カテゴリー: トヨタ

  • 【WEC】 トヨタ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 予選レポート

    【WEC】 トヨタ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 予選レポート

    WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間の予選が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID #7号車が、小林可夢偉とホセ・マリア・ロペスのタイムアタックでポールポジションを獲得。中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンがタイムアタックした#8号車は共にLMP2車両に阻まれる不運もあり4番手に留まり、明日の決勝レースに臨む。

    7月15日(土)、曇り空に覆われた前日の公式練習とは打って変わり、快晴のもとでWEC第4戦ニュルブルクリンク6時間レースの公式予選が行われた。

    その結果、ホセ・マリア・ロペスと小林可夢偉がタイムアタックを担当したTS050 HYBRID #7号車が2人の平均タイム1分38秒118でポールポジションを獲得した。予選時の気温は16度。路面温度も25度と低めだったが、ミシュランタイヤは十分なグリップを発揮して、トヨタにとって鬼門といえるニュルブルクリンク6時間レースで初勝利に向けて期待を持たせる結果となった。TS050 HYBRID #8号車の予選タイムアタックは中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンが担当、2人の平均タイムは1分38秒703で4番手グリッドを獲得した。

    ポールポジションを獲得した#7号車はまずロペスがタイムアタック。彼にとっては初めてとなる予選タイムアタックにもかかわらず、1分38秒083のベストタイムを記録して小林にステアリングを託した。前戦ル・マン24時間でコースレコードを更新する速さでポールポジションを獲得した小林も好タイムをマーク。2台の平均タイムで昨年のポールポジション・タイムを1秒326上回り、2番手のポルシェ#2号車に0.154秒差を付けて今年3度目のポールポジションを獲得した。

    TS050 HYBRID #8号車は最初にタイムアタックした中嶋が、コーナー立ち上がりでタイヤを暖めるべく蛇行運転していたLMP2車両とあわや接触かという場面に遭遇。中嶋は寸前でそれをかわしたために事なきを得たが、#8号車は大きくタイムロス。更にデビッドソンもトラフィックに阻まれ満足のいくタイムを記録出来ず、4番手グリッドに甘んじた。

    TS050 HYBRID #7号車がポールポジションを獲得した結果、マニュファクチャラーズ選手権ポイント1点を追加、ポルシェとの差を23.5点に縮めた。ドライバーズ選手権ポイントでは#8号車がポルシェ#2号車に17点差と追っており、その差を縮めることを喫緊の目標に決勝レースに臨む。

    決勝レースは7月16日(日)、午後1時(日本時間午後8時)に6時間のスタートが切られる。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第3回目: 1番手 (1分38秒969), 26周
    公式予選: 1番手 (平均1分38秒118)

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第3回目: 2番手 (1分39秒396), 29周
    公式予選: 4番手 (平均1分38秒703)

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    予選はこの週末のほんの一部でしかありませんが、ポールポジションを獲得出来たこの瞬間を喜びたいと思いますし、ポールポジションによる1ポイント獲得でチームに貢献出来たのは良かったです。若干苦戦した金曜日の後、午前中の公式練習走行でも改良を続けました。ホセが本当に素晴らしいラップタイムを刻んでくれましたし、チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。これはチームワークによる結果です。後は決勝レースに集中します。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    金曜日の公式練習走行の後、更なる向上が必要だったのですが、チーム全員が全力でセットアップ改善に挑んだ結果、予選では充分な速さを見せることが出来ました。公式練習3回目からチームが予選と決勝レースへ向けて良い仕事をしてくれてポテンシャルを示せましたし、可夢偉も最高のアタックをしてくれました。私にとって初めて担当したWECの予選タイムアタックでポールポジションを獲得することが出来て最高の気分ですし、決勝レースが待ち切れません。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    厳しい予選でしたが、クラッシュしなかったのは不幸中の幸いです。大クラッシュになりかねない出来事でした。チームメイトの#7号車が素晴らしい走りでポールポジションを獲得したことを祝福します。ここニュルブルクリンクにおけるTS050 HYBRIDの速さは示せましたし、決勝レースでも強さを見せて、選手権争いのためにも多くのポイントを獲得出来ればと思っています。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    不満の残る予選となってしまいました。TS050 HYBRIDの感触はとても良かったのでポジションアップを狙っていたのですが、1コーナーでピットアウトして来たLMP2車両に阻まれてしまいました。もし、あの場面が無かったとしても、恐らくポールポジションには届いていなかったとは思いますが、それでももう少し良いタイムはマーク出来ていたと思います。我々のTS050 HYBRIDは決勝レースに向けて良い仕上がりだと思いますので、明日が楽しみです。

    WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間 予選結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 平均タイム
    1 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:38.118
    1 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム
    ポルシェ919ハイブリッド
    1:38.272
    3 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム
    ポルシェ919ハイブリッド
    1:38.278
    4 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:38.703

    関連:【WEC】 ニュルブルクリンク6時間 予選:トヨタ 7号車がポールポジション

  • 【WEC】 トヨタ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 公式練習初日レポート

    【WEC】 トヨタ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 公式練習初日レポート

    ル・マン24時間レースから1ヶ月、FIA世界耐久選手権(WEC)は第4戦ニュルブルクリンク6時間を迎え、舞台をドイツ・アイフェル山中に移した。

    公式練習初日の7月14日(金)は、雨こそ降らなかったものの変わりやすい天候で、気温は約18℃。異常に暑かったル・マンと比べると過ごしやすいセッションの始まりとなった。

    TOYOTA GAZOO Racingは、このレースからWEC選手権ポイント争いへと体制を立て直した。まず、3台のTS050 HYBRIDを投入したスパ6時間、ル・マン24時間の2レースを終えて、2台での参戦体制に戻した。また、1周5.137kmのニュルブルクリンクGPレイアウトコースは直線が短くコーナーが多いため、TS050 HYBRIDの空力仕様も明らかに有利な開幕戦シルバーストン、第2戦スパで投入したハイ・ダウンフォース仕様とした。ライバルのポルシェ陣営も今季初めてハイ・ダウンフォース仕様を持ち込んでおり、レースはハイ・ダウンフォース仕様同士の一騎打ちになる。

    ドライバー・ラインナップも開幕戦シルバーストンと同じ顔ぶれに戻した。TS050 HYBRID #8号車にはセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴が乗り、TS050 HYBRID #7号車にはマイク・コンウェイ、小林可夢偉と共にホセ・マリア・ロペスが組む。ロペスはシルバーストンのアクシデントからスパを休み、スパでのTS050 HYBRID #7号車はコンウェイと小林が2人で戦った。ル・マンではアクシデントの後遺症も癒えたロペスが復帰したが、3台目のTS050 HYBRID #9号車で国本雄資、ニコラス・ラピエールと組み、TS050 HYBRID#7号車には2016年までTOYOTA GAZOO Racingのフル参戦ドライバーとして活躍したステファン・サラザンが加わったのは記憶に新しい。

    WECも4戦目になるとTS050 HYBRIDは多くのテストや実戦で十分に走り込んでおり、金曜日の公式練習初日からレースに向けてのセットアップを中心に行われた。公式練習は午前11時35分からと午後4時15分から、それぞれ1時間半ずつ行われ、TOYOTA GAZOO Racingはポルシェと100分の1秒を争う走りを展開した。午前中のセッションはTS050 HYBRID#8号車が2番手、TS050 HYBRID#7号車が4番手、午後のセッションではそれぞれ3番手、4番手の順位だった。午後のセッションでは途中軽い雨が降ったが、2台のTS050 HYBRIDは予定されたプログラムを全てこなし、合計138周、708kmを走破した。

    WEC第4戦を迎える時点でTS050 HYBRIDは2勝を挙げ、マニュファクチャラー・ポイントではポルシェを24.5点差で追っている。WEC(ル・マン以外)では1レースあたり2台で最大44ポイントを獲得可能であり、今シーズン残りの6戦で最大264点獲得を狙いシリーズチャンピオンを目指す。ただ、ここニュルブルクリンクのレースではTOYOTA GAZOO Racingはこれまで苦戦を続けており、2015年に記録した5位が最高位。今年のレースではその記録を更新すべく、チーム一丸となってレースに臨む。

    7月15日(土)は午前9時45分から1時間の公式練習3回目が行われ、午後3時25分から20分間LMPクラスの公式予選が行われる。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分41秒979), 32周
    公式練習第2回目: 4番手 (1分41秒656), 36周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第1回目: 2番手 (1分41秒816), 32周
    公式練習第2回目: 3番手 (1分39秒773), 38周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    TS050 HYBRIDをドライブするのは楽しいので、再びコクピットに戻れて最高の気分です。今日はグリップが得られず、納得のいく一日にはなりませんでした。明日はどうなるかやってみるしかないですが、路面が向上していくことで我々の助けになってくれればと思っています。我々は決勝レースへ向けた正しいセッティングを見出すべく、あらゆることを試すつもりです。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    公式練習1回目ではポルシェとの差は非常に小さかったように見えたのですが、公式練習2回目では彼らがやや抜け出したようで、我々はいくつかの改善が必要です。今日得られたデータを今夜中に解析し、ラップタイムの改善を図らなくてはなりません。我々の目標はレースで競争力のあるセットアップを見出すことです。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    マイク、可夢偉と共にTS050 HYBRIDでのレースに戻ることが出来て嬉しいです。LMP1-Hカーでここを走るのは本当に楽しいです。今日一日で進歩を遂げることは出来ましたが、更にセットアップを詰める必要があります。戦いは更に熾烈になるでしょうし、プッシュを続けるだけです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    TS050 HYBRIDのバランスとコースのコンディションに苦しめられ、満足行く一日にはなりませんでした。しかし、ル・マンのあと再びTS050 HYBRIDをドライブ出来て興奮していますし、ポルシェとの競争力がどれくらいなのかを見るのは興味深いです。彼らは今日非常に好調に見えましたが、我々の目標はあくまでも決勝レースであり、チャンピオンシップ争いのために1点でも多くのポイントを稼ぐことです。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    公式練習1回目は好調に思えたのですが、午後の公式練習2回目ではやや差を付けられてしまいました。決勝レースでの周回ペースを更に良くするための努力が必要です。ニュルブルクリンクは我々の車両に最も適したコースというわけでは無いと言うことは分かっていますが、可能な限り多くのポイントを獲得すべく全力でプッシュします。決勝レースは長いですし、まだチャンスはあると信じています。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    TS050 HYBRIDのバランスを取るのに苦しんだ一日でした。それでも我々はベストを尽くし、チームのドライバー全員が多くの周回をこなしました。私自身は良い準備が出来たと思っていますが、まだまだやるべきことはあります。今夜セットアップを詰める作業を続け、再び上位争いが出来ればと思っています。

    WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間 公式練習2回目結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム
    ポルシェ919ハイブリッド
    39 1:38.663
    2 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム
    ポルシェ919ハイブリッド
    40 1:39.629
    3 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing
    トヨタ TS050 HYBRID
    38 1:39.773
    4 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing
    トヨタ TS050 HYBRID
    36 1:41.656
  • トヨタ、新型カムリを発売

    トヨタ、新型カムリを発売

    トヨタは、カムリをフルモデルチェンジし、全国のトヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店(東京地区は東京トヨタでも販売)を通じて7月10日に発売した。価格は329万円~

    カムリは、1980年国内専用モデル「セリカ カムリ」(FR車)として誕生し、1982年には、FFレイアウトを採用した現在の車名「カムリ」として一新し、グローバルに販売を開始した。

    カムリはこれまで、「トヨタのグローバルミッドサイズセダン」として、米国15年連続乗用車販売台数No.1獲得をはじめ、100カ国以上の国や地域で販売し、累計1,800万台超えを達成している。

    新型カムリは、「性能」「智能」を突きつめることで「官能」をもたらす心揺さぶる上質セダンをコンセプトに、TNGAに基づきプラットフォーム、ユニット、電子系など全ての部品をゼロから開発することにより、エモーショナルで美しいデザイン、意のままの走り、上質な乗り味を実現した。

    また、運転のしやすさを追求したHMI、上質で仕立ての良い室内空間、最新の予防安全装備の充実など、新たな上級ミッドサイズセダンとして進化させた。

    新型カムリ

    走りを予感させるエモーショナルで美しいデザイン

    外形デザイン
    TNGAに基づきエンジンおよび乗員レイアウトを下げることで、低重心シルエットのエモーショナルで美しいデザインを実現

    フロント
    ・トヨタ独自のキーンルックの進化により個性を際立たせ、スリムなアッパーグリルと、立体的で大胆に構えたロアグリルを対比させることにより、低重心でワイドなスタンスを強調
    ・Bi-Beam LEDヘッドランプは、3層に重なったLEDクリアランスランプで、横方向への広がりと奥行きのある高い質感を表現

    サイド
    ・低く構えたフードとフェンダー、低いベルトラインにより、タイヤの存在感を強調し、低重心感を表現
    ・ルーフの後端を延長し、広い居住空間と伸びやかなプロポーションを両立。さらに、サイドウインドウをコンパクトな形状にすることでキビキビとしたスポーティな印象を付与
    ・抑揚豊かな面と、シャープなボディラインからなるグラマラスな造形

    リヤ
    ・ワイドスタンスによるスポーティさに加え、ショルダーを張り出した安定感のある造形で上級な車格を感じさせるスタイルを表現
    ・ライン発光が印象的なLEDランプでワイド感と上質感を追求

    トヨタ 新型カムリ

    インテリア
    ・スポーティなコックピット空間と広がり感の両立
    ・TNGAに基づき、部品の小型化やレイアウトの見直しでインストルメントパネルの厚みを抑えたほか、エンジンフード、カウル、ベルトラインを下げ、視界を良くするなど、新しいパッケージによるスポーティかつ広がり感のある空間を実現

    先進のインターフェイスと造形の融合
    ディスプレイ(ナビゲーション、カラーヘッドアップディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイ)の相互リンクによる情報表示により、ドライバーの操作動線と視線移動を最適化することで、運転に集中できるコックピットを実現。また、ナビゲーションとヒーターコントロールパネルが一体となったセンタークラスターパネルには、フラッシュサーフェスデザインを採用。先進のインターフェイスを搭載していることが一目で伝わる特徴的なデザインを実現

    こだわり抜いた豊かな風合いと仕立てのよさ
    継ぎ目のない金属調加飾などの部品構成や、複数の色・素材を効果的にコーディネートする「フレックスコーディネーション」、宝石のタイガーアイをイメージしたオーナメントパネルなど、素材の見せ方や豊かな風合いにこだわり、上質な空間を演出

    意のままの走りや上質な乗り味と低燃費の両立

    プラットフォーム
    ・TNGAに基づく新開発のプラットフォームがもたらす重量バランス、車両安定性の向上により上質な乗り味を実現。また、重心高を下げることで横揺れの少ない乗り心地と安定した高速走行に寄与
    ・液体封入式のエンジンマウントを4点すべてに採用(トヨタ初)し、それを最適配置することで、高トルク化による振動や静粛性への対応、上質な乗り味を実現
    ・サスペンションは、フロントに新開発のマクファーソンストラット式を採用、リヤにはダブルウィッシュボーン式を採用し、意のままの走りと上質な乗り味を実現
    ・切り始めのレスポンスが軽快で、すっきりした手ごたえをもたらすラック平行式電動パワーステアリングを採用。またステアリングコラムの新開発により、さらに剛性を高め、操舵感を向上

    ボディ
    ボディ骨格部に「環状骨格構造」を採用。ボディのねじれ現象を抑制し、優れた操縦安定性を実現。また、骨格の接合部には先進の溶接技術「レーザースクリューウェルディング(LSW)」の採用や「構造用接着剤」の使用により剛性を強化。さらに、超高張力鋼板「ホットスタンプ材」を適用拡大するなど、軽量化とともに優れた衝突安全性の確保に貢献

    パワートレーン
    最大熱効率41%と高出力を両立したTNGA新エンジン「ダイナミックフォースエンジン2.5」と、進化を続けるハイブリッドシステム(THSⅡ)を組み合わせることで、同排気量クラストップレベルとなる33.4km/Lの低燃費と優れた動力性能を両立

  • 【WEC】 トヨタ:WEC 第4戦 ニュルブルクリンク6時間 プレビュー

    【WEC】 トヨタ:WEC 第4戦 ニュルブルクリンク6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingはこの週末、2017年FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースを戦うべく、ドイツ・アイフェルの森へと赴く。

    残念な結果と共に幕を閉じた、ル・マン24時間レースから約1か月、チームは再びポルシェとのWECシリーズチャンピオン争いに挑む。現時点での選手権争いはマニュファクチャラー、ドライバー共に僅差であり、目標はもちろん、再び表彰台の中央に立つことだ。

    マニュファクチャラー選手権では、トヨタは首位ポルシェと32.5ポイント差、ドライバー選手権では開幕戦と第2戦を制したTS050 HYBRID #8号車の中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの3人が17ポイント差の2位で首位ポルシェ#2号車のブレンドン・ハートレー、アール・バンバー、ティモ・ベルンハルトを追っている。

    #7号車はル・マン24時間レース前のドライバーラインナップへと復帰。小林可夢偉とマイク・コンウェイのコンビに、ホセ・マリア・ロペスが加わる3名で残りのシーズンを戦う。ル・マン24時間レースでは、ロペスが#9号車をドライブし、代わりに#7号車にはステファン・サラザンが加わっていた。

    現行のWECシリーズにニュルブルクリンクが加わってからの過去2年間、トヨタは最高位が5位と満足のいく結果を残せていない。チーム本拠地のあるケルンからわずか90kmに位置し、ホームレースと言えるニュルブルクリンクで、3年目の開催となる今年の目標はもちろん、2台揃っての表彰台である。

    ニュルブルクリンク・サーキットのグランプリレイアウト(1周5.137km)は、かつてF1も行われた主に中低速コーナーで構成された非常にテクニカルなコースで、長いストレートや高速コーナーが特徴的な前戦ル・マンとは対照的なコースと言える。

    そのため、TOYOTA GAZOO Racingは最高速よりもコーナーでのグリップ確保を狙って、ハイ・ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDでニュルブルクリンクに挑む。これは今シーズン使用の許された2種類の空力パッケージのうちのひとつであり、開幕戦シルバーストンと第2戦スパを制している。

    レースウィークは14日(金)に90分間、2回の公式練習走行で幕を開け、15日(土)の予選でスターティンググリッドを決定。16日(日)午後1時に、6時間、およそ1000kmに渡る決勝レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表)

    ル・マン24時間レースを終えてから数週間を経て、あの失望から立ち直り、ニュルブルクリンクから始まる今後の6時間レース6戦へと向けた準備に集中しています。ル・マンのレースウィーク中、そしてレース後も多大な応援を頂いたファンの皆様に感謝すると共に、ニュルブルクリンクでエキサイティングなレースをお見せすべく、全力を尽くしています。このレースではポルシェが初めてハイ・ダウンフォース仕様を持ち込んで来ますので、非常に興味深い週末になるでしょうし、成り行きの予想は出来ません。我々の目標は明確です。出来る限り多くのポイントを獲得し、両世界選手権タイトル争いにおいて有利な位置に付けることです。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    ニュルブルクリンクは素晴らしいサーキットですし、チームにとっては本拠地から近いという意味でも重要なレースなので、ル・マンのあと、再び力強い戦いが出来ることをチームの全員が望んでいます。チームの従業員や関係者が数多くサーキットへ来て応援してくれるでしょう。彼らが全力で我々をサポートしてくれていることは分かっていますので、日曜日は良い結果で終えて、皆で祝いたいと思っています。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    ニュルブルクリンクで再びレースに戻れるのを楽しみにしています。ハイ・ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDは開幕からの2戦で本当に速かったので、良いレースが出来ると思っています。#7号車は今季これまでのところ運に恵まれていませんが、速さは示せていますし、再び首位を争い、チームのタイトル獲得のためにも重要なポイントを獲得したいと思っています。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    再びマイク、可夢偉と共にレースを戦えるのは嬉しいです。彼らと共に初めての表彰台に上りたいと思っています。私自身はWECを一歩一歩学んでいる最中ですが、その進歩には非常に満足しており、ニュルブルクリンクで再びレースを戦うのが待ち切れません。LMP1-H車両でニュルを走るのは初めてなので、どんな体験なのか楽しみです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    ニュルブルクリンクは良く知っていますし、レースを楽しみにしています。チームのこれからの目標であるタイトル争いにおいて、ポイント獲得の良いチャンスだと思いますし、セバスチャン、アンソニーと私も、ドライバーズチャンピオン争いで、まだ充分良い位置に付けていますので、少しでも良い位置でフィニッシュしたいと思っています。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    我々はやる気に満ちており、レースへの準備も出来ています。ニュルブルクリンクは素晴らしいサーキットで、私自身キャリアの早いうちからとても良く知っています。簡単なコースではありませんし、天候も重要な要素となります。正直なところ、過去2年我々はニュルブルクリンクで良い結果を出せたとは言えませんが、その流れを断ち切るべく全力で臨みます。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    ル・マンが終わった今、我々の目標は間違いなく世界チャンピオン獲得です。ル・マンの結果により、僅かにライバルの先行を許してしまいましたが、まだシーズンは6戦も残っているのでチャンスはあるはずですし、我々のTS050 HYBRIDの速さは証明済みです。ニュルブルクリンクはル・マンと比べるととても狭く、トリッキーなレイアウトですが、とても楽しめるコースです。長い伝統を持つコースで、その雰囲気も、熱狂的なファンも素晴らしいです。

  • 【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:第3戦 富士 予選レポート

    【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:第3戦 富士 予選レポート

    厳しい暑さとなった富士スピードウェイでスーパーフォーミュラ第3戦の予選が行われ、3セッション全てでトップという圧巻の速さを見せた国本雄資(P. MU / CERUMO・INGING)が、トップフォーミュラのシリーズ戦では自身キャリア初となるポールポジションを獲得。チームメイトの石浦宏明(P. MU / CERUMO・INGING)がコンマ1秒以下という僅差で2番手につけ、セルモ・インギングの2台が予選最前列グリッドに並んだ。3番手に関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、4番手中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と、トヨタエンジンは2列目までを独占した。

    国本雄資が初ポールポジション!
    石浦宏明が僅差の2番手でセルモ・インギングが最前列独占

    7月8日(土)富士スピードウェイは朝から晴れ渡り、午前中に気温は30度を突破。スーパーフォーミュラの予選が行われる午後1時半の時点では、気温が32度、路面温度49度という厳しい暑さの中で、ノックアウト方式の予選が開始された。

    Q1(20分)はセッション開始と共に全車コースインし、タイムを出した後ピットへ。残り7分あまりで各車2度目のアタックに入った。まず石浦が1分23秒台に入れると、チームメイトの国本がこれを0.006秒上回ってトップに。中嶋一貴も好タイムをマークしたが、石浦に1000分の1秒及ばず3番手。

    その後方ではヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、山下健太(KONDO RACING)、小林可夢偉(KCMG)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)がコンマ1秒以内の僅差で4番手から7番手で続いた。その後8番手にアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)。一本目のアタックではトップにつけていた関口はタイムが伸びず10番手。ニック・キャシディ(KONDO RACING)が13番手につけ、トヨタ勢は11台中10台がQ2進出を果たした。

    大嶋 和也(SUNOCO TEAM LEMANS)はトップとちょうど1秒差のタイムをマークするも最後尾19番手に留まり、Q1敗退となった。

    Q2(7分間)はやや空に雲がかかり、路面温度も若干下がる中で開始。セッション開始前からピットロードに並び、先頭でコースインしていった国本は、計測2周目で1分23秒352という、ライバルを大きく引き離すタイムでトップに。計測3周目で関口がこのタイムにコンマ2秒まで迫るタイムをマークした直後、セッションは残り2分を切ったところで、アタック中だった小林がレクサスコーナーでスピン。ターンしての再発進を試みたがエンジンストールを喫し、セッションは赤旗となってしまった。

    この時点で2度目のアタックを終えておらず、まだQ2突破ラインに達していなかったのは9番手山下、10番手石浦、13番手のロッテラー、14番手のマーデンボロー。セッションは残り3分で再開され、Q2突破を賭けて各車一発アタックに入った。

    このアタックで石浦は4番手、山下が8番手に滑り込みQ3進出を果たしたが、マーデンボローは9番手、タイムアップを果たせなかったローゼンクヴィストがはじき出される形となり10番手、ロッテラーもまさかの12番手でQ2敗退となってしまった。

    Q3(7分間)は予定よりも7分遅れの午後3時24分にスタート。このセッション開始時は一転誰もコースインせず、残り6分を切って中嶋一貴を先頭に各車コースへ。中嶋一貴がまず1分23秒265の好タイムをマークしたが、好調な国本は1分23秒044とコンマ2秒中嶋一貴を上回ってトップへ。その後、石浦、関口も好タイムで中嶋一貴を上回ったが、国本には届かず、国本がトップフォーミュラのシリーズ戦では自身初となるポールポジションを獲得した。

    2番手には0.063秒差でチームメイトの石浦。石浦と0.086秒差の3番手に関口。関口と0.072秒差の4番手で中嶋一貴と、それぞれコンマ1秒以下の僅差でトップ4をトヨタ勢が占めた。

    前戦岡山で速さを示したルーキーの山下、キャシディがそれぞれ6,7番手から明日の決勝レースに臨むこととなった。

    国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)

    初めてのポールをやっと取れて、ほっとしている。Q1,Q2とすごく好調で、バランス的にはもう少し合わせこみたい部分もあったが、結果的にはQ3も上手くアタック出来たし、周りがすごく上げてこない限りは間違いなくポールは取れるなと思っていた。しっかりと集中してQ3も自分の力を出し切れたのは良かった。朝のフリー走行では少し苦労したが、エンジニアが自分の求めることを全て実現してくれた。WECでたくさん走って、違う環境で色んなことを勉強出来たことがすごくプラスになっていると思うし、WECから帰ってきて、日本で強いところを見せたいという思いがあったので、ポールを取れてすごく嬉しい。このポールはすごく自信になると思う。ポール・トゥ・ウィンを目指して明日も集中して頑張りたい。

    石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)

    予選としては悪くない位置だが、国本に負けたというのは正直悔しい気持ちもあるし、複雑だ。朝までは周りに対して若干負けている印象だったので、予選に向けて国本の情報も聞いたり、チーム全体で相談して色々試したところ、予選ではフィーリングが良くなったので、順調にいけばポール争いが出来るかなと思っていた。Q2の赤旗では一瞬落ちたかなと思ったが、最終的にトップ争いに戻ってこられてとりあえずはほっとしている。危うく今週のチャンスがなくなってしまうところだったので、それを考えれば悪くない予選だったのかなと思う。

    関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

    練習走行からまずまず調子は良かったが、今日の午前中とQ1,Q2ではあまりバランスが良くなく、Q2,Q3とちょっとずつ修正しながら予選を戦った。最後はちょっと足りなかったかなという感じだが、3番手と言うことで、優勝は狙える位置にいると思うので、明日は頑張る。

    関連:スーパーフォーミュラ 第3戦 富士 予選:国本雄資がポールポジション

  • 【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:2017年 第3戦 富士 プレビュー

    【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:2017年 第3戦 富士 プレビュー

    2017 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦が、7月8日(土)~9日(日)の両日、静岡県駿東郡小山町に位置する富士スピードウェイで開催される。

    前戦岡山大会より1ヶ月半、ル・マン24時間レースという大きなイベントを挟んで、日本最速の4輪レース、スーパーフォーミュラがトヨタのホームコース、富士を舞台に再開される。

    1ヶ月半ぶりのスーパーフォーミュラ、舞台は富士へ
    世界レベルドライバーによる超僅差、超高速のバトルに注目

    2014年にシャシー、エンジン共に一新され、4年目を迎えた現行レギュレーションでのスーパーフォーミュラだが、毎年改良と熟成が進められ、その速さは着実に高められている。今季は開幕戦鈴鹿でコースレコードを更新したほか、今大会が行われる富士でも、春の合同テストで非公式ながらコースレコードが更新されている。毎戦、100分の1,1000分の1秒単位での激戦が繰り広げられるスーパーフォーミュラは、更なる速さと迫力でファンを魅了してくれるはずだ。

    スーパーフォーミュラは言うまでも無く日本のトップフォーミュラだが、参戦するドライバーはもちろん世界レベル。ル・マン24時間レースで世界を相手に戦ってきたドライバー達が、帰国後初めて国内のファンの前でレースを戦う。長いストレートとテクニカルセクションを併せ持つ富士はセッティングも難しく、オーバーテイクを含めた超ハイスピードバトルが期待される。

    2戦、3レースを終えて迎えた第3戦、まだまだランキング争いも混沌としている中、中盤戦へ向け一歩抜け出すためにも重要な一戦となりそうだ。

    ロングストレートが特徴の国際コース

    1966年に開設され、60年代から70年代にかけて日本グランプリを開催するなど長い歴史を持つ富士スピードウェイ。2005年にリニューアルオープンし、2007年、2008年にはF1日本グランプリを開催。2012年からは世界耐久選手権(WEC)の1戦に加わるなど、日本を代表するサーキットである。

    約1.5kmもの長いストレートが特徴だが、後半には中低速コーナーの連続するテクニカルなセクションもあり、セッティングの難しいコースだ。このロングストレートや序盤の高速コーナーを含む高速セクションと、後半の低速セクションの妥協点をどこに置くかがセッティングのポイント。ストレートエンドでの最高速や、セクター毎のタイムの違いなどから、チーム毎のセッティングの違いを探すのも富士での楽しみ方と言える。

    3レースで3人のウィナー。混沌とした争いを抜け出すのは?
    前戦大活躍のヤングルーキーにも注目

    今季のスーパーフォーミュラはここまで2戦、3レース(第2戦は2レース制)を終え、3人のウィナーが誕生する混戦となっている。開幕戦鈴鹿は中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がポール・トゥ・ウィンで圧勝。第2戦岡山のレース1はアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、レース2では関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が速さを見せて勝利をつかんだ。

    この時点でランキング首位に立ったのはロッテラー。しかし、5位の関口までは僅か2点差。今季未勝利ながら第1戦4位、第2戦のレース2でポールから2位と安定した速さを見せる石浦 宏明(P.MU / CERUMO ・ INGING)も3位タイでこの中に含まれている。

    ディフェンディングチャンピオンの国本 雄資(P.MU / CERUMO ・ INGING)も第1戦で3位表彰台に上っており、ランキング6位で続く。そして、昨年まで苦しいレースが続いていた小林 可夢偉(KCMG)が第2戦4位、5位とポイントを稼ぎランキング7位につけている。ル・マン24時間レースで驚速のコースレコードタイムをマークした小林の速さが日本で発揮される日も近いはずだ。

    そして、注目なのは第2戦のレース1で3位表彰台を獲得したニック・キャシディ(KONDO RACING)と、レース2で予選2番手を獲得した山下 健太(KONDO RACING)。どちらも今季からスーパーフォーミュラに参戦するルーキーながら、そのイキの良い走りで、ベテラン、チャンピオン経験者の上位争いに割って入ってくれることを期待したい。

    トヨタの「ホーム」富士での夏のスーパーフォーミュラ/フォーミュラ・ニッポンは、2010年以来、連続勝利が続いており、昨年はトップ7を独占した。今季参戦組では中嶋一貴が2位、そして関口が3位で初表彰台に上り、昨年の快進撃のきっかけを作った一戦でもある。

    この富士大会の後は、8月半ばから2,3週おきの3連戦が待っている。この3連戦に向けて勢いに乗るのは誰かを占うという意味でも、注目の一戦だ。

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第8戦 ラリー・ポーランド 結果 … ハンニネンが10位

    【WRC】 トヨタ:WRC 第8戦 ラリー・ポーランド 結果 … ハンニネンが10位

    7月2日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・ポーランドの競技最終日となるデイ4が、ポーランド北東部のミコワイキを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)が総合10位、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合20位でフィニッシュ。悪天候による劣悪な路面コンディションとなった高速グラベルラリーで、多くのデータを収集し、実戦経験を積むという目標を達成した。

    競技最終日となるデイ4はSSが4本、計59.66kmと走行距離こそ短いが、依然としてタフなステージが控えており緊張感のある戦いが続いた。雨により路面は非常に滑りやすく、小さなミスが大きなアクシデントに繋がる可能性を秘めていた。そのような難しいコンディションでハンニネンは安定した走りを続け、前日よりもひとつ順位を上げ10位でフィニッシュ。今季6回目となるポイント獲得を果たした。また、前日マシントラブルでリタイアとなったラトバラは、サービスで問題を解決しラリー2規定によりデイ4に再出走。ボーナスポイントがかかるパワーステージの最終SSでは、2位に4.9秒差をつけるベストタイムを刻み、ボーナスの選手権ポイント5点を獲得。ドライバーズランキングで3位に浮上した。

    FIA世界ラリー選手権(WRC)次戦は7月27日から30日にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心に開催される、第9戦「ラリー・フィンランド」。シリーズ最速を誇るこのハイスピードグラベルラリーに、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはラトバラ、ハンニネン、ラッピのヤリスWRC 3台体制で臨む。ラリー・フィンランドは3名のドライバー、そしてコ・ドライバーにとって真のホームイベントである。そして、ユバスキュラの近くにファクトリーを構えるチームにとっても、特別な意味を持つ1戦となる。

    トミ・マキネン (チーム代表)

    ヤリ-マティはパワーステージでトップタイムを記録し最大ボーナスポイントの5点を獲得、ユホはトップ10フィニッシュを果たしポイントを獲得するなど、今日は我々の狙いどおりの結果となりました。ヤリ-マティは昨日のリタイアから見事に復活し、それ以前にトップ争いをしていた時のスピードを取り戻しました。残念ながら上位フィニッシュは叶いませんでしたが、トップを競うスピードを備えている事は証明できたので、今回の経験を次のラリー・フィンランドにつなげたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    昨日のリタイアは残念でしたが、重要なのは今日、再出走を果たしパワーステージで最速だった事です。サービスでクルマを直し、再出走を手助けしてくれたチームに感謝します。パワーステージのスタート前には集中力を高め、すべてのコーナーやブレーキングポイントを頭の中で再確認しましたが、それが奏功し最大となる5ポイントを獲得できました。選手権争いにとってはとても重要な事だと思います。クルマはとても速く、次戦以降もライバルと対等に戦えるという自信を得たのは、大きな収穫です。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    とても挑戦のしがいのある週末でした。ウェットコンディションとなったコースは非常に難しく、路面が硬いところではまずまずのペースでしたが、軟らかくて深い轍(わだち)が刻まれた路面ではかなりタイムを失い、走りに満足できませんでした。それに関しては、今後改善すべき課題だと思っています。次のラリー・フィンランドに向けては事前にテストを予定していますし、より良い結果を得られるのでは、と期待しています。

    関連:【WRC】 ラリー・ポーランド 結果:ティエリー・ヌービルが今季3勝目

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第8戦 ラリー・ポーランド 3日目レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第8戦 ラリー・ポーランド 3日目レポート

    7月1日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・ポーランドのデイ3が、ポーランド北東部のミコワイキを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)が総合11位につけた。なお、前日総合3位のヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)は、メカニカルトラブルによりSS16で走行を中止。サービスパークで問題の解決に努め、ラリー2規定に基づき明日のデイ4での再出走を目指す。

    競技3日目となるデイ3は、上位勢を含む多くの選手にさまざまな問題が発生し、大荒れの展開となった。トップと6.6秒差でデイ3をスタートしたラトバラは、オープニングステージのSS11でベストタイムを記録。トップと5.8秒差に迫った。そして、以降も2、3番手タイムを刻むなど好調を維持したが、SS16でメカニカルトラブルが発生し、走行を諦めなくてはならなくなった。前日8位のハンニネンは、ターボの加給圧のトラブルや、スローパンクチャーに見舞われたが、粘り強い走りでタフな1日を走破。明日のラリー最終日でのポジションアップとポイント獲得を狙う。

    ラリー最終日となる7月2日(日)のデイ4は、ミコワイキのサービスパークを基点に、ミコワイキの東側エリアで4本のSSが行われる。SS20、21と、その再走ステージであるSS22、23はいずれもグラベル(未舗装路)が中心のコース。そして最終のSS23は、トップ5タイムを刻んだ選手に対しボーナスの選手権ポイントが付与されるパワーステージとなる。4本のSSの合計距離は59.66km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は243.76kmとなっている。

    トミ・マキネン (チーム代表)

    昨日のエサペッカ・ラッピ、そして今日のヤリ-マティと2日連続で厳しい1日となってしまいました。ヤリ-マティにはラリーをリードする速さがあっただけに残念です。明日は再出走を予定していますが、まずはクルマに何が起こったのかを精査し、再発防止に全力を尽くします。とにかく懸命の努力を続け、学びを怠らず、改善を続けなくてはなりません。ユホもトラブルフリーの1日ではありませんでしたが、頑張って走り続けてくれました。明日はパワーステージもありますので、ユホとヤリ-マティには、できるだけ多くのポイント獲得を期待しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    SS16の途中でクルマにトラブルが発生し、走行を続ける事ができなくなりました。それまではクルマのフィーリングがとても良かったので残念です。ポイントを大量に獲得できる好機を逃したことはシリーズ争いにとって痛手ですが、明日はパワーステージも控えているので、決して諦めず戦い続けます。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    午前中のステージでターボの加給圧に関するトラブルが発生し、エンジンの回転数を高く保って走る必要がありました。しかし、どうすべきか理解していたので、善処する事ができました。午後は問題は起こりませんでしたが、スローパンクチャーによるタイムロスが残念でした。大変な1日でしたが、重要なのはこのタフなデイ3を最後まで走り切った事です。明日のラリー最終日は、ポイントの獲得を目標に頑張ります。

    関連:【WRC】 ラリー・ポーランド 3日目:ティエリー・ヌービルが首位キープ

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第8戦 ラリー・ポーランド 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第8戦 ラリー・ポーランド 2日目レポート

    6月30日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・ポーランドのデイ2が、ポーランド北東部のミコワイキを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合3位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)が総合8位につけた。エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC#12号車)はSS4で車両を破損してストップ。残念ながらリタイアとなった。

    毎日のように降る強い雨により、デイ2のグラベル(未舗装路)コースは全体的にウェットコンディションとなった。SSの一部路面は雨水が溜まり、滑りやすい泥状になるなど、タイヤのグリップ力が充分に得られない困難な走行条件となった。しかしラトバラはデイ2最初のSS2で2番手タイムを記録。続くSS3ではベストタイムを刻み、総合トップに立った。さらに、SS4でもトップタイムを記録して2位に対するリードを拡大し、SS7まで首位の座を守り続けた。しかし、午後の再走ステージで路面の轍が深くなると、ラトバラはペースを落とし最終的には総合3位で1日を終えた。また、終始堅実な走りを続けたハンニネンも午後のSSでは深い轍に苦しんだが、それでも総合8位につけた。連続してトップ5以内のタイムを記録し総合5位につけていたラッピは、SS4で右フロントのサスペンションを破損し走行不能に。ダメージが大きかったため、再出走は難しくリタイアとなった。

    競技3日目となる7月1日(土)のデイ3は、ミコワイキのサービスパークの東北方面を中心に9本のSSが行われる。SS11、12、13、14と、その再走ステージであるSS15、16、17、18はすべてグラベル(未舗装路)が中心のSS。デイ2と同様、1日の最後にはミコワイキ・アリーナでスーパーSSが行われる。9本のSSの合計距離は144.74km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は579.75kmとなっている。

    トミ・マキネン (チーム代表)

    今日は大変な路面コンディションでしたが、ポジティブな要素も多い1日でした。ヤリ-マティは素晴らしい走りで午前中ラリーをリードし、1日が終わった段階でトップを狙える良い位置につけています。上位とのタイム差は小さいので、明日もきっと激しい戦いが続くでしょう。ユホは、誰もが簡単にミスしやすい難しいコンディションをうまく切り抜け、無事に1日を走りきりました。エサペッカはリタイアとなり長い距離を走れずに残念でしたが、きっと何かを学んでくれるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    朝のSSはクルマに自信を持つことができたので、良い走りができたと思います。特にハイスピードなセクションでのクルマの動きは良く、滑りやすい路面でも問題はありませんでした。しかし、午後のSSでは雨でコースにとても深い轍ができ、思うように走る事ができませんでした。クルマのセッティングを自分たちで変えようとしたのですが、あのような状況にどう対処すべきか正解を見つける事ができませんでした。ライバルとの差はまだ小さいので戦いはこれからです。明日は最初のSSから攻めていきます。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    今日は路面コンディションが変わりやすく、大変な1日でした。朝はミスも問題もなく、なかなか良いスタートとなりましたが、午後は深い轍に苦しみました。轍に対して車高が低いと感じたので、SSとSSの間に車高を上げようと試みたのですが、ダンパーが大量の泥に覆われていたため調整を施す事ができませんでした。明日は、できれば少し乾いた路面コンディションになって欲しいですね。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    SSは泥でかなり滑りやすい状態でしたが、クルマに対して良いフィーリングを感じ、セットアップにも満足していたので、気負わず良いペースで走る事ができていました。しかしSS4の緩い右コーナーでイン側をカットした際、自分のペースノートには記されていなかった岩があり、それに当たってサスペンションを破損してしまいました。長い距離を走れば、更に成長できると確信していましたのでラリーを続けられなくなって残念です。完全に自分のミスですので、これを貴重な教訓として今後の成長に役立てたいと思います。

    関連:【WRC】 ラリー・ポーランド 2日目:ティエリー・ヌービルが首位に浮上

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第8戦 ラリー・ポーランド 初日レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第8戦 ラリー・ポーランド 初日レポート

    6月29日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・ポーランドが、ポーランド北東部のミコワイキで開幕。競技初日デイ1として、スーパーSS1本が特設コースのミコワイキ・アリーナで行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合4位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC#12号車)が総合6位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)が総合34位となった。

    29日(木)の朝に行われたシェイクダウンは、前日夜の激しい雷雨により、コースの多くの部分が泥状となり、非常に滑りやすい路面コンディションとなった。ミコワイキ周辺の天気は不順で、強い雨により予定されていたセレモニアルスタートは中止に。しかしオープニングステージとなるSS1は、予定どおりサービスパークのすぐ横にある「ミコワイキ・アリーナ」で午後7時過ぎよりスタート。全長2.5kmのコースで2台同時スタート形式で行われ、不安定な天気にも関わらず大勢の観客が集まった。スーパーSSのコースもまた雨で泥状となっていたため、トヨタのドライバーは皆、慎重な走りに徹した。ラトバラは3人の中では最上位となる4位でSSをフィニッシュ。ラッピはエンジンに問題が発生するも6番手タイムを記録した。ハンニネンはジャンプスタートにより10秒のペナルティタイムを課せられ、総合34位で初日を終える事になった。

    競技2日目となる6月30日(金)のデイ2は、ポーランド北東部ミコワイキのサービスパークを基点として、ミコワイキの東側エリアを中心に9本のSSが行われる。SS2、3、4、5と、その再走ステージであるSS6、7、8、9はいずれもグラベル(未舗装路)が中心のステージ。そして1日の最後には、SS1と同じコースのミコワイキ・アリーナで、スーパーSSが予定されている。9本のSSの合計距離は111.84km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は585.24kmとなっている。

    トム・フォウラー (チーフ・エンジニア)

    シェイクダウンでは、雨で泥状になって非常に滑りやすい路面と砂状の路面が混在し、グリップレベルが不安定なコースでした。スピード域が高いコースに向けて主にエンジンに関する準備を進めましたが、すべて計画どおりに進みました。夜に行われたスーパーSSのコースは雨でとても滑りやすかったため、我々のドライバーは皆、注意深く走行しました。勝負はスーパーSSで決まるわけではないので、大きなリスクを負うべきではありません。ラリーの本当のスタートは明日です。エサペッカのクルマに発生した問題に関しては原因をほぼ把握しているので、明日のスタート前のサービスで解決を試みます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    シェイクダウンでクルマは良い感じでしたが、路面コンディションが一定ではなかったので、正確なフィーリングを得るのは簡単ではありませんでした。それでも、タイムには満足しています。スーパーSSのスタートでは小さなミスをしてしまいましたが、クルマのフィーリングはよくなり、順位も良い位置につけられたので、明日以降が楽しみです。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    ラリー・ポーランドは、きっと大きなチャレンジになるでしょう。レッキ(コースの事前下見走行)の段階ではコースは完全にドライで、路面は硬く締まっていましたが、ラリーが始まる前に雨が降ったら路面は軟質な泥状となり本当に滑りやすくなります。スーパーSSには大勢の人がおり、走ってみると路面はグリップの変化が大きく大変でした。ジャンプスタートにより10秒のペナルティを受けてしまったのは残念ですが、遅れを取り戻せるように明日以降頑張りたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    ポーランドは今季もっともスピードが高いイベントのひとつですが、路面の軟らかさに関しても全ラリーの中で上位にくると思います。大地の中を通る道は排水路がないため、雨が降ると水が逃げずに溜まってしまい非常に滑りやすくなります。しかし、そのような道を速度を落とすことなく全開で走るのですからとてもスリリングです。スーパーSSではエンジンに小さな問題が発生しましたが、エンジニアは明日のスタートまでにきっと問題を解決してくれることでしょう。

    関連:【WRC】 ラリー・ポーランド:エルフィン・エバンスが初日の首位