カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ:WRC 第3戦 ラリー・メキシコ シェイクダウン レポート

    トヨタ:WRC 第3戦 ラリー・メキシコ シェイクダウン レポート

    3月8日(水)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコのシェイクダウンがラリーの中心となるレオンの近郊で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が4番手タイムを、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)が10番手タイムを記録。明日の競技開始に向けての最終準備作業を完了した。

    高い気温と高い標高という、ふたつの困難な要素が戦いの鍵を握るラリー・メキシコは、チームにとって新たなる挑戦となる。ヤリスWRCにとってメキシコでの初走行となったシェイクダウンでは、ラリー本番のSSに近いタフな路面コンディションの5.31kmのグラベルコースを複数回走行。システムの最終チェックを行なうと共に、ラリー本番を想定した全開走行も実施してヤリスWRCのメキシコの道でのパフォーマンスを確認した。

    ラリー・メキシコは2004年に初めてWRCのカレンダー入りを果たしたが、メキシコにおけるモータースポーツの歴史は非常に長い。1950年から1954年にかけて行なわれた有名な「カレラ・パナメリカーナ」は、メキシコ国内を縦断する公道レースとして世界中で話題になった。1954年に優勝したウンベルト・マリオーリの平均速度は222km/hと、とてつもなくハイスピードなレースだった。メキシコではモータースポーツの人気が非常に高く、今年はWRC以外にも、F1や、TOYOTA GAZOO Racing が参戦するFIA世界耐久選手権(WEC)など、ワールドクラスのモータースポーツイベントの開催が予定されている。

    競技初日は、レオンから約400km離れたメキシコシティでオープニングステージが行なわれる。そのため、シェイクダウンを終えたラリーマシンは、トランスポーターに載せられて陸路メキシコシティへと旅立った。メキシコシティでは市の中心部の歴史的地区「ソカロ」でSS1として1.57kmのショートステージを2回走行する。競技開始は18時05分からと遅いスタートとなり、選手たちは走行終了後飛行機でレオンへと戻り、10日(金)からのグラベルステージに臨む。

    トム・フォウラー (チーフエンジニア)
    通常、他のラリーでは、タイヤをセーブするためシェイクダウンを全開で走る事は少ないのですが、今回はメキシコ特有の高い標高にエンジンのマッピングを適合させるため、あえて全開走行を行ないました。走行ごとにチューニング作業を行なった結果、エンジンの最適化が進み、最終的に2台のマシンともに満足できるタイムを記録しました。また、マシンには何も問題が生じなかったため、シェイクダウンではパフォーマンスの向上作業に集中することができました。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    シェイクダウン最初の走行ではマシンのセッティングにあまり満足できなかったのですが、その後エンジンのマッピングを変更し、ダンパーの減衰力を調整したところ2回目の走行ではフィーリングがかなり良くなりました。そして、3回目の走行では本当に満足できるセッティングに仕上げることができました。これで、明日からの競技に自信を持って臨むことができますが、ラリー・メキシコはとても気温が高くタフなイベントであり、スプリントラリーというよりも耐久ラリー的な傾向が強いため、心して臨むつもりです。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    全体的にとても良いフィーリングでシェイクダウンを走り終える事ができました。マシンには何も問題が発生しなかったため、エンジンのマッピング作業に集中し、良いセッティングを見つけることができたと思います。ラリー・メキシコはとても難しく長いラリーなので、競技最終日の日曜日がはるか先の事に感じられます。明日の木曜日はSS1を戦うためメキシコシティに向かいますが、メキシコはとても熱狂的で素晴らしいファンが多いので、今からとても楽しみです。

  • トヨタ、新型ヤリスGRMNを発表…WRCのノウハウを注入

    トヨタ、新型ヤリスGRMNを発表…WRCのノウハウを注入

    トヨタは、新型ヤリスGRMNをジュネーブモーターショーで発表した(欧州限定発売)。

    新型ヤリス GRMN は、 TOYOTA GAZOO Racing がモータースポーツにおいて培ったエンジニアリング・チューニングのノウハウを注ぎ込み開発した、高性能スポーツハッチバック。210馬力を超える出力を実現する 1.8L スーパーチャージャーエンジンを搭載し、スピードだけでなく、走る楽しさを提案する。

    TOYOTA GAZOO Racingは、世界の道を舞台に人と技術を鍛えるため、18年ぶりにFIA世界ラリー選手権(WRC)にヤリスWRCで参戦。ヤリスGRMNもモータースポーツのノウハウを注ぎ込んで開発を行った。

    ヤリスGRMNは、性能だけでなく、スタイリングも特徴的だ。スポーティさを感じる3ドアハッチバックボディに、BBS社の17インチアルミ鍛造ホイールを採用。外観デザインは、白色のカラーリングを基調に、ボンネットやサイドシルには、ヤリスWRCラリーカーを連想させる赤と黒のディテールを配し、ラリーの躍動感を演出。インテリアは、専用開発されたスポーツシートを備え、ドライビングを重視したインテリアに。

    TOYOTA GAZOO Racingの技術を結集して開発された「新型ヤリスGRMN」は、2018年初頭、ヨーロッパにて発売を予定している。

    Toyota Yaris GRMN

  • トヨタ:スーパーフォーミュラ 2017年 第1回公式テスト 2日目レポート

    トヨタ:スーパーフォーミュラ 2017年 第1回公式テスト 2日目レポート

    3月7日、前日に続き、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラ第1回公式テスト2日目が行なわれた。午前のセッションでトップタイムをマークしたのは、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)。午後にはNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が最速タイムをマークし、これが2日間でのトップタイムとなっている。

    テスト2日目を迎えたサーキットは、薄曇りに終始した初日と異なり、比較的青空が広がる朝となった。

    走行3回目は午前9時にスタート。コースへと向かう車両の中には、初日を体調不良で欠席したNo.4 山下健太(KONDO RACING)の姿も見られた。

    開始からわずか5分、No.8 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)がヘアピンカーブでコースアウト。最初の赤旗中断となる。再開してほどなくすると、No.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が1分37秒911でトップに。その後、ロッテラーによる赤旗中断を挟んで、さらにタイムアップし、1分37秒533までタイムを削った。開始から1時間が過ぎ、メインストレートには冷たい追い風が吹く一方、日差しが降り注ぎ、路面コンディションも向上。半数以上の車両が1分38秒前半のタイムを刻みながら周回を重ねる中、トップタイムも1分37秒306へと更新された。

    セッション後半に入ると、自己ベストタイムを更新する車両が増え、初走行の山下も、1分37秒前半までタイムを削る。さらに残り30分を切り、中嶋が1分36秒608までタイムアップし、トップへ。一方、サーキット上空には灰色の雲が押し寄せ、コース上はあっという間に冷たい雨のウェットコンディションへと激変。各車、走行を一旦中断した。幸い、残り15分ほどでコンディションは回復したが、走行を再開する車両は少なく、このまま午前のセッションを終えている。

    結果、中嶋のトップは変わらず。2番手は国本の1分37秒088。さらにトヨタ勢では、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が4番手で続き、ルーキー勢ではNo.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)が6番手に入った。

    公式テスト最後のセッションは午後3時にスタート。風が強まり、より寒さを感じるコンディションとなる。各車、早々から1分40秒を切ってタイムアップしたが、開始30分過ぎにヘアピンでコースアウトが発生。赤旗中断に加え、コース上の液体処理作業に時間がかかり、走行再開までに20分を要した。これにより15分のセッション延長が決定する。

    再開後は、ピットでの作業を優先させる車両も多く、コース上に出る車両は少なかったが、前日の走行を見送ったルーキーの山下は精力的に周回。残り1時間の時点で午前中の自己ベストタイムを上回る走りを見せていた。

    セッション終盤を前に新たな動きを見せたのは、国本。1分36秒240でトップに立ち、同時に自身トータルベストタイムを更新する。一方、No.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は午前中の自己ベストタイムを更新するも、勢い余ったか、翌周のシケイン2つ目でコースアウト。セッション2回目の赤旗中断を招いてしまった。

    再開後の走行でも順調にタイムアップを果たした国本は、1分35秒849をマーク。しかし、チェッカー目前になってロッテラー、中嶋のTOM’S 2台が揃ってベストタイムを更新し、トップ2に躍り出る。またその直後、3台の車両がそれぞれ単独でコースアウトを喫し、セッションは3回目の赤旗に。結局、この中断をもって鈴鹿での公式テスト全セッションを終えることになった。

    結果、トップは1分35秒163をマークしたロッテラー。中嶋が1分35秒273で続き、TOM’S勢が連日トップを独占している。総合4番手となったディフェンディングチャンピオンの国本は「去年とタイヤが変わったこともあり、昨日は合わせ込む作業に時間を使いました。今日は色々な組み合わせを試す中、クルマも良くなったし、路面にクルマを合わすこともできました。最後は残念ながらアタックできなかったのですが、それ以外はうまく行きました。開幕戦に向けてまだやりたいこともあるし、伸びしろもあると思うので、楽しみです」と、手応えを感じている様子だった。

    開幕前最後のテストは、静岡・富士スピードウェイで実施。3月31日、4月1日の2日間で行われ、4月22日からの開幕戦鈴鹿を迎える。

    ルーキードライバーたちのコメント

    No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)
    スーパーフォーミュラの参戦が決まって、本当にうれしい。全日本F3を走っているときから、スーパーフォーミュラに出たいと思っていたので、今年はエキサイティングなシーズンを過ごすことになると思います。今は何もかも新しいことばかりで、つねに勉強している状態。厳しい戦いになるでしょうが、僕自身はとても充実しています。日本のファンの皆さんにも、スーパーフォーミュラとSUPER GTの両カテゴリーでトップクラスを走る姿を見せることができて、とてもハッピーです。スーパーフォーミュラは、ダウンフォース、パワーなどすべてにおいてF3とは異なることばかり。感覚的にはF3と去年から参戦しているGT500を組み合わせたようなイメージかな。シーズンを戦うにあたり、具体的な目標や結果よりも、まず一戦一戦でベストを尽くしたいと思います。

    No.4 山下健太(KONDO RACING)
    F3と比べても、スーパーフォーミュラはクルマがめちゃめちゃ速い。それにGがかなり強烈。初めてニュータイヤを着けたとき、グリップが高すぎて合わせ込むことができませんでした。でも慣れればもっとタイムが出せると思うので、フィーリングとしては悪くない。ただレースでしか体感できないことも多いので、体力含め、強化していかないといけませんね。ルーキーだから、今年はあまり活躍できないんじゃないの? というイメージを結果で払拭したいと思っているんです。それから僕が去年のF3チャンピオンなのに、なぜか(ランキング2位の)マーデンボローの方が注目されているので、彼には勝たないと!(笑) 開幕戦の鈴鹿では、早速表彰台を狙いたい。もちろん、シーズン通して優勝も意識して戦いたいですね。

    No.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)
    スーパーフォーミュラは、これまで僕がドライブしたレーシングカーで最速のクルマです。身体にかかるGもダウンフォースもすごいですが、とても興味深く感じています。初めて鈴鹿を走りましたが、10代の頃、F1中継をテレビで見ていたそのサーキットを思った以上に違和感なく走ることができたので、とても満足です。現在、僕はフォーミュラEにも参戦しているのですが、チャンスがあるならもっとレースがしたいと思っていました。スーパーフォーミュラは(フォーミュラEと)スケジュールが重複しないし、ハードとは思いますが、僕が理想とする形でレース活動ができると信じています。レースでは、ベストを尽くし、今シーズン中に優勝できれば最高ですね。また日本のファンの皆さんには、まだレースをしていないのに温かく迎えてもらい、驚いています。すでにたくさん写真撮影やサインを頼まれました。こんなことは初めてですが、ありがたいですね。

    No.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
    チームは監督を含め、知名度が高いだけに、その期待に応えたいという気持ちはあります。でもそれに対してのプレッシャーはありません。星野(一義)サンは「いつも100%プッシュしろ! スピンしてもクラッシュしても構わない」と言ってくれるし、ミスしても、「ダイジョウブ、ダイジョウブ」と声をかけてくれます。開幕戦で優勝を狙いたいという気持ちはもちろんありますが、そのために準備することもまだまだあるので、まず入賞を目指したいですね。ドライビングのスタイルはF3のときとあまり変わらないんですが、スーパーフォーミュラはダウンフォースが凄いし、スピードも相当速い。昨日は走行後に首がおかしな感じになりましたが、今朝のセッションからはそれも感じなくなりました。ドライビングも徐々に自信がついてきたし、シーズン中はつねに速さをアピールして、いいパフォーマンスを見せたいと思います。

  • レクサス、LS500hをジュネーブモーターショーでワールドプレミア

    レクサス、LS500hをジュネーブモーターショーでワールドプレミア

    レクサスは、フラッグシップセダン「LS500h」をスイス・ジュネーブで3月7日〜19日に開催される2017年ジュネーブモーターショーにおいて世界初披露した。

    LS500hは、2017年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で発表したLS500のハイブリッドモデル。LS500と同様に、セダンとして十分な居住性を確保しながら、斬新なクーペシルエットを両立したスタイリングや数々の先進技術により、LEXUSの象徴として大きな変革を果たした。

    2017年のデトロイトモーターショーでは、LS500が「アイズ・オン・デザイン・アワード」のベスト・インテリア賞を受賞している。

    LS500同様、新開発GA-Lプラットフォームが、これまでの4ドアセダンとは一線を画すデザインやLEXUS独自の「すっきりと奥深い」走りを実現。さらに、V型6気筒3.5Lエンジンと走行用モーターに自動変速機構を組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムを採用。ドライバーの操作や車両のGから走行状態を判断し、変速を制御することによって、ハイブリッドが持つモーター駆動による応答性の良さを最大限に活用し、ダイナミックなドライビングテイストを実現した。

    また、ジュネーブモーターショーでは、1月に東京オートサロンで世界初公開したRC F GT3なども出展する。

    LSの主な特長

    日本の匠の技を見どころとした、繊細で個性的なインテリア
    ・前席は、上部を水平基調のインストルメントパネル・ドアトリムで広がり感ある構成とし、下部は厚みのあるソフトなコンソール・アームレストにより、心地よい安心感を創出。上下で異なる空間構成とすることで、広がり感と安心感を両立した空間を実現している。また、運転席にはドライバーの体格を問わず高いホールド性を確保しながら、長時間座っていても快適であることを目指し、骨盤、大腿部、背中から肩、脇にかけて最適なサポート位置をきめ細かく設定できるシートとした。さらに、エアブラダ(空気袋)により背中から大腿部にかけて押圧するリフレッシュ機能も付与している。

    ・後席は、人を包み込む連続性のある空間を目指し、ドアトリムやシートバックがシームレスにつながる構成とした。また、シートにはタッチパネルでヒーターやリフレッシュ機能を設定できるオットマン付きパワーシートを採用し、クラストップレベルのレッグスペースによる開放感と合わせ、くつろぎの空間を提供する。

    ・折り紙にヒントを得て、匠の手作業でL字形の独特なプリーツ上の折り目をつけたドアトリムや、切子細工をモチーフに、強化ガラスに加工を施すことで、繊細な造形を実現したドアトリムオーナメントなどにより、日本の伝統技術と最新の生産技術が融合した独創的な空間を生み出している。

    LS500h インテリア

    V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステムを採用
    ・マルチステージハイブリッドシステムでは、2つのモーターを使用したLEXUSのハイブリッドシステムに、有段ギアの自動変速機構を組み合わせることで、エンジンとモーター両方の出力制御が可能になった。エンジンの高回転化と合わせて、低速域ではエンジン使用領域を高回転側に拡大し、低速から力強い駆動力を生み出しパワフルな走りを実現。加えて、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大することで、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立した。

    ・新型LSのVDIMは、VGRS、EPS、DRSを統合制御するレクサスダイナミックハンドリングシステム(LDH)に、アクティブスタビライザーやAVSを協調制御させることで、車両のロールや上下運動の制御を可能とした。これにより、フラットな車両姿勢と質感の高い乗り心地を実現。あらゆるシーンで優れたステアリングレスポンスと安心感を提供する。

    LS500h ハイブリッド

    新開発GA-Lプラットフォームにより実現した流麗なクーペシルエット
    ・新開発GA-Lプラットフォームにより、低く構えたスタイリングを実現。これまでの4ドアセダンとは一線を画す斬新なクーペシルエットを創りだすため、6ライトキャビンデザインを採用し、フロントからリヤまで抜けるシャープな基本立体から、フェンダーがダイナミックに突き出す構成としている。

    LS500h デザイン

    最先端の予防安全パッケージによる安全運転支援
    ・LEXUSのフラッグシップにふさわしい最先端の予防安全パッケージを初搭載。車両への追突、対歩行者、走路逸脱、交差点(出会い頭衝突)という、深刻な・事故につながる4つの事故形態をカバーするほか、危険な状態に近づく前の「注意喚起」の領域でのドライバーへの情報提供から、衝突回避の領域における自動操舵を利用した「操舵回避」まで、事故の防止を支援する新機能を搭載。

    ・自動操舵で衝突回避支援するプリクラッシュセーフティを世界で初めて採用。進行方向に歩行者が飛び出してきた場合に、車両前方のカメラで衝突の可能性を検知。大型HUD(ヘッドアップディスプレイ)への表示により、従来の警報よりも早いタイミングからドライバーを危険な状態に近づけないよう注意喚起する。さらにカメラとミリ波レーダーの情報に基づき自動でブレーキをかけ、ブレーキだけでは回避できないとシステムが判断した場合、車線内の回避スペースを見つけて自動的に操舵制御し、歩行者との衝突回避を支援する。

  • トヨタ、レギュレーション次第では2017年でWEC撤退の可能性も

    トヨタ、レギュレーション次第では2017年でWEC撤退の可能性も

    トヨタは、LMP1規約がハイブリッド技術の範囲を縮小することになった場合、WECから撤退する可能性もあるという。

    トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、トヨタにはレース環境でエネルギー回生システムを開発したいという願望があり、レギュレーションが逆行することになれば、WECにいる意味は見い出せないだろうと説明した。

    「トヨタがWECに参戦する一番の理由は、テクノロジー、特にハイブリッド技術を開発することにある。そのため、トヨタにとって後退を受け入れることはほぼあり得ないことだ」とパスカル・バセロンは Autosport にコメント。

    「ハイブリッド技術の開発がプログラムの存在理由だ」

    パスカル・バセロンは、トヨタのWECプログラムには“終点はない”と語るが、公式には2017年末までしか発表していない。

    WECは、2019年末までハイブリッドLMP1カーのレギュレーションを凍結し、2020年にむけた新しいレギュレーションについて議論を開始する予定となっている。

    それらの議論はFIAとWECのプロモーターであるフランス西部自動車クラブが主導となっているが、新たなメーカーの参戦を促進するために大幅なコスト削減に集中している。

    フランス西部自動車クラブのスポーティングディレクターであるヴィンセント・ボーメニルは「何も合意されていないし、何も決定していない。我々は2020年の大幅なコスト削減をするためにあらゆる可能性を検討したい」と述べている。

    それを受け、プジョーは、大幅なコスト削減が実現すれば、LMP1クラスに復帰することに関心があると述べている。

    コスト削減の実現にむけて、エネルギー回生システムを2つから1つへと減らし、ラップ毎に展開できるエネルギー量も減少されることが議論されている。

    レギュレーションの凍結は昨年10月のアウディのWEC撤退を受けてのもの。それがなければ、2018年には3つのハイブリッドシステムと、新しい10MJクラスの新設を含めた新レギュレーションが導入される予定だった。

  • トヨタ:スーパーフォーミュラ 2017年 第1回公式テスト 1日目レポート

    トヨタ:スーパーフォーミュラ 2017年 第1回公式テスト 1日目レポート

    3月6日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにおいて、2017年のスーパーフォーミュラ第1回公式テストがスタート。2日間に渡り、合計8時間の走行が行われる。薄曇りの天気となった初日、走行1回目ではNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップタイムをマーク。走行2回目では、No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が終盤に1分35秒657の最速タイムをマークし、総合結果でもトップに立っている。

    4月22〜23日に2017年シーズンの開幕を迎える今年の全日本スーパーフォーミュラ選手権。その舞台となる鈴鹿での公式テスト初日は、体調不良のため、走行を見送ったルーキーのNo.4 山下健太(KONDO RACING)を除く18台のクルマが出走した。

    走行1回目。開始から約20分。S字コーナー出口でルーキーのNo.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がコースアウト、この日最初の赤旗中断の原因に。セッション再開後、ロッテラーが1分38秒630でトップへ立つが、その直後にルーキーのNo.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)や関口が次々とトップタイムを塗り替え、各車ともタイムアップする様子が見られた。
    午前11時19分には、5年ぶりにフル参戦を果たすNo.8 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)がデグナーカーブ出口でオーバーラン。この日2度目の赤旗中断となる。さらに直後にも3度目の赤旗中断が発生。またしても、マーデンボローが逆バンクとダンロップコーナーの間でコースアウトし、スポンジバリアに埋もれる形で車両がストップ。幸いドライバーや車両に大事はなかったが、セッション再開までおよそ15分を要することになった。

    セッション再開後、終了まで残り20分を切った辺りから多くのドライバーがアタックを開始。その中で、関口が1分36秒549のタイムをマークし、午前中のトップタイムを奪った。以下、No.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、No.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、キャシディと続き、トヨタ勢が、午前のセッションはトップ5を独占となった。

    3時間のインターバルをはさみ、午後3時30分から走行2回目がスタート。午前中と変わらぬ薄曇りの中で、2時間の走行セッションが行われた。各車、開始直後からコースインを始めたが、10分もしないうちにデグナーカーブ出口で関口を含む2台の車両がコースアウト。午後のセッション初の赤旗が出される。

    開始から30分を過ぎ、キャシディが1分37秒692のタイムでトップに立ち、走行1回目の自己ベストタイムに肉薄する。その後、走行1時間を過ぎてトップタイムは1分36秒946まで縮まるも、午前の最速タイムに迫るほどの大きなタイムアップは見られず、しばし膠着状態となる。2度目の赤旗中断を挟んでからは、コース上は冷たい風が吹き、さらには少量ながら雨が降るなど、一時的に不安定な路面コンディションの中での走行となった。

    その中でトップを奪ったのは、ロッテラー。ニュータイヤでのアタックで、ただ一人36秒台を切る1分35秒657のタイムを叩き出した。

    アンドレ・ロッテラーは「トップタイムをマークできて、とってもいい気分。クルマのフィーリングも極めていい感じ。楽しみながらクルマに乗ることができた上に、このタイムが出たんだから! 気温や路面などのコンディションも、僕のアタックもパーフェクト。ユーズドタイヤでの確認もしっかり行ったし、何がいいのか悪いのか、セッティングの見極めもやった。今日のファステストラップは、僕が持つ鈴鹿のコースレコードを上回るものだったけれど、この調子で明日もさらに上を目指して行きたいね」と満足気だった。

    2番手にはチームメイトの一貴が1分36秒071で、3番手に石浦が1分36秒184で続き、テスト初日は、トヨタ勢が総合トップ3を独占する結果となっている。

    明日のテスト2日目は初日同様、午前と午後に各2時間のセッションが行われる予定。なお、ディフェンディングチャンピオンの国本とNo.18 小林可夢偉(KCMG)は初日のみの参加で第1回公式テストを終えている。小林可夢偉の代役として、昨年までKCMGからスーパーフォーミュラに参戦していた中山雄一がドライブする予定となっている。

    永井洋治 (プロジェクトリーダー)
    今年のエンジンは、シリーズ前半戦は昨年からの正常進化を、さらに後半に向けてネタを仕込んで行く・・・という感じです。昨年よりパワーは出ているし、ストレートスピードもさらに伸びていくと思います。またこれはHondaさんも同様ですが、ターボの変更と(クルマの)サイドポンツーンの形状も変わりました。昨年よりオーバーテイクシーンが増えるんじゃないでしょうか。(スーパーフォーミュラやSUPER GTで使用している)ダウンサイジングターボエンジンは、燃焼を良くしていくとパワーアップや燃費向上につながりますが、それはエンジンへの負荷が増えるということにもつながります。エンジンの性能を向上させつつ、いかに信頼性を保てるか。エンジンのノッキングも含め、これら市販車でも起こりうる問題カイゼンをレースの現場で先行して取り組むことで、市販車用の高性能なダウンサイジングターボエンジンに必要とされる技術開発へとつながっていくと言えると思います。最後にエンジンの話ではないですが、今年のスーパーフォーミュラは、個人的にもドライバーのラインナップに大変注目しています。若いドライバーたちもガンガン攻めているので、見どころも多いシーズンになると思います。ぜひスーパーフォーミュラにも注目してください。

    スーパーフォーミュラ 第1回公式合同テスト:ロッテラーがトップタイム
    スーパーフォーミュラ 第1回公式合同テスト:ロッテラーがトップタイム

  • トヨタ、ル・マン24時間レースでの3台体制に“財政的なリスク”

    トヨタ、ル・マン24時間レースでの3台体制に“財政的なリスク”

    トヨタは、2017年のル・マン24時間レースに3台体制で参戦するという決定には財政的なリスクがあると語る。

    トヨタのテクニカルディレクターを得めるパスカル・バセロンは5月のスパとル・マンへの3台体制での参戦は“非常に楽観的”な予算で行われたと語る。

    「例えば、いくつか事故が発生すれば、財政難に陥るだろう。どこかの時点で思い切った節約をしなければならなくなる」

    パスカル・バセロンは、2017年予算の増加はなかったが、他の部分をセーブしたことで、3台体制の実現が容易になったと明かした。

    「予算フレームの範囲内でやり繰りしなければならなかった。予算は増えていない」とパスカル・バセロンはコメント。

    「パフォーマンス目標の達成を損なうことなく、また、財政的なリスクを冒さないよう、いくつかの開発アイテムを減らした」

    パスカル・バセロンは、2014年と2016年のル・マンでの経験が、3台体制での参戦を後押ししたと語る。

    「過去3年に目を向ければ、2度、ル・マンで優勝を狙えるポジションにいた。2度は1台がアクシデントに見舞われるというまったく同じシナリオだったし、2度目は1回限りの信頼性問題だった」

    「3年間で2度の同じシナリオは、3台目のクルマを走らせるという方向を強くプッシュした」

  • トヨタ:WRC 第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    トヨタ:WRC 第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、3月9日(木)から12日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)とユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。メキシコの厳しい未舗装路から多くの事を学ぶべく、3戦連続となる2台完走を目指す。

    2月に行なわれた第2戦ラリー・スウェーデンでは、ラトバラ/アンティラ組が、トヨタにとって1999年以来18年ぶりとなるWRC総合優勝を実現。チームの志気はさらに高まったが、今季最初のグラベルイベントであるメキシコはトヨタにとって未知なるラリーであり、新たな挑戦となる。

    ラリー・メキシコは、2004年に初めてWRCのカレンダー入りを果たし、以降シーズン最初のグラベルラリーとして定着している。3月のメキシコは外気温が摂氏30度前後に達し、かなり暑い。そして、タイムアタックが行われるスペシャルステージ(SS)は海抜1,800m〜2,737mの高地が舞台となるため、最高地点周辺では空気密度の減少によりエンジンの最高出力が通常よりも20%程度低下すると言われている。ドライバー、マシン、エンジニアにとってメキシコは、他のグラベルラリー以上にタフさが求められる1戦である。

    今年もラリー・メキシコはグアナファト州のレオンを中心に開催されるが、初の試みとして首都メキシコシティでオープニングステージが予定されている。9日(木)の夜に、市の中心部の観光名所ソカロ(憲法広場)で、全長1.57kmの市街地SSが2本行なわれ、競技開始。翌日10日(金)よりレオン周辺でグラベルステージがスタートするが、SS2は全長54.9kmと非常に長く、今季ここまでのところ最長のSSとなる。また、同日夕方のSS6では、ユネスコ世界遺産に指定されているグアナファトの町中で、かつて銀鉱のために設けられた地下道をコースに含む市街地SSが予定されており、盛りだくさんな1日となる。そして11日(土)、12日(日)と計4日間にわたる競技は、ボーナスのドライバーズポイントがかかるパワーステージのSS19で幕を閉じる。SSの合計距離は370.46km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は897.68kmとなっている。

    ラトバラは2016年にメキシコ初優勝を果たしているが、前戦からの好調を維持して走りきることを目標とする。一方、ハンニネンは2011年に1度出場したのみで経験は十分とはいえないが、得意とするグラベルラリーで今季のベストリザルトを狙う。チームは、メキシコを想定したテストを2月末にスペインで実施し、ラトバラとハンニネンは、チームと共にヤリスWRCをラリー・メキシコ仕様に仕立てあげた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々がこれまでに実施してきたテストは大部分がグラベルのコースだったので、メキシコに向けてはそれなりに自信を持っています。しかし、ひとつだけ読めないのは、高い気温と高い標高の組み合わせがどのように影響するかということです。昨年、我々はスペインのグラベルコースで気温が40度に達するような状況でテストを行ないました。また、エンジニアは高地でのエンジンマッピングについて開発作業を続けてきました。しかし、実際にこのふたつの要素が一緒になった時にどうなるのかは、分かりません。前戦ラリー・スウェーデンでは優勝という、信じられないような結果を得ることができましたが、地に足を着け、より一層成長できるよう本戦もハードに仕事をしたいと思います。現在、WRCは全マニュファクチャラーの力が拮抗しており、最速タイムを競い合っています。これは、このスポーツにとって素晴らしい事だと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    昨年優勝したラリー・メキシコには、とても良い思い出があります。しかし、勝つことができた理由の1つは、私は出走順が遅かったため、早い出走順の選手たちが苦労しながら走って掃除をしてくれた、クリーンな状態のグラベルコースを走行することができたことだと思います。今年は逆の立場になりますし、5位以内に入る事ができたら、喜ぶべきでしょう。今後については、常にベストを尽くし、安定性を保つことができれば、1年が終る頃には選手権で良い位置にいるかもしれません。もっとも、今年は我々のチームにとって最初のシーズンなので、それが1番の目的ではありませんが。ラリー・メキシコは、いつもとても良い雰囲気です。去年、メキシコのファンは私の事を「ラ・バラ」と呼んでくれましたが、それは「弾丸」という意味だそうです。ファンの皆さんに喜んで頂けるように頑張りたいですね。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
    ラリー・メキシコは2011年に1度出たきりですが、個人的に好きなラリーです。グラベルのコースを走るのは常に楽しいですが、金曜日に用意されるロングSSの「エル・ショコラテ」は、私にとって非常に大きなチャンスとなるかもしれません。今回、私の出走順は良いはずなので、それを最大限に活用して戦いたいと思います。前戦のスウェーデンは私自身にとっては良いラリーではありませんでしたが、今後の戦い方について多くの事を学べました。特に、事前のテストを通じて、自分自身が準備ができていると確信を得た状態になることが重要です。ラリー・メキシコに向けたテストは、サスペンション等のセッティングを多少変えた程度ですが、とても満足のできる内容で、自信を持って本番に臨むことができます。エンジニアの皆がエンジンに施した仕事は完璧で、高い標高でもいつも通りに運転できるのではないか、とさえ思っています。

  • 【WEC】 国本雄資、トヨタからル・マン24時レースに参戦との報道

    【WEC】 国本雄資、トヨタからル・マン24時レースに参戦との報道

    国本雄資が、2017年のル・マン24時間レースでトヨタの3台目のTS050ハイブリッドを走らせると報じられている。

    トヨタは第2戦スパ、第3戦ル・マンには3台体制で参戦するが、現時点で3台目の9号車のドライバーは、昨年までレギュラードライバーを務めたステファン・サラザンを起用することしか発表されていない。

    スーパーフォーミュラの2016年チャンピオンである国本雄資は、今年、同じくル・マン3台目を走らせるとされる平川亮とともにTS050ハイブリッドをスペインで2度テストしている。

    Autosport は、トヨタが先週のテストを国本雄資をラインナップに加えるかどうかを決定する最終評価の場として使ったと報道。

    国本雄資は、トヨタのドライバーである中嶋一貴、小林可夢偉、今年ポルシェに移籍したアンドレ・ロッテラーを破って2016年のスーパーフォーミュラでチャンピオンを獲得しており、SUPER GTでもレスサスで優勝を飾っている。

    国本雄資は、2017年もスーパーフォーミュラとSUPER GTの両方に参戦するが、WECのスパ・フランコルシャン6時間レースは、SUPER GTの第3戦オートポリスと日程が重なっている。

  • 【動画】 トヨタ:WRC ラリー・スウェーデン ハイライト

    【動画】 トヨタ:WRC ラリー・スウェーデン ハイライト

    トヨタが、2017年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデンのハイライト動画を公開した。

    ラリー・スウェーデンでは、トヨタのヤリ-マティ・ラトバラが優勝。18年ぶりにWRCに復帰したトヨタに2戦目で初優勝をもたらすと共に、ドライバーズ選手権ランキングでトップに立った。 首位で最終日を迎えたヤリ-マティ・ラトバラは、3本のSSすべてでベストタイムを記録。優勝のかかった最終SS18での、守りではなく攻めの走りは圧巻だった。

    トヨタは、1999年のラリー・チャイナ以来となるWRC優勝。ラトバラにとっては2016年の第3戦メキシコ以来の勝利となった。

    TOYOTA GAZOO Racing WRT:2017 Rd.2 スウェーデン ハイライト