カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • アントニオ・ジョビナッツィ フェラーリとのF1リザーブドライバー契約を延長

    アントニオ・ジョビナッツィ フェラーリとのF1リザーブドライバー契約を延長

    フェラーリは、アントニオ・ジョビナッツィとの複数年契約を更新したことを発表した。これによりジョビナッツィは、WEC(世界耐久選手権)のワークスドライバーおよびF1チームのリザーブドライバーとして、今後もスクーデリアを代表する役割を担う。

    イタリア出身のジョビナッツィは、マラネロのチームとの長年の協力関係の中で数々の印象的な成果を挙げてきた。中でも象徴的なのが、2023年6月に開催された「ル・マン24時間レース100周年大会」での勝利だ。

    50年ぶりにトップカテゴリーへ復帰したフェラーリは、ジョビナッツィ、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラドの3人が駆る「499P #51」で同年のWEC第4戦を制し、歴史的な勝利を飾った。

    現在ジョビナッツィは、上記のクルーとともにフェラーリとAFコルセが共同運営するワークスチームから、3年連続でWECに参戦している。これまでにフェラーリでWECに20戦(うち19戦がトップカテゴリー)出場し、3勝(2023年ル・マン、2025年イモラ6時間とスパ6時間)を記録。ハイパーポール獲得も3回(2024年COTA、2025年カタールとイタリア)を数え、表彰台登壇は通算7回に及ぶ。なお、ジョビナッツィのル・マン初出場は2018年で、その際はフェラーリ488 GTEをドライブしていた。

    アントニオ・ジョビナッツィ スクーデリア・フェラーリ

    「フェラーリとの冒険が始まってから8年が経った。僕にとってフェラーリは単なるチームではなく、家族のような存在だ」とジョビナッツィは語る。

    「今回の契約更新は、毎日僕にモチベーションを与えてくれる挑戦を続けられることを意味している。そこには人とのつながりやチームワーク、そして野心がある」

    「WECのワークスドライバーとして、そしてF1のサードドライバーとしてフェラーリを代表することは、とても光栄であり、ワクワクする役割だ。常に信頼を寄せてくれるフェラーリに心から感謝している。このチームの一員として成長していけることは、非常に特別なことだと思っている」

    「これから始まる新たな章を、これまでと変わらぬ情熱と責任感、そして結果への飢えを持って迎えたい」

  • 更迭の噂に揺れるフェラーリF1代表バスール WEC部門の「安定性」を強調

    更迭の噂に揺れるフェラーリF1代表バスール WEC部門の「安定性」を強調

    フェラーリF1代表のフレデリック・バスールを巡る噂と暗雲が広がるなか、そのバスールは、かつての同僚ロバート・クビサがル・マンで挙げた成功を称賛した。

    クリスチャン・ホーナーの名前も挙がってはいるが、2026年以降にバスールの後任となる可能性のある有力候補として注目されているのは、現在フェラーリのWEC(世界耐久選手権)プログラムを率いているアントネッロ・コレッタだ。

    「バスールが議論の対象になるのは当然のことだ」と『La Gazzetta dello Sport』のルイージ・ペルナは主張する。

    「ル・マンでのフェラーリの奇跡を成し遂げた男、コレッタの名前が後任候補として取り沙汰されているが、これは驚くべきことではない。エルカン(ジョン・エルカン)の彼に対する信頼は極めて高く、バスールは契約が満了に近づくなかで、チームの成長不足といくつかの疑わしい内部判断の責任を問われている」

    2011年のラリー中の事故で腕に深刻な怪我を負ったクビサは、週末にフェラーリのハイパーカーを駆って伝説の24時間耐久レースで優勝を果たした。

    バスールは、40歳のポーランド人ドライバーを称賛した。

    「私はロバートと親しい関係にある」とバスールは語った。「彼は私と一緒にアルファロメオに2年間いて、それ以前にはフォーミュラ・ルノーでも一緒だった。彼が成し遂げたことは本当に驚異的だ」

    「(キミ・)ライコネンがコロナに感染したときのことを覚えている。ロバートは土曜日の朝にザントフォールトで突然車に乗ることになり、狭いピットレーンではステアリングを回すことすらままならず、クラッチ操作も困難だった。その年、彼はその車を一度も走らせていなかったのに、レースでは(セバスチャン・)ベッテルと最後のコーナーまで戦った」

    「本当に信じられなかった。彼のキャリアは波乱万丈だったが、そこに注ぎ込まれた決意を思い返すと、彼が今回成し遂げた結果に心から満足している」

    スクーデリア・フェラーリフェラーリのWEC部門を率いるアントネッロ・コレッタ(写真左)

    そして、フェラーリF1チームの自身の将来を巡る憶測が渦巻く中で、バスールはWEC部門が成功している理由についての考察を示した。

    「ル・マンのチームにとっての強みのひとつは安定性だと思う」と語る。「この一貫性、そしてチームを率いる者たちの経験が鍵だ。この安定性は非常に良いことだ」

    一方、F1チームの混乱については、ルイス・ハミルトンがカナダGPを終えた後、あえて沈黙を守っていると認めた。

    「君たちに話したいことはいくつかあるけれど、それは言えない」と7度の世界王者は語った。「舞台裏ではたくさんのことが起きている」

    「私の目標は、それらの変化をポジティブな方向へと導いて、長期的な成功につなげることだ」

  • マクラーレン 2027年WECハイパーカークラス参戦車を初公開

    マクラーレン 2027年WECハイパーカークラス参戦車を初公開

    マクラーレンは、世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに復帰するマシンの初披露を行った。

    マクラーレン・ユナイテッドASは、今週のル・マン24時間レースに先立ち、2027年からWECのハイパーカークラスに参戦するLMDhプロトタイプの実寸大モックアップを公開。これは、1995年にF1 GTRでフランスの長距離レースを制してから30年という節目に合わせたものとなる。

    ショーカーのお披露目と同時に、マクラーレンはこのLMDhマシンのトラックデイ(走行会)専用バージョンを販売する計画も発表した。

    マクラーレンはこのプロジェクトを「本物のハイパーカーを所有する機会」として「プロジェクト・エンデュランス」と命名。

    このトラックデイカーは、レース用マシンと並行してダラーラと共同で開発されており、搭載されるのは同じツインターボV6エンジンとなる。

    購入者は、2年間にわたる専用トラックデイイベント・プログラムへの参加権を得ることができる。

    このマシンはマクラーレン・レーシングによって開発されるが、販売およびサポートはマクラーレン・オートモーティブが担う。同社は昨年後半からアブダビ政府の投資会社CYVNの傘下に入っている。

    この車両は、マクラーレンが「極めて限定的な台数」と呼ぶ形で販売される予定で、現時点では10台が販売予定と理解されている。

    マクラーレン・オートモーティブ

    マクラーレン・レーシング代表のザク・ブラウンは次のように語った。

    「このカスタマープログラムは、購入者に本物のレースカーを所有し、トラックでのアクションにより近づく素晴らしいチャンスを提供する」

    マクラーレン・グループ・ホールディングスのCEOであるニック・コリンズも、「プロジェクト・エンデュランスは、ごく限られた人しか体験できないドライビング感覚を提供する」と述べた。

    マクラーレンは、WEC参戦車のトラックデイバージョンを提供する最新のハイパーカー・メーカーとなった。

    フェラーリはすでに、499Pル・マン・ハイパーカーのモディフィカータ・バージョンを展開しており、F1マシンのオーナーと同様にファクトリーが管理する「コルセ・クリエンティ」のイベントに参加している。

    先週にはアストンマーティンが、ヴァルキリーLMHのトラックデイ用バージョンを発表している。

    今回のレースモデル公開およびトラックデイカーの発表は、今年4月にSNS上で行われたマクラーレンのトップカテゴリー耐久レース参戦計画に関する詳細情報の公開に続くものとなる。

    同発表では、ダラーラがシャシーパートナーであること、エンジン構成、そしてWECにおけるワークスチームとしてユナイテッド・オートスポーツが起用されることも明かされていた。

    マクラーレンのLMDhマシンは、来年3月にシェイクダウンを行い、その後第2四半期から本格的な開発プログラムに入る予定だ。

  • マクラーレン WEC新チーム「マクラーレン・ユナイテッドAS」を正式発足

    マクラーレン WEC新チーム「マクラーレン・ユナイテッドAS」を正式発足

    マクラーレン・レーシングは6月14日、1995年のル・マン24時間レース初参戦初優勝からちょうど30年の節目となる記念日に、FIA世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスへの本格参戦に向けた新チーム「マクラーレン・ユナイテッドAS(McLaren United AS)」を正式に発足した。これはマクラーレンが1995年にJ.J.レート、ヤニック・ダルマス、関谷正徳の3人のドライバーとともにF1 GTRでデビュー戦優勝を飾った伝説的勝利を記念する形での発表となった。

    新チームは、マクラーレンとユナイテッド・オートスポーツの共同運営により編成される。両チームはともにザク・ブラウンCEOが所有する企業グループに属しており、今回のパートナーシップは長期的な耐久レースプログラムの基盤を築くものとされている。

    2027年からWECのハイパーカークラスに参戦するマクラーレンの新型マシンは、LMDhレギュレーションに準拠したシャシーをダラーラが製作。パワートレインには、マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブが共同開発したV6ツインターボエンジンを搭載し、ATM社の協力により供給される。

    ザク・ブラウンはその理由について「当初IMSAのLMDh規定に合わせたが、いまやLMHも含めた柔軟な対応が可能になっている。我々としては世界中の耐久レースに挑戦できるプラットフォームを選びたかった」と語っている。

    この新たな耐久レース体制を率いるチーム代表(Team Principal)には、フォーミュラEでジャガーTCSレーシングを率いてきたジェームス・バークレイが就任。バークレイは、現在のフォーミュラEシーズン終了後となる2024年9月にチームに正式合流し、マクラーレン・レーシングのエグゼクティブ・リーダーシップチームの一員として、CEOであるザク・ブラウン直属で活動する。

    バークレイは2016年にジャガーのフォーミュラE参戦を主導して以降、同チームを勝利に導き、1991年以来の世界選手権制覇も達成した豊富な経験を持つ。ブラウンは「マクラーレン・レーシングがWECに復帰するこの新たな章において、ジェームスのリーダーシップは極めて重要だ」と語った。

    「彼とは長年の知己であり、モータースポーツ界における豊富な経験を高く評価している。フォーミュラEでの成功実績もあり、何より“レーサー”だ。商業的な感覚も持ち合わせており、成功に必要な要素をすべて備えている。まさに理想的な人材だ」

    マクラーレン・ユナイテッドASジェームス・バークレイがマクラーレン・ユナイテッドASのチーム代表に就任

    ハイパーカークラスへの参戦を決断した理由については、次のように述べた。

    「F1やインディカーでの我々の強さがあること。そして新たなプラットフォームの成功が見え始めている今、このタイミングは絶好だと判断した」

    マシンのテストはまだ行われていないが、近くファンに向けたプレビューの発表を予定しているという。

    「まだマシンのテストはしていないが、開発は順調に進んでいる。ジェームスの指揮のもと、チームの未来が形になっていくのを楽しみにしているし、2027年仕様のレースカーをファンに初披露する日が待ち遠しい」

    また、ル・マン現地では6月14日午前10時(CEST)より、マニュファクチャラーズ・ビレッジにて、2027年型ハイパーカーの初公開イベントが行われる予定で、ザク・ブラウンCEO自らがプレゼンテーションを行う。

    ザク・ブラウン(マクラーレン・レーシング CEO):
    「マクラーレンのWEC復帰は、我々にとってまったく新しい、そして極めて刺激的なチャプターの始まりだ。1995年の勝利は我々の歴史の中でも象徴的な瞬間であり、再びル・マンの頂点に挑む準備が整いつつある。ジェームスのリーダーシップのもと、マクラーレン・エンデュランス・レーシングはすぐに競争力あるチームとして確立されると確信している。ファンの皆さんに新型車をお披露目できることを心から楽しみにしている」

    ジェームス・バークレイ(マクラーレン・ユナイテッドAS チーム代表):
    「このような伝統あるブランドの一員になれることを誇りに思う。マクラーレンが体現するレーシングスピリットと成功への情熱には常に感銘を受けてきた。世界最高峰の舞台で戦えるチームを築き上げ、マクラーレンの革新性と情熱を代表する存在になりたい」

  • レッドブル・フォードF1の中心人物ダン・セイヤーズがフォードWEC復帰を指揮

    レッドブル・フォードF1の中心人物ダン・セイヤーズがフォードWEC復帰を指揮

    レッドブル・フォード・パワートレインズのプログラムディレクターを務めるダン・セイヤーズが、フォードのFIA世界耐久選手権(WEC)への復帰を率いることが決定した。

    2027年にハイパーカークラスへの参戦を予定するフォードは、ル・マン24時間レースの開幕を目前に控えたタイミングで、セイヤーズをハイパーカー計画の責任者に任命したことを正式に発表した。

    セイヤーズは、フォードとレッドブルによるF1復帰プログラムの中心人物であり、モータースポーツ界において豊富な経験を持つ。過去にはプロドライブで10年にわたりアストンマーティンのGT3およびGT4ワークスプログラムに携わり、WRCやダカールラリー、WECでも実績を重ねてきた。

    「フォード・パフォーマンスは世界中で様々な挑戦を続けているが、ル・マンというフォードにとって精神的な本拠地に戻ることは、私にとって断れない挑戦だった」とセイヤーズは語る。

    「アストンマーティンでル・マンのクラス優勝を果たした経験はあるが、今回のようにフォードで総合優勝を目指せるのは特別な機会だ。

    F1でレッドブル・フォード・パワートレインズと共に働けたことは素晴らしい経験だったし、今回の役割は同じファミリーの別の一部に加わるような感覚がある」

    フォードは、LMDh規定に基づき、オレカ(ORECA)とシャシーパートナーとして提携。オレカ製シャシーをベースにハイパーカーを開発し、2027年にル・マンのトップカテゴリーへと復帰する。

    フォード・モーター レッドブル F1ダン・セイヤーズ

    フォード・モーター・カンパニーのジム・ファーリー社長兼CEOは、次のように述べている。

    「フォードをル・マンの頂点に戻すことは、我々にとって長年の夢だった。ビル・フォード会長をはじめ、多くの人々にとって特別な意味がある。

    オレカとの提携は、我々にとって誇りだ。我々は勝利を目指して戻ってくる。それは隠すつもりもない。

    日曜日には、フォードが最後にル・マンで総合優勝を果たしてからちょうど56年を迎える。それは十分すぎるほど長い年月だ。

    2027年、我々は1960年代と同じ気持ちで挑む。そして再びフェラーリをはじめとするトップチームと戦う準備はできている」

    フォードはGTクラスでの勝利こそあるものの、総合優勝は1960年代以来遠ざかっている。今回の復帰は、その“空白の時間”を終わらせることを目指すものだ。

    フォード・パフォーマンスのグローバルディレクター、マーク・ラッシュブルックも次のように語る。

    「ファクトリー体制のレースプログラムにおいて、シャシーパートナーとプログラム責任者の存在は極めて重要な基盤となる。

    オレカとダン・セイヤーズの組み合わせは、我々にとって理想的な土台を提供してくれる存在だ。これまでの協働でも、その判断の正しさは証明されてきた。

    ル・マンのグリッドにフォードのハイパーカーを並べるまで、あと2年。その成功に向けた重要なピースが、着実に揃いつつある」

  • トヨタ ル・マン24時間テストデーで好発進 8号車が最速タイムを記録

    トヨタ ル・マン24時間テストデーで好発進 8号車が最速タイムを記録

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、6月14日~15日に開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間に向け、6月8日に実施された公式テストデーに参加した。チームは6度目のル・マン制覇を目指し、8号車がこの日の最速タイムを記録する好発進を見せた。

    今年のル・マン24時間には全クラス合わせて62台がエントリー。トヨタは、参戦40周年を記念した特別カラーリングを施した2025年仕様の2台のGR010 HYBRIDで臨んだ。

    8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)は、午後のセッションで3分26秒246を記録し、この日のトップに立った。一方、1998年のGT-One(TS020)に敬意を表した伝説的カラーをまとった7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ニック・デ・フリース)は、2回目セッションで14番手タイムの3分28秒385にとどまった。

    チームは数日前から現地入りし、スパ・フランコルシャンでのシェイクダウンテスト直後にル・マン入り。ピットやパドックの設営を進めた。7日にはル・マン市内での公開車検に参加し、小林のドライブによるパレードランも行われた。

    テスト当日は、午前10時から3時間のセッションがスタート。気温は15度と肌寒く、一部に公道を使用する13.626kmのサルト・サーキットの特性により、走行を重ねるごとに路面状況は変化した。午前中のセッションでは開始から1時間の時点で40分間のセーフティカー走行が入ったが、チームはソフト/ミディアムタイヤの比較やサスペンションの評価など多岐にわたるプログラムを順調に消化した。

    午後のセッションでは気温が20度に上昇し、タイムも大幅に改善。しかし赤旗中断が3度発生し、最終的に予定より早く終了した。GR010 HYBRID 8号車では、ブエミがパンクに見舞われるトラブルがあったものの、スローダウンしてピットへ戻ることで大事には至らなかった。

    テストデー終了後の9日と10日は走行セッションは行われないが、チームは整備やデータ分析に集中する予定。11日にはフリープラクティスと予選が控えており、チームは車両バランスやタイヤの最適化など、週末の本番に向けて準備を進めていく。

    以下はテストデーでの主な結果。

    テストデー1回目結果(上位抜粋)
    1位 No.83 AFコルセ/フェラーリ 499P 3:27.010
    2位 No.8 TOYOTA GR010 HYBRID 3:28.000
    3位 No.38 キャデラック V-Series.R(JOTA) 3:28.491
    9位 No.7 TOYOTA GR010 HYBRID 3:29.277

    テストデー2回目結果(上位抜粋)
    1位 No.8 TOYOTA GR010 HYBRID 3:26.246
    2位 No.51 フェラーリ 499P(AFコルセ) 3:26.777
    3位 No.83 フェラーリ 499P(AFコルセ) 3:26.902
    14位 No.7 TOYOTA GR010 HYBRID 3:28.385

    TGRは順調なスタートを切ったが、8つのメーカーが参戦するハイパーカークラスの競争は激しく、決勝に向けての課題も残されている。次なる走行セッションは11日、ル・マン・ウィーク本番がいよいよ幕を開ける。

    トヨタ ル・マン24時間

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    このコースに戻ってくることができ、嬉しい気持ちです。我々のクルマはル・マンを目指した作りで、他のコースを走るのとは違った印象があります。ル・マンはシーズンでのハイライトであり、ラップタイムにかかわらず、ここで走ることをいつも楽しんでいます。今日の2度のテスト走行はとても順調で、決勝レースへ向けた準備を進めることができました。まだいくつかやることや改善点はありますが、この時点では通常のことです。今のところ順調で楽しめています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    再びル・マンのコースに戻れて最高です。昨年は走れなかったので、なおさら嬉しいです。ここは高速で、楽しく、いくつもの良い思い出があります。再びこのコースのリズムを掴み、ポジティブなスタートが切れたと思います。今日は多くのことを試しましたが、まだいくつかの点でやるべきことが残っています。クルマの感触はテストの最後には良くなりましたが、100%我々が望むレベルにはまだ達していないので、さらにプッシュを続けます。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    とても大変な一日でした。クルマのバランスを適切に調整するために多くの作業が必要でした。週末に向けたクルマの改善点を見つけるため、今日行ったすべてのことを分析しなければなりません。2回目のセッション終盤で赤旗による中断があったため、全プログラムをこなせなかったことは少し残念ですが、これは全チームに共通することです。改善すべき点は明確なので、レースで力強く戦えるよう全力で取り組んでいきます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    このコースに戻ってくるのはいつも楽しみですし、ここでハイパーカーをドライブすることが本当に嬉しいです。もちろんベストタイムをマークできたことは嬉しいですが、速いライバルがたくさんいます。我々は多くの周回をこなし、いい変更もあれば、そうでないのもありましたが、それもプロセスの一部です。すべてを分析し、改善点を見つけていきます。週末の気象条件が少し異なる可能性があるため、それに適応する準備も必要です。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    GR010 HYBRIDで再びル・マンを走ることができて、とても嬉しいです。今日は大きな問題もなく、成功裏に終わり、ポジティブな一日だったと思います。クルマの感触も良かったですし、亮とセブも同じように感じていると思います。競争は明らかに激しく、ロングランでは我々が最速のクルマとは言えませんが、戦える位置にはいると思います。週末に向けてさらにやるべきことがありますが、これからの数日間でしっかり睡眠を取り、充電して、大きな仕事へ向けて備えたいと思います。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    これまでのところは順調で、満足しています。予想通りとても忙しい一日でしたが、多くのテスト項目をこなし、スローゾーンやフルコースイエロー、赤旗といろいろ経験できました。今日の目標は達成できたので、良い一日だったと思います。この時点でのタイムは参考にはならないとはいえ、最速タイムをマークできるのはいつでも嬉しいことです。クルマの感触はとても良いですが、まだやるべきことや改善できる点が多く、さらに良い結果が期待できます。明日からの2日間でデータを分析し、週末に向けて最善の状態で臨めるよう準備します。

  • BMW F1参戦に依然として消極的「量産車と乖離しすぎている」

    BMW F1参戦に依然として消極的「量産車と乖離しすぎている」

    BMWは、同じドイツの自動車メーカーであるメルセデスやアウディと共にF1グリッドに加わる意思はないという。

    BMWは昨年、1999年を最後にトップカテゴリーから遠ざかっていたル・マンに、WEC(世界耐久選手権)の最上位クラスであるハイパーカー・カテゴリーで復帰を果たした。2025年には、元ハースF1ドライバーのケビン・マグヌッセンがそのシートのひとつを務めている。

    しかし、BMWモータースポーツ部門の責任者であるフランク・ファン・ミールは、次のように断言した。

    「我々はF1を無視しているわけではない。ただ、参戦していないだけだ」

    「それは意図的なものだ」と、クラシックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」にて語った。「我々にとって、WECこそが進むべき場所だった」

    BMWは2009年末にF1から撤退。それまで所有していたザウバーと提携して参戦していたが、そのチームは現在、2026年のF1参戦を控えるアウディの所有下にある。

    ファン・ミールは、BMWがF1に戻らない理由をさらに次のように説明した。

    「(WECの)クルマは量産車に近い。我々はそこから学び、技術を転用することができる」

    「F1では、何かを学んで量産車に応用するのはほぼ不可能だ。あまりにもかけ離れている」

    そして、F1における自動車メーカーの関心は主にマーケティングにあると指摘する。

    「もちろん、我々もマーケティングにWECを活用している」とファン・ミールは述べた。「だが、それだけではない。我々にとっては、実際に存在するもの――つまり人々が実際に購入できる本物のクルマと関係していなければならない」

  • メルセデスAMG 26年ぶりのル・マン復帰 伝説のC9オマージュで3台体制

    メルセデスAMG 26年ぶりのル・マン復帰 伝説のC9オマージュで3台体制

    メルセデスAMGは、カスタマーレーシングチーム「アイアン・リンクス」と共に、2025年のル・マン24時間レースに26年ぶりとなる復帰を果たす。6月11日から15日にかけて開催されるこの伝統の耐久レースに、3台のメルセデスAMG LMGT3がグリッドに並ぶ。

    今回の参戦に際し、特別なデザインコンセプトが用意された。

    3台のマシンには、1989年に伝説の1-2フィニッシュを飾ったザウバー・メルセデスC9をモチーフにしたカラーリングが施される。当時、優勝を飾った#63号車には、先日逝去したヨッヘン・マスも搭乗していた。

    3台のドライバーラインアップ
    #60号車は、マッテオ・カイローリ、マッテオ・クレッソーニ、クラウディオ・スキアボーニのイタリア人トリオが担当。いずれもル・マン出場経験が豊富なベテランだ。

    #61号車には、オーストラリアのマーティン・ベリー、18歳で今大会最年少ドライバーのオランダ人リン・ホーデニウス、そして経験豊富なメルセデスAMGパフォーマンスドライバーのマキシム・マルタン(ベルギー)が名を連ねる。

    #63号車は、前年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)で出場権を獲得したマシンで、オーストラリアの父子コンビ、スティーブン&ブレントン・グローブと、2018年にもル・マンを走ったルカ・シュトルツ(ドイツ)がドライブする。

    デザインはC9へのオマージュ
    3台のメルセデスAMG LMGT3は、1989年の伝説的マシン「ザウバー・メルセデスC9」へのオマージュとして、当時のデザインを再現。シルバーベースのボディに、サイドミラーには識別用のカラーが施されるなど、歴史への敬意が表現されている。

    メルセデスAMG ル・マン24時間レース

    ル・マン24時間レース 基本データ
    ・ サーキット:サルト・サーキット
    ・ 全長:約13.626km(公道 約9km+常設コース 約4.5km)
    ・ コーナー数:38
    ・ メルセデスの前回参戦:1999年
    ・ アイアン・リンクスのル・マン初参戦:2020年(LMGTE-Amクラス)
    ・ チームの最高成績:2021年 LMGTE-Amクラス3位(クレッソーニ、イロット、マストロナルディ)

    各ドライバーの注目実績
    #60号車
    ・ カイローリ:2017年から連続出場中(9回目)
    ・ クレッソーニ:2015~2024年で7回出場、2021年にクラス3位
    ・ スキアボーニ:2019年から連続出場(7回目)

    #61号車
    ・ ベリー:2025年が初出場
    ・ ホーデニウス:2025年が初出場&最年少ドライバー
    ・ マルタン:2025年で10回目の出場、2020年にGTE Proクラス優勝

    #63号車
    ・ ブレントン・グローブ/スティーブン・グローブ:ともに初出場
    ・ ルカ・シュトルツ:2018年に初出場(クラス3位)、今回は2回目

    関係者コメント
    クリストフ・ザーゲミュラー(メルセデスAMGモータースポーツ部門責任者)
    「メルセデスAMGにとって、26年ぶりのル・マン参戦は非常に重要な瞬間です。1989年の1-2フィニッシュという偉業を称える形で、当時のC9に敬意を表した特別なデザインで挑みます。この3台は現在のカスタマーレーシングを代表する存在であり、同時に歴史への敬意を体現しています。ル・マンでこの伝統を継続できることを嬉しく思います」

    シュテファン・ヴェンドル(メルセデスAMGカスタマーレーシング責任者)
    「WECプロジェクトとアイアン・リンクスとの連携は当初から非常に密なものでした。着実な成長と学びの積み重ねが今の礎となっています。ル・マンのようなレースでは、タイムだけでなくチーム・技術・ドライバーの完璧な連携が求められます。我々はこの挑戦に大きな期待を寄せています」

    マッテオ・カイローリ(#60)
    「ル・マンのすべてが好きです。1週間前の伝統的なドライバーズパレードも含め、何万人ものファンが集まる姿は、このレースの特別さを象徴しています。9回目の出場となる今年は、ミスのない強い走りを目指します。メルセデスAMGが26年ぶりにル・マンに戻ってくるのは本当に特別なこと。必ず価値ある復帰にしたいです」

    マキシム・マルタン(#61)
    「ル・マンは毎回特別な感情が湧くイベントです。初出場となるチームメイトと共に、しっかり準備を進めています。1989年のC9をオマージュした今回のカラーリングは、ブランドの歴史に対する素晴らしい敬意であり、その一員になれることは光栄です」

    ルカ・シュトルツ(#63)
    「ル・マンは、ドライバーにとって最も名誉あるイベントの1つ。雰囲気はF1にも匹敵するほどです。今年は3週連続の24時間レースの最初の舞台でもあり、体力的にも挑戦となるでしょう。ブレントンとスティーブン・グローブとのレースを楽しみにしています」

  • TOYOTA GAZOO Racing ル・マンでトヨタ参戦40周年を祝う記念カラー

    TOYOTA GAZOO Racing ル・マンでトヨタ参戦40周年を祝う記念カラー

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、トヨタがル・マン24時間レースに初参戦してから40周年を迎えることを記念し、今大会に参戦するGR010 HYBRIDに特別なカラーリングを施した。1台は過去の印象的なカラーリングを称えたものであり、もう1台は現行ハイパーカーの戦う精神を表現したデザインとなっている。この2台は、6月14日(土)から15日(日)にかけて開催される第93回ル・マン24時間レースに参戦する。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースがドライブするGR010 HYBRID 7号車には、1998年と1999年のル・マンに参戦したTS020をモチーフとした赤と白のカラーリングが施されている。この特別カラーリングは、耐久レースの長い歴史とファンの熱狂を結びつけ、モータースポーツへの情熱を一層高めることを狙いとしている。

    トヨタ ル・マン GR010 HYBRID 7号車トヨタ ル・マン24時間レース GR010 HYBRID 7号車

    トヨタGT-Oneとして知られるTS020は、その特徴的な空力デザインでファンを魅了しただけでなく、ゲームソフト「グランツーリスモ」初代で中心的な役割を果たすことで、新たな世代のファンをル・マンに引き寄せた。今回のGR010 HYBRID用に再設計された赤と白のカラーリングは、ベースカラーの赤に、車体前方から後方にかけて白い炎のようなダイナミックなパターンを配し、TS020とのつながりを明確に示している。

    GR010 HYBRID 7号車は「過去」を象徴する特別なカラーリングで参戦する一方で、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がドライブするGR010 HYBRID 8号車は、「現在」を表現したマットブラックのカラーリングで挑む。このなじみ深いカラーリングは、「スピード」と「負け嫌い」というチームの精神を表現するGRロゴを中心に据え、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を体現する進化の象徴、「プロトタイプ」コンセプトを反映している。両車両には、トヨタのル・マン参戦40周年を記念する新たなロゴも配されている。

    このようにTGRは、象徴的なカラーリングを通じてル・マンにおける「過去」と「現在」を結びつけながら、同時に「未来」にも目を向けている。TGRは耐久レースにおける水素技術の開発を推進する活動を通じて、モータースポーツがカーボンニュートラルで持続可能な未来の実現に貢献していることを示す方針である。

    ル・マンにおける40年間、トヨタとそのドライバー、チームメンバー、そしてファンは共に喜びや悲しみを分かち合い、レースの長い歴史を築いてきた。トヨタが公式にル・マンに参戦した1985年から今大会に至るまで、合計61台のトヨタ車が26回ル・マン24時間レースに参戦し、5度の総合優勝、18回の表彰台、8度のポールポジションを記録している。これらの参戦を通じて、16か国から62名のドライバーがトヨタのル・マン遺産の構築に貢献してきた。

    トヨタのル・マン参戦は1985年の85Cから始まった。この車両は市販車由来のエンジンを搭載し、トヨタが1992年に初めて表彰台に立つまで、そのパフォーマンスを着実に向上させていった。初期10年間はプロトタイプカーでの参戦が続いたが、その後のレギュレーション変更により、1995年から1996年にはトヨタ・スープラで戦うこととなった。続く1998年から1999年にはTS020で総合優勝を目指し、1999年には初のポールポジションを獲得した。

    トヨタは2000年から2011年までル・マンから一時撤退したが、2012年に復帰。ハイブリッド車両の技術を新たなレベルへと引き上げ、2018年には初の総合優勝を果たした。この勝利はTS050 HYBRIDによるル・マン3連覇の始まりとなり、その流れは現行のハイパーカー時代にも受け継がれた。2021年と2022年にはGR010 HYBRIDがさらに2勝を挙げたが、その後の2大会では連続して準優勝に終わっている。

  • WEC:トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 決勝

    WEC:トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 決勝

    2025年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦「スパ・フランコルシャン6時間」の決勝が、5月10日(土)にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催された。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDは後方グリッドからのスタートとなったが、ドラマに満ちたレースを果敢に戦い抜き、2台揃ってポイントを獲得した。

    TGRにとって、このスパは来月のル・マン24時間レースに向けた最後の前哨戦である。チームは厳しい予選結果を乗り越え、ドライバーの力強い走りと綿密なレース戦略により貴重なポイントを積み重ねた。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮が駆るGR010 HYBRID 8号車は、攻めのピット戦略を用い、激戦の末に4位でフィニッシュ。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は7位でチェッカーを受けた。

    この日のスパ・フランコルシャン・サーキットは好天に恵まれ、ドイツ・ケルンのチーム本拠地やベルギー拠点のトヨタ・モーター・ヨーロッパから応援に訪れた従業員を含め、週末を通して約10万人の観客が来場した。グランドスタンドを埋め尽くす大観衆が見守る中、現地時間午後2時に6時間の決戦の幕が開けた。予選で15番手に沈んだ8号車のブレンドン・ハートレー、16番手スタートの7号車のマイク・コンウェイは、序盤からポジションアップを狙って激しい追い上げを展開した。

    最初のスティントでは、18台のハイパーカーによる緊迫した接近戦が随所で繰り広げられ、TGRの2台も正確かつアグレッシブなドライビングでトップ10圏内を狙える位置まで浮上した。しかし、マイク・コンウェイはスタートから23分で右前タイヤがパンクし、クラス最後尾に後退する苦しい展開となった。

    2時間が経過する前にバーチャルセーフティカーが導入されたことで、7号車はグリーンフラッグ下でのピットストップよりも有利なタイミングでピットイン。これによりトップ10圏内に復帰し、2時間半を経過した時点で小林可夢偉にドライバーを交代し、8位でコースに戻った。一方、8号車は11位で平川亮へバトンを渡した。

    小林可夢偉はポルシェ5号車とのスリリングな7位争いの中で一度コースオフするも、数周後に再びオーバーテイクを成功させた。このタイミングでセーフティカーが導入され、各車が一斉にピットへ向かった際、7号車は2本のみのタイヤ交換という戦略と迅速な作業により3位でリスタートする好機を得た。

    しかし、その後はフェラーリ勢からの猛攻にさらされ、集団バトルの最中にバス・ストップ・シケインでブレーキをロックさせてコースオフ。7号車は7位へと順位を下げた。

    4時間目前に2度目のセーフティカーが出動し、2台のGR010 HYBRIDは共にピットインしてドライバーを交代。ニック・デ・フリースが駆る7号車は4位、セバスチャン・ブエミが乗る8号車は9位でレースに復帰した。この時点でセバスチャン・ブエミは、2012年のデビュー以来のWEC決勝出走回数が89回となり、WEC史上最多記録に並んだ。

    残り2時間は、各チームのピット戦略が勝敗を分ける展開となった。8号車は他車よりも早めにピットに入ってトラフィックを回避する戦略を採用し、セバスチャン・ブエミは速いラップを連発。ライバルたちが通常どおりのタイミングでピットインする中、8号車は一時的に首位を走行。残り45分で最後の給油を行った。

    一時は10位に後退した8号車だが、ライバルが順次ピットへ向かうなかで順位を回復し、終盤には4位まで浮上。ニック・デ・フリースがドライブした7号車も最後まで粘り強く戦い、7位でゴール。TGRは今季開幕から3戦連続で2台揃ってのポイント獲得となった。

    次戦は、6月14日(土)~15日(日)に決勝が行われるシーズンのハイライト「ル・マン24時間」である。TGRは、サルト・サーキットでの6度目の勝利を目指す。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    「4位と7位というのは、今大会の我々にとって最高の結果だと言えます。2台の戦略を分けたため、我々の7号車は順位を落としましたが、8号車が素晴らしい走りで4位フィニッシュを果たしてくれました。この週末、チーム全てのメンバーとドライバーが素晴らしい仕事をした結果であり、彼らの多大な努力に感謝したいと思います。次はル・マンの大舞台です。必要なパフォーマンスを見出すべく努力を続けて行きます。再びル・マンでの勝利に挑むのが楽しみです」

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    「今日のレースは刻々と展開が変わり、多くのアクシデントもありました。私のスティントではパンクに見舞われ、戦略を変更せざるを得ませんでした。しかし、すぐ後にバーチャルセーフティカーが導入されたのは幸運でした。最終的には、8号車が変則的なピット戦略を採り、それが効を奏しました。彼らはよくやったと思います。2台揃って選手権ポイントを獲得できました。上位を争うライバルにはペースでは及ばなかっただけに、予想以上の結果でしたが、もっと上を目指していかなければなりません」

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    「チームとして厳しいレースでしたが、4位と7位フィニッシュという結果は良かったと思います。今週の我々のパフォーマンスを考えれば、これが最大限の結果だったのは間違いありません。大変な挑戦でしたが、全力を尽くして必死に戦い、チャンスを上手く活かしました。チームとして、この週末に持っていた力を最大限に引き出せました」

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    「全て考えて、この結果には満足しています。ピット戦略を上手く変化させ、ポジションを上げていくという素晴らしい戦いでした。チーム全員が最大限のパフォーマンスを発揮した結果で、これ以上は難しかったと思います。高い信頼性と考えられた戦略を実行し、コース上のトラフィックの中でもミスを犯すことはありませんでした。もっと上位でフィニッシュしたかったですが、素晴らしいレースパフォーマンスだったと思います」

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    「波乱のレースでした。我々は2台揃って後方グリッドからスタートしました。ペースではライバル勢には及ばなかったものの、素晴らしいチームワークを発揮できたと思います。良い戦略で、集中力を切らさず戦い続けた結果、一時は表彰台の可能性も見えました。ただ正直なところ、4位が現実的に達成できる最良の結果でした。とはいえ、予選を終えた時点では、この結果は夢にも思いませんでした。メカニック、エンジニア、そしてドライバー全員が完璧なレースを戦いました。表彰台でのシャンパンファイトを早く味わいたいですが、今日のこのポイントフィニッシュは素晴らしい結果です」

    平川亮(8号車 ドライバー)
    「厳しいレースでしたが、結果には満足しています。予想通り、多くのアクシデントがあったレースでしたが、我々は忍耐強くクリーンに戦い続けました。時には困難な状況もありましたが、戦略を最大限に活かし、適切な判断ができました。このレースウィークを通して、チームが本当に尽力し、苦しかった予選を乗り越えて決勝での努力が実を結んだことは本当に嬉しいです。次戦のル・マンへ向けて状況は悪くないと思いますので、引き続き努力を続けて行きます」

    WEC トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 決勝

    WEC第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 決勝結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 GAP
    1 51 アレッサンドロ・ピエール・グイディ
    ジェームス・カラド
    アントニオ・ジョビナッツィ
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    150
    2 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    150 4.229
    3 36 ジュール・グーノン
    フレデリック・マコヴィッキィ
    ミック・シューマッハ
    アルピーヌ・エンデュランス・チーム/
    アルピーヌA424
    150 5.148
    4 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    150 32.760
    5 12 アレックス・リン
    ノルマン・ナト
    ウィル・スティーブンス
    キャデラック・ハーツ・チームJOTA/
    キャデラック V-Series.R
    150 35.966
    7 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ニック・デ・フリース
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    150 46.022