カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • トヨタ、ポルティマオでのWEC走行テストに平川亮の参加を決定

    トヨタ、ポルティマオでのWEC走行テストに平川亮の参加を決定

    トヨタは、今シーズンSUPER GT、スーパーフォーミュラに参戦している平川亮が、6月にポルティマオで行われるTOYOTA GAZOO Racing WECチームの走行テスト(6月15-17日)に参加することを発表した。

    平川亮は、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(現TGR-DC)出身で、今シーズンはSUPER GTのGT500クラスにTGR TEAM KeePer TOM’Sから、スーパーフォーミュラにcarenex TEAM IMPULからそれぞれ参戦している。

    2017年には史上最年少でSUPER GTの年間チャンピオンを獲得、2016、2017年にはヨーロピアン・ル・マンシリーズに参戦し、ル・マン24時間レースにも出場。レーシングドライバーとして着実にキャリアを積んでおり、様々なレースでその速さや安定性を示している。

    トヨタは、今回の走行テストへの参加を通して、平川亮が将来につながる多くの経験を積むことを期待している。

    なお、本テストへの参加により、新型コロナウイルス感染症に関する水際対策措置としての帰国後14日間の自宅待機が求められるため、平川亮は6月19-20日に開催されるスーパーフォーミュラ第4戦(菅生)は欠場する。

  • トヨタ 豊田章男社長 「GR010 HYBRIDの可能性を見せてくれた」

    トヨタ 豊田章男社長 「GR010 HYBRIDの可能性を見せてくれた」

    TOYOTA GAZOO Racing チームオーナーであるトヨタの豊田章男社長が、2021年のFIA 世界耐久選手権(WEC)の第1戦 スパ6時間レースにおける新型ハイパーカー『GR010 HYBRID』のデビュー戦勝利についてコメントを発表した。

    5月1日(土)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの新型ハイパーカー、GR010 HYBRID 8号車がデビュー戦勝利を挙げた。

    7号車も3位で6時間を走り抜き、トヨタは2台揃っての表彰台獲得を果たした。

    ■豊田章男
    我々が日々続けているのは、もっといいクルマづくりです。
    ドライバーが安心安全に、そして運転を楽しみながら、ゴールに到着できるようなクルマを目指しています。
    その中でも、スポーツカーはさらに “速さ” と “強さ” が必要だと思います。

    FIA世界耐久選手権で、市販車により近いクルマで競うハイパーカークラスが始まりました。
    TOYOTA GAZOO Racingは、新たにGR010 HYBRIDというレースカーで、そのクラスに挑戦を始めました。
    週末に、その開幕戦となるスパ・フランコルシャン6時間レースが開催され、2台のGR010 HYBRIDが初めて耐久レースという厳しい道を走り始めました。

    その初めての道でこのクルマに関わったメンバーたちは、GR010 HYBRIDの “速さ” と “強さ” の可能性を見せてくれたと思います。
    1周のタイムを競う予選では7号車の小林可夢偉が2分0秒747という素晴らしいタイムでこのクルマの “速さ” を見せてくれました。ポールポジションでスタートした7号車の可夢偉やホセ、マイクは途中のアクシデントもあり決勝では3位となりましたが、一貴、セブ、ブレンドンの8号車はトップを走り続け6時間を走り切る “強さ” を見せてくれました。

    何が起こるかわからない初レースで、このクルマの “速さ” と “強さ” の可能性を感じさせてくれた6人のドライバーたちとチームのメンバーに感謝したいと思います。

    ただ、我々は “速さ” “強さ” “安心” “安全” その全てを今後も示し続けそして高め続けていかないといけません。
    レースはこれからも続きます。24時間レースもあります。
    どんな道でも走り続けられるクルマづくりをこのまま続けていってもらいたいと思います。
    そしてこのクルマで鍛えたものをお客様にお届けできるようにしてまいりたいと思います。

    ファンの皆さま、
    初戦を見守っていただきありがとうございました。
    これからもTOYOTA GAZOO Racingのもっといいクルマづくりを見守っていただければと思います。

    皆さま、よろしくお願いします。

  • WEC:トヨタ GR010 HYBRID 8号車がデビューウィン!

    WEC:トヨタ GR010 HYBRID 8号車がデビューウィン!

    5月1日(土)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの新型ハイパーカー、GR010 HYBRID 8号車がデビュー戦勝利を挙げた。7号車は3位で6時間を走り抜き、2台揃っての表彰台獲得を果たした。

    GR010 HYBRID 8号車のセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーは、6時間を通し、非常に僅差かつドラマチックな首位争いを展開。最後は2位のアルピーヌ36号車からの猛追を凌ぎ切り、ハイパーカー時代初レースの勝者として歴史に名を残すこととなった。

    新たなハイパーカー時代の開幕戦は、随所でドラマチックなバトルが展開されるレースとなった。WECのディフェンディングチャンピオンであるマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスがドライブしたGR010 HYBRID 7号車は、数々のトラブルに見舞われながらも3位でチェッカーを受けた。

    この勝利により、TOYOTA GAZOO RacingはWECのスパ戦で5連覇を達成。3年連続での世界チャンピオン獲得を目指す。

    午後1時半、快晴のスパ・フランコルシャンでWEC新時代開幕戦のグリーンフラッグが振られた。ポールポジションの7号車コンウェイは出場車両31台の先頭を切ってスタート。そのすぐ後にブエミの8号車が続きました。8号車は11周目に7号車をかわし首位に浮上。2台のGR010 HYBRIDが首位を争う後方からは、ライバルのアルピーヌ36号車が離れることなく追走する形となった。

    最初のピットストップで早くもドラマが起こった。先にピットインしたコンウェイの7号車はピットアウト時に手間取りタイムロス。翌周、8号車がピットへと向かった。

    8号車はこのピットで、今季より新たに導入された、給油時には最低35秒間給油ノズルが刺さっていなくてはならないという規則よりも僅かに早く給油ノズルを抜いてしまったため、次のピットストップ時に30秒間のペナルティを科されることとなってしまった。

    次のピットインで7号車はコンウェイからロペスへとドライバーチェンジ。ここでアルピーヌ36号車の先行を許すこととなった。レースが折り返しを迎える頃、ロペスは首位36号車との差を数秒へと猛追。ハートレーへと交代し、30秒のペナルティを消化した8号車はその後方3位で続いた。

    ハイパーカークラスの激しいバトルは続き、更なるドラマが待ち受ける。猛追を続けていた7号車のロペスが、GTクラスの車両と接触し、車両前部に軽いダメージを負ってしまった。この7号車を引き継いだ小林は、レースが残り2時間を切ったところでコースオフを喫し、グラベルエリアの砂の上でストップ。7号車はオフィシャルの車両に引き出され、レースへと復帰したが、3位へと順位を落としてしまった。

    ハートレーから8号車を引きついた中嶋が首位の36号車との差を詰めていく一方で、7号車は先のGTクラス車両との接触によりドライブスルーペナルティを科されることとなり、優勝争いからは脱落してしまった。

    最後の給油ピットストップで、8号車はブエミへと交代。終盤も着実な走りで2位36号車との差を守り切り、1分7秒196差でトップチェッカー。7号車は1周遅れの3位でフィニッシュした。

    GR010 HYBRIDの勝利により幕を開けたハイパーカーによるバトルはさらに激しさを増し、次戦は来月、WEC初開催となるポルトガルで、ポルティマオ8時間レースとして行われる。

    WEC:トヨタ GR010 HYBRID 8号車がデビューウィン!新たなハイパーカー時代初レースを歴史的勝利で飾る / 2021年 第1戦 スパ6時間

    村田久武(TOYOTA GAZOO Racing WEC チーム代表)
    今日のレースは、チームにとって予測のできないドラマチックな展開になりました。ハイパーカーが新たな時代の競争の激しいカテゴリーとなり、世界中のファンの皆様の期待に添えられることを望んでいました。今後も接戦が多くみられる、エキサイティングな展開となることを望んでいます。世界的に大変な時期にもかかわらず安全にレースできる機会を与えてくれたWECとレース主催者に感謝いたします。我々はいくつかの難しい問題に直面しましたが、メカニック、エンジニア、またドライバーたちの大変な努力のおかげで、表彰台の中央で耐久レースの新時代を迎えることができました。レースウィーク中も困難な状況が多数ありましたが、チームは決してあきらめない姿勢を貫きました。実際に可夢偉は、コースを外れ、グラベルにスタックしてしまった後も、わずか数周でトップ車両を追い抜き、この姿勢を体現してくれました。今日のレースは、我々の次世代レーシングハイブリッド技術の力強いスタートになりましたが、引き続きGR010 HYBRIDの改善を続け、学び続けていきます。 今回スパ戦は、決して順風満帆なレースウィークではありませんでしたが、ただ、改善すべき点を浮き彫りにできたので、次戦前、特にル・マン前までにしっかり対応をしていきます。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    スタートは良かったのですが、厳しいレースになってしまいました。コースアウトした際、タイヤをロックさせてしまいましたが、車両を何かにヒットさせることは避けられました。不運にもこの時にグラベル上で動けなくなってしまい、レスキューカーにコースに戻して貰うまで待たなければなりませんでした。それまで我々のペースは良く、十分に勝利を狙える位置にいただけに残念です。今日は幾つかのトラブルがありましたが、まだまだGR010 HYBRIDの性能を最大限に引き出すための学習途上だと言うことがわかりました。いいパフォーマンスを示すことはできたと思いますが、幾つかまだ改善すべき点が残っています。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    レース中盤まではとても順調だっただけに、このような結果に終わりとても残念です。幾つかのトラブルに見舞われ、優勝争いからは脱落してしまいました。ドライブスルーペナルティだけなら取り戻せた可能性もありましたが、可夢偉のコースオフで周回遅れになってしまったことで表彰台が精一杯でした。我々はディフェンディングチャンピオンとして勝利でシーズンのスタートを切りたかったので、残念な結果ですが、みんな良くやってくれました。素晴らしいパフォーマンスを見せた8号車と、GR010 HYBRIDのデビュー戦で勝利を勝ち取るに値する仕事を成し遂げたチームに祝福を贈ります。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    まずチームとしての結果には満足しています。最初から決勝まで、浮き沈みの激しいレースウィークでしたが、重要なのはシーズンの開幕戦で、2台が表彰台に上がり、TOYOTA GAZOO Racingが勝利を挙げられたということです。8号車は素晴らしいレース展開をしていました。我々7号車は、十分に勝てるペースだと感じており、レースでも序盤はやや優位に戦えました。しかし、幾つかのアクシデントでそれを失ってしまいました。GTカーとの接触は後悔しています。とても難しい状況でした。今日の結果からは学ぶべきことが沢山あります。我々には今日のレースで勝てるスピードがあったということをポジティブに受け止め、次戦以降も頑張ります。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    TOYOTA GAZOO Racingのハイパーカーでの最初のレースで勝てたことを誇りに思います。我々はチームとして決勝レースで本当に良い仕事ができたと感じています。チームと全てのクルーと共にこの勝利を祝いたいと思います。なかなか一筋縄ではいかないレースでしたが、ドライバーとしてやるべきことをこなしました。コース上での追い抜きは非常に難しく、ミスをしやすい状況で、アルピーヌや何台かのLMP2カーといった強力なライバルと戦うのは容易ではありませんでした。そんな中で、ミス無く自分たちの役割を上手くこなすことができ、満足しています。一時はどうなるかと思っていただけに、素晴らしい結果です。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    ハイパーカー時代の最初のレースで勝つことができて最高の気分です。このレースに臨むにあたっての、我々へのプレッシャーは大変なものでした。7号車がポールポジションを獲得し、8号車が勝てたというのは素晴らしいことですし、我々がそれを成し遂げられて本当に嬉しいです。この大変な挑戦に向けて、チームはこの数週間ハードワークをこなし、多くのテストを重ねてきましたが、その全てがこの勝利で報われました。しかしまだまだ多くの面で改善が必要なことも分かっており、まだスタートは切られたばかりです。やるべきことは沢山あり、すぐにでも戻って作業を始めなければなりませんが、今日は少しだけ勝利を祝いたいと思います。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    この新たなハイパーカー時代を勝利でスタートすることができて素晴らしい気分です。挑戦無くしてこの結果はありませんでした。ドライバーとしてはとにかくミスを犯さないことを心掛け、周回毎に学ぶことがありました。GR010 HYBRIDでの、ダブルスティントの対応やコース上のトラフィック対処といった、昨年までのクルマよりもとても難しくなった課題についても、さらに理解を深めていかなくてはなりません。とはいえ、この初勝利は本当に嬉しいです。チャレンジングなレースでしたが、とても楽しめました。

    WEC 第1戦 スパ6時間 決勝結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    162
    2 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・マトムート/
    アルピーヌ A480-Gibson
    162 1:07.196
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    161 1 Lap
    4 22 フィリップ・ハンソン
    ファビオ・シェーラー
    フィリペ・アルバカーキ
    ユナイテッド・オートスポーツ/
    Oreca 07-Gibson
    161 1 Lap
    5 38 ロベルト・ゴンザレス
    アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
    アンソニー・デビッドソン
    イオタ/
    Oreca 07-Gibson
    160 2 Laps
    6 28 ショーン・ゲラエル
    ストフェル・バンドーン
    トム・ブロンクヴィスト
    イオタ/
    Oreca 07-Gibson
    160 2 Laps
  • ハイパーカー初の予選でトヨタ GR010 HYBRIDが最前列1-2グリッドを獲得

    ハイパーカー初の予選でトヨタ GR010 HYBRIDが最前列1-2グリッドを獲得

    4月30日(金)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで、2021年FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得。中嶋一貴がアタックした8号車が2番手で続き、2台のGR010 HYBRIDはこの歴史的ハイパーカーデビューレースを、最前列グリッドから並んでスタートすることとなった。

    今季よりWECの予選フォーマットは改訂され、一人のドライバーがアタックしたタイムで決勝のスターティンググリッドが決定される。マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブする7号車では、小林可夢偉が予選アタックを担当し、2分0秒747という素晴らしいタイムをマーク、またセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーが駆る8号車は中嶋一貴がアタックし、チームメイトから0.519秒遅れの2番手タイムとなり、TOYOTA GAZOO Racingにとっては完璧な予選セッションとなった。

    小林可夢偉のアタックでポールポジションを獲得した7号車は選手権ポイント1点を獲得。TOYOTA GAZOO Racingはスパ戦5連覇へ向けて準備を整えた。

    今週、TOYOTA GAZOO Racingはベルギーのスパにおいて月曜日から通算約15時間に渡るテストと練習走行セッションを精力的にこなした。7号車は技術的なトラブルに見舞われ、貴重な時間をロスしたが、チームは車両のセットアップとGR010 HYBRIDの制御に関する作業をしっかりと続けてきた。

    これまでの練習走行では他クラス車両とのラップタイム差は僅かだったが、注目の予選では、小林可夢偉と中嶋一貴は最低限の燃料を搭載し、新品タイヤで予選セッション開始と同時に先陣を切ってコースインすると、他車がいないクリーンなアタックラップで2台揃ってライバルを大きく引き離すタイムをマークして見せた。

    ハイパーカー時代の幕を開ける、2021年シーズン開幕戦スパ6時間の決勝レースは、5月1日(土)現地時間午後1時半(日本時間午後8時半)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    ハイパーカーでの初予選でポールポジションを獲得できたことを本当に誇りに思います。今日までの道のりは簡単ではなく、今週も幾つかのトラブルに見舞われ、完璧とは言えませんでした。しかし予選では全てをかけてアタックし、GR010 HYBRIDもとても好調でした。燃料の少ない状態でのアタックは初めてでしたが1周目から素晴らしい走りができ、素晴らしい仕事でGR010 HYBRIDを仕上げてくれたチームには本当に感謝しています。新しいハイパーカーのルールの中で、ゼロからレースカーを作り上げるというのはとても難しいチャレンジでしたが、このラップタイムでそれに応えられたのは良かったと思っていますし、このクルマの開発の一員として貢献できていることを嬉しく思います。明日はさらにチャレンジングな一日になるでしょう。特にタイヤの摩耗についてはまだ克服しなければならないことが沢山あります。まずは信頼性を確保し、最優先事項はレースを確実に完走することです。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    私自身のアタックラップは完全にクリーンとは言えませんでした。GR010 HYBRIDはとても好調で、新品タイヤでのハンドリングも満足で、予選アタックを楽しむことができました。ただ、もう少しタイムは縮められたと思います。プロローグ・テストが始まったときに比べれば、クルマへの満足度は高まっていますし、コースの路面コンディションも向上しています。感触は良くなっていますが、1セットのタイヤで2スティント走る決勝レースはとても難しくなると思います。判断を間違わず、優勝争いをすること、それが我々の目標です。この週末の各走行セッションを通して見ると、我々のロングランでのペースが良いときもあれば、7号車の方が速かったときもあり、予想は難しいです。しかし、もちろん決勝レースでは優勝を目指してGR010 HYBRID同士ハードに戦えることを臨んでいます。

    WEC 第1戦 スパ6時間 公式予選結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2:00.747
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2:01.266
    3 22 フィリップ・ハンソン
    ファビオ・シェーラー
    フィリペ・アルバカーキ
    ユナイテッド・オートスポーツ/
    Oreca 07-Gibson
    2:02.404
    4 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・マトムート/
    アルピーヌ A480-Gibson
    2.02.652
    5 26 ロマン・ルシノフ
    フランコ・コラピント
    ニック・デ・フリース
    G-DRIVE RACING/
    Aurus 01-Gibson
    2:02.984
    6 29 フリッツ・ヴァン・イアード
    ギド・ヴァン・デル・ガルデ
    ヨブ・ファン・ウィタート
    レーシング・チーム・
    ネーデルランド/
    Oreca 07-Gibson
    2:03.435
  • トヨタ 2021年 開幕戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習レポート

    トヨタ 2021年 開幕戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習レポート

    トヨタはFIA世界耐久選手権(WEC)タイトル防衛を目指し、この週末ベルギーで行われる開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースに臨む。4月29日(木)、初日の公式練習が行われ、多くのチームによる総合優勝争いが予想されるWEC2021年シーズンのスタートが切られた。

    トヨタが今季に向けて開発した4輪駆動のル・マンハイパーカー GR010 HYBRIDは、今週月曜、火曜に行われたプロローグ・テストに続き、2021年最初のWEC公式走行セッションである公式練習1回目に参加。

    2台のGR010 HYBRIDは5月1日(土)に行われる決勝レースへ向けての車両最適化及び空力とメカニカル面でのセットアップ評価を行った。公式練習1回目の結果は、上位11台のラップタイムが1秒以内と、非常に接近した内容になった。

    昨シーズンの世界チャンピオンであるマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は2分4秒574の7番手でこの日のセッションを終え、ル・マンウィナーであるセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの8号車は2分4秒947で10番手となった。

    今週前半に行われたプロローグ・テストで見せた、LMP2クラス車両の速さはこの日も続き、新たなレギュレーションにより昨年までのLMP1クラス車両よりもパフォーマンスを抑えた新型ハイパーカーを上回るタイムをマーク。LMP2クラス車両が総合優勝争いに加わる可能性を示した。この日の最速タイムはLMP2クラスのユナイテッド・オートスポーツ 22号車の2分4秒083だった。

    29日(木)の初日は、1回の公式練習セッションのみが行われたが、空には雲が重く立ちこめ、セッション開始時の気温は摂氏6度と、今週月曜日と火曜日に行われたプロローグ・テストよりも低いコンディションだった。GR010 HYBRIDはこのプロローグ・テストで、2台の合計290周を走破し、テストプログラムを完了している。

    プロローグ・テストのあと、エンジニアはドライバーと共にデータを分析し、1周7.004kmの伝統あるスパ・フランコルシャン・サーキットでのセットアップ改良を目標に懸命な作業を続けてきた。この日はセッション終盤に5分間の赤旗中断があったものの、2台のGR010 HYBRIDは順調に周回をこなし、合計67周、469kmを走破。エンジニアに有用なデータをもたらした。

    チームは明日30日(金)も2度の公式練習セッションをこなし、夕方に行われる予選に挑む。現時点で上位勢のタイム差はほとんどないため、僅差でのポールポジション争いが予想される。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    今日はあまり多く走れなかったので、自分たちの立ち位置を明確に把握するのは難しいですが、プロローグ・テストでも同じような状況だったので驚くことではないです。我々7号車はプロローグ・テストでもあまり走れなかったということもあり、もっとロングランして、GR010 HYBRIDを把握していくことが必要だと思っています。これまでのところ、7号車にとっては理想的なレースウィークにはなっていませんが、明日も改善のために全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    今日はコースに戻れて嬉しいです。あまり周回を稼げたわけではなかったですが、感触は良かったです。何度かのロングランを試しましたが、順調でしたし、今日のようなより寒いコンディションでも車両バランスはさらにいい感触でした。まだやるべきことはありますし、明日の予選までに何ができるか楽しみです。ここスパではLMP2カーが強いですが、スパでのレースウィーク、これから何が起こるかまだ分かりません。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    プロローグであまり走れなかった分、今日は走行距離を伸ばせたのは良かったです。ラップタイムはシミュレーションでの予測通りとなりました。ここスパはタイヤ、車両どちらにとっても特殊なサーキットなので、車両の把握を深めるため、まだセットアップやタイヤについて学んでいる途中ですが、着実に進歩を遂げています。明日も順調にセッションをこなすことが最優先です。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    今日はまずまずな一日でした。LMP2カーとの比較では僅かに遅れを取っていますが、プロローグ・テストの時よりも感触はいいですし、このような挑戦も悪くありません。幾つかの解決策を見つけましたし、感覚的にはむしろポジティブです。ニュータイヤで何周かしたのも役立ち、バランスも良くなりました。GR010 HYBRIDの感触は改善されていて、扱いやすくなっていますが、まだやるべきことは残っています。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    公式シーズンの開幕を迎え、多くの周回を重ねることができてうれしいです。再びWECの舞台でドライブできて幸せですし、ラップタイムこそ期待通りではなかったとしても、セットアップは順調に進んでいると感じています。今日はずっとドライで走れたのも良かったです。ドライ路面であるだけでも嬉しいですが、これが週末まで続いてくれることを祈っています。良いデータも得られたので、明日へ向けて改良を進めます。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    予定通りに走ることができ、とても順調なセッションでした。幾つかセットアップの変更を試しましたが、今日は曇り空で、コースコンディションがプロローグ・テストの時とは異なりましたし、今後もどうなるか分かりません。プロローグ・テストのあと、異なるセットアップを試していますが、それらが車両バランスにどう影響するかを分析する必要があります。これら作業の全てが、GR010 HYBRIDに慣れ、決勝レースへ向けて改善していくために必要なプロセスです。

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 22 フィリップ・ハンソン
    ファビオ・シェーラー
    フィリペ・アルバカーキ
    ユナイテッド・オートスポーツ/
    Oreca 07-Gibson
    27 2:04.083
    2 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・マトムート/
    アルピーヌ A480-Gibson
    33 2:04.335
    3 70 エステバン・ガルシア
    ロイック・デュバル
    ノルマン・ナト
    リアルチーム・レーシング/
    Oreca 07-Gibson
    8 2:04.471
    4 28 ショーン・ゲラエル
    ストフェル・バンドーン
    トム・ブロンクヴィスト
    イオタ/
    Oreca 07-Gibson
    30 2:04.475
    5 21 ヘンリク・ヘドマン
    ファン・モントーヤ
    ベン・ハンリー
    ドラゴンスピード USA/
    Oreca 07-Gibson
    33 2:04.482
    6 29 フリッツ・ヴァン・イアード
    ギド・ヴァン・デル・ガルデ
    ヨブ・ファン・ウィタート
    レーシング・チーム・
    ネーデルランド/
    Oreca 07-Gibson
    34 2:04.491
    7 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    32 2:04.574
    10 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    35 2:04.947
  • アロンソ 「F1はインディカーやWECより即座で対応するのが難しい」

    アロンソ 「F1はインディカーやWECより即座で対応するのが難しい」

    フェルナンド・アロンソは、F1はインディカーやWECと比べて即座で対応することが難しいが、今後それらのカテゴリーで学んだ教訓を生かしたいと考えている。

    2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、過去2年間F1から離れて他のカテゴリーに参戦した後、アルピーヌF1チームとともにF1に復帰した。

    その期間でフェルナンド・アロンソは、2018年と2019年にトヨタとル・マン24時間レースを2回制し、WECのチャンピオンを獲得。デイトナ24時間で優勝し、インディ500に2回挑戦、さらに昨年はダカールラリーにも出場した。

    フェルナンド・アロンソは、より完成されたドライバーに近づくために他のカテゴリーに探究に乗り出したが、F1にはグランプリ週末の規律だったルーチンがあり、F1外の方が即興で行うことがより簡単であることに気づいたと語る。

    「F1以外にも、他の経験から学べることはたくさんある」とフェルナンド・アロンソは語った。

    「F1は非常に閉鎖的な環境であるため、2週間ごとに同じことを繰り返し、2週間ごとにまったく同じルーチンを繰り返す。ドライビングスタイルは何年にもわたって同じようになり、ある意味でチームの指示に従うだけだ」

    「チームは車内のすべてを最適化し、ドライバーもドライングスタイルも最適化しているので、彼らはタイヤを節約する場所、バッテリーのエネルギーを節約する場所、バーンアウトを実行する場所、スタート前にどれくらい多くのことを行うかなど、何をすべきかを教えてくれる」

    「すべてがコントロールされているので、F1の週末に多くのことを即興で行うことはできない」

    フェルナンド・アロンソは、耐久レースの複数クラスで混走とチームメイトとマシンを共有するという要素、そして、インディ500のより深いレース準備が、彼にどのような新しいスキルを教えてくれたかを説明した。

    「耐久レースでは、他のどのレースカーよりもはるかに自分らしくいなければならない。すべてのラップで、ラップの異なる場所、異なる時間帯にトラフィックがある」

    「マシンに飛び乗るたびに、チームメイトともっと多くのことを共有する必要がある。耐久レースでは、F1よりもはるかに多くのチームワークがあるので、学ぶことがあるし、モータースポーツでの将来の冒険のための異なるアプローチが得られる」

    「インディカーでも同じだけど、インディ500のレース準備という点で、セットアップに関して到達しなければならない詳細レベルは、どのF1イベントよりもはるかに高いと思う」

    「マシンは同じだし、細かい部分がドライビングスタイル、パフォーマンス、オーバーテイクの機会に影響を与える可能性がある。次の2、3周で起こることのいくつかを予測する必要がある」

    「異なるカテゴリーで学べる多くの教訓があるし、F1や将来に適用できることを期待している」

  • トヨタ、ハイパーカー『GR010 HYBRID』でシーズン前テスト完了

    トヨタ、ハイパーカー『GR010 HYBRID』でシーズン前テスト完了

    トヨタは、4月26日(月)と27日(火)の2日間にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われた2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)プロローグ・テストを完了した。

    今季より投入される新型のハイパーカー『GR010 HYBRID』は、26日(月)のプロローグ・テスト初日に、新たなレギュレーション下におけるライバル車両と初めて対峙することとなった。

    トヨタはこのテストで、準備していた多くのテスト項目をこなした。今回の主な目的は、この週末に迫った2021年開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースへ向けた、車両ハンドリングとセットアップの改良だった。

    昨シーズンの世界チャンピオンである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名はGR010 HYBRID 7号車、昨年のル・マン24時間レース覇者であるセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの3名は8号車のステアリングを握った。

    トヨタは冬季オフシーズン中のテストでまずGR010 HYBRIDの特性を把握し、その後セッティングの微調整を行った上で、2021年WECシーズン開幕前公式イベントとなる、このプロローグ・テストに臨み、また、このテストは新たなハイパーカーが他の全てのカテゴリーの車両と共にコースを走る初の機会にもなった。

    このテストには合計35台が参加。この中には、ハイパーカーカテゴリーのGR010 HYBRIDと直接のライバルとなるアルピーヌのLMP1カー、そしてLMP2プロトタイプカーと市販車ベースのGTカーまで、様々な性能レベルの車両が含まれる。

    26日(月)のテストセッションでは、7号車が油圧及び電気系のトラブルで走り出しが遅れ、パーツ交換のためピットガレージで時間を多く費やしてしまった。一方で8号車は、GR010 HYBRIDで初めて走るスパ・フランコルシャンでのタイヤ評価やセットアップ比較のために忙しい日となった。

    GR010 HYBRID 7号車にとって初日は厳しいものとなったが、2日目の27日(火)は全てのドライバーが走行し、GT車両との接触で修復に若干の時間を取られたものの、セットアップ及びタイヤ評価を順調にこなした。

    この2日間を通して、LMP2車両がハイパーカーカテゴリーと同等の速いラップタイムを記録し、総合トップタイムもLMP2車両だった。これは新たなハイパーカーの性能域が、昨年までのLMP1カーとは異なることを示している。

    トヨタは今回のプロローグ・テスト後スパ・フランコルシャンに留まり、28日(水)もシーズンを迎える開幕戦での走行セッションへ向けた準備を進めていく。開幕戦スパ6時間レースは29日(木)に練習走行が開始され、30日(金)には練習走行のあとに予選が行われる。ハイパーカー新時代の幕を開ける、6時間の決勝レースは5月1日(土)の現地時間午後1時半(日本時間午後8時半)にグリーンフラッグが振られる。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    スパに戻って来て、ようやくシーズンのスタートを切ることができて素晴らしい気分です。我々7号車にとってはタフな2日間でしたが、大変な作業でコースへと戻してくれたメカニックとエンジニアに感謝しています。月曜日、車両がガレージにいるのを見るのはもどかしかったですが、彼らは決して諦めずに修理してくれて、おかげで最終的には決勝レースに役立つ有用なデータを得ることができました。チームとして多くを学びましたし、車両のバランス改善にもとても役立ちました。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    我々7号車は当初ガレージで待機という厳しいスタートとなりましたが、メカニックの素晴らしい動きでコースに戻ることができ、幾つかトラブルもあったものの、2日目は多くの走行をこなすことができました。バランスも良く、レースペースで重要な安定性や信頼性への作業も進められました。2日目が順調だったおかげで多くのデータを得られたので、それを活かして木曜日からの走行でさらに改良を進めたいと思っています。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    レースの現場に戻ることができて本当に嬉しいです。もうすぐ5月になろうかという時期で、昨年の最後のレースからずいぶん長い時間が経ちました。耐久レースはタフなスポーツで、我々は常にもっと多くの周回を重ねたい、更なる準備をしたいと望んでいるものですが、クルマに乗っている時間は順調でしたし、感触も良かったです。他の車両と一緒に走ることのできたこのテストは有意義でした。1台でコースを走っていると、常に同じラインで、同じ場所でブレーキングすることになります。多くの他の車両と走るとそれは不可能で全く別物になりますし、シーズンに向けてとても良いトレーニングになりました。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    プロローグ・テストは、他の多くの車両と一緒にコースを走るチャンスという意味でも、我々のオフシーズンテストにおいてとても重要な役割を果たしています。決勝レースへの準備の段階で、他の車両と一緒にテストする方が良いのは明らかです。単独走行では、遅い車両への対応や、タイヤのパフォーマンスを適切に保つことを学ぶのが難しいです。この2日間のテストでも、多くの接触やアクシデントが発生したように、多くのカテゴリーの混走は容易ではありませんが、レースのためにはこのような練習が必要です。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    2日間を通して改良のために様々な取り組みを試し、多くのデータを得ることができました。天候がどうなるかわかりませんが、週末のレースでさらに力強いパフォーマンスを見せられるよう、クルマの改良に全力を尽くします。最後のレースからずいぶん時間が経ってしまったこともあり、容易ではない他カテゴリーの車両との走行の練習が少しでもできたのは良かったです。この2日間、コース上で多くのアクシデントが発生しましたが、我々の車両はトラブル無く進めることができたので、あとは決勝レースへ向けての改善に集中するだけです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    ようやくWECのパドックに活気が戻り、コース上に全ての車両が並んでいるのを見られて最高です。この2日間のプロローグ・テストは好天に恵まれました。スパ・ウェザーが変わりやすいのはよく知っていますが、週末までこのまま天候がもってくれることを祈っています。我々はオフシーズンのテストや準備で多くの時間を費やしてきましたが、今回がGR010 HYBRIDにとって初めて他のカテゴリーとの混走だったので、その中で順調に走れて良かったです。ハイパーカー時代としての新たなシーズン開幕が楽しみです。

    WEC プロローグ・テスト 2日間総合結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 26 ロマン・ルシノフ
    フランコ・コラピント
    ニック・デ・フリース
    G-DRIVE RACING/
    Aurus 01-Gibson
    233 2:04.168
    2 22 フィリップ・ハンソン
    ファビオ・シェーラー
    フィリペ・アルバカーキ
    ユナイテッド・
    オートスポーツ/
    Oreca 07-Gibson
    197 2:04.284
    3 38 ロベルト・ゴンザレス
    アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
    アンソニー・デビッドソン
    イオタ/
    Oreca 07-Gibson
    218 2:04.582
    4 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    205 2:04.669
    5 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    85 2:04.708
    6 29 フリッツ・ヴァン・イアード
    ギド・ヴァン・デル・ガルデ
    ヨブ・ファン・ウィタート
    レーシング・チーム・
    ネーデルランド/
    Oreca 07-Gibson
    138 2:04.775
  • トヨタ、新世代ハイパーカー『GR010 HYBRID』が開幕戦スパ6時間でデビュー

    トヨタ、新世代ハイパーカー『GR010 HYBRID』が開幕戦スパ6時間でデビュー

    5月1日(土)にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われるスパ6時間レースは、2021年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦であると共に、ル・マン24時間レースへとつながる耐久レースがハイパーカーで争われる、新たな時代の幕開けでもある。

    TOYOTA GAZOO Racingはこのスパ6時間レースに新型ハイパーカー『GR010 HYBRID』で臨む。

    1980年代から90年代にかけて活躍した、伝説的なグループCカーの直系の後継者とも言えるLMP1カーの時代が終わり、耐久レースのトップカテゴリーはル・マン・ハイパーカーの新時代へと移る。

    WECの世界チャンピオンを勝ち取り、ル・マン24時間レースを3度制覇したTOYOTA GAZOO Racingは、2021年最初のマニュファクチャラーとして、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスと共にハイパーカーのグリッドに並ぶことになる。そして今後はアウディ、フェラーリ、プジョー、ポルシェといったライバルもこの戦いに加わる予定となっている。

    プレシーズンの充分なテストプログラムにより、新型ハイパーカー GR010 HYBRIDの実戦デビューへの準備は整っている。チームは世界チャンピオンの防衛と、ル・マン24時間レース4連覇を目指し、昨年と同じドライバーラインナップでシーズンに臨む。

    昨年ワールドチャンピオンに輝いた、チーム4年目のシーズンとなる小林可夢偉、マイク・コンウェイとホセ・マリア・ロペスの3名がGR010 HYBRID 7号車を、そして昨年のル・マン24時間勝者である中嶋一貴、セバスチャン・ブエミとブレンドン・ハートレーの3名がGR010 HYBRID 8号車をドライブする。

    昨年10月の初走行以来、チームは3つのサーキットで合計数千kmに及ぶテスト走行をこなしてきたが、来る開幕戦スパ6時間に向けた総仕上げとして、4月26日(月)と27日(火)の2日間、このベルギーの伝統的なサーキット、スパ・フランコルシャンで行われるプロローグテストに臨む。

    このプロローグテストにおいて、GR010 HYBRIDは初めてライバル車両と同時にサーキットを走ることになる。チームとドライバーにとっては、旧来のLMP1カーとして参戦する直接のライバルであるアルピーヌと初めて相まみえることになり、それはコース上のトラフィックの中で新型車を評価する重要な機会でもある。

    GR010 HYBRIDは、120km/hを超えると前輪に装着された最大272馬力のモータージェネレーターユニットと3.5リッターV6ツインターボエンジンを合わせて680馬力を発揮する4輪駆動として走行できる。燃料消費の制限はない。昨年までの、合計1000馬力を発揮していたTS050 HYBRIDはGR010 HYBRIDよりも162kg軽量だったが、周回ごとの燃料使用量が厳しく制限されていたため、最高速度に影響があった。

    この様に、圧倒的な強さを誇ったTS050 HYBRIDとは大きく異なるGR010 HYBRIDを操るドライバーには、これまでとは異なる操作が要求される。エンジニアにとっても新しいハイパーカーにおいては、特にLMP2カーやGTカーを追い越す際などに、最大限のパフォーマンスを引き出すための調整が必要となる。

    また、コース上でのパフォーマンスだけでなく、サーキットにおけるチームクルーの総人数が43人に制限されるという新たなレギュレーションにも対応する必要がある。そのためには、メカニックとエンジニアクルーに関して、サーキットの現場における高度なサポートを維持しながらも、組織の柔軟かつ大幅な再編成が要求される。開幕戦スパ6時間レースは、このレギュレーションが適応される最初のレースとなる。

    4月26日(月)と27日(火)のトータル12時間にわたるプロローグテストに続き、29日(木)に1回予定されている練習走行でレースイベントが始まる。30日(金)は2度の練習走行と予選が行われる忙しい一日となり、今季より、予選は1台の車両につき1人が1周のみアタックする新たなフォーマットで実施され、翌5月1日(土)に行われる決勝レースのスターティンググリッドが決定される。

    TOYOTA GAZOO Racingは、このスパで2013年に初めてWECのレースを戦って以来、通算5勝をあげている。強力なライバルとの激戦が予想されるが、チームの目標は、最大限のポイントを獲得してシーズンのスタートを切ることだ。

    村田久武(TOYOTA GAZOO Racing WEC チーム代表)
    ハイパーカーによる耐久レースのエキサイティングな新時代が始まりました。ル・マンでは多くのトップチームと競い合うことになります。ファンの皆様はそれを心待ちにしていると思いますし、我々も同じ気持ちです。TOYOTA GAZOO Racingが、この新時代のスターティンググリッドに立てることを誇りに思います。我々のWECプロジェクトの第一段階を締めくくったTS050 HYBRIDでは、レーシングハイブリッド技術の向上に徹底的に取り組み、お客様のための「もっといいクルマづくり」に繋げてきました。ここからは第二段階に入り、将来、もっとエキサイティングなスポーツカーをお客様にお届けできるよう、レーシングハイブリッド技術の限界をさらに押し上げ、再び「ワンチーム」で戦っていきます。GR010 HYBRIDを通して、人を鍛え、技術、プロセスをさらに強化していきます。絶対に負けられないという気持ちで我々をプッシュしてくる競合チームを相手に、決して簡単なシーズンにはならないとは思いますが、私たちは決して諦めません。

    パスカル・バセロン(テクニカル・ディレクター)
    スパ開幕戦は、GR010 HYBRIDがシーズン前テストを終え、生まれたばかりの我々のハイバーカーが新たな段階のスタートを切るということを意味します。我々は2020年10月にポール・リカールでGR010 HYBRIDを初めて走らせて以来、集中的なテストプログラムをこなし、クルマのキャラクターと新たなミシュランタイヤについて着実に学んできました。TS050 HYBRIDと比較すると、車重やパフォーマンスのパラメータに大きな違いがあり、新たに必要となるシステムも全く異なるため、エンジニア、ドライバーの双方ともに短期間で多くのことを学ぶ必要がありました。テストにおいてはよくあることですが、時には順調にいかないこともありました。アラゴンでは3日間のテストデーが予定されていましたが、激しい雪と、悪天候などに妨げられ、予定通りに完了できませんでした。幸運にもシーズンの開幕が遅れたことで、スパの前に更なるテストを行うチャンスができたので、最終的には目標としていた走行距離をこなすことができ、デビュー戦の前に、狙い通りの全てのテスト項目を完了できました。
    GR010 HYBRID 7号車
    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    今の難しい世界状況の中で、またレースができることをとても嬉しく思います。決して理想的な環境ではありませんでしたが、チームは素晴らしい仕事でGR010 HYBRIDの改良を進め、デビュー戦への準備を整えてくれました。我々はテストの中でクルマについて多くを学びました。新型車両投入時にはよくあることですが、予想外の驚きもあるかも知れません。これから実際のレースを戦い、コース上のトラフィックや、ハイパーカークラスの強力なライバルとの中で新型GR010 HYBRIDがどれだけ戦えるのか、その挑戦を楽しみにしています。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    新しいシーズン、そして新たなハイパーカーの時代が始まることにワクワクしています。最高のチームメイトである可夢偉とホセ、そして素晴らしいチームに恵まれ、タイトル防衛という目標に向けて準備は万端です。GR010 HYBRIDでは既に多くのテストをこなしてきていますが、最高の性能を引き出すためにはさらにやるべきことがあり、改良を続けていかなくてはなりません。スパはそのためにも重要なステップであり、レースがとても楽しみです。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    マイク、可夢偉と共にワールドチャンピオンを獲得した昨シーズン最終戦のバーレーンからずいぶん長い時間が経ったように感じます。もちろんその時も最高の気分でしたが、再びレースを戦い、タイトル防衛、そして今度こそル・マンで勝つために戦う時がきました。このような困難な状況下にもかかわらず、チームはハードワークでこのスパに向けてGR010 HYBRIDの準備をしてくれました。全く新しい車両を開発するという挑戦は常に素晴らしい体験ですが、まだその途上です。我々はスパで力強いパフォーマンスを示し、さらに改良していくため努力を続けます。
    GR010 HYBRID 8号車
    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    GR010 HYBRIDでの初めてのレースへ向け、スパに向かうのが楽しみです。この冬はなかなか大変でした。特に僕個人は、幾つかのテストを日本でのレース活動のために休む必要があり、そしてようやく参加できたアラゴンのテストは雪で走れませんでした。このような状況で、全てが順調ではありませんでしたが、チームは懸命な作業でハイパーカー時代の開幕戦へ向け、GR010 HYBRIDを準備してくれました。チームの誰もがこの新たな挑戦を楽しみにしており、もちろん簡単ではないでしょうが、成功すると信じています。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    長い冬季オフシーズンの準備期間を経て、ついにスパでのプロローグとデビュー戦を迎えられるのはとても嬉しいです。新型のGR010 HYBRIDとハイパーカーによる耐久レース新世代を、ファンの皆様もとても楽しみにしていると思います。今年初めから複数回のテストをこなしてきましたが、最初はクルマについて知る事から始め、ル・マンへ向けたセットアップの調整ができるまでに到りました。デビュー戦への準備は万全で、一刻も早くハイパーカーカテゴリーでライバルと戦いたいです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    新たなハイパーカー時代の最初のレースに向けての広範囲で大規模なテストプログラムを終え、充分な準備ができたと感じています。我々チームだけでなく、ファンの皆様の間でも、どんなレースになるのか、どれだけ接近したレースになるのかといった期待が高まっていることでしょう。誰もが素晴らしいサーキットであるスパでハイパーカーによる最初のレースを戦うことを楽しみにしています。

  • バレンティーノ・ロッシ 「フェラーリとのル・マン24時間レース参戦は夢」

    バレンティーノ・ロッシ 「フェラーリとのル・マン24時間レース参戦は夢」

    バレンティーノ・ロッシは、MotoGPキャリアが終了した後、フェラーリとのWEC参戦に想いを馳せた。

    2021年のMotoGPシーズンは、バレンティーノ・ロッシにとって22回目のシーズンとなる。今年、ヤマハのワークスチームからサテライトチームのヤマハSRTに移籍した7回のMotoGPチャンピオンは来るべきシーズンに焦点を合わせているが、フェラーリとの将来はまだカードに残っているようだ。

    最近、フェラーリは2023年にハイパーカークラスでWECに参戦することを発表。

    バレンティーノ・ロッシは過去にフェラーリF1チームでミハエル・シューマッハのF1マシンをテストしている。実際、当時のフェラーリ会長だったルカ・ディ・モンテゼーモロは、テストの数年後にロッシにザウバーのF1シートをオファーしたことを明らかにしている。

    バレンティーノ・ロッシはそのオファーを受けなかったが、四輪のキャリアを完全に諦めたわけではない。2023年にル・マンに参加するというフェラーリの発表にロッシは注目している。イタリア人は、MotoGPでのキャリアをやめると言ったときに、すでに新たな目標を念頭に置いている。

    42歳のバレンティーノ・ロッシは「ル・マン24時間レースでフェラーリをドライブできるのは僕にとって夢だ」とバレンティーノ・ロッシは Corriere dello Sport に語った。

    「でも、まずは自分のレベルがどれだけ高いかを確認する必要がある。僕は持久マシンで速いのけど、十分に速いかどうかはわからない。したがって、そのようなマシンで試してみるのは素晴らしいことだろうね」

    「でも、今のところ、僕の焦点はまだMotoGPにある。自分の年齢にもかかわらず、僕はまだ勝つことができると思っている。グランプリに勝ちたいと思っている。そして、可能であれば、タイトルを争いたい。でも、主な目標は表彰台に上がり、レースに勝つことだ」

  • フェラーリ、2023年からWECのハイパーカーカテゴリーへの参戦を発表

    フェラーリ、2023年からWECのハイパーカーカテゴリーへの参戦を発表

    フェラーリは、2023年からWEC(FIA 世界耐久選手権)の新しいハイパーカーカテゴリー(LMHクラス)に参入することを発表した。

    フェラーリは、1973年以来初めて耐久レースのトップクラスに戻り、WECの新しいハイパーカーカテゴリーで、トヨタ、グリッケンハウス、プジョー、ポルシェ、アウディなどのハイパーカーと戦う。

    フェラーリは、耐久レースとル・マン24時間レースで長く輝かしいレースの歴史を持っている。1960年代の有名なフォードとの戦いを含め、1965年を最後にル・マンで合計9回優勝している。

    しかし、近年、フェラーリはル・マンのGTカテゴリーで多くの成功を収めており、2019年に大成功を収めたAFコルセのフェラーリ488 GTE EvoでGTEプロカテゴリーを最後に優勝。同チームは、2017年の最初のGTマニュファクチャラーズ選手権を含め、GTE Proタイトルを4回獲得している。

    フェラーリのハイパーカープログラムの詳細は、後日発表される。

    ジョン・エルカーン(フェラーリ会長)
    「70年以上のレースで、世界中のトラックで、我々は最先端の技術ソリューションを探求することで、クローズドホイールカーを勝利に導いてきた。トラックから生まれ、マラネッロで生産されるすべてのロードカーを並外れたものにするイノベーションだ。新しいLMHプログラムにより、フェラーリは再び主要な世界的なモータースポーツイベントの主役になるというスポーツへの取り組みと決意を主張する」

    ジャン・トッド(FIA会長)
    「2023年からのLMHエントリーによるFIA世界耐久選手権へのフェラーリのコミットメントの発表は、FIA、ACO、そして、モータースポーツのより広い世界にとって素晴らしいニュースだ。私は、FIA WECとル・マン24時間レースで競う市販車関連のハイパーカーのコンセプトを信じている。この伝説的なブランドがこの野心的なプロジェクトに取り組むのを楽しみにしている」

    ピエール・フィヨン(フランス西部自動車クラブ会長)
    「今日は耐久レースにとって素晴らしい日だ。フェラーリはル・マン24時間レースとFIA世界耐久選手権でトップレベルに戻ってきてくる。ハイパーカーフィールドはいくつかの壮大な戦いを約束する。2023年にフェラーリと並び、すでに参加を表明している多くのメーカーは、100周年のレースに勝つために最大限の努力をする。これは、ルールベースが明るい未来を築くための確固たる基盤を形成する分野にとって素晴らしいニュースだ」

    リシャール・ミル(FIA世界耐久委員会 会長)
    「LMHコンセプトを開発するために多くのリスクを冒し、LMHのありたい姿の精神を捉えるために、レギュレーションの定義に多大な努力と忍耐を注いできた。それは技術的なアプローチと車の美学の観点からさまざまな哲学を可能にすることだ。今日、我々は達成された結果に満足することができ、フェラーリは他の有名なブランドに加わった。フェラーリはスポーツカーレースで長く名誉ある記録を持っており、最近ではFIA世界耐久GTマニュファクチャラーズチャンピオンシップで優勝しているが、ル・マン24時間レースでも総合優勝を果たしている。やるべきことはまだたくさんあるが、我々はすでに歴史が作られているのを目の当たりにしており、数年後にはFIA WECグリッドがこれまでで最強になるはずだ」

    フレデリック・レクイエン(FIA WEC CEO)
    「フェラーリが新しいハイパーカーカテゴリーに加わるというニュースは、驚くべきものだ。さらに驚くべきことは、フェラーリが少なくとも5つの他のメーカーに加わって、2023年からWECのトップクラスのカテゴリーで競うことだ。このシーンは、耐久レースの歴史の中で忘れられない時期を迎えている。我々の新しいレギュレーションが非常に多くの有名な自動車ブランドを引き付けたことを嬉しく思う。フェラーリはハイパーカーの代名詞である一流のブランドであるため、コース上で非常に競争力があることは間違いない。フェラーリが耐久レースのトップクラスに戻ることを光栄に思う」