カテゴリー: F1トルコGP

  • ルイス・ハミルトン、7回目の王座「今年ほど人生を犠牲にした年はない」

    ルイス・ハミルトン、7回目の王座「今年ほど人生を犠牲にした年はない」

    メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPの決勝で優勝し、自身7回目となるF1ワールドチャンピオンを獲得した。

    ウエットで滑りやすい路面に苦戦して6番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、2周目にコースオフを喫して後退するなど、序盤は表彰台、さらに優勝などは想像できないレース展開だった。

    しかし、そこからが王者ハミルトンの真骨頂だった。決して強引で派手なオーバーテイクではないものの、要所要所でセバスチャン・ベッテルやセルジオ・ペレスといったドライバーをスマートにオーバーテイク。他のドライバーがインタミディエイトタイヤの摩耗に苦しむなか、巧みなタイヤマネジメントで1ストップ戦略を成功させ、最終的には2位のセルジオ・ペレスに30秒以上の差をつけてトップでチェッカー。決して最強のメルセデスのマシンのおかげではなく、優れたレースクラフトで勝ってきたことを証明するようなレースとなった。

    今シーズン9勝目、通算94周目を挙げ、ミハエル・シューマッハの史上最多記録に並ぶ7回目のF1ワールドチャンピオンを優勝という結果で勝ち取った。

    「僕たちや僕がしばしば『これは最大の夢を超えている』と言っているのは分かっているけど、僕は自分の人生全体で密かにこのような高い夢を見てきたんだと思う」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「でも、ずっとそれはかなりのこじつけだと感じていた。ミハエルがチャンピオンシップを獲得してきたのを覚えているし、ここにいる僕たちドライバー全員が自分たちにできる最高の仕事をしている。1位や2位、3位を獲得するだけでも本当に難しいことだ。だから、7回もチャンピオンを獲得したなんてとにかく想像を絶することだ」

    「でも、このような素晴らしい人々のグループと仕事をしていて、コミュニケーションを取り、お互いを信頼して、お互いに耳を傾けているとき、このチームと一緒に達成できることには終わりがないように感じる。そして、僕は自分たちが成し遂げたことを本当に誇りに思っている。それらは今日彼らがしてくれたように僕を信頼してくれている。それには経験が伴う」

    「今年は本当に大変だった・・・外出せず、ディナーにも行かず、とにかく自分のバブルのなかに留まっていた。毎日ルームサービスだし、あまりエキサイティグなことはなかった。当然ながら、僕には戦わなければならないチャンピオンシップがあったからね。今年ほど自分の人生を犠牲にしたことはないと思う。本当に難しかった」

    「家族と友人と共有して思い出を作りたいので、みんなと一緒にいられるようになるまで待ちたいと思っている。今日はこのレースを本当に誇りに思っている」ピットレーンで摩耗したタイヤでチャンピオンシップを失った2007年の中国のように、以前にうまくいかなかった瞬間のことを考えていた。その過程で学んだすべてのことを今日は適用することができたし、今日の結果とギャップはそのおかげだと思う」

    「同時にまだ始めたばかりのように感じている。本当に奇妙な感覚だ。フィジカル的には素晴らしい状態だと感じている。精神的、今年は多くの人々、何百万人もの人々にとって最も厳しい年だった。ここの大きなステージでは物事が素晴らしく見えることは分かっている。でも、それは僕たちアスリートにとっても違いはない。どうやって乗り越えればいいかもわからないような挑戦だった。でも、周りの素晴らしい人々の助けを借り、僕のチームであるTeam LHの助けを借りて、困難にもめげず頑張り続け、集中することができた。来年はもっと良い一年になることを願っている」

    「そして、僕はここに留まりたいと思っている。僕たちにはここでやるべきことがたくさんあるように感じている。スポーツとしての責任を自覚し、僕たちが行く国々にある問題を直視し、無視してはいけないし、そのような国とどのように関わっていくことができるか、そして、今から10年後や20年後ではなく、今、実際にそれらを変えるためにどのように力を与えることができるかに懸命に取り組んでいる。そして、僕はよりサスティナブルになるという旅において、F1を助けたいと思っているし、メルセデスを助けたいと思っている。少なくとも初期段階でもう少し長くその一員になりたいと思っている」

  • 2020年 F1トルコGP 決勝:ピレリ タイヤ戦略解説

    2020年 F1トルコGP 決勝:ピレリ タイヤ戦略解説

    ピレリが、2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。

    メルセデスのルイス・ハミルトンが、非常にトリッキーな展開となったトルコグランプリを制し、ドライバーズタイトル4連覇達成とともに、史上最多タイとなる7度目のワールドチャンピオンに輝いた。

    チントゥラートブルー・フルウエットタイヤで8周を走行したハミルトンは、チントゥラートグリーン・インターミディエイトへ交換し、フィニッシュまでの50周を走行した。レーシングポイントのセルジオ・ペレス、アルファタウリのダニール・クビアト、そしてハミルトンの3名のみが1ストップ戦略を採った。

    チントゥラートグリーン・インターミディエイトでスタートしたウィリアムズの両ドライバー以外の全員が、チントゥラートブルー・フルウエットタイヤでスタートした。

    クロスオーバーポイント(インターミディエイトがフルウエットよりも速くなるポイント)は、スタート後10周前後に訪れ、大半のドライバーにインターミディエイトへの交換を促した。その後、大半のドライバーが再度フレッシュなインターミディエイトへ交換した。

    インターミディエイトでスタートしたウィリアムズのジョージ・ラッセルは、オープニングスティント最長の32周を走行した。第2スティントでは、ハミルトンがインターミディエイトで50周を、ペレスがインターミディエイトで48周を走行した。

    スタート前には雨が降り、気温13℃前後の低温のコンディションが継続した。レースの進行に伴って路面は乾いていったが、滑りやすい路面とレース終盤に降雨の予報もあったことから、スリックタイヤへ交換するドライバーは皆無だった。

    ■各コンパウンドのパフォーマンス
    【インターミディエイト】
    レースの大半で使用されました。また、ウイリアムズのみがインターミディエイトでスタートしました。第2スティントでは、全ドライバーがインターミディエイトを装着しました。その後のピットストップは、タイヤの摩耗度合いに依存しました。そのような中、ハミルトンは、インターミディエイトで50周を走行しました。このタイヤは中古のセットだったことから、正確には53周を走行したことになります。

    【フルウエット】大半のドライバーがフルウエットでスタートしましたが、使用された周回数は、58周で行われるレース中のわずか10周前後でした。レッドブルのアレクサンダー・アルボンは、フルウエットで最長となる12周のオープニングスティントを走行しました。

    2020年 F1トルコGP 決勝

    マリオ・イゾラ(ピレリ カーレーシング責任者)
    「6番グリッドからのスタートで優勝し、7度目のタイトルを獲得したルイス・ハミルトンを祝福します。ハミルトンの見事なタイヤマネジメントは、この偉業達成に大変重要なことでした。ハミルトンは1回のストップのみを行い、インターミディエイトをフィニッシュまでにスリックタイヤのように変え、タイヤの能力を最大限に引き出しました。最初から非常に複雑なレースになることは明らかで、スタート時のウェット路面が徐々に乾いていくなか、不安定な天候状態に対応することが不可欠となりました。クロスオーバーポイントの見極めが鍵となりました。その最初のポイントは、フルウエットからインターミディエイトへの交換の判断でした。次に、レース後半、スリックタイヤがグリップする路面になっているか、もしくは再度インターミディエイトへ交換するかの判断でした。フルウェットからインターミディエイトへのクロスオーバーポイントの判断は、昨日のデータもあり、比較的シンプルでした。しかし、非常に稀なコンディション下、2回目のピットストップでのこれらのことを決めるのは、非常に複雑だったと思います」

  • ダニール・クビアト 「語るべきことはあまりないレース」

    ダニール・クビアト 「語るべきことはあまりないレース」

    アルファタウリ・ホンダF1のダニール・クビアトは、2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPの決勝レースを12位で終えた。

    予選順位から1つ繰り上がって16番手グリッドからスタートしたダニール・クビアトは、序盤を12番手でレースを進める。8周目にインターミディエイトタイヤに交換してトップ10圏内を目指しますが、ピットインせずにとどまっていたケビン・マグヌッセン(ハース)に前をふさがれる形となって、ペースを上げられないままレースが進んでいく。

    中盤には路面がだいぶ乾き、タイヤの消耗が激しくなっていたが、ダニール・クビアトは、1ストップ作戦を遂行すべくステイアウトを選択。だが、上位進出は果たせず、12位でレースを終えた。

    「今日は語るべきことはあまりないレースになった」とダニール・クビアトはコメント。

    「自分のレースに徹して12位となったけど、これ以上にできることはあまりなかった。僕たちはポイントが獲得できず、レース中ずっと戦っていたのに成果が得られなかったことにはフラストレーションが溜まる」

    「とても難しいレースだったけど、幸いにも一度のスピンのみであまりミスをしなかった。ドライバーにとってはこうしたコンディションで無事に完走できて気分がいいものだし、集中力を養うためのいいトレーニングになった。全体的に振り返ると、今週末ウエットでの僕たちのペースはあまりよくなく、マシンを作動領域に入れるのに苦しんでいた。何がよくなかったのかを見極め、そこから学んでいきたい」

  • F1トルコGP:DRIVER OF THE DAYはセバスチャン・ベッテル

    F1トルコGP:DRIVER OF THE DAYはセバスチャン・ベッテル

    フェラーリF1のセバスチャン・ベッテルが、2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPのドライバー・オブ・ザ・デーに選出された。

    “ドライバー・オブ・ザ・デー”はグランプリで活躍したドライバーをファン投票で決定。F1トルコGPでは11番グリッドからスタートして、1年ぶりの表彰台となる3位フィニッシュを果たしたセバスチャン・ベッテルが選出された。

    セバスチャン・ベッテルにとって、イスタンブール・パークは、2006年のF1トルコGPでBMWザウバーのサードドライバーとしてフリー走行デビューを果たした思い出の場所だ。そのセッションでベッテルはトップタイムを記録して注目を集めた。

    「何が起こるかわからないような特別なレースはいくつかある。今日のレースは僕がイスタンブール・パークと特別な関係を持っていることが確認できたと思う」とセバスチャン・ベッテルはコメント。

    「僕のF1キャリアはここで始まり、再びここで始まったと言えるかもしれない。ここまで本当に厳しいシーズンだったけど、今季初めて表彰台を獲得することができた」

    「1周目は素晴らしかった。うまく蹴り出すことができたし、ヘビーウェットタイヤには素晴らしいグリップがあった。インターミディエイトに交換したときはもう少し苦労した。コース上に水が少なかったことも助けになったと思うし、終盤は本当に速かった」

    「最後の数周でバトルをしていたシャルル(ルクレール)と(セルジオ)ペレスを捕らえた。シャルルはレーシング・ポイントをオーバーテイクしたけど、ターン12でロックアップしたので、僕はインサイドを突いた。あともう少しのところで2位になれそうだった。彼を気の毒に思うし、起こったことにとても腹を立っていることは理解できる。多くの点で僕は彼の中に自分自身を見ているからね。でも、彼は本当に強いし、すぎにこの日のことは彼の心の中で完全に重要ではなくなるだろう。彼は素晴らしいレースをした」

    セバスチャン・ベッテル – 25.8%
    シャルル・ルクレール – 20.3%
    ルイス・ハミルトン – 16.7%
    セルジオ・ペレス – 8.2%
    カルロス・サインツ – 6.1%

  • マックス・フェルスタッペン 「意図したようなレースではなかった」

    マックス・フェルスタッペン 「意図したようなレースではなかった」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが、2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPの決勝レースを振り返った。

    シグナルが消えてスタートが切られる中、2番グリッドのマックス・フェルスタッペンは加速できずに大幅なポジションダウンを喫する。しかし、そこから巻き返しを図り、4番手まで順位を取り戻してレースを展開する。

    路面の状況が改善していく中、序盤のポイントは浅溝のインターミディエイトタイヤに交換するタイミングだった。マックス・フェルスタッペンはウエットタイヤでも十分な速さを見せ、上位を走行していたランス・ストロール、セルジオ・ペレス(ともにレーシングポイント)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がピットインして前が開けると、ファステストラップを更新しながらペースを上げていく

    フェルスタッペンは11周目にタイヤを交換し、ペレスとベッテルの間の4番手でコースへ復帰。コース上で最速のペースを見せていたフェルスタッペンだったが、2番手を目指して前方のペレスをパスしようと仕掛けたところでスピンを喫し、再度のタイヤ交換を余儀なくなれる。これにより、フェルスタッペンはアルボン、ベッテル、ハミルトンの後方までポジションダウンし、カルロス・サインツ(マクラーレン)の後方8番手でコースへ戻る。このトラフィックに引っかかる形となってペースが上がらない。

    その後、他車のピットインもあり、マックス・フェルスタッペンは3番手までポジションを上げたが、タイヤの摩耗によってピットイン。アルボンの後方7番手でレースへ復帰する。前方を行くフェラーリ勢を追いかけるが、乾いていく路面コンディションに苦戦してペースを上げられず、さらには再びスピンを喫する。そこから巻き返したフェルスタッペンは、残り7周のところでアルボンの前に出ると、そのままフィニッシュして6位でレースを終えた。

    「正直に言うと、今日はとても難しいレースだった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

    「グリッドの偶数列はグリップが低く、スタートがうまくいかずに4番手までポジションを落とした。3番手までポジションを戻すと、コントロールの難しい中でチェコ(ペレス選手)についていこうとしたけど、コーナー出口の縁石の外にあるグリーンゾーンまで出てしまい、大きなスピンを喫した。ウォールにはぶつからないようにしたけど、タイヤにフラットスポットができたことでピットインせざるを得なかった」

    「新しいタイヤに交換して、前に追いつくまではできたけど、パスすることができなかった。コース上には1つの走行ラインしかなく、そのラインですらもとても滑りやすいという状況で、前のマシンと同じラインしか走れないというのはとてもフラストレーションが溜まった。また、路面も完全に乾ききってはいなかったので、スリックタイヤに交換することもできず、消耗の早いインターミディエイトで走り続けなければならなかった」

    「あとは前方のマシンについていくレースになり、グリップのない中で生き残ろうとトライしていた。いい一日にはならなかったし、自分たちが意図したようなレースでもなかった」

  • セバスチャン・ベッテル 「ハミルトンは僕らの世代のベストドライバー」

    セバスチャン・ベッテル 「ハミルトンは僕らの世代のベストドライバー」

    フェラーリF1のセバスチャン・ベッテルは、F1トルコGPでルイス・ハミルトンが記録的な7回目のF1ワールドチャンピオンを獲得したことを祝福した最初のドライバーだった。3位でフィニッシュしたベッテルは、ハミルトンのマシンまで歩いていって功績を称えた。

    ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルは過去11年のドライバーズ選手権のうち10回を共有している。ベッテルはF1トルコGPで1年以上ぶりに表彰台を獲得。トップ3記者会見でパルクフェルメでハミルトンとどのような言葉を交わしたかを明かした。

    ルイス・ハミルトンを史上最高のドライバーだと見なしているかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「今日の歴史を目の当たりにすることができるには僕たちにとって非常に特別なことだと彼に話した」と語った。

    「彼は確実に僕たちの時代のベストだと思う。比較するのはどうやったって難しいことだとは思う。スターリング・モス、ファン・マヌエル・ファンジオを僕たちの世代とどうやって比較できると思う? できないよね」

    「僕たち全員がこのマシンに自分自身の身をゆだねているし、彼らは僕たちのマシンに乗ってないわけので、比較しても意味はないと思う。でも、そこは問題じゃない。すべての時代のそれぞれのドライバーたちがいる。そして、ルイスは間違いなく僕たちの時代で最大で最も偉大なドライバーだ」

    「確かに僕にとって感情的にはミハエル(シューマッハ)がいつだって最高のドライバーだ」とセバスチャン・ベッテルは付け加えた。

    「でも、ルイスが達成したことを考えれば、彼が最高であることは間違いない。彼はミハエルのチャンピオンシップに匹敵し、より多くのレースに勝ち、より多くのポールポジションを獲得している。彼は皆さんが求めることができるすべてを成し遂げたと思う」

    ルイス・ハミルトンは6番グリッドからスタートし、序盤にコースオフして再び順位を下げるも、トリッキーなコンディションのなかで最終的にはセルジオ・ペレスに30秒以上の差をつけて優勝した。

    ルイス・ハミルトンの素晴らしさについて「今日がその最高の証拠だと思う」とセバスチャン・ベッテルは語った。

    「難しいレースだったし、コースに留まっているのも非常に難しいレースを2時間走った。正直に言えば、彼が勝てるレースではなかったかもしれない。それでも彼は勝った。彼は再びバックから特別なものを引き出した。彼は達成したすべてのことに値すると思う」

    一方、ルイス・ハミルトンは、レースとタイトルの両方を獲得した後、インラップで涙を流して感情を露わにした。

    「感情のコントロールを失うことなんて滅多にないんだけど…ラインを通過したときに一気に押し寄せてきて、涙があふれだしてきた。インラップ全体が涙が止まらなくて実際にマシンから降りることができなかった。とにかく信じられなかった」

    「バイザーが上げて、涙が流れるなどの人に見られたくなかった。過去に他のドライバーが泣いているのを見たのを覚えているし、自分は絶対に泣かせないといつも言っていた。『たぶん泣くことはないだろうね』ってね。でも、あまりに凄すぎた」

  • アレクサンダー・アルボン 「すべてが計画通りにいけば勝利を目指せた」

    アレクサンダー・アルボン 「すべてが計画通りにいけば勝利を目指せた」

    レッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンは、2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPの決勝レースを7位で終えた。

    4番グリッドからスタートしたアレクサンダー・アルボンは、スタートで後退するも5番手まで順位を取り戻してレースを展開。12周目にピットインし、ベッテルとルイス・ハミルトン(メルセデス)の6番手でレースへ戻る。

    その直後、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入されるが、アルボンはタイヤをうまく作動させ続け、VSCが明けるとターン12でハミルトンをオーバーテイク。さらにその勢いのままベッテルもパスして、4番手に浮上する。

    アルボンは前を行く2台を追い詰めますが、この頃には路面がだいぶ乾き、タイヤの消耗が激しくなっていた。ステイアウトしていたアルボンですが、タイヤの消耗は激しく、ターン4でスピン。34周目で新たなインターミディエイトタイヤに交換すると、コース復帰後にストロールをパスして5番手までポジションを上げます。しかし、ペースで勝るサインツにパスを許し、6番手でレース後半を戦うことになる。そして、残り7周のところでマックス・フェルスタッペンに順位を譲り、7位でチェッカーを受けた。

    「今日はすべてが計画通りにいけば勝利が目指せたと思うので、7位という結果には複雑な気分だ」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

    「レースウイークを通じて僕たとの競争力は高かったので、今日の結果はつらい。僕らは2台ともスタートがよくなかったけど、ポジションを上げていき、インターミディエイトに交換したときは素晴らしいグリップがあってとても速かった。しかし、ペースはとてもよかったものの、2セット目のインターミディエイトに交換してからはグリップがなくなってペースを失い、少し困惑した。理解しがたい状況だけど、冷静になり、なぜこのようなレースになったのかを分析しなければならない」

    「今週末はマシンの進化を確認できたし、トライしたこともとてもうまくいったので、その部分には満足している。ガレージのみんながすごく助けてくれたので、次のバーレーンでまたそれを再現するのが待ちきれない」

  • 2020年 F1ポイントランキング:ハミルトンが7回目のF1チャンピオン獲得

    2020年 F1ポイントランキング:ハミルトンが7回目のF1チャンピオン獲得

    2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPが終了。優勝したメルセデスF1のルイス・ハミルトンが2020年のF1ドライバーズタイトルを確定させ、ミハエル・シューマッハが保持していた7回のF1史上最多記録に並んだ。

    ランキング2位のバルテリ・ボッタスに7ポイント以上の差をつけてフィニッシュすればタイトル確定という状況で迎えたレース。6番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、優れたタイヤマネジメントで1ストップ戦略を成功させ、優勝で2020年のF1ワールドチャンピオンを獲得。

    4年連続、自身7回目のF1ワールドチャンピオン(2008年、2014年、2015年、2017年、2018年、2019年、2020年)を獲得したルイス・ハミルトンは、ミハエル・シューマッハが保持していたF1史上最多ワールドチャンピオン記録に並んだ。

    ドライバーズ選手権では2位表彰台を獲得したセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)がランキング4位に浮上。また4位入賞のシャルル・ルクレール(フェラーリ)が、ダニエル・リカルドを1ポイント上回ってランキング5位に浮上した。

    コンストラクターズ選手権は3位争いが激化。20ポイントを加点したレーシング・ポイントが154ポイントで3位に浮上。ダブル入賞のマクラーレンが4位(149ポイント)、1ポイントに終わったルノーは5位(136ポイント)に下降。また、セバスチャン・ベッテルが3位、シャルル・ルクレール4位と27ポイントを獲得したフェラーリが、5位のルノーに6ポイント差まで迫った(130ポイント)。

    2020年F1ドライバーズポイント
    1.ルイス・ハミルトン (メルセデス) – 307
    2.バルテリ・ボッタス (メルセデス) – 197
    3.マックス・フェルスタッペン (レッドブル) – 170
    4.セルジオ・ペレス (レーシングポイント) – 100
    5.シャルル・ルクレール (フェラーリ) – 97
    6.ダニエル・リカルド (ルノー) – 96
    7.カルロス・サインツ (マクラーレン) – 75
    8.ランド・ノリス (マクラーレン) – 74
    9.アレクサンダー・アルボン (レッドブル) – 70
    10.ピエール・ガスリー (アルファタウリ) – 63
    11.ランス・ストロール (レーシングポイント) – 59
    12.エステバン・オコン (ルノー) – 40
    13.セバスチャン・ベッテル (フェラーリ) – 33
    14.ダニール・クビアト (アルファタウリ) – 26
    15.ニコ・ヒュルケンベルグ (レーシングポイント) – 10
    16.キミ・ライコネン (アルファロメオ) – 4
    17.アントニオ・ジョビナッツィ (アルファロメオ) – 4
    18.ロマン・グロージャン (ハース) – 2
    19.ケビン・マグヌッセン (ハース) – 1
    20.ニコラス・ラティフィ (ウィリアムズ) – 0
    21.ジョージ・ラッセル (ウィリアムズ) – 0

    2020年 F1コンストラクターズポイント
    1.メルセデス – 504
    2.レッドブル – 240
    3.レーシングポイント – 154
    4.マクラーレン – 149
    5.ルノー – 136
    6.フェラーリ – 130
    7.アルファタウリ – 89
    8.アルファロメオ – 8
    9.ハース – 3
    10.ウィリアムズ – 0

  • ホンダF1 田辺豊治TD 「残念なポジションでの終了」 / F1トルコGP 決勝

    ホンダF1 田辺豊治TD 「残念なポジションでの終了」 / F1トルコGP 決勝

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPの決勝レースを振り返った。

    イスタンブール・パークで行われた第14戦F1トルコGPの決勝は、路面コンディションの変化によって目まぐるしく展開が変わる中、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが6位、アレクサンダー・アルボンが7位とポイント圏内でレースをフィニッシュした。

    アルファタウリ・ホンダ勢は、ダニール・クビアトが1ストップ、ピエール・ガスリーが2ストップと戦略を分けたが、序盤でマグヌッセンの前に出られなかったマシンは軒並みポイント圏外に留まっており、クビアトとガスリーも同様に上位進出は果たせず、12位と13位でレースを終えた。

    「今日のトルコGP決勝は、スタート前に降った雨のためウエットコンディションでのレースとなりました」と田辺豊治はコメント。

    「レース時には止んだものの、低い外気温であったこともあり、終了までドライにはならず、徐々に路面の状況が変わる中でタイヤマネージメントなど難しいレースになりました」

    「プラクティス、また予選での感触がよかったアストンマーティン・レッドブル・レーシングですが、フェルスタッペン選手が6位、アルボン選手が7位と残念なポジションでの終了となりました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台は、濡れた路面で走行ラインを外してのオーバーテイクが難しい状況などからポジションアップに苦しみ、ポイント圏外でのフィニッシュとなりました」

    「今シーズンは中東での3連戦を残すのみとなりました。いい形でシーズンを終えられるよう、ここから準備をしていきます」

    「最後に、難しいコンディションで予選6番手から見事なレース運びで優勝を飾り、7回目のチャンピオンシップ獲得を決めたハミルトン選手に、ホンダを代表して祝福の言葉を贈ります」

  • マックス・フェルスタッペン、6位フィニッシュ「早く忘れたいレース」

    マックス・フェルスタッペン、6位フィニッシュ「早く忘れたいレース」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、6位でフィニッシュしたF1トルコGPを「早く忘れたいレース」だと語った。

    2番グリッドから好成績が期待されたマックス・フェルスタッペンだったが、スタートが悪く5番手に後退。そこから挽回を図るもセルジオ・ペレスと2番手を争っていた19周目にスピン。フラットスポットを作ってタイヤ交換を余儀なくされた。

    8番手に後退したマックス・フェルスタッペンはレースを続行したが、オーバーテイクは難しく、6位でチェッカー。ルイス・ハミルトンが優勝してミハエル・シューマッハに並ぶ7回目のF1ワールドチャンピオンを獲得し、セルジオ・ペレスとセバスチャン・ベッテルが久々の表彰台を獲得した。

    「とても難しいレースだった」と落胆したマックス・フェルスタッペンはレース後に語った。

    「セルジオのすぐ後ろにいて、突然すべてのダウンフォースを失った。膨らんでしまい、とても滑りやすかったこともあってスピンを喫した」

    「その後、新しいタイヤに交換するためにピットに入らなければならなかったし、再びギャップを縮めようと頑張ったけど、すぐにタイヤを使い果たしてしまった。他のマシンの後ろで身動きが取れなかったし、滑りやすさのためにオーバーテイクすることができなかった。うまくいかなかった」

    レース終盤にむけて路面は乾いていったが、誰もスリックタイヤに交換することを選択しなかった。

    「それは不可能だった」とマックス・フェルスタッペンは語る。

    「路面はあまりにも滑りやすかったし、インターミディエイトから出たゴムがあまりに多すぎた。そうなるとスリックで運転することはできない。早く忘れたいレースだ」

    マックス・フェルスタッペンは、7回目のF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンを祝福した。

    「彼が7回目のタイトルを獲得したのは非常に特別なことだ。それに彼は良いレースをした」