カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ:WEC 第1戦 シルバーストン6時間 公式練習初日レポート

    トヨタ:WEC 第1戦 シルバーストン6時間 公式練習初日レポート

    2017年FIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦シルバーストン6時間レースの幕が上がり、TOYOTA GAZOO Racingは初日の公式練習から最速タイムを記録する好スタートを切った。

    2016年シーズン閉幕から5ヶ月のオフシーズンを経て、TOYOTA GAZOO Racingは全面改良が施された2017年仕様のTS050 HYBRIDをシルバーストンに持ち込み、ライバルとの戦いに臨んだ。

    TS050 HYBRIDに施された大幅な改良はその効果を如何なく発揮し、中嶋一貴の操る#8号車が1分38秒210という最速タイムを記録。このタイムは現行のWECが初めてシルバーストンで行われた2012年以来、最速のレコードタイムとなる。#8号車は中嶋と共にセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンがステアリングを握った。マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの#7号車も#8号車から僅か0秒23差の2番手につけた。

    TS050 HYBRIDは、冬のオフシーズンの間にトータル3万5000kmに及ぶ走行テストをこなして来たが、高速ストレートと高速コーナーが組み合わされたシルバーストンではその最高の性能を発揮出来るようにハイ・ダウンフォース仕様が投入された。今日はその最適なセットアップが進められ、空力と新型パワーユニットの最適化と同時に2017年仕様ミシュランタイヤのデータ収集に費やされた。

    2台のTS050 HYBRIDは合計146周、861kmを走破。明日土曜日の予選、日曜日の決勝レースに向けて万全の準備を整えた。明日は2014年以来手にしていないポールポジションの獲得に照準を合わせる。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 3番手 (1分40秒960), 33周
    公式練習第2回目: 2番手 (1分38秒444), 37周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第1回目: 1番手 (1分40秒104), 36周
    公式練習第2回目: 1番手 (1分38秒210), 40周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)
    ラップタイムから言えばとても良いスタートが切れたと思います。冬の間のオフシーズンテストに頑張ってきた努力が報われ、前年と比べると格段に改良がなされたと実感します。とはいえまだ決勝レースは始まっていないし、目標へ向けてやらなくてはならないことは残っています。今日の時点ではベストに近いパフォーマンスを示せたと思いますし、TS050 HYBRIDのバランスは好感触です。細かい部分ではまだ改良の余地はありますが、とても順調です。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDが共に速さを見せられた一日で、内容もとても良かったです。ただ、ライバルの状況が分からないのであまり浮かれているわけにはいきません。今日は多くの作業をこなしましたが、まだ予選や決勝レースへ向けてやるべきことが残っています。とはいえ順調なスタートが切れ、感触も良いので、レースウィークへ向け期待を感じることが出来ます。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
    私はまるでお菓子屋さんにいる子供のように幸せな気分です。初めてLMP1-Hのテストに参加して以来、ずっとこの日を待っていました。今日一日、とても楽しく、こんなに戦闘力の高い車両でレースが出来るのがとても幸運です。今日は、特にコース上の混雑について多くのことを学びました。レースの週末へ向け、緊張感は高まりながらも、一周一周を楽しんでいます。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
    順調なレースウィークのスタートが切れましたし、TS050 HYBRIDにも満足しています。パワートレーン、シャシー共に明確な改良が図られ、とても力強く感じます。これまでのところ全てが順調で、シーズンの開幕戦としては理想的なスタートが切れています。パフォーマンスについては、正確なところは分かりませんし、まだライバルと比較するのは困難です。しかし、我々はロングラン、ショートラン共に良い状態で、心配はしていません。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
    今日はとても順調な一日でした。シーズン最初の金曜日を、両セッション共に最速タイムで終えられるというのはとても良いスタートです。しかしながら、我々が望んでいるのは練習走行ではなく、決勝レースにおいて最速であることです。TS050 HYBRIDは昨年と比較してもとても好感触で、大きな進歩を実現してくれたチームに感謝します。今日得られたデータを解析し、最大のパフォーマンスを引き出すべくセットアップの微調整を行っていきます。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)
    今日は車両に全くトラブルは無く走行が出来ました。TS050 HYBRIDのバランスにも満足していますし、大きなセットアップ変更も必要ありませんでした。自分自身は、主に、今年のタイヤの限界を見極めるためのロングランに専念しましたが、良いセッティングを見出せたので満足しています。後は、ライバルの状況が気になりますが、私自身は既に日曜日の決勝レースを心待ちにしています。

  • トヨタ、コンセプトカー「TOYOTA FT-4X」を世界初披露

    トヨタ、コンセプトカー「TOYOTA FT-4X」を世界初披露

    トヨタは、新たなコンセプトカー「TOYOTA FT-4X」をニューヨーク国際自動車ショーで世界初披露する。

    TOYOTA FT-4Xは、アウトドアシーンを中心にクルマの新しいあり方を提案する小型SUVベースのデザインコンセプト。米国のデザイン拠点Calty Design Research, Inc.が手がけた車両で、米国において、「手軽さ」や「カジュアルさ」を好み、思い立ったらすぐにアウトドアに出かけたい都市部在住の「ミレニアル世代」(30代半ばまでの若者世代)をターゲットに想定して企画した。

    FT-4Xという名前はFuture Toyota – Four-Wheel Drive Crossoverの意味。

    TOYOTA FT-4Xのデザインテーマは「Rugged Charm(頑丈で魅力的)」。エクステリアでは、「X(エックス)」をモチーフにした特徴的なスタイリングとしつつ、グリルは水平基調を採用してTOYOTAの伝統的なSUVデザインも踏襲。また、トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャーのプラットフォームを採用し、4WD性能も搭載することで、走る楽しさやタフユース性能も備える。さらにインテリアでは、取り外し可能で外でも使えるオーディオやルームライト、飲料用ボトルとして使えるドアハンドル、センターコンソールに収納して普段はアームレストとして機能する寝袋など、アウトドアシーンで役立つユニークな装備やデザインを数多く採用することで、いつ・どんな場所からでもアウトドアに出かけて、活躍できるクルマを目指した。

    Caltyの社長を務めるケビン・ハンター(Kevin Hunter)は「今回、私たちは、クロスオーバー車が都市部や郊外でのアウトドアシーンに付加できる楽しさや新たな価値を追求した。TOYOTA FT-4Xは、スタイリングと機能が融合したクルマであり、思いやりと魅力にあふれた装備を通じて、アウトドアでの楽しさと利便性を提供することができるクルマだ」と語った。また、スタジオ・チーフ・デザイナーのイアン・カルタビアーノ(Ian Cartabiano)は「デジタルなインターフェースが多用される現代でも、メカニカルなデザインや機能の満足感は重要だと考えており、TOYOTA FT-4Xのデザインや装備の多くはその考えをもとに企画した。お客様にはこのクルマと接してワクドキを感じて欲しい」と述べた。

    ニューヨーク国際自動車ショーは米国時間4月14日から23日まで開催される。

    Toyota FT-4XFT-4X

  • トヨタ:WEC 第1戦 シルバーストン6時間 プレビュー

    トヨタ:WEC 第1戦 シルバーストン6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingはこの週末、2017年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦となるシルバーストン6時間レースへ、2017年仕様のTS050 HYBRIDと新たなドライバーラインナップで臨む。

    今シーズンのWECも全9戦で行われる。今週末の第1戦へ向けて、2017年仕様のTS050 HYBRIDには、ハイブリッドシステムを含むパワートレーンとメカニカル及び空力面に全面改良が施された。

    今シーズンは使用可能な空力諸元が2種類に制限されることとなった。開幕戦シルバーストンにトヨタは高ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDを持ち込む予定。トヨタは、シルバーストンでこれまでに5度にわたる表彰台を獲得している。

    1周5.901kmのシルバーストンサーキットは、WECシリーズの開催される中でも最も長い歴史を持つコースのひとつで、開設は1948年。当時は非常に高速なコーナーが続く、最高速度よりもダウンフォースが重要なコースであった。

    TOYOTA GAZOO Racingはこの冬のオフシーズンの間で、先週末のモンツァでの2日間のプロローグ(WEC合同テスト)を含めて約35,000kmを走破。チームはLMP1-Hクラスのライバルとの一騎打ちとなるシルバーストンへ向けて万全の準備を整えた。

    2017年仕様TS050 HYBRID #7号車のドライバーは、昨年の富士6時間レースで勝利を挙げ、最後までタイトル争いを繰り広げた小林可夢偉、マイク・コンウェイに、3年連続FIA世界ツーリングカーシリーズでチャンピオンに輝いた、ホセ・マリア・ロペスを加えた3名。ロペスは今大会がトヨタでのWECデビューとなる。

    もう一台のTS050 HYBRID #8号車は中嶋一貴とアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミという3年目のトリオ。デビッドソンとブエミは2013年からのコンビであり、2014年にはドライバーズチャンピオンに輝いている。

    地元イギリス出身のドライバーであるデビッドソンとコンウェイは、これまでにも何度もシルバーストンで好成績を上げたことによって、両名共に英国レーシングドライバーズクラブのメンバー中最高位のリチャード・ロイド・トロフィーを獲得している。

    週末のイベントスケジュールでは、14日(金)に、各々1時間30分の公式練習走行セッションが2回、15日(土)には午前中の1時間の最終練習走行の後、予選が行われる。現地時間16日(日)の正午に、6時間にわたる決勝レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表)
    いつも新たなレースシーズンの始まりには期待が高まります。大いなる希望と共に第1戦シルバーストン6時間の舞台に向かいたいと思っています。冬のオフシーズンの間、TS050 HYBRIDの全面改良のためにハードワークを続けてきたチームのスタッフや関係者の皆様に心から感謝を述べたいと思います。大変厳しい日々だったと思いますが、結果としてTS050 HYBRIDをとてもいい感触に仕上げることが出来ました。しかし、本当の戦いはこれからであり、好結果をお知らせ出来るように全力を尽くしたいと思います。

    小林可夢偉(TS050 HYBRID #7号車)
    シルバーストンは特に耐久レースにおいて長い歴史を持つ素晴らしいコースで、イギリスのファンの皆様の前でレースを戦うのをいつも楽しみにしています。彼らは真のモータースポーツファンであり、いつも大観衆で迎えてくれます。我々は常に全力で戦っており、シルバーストンでも目標は勝利です。WECは常に挑戦が必要なカテゴリーですが、順調だった冬季テストの結果を見せられればと思っています。オフシーズン中のテストは順調に終わり、良いレースが出来る確かな自信と共に臨みます。

    マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #7号車)
    シルバーストンは私にとってホームコースであり、数え切れないほどレースを戦ってきました。流れるような高速コースで、走っていて楽しく、大好きなコースです。コース上の混雑などで難しいレースになるでしょうが、我々には戦闘力の高いTS050 HYBRIDがあり、シルバーストンへ向けた準備は充分に出来ています。現時点でライバルとの力関係を語るのはまだ難しいですが、厳しい接戦になることは間違いないと思いながらも今週末の初戦を迎えることをとても楽しみにしています。

    ホセ・マリア・ロペス(TS050 HYBRID #7号車)
    始めてLMP1-H車両でレースを戦うこと、そして初めてのトヨタの一員としてレースを迎えることを本当に楽しみにしています。テストは順調で、チームは私を家族のように迎えてくれました。マイクと可夢偉とはすぐに良い協力体制を培うことが出来、週末一緒にレースを戦うのを待ち遠しく思っています。私自身、最後のシルバーストンでのレースから随分時間が経ってしまっていますが、再びこの高速サーキットでTS050 HYBRIDをドライブすることをとて楽しみにしています。

    中嶋一貴(TS050 HYBRID #8号車)
    個人的にもシルバーストンはとても好きなコースです。優れたレイアウトでドライブしていて楽しいです。いくつかの高速コーナーの組み合わせは世界のサーキットの中でも屈指のレイアウトです。我々はシルバーストンへ勝利という明確な目標を持って挑みます。LMP1-Hを戦う2つのマニュファクチャラー間における競争力を予想するのは困難ですが、その挑戦に気分が高まります。私自身のシーズンスタートへの準備は整いました。

    セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #8号車)
    ダウンフォースが必要なシルバーストンですが、今年のTS050 HYBRIDがここに適していることを願っています。私にとって良い思い出は多く、WECの初表彰台は2013年のシルバーストンでした。翌年には優勝を遂げ、2015年も表彰台に上がりました。自分自身はいつも良いレースが出来ており、今年もそれが再現できることを望んでいます。ここの雰囲気はいつも素晴らしく、熱いファンの皆様の前でレースを行えることをとても楽しみにしています。結果を予想するのは難しいですが、プロローグ(合同テスト)の結果を見る限り、我々の戦闘力は高いものと確信しており、早くレースをしたいと思っています。

    アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #8号車)
    今シーズンには大きな期待を持っています。もちろんシルバーストンは私のホームコースであり、自宅が直ぐ近くですので、昔から様々なクルマで走ってきました。ドライバーのためにあるようなチャレンジングなコースで、ここで最新のLMP1-H車両のパフォーマンスを実感出来るのは素晴らしい体験であり、特にダウンフォースを感じながら走る高速コーナーは最高の気分でしょう。新たなチャンピオン争いが始まりますが、我々は上位を争えると信じています。

  • トヨタ:ヤリ-マティ・ラトバラが総合4位 / WRCフランス 結果

    トヨタ:ヤリ-マティ・ラトバラが総合4位 / WRCフランス 結果

    4月9日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技最終日となるデイ3がコルシカ島の東南部で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が、総合4位でフィニッシュした。また、デイ1でのリタイア後クルマを修復し、ラリー2規定に基づきデイ2再出走を果たしたユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)は、SS9でコースオフによりリタイアとなった。

    競技最終日を迎えたツール・ド・コルスのSSは全部で2本。1本目のステージである全長53.78kmのSS9で、ラトバラは4番手タイムとなり、2秒差で総合4位の座を失い総合5位に後退した。しかし、最終ステージとなる全長10.42kmのSS10で、ラトバラは堂々ベストタイムを記録。0.1秒差ながら4位に復帰する事に成功した。SS10はボーナスのドライバーズポイントが与えられるパワーステージのため、ラトバラは第2戦ラリー・スウェーデン以来となる最大ボーナスポイントの5点を獲得。その結果、ラトバラ/アンティラ組は選手権2位の座を堅持した。一方、ハンニネン/リンドストローム組はSS9でコースアウト。リタイアとなり、残念ながら開幕戦からの連続完走記録を伸ばすことができなかった。

    豊田章男(チーム総代表)
    18年ぶりのWRC復帰から4戦目となるツール・ド・コルスで、やっと私もヤリスWRCの走る姿を間近で見て、チームの皆と共に現場で戦うことができました。土曜日、ラトバラ選手が午前のSSを終え昼のサービスに戻った際、大がかりな部品交換によるセッティング変更を制限時間ギリギリまで使って行うメカニック達の姿を目の当たりにしました。ドライバーが道との会話で感じたクルマへの違和感をメカニックやエンジニアが即座に改善し、また道に戻して走り続ける…ドライバー視点の開発とその改善を繰り返していくマキネンのチームの姿は、まさに私どもが目指す「もっといいクルマづくり」そのものだと感じます。現場では誰かが大声で指示を出すのでなく個々のメカニックが各々の役割を全うし作業が進んでいきました。想いが通じ合った信じあえるプロのチームを築きあげたマキネン代表に改めて感謝します。また、沿道では多くのファンやオフィシャルに出会うことができました。手の届きそうなところを通り過ぎるラリーカーの音や匂いや迫力を楽しもうとする文化がそこにはあり、WRCの現場でラリーの魅力を改めて体感することができました。彼らに笑顔で話しかければ、言葉は通じなくとも「トヨタがんばれ!」と返してくれます。ラリーを愛し、クルマを楽しみ、そしてトヨタの挑戦を応援してくださる方が世界中にいること、本当にありがたく、そして心強く思います。今後も、トミをはじめとしたチームのみんな、そして全世界にいるファンの皆さまとWRCの道をヤリスで走り続けていければと思います。応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。これからもサポートをよろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ヤリスWRCはラリー初日から好調でしたが、さらなる改善を施した土曜日以降は、両ドライバーともクルマがさらに良くなったと喜んでくれました。それはチーム一丸となった努力の賜物であり、クルマは3日間で大きく進化しました。今シーズン最初のフルターマックラリーで、ヤリ-マティが表彰台まであと1歩の4位に入ったのは、素晴らしいと思います。現役時代、私自身のツール・ド・コルスでのベストリザルトは6位でした。パワーステージで彼がトップタイムを出した事についても、加えて称賛したいと思います。また、このラリーでの経験が少ないにも関わらず、ヤリ-マティに匹敵するペースで走行したユホは、自分自身を誇りに思っていいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    4位でフィニッシュするためには、完璧な走りをする必要があると理解していましたので、自分の運転に集中し、最後のパワーステージでは限界まで攻めました。いくつかのコーナーでは進入スピードが高すぎてアンダーステアが出てしまい、とあるジャンピングスポットではドリフトして観客を驚かせてしまいました。それぐらい激しく攻められたということで、完璧に近い走りができたと思います。総合4位に入り、その上パワーステージも制して合計17ポイントを獲得する事ができたのは、今シーズン最初のフルターマックであることを考えると素晴らしい結果だと思います。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
    SS9のフィニッシュまで、あと約5kmの右コーナーでミスを冒してしまいました。原因は明らかではありませんが、おそらく私が作ったペースノートに問題があったのだと思います。コースから外れて復帰する事ができず、そこでラリーは終ってしまいました。今回は十分なスピードがあったと思いますし、フィニッシュまであと少しだったのでとにかく残念です。しかし、チームメイトであるヤリ-マティが本当に素晴らしい結果を残した事を、心から喜びたいと思います。

  • 【SUPER GT】 トヨタ:2017年 開幕戦 岡山 レースレポート

    【SUPER GT】 トヨタ:2017年 開幕戦 岡山 レースレポート

    SUPER GTの2017年シーズン開幕戦が岡山国際サーキットで行われ、平川亮/ニック・キャシディ組のKeePer TOM’S LC500 37号車が新型となったLEXUS LC500のデビュー戦で勝利を挙げた。LEXUS LC500は2位から6位も占め、トップ6独占という圧倒的な速さで開幕戦を制した。

    4月8日(土)~9日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催された。

    今季のSUPER GT GT500クラスは、昨年まで3年間にわたって使用されてきた車両に変わり、新たなレギュレーションに則った新型車両が投入される。LEXUS GAZOO Racingは、昨年、参戦最後の年に念願のタイトルを獲得したLEXUS RC Fに代わり、今年春発売の新型ラグジュアリークーペ「LC500」をベースとした新型車で参戦する。この新たなベースシャシーに、昨年まで3年間開発を重ねてきた2リッター直列4気筒ターボの「RI4AG」エンジンを搭載し、6台体制でタイトルの防衛に挑む。

    予選
    8日(土)午前中の練習走行時は前夜の雨で路面が濡れていたものの、予選までには完全に乾き、曇天の下、気温21度、路面温度22度のドライコンディションで午後2時45分からQ1が開始された。GT300クラスに続いて行われたGT500クラスのQ1では、LEXUS LC500勢が激しいトップ争いを繰り広げ、石浦宏明の駆るZENT CERUMO LC500 38号車がトップタイム。アンドレア・カルダレッリのWAKO’S 4CR LC500 6号車、キャシディの37号車、関口雄飛のWedsSport ADVAN LC500 19号車が続き、僅かコンマ1秒内という僅差でLEXUS LC500がトップ4を独占。ジェームス・ロシターのau TOM’S LC500 36号車が8番手でQ2進出を果たしたが、ヘイキ・コバライネンのDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が僅か0.01秒届かず9番手でQ1敗退となってしまった。

    GT300クラスの赤旗中断で予定よりも遅れた午後4時15分からQ2開始。セッションが残り3分を切ったところで本格的なアタックが開始された。しかし、僅かに降り始めた雨により中嶋一貴の駆る36号車が最終コーナー手前でコースアウトし、タイヤバリアにヒット。セッションは赤旗中断となり、その直後につけて好ペースでアタックしていた38号車、37号車らはアタックを途中で断念せざるを得なくなってしまった。
    セッションは残り3分で再開されたが、再開直後にコース上にストップした車両があり、再度赤旗に。セッションはこれで終了となり、アタック前のタイムで、6号車が2番手、37号車が3番手、38号車が4番手、19号車が6番手、36号車は赤旗の原因を作ったとしてタイム抹消により8番手から明日の決勝に臨むこととなった。

    GT300クラスでは、2015年のFIA-F4チャンピオン、昨年は全日本F3でシリーズ3位というキャリアから、今年SUPER GTにデビューすることとなった21歳の坪井翔が、共にデビュー戦となったJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車でいきなりの好走を見せ、赤旗からの残り10分での再開直後にその時点でのトップに。その後タイムを上げたライバルに更新されていったものの、坪井の51号車は6番手と好位置につけ、坪井はデビュー戦でQ1通過を果たした。

    佐々木孝太がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 30号車が3番手。嵯峨宏紀がアタックしたTOYOTA PRIUS apr GT 31号車は9番手となりQ2へ進出。吉本大樹のドライブしたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車は22番手でグリッドが確定した。

    Q2では、残り5分の時点で中山雄一がドライブする51号車がQ1でのベストタイムに迫るタイムをマークしトップ浮上。その直後に、永井宏明がアタックしていた30号車がスピンし、赤旗中断に。

    残り5分でセッションは再開されたが、51号車と31号車は再アタックせず。タイムを上げてきたライバルに更新されたものの、51号車はデビュー戦で4番手の好グリッドを獲得。久保凜太郎がQ2を担当した31号車は9番手と健闘。30号車は14番手から翌日の決勝に臨むこととなった。

    決勝
    9日(日)はこの週末では初めて好天に恵まれ、やや雲はあるものの太陽も顔を出す、春らしいコンディションの下、午後2時34分に岡山県警の白バイ先導によるパレードラップが開始された。

    続いてフォーメーションラップに入ったが、ここでポールポジションにつけていたNSX-GT 8号車がスローダウン。いきなり赤旗が出され、セーフティカー先導でのスタートという、波乱の開幕となった。

    ポールポジションの車両が脱落したことで、LEXUS勢は6号車、37号車、38号車、19号車とトップ4を占めてスタートを切ることに。3周目から本格戦が開始されると、LEXUS LC500同士の激しい首位争いが繰り広げられた。2位につけるキャシディの駆る37号車が首位を行く大嶋の6号車に襲いかかり、ヘアピンへの進入で白煙を上げるほどのハードブレーキングでインを刺し、首位に浮上。

    5周目にもGT300車両のクラッシュによりセーフティカーが導入。12周目にレースが再開されると、トップ4を占めるLEXUS LC500の後方で1台を挟んで6位、7位を走っていたロシターの36号車と、コバライネンの1号車もライバルをかわし、序盤からLEXUS LC500がトップ6独占体制に。

    1周が短く、コース幅も狭い岡山で、GT300クラスの周回遅れ車両が出てくると、コース上の混雑をかいくぐりながらの、LEXUS同士のバトルが頻発。中でも36号車のロシターは16周目に19号車の関口をパスすると、タイヤの摩耗に苦しみ3位に後退していた6号車 大嶋もパスし、更に前を狙った。

    中盤に入ると、各チームピットへ入って給油、タイヤ交換とドライバー交代。ここで4位に落ちていた6号車は、好ピットに助けられ2位へ浮上。先にピットインしていた37号車の平川は、ピットアウト時点では6号車、38号車、36号車の先行を許したが、アウトラップの3台を攻略し、再び首位に返り咲いた。

    その後方では、36号車 中嶋一貴と6号車 カルダレッリの激しい2位争いとなり、2台はバックストレートからヘアピン進入でのブレーキング合戦を繰り広げたが、アウト側の中嶋一貴が停まりきれずコースオフ。6号車が単独2位、その後方で1号車の平手と38号車石浦が表彰台を賭けてのバトルを続けることとなった。

    2位に浮上したカルダレッリは、何度も首位の平川に仕掛けるが、平川も巧みなライン取りで逆転を許さず。

    レースは53周目にGT300車両がクラッシュしたために長いセーフティカーランとなり、残り20周で、マージン帳消しでのスプリント勝負となったが、37号車平川は終盤戦も6号車カルダレッリからの猛追を凌ぎ切り、トップでチェッカー。今季からの新規定にあわせて投入された新型車両 LEXUS LC500のデビュー戦を勝利で飾った。平川にとっては2015年の最終戦以来、キャシディにとってはSUPER GTで初となる勝利。

    6号車が2位、最後まで僅差のバトルを繰り広げるも逃げ切った1号車が3位となり、LEXUS LC500はデビュー戦で表彰台を独占。4位に38号車、5位に36号車、6位に19号車が続き、LEXUS LC500はトップ6を占める圧勝で開幕戦を終えた。

    GT300クラスでは、4番手からスタートを切った51号車の中山が、新型LEXUS RC F GT3で健闘を見せ、トップ5圏内をキープ。後半を担当した坪井は、タイヤ選択が合わず、摩耗に苦しんだものの、SUPER GTのデビュー戦を着実に走り切り、8位でフィニッシュ。若いコンビが初レースでトップ10フィニッシュを果たした。

    また、9番手スタートの31号車もレースを通してポジションをキープ。10位でフィニッシュし、ポイントを獲得した。

    60号車は14位までポジションを上げていたが、後半のセーフティカーランの最中に電気系のトラブルに見舞われコース上にストップ。何とか再始動に成功し、レースには復帰したが、周回遅れの22位。30号車もトップ10圏内を伺う位置で走行していたが、43周目にコースオフを喫し、リタイアに終わった。

    平川亮 (KeePer TOM’S LC500 37号車)
    スタートしてすぐのタイヤが冷えているタイミングで、ニックが前車をパスしてトップに立ってくれたことが大きかった。トップのままバトンを受け取ったが、ピットタイミングや作業時間もあったのか、ピットアウトしたら、6号車、38号車、36号車が前にいて、それを抜くのが大変だった。その後は、後半に向けて選んだタイヤがちょっとハードすぎたこともあって常に6号車がバックミラーに映っている状況だったが、途中セーフティカーが入って周回数が減った分少し楽になったり、運も味方してくれたところもあるし、チームとニックがすごく良い仕事をしてくれたのが勝因だと思っている。

    ニック・キャシディ (KeePer TOM’S LC500 37号車)
    まだ信じられない気分だ。完璧なシーズンスタートを切ることが出来た。オフシーズン中にチームが素晴らしい仕事をしてくれたことはテストで分かっていて、私自身も昨年の参戦経験で成長し、自信も付いてきていたので、今シーズンは期待と共に臨んだ。最初から勝てるとは思っていなかったが、本当に嬉しい。

    大嶋和也 (WAKO’S 4CR LC500 6号車)
    8号車が止まったことで先頭からスタート出来たのに、タイヤのウォームアップに思いの外苦しんで、想定以上にペースが上がらなかった。他のチームとは違うタイヤを選んだので、コースの場所によって速いところとそうでないところがあり、詰められたり離したりを繰り返していたが、やはりタイヤの摩耗が辛く、順位を落としてしまったのが悔やまれる。でも後半涼しくなって、アンドレアがかなり良いペースで首位を争ってくれたのは良かった。ピット作業も素晴らしく、そのおかげでポジションを上げることも出来た。次こそ勝利を目指して頑張りたい。

    アンドレア・カルダレッリ (WAKO’S 4CR LC500 6号車)
    (平川)亮とすごいビッグファイトが出来た。タフだったが楽しいレースで、強烈なバトルだった。正直を言えばすごく勝ちたかった。とはいえ表彰台には上れたし、シーズンを考えれば良いポイントを稼げたレースだったと思う。LEXUSチームで1-2-3フィニッシュ出来たことも良かった。LEXUS LC500は本当に速かった。冬の間ハードワークで新型車を仕上げてくれたスタッフを誇りに思う。良い仕事をしてくれたチームにも感謝している。

    ヘイキ・コバライネン (DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車)
    昨日は予選時に自分のミスでQ2進出を逃してしまい、とても落ち込んでいたが、気を取り直し、今日の決勝では絶対にポジションを取り戻すつもりだった。自分が担当したファーストスティントで、クルマはとても好調だった。とはいえ、順位を争うライバルも同じパフォーマンスのLEXUS LC500なので、追い越すのは容易ではなかった。特に関口の攻略は大変で、可能な限りアグレッシブに攻めた。彼がアグレッシブなドライバーであることは知っていたし、ストレートでは接触したが、幸運にもこちらには影響なかった。その後は前との差を詰め、狙い通りピットでもポジションを挙げることが出来、その後は晃平が素晴らしい走りで、後続の猛追を凌いでくれた。今日我々には勝てるだけのパフォーマンスがあったと思う。しかし、同じLEXUS LC500同士の争いの中で、スタートを考えれば満足のいく結果だし、とても力強くレースを戦えたと思う。次戦が楽しみだ。

    平手晃平 (DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車)

    スタートが9番手ということで、開幕戦なのであまり無理をせず、出来るだけたくさんのポイントを取って帰ろうということを目標にしていた。ファーストスティントではヘイキが力強い走りでポジションを上げ、ピットもそれに応えて、すごく早いピット作業で良いポジションで復帰出来た。前の2台には行かれてしまったが、3位でゴール出来るとは思っていなかった。良い形でシーズンのスタートが切れたと思うので、このままの勢いで今後も我々の良いところを見せられればと思っている。

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  • トヨタ:ラトバラが総合4位に浮上 / WRC ラリー・フランス デイ2

    トヨタ:ラトバラが総合4位に浮上 / WRC ラリー・フランス デイ2

    4月8日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技2日目となるデイ2がコルシカ島の北部で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が、総合4位に順位を上げた。また、前日のリタイア後クルマを修復し、ラリー2規定 に基づいて再出走を果たしたユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)は、総合34位につけている。

    前日のデイ1でクルマのセッティングとドライビングのアジャストに苦労したラトバラは、デイ2を走行するにあたりセッティングを少し変えてコースに向かった。設定された4本のSSのうち、最初のSS5こそ8番手タイムに留まったが、SS6では6番手タイムをマーク。午前中の2本のSSを走り終えバスティアのサービスパークへと戻ったラトバラは、エンジニアと相談のうえ、さらなるセッティング変更を施したところヤリスWRCのハンドリングは好転。ラトバラはSS5の再走ステージとなるSS7で2番手タイムを記録し、SS6の再走ステージとなるSS8を3番手タイムで走行するなど、午後の再走ステージではペースを大幅に上げることに成功した。その結果ラトバラは、上位を走行していた選手の脱落もあり、デイ1よりもふたつ順位を上げ、総合4位でデイ2を走りきった。また、ラリー2規定で再出走を果たしたハンニネンも午前中のSS5で2番手タイムを、SS6で3番手タイムを記録。ヤリスWRCは、デイ1よりも狭くツイスティなデイ2のSSで、上位を競えるスピードを示した。

    競技最終日となる4月9日(日)のデイ3のSSはわずか2本。しかし1本目のSS9は今大会最長となる全長53.78kmのウルトラロングステージ。そしてSS10は10.42kmと距離は短いが、トップ5タイムを記録した選手にボーナスのドライバーズポイントが与えられるパワーステージに指定されている。2本のSSの合計距離は64.20km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は211.92km。競技終了後、島の南部ポルト・ヴェッキオのマリーナで午後1時30分より表彰式が予定されている。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリーのこのタイミングでセットアップに変更を加えるのはかなり危険だったかもしれません。しかし、我々は色々な事を試し、学ぶためにこのラリーに来ているのです。まず午前中にユホのクルマでいくつかの事を試したところ、良い手応えを得られました。そこで午後はヤリ-マティのクルマにも似たような変更を施しました。我々の目的はアンダーステアを抑え、ドライバーに自信を与え、フロントタイヤの性能を最大限に引き出す事でした。これまでの経験を生かしてうまく改善する事ができたと思いますし、チームとドライバーは素晴らしい仕事をしてくれました。 非常にトリッキーだった今日のステージでの、彼らのパフォーマンスをとても誇りに思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    日中のサービスで実施したいくつかのセッティング変更により、クルマは大きく変わりました。そのため午後の2本のSSでは運転がとても楽しく感じられ、思い切り攻めることができたので良い気分でした。午後の再走ステージは、道に泥や砂利がかき出されていたため注意深く走る必要がありましたが、それでも午前中よりもクルマが良くなっていたので自信を持って走る事ができました。また、午前中のSSではあまりフィーリングが良くなかったブレーキングに関しても、改善されました。明日の最終日に向けて良い位置につけているので、最後までしっかりと走りきることを目指します。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    昨晩のサービスでクルマのセットアップに変更を加えたところ、フィーリングはかなり良くなりました。昨日もクラッシュするまでクルマは良い感じでしたが、今日は昨日よりもさらに良いフィーリングです。また、昨日トミと話しをして、もっとリラックスして走った方が良いと思い、今日は自分のドライビングスタイルを少し変えてみました。すると、非常にうまく行き、午前中のSSでは何も問題なく楽しみながら良いタイムを出す事ができました。ただし、午後は道が泥 で汚れていたので、少し慎重に行き過ぎたところタイムが伸びなかったのは残念です。

  • 【SUPER GT】 トヨタ:2017年 開幕戦 岡山 予選レポート

    【SUPER GT】 トヨタ:2017年 開幕戦 岡山 予選レポート

    2017年SUPER GTが岡山国際サーキットで開幕し、予選が行われた。デビュー戦となったLEXUS LC500は6台中5台がQ2に進出したが、セッション終盤、アタック最中に2度にわたる赤旗が出され、セッションは途中終了。Q1でトップ4独占と速さを見せたLEXUS LC500勢だったが、大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組のWAKO’S 4CR LC500 6号車が2番手、平川亮/ニック・キャシディ組のKeePer TOM’S LC500 37号車が3番手から明日の決勝に臨むこととなった。

    午前中の練習走行時は前夜の雨で路面が濡れていたものの、予選までには完全に乾き、曇天の下、気温21度、路面温度22度のドライコンディションで午後2時45分からQ1が開始された。GT300クラスに続いて行われたGT500クラスのQ1では、LEXUS LC500勢が激しいトップ争いを繰り広げ、石浦宏明の駆るZENT CERUMO LC500 38号車がトップタイム。カルダレッリの6号車、キャシディの37号車、関口雄飛のWedsSport ADVAN LC500 19号車が続き、僅かコンマ1秒内という僅差でLEXUS LC500がトップ4を独占。ジェームス・ロシターのau TOM’S LC500 36号車が8番手でQ2進出を果たしたが、ヘイキ・コバライネンのDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が僅か0.01秒届かず9番手でQ1敗退となってしまった。

    GT300クラスの赤旗中断で予定よりも遅れた午後4時15分からQ2開始。セッションが残り3分を切ったところで本格的なアタックが開始された。しかし、僅かに降り始めた雨により中嶋一貴の駆る36号車が最終コーナー手前でコースアウトし、タイヤバリアにヒット。その直後につけて好ペースでアタックしていた38号車、37号車らはアタックを途中で断念せざるを得なくなってしまった。

    セッションは残り3分で再開されたが、再開直後にコース上にストップした車両があり、再度赤旗に。セッションはこれで終了となり、アタック前のタイムで、6号車が2番手、37号車が3番手、38号車が4番手、19号車が6番手、36号車は赤旗の原因を作ったとしてタイム抹消により8番手から明日の決勝に臨むこととなった。

    大嶋 和也 (WAKO’S 4CR LC500 6号車)
    フィーリングもとても良かったし、タイヤと車の相性もばっちりだったので、ポールが取れるだろうと感じていた。それだけに、アタックに入ったところで赤旗が出てしまったのは残念だ。そんな中でもたまたま運が良く、アタック前のタイムで2番手というグリッドを得られたので、気を取り直して明日に臨みたい。クルマはすごく決まっているので、明日は何とか早めにトップに立って、リベンジできたらいいなと思っている。

    アンドレア・カルダレッリ (WAKO’S 4CR LC500 6号車)
    釈然としない予選になってしまった。我々はポールポジションが取れるだけの充分な速さがあったと思うが、不運なタイミングで赤旗が出てしまった。チームやドライバーのミスではない。自分がアタックしたQ1は最高のフィーリングだった。とにかく、明日はもっといい日になるはずで、勝ちに行くだけだ。

    平川 亮 (KeePer TOM’S LC500 37号車)
    アタック出来ないまま赤旗で終わってしまったので、たらればしか言えないが。気にしていた雨も降らないと予想していたし、Q2が始まっても誰も早くコースインしなかった。そういう意味でも誰も予想していなかった事態なので、こればっかりは仕方ない。クルマの調子が良かっただけに悔しいが、3番手ということでまだチャンスはある。優勝出来ればもちろんいいし、狙っていくが、そんなにプレッシャーを感じることなく、リラックスしてレースを戦いたい。

    ニック・キャシディ (KeePer TOM’S LC500 37号車)
    3番手という結果は、ある意味嬉しいが、ある意味残念だ。我々にはとても速いクルマがあり、自信を持って予選に臨んだ。ポールを取れるチャンスもあったと思う。明日は勝ちに行くと言うよりも、なるべく上位でフィニッシュ出来ればと考えている。

    関連:【SUPER GT】 予選結果:波乱の展開でARTA NSXがポールポジション!

  • トヨタ:堅実に走行したラトバラが初日6位 / WRCラリー・フランス

    トヨタ:堅実に走行したラトバラが初日6位 / WRCラリー・フランス

    4月7日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技初日となるデイ1がコルシカ島のアジャクシオ周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合6位につけた。

    また、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)はSS1でクラッシュし、SSをフィニッシュ後リタイアに。チームはデイ2での再出走を実現するため、サービスでクルマの修復作業を行なった。

    伝統のツール・ド・コルス、デイ1はTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにとってハードな1日となった。ラリーは前日、6日(木)の夜にコルシカ島東部の都市アジャクシオで行われたセレモニアルスタートで開幕。そして7日の朝から競技がスタートし、アジャクシオの南側と北側に展開する2本のターマックコースを各2回走行した。ラトバラはクルマのセットアップとドライビングをコースに完全には合わせきれなかったが、それでも様々なトライを続けながら安定した走りを続け、5~7番手のSSタイムを記録。総合6位でデイ1を走りきった。一方、ハンニネンは非常に速いペースでSS1を走行していたが、終盤コーナリングライン が膨らみクルマの右リヤを橋の欄干にヒット。その衝撃によりダンパーのオイルキャニスターが破損し出火した。それ自体はそれほど大きなダメージではなかったが、右側のタイヤが2本とも衝撃でパンクしており、スペアタイヤを1本しか搭載していなかったため、走行を続けることができなくなってしまった。クルマのダメージは少なく、チームはバスティアのサービスパークで破損個所を修復。ハンニネンはラリー2規定に基づき、デイ2での再出走を予定している。

    競技2日目となる4月8日(土)のデイ2は、サービスパークが置かれるバスティアを中心に島の北部でSSが行われる。全長48.71kmのロングステージと、17.27kmのミドルステージの2本のSSを、バスティアでのサービスをはさみ各2回走行。計4本のSSの合計距離は131.96km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は406.57kmとなっている。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    まずまずの1日でした。ヤリ-マティはトップ6につけていますが、ユホの最初のステージでのクラッシュは残念です。路面の状態やグリップが変化するような時の挙動について、クルマにいくつか改善できる点が見つかりました。それらに関しては解決策を検討し、将来に向けて選手たちがもっと自信を持って走れるように改良を施すつもりです。我々はまだターマックラリーでの経験が少ないので、これからの2日間で様々な事を学ぶ事ができるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    悪くはない1日でしたが、自分のドライビングには満足していません。特に、路面が濡れていたり、滑りやすいところでは少し慎重に走り過ぎたと思います。ただし、そのようなコンディションはもともと自分にはあまり合っていないため、それほど心配はしていません。自分としては主にブレーキングと加速時にタイムを失っており、増加したエンジンのパワーと、新たに搭載されたアクティブセンターデフに慣れていないのも問題だと思います。今シーズンは良いスタートを切りましたが、まだまだ多くの事を学びテストを続けている段階です。状況を考えると6位は現実的な順位だと思います。それでも、クルマは高いポテンシャルを備えているので、明日はさらなる改善に努めるつもりです。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    とても残念な結果になってしまいました。橋に差しかかる少し前で路面の状態が変わり、ブレーキングのタイミングがずれた結果、速すぎるスピードでコーナーに入り、ラインがワイドに膨らんでしまいました。そしてクルマの右リヤが橋の欄干に当たり、ダンパーのオイルに火がついてしまいました。すぐに消火しフィニッシュを目指したのですが、前後のタイヤがパンクしており、他の選手と同じようにスペアタイヤを1本しか搭載していなかったため、クルマにダメージを与えないためにも残りの走行を諦めなくてはなりませんでした。自分たちにとっては良くない1日になってしまいましたが、明日は再出走できると思います。

    【WRC】 ラリー・フランス:シトロエンのクリス・ミークが初日のトップ
    【WRC】 ラリー・フランス:シトロエンのクリス・ミークが初日のトップ

  • トヨタ:WRC 第4戦 ラリー・フランス シェイクダウン レポート

    トヨタ:WRC 第4戦 ラリー・フランス シェイクダウン レポート

    4月6日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) のシェイクダウンがコルシカ島のバスティア近郊で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)とユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)は、明日から始まる競技に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。

    シーズン最初のフルターマックラリーであるツール・ド・コルスに臨むにあたり、チームはコルシカ島のターマック(舗装路)コースで事前テストを実施していたが、足まわりのセットアップをさらに最適化するため、シェイクダウンでいくつかの仕様を試しラリー本番に備えた。多くのクルマがコーナーの舗装されていないイン側部分をカットして走行したため、路面上に泥が出て滑りやすい状態に。ラトバラとハンニネンはそれぞれコースを3回ずつ走行し、路面の変化を確かめながらクルマの最終確認作業を行ない、足まわりの最適なセッティングを見つけることに成功した。

    ターマックラリーのツール・ド・コルスは、後輪駆動のラリーカーが最後に優勝したWRCイベントとして知られている。1988年の大会で後輪駆動車をドライブして勝ったのは、フランス人ドライバーのディディエ・オリオール。彼は計6回ツール・ド・コルスで優勝しているが、そのうち1994年と1995年はトヨタ・セリカGT-FOUR(ST185型/ST205型)であげた勝利だった。セリカGT-FOURは、初代のST165型も1991年の大会でカルロス・サインツのドライブにより優勝しており、3世代すべてのセリカのラリーカーがツール・ド・コルスで優勝を果たしている。

    競技初日となる4月7日(金)のデイ1は、サービスパークが置かれる島の東海岸バスティアから約130km離れた、西海岸のアジャクシオで競技がスタートする。30km前後の2本のコースを、間にサービスをはさむことなくタイヤ交換のみで各2回走行するため、クルマに大きなダメージを負う事は許されない。4本のSSの合計距離は120.64km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は462.24kmとなっている。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    今朝のシェイクダウンでは、ヤリ-マティ、ユホともに異なる2種類のセットアップを試しました。シェイクダウンのコースは、ラリーカーが走るごとに急激に路面コンディションが変わっていき、セッティングを正確に見極める事が困難でしたが、最終的にはふたりともほぼ同じセットアップを選択しました。また、金曜日のデイ1と土曜日のデイ2ではコースの特性が大きく異なり、シェイクダウンのコースとも大きく違うのですが、予定どおりプログラムを消化でき、得られるものがあったので満足しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    1回目の走行はとても調子が良く、2回目の走行では異なるタイプのダンパーを試してみました。2回目に走った時は多くのラリーカーが通過した後だったので、道に泥が出ていて非常に滑りやすくなっていました。ダンパーに関しては良いセットアップを見つける事ができました。また、いつものようにブレーキのならし作業も終え、明日から始まる競技に向けて準備は万端です。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    とても興味深いシェイクダウンでした。多くのクルマがコーナーのイン側をカットして走ったため、私がスタートした時には、道の表面は既に多くの泥で覆われていました。しかしクルマの調子は良く、明日のSSはシェイクダウンとは大きく異なるタイプのコースのため、まったく問題ありません。クルマのフィーリングはとても良いので、明日の競技開始が楽しみです。

  • トヨタ:SUPER GT 2017年 開幕戦 岡山 プレビュー

    トヨタ:SUPER GT 2017年 開幕戦 岡山 プレビュー

    4月8日(土)~9日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催される。

    4月に入り、国内のサーキットでのレースも本格シーズンに突入。日本のレースで最も人気が高いSUPER GTも開幕戦を迎える。

    今季のSUPER GT GT500クラスは、昨年まで3年間にわたって使用されてきた車両に変わり、新たなレギュレーションに則った新型車両が投入される。

    「SUPER GT」2017年シーズン開幕
    新規投入の「LEXUS LC500」でタイトル防衛へ

    LEXUS GAZOO Racingは、昨年、参戦最後の年に念願のタイトルを獲得したLEXUS RC Fに代わり、今年春発売の新型ラグジュアリークーペ「LC500」をベースとした新型車で参戦する。この新たなベースシャシーに、昨年まで3年間開発を重ねてきた2リッター直列4気筒ターボの「RI4AG」エンジンを搭載し、タイトルの防衛に挑む。もちろん、ライバル勢も全車新規定車両に切り替わるため、今年も激戦が予想される。

    新舗装となったテクニカルサーキットでの開幕戦

    2010年シーズンから開幕戦のホストサーキットを務めてきた岡山国際サーキット。過去にはF1が開催されたこともあるコースだ。1周は3.703kmとSUPER GTのシリーズ戦が行われるサーキットでは最も短いが、高速コーナーからバックストレートにかけての前半部分と、テクニカルな中低速コーナーが続く後半部分という性格の違うレイアウトを併せ持つ、非常にテクニカルなコース。

    観戦エリアからコースまでの距離が近いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンがフェンス越しとはいえ、迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。例年熱いバトルが繰り広げられるバックストレートには、その立ち上がりにLEXUSブリッジが設置されている。

    サーキットはこのオフシーズンに路面舗装を一新。よりスムースになった路面は、グリップも高まり、一部縁石の改良などもあってライン取りも変化。更にエキサイティングなレースが期待される。

    事前テストではLEXUS LC500勢が好調
    GT300クラスの新参戦車両にも期待

    今季もLEXUS GAZOO Racingは6台体制でGT500クラスに挑む。昨年チャンピオンを獲得したヘイキ・コバライネン/平手 晃平組DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車、ランキング2位の大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組WAKO’S 4CR LC500 6号車、同4位の関口 雄飛/国本 雄資組WedsSport ADVAN LC500 19号車、同6位の立川 祐路/石浦 宏明組ZENT CERUMO LC500 38号車の4チームはドライバー体制に変更なし。

    変更があったのはトムスの2台で、au TOM’S LC500 36号車に中嶋一貴が復帰。ジェームス・ロシターと再びコンビを組む。2014年、2015年の岡山ウィナーで、昨年もLEXUS勢最上位の2位と岡山を得意とするKeePer TOM’S LC500 37号車は、平川亮が新たにニック・キャシディとのフレッシュなコンビで参戦する。

    3月半ばに行われた岡山での2日間の公式テストでは、両日共にKeePer TOM’S LC500 37号車がトップタイム。他のLEXUS LC500勢も上位につけ、タイトル防衛への期待を高めた。

    GT300クラスでは、昨年ランキング2位と健闘したプリウスは今年も2台体制。永井 宏明/佐々木 孝太組TOYOTA PRIUS apr GT 30号車は昨年と同体制だが、TOYOTA PRIUS apr GT 31号車は嵯峨 宏紀が新たに久保 凜太郎とコンビを組む。

    昨年まで1台体制だったLEXUS RC F GT3は新型車にスイッチすると共に、2台での参戦体制に。昨年も参戦していた飯田 章/吉本 大樹組SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車に加え、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車を中山 雄一/坪井 翔組の若いコンビがドライブする。こちらも岡山テストで順調な仕上がりを見せており、開幕での走りに注目だ。