カテゴリー: トヨタ

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第9戦 ラリー・フィンランド 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第9戦 ラリー・フィンランド 2日目レポート

    7月28日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドの競技2日目デイ2が、フィンランドのユバスキュラを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)が総合1位、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合2位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合5位となった。

    デイ2を迎えたラリー・フィンランドは、本格的なグラベル(未舗装路)ステージが始まり、WRC屈指のハイスピードコースで早朝から激しい戦いが続いた。午前中のSSでは難コースのSS4「ユコヤルビ-1」で多くのトップドライバーがトラブルやアクシデントに遭遇し、上位争いから脱落した。そのような状況で、ラトバラはSS3でベストタイムを記録。そして波乱のSS4でトップに立ち、以降SS9まで首位を守り続けた。しかし、デイ2で合計8本のベストタイムを刻んだラッピが、SS10でラトバラに代わって総合1位となり、ラトバラとの1-2体制でデイ2を締めくくった。また、ハンニネンはスピードと安定性のバランスがとれた巧みな走りを続け、4位と6.1秒差の5位で明日のデイ3に臨む。

    競技3日目となる7月29日(土)のデイ3は、ユバスキュラのサービスパークを中心に、8本のSSが行われる。そのうちSS16およびSS19の「オウニンポウヤ」は、ラリー・フィンランドを、そしてWRCを代表する伝説的なハイスピードステージである。8本のSSの合計距離は132.34km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は573.55kmとなっている。

    トミ・マキネン (チーム代表)

    チームにとって本当に素晴らしい1日でした。私は他のチームの選手と接戦になると予想していたのですが、私たちにとってのホームイベントであることを考慮しても、我々の3名のドライバーのスピードは目覚ましかったと思います。特に、ラリーをリードする立場となったエサペッカの速さは印象的でした。選手たちはみな、自信を持って走り運転を楽しんでいます。ですので、選手たちには各自なすべきことをしてもらうだけです。何も心配はしていません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    エサペッカはいつも本当に速いドライバーですが、これほどとは思っていませんでしたし、我々がトップ2でデイ2を終えることができるとも予想はしていませんでした。クルマはとてもバランスが良く、自分自身のドライビングにも満足しています。ヤリスWRCは、まさにラリー・フィンランドで使われているような道で開発されたので、少しアドバンテージがあるかもしれません。良いクルマがあり、何も問題が起こらなければ、運転だけに集中することができます。大きなリスクを負わないように心がけながら、自信を持ってラリーを戦っていきます。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    非常によい感触が得られた一日でした。ハイスピードセクションやジャンプにおいても、クルマのハンドリングは非常に良かったです。午前中のステージでは、タイヤのグリップ力が頻繁に変わるなど難しいコンディションだったので100%の自信を持って走ることができませんでしたが、午後には改善されタイムも良くなりました。また、クルマが岩に当たりサスペンションにダメージを受ける場面もありましたが、幸いにもそれほど大きなタイムロスなく1日を終えることができました。明日もこの調子で頑張ります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    まさか、ラリー・フィンランドでトップに立てるとは思っていませんでした。WRカーでこのラリーに出るのは子供の頃からの夢だったので、信じられない気持ちです。ここまでのところミスをすることなく、とてもうまく走ることができていますし、クルマも完璧だったので自分の力を全て出しきることができました。ただし、大きなリスクを負ってまでヤリ-マティと戦うつもりはありません。素晴らしい観客が応援してくれる中、ラリーをリードするのは特別な気分です。

    関連:【WRC】 ラリー・フィンランド 2日目:ラップが首位でトヨタが1-2体制

  • トヨタ、ポルシェのWEC撤退に「ポルシェがいないのは悲しい」

    トヨタ、ポルシェのWEC撤退に「ポルシェがいないのは悲しい」

    ポルシェのWEC撤退発表を受け、ライバルであるトヨタがチームの公式Twitterでコメントを発表した。

    28日(金)、ポルシェは今シーズン限りでFIA 世界耐久選手権のLMP1クラスから撤退することを発表。2019/2020シーズンからフォーミュラEに参戦することを発表した。

    ポルシェの撤退により、LMP1クラスに参戦する自動車メーカーはトヨタ1社となる。

    トヨタは「2018年にポルシェがLMP1でレースをしないのは悲しい。我々は2014年以降、ポルシェチームと多くの激しいレースを戦ってきたことを名誉に思う」とコメント。

    「2017シーズンはまだ終わっていない。我々は残り5レースでバトルを続けていく。歴史に残るような素晴らしいレースをしよう!」

    関連:ポルシェ、WEC撤退を正式発表…フォーミュラEに参戦

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第9戦 ラリー・フィンランド 初日レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 第9戦 ラリー・フィンランド 初日レポート

    7月27日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドが、フィンランドのユバスキュラで開幕。競技初日デイ1として、SS1がユバスキュラの市街地コースで行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合5位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が総合7位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #12号車)が総合13位となった。

    WRCを代表するハイスピード・グラベル(未舗装路)イベントであるラリー・フィンランドは、多くの名物SSによって構成される。そして、27日の午前中には、連続ジャンプで有名なルイヒマキのステージでシェイクダウンが行なわれ、3名のドライバーはラリー本番に向けてクルマの最終的なセッティングを確認した。夜7時からは、ユバスキュラ市街地の舗装路と公園内の未舗装路を組み合わせた特設コースでSS1「ハルユ」が行なわれた。コースの全長は2.31kmと短く、道幅が狭くスピードも低いため、ラリー・フィンランドの他の高速ステージとは性格が大きく異なるが、それでもSSは大勢のファンの熱気に包まれ、素晴らしい雰囲気のなかラリーが開幕した。

    競技2日目となる7月28日(金)のデイ2は、ユバスキュラのサービスパークを中心に、12本のSSが行われる。SSの多くは、これまでに何度も使われてきた「クラシックステージ」で、ビッグジャンプで有名なウーリアや、ユコヤルビといった名物SSも走行する。そして1日の最後には、SS1と同じコースを使用するユバスキュラの市街地SS、ハルユ2が予定されている。12本のSSの合計距離は145.71km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は641.03kmとなっている。

    トム・フォウラー (チーフ・エンジニア)

    朝のシェイクダウンは、エンジンのセッティングがこのラリーに最適化されているかどうかの確認が主なテーマでしたが、とてもうまく行きました。ユホのクルマはシケインの藁の塊に当たりましたが、サービスパークで修復し、予定していた作業をすべて終えることができました。夜のSS1はグラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)が混ざる特殊なコースで、所々道が非常に狭く、このラリーの他のSSとはコースの性格が大きく異なりました。そのためドライバーたちは明日からの本格的な戦いに備えて、注意して走行しました。明日からのスピードの高いステージに向けてクルマをうまく仕上げることができたので、自信を持っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    SS1のハルユは、いつも難しく感じるSSです。最初のコーナーへの進入速度が速すぎて、ギアがあいませんでした。その結果、少しタイムをロスしたと思います。しかし全体として見れば、クルマを何かに当てるようなこともなく、良いスタートを切れたと思います。SSには大勢のファンが集まり、素晴らしい気分でラリーを始めることができました。明日の金曜日は天気が良くなりそうですが、土曜日は雨が降りそうです。きっと興味深い週末になるでしょう。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    今朝のシェイクダウンでは、シケインでブレーキのタイミングがやや遅れ、藁を束ねたバリアにクルマが当たってしまいました。私のミスですが、幸いにもクルマに大きなダメージはありませんでした。SS1は気負わず落ち着いて走りましたが、クルマのフィーリングはとても良く、うまくまとめられたと思います。フィンランド人であっても特別なアドバンテージはないと思いますが、精一杯走ります。明日からの本格的なSSを楽しみにしています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    SS1では前に走ったクルマがシケインにぶつかったためか、シケインのバリアが動いて隙間が狭くなり、私はクルマのタイヤをバリアに当ててしまいました。そのせいでサスペンションのジオメトリーセッティングが少しずれてしまったようです。あまり良いスタートにはなりませんでしたが、我々のクルマは乗りやすくとても良いフィーリングなので、大きな問題にはならないと思います。

  • 【SUPER GT】 トヨタ:第4戦 SUGO 決勝レポート

    【SUPER GT】 トヨタ:第4戦 SUGO 決勝レポート

    SUPER GT第4戦の決勝レースがスポーツランドSUGOで開催。ウェットコンディションでのスタートからセーフティカーが3度も導入される荒れたレースとなったが、7番手スタートのヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が今季初勝利。LEXUS LC500は開幕4連勝を飾った。大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR LC500 6号車が3位表彰台を獲得し、ドライバーズランキング首位に立った。

    セーフティカー3回導入の大波乱戦
    コバライネン/平手組LEXUS LC500が今季初勝利でLEXUS開幕4連勝
    大嶋/カルダレッリ組が3位表彰台

    23日(日)は朝からの雨で、11時45分からの併催レースFIA-F4は完全なウェットコンディションで行われ、午後12時55分からのウォームアップ走行時も、ほぼ雨は止んでいたものの路面はウェット。しかし、その後も雨は降らずに路面は乾いていき、スタート時のタイヤ選択に悩まされる状況で午後2時30分に、宮城県警のパトカー先導による交通安全パレードに続き、81周の決勝レースがスタートした。

    スタート前ライン上はやや乾きかけていたが、フォーメーションラップ中に雨が強くなり、スリックタイヤでのスタートを選択した車両は大きく後退。LEXUS勢では最上位グリッドの4番手につけていたWedsSport ADVAN LC500 19号車、後方グリッドから逆転を狙ったZENT CERUMO LC500 38号車は共にスリックタイヤを選択したが、ウェットタイヤを履いたGT300クラスの車両に飲み込まれてしまった。

    序盤はNSX-GTが上位4台を占め、7番手スタートの1号車コバライネン、8番手スタートの6号車カルダレッリがこれを追う展開に。

    5周目、GT300車両のクラッシュによりセーフティカーが導入。11周目にレースが再開されると、1号車コバライネンと6号車カルダレッリが前の車両を激しく追走。NSX-GTはトラブルとスピンで2台が脱落したため、1号車、6号車は3位争いを繰り広げることとなった。

    レースも折り返し近くなった39周目、クラッシュ車両によりこの日2度目のセーフティカー。これで独走していた首位と2位以下のマージンは帳消しとなった。

    その頃には雨も止み、ライン上は乾いてきていたため、ピットロード進入禁止であるセーフティカーランが明けたと同時に6号車、翌周に1号車がピットへ。

    1号車がコースへ復帰した直後、3度目のセーフティカーが導入。

    このセーフティカーが幸運に働いたのが1号車。平手に交代した1号車は、再スタート後に前を行く4台がピットインしたため首位に浮上した。

    終盤は2位のGT-Rから猛追を受け、次々に現れる周回遅れの処理で2位との差は広がったり詰められたりが続いたが、残り10周を切ったあたりでまた雨が降り始め厳しい戦いに。

    最後の数周はテール・トゥ・ノーズでのバトルとなり、ファイナルラップに入ったストレートから1-2コーナーではサイド・バイ・サイドのバトルに。しかし、抑えきった1号車平手は首位を堅守。最終コーナー手前では雨が強くなり、濡れた路面で1号車はわずかにコースアウト。しかし、追走するGT-Rもコースオフ。同時にコースに復帰した2台は、接触しながらのバトルを繰り広げたが、堪えきった1号車がトップでチェッカー。

    開幕戦で3位に入り、第2戦、第3戦も上位を争いながら結果に結びつかなかった1号車がようやく今季初勝利を挙げ、LEXUS LC500は開幕から4連勝を飾った。

    周回遅れになったものの、3位以下も激しいバトルが繰り広げられた。このバトルを制した大嶋の6号車が3位表彰台。今季3度目の表彰台獲得で、未勝利ながらドライバーズランキングでは首位に立った。

    終盤中嶋一貴が猛烈な追い上げで観客を沸かせたau TOM’S LC500 36号車は7位。最も重いウェイトハンデで健闘を見せたKeePer TOM’S LC500 37号車も10位でフィニッシュし、貴重なポイント獲得を果たした。

    ヘイキ・コバライネン (DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車)
    クレイジーなレースだった。路面コンディションは完全に濡れているわけでも、乾いているわけでも無い、微妙な状況でのスタートだった。こういう時は常に戦略とタイヤチョイスがキーになる。我々はハードのウェットタイヤを選択したが、それが上手く行った。また、レース中も常にレーダーをチェックして、細かく路面の状況を確認するなど、タイヤ交換でのタイムロスを最小限にすべく努力したのが効を奏したし、ウェイトハンデを考えても車両のバランスは良かった。セーフティカーのタイミングもラッキーだった。今回はタイヤチョイス、車のパフォーマンス共に満足行くもので、上位を争って勝つことが出来て嬉しい。

    平手 晃平 (DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車)
    難しい状況でのスタートで、最後の最後までエンジニアとドライバーでどっちのタイヤでスタートするかで相談し、結果的にウェットタイヤの選択が良い方向に働いて、ヘイキも力強い走りをしてくれた。ピットインはエンジニアと決めていたタイミングがものすごく良い方向に働いて、おかげで46号車と2台で首位を争う形になったが、このコンディションだとタイヤの傷みが早いので、後との間隔を見ながら走った。残り1周に入ってからのバトルを何とか制し、そのままゴールかと思ったのだが、馬の背に突入したあたりから雨脚が強まっており、最後はドライブするのが大変だった。ただ、同じタイヤのLEXUS勢の中ではペースも最も良かったし、チームが毎戦本当に良いクルマを作ってくれている。第2戦富士、第3戦オートポリスと2回勝てる力が合ったのに結果に繋げられなかったので、今回こうしてチャンピオンシップに争いに戻ってこられて良かったと思う。このSUGOは僕にとっての第二の故郷とも言える場所なので、ここで勝てたのは特別で、今日は良いお土産を持って帰れる。

    大嶋 和也 (WAKO’S 4CR LC500 6号車)
    1号車が入ったタイミングの方が良かったかも知れないが、あのタイミングで選べた作戦としては最善だったと思う。セーフティカー明けにピットアウトしてきた3位争いの集団が前に4台入ってきてしまい、彼らをその周にパスできない限りチャンスは無かったので、そこに勝負を賭けて攻め、なんとか抜いてこられたのがポイントだったと思う。あとは終盤タイヤが辛くなったところに8号車、次に23号車が結構いいペースで追いついてきて、そして最後の2周はコース後半セクションで雨も降ってくるなど厳しかったが、なんとか抑え切れて良かった。次戦以降は更にハンデがキツくなるが、今回のレースなどを上手く生かして、しぶといレースを戦い、シリーズをリードできるように頑張りたい。

    アンドレア・カルダレッリ (WAKO’S 4CR LC500 6号車)
    とても難しいコンディションだった。レース中、何度もコンディションが変わり、GT300クラスの車両をかわしながらペースを維持するのも、タイヤをセーブするのも大変だった。しかし、チームが素晴らしい仕事をしてくれて、僕と和也もミス無く走れたし、ピットストップも良かった。ただ、セーフティカーのタイミングがアンラッキーで、自分たちが予定していた1周前にセーフティカーが出てしまった。その点はアンラッキーだったが、表彰台に乗れたのは良かったし、チャンピオンシップ的にも多くのポイントを獲得出来たので満足している。

    GT300

    飯田/吉本組LEXUS RC F GT3が5位
    嵯峨/久保組プリウス6位入賞

    SUPER GT第4戦の決勝レースがスポーツランドSUGOで開催。ウェットコンディションでのスタートからセーフティカーが3度も導入される荒れたレースで、3番手からスタートを切った飯田章/吉本 大樹組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が5位フィニッシュ。嵯峨 宏紀/久保 凜太郎組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が6位入賞を果たした。

    23日(日)は朝からの雨でウェットだったコースが、その後雨が止んだことで決勝レーススタート直前には微妙なコンディションに。LEXUS RC F GT3の2台、プリウスの2台は全車ウェットタイヤを選択。フォーメーションラップ中に雨が降り始め、ウェットタイヤを装着した車両は順調にレースを開始した。

    3番手スタートの60号車は飯田がスタートを担当。序盤のポジションを守り切れず、徐々に順位を落とすことに。一方好調だったのが中山雄一の駆るJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車。1度目のセーフティカーランからの再開後、12周目には3位、翌周には2位へとポジションを上げた。

    また、6番手スタートから6位、7位前後で好走を見せていた久保の31号車は17周目にコースオフ。ポジションを落としてしまった。

    その後も2位をキープし続けた51号車だったが、セーフティカーとピットのタイミングが合わず順位を落とし、13位でフィニッシュ。

    逆にこのセーフティカーが上手く働いた60号車、31号車はそれぞれ5位、6位へとポジションを上げ、チェッカー。60号車は初となるトップ5フィニッシュを果たした。

    関連:【SUPER GT】 第4戦SUGO 結果:DENSO KOBELCO SARD LC500が優勝

  • 【SUPER GT】 トヨタ:第4戦 SUGO 予選レポート

    【SUPER GT】 トヨタ:第4戦 SUGO 予選レポート

    スポーツランドSUGOでSUPER GT第4戦の予選が行われ、関口 雄飛/国本 雄資組 WedsSport ADVAN LC500 19号車がLEXUS勢最上位の4番手グリッド。ヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が7番手、大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR LC500 6号車が8番手。ランキング上位の3台はウェイトハンデに苦しみ、Q1敗退。11,12,13番手に留まった。

    7月22日(土)宮城県のスポーツランドSUGOでSUPER GT第4戦の予選が行われた。午前中の公式練習は好天の下、真夏の暑さの中でのセッションとなったが、その後空は雲に覆われ、予選開始直前にはわずかに雨もぱらついたが、結局路面を濡らすまでには至らず。ドライコンディションでの予選となった。

    GT300クラスの赤旗により、予定よりも6分遅れた午後2時36分にGT500のQ1が開始。15分間のセッションだが、前半はどの車両もコースインせず。セッションが半分を過ぎた7分半あたりからコースへ。

    セッション終盤、タイヤが暖まった車両により目まぐるしくタイムシートが塗り替えられていく中、LEXUS勢では19号車の関口が好走を見せ2番手タイムをマーク。コバライネンの1号車も6番手。そして昨年のポールシッターであり、SUGOを得意とする6号車のカルダレッリは、重いウェイトハンデをはねのけ8番手でQ2進出。

    一方で、ランキングトップ3の37号車、38号車、36号車はウェイトハンデに苦しみ、11,12,13番手でQ1敗退となった。

    午後2時45分から12分間で行われたQ2も、残り約7分になるまで全車待機。セッション終盤にコースインし目まぐるしく順位が入れ替わるタイムアタックとなった。チェッカー目前、中嶋一貴の駆る36号車が、セクター1,セクター2と連続で好タイムをマークしていたが、最終セクターで僅かにコースをはみ出し、そのままコースオフ。アタックは途中で終えることとなってしまった。

    Q2は15分遅れの午後3時半に開始。12分間のセッションながら、こちらも最初の5分は全車コースに出ず。6号車の大嶋を先頭に、19号車の国本、1号車の平手と続いてアタックを開始した。19号車国本が3周目に1分11秒台に入れその時点でのトップへ。NSX-GT勢にこのタイムは塗り替えられたが、LEXUS勢最上位の2列目4番手グリッドにつけた。

    1号車は7番手、6号車が8番手と4列目に並ぶこととなった。

    GT300 予選
    初のQ2進出を果たした飯田/吉本組LEXUS RC F GT3が3番手グリッド
    スポーツランドSUGOでSUPER GT第4戦の予選が行われ、飯田章/吉本 大樹組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が3番手グリッドを獲得。LEXUS RC F GT3は中山 雄一/坪井翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車もQ2へ進出し8番手。嵯峨 宏紀/久保 凜太郎組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が6番手グリッドを確保した。

    7月22日(土)宮城県のスポーツランドSUGOでSUPER GT第4戦の予選が行われた。真夏の暑さとなった午前中の公式練習では、60号車がトップタイムをマーク。予選への期待が高まった。

    その後、空を雲が覆い始め、周辺では雷も鳴る中、コースの一部では軽い雨が降り始めた。午後2時10分、GT300クラスのQ1(15分)開始時はワイパーを動かす車両も見られたが、結局それ以上雨は強くならず、路面も濡れずにドライタイヤのままセッションは進行した。

    セッション開始5分でコースオフ車両により赤旗中断。残り10分でセッションが再開されると、51号車の坪井が5番手タイムをマーク。60号車の飯田も8番手につけ、60号車としては初となるQ2進出を決めた。プリウスは31号車がぎりぎり14番手でQ2進出。TOYOTA PRIUS apr GT 30号車はトラブルに見舞われタイムを伸ばせず。25番手でQ1敗退となった。

    Q1での赤旗の影響により、予定よりも6分遅れの午後3時1分からQ2(12分)開始。好調な60号車の吉本が計測2周目にその時点でのトップタイムをマークした直後、残り7分でクラッシュ車両によりまたもセッションは赤旗中断。

    再開後、既にタイヤのピークは過ぎたと思われた60号車だったが再アタックに入り、タイムを更新。しかし、マザーシャシー車両2台が60号車のタイムを上回り、60号車はコンマ2秒差で惜しくも3番手。しかし、GT3勢では最上位、そしてLEXUS RC F GT3で3年目の挑戦となる60号車にとって過去最高のグリッドとなった。

    嵯峨がアタックした31号車が6番手。中山雄一がアタックした51号車も最後までアタックを続け、7番手につけた。

    飯田章 (SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車)
    今回は練習走行から悪くなかった。本当はポールポジションを取るつもりだったのだが、午前中の練習走行とはコンディションが変わってしまって届かなかった。明日の決勝は天候がどうなるか分からないので、それ次第というところはある。しかし、皆条件は一緒なので、うちも状況に合わせて上手く乗りきっていきたいと思っている。

    吉本大樹 (SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車)
    これまで2シーズン半苦しい思いをしてきたので、久々にこうして勝ち負けの話が出来るポジションに帰ってこられたのは嬉しいし、なによりもこつこつと頑張ってやってきてくれたメカニックに感謝している。今回は流れも良く、朝の走り始めからとてもバランスの良いクルマを用意してくれた。朝のトップタイムも、引っかかったラップでのタイムだったので、自分としてはまだ余力があったし、後は予選に向けてとにかく雨だけが心配だった。寸前にちょっと降ってきたときは焦ったが、結局ドライで走れたし、運も良かった。予選3番手でGT3勢トップというのは満足すべき結果だと思うが、赤旗が出たラップ中が一番タイヤのおいしいところで、再アタックでタイムを更新出来たとは言え、自分の想定していたタイムには全然届いていなかったし、最終コーナーでもタイヤが落ちてきて大分アクセルを戻したので、ポールとはコンマ2秒差ということで悔しさはある。明日は、ドライを保ってくれればいい勝負が出来ると思う。前に(給油時間が短い)マザーシャシーが2台いるので、これを攻略するためには前半のスティントでトップに立って、逃げてギャップを作りたい。久々にこうして勝てるかも知れないレースが出来ているので、勝ちにこだわっていきたい。

  • 【WRC】 トヨタ、マイクロソフトと新たなWRC観戦体験サービスを提供

    【WRC】 トヨタ、マイクロソフトと新たなWRC観戦体験サービスを提供

    TOYOTA GAZOO Racingは、WRCにおけるテクノロジー・パートナーであるマイクロソフトのクラウド「Microsoft Azure」を活用し、全く新しいWRC観戦体験サービス「EchoCam(エコーカム)」を来週開催されるラリー・フィンランドで提供する。

    EchoCamは、“ファンの皆様とヤリスWRCがつながること(コネクティッド)” をコンセプトにしたサービスである。

    ファンが、幾つかのSS(スペシャルステージ)に設置されたEchoCamブースにて、目の前を走り抜けるヤリスWRCをスマートフォンで撮影し、写真をEchoCamウェブサイトに投稿すると、走行中のヤリスWRC側からファンを撮影した動画がプレゼントされる。

    参戦する3台のヤリスWRCには、ファンを撮影する専用のオンボードカメラが設置されており、ファンが撮影した写真のタイムコードに基づいて動画が生成される。

    ※EchoCamブースの場所については、EchoCamウェブサイトとTOYOTA GAZOO Racing WRTのSNSアカウントで後日お知らせする。

    TOYOTA GAZOO Racingは、今後も引き続きマイクロソフトの技術を用いた、ヤリスWRCのデータ分析プラットフォームの開発、チーム活動の情報共有システムの活用と共に、ITを活用した新しいモータースポーツの楽しみ方をファンに提供していきたいと考えている。

    トヨタ マイクロソフト EchoCam

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第9戦 ラリー・フィンランド プレビュー

    【WRC】 トヨタ:WRC 第9戦 ラリー・フィンランド プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、7月27日(木)から30日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。ラリーの中心地となるユバスキュラはチームの本拠地から近く、ホームイベントと呼べる一戦で最良の結果を得るべく、チームは万全の準備を整え戦いに備える。

    例年、ラリー・フィンランドはWRCの中で最もSSの平均速度が高いラリーであり、かつては北欧の選手以外は勝てないとさえ言われた、難易度の高いグラベル(未舗装路)ラリーである。コースは全体的に非常に高速で、道幅は広く路面も滑らかで硬く引き締まっているため、選手たちはストレスを感じることなく走ることができる。しかし、道のすぐ横には木々が迫るため、ほんの少しのミスも許されない。そして「クレスト」と呼ばれる小さな丘を越える際にクルマのタイヤは地面を離れ、数十メートルも飛ぶようなビッグジャンプも現れる。そのためドライバーは、左右方向だけでなく、上下方向の動きにも注意してクルマをコントロールしなければならない。

    サービスパークが置かれるフィンランド中部の町、ユバスキュラはチームの本拠地からも近く、チームを率いるトミ・マキネンはこの母国イベントで4回優勝経験がある。ラトバラはこれまでに2010年、2014年、2015年と計3回表彰台の中央に立った。ハンニネンは2014年と2015年と2年連続で総合6位入賞を果たし、ラッピは2014年と2015年に総合8位となり、サポートシリーズであるWRC2としては2年連続優勝を達成した。3台のヤリスWRCのドライバーおよびコ・ドライバーが全員フィンランド人のチームにとって、特別な一戦であり、今シーズン最高の結果を得るべく入念な事前テストを実施してきた。

    ラリーは7月27日(木)の夜、ユバスキュラ市街地が舞台となるハルユのSSでスタート。翌日の28日(金)から本格的なグラベルSSが始まり、選手たちは有名で伝統あるステージを含む多くのSSを走行する。競技最終日となる30日(日)は、最終ステージのSS25がボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージに設定され、最後の最後まで高い緊張感が保たれる。SSの数はトータル25本でその合計距離は314.20km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1425.96kmとなっている。

    トミ・マキネン (チーム代表)

    フィンランドは、私たちにとって特別な意味を持つホームイベントです。選手は自信に満ち溢れていますので、私も安心しています。我々はフィンランドのステージで多くの経験を積み重ねてきたので、ラリーへの準備は整っていると思います。一方で、クルマは絶えず進化しており、常に新しいことを発見しています。ラリー・フィンランドは、我々にとって素晴らしい経験となるでしょうし、ステージでは多くのファンの皆さんにお会いできるでしょう。ヤリ-マティはこのラリーで勝つ方法を知っており、ユホは速くて経験豊富です。そしてエサペッカは若くてハングリーと、我々には素晴らしいドライバーが揃っています。力強い戦いをしてくれることを期待しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

    モンテカルロと同じように、フィンランドは誰もが勝ちたいと思っているラリーです。特に、フィンランド人ならば、なおさらです。もちろんプレッシャーは感じますが、それはポジティブな意味でのプレッシャーです。今回の私の目標は、言うまでもなく優勝です。ラリーを前に4日間のテストを行ない、クルマのさらなる進化を確認しました。自信はありますが、フィンランド人にとって地元イベントであるというアドバンテージはもはやないと思います。今や多くのSSが毎年使われているため、フィンランド人以外の選手も、充分な経験を持っているからです。激しい戦いになるでしょう。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

    フィンランドは他のどのイベントよりも多くの経験があるラリーなので、自信はあります。特定の目標を立てるつもりはありませんが、最初の段階から全力でアタックし、どれぐらい良いポジションでフィニッシュできるのかを見極めるつもりです。フィンランドはとにかくハイスピードなラリーなので、徐々にスピードを上げていくような戦いは通用しません。最初のコーナーから思いきり攻めるしかないのです。事前のテストでは主にサスペンションの改善に力を入れ、良いフィーリングを得られました。フィンランドの未舗装路は雨で濡れると硬く締まる性質があります。テストの初期には降雨がありましたが、ラリーでも雨の可能性はあるので有益なテストになりました。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #12号車)

    ワールドラリーカーで初めてホームイベントを戦うことになり、とても興奮しています。完璧な戦いができれば表彰台に上がることも充分可能だと思いますが、例年フィンランドは僅差の戦いとなるため、何もトラブルなく走る必要があります。空力性能とエンジン性能の高さは我々のクルマの強みなので、ハイスピードなフィンランドの道との相性は良いはずです。ワールドラリーカーのスピードはとても速く、以前に他のクルマで出場した時よりもはるかに高速で走ることになるため、コ・ドライバーもペースノートをさらにはやく読み上げる必要があります。コ・ドライバーのヤンネにとっても、きっと大きな挑戦になるでしょう。

  • 【WEC】 トヨタ、7号車の失速の原因を特定…マシンに大きな損傷

    【WEC】 トヨタ、7号車の失速の原因を特定…マシンに大きな損傷

    トヨタは、WEC 第4戦 ニュルブルクリンク6時間での#7号車のボディワークを分析し、レース中に空力パフォーマンスに予想外の変化を引き起こし問題を特定した。

    ポールポジションからスタートしたトヨタ #7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉.ホセ-マリア・ロペス)は、小林可夢偉がスタートドライバーを務めて序盤リードを保ったが、レース中盤にパフォーマンスを失い、ポルシェの2台にかわされた。

    レース中、トヨタはそれが空力バランスが移動による問題であることを特定していた。

    レース後の調査により、7号車はアンダーフロアに大きな損傷を確認。また、リアウイングには穴が開いており、それによってレース中にメインプレートにクラックが入ったとしている。

    トヨタは、アンダーフロアのダメージは縁石を乗り越えた際、リアウイングの損傷はデブリがリアウイングのメインプレートの最先端にぶつかったことが原因だと考えている。

    ニュルブルクリンク6時間レースで、トヨタ #7号車は優勝したポルシェ#1号車から1分4秒768遅れの3位でレースを終え、チームにとっては初めてのニュルブルクリンクでの表彰台入賞と、貴重な選手権ポイントを獲得。

    レース序盤に燃料ポンプのトラブルに見舞われていた最後尾の29位へと後退したトヨタ #8号車も問題を解決してコンスタントな走行を続け、上位へと猛追し、5周遅れながら4位でゴールした。

    関連:【WEC】 トヨタ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 決勝レポート

  • 【SUPER GT】 トヨタ:2017年 第4戦 SUGO プレビュー

    【SUPER GT】 トヨタ:2017年 第4戦 SUGO プレビュー

    7月22日(土)、23日(日)の両日、宮城県柴田郡村田町に位置するスポーツランドSUGOでSUPER GTの第4戦「SUGO GT 300km RACE」が開催される。

    5月に行われた第3戦オートポリスから2か月。本格的なモータースポーツシーズンを迎え、SUPER GTはこの第4戦から第6戦まで、7月、8月の6週間で3戦を戦う、「夏の3連戦」を迎える。全8戦で戦われるSUPER GTにおいて、この中盤の3連戦が山場となることは間違いない。

    これまでの3戦、今季デビューしたLEXUS LC500が速さを見せ、3戦とも異なる車両ながら、LEXUS LC500が3連勝を飾った。ドライバーズランキングでも上位を占めており、ウェイトハンデが厳しくなる中、中盤戦の戦い方が重要となる。

    2か月ぶり再開のSUPER GTは夏の3連戦へ
    初戦は東北・SUGO。好調LEXUS LC500の4連勝なるか?

    「夏の3連戦」初戦は杜の都仙台近郊に位置するスポーツランドSUGO。「魔物が住む」と言われるアップダウンの厳しいマウンテンコースだが、LEXUS勢は2014年に1-2。昨年も勝利こそ逃したが2-3-4-5位フィニッシュと比較的得意とするコース。

    ランキング上位を占めるLEXUS勢のポイント差は僅差であり、どのチームが抜け出すか。また、ライバル勢の巻き返しも必至であり、LEXUS LC500の開幕4連勝なるかにも注目が集まる。

    東北の山間に位置するテクニカルコース

    舞台となるスポーツランドSUGOは宮城県の南側山間部に位置し、ロケーションを上手く利用したアップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。高低差は約70m。

    バックストレートまでの前半はテクニカルなセクション。バックストレートを下って馬の背コーナーをクリアした先は、中高速コーナーが続き、最終コーナーからメインストレートへは、10%勾配という急な上りの名物コーナー。レーシングカーがその大馬力を見せつけるかのように一気に駆け上ってくるシーンは大迫力だ。観客席からも比較的近く、迫力の走りを身近に味わえる。

    1周3.704kmと短く、比較的コース幅が狭いこともあり、特に出走台数の多いSUPER GTでは周回遅れの処理もレースを左右する重要な要素となる。コース幅やアップダウン、そして山間部ならではの天候の変わりやすさなどからアクシデントも多く、「魔物が住む」と言われるコースでもある。

    事前のテストで好調な19号車と6号車に期待

    SUGOでは6月に事前テストが行われた。2日間のテスト総合では、WedsSport ADVAN LC500 19号車がトップタイムをマーク。連続でのポイント獲得記録を続けているものの、今季ここまでのLEXUS勢では最もウェイトハンデの軽い19号車は、このテストはル・マン24時間レースとスケジュールが重なったこともあり、関口雄飛が一人で健闘。WEC参戦で経験を積み、速さを増したことは前々週のスーパーフォーミュラでも証明済みの国本雄資とのコンビで、今大会は台風の目になるかも知れない。

    また、ここまで未勝利ながら2位2回でランキング3位タイにつける大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR LC500 6号車も注目だ。60kgものウェイトハンデを搭載することになるが、テストではLEXUS勢で19号車に次ぐ4番手。タイム差も僅かで、ウェイトハンデを感じさせない速さを見せている。大嶋/カルダレッリ組の6号車は、昨年のSUGO大会でコースレコードを大きく更新するタイムを叩き出し、ポールポジションを獲得するなど、SUGOを得意としている。昨年、決勝では周回遅れ車両の処理で惜しくもスピンを喫し後退したが、速さは折り紙付き。ランキング上位を争う4台のうち唯一の未勝利車両ということもあり、初優勝を狙ってくるだろう。

    そして、開幕戦で3位表彰台獲得も、現在ウェイトハンデ30kgと比較的軽いのがディフェンディングチャンピオンであるヘイキ・コバライネン/平手晃平組 DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車。SUGOテストでは最多周回を走り込むなど準備は万端。

    もちろん、ランキングトップ3の平川亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM’S LC500 37号車、中嶋一貴/ジェームス・ロシター組 au TOM’S LC500 36号車、立川祐路/石浦宏明組 ZENT CERUMO LC500 38号車も充分な走り込みをこなしており、着実にポイント獲得を狙ってくるはずだ。

    GT300クラスでは、第2戦で初優勝を飾った中山雄一/坪井翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車が1日目に4番手タイム。飯田章/吉本大樹組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車も2日目に9番手とまずまずの位置につけている。GT300クラスの中団グループは非常に僅差の争いとなっているが、その中にプリウスも含まれている。プリウスは今大会、性能調整で吸気リストリクター径が拡大されるため、上位入賞への期待が高まる。

  • 【WEC】 トヨタ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 決勝レポート

    【WEC】 トヨタ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 決勝レポート

    WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID #7号車が3位でフィニッシュ。このレース初の表彰台に上った。#8号車はスタート直前にトラブルに見舞われ、最後尾へ後退したが、追い上げて4位でフィニッシュ。貴重なポイント獲得を果たした。

    朝から雨に見舞われたニュルブルクリンク。しかし、午後1時のスタート時間が近づくと雨は上がり、スタートを前にコースは完全にドライコンディション。

    この天候に翻弄された各チームは、スタート間際に急遽ドライタイヤへと交換した。2台のTS050 HYBRIDもドライタイヤを履き、#7号車には小林可夢偉、#8号車にはセバスチャン・ブエミが乗りフォーメーションラップに出ていった。

    フォーメーションラップが始まってまもなく、TS050 HYBRID #8号車にトラブルが発生。ブエミは#8号車をモーターだけで走らせてピットへと戻った。#8号車のスロー走行を受けてフォーメーションラップは1周延長されたが、#8号車がピットに帰り着く前にレースはスタート。燃料ポンプのトラブルに見舞われていた#8号車は、燃料ポンプの交換に約8分かかり、レースへと戻ったのは、トップのTS050 HYBRID #7号車が5周を終えた後となってしまった。

    #8号車のトラブルとは対照的に#7号車は小林のドライブで好スタートを切り、最初のピットストップまでの約1時間、最速ラップを記録し2台のポルシェを抑えて首位を快走した。しかし、小林からステアリングを引き継いだホセ・マリア・ロペスは交替後2台のポルシェに先行を許し、3位へと後退。ロペスは、順位挽回に賭けるが、その後のTS050 HYBRIDは、2台共に空力的なバランスの低下に見舞われペースダウン。これにより、チームは、着実に選手権ポイントを獲得することに集中。その結果、#7号車は優勝したポルシェ#1号車から1分4秒768遅れの3位でレースを終え、チームにとっては初めてのニュルブルクリンクでの表彰台入賞と、貴重な選手権ポイントを獲得した。

    レース序盤に最後尾の29位へと後退した#8号車も問題を解決してコンスタントな走行を続け、上位へと猛追し、5周遅れながら4位でゴール。ポイントを獲得し、チャンピオン争いへと貢献した。チームの本拠地ケルンから90kmに位置するニュルブルクリンクは従来からも厳しいレースであったが、今回も例外ではなかった。

    今レースの結果、TOYOTA GAZOO Racingはマニュファクチャラーズ選手権でポルシェと39.5ポイント差の2位。ドライバーズ選手権では#8号車のドライバーが首位を30ポイント差で追っている。

    このレースで今年のWECヨーロッパ・ラウンドは終了。次戦は9月3日のメキシコ戦を皮切りに、オースティン(アメリカ)を経て富士、上海、バーレーンとアジア戦が続く。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 3位、204周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:1番手、最速ラップ(1分40秒633)

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    決勝: 4位、199周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分41秒771)

    佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racing代表

    我々にとってニュルブルクリンクは残念ながら今回も厳しいレースとなりました。速いワンラップスピードを示すことも出来、序盤ではポルシェとの接戦を繰り広げることが出来ましたが、途中から車両バランスが悪化、ペースが低下し苦戦をしました。今日のレースは不具合もあり結果的に、年間チャンピオンシップを狙う上でポイント差の開きを少しでも抑えようとするものとなりました。残りのレースでは欧州から出て北米、アジアを転戦しますが、我々のTS050 HYBRIDにとってより特性の合ったサーキットが待っています。不具合とペースダウンを解析、対策を織り込み、引き続きチャンピオンを目指して戦ってまいります。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    レース序盤は問題ありませんでした。最初のスティントでは我々のペースは良く、首位をキープ出来ました。しかし、その後はバランスが悪くなってしまい、首位争いから脱落してしまいました。正直なところ、金曜日の公式練習走行から厳しいレースになるだろうとは予想していましたが、その通りになってしまいました。とても悔しいですが、何とか最低限のポイントは獲得しましたので、次戦メキシコで巻き返すべく挑戦します。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    いつもであれば表彰台は喜ぶべきことですが、今日は本心から喜ぶことは出来ません。この週末、いくつかの良い兆候もありました。予選ではポールポジションを獲得出来、決勝レースも序盤は速さを示せました。しかし、空力的なバランスが変わってしまったことでポジションを落としてしまいました。今日のポルシェは、本当に強かったですし、彼らの勝利を祝福します。次戦メキシコでは必ずもっと良いレースが出来るはずなので、楽しみです。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    厳しいレースではありましたが、私にとってはWECで初めてとなる表彰台フィニッシュを果たせました。チームの働きのおかげで予選でポールポジションが取れたのは驚きでしたが、決勝レースは簡単ではないと思っていました。私の2スティント目はタイヤが摩耗し、本当に苦しい状態でした。もちろんもっと上位フィニッシュを望んでいますし、努力を続けて次戦では再び速さを見せたいと思っています。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    我々にとっては厳しいレースでした。スタート直前のフォーメーションラップ中にトラブルに見舞われ、上位争いのチャンスは失われてしまいました。スピード的にはポテンシャルを見せられたと思いますが、いくつかの問題もありました。4位でフィニッシュ出来たことで、トラブルを考えれば選手権争いへのロスは最小限に留められたとポジティブに考えるべきでしょう。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    本当に残念なレースになってしまいました。スタート時のトラブルで上位争いが出来ませんでした。その後は全力で可能な限り最大のポイントを獲得するために走り続けました。次のレースへと気持ちを切り替え、次戦はもっと力強く戦えることを期待するだけです。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    望んでいたようなレースは出来ませんでした。我々の#8号車は#7号車と同じ速さがあっただけに、スタート時にトラブルが出てしまい、本当に残念です。表彰台争いが出来なかったのは悔しいですが、少なくとも追い上げて4位でフィニッシュ出来ました。シーズン残りのレースで勝利を狙い、タイトル争いを続けて行きます。

    WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間 結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種
    1 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム
    ポルシェ919ハイブリッド
    2 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム
    ポルシェ919ハイブリッド
    3 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing
    トヨタ TS050 HYBRID
    4 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing
    トヨタ TS050 HYBRID