カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • GP2とGP3、代替戦はWECバーレーン戦のサポートレースとして開催

    GP2とGP3、代替戦はWECバーレーン戦のサポートレースとして開催

    GP2とGP3は、キャンセルとなったドイツ大会の代替レースとしてバーレーンでのレースを発表。レースはWEC世界耐久選手権のサポートレースとして開催され、F1とは切り離されたラウンドとなった。

    今年のF1カレンダーからドイツが削除されたことによって、GP2とGP3も1戦ずつラウンドを失い、オーガナイザーは以前からその代替地を探していた。

    どちらのイベントも通常はF1の週末と平行して行われているが、今年は11月19日(木)〜21日(土)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで別にレースを行うことになった。その翌週には最終戦のアブダビGPが控えている。

    「11月のGP2カレンダーにサキーールが追加されたという大変喜ばしい報告ができる」とGP2シリーズのブルーノ・ミシェルCEOは述べた。

    「ドイツのイベントがキャンセルされて以来、我々は自分たちのシリーズにラウンドを追加しようと懸命に動いてきた」

    「チームのためにコストを抑えることも重要だったが、ドライバーにとって価値ある開催地を見つけることも重要だった。バーレーン・インターナショナル・サーキットは最良の選択肢だった。F1コースであるだけでなく、最終戦アブダビとの連戦にも非常に好都合だ」

    サキールは、F1バーレーンGPの週末に合わせてGP2の開幕戦が行われた場所であり、GP3にとっては初めてのバーレーン訪問となる。

  • BMW、WECのLMP1クラスへの参戦を除外

    BMW、WECのLMP1クラスへの参戦を除外

    BMWは、WEC世界耐久選手権のLMP1への参戦を除外した。

    BMWは、1999年にル・マン24時間を制しているが、モータースポーツ責任者のイェンス・マルカルトは、WECはBMWのニーズを満たさないとしてWECへの参戦を否定。

    イェンス・マルカルトは、ハイブリッドテクノロジーを強調したWECのルールプックは、サブブランドのiで電気自動車技術のリーダーとひとつとなっているBMWを魅了しないと述べた。

    「LMP1のレギュレーションは2017年に新しくなるし、キープレイヤーが高いレベルで競争するのはハイブリッドクラスになるだろう」とイェンス・マルカルトはコメント。

    「我々はハイブリッドをEVへの踏み石とみなしており、EVをBMWの将来だと考えている。我々はそれをサブブランドのiで示している」

    「現在のそのセットアップは、我々に必要な基準を満たしていない」

    またイェンス・マルカルトは、BMWがEVの技術を示すためにガレージ56枠でル・マンにエントリーするというアイデアも退けた。

    「他のどのアプリケーションでも使えないガレージ56で何をするべきか? それは難しいだろう」

    「BMWがそれをするなら、PR以上のものになるだろう」

  • トヨタ、予選初日は7番手と8番手 / ル・マン24時間レース

    トヨタ、予選初日は7番手と8番手 / ル・マン24時間レース

    トヨタは、2015年FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースを前に、6月10日(水)に行われた公式練習と公式予選第1回目において、決勝レースに目標を定めたプログラムを設定し、予選タイムよりもセットアップとロングスティントにおけるタイヤの状態を見極める走行を繰り返した。

    その結果、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが操るTS040 HYBRID #2号車は暫定予選7番手、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の#1号車は暫定8番手のタイムとなった。

    全参加台数56台のル・マン24時間レースにおいて、LMP1クラス参加車は14台。公式予選第1回目が始まる頃にはサーキットには夕暮れが迫ったが、誰もがポールポジションを狙って最速の1周に賭けるアタックを始めた。予選開始から1時間、セッションは赤旗で一時中断。セーフティバリアの整備で約30分の中断となった。そして残り15分となった頃、中嶋一貴とステファン・サラザンがドライブする2台のTS040 HYBRIDは、それぞれが記録していたタイムを短縮してチェッカーフラッグを受けた。

    予選を前に、公式練習が始まった午後4時にはコースは雨で濡れた状態だった。2台のTS040 HYBRIDはウェットタイヤを装着して練習走行を開始し、多くの貴重なデータを収集した。その後、コースが乾き始めるとウェットタイヤからインターミディエイトに、そしてドライタイヤへと変更。そして、ドライタイヤに交換して数周後にはセバスチャン・ブエミが2週間前のテストデーに記録したベストタイムを更新することに成功した。

    予選が始まって暫くして再び雨が降り始めると、またしてもアクシデントが発生、セッションは赤旗中断になった。このハプニングにもかかわらず、2台のTS040 HYBRIDは合計78周、1063kmの距離をトラブル無く走破した。

    公式予選2日目は、6月11日(木)に2時間のセッションが2度行われる(午後7時、午後10時:現地)。予選終了後の翌6月12日(金)の午後には、ル・マン市街中心部で恒例のドライバーパレードが行われ、世界中から集まった観衆とドライバーの交流が繰り広げられる。決勝レースは13日(土)午前9時(現地)から45分のウォームアップセッションを終了した後、午後3時(日本時間午後10時)にスタートを切り、24時間の長い戦いに突入する。

    TS040 HYBRID #1号車
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    公式練習:  7番手(3分24秒763)41周
    公式予選1回目: 8番手(3分23秒767)25周

    アンソニー・デビッドソン
    ほとんどがウェットコンディションだった先日のテストデーの後、今日やっとドライコンディションを何周か経験出来たのが良かったです。TS040 HYBRIDは乗りやすく、特に問題も無いので、納得の行くスタートは切れたと思います。我々は、第2戦スパでの結果も踏まえ、レースモードでのパフォーマンス向上に100%集中しており、予選は狙っていません。しかし、まだまだ今週末への道のりは遠く、今年のル・マン24時間レースも、土曜・日曜が勝負であり、予選ではありませんので頑張りたいと思います。

    セバスチャン・ブエミ
    スパの結果を見る限り、我々はアウディやポルシェといったライバルとは異なり、今日は全てレース用のセットアップに費やしました。まずは、暫定ポール獲得のポルシェにおめでとうと言いたいと思います。可能な限りベストな状態にTS040 HYBRIDを持って行くべく、精一杯努力しています。今日もたくさんの仕事をこなし、多くの情報を得たので、更なる性能向上と、週末にベストなポジションにいられるよう、一生懸命頑張ります。

    中嶋一貴
    今日はTS040 HYBRIDのセットアップと、タイヤの走行距離等、レースの準備をしました。セットアップという点ではTS040 HYBRIDは非常に良く仕上がっていると思います。私のタイムアタックの終わりにトラフィックに引っかかったのはとても残念でしたが、予選は我々の最優先ではありません。不運は決勝で来るより、予選で来る方が良いと思います。

    TS040 HYBRID #2号車
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習: 8番手(3分25秒537)37周
    公式予選1回目: 7番手(3分23秒543)23周

    アレックス・ブルツ
    決勝レースへ向けたいくつかの作業を行い、TS040 HYBRIDのバランスに関しては良い方向に向かっています。1年ぶりのル・マンでの夜間走行でしたが、乱反射や他車のライトに慣れるのに、毎年数周を要します。レースウィークの走行を重ねる間に、夜間走行での必要な情報と、そうでないものを上手く見分けられるように学んでいくのが、いつものル・マンでのプロセスです。明日の天候も微妙ですが、全力を尽くします。

    ステファン・サラザン
    TS040 HYBRIDの感触は良く、決勝レースへ向けて非常に多くの作業をこなしました。バランスの面での改善を進められたと共に、タイヤについても更に理解を深めることが出来、タイムシートの結果はともかくとして、建設的な一日でした。ポルシェは非常に速く、暫定ポールポジション獲得を祝福します。我々は予選よりも、決勝レースへと全力を尽くします。明日も懸命な努力を続け、どこまで行けるか結果を待ちたいと思います。

    マイク・コンウェイ
    私にとって初体験となる、LMP1カーでのナイトセッションを走れて良かったです。しかし、不運なことに30分ほどの赤旗中断があり、望んでいただけの充分な周回は出来ませんでした。明日の夜こそは充分に走り込まなくてはなりません。ステファンは予選終盤に好タイムをマークしてくれましたが、我々は一発のタイムアタックを優先するのではなく、決勝レースを見据えています。

    関連:ル・マン24時間レース 2015:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ、2016年にむけてWECカーの全面改良を検討

    トヨタ、2016年にむけてWECカーの全面改良を検討

    トヨタは、今シーズンのWECでライバルのアウディやポルシェに越えられたと認め、2016年にむけて技術パッケージ全体を評価している。

    今週末のル・マン24時間レースにむけて、トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、最新のTS040 HYBRIDに使われている回生システム、エネルギーストレージ装置、自然吸気エンジンの全てが見直されていると述べた。

    「来年何をするかを調べている。プランが必要だ」とパスカル・バセロンはコメント。

    「去年はアドバンテージがあった。アップデートしたマシンをトラックで走らせたとき、すぐに昨年のバージョンよりも2.5秒速かったが、十分ではなかった」

    「実現するかどうかではなく、いつ実現するかの問題だった。我々がリソースが少ないのはわかっていたが、もう一年アドバンテージは続くと考えていたからだ」

    トヨタは、今シーズンにむけてスーパーキャパシタエネルギー貯蔵システムを廃止し、バッテーリーに変更することを評価していたこが知られている。

    パスカル・バセロンは、現在の自然吸気V8エンジンから内燃機関コンセプトを変更する可能性も除外していない。

    「通常のコンディデョションでは、自然吸気エンジンはかなり競争力があると言える。だが、ターボの方がウィンドウが広く、高い高度や気温といったあらゆるコンディションに対応できる」

    パスカル・バセロンは、今週末のル・マン24時間レースで、TS040が“最速ではない”だろうと認め、トヨタが「最大限の信頼性に基づく戦略を選んでいる」と述べた。

    「1周での1秒が24時間では6分半だということはわかっているが、昨年の勝者アウディはピットで25分を費やしていた」とパスカル・バセロンは付け加えた。

  • トヨタ、中嶋一貴のル・マン24時間レース出場が決定

    トヨタ、中嶋一貴のル・マン24時間レース出場が決定

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズのハイライトとも言える、伝統のル・マン24時間レースへ向けての準備を整えた。

    約25万人もの観客を集める世界3大レースの一つ、ル・マン24時間は、今年83回目の開催を数える。公道をコースの一部として利用し、常設サーキットの一部と組み合わせた13.629kmのサルト・サーキットで、LMP1に挑戦するメーカーのワークスチームが1年に1度、勝利を目指し戦う、世界で最も古い耐久レース。

    昨年のWEC年間世界チャンピオンであるトヨタは、2台のTS040 HYBRIDと共にル・マン24時間を戦うためにフランスに向かう。ル・マン仕様の空力に特化してデザインされた2台は、空気抵抗の低減と最高速を最適化され、サーキットでの最高速度は時速330kmを超える。シリーズの今季開幕2戦の仕様と比較すると、ル・マン24時間仕様のTS040 HYBRIDは、リアウィング、エンジンカバー及びフロント周りのボディワークに相違点が見られる。

    TS040 HYBRID #1号車のドライバーは、世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミに、中嶋一貴が加わった3人。中嶋一貴は昨年のル・マン24時間レースの予選で最速タイムを記録し、ポールポジションを獲得しています。

    中嶋一貴は5月初めに行われた第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの練習走行で背中を痛めたが、著しい回復を果たした。彼は5月31日に行われたル・マンのテストデーに参加し、充分レースに耐えうる体調であることが確認され、自身4度目となるル・マン24時間レースに出走することが決まった。

    TS040 HYBRID #2号車は、ル・マン24時間で2勝を挙げているアレックス・ブルツと3度のポールポジション経験者であるステファン・サラザンにマイク・コンウェイを加えた3人。コンウェイは2度目のル・マン24時間挑戦であり、LMP1カーでは初参戦となる。

    今年は、トヨタがワークスチームとしてル・マン24時間に参戦して30年目の記念すべき年。30年前、初めてトヨタワークスがル・マンに挑戦したとき、その中の1台をドライブしていたのは中嶋悟。中嶋一貴の実父だ。

    2015年のル・マン24時間レースは、トヨタにとって17回目の挑戦となる。これまでの16回の挑戦の中で、40台の車両がレースを戦い、最高位フィニッシュは4度の2位(1992年、1994年、1999年、2013年)。この中には、元F1チャンピオンのアラン・ジョーンズ、F1優勝経験者のエディー・アーバインや3度のル・マン勝者であるアラン・マクニッシュもトヨタ・ドライバーとして含まれている。

    昨年のル・マン24時間レースでは、ブルツとサラザン、中嶋がドライブした#7号車は、ポールポジションからレース前半をリードしたが、電装系のトラブルに見舞われリタイアに終わった。デビッドソン、ブエミ、ラピエールの#8号車はアクシデントに見舞われながらも追い上げ、3位でフィニッシュした。

    トヨタにとっては厳しいスタートとなったWECの2015年シーズンだが、今季初勝利を目指し、チームはル・マン24時間レースへと挑む。激しさを増すLMP1カテゴリーは、タフな戦いになることが予想される。

    しかし、ル・マン24時間レースにおいては、テストデーでの心強い結果だけでなく、完璧な準備と経験が必要。それは、静かな期待と共に、チームが栄冠へ向けてレースに臨めるということを意味する。

    ル・マン24時間という大イベントは、本当の耐久レースとしてのチャレンジとなり、トータルで35時間にもわたって走行することとなる。そのスタートは、6月11日(水)午後4時(日本時間午後11時)から4時間の公式練習走行を行い、その後、午後10時(同翌午前5時)から予選が始まる。

    翌12日(木)にも、2回にわたり2時間ずつの予選セッション(午後7時と午後10時:同翌午前2時、午前5時)が行われます。決勝のスターティンググリッドはこれら3回の予選セッションの中での最速タイムで決定される。

    ル・マン24時間伝統のドライバーズパレードは、13日(金)の午後にル・マン市内で行われ、ファンにとってドライバーと近くで触れ合える貴重な機会となる。そして、14日(土)午前9時(同午後4時)からのウォームアップ走行に続き、現地時間午後3時(同午後10時)より、24時間レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    最初に、中嶋一貴が無事に復帰し、共にル・マン24時間レースに臨めることを、チーム全員で喜んでいます。 これは彼の努力と精神力の賜物であり、これでチームは完全な状態でル・マンに挑戦することが出来ます。ル・マン24時間レースへ向けた準備はほぼ1年間かけて行って来ており、その準備が整い、士気も高まっています。今季序盤の2レースは、予想していたようには行きませんでしたが、それだけにチームはケルンへ戻ってから、我々のル・マンパッケージから最大のパフォーマンスを得るべく非常にハードな作業をこなして来ました。この多大な努力がル・マンで報われることを望んでいます。今年のスタートは昨年の様には行かないかもしれませんが、ゴールを目指す上でそれは問題ではありません。我々はこのレースに全力を注ぎ、ミスはゼロ、ピットタイムは最小にして戦います。 それが我々にとって勝利を争うためのアプローチだと信じています。モータースポーツで、「絶対」はあり得ないことは分かっていますが、我々の準備は順調だと感じており、レースで我々の力を示したいと思います。

    村田久武 モータースポーツユニット開発部部長:
    我々のトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は長いストレートと、その後に待ち受けるハードブレーキングゾーンを持つ、ル・マンのコースに合わせて設計されています。これらのブレーキングゾーンでは強大なエネルギーが回生されますが、そのエネルギーを迅速に貯蔵し、瞬時に吐き出すことが出来るのが、我々が採用するスーパーキャパシタです。冬の間に改良を続けた結果、1周あたり6MJのハイブリッド・エネルギーをレース中、フルに利用出来ると考えています。これは昨年に比して大きく進化した点です。ル・マンではいつも燃費が大きな要素となります。ライバル同様、燃費とラップタイムの最適な妥協点を見出すことが求められます。これは常にデリケートなバランスの上に成り立ちますが、我々はテストでのデータから充分な準備が出来ており、加えて、練習走行と予選セッションにおいて最適の調整をする予定です。

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #1号車):
    今年のル・マンへ向けて完璧な準備が出来ています。我々が昨年WECの世界チャンピオンを勝ち取れたことで、耐久レースに必要なものを我々が持ち得ているということを証明したと思っています。それは私自身だけでなく、チームにとっても非常に大きな意味を持ちます。もちろん全てのレースで勝ちたいと思っていますが、ル・マン24時間での勝利は絶対に自分のキャリアに加えたいものであり、挑戦です。とはいえ、ル・マン24時間はコントロール出来ない気まぐれなレースであり、予定通り、全てがスムースには行きません。何かが起こるかもしれませんし、起こらないかも知れません。残念ながら、我々はまだ勝利の幸運には恵まれていません。今年我々はとてもリラックスしており、挑戦者としてル・マン24時間に挑むので、幸運が訪れてくれることを望みます。

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #1号車):
    ル・マンはシーズンの中でも特別なレースです。この特別なレースに加わるのは実に素晴らしいことです。レースのスタートは私にとって本当に特別な瞬間です。アドレナリンが沸き上がり、ル・マンで戦っているのだということを確かに実感し、それだけで感激します。今年の我々は挑戦者の立場であり、この挑戦に最善を尽くさなくてはなりません。ライバルとの差を詰めるべく誰もが懸命な努力を続けて来ました。しかし、ル・マンは他のレースとは異なり、何が起こるか分かりませんから、我々は先頭を切ってチェッカーを受けられるように願っています。これから長いレースウィークと、長い決勝レースを迎えますが、どうなるか楽しみです。

    中嶋一貴(TS040 HYBRID #1号車):
    私は既に今シーズン最初の戦いに勝っています。それはル・マン24時間レースに向けた私自身の体調回復です。ヴェルヴィエールとニースの病院とドクター、そしてル・マン24時間に向けて奇跡的な回復へと治療を行ってくれたチームの療法士に本当に感謝します。彼らのハードワーク無しでは、私の回復はあり得なかったと思います。昨年、ポールポジションを獲得出来たことは特別な記憶ですが、あくまでも決勝レースでの勝利がゴールです。不運にもそれは成し得ず、今年も簡単ではないことは分かっています。だからこそ今年の夢は優勝です。全員が高い士気を持ってレースを待ち望んでいます。我々は昨年、ル・マン24時間では何も確実なことは無いと言うことを学びましたし、今年、サプライズを起こせることを期待しています。

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID #2号車):
    ついにル・マンを迎えます。昨年から、この瞬間のために努力を続けて来ました。ル・マンは我々のレースシーズンにおけるハイライトであり、もちろん、長い歴史を持つ非常に素晴らしいイベントです。私はル・マンで何度もレースを走って来たので、このレースがいかに驚きに満ち、確かなことなど何もないということを知っています。最も重要なポイントは、いかにして自分たちがコントロール出来ることに集中するかです。車両の正しいセットアップを見出し、正しい戦略と共に、ミスを犯さないことです。今年は、昨年とは異なり、我々は優勝候補ではないかも知れません。しかし、レースは長く、手強く、そして時に残酷です。24時間後に誰がどの位置にいるのかを見守りたいと思います。

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID #2号車):
    ル・マンは最高のレースで、私にとってもその年のハイライトです。雰囲気も観客もとにかく最高です。レースのスタート前のグリッドで、グランドスタンドを埋めた観客が私の名前を呼びながらフランス国旗を振ってくれる時の感激といったら、何ものにも代えられません。今年のレースは私がトヨタのドライバーとして走る、既に4度目のレースです。私の目標はル・マンで勝つことですが、今年それが叶うことを祈っています。誰もが全力を出し切るこのレースで、我々も負けてはいられません。すべてを出し切れば、ル・マンは我々に微笑んでくれるはずです。

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #2号車):
    これまでにル・マン24時間を戦った経験は一度しかありませんが、独特の雰囲気の中で行われる、とてもクールなイベントだということは分かっています。レースウィーク中、どんどん忙しさが増して行き、いかに大きなレースかが実感出来ます。その一員として加われるというのは非常に特別なことです。私がこれまでに経験したことがあるイベントで、強いて言うなら、インディ500に似ています。レースは長く、厳しいですが、レースカーをドライブしている時は最高の気分が味わえると思います。ル・マン24時間へ向けて、体調を万全に保つべく努力を続けて来ており、準備は万全ですし、この挑戦を楽しみにしています。我々は強いチームであり、全員が全力で準備を進めて来ました。スタートが待ち切れません。

  • グランツーリスモ6:Nissan GT-R LM NISMOが登場

    グランツーリスモ6:Nissan GT-R LM NISMOが登場

    PlayStation3専用ソフト『グランツーリスモ6』に、今年ル・マン24時間レースに復帰する日産のLMP1マシン『Nissan GT-R LM NISMO』が追加された。

    2日(火)、グランツーリスモ6上で開催中の「GTアカデミー 2015」のラウンド4がオープン。ラウンド4に参加して、完走すると、使用車両であるNissan GT-R LM NISMOがゲーム内で無料配布される。
    (ラウンド4にエントリーするためには、ラウンド1〜3でブロンズトロフィ以上を獲得する必要がある)

    Nissan GT-R LM NISMOは、1999年のR391以来16年ぶりのプロトタイプ・レーシングカー。時流とは大きく異なるフロント・エンジン。しかも駆動輪は前輪、つまりFFのレイアウトを採用する。ボディはモノコックもアウターパネルもカーボン製で、最低重量は880 kg。長大なノーズの下に収められるのは、3LのV6直噴ツインターボで、エネルギー回生システムが組み合わせられている。

    日産は、FIA世界耐久選手権に2台体制で参戦。ル・マン24時間レースのみ3台体制で総合優勝を狙う。

  • 中嶋一貴、ル・マン24時間レース参戦に向けリハビリ

    中嶋一貴、ル・マン24時間レース参戦に向けリハビリ

    先日のスパ・フランコルシャン6時間レースで、フリー走行中のアクシデントにより脊椎の一部を痛めた中嶋一貴は、順調に回復している。

    アクシデントの後、サーキット近郊の街ヴェルヴィエールの病院に数日入院したあと、南フランスのニースに移された中嶋一貴は、背中の集中治療施術を受け、もう自由に動くことができるようにまでなっている。

    中嶋一貴は、今はチームのトレーナーと共にイタリアに滞在し、5月31日のル・マン公式テストへの参加と、6月13-14日に行われるル・マン24時間レースへの参戦を目標に、再びTS040 HYBRIDのステアリングを握るべく、リハビリを続けている。

    なお、5月23日〜24日に岡山国際サーキットでで開催されるスーパーフォーミュラ第2戦では、中嶋一貴に代わって大嶋和也がトムス1号車のドライバーを務める。

  • トヨタ、残念ながら表彰台を逃す / WEC世界耐久選手権

    トヨタ、残念ながら表彰台を逃す / WEC世界耐久選手権

    トヨタは、天候不順が常識のアルデンヌの森が珍しく好天に恵まれた決勝レース当日、その青空と正反対の憂鬱な成績に大きな落胆を味わった。

    木曜日の公式練習1回目で起こった中嶋一貴のアクシデントに始まったTS040 HYBRIDの挑戦は、その雪辱を果たすことが出来ないままレースの週末を終えた。

    公式練習走行、公式予選で味わったアウディ、ポルシェとの予想以上のタイム差を縮めることが決勝レースでの目標だったが、残念ながらレースはフラストレーションと共に幕を閉じた。

    結果はアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイのTS040 HYBRID#2号車が5位、昨年のチャンピオンクルーであるセバスチャン・ブエミとアンソニー・デビッドソンの#1号車は8位でレースを終えた。

    決勝レースのスタート時点ではチームの士気は上がっていた。予選結果でのグリッドは、ブエミの#1号車が6番手、ブルツの#2号車は7番手。ローリングスタートでレースが開始され、第1コーナーでブルツは4位に躍進し、“やる気”を見せた。

    レースの序盤、上位のLMP1グループは立て続けにアクシデントに見舞われ、そのおかげで1回目のドライバー交替が終了した時点で、TS040 HYBRIDは2台揃ってトップ6に食い込んでいた。レースが半分を消化した頃、サラザンへと交替した#2号車が5位、デビッドソンの#1号車はその直後に付けていた。ところが#1号車にトラブルが発生。電気系のトラブルで2度に渡ってピットで修復作業を余儀なくされ、20分以上を無駄にした。その結果、ブエミは首位から14周も遅れて14位を走ることとなった。

    その後、サラザンからマイク・コンウェイに交替した#2号車は果敢な追い上げで5位に、ブエミも頑張り、10位まで躍進した。

    6時間が過ぎてレースがチェッカーフラッグと共に終了した時、デビッドソンとブルツは無事にピットへ帰って来た。ブルツの#2号車はトラブルに見舞われることなく5位に入ったが、#1号車は残念ながら8位が精一杯だった。

    このレースの結果、トヨタは選手権ポイントで20点を獲得し、マニュファクチャラー選手権で3位となりました。また、ドライバーズ選手権ではブルツ、サラザン、コンウェイが22点で3位、デビッドソンとブエミが19点で4位につけている。

    佐藤俊男 チーム代表:
    今回はタフなレースでした。特に中嶋一貴選手のためにも、もっと良い結果を望んでいましたが残念です。シルバーストンと同様に昨年に比べ、ラップタイムは速くなっていましたが、より成果を発揮したアウディやポルシェに挑むには、十分ではありませんでした。激闘の末、勝利したアウディを称えたいと思います。ライバルとのタイムギャップ同様に技術的問題も究明したいと思います。ル・マン仕様の開発に全力を傾注します。

    TS040 HYBRID 1号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    決勝: 8位、162周、ピットストップ9回、グリッド:6番手、最速ラップ: 1分59秒528

    アンソニー・デビッドソン:
    一貴のクラッシュに始まる、色々と難題のあった#1にとって、残念な一日になってしまいました。いくつかの技術的な問題もあり、我々にとっては忘れたい週末となりました。次戦はシーズンで最も重要なレースなので、更なるパフォーマンスを発揮するために集中します。

    セバスチャン・ブエミ:
    これまで続いて来た表彰台記録も途切れ、正直なところ、我々にとって最悪の週末になってしまいました。決勝レースでは問題があり、速さが足りませんでした。ケルンへ戻って分析を行い、ル・マンに向けてラップタイムを向上すべく、ベストを尽くさなくてはなりません。

    TS040 HYBRID 2号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    決勝: 5位、173周、ピットストップ7回、グリッド:7番手、最速ラップ:2分00秒170

    アレックス・ブルツ:
    ペースを保つのが難しく、タフなレースでした。コース上でのバトルは楽しかったし、全体的に見れば、WECの観客にとって非常にエキサイティングなレースだったとは思いますが、我々は上位争いに加わることが出来ませんでした。チームと共に、これから何を改善出来るのかを究明し努力する必要があります。

    ステファン・サラザン:
    恐れていた通り、厳しい一日になってしまいました。アウディとポルシェは非常に速く、躍進を遂げていました。たとえ我々が同様に改善したとしても、まだ遅れを取るかもしれません。ル・マンに向けて、残された一か月で、懸命に改善をしなければなりません。

    マイク・コンウェイ:
    我々は最善を尽くしましたが5位という結果でした。何ポイントかは獲得出来ましたが、次戦はシーズン最大のル・マン24時間レースです。我々は、改善に全力を尽くして、最も戦闘力のあるパッケージを準備しなくてはなりません。

  • 中嶋一貴 「見た目痛々しいですが、元気に生きてます」

    中嶋一貴 「見た目痛々しいですが、元気に生きてます」

    中嶋一貴が、自身のブログで元気な姿を見せた。

    スパ・フランコルシャン6時間レースでクラッシュを喫し、脊椎の一部を負傷し、決勝レースを欠場することになった中嶋一貴。自身のブログで、チームメイトのアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミと笑顔を見せている写真を掲載した。

    「クラッシュのことがヤフーニュースにまで載っていたそうで、たくさんの方にご心配をお掛けしました」と中嶋一貴はコメント。

    「このとおり、といっても見た目痛々しいですが、元気に生きてます(笑)」

    「今は痛みもなく、ひたすら安静にとのことなのでベッドのうえで大人しくしていますが、心身共に自分でもびっくりするぐらい元気なので、前向きに治してできるだけ早く戻れるように頑張ります!」

    また、トヨタはプレスリリースで中嶋一貴の容体を以下のように伝えた。

    「ヴェルヴィエールの病院に入院中の中嶋一貴の状態を報告します。一夜明けた今日5月1日、中嶋は見舞いに訪れたチーム関係者に元気な笑顔を見せてくれました」

    「背骨の骨折個所はクラスターで固定され、ベッドに寝た状態ですが、脊髄にはまったく損傷はなく、神経系の障害が残る心配はまったくありません」

    「骨折個所の回復には動かないことが重要で、この週末は病院のベッドでチームメイトの戦いを応援することになります。今は1日でも早い回復を目指して治療に専念しています」

  • 中嶋一貴、事故で脊椎の一部を損傷 / WEC世界耐久選手権

    中嶋一貴、事故で脊椎の一部を損傷 / WEC世界耐久選手権

    中嶋一貴は、WEC第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースのフリー走行1回目にクラッシュ。脊椎の一部に損傷が見られましたことでレースを欠場することが決定した。

    「最初に、レースディレクターのエデュアルド・フリータス氏と彼のサーキット・セーフティクルー、そして素晴らしい処置をしてくれたこの病院のドクターに感謝します」と中嶋一貴はコメント。

    「彼ら全員が本当のプロフェッショナルであったお蔭で、大事に至らなかったことに感謝しています」

    「残念ながら、レントゲン写真を見る限り、僕の脊椎の一部に損傷が見られました。信じられないほどショックですが、今僕に出来る事は限られています。出来る限り早く復帰出来るように集中するだけです」

    「アクシデントについてはあまり語れることはありません。僕はストレートを走行していたのですが、突然車両の右前から水煙を浴びました。反応する時間はありませんでした」