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  • 【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 決勝レポート

    【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 決勝レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦が、テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、6時間レースとして行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは#8号車が3位、#7号車が4位に入賞した。

    予選ではタイヤ選択の失敗などでライバル勢に離されたが、決勝レースではペースを取り戻し、力強い走りを見せた。

    #8号車は、優勝したライバル#2号車から21秒680差の3位表彰台。6時間の総走行距離は1,058kmに及んだ。#7号車は4位に入り、共に貴重な選手権ポイントを獲得した。

    決勝レースのスタートが切られたのは気温30℃の炎天下の正午。午後6時までの6時間に及ぶ長い戦いが始まった。#8号車はセバスチャン・ブエミがスタートを担当、最初から果敢な走行を続け、1周目の終わりにはポルシェ#2号車をかわして2位に上がった。そして、その直後にはマイク・コンウェイがドライブする#7号車もライバルを抜き去り、2位、3位のフォーメーションで序盤が展開された。

    しかし、午後の気温はさらに34℃まで上昇、TOYOTA GAZOO Racingは1スティント毎のドライバー交代を行い、#8号車はブエミから中嶋一貴に、#7号車はコンウェイからホセ・マリア・ロペスに交代した。2台のTS050 HYBRIDはこのピットストップではタイヤ交換を行わず、ドライバー交代と同時にタイヤも交換も行ったポルシェをかわして#8号車が首位でレースをリードした。しかし、ハードコンパウンドのタイヤを選択していた#8号車と異なり、ソフトコンパウンドでレースをスタートしていた#7号車はタイヤ摩耗が激しくなり、ライバル#1号車と競り合いを繰り返した後に4位に後退した。

    2回目のピットストップで、#8号車はステファン・サラザン、#7号車は小林可夢偉に交代、両車は同時にタイヤ交換を行った。#7号車も#8号車と同じ磨耗の少ないハードコンパウンドタイヤを装着、小林はリズムに乗った走りでサラザンの#8号車をかわし、前を行くライバル#2号車とのギャップを縮めていった。

    レースが半分の3時間を過ぎた頃、壊れたガードレール修復のためにセーフティカーが入り、4台のLMP1-H車が上位で一団になる光景が見られた。しかし、セーフティカーが退場してレースが再スタートを切ると、タイヤを温存して走る2台のTS050 HYBRIDに対して新品タイヤのライバル#2号車が迫り、コンウェイの#7号車は4位に後退、#8号車のブエミも次のピットストップの際に3位に後退した。

    レース終盤に入ると2台のライバル勢が逃げ、2台のTS050 HYBRIDがそれを猛追するパターンが繰り返されたが、最終的にライバルの牙城を破ることが出来ず、チェッカーフラッグが振り下ろされた午後6時、中嶋の操る#8号車は優勝したライバル#2号車から遅れること21秒956で3位、小林の#7号車はさらに13秒070遅れて4位でレースを終えた。レース後、#7号車はLMP2カーとの接触に対して10秒のペナルティタイムが加算されたが、順位に変動はなかった。

    次戦第7戦は、TOYOTA GAZOO Racingの地元である富士スピードウェイで行われる6時間レースとなる。ここ3戦勝利から見放されているTS050 HYBRIDだが、母国のファンの皆様に今季3勝目をプレゼントすべく、万全の体制で臨む。第7戦富士6時間の決勝レースは10月15日(日)、午前11時にスタートを切る。

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザン)
    決勝: 3位、 192周、ピットストップ 6回、スターティンググリッド:3番手、最速ラップ(1分47秒556)

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 4位、 192周、ピットストップ 6回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分47秒391)

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表

    期待通りにいかなかった昨日の予選結果を挽回すべく、決勝レースではチームの懸命な努力によりライバル勢に肉薄し、僅差の接戦をファンの皆様にお届け出来たことは嬉しく思っています。皆様に我々のファイティング・スピリットをご覧い頂けたと思います。ピット時間を可能な限り短くするという戦略も上手く行きましたし、非常に暑く、厳しいコンディションの中で戦ってくれたドライバーや頑張ってくれたチームのスタッフには感謝をしたいと思います。優勝したポルシェ・チームに祝福を送ります。我々自身は、勝てなかったことは、残念ですが、今日のレースで発揮出来たパフォーマンスは、ホームレースとなる次戦富士へ向けて大きな自信に繋がりました。今度こそは表彰台の真ん中に立つべく、富士スピードウェイへと向かいます。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    ライバル勢とのバトルに全力を尽くしました。今日の#7号車の戦闘力は高かったので、もう少しポイントを取りたかったのですが、残念ながら、それにはわずかに速さが足りませんでした。しかし、前戦メキシコから速さを取り戻せたことは良い兆候ですし、更にレベルを上げて富士へ向かいます。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    私が担当した第1スティントの後はとても調子がよく、行けると感じていたのですが、次のスティントではタイヤのグリップが厳しくなり、タイムを失いました。セーフティカー導入も我々には味方せず、ライバル#2号車の接近を許してしまいました。全体的に見れば、やや残念な結果ではありましたが、昨日の予選を考えれば力強さを見せられた決勝だったと思います。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    今日は少し複雑な気分です。ライバル#1号車とのバトルを楽しみ、良いレースが出来たのでその点では嬉しいですが、一方で4位は、勝つためにここに来た我々にとっては、レースの内容に見合ったものとは言い難い結果です。しかし、我々は諦めることなく、予選の後にはしっかり速さを取り戻せたことは良かった面でした。次戦は更なる速さを見せられることを願っています。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    私の最初のスティントでは首位でレースをリードすることになり、期待以上で良い気分で走れました。我々の走行ペースは良く、後続との差をコントロールすることも出来たのですが、レース終盤、ややスピードを失ってしまいました。3位という結果だけ見れば前戦メキシコと同じですが、今回のレースでは大きな進歩を遂げました。上位争いが出来たので、次戦の富士、そして残りのシーズンへ向けては更に良いレースが出来ると思います。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    正直なところ、昨日の予選を終えた時点では、我々はライバル勢に離されてしまい、バトルは出来ないのではないかと心配していました。しかし、中盤、摩耗したタイヤでも良いペースで走ることが出来ました。上位を争うために、混雑したコース上で他のクラスの車両をパスして行くのは大変でしたが、可能な限りハードに攻めました。しかし、最後はややペースが落ち、勝利を争うまでには至りませんでした。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #8号車)

    再び皆と共に表彰台に上がることが出来て嬉しいです。セバスチャンと一貴、そしてチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。予選の後、少し気落ちしていたのですが、決勝は力強いレースで、接近戦を繰り広げることが出来ました。富士へ向けてTS050 HYBRIDを改良すべく更なる努力が必要ですが、富士では毎年速さを見せていますし、期待しています。

    関連:【WEC】 第6戦 COTA6時間レース 結果:ポルシェが1-2フィニッシュ

  • 【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 予選レポート

    【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 予選レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、3,4番手で2列目に並んで明日の決勝レースに挑むこととなった。

    WEC第6戦COTA6時間レースのLMPクラス公式予選は、9月15日(金)の午後3時25分から20分間の予定で行われた。天候は予報通りの晴天。

    気温は35度を記録し、テキサスの陽射しが容赦なくサーキットを射る。路面温度も45度に跳ね上がり、チームはパワートレーン系の冷却性能、タイヤ磨耗を中心に検証を行った。

    公式予選は各車2人のドライバーがタイムアタックし、2人のタイムの平均値を採用する。TS050 HYBRID #7号車は小林可夢偉とマイク・コンウェイ、#8号車はセバスチャン・ブエミと中嶋一貴が各々担当。2台はコースがクリアになるタイミングを待ってピットロードで約4分間待機、#7号車は小林が、#8号車はブエミがステアリングを握ってタイムアタックに出ていった。

    予選開始と共にタイムアタックを行っていたライバル勢は、この時点ですでに上位タイムを記録していたが、残念ながら2台のTS050 HYBRIDは、そのタイムを覆すことが出来なかった。#8号車は最初にアタックしたブエミが中盤の第11コーナー(ヘアピン)でコースオフを喫するも、2度目のアタックでタイムを挽回。ステアリングを引き継いだ中嶋はブエミが使用したタイヤをそのまま使用し、無理をせずタイムアタックをまとめて平均タイム1分46秒400で3番手グリッドを獲得した。#7号車は小林がタイムを出したあと、続くコンウェイのベストラップはコースの中盤以降で下位カテゴリーの遅い車両に走行ラインを阻まれ、結局平均タイム1分47秒098で4番手に終わった。チームにとっては、メキシコに続く残念な予選になった。

    決勝レースは明日9月16日(土)の正午にスタートを切る。昨年までの夜間レースと違って昼間のレースは高温多湿に悩まされることになることが予想され、ドライバーの体調管理と共に特にタイヤの摩耗状態が大きなポイントとなる。TOYOTA GAZOO Racingは万全の準備を整えて決勝レースに臨む。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第3回目: 4番手 (1分48秒086), 28周
    公式予選: 4番手 (平均1分47秒098)

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザン)
    公式練習第3回目: 1番手 (1分45秒712), 29周
    公式予選: 3番手 (平均1分46秒400)

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    アタックラップは大きなミスをすることなくこなせました。頑張りましたが、いくつかのコーナーでコンマ数秒ずつ足りず、最前列グリッドを狙うには足りませんでした。明日の決勝レースは今日よりも良い状況になると願い、出来るだけ多くのポイントを獲得すべく挑みます。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    LMP2車両にラインを塞がれ大きくタイムロスをしてしまい、とても残念です。ちょうどアタックラップに入る前にこの車両がピットから出て来たようです。ドライバーは全く後ろを見ていなかったようで、パッシングもしたのですが、バックストレートまで、中盤のセクターの大半をこの車両の後で失ってしまいました。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    私自身のタイムアタックについては、セバスチャンから引き継いだ同じタイヤでのアタックだったため、タイムが真の実力かを判断するのは難しいと思います。しかし、TS050 HYBRIDは良い感触でしたし、楽しんで予選をアタック出来ました。結果は、我々の望んでいたものにはなりませんでしたが、最後の公式練習走行中に試したロングランのペースが思いのほか良かったので明日の決勝レースには期待があります。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    ターン11でフロントタイヤをロックさせるというミスを犯してコースを外してしまい、大きくタイムをロスしました。一貴とチームに申し訳なく思っています。予選では我々はライバルに肉薄出来ると考えていましたが、僅かに及びませんでした。しかし、明日は6時間という長いレースですし、絶対に諦めずに最後まで戦い続けます。

  • 【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 公式練習初日レポート

    【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 公式練習初日レポート

    FIA WEC(世界耐久選手権)第6戦COTA(Circuit of the Americas)6時間レースが行われるアメリカ・テキサス州オースティンは、真夏の気温35℃。その灼熱の太陽の下で公式練習走行が始まった。

    第3戦ル・マンから勝利に見放されているTOYOTA GAZOO Racing。シーズン後半に入り、母国日本での戦いを次戦に控え、ここアメリカでのレースは落とせない大切な1戦。

    走行初日となる今日は正午からと午後4時半から、それぞれ1時間半の公式練習走行が行われ、2台のTS050 HYBRIDは明日の公式練習走行3回目に続く公式予選、そして土曜日の決勝レースに向けての車両調整を進めた。

    今回のCOTA6時間レースでは、ドライバーの変更があった。#8号車のレギュラー・ドライバーであるアンソニー・デビッドソンが個人的な理由で欠場、代わりにステファン・サラザンが中嶋一貴、セバスチャン・ブエミと共に名前を連ねた。サラザンは昨年までのTOYOTA GAZOO Racingレギュラー・ドライバーであり、今年は第2戦スパ・フランコルシャン6時間と第3戦ル・マン24時間でTS050 HYBRIDを走らせている。しかし、その2戦のTS050 HYBRIDはロー・ダウンフォース空力仕様。今回の公式練習走行1回目が、ハイ・ダウンフォース空力仕様車での初走行となった。とはいえ、サラザンは、COTAで2013年と2016年の2回表彰台に上る実績を挙げており、今日の走行も余裕を持って臨んでいる。

    COTAは1周が5.51kmの長いコース。第1コーナーへの急激な上り、それに続くS字コーナーは高レベルのバランスが要求され、ドライバーにも高度のドライビング技術が求められる。TOYOTA GAZOO RacingはこのコースでTS050 HYBRIDが最大限の性能を発揮出来るように、メカニカル・セットアップはもとより空力デバイスの最適調整を行った。さらにハイブリッドシステムの出力最適調整、ターボ過給圧調整など、最大効率化のための全ての要素に対して車両セットアップが行われた。

    週末のレースで最も心配されるのは高い気温。今日も練習走行中の最低気温が30℃を下回ることはなく、パワートレインの冷却、タイヤの摩耗などが最大のポイントになる。ミシュランは今回、高い路面温度に対応するために数種類のタイヤを準備しており、チームはその評価にも追われた。

    本日2回の公式練習走行を終え、#8号車が走り出しでパンクに見舞われた以外は順調にプログラムをこなした。明日、明後日に向けて重要なデータも取得し、今シーズン3勝目に向けて万全な準備が進められている。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分49秒314), 38周
    公式練習第2回目: 3番手 (1分46秒819), 43周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザン)
    公式練習第1回目: 3番手 (1分48秒584), 34周
    公式練習第2回目: 4番手 (1分48秒839), 44周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    このサーキットのハイスピードセクションでは、しっかり空力ダウンフォースが実感出来、LMP1カーで走るのはとても楽しいです。今日の公式練習はまずまずでしたが、最高のスタートが切れたと言えるまでではありませんでした。様々な評価項目をテストしながらTS050 HYBRIDの最適化に取り組んでおり、効果は出ていますが、まだやるべきことはあります。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    TS050 HYBRIDはバランスに若干の問題があったので、ラップタイム改善のためにその原因を探る必要があります。決勝レースへ向けては、タイヤの摩耗が鍵になるでしょう。パフォーマンスを落とさずに、2スティントを1本のタイヤで走り切れるかどうかが非常に重要になると思います。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    ここは私にとって初めて走るサーキットなので、今日はとにかく学ぶことが最優先でしたが、とてもこのコースが気に入りました。我々のパフォーマンスと言う点では、前戦メキシコよりは良いスタートが切れたと思います。さらなる改善が必要ですが、可能な限り高い競争力を引き出すべくプッシュを続けます。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    とても暑い一日でしたが、再びCOTA でTS050 HYBRIDの走行を楽しむことが出来ました。前戦メキシコよりもグリップを感じられ、バランスも向上していたので、運転しての感触は良かったのですが、まだラップタイムでは改良の余地があります。明日も努力を続け、決勝レースへ向けてペースの向上を図ります。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    今日の段階でライバルとの競争力を比較するのは、まだ難しいですが、今のところ彼らに及んでいないというのは確かです。明日はラップタイムを向上させて良い戦いへ持ち込めることを願っています。昨年と比べると若干コースの凸凹が増えるなど変わったところもあるので、しっかり合わせ込む必要があります。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #8号車)

    今日のところはタイムでライバルに若干劣っていますが、私自身は、レースの現場に戻れて最高の気分です。チーム、そして、楽しみながら一貴とセバスチャンと共にセットアップ作業を進めています。決勝レースへ向けて全てを最適化し、全力を尽くせば、良い結果がついてくるはずです。

    関連:【WEC】 第6戦 COTA6時間:ポルシェが1-2発進

  • トヨタ、ハイラックスを13年ぶりに日本市場へ導入

    トヨタ、ハイラックスを13年ぶりに日本市場へ導入

    トヨタは、ハイラックスを13年ぶりに日本市場へ導入するとともに、ランドクルーザープラドをマイナーチェンジし、全国のトヨタ店を通じて9月12日に発売した。また、FJクルーザーに特別仕様車を設定し、全国のトヨタ店を通じて10月16日に発売する。

    ハイラックスは1968年の発売開始以来、約180の国および地域で販売。累計世界販売台数は約1,730万台と、世界各国で愛用されている。

    ハイラックスの日本市場への導入にあたり、開発責任者である前田昌彦チーフエンジニアは、「日本国内では2004年に販売を終了しましたが、主に作業で使用する保有者が現在もなお約9,000名いらして、復活して欲しいという声を多くいただきました。まず、このようなお客様にしっかりとお届けしたい」と語った。

    さらに、「モノの機能的価値のみならず、モノを所有することで得られる特別な体験や時間といった意味的価値をお客様にご提案していきたい。もちろん、ハイラックスは、『1ナンバークラスで毎年車検が必要』『高速道路での料金が少し高い』など、実用面から選択されにくいクルマかもしれません。しかし、『堂々とした佇まいがもたらす、人とは違うモノを所有する喜び』や、『世界中で鍛え抜いたタフさ』を持ち合わせているクルマであると思います。また、『はつらつとした人生を楽しみたい』という思いを抱いている団塊世代のお客様に対し、アクティブなライフスタイルを送っているという表現の一助になることを期待しています」と語った。

    また、ランドクルーザープラドは、力強さと先進性をより一層高めたエクステリアに進化したほか、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備した。FJクルーザーには、特別仕様車“Final Edition”を設定し、特別設定色のベージュを外板色や内装の随所に採用することで、モダンさを高めた。

    ハイラックス

    ・エクステリアは、「タフ&エモーショナル」をコンセプトに、迫力と躍動感を表現。また、インテリアは、随所に施したシルバー加飾、青色で統一した室内イルミネーションなどが、洗練さを演出。外板色にはネビュラブルーメタリック、クリムゾンスパークレッドメタリックを含む5色を設定し、内装色はブラックとしている。
    ・2.4Lディーゼルエンジン「2GD-FTV」を搭載。低回転域でも高トルクを発揮する動力性能を備えるとともに、高熱効率による優れた環境性能を実現し、走行燃費11.8km/Lを達成。
    ・クルマだけでなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティや、車線逸脱の回避を支援するレーンディパーチャーアラートを搭載するなど、安全に配慮。
    ・ダイヤル操作で駆動方式を選択できるパートタイム4WDシステムを装備。市街地や高速道路では静粛性や燃費性能に優れた2輪駆動とし、不整地や滑りやすい路面では4輪駆動に切り替えることで、快適性と走破性を両立。また、ヒルスタートアシストコントロールやアクティブトラクションコントロール、ダウンヒルアシストコントロールを設定することで、様々な路面状況に応じて駆動力を制御。オンロードからオフロードまで本格4WD車としての高い走行性能を実現。
    。高強度のフレームに加え、振動減衰を高めるサスペンションを採用し、オンロード・オフロードとも優れた走行安定性と乗り心地を確保
    デッキの低位置にスチールバンパーを設定することで荷物の積み降ろし時の乗降性を確保したほか、大型のアシストグリップを配置し、スムーズな車両の乗降に貢献。
    トヨタ・ハイラックストヨタ ハイラックス

    ランドクルーザープラド
    ・エクステリアは、力強さと先進性をより一層高めたデザインに進化。
    ・フロントは、フード中央部を前方視界に配慮した形状としたほか、大型フロントグリルとヘッドランプを一括りにすることで力強さを演出。また、ヘッドランプは全車にLEDを採用したほか、19インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)を新設定。
    ・リヤは、コンビネーションランプの飛び出しを抑えたほか、ガーニッシュの意匠を変更することで、より安定感のあるスタンスを実現。
    ・インテリアは、インストルメントパネル周りを中心に、より先進的なデザインに進化。
    ・レジスターリング(エアコン吹き出し口)上部を下げることで視認性を高めたほか、ナビゲーションをタブレット型の薄い形状とすることでモダンさを強調。また、センタークラスターやメーターパネルに金属調加飾を施すことで上質感が向上。
    ・ステアリングホイールは、握りやすさを考慮した設計としたほか、専用加飾を施すことでインストルメントパネルとの統一感を演出。
    ・衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」やドライブスタートコントロールの全車標準装備に加え、ブラインドスポットモニターを新設定するなど、安全な運転を支援。
    ・外板色は、新規設定色ブラッキッシュアゲハガラスフレーク(オプション設定)とアバンギャルドブロンズメタリックを含む全9色を設定。内装色は、新規設定色ニュートラルベージュを含む全2色を設定。
    ・ランドクルーザーシリーズとして初めてリヤディファレンシャルに採用したトルセンLSDや、シーンに合わせて5つの走行モード(NORMAL、ECO、COMFORT、SPORT S、SPORT S+)を選択できるドライブモードセレクトを「TZ-G」に標準装備し、走る歓びを追求。
    ・ディーゼル車のグレード体系を見直し、「TX」に7人乗りを、TX“Lパッケージ”に5人乗りを追加。
    ランドクルーザープラドトヨタ・ランドクルーザープラド

    FJクルーザー
    ・今回の特別仕様車“Final Edition”は、特別設定色のベージュを、外板色やシート表皮、センタークラスターガーニッシュなどに採用。また、内外装の随所にブラック塗装を施したほか、20インチアルミホイールやサイドステップなどを特別装備し、魅力的な仕様とした。
    FJクルーザートヨタ・FJクルーザー

  • 【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 プレビュー…デビッドソンが欠場

    【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 プレビュー…デビッドソンが欠場

    TOYOTA GAZOO Racingはこの週末、米国テキサス州オースティンで行われる、FIA世界耐久選手権(WEC)の北米大陸開催での第2ラウンドとなる第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースに臨む。

    第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、今回で5度目のWEC開催となり、9月3日に行われた前戦メキシコから僅か2週間後。チームは休む間もなくテキサス州オースティンへと向かう。

    昨年のCOTA戦では、小林可夢偉とマイク・コンウェイのコンビが表彰台フィニッシュを果たした。今年も、TS050 HYBRID #7号車でその再現を目指し、COTAで初めてレースを行うホセ・マリア・ロペスと共に6時間レースに臨む。

    TS050 HYBRID #8号車は、ドライバー布陣を変更する。アンソニー・デビッドソンは個人的な理由により今大会参戦せず、代わりにステファン・サラザンが中嶋一貴、セバスチャン・ブエミと共にドライブする。なお、このドライバー変更は今大会のみの予定。

    高地のため高いレベルのダウンフォースが必要とされ、厳しいレースとなってしまった前戦メキシコで、TOYOTA GAZOO Racingの2台は3位、4位に終わった。この結果、ドライバーズ選手権では41ポイントの差、マニュファクチャラーズ選手権では56.5ポイント差でライバルを追うこととなった。

    標高約300mのCOTAでは高地特有の問題はなく、チームは、これまでここで獲得した3度の表彰台の実績を踏まえて初勝利に挑む。

    今年は、昨年までの夕方から深夜にかけてのレースとは異なり、現地時間で昼間正午に6時間レースがスタートするスケジュールに変更された。そしてそれは、高温多湿のこの時期のテキサス故に、これまでで最も厳しい条件下でのレースとなるかもしれないということでもある。

    オースティン後のWECは、タイトル争いの決着を付けるべくアジアへと舞台を移し、日本、上海、バーレーンでの終盤3戦を迎えることとなる。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing 代表
    前戦メキシコの後、すぐにオースティンでのレースを迎えるというのは、むしろ歓迎すべきことです。この2週間の間も、チームは好結果を目指して、懸命な努力を続けています。2台揃っての表彰台獲得だけでなく、勝利を目指すドライバーの士気は高く、誰も戦いを諦めていません。チーム一丸となって勝利を目指しオースティンに臨みます。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)
    昨年、我々は強敵2メーカーを相手に表彰台フィニッシュを勝ち取っており、個人的には良い思い出のあるコースです。前戦メキシコよりは上位争いが出来るチャンスもあると思いますので、最高の結果を得られるように、全力でプッシュして行きます。気温の高さはドライバーにとっても厳しく、我々もそれに対応すべく準備する必要があります。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
    COTAはWECの中でも私の好きなサーキットで、ここでのレースが楽しみです。運転していて楽しいコースで、特に、第1セクターは本当にチャレンジングな高速なセクションです。ダウンフォースが重要なコースなので、どこまでやれるか楽しみです。我々はこれまでCOTAでは比較的好結果を得ていますし、残念な結果に終わってしまった前戦メキシコの後、チーム全員が雪辱に燃えています。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
    COTAのコースは、素晴らしいと聞いており、とても楽しみにしています。私自身、初挑戦ですが、チームメイトの評価は高く、コースだけでなく、オースティンの街を訪れることを待ち望んでいます。コースレイアウトは、我々のTS050 HYBRIDに合っていると思いますので、ライバルとの戦いを制し、表彰台を目指します。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
    メキシコでは残念な結果となってしまっただけに、オースティンで雪辱を果たすべく、チーム全体で士気は高まっています。我々のTS050 HYBRIDに向いているサーキットのはずですが、実際に走って、ライバルとの力関係を確認する必要はあります。もちろん勝つ気は満々ですし、そのために最大限の努力を続けて行きます。私自身はまだCOTAで表彰台に上がったことがないので、まずはそれが目標です。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
    オースティンは私にとって、WECカレンダーの中でも好きな場所のひとつです。街もサーキットも雰囲気は最高です。厳しい週末だった前戦メキシコよりも良いレースになることを期待しています。僅かなインターバルで次のレースへ臨めるというのは嬉しいことです。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #8号車)
    今季、再びTS050 HYBRIDで参戦の機会を頂きました。再びレースを戦えることにワクワクし、その上、一貴、セバスチャンと組んで走るのはとても楽しみです。サーキット・オブ・ジ・アメリカズは素晴らしいコーナーを持つ印象的なサーキットで、熟知しています。可能な限り多くのポイントを獲得するために全力を尽くします。

  • 【WEC】 トヨタ、無念の3位表彰台 / 第5戦 メキシコ6時間

    【WEC】 トヨタ、無念の3位表彰台 / 第5戦 メキシコ6時間

    WEC第5戦メキシコ6時間の決勝レースで、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは苦戦。2台共にノートラブルで6時間を走り切ったが、#8号車が3位表彰台、#7号車が4位という結果に終わった。

    FIA世界耐久選手権(WEC)は、メキシコシティで開催された第5戦メキシコ6時間レースでシーズン折り返し点を迎えた。TOYOTA GAZOO Racingは、シーズン開幕から順調に好成績を記録して来たが、第3戦ル・マンで勝利を逃し、その後のニュルブルクリンクでも苦しいレースを経験した。

    第5戦のメキシコでもコースの特徴から厳しいレースになることは予想され、予選では、2台のポルシェに最前列を奪われ、2台のTS050 HYBRIDはグリッド2列目からのスタートすることとなった。

    レースは正午にスタートしたが、予想された雨はレース終了近くに僅かにコースを湿らしただけで、ほとんどドライコンディションでのレースになった。

    スタートは#7号車をマイク・コンウェイが、#8号車をセバスチャン・ブエミが担当。しかし、2台ともポルシェのペースにはついて行けなかった。理由はTS050 HYBRIDのダウンフォース不足。メキシコシティは標高2285mの高地にあり気圧が低い。それに対応すべく最大限のダウンフォースを付けてきたが、それでも十分とはいえなかった。ダウンフォースが不足すればタイヤが理想的な働きをしない。ペースが上がらなかったのはそのせいといえた。

    最初のスティントは#7号車が#8号車をリードしたが、スタートから90分を過ぎたところでブエミがコンウェイを交わして3位に。しかし、その後ブエミの#8号車はLMP2カーに接触され、あわやという場面もあった。

    その後2台のTS050 HYBRIDは#7号車をホセ・マリア・ロペス、#8号車を中嶋一貴が引き継いだ。2台は燃料補給のピットストップで順位を入れ替えながらの走行。しかし、ダウンフォース不足でタイヤのグリップ性能が十分に発揮出来なかったこともあり、ほとんど磨耗が確認出来なかった。その結果、両車は2スティント無交換でレースを戦ったが、#7号車は3スティント無交換で走破する場面もあった。

    最後のスティントに向けて#7号車は小林可夢偉に、#8号車はアンソニー・デビッドソンにドライバー交替を行ったが、そこで珍しいハプニングが起こった。近くの野球場から飛んで来たボールがコースに転がり、そのボールを取り除くためにフルコース・イエローが出された。

    レース終了まで30分となった頃、僅かに雨が落ちて来たが、ウエットタイヤに交換するほどの雨ではなく、レースは何事もなかったように続けられた。TOYOTA GAZOO Racingでは、この最後のスティントでチームオーダーを行使した。2台のTS050 HYBRIDは#7号車、#8号車の順位で走行していたが、ドライバーズ選手権で上位にあるドライバーが乗る#8号車を#7号車の前でゴールさせるべく、順位を入れ替えた。その結果、#8号車は3位に入り、デビッドソン/ブエミ/中嶋は15点を追加、ドライバーズ選手権ポイント合計93点とし、41点差でトップのポルシェ#2号車を追うこととなった。今シーズンの残り4戦はTS050 HYBRIDにとって得意なコース。逆転を狙う。

    ニュルブルクリンク、メキシコと苦しい2戦を戦ったTOYOTA GAZOO Racingは、2週間後に迫ったオースティン戦では本来のパフォーマンスを取り戻し、表彰台の中央を狙う。気温は非常に高く、路面温度も高くなるオースティンは、TS050 HYBRIDには適したコースといえる。9月16日(土)WECを戦う各チームは、再びオースティンに集まり、TOYOTA GAZOO Racingはポルシェと真っ向対決を展開する。

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    決勝: 3位、 239周、ピットストップ 6回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分26秒445)

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 4位、 239周、ピットストップ 6回、スターティンググリッド:3番手、最速ラップ(1分26秒240)

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing 代表)

    非常に残念なレースとなってしまいました。我々はここメキシコへ勝利を目指してやって来て、両チャンピオンシップでのポイント差を詰めるチャンスだと考えていましたが、ポルシェに敵いませんでした。 彼らの勝利を祝福します。 ドライバーを含めたチームは今週末、全員が全力でレースに挑んでくれましたが、望んでいた結果にはなりませんでした。気持ちを切り替えて次のレースに備えます。夢である世界チャンピオン獲得へ向け決して諦めることなく、次戦こそは勝利を争えるよう努力を続けます。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    ベストを尽くしましたが、残念ながら今日はポルシェにプレッシャーをかけることが出来ませんでした。我々はTS050 HYBRIDがこのコースに最適ではないことは分かっていました。次戦は必ず勝利を争えるよう、全力を集中して臨みます。表彰台を逃したのは残念ですが、これもレースですし、次戦オースティンに向けて士気は高まっています。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    可能な限りハードにプッシュして前の2台を追いましたが、今日は満足の行くレースになりませんでした。最後までベストを尽くし、僅かな可能性に望みをかけましたが、残念ながら雨は降らず、ポルシェもクリーンなレースでした。次戦こそはもっと力強いレースを戦えるようにプッシュして行きます。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    予選ではとても良いパフォーマンスを発揮出来たので、今日の決勝レースでも高い競争力を期待していましたが、狙い通りのペースで走ることは出来ませんでした。我々はベストを尽くし、クリーンなレースを戦いました。可夢偉、マイクと共に走った今日のパフォーマンスには満足しています。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    我々全員にとって厳しいレースとなってしまいましたが、少なくともノートラブルで完走し、表彰台に上れたことは良しとしなくてはならないでしょう。我々#8号車にとっては、第2戦スパ以来の表彰台であり、その点では良かったです。全体的に厳しいものとなったレースウィークですが、全力を尽くしました。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    厳しいレースでした。公式練習が終わった時点で難しいレースになることは予想していましたが、首位を争えるスピードはありませんでした。自分自身については3スティント、3時間以上に渡って走れたことに満足しています。信頼性も高かったですし、走りもスムースでした。ただ、速さが足りませんでした。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    我々にとって非常に厳しいレースになってしまいました。ダウンフォースが足りなかったように感じられました。ストレートでは速かったのですが、コーナーでは遅く、特にツィスティなセクター2では顕著でした。個人的にも車両のバランスで苦しみ、公式練習の時とは異なっているように感じました。3位表彰台というのは現在の我々にとって全力を尽くした結果です。

    WEC 第5戦 メキシコ6時間 結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種
    1 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    2 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    3 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    4 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
  • 【WEC】 トヨタ:WEC 第5戦 メキシコ6時間 予選レポート

    【WEC】 トヨタ:WEC 第5戦 メキシコ6時間 予選レポート

    9月2日(土)の午後6時15分、LMP1・LMP2クラスの予選が大勢の観客の見守る中で予定を5分繰り上げて始まった。雨が来る予報があったからだが、実際にはセッションの終盤に僅かにコースの一部が濡れた程度で、各カテゴリーで烈しいグリッド争いが展開された。

    TOYOTA GAZOO Racingは#7号車、#8号車の2台のTS050 HYBRIDを走らせ、#7号車が#8号車を抑えて3番手グリッドを獲得し、#8号車は4番手に甘んじた。

    最初にアタックに出たのは#8号車の中嶋一貴。セクター1で最速タイムを記録したが、その後のセクターで僅かに遅れ、タイムを伸ばすことが出来なかった。その後も諦めず2度目のアタックを試みるも、すでにタイヤのパフォーマンスが低下しており、満足するタイムは得られなかった。

    中嶋からタイムアタックを引き継いだセバスチャン・ブエミは、中嶋とは異なるコンパウンドのタイヤでタイムアップの可能性に賭けるも、その戦略も実を結ばなかった。1分25秒の壁を破れず、結局4番手のグリッドに甘んじることになった。

    一方、#7号車は今シーズンすでにポールポジションを3度獲得しているマイク・コンウェイが自信を持ってタイムアタック、2番手のタイムを記録したところでホセ・マリア・ロペスにステアリングを託した。ロペスも最初のアタックでポルシェ#1号車に継ぐタイムを記録、2度目のアタックに賭けたが、LMP2のマシンに行く手を阻まれてタイムを伸ばすことが出来なかった。その結果、グリッド最前列は2台のポルシェに独占され、2台のTS050 HYBRIDはグリッド2列目から明日の決勝レースをスタートすることとなった。

    決勝レースは9月3日(日)の現地時間正午にスタートを切る。不安定な天候が続くこの週末、レース当日には雨の予報を出ており、チームの柔軟な対応と万全な準備が結果を左右する。現在マニュファクチャラーズ選手権ではポルシェに40.5点差を付けられており、タイトル獲得にはこのメキシコ6時間レースで勝利を挙げて次に繋げることが重要だ。その目標に向かってTOYOTA GAZOO Racingは全力で戦う。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第2回目: 3番手 (1分26秒681), 41周
    公式練習第3回目: 3番手 (1分26秒069), 30周
    公式予選: 3番手 (平均1分24秒802)

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第2回目: 4番手 (1分27秒320), 45周
    公式練習第3回目: 1番手 (1分25秒789), 29周
    公式予選: 4番手 (平均1分25秒378)

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
    私自身の予選アタックラップにはとても満足しています。各セクターで僅かに遅れはしましたが、最前列グリッド獲得には充分な速さでした。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。公式練習3回目の後に施したいくつかのセッティング変更が効を奏しました。TS050 HYBRIDの感触は良かったです。レースでは何が起こるか分からないですし、特に天候の変化に気を配ってレースを戦う必要があります。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
    我々は公式練習中にやや苦しみ、ポルシェが速かったこともあって、予選のラップタイムは我々が予想していたものよりも若干速いものでした。チームの素晴らしい努力の甲斐あって、ポールポジションには届かなかったものの僅差にまで迫ることが出来ました。残念だったのは私の最後のアタックラップの時にLMP2カーがミラーを見ずにペースダウンしたためタイムをロスしました。更なるタイムアップが可能だったはずで、それが無ければ恐らく最前列グリッドを獲得出来ていたでしょう。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
    最初のアタックでミスをしてしまい、また、タイヤもベストな状態でのアタックが出来ませんでした。残念な予選になってしまいました。明日の決勝レースについては、天候がどうなるのかを見極める必要がありますが、全力を尽くして、タイトル争いのために1点でも多くのポイントを獲得すべく戦います。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
    他のLMP1カー3台は同じ仕様のタイヤを装着していましたが、我々はちょっと違うものを試しました。ただ、予選アタックの時のコンディションには合いませんでした。今日は望んだ結果にはなりませんでしたが、決勝レースは長いので、戦い続けます。予選はレースウィークのほんの一部に過ぎません。我々の目的は日曜日の決勝レースです。

    WEC 第5戦 メキシコ6時間 予選結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種 タイム
    1 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム//
    ポルシェ919ハイブリッド
    1:24.562
    2 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1:24.710
    3 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:24.802
    4 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:25.378
  • トヨタ、10月にWEC撤退か継続かを決断

    トヨタ、10月にWEC撤退か継続かを決断

    トヨタは、10月にFIA 世界耐久選手権(WEC)のLMP1での活動を継続していくか否かを決定する。

    今年7月、ライバルのポルシェは今シーズン末でLMP1での活動から撤退することを発表。

    トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンはまだ計画にコミットするにはまだ時期尚早だと述べた。

    「我々にはさらに情報が必要だし、そのあとで決定してくつもりだ。10月まで決定することはないだろう」とパスカル・バセロンはコメント。

    「カレンダーがどうなるか、新しいコンペティターが来るのか、レギュレーションがどうなるのかを理解する必要がある」

    バスカル・バセロンは、2018年もWECを継続するかどうかは、2020年からのLMP1規約によると説明した。

    「我々が残留する場合、それは2020年との関連になる」とパスカル・バセロンは述べた。

    2020年の新しいLMP1規約では、ゼロエミッション走行とプラグイン・ハイブリッド技術が導入される予定となっている。

    パスカル・バセロンは、WECが“技術タンクを空にしない”ことが重要だとし、トヨタは今週末のメキシコラウンドで発表する将来についての発表で情報を“吸収する”つもりだと述べた。

    トヨタは、2018年までWEC参戦をコミットしているが、パスカル・バセロンは、7月にポルシェ撤退の噂が広まった際に、ファクトリーのライバルがいることが必要であり、見直さなければならないと述べていた。

    バスカル・バセロンは、TS050ハイブリッドの2018年版の作業は継続していると強調したが、ル・マン24時間で3台目のクルマを走らせることは考えにくいと認めた。

    「現時点でそのようなオプションは考えていない」

  • 【WEC】 トヨタ:WEC 第5戦 メキシコ6時間 公式練習初日レポート

    【WEC】 トヨタ:WEC 第5戦 メキシコ6時間 公式練習初日レポート

    前戦ニュルブルクリンク6時間レースから1ヶ月半の夏休みを挟んで、FIA WEC(FIA世界耐久選手権)第5戦は大西洋を渡ったメキシコで恒例の6時間レースとして幕を開けた。しかし、1週間前にアメリカ・テキサス州を襲った台風“ハーベイ”の影響でメキシコにも低気圧が居座り、レースの週末を控えて連日の悪天候。公式練習走行初日となった金曜日も、エルマノス・ロドリゲス・サーキットは朝から雨が降り注いだ。

    午後5時20分から行われた1回目の公式練習走行は、コースが完全に濡れた状態でスタート。雨こそ落ちていなかったものの、2台のTS050 HYBRIDはミシュラン・ウエットタイヤを装着しての走行になった。セッションが進むにつれてコースは乾き始め、使用タイヤもインターミディエイトからドライへと変更になったが、コースが完全に乾いたのは最後の30分だけ。セッティングに費やす時間も限られており、チームは空力デバイスのアジャスト、スリックタイヤの評価に注力した。

    しかし、TS050 HYBRID #7号車、#8号車共に週末に予想される雨天レースに備え、ウェットコンディションでのハイブリッド・エネルギーのリカバリー、ターボのブースト調整など、細かい作業は行えた。ただ、他のレースと違って初日の公式練習走行は1回だけ。それぞれのドライバーも十分に走り込むことが出来たとは言えなかった。

    コースが乾いてからドライ・タイヤでの走行が始まるとラップタイムは急激に短縮されたが、まだTS050 HYBRIDの全性能を引き出すまでには至らず、この日のベストタイムも昨年のポールポジション・タイムから2秒遅かった。明日の土曜日は、2回の公式練習走行が行われ、その後、午後6時20分から公式予選が行われる。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 3番手 (1分28秒029), 35周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分29秒131), 44周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    変わりゆくコンディションの中での1セッションを終えただけなので、状況を語るのは難しいです。コース上の混雑もあり、我々はまだクリアラップでのアタックは出来ていません。いつもは金曜日に行っている車両バランスに関する作業をこれから進めていき、明日は更なるパフォーマンス向上を目指します。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    ウェットコンディションを含む、この週末に向けてのあらゆるコンディションでの準備が出来ました。時間が限られていたので、まだ改良すべきポイントはあります。まずまずのスタートが切れたと思いますが、まだ幾つかの領域でやるべきことがあり、それによってラップタイムは向上していくはずです。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    今日は、この週末予想される天候へ向けて3タイプのタイヤ全てを試すことが出来たので良かったです。我々の走行ペースは悪くないと思いますが、まだレースウィークは始まったばかりですし、ここからどこまで改良出来るかが重要です。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    コンディションがめまぐるしく変わる中で、全てのタイヤを試すことが出来ました。ドライブの難しい状況で、ドライコンディションでのラップタイムに関してはまだ改良の余地があります。とはいえTS050 HYBRIDの感触は良いので、更なるパフォーマンスを引き出すべく作業を続けます。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    ウェットからドライまで全てのコンディションを経験することが出来ました。1セッションしか無い金曜日だったので、いつものように充分なデータを得られていません。これからTS050 HYBRIDを最善の状況にすべく準備をする必要があり、明日は忙しい一日になるでしょう。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    ニュルブルクリンクの後の長い休暇を終えて、レースの現場に戻れたことを喜んでいますし、私自身にとっては初めて走るこのサーキットへの準備も出来ました。TS050 HYBRIDの感触は良いですし、良いリズムで走れていると思います。まだまだやるべきことは多いですが、バランスには満足しています。

    WEC 第5戦 メキシコ6時間 公式練習初日

    順位 No. ドライバー チーム/車種 周回 タイム
    1 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    46 1:27.026
    2 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム//
    ポルシェ919ハイブリッド
    44 1:27.675
    3 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    35 1:28.029
    4 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    44 1:29.131
  • 【WEC】 トヨタ:WEC 第5戦 メキシコ6時間 プレビュー

    【WEC】 トヨタ:WEC 第5戦 メキシコ6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは2017年FIA世界耐久選手権(WEC)の後半戦初戦となる、第5戦メキシコ6時間レースを戦うべく、大西洋を渡る。

    今シーズンのWECでは全9戦中4戦が終了しており、TOYOTA GAZOO Racingはライバルであるポルシェとマニュファクチャラーズチャンピオン争いを続けている。メキシコラウンドを迎える時点で、TOYOTA GAZOO Racingは39.5ポイント差の2位。1レースあたり1チーム2台が獲得出来る最大ポイントは44ポイントのため、まだまだ充分に世界選手権獲得圏内と言える。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするTS050 HYBRID #7号車は、これまで4戦中3戦でポールポジションを獲得しており、今シーズン初勝利を目指してメキシコ戦に臨む。

    中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの3名がドライブするTS050 HYBRID #8号車は第1戦シルバーストンと第2戦スパの2戦で勝利。ドライバーズチャンピオンシップでポルシェ#2号車に30ポイント差の2位につけている。

    レースの舞台となるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスは、標高2,285mの高地に位置し、シリーズ中で最も空気の薄いサーキットのひとつとして知られており、ダウンフォースの確保も重要となる。そのため、チームは7月中旬に行われた前戦ニュルブルクリンク6時間同様、ハイ・ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDで勝利へと臨む。

    首都メキシコシティに位置する1周4.304kmのコースは2016年に25年振りのWECカレンダー復帰を果たした。TOYOTA GAZOO Racingは昨年、#6号車が公式練習中のアクシデントによるモノコック交換という困難を乗り越え、表彰台を獲得した。

    今年のメキシコ大会は、チーム代表に村田久武が就任して最初のレースとなると共に、欧州から離れる遠征戦初戦となる。アメリカ、日本、中国、バーレーンと続く遠征戦へ向け弾みをつけるためにも、2台のTS050 HYBRIDの活躍に期待がかかる。

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing 代表)

    メキシコのレースを楽しみにしています。私にとってチーム代表として初めてのレースとなるので、好結果を残したいと思っています。東富士(研究所)とケルン(TMG)のスタッフは前戦ニュルブルクリンク以来、ハードワークでこのメキシコ戦、そしてその後の遠征戦へ向けTS050 HYBRIDの準備を進めて来ました。このシリーズ後半戦のサーキットは我々の車両が得意とするコースであり、ドライバーズ、マニュファクチャラーズの両選手権争い制覇はまだ十分可能です。それだけに重要なのは、全てのレースで出来る限り多くのポイントを獲得することであり、メキシコでの我々の目標は明確です。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    WECシーズンの長い夏休みを経て、再びレースに戻れるのは嬉しいです。メキシコは後半戦のスタートなので、良いパフォーマンスを示すことが重要ですし、マニュファクチャラーズ選手権争いのためにも多くのポイント獲得が必要です。TS050 HYBRIDはニュルブルクリンクの時よりも速さを増していると思っており、上位争いが出来るはずです。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    昨年のメキシコ戦は本当に楽しかったです。狭く、曲がりくねったコースで、コース上は混雑し、追い抜きは困難です。しかし、流れるようなコーナーは最高です。また、とても熱狂的なファンと再び会うのも楽しみにしています。スタジアムセクションを埋め尽くす観客を見るのは素晴らしい経験でした。今大会も間違いなくポルシェとの接近戦になるでしょうが、トップに立てればと思っています。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    ニュルブルクリンクでのポールポジションと表彰台獲得の後、次のメキシコ戦を待ち望んでいました。昨年のメキシコでの戦い振りを考えれば、コースは我々のTS050 HYBRIDに向いていると思いますし、本当に楽しみです。ラテンアメリカ圏でのレースであり、母国アルゼンチンからもそう遠くないので、多くの熱狂的なファンに会えるでしょうし、彼らの前でレースを戦う雰囲気は大好きです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    昨年のレースで初めてメキシコを訪れましたが、レースの後もリラックスした時間を過ごし、あの国の雰囲気を本当に楽しむことが出来ました。訪れるのに良い国というだけでなく、コースもとても面白いです。我々はまだドライバーズ、マニュファクチャラーズの両選手権タイトルを争っていますので、完璧なレースを戦い、2台揃っての表彰台獲得を目指します。そのためにも、可能な限りハードにプッシュして行きます。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    メキシコのコースは好みなので、再び走るのが楽しみです。ストレートはとても長く、良い追い抜きポイントです。スタジアムセクションはこのサーキットの特徴のひとつで、グランドスタンドを埋め尽くしたファンの前で走るのは最高の気分です。ル・マンとニュルブルクリンクの後、メキシコで再び勝利争いが出来ることを切望しています。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    今シーズン残りのレースを通して優勝争いが出来ると思っていますが、まずはメキシコです。私自身は昨年、肋骨の負傷によりメキシコでのレースを欠場したため、初めて走るコースとなります。昨年もTS050 HYBRIDが速さを見せたサーキットなので、今年は更に強さを見せられると思っています。上位を争い、選手権制覇のために、可能な限り多くのポイントを獲得出来ることを期待しています。