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  • トヨタ、“5大陸走破プロジェクト 第4弾”を欧州で開始

    トヨタ、“5大陸走破プロジェクト 第4弾”を欧州で開始

    トヨタ自動車は、2014年の豪州大陸、2015・2016年のアメリカ大陸に続き、今年3大陸目となる欧州で、8月下旬に、総計19,000kmにおよぶ“5大陸走破プロジェクト 第4弾”を開始する。

    “5大陸走破プロジェクト”は、TOYOTA GAZOO Racingの一環として、日本と現地事業体の従業員が自らステアリングを握り、現地のお客様が日常的に使用する道を走りながら「もっといいクルマづくり」を担う人材の育成を目的としている。

    4年目となる今年は、自動車文化発祥の地であり、お客様のクルマに対する評価が厳しい欧州でもっといいクルマづくりに役立つヒントを探るほか、テストコースでは得られない走行データの収集・分析を強化し、いいクルマづくりにつながる仕組みづくりを目指す。

    今後、東京オリンピック・パラリンピックの開催される2020年をマイルストーンとし、継続的な活動を実施していく。

    【2017欧州走破概要】

    走破日程・ルート 夏走破 8月下旬から約2か月間
    [スタート] ポルトガル・カエターノ社(欧州初の生産拠点)
    [ゴール] ベルギー・Toyota Motor Europe NV/SA(欧州地域統括会社)
    冬走破 11月下旬から約1か月間
    [スタート] デンマーク・コペンハーゲン
    [ゴール] フィンランド・トミマキネンレーシング
    走破車両 欧州生産車であるYaris HVやC-HR HVなどのハイブリッド車を中心に構成。
    参加メンバー構成 トヨタと欧州事業体の従業員約130名からなる混成チームを編成。
    今年は、グループ会社の参画も図る。
    データ収集 データロガーを使用し、走破車両/ルートデータを収集。
    欧州の特徴 [走り方] 高速走行(含む一般道)、長距離移動
    [市 場] 厳しい競合環境/環境規制、お客様の高い要求レベル/安全基準、小型セグメント主体
    [多様性] 53か国、30言語、交通法規、文化、宗教、民族、通貨、経済情勢

    豊田章男社長 コメント

    「もっといいクルマをつくろうよ」 私が、社内の皆に呼びかけ続けている言葉です。社長に就任して以来、口に出し続けている言葉ですが、その想いに至ったのは、私に運転を教えてくださった当社のマスタードライバーであった故成瀬弘から「道がクルマをつくる」という言葉の意味を幾度も教わり、それを実践しようとしてきたからだと思います。

    “道がクルマをつくる”…、それを実践し“もっといいクルマをつくる”ためにエンジニアではない私に何が出来るだろう?と考えた時、その答えは「自らハンドルを握り、様々なクルマ、様々な道と会話をすること」以外にないと至りました。

    そうして、エンジニアとも同じ感覚、同じ言語で話し、開発の最後の最後の瞬間まで議論し尽くすことが、「もっといいクルマ」に近づけていける私なりの方法であると思っています。

    その考えのもと従業員と一緒に続けてきた活動が、ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦でした。レースでは、ドライバー、メカニック、エンジニアが一台のクルマを囲み、クルマを走らせてドライバーが感じた違和感を、次は、いかに気持ちよく、安心して、そして強く、速く、走らせられるか…最後の最後まで知恵を絞り合います。

    それは開発段階だけでなく、レース中にトラブルが起きた時も同じです。限られた時間の中で解決策を見出し、限られた道具だけで直し、再び、ドライバーに
    命懸けのレースに戻ってもらう…こうしたことの繰り返しの中で、鍛えられ成長を遂げていくメンバーを何人も見てきました。

    “道がクルマをつくる”を言い換えれば、“道がヒトを鍛え、ヒトがクルマをつくる”ということだと思います。しかし、このような体験ができる従業員は数が限られます。同じことは出来なくとも、少しでも多くの従業員に、“道がクルマをつくる”を体験してもらいたいとの想いで始めたのが「5大陸走破プロジェクト」です。

    ドライバーが走りやすいレースカーは、実際の戦いの道の上でこそ、本当に強いクルマになっていきました。お客様にお届けするクルマも同じです。テストコースだけでは“もっといいクルマ”はつくれません。

    現地現物で、お客様の使われる道を自ら走り、現地の文化や気候の中でクルマと向き合いながらクルマを感じるセンサーを磨く…、そして、テストコースの上にきても、実際に現地の道をお客様が走っている感覚を頭にイメージしながら走り、感じる…そうすることで“もっといいクルマ”に繋げていけると考えています。

    豪州、北米、南米の大陸を走り終え帰ってきたメンバーからも、そうした声を聞くことができ、“もっといいクルマをつくるためのガッツ”などを感じ、クルマ屋としての魂を一層輝かせて帰ってきてくれたように思います。

    また、日本での日常から離れ、異なる文化の人々と生活を共にし、時には厳しい自然環境の中で仲間とクルマを走らせ続けるという過酷な日々を過ごした彼らは、一人の人間としても更なる成長を遂げてくれました。そんな彼らを本当に頼もしく思います。

    本年は、欧州大陸に130人のメンバーが挑みます。欧州はクルマ発祥の地であり、先輩ともいえる数々のカーメーカーがクルマづくりの力を培ってきた土地です。その道に向かうメンバーには、様々な学びを得て戻ってきてくれることを期待しています。

    過去3年間の取り組みで、様々な道を走ってきたメンバー、そして私も含め、このメンバー達と、トヨタのもっといいクルマづくりを更に進めてまいりたいと思います。

    【参考:過去の走破概要】

    年 大陸 距離 日数 特徴
    2014 豪州 約20,000 km 72日間 世界の様々な道が凝縮されていると言われる砂漠や悪路などの過酷な道を走破。
    2015 北米 約28,000 km 109日間 夏季と冬季に分け、デスバレーなどの酷暑地や、アラスカ・カナダの寒冷地の厳しい環境下を走破。
    2016 南米 約20,000 km 84日間 熱帯の泥濘路や、標高5,640mの高地山岳路、砂丘などを走破。
  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド 最終日レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド 最終日レポート

    8月20日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦ラリー・ドイチェランドの最終日となる競技4日目、デイ4がドイツ西部のボスタルジーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合4位、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合7位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)が総合21位でフィニッシュした。

    ラリー・ドイチェランドの競技最終日は、2本のステージを各2回走行する計4SSで、その合計距離は51.95km。4位の選手と4・2秒差の5位でデイ4をスタートしたハンニネンは、ポジションアップを実現すべくオープニングステージのSS18で全開アタックを敢行しベストタイムを記録。狙いどおり4位浮上を果たし、ターマックラリーでの自己ベストとなる総合4位でフィニッシュした。また、SS19ではラッピがベストタイム、ラトバラがセカンドベストタイムを刻み、ヤリスWRCは今大会5本目となるSS最速タイムを刻んだ。そして、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージに指定された最終SSでは、ラッピが1位と0.2秒差の2番手タイムを、ラトバラが3番手タイムをマークし、それぞれボーナスポイントの獲得に成功。ラトバラは総合7位で、ラッピは総合21位で完走を果たした。今回のラリーではヤリスWRCのターマックにおける競争力向上がタイムで証明され、チームはポジティブな形でラリーを締めくくった。

    FIA世界ラリー選手権(WRC)次戦は10月5日から8日にかけて、スペインのサロウを中心に開催される第11戦「ラリー・デ・エスパーニャ」。グラベル(未舗装路)とターマックの両路面が舞台となるシーズン唯一のミックスサーフェスラリーに、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはラトバラ、ハンニネン、ラッピのヤリスWRC 3台体制で臨む。初日のデイ1はグラベル中心のステージを走行し、デイ2およびデイ3はターマックのステージを走行する。また、デイ1の夜にはグラベル仕様のラリーカーを、ターマック仕様に変更する大掛かりな作業がサービスパーク行われるため、メカニックやエンジニアにとってもラリー・デ・エスパーニャは大きなチャレンジとなる。

    トミ・マキネン (チーム代表)

    今回の自分たちのパフォーマンスには満足しています。ユホは週末を通して素晴らしい走りを続け、SSでは2度ベストタイムを記録しました。彼には表彰台争いをできる速さがあったと思います。ヤリ-マティはラリー序盤非常に速く、金曜日にトラブルが起こらなければきっと優勝争いに加わることができたでしょう。エサペッカは最終日、このような難しい条件のターマックラリーを戦えるという自信を深め、大きく成長しました。来年はきっとラリー・ドイチェランドで優勝争いができるはずです。今回はヤリスWRCのパフォーマンスがターマックラリーでも高いレベルにあると自信を持つことができましたので、今後がとても楽しみです。次戦のスペインでさらに競争力を高めるべく、引き続き改善に努めます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    今朝最初のSSでは、まだ調子が上がっていなかったのでやや遅れをとりましたが、次のSSはうまく走れました。自分が好きなタイプのコースだったので、その再走となるパワーステージには自信を持って臨みました。しかし、SSをスタートしてすぐ左コーナーで何かに当たってしまい、その後はパンクを回避するためペースを落としました。ラリー序盤にトラブルで遅れたことを考えれば、こうしてポイントを獲得できたのは喜ぶべきことだと思います。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    ラリー序盤に大きく遅れてしまいましたが、それ以降は良い戦いができました。4位という結果には本当に満足しています。ラリー期間中を通して、クルマもフィーリングも素晴らしい状態でした。今朝は最初のSSでアタックを楽しみ、その後は少しペースを落としました。今シーズンの前半と比べると、後半はとてもポジティブなラリーが続き嬉しいですね。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)

    昨晩は、うまく行かなかった理由を精査し、原因を見つけることができました。その結果、今朝は状況が改善され2本目のSSはうまく走れましたが、その次のSSではブレーキタイミングの遅れによりコースを外れ、エンジンが止まってしまいました。また、最後のパワーステージではひやっとするシーンもありましたが、幸運にも切り抜けることができました。いろいろありはしましたが、今日のスピードには満足しています。

    関連:【WRC】 ラリー・ドイチェランド 結果:オット・タナクが今季2勝目

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド 3日目レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド 3日目レポート

    8月19日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦ラリー・ドイチェランドの競技3日目デイ3がドイツ西部のボスタルジーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合5位、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合7位につけた。また、クルマを修復しデイ3で再出走を果たしたエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)は、総合22位に順位を回復した。

    ラリー・ドイチェランドのデイ3は青空の下でスタート。ラリーの名物であるバウムホールダー軍事演習場内でのステージ「アリーナ・パンツァープラッテ」および「パンツァープラッテ」には大勢の観客が集まり終日ラリーを楽しんだ。パンツァープラッテは非常に手強いステージとして知られ、過去に多くの選手がクラッシュでリタイアを余儀なくされた難コースである。更に、全長41.97kmと今大会最長であり、ただ速く走るだけでなく、タイヤのマネージメント能力も重要となる。その1本目、SS10でハンニネンはベストタイムを記録し、ヤリスWRCのターマック(舗装路)でのパフォーマンスを証明。ハンニネンはSS13で4位に順位を上げた。しかし、パンツァープラッテの再走ステージとなったSS15では、何かしらの衝撃でダンパーが破損。ハンニネンはその後の2本のSSをそのままの状態で走らなければならずタイムをロスしたが、4位と4.2秒差の5位でデイ3を締めくくった。また、SS15ではラトバラとラッピがパンクによるタイヤ交換で大幅にタイムロスしたが、ラトバラはその後SS16でセカンドベストタイムを、SS17ではベストタイムを記録し、良い形で1日を終えた。

    競技4日目最終日となる8月20日(日)のデイ4は、ボスタルジーのサービスパークを中心に、4本のSSが行われる。そのうちSS19の再走ステージとなるSS21「ザンクト・ヴェンデルナー・ラント-2」は、トップ5タイムを刻んだ選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられるパワーステージに指定されている。4本のSSの合計距離は51.94km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は228.50kmとなっている。

    トミ・マキネン(チーム代表)

    良いことも悪いことも起きた、大変な1日でした。ユホはパンツァープラッテをはじめとするSSで素晴らしい走りをし、信じられないようなパフォーマンスを見せてくれました。午後はダンパーのトラブルでやや遅れをとりましたが、それでも4位の選手との差は小さいので明日は面白い戦いになるでしょう。また、今日はヤリ-マティも良いタイムを刻みました。我々のクルマはターマックでの経験がまだ充分ではありませんが、どの部分を改善すればさらに良くなるのかは理解しているので、引き続き改善を続けていきたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    午前中はミスをしたり、タイムが上がらなかったりと、なかなかうまく行きませんでした。午後はかなり攻めて走ったのですが、残念ながらパンクで大きくタイムを失ってしまいました。それでもパフォーマンス自体は悪くなく、午後は速さもありました。明日は、今日の午後の良いフィーリングを保って走れるように頑張ります。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    午前中のパンツァープラッテのSSを走り終え、他の選手と比べて自分のタイムがどれぐらい良いのか分からなかったので、ファステストタイムだったと知り本当に嬉しかったです。そして、午前中のSSは全体的にとても良好でした。午後のパンツァープラッテではダンパーが破損してしまいましたが、それを除けばクルマは本当に良かったと思います。明日はエルフィン・エバンス選手との4位争いとなります。前戦のラリー・フィンランドでは同じような状況で彼に負けましたが、今回はできれば勝ちたいですね。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)

    今日はうまく行かない1日でした。何とか速く走ろうとベストを尽くし、アクセル全開で走ったのですが、なぜかあまり良いタイムが出ませんでした。今晩サービスでクルマにいくつか改善を施すので、明日はきっとタイムも良くなると思います。ゆっくり休み、明日に備えます。

    関連:【WRC】 ラリー・ドイチェランド 3日目:オット・タナクが首位をキープ

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド 2日目レポート

    8月18日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦ラリー・ドイチェランドの競技2日目デイ2がドイツ西部のボスタルジーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合6位、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合8位につけた。なお、SS6終了時点で総合6位だったエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)は、SS7でコースアウトによりマシンにダメージを受けストップ。チームはサービスパークでクルマを修復し、明日のデイ3での再出走を目指す。

    ラリー・ドイチェランドのデイ2は、時々小雨が降る曇り空の下で競技が始まった。午前中のSSはコースの所々がウェットとなり、多くの選手がコースオフを喫した。そして午後のSSでは雨足が強まり、ターマック(舗装路)のコースは非常に滑りやすいコンディションとなった。しかし、ハンニネンは安定した走りでドイツの濡れたターマックを駆け抜け、チーム内最上位の総合6位でデイ2を走破。ラトバラはSS4終了時点で総合5位につけていたが、SS5でクルマに点火系のトラブルが起こりタイムを失った。それでも総合8位で1日を締めくくり、明日のデイ3に期待を繋いだ。

    競技3日目となる8月19日(土)のデイ3は、ボスタルジーのサービスパークを中心に、9本のSSが行われる。デイ3のコースでもっとも注目されるのは、バウムホールダーの軍事演習場内が舞台となる「パンツァープラッテ」のステージ。SS10と、その再走ステージとなるSS15は全長41.97kmと今大会最長であり、非常に難易度の高いSSとして知られている。9本のSSの合計距離は146.67km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は439.80kmとなっている。

    トミ・マキネン (チーム代表)

    今日は天気が悪く、選手にとっては難しい1日でした。このようなコンディションではミスが起こりやすく、途中まで良い走りをしていたエサペッカがクラッシュしてしまったのは残念です。ヤリ-マティのクルマに起こったトラブルは恐らく点火系だと思いますが、さらなる精査が必要です。ユホは、このラリーでの経験が充分ではないにも関わらず、素晴らしい走りをしました。本日のような走行条件では、とにかくクレバーに戦わなければなりません。明日は重要な1日なので、我々にとって良い展開となるよう願っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    今朝のステージは乾いた部分と湿った部分が混ざり、タイヤのグリップレベルが常に変化する難しい路面でした。しかしクルマのフィーリングはとても良く安定した走りをできていたので、サービスでセッティングを微調整すればさらに走りが良くなるはずだと期待していました。しかし、SS5を前に点火系にトラブルが起こってしまいました。サービスで問題は解決されましたが、強い雨によりコース上が水で覆われ、泥が広がった結果、午後は良いフィーリングが失われてしまいました。少しでも順位を上げるためにも明日は重要な一日となります。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    良い1日になりました。午前中雨はそれほど強くなかったのですが、それでも道はかなり滑りやすく、あるコーナーでコースを外れてブドウ畑の中に突っ込み、クルマのフロント部にダメージを受けてしまいました。その後も走り続けることができたのはラッキーだったといえます。午後は雨が強くなったのでやや慎重に走りすぎたと思いますが、少し順位を上げることができました。このラリーに出るのは数年ぶりで、ステージを良く知らないため、今以上に攻めた走りをするのは難しいと思います。ミスをしやすいとても難しいコースですが、クルマに関しては本当に満足しています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    左、右と曲がるコーナーで、イン側だけでなくコース上にも多くの泥がありました。コーナーへの進入スピードが高すぎたためにクルマがスライドし、コーナー出口の壁に当たってサスペンションにダメージを負ってしまいました。そのため、今日は競技続行を諦めなくてはなりませんでした。それまではとても上手く走れていたので残念です。このような天候でのタイヤ選択は簡単ではありませんでしたが、それでも良いタイムを記録することができました。明日はきっと再出走できると思うので、可能な限り長い距離を走り、経験値を高めたいと思います。

    関連:【WRC】 ラリー・ドイチェランド 2日目:オット・タナクが総合首位

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド 初日レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド 初日レポート

    8月17日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦ラリー・ドイチェランドが、ドイツ西部で開幕。競技初日デイ1としてスーパーSSがザールブリュッケンの市街地コースで行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合6位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合12位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)が総合13位となった。

    今シーズン3回目のターマック(舗装路)イベントとなるラリー・ドイチェランドのデイ1は、ボスタルジーのサービスパークから約50km南に位置するザールブリュッケンで競技がスタートした。市街地に設けられたスーパーSSのコースは全長2.05kmと走行距離は短いが、コンクリートのブロックに囲まれているためミスは許されない。そのためドライバーたちは細心の注意を払って最初のステージを走行し、ヤリスWRCは3台すべてが明日のデイ2へと駒を進めた。

    競技2日目となる8月18日(金)のデイ2は、ボスタルジーのサービスパークを中心に、7本のSSが行われる。SS3、SS4、およびその再走ステージであるSS6、SS7はラリー・ドイチェランドの名物である、ブドウ畑内の狭い道を走行するコース。雨が降ると路肩の泥がコース内に流れ込み非常に滑りやすくなる。7本のSSの合計距離は108.51km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は441.61kmとなっている。

    トム・フォウラー (チーフ・エンジニア)

    ドライバーはシェイクダウンでクルマの仕上がりに満足していました。ただし、路面が泥に覆われ急激に滑りやすくなっていったので、タイム自体にあまり意味はないと思います。彼らはSS1を問題なく走り終えましたが、本当の戦いは明日からです。ラリー・ドイチェランドは、ラリー・モンテカルロと同じように路面とタイヤのグリップ力が頻繁に変わるため、その変化の見極めが難しく、準備がとても難しいラリーです。また、ラリー・ドイチェランドは天気が変わりやすいイベントでもあり、どうやら週末の天気はあまり良くないようです。しかし、ここまでのところ、すべてがうまく進んでいると思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    午前中のシェイクダウンはとても難しい条件での走行となりました。多くの観客が集まったザールブリュッケンでのスーパーSSも決して簡単ではなく、自分たちが走る前に他の選手のアクシデントを見ていたので、とにかくミスをしないように集中力を高め、クリーンな走りを心がけました。結果的に良い走りができたと思います。ラリー・ドイチェランドは、今シーズンもっとも難しいラリーのひとつになるでしょうが、過去には良い思い出もあるので、4位以内でのフィニッシュを目指します。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    クルマは全体的に良いフィーリングですが、朝のシェイクダウンのコースは、大量の泥により舗装された部分が見えないようなところもあり、とても難しく感じました。しかし、ラリーでは同じステージを2回目に走る時など、そのような路面条件となる可能性が高いため、良い経験になったと思います。今晩のスーパーSSはうまく走ることができました。明日も好位置につけられるよう頑張りたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    ラリー・フィンランドでの勝利はすでに忘れ、新たなる気持ちで今回のラリーに臨んでいます。シェイクダウンのコースは本当に滑りやすく、細心の注意が必要でした。しかし、あのような悪条件でのターマックの走りかたを知ることもまた重要なので、できるだけ多くの経験を積もうと試みました。ターマックをこのクルマでどのように走るべきなのか、まだ学習中ですので、今週末は学びを得ながらの戦いとなるでしょう。今晩のスーパーSSでは何も問題なく走れたので、明日も引き続き同じように走りたいと思います。

    関連:【WRC】 ラリー・ドイチェランド:ヤン・コペツキが初日のトップ

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド プレビュー

    【WRC】 トヨタ:WRC 第10戦 ラリー・ドイチェランド プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、8月17日(木)から20日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦ラリー・ドイチェランドに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)以来となるターマック(舗装路)ラリーで、チームはヤリスWRCのターマックでのさらなる性能向上を目標に戦う。

    前戦ラリー・フィンランドで、ラッピ/フェルム組の活躍によりシーズン2度目の優勝を果たしたチームは、夏の終わりを迎えるドイツで新たなる戦いに挑む。ラリー・ドイチェランドは、非常に特殊なターマックラリーといわれており、コースのキャラクターは大きく3つに分かれる。ワインの名産地として知られるモーゼル河畔のステージは、ブドウ畑の中の、狭く曲がりくねった道が特徴である。ラリーカーがコーナーのイン側に深く切り込んで走行したり雨が降ったりすると、路肩の泥が舗装路に流れ込み、とても滑りやすくなる。また、軍事演習場であるバウムホールダーが舞台となる「パンツァープラッテ」をはじめとするステージは、コンクリートのような特殊な舗装路が多く、雨が降るとタイヤのグリップ力が大幅に低下する。パンツァープラッテでは道のすぐ脇に大きな石が置かれ、コースアウトしたクルマがそれに当たると大きなダメージを負う。さらに、ごく一般的な峠道のようなステージも多く、選手たちは様々なターマックコースと対峙する。夏の終わりは天候が変わりやすく、コースコンディションに合ったクルマのセットアップと、タイヤ選びがラリー・ドイチェランドではとても重要になる。

    ラリー・ドイチェランドは、しばらくドイツ西部のトリアーを中心に行われていた。しかし、今年は以前サービスパークが置かれていたボスタルジー(ボスタル湖)がラリーの中心となり、湖畔にサービスパークが展開される。トリアーとボスタルジーはそれほど距離が離れていないため、ステージの多くは去年までと変わっていない。競技は8月17日(木)に、ザールブリュッケンのスーパーSSでスタート。 18日(金)はブドウ畑の中のステージが主戦場となり、19日(土)は軍事演習場内でのSSをハイライトに、今大会最長の41.97kmのパンツァープラッテ(SS10/SS15)を含む9本のSSで競われる。競技最終日の20日(日)は4本のSSで構成され、最終ステージのSS21は、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージに指定されている。ラリーは4日間で21本のSSを走行し、その合計距離は309.17km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1165.25kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)

    ラリー・モンテカルロはターマックといっても雪道も多く走るラリーなので、純粋なターマックラリーは今シーズン2回目となります。ラリー・フランス以降に施した改善の数々が、フランスとはまた異なるドイツの道でどのように機能するのか、興味深いところです。先週行なったプレイベントテストでは、ダンパーなどいくつか新しいパーツを試すなど、ターマックに関する開発は現在も続いています。ドイツはとにかくコースが特殊で難しく、早い出走順の選手のほうが良い路面コンディションで走ることができるため、有利になります。ラリー・フィンランドでの良い結果を受けて、選手たちはクルマに対しとてもポジティブなフィーリングを持っており、良い雰囲気です。ヤリスWRCはドイツの道との相性も良いと思いますので、とても楽しみです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    例年通り、ラリー・ドイチェランドでは雨が降る可能性が高いため、プレイベントテストで雨の走りを経験できたのは良かったです。ヤリスWRCのターマック仕様は、ラリー・フランスを戦った時とほぼ同じです。しかし、ドイツのコースはコルシカ島よりもコーナーが少なく、ジャンクションに進入する際は高い速度域からハードなブレーキングを行ないます。ブレーキングはタイムに大きな影響を及ぼすので、テストでは主にブレーキングの改善に努めました。また、サスペンションについても改善を進め、ラリー・フランスの時よりも少し柔らかめのセッティングで走ることになるでしょう。ラリー・ドイチェランドは今季もっとも難しいラリーのひとつで、ライバルも非常に手強いため、5位以内に入ることができれば満足です。そして、もし表彰台に上がることができたならば、それは本当に素晴らしい結果だといえます。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    ラリー・フィンランド以降、とても良い調子を保てています。ラリー・ドイチェランドに出るのは久しぶりですが、今年序盤のラリー・モンテカルロやラリー・フランスなど、ターマックラリーでは速さを示すことができたので、今回も競争力を持って戦えると思っています。ドイツは天気が変わりやすく、雨が降るとデイ2のブドウ畑内のコースは道に泥が流れ出しとても滑りやすくなります。デイ2をやや遅目の出走順で走る私にとっては、チャレンジとなるでしょう。しかし、ユニークなバウムホールダーのステージなど、ラリー・ドイチェランドはとても面白いラリーなので楽しみです。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    フィンランドでは優勝することができましたが、ドイツに対するアプローチは何も変わりません。自分にとってフィンランドはもっとも馴染み深く自信のあるラリーでしたが、ドイツはある意味真逆です。さらにWRカーでターマックラリーに出るのも今回が初めてです。ですが、ヤリスWRCはレーシングカーのようなフィーリングがあり、グラベル(未舗装路)よりターマックの方が走りやすいかもしれません。エアロダイナミクスを含めたクルマのポテンシャルは非常に高く、エンジンのパワーがタイヤのグリップ力を上まわっているため、タイヤの性能を保ち続けるためには、とにかくクリーンで丁寧な運転が求められます。問題なく最後までこのラリーを走り切り、5位以内でフィニッシュしてポイントを獲得することが、今回の私の目標です。

  • 【WEC】 トヨタ:村田久武がWECチーム代表およびTMG社長に就任

    【WEC】 トヨタ:村田久武がWECチーム代表およびTMG社長に就任

    村田久武が8月1日(火)より新たにドイツケルン市に拠点を構えるTOYOTA GAZOO Racing (WEC)チーム代表並びにTOYOTA Motorsport GmbH(TMG)社長に就任した。

    新社長となる村田久武は、2006年、初めて専用ハイブリッド車両でレースに挑戦し、2012年からトヨタが参戦することになったFIA世界耐久選手権(WEC)におけるレース用ハイブリッドパワートレーン開発を率いてきた。

    2015年4月からTOYOTA GAZOO Racing (WEC)チーム代表、並びにTMG社長として職務に携わってきた佐藤俊男は、この度、トヨタ自動車パワートレーンカンパニーへ帰任することになり、村田久武が佐藤俊男のポジションを引き継ぐ。

    かつての米国CARTシリーズやグループCカーによるル・マン24時間レースに挑戦した経験を持ち、更には近年、好成績を上げているSUPER GTや全日本スーパーフォーミュラ選手権で培ったモータースポーツへの広い見識を持つ村田久武新社長のTMGでの活躍が期待される。

    TOYOTA GAZOO RacingのWECプロジェクトと共に、村田久武は、新社長として、トヨタ自動車の先行開発プロジェクトや一般カスタマー向けの技術開発事業等、TMGの全般の事業にも関わり、経営を担うことになる。

    新社長となる村田久武は、TMG着任後、ロブ・ロイペン チーム・ディレクター兼ビジネスオペレーション担当副社長、パスカル・バセロン技術部門担当副社長とともにTMGを支える。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing (WEC) 新チーム代表

    TMGで新しい業務を担うことを誇らしく思います。LMP1ハイブリッド車両開発プロジェクトのスタート当初より、TMGの関係者とは強い絆を結んできておりましたが、この度、更に緊密な関係を築きつつ、すべての分野において成功に向かって挑戦していくことになりました。2015年以来TMGのトップとしてリーダーシップを発揮されてきた佐藤俊男社長には格別な労いを述べるとともに、新しい職場での活躍をお祈り申し上げたいと思います。

    佐藤俊男TOYOTA GAZOO Racing (WEC) 元チーム代表

    これまでの3シーズン、一緒に懸命に働いてくれたTOYOTA GAZOO RacingチームとTMGの関係者の皆様全員に心から感謝を申しあげます。このチームとTMG、両方の組織の一員になれたことを嬉しく思いますし、低迷した2015年シーズンから着実な進歩を遂げられたことを誇らしく思います。今後、自分自身はトヨタ自動車に帰任し、パワートレーンカンパニーの中で新たな業務に携わることになりますが、日本からチームとTMGを応援して参ります。引き継ぐ村田久武新社長を全面的に支援すると共に彼の成功を心からお祈り申し上げます。また最後になりますが、ファンの皆様、関係会社の皆様、これまでの暖かいご支援、本当にありがとうございました。

  • 【WRC】 トヨタ:第9戦 ラリー・フィンランドでラッピがWRC初優勝

    【WRC】 トヨタ:第9戦 ラリー・フィンランドでラッピがWRC初優勝

    7月30日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドの競技最終日デイ4が、フィンランドのユバスキュラを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)がWRC初優勝を遂げた。また、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)は総合3位でフィニッシュし、初の表彰台を獲得。前日メカニカルトラブルでデイリタイアとなったヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)は、ラリー2規定により再出走し総合21位で完走を果たした。

    競技最終日のデイ4は、2本のステージを各2回走行する、4本計33.84kmのSSで戦われた。デイ3終了時点で総合1位にたっていたラッピは、リードを最後まで守りきり、WRカーでの参戦4戦目にしてWRC初優勝を飾った。また、デイ3で総合3位につけていたハンニネンは、果敢な走りでベストタイムを刻み一時2位に浮上したが、最終的には2位と僅か0.3秒差の3位で地元ラリーを走破。自己ベスト記録を更新すると共に、WRCで初めて表彰台の一角に立った。なお、再出走を果たしたラトバラは、4本のSSのうち3本のSSでベストタイムを記録し、総合21位でラリーを終えた。ヤリスWRCは全25SSのうち、18のSSでベストタイムを刻み、13のSSで1-2タイムをマーク。そして、1-2-3タイムも1回記録するなど、フィンランドのハイスピードグラベルロードで、高いポテンシャルを示した。

    FIA世界ラリー選手権(WRC)次戦は8月17日から20日にかけて、ドイツのボスタルジーを中心に開催される、第10戦「ラリー・ドイチェランド」。今シーズン2度目のターマック(舗装路)ラリーに、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはラトバラ、ハンニネン、ラッピのヤリスWRC 3台体制で臨む。コースはターマックといってもバリエーションに富み、ブドウ畑の中の狭路、軍事演習場内のコンクリート路など、他のターマックラリーとはコースの特性が大きく異なるため、選手たちには幅広い対応力が求められる。

    豊田章男(チーム総代表)

    私どもTOYOTA GAZOO Racingにとってホームラリーと言えるラリーフィンランドでラッピ選手が優勝という最高の結果を残してくれました。応援いただきましたファンの皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。ラッピ選手にとって、初のWRCクラスでの表彰台、それも地元フィンランドで一番高い位置に立つという結果を一緒に祝うことができ、これ以上の喜びはありません。また、ハンニネン選手も自己最高の成績となる3位を獲得してくれました。ヤリスWRCはメイン開発ドライバーであった彼無しには生まれていません。おめでとう!と共に、ありがとう!の言葉も彼に送りたいと思います。車両トラブルによりラトバラ選手には悔しい想いをさせてしまい、申し訳なく思います。しかし彼が最終日に見せてくれた走りは、何があっても最後まで全力で走りきるというラリードライバーの意地を感じるものでした。本当に頼もしく感じます。開催地のユバスキュラの地は単にホームタウンというだけでなく、我々のWRCプロジェクトにとって、大変ゆかり深い地です。3年前、ラリーフィンランド観戦のために、この地を訪れ、チーム代表のトミ・マキネンと、”もっといいクルマとはなんだろう?”と語り合い、クルマに乗りました。そして、我々は、ラリーを通じて、もっとクルマを学んでいこう…もっといいクルマを作っていこう…そのためにWRCに挑戦しよう…と意気投合し、このプロジェクトが始まりました。その時から、マキネン代表以下、チーム全員がこの地で“ドライバーが理想とするクルマ”、“思いっきり走らせることができるクルマ”をつくろうと頑張ってきました。このフィンランドの道で鍛えてきたヤリスWRCだからこそ、3台とも素晴らしい走りをすることができたのだと思います。日本でテレビを通じて観戦していましたが、表彰式で青空の下にフィンランド国旗と日の丸がはためく中、両国の国歌を聞けたことに大変感激いたしました。学びの年はまだ続きます。あと4戦、これからも世界の道が我々に沢山の課題を与えてくれると思います。その中で、チーム全員が一丸となって、ヤリスWRCを鍛えていければと思います。今後とも応援、よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)

    土曜日のヤリ-マティ車のトラブルは本当に残念でしたが、それ以外はほぼ完璧な週末でした。今回のラリーで大きく前に進むために、全力を尽くしてくれたチームを誇りに思います。我々はドライバーにとても速いクルマを提供することができましたし、ドライバーは最高の仕事をしてくれました。エサペッカとユホにおめでとうの言葉を贈りたいと思います。私は、23年前に自分がこのラリーで初めて勝った時のことをまだ覚えています。その時の私と同じように、必ずやエサペッカはやってくれると信じていました。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    昨日起きたトラブルを解決し、幸いにも再出走することができました。最初の3本のSSではベストタイムを記録するなど調子が良く、最終SSのパワーステージもうまく走れましたが、私の後の選手が走った時と比べると道が滑りやすかったため、2ポイントを獲得するのが精一杯でした。私にとってはもっと良い結果を得られたはずのラリーですが、エサペッカが初優勝し、ユホが初めて表彰台に上がるなど、チームにとっては素晴らしい1戦になりました。彼らは本当に良くやったと思います。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    今日は2位をターゲットに全力で戦いましたが、いくつかミスをしたため目標は叶いませんでした。それでもWRCで初めて表彰台に立つことができて嬉しく思います。私にとってはとても良い週末になり、結果にも満足しています。私を表彰台に導いてくれたクルマと、チームに感謝します。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    私は普段それほど感情的な人間ではないのですが、今回ばかりは違います。まったく、何と素晴らしいラリーでしょうか! このような良い結果を得られるとは想像すらしていなかったので、本当に驚いています。短い時間で素晴らしいクルマを作り上げたチームに、心から感謝いたします。

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第9戦 ラリー・フィンランド 3日目レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第9戦 ラリー・フィンランド 3日目レポート

    7月29日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドの競技3日目デイ3が、フィンランドのユバスキュラを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)が総合1位の座を守り、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)は総合3位に順位を上げた。

    なお、デイ2で総合2位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)は、連続でSSベストタイムを記録して首位に浮上するも、SS19でメカニカルトラブルによりストップ。チームはサービスパークでクルマを修理し、明日のデイ4での再出走を目指す。

    デイ3は全部で8本のグラベル(未舗装路)SSが設定され、2位につけていたラトバラはオープニングステージのSS14からSS18にかけて、5ステージ連続でベストタイムを記録。SS15でラッピを抜き首位に立った。しかしSS19「オウニンポウヤ-2」で、クルマにトラブルが発生し、ラトバラはコース上でストップ。S19でベストタイムを刻んだラッピがふたたびトップに立ち、前日に続きラリーリーダーとして1日を締めくくった。また、前日5位のハンニネンはSS16で3位にポジションアップ。さらに、SS19ではラトバラの脱落もあり2位に順位を上げた。その後3位にポジションを下げたが、2位との差は4.3秒と小さいため、明日の最終日はチームの1-2フィニッシュを目標に戦う。

    競技4日目最終日となる7月30日(日)のデイ4は、ユバスキュラのサービスパークを中心に、4本のSSが行われる。そのうち、SS23の再走ステージであるSS25「オイッティラ-2」は、トップ5タイムを刻んだ選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられるパワーステージに指定されている。4本のSSの合計距離は33.84km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は202.90kmとなっている。

    トミ・マキネン (チーム代表)

    ヤリ-マティは本当に速く、ホームラリーで優勝目指して戦っていたので、彼のクルマにトラブルが起きて本当に残念ですし、申し訳なく思います。いったい何が起こったのか、現在原因を調査しています。問題は電気系で恐らくマイナートラブルですが、今まで発生したことがない問題なので、徹底的に究明し再発防止に力を注ぎます。現在、2台が表彰台を狙える位置につけ、1台はラリーをリードしています。エサペッカは素晴らしい仕事をしているので、明日はこのまま最後まですべてがうまく行くことを願っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    今朝は最初のステージからクルマのフィーリングが良く、楽しんでドライブしていました。オウニンポウヤのSSの2回目も、はじめは素晴らしい感触でしたが、突然クルマが止まってしまい、我々は何もすることができませんでした。信じられないような出来事ですが、これもモータースポーツの一部です。我々のチームはまだ若いので、こういったことも起こりえますし、そこから学ぶことが大切です。まずは原因を追及してきちんと直し、そして明日は再出走してパワーステージで最高の走りをしたいと思います。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    午前中はとても調子が良く、うまく走ることができましたが、午後は簡単ではありませんでした。今日の最後のSSは終盤道幅がとても狭く、少し慎重に走りすぎてしまいました。もっと果敢に行くべきでした。とはいえ、私たちは良い位置につけています。前後のライバルとのタイム差は少ないので、明日は2位に狙いを定めて戦います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    ラリーをリードする立場になり驚いていますが、ヤリ-マティのことを考えると複雑な気持ちです。彼は素晴らしい走りをしていました。大きなリスクを負わない限り彼に追いつくことは不可能でしたし、そのつもりもありませんでした。コース上で止まっているヤリ-マティを追い越す時に、少しだけ速度を緩めました。タイム差がある状態でラリーをリードした経験がありますので、どのようにリードを保つべきか理解しているつもりです。集中力を高め、気持ちをクリアにし、そして明日に備えて今晩はしっかりと睡眠をとろうと思います。

    関連:【WRC】 ラリー・フィンランド 3日目:エサペッカ・ラッピが首位をキープ

  • トヨタ 豊田章男社長、ポルシェのWEC撤退は「本当に寂しく、残念」

    トヨタ 豊田章男社長、ポルシェのWEC撤退は「本当に寂しく、残念」

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、ポルシェがFIA 世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスから撤退することを受けてコメントを発表した。

    ポルシェは29日(金)、今シーズン限りでWECのLMP1クラスから撤退し、2019年からフォーミュラEに参戦することを発表した。

    豊田章男社長は「ポルシェがWEC(世界耐久選手権)LMP1から撤退することを決めたと聞き大変残念に思います」とTOYOTA GAZOO RacingのFacebookページにコメントを寄せた。

    「昨年、ル・マン24時間レースにおいて、ポルシェチームとは、優勝を懸けて競い合うような良い戦いができ、私どもトヨタのことをライバルと認めていただけました」

    「そして本年の戦いに向けて、そのポルシェの気持ちに応えたい、そして超えたい…その想いで我々は努力を重ねることができ、新たな技術や技能を実現することに力を尽くせています」

    「今年のル・マンでは、Dr.ポルシェと再会でき、お話をさせていただきました。ポルシェも、我々と同じく、もっといいクルマづくりの為にモータースポーツに取り組んでいるというお話を聞きました。それを、ずっと前から、継続して取り組まれているポルシェは本当に尊敬すべきカーメーカーです」

    「そのポルシェと、来年は同じ道で競い合い、技術を高め合うことが出来なくなると思うと、本当に寂しく、残念に感じます。しかし、まだ戦いは終わっていません。今年、残された5戦を全力で競い、お互いの心に・・・、そしてファンの皆さまの心に残る素晴らしいレースをしましょう」

    「感謝の気持ちでいっぱいですが、感謝の言葉は、シリーズが終わった後に、述べさせてください。その時に、どちらが「チャンピオンおめでとう」という言葉を添えられるか?それを楽しみに戦いを続けましょう」

    「ポルシェの皆さま、よろしくお願いします」

    関連:ポルシェがフォーミュラEに参戦 | 公式リリース