カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • ケビン・マグヌッセン、2022年にプジョーからWEC参戦が決定

    ケビン・マグヌッセン、2022年にプジョーからWEC参戦が決定

    元ハースF1のケビン・マグヌッセンは、2022年に新たにWECに参戦するプジョーのドライバーとして、元F1ドライバーのポール・ディ・レスタ、ジャン・エリック・ベルニュとともに発表された。

    プジョーの完全な登録ドライバーには、ル・マン優勝者のロイック・デュバル、グスタボ・メネゼス、ミッケル・イェンセンも含まれ、元F1テストドライバーのジェームズ・ロシターが開発およびリザーブドライバーを務める。

    ケビン・マグヌッセンは先月のデイトナ24時間レースでスポーツカーデビュー。ガナッシ・レーシングのキャデラックでレンガー・ヴァン・デル・ザンデとスコット・ディクソンと組んで勝利を目指したが、レース終盤にパンクに見舞われて5位でフィニッシュした。

    2022年のWECシーズンの正確なラインナップはまだ発表されていないが、6人のドライバーは2台のプジョー LMHハイブリッド・プロトタイプのエントリーに分割される。

    「ル・マンは世界最大の耐久レースだであり、誰もが勝ちたいレースだ。多くの歴史があり、プジョーはその歴史の大部分を占めている。その歴史に追加できることを願っている」とケビン・マグヌッセンはプジョーの動画で語った。

    「僕は多くのことを学んできた。F1で過ごした7年間で、複雑で高度なレースカーでの作業だけでなく、プレッシャーの高い環境でも多くの経験を積んできた」

    「ル・マンと世界耐久選手権に行くとき、僕たちは多くのプレッシャーに直面するだろう。僕はそのような環境で働くことに慣れていると思う。だから、僕はこの新しい章を楽しみにしている」

    「僕は高い野心を持っている。過去を見れば、プジョーは参加したすべてのモータースポーツプログラムで常に大きな成功を収めているし、ル・マンと世界選手権での僕の野心と一致していると思う」

    ジャン・エリック・ヴェルニュは2017年からLMP2カテゴリーでル・マンとWECに出場しており、フォーミュラEではDSテチーターと2回のタイトルを獲得している。

    2013年のル・マンウィナーでWECチャンピオンのロイック・デュバルは、近年はレース活動を主にDTMとフォーミュラEに集中させていたが、フルタイムでチャンピオンシップに復帰する。

    アメリカのグスタボ・メネゼスはWECレギュラーとしての地位を確立し、2020年のル・マン24時間レースで2位に終わり、ミッケル・イェンセンは2019年にヨーロピアン・ル・マン・シリーズデLMP3チャンピオンに輝いている。

    プジョー WEC 登録ドライバー

  • トヨタ、2021年のWECに参戦するハイパーカー『GR010 HYBRID』を発表

    トヨタ、2021年のWECに参戦するハイパーカー『GR010 HYBRID』を発表

    トヨタは、2021年シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦するル・マン・ハイパーカー「GR010 HYBRID」を発表した。

    ワールドチャンピオン獲得、そしてル・マン3連覇を成し遂げたトヨタは、新たに始まるハイパーカーカテゴリーにおいても、ライバルからタイトルを防衛すべく、昨年のル・マン24時間レースの決勝日に披露した開発中の次世代ハイパーカーと同様、TS050 HYBRIDで磨いてきたレースの為のハイブリッド技術「RACING HYBRID」を搭載したGR010 HYBRIDで参戦する。

    GR010 HYBRIDはLMHレギュレーションに則ったプロトタイプカーで、ドイツ・ケルンのチーム本拠地のエンジニアと、日本の東富士研究所に本拠を置くハイブリッドパワートレーンチームが一体となり開発した。

    GR010 HYBRIDは680PSを生み出す3.5リッターV6ツインターボエンジンで後輪を駆動し、4輪駆動のパフォーマンスを発揮させるべく、アイシンAWとDENSOが共同開発した272PSを生み出すモータージェネレーターユニット(MGU)をフロントアクスルに配置している。

    また、開発中の次世代ハイパーロードカーを彷彿とさせる印象的な外観と、レースと市販車の強いつながりを示すGRの文字をコンセプトとする新しいカラーリングを備えている。

    トヨタは、2019-20年シーズンにおいてル・マン24時間レース優勝、ワールドチャンピオンを獲得したのと同じドライバーラインナップで、参戦開始以来9シーズン目のWECを戦う。新ドライバーチャンピオンである、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスがGR010 HYBRIDの7号車を、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーが8号車をドライブする。ニック・デ・フリーズも引き続きテスト兼リザーブドライバーとして参加する。

    チームは、新レギュレーションに対応すべく、3日間におよぶGR010 HYBRIDの集中的なテストプログラムを、既に2回実施している。

    レギュレーションに組み込まれたコスト削減の一環として、新しいGR010 HYBRIDはTS050 HYBRIDと比べて162kg重くなり、パワーが32%絞られ、ル・マンのラップタイムは10秒程度遅くなる見込み。車両の寸法は250mm長く、100mm幅が広がり、100mm高くなる。

    トヨタは、WECプロジェクト開始以来、初めてリアのモータージェネレーターユニット(MGU)を廃し、フロントアクスルにのみMGUを配置した状態で参戦する。このためGR010 HYBRIDはスターターモーターを組み込み、リアブレーキは油圧によってのみ作動する必要がある。

    GR010 HYBRIDは最先端のエアロダイナミクスが特徴で、高性能な流体力学ソフトウェアと風洞を使用し最大の効率を生み出すよう開発された。新しいレギュレーションでは、シーズン中に特定の車体パッケージを持ち込むことを禁じており、GR010 HYBRIDは、ダウンフォースが求められるサーキットに於いても、低ドラッグが要求されるサーキットに於いても、同じ仕様で戦う。

    WEC、そしてル・マンのトップカテゴリーに、初めてBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)が導入される。WECシリーズオーガナイザーがエネルギー使用量や車両重量を規定し、各社のハイパーカーの均一なパフォーマンス実現を目指して、レース毎に車両のパフォーマンスをコントロールする。

    これにより、トヨタとスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスやバイコレス、さらにLMP1カーで参戦を表明しているアルピーヌといった競合チームとの接戦が展開されることは確実。3大陸にわたる6レースを通じて開催されるWEC2021年シーズンは、3月19日のセブリング1000マイルを皮切りに、スパ6時間レース(5月1日)、そしてシリーズのハイライトであるル・マン24時間レース(6月12-13日)を迎える。さらに1992年以来となるモンツァ(7月18日)、富士スピードウェイ(9月26日)そしてバーレーン(11月20日)の6時間レースが続く。

    村田久武(TOYOTA GAZOO Racing WEC チーム代表)
    WECにとって、とても面白い時代の幕開けだと思います。新たにハイパーカークラスが生まれ、そこに参戦する新しいマニュファクチャラーと一緒に、多くのファンの方々にレースの興奮と感動を届けられると思っています。GR010 HYBRIDは、TGRにとってTS050 HYBRIDのDNAを受け継ぎ、開発中のGR Super Sport (仮称)の兄弟とも言える重要なクルマであり、お客様が将来ドライブするクルマのプレビューでもあるのです。また、GR010 HYBRIDは私たちの最先端の技術ショーケースであり、これまで耐久レースで磨き続けてきたトヨタのハイブリッド技術、パフォーマンスを最大限に注ぎ込んでいます。WEC参戦を通じて、ハイパーカー技術の理解を深め、「もっといいクルマづくり」に向け人を鍛えます。新しいライバルの参入による厳しい戦いを通じて、我々は更なる高みを目指し挑戦し続けます。応援よろしくお願いします。

    ロブ・ロイペン(チーム・ディレクター)
    東富士とケルンに本拠地を置く我々だけでなくサプライヤー様やパートナー様も含めて、この世界的に困難な状況の中で新型車両を開発することはとてつもない苦難の連続でした。そして我々はこのクルマを世界に発表することを心から嬉しく思っています。ハイパーカーカテゴリーは新しい時代の到来であり、これまでとは異なる考え方とライバルの登場を意味しており、私たちも新しいライバルとの戦いを楽しみにしています。BoPはWECシリーズにとって新しい側面のひとつですが、他のプロジェクトの経験からこのレギュレーションは速く、安定したドライバーと完璧なレース運営、そして理想的なレース戦略を強く求めるものです。これまでの9年間にわたるWEC活動によって我々は多くのことを成し遂げましたが、自己満足には陥っていません。我々は自分達の限界に挑戦し続け、テクノロジーとプロセスの両面を常に改善してきました。だからこそセブリングで行われるGR010 HYBRIDのデビュー戦を前に、残されたテストに集中的に取り組みます。新しい、エキサイティングな時代の到来をファンの皆様にお見せすることを心待ちにしています。

    パスカル・バセロン(テクニカル・ディレクター)
    新レギュレーションは公道走行に関連するWEC技術のショーケースであり、最高レベルの魅力的な競争をもたらすものです。我々は新しいライバルの参加を歓迎し、WECのエキサイティングなレースにおいて、GR010 HYBRIDで競い合うことを楽しみにしています。新規レギュレーションであるLMHでレースが行われるということは、GR010 HYBRIDがこれまでとは異なる発想で、根本的に新しく設計されたことを意味しています。一番大きな違いはハイブリッドシステムの成り立ちです。新型車はフロントにひとつの回生ブレーキを持ち、ブレーキバイワイヤシステムと連携しています。このため我々はWECプロジェクト参入以来、初めてスターターモーターと完全な油圧ブレーキシステムを採用することになりました。レギュレーションではすべてのサーキットで同じボディ形状を用いることが定められているため、新型車は広いスピードレンジにひとつのボディ形状で対応する必要があります。これらはあくまでひとつの例にすぎません。新型車の開発にはこれほど大きな違いがあり、開発においては技術的に興味深い数々の挑戦がありました。我々はこうした新機軸を実際のテストプログラムで検証している最中であり、完成する日を心待ちにしています。

    ジョン・リッチェンス(シャシー開発プロジェクトリーダー)
    GR010 HYBRIDとその前任モデルであるTS050 HYBRIDとの最大の違いは、エアロダイナミクスです。これまでは色々な部位に関してレギュレーションで規定されていましたが、LMHレギュレーションではダウンフォースと空気抵抗に関して一定のパフォーマンスウインドーが設けられています。このためボディ形状やコンセプトによってより自由な発想が可能となりました。それはGR010 HYBRIDを見ていただければ一目瞭然です。こうした原則はパワートレインに関しても適用され、パワーカーブには一定の枠が設けられていますが、設定には自由度が与えられています。我々にとって一番大きなチャレンジは5年にわたり前後にハイブリッドモーターを配置していたのをフロントひとつに変更することでした。また安全基準の変更によるハイブリッドシステムのパッケージング変更も新たな挑戦となりました。さらにGR010 HYBRIDのエンジンはTS050 HYBRIDよりパワフルです。この結果、スタイリングの変化以上にサウンドは大きく変わっています。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    チーム全員がGR010 HYBRIDで最初のレースに臨むことに興奮しています。まったく新しいレースカーを走らせることはいつも心躍らされることであり、すべての違いに慣れ親しむのは素晴らしい挑戦です。たった数日のテストでこのクルマが素晴らしい出来栄えであり、既に慣れ親しみ始めていることに驚いています。特に将来的にロードカーへつながるレーシングカーの開発に携わることは最高の体験です。チーム全員がこのことを誇りに思い、ファンの皆様に今シーズンのレースをお見せできることを楽しみにしています。新シーズンをチャンピオンとして迎えることも気持ちいいものです。7号車のドライバーは3人ともこの事実にはっぱをかけられています。しかし、ワールドチャンピオンのタイトルを獲得しないということは、それを他の誰かに譲るということです。だからこそ私たちはチャンピオンシップの再獲得、中でも最も重要なレースであるル・マンに勝つことを見据えています。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    新しいプロジェクトはまさにチャレンジングです。我々は異なるタイプの車両で新しいライバルとひとつの選手権を争います。こうした新しい時代の幕開けは常に楽しみです。GR010 HYBRIDとGR Super Sport(仮称)は大いに気に入っています。ル・マンのパフォーマンスをロードカー開発に注ぎ込むというプロジェクトの一員になることは心躍ります。ドライバーがすべきことと求められることに変わりはありません。我々ドライバーは速く、そしてコンスタントに走ることで勝利を手に入れることができます。BoPを考えるとミスは許されません。個人的にはここ数年の悪運をふり払ってル・マンに勝つことが最大の目標です。7号車のメカニックもエンジニアも全員がル・マンで勝つことを心から望んでいます。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    このような新型車両を走らせるのは実に楽しいことです。GR010 HYBRIDは我々の新しい相棒であり、最初のテストを全員が心からエンジョイしました。新しいLMHの音やスタイリングにファンの皆さんが心奪われることは間違いありません。ボディのラインはきわめてクールで、V6エンジンは素晴らしいサウンドを奏でます。ドライバーとエンジニアは全員、これまでと異なるクルマの性質、特に重量とハイブリッドシステムの制御の違いに慣れる必要がありました。GR010 HYBRIDはTS050 HYBRIDと同じ精神の持ち主ですが、変更されたレギュレーションに合わせて開発されたことがわかります。我々はまだ新しいことを学んでいる最中です。最初のターゲットはセブリングですが、今年1年を通じて学習と改良を続けていくつもりです。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    私たちはこの新しい時代の到来を長く待ち望んできて、ついにハイパーカーで戦うことになります。これは驚くべきことです。GR010 HYBRIDの完成に心から喜びを感じています。このクルマは素晴らしいルックスを持ち、体感からも素晴らしさがわかります。正直なところ私はこのクルマが、ドライブしてこれほど楽しいものだとは想像していませんでした。もっとGTカー的な乗り味を想像していたのです。しかし我々はLMP1の時代に多くのものを学び、それを改良して新型車に注ぎ込みました。そのためこのクルマはプロトタイプカーならではのフィーリングを持ち、これほど速いクルマを走らせることができることを心から楽しんでいます。我々は最初のレースから勝つために走る準備が整っています。LMP1を受け継ぐことは素晴らしいことですが、我々は同じことをハイパーカーの時代でも築き上げていくつもりです。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    技術的にもレースに対するアプローチの面でもまったく異なるWECの新時代に参加することはとてもエキサイティングなことです。新しいクルマでレースをすること、ステアリングを握って新しい感覚を得ることは、一人のドライバーとしては特別な体験です。このクルマはスタイルも良く、全開のレーススピードで駆け抜ける姿を観戦するのは壮観に違いありません。今年のシーズンはこれまでのどのシーズンよりも接戦の連続になるでしょう。ハイパーカークラスの誰もが勝利のために限界に挑みます。ドライバーだけでなくファンの皆様にとっても心躍る体験となるでしょう。これまでとは異なるアプローチでレースに臨む必要がありますが、ゴールは常に同じであり、今シーズンのターゲットは明確です。TGRにとって4回目のル・マン優勝を果たしワールドチャンピオンを獲得することです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    ファンの皆様はGR010 HYBRIDに嬉しい驚きを受けることになると思います。この車はLMP1とロードカーを合わせたようなスタイリングをしているからです。WECのレースは常に新しいテクノロジーの開発の場でした。そして今はさらにロードカーとの関係性は近づいています。GR010 HYBRIDはお客様が体感するであろうことを垣間見せてくれます。ドライビングも最高で、特にハイブリッドシステムがもたらす4WD独特の感覚はドライバーにとって素晴らしい驚きでした。大きな違いは重量の増加とパワー、そしてダウンフォースの低下ですが、それでもTS050 HYBRIDと同等のドライビングの喜びを与えてくれます。我々にとってTGRの歴史であるル・マンとWECでの勝利を重ねることが最高の喜びであり挑戦です。

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  • トヨタ、ハイパーカー車両の名称は『GR010』との報道…1月15日に発表

    トヨタ、ハイパーカー車両の名称は『GR010』との報道…1月15日に発表

    トヨタが、2021年のFIA 世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラス(LMH)に参戦する新型車両の名称は『GR010』になると複数メディアが報道。偽装されていない最初の画像が公開された。

    今年のWECでデビューする予定のこのマシンは、昨年10月に南フランスのポール・リカール・サーキットのテストで撮影されたもの。GR010ハイブリッドの完全なテクニカルパッケージは1月15日(金)に発表される予定となっている。

    『GR』というモデル名の採用は、トヨタの新しい命名方針の始まりを示している。これまでトヨタは1991年のV10エンジンのTS010から2020年マシンのTS050まで『TS』をモデル名に採用していた。

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  • ポルシェ、2023年にハイパーカーでWEC復帰「耐久レースはDNAの一部」

    ポルシェ、2023年にハイパーカーでWEC復帰「耐久レースはDNAの一部」

    ポルシェは、2023年からLMDhカーでFIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテックスポーツカー選手権に参戦することを宣言した。

    ポルシェの理事会は、LMDhプロトタイプの開発に青信号を出した。長い評価段階の後、ポルシェ・モータースポーツは将来のレギュレーションに基づいて車両を製造するという命令を受けた。

    2023年から、LMDhカーは、WECとIMSAウェザーテックスポーツカー選手権で新しいトップクラスになる。どちらのチャンピオンシップもポルシェにとって非常に重要であり、ポルシェは、ACO / WECとIMSAの主催者が共同で発表したハイブリッドプロトタイプの新しいクラスの導入を大いに歓迎していると述べた。

    「新しいLMDhカテゴリーでは、ル・マン、デイトナ、セブリングといった伝統のレースで、ハイブリッドシステムを使用し、莫大がコストをかけることなく、全体的な勝利を目指して戦うことがでる。このプロジェクトはポルシェにとって非常に魅力的だ。耐久レースは当社のブランドのDNAの一部だ」とポルシェAGのCEOであるオリバー・ブルーメは説明する。

    20年以上ぶりに、世界中の耐久レースで同じ車で総合優勝を争うことが可能になる。さらに、新しいLMDhカテゴリは、高いコスト効率に重点を置いている。車はアップグレードされたLMP2シャーシに基づいており、制御電子機器を含むハイブリッドシステムの仕様が標準化され、4つの異なるメーカーのシャシーが利用可能ろなる。各ブランドは、レギュレーションの枠内で燃焼エンジンのコンセプトとボディデザインを自由に選択できます。
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    ポルシェAGの研究開発担当取締役であるマイケル・シュタイナーは「中期的には、ポルシェは完全な電気自動車、効率的なプラグインハイブリッド、および感情的な燃焼エンジンという3つの異なるドライブコンセプトに焦点を当てている」と語る。

    「我々は、最先端のロードカーの開発とモータースポーツの両方でこの三部作を表現したいと考えている。我々は、全電気式ドライブを使用て、ワークスの一環としてフォーミュラEに参戦し、GTレースでは非常に効率的で感情的な燃焼ユニットを使用する。そして、LMDhクラスでそのギャップを埋める。そこでは、当社のブランドのモデルの多くに搭載されているような強力なハイブリッドドライブで戦う。レギュレーションが最終的に合成燃料の使用を許可した場合、それは持続可能性の観点からさらに大きなインセンティブになるだろう」

    「我々が開発したモータースポーツ戦略に多大な信頼を寄せてくれた取締役会に感謝したい」とモータースポーツ担当副社長のフリッツ・エンジンガーは語った。

    「我々はル・マン24時間レースで19回の完全優勝を記録し、米国の主要なレースで何度も表彰台を獲得した。この伝統をLMDh車両で継続すると同時に、コストを合理的に保つことができる。他のメーカーからも大きな関心が寄せられている。1980年代と90年代に他の多くのチームとの有名な戦いを中断したところから再開できることを願ってる。それはモーターレースシーン全体に大きな後押しを与えるだろう」

  • WEC 第8戦 バーレーン8時間 決勝:トヨタ7号車がチャンピオン獲得!

    WEC 第8戦 バーレーン8時間 決勝:トヨタ7号車がチャンピオン獲得!

    11月14日(土)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車がポール・トゥ・ウィン。マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組のTS050 HYBRID 7号車が2019-2020年シーズンのWECドライバーズチャンピオンを獲得した。8号車は2位に入り、TS050 HYBRIDにとってのラストレースを1-2フィニッシュで締めくくった。

    過去2回、ル・マン24時間レースで苦渋を味わった7号車が、今大会、ポールポジションから着実に263周を走り抜き、ついに悲願のチャンピオンを獲得した。

    ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ブエミと中嶋一貴の2名とブレンドン・ハートレーが組んだ8号車は、首位から64.594秒差の2位で続き、チームにとって完璧な結果となる1-2フィニッシュを果たした。

    今回のバーレーン8時間レースは、トヨタが2012年より参加してきた耐久レースの歴史に残るLMP1の時代に幕を下ろすレースとなった。この9年間(8シーズン)でチームは64戦を戦い、29勝と26のポールポジション、24のファステストラップ、そして3回のチームとドライバーダブルタイトルを獲得してきた。

    この9年間の間に、燃料消費率は35%改善し、ル・マンでのラップタイムは10秒更新。TS050 HYBRIDと共にチームは耐久レースの新たな一時代を築き、サルト・サーキットでのコースレコードタイムを記録した。

    2016年にデビューしたTS050 HYBRIDは、延べ11人のドライバーにより34戦を戦い、ル・マン3連覇を含むWEC戦19勝と16のポールポジション、15のファステストラップを記録した。

    今季のWEC最終戦となったバーレーン8時間レースは、2台のTS050 HYBRIDによる、レースの勝利とワールドチャンピオンをかけての争いだったが、7号車は8号車に対し1周あたり0.54秒のサクセス・ハンディキャップを得て有利な状況で臨んだ。

    コンウェイがスタートを担当した7号車は、首位を守り、小林、ロペスへとドライバーを交代しながら着実に後続を引き離していった。8号車はブエミがスタートを担当し、ハートレー、中嶋とともに懸命に追ったが、サクセス・ハンディキャップの影響で厳しい戦いとなった。

    レースが半分を過ぎた頃、2台の差は75秒ほどに開いていたが、ピットレーン入口の破片除去のためにセーフティカーが導入され、この差は一気に縮まった。中嶋、そしてブエミが首位の7号車へのプレッシャーをかけていったが、ロペスからコンウェイへと繋いだ7号車は再びリードを拡げていった。

    レース残り2時間の時点で、2台のタイム差はまだまだ予断を許さない30秒ほどとなっていたが、最後の1時間ではその差は1分に広がり、最終ドライバーを担当した小林が、263周を走破しトップでフィニッシュラインを通過。この瞬間、7号車の3人が世界チャンピオンを勝ち取った。8号車は中嶋が2位でのチェッカーを受け、5ポイント差でランキング2位となった。

    2019-2020年シーズンのWECは砂塵の中で幕を閉じたが、既に2021年シーズンへ向けた準備は始まっている。チームは来年3月19日に開催されるセブリング1000マイルレースでのデビューに向けて、新たなハイパーカー規定に則った車両での耐久テストを今後数ヶ月間にわたって行う予定だ。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    マイク、可夢偉、そしてホセ、世界チャンピオンおめでとう!耐久レースはチームでの戦いであり、今季の彼らのパフォーマンスはチャンピオンにふさわしいものでしたし、彼らのチームスピリットとここまで戦い抜いた姿勢を誇らしく思います。また、新型コロナウイルス感染症で世界的に自粛制限などがある中、大変な努力でシーズンを全うしてくれたWECの主催者、関係の皆様、そして応援し続けてくれたファンの皆様に心より感謝しております。
    LMP1の時代とTS050 HYBRIDにとって最後のレースは、大変感慨深いものでした。この8シーズンの間、様々な想い出があり、興奮冷めやらぬレースや素晴らしいライバル、そして最高のクルマたちを思い出します。この期間、WECの一員として携われたことに改めて感謝するとともに、新たなハイパーカーの時代もファンの皆様に素晴らしいレースを見せられるよう尽力いたしますので、引き続きご期待ください。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    決勝結果 : 1位, 263周、ピットストップ10回、グリッド:1番手、ベストラップ:1:42.637

    小林可夢偉(7号車):
    日本、そしてドイツのケルン(TGR-Europe拠点)からサポートしてくれた全ての人々に感謝します。振り返れば、2016年からTS050 HYBRIDの開発のために本当にハードワークを続けてくれました。簡単ではありませんでしたが、今となってはこの最高の車とともに素晴らしい想い出です。チームはル・マン3連覇し、我々は7号車とともに世界チャンピオンを獲得しました。これ以上の結果は望めないでしょう。しかし、これはドライバーだけで成し遂げられた記録ではありません。メカニック、エンジニアやこのプロジェクトに携わった全ての皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    タフでしたが素晴らしいシーズンを終え、今日、世界チャンピオンとして立つことができ、最高の気分ですホセ、可夢偉と私にこのチャンピオン獲得のチャンスを与えてくれたチームに本当に感謝しています。7号車のドライバー及び8号車のチームメイトはシーズンを通して素晴らしい戦いをし、本当に最高です。これがTS050 HYBRIDの最後のレースになるのは少し悲しいですが、我々にとって有終の美を飾れたと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    レースで勝って世界チャンピオンになるというのは本当に格別な気分です。ドイツのケルン(TGR-Europe拠点)や東富士研究所で何年にもわたって最高のクルマを作り上げ、我々を支えてくれた全てのスタッフに感謝します。信じられないようなシーズンでした。我々は目標を達成するために懸命に努力を続け、可夢偉、マイクとともについに世界チャンピオンを獲得しました。私にとって2人は兄弟のような存在になりました。本当に最高の気分です。

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    決勝結果 : 2位 (トップと1:04.594差), 263周、ピットストップ10回、グリッド:2番手、ベストラップ:1:42.833

    中嶋一貴(8号車):
    7号車のみんな、チャンピオン獲得おめでとう。彼らはシーズンを通して素晴らしい走りを見せ、タイトルにふさわしい戦いぶりでした。我々もル・マンで勝ちましたし、良いシーズンでしたが、この最終戦バーレーンではサクセス・ハンディキャップに苦戦しました。一時は接近して面白いレースにもなりましたし、良い戦いでした。また、シーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれたメカニックやエンジニアにも感謝します。今はハイパーカーを初ドライブするのが楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    7号車とミス無くレースを戦いきったチームに祝福を送ります。我々8号車は全力を尽くして戦いました。サクセス・ハンディキャップは思いのほか厳しかったですが、レースの結果には満足しています。我々も完璧なレースを戦いましたが、勝つチャンスはありませんでした。これも人生です。勝つこともあれば、負けることもあります。TS050 HYBRIDとは、これで最後だと感慨深く、自分の最終ラップまで楽しんで走りました。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    我々は8号車で良いレースを戦えたと思います。サクセス・ハンディキャップにより、1周あたりコンマ5秒以上の差があることは分かっており、それでも全てを出し切りました。周回ペースは悪くなかったのですが、サクセス・ハンディキャップを跳ね返すまでには至りませんでした。ミス無くレースを戦い抜いた7号車を祝福します。彼らは世界チャンピオンに値する仕事を成し遂げました。

  • WEC バーレーン8時間 予選:トヨタTS050 HYBRID 7号車が最後のPP獲得

    WEC バーレーン8時間 予選:トヨタTS050 HYBRID 7号車が最後のPP獲得

    11月13日(金)、バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第8戦バーレーン8時間レースの予選が行われ、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組のTS050 HYBRID 7号車がポールポジションを獲得した。

    予選は2人のドライバーが記録したそれぞれのベストタイム平均で競われ、平均1分40秒747をマークした7号車が、今季最終戦のポールシッターとなった。このポールポジション獲得により、7号車の3人のドライバーは選手権ポイント1点を追加。2台のポイント差は6点となった。

    目下ポイントリーダーのセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー組 TS050 HYBRID 8号車は、7号車に対し1周あたり0.54秒のサクセス・ハンディキャップを負ってこの予選に臨んだが、平均タイムで0.751秒及ばず2番手となり、この結果、LMP1時代を締めくくるレースは、TS050 HYBRIDが最前列を占めてスタートすることとなった。

    既にTOYOTA GAZOO Racingがチーム部門での選手権タイトルを決めていることもあり、LMP1クラスのライバルはこの最終戦を欠場。これにより今大会の注目は、2台のTS050 HYBRIDによるドライバーズタイトル争いとなり、日曜日の決勝レースで勝利した方がチャンピオンの栄冠を勝ち取る。

    昼間の2度にわたる練習走行セッションは好天の下で行われ、気温は27度まで上昇。その後、日没のあと現地時間午後6時半よりLMPクラスの予選が開始された。

    予選セッション開始と共に、8号車のハートレーがコースインしアタックする一方で、7号車はコンウェイがピットレーンで数分間待機してからのアタックで最速タイムをマーク。

    2台のTS050 HYBRIDはピットへ戻り、ドライバー交代を行った。他のLMP1クラスとの争いがない今大会、明日の8時間レースでは暑さの中でのタイヤ摩耗が重要な要素となることもあり、どちらも新品タイヤを温存するために、タイヤは交換せずに2人目のアタックに入った。

    8号車の中嶋はクリーンなアタックラップで8号車の最前列グリッドを確定すると、7号車のロペスも好タイムをマークし、7号車にとっては今季3度目となるポールポジションを獲得。シーズンを締めくくるレースのスタートを理想的なポジションからスタートすることとなる。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習2回目 : 1番手 (1分42秒857), 40周
    公式練習3回目 : 2番手 (1分43秒659), 27周
    公式予選 : 1番手 (平均1分40秒747)

    マイク・コンウェイ(7号車):
    ポールポジションと、ポイントを獲得できたことに満足しています。私のアタックラップはクリーンで上手く行きました。ミスを犯さないことを最優先にしたアタックでしたが、結果、明日の決勝は最高のスターティングポジションから1コーナーに向かうことができるので嬉しく思います。ホセのアタックも見事でしたし、チームも良くやってくれました。ポールポジションが取れて良い気分です。これでレースウィークの最初の関門が終わりましたが、最も重要な明日の一日へ向けて集中していきます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    まず1歩近づくことができましたが、まだ我々にとって非常にハードな8時間レースが残っています。風向きが頻度高く変わるので予選に向けたセットアップでは苦労しました。楽に見えたかも知れず、大変な作業でしたが、予選でのTS050 HYBRIDは最高でした。マイクが素晴らしいアタックを見せてくれたので、ポールを決めなくてはと思っていました。8号車の前でスタートできるのは良いことですが、このポジションをレース終了まで死守したいと思っています。

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    公式練習2回目 : 2番手 (1分44秒004), 34周
    公式練習3回目 : 1番手 (1分43秒557), 32周
    公式予選 : 2番手 (平均1分41秒498)

    中嶋一貴(8号車):
    今回、予選はそれほど重要ではありませんので、我々としては完全に決勝レースに照準を合わせていました。我々8号車はロングランでのタイヤ摩耗に苦しめられており、厳しい週末となっています。予選も最高の感触であったわけではなく、決勝へ向けて新しいことを試す時間はもうありません。これからデータを確認し、決勝レースで最大のパフォーマンスを発揮できるよう頑張ります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    サクセス・ハンディキャップがあったので2番手になることは予想していました。クリーンなアタックラップでしたが、決勝レースへ向けてタイヤを温存しました。路面コンディションも簡単ではなく、風向きが変わりやすく、11月とは思えない暑さにも苦しめられました。明日の決勝レースで全てが決まるので、TS050 HYBRIDから全てを引き出し、クリーンなレースを戦いたいと思います。

  • WEC:トヨタ 第8戦 バーレーン8時間 公式練習初日レポート

    WEC:トヨタ 第8戦 バーレーン8時間 公式練習初日レポート

    11月12日(木)、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦となるバーレーン8時間レースが開幕。TOYOTA GAZOO Racingはル・マン24時間レース3連覇を果たしたTS050 HYBRIDの最後のレースへ向け、夜間を含む最初の練習走行に臨んだ。

    9月のル・マン24時間レース以来となるサーキットにTS050 HYBRIDと共に戻ったチームは、2021年シーズンよりハイパーカー規定となることにより、LMP1車両としては最後、そしてドライバーズチャンピオンを決定するレースとなるこのバーレーン8時間レースに向けた準備を進めた。

    今イベント最初の走行機会となるこの公式練習1回目は、12日(木)現地時間夕方6時、気温28度というコンディションで開始された。このセッションでは、シリーズ第7戦を終えた時点でランキングトップにつける、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車が1分43秒457でトップタイムをマーク、同ランキング2位のマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は1分43秒949で2番手となった。

    TOYOTA GAZOO Racingは前戦ル・マン24時間を終えた時点で、2018-2019年シーズンに続き、2年連続チーム部門での世界チャンピオンは確定している。残るドライバーズタイトルについては、7号車、8号車のどちらか、14日(土)の決勝レースで勝利した方が獲得することになる。

    今季、7号車は2019年12月のバーレーン戦で勝利を挙げている。このレースでは、ランキング2位の7号車と比較し、現時点での選手権ポイントの差から算出された、理論上1周あたり0.54秒差にあたるサクセス・ハンディキャップがランキング首位の8号車へ課せられる。

    チームの目標は、このTS050 HYBRIDのラストレースを、2台揃ってトラブル無く、最後まで戦ってドライバーズチャンピオンを決めること。そのための第一歩となる初日のセッション、2台は順調にセットアップの周回を重ね、2台合計73周、395kmを走破した。

    明日13日(金)は昼間に2度の練習走行を行い、その後、夜間セッションとして予選を実施。この予選でポールポジションを獲得した車両が、まず最初に1点を獲得することになる。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習1回目 : 2番手 (1分43秒949), 37周

    小林可夢偉(7号車):
    セッション終盤に摩耗してきたタイヤで数周しただけですが、ペース悪くなく走れました。ここバーレーンの路面は、いつも最初の練習走行ではグリップが低く、この後どう変化していくかを見極める必要があります。まだレースウィークは始まったばかりで、この後の2日間で我々チーム2台の相対するパフォーマンスは変わっていくでしょうし、明日になれば路面や車両調整などより分かってくると思います。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    今日は順調でした。セッション前半は各種チェックに費やし、セッティングの方向性が正しいことを確認しました。グリップは良いのですが、今日はタイヤの摩耗が激しく、それをはかった上で車両のバランスを見出していくことになります。また、私が走行していたときはコース上のトラフィックが激しく、ラップタイムはあまり参考にならないと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    数多くの車両チェックをこなし、我々にとっては良いスタートとなりました。まだ結論を出すには早すぎますが、我々はバランスを調整し、システムや燃料カット、ブースト配分など様々な領域の作業を開始し、多くのデータを収集しました。今日のセッションは満足行くものとなり、明日も楽しみです。

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    公式練習1回目 : 1番手 (1分43秒457), 36周

    中嶋一貴(8号車):
    我々は幾つかの異なる領域の調整を行い、サクセス・ハンディキャップへの最適化にもトライしました。まだセットアップ面でやるべきことは残っていますが、レースウィーク最初のこの段階では予定通りです。今日は、7号車に対し、やや大きな差がつきましたが、2台共に決勝レースへ向けて改良を進めていくので、この公式練習1回目だけではまだ何も分かりません。明日金曜日がどうなるかだと思っています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日は早い時間からサーキットに来ていましたが、TS050 HYBRIDをドライブできたのは、ようやく夜間に入ってからで、長い一日でした。周回数は少なかったのですが、良い調整ができました。今回のレースはTS050 HYBRIDをドライブできる最後のレースになるので、とにかく楽しみたいと思っています。まずは今日のセッションで収集した全てのデータを分析し、明日へ向けて改良を進めていきます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    今日の公式練習1回目はトラブル無く、テストプログラムも上手く行きました。サクセス・ハンディキャップにより7号車と大きな差があることは分かっていますが、その差を縮めるべく、車の全てを絞り出したいと思っています。今日の練習走行は順調で、予定していた全ての内容をこなすことができたので満足しています。

    WEC 第8戦 バーレーン8時間 公式練習1回目結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    36 1:43.457
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    37 1:43.949
    3 29 フリッツ・ヴァン・イアード
    ギド・ヴァン・デル・ガルデ
    ニック・デ・フリース
    レーシング・チーム・ネーデルランド/
    Oreca 07-Gibson
    40 1:47.955
    4 36 トーマス・ローラン
    アンドレ・ネグラオ
    ピエール・ラグ
    シグナテック・アルピーヌ・エルフ/
    Alpine A470-Gibson
    30 1:48.126
    5 38 ロベルト・ゴンザレス
    アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
    アンソニー・デビッドソン
    イオタ/
    Oreca 07-Gibson
    34 1:48.303
  • トヨタ、次期WEC参戦車両を2021年1月11日に発表

    トヨタ、次期WEC参戦車両を2021年1月11日に発表

    トヨタは、2021年のFIA 世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラス(LMH)に参戦する新型車両を2021年1月11日(月)に発表することを明らかにした。

    現在、WECの最高峰クラスであるLMP1規定は今シーズンで終了し、来季からはLMHへと移行する。

    トヨタは、LMH規定に準拠したマシンを開発しており、先月のル・マン24時間レースでは開発中の市販車『GR Super Sport(仮称)』でデモ走行を行っていた。

    トヨタのドライバーを務めるセバスチャン・ブエミは、ル・マン24時間レースに先立って「ハイパーカーの準備は順調に進んでいる」と語った。

    「シミュレーターでかなりの日数を過ごし、先週はシート合わせも行った。10月に最初のテストを行うことになるはずだ。そこから2021年の最初のレースで準備と信頼性のために重要な開発作業を行っていく。その最後のポイントは非常に重要だ」

  • 【ギャラリー】 トヨタ GR Super Sport(仮称) / ル・マン24時間レース

    【ギャラリー】 トヨタ GR Super Sport(仮称) / ル・マン24時間レース

    GR Super Sport(仮称)の画像ギャラルー。トヨタは、第88回ル・マン24時間レースの決勝を前に開発中のハイパーカー、GR Super Sport(仮称)でサルト・サーキットを走行し、その様子を公開した。

    今回走行したのは、2018年・2019年にル・マン総合優勝を果たしたTS050 HYBRIDをベースにしたロードカー、GR Super Sport(仮称)の開発中のモデル。

    特別にオープン仕様にカスタマイズし、GRのカモフラージュ柄が施された車両に、かつてトヨタのWECドライバーとして活躍したアレックス・ブルツと村田チーム代表が乗り込み、デモンストレーションラップと決勝スタート前のトロフィー返還を行った。

    トロフィー返還セレモニー終了後には、ル・マン24時間レース3連覇に向けて2台のTS050 HYBRIDの挑戦が始まりました。TS050 HYBRIDは2016年のデビューから、優勝を達成するだけでなく、最速ラップタイム更新や現時点でのコースレコードの樹立など、ル・マンで数々の歴史を作ってきました。この過程で得た知見はすべて、開発中のハイパーカーGR Super Sport(仮称)の開発に活かされており、まさにル・マン直系の市販車と言える。

    GR Super Sport(仮称)は、モータースポーツを通じてもっといいクルマづくりに取り組むTOYOTA GAZOO Racingの理念を具現化したクルマ。そして、TGRのレース活動とGR商品の非常に密接な関係を示す象徴でもある。

    トヨタ GR Super Sport(仮称) / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ② / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ③ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ④ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑤ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑥ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑦ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑧ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑨ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑩ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑪ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑫ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑬ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑭ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑮ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑯ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑰ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑱ / ル・マン24時間レース

  • トヨタ:ル・マン24時間 決勝レポート … TS050 HYBRID  8号車が3連覇!

    トヨタ:ル・マン24時間 決勝レポート … TS050 HYBRID 8号車が3連覇!

    9月20日(日)現地時間午後2時半、第88回ル・マン24時間レースがゴールを迎え、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車が3連覇を成し遂げた。ポールポジションから前半首位を走行したTS050 HYBRID 7号車は、トラブルで後退するも追い上げ3位表彰台を獲得。この結果、TOYOTA GAZOO Racingが最終戦を待たずしてチームチャンピオンを確定した。

    セバスチャン・ブエミ、中嶌一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車が、2位に5周差をつけての勝利を挙げ、FIA世界耐久選手権(WEC)のドライバーズ選手権で首位に立った。

    ブエミと中嶋は3年連続の勝利となり、97年にわたるル・マンの歴史の中で、これまでに7人しか成し遂げていなかった3連勝ドライバーに加わることとなった。また、ハートレーは2017年以来2度目のル・マン制覇を果たした。

    ポールポジションからスタートしたマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車は、彼らにとっての初勝利を目指し、中盤まで首位を走行していたが、排気系のトラブルに見舞われて後退。しかし後半、見事な追い上げを見せ3位表彰台を勝ち取った。

    全8戦で競われているWEC2019-2020年シーズンの第7戦でのこの勝利により、TOYOTA GAZOO Racingはチームタイトル争いにおいて、2位のレベリオンに逆転不可能な57点差をつけたため、最終戦を待たずして今シーズンのチームチャンピオンを確定した。TOYOTA GAZOO Racingにとっては2014年、2018-2019年シーズンに続く3度目のタイトル獲得となる。

    ル・マンにおける最後の雄姿となった1000馬力を誇る4輪駆動レーシングカーのTS050 HYBRIDは、サルト・サーキットでの効率やパフォーマンスの点で新たなスタンダードとなった。2012年に搭乗した第1世代のLMP1ハイブリッド車両に対して燃料使用量は35%削減されたにも関わらず、ラップタイムは1周あたり約10秒もの向上を見せた。4年連続のポールポジションと3年連続勝利の中で、予選及び決勝レース中のコースレコードも塗り替えた。

    ハイブリッドレースカー開発を通じて得られたノウハウをつぎ込んだ、ル・マン直系のGR Super Sport(仮称)が、決勝レーススタート前に、初めて公の前で披露された。開発中のモデルをベースにオープン仕様にカスタマイズされた車両は、サーキット1周のデモンストレーション走行を行った後、スタート直前に優勝トロフィーを返還するセレモニーを行った。

    スタートから6時間経過時点での10周ほどを除いて、TS050 HYBRID 7号車はレース前半戦の大半で首位を走り、レースが折り返しを迎える頃には、2位との差は1周以上に広がっていた。しかし、12時間を経過した直後、午前3時前に、小林がドライブしていた7号車は出力低下に見舞われ、ガレージでの修復を余儀なくされてしまった。排気マニホールドの破損に見舞われた7号車は、修復作業に30分を要し、小林は首位から6周遅れ、3位のレベリオン3号車から4周遅れの4位でコースへと復帰した。

    一方、8号車は序盤にタイヤのパンクやブレーキダクトのダメージといったトラブルに見舞われ、2度の予定外のピットストップと10分間の修復などでタイムを失いながらも、諦めることなく戦い続け、7号車がトラブルに見舞われる前には2番手になっていた。

    後半戦、2位以下に充分な差を拡げた8号車は、ブエミ、中嶋、ハートレーがペースをコントロールしながら周回を重ねていき、最終的にその差は5周まで拡がったた。3年連続でアンカードライバーを務めた中嶋が、2020年ル・マン24時間レースのフィニッシュラインをトップで通過。サルト・サーキットにおいて最も成功した日本人ドライバーとしての地位を確固たるものとした。

    コンウェイと小林、ロペスの7号車は、レース復帰後追い上げを図ろうとしたが、何かにヒットして車両フロアにダメージが及んだことで空力的な性能低下が生じていた。しかし、8号車は表彰台を目指し追い上げを続け、ライバルのレベリオン3号車が残り1時間というところでクラッシュし、ピットでの修復を余儀なくされたことで3位へと浮上。優勝した8号車から6周遅れながら、2位のレベリオン1号車とは1周差での3位表彰台獲得となった。

    8号車のドライバーがこの勝利によるポイントを加えたことで、ドライバーズタイトル争いは、11月14日にバーレーンで開催される、2019-2020年シーズン最終戦に持ち越されることとなった。8時間レースのバーレーンでは最大39ポイントの獲得が可能だが、現在首位の8号車と2位の7号車は僅か7ポイント差で、タイトルをかけ、この最終戦に臨むこととなる。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    ル・マン24時間レースへの挑戦というのは、真の耐久性が求められる実に困難なものであると、今回改めて実感しました。我々は、TS050 HYBRIDでル・マンを3連覇するという夢に向かって確固たる決意をもってレースにのぞみ、序盤で8号車に降りかかった逆境も、チームワークで乗り越えました。チーム全員が、素晴らしい仕事をしてくれました。しかしながら、我々は1-2フィニッシュを狙っていたのもまた事実です。素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた7号車のドライバー、メカニック、エンジニアには本当に申し訳なく思います。我々は一つのチームです。彼らの悔しさは、チーム全員の悔しさでもあります。我々が今年のル・マンで経験した嬉しいこと、悲しいことをファンの皆様に現場で直接分かち合うことはできませんでしたが、来年は直接お会いすることができることを願っています。レベリオンの皆様、準優勝おめでとうございます。何度もプッシュされました。本当に尊敬すべきチームです。また、このような世界的な困難な状況にありながらも、我々にル・マンに挑戦する機会を与えてくださったACOにも感謝しています。

    TS050 HYBRID #7号車:
    (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝結果 : 3位 (トップと6周差), 381周、ピットストップ35回、グリッド:1番手、ベストラップ:3:19.357

    小林可夢偉(7号車):
    3位という結果は我々が望んでいたものでも、予想していたものでもありません。我々は今年もここル・マンで非常に速かったのですが、レースというのは残酷です。我々はよく戦いましたし、チームも深夜に迅速な作業で車両を修復してくれました。今回のトラブルは初めてのことですが、それがこのような重要なレース中だったというのは本当に不運でした。しかし、ル・マンではこういうことも起こりえます。8号車と、ハードワークで2台揃っての完走を成し遂げたチームを祝福します。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    ル・マンの勝利の女神は今年も我々には微笑んでくれませんでした。TOYOTA GAZOO Racingが3連覇を達成したことは喜ぶべきことですが、我々7号車の側からすると、また勝利を逃してしまったような感じです。また、これによりチャンピオン争いの状況が大きく変わってしまったことも残念です。ひとつのレースで2つの大きなダメージを負ってしまいました。我々は常に良いレースをするためにここに来ていますが、いつも何かに邪魔されているようです。とはいえ、8号車が勝ったことはチームにとって良かったですし、彼らは素晴らしい戦いぶりでした。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    まずは、チームと8号車のクルー、おめでとう。このようなビッグレースを3連覇するというのは、TOYOTA GAZOO Racingにとっても大変な偉業です。このレースに向け、チームは昼夜なくハードに働いてきました。マイクと可夢偉を含む誰もが素晴らしい働きをしましたし、私自身もその一部だったと思います。今回は運に恵まれず、我々の7号車にとって望んでいた結果にはなりませんでした。本当に速かっただけに、勝てなかったのは残念ですが、挑戦を続けます。

    TS050 HYBRID #8号車
    (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー)
    決勝結果 : 1位, 387周、ピットストップ36回、グリッド:3番手、ベストラップ:3:19.762

    中嶋一貴(8号車):
    TS050 HYBRIDでの最後のル・マンで勝つことができたことは格別ですし、3連覇達成というのも素晴らしいです。我々の今日のレースは浮き沈みの激しい展開でしたが、7号車のクルーも含め、全員が本当に素晴らしい働きをしました。どういうわけか、我々は他の車よりも運に恵まれているようです。7号車がトラブルに見舞われたときは、TOYOTA GAZOO Racingとしてレースに勝つことが全てだったので、その後はとてもタフなレースになりました。それだけに勝利を達成することができ、このチームの一員でいられたことが本当に嬉しいです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    最高の気分です。チームメイトと、そしてチームがこの様な素晴らしい成果を成し遂げてくれました。ここル・マンでは、レースの流れはあっという間に変わります。レースが始まったときは、スローゾーンのタイミングやタイヤのパンク、ブレーキ冷却のトラブルなど、あらゆる災厄が私に襲いかかってきているように感じました。しかしその後、突然状況は好転して我々は首位に立ち、まもなく後続に5周差をつけるまでになりました。今年のル・マンは、レースは最後まで何が起こるか分からないということを改めて教えてくれました。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    チームメイトと、チーム全てを誇りに思います。このチームに加わったばかりの時は、学習の連続でした。セブ(ブエミ)と一貴のおかげで、この複雑なレースカーを速く走らせることができるようになりました。今日は序盤、幾つかのトラブルに見舞われましたが、支えてくれた最高のメカニックやエンジニアのおかげで、その後は完璧なレースでした。全てが上手く行き、TOYOTA GAZOO Racingには本当に感謝しています。

    WEC 第7戦 ル・マン24時間 決勝結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    387
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    382 5 Laps
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    381 6 Laps
    4 3 ロマン・デュマ
    ルイ・デレトラズ
    ナタナエル・ベルトン
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    381 6 Laps