カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • WEC:トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 予選

    WEC:トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 予選

    5月9日(金)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットにおいて、2025年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦「スパ・フランコルシャン6時間」の予選およびハイパーポールが実施され、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010 HYBRIDは苦戦を強いられた。結果として、8号車が15番手、7号車が16番手という後方グリッドから決勝をスタートすることとなった。

    GR010 HYBRID 8号車は予選15番手となった。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだTGRの2台は、ドライバーが予選で全力を尽くしたものの、トップ10によるグリッド争い=ハイパーポールへの進出はならなかった。8号車を担当したブレンドン・ハートレーと、7号車をドライブした小林可夢偉の予選タイム差は、わずか0.003秒であった。両者は現時点のGR010 HYBRIDから可能な限りのパフォーマンスを引き出した。

    決勝レースは、現地時間10日(土)午後2時(日本時間午後9時)にスタート予定である。8号車にはセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮が、7号車には小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースが搭乗する。

    この日の午前には公式練習第3回セッションが行われた。ドライバーにとってはタイヤの評価および摩耗の分析を行う最後の機会であり、タイヤ摩耗が激しいスパ・フランコルシャンにおいて得られたデータは、決勝戦略の要となる。

    予選では、小林可夢偉とブレンドン・ハートレーが準備を整え、ミディアムタイヤを装着したGR010 HYBRIDで15分間のアタックに挑んだ。小林可夢偉は最初のアタックラップで暫定の最速タイムを記録し、ブレンドン・ハートレーは1周分長くタイヤを暖めたのちアタックを敢行した。両車ともセッション終了まで全力を尽くしたが、さらなるタイム更新には至らなかった。

    後方グリッドからスタートするTGRの2台は、チャンピオンシップポイント獲得を目指し、ドライビング技術、タイヤマネジメント、戦略を駆使して決勝に臨む構えである。

    また、同日午前には、トヨタがル・マンおよびWECを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO)と共同で、水素社会実現に向けたサステナビリティに関するプレゼンテーションを実施した。トヨタは、様々な顧客のニーズや地域状況に対応する「マルチパスウェイ戦略」を提示し、カーボンニュートラル達成に向けた多角的ビジョンを説明した。併せて、モータースポーツを通じた水素技術の開発にも注力していることを紹介した。

    WEC トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 予選

    WEC 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式予選結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    2:00.108
    2 93 ポール・ディ・レスタ
    ミケル・イェンセン
    ジャン-エリック・ベルニュ
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    2:00.448
    3 83 ロバート・クビサ
    イーフェイ・イエ
    フィル・ハンソン
    AFコルセ/
    フェラーリ 499P
    2:00.539
    4 51 アレッサンドロ・ピエール・グイディ
    ジェームス・カラド
    アントニオ・ジョビナッツィ
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    2:00.576
    5 36 ジュール・グーノン
    フレデリック・マコヴィッキィ
    ミック・シューマッハ
    アルピーヌ・エンデュランス・チーム/
    アルピーヌA424
    2:00.965
    15 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2:01.908
    16 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ニック・デ・フリース
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2:01.911

    WEC 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 ハイパーポール結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:59.617
    2 83 ロバート・クビサ
    イーフェイ・イエ
    フィル・ハンソン
    AFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:59.964
    3 51 アレッサンドロ・ピエール・グイディ
    ジェームス・カラド
    アントニオ・ジョビナッツィ
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    2:00.201
    4 94 ロイック・デュバル
    マルテ・ヤコブセン
    ストフェル・バンドーン
    プジョー・トタルエナジーズ/
    プジョー 9X8
    2:00.218
    5 12 アレックス・リン
    ノルマン・ナト
    ウィル・スティーブンス
    キャデラック・ハーツ・チームJOTA/
    キャデラック V-Series.R
    2:00.246
  • WEC:トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習

    WEC:トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習

    2025年5月8日(木)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦、スパ・フランコルシャン6時間の公式練習が行われ、モータースポーツの中でも美しく、チャレンジングなサーキットとして知られるこの場所で、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDも走行を開始した。

    厳しい状況の中でも、チーム全体の努力によってシーズン最初の2戦で2台のGR010 HYBRIDがともにポイントを獲得し、TGRは高速レイアウトのスパ・フランコルシャンに挑む。ここは、クルマとドライバーの実力が試される場であり、同チームはこれまでに8回の勝利を収めてきた実績がある。

    チームは、この伝統あるベルギーのサーキットで初日に行われた2度の練習走行をこなし、10日(土)の決勝レースに向けた車両のセットアップを開始した。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は7番手、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は12番手でこの日の走行を終えた。

    穏やかな好天に恵まれたこの日、TGRは公式練習1回目でミディアムコンパウンドのタイヤを装着し、決勝に向けた準備を開始。ドライバーたちは今シーズンのWECで2番目に長い1周7.004kmのコースの感触を思い出しつつ、さまざまなメカニカル面の車両セットアップについてフィードバックを行った。

    公式練習2回目ではロングランによるタイヤ評価が予定されていたが、3度の赤旗によっておよそ1時間中断された。それでも、セッションは予定の1時間半から30分間延長され、2台のGR010 HYBRIDはトラブルなく走行を完了。車両のフロントとリアのセッティング調整やピットストップの練習も行い、このセッションを締めくくった。

    エンジニアとドライバーは、初日に実施された2度のセッションで収集したデータの詳細な分析を進め、9日(金)の予選を前に集中的な打ち合わせを実施することで、GR010 HYBRIDのセットアップ最適化に向けた指針を定めていく。金曜日午前に行われる公式練習3回目は、現地時間午後3時25分(日本時間午後10時25分)から開始され、予選前にセットアップを比較・確認する最後の機会となる。

    WEC トヨタ 2025年シーズン 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    「スパに戻ってこられて嬉しいです。スパはドイツ・ケルンのチーム本拠地から1時間ほどの距離にあり、チームにとって二つ目のホームコースでもあります。今日は様々な混乱もあり、完璧な公式練習セッションをこなせたチームはなかったと思いますが、仕方ありません。我々のクルマには問題がなく、赤旗による中断を考慮すれば、全体的にスムーズに進んでいると言えるでしょう」

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    「テストしたいことをしっかりこなせたという意味では、順調な一日だったと思います。パフォーマンス的にはやや厳しい状況に見えるため、この週末がどうなるかは予想できませんが、今のところはうまくやれていると思います。このレースでは、何よりもタイヤのマネジメントが重要なので、それを適切にコントロールする必要があります」

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    「この素晴らしいコースであるスパで再びドライブできて嬉しいです。公式練習2回目は何度も中断やアクシデントがあったために、全体の状況を把握するのは難しかったですが、我々はパフォーマンスの限界を探りながら改善点を見つけています。現時点ではトップ10圏内に入っており、大きな問題はなさそうですが、これからどうなるか見てみましょう」

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    「全体的に見れば、いろいろなことがあった一日でしたが、我々のクルマには問題はありませんでした。多くの赤旗やフルコースイエローが出たため、状況を明確に把握するのは難しかったです。しかし、数週間前にテストでここに来た際に多くを学び、今日はさらにそれを発展させることができました。これからすべてを見直し、分析して明日へ向けてセットアップを最適化します。クルマのポテンシャルを最大限に引き出すために、いくつかの変更を行う予定です」

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    「ピットガレージの中でも外でも、トラブルなくクリーンな一日でした。セッションでの中断はすべてのチームにとって同じですが、走行の機会が少なかったということでもあります。我々は数週間前にここでテストを行っているので、できる限りの準備は整っていると感じていますし、今日の2度のセッションを通じてクルマのバランスにも改善が見られました。与えられた時間を最大限に活用できたと思います」

    平川亮(8号車 ドライバー)
    「予定していた走行プログラムが多くのアクシデントで妨げられてしまいました。昨年の大会後に再舗装されたセクションでのタイヤの挙動を学ぶため、ロングランに取り組みました。いくつかのコーナーではグリップが向上している一方で、下がっているコーナーもありました。最終的には良い作業ができ、中断もあった中でこれらプログラムを最大限にこなせたと思います。私自身はここでのテストには参加していなかったので、もう少し多く周回を重ねたかったですが、状況を考えれば仕方ありません。決勝へ向けて全力で準備を進めます」

  • WEC:トヨタ 2025年第2戦イモラ6時間 予選・ハイパーポール レポート

    WEC:トヨタ 2025年第2戦イモラ6時間 予選・ハイパーポール レポート

    4月19日(土)、2025年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、イモラ6時間の予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDは2台揃ってハイパーポールへと進出。ハイパーポールでは4,5番手につけ、好位置から明日の決勝をスタートすることとなった。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、平川が予選とハイパーポールのアタックを担当し、素晴らしい走りで2列目4番手グリッドを獲得した。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車も、デ・フリースのアタックで平川から僅か0.001秒差の5番手と好位置につけた。

    今日の結果は、昨日の公式練習走行2回目からの集中的な努力の成果だった。ドライバーとエンジニアは協力して改善点を見極めるとともに、タイヤ特性も分析。また、メカニックは朝早くから公式練習3回目に向けて2台のGR010 HYBRIDの調整を進め、好天の下で開始されたこのセッションでは、予選への準備や決勝に向けたセッティングの最適化、さらにソフトとミディアムタイヤの比較などを行った。なお、この1時間のセッションでは、2度の赤旗による合計17分間の中断があり、結果的に短縮されることとなった。

    7号車のデ・フリースは今季2度目の予選アタックを担当し、開幕戦カタールでは7番手グリッドを獲得している。一方、8号車の平川は今季初のアタック担当となった。公式練習3回目を終えてから予選までの2時間半のインターバルに、エンジニアと2人のドライバーは少ない燃料で新品のミディアムタイヤを装着した状態での1周アタックで最大限のパフォーマンスを発揮するために、車両のセットアップを整えた。

    12分間の予選セッションの目標は、トップ10に入り、ハイパーポール進出権を得ることだった。ミディアムタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは、この目標を達成するべく最初のアタックを行い、2度目のアタックでさらにタイムを更新。余裕を持ってデ・フリースの7号車が4番手、平川の8号車も6番手でハイパーポールへ進出した。

    予選からハイパーポール開始までの時間は僅か8分間。ドライバーとエンジニアがトップグリッドを目指した内容を反映する時間はほとんどなかったが、2台のGR010 HYBRIDはともに新たなミディアムタイヤを装着し、10分間のセッションに臨んだ。デ・フリースはこの最初のアタックで7号車のベストラップをマークし、平川は2度目のアタックでさらにタイムを更新。7号車を1000分の1秒上回り2列目のグリッドを獲得した。

    現地時間の明日、20日(日)午後1時にスタートが切られる決勝の6時間レースでは、TGRの2台が揃ってトップ5という、今季の表彰台へ向けた絶好の位置からスタートを切る。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    チームとして、ここイモラでの予選で4番手と5番手につけた結果には満足しています。2台のタイム差からもわかるように、我々はクルマから最大限のパフォーマンスを引き出すことができました。クリーンな予選となり、これ以上の結果は難しかったと思います。今日の予選における我々より上位の車両との差は1周あたりでは大きく見えますが、レースペースやタイヤのマネジメント、さらに戦略を最大限に活かし、表彰台を目指して全力を尽くします。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    予選で全てをまとめ上げ、4番手と5番手という堅実な結果を得られたので、パフォーマンスには満足しています。ハイパーポールでの我々2台のベストタイムはほぼ同じであり、ニックと私がどれだけハードにプッシュしたかがわかると思います。ここイモラのように、狭くオーバーテイクが難しいサーキットでは、グリッド前列からスタートすることが大きなメリットとなり、決勝レースでのチャンスも広がります。これまでのところ、満足いくレースウィークを過ごせているので、あとは明日の決勝でどれだけやれるかです。

  • マクラーレン 2027年にWECのハイパーカー部門への参戦を発表

    マクラーレン 2027年にWECのハイパーカー部門への参戦を発表

    マクラーレンは、ソーシャルメディアで短いティーザー動画を公開し、2027年にFIA 世界耐久選手権(WEC)のハイパーカー部門に参戦することを明らかにした。

    長年にわたる評価と憶測を経て、マクラーレンは、6月のル・マン24時間レースで予定されているプログラムの正式発表に先立ち、シルエットのプロトタイプをフィーチャーした動画(詳細は不明)を投稿した。

    DSCは昨年11月、このプログラムの原則的な承認が下りたことをすでに報道しており、これにより、完全出資のファクトリーLMDhプログラム(シャシーパートナーはダラーラであると見られている)の開発が事実上スタートした。

    さらに最近では、2月にWECのテレビ放送でマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンが、ハイパーカー参戦のポテンシャルについて語っている。

    「LMGT3は、我々が再びその世界に足を踏み入れたと言えるでしょう。素晴らしいクラスですが、異なるリーダーボードのトップに立つマクラーレンが他にも数台あれば、それは素晴らしいことです」と彼は語った。

    「私はいつも6月になるとワクワクする。ル・マンは絶対に参加すべきレースだ。今年はモントリオール・グランプリと日程が重なってしまったのは残念だ。でも、私はカナダではなくフランスに行くよ」

    「ル・マン博物館で素晴らしい展示を行うことが私たちの優先事項だ。そして、今年もおもしろい話題を提供できればと思っている」

    2025年は、マクラーレンがF1 GTRでル・マン総合優勝を飾ってから30周年にあたる。そして、ブラウンがリチャード・ディーンと共同所有するプライベートチーム、ユナイテッド・オートスポーツがLMGT3エントリー2台を投入することは言うまでもない。
    「我々はスポーツカーレースが大好きだ」とブラウンはカタールで付け加えた。

    「我々は『トリプルクラウン』を制した唯一のチームだ。またそれを目指すのはクールだ。我々はルール、競争に感銘を受けている。」

  • トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 決勝 レポート

    トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 決勝 レポート

    2月28日(金)、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦カタール1812kmの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)のGR010 HYBRIDは中盤及び最後列グリッドからスタートし、10時間の長い戦いの中で粘り強い追い上げを見せ、5位と6位でレースを終えた。

    トヨタは、マニュファクチャラーズタイトル防衛とドライバーズタイトルの奪還、そして、ル・マン24時間での勝利を目指し、チームの経験と知識を全て投入し、ドライバー、エンジニアとメカニック全員の素晴らしいチームワークの下、全8戦で争われる2025年シーズン開幕戦のカタールで2台揃って貴重なポイント獲得を果たした。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、苦戦した予選により最後列の17番手スタートながら、見事な追い上げを見せて5位フィニッシュ。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車が6位で続いた。

    現地時間午後2時に10時間で争われる長いレースのスタートが切られ、コンウェイの7号車が7番手、ブエミの8号車が17番手からスタート。着実な追い上げで3時間を迎える頃には2台はトップ6まで浮上し、8号車はハートレーへ、7号車はコンウェイがスティント終盤に高速でのスピンを喫しながらもすぐにコースへ復帰し、小林へと交代した。

    その後レースは立て続けに2回のセーフティカー導入となり、順位が変動したが、2台のGR010 HYBRIDはトラブルなく走行を続けた。レースが再開されると、7号車の小林はポルシェ5号車をかわし、6位を走るハートレーの8号車に続く7位へ順位を上げた。

    プッシュしながらも安定したドライバーの走りと、考えられた戦略が功を奏し、日が沈む頃にはハートレーの8号車は3位までポジションアップ。ライバル勢がトラブルに見舞われる中、7号車の小林も4位で続いた。レース経過5時間を迎える頃には、7号車の小林がドライバー交代直前に8号車をパスして3位と順位を入れ替えた。

    7号車はデ・フリース、8号車は平川へとステアリングを引き継ぎ、レースは後半戦に突入。力強い走りで3位と4位を走行していたが、5時間過ぎのセーフティカー導入により上位勢の差は詰まり、トラブルから復帰してきたライバル勢の追い上げを受け、7号車は4位で、8号車は6位でコンウェイとハートレーが再び走行に向かった。

    トヨタの2台を含むトップ6は、各チームが異なるタイヤ戦略を採ったこともあり、ピットのたびに順位を入れ替える、気の抜けないバトルを繰り広げた。レースが残り2時間を切ったところで、7号車は小林、8号車はブエミへと交代。2台共に最後まで激しいトップ6での争いを続けた。

    最後のピットストップで8号車が7号車をかわし、5位へと浮上。その後の50分間を無事に走り抜き、8号車が5位、7号車が6位でチェッカーを受け、2台で合計33ポイントを獲得した。この結果、フェラーリが1-2-3フィニッシュとなった中、トヨタは開幕戦を終えた時点で、マニュファクチャラーズランキングで3位につけ、次戦、4月20日(日)に決勝が行われる第2戦イモラ6時間では今大会よりも上位を目指す。

    トヨタ WEC (FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    1-2-3フィニッシュを達成したフェラーリを祝福します。我々は全力を尽くしましたが、これが最良の結果でした。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。もちろん、我々のクルマがパフォーマンス面でやや及ばなかったというのはありますが、それでも決勝ではペナルティを受けることも、また、大きなミスもなく最後まで走り抜きました。我々はベストを尽くし、今できる最大限の成果を引き出すことができました。残念ながら、優勝争いはできなかったので、今日のこの経験から学び、次戦ではもっと良いレースが戦えるよう努力していく必要があります。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    正直なところ、この大会で5位と6位でフィニッシュできたというのは予想以上かも知れません。もちろん、レースではいつもさらに上位を目指してはいますが、トップを争える状況ではなかったことを考えれば、シーズン開幕戦でまずまずのポイントを獲得できたと思います。私自身としては、あまりうまく行かなかった一日で、少し残念ですし、次戦イモラへ向けて改善すべき点もいくつかありました。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    全てを考慮し、総合的に見ればチームに取って悪くない結果だったと思います。今週は苦戦が続いていたので、決勝前から難しい闘いになることはわかっていましたが、レースを通して我々のクルマは少しずつ良くなっていました。我々はトラブルを回避し、良いポジションで戦うことができました。もっと上位でフィニッシュしたかったですが、レース前の想定を思えば、今日はまずまずの結果です。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    実際のところ、今日の結果はチームの素晴らしい努力の賜物です。ミスなく、ペナルティを受けることもなく、とても良い戦略で戦えました。5位と6位以上の結果は望めなかったと思いますし、チーム全員が本当に頑張ってくれた結果で、とても満足しています。我々は全てのレースで上位を争うことが目標です。今回はそれを果たすことができませんでしたが、今のクルマから最大限の結果を引き出せましたし、次戦はもっと強くなれるよう頑張ります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    本当に上手くレースを戦うことができ、とても楽しめました。私の2度目のスティントでは、毎周予選ラップのように走ることができました。2台揃ってトップ6フィニッシュを果たせたというのは、公式練習初日でのペースから考えると、大きな達成感があります。たとえ表彰台に上ることができなくとも、チームの尽力を誇りに思います。もちろん、ライバル勢と争うペースがなかったのは残念ですが、イモラでは上位争いができることを期待しています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    我々にとっては難しいレースウィークでしたが、今日の結果には満足しています。とても厳しいレースになることが分かっていた中で、最善は尽くせたと思います。チームを本当に誇りに思います。我々はミスなく、ペナルティも受けず、ピットストップもうまく行き完璧にレースを戦いました。全てがスムーズで、そういう意味ではこれ以上ないレースだったと思います。次のレースへ向けて、さらに上を目指して努力を続けます。

  • トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 予選・ハイパーポール レポート

    トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 予選・ハイパーポール レポート

    2月27日(木)、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで2025年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第1戦カタール1812kmの予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)にとっては複雑な心境の一日となったものの、気持ちを切り替え、翌日に待つ決勝へ挑む。

    WECマニュファクチャラーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるトヨタは、18台の強力なハイパーカーが全8戦で争う2025年シーズンWECの開幕戦カタール1812kmで、タイトル防衛へ向けた戦いを開始する。

    今季最初の予選とハイパーポールでは、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車がデ・フリースの素晴らしい走りで7番手グリッドを獲得。一方でセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、ハートレーがアタックを担当するも厳しいセッションとなり、17番手で終えることとなった。

    先週のプロローグと比べて涼しくなった中、2台のGR010 HYBRIDは、18台のハイパーカーが競い合い、上位10台がハイパーポールへと進出する最初の12分間の予選セッションへ向かった。7号車のデ・フリースはこの予選で9番手タイムをマーク。しかしハートレーは、2度アタックしたラップでスピンやコースオフを喫して1周を通したアタックができず、8号車はハイパーポール進出を逃した。

    10台のハイパーカーが10分間でトップ10グリッドを争うハイパーポールでは、昨年ここカタールでデビュー戦ながら素晴らしい走りを見せて2番手グリッドを獲得したデ・フリースが、新品のミディアムタイヤを装着し最初のアタックで暫定5番手につけた。その後、ライバル勢がタイムを更新してきたことで7号車は最終的に、トップのフェラーリ51号車から0.920秒遅れの7番手グリッドとなった。

    明日の決勝レースはグリッド中盤と最後列からのスタートとなるが、昨年のカタールでのチーム一丸となったパフォーマンスを再現すべく、メンバー全員が士気を高めている。トヨタは昨年、クルマのパフォーマンスがやや劣る状況を乗り越え、マニュファクチャラーズタイトル獲得に大きな役割を果たすこととなった貴重なポイントを獲得することができた。28日(金)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる決勝レースで、チームは好成績を目指す。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    最終的に7番手グリッドを獲得できたことは、現段階の我々にできる最大の結果だと思いますし、満足しています。ここに来てこれまで、我々は最強ではありませんでしたが、ずっとチャレンジを続けてきました。それだけに、今日はチーム一丸となって結果を出せたことは決勝に向けて重要です。明日は厳しいレースになると思いますが、クリーンに戦い、チャンスを最大限に活かして多くのポイントを獲得できればと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    予選は上手く行きませんでした。最初のアタックラップまでにタイヤを十分に温めきれず、最初のセクターで後れを取りました。加えてターン15でも車体がコースに底付きし、スピンを喫してしまいました。最後にもう一度アタックしたのですが、ターン12で再び底付きしてコースオフしてしまい、結局満足なアタックラップを刻むことができませんでした。練習走行時と同じラインを走っての結果なので、データを見直す必要があります。ポジティブな面としては、私もセバスチャンも、亮も練習走行では本当に好調でしたし、クルマのフィーリングも良かったので、今日のこの予選のことは早く忘れ、決勝レースへ気持ちを切り替えようと思います。

  • トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 公式練習 レポート

    トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 公式練習 レポート

    TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、2025年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦となるカタール1812kmが行われる、中東カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットでレースウィーク最初の練習走行を開始した。

    トヨタは今季、アルピーヌ、アストンマーティン、BMW、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そしてポルシェという強豪ハイパーカー勢と共に、全8マニュファクチャラーの一社として、歴史深いル・マン24時間を含む全8戦に挑む。

    今季のトヨタの目標は、マニュファクチャラーズチャンピオンタイトル防衛とドライバーズチャンピオンの奪還、そしてル・マン24時間レースで表彰台の中央に立つことで、そのシーズン開幕戦がカタールから始まる。

    カタールでのレースウィークが幕を開けた26日(水)は、2度の公式練習走行が行われ、初日から18台のハイパーカーによる激戦シーズンを予想させる僅差のタイム争いが繰り広げられた。合計3時間の練習走行を終えた時点で、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車が6番手、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車が13番手のタイムにつけた。

    先週2日間にわたって行われたプロローグテストの後、チームのエンジニアとドライバーは、GR010 HYBRIDとタイヤのデータを分析し、決勝レースへ向けたパフォーマンスの最適化を図るなどの作業を行い、このレースウィーク初日に備えてきた。また、6名のドライバーは地元のトヨタ従業員とGRヤリスカップ・カタールとしてレース用車両で走行し、周回タイムを争う形式でモータースポーツの興奮を分かち合った。ルサイル・インターナショナル・サーキットを訪れた観客は、ファンゾーンに設置されたトヨタブースの展示を通じて、このGRヤリスカップ・カタールを体験することができる

    公式練習1回目は、強風に見舞われた26日(水)の午前11時半に開始されたが、プロローグテストの時と変化した風向きによりコース上にかかった砂の状況を把握するため、2台のGR010 HYBRIDは10分ほど待機。その後は、28日(金)の決勝レースへ向けた走行準備を開始し、タイヤとクルマのセットアップ作業に取り組んだ。

    このセッションではデ・フリースとハートレーがそれぞれベストタイムをマーク。10分間の赤旗中断があったこのセッションでは、トップ11台が1秒以内に入るという接戦となる中、7号車は13番手、8号車は4番手となった。

    公式練習2回目はまだ明るい中で開始され、日没後まで続けられた。夜間照明に照らされたルサイル・インターナショナル・サーキットで、チームはタイヤと決勝レースへ向けた準備を続けた。8号車はハートレーが燃料を少なめに積んだアタックでベストタイムをマークし6番手。7号車はデ・フリースがセッション後半で予選シミュレーションとなる走行を行い、7号車のベストラップをマーク。このタイムが13番手となった。

    チームは現地27日(木)の正午、その後の予選とハイパーポールへ向けた新たなセットアップを試す最後の機会となる公式練習3回目でも更なる改善に取り組んでいく。決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールは、現地時間午後5時40分(日本時間午後11時40分)より開始。決勝レースは、28日(金)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    今日は風向きとコースコンディションに変化があったので、その状況に合わせたクルマの最適化に取り組みました。クルマの感触を向上させるためにハードワークを続け、より安定性を増すことができました。ライバルと比べるとスピードという点ではやや苦戦しているので、その差を縮める必要があります。予選までになんとかしたいところです。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    今日はプロローグの時とは少し異なるコンディションとなったため、可能な限りその変化に適応したクルマになるよう一日努力しました。風向きが変わるとコース上の砂も動き、大きく変化します。そのため、状況に合わせてクルマのバランスを再調整しました。クルマの感触は良くなりましたが、まだ微調整を施す必要がありますし、最善を尽くしていきます。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    トラブル無く順調な一日で、多くの周回をこなしましたが、コースコンディションがプロローグの時とは大きく変わっており、誰にとってもリセットされたような状況でした。このコンディションに適応すべく努力を続け、決勝へ向けてクルマを最適化しようとしています。難しいですが、力を合わせて最大限の努力を続けていきます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    レースウィーク初日でしたが、トラブル無く順調に終えられました。プロローグの後、風が完全に変わってしまったので、それに合わせる必要がありました。とは言え、全体的な状況はプロローグ時とそれほど大きくは変わっておらず、我々はまだ少し遅れをとっています。多少改善は進んだと感じていますが、予選までにもっと強くなれるよう努力を続けます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    多くの周回をこなしたプロローグの後、幾つか細かい変更を加えました。それらは全て上手く働き、幾つか改良点も見つかりましたが、上位勢とのギャップは変わらないので、ライバルも進化しているようです。それでも、我々はトラブル無く順調な初日を終えることができました。これからは今あるものを最大限に活用し、完璧にレースウィークを戦えるよう頑張ります。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    プロローグの後、レースウィークへ向けて多くの準備をしてきましたが、コンディションがかなり変わってしまったので、セットアップに細かな変更を加える必要がありました。クルマはプロローグの時よりも良くなっており、それは良い兆候ですが、残念ながらまだラップタイムで上位には届いていません。決して諦めませんし、チームメンバーも全力を尽くしてくれています。決勝はチャレンジングなものになるでしょうが、頑張ります。

  • フェラーリ 2025年WECハイパーカーのレトロなカラーリングを公開

    フェラーリ 2025年WECハイパーカーのレトロなカラーリングを公開

    フェラーリは、2025年のFIA 世界耐久選手権(WEC)に先立ち、2台のファクトリー499Pル・マン・ハイパーカーの新しいレトロなカラーリングを発表した。

    フェラーリは、AFコルセが運営する2台のワークスカーに血のような赤を採用した。フェラーリのスポーツカーレース責任者アントネッロ・コレッタはこれを「過去を思い出させるもの」と表現した。

    フェラーリは金曜日に2025年プログラムを発表し、以前よりも濃い赤の色合いは「過去数十年間のフェラーリのレースカーに見られた色を再解釈したもの」であると述べた。

    アントネッロ・コレッタは、この新しい赤は、フェラーリが1949年のル・マン24時間レースでの勝利70周年を祝ってルイジ・チェンチーニとピーター・ミッチェル・トムソン卿が166MMを運転した2019年に、ワークス488 GTEの候補者に使用された赤を模倣したものだと指摘した。

    フェラーリ FIA 世界耐久選手権

    しかし彼は、フェラーリは今回、特別な記念日を祝うわけではないと強調した。

    フェラーリの499Pの3年目の競技シーズンに向けたカラーリングの変更には、故郷のモデナイエローの新しいストライプが含まれている。だが、サイドポッドの側面ではなく、上面に沿って走るようになった。これは、各車のレース順位を表示できる新しい LED ライト パネルを稼働させるという要件が、変更のきっかけとなった。

    これらは各サイドポッドの前部に配置されており、2024年にはレースナンバーがストライプが車体に走っていた位置に戻ることになる。

    黄色は、1970年代初頭のグループ6レーサーである312PBを思い起こさせる。これは、2023年に499P LMHが登場して終了した50年間の休止期間前の、フェラーリ最後のファクトリープロトタイプレーサーである。

    モデナイエローの312PBは、マリオ・アンドレッティとジャッキー・イクスの運転で1972年のセブリング12時間レースで優勝し、翌年にはイクスとブライアン・レッドマンが同じカラーでモンツァとニュルブルクリンクの世界選手権で優勝した。

    スクーデリア・フェラーリ

    新しい499Pのカラースキームには、同社のF1マシンのカラーリングに合わせたマットなアクセントも取り入れられており、2月18日に02アリーナで開催されるF1 75 Liveイベントで最新のカラーリングが披露される予定だ。

    フェラーリは、ドライバーラインナップを変更せずに2025年シーズンに臨む。#50のニクラス・ニールセン、アントニオ・フォーコ、ミゲル・モリーナと#51のアントニオ・ジョビナッツィ、ジェームス・カラド、アレッサンドロ・ピエール・グイディの2つのクルーが、3年連続で一緒にレースをする。

    プレマ・レーシングからインディカーに移籍したロバート・シュワルツマンに代わって、フィル・ハンソンがクビサとイエとともにカスタマーAFエントリーに加わった。

    WECシーズンは2月28日にルサイル国際サーキットで開催されるカタール1812Kmで開幕し、公式のプレシーズンプロローグテストが2月21日と22日に同じ会場で開催される。

  • アストンマーティン WECとIMSAに参戦するヴァルキリーを発表

    アストンマーティン WECとIMSAに参戦するヴァルキリーを発表

    アストンマーティンは、ハイパーカー「ヴァルキリー」を発表し、耐久レースの新たな章に乗り出そうとしている。

    このロードカーをベースにしたレーシングカーは、アストンマーティンを「耐久モータースポーツの頂点」へと引き戻すだろう。 第93回ル・マン24時間レースで優勝を争うことになる。 レースは今年6月14日と15日に開催される。アストンマーティンが最後にル・マン24時間レースに出場したのは1959年のことである。

    公道走行可能なハイパーカーをベースとする唯一の参戦マシンであるヴァルキリーは、FIAの「ハイパーカー」規定に準拠して初めて製造されたレーシングカーである。ヴァルキリーは、FIA世界耐久選手権(WEC)と米国を拠点とするIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両方に出場する。

    このハイパーカーは、2025年のWEC開幕戦にアストンマーティンTHOR (The Heart of Racing) チームが2台のヴァルキリーをエントリーさせる際に世界デビューを果たす。2月28日には、カタール1812kmイベントに出場する。

    アストンマーティン・ラゴンダのCEO、エイドリアン・ハルマークは「これはアストンマーティンにとって誇らしい瞬間である。ル・マン24時間レースで総合優勝を争うために復帰することは、まさに我々の価値観の核心をなすものである」と語った。

    「これは、我々のモーターレースの歴史における重要なマイルストーンとなる。WECとIMSAの両方でスポーツカーレースの頂点に挑む唯一の公道用ハイパーカーとして、ヴァルキリーは、我々の不変のスポーツ精神を体現するものである。それは、1世紀以上にわたってブランドを定義してきたものである」

    アストンマーティンの耐久レース部門責任者であるアダム・カーターは「アストンマーティン・ヴァルキリーは単なるハイパーカーではなく、自動車工学史上における革命であり、パフォーマンス、デザイン、革新性の頂点を極めた車です。F1の技術とロードカーのノウハウを融合させたヴァルキリーは、レースのために作られた車だ。世界耐久レースの最高レベルへの参戦は、その技術的達成をさらに確固たるものにするだろう」

    「ハイパーカーのルールに準拠しているため、このレースカーはロードカーと多くのDNAを共有しており、心臓部には同じ6.5L V12パワーユニットが搭載されている」

    アストンマーティン・ヴァルキリーアストンマーティン FIA 世界耐久選手権(WEC)
    アストンマーティン・ヴァルキリーを動かすのは、ドライサンプ潤滑方式の希薄燃焼式500kW V12エンジンとレース用に最適化された排気システムである。駆動力はエクストラック製7速シーケンシャル・トランスミッションを介して後輪に伝達される。APレーシングがカーボン製マルチプレート・クラッチを提供している。

    その他のギアには、機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル、セミオートマチックのパドルシフト、ピットレーンでの発進用モーターが含まれる。APレーシングのカーボンディスクとパッドに作用するアルコン製6ピストンフロントキャリパー、カーボンモノコック生存セル、クイックリリース式カーボンファイバー製ステアリングホイールも装備されている。

    ダブルウィッシュボーン式サスペンションは、フロントとリアの両方にプッシュロッド作動式トーションバースプリングを両端に備えている。18インチの鍛造アルミリムにはミシュランパイロットスポーツタイヤが装着されている。車内には6点式安全ハーネス付きのカーボンファイバー製レーシングシートが備えられている。

    レースカーの総重量は、ドライバーと燃料を含めて1030kgである。これは最低限の許容重量である。

    アストンマーティン・ヴァルキリー IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権
    ル・マン24時間レースのドライバーには、マルコ・ソレンセン、トム・ギャンブル、アレックス・リベラス、ハリー・ティンクネルが名を連ねる。ロス・ガンとロマン・デ・アンジェリスはIMSA GTPクラスでレースを行い、ル・マン24時間レースでは他のドライバーたちと合流する。

  • フォード 2027年にWECのLMDhクラスへのフルファクトリー参戦を発表

    フォード 2027年にWECのLMDhクラスへのフルファクトリー参戦を発表

    フォード・モーター・カンパニーは、2027年のFIA世界耐久選手権(WEC)のプロトタイプスポーツカーレースのトップカテゴリーに復帰し、約60年前のフォードレーシングの魔法と成功を再び手に入れようとしている。

    フォード・パフォーマンスは、WECにフルファクトリーチームを率いて参戦し、このスポーツで最も過酷なレースであるル・マン24時間レースに再び挑戦することを目指している。

    1966年から1969年にかけて、フォードはフランスのル・マン市で開催される耐久スポーツカーレースの最高峰で、4年連続総合優勝を果たした。それ以来、フォードはクラス優勝に焦点を絞り、2016年にはフォードGTでGTLM、そして最近ではフォード マスタング GT3でクラス優勝を果たしている。

    フォード ル・マン24時間レース

    ビル・フォード(フォード・モーター・カンパニー会長)
    「フォードでは、パフォーマンスとレースの新たな時代に突入している。それは、私たちがコース上やコース外で行っていることを見れば分かるだろう。レースをするからには、勝つためにレースをする。そして、私たちの歴史にとってル・マン以上に重要なトラックやレースはない。1960年代にはフェラーリと競い合い、勝利を収めた。そして50年後、再びル・マンに戻り、世界を驚かせ、再びフェラーリを打ち負かした。ル・マンに戻り、耐久レースの最高レベルで競い合えることに興奮している。再び世界に挑戦し、全力で走り抜ける準備はできている」

    フレデリック・ルキアン(FIA 世界耐久選手権 CEO)
    「フォードは数十年にわたり、コース上でもコース外でも成功の代名詞であり続けてきました。同社が最新の挑戦の場としてFIA 世界耐久選手権を選んでくれたことを嬉しく思う。2027年のシリーズのトップティアに少なくとも10の主要な自動車ブランドが参戦することは、選手権の勢いと成長の証だ」

    ピエール・フィヨン(ACO 会長)
    「フォードが60年ぶりにル・マン24時間レースのトップレベルに復帰するのは素晴らしいニュースだ。フォードは常にこの特別なレースと密接な関係にあり、フォードは2位でゴールすることはないという歴史がある。フェラーリとの有名なライバル関係が復活するのは、本当にワクワクする見通しだ」

    リチャード・ミル(FIA耐久レース委員会会長)
    「フォードと耐久レースは完璧にマッチする。それは何度も証明されている。フォードはモータースポーツの長い歴史と誇りを持つブランドであり、ヘンリー・フォード自身が競争への情熱を植え付けた。同社がこの分野の最高レベルに復帰することは、現在のハイパーカー規定の成功と魅力をさらに裏付けるものだ。耐久レースの黄金時代は今、まさにここにある!」