カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ:2017 WECプロローグ(合同テスト)2日目 レポート

    トヨタ:2017 WECプロローグ(合同テスト)2日目 レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)シーズンイン恒例のプロローグ(合同テスト)が4月2日(日)2日間にわたる走行を終えた。

    合同テスト2日目は、曇り空のやや肌寒いイタリア・モンツア・サーキットで、午前9時からと午後2時からの2セッションが各々3時間ずつ行われた。TOYOTA GAZOO Racingは、前日同様にTS050 HYBRID #7号車には小林可夢偉、マイク・コンウェイ、国本雄資、#8号車には中嶋一貴、アンソニー・デビットソン、ニコラス・ラピエールが乗り込み2日目のテストに臨んだ。

    今回のテストはLMP1-Hクラスで争うライバルであるポルシェと、同条件で直接タイムを比較出来る初めての機会となったが、最速タイムを刻むことが必ずしも目的ではなく、2日間を通して様々なセッティングの評価を行った。

    今回の合同テストは、土曜日のナイトセッションを含む5回のセッションがあり、新型TS050 HYBRIDは2台の合計649周、3719kmを走破。また、2日目午後にはラピエールが2日間を通してのベストタイムをマークした。

    この週末、全日本スーパーフォーミュラチャンピオンである国本と、2014年以来のチーム復帰となったラピエールにとって、初めての公の場でのTS050 HYBRIDのドライブとなったが、両ドライバー共に速さを示し、特に国本は初めてのモンツア・サーキットでも高い適応力を示した。

    #7号車の小林とコンウェイは、第2戦スパ6時間から投入予定の低ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDの最適チューニングを行った。

    #8号車は中嶋とデビッドソンが周回を重ねたほか、#9号車のドライバーであるラピエールと国本もステアリングを握り、第2戦スパ6時間でのデビューへ向け、貴重な経験を積んだ。セバスチャン・ブエミとホセ・マリア・ロペス、ステファン・サラザンの3名は、同一週末に行われた別のレース参戦のため、金曜日の新車発表会に姿を見せるに留まり、走行は行わなかった。

    今季、チームは既に2017年仕様の車両で5回のテストで合計30000km以上を走破しており、このモンツアテストは、2週間後に迫った開幕戦シルバーストンへ向けた準備のための、最後の実走データ収集の貴重なチャンスとなった。

    なお、WECプロローグ(合同テスト)の行われたモンツア・サーキットは、1992年にWSC(世界スポーツカー選手権)の1戦として行われた「モンツア1000kmレース」でトヨタTS010(ジェフ・リース/小河等組)がトヨタに初優勝をもたらした記念すべきサーキットでもある。

    2017年WEC第1戦シルバーストンは、4月14日(金)に公式練習が開始され、15日(土)の予選を経て、16日(日)に6時間の決勝レースが行われる。

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing 代表)
    低ダウンフォース仕様を評価するのに適した超高速サーキットでシーズン始まりの恒例となる合同テストを行えたのは素晴らしいことでした。合計14時間となる走行時間を活用して多くのデータを得ることが出来、ル・マン24時間レースに向けて充実した準備になりました。また、この週末、サーキットにお越し頂いた多くのファンの皆様には心から感謝を申し上げたいと思います。皆様のおかげで、本番さながらの雰囲気の中でテストを行うことが出来、良い緊張感を持ってシーズンのスタートを迎えられました。2週間後に迎える第1戦シルバーストン6時間レースでのライバルとの戦いが楽しみです。我々の低ダウンフォース仕様に関しては、ここモンツアでは良い感触を得ることが出来ましたが、引き続き、シルバーストンで投入する予定の高ダウンフォース仕様の開発に全力を尽くしたいと思います。

  • トヨタ:2017 WECプロローグ(合同テスト)1日目 レポート

    トヨタ:2017 WECプロローグ(合同テスト)1日目 レポート

    前日2017年仕様TS050 HYBRID の発表会が行われたイタリア・モンツア・サーキットにおいて、4月1日(土)、2日(日)の2日間の日程で、2017年のFIA世界耐久選手権(WEC)シーズンイン恒例のプロローグ(合同テスト)が始まった。

    昨年まで南フランス・ポールリカール・サーキットで行われていたプロローグは、今年、F1イタリアGPで長い歴史を誇るモンツア・サーキットに場所を移して行われている。

    800ヘクタールという広大な森林公園内のコースは、5.793km。4本のロングストレートを2か所の複合コーナーと3か所のシケインでつないだ屈指の超高速サーキット。TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンのル・マン24時間レースも見据えた、TS050 HYBRIDの低ダウンフォース仕様を持ち込み、テストを開始した。

    同じ週末には、メキシコで別カテゴリーのレースが行われることから、そこに参戦するセバスチャン・ブエミ、ホセ・マリア・ロペス、ステファン・サラザンの3名はテストに不参加。TS050 HYBRID #7号車には小林可夢偉、マイク・コンウェイ、国本雄資、#8号車には中嶋一貴、アンソニー・デビットソン、ニコラス・ラピエールが乗り込み、各種のデータ取りとテストを行った。

    プロローグ初日は、午前9時から3時間、午後2時から3時間、更に、夜7時から2時間のナイトセッションの合計3回が行われた。夕方までは概ね曇り時々晴れのドライコンディション。予報通り、夕方過ぎのナイトセッションが始まると雨が降り始めたが、順調に初日のテストは終了した。#7号車は、ベストラップ1分31秒332を刻み1番手、#8号車は、ベストラップ1分31秒970で4番手となった。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、プロローグ初日で合計327周を順調に走破。多くのデータを収集し、最終日となる明日のプロローグ2日目へと臨む。

    【WEC】 プロローグ初日:トヨタ 7号車がトップタイム
    【WEC】 プロローグ初日:トヨタ 7号車がトップタイム

  • 【動画】 トヨタ TS050ハイブリッド 発表会 (2017年)

    【動画】 トヨタ TS050ハイブリッド 発表会 (2017年)

    トヨタは、2017年のFIA世界耐久選手権(WEC)を戦うLMP1カー『TS050ハイブリッド』を発表した。

    31日(金)、イタリアのモンツァ・サーキットで2017年のWECシーズンを戦うTS050 HYBRIDが、チームの代表者と今季3台のTS050 HYBRIDをドライブするドライバーによって紹介された。

    トヨタは、2016年にあと一歩というところで逃がしたル・マン24時間レースの勝利をチームの最大の目標に掲げている。

    今季のTOYOTA GAZOO Racingは、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が#7号車、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴の3名が#8号車でWECのフルシーズンを戦い、ステファン・サラザンと、新たに加わる国本雄資、ニコラス・ラピエールの3名が駆る#9号車が第2戦スパ・フランコルシャン6時間と第3戦ル・マン24時間レースに参戦する。

    TOYOTA GAZOO Racing TS050 HYBRID Launch at 2017 Prologue Monza

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権
    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

  • 【WEC】 トヨタとポルシェ、2020年まで現行LMP1シャシーのままで参戦

    【WEC】 トヨタとポルシェ、2020年まで現行LMP1シャシーのままで参戦

    トヨタとポルシェは、WECに新しいレギュレーションが導入する2020年まで現行のLMP1シャシーをリプレイスしないことで合意した。

    31日(金)、トヨタとポルシェはモンツァで2017年の参戦マシンを発表。トヨタは少なくとも2019年までWECに参戦することを発表。ポルシェは2018年までWECプログラムを継続することをすでに明らかにしている。

    当初、2018年により多くのハイブリッドパワーを特徴とした新LMP1レギュレーションが導入される予定だったが、昨年末でアウディが撤退したことで、少なくとも2020年まで凍結されることになっている。

    現在、トヨタとポルシェ、WECの運営側とでレギュレーションをどうすべきかについて議論が行われているが、ポルシェのチーム代表アンドレアス・ザイドルは、それまで新しいシャシーを導入しないことでトヨタと“紳士協定”を結んだことを明らかにした。

    「現在、我々はトヨタ、FIA、ACOと2020年のレギュレーションについて議論している。それらの議論にはプジョーも参加している」とアンドレアス・ザイドルはコメント。

    「2019年末まで、我々は同じモノコックを維持することでトヨタと紳士協定を結んだ」

    2015年に現行シャシーを投入したポルシェは5シーズン連続で使用することになり、昨年新シャシーを導入したトヨタは4シーズンとなる。

    アンドレアス・ザイドルは、ポルシェとトヨタの合意が2つのブランド間の競争と将来のパフォーマンスゲインにそれほど影響を与えることはないと強調した。

    「両社は、我々が持っている2つのモノコックには、空力の自由度と重要にそれほど差はないと考えている。そういうわけで、我々はこの合意に至った」とアンドレアス・ザイドルはコメント。

    「レギュレーションにはまだ技術的な多様性を作り出す十分な自由度がある。最終的に、それが競争やクルマの技術開発に影響を与えるとは思っていない。合理的な合意だと思っている」

  • 【WEC】 2017 トヨタ TS050 HYBRID:車両解説

    【WEC】 2017 トヨタ TS050 HYBRID:車両解説

    トヨタは、ル・マン24時間レースの勝利を目指して全面改良を進めた2017年仕様のTS050 HYBRIDを発表した。

    2017年仕様のTS050 HYBRIDは2.4リッターV6ツインターボ過給ガソリンエンジンに、8MJ対応のハイブリッド・システムを組み合わせ、総システム出力は1,000馬力を誇る。

    東富士研究所によって開発された新型エンジンは、燃焼室、シリンダーブロック、シリンダーヘッドなどの主要部品を全面改良し、圧縮比が高められ、更なる熱効率の向上が図られている。

    加えて、ターボチャージャーのサイズ見直しと共にインペラ形状が改良され、応答性と過渡特性の改善によってターボラグは減少。また、インタークーラーは、熱効率の改良により、高温域での性能が向上された。

    ハイブリッド・システムもまた全面改良された。モーター/ジェネレーターユニット(MGU)は更に小型化され、改良された高出力型リチウムイオン・バッテリーと共に軽量化にも貢献している。こうして進化した高度なハイブリッド技術は、市販車にフィードバックされ、一般のお客様へ展開されると共に、将来にわたっての「もっといいクルマづくり」に繋げられる。

    今シーズンへ向け、TS050 HYBRIDの全面改良を果たすために、東富士研究所とTMGの技術陣は、あらゆるコンポーネントにわたり改善を行った。 今年、変更されたレギュレーションの目的は、安全性向上のための速度抑制にあり、空力効果を制限することで、ル・マンでの数秒のラップタイムダウンを目指している。具体的には車両フロントの空力部品(スプリッター)の高さを15mm上げると共に、リアのディフューザー幅が大幅に狭められた。

    コンピュータによる計算流体力学(CFD)と風洞試験により、TOYOTA GAZOO RacingはTS050 HYBRIDの空力的コンセプトを見直し、性能改善するという難題に挑んだ。持ち上げられたフロントノーズと特徴的なサイドポンツーンなどが目立った変更点である。

    昨年は1チーム1シーズンあたり3種類の空力パッケージを使用出来たが、今年は2種類に制限された。また、タイヤの使用セット数も削減される。今季は車両毎に4セットプラス2本のスペアタイヤのみで、予選と6時間の決勝レースを戦うこととなる。チームとミシュランとの協力による新しいコンパウンドと構造を持つタイヤでこの新規定に対応すると共に、サスペンションジオメトリの最適化も進めることで、タイヤ摩耗の低減を行う。

    その他の規則変更点として、後方視界用のカメラからの映像をコクピット内に設置されたスクリーンに表示することが義務づけられた。これに加えて、ハイブリッドカーはサイドミラーにもエンジンの状態を示すライトの装着が義務づけられ、視認性の承認を受ける必要がある。もしレース中に緑のセーフティライトが点灯した場合、その車両はピットで修理を行わなくてはならない。

    2017 TOYOTA TS050 HYBRID主要諸元

    型式 LMP1-H(ル・マンプロトタイプ・ハイブリッド)
    車体構造 カーボンファイバー構造
    ウインドスクリーン ポリカーボネイト製
    ギヤボックス 横置きシーケンシャル6速
    ギヤボックス ケーシングアルミニウム製
    ドライブシャフト CVジョイント式ドライブシャフト
    クラッチ マルチディスク
    ディファレンシャル ヴィスカス機械ロック式
    サスペンション 独立懸架ダブルウイッシュボーン(前/後)
    スプリング トーションバー
    アンチロールバー 前/後
    ステアリング 油圧式パワーステアリング
    ブレーキキャリパー2 系統油圧式ブレーキシステム、アケボノ製モノブロック軽合金キャリパー(前/後)
    ブレーキディスク ベンチレーテッド・カーボンディスク(前/後)
    ホイール レイズ製マグネシウム鍛造ホイール
    フロントホイール 13 x 18インチ
    リアホイール 13 x 18インチ
    タイヤ ミシュラン
    フロントタイヤ 31/71-18
    リアタイヤ 31/71-18
    全長 4650mm
    全幅 1900mm
    全高 1050mm
    燃料積載量 62.5リッター
    パワートレーン トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)
    エンジン V型6気筒直噴ツインターボチャージャー
    エンジン排気量 2400cc
    エンジン出力 367kW/500PS
    燃料 ガソリン
    バルブ数 4/シリンダー
    ハイブリッドパワー 前輪モーター+後輪モーター:367kW/500PS
    パワーユニット最高出力 735kW/1000PS(エンジン+ハイブリッドモーター)
    蓄電装置 ハイパワー型リチウムイオン電池
    前輪ハイブリッドモーター アイシンAW製
    後輪ハイブリッドモーター デンソー製

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権
    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

  • トヨタ、2019年までWECへの参戦継続を決定

    トヨタ、2019年までWECへの参戦継続を決定

    トヨタは、2019年末までFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦することを決定した。

    トヨタは、WECプログラムを2017年末までしか公式には発表しておらず、昨年11月にLMP1規約凍結された後には、今後のレギュレーションでハイブリッド技術の範囲が縮小させることになった場合にはWECから撤退する可能性も示唆していた。

    トヨタのWECチームのチームディレクターを務めるロブ・ルーペンは、現在の規約が2019年まで安定されることが参戦継続の決め手になったと述べた。

    「我々は少なくとも2019年まで参戦する」とロブ・ルーペンは Fox Sport にコメント。

    「規約の安定性の確定が2019年まで継続する助けになった」

    「新しいレギュレーションが議論された際には、我々は常にそれをレビューしている。通常、レギュレーションが変更されたときは、それプログラムに合うかどうかを調査しなければならない」

    「我々にとって、モータースポーツ内に市販車と関連性があることが重要だ。それがトヨタ自動車の仕事の仕方でもある。我々はトヨタ自動車のために多くのプロトタイプの作業をしている。我々はWECから情報を得て、それをトヨタ自動車にフィードバックしている」

    このニュースは、現在、最高峰クラスの参戦がトヨタとポルシェだけとなったWECにとって大きな後押しとなった。ポルシェは少なくとも2018年まではWECのLMP1クラスに参戦することを確認している。

    だが、ロブ・ルーペン は新しいLMP1規約が導入される2020年にWECプログラムを継続するべきかどうかはまだ決定していないと述べた。

    「2020年に完全に異なる規約となった場合、我々にとって興味のないものになるかもしれない。類似した状況であるならば、我々は非常に興味を持つかもしれない」とロブ・ルーペンはコメント。

    「最終的にはTMGが決定することではない。トヨタ自動車が決定することだ。我々は彼らの会社のモータースポーツ計画に適合していなければならない」

    「一番の問題は市販車との関連性だ。我々はWECとル・マンでトヨタのテクノロジーを示したいと思っている。現在の環境では我々はそれをすることができる」

    「パワートレイン、ハイブリッドの開発を維持できることが重要だ・・・そうである限りは問題ない」

  • 【WEC】 小林可夢偉 「2017年仕様のTS050はバランスも見た目もいい」

    【WEC】 小林可夢偉 「2017年仕様のTS050はバランスも見た目もいい」

    小林可夢偉が、2017年のトヨタのWEC参戦マシン『TS050』の印象を語った。

    トヨタは31日(金)、モンツァ・サーキットにおいて、2017年を戦う改良型TS050 HYBRIDを発表。2017年は、小林可夢偉が7号車、中嶋一貴が8号車、そして、第2戦スパ・フランコルシャン6時間と第3戦ル・マン24時間では国本雄資が9号車で参戦。3名の日本人ドライバーがレースを戦う。

    小林可夢偉は「昨年は幾つか残念なレースがありましたし、何よりもル・マンでの勝利という最大の目標が果たせませんでした。もしル・マンで勝てていれば、WECのタイトル争いでも大きなチャンスでした。その両方が私の目標です」とコメント。

    「2017年仕様のTS050 HYBRIDは見た目もカッコ良いですし、バランスはニュートラルで素晴らしいです。レギュレーションが変更されましたが、大きく損なわれたものはないようで、ホッとしています。現時点で良いパッケージングが出来ていると感じています」

    中嶋一貴は「2017年仕様TS050 HYBRIDの第一印象はとても良好でした。実際に、新型車両は特性的にも改良されているように感じられました」とコメント。

    「タイトルを争えるレベルだと思っていますが、現時点でライバルがどのレベルにあるのか分かりません。我々は昨シーズンもしっかり戦ってきたと思っており、今年もそれを継続し、常に可能な限り最高の結果を出すために戦っていかねばなりません。昨年は結果だけ見ると厳しい1年でしたが、新たなシーズン開幕を前にして、士気は更に高まっています」

    国本雄資は「TS050 HYBRIDは運転がとても楽しいレースカーです。昨年の車との比較はできませんが、とても衝撃的だったのは加速とダウンフォースでした。この車両でレースを戦うのが待ちきれません。今はLMP1-Hカーと、新たな経験となるヨーロッパでのレースについて一歩一歩学んでいるところです」

    「毎日がとても刺激的ですが、これからの数週間でやるべき準備がたくさんあることは分かっています。しかし、ステファンとニコラスという、ル・マンでの経験豊富な2人と組めるというのは私にとってとても有意義ですし、素晴らしいことです」

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権
    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

  • トヨタ:WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) プレビュー

    トヨタ:WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、4月6日(木)から9日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)とユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。コルシカ島のツイスティなターマックコースはTOYOTA GAZOO Racingにとって新たなるチャレンジとなるが、4戦連続の2台完走を目標に全力でラリーに臨む。

    フランスのコルシカ島が舞台となるツール・ド・コルスは、今シーズン2回目のターマック(舗装路)ラリーである。ただし、開幕戦のラリー・モンテカルロは、ターマックラリーとはいえ、コースの所々が雪や氷で覆われていた。そのため、舗装路のみを走行する純粋なターマックラリーは、今回のツール・ド・コルスがシーズン初となる。コルシカ島は地中海西部に位置するフランス領の島で、多くの部分は険しい山岳地帯。島内には曲がりくねった山道が多く、ラリーのSSで使用される道もタイトなコーナーが連続する。それ故、ツール・ド・コルスは「1万コーナーのラリー」と呼ばれている。コースは道のすぐ脇に岩や断崖絶壁が迫るなどエスケープゾーンは皆無に近く、ほんのわずかなミスも許されない。また、舗装路とはいっても平坦で滑らかな道だけでなく、表面がざらざらに荒れていたり、古くなった舗装が崩れ、まるで未舗装路のようになっている道も多い。このように、たとえ舗装路であっても、よく整備されたサーキットとは大きく性質が異なる、極めてチャレンジングなコースなのである。

    2017年のツール・ド・コルスは、島の東北部のバスティア空港にサービスパークと大会本部が置かれる。競技は4月7日(金)に島の南西部アジャクシオでスタートし、4本計120.64kmのSSが行われる。8日(土)はバスティアを中心に4本のSSが予定されており、その合計距離は131.96km。最終日の9日(日)は、島の東帖南側で2本計64.2kmのSSが行われ、南部ポルト・ヴェッキオでの最終ステージ、SS10はエキストラのボーナスポイントがかかるパワーステージに指定されている。SSの数は3日間で10本と少ないが、50km前後の長いSSも多いため合計距離は316.80kmに到達。移動区間を含めた総走行距離は1080.73kmとなっている。

    ツール・ド・コルスは、WRCがスタートした1973年からシリーズの1戦に含まれるなど、長い伝統を誇る。一時WRCフランスラウンドは本土のアルザス地方に開催地を移していたが、2015年大会よりコルシカ島に回帰。6年ぶりにWRCとして開催されたツール・ド・コルスでは、ラトバラが優勝を果たした。ラトバラは前年にアルザス地方で行われた2014年のWRCラリー・ド・フランス・アルザスでも優勝しており、フランスのターマックラリーを2年連続で制している。一方、ハンニネンは2008年に1度出場経験があり、その時はプロダクションカーのグループNクラス1位でフィニッシュしている。

    チームはツール・ド・コルスに向け、3月下旬にコルシカ島でテストを行った。各クルーは、本番と条件が近いターマックコースをそれぞれ2日間走り込み、ヤリスWRCをツール・ド・コルス仕様に仕立てあげた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    クルマに改善を施し、今回のテストはとてもうまくいきました。今のところ、舗装路でのヤリスWRCのパフォーマンスは非常に期待できると思っています。結果が伴えばベストですが、我々の目標は引き続き、経験と学びを積み重ねることです。今回のラリーに向けて、ポジティブなことがたくさんあります。まず、ヤリ-マティはツール・ド・コルスが好きで、とても良いムードでいることです。ドライバーがこのような精神状態のときは、よいパフォーマンスができるものです。コルシカ島のコースにはカットできるコーナーはほとんどないため、彼は2番手走者ですが、路面の状況については問題ないはずです。また、ユホの体調は完全に回復しました。前回のメキシコでは体調を崩しながらもよいパフォーマンスをして完走し、ポイントも稼いでくれました。体調が万全になった今回はさらに自信を持って挑めるはずです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    私にとってツール・ド・コルスは特別なイベントです。1986年のヘンリ・トイボネンの事故も含め、フィンランド人ドライバーにとって、なかなか結果が出せない難しいラリーだったので、自分がこのラリーで勝てたことは非常に大きな意味がありました。ですが、今は状況は変わっていますし、ラリーはより安全になっています。2日間で380kmを走行したテストは非常にうまくいきました。初日は道幅が狭く凹凸の激しい道、2日目は高速で平らな道と、本番で想定される両方の条件でテストをし、ダンパーのセッティングをいくつかトライしながら、両方の条件に合う良いセッティングに到達しました。モンテカルロを走って、ヤリスWRCのターマックでのポテンシャルはある程度分かっていましたが、今はモンテカルロの時よりもさらによいフィーリングになっています。ですが、これまでの3戦で分かったように、ライバル達もとても強いので簡単にはいきません。ここまで着実に行ってきたように、過度に結果にとらわれず、ラリー毎にクルマを改善していくという目的に向かって集中を続けます。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    体調を崩していた前回よりずっと調子がよく、ターマックに戻る今回のラリーがとても楽しみです。昨年ここでレッキはしましたが、ツール・ド・コルスには1度しか出たことがなく、それもかなり前のことです。そのため、クルマのセッティングに関してはヤリ-マティのアドバイスにずいぶん頼り、その結果、とてもうまくいっています。モンテカルロと極めて近いフィーリングですが、モンテカルロの時と主な違いはタイヤです。このタイヤで、特に長いステージでベストな結果を出せるようにテストでしっかり学びました。メキシコで、粘り強くやれば、悪条件の中でもよい結果が出せることが分かりました。そしてそれは、「もっといいクルマを作り続ける」というトヨタの考えにも通じるところがあると思っています。

  • 【動画】 2017 トヨタ TS050 HYBRID 『The Challenge Continues』

    【動画】 2017 トヨタ TS050 HYBRID 『The Challenge Continues』

    トヨタは、2017 FIA世界耐久選手権(WEC)への意気込みを示すプロモーションムービーを公開した。

    トヨタは、世界最高峰の耐久レースであるFIA世界耐久選手権(WEC)に、最先端のハイブリッド技術を投入したTS050 HYBRIDで参戦することで、「クルマ」と「人」を鍛え、未来の「もっといいクルマづくり」を目指している。

    本ムービーでは、2016年ル・マン24時間レースでの惜敗の悔しさを噛みしめたチーム関係者が、今年のル・マン勝利に向けた熱い想いを語ると共に、ハイブリッドの更なる進化を目指して開発からレースの現場に至るまでの一瞬一瞬に魂を燃やしている様子を描いた。

    トヨタがハイブリッド車を投入してから20年、この2017年1月末でグローバル累計販売台数が1,000万台を超えた。TOYOTA GAZOO Racingは、WECという過酷な耐久レースの場で最先端のハイブリッド技術に磨きをかけ、「未来のもっといいハイブリッドカーづくり」に繋げてゆく。

    FIA WEC 2017 TOYOTA TS050 HYBRID: The Challenge Continues

    2016年のル・マン、トップを走行していたトヨタは残り3分で突然のストップ。しかし、「負け嫌い」のTOYOTA GAZOO Racingは、決して挑戦の手綱を緩めない。ボディおよびハイブリッドシステムの全てを大幅に進化させた2017年仕様TS050 HYBRIDで念願のル・マン優勝とWECシリーズタイトル制覇を目指し、その決意と受け継がれる情熱をドライバーやエンジニア達が語る。

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権
    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

  • トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

    トヨタ、2017年型『TS050 ハイブリッド』を発表 / WEC世界耐久選手権

    トヨタは、2017年のFIA世界耐久選手権(WEC)を戦う、全面改良したTS050 HYBRIDを発表した。

    3月31日、北イタリアのモンツァ・サーキットにおいて、2017年を戦う改良型TS050 HYBRIDが、チームの代表者と、今季3台のTS050 HYBRIDをドライブするドライバーによって紹介された。

    今季のTOYOTA GAZOO Racingは、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が#7号車、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴の3名が#8号車でWECのフルシーズンを戦い、ステファン・サラザンと、新たに加わる国本雄資、ニコラス・ラピエールの3名が駆る#9号車が第2戦スパ・フランコルシャン6時間と第3戦ル・マン24時間レースに参戦する。

    チームの最大の目標は明確であり、2016年にあと一歩というところで逃がしたル・マン24時間レースの勝利だ。そのために、トヨタ東富士研究所とケルンのトヨタモータースポーツGmbH(TMG)の技術陣が一丸となって開発を進め、TS050 HYBRIDのあらゆるコンポーネントに至る全面改良が進められた。

    2017年仕様のTS050 HYBRIDは改良設計された2.4リッターV6ツインターボ過給ガソリンエンジンに、8MJ対応のハイブリッド・システムを組み合わせる構成。東富士研究所によって開発された新型エンジンは、最適化された燃焼室に伴い、シリンダーブロック、シリンダーヘッドなどの主要部品を全面改良し、圧縮比が高められ、更なる熱効率の向上が図られている。

    加えて、ターボチャージャーのサイズ見直しと共にインペラ形状が改良され、応答性と過渡特性の改善によってターボラグは減少。また、インタークーラーは、熱効率の改良により、高温域での性能が向上された。

    ハイブリッド・システムもまた全面改良された。モーター/ジェネレーターユニット(MGU)は更に小型化され、改良された高出力型リチウムイオン・バッテリーと共に軽量化にも貢献している。こうして進化した高度なハイブリッド技術は、市販車にフィードバックされ、一般のお客様へ展開されると共に、将来にわたっての「もっといいクルマづくり」に繋げられる。

    更に、競争力向上を果たすべく、今シーズンのTS050 HYBRIDのシャシーの対しても、トヨタ東富士研究所とTMGの技術陣は、多岐にわたる改善を行った。

    今年、変更されたレギュレーションの目的は、安全性向上のための速度抑制にあり、空力効果を制限することで、ル・マンでの数秒のラップタイムダウンを目指している。具体的には車両フロントの空力部品(スプリッター)の高さを15mm上げると共に、リアのディフューザー幅が大幅に狭められた。

    これに対し、コンピュータによる計算流体力学(CFD)と風洞試験により、TOYOTA GAZOO RacingはTS050 HYBRIDの空力的コンセプトを見直すことで、性能改善するという難題に挑んだ。高くなったフロントノーズと特徴的なサイドポンツーン形状などが主な改良点である。

    昨年は1チーム1シーズンあたり3種類の空力パッケージを使用出来たが、今年は2種類に制限された。今回の発表会にTOYOTA GAZOO Racingは、低ダウンフォースパッケージを持ち込んでいる。また、タイヤの使用セット数も削減される。今季は車両毎に4セットプラス2本のスペアタイヤのみで、予選と6時間の決勝レースを戦うこととなる。チームとミシュランとの協力体制により、新しいコンパウンドと構造を持つタイヤでこの新規定に対応すると共に、サスペンションジオメトリの最適化も進めることで、タイヤ摩耗の低減を行う。

    その他の規則変更点としては、更なる安全対策があり、サイドミラーの後方視界検査が課された。また、ハイブリッドカーにはパワートレーンの状態を示すインジケーターの装着が義務づけられ、レース中に正常を表す緑のライト以外が点灯した場合、その車両はピットで修理を行わなくてはならない。

    2017年仕様のTS050 HYBRIDは、今季既にポールリカール(フランス)、アラゴン(スペイン)、ポルティマオ(ポルトガル)での合計5回のテストで30,000km以上を走破しており、この中では4回の30時間連続耐久走行テストが行われている。

    全面改良された車両と、世界チャンピオン経験者やWECの優勝経験者、そして2人の有望なルーキーという、ドライバーラインナップと共に、TOYOTA GAZOO Racingは勝利を目指して4月16日のイギリス・シルバーストンでの開幕戦に臨む。もちろん、今シーズンは、いずれのサーキットにおいてもライバルの強豪ポルシェ・チームとの激戦になることは間違いない。

    佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racing代表
    WEC合同テストを迎えるにあたり、チーム全員が士気を上げ、今シーズンへの決意を固めています。勝利を目指す我々の気持ちには疑いの余地がありません。しかし、強豪ポルシェ・チームとの戦いは、今年も厳しいものになると認識しています。トヨタ東富士研究所とTMGで構成される我々のチームは、オフシーズンの間に全力を尽くしてTS050 HYBRIDの全面改良を行い、初テストから良い手ごたえが確認出来ています。今シーズン、ル・マンに向けて3台体制で臨むことは、新たな試みであり、我々のル・マン参戦を応援して頂ける皆様方にワクワクする接戦をお届けする絶好の方策でもあると思っています。昨年の衝撃的な結末で経験したように、ル・マンで勝つことは本当に難しいことですが、これこそが我々の目標です。車両の競争力だけでなくチーム、ドライバー全てが目標に向かって確実に仕事をすることが求められ、皆が全力を尽くした末に必ず結果は見えて来ると信じています。

    村田久武 レーシングハイブリッド・プロジェクトリーダー
    “TS050 HYBRID”の名称こそ昨年と同じですが、パワートレーンの全面改良とあらゆるコンポーネントの効率向上を行い、今シーズンの車両は大幅な性能向上を遂げました。TOYOTA GAZOO Racingの最大の目標はル・マン優勝です。トヨタ東富士の開発スタッフは、昨年のル・マン24時間以来、不眠不休とも言うような頑張りを続け、毎ラップごとでも、レース全体を通してでも先頭争いをする性能を発揮できるパワートレーンの開発を行って来ました。本日、ここに、改良ターボチャージャーを搭載した2017年仕様の新しいエンジンと新M/G(モーター/ジェネレーター)ユニット、新バッテリーユニットをご紹介いたします。初テストはとても期待が持てる内容でしたが、更にコンポーネントの最良の適合を継続して万全の準備を整えます。

    パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター
    我々のTS050 HYBRIDは今年も全面的なアップデートを果たしました。唯一変更が無かったのはモノコックくらいです。昨年は、幾つかのレースでTS050 HYBRIDのポテンシャルの高さを示すことが出来ました。しかし、我々の目標は更に高いところにあり、そのために大きな空力諸元の変更、性能と重量の点であらゆるコンポーネントの最適化を図りました。昨年のル・マン24時間レースで起きた衝撃は、反面、我々にとって、更なる品質管理の意識向上をもたらしました。リスクをゼロにすることは不可能ですが、今年はリスクの低減を目指しました。オフシーズンテストはまずまずで、パフォーマンスと信頼性の面で満足行く結果を得ていますが、ライバルは強敵であることはよく分かっています。

    ロブ・ルーペン チーム・ディレクター
    今年はWECにおけるTOYOTA GAZOO Racingにとってとても重要なシーズンになりますが、チームはその挑戦へ向けた準備が出来ていると思っています。開発を行ったトヨタ東富士研究所とTMGの技術陣は一丸となってTS050 HYBRIDのあらゆるコンポーネントの改良を図ると共に、第2戦スパと第3戦ル・マンへ向けて3台体制での出場というチャレンジへ向け準備をしてきました。我々の目標は今年も明確です。上位を争うこと、そして最大の目標であるル・マン24時間レースでの勝利と、WECのタイトル獲得です。それは強豪ライバルチームの存在によりとても高い目標であり、ミスも弱点も無く完璧なレベルで戦わなくてはならないことは分かっています。我々は2位になるためにレースを戦うのではなく、勝つためにレースに挑んでいます。困難な挑戦ですが、チーム一丸となって戦えば、絶対にチャンスは来るはずです。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)
    昨年は幾つか残念なレースがありましたし、何よりもル・マンでの勝利という最大の目標が果たせませんでした。もしル・マンで勝てていれば、WECのタイトル争いでも大きなチャンスでした。その両方が私の目標です。冬季オフシーズンを終えて、またレースに戻ることが出来て嬉しく思います。2017年仕様のTS050 HYBRIDは見た目もカッコ良いですし、バランスはニュートラルで素晴らしいです。レギュレーションが変更されましたが、大きく損なわれたものはないようで、ホッとしています。現時点で良いパッケージングが出来ていると感じています。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
    新しいTS050 HYBRIDをとても気に入っており、現時点での感触はとても良いです。今はライバルがどのレベルにあるのかを知る必要があります。シーズン開幕へ向け、チームやスタッフとの関係も良好です。2015年と2016年に、このチームと共に戦ってきたことで、私は多くを学びました。今年は全戦で表彰台を争うべく、#7号車と共に全力を尽くします。今年は面白いシーズンになるはずですし、新たに#7号車のチームメイトとなるホセも歓迎します。今年が良いシーズンになること、特に最大の目標であるル・マンでの好成績を願っています。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
    今年の最大の目標は、可能な限り早く学び、チームと共に最善を尽くすことです。耐久レースでのドライビングは初めてですし、特にコース上の混雑は全く経験したことがないものです。それらの全てが私のチャレンジになり、とても楽しみにしています。シーズンが始まる前に語るのは難しいですが、勝利のために全力を尽くしたいと思っています。今年のTS050 HYBRIDはとても好印象で、LMP1-H車両をドライブするのはとても楽しいです。特にハイブリッド・システムが作動したときはとてつもなくパワフルです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
    2017年仕様TS050 HYBRIDの第一印象はとても良好でした。実際に、新型車両は特性的にも改良されているように感じられました。タイトルを争えるレベルだと思っていますが、現時点でライバルがどのレベルにあるのか分かりません。我々は昨シーズンもしっかり戦ってきたと思っており、今年もそれを継続し、常に可能な限り最高の結果を出すために戦っていかねばなりません。昨年は結果だけ見ると厳しい1年でしたが、新たなシーズン開幕を前にして、士気は更に高まっています。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
    新型TS050 HYBRIDの感触は最高です。今年の車両は「進化」と言えます。昨年は「革命」でした。レギュレーションの変更により、多くのダウンフォースを失うこととなりましたが、チームはその影響を最小限にすべくハードワークで対処してくれました。ドライブした印象は良く、シーズン序盤の現時点では、予想以上のレベルにあると思います。今年の目標はル・マンでの優勝しかありません。それだけにとても期待していますし、この冬季オフシーズンでの我々のハードワークが報われ、それぞれのレースで勝利を争えるだけの充分に正しいパッケージであることを願っています。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)
    いつでも新型車に接するときは心がときめきます。レギュレーションの変更がとても大きかったこともあり、車両のパフォーマンスにも影響がありました。その変更が大きかったのが、主に空力面ですが、ここまでエンジニアが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、昨年の車両と比較しても感触は大きく変わっておらず、それは良い状況だと思います。この車両でレースを戦うことを考えるととても興奮します。特にル・マンでどれだけのパフォーマンスを見せられるか楽しみです。今季のLPM1-Hクラスは強豪ライバルとの一騎打ちの戦いとなりますが、我々は勝利を目指してベストを尽くすだけです。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #9号車)
    今年も昨年のル・マンでの競争力を再現出来ることを望んでいます。我々はあの時、最速の車両でした。私の願いは再び力強く、勝利のために戦うことです。我々は良いチームスピリットを今も保ち続けていますし、それこそが重要です。我々は3台、別々の車両のクルーではなく、ひとつのチームとして全員で共に戦います。ニコラスと再び共にレースを戦えること、そして新たに雄資というチームメイトを迎えることも楽しみにしています。私は自分の経験を可能な限りチームメイトの全員と共有していくつもりですし、それが目標達成のための最高のチャンスを与えてくれると思っています。

    国本雄資 (TS050 HYBRID #9号車)
    TS050 HYBRIDは運転がとても楽しいレースカーです。昨年の車との比較はできませんが、とても衝撃的だったのは加速とダウンフォースでした。この車両でレースを戦うのが待ちきれません。今はLMP1-Hカーと、新たな経験となるヨーロッパでのレースについて一歩一歩学んでいるところです。毎日がとても刺激的ですが、これからの数週間でやるべき準備がたくさんあることは分かっています。しかし、ステファンとニコラスという、ル・マンでの経験豊富な2人と組めるというのは私にとってとても有意義ですし、素晴らしいことです。

    ニコラス・ラピエール (TS050 HYBRID #9号車)
    TOYOTA GAZOO Racingの一員に戻れるのは最高の気分で、本当に楽しみです。既に多くの温かい歓迎をチーム全員から受けています。懐かしい顔ぶれや新たに加わったメンバーと共に再びレースを戦えるというのは嬉しいことです。#9号車は他の2台とは異なるスケジュールで、最初のレースとなる第2戦スパ、そして第3戦に向けて、集中して準備をしていきます。LMP2クラスで、2年連続のル・マン24時間レース優勝を飾れたのは素晴らしい経験でした。それだけにTS050 HYBRIDと共に今年も続けて表彰台を狙います。

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