カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • WECバーレーン8時間:8号車優勝でトヨタがマニュファクチャラーズ王座6連覇

    WECバーレーン8時間:8号車優勝でトヨタがマニュファクチャラーズ王座6連覇

    11月2日(土)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦バーレーン8時間レースの決勝が行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、多くの困難に見舞われた波乱のレースを乗り越え、終盤のスリリングな逆転という劇的な幕切れで制し、今季3勝目。この勝利によりTGRは6シーズン連続となるWECのマニュファクチャラーズ選手権チャンピオンを獲得した。

    2台のGR010 HYBRIDは予選で最前列グリッドを独占してスタートし、優勝すれば自力でマニュファクチャラーズタイトルを決められるという状況の中、中盤までは共にそれぞれの局面でレースをリードすることもあった。しかし残り1時間半の局面で、チームはコース上に1台しか残らない状態で終盤を迎え、何度かトラブルに見舞われ10位へと順位を落とした。

    しかし、チームの素晴らしいチームワークとセバスチャン・ブエミの圧倒的なドライビングで目覚ましい追い上げを見せ、ブレンドン・ハートレー、平川 亮と共にドライブしたGR010 HYBRID 8号車が大混戦のシーズン最終戦を制し、TGRはポルシェから2ポイント差で6シーズン連続のマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は2番手からスタートし、レース中盤には首位に浮上。小林とデ・フリースにとって逆転ドライバーズチャンピオン獲得の絶対条件であった優勝も見える位置でレースを戦っていたが、燃料ポンプのトラブルに見舞われ、無念のリタイアを余儀なくされた。

    バーレーン8時間レースのチェッカーが振られ、10か月近くにわたった4大陸8戦、合計72時間のWEC2024年シーズンが幕を閉じた。TGRは多くのハイパーカーによる激戦が繰り広げられた今季、3勝を含む5回の表彰台、2回のポールポジションという結果を成し遂げ、マニュファクチャラーズ選手権で190ポイントを獲得しチャンピオンに輝いた。このエキサイティングな1年を終え、TOYOTA GAZOO Racingは「ポルシェ6号車のケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・バンスールの新ドライバーズチャンピオンを祝福するとともに、WECに参戦したすべてのドライバー、そしてチームの皆様の、その記憶に残るシーズンへの貢献に感謝いたします」と語った。

    現地時間午後2時、砂漠の強い日差しの下で8時間にわたる決勝のスタートが切られた。ポールポジションの8号車はブエミがスタートを担当し、大きな波乱もなく1周目を終えた。しかし、スタートから僅か18分後、LMGT3車両に後方から追突されスピンを喫し、7位へと大きくポジションダウン、チームは序盤から大きな困難に直面することになった。それでもブエミは挽回していき、スタートから2時間後、5位でハートレーへと交代した。

    ハートレーとその後を引き継いだ平川は、タイヤ摩耗に苦しんだものの、トップ6をキープ。長い8時間レースで優勝争いに生き残るために全力を尽くして戦い続けた。レースは折り返しを過ぎたところで2度のセーフティカー導入により各車間のギャップが縮まり、18台のハイパーカーによる争いがリセットされることとなった。

    残り1時間半ほどでセーフティカーからの再スタートが切られたとき、ブエミは10位へと順位を落としていたが、この時点で首位との差はわずか15秒。そこからブエミは世界チャンピオン獲得へ向け信じられないような追い上げを開始、次々にライバルを追い抜き、素晴らしいピット戦略にも助けられ、最後のピットストップを終えた時点で、2位まで浮上して見せた。

    首位で逃げるポルシェ5号車との差をみるみる縮めていったブエミは、残り30分を切った頃で首位を奪取。その後もハイペースで周回を続け後続を引き離し、最後は2位に29.177秒差をつけてトップチェッカー。8号車にとって今季2度目、バーレーン戦10度目となる優勝を果たした。

    一方7号車は、レースの中盤過ぎまで8号車よりも上位で優勝を争っていた。スタートを担当したコンウェイは、1周目を4位で終えた後、3位へとポジションを取り戻して小林へとドライバーチェンジ。ステアリングを握った小林は、日が沈んだバーレーンで劇的なオーバーテイクショーを演じ、2位へとポジションアップを果たした。

    しかし、7号車は燃料ポンプのトラブルに見舞われ、スローダウン。ドライバーとエンジニア、そしてメカニックが解決するための努力を続け、それは当初報われたかに見えた。小林のペースは復活し、素早いピットストップでデ・フリースに代わったところで首位へと浮上した。しかし、7号車は再び不調に見舞われスローダウン。残り2時間を切ったところで、7号車は修復のためガレージへと運ばれた。

    このトラブル修復には長い時間を要することが予想されたため、チームはチャンピオン獲得とそのために必要な勝利への挑戦を優先する決断をし、7号車をリタイアさせることに決めた。これにより7号車のクルーも8号車の挑戦へのサポートにまわり、チーム一丸となった結果として、世界チャンピオンを獲得することができた。

    WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    はじめに、今季の我々の挑戦を世界中からサポートしてくださった全ての皆様に感謝いたします。マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得できたことは素晴らしい成果であり、トヨタの仲間やパートナーの皆様を含めた全員の多大なる努力の賜物です。今日の結果はチームの全員が望んでいたもので、その達成のために誰もが全力を尽くしてくれました。その努力にも感謝しています。8号車の勝利は、今日の素晴らしい戦いぶりにふさわしいものでした。我々の7号車はトラブルに見舞われリタイアとなってしまいました。この原因を究明し、来シーズンはもっと強くなって戻ってきます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    我々7号車にとっては、厳しい結果となってしまいました。今日の我々は非常に強く、勝てる可能性も見えていましたが、トラブルに見舞われ、残念ながらリタイアせざるを得ませんでした。しかし8号車が勝ってくれたことで、我々の目標であったマニュファクチャラーズチャンピオンは獲得することができました。チームとトヨタにとって、とても嬉しい結果ですし、最後まで力強い走りで見事勝利を勝ち取った8号車には祝福を贈ります。この記念すべき瞬間をみんなで祝いたいと思います。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    8号車の見事な勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得でき、チームにとっては最高のシーズンフィナーレとなりました。もちろん、ドライバーズチャンピオンを争っていたライバルがノーポイントに終わったことと、我々が勝てる位置につけていたことを考えると、複雑な気持ちです。トラブルが無ければ両選手権タイトルを獲得できるチャンスがありましたが、これもモータースポーツではよくあることなので受け入れるしかありません。とは言え、全体的に見れば波瀾万丈で厳しいシーズンを乗り越えてきたチームが今日報われ、嬉しく思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    レース途中までの展開が展開だっただけに、優勝できたなんて信じられません。チームがトラブルやペナルティ、不運などあらゆる逆境を乗り越えてチャンピオンを獲得でき、最高の気分です。それこそが我々の目標であり、チームの素晴らしい努力のおかげで成し遂げることができました。一時10位まで後退し、ピットストップでほぼ最後尾に落ちたときにはもうだめかと思いました。しかし、2人のチームメイトがタイヤを温存して走り続けてくれたおかげで、最後はタイヤにアドバンテージを持って追い上げることができました。今日の大一番のレースで、みんなと共に良い仕事を成し遂げることができて、本当にチームを誇りに思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    チームのみんな、そしてトヨタのためにも勝つことができて本当に嬉しいです。レース序盤は決して順調ではなく、ミディアムタイヤの選択も上手く行きませんでした。しかし最後にはセブが信じられないようなスティントを見せてくれました。本当に驚くべき走りで、彼こそスターです。トヨタや全てのパートナーの皆様、チームの全てのスタッフに感謝します。この勝利とチャンピオン獲得を目指して戦ってきたので、大きな意味を持つ結果です。シーズン最終戦を勝利で終えて、冬季オフシーズンに入れるのは最高です。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    何という一日でしょう。波瀾万丈のレースでしたが、我々は最後まで諦めることなく、チーム一丸となって戦い続けました。ポールポジションからスタートした我々は、GT車両に追突されるアクシデントなどにも見舞われましたが、全力を尽くして戦い続け、最後はセブが最高の走りで逆境をはねのけてくれました。我々8号車は今シーズン、困難なレースも多かったので、ようやく最後に幸運を引き寄せることができて嬉しいです。シーズンを勝利で締めくくることができたことは素晴らしいですし、チームはもちろん、トヨタとパートナーの皆様にも本当に感謝しています。皆様の多大なる努力のおかげで勝ち取ったチャンピオンだと思います。

  • WECバーレーン8時間:8号車がポール獲得でトヨタがフロントローを独占

    WECバーレーン8時間:8号車がポール獲得でトヨタがフロントローを独占

    11月1日(金)、バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースの予選とハイパーポールが行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)の2台のGR010 HYBRIDがポールポジションと2番手グリッドを獲得。世界チャンピオンタイトルを目指し、最終戦の決勝は最前列に並んでスタートを切ることとなった。

    セバスチャン・ブエミ、平川 亮と共にGR010 HYBRID 8号車を駆るブレンドン・ハートレーが1分46秒714というタイムでポールポジションを獲得した。小林可夢偉、マイク・コンウェイと共にGR010 HYBRID 7号車を駆るニック・デ・フリースが0.323秒差の2番手で続き、チームにとっては完璧な予選日となった。

    ポールポジションを獲得したことで、TGRは1ポイント取得、タイトルを争うマニュファクチャラーズ選手権で首位ポルシェとの差を9ポイントに縮めた。現地2日(土)の決勝レースで勝利し、チームにとってのバーレーン8連勝を達成すれば、TGRのマニュファクチャラーズタイトルが確定する。また、小林とデ・フリースは逆転のドライバーズタイトル獲得の可能性も残している。

    この日の午前中に行われた公式練習3回目では、チームはタイトル決定に重要な2日(土)の決勝に向け、レースでのパフォーマンスと戦略を優先して作業を続けていたが、2台のGR010 HYBRIDは予選とハイパーポールで素晴らしい走りを見せた。

    開幕戦カタールでデビュー戦ながら予選を担当し、最前列グリッドスタートを獲得したデ・フリースは、それ以来今季2度目となる7号車の予選アタックを担当し、8号車もハートレーがル・マン以来の予選アタックを担当した。

    現地時間午後4時40分より最初の12分間の予選セッションが開始され、新品のミディアムタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは先陣を切ってコースイン。最初のアタックラップでベストタイムをマークし、デ・フリースの7号車が暫定トップ、ハートレーの8号車が2番手で続いた。2台は翌周回もアタックを続けたが僅かにベストラップには届かず、それでも7号車はトップをキープ。8号車はタイムを更新してきたライバルに上回られるも4番手となり、TGRは2台揃ってハイパーポール進出を決めた。

    予選での上位10台によりポールポジションを争う10分間のハイパーポールセッションは、午後5時、日が沈み薄暮れの気温もやや下がる中で開始された。2台は新たなミディアムタイヤを装着してアタックに入ると、8号車のハートレーがアタック1周目に唯一1分46秒台に入る圧倒的なフライングラップを記録し、ポールポジションを獲得。デ・フリースも最初のアタックラップがベストタイムで、僅差の2番手となった。

    ライバルのハイパーカー勢はその後もアタックを続けたが、TGRの2台のタイムを最後まで上回ることができず、TGRはバーレーンでの6連続ポールポジションを獲得した。

    チームは現地2日(土)の午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られるバーレーン8時間の決勝レースで、今シーズン3度目の優勝と世界チャンピオン防衛に挑む。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    チーム全体としては少し驚きですが、2台揃って最前列グリッドに並ぶのは間違いなく素晴らしい結果です。ハイパーポールでのブレンドンのアタックは素晴らしいラップでした。ポール獲得おめでとう。まだ我々はマニュファクチャラーズとドライバーズの両方の選手権を争っているので、明日は重要な一日になります。クリーンなレースを目指し、少なくとも1つはタイトルを獲得したいところです。タイヤの摩耗は激しいですし、ライバルも速いので厳しい戦いになると思いますが、全力を尽くしてトップを目指します。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    予選を任せてくれたチームメイトたち、そして、昨日の厳しかった公式練習初日を乗り越え素晴らしいクルマを仕上げてくれたチームにも感謝します。予選セッションでは、最初のラップでタイヤの温度をうまく上げることができなかったのですが、そこから学び、ハイパーポールではうまくまとめることができました。クルマは非常に好調で、本当に気持ちよく走ることができたアタックラップでした。シーズン最終戦でポールポジションを獲得でき、とても嬉しいです。我々8号車はこれまで厳しいシーズンを過ごしてきたので、TOYOTA GAZOO Racingのチャンピオン獲得のためにも少しでも上位でフィニッシュすべく最後までプッシュし続けます。

    WEC FIA 世界耐久選手権

    WEC第8戦バーレーン8時間 ハイパーポール結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:46.714
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ニック・デ・フリース
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:47.037
    3 51 アレッサンドロ・ピエール・グイディ
    ジェームス・カラド
    アントニオ・ジョビナッツィ
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:47.080
    4 99 ハリー・ティンクネル
    ニール・ジャニ
    ジュリアン・アンドラウアー
    プロトン・コンペティション/
    ポルシェ 963
    1:47.234
    5 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:47.527
  • WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 プレビュー

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、ここまで僅差のレース展開が続いている2024年FIA世界耐久選手権(WEC)で、いよいよタイトルが決する最終戦バーレーン8時間(11月2日(土)決勝)に挑む。チームは、フェラーリ、ポルシェといった強力なライバルを制し、マニュファクチャラーズ選手権タイトル防衛という使命を果たすべく、全8戦で争われてきたシーズンの最終戦となるバーレーンラウンドに臨む。

    トヨタは、今季ここまでの7戦でTGRは2勝を挙げており、このバーレーンで3勝目を挙げることができれば、他チームの結果に関わらず、TGRの6シーズン連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンが確定する。

    マイク・コンウェイと共にGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉とニック・デ・フリースは、逆転でのドライバーズチャンピオン獲得の可能性を僅かに残しているが、そのためには7号車が優勝し、かつライバルのポルシェ6号車がノーポイントで終わるという厳しい条件が付く。昨年のバーレーン戦勝者で、ドライバーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、今季2勝目を目指す。11月2日の土曜日に決勝が行われるバーレーン8時間は昼間にスタートし、日暮れ後にゴールを迎える。

    TGRは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで直近7連勝、うち6戦連続で1-2フィニッシュという好成績を残している。この島の王国でこれまでに開催されたWEC12戦のうち、TGRは9勝、6度のポールポジションと5度の最前列グリッド独占という記録を持っている。

    今年は、ドライバーズとマニュファクチャラーズタイトルの獲得を目指すフェラーリ、ポルシェといったライバルを含む18台のハイパーカーが参戦し、競争はこれまでになく厳しいものとなっています。また、アルピーヌ、BMW、キャデラック、プジョーも前戦富士で速さを見せており、今バーレーン戦でも、栄誉を賭けたエキサイティングなバトルにこれらのチームも加わってくる。

    1周5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットは、現行WECが始まった2012年以降、11シーズン中8シーズンで最終戦として開催され、今やWECシーズン最終戦として定着している。15のコーナーで構成されるコースレイアウトは、高速コーナーと低速セクションを併せ持ち、路面のグリップレベルが高く、またタイヤ摩耗も激しいことで知られ、タイヤマネージメントという点でも非常に難しいコース。

    決勝レースへ向けた準備は、10月31日(木)の2度にわたる90分間の公式練習走行で開始される。最初のセッションは昼間だが、2回目のセッションは日没の後にライトがコースを照らす中で行われふ。11月1日(金)は最終の練習走行が行われた後、決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが、現地時間午後4時40分(日本時間午後10時40分)から行われる。8時間で争われる決勝レースは、11月2日(土)午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    またチームは、この8時間レースを終えた後もバーレーンに残り、翌3日(日)に同サーキットで恒例のWEC公式ルーキーテストに参加する。このルーキーテストでは、チームの「若手で有望なドライバーへ走行機会を与える」というコミットメントの一環として、エステバン・マッソンが初めてGR010 HYBRIDをドライブする。この20歳のフランス人ドライバーは今シーズン、WECのLMGT3カテゴリーでAKKODIS ASPチームからエントリーしている87号車のレクサスRC F LMGT3をドライブし、素晴らしい走りを見せている。またTGRがマニュファクチャラーズタイトルを獲得した場合、今シーズンのヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦している21歳のレシャド・デ・ジェラスも、WECから公式に認定されたルーキーとしてGR010 HYBRIDをドライブすることとなる。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    エキサイティングで、チャレンジングだったシーズンもいよいよ最終戦を迎えます。今季はチームとして何度も素晴らしい瞬間がありましたが、前戦富士のように大変なことも同じくらいありました。今シーズンは終始熾烈な戦いが続いていますが、チーム全員の多くの努力のおかげで、マニュファクチャラーズチャンピオンを自力で獲得できる状況で最終戦を迎えることができます。もちろん、チャンピオンを獲得するには勝利することが必要ですが、その目標達成へ向け、チーム一丸となって全力で挑みます。完璧なレースウィークとする必要がありますが、その挑戦への準備は整っています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    バーレーンでのレースは楽しめます。走っていて楽しいコースで、素晴らしい思い出もあります。2014年に私がトヨタに加わってからの初勝利がここバーレーンでしたし、2度のドライバーズタイトルを決めたのもここでした。チームとしてもバーレーンでは好成績を収めてきており、今年もその記録を更新したいと思っていますが、今大会もポルシェやフェラーリが強力なライバルとして立ちはだかり、接近戦となるでしょう。その激戦を勝ち抜く必要がありますが、準備は万端ですし、楽しみです。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    今大会は、私にとってTGRレーシングドライバーとしてのデビューイヤー最終戦となりますが、マニュファクチャラーズタイトルがかかった重要なレースであり、バーレーンが待ちきれません。このコースは他のシリーズ戦などで走ったので良く知っています。また、ここバーレーンでのルーキーテストで2019年にTS050 HYBRIDをテストしたのがTGRとの始まりでしたし、そういった経験もあり、トヨタのレーシングドライバーとしてバーレーンに戻ってくることができ嬉しいです。富士は我々にとって厳しいレースとなってしまいましたが、最終戦で巻き返すべく、準備は整っています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    バーレーンに行くのはいつでも楽しみです。最高のサーキットで、素晴らしい施設と良い天候、そして親戚が何人か住んでいることもあって、まるでホームレースのように感じます。サーキットを走るのも楽しく、特にターン5からの高速セクションは、流れるように速く、その先に続くヘアピンでは追い抜きのチャンスがあります。バーレーン戦は、夜間走行もあり温度変化が大きく、珍しいレースです。それにより正しいセットアップを見出すのはいつもよりも難しいですし、練習走行からしっかりと取り組んでいく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    バーレーンはエキサイティングに繰り広げられてきた今シーズンの最終戦であり、毎年チームの大きな目標のひとつであるマニュファクチャラーズタイトルを争うことになります。歴史的に我々はバーレーンで良い戦いをしていますし、サーキットも我々のクルマに合っているように感じるので、来たるレースウィークでも良い方向に進んでくれると思います。いつもより長い8時間レースということもあり、正しい戦略でクリーンなレースを戦うことがより重要となります。チーム全員が大変な努力で準備を進めてきたことを知っていますし、レースウィークが始まるのが待ちきれません。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    我々のバーレーンでの目標はレースに勝つことです。その結果により世界チャンピオンタイトルが獲得できますが、もちろんそれは簡単なことではありません。前戦富士でライバルが強さを示したことで、今回もまた厳しいレースになることが予想されますが、絶対に諦めず最後まで戦います。GR010 HYBRIDのパフォーマンスを最大限に引き出すためにも、レースウィークを通して集中力を保つことが重要です。それができればチャンスはあるので、シーズンを最高の形で締めくくり、応援してくださる方々やパートナーの皆様にも喜んで頂ける結果を持ち帰るべく、全力を尽くします。

  • テオ・プルシェール WECルーキーテストにプジョーから参加

    テオ・プルシェール WECルーキーテストにプジョーから参加

    テオ・プルシェールは、2025年のシート獲得を目指し、WECでプジョーのテスト走行に参加する。

    現F2チャンピオンのテオ・プルシェールは来月、世界耐久選手権のバーレーン・ルーキーテストにプジョーから参加し、スポーツカーのプロトタイプで初走行する予定だ。

    プルシェールは、11月3日にバーレーン国際サーキットで9X8 2024 LMHを運転するためにフランスのメーカーによって選ばれた2人のドライバーの1人であり、元F2のライバルであるクレメント・ノヴァラックもその1人である。

    プルシェールは以前、WECでレースをしたいという野望を明らかにしており、オートスポーツ誌に対し「ほぼすべてのレースを観戦している」こと、そして「いつかは参加したい」イベントであるル・マン24時間レースについて語っていた。

    しかし、プジョーのハイパーカーチームにはすぐにチャンスはないだろう。同チームは、新しいポルシェのファクトリードライバーであるニコ・ミュラーに代わってマルテ・ヤコブセンを昇格させ、すでに2025年のラインナップを確定している。

    「プジョー・トータルエナジーズチームにとって、バーレーンでのルーキーテストは、レース後の車両の再調整にチーム全体の多大な作業が必要であるにもかかわらず、新たな視点をもたらすものとなる」とプジョーのテクニカルディレクター、オリビエ・ジャンソニーは語った。

    「若いドライバーたちが目を大きく開いてチームや車などを発見する姿を見るのはいつもとても刺激的でやりがいを感じる」

    「我々は2つの異なるプロファイルを選択した。テオはシングルシーター指向で、すでに素晴らしい実績があり、シングルシーターの有望株の1人として認識されている」

    テオ・プルシェール WEC プジョー

    「クレマンは耐久レースでの経験が豊富で、ELMSでは特に2024年のル・マン24時間レースでLMP2部門2位を獲得するなど、目覚ましい成績を収めている。この分野での彼のスタッツは我々に強い印象を与えた。興味深い組み合わせだと思う」

    「彼らは、来シーズンフルタイムで起用される前に同じプロセスを経てきたポール・ディ・レスタとマルテ・ヤコブセンの指導を受けることになる。我々にとって、新鮮な視点から技術的なフィードバックを得ることは常に非常に興味深いことだ。」

    プルシェールは最近、「出せるほどの資金はない」と認めており、来年のドライブ先を探し続けている。

    プルシェールはチーム・インパルでスーパーフォーミュラのシーズンをスタートしたが、アロー・マクラーレンからインディカーに参戦する機会が訪れ、わずか1ラウンドでチームを離脱した。

    しかし、インディカーにおけるアロー・マクラーレンとの関係も長くは続かなかった。チームはシーズン半ばに彼をインディNXT卒業生のノーラン・シーゲルに交代させた。プルシェールはトロントでアレクサンダー・ロッシに代わって一度だけチームに復帰したが、それ以降は活動を休止している。

  • WEC富士:トヨタ8号車はペナルティにより10位 7号車は接触で痛恨のリタイア

    WEC富士:トヨタ8号車はペナルティにより10位 7号車は接触で痛恨のリタイア

    9月15日(日)、2024年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースが富士スピードウェイで行われ、ホームコースでのレースに挑んだTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)の2台のGR010 HYBRIDは、アクシデント多発のレースで上位争いを展開したが、8号車は表彰台を目前にしてドライバースルーペナルティにより10位でフィニッシュ。7号車は接触でダメージを負い、痛恨のリタイアに終わった。

    今大会、富士に向けたBoP(Balance of Performance=性能調整)で出力と車両重量に調整が入りながらも、チームは死力を尽くしたドライビングと大胆な戦略で一丸となって最後まで戦い続け、6年連続での勝利を目指しましたが、最終的に悔しい結果に終わった。

    今大会3日間の合計で65,800人ものモータースポーツファンの皆様が集結した富士スピードウェイで、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、終盤まで力強いレースを戦い、表彰台獲得かと思われましたが、チェッカー目前のドライブスルーペナルティにより順位を落とし、10位でチェッカーを受けた。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は、残り2時間の時点で一時は首位に立つなど上位争いを繰り広げていたが、他車との接触によるダメージでリタイアを余儀なくされた。この結果により、最終戦での小林とデ・フリースの逆転チャンピオンは厳しいものとなってしまった。

    15日(日)午前11時に好天の下、大観衆が見守る前で6時間の激戦への幕が切られた。スタート直後から各所で激しい争いが繰り広げられ、2周目に早くもセーフティカーが出動。TGRの2台のGR010 HYBRIDは、2番手グリッドの8号車ブエミが4位へ、4番手グリッドの7号車コンウェイが5位へと、スタート直後の混乱の中で順位を落とすこととなった。

    その後、7号車と8号車が順位を入れ替えるも、7号車はタイヤ摩耗に苦しみ予定よりも早めにピットインし、デ・フリースへとドライバーチェンジ。まもなく8号車もピットインし、ハートレーへと交代した。

    前半戦では苦戦したものの、レースが折り返しを過ぎる頃にはチームの給油とタイヤ戦略が功を奏し始めた。デ・フリースの7号車はBMW15号車とフェラーリ50号車をパス。さらにピットでポルシェ6号車をかわして首位に立ち、8号車も着実に順位を上げていき、ハートレーが2台のフェラーリを見事パスし、平川へと表彰台争いを託した。

    接戦が続く中、4時間を経過したところで7号車は小林へと交代。TGRの2台は攻めの戦略でタイヤ、燃料共にライバルよりも有利な状況で終盤戦へ入ることとなったが、バーチャルセーフティカーが導入されたことで、全てのハイパーカーがピットインするチャンスを得ることとなり、この作戦は意図通りには行かなかった。

    続いて出されたセーフティカーで各車とのギャップがほぼ無くなり、残り1時間半でのスプリントレースの様相となった。8号車の平川は3位で再スタートしたが、アルピーヌの35号車にかわされ、また、7号車の小林は8位争いのバトルの中で、ポルシェ5号車と接触。リアサスペンションと車体にダメージを負い、レース中の修復は不可能と判断、無念のリタイアとなった。

    平川は最後の1時間も表彰台を目指し、激しくプッシュを続けた。JOTAの2台をパスし、アルピーヌ35号車がペナルティを受けたことで、ついに3位に浮上。しかし残り16分というところで、8号車は最後のピットアウト直後に首位のポルシェ6号車の直前にコースへ復帰したために、周回遅れとして首位に進路を譲ることを指示する青旗を無視したとして痛恨のドライブスルーペナルティ。後続車が接近していたこともあり、8号車は首位から58.879秒遅れの10位へと順位を落としてレースを終えることとなった。

    ホームレースは望んだ結果にはならなかったが、チームはマニュファクチャラーズチャンピオンを死守すべく、11月2日(土)に行われるシーズン最終戦バーレーンへと意識を切り替える。トヨタは首位のポルシェを10ポイント差で追う形で、このシーズン最終戦に挑む。

    トヨタ WEC富士 FIA 世界耐久選手権

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    とても難しいレースでした。2度目のセーフティカー導入が我々には運の尽きでした。再スタート後、私はポルシェ5号車とのバトルを数周にわたって繰り広げましたが、ストレートでの速度差は明らかでした。そのため、ライバルは最初の3つのコーナーでオーバーテイクを試みました。第3コーナーで私はイン側にいて、ポルシェ5号車も同時にコーナーに進入したため、接触は避けられませんでした。残念なことにその時、他の箇所も接触してしまい、レース中に修復するにはダメージが大きすぎました。今日は我々の日ではありませんでした。応援してくれたファンの皆様に申し訳なく思います。最終戦のバーレーンではもっと強くなって戻って来たいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    2台共に大変な一日でした。残念ながら我々の7号車は接触を喫し、修復不能なダメージを負ってしまいました。これによりポイントを得られなかったのはドライバーズチャンピオン争いにおいて、もちろんマニュファクチャラーズチャンピオン争いにおいても痛い結果です。応援してくれたホームのファンの皆様と全てのパートナー、そしてトヨタ従業員の方々のためにも望んでいた結果ではなく、本当に悔しいレースとなってしまいました。しかしまだシーズンは終わっていませんし、最終戦は長い戦いで獲得ポイントも大きいので、全力で挑んで雪辱を果たしたいと思います。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    チーム全員にとって受け入れがたい結果となってしまいました。レースウィークを通して苦戦を強いられました。我々のレースペースは上位を争うには十分でない中で、ドライバーズとマニュファクチャラーズの両選手権のためにも、可能な限りのポイントを獲得することを目指すだけでした。我々の戦略はとても良かったのですが、不運なレース状況で、狙ったとおりには行きませんでした。本当に残念です。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    我々にとってはちょっとした災難のようなレースでした。ライバルよりも速さでは劣る中で、まずまずのスタートが切れました。他の車両は我々よりも加速が良く、TGRコーナー(1コーナー)への進入でポジションを上げるのは不可能でした。そこから順位を上げていくことはできたのですが、不運なタイミングでセーフティカーが導入されてしまいました。最後のドライブスルーペナルティがなければ表彰台フィニッシュができていたはずで、それなら納得のいく結果だったと思います。全てを洗い直し、バーレーンでは力強くなって戻って来ます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々はかなりクリーンなレースを戦いました。セブはタイヤを大事に持たせて走るという素晴らしい働きで、我々は戦略で順位を上げるチャンスを得ることができました。ペースではライバルに及ばなかったのですが、ベストを尽くしました。全力で戦ってくれたチームに本当に感謝しています。我々にとって重要なレースでしたが、様々な要因で残念な結果に終わりました。しかし気を落とすことなく、マニュファクチャラーズ選手権を決める次戦バーレーンでの巻き返しを図ります。今週我々をサポートしてくれたトヨタ関係者、パートナー、そしてファンの皆様全員に心から感謝します。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    本当に残念な一日だったのは確かです。ファンの皆様やパートナーの皆様の前で良いレースをしたかったのですが、そうはなりませんでした。あらゆることを試し、一時は期待の持てる展開となりましたが、最後は望み通りにはいきませんでした。シーズンは残り1戦となりましたが、なんとしてもチャンピオンを獲得し、良い形でシーズンを締め括れるよう頑張ります。今週ずっとハードワークで支えてくれたチームのみんなに感謝します。また、パートナーの皆様、ファンの皆様、応援ありがとうございました。

  • WEC富士:トヨタ7号車がフロントロー獲得 8号車は4番手

    WEC富士:トヨタ7号車がフロントロー獲得 8号車は4番手

    9月14日(土)、静岡県の富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースの決勝スターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが行われた。エキサイティングな争いとなった予選とハイパーポールで、さらなるホームコースでの勝利を目指すTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)の2台のGR010 HYBRIDは、初めて予選アタックを担当した平川亮の8号車が僅差の2番手、小林可夢偉がアタックした7号車が4番手と、ホームレースでのポールポジションこそ逃したものの、共に好位置から明日の決勝レースをスタートすることとなった。

    自身初めてTGRでの予選アタッカーを担当することとなった平川亮は、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと戦うGR010 HYBRID 8号車を駆り、熱狂的な母国日本のファンの皆様が見守る前で素晴らしい走りを披露し、ハイパーポールでは1分28秒942という好タイムをマーク。僅か0.041秒差でポールポジションを逃すこととなったが、最前列2番手グリッドを獲得して見せた。

    過去2年にわたる富士でのポールシッターである小林可夢偉は、0.164秒及ばず3年連続のポールを逃すこととなった。小林がマイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースと共に戦うGR010 HYBRID 7号車は、2列目4番手グリッドから決勝レースをスタートする。

    チームは、長年日本国内のレースを戦い、富士での経験が豊富な小林と平川に予選アタックを任せ、2人もこの期待に素晴らしいパフォーマンスで応えた。明日15日(日)の決勝では、ドライバー、エンジニアとメカニックが一丸となり、効果的な戦略と最適なピットストップで完璧なレースを戦い、勝利を目指す。

    予選日14日(土)の富士スピードウェイも好天に恵まれた。公式練習3回目の直前には、日本独自の取組として好評を博しているサーキットサファリが実施され、モータースポーツファンの皆様がサーキット上の車両や走りの迫力をより近くで感じられるよう、ハイパーカーとLMGT3車両が走るサーキットを大型バスに乗って共に走るという、特別な機会が設けられた。

    その後実施された最後の1時間の公式練習走行では、チームは夜を徹して練ってきた様々なセットアップ調整の確認と、予選へ向けた準備を行った。トヨタのWECチームでこの富士が通算20戦目となる平川は、初めて予選アタッカーに選ばれ、この公式練習3回目の序盤、予選を想定した走行で見事トップタイムをマークした。この公式練習3回目は、残り20分程を残したところで、縁石の損傷により赤旗が出され、再開されることなくそのまま終了となった。

    練習走行のあと4時間のインターバルをおいて、まだ強い日差しの残る午後3時より12分間のハイパーカークラス予選が開始された。トヨタの旗を振って応援してくれる多くのファンの皆様の前で、小林は富士での3年連続ポールを目指し、また平川は、WECハイパーカーで初めての予選アタックに向かった。新品のミディアムコンパウンドタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは、最初のアタックタイムでそれぞれ5番手と8番手となり、揃ってホームレースでのハイパーポール進出を果たした。

    2台のGR010 HYBRIDは、10分間のハイパーポールでも素晴らしい走りを見せ、最初のアタックラップで小林の7号車が暫定トップに。しかしすぐに平川の8号車がこのタイムを上回り、TGRが1-2体制となった。

    その後この平川のタイムは、ハイパーポールセッション終盤にキャデラック2号車によって更新され、8号車は僅か0.041秒差でポールポジションは逃すこととなってしまった。また、小林のタイムもBMW 15号車が0.006秒差で上回り、7号車は4番手となった。ポールポジションによる選手権ポイント獲得はならなかったが、チームは好位置からのスタートで、マニュファクチャラーズとドライバーズの両チャンピオン獲得へ向け、15日(日)午前11時よりスタートする富士6時間レースを力強く戦い、好結果を目指す。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    2番手と4番手のグリッドから決勝レースをスタートできるというのは、チームにとってかなり良い予選結果です。富士は我々のホームレースであり、毎年大変良いレースを戦ってきていますが、今年はこの結果を得るために大変な努力が必要でした。次は決勝レースに焦点を切り替えて、クルマから最高のパフォーマンスを引き出せるよう頑張らなくてはなりません。サーキットに集まってくれている多くのファンの皆様の前で、また良いレースが戦えることを願っています。TGRの応援スタンドには5000人ものファンの皆様が訪れてくれる予定なので、グランドスタンドに多くのTGRフラッグがはためくのを見るのが楽しみです。ファンの皆様の応援で力強いレースが戦えると信じています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    WECで初めて予選を担当し、最前列グリッドを獲得できてとても嬉しいです。予選セッションの直前には流石に少しナーバスになりましたが、ハイパーポールでの自分のアタックラップには満足しています。GR010 HYBRIDのパフォーマンスを最大限引き出すことができたと思います。好位置のグリッドを獲得できたので、TGRコーナー(第1コーナー)を良いポジションで抜けられることを期待しています。ハイパーカーの上位勢は今日も非常に接近した争いだったので、決勝での戦いも簡単にはいかないと思いますが、プッシュを続けます。もちろん目標は優勝ですし、また世界チャンピオン争いを少しでも優位にできるよう頑張ります。

    トヨタ 富士6時間 WEC(FIA 世界耐久選手権)

    WEC第7戦富士6時間 ハイパーポール結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 2 アール・バンバー
    アレックス・リン
    キャデラック・レーシング/
    キャデラック V-Series.R
    1:28.901
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:28.942
    3 15 ドリス・バンスール
    ラファエル・マルチェッロ
    マルコ・ウィットマン
    BMW M TEAM WRT/
    BMW M Hybrid V8
    1:29.059
    4 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ニック・デ・フリース
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:29.065
    5 6 ケビン・エストレ
    アンドレ・ロッテラー
    ローレンス・バンスール
    ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/
    ポルシェ 963
    1:29.152
  • WEC:トヨタ 「ホーム」富士での連勝を目指し練習走行開始

    WEC:トヨタ 「ホーム」富士での連勝を目指し練習走行開始

    FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間のレースウィークが開幕。初日となる9月13日(金)は、2回の公式練習走行が行われ、ホームコースでの勝利を目指すTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、実りある初日の走行を終えた。

    ディフェンディングチャンピオンであるトヨタは、激戦の続く2024年シーズンのWECで、今季初めてマニュファクチャラーズ選手権の首位に立ち、母国日本へと戻ってきた。

    トヨタは、今大会前に出されたBoP(Balance of Performance=性能調整)で出力と車両重量に調整が入る中、自身の持つ富士スピードウェイでのWEC勝利記録を10へ、そして、連勝記録を7へと伸ばすべく、母国レースに臨む。

    初日となった今日の2度にわたる公式練習セッションで、トヨタはトラブルのない良いスタートを切った。初日からハイパーカー間の争いは非常に接近したものとなり、上位10台が僅か0.554秒の中に入る中、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は5番手、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は9番手となった。

    2週間前の前戦オースティン同様、チームは非常に競争の激しいハイパーカーのフィールドに真っ向から挑み、2台のGR010 HYBRIDから最大限のパフォーマンスを引き出すべく作業に集中し、ドライバーとエンジニア、そしてメカニックの経験を活かしながら、最適なピットストップの支えも得て日曜日の決勝レースへ向けて効果的な戦略を立てていく。

    今週火曜日、6人のドライバーとTOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパ副会長の中嶋一貴は、豊田市で行われた社内イベントに参加し、サポートいただいているパートナーの皆様へ感謝の意を伝えた。その翌日、トヨタ自動車の東富士研究所が位置する地元裾野市の中学校を訪れ、次世代へモータースポーツの魅力を伝えるための交流も行った。また、富士スピードウェイで準備作業を続ける間も、チームメンバーは現地にいるトヨタの従業員からも例年通りの暖かな歓迎を受けた。

    13日(金)午前11時から公式練習1回目が開始された。気温は26度ながら湿度が高く蒸し暑いコンディション。富士スピードウェイにほど近い東富士研究所で開発、製造、そして組み立てられたハイブリッド・パワートレーンを搭載する2024年仕様のGR010 HYBRIDは、デ・フリースと平川の手によって富士での初走行が行われた。

    この週末も18台のハイパーカーによる僅差の争いが予想される中、チームは15日(日)の決勝レースへ向け、ドライバーやエンジニアが最適化を進めるために必要な情報を得るべく、メカニカルと空力のセットアップなど、多忙なプログラムをこなした。

    公式練習1回目の終盤、赤旗による短い中断はあったが、チームは90分間の実りある練習走行を終え、8号車は平川の素晴らしいラップでトップと僅か100分の1秒差の2番手タイム。7号車はデ・フリースのベストタイムでこのセッションを5番手で終えた。

    決勝レースはタイヤマネージメントが重要になる可能性が高く、公式練習2回目では、ミディアム及びハードコンパウンドのタイヤ摩耗やパフォーマンスに関連する分析へと切り替えられた。

    小林と平川がステアリングを握り公式練習2回目を開始。まず予選のシミュレーションを行った。開始早々のアタックで2台はそれぞれベストタイムをマークし、その後はロングスティントにおけるタイヤなどの車両セットアップ評価を続けた。後半、一時フルコースイエローでの中断はあったものの、セッションはトラブル無く終了し、8号車が5番手、7号車は9番手となった。

    公式練習走行は明日14日(土)の午前中にも1時間行われ、その後、ハイパーカークラスの決勝スターティンググリッドを決める予選とハイパーポールが午後3時から行われる。トヨタは5年連続、そして、通算7回目となる富士でのポールポジション獲得を目指す。6時間で争われる決勝レースは15日(日)午前11時にスタートが切られる。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権) 富士6時間レース

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    GR010 HYBRIDで再び富士を走ることができて嬉しいです。我々にとってのホームレースであり、多くのファンの皆様がサーキットに来て応援してくれる、特別な一戦です。今日は2回のセッションでクルマの最適化を図りました。ハイパーカー間の争いは非常に接近しており、現時点ではやや厳しい戦いになりそうです。今年は本当に競争が激しく、通算10勝目を目指すのは容易ではありません。全てを上手くまとめることが必要です。明日はどうなるか見てみたいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ホームの走行でまずまずのスタートを切ることができましたが、ショートラン、ロングラン共にまだやるべきことがあります。決勝レースへ向けてクルマのバランスを改善しようとしていますが、そのためにはタイヤマネージメントが重要になります。気温がどうなるか、それによってどのような影響が出るか、見てみたいと思います。改善すべき点はまだいくつかあり、クルマからどれだけのものを引き出せるか、努力を続けています。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    富士での初日は、走りの面でも、学習という点でもまずまずの一日でした。ハイパーカー間の争いは非常に接近しており、厳しいものになると思われますが、今年はシーズンを通してずっとそうなので、驚きではありません。タフな戦いになると思われるので、今夜は気を引き締め、残りの週末に向けて全てのピースをまとめる必要があります。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    チームのホームレースとなる日本にまた来ることができ、最高の気分です。先週土曜日に来日しましたが、それからパートナー様を訪問したり、素晴らしい体験をしました。今日はクルマに戻ることができて嬉しいです。2回のセッションは問題なく進み、タイヤコンパウンドの使い分けや、それをどうマネージメントするかに焦点を当ててプログラムをこなしました。ここ富士は1スティントがかなり長いので、タイヤ摩耗は重要な要素になると思います。分析すべき多くのデータを収集できたので、そこから最大のパフォーマンスを引き出せる車両セットアップを見出すべく作業を続けます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racingの一員として日本に戻り、大きな歓迎を受けとても嬉しいです。ここ富士で、我々のチームは良い歴史を刻んできていますが、戦いは厳しさを増しており、優勝記録の更新は大きなチャレンジです。今日は順調な一日で、クルマに問題はありませんでした。今のところ我々は最速には見えませんが、決勝レースを見据えた車両セットアップを続けていて、悪くない一日でした。接近した戦いが続くでしょうから、可能な限り最大のパフォーマンスを引き出すべくプッシュを続けなくてはなりません。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    日本に戻ってきて、富士でレースを戦えることが嬉しいです。この週末、私は予選を担当することになったので、今日はそのための準備に時間を費やしました。これまでのところ、トップには立てていませんが、まだ改善の余地はあると感じています。少なめの燃料で新品タイヤを装着し、予選アタックするのが楽しみです。母国レースですし、WECで初めての予選アタックなので特別な体験になると思います。決勝レースへ向けては、タイヤの摩耗が大きいと感じるので、そのマネージメントが大切になりそうです。今日は順調なスタートが切れたので、この週末は良い仕事が出来ると思っています。楽しみです。

  • ヒョンデ 耐久レース参戦を表明 ジェネシスのブランドでLMDh車両を開発

    ヒョンデ 耐久レース参戦を表明 ジェネシスのブランドでLMDh車両を開発

    ヒョンデは、同社のプレミアムブランドであるジェネシス(Genesis)で耐久レースに参入するため、LMDhプロトタイプの開発を進めている。

    7月にオートスポーツ誌が予測した動きは、木曜日にソーシャルメディアで発表された短い声明でようやく確認されたが、トップクラスのスポーツカーレースへの初参戦に関する詳細やスケジュールは明らかにされていない。

    2012年より韓国メーカーのWRCキャンペーンを担当しているドイツのヒョンデ・モータースポーツ施設で主導されているスポーツカープログラムが、世界耐久選手権とIMSAスポーツカー選手権の両方を網羅するものとなるのかどうかは明らかにされていない。

    ヒョンデが来季以降のWRCへの参戦継続を拒否している中、現行のルールサイクルが2026年に終了する1年前の現時点では、参戦時期は明らかにされていない。

    「ジェネシスが耐久レースに参戦」という見出しのこの声明は、ソーシャルメディア上で次のように発表された。

    「LMDhプログラムは、ヒョンデ・モータースポーツのポートフォリオに新たな柱を加えることになる」


    2012年の設立以来、ヒョンデ・モータースポーツはヒョンデを擁してWRCとTCRで戦ってきた。

    ヒョンデ・モーターグループのプレミアムブランドであるジェネシスは、モータースポーツ活動の分野に耐久レースを加えることになる。

    ヒョンデは、早ければ2026年にも、新型のLMDhハイブリッドでWECに参戦する準備を進めているようだ。

    世界と北米の両方の舞台でレースを行うことが予想されるが、ヒョンデが両方の選手権に同時に参戦するかどうかは不明である。

    ヒョンデは、LMDhハイブリッドの設計と製造に関して、フランスのコンストラクターであるオレカと提携することで合意したことが知られている。

    オレカは、メーカーとLMDhの開発ライセンス契約を結んだ4つの組織のうちの1つであり、アキュラARX-06やアルピーヌA424と同様に、ヒョンデのシャシーの主要部分を供給する。

    ハイブリッドパワートレインの内燃機関部分は、WRCやTCRのエンジンを担当してきたヒョンデ・モータースポーツが独自に開発する。

    ヒョンデはレースプログラムのために既存のレースチームと提携する見込みであり、複数の候補と協議していることが知られている。

    それらのチームには、ヨーロッパ・ル・マン・シリーズおよびル・マンでLMP2クラスに参戦しているクールレーシング、IDECスポーツ、TDSレーシングが含まれると見られている。

    また、1990年代末から2000年代初頭にかけてパノスとキャデラックのファクトリーサポートプログラムを運営していたシングルシーターチームのDAMSも候補のひとつである。

    また、今年のWECとIMSAのキャンペーン終了をもってキャデラックとの関わりを終えるチップ・ガナッシ・レーシングもヒョンデと接触していることが知られている。

    ジェネシスLMDhプログラムのIMSA部門を運営する有力候補の1つであるようだ。

    ヒョンデ・モータースポーツは、WECのパートナーとして選んだチームとともに、2025年のELMSプログラムに関与する可能性が高い。

    ツーリングカーレースの伝説的ドライバーであり、元F1ドライバーのガブリエル・タルキーニは、ヒョンデのLMDhプログラムで上級管理職に就任することが決まっている。タルキーニは、2018年のWTCRでイタリアのBRCチームからタイトルを獲得した。

    ヒョンデの短い声明における「もう一つの柱」という表現は、WRCへの継続を示唆している可能性がある。

    ヒョンデ・モータースポーツのチーム代表であるシリル・アビテブールは先週、ティエリー・ヌーヴィルと発表された1年間の契約延長は、必ずしもWRCからの撤退を意味するものではないと主張した。

    アビテブールは、自らの組織には同時に2つの主要プログラムを遂行する能力があると明言している。

    また、WRCの規則の安定性を求め、ヒョンデの目標は今後長年にわたってラリーの頂点に関与し続けることだと述べた。

  • トヨタ:WEC 2024年 第7戦 富士6時間 プレビュー

    トヨタ:WEC 2024年 第7戦 富士6時間 プレビュー

    2024年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)のチャンピオン争いで激戦を繰り広げているTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)はこの週末、チームのホームコースで行われるシーズン第7戦富士6時間レースに挑む。

    全8戦で争われている2024年シーズンも残すところ2戦となるが、フェラーリ、ポルシェとトヨタによる世界チャンピオンの栄光を賭けた戦いは激しさを増している。

    その争いの舞台は9月15日(日)、富士スピードウェイへと移り、18台のハイパーカーによるエキサイティングなレースが期待される。

    6シーズン連続でのチャンピオン獲得を目指すトヨタは、今月頭に米国テキサス州オースティンで行われたばかりの前戦ローンスター・ル・マンで7号車が2位フィニッシュを果たしたことにより、マニュファクチャラーズ選手権で首位に立った。しかし、ポルシェが11ポイント差、さらに8ポイント差でフェラーリが追ってきており、シーズンは今週末の富士と11月2日に行われるバーレーン戦の2戦を残すのみとなる中、タイトル争いはまだまだ予断を許さない状況となっている。

    昨年の富士大会の覇者である小林可夢偉、マイク・コンウェイと、今季より加わったニック・デ・フリースの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は、ドライバーズチャンピオン争いに生き残るべく、今季2勝目を目指す。前戦オースティンでは終盤のペナルティにより僅差の2位に終わったが、この結果により小林とデ・フリースは、ドライバーズチャンピオン争いにおいて首位のポルシェ6号車に12ポイント差まで詰め寄ることになった。尚、コンウェイはル・マン24時間を欠場したことでチャンピオン争いの権利はなく、この2人のサポートという役割に徹することとなる。

    ドライバーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、2022年の富士で勝利を飾っており、アクシデントとペナルティにより今季初めて無得点に終わった前戦オースティンでの雪辱を誓う。

    現世界チャンピオンのトヨタは、2012年に世界トップレベルの耐久レースに復帰して以来、これまでに10回行われてきた富士でのWEC戦のうち9勝を飾っており、2016年からは負け無しの6連勝と、チームにとって最も成功を収めているサーキットでもある。

    東京の西100kmほどに位置し、長い歴史のある富士スピードウェイは、トヨタのホームコースでもあります。GR010 HYBRIDのハイブリッド・パワートレーンは富士スピードウェイからほど近い、トヨタ自動車の東富士研究所で設計・開発・組立が行われている。

    2024年仕様のGR010 HYBRIDによる富士スピードウェイでの初走行は、9月13日(金)の2回に渡る90分の公式練習で開始される。14日(土)、午前中の1時間の公式練習走行後、決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが行わる。ハイパーカークラスの予選はLMGT3クラスの予選のあと、午後3時に開始されます。6時間で争われる決勝レースは15日(日)午前11時にスタートフラッグが振られる。

    トヨタ 富士6時間レーストヨタ、選手権チャンピオン獲得へ向け「ホーム」富士での連勝記録更新を目指す。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    チームの誰もがホームレースを待ちわびています。富士はル・マンに次ぐシーズン2番目のハイライトであり、我々にとっても非常に重要なレースです。日本人ドライバーとして、また日本のマニュファクチャラーとして富士で戦えること、そして、日本のファンの皆様に直接会えるという意味でもとても大事なイベントです。我々はこれまで富士では強く、10戦中9勝という非常に良い成績を残しています。もちろん、日本のファンの皆様やパートナー、関係者の皆様の前で、この記録を更新することが目標です。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    単に富士のレースを戦うということだけでなく、トヨタの代表としてホームイベントに参加するという意味で、本当に特別で、楽しみにしています。日本、そして東京は、私個人としても大好きな国と都市のひとつで、日本の関係者の皆様から暖かい歓迎を受けるのも素晴らしい体験です。日本ではいつも楽しい時間を過ごしてきたので、再訪が待ちきれません。富士はまた、私にとってお気に入りのコースのひとつでもあります。特に最終セクターがトリッキーなサーキットです。今の勢いを維持し、連勝記録を伸ばすことを目標にしています。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    富士でのホームレースを迎えるにあたって、とても興奮しています。日本のファンの皆様やトヨタ関係者、そして日本のパートナーの皆様が見守る中でのレースは、我々にとって非常に重要な週末になります。私たちはサーキットに来ていただけるファンの皆様を暖かく迎えたいですし、また私たちを応援し、誇ってもらえるような走りを見せたいと思います。富士ではこれまで何度かLMP2で戦い、好結果を残していますが、TGRドライバーとしては初めてのレースで、とても楽しみにしています。シーズンも終盤に入り、チャンピオン争いも激しさを増しているので、さらに重要なレースになるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    ホームレースをとても楽しみにしています。日本を訪れるのはいつも楽しく、これまで富士で何度も勝利を挙げてきており、再び富士で戦うことが待ちきれません。コースはとてもチャレンジングで、非常に長いホームストレートは、多くのオーバーテイクのチャンスを生み、続く第1セクターも本当に高速です。最終セクターは非常にトリッキーで難しく、上りながら低速コーナーで良いトラクションを得るために、リアタイヤへの負担も大きいです。当然チャンピオン争いにおいて非常に重要なレースになりますので、クルマの能力を最大限に引き出せるよう尽力します。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    日本で、特に富士でレースをするのは大好きです。レース前にはパートナーの皆様にお会いしたり、トヨタの施設を訪問する機会もあります。トヨタのレーシングスーツを身につけて、応援してくれる日本のファンの皆様の前に立つのはいつでも特別な気分ですし、富士で好結果を残すための大きな力になってくれます。コースは面白いですが、マスターするのは大変です。高速コーナーがある一方、最終セクターはトリッキーで、逆バンクがあるのでリアタイヤを労わる必要があります。とは言え、幸運なことに我々チームには可夢偉と亮という、富士を知り尽くした2人がいるので、どんな秘策でも教えてもらえるのです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    富士はシーズンにおいてル・マンの次に重要なレースで、毎年チームにとって大きな一戦です。日本人ドライバーとして母国のレースですし、特に私自身長い期間スーパーフォーミュラやSUPER GTを戦ってきているので、もちろん特別な一戦です。富士は私にとって本当にホームコースで、走るのはいつでもとても楽しい体験です。過去2年のように、チームでの1-2フィニッシュを達成できればと思っています。それは簡単なことではありませんが、パートナーやファンの皆様、そして知人や家族が見守る前で良い結果を得るべく、我々全員士気が高まっています。

  • WEC 富士6時間 2024年:東京タワーでポップアップイベントを開催

    WEC 富士6時間 2024年:東京タワーでポップアップイベントを開催

    Stellantisジャパン(ステランティス)および、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、富士スピードウェイが主催する2024 FIA 世界耐久選手権 第7戦 富士6時間耐久レース『WEC JAPAN / 6HOURS OF FUJI』に向けて、9月7日(土)および8日(日)、東京タワー 正面玄関前イベントスペースにてSHOWCASE in TOKYO TOWER(ポップアップイベント)を開催する。

    9月13日(金)~15日(日)の3日間、富士スピードウェイにて開催される2024 FIA 世界耐久選手権 第7戦 富士6時間レースには、TGR、プジョー トタルエナジーズが参戦する。富士スピードウェイレーシングコースは、全長4,563m、コーナー数17、世界でも有数の全長約1.5kmのホームストレートが最大の特長だ。

    東京タワー 正面玄関前イベントスペースにおけるポップアップイベントでは、TGRおよびプジョーのレーシングカーの展示や、プジョー最新モデルの展示およびアンケート回答プレゼントを開催するほか、特典付きチケット販売も行う

    【SHOWCASE in TOKYO TOWER概要】
    開催日時:
    9月7日(土) 11:00 ~ 22:00(コンテンツ開催時間は18:00まで)
    8日(日) 11:00 ~ 21:00(コンテンツ開催時間は18:00まで)

    主催:Stellantisジャパン株式会社、富士スピードウェイ株式会社、TOYOTA GAZOO Racing

    会場:東京タワー 正面玄関前イベントスペース(東京都港区芝公園4丁目2-8)

    展示車両:
    PEUGEOT 9X8、308 GT HYBRID、408 GT HYBRID
    TOYOTA GAZOO Racing GR010 HYBRID、TS050 HYBRID
    ※9月8(日) 14:30 ~ TGR WEC全ドライバーが来場予定

    特設サイト:
    https://web.peugeot.co.jp/cpn/wec-fuji/
    https://toyotagazooracing.com/jp/wec/special/2024/wec-fuji/

    PEUGEOT 9X8(ナイン エックス エイト)について:
    1992年と93年のル・マン24時間で2年連続優勝したPEUGEOT 905や、2011年に同レースで優勝したPEUGEOT 908の系譜を継ぐ最新のハイパーカー。数字の”9”は歴代のレースカーから、”8”は208や2008、308などプジョーの最新ラインアップに使用されている末尾の数字で、“X”はプジョーの四輪駆動技術とハイブリッド・パワートレインを意味している。WECのレギュレーション変更に伴い、再設計を施した結果、今シーズンは新たにリアウイングを装着したマシンで表彰台を狙う。

    プジョーらしさを追求した9X8のデザインは、躍動するライオンがモチーフ。フロントとリアのライティングシグネチャーはプジョーのアイデンティティとも言える3本のかぎ爪デザインが採用されている。

    TOYOTA GAZOO Racing GR010 HYBRIDについて:
    2021年より新たに開設されたWEC最高峰のハイパーカークラスに参戦中の車両で、3.5リッターV型6気筒直噴ターボ過給エンジンで後輪を駆動、リチウムイオン電池で作動し200kW(272PS)を発揮する電気モーターで前輪を駆動する4輪駆動のレース車両。

    ハイパーカークラス開設1年目から7号車、8号車の計2台で参戦し、その年はシリーズ全戦で優勝、ル・マン24時間レース4連覇し、2年目、3年目も着実に優勝を重ね、3年目の昨年には5シーズン連続マニュファクチャラーズ&ドライバーズの両タイトルを獲得し、シリーズチャンピオンとなった。

    4年目の今シーズンはマットブラックを基調とした新たなカラーリングで、車両の信頼性をさらに最適化する改良を加え、現在マニュファクチャラーズ選手権2位、そして、ドライバーズ選手権では3位に付け、両選手権でのタイトル獲得を目指している。

    WEC JAPAN / 6HOURS OF FUJIについて:
    今年で12回目の開催となる『WEC JAPAN / 6HOURS OF FUJI』、トヨタ、キャデラック、フェラーリ、プジョー、ポルシェ、ランボルギーニ、BMW、アルピーヌが競う『WEC 黄金時代』が到来。富士での熾烈なチャンピオンが見逃せない。

    ドライバーでは2009年チャンピオンのジェンソン・バトン、ロバート・クビサ、小林可夢偉選手、アントニオ・ジョヴィナッツィなど、多くのF1ドライバーが参戦する。さらに「生きる伝説」バレンティーノ・ロッシ選手など、世界のトップドライバーが富士に大集結。

    レース週末は場内での滞在が可能で、サーキットキャンプを楽しめる。

    また、レース観戦と合わせて、ファンが楽しめるイベントとして、フランスの食や文化をテーマとした「Le Village BONJOUR FRANCE Supported by Perrier」など、様々な楽しみ方を用意している。