    中嶋一貴 (#1 TS040 HYBRID):
    スパという、ドライバーにとって最高のサーキットでレースを戦うのは本当に楽しい体験です。ケルンに戻ったチームが、このレースへ向けた準備のためにハードワークを続けてくれたことは知っていますし、シルバーストン以上の競争力で臨めると期待しています。スパも間違いなく接近戦で、ファンにとっては素晴らしいレースになるでしょう。昨年は私にとってスパで初めてとなる表彰台に登ることが出来ましたが、まだスパでは勝てていません。今年はそれに挑戦する最高のチャンスだと思っています。

    アレックス・ブルツ (#2 TS040 HYBRID):
    スパは本当に素晴らしいコーナーをいくつも持つ、最高のサーキットです。天候は予測出来ませんが、昨年は、その変わりやすさを経験出来たという点で良いレースでした。同様に、スパはタイヤ選択という点でも特別です。大変な挑戦を要求されるので、公式練習走行から確実に正しい方向性へ進めるように、ハードワークが必要です。そのために可能な限りの時間を費やすことになるでしょうが、その努力が報われることを願っています。

    ステファン・サラザン (#2 TS040 HYBRID):
    スパは私の好きなサーキットのひとつで、再訪を楽しみにしています。とてもエキサイティングで、ドライバーにとって、とてもチャレンジングです。長い歴史を持つ、昔ながらのサーキットで、特別な雰囲気を持っています。この週末、良い結果を得るべく燃えています。ル・マン前の最後のレースということもあり、常に勝利を目指して戦えるように、前向きな気持ちで全員がレースを終えられればと思っています。好結果が得られると確信しています。

    マイク・コンウェイ (#2 TS040 HYBRID):
    私自身、スパを走るのは2008年にGP2で戦って以来となり、ずいぶん久しぶりです。スパは好きなサーキットのひとつなので、TS040 HYBRIDで走れることが本当に楽しみです。素晴らしい体験となるでしょう。シルバーストンではまずまずのシーズンスタートを切ることが出来ましたが、スパは我々のTS040 HYBRIDにマッチしているので、更なる強さが見せられるはずです。スパは我々が昨年勝利を挙げたサーキットのひとつなので、今年も優勝トロフィを防衛すると共に、ル・マンに向けて完璧な準備を整えたいと思っています。

  • 日産、Nissan GT-R LM NISMOの耐久性に焦点

    日産、Nissan GT-R LM NISMOの耐久性に焦点

    日産は、ル・マン24時間レースにむけてLMP1カー『Nissan GT-R LM NISMO』でのテストを再開。耐久性テストに焦点を置いた。

    今週、Nissan GT-R LM NISMOは、ケンターキー州ボーリンググリーンにあるシボレーのテストトラックで4日間のテストを実施し、マシンのマイレージを重ねていく。

    日産のモータースポーツ責任者ダレン・コックスは「この段階まで、焦点は開発とクルマのパフォーマンスを高めていくことにあった」とコメント。

    「今後の6日間はクルマでマイレージを稼ぐことを計画している」

    Nissan GT-R LM NISMOはここまで3800kmしか走り込んでいないが、日産のテクニカルディレクターでチームプリンシパルを務めるベン・ボウルビーは、現在、マシンの仕様は耐久走行にむけて準備されていると述べた。

    日産は、ボーリンググリーンでのテストに向けてNissan GT-R LM NISMOが大きく進歩したと考えている。

    日産のドライバーを務めるマルク・ジェネは「セブリングまでは周回を重ねることに苦労していたけど、2週間前に大きなステップを果たした」と述べた。
    「今では、以前にはできなかった僕たちはロングランをすることができる」

    「僕たちはクルマがどのように機能するか理解し始めている。それが大きなゲインを得た理由だ」

    同じく日産のドライバーを務めるオリビエ・プラは、タイヤ摩耗という点で大きな進歩を果たしていることを示唆した。

    「クルマがいかにタイヤに優しいかについてとても驚いた」とオリビエ・プラは述べた。

    「2スティントにわたってクルマはとても一貫性があったし、かなり有望だ」

    だが、マルク・ジェネは、ル・マンにむけてNissan GT-R LM NISMOのリザルトを予測することを拒否した。

    「正直、クルマがどれくらい良くなっていくかはわからない。僕たちがわかっているのは、クルマは走る毎に改善しているということだ」

  • アウディ、激しい展開を制して優勝 / WEC 開幕戦 シルバーストン

    アウディ、激しい展開を制して優勝 / WEC 開幕戦 シルバーストン

    アウディは、2015年シーズンを最高のスタートで飾った。シルバーストンで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦において、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組のアウディ R18 e-tron クワトロが、幾度もトップが入れ替わる激しい展開となったスリリングな6時間レースを制し、優勝を獲得した。

    英国で開催された6時間レースを目の当たりにした観客は、今年のWECシーズンが波乱の展開となると予測したのではないだろうか。レース開始からゴールまでの間、アウディ、トヨタ、そしてポルシェの各チームが全力を尽くし、幾度もサイド バイ サイドの激しい闘いを繰り広げた。

    そしてチェッカーフラッグが振り下ろされた時、ゼッケン7号車のアウディ R18 e-tron クワトロは、2番手にわずか4.610秒というアドバンテージで勝利した。ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組は、2回の予定外ピットインを余儀なくされたため、5位でレースを終えた。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング ウルリッヒは「6時間を見事な走りで闘い抜いてくれたマルセル、アンドレ、そしてベンに最大の祝辞を伝えたいと思います。今回の優勝は、最高の開幕戦であると同時に、オフシーズンに多大な苦労を重ねてきたチーム全員に対する、最高のプレゼントとなりました。さらに、これからの数週間に待ち受けているハードワークに向かう我々に最高のモチベーションをもたらせてくれました。シルバーストン大会は、今年のWECシーズンが、これまでになくスリリングでタフな展開になることをまざまざと感じさせてくれました」と述べた。

    ゼッケン7号車の状況は、レース序盤ではさほど有利なものではなかった。セレクトしたギヤへの切り替えにタイムラグが生じるトラブルに見舞われていたため、5番手グリッドからスタートしたブノワ・トレルイエは不利な形勢となり、レース序盤の数周にわたって、もとのポジションに復帰するための厳しいバトルを余儀なくされた。しかし、スタートから2時間30分がたち、アンドレ・ロッテラーがマルセル・ファスラーからステアリングを託されると、ロッテラーは30分後にトップの位置を獲得した。

    アンドレ・ロッテラーは「アウディやチームにとって完璧な日となりました。スタートから最後のラップまで、常に厳しいプレッシャーに晒され、ほんのわずかのスリップも許されない状況でした。ドライバーはこの状況下で完璧にマシンをコントロールし続け、チームは完璧な戦略を構築すると同時にピット作業も完璧に行うことができました。ぜひ、この勢いに乗ったまま、スパやル・マンに臨みたいと思います」とコメント。

    マルセル・ファスラーとポルシェのドライバー、 ニール・ジャニが繰り広げたスイス人ドライバー同士のバトルは、1周の間に何度も順位が入れ替わる激しいものとなり、大きな感動と興奮をもたらした。

    セカンドローからスタートしたゼッケン8号車のルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組も、優勝の可能性を多くもっていたが、他車からの衝突によって破損したリヤボディワークの交換と、それと連続して発生したフロントカウルの破損を修復するために、2度に渡る予定外のピットインを余儀なくされたため、合計7分を失い表彰台獲得のチャンスを奪われ5位でゴールした。

    オリバー・ジャービスは「アウディにとって素晴らしい日になったものの、私たち3人は期待外れの感じが残っています。しかし、全体では非常に良い感触を得ています。とてもスリリングなレースを制して、新しいアウディ R18 e-tron クワトロが優勝を獲得したことで、今年のWECシーズンを幸先の良いスタートで飾れたと思います」とコメント。

    FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦は、わずか3週間後の5月2日にスパ・フランコルシャン(ベルギー)で開催される。アウディにとって次戦のスパ・フランコルシャン大会は、ル・マン24時間レースに向けたリハーサルの意味合いが強く、アウディスポーツ チームヨーストはその大会に、フィリップ・アルバカーキー(ポルトガル)、マルコ・ボナノミ(イタリア)、レネ・ラスト(ドイツ)組による3台目のアウディ R18 e-tron クワトロゼッケン9号車をエントリーさせる。

    Audi WEC

  • トヨタ、開幕戦は3位表彰台と4位 / WEC 開幕戦 シルバーストン

    トヨタ、開幕戦は3位表彰台と4位 / WEC 開幕戦 シルバーストン

    トヨタは、2015年WEC開幕戦シルバーストン6時間レースに、2014シーズンチャンピオンとして臨んだが、激しい戦いとなり、3位、4位でレースを終えた。

    アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴がドライブしたTS040 HYBRID #1号車は、スタートからゴールまでライバルと激しい戦いを繰り広げ、優勝したアウディに14秒816差で3位を獲得した。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車も力強い走りをした結果4位となり、チームに貴重なポイントを持ち帰った。

    スタートは#1号車がブエミ、#2号車をブルツが担当、アウディといつにない激しい争いを繰り広げた。スタートから息もつかせぬ30分が過ぎた時点では、#1号車は3位、#2号車はコース上の混雑に阻まれ6位を走行した。その直後にLMP2カーのコースオフで全コースに黄旗が提示されたタイミングで2台のTS040 HYBRIDはタイヤ交換と燃料補給のためにピットへ飛び込んだ。さらに30分後に再度黄旗が出され、#2号車はライバルと異なる作戦を取るための燃料補給に、再びピットへと入った。

    コースがクリアとなり、グリーンフラッグが提示されると、ブエミはタイヤのグリップ不足を訴え、苦しい戦いを強いられた。ブエミは5位まで順位を落としたが、ポルシェ#17号車とアウディ#2号車のトラブルによる後退で順位を上げ、#1号車は3位、#2号車は4位に繰り上がった。

    レースの4分の1を消化した時、#1号車はブエミからデビッドソンに交替、#2号車はブルツからコンウェイにステアリングが渡された。交替したデビッドソンはすぐにトップ争いに加わり、次のピットストップでタイヤ交換をしたライバル達を尻目に、トップに躍り出た。その時点でタイヤ交換を先に延ばしたデビッドソンが首位、コンウェイが2位を固めたが、アウディ、ポルシェとの三つ巴の戦いは激しさを増し、ホイール・トゥ・ホイールの争いが展開された。その後レースが半ばを過ぎた時、コンウェイはコーナーのポールを車体前部に引っかけ、4位に後退した。

    レースが3分の2を経過すると、#1号車には中嶋が、#2号車にはサラザンが交替し、2台のTS040 HYBRIDは異なったタイヤ戦略を採用して最後の2時間に突入した。その後はアウディ#7号車に大幅なリードを許したものの、#1号車はポルシェ#18号車との激しい2位争いに突入した。そして最後の1時間、#1号車はブエミの手に託され、2位を行くポルシェ#18号車を猛追した。しかし、最後の給油のためのスプラッシュ・ピットストップで#1号車はポルシェに届かず、3位でゴールを迎えた。サラザンから#2号車を受け取ったブルツは4位でレースを終えた。

    3位に入賞したTS040 HYBRID #1号車の素晴らしい戦い振りに対し、英国レーシング・ドライバーズ・クラブのメンバーで最高位となったドライバーに与えられるリチャード・ロイド・トロフィーをアンソニー・デビッドソンが獲得出来たのはチーム全体にとって非常に名誉なことだった。

    3週間のインターバルを経た5月2日(土)、トヨタ・レーシングはWEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースに挑む。

    佐藤俊男 チーム代表:
    LMP1に参戦する3メーカーによるエキサイティングな戦いを目の当たりにし、とても感銘を受けました。各メーカーの先行する1台ずつの3台が最後まで僅差の戦いを繰り広げたレースは、まさに6時間スプリントレースと言えるものでした。本日、素晴らしいパフォーマンスを発揮したアウディの勝利を祝福したいと思います。 我々は、可能な限り全力を尽くし、良い戦いが出来たと思います。もちろん勝利がベストですが、本当の戦いは始まったばかりです。 オフシーズンを通じて競争力を増しており、挑戦の準備は整っております。 より強くなって次戦のスパへ戻れることを確信しています。

    アンソニー・デビッドソン:
    リチャード・ロイド・トロフィーを獲得出来ました。今日何かを勝ち取れたということについては喜んでいます。このサーキットでは我々の強さを真に示すことは出来ませんでした。これまでも我々はここで苦戦して来ました。昨年1-2フィニッシュ出来たのは天候に助けられた部分もあります。次のレースを楽しみにしており、第2戦スパではもっと強さを見せられると思っています。次戦はタイヤの摩耗が大きな要因となると思いますが、上手く行くことを望んでいます。
    セバスチャン・ブエミ:
    我々にとっては難しいレースでしたが、スタートから本当にハードにプッシュしました。 1セットのタイヤで2スティントを走りながら全力でプッシュし続けるなど、いくつかのことを試しました。最後はポルシェを捕らえるべくアタックしましたが、摩耗の進んだタイヤではそれは叶いませんでした。素晴らしい仕事をしたアウディとポルシェに祝福を贈ります。これから我々は、次戦スパでもっと良い結果を得るべく全力で準備を進めて行きます。

    中嶋一貴:
    LMP1クラスは非常に僅差で、タフなレースでした。大変な接近戦となり、6時間にわたってずっと全力でプッシュし続けなくてはなりませんでした。ポルシェをパスし2位を得るチャンスはあったと思いますが、最後まで果たすことは出来ませんでした。とはいえ表彰台を獲得出来たのはまずまずの結果です。ハードなレースになることを予想していましたが、我々のやるべきことを成し遂げ、ミス無くレースを走り切ることが出来ました。これは着実なスタートと言えると思います。

    アレックス・ブルツ:
    チームとして、今日はアウディのペースで戦うことは出来ませんでした。我々のTS040 HYBRIDの特性を考えると、このサーキットは最も厳しいものでしたが、他のライバルより遅くて良いということはありません。淡々とハードワークをこなさなければなりませんでした。今シーズンは最終戦までライバルとの壮絶な戦いになると思いますが、それは良いニュースです。そして、悪いニュースは、今日、優勝という結果を出せなかったことです。

    ステファン・サラザン:
    去年の1-2フィニッシュと比べれば、確かに最高の結果とは言えません。しかし、我々は良く戦ったと思うし、たくさんポイントも獲得しました。このサーキットが我々向きではなく、この何年間もアウディがとても速くて得意とするコースであることも知っています。完璧なスタートではないですが、良い滑り出しと言えるのではないでしょうか。チャンピオンシップでは2位に付けています。もう気持ちはスパに切り替え、次戦ではさらに良い結果を出せると確信しています。

    マイク・コンウェイ:
    タフなレースでした。コース脇の樹脂製ポールをフロント部に当ててしまい、それが私のスティントを台無しにしてしまいました。ダウンフォースを失い、スティントの残りが予測不能な状態になってしまったからです。ピットストップでこのポールを取り除いてから、すべては正常に戻ったので、遅れを取り戻そうと試みました。4位獲得は成し得たベストの結果であり、ポイントも獲得して帰れます。スパの週末がより良くなるよう、楽しみにしています。

  • ポルシェ、WEC開幕戦表彰台で順調にシーズンを始動

    ポルシェ、WEC開幕戦表彰台で順調にシーズンを始動

    ポルシェの新型ポルシェ919ハイブリッドを駆るワークスドライバーのロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組は、FIA世界耐久選手権(WEC)第1戦、シルバーストンにおいて、完全なドライコンディションのもとに繰り広げられたスリリングなレースで201周を周回し2位でフィニッシュした。

    スタート後の1時間半は、2台のポルシェ919ハイブリッドが1位と2位で周回を重ねた。マーク・ウェバーがポールポジションからスタートし、リードを広げていたが、ギアボックストラブルによりカーナンバー17はリタイヤを余儀なくされた。

    デュマ/ジャニ/リーブ組のカーナンバー18がチームメイトに代わってレースをリードしたが、レース終盤での息を呑むようなバトルの末、4.6秒差でアウディに勝利を譲った。

    カーナンバー17のレース展開
    マーク・ウェバーがポールポジションからスタートし、最初の23周で7秒以上のリードを広げた。彼は24周目を終え、フルコース・イエロー・フラッグが出されている間に最初のピットストップを行い、タイヤを交換。その後、スタート後ほぼ1時間半までしっかりとリードを保ったがギアボックストラブルのためピットに戻り44周でリタイヤという結果になった。

    カーナンバー18のレース展開
    ロマン・デュマが2番手グリッドからスタート、フルコースのイエローフラッグが出された24周目の最初のピットストップまで、2位のポジションを守った。マルク・リーブが車両を引き継ぎ、ニュータイヤで2位を維持していたが、チームメイトがリタイヤしたためトップに立った。53周でピットインし、給油、タイヤ交換およびドライバー交代を行い、ニール・ジャニがコックピットに乗り込んだ。58周目以降、彼はアウディを操る同胞のマルセル・ファスラーと見応えのあるバトルを展開、80周目にアウディがピットに入るまで、彼らは何度も順位を入れ替えた。その2周後、ジャニがピットインし車両をデュマに託し、彼は3位でレースを続けた。112周で再びリーブがドライブを担当、その後142周でジャニが交代した。レース終盤、彼はファスラーを追撃したが、最後まで捉えることはできなかった。

    レース後のコメント

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「昨日は両車をフロントローにつけることに成功し、シーズン開幕戦で2位というすばらしい結果を出すことができました。観衆にとっても、スタートから6時間後に上位3台が15秒以内の僅差で走行するのを見るのは圧巻だったでしょう。私達は今日、スイス人ドライバー達のおかげで、最もエキサイティングなバトルを演じることができました。この開幕戦は、耐久レースとWECにとって、優れたプロモーションとなりました」。

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)
    「チーム全員におめでとうと言いたいです。クルーとドライバー全員がすばらしい仕事をしました。私達のピットクルーは、すべてのピットの中でも最高の仕事をしてくれました。この2位という結果は、2015年モデルのポルシェ919ハイブリッドにとって非常に良い結果です。なぜなら、シルバーストンはこのクルマが最も苦手とするサーキットだからです。しかし、私達は両車がフィニッシュすることを期待していたため、複雑な気持ちでパドックを後にします」。

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 17)のドライバーのコメント

    マーク・ウェバー
    「本当にすべてが順調で気分良くトップで走行していましたが、ドライブトレーンのトラブルが発生しました。ピットインする僅か1周前にその問題を感じたのですが、レースを続けることはできませんでした。良い位置につけていただけに本当に残念です。私達は、このウイークエンドに向けて着実に調子を上げてきました。全員がしっかりと仕事をしましたが、結果を出すことができませんでした。思っていた以上にタイヤとの相性が良く、それは嬉しいサプライズでした。ポルシェのハイブリッドテクノロジーはセンセーショナルの一言で、短期的にも長期的にも私たちを優位に立たせてくれるでしょう」。

    ポルシェ919ハイブリッド(No. 18)のドライバーのコメント

    ロマン・デュマ
    「まず、スタート後の私の最初のスティントは、非常に順調でした。しかし、15周ほどしたところで、リアのグリップがなくなりました。2回目のスティントでは、予選のタイヤセットを使ったのですが、さらに扱い辛くなりました。しかし、シルバーストンが私達にとって楽なサーキットでないことを理解していましたし、その中で最善を尽くしました」。

    ニール・ジャニ
    「今回のレースは、すばらしいバトルが展開できた非常に興味深いレースでした。特に、マルセル・ファスラーとの争いは、大いに愉しませてもらいました。これぞレースというべきバトルでした。トップの車両にストップアンドゴーのペナルティが課されたにも関わらず、結局優勝できなかったのが残念でなりません。その後、また接戦になりました。3社すべてのメーカーが互いに拮抗しているのはすばらしいことです。今年はエキサイティングなシーズンになるでしょう。終盤、私はポルシェ919ハイブリッドで存分にアタックすることができました。私達は昨年からこの車両を大幅に改善してきました。まだいくつかの課題はありますが、良い方向に向かっています」

    マルク・リーブ
    「私の2回目のスティントは、明らかに1回目のスティントより上手くいきました。ずっと良いリズムに乗れましたし、アンダーステアが収まってドライブしやすくなり、ずっと大きな余裕を感じました。私は燃料節約の作戦をとっていましたが、より低いパワーで出したラップタイムには十分満足しています。全体的にはまだ課題が残されていますが、チームができることすべてをやり尽くし、次のレースにはより強くなって臨めると確信しています」