カテゴリー: トヨタ

  • トヨタの戦略転換 WRC予算の3分の1をハースF1チームへの投資に投入

    トヨタの戦略転換 WRC予算の3分の1をハースF1チームへの投資に投入

    トヨタがモータースポーツ戦略の大きな転換に踏み切った。WRC(世界ラリー選手権)部門の予算のおよそ3分の1を削減して、ハースF1チームへの投資を拡大するとイタリア版Motorsport.comが報じられている。

    2026年の新レギュレーションを見据え、F1への関与を一段と強めるこの判断は、単なる技術提携を超えた長期的なコミットメントを意味する。小松礼雄率いるハースF1チームの成長曲線と、トヨタの将来構想が重なった結果と言えるだろう。

    ハースF1チームは未来を築いている──小松礼雄「トヨタのコミットメントがそれを証明している」
    小松礼雄は、2025年シーズンを振り返り、チームが着実に前進していると総括した。目標として掲げていたコンストラクターズ選手権6位には届かなかったものの、将来に向けた手応えは確かなものだという。

    2025年のハースF1チームは、苦難と高揚が入り混じるシーズンを過ごした。全24戦を終え、獲得ポイントは前年より21点増加し、最終的にコンストラクターズ選手権8位でシーズンを終えている。

    当初の目標であった6位には届かなかったが、その差は13ポイントに過ぎなかった。6位はレーシングブルズが獲得しており、アイザック・ハジャーのルーキーとしての躍進と、リアム・ローソンの復帰が大きな要因となった。長丁場のシーズンを考えれば、その差は決して大きくない。

    「6位という目標を達成できなかったことは、もちろん残念です」と小松礼雄はコメント。

    「しかし、これまでの歩みを振り返れば、ポジティブな要素は非常に多いです。レーシングブルズの6位とはわずか13ポイント差でしたし、アブダビでは再び5番目に速いマシンを持っていました」

    シーズン序盤、ハースF1チームは大きな困難に直面した。VF-25は高速コーナーで深刻な問題を抱え、バウンシングが再発していた。この問題はバーレーンテストでは表面化せず、サクヒールとは異なる特性を持つ開幕戦メルボルンで初めて明らかになった。

    「開幕戦で大きな問題が見つかりましたが、チームは結束を保ち、迅速に解決しました。その後も最終戦までマシンを改善し続けてきました」

    「メルボルンでの車両トラブルから、カタールでのピットストップの問題まで、逆境への対処の仕方が我々の基盤の強さを示しています」

    「来年の大きなレギュレーション変更は、参戦初年度以来最大の挑戦になりますが、我々はその未来に向けてチームを正しく築いています」。

    小松礼雄がシーズン最大のハイライトとして挙げたのが、メキシコGPでのオリバー・ベアマンの4位だった。順位そのもの以上に、その内容が重要だったという。

    「オリーのメキシコでの4位は、我々の能力を明確に示しました」

    「マックスを抜き、ラッセルとピアストリを抑え込み、純粋な実力で強豪チームを打ち負かしました」

    「タイヤマネジメントからピットストップまで、すべてが高いレベルで機能し、メルセデスに対して1秒を稼ぐことができました。このレースは、我々が強みをすべて噛み合わせた時の真のポテンシャルを示していました」。

    2025年に獲得した79ポイントという数字も、チームの成長を裏付けている。

    「前年より21ポイント多く獲得しました。これは我々が大きく前進した証拠です」

    「これほど拮抗した2025年の選手権で79ポイントを獲得できたことは、1年前よりもはるかに強いチームになったことを意味しています」

    「最終戦ではトップチームを除けば、実質的に最速でした。全員が誇りに思うべきです」

    「もちろん、まだ目標には届いていませんが、チームとしての働き方や築いてきた価値観を見れば、将来に大きな自信を持っています」。

    トヨタ自動車 F1

    ハースF1チームは、トヨタ・ガズー・レーシングからの支援強化という大きな追い風も受けている。WRC部門の予算のおよそ3分の1を振り替える形で、チームへの投資が行われたとされている。

    「2026年の新たなタイトルスポンサーは、我々の野心を示しています」

    「競争する意思がないのなら、F1に参戦する意味はありません。より上位を目指し、成長を続けていきたいです。

    「今見えている成長こそが、次のステップへ進むために必要なものだと考えています」

    ハースF1チームは、結果だけでなく、その過程においても着実に基盤を固めつつある。小松礼雄の言葉からは、2026年以降を見据えた確かな自信と、長期的な成長への手応えがにじみ出ている。

  • ハースF1チーム 2026年に向けトヨタTGRを前面に押し出した新ロゴを発表

    ハースF1チーム 2026年に向けトヨタTGRを前面に押し出した新ロゴを発表

    ハースF1チームは、2026年F1シーズンに向けて、Toyota Gazoo Racing(TGR)を前面に押し出した新ロゴを発表した。チームとトヨタの関係強化を視覚的に示す形となり、ロゴ内での「TGR」の位置づけがこれまで以上に明確化されている。

    両者のパートナーシップは2024年に始まり、2025年シーズンにはハースF1チームとして初となるTPC(旧型車テスト)プログラムを共同で実施した。トヨタの技術的知見とハースF1の実戦データを組み合わせる取り組みを通じて、協力関係は段階的に深化してきた。

    2026年からは、ハースF1チームはトヨタ・ガズー・レーシングがチームのタイトルスポンサーに就任して「TGRハースF1チーム」として参戦。新ロゴはその体制移行を象徴するビジュアルとなる。ロゴデザインでは「TGR」の略称がより目立つ位置に配置され、トヨタの存在感を強く打ち出す構成が採用された。

    また、チームはSNS上での表現にも変化を加えている。X(旧Twitter)の公式プロフィール欄には「America’s F1 Team」という表現が記され、2026年にF1参戦を開始するキャデラックF1チームを意識しつつ、既存のアメリカ拠点チームとしての立ち位置を強調する姿勢がうかがえる。

    新ロゴの公開は、2026年の新レギュレーション時代を前に、ハースF1チームがトヨタとの関係を軸にチームのアイデンティティを再定義しようとしていることを示す動きとなった。

  • トヨタはなぜハースF1チームを支えるのか?ワークス化ではない本当の目的

    トヨタはなぜハースF1チームを支えるのか?ワークス化ではない本当の目的

    トヨタのタイトルスポンサー契約はハースF1チームに、より多くの資金とリソースをもたらす。しかし、それは必ずしもトヨタがF1でワークス体制を立ち上げるための一歩というわけではない。

    2026年に向けて、F1では自動車メーカーの関与が一気に増える。アウディはザウバーを引き継ぎ、キャデラックは自らのチームとして参入し、フォードは長い不在期間を経て、レッドブル・レーシングとレーシングブルズ向けに開発される新パワーユニットにバッジを付ける形で復帰する。

    そして今、そのリストにトヨタも加えられる。これまで比較的目立たなかったハースとのテクニカルパートナーシップが、イニシャル表記によって企業名をやや控えめにしつつも、タイトルスポンサー契約へと昇格したからだ。

    現行パートナーであるマネーグラムが今季限りで離脱することに伴い、このアメリカ資本のチームは今後「TGRハースF1チーム」として知られることになる。この略称はトヨタ・ガズー・レーシングを意味する。フェラーリ製パワーユニットを搭載するマシンにトヨタの名が密接に結びつくのは奇妙に思えるかもしれないが、キャデラックも自社エンジンが導入されるまでの間は同じパワートレインを使用するマシンに名前を冠している。さらに2026年には、アストンマーティン・ホンダ、アルピーヌ・メルセデスという組み合わせも存在する。言ってしまえば、便宜的な結婚というわけだ。

    今回のハースとの契約は、2009年末にケルンを拠点とするワークスチームを突如閉鎖して以来、トヨタにとってF1最高峰への初めての関与となる。当時は8シーズンにわたり多額の資金を投じたものの、レース勝利を挙げることはできなかった。その後、このドイツのモータースポーツ部門はスポーツカーに注力し、最終的にはル・マン24時間で5連覇という大成功を収めるに至った。

    その過去を踏まえると、F1への復帰は長らく現実的とは思われていなかった。最初の変化は昨年10月に訪れた。前代表のギュンター・シュタイナーの後を継いだ日本人エンジニア、小松礼雄と、熱心なレース愛好家として知られるトヨタCEO豊田章男との間で、ハースとのテクニカルパートナーシップ契約が締結されたのである。

    その結果、グリッドで最小規模のチームであるハースにはリソースが増え、とりわけ、他の全チームが行っていることをようやく実現できるだけの資金がもたらされた。それがTPC、すなわち「Testing of Previous Car/旧型車テスト」プログラムの立ち上げだ。TPC走行とは、2年以上前のマシンを用い、特定仕様のピレリタイヤで行うプライベートテストで、現行車両が厳しく規制されている中で、若手ドライバーに走行距離を与えると同時に、将来的にレースチームへ昇格するメカニックやエンジニアの育成にも役立つ。

    トヨタは日本のスーパーフォーミュラやGTレースに多くのプロテジェを抱えており、将来的にはその中からF1に送り込みたいと考えているだろう。2025年を通じて、平川亮、宮田莉朋、坪井翔、そして元ザウバーのベテランである小林可夢偉が、ハースVF-23で走行を行った。TPC走行はまた、かつてハースに所属していたロマン・グロージャンにも「旧交を温める」形で与えられ、さらにテレビ番組の企画の一環としてジェームス・ヒンチクリフもステアリングを握った。

    二つ目の主要プロジェクトは、ハースの英国拠点に新たに建設されるシミュレーターの開発だ。これは2026年半ばに稼働予定で、これによりチームはマラネロにあるフェラーリの施設に頼る必要がなくなる。また、ケルンからはF1マシン用パーツの製造支援も行われている。

    一方でトヨタは、ドライバーだけでなく、F1の環境で経験を積むために派遣されるスタッフの育成も重視している。マネーグラムの離脱によって、トヨタがタイトルスポンサーとして契約を拡大する余地が生まれ、実際に出資額も増額されたことで、チームはさらなる拡張が可能となった。

    「トヨタの目的は、実はブランディングではありません」と小松礼雄は語る。

    「トヨタの目的は、我々を競争力のある存在にし、人を育て、そしてこのチームを一緒に競争力のある組織にすることです。だからこそ、それはすべてを加速させるものになります。そして当然、タイトルパートナーシップという形になったことで、次の段階に進んだということです」

    「我々がやっていることの方向性が変わったり、大きな転換があったりするわけではありません。同じ方向に進んでいるだけです。ただ、タイトルパートナーシップを結べたことは本当にうれしいことです」

    こうした名の知れたタイトルスポンサーの存在は、チームの信頼性を高める効果もある。かつて関係が混乱した形で終わったエナジードリンク企業リッチ・エナジーや、ロシアのウラルカリといったスポンサーの時代は、もはや過去のものだ。

    「もともと最初から長期的な協業でした」と小松礼雄は続ける。

    「ただ、主に外部に対して、人々に信頼感を与えるという意味合いがありますし、内部に対しても同様です。実際に我々が内部でやっていること自体は、スポンサーの価値が変わったという違いを除けば、大きくは変わっていません。常に長期的な協業でした。正直に言って、ブランディングが目的ではありません。本当にチームを競争力のある存在にしようとしているのです」

    トヨタ(トヨタ自動車) ハースF1チーム

    多くの人は、トヨタの最終的な狙いは関与をさらに拡大し、将来的にワークスチームとして復帰すること、そしてそのために自社製パワーユニットを開発することだと推測している。もしそれが起こるとすれば、次のF1レギュレーションが導入される2031年が論理的なタイミングだろう。しかし、それはあくまで憶測であり、小松礼雄はその見方を強く否定する。

    「多くの人がそう言いたがるのは簡単だと思います。トヨタのワークスチームになるとか、トヨタがエンジンを作るとか、そういった話ですね」と彼は述べる。

    「しかし、豊田章男と私の間では、この協業の目的が何であるかは完全に明確です。それは人を育てることであり、その過程を通じて競争力のある組織を作ることです」

    それは企業的な言い回しに聞こえるかもしれないが、人材育成という考え方は、ホンダがこれまでF1参戦を正当化する際に用いてきた論理とも重なる。

    「F1という環境を見てみると、人を育てたい、非常に競争の激しい国際的な環境に人を放り込みたいと考えるなら、これ以上の場はありません」と小松礼雄は説明する。

    「信じられないほど国際的で、非常に競争が激しい。企業の世界であれば3か月かかるようなことを、F1では2週間で解決します。人材育成という観点で、これ以上の環境は見つからないと思います。そこに我々のシナジーがあります。我々は人材を求めており、章男さんは自分の人材を育てられる環境を探していました」

    この目的を踏まえ、小松礼雄はトヨタとの契約が従来型のワークス体制への布石だとは考えていない。

    「長期的に見れば、この環境で育てられた人材が、将来トヨタ自動車の上級管理職やトップマネジメントになることを願っています。国際的な視野と競争意識を持った人材です。それは『パワーユニットを作るのか』『トヨタのワークスチームになるのか』といった話以上のものです。それが目標ではありません。毎回この質問を受けますが、そういうことではないのです」

    平川亮には多くの努力が注がれており、金曜のアブダビGPではFP1でさらにF1走行距離を重ねたが、小松礼雄は、トヨタのプロテジェであってもハースのレースシートを得るには実力で勝ち取らなければならないと強調する。

    「彼らの目標の一つは人材育成であり、その中にはドライバーも含まれます。しかし最も重要なのはパフォーマンスです。レースカーに乗る人間は、パフォーマンス面で最良の選択でなければなりません。その点は全員が理解しています」

    「仮に章男さんがアカデミー出身の日本人ドライバーを望んだとしても、そのドライバーが十分でなければ、起用すること自体が冗談になってしまいます。そうなれば『トヨタは金でシートを買った』と言われるでしょう。それは章男さんのやり方ではありません。我々のやり方でもありません。常にパフォーマンスでドライバーを選びます」

    ドライバーに関する決断は、まだ数年先の話だ。一方で、トヨタの資金面だけでなく技術的支援も受けて開発され、2026年に稼働を開始する新シミュレーターは、チームにとって大きな前進となる。

    「非常に重要です」と小松礼雄は語る。

    「フェラーリのマラネロのシミュレーターは使えますが、エンジニアリングチームの大半は英国にいますし、使用できる日数も限られていて、場所はイタリアです。物流面で非常に大変でした。本当は少なくとも半年早く導入したかった。来年のレギュレーションでは、シミュレーターがさらに重要になると思うからです。すぐに十分な環境が整うわけではありませんが、非常に重要な要素になりますし、チームにとっての大きな節目です」

    これは現行ドライバーであるエステバン・オコンとオリバー・ベアマンにとっても朗報だ。オコンはハースと契約した時点では、近い将来メーカーとの直接的な関係が生まれるとは知らなかったが、小松礼雄からリソースが増える可能性について示唆は受けていたという。

    「素晴らしいことだ」とフランス人ドライバーは語る。

    「契約した時、礼雄からTPCをやることや、良いものが入ってくることは聞いていた。ただ、なぜそうなるのか、その理由までは教えてもらっていなかった。その後、すべてが起こり、チームは以前よりもはるかに多くのものを手に入れた。これは本当に良いニュースだ」

    「トヨタは、一緒に仕事をするのが本当に楽しいブランドだ。付き合っているから言っているのではなく、本心からそう思っている。価値観が素晴らしく、敬意があり、レースに情熱を持っている。まさにクルマ好きだ。それを見ることができるのは本当にクールだ」

  • ハースF1とトヨタの線引き「“金でシートを買う”は章男さんのやり方ではない」

    ハースF1とトヨタの線引き「“金でシートを買う”は章男さんのやり方ではない」

    トヨタがハースF1チームへの支援を拡大するなか、ドライバー起用を巡る憶測も同時に広がっている。

    日本人ドライバーやトヨタ系ドライバーがF1シートを得るのではないか、あるいは資金力を背景に「シートを買う」形になるのではないか。そうした見方に対し、ハースF1チーム代表の小松礼雄は明確な線引きを示した。

    「“金でシートを買う”ようなことは、章男さんのやり方ではない」。トヨタとの協業が注目を集める今だからこそ、小松礼雄は繰り返し強調する。トヨタの関与はワークス化や特定ドライバーの押し込みを目的としたものではなく、あくまで人材育成と組織強化に軸足を置いた現実的なパートナーシップだ。その思想は、ハースF1のドライバー選考にもはっきりと反映されている。

    トヨタがハースF1チームと結んだ今回の契約は、同社にとって2009年末にケルンを拠点とするワークスチームを撤退させて以来、実に16年ぶりとなるF1最高峰への関与となる。当時のトヨタは8シーズンにわたって多額の投資を行ったものの、レース勝利を挙げることはできず、結果としてF1から撤退した。

    その後、トヨタのモータースポーツ活動は大きく舵を切る。F1撤退後はスポーツカー部門に注力し、世界耐久選手権で成功を重ね、ル・マン24時間レースでは5連覇を達成するなど、トップカテゴリーでの競争力を確立してきた。こうした経緯から、トヨタが再びF1に深く関与する可能性は、長らく現実的ではないと受け止められてきた。

    その流れが変わり始めたのが昨年10月だ。前代表のギュンター・シュタイナーの後を継いでハースF1チーム代表に就任した小松礼雄と、トヨタCEOであり熱心なモータースポーツ愛好家として知られる豊田章男との間で、テクニカルパートナーシップ契約が結ばれた。これはトヨタにとって、ワークス復帰ではなく、あくまで協業という立ち位置を明確にした関与だった。

    この提携によって、グリッドで最小規模のチームの一つであるハースには、実務面で大きな変化がもたらされた。その象徴が、TPC(Testing of Previous Car/旧型車テスト)プログラムの導入だ。2年以上前のマシンを用い、特定仕様のピレリタイヤで行われるこのプライベートテストは、現行車両の開発が厳しく制限されるF1において、若手ドライバーに走行機会を与えると同時に、エンジニアやメカニックの育成にも役立つ。

    ハースF1チーム トヨタ

    2025年シーズンを通じて、このTPCプログラムには複数のトヨタ系ドライバーが参加した。平川亮、宮田莉朋、坪井翔に加え、元ザウバーのベテランである小林可夢偉もハースVF-23で走行を行っている。また、かつてハースに所属していたロマン・グロージャンがテストに参加し、テレビ企画の一環としてジェームス・ヒンチクリフがステアリングを握る場面もあった。

    なかでも平川亮は、アブダビGPの金曜FP1に出走するなど、F1の公式セッションでも経験を積んでいる。しかし小松礼雄は、トヨタの支援を受けるドライバーであっても、ハースのレースシートは実力によってのみ与えられると強調する。

    「彼らの目標の一つは人材育成であり、その中にはドライバーも含まれます」と小松礼雄は語る。

    「しかし最も重要なのはパフォーマンスです。レースカーに乗る人間は、パフォーマンス面で最良の選択でなければなりません。その点は全員が理解しています」

    「仮に章男さんがアカデミー出身の日本人ドライバーを望んだとしても、そのドライバーが十分でなければ、起用すること自体が冗談になってしまいます。そうなれば『トヨタは金でシートを買った』と言われるでしょう。それは章男さんのやり方ではありません。我々のやり方でもありません。常にパフォーマンスでドライバーを選びます」

    ロバンペラをめぐる憶測への明確な否定
    トヨタのF1活動が拡大するなかで、WRC王者カッレ・ロバンペラのF1転向を巡る憶測も浮上している。ロバンペラはトヨタの支援のもとスーパーフォーミュラに参戦することになっており、将来的なシングルシーター挑戦が注目を集めている存在だ。

    しかし、その動きがハースF1チームと直結するのかという点について、小松礼雄は明確に否定している。

    「ロバンペラ選手がハースに来る?そんな計画は全くありません」と小松礼雄はmotorsport-total.comに語った。

    「トヨタさんの関心と、うちの活動は別です。もちろん、彼が良いドライバーであることは間違いありませんが、現時点でハースの計画には入っていません」

    トヨタの関与は確かに広がりを見せているが、それは特定のドライバーをF1に押し上げるためのものではない。ハースF1チームとトヨタの間には、役割と目的について明確な線引きが存在している。その根底にあるのは、「金でシートを買う」という発想を否定し、パフォーマンスを最優先するという一貫した姿勢だ。

  • エステバン・オコン “TGRハースF1チーム”を歓迎「トヨタとの仕事は楽しい」

    エステバン・オコン “TGRハースF1チーム”を歓迎「トヨタとの仕事は楽しい」

    アブダビGP週末、ハースF1チームのエステバン・オコンは、2026年からチーム名が「TGR Haas F1 Team」となることについて「素晴らしいニュースだ」と歓迎した。トヨタとの関係強化は、同社のF1本格復帰に向けた明確な前進として注目されている。

    現在ハースとTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は技術提携を進めており、トヨタが資金とスタッフを提供する14日間のTPC(旧型車テスト)プログラムが2024年に実施された。

    トヨタのエンジニアは、ハースが導入するバンブリーの新ウインドトンネルにも関与している。マネーグラムの離脱に伴う新タイトルパートナーとしてトヨタが加わることで、取り組みは正式に拡大される。フェラーリ製パワーユニットを搭載する2026年型マシンは1月23日にオンラインで発表される予定だ。

    オコンはこの協力関係がチームの雰囲気を一変させたと語った。

    「素晴らしいニュースだ」とオコンは木曜日、トヨタのタイトルスポンサー契約について尋ねられ答えた。

    「僕はトヨタと一緒に働くのを本当に楽しんでいる。彼らは僕たちをとても尊重してくれるし、明確な目標と、レースへの本物の情熱を持っている。トヨタは基本的に“クルマそのもの”の会社だ。

    日本にいた時、彼らは僕たちをグラベルのコースに連れて行ってくれたんだけど、あれはこれまで見た中で一番クレイジーなグラベルだった。そしてグッドウッドではWRCカーをテストする機会もあった。正直言って、トヨタと仕事をするのは素晴らしい経験だ」

    TGR ハースF1チーム

    さらにオコンは、アブダビのチェッカーフラッグ後の予定も明かした。彼とオリバー・ベアマンはすぐにマラネロへ向かうという。

    「フィニッシュしたらすぐにオリバーと一緒にマラネロへ飛んで、来シーズンのクルマを試すつもりだ」とオコンは語った。

    また、チーム代表の小松礼雄が2026年プログラムに関して、シーズン最終戦まではドライバーを関与させないという判断をしていたことも説明した。

    「小松さんは僕たちにこのシーズンへ完全に集中してほしかったんだ」とオコンは語った。「アブダビでのテストが終わってから、フルスケールの作業が本格的に始まる」

  • 平川亮 ハースF1とのF1アブダビGP FP1で11番手「学びの多い1年でした」

    平川亮 ハースF1とのF1アブダビGP FP1で11番手「学びの多い1年でした」

    2025年F1最終戦アブダビGPは金曜フリー走行が行われ、ハースF1チームはリザーブドライバーの平川亮に今季4回目となるFP1走行機会を与えた。エステバン・オコンがセッションを欠席し、平川亮がVF-25を駆って60分間のプログラムを担当した。

    平川亮はハードとミディアムを使用し、ベストタイム1分24秒934で11番手。過去に同じサーキットでF1マシンをテストした経験を持つことから、これまでのFP1よりもスムーズに走行を立ち上げ、好調なロングランと低燃料でのパフォーマンスを示した。

    平川亮 「自分が知っているレイアウトで、最初の周から攻められました」
    「これが今季4回目のFP1でしたが、本当に多くのことを学ばせていただきました。今年こうした機会をくださったMoneyGram Haas F1 TeamとTOYOTA GAZOO Racingには感謝しています」と平川亮はコメント。

    「今日は、すでにF1カーでテストをしたことがあるサーキットだったので、最初の周からしっかりとプッシュできました。コースレイアウトを把握していることで総合的なフィードバックもお伝えできましたし、ラップタイムも良い方向に伸ばすことができました」

    「僕たちはミディアムタイヤで最速ラップを出したチームでしたので、かなり競争力があると思います。これから分析することは多いですが、良い手応えを感じています」

    平川亮(ハースF1チーム) アブダビグランプリ

    小松礼雄チーム代表「ブレーキが決まれば平川はしっかり結果を出せる」
    ハースF1チーム代表の小松礼雄は、平川亮のパフォーマンスを次のように評価した。

    「平川はFP1で本当に良い仕事をしてくれました。特に低燃料での走りは非常に良かったです。これまでの数回の走行ではブレーキに対してあまり満足していませんでしたが、今日はそこがしっかり決まっていました。ブレーキのフィーリングが整うと、これだけのパフォーマンスを出せるということがよく分かりました。」

  • カッレ・ロバンペラ F1挑戦へ“破格の減俸” 「来季の基本給は形式的なもの」

    カッレ・ロバンペラ F1挑戦へ“破格の減俸” 「来季の基本給は形式的なもの」

    カッレ・ロバンペラは、ラリーからシングルシーターへ大転換するにあたり「劇的な減俸」を受け入れた。マネージャーのティモ・ヨウヒは、2026年シーズンの基本給について「世界ラリー選手権時代と比べれば、単なる形式的な水準」と述べている。

    フィンランド紙 Ilta-Sanomat によれば、25歳のロバンペラは今季トヨタから年間約600万ユーロの給与を得ており、ラリー界でも屈指の高給取りだったとされる。

    ヨウヒは正確な額の言及を避けつつも「WRCトップドライバーの年俸が数百万ユーロ規模であることは事実だ」と認めた。

    ロバンペラは2026年に日本のスーパーフォーミュラへ参戦し、2027年のF2ステップアップを視野に入れている。トヨタはこのルートを通じ、二度の世界王者がF1へ到達できる資質を持つかどうかを見極める構えだ。

    ヨウヒは今回の転向が「大幅な金銭的ハードル」を伴うことを認める。

    「カッレの実際の給与は大きく下がる。それは間違いない。来季トヨタから受け取るのは、ごく小さな形式的な報酬にすぎない。本当の収入源はスポンサーだ」

    レッドブルを筆頭に主要スポンサーは引き続きロバンペラを支援する見通しで、ヨウヒも「スポンサー契約からかなりの収入を得ることになる。さらにトヨタが走行に関する費用をすべて負担する」と説明した。

    一方で期待値の設定には慎重だ。ヨウヒは、ロバンペラのサーキット経験が「非常に限られている」と強調する。

    「原則として、来季からすでに良い走りができる可能性はある。しかし、話は単にドライビングスキルだけではない。コーナー進入時のGフォースは桁違いに厳しい。F2ともなれば腕への負荷も相当なものだ」

    ロバンペラはすでに6カ月間、専門トレーニングやF1トレーナーによる指導を受け、限られたテストやシミュレーター作業にも取り組んできた。12月上旬にはさらなるF2走行にも予定されている。

    ヨウヒは、トヨタがロバンペラのポテンシャル評価に本気であることを改めて語った。

    「トヨタは、スーパーフォーミュラ、そしてF2を通じて、カッレのトラック上での潜在能力をしっかり測りたいという強い意志を持っている」

    ロバンペラの“F1ルート挑戦”が示すトヨタの意図
    今回の大幅減俸は、ロバンペラ本人が「資金より挑戦」を優先した決断であり、トヨタとしても長期的な投資と位置付ける姿勢が見える。スーパーフォーミュラからF2へ、そしてF1候補として評価するという流れは、トヨタが真剣にF1復帰の可能性を探っているかのような示唆も感じさせる。

    また、レッドブルを含むスポンサーが全て残留する点は、ロバンペラのスター性と市場価値が依然として高いことを示す。ラリー界の二度の世界王者が、未経験に近いフォーミュラでどこまで順応できるかは、モータースポーツ界全体の注目テーマとなるだろう。

  • TOYOTA GAZOO Racing、新型フラッグシップ「GR GT」「GR GT3」を初公開

    TOYOTA GAZOO Racing、新型フラッグシップ「GR GT」「GR GT3」を初公開

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は12月5日、新型スポーツカー「GR GT」と「GR GT3」のプロトタイプを正式発表した。両車は“もっといいクルマづくり”を体現するTGRの新たなフラッグシップとして位置づけられ、低重心、軽量・高剛性、空力性能という3つの核を軸に、走りの本質を深く追求している。

    開発にはマスタードライバー・モリゾウ(豊田章男会長)を中心に、片岡龍也、石浦宏明、蒲生尚弥らプロドライバー、さらにジェントルマンドライバーの豊田大輔らも初期段階から関わり、エンジニアと“ワンチーム”で開発を推進した。

    ドライバーの感覚を重視する“ドライバーファースト”の思想が、両車の設計思想の根底にある。

    公道を走るレーシングカー「GR GT」──4L V8ツインターボ+ハイブリッド搭載
    GR GTは、「公道を走るレーシングカー」という明確なコンセプトのもと開発された。
    心臓部となる新開発 4L V8ツインターボ+1モーターハイブリッドは、システム最高出力650ps以上、最大トルク850Nm以上という圧倒的パフォーマンスを目標とする。

    FRレイアウトを採用し、エンジンのドライサンプ化、ユニット配置の最適化などにより、ドライバーの座る位置とクルマの重心を極限まで近づける徹底的な低重心化を実現。これにより、限界域での扱いやすさ、ドライバーとの一体感が大幅に向上している。

    インテリアも人間工学に基づき、視界、操作系、ドライビングポジションに至るまで細部を作り込み、サーキット走行と日常の使い勝手両方に対応する。レーシングカー開発で得られた知見が惜しみなく投入されている。

    GR GTTOYOTA GAZOO Racing GR GT

    トヨタ初の“オールアルミニウム骨格”と空力逆転設計
    GR GT/GR GT3の開発で特筆されるのは、トヨタとして初となるオールアルミニウム骨格の採用だ。

    CFRP(炭素繊維強化プラスチック)や樹脂なども適材適所で組み合わせ、極限まで軽量化しながら高剛性を確保した。

    空力設計では従来のプロセスを完全に反転し、「外装デザイン → 空力検討」ではなく、“空力の理想形”を先に模型化し、それを基準に外装をデザインする逆転の手法を採用。

    WEC参戦で培った空力ノウハウを持つエンジニアとデザイナーが密に連携し、冷却性能・ダウンフォース・ドラッグの最適解を追求した外観を生み出した。

    勝つためのGT3マシン「GR GT3」──誰が乗っても速く、扱える
    GR GT3は、GR GTをベースにFIA GT3規格に合わせて開発されるカスタマーレーシングモデルだ。

    GT3カテゴリーはプロからジェントルマンドライバーまで幅広い層が参戦するため、「誰が乗っても乗りやすい車両特性」が重要とされる。

    GR GT3は、GR GT同様に低重心・軽量高剛性・空力性能の3要素を追求しつつ、耐久レースでも高い信頼性と安定した戦闘力を発揮できるよう開発が続けられている
    。
    加えて、参戦チームがレースを楽しめるよう、TGRはカスタマーサポート体制も強化していく方針だ。

    GR GT3TOYOTA GAZOO Racing GR GT3

    “トヨタの式年遷宮”──LFA直系の知と技を次世代へ
    GR GT/GR GT3は、かつてのTOYOTA 2000GT、Lexus LFAに続くトヨタの象徴的存在として開発されている。

    LFA開発陣の熟練技術を若手へ継承する“式年遷宮”的プロジェクトでもあり、新技術の導入と技能伝承を両立させている。

    開発ではシミュレーターを初期段階から活用し、富士スピードウェイ、ニュルブルクリンクなど世界中で実走テストを重ね、限界領域での性能を徹底的に鍛え上げた。

    “走る・壊す・直す”というTGRの開発哲学のもと、研ぎ澄まされた性能を求め続けている。

    発売は2027年頃を予定──スペックは今後更新へ
    GR GT、GR GT3はいずれも開発途中であり、スペックは今後変更される可能性がある。

    TGRは両車を2027年頃の発売を目指して開発を進めており、詳細は準備が整い次第順次公開していくとしている。

  • トヨタ ハースF1チームのタイトルスポンサーに就任「TGR Haas F1 Team」

    トヨタ ハースF1チームのタイトルスポンサーに就任「TGR Haas F1 Team」

    ハースF1チームは、トヨタ自動車のモータースポーツ競技および研究開発部門であるTOYOTA GAZOO Racing(TGR)がアメリカのF1チームのタイトルパートナー権を取得することに伴い、2026年FIAフォーミュラ1世界選手権において正式名称を「TGR Haas F1 Team」とする。

    これは両ブランド間の関係強化をさらに示す動きとなる。

    トヨタは60年以上にわたりモータースポーツの豊かな歴史を誇り、現在ではTOYOTA GAZOO Racingを通じてFIA世界ラリー選手権およびFIA世界耐久選手権でフロントランナーとしてチャンピオンシップを争うエントリーを展開している。

    2024年10月に複数年の技術提携を開始して以来、今回の新たなタイトルパートナー契約は、ハースF1チームとTGRの関係の核心となる目標の結び付きをさらに強めるものとなる。これは「人材、製品、パイプライン」に焦点を当て、ドライバー、エンジニア、メカニックなど、モータースポーツ産業と文化を持続可能なものにするために不可欠な人的リソースの育成を含む。

    2社間の既存パートナーシップの主要要素の1つは、2025年シーズンを通じて実施されたチーム初の本格的なTPC(旧型車テスト)プログラムの遂行によって明確に示された。このプログラムは2026年から正式に「TGR Haas Driver Development Program」と称される。

    今年のTPC走行はハースVF-23を使用して14日間にわたり実施され、シルバーストン、ポール・リカール、富士スピードウェイ、イモラ、ムジェロといった著名なサーキットを巡った。平川亮、宮田莉朋、坪井翔、小林可夢偉といった日本人ドライバーがTGRとの関係を通じて走行機会を得ており、同社はF1への道を通じてドライビング才能の志を支援している。

    トヨタ ハースF1チーム

    「今回の新たなタイトルパートナー契約を通じて、TGRとの関係を深められることは、当然ながら非常に光栄に感じています」とハースF1チームのチーム代表である小松礼雄は述べた。

    「これまでの協力関係は、私たちが期待していたことをすべて満たすものでした。今年のTPC走行の成功がその証拠でもありますが、舞台裏でも本当に多くの取り組みが進んでいます。2026年に向けて、バンブリーの施設にシミュレーターを開発・導入していることもその1つです」

    「ハースF1チームとTGRの間で協力して働いているスタッフの育成は、私たちに大きな恩恵をもたらしていますし、このパートナーシップが成熟していくにつれて、さらにその効果が高まっていくと思います。ドライバープログラムの成長にも期待していますし、TGRが支えている才能の層の厚さを目にすることができて、とても心強く感じています」

    「2025年シーズンのさまざまな困難の中で、若いTGRのドライバーやエンジニアが、自分自身のポテンシャルを信じ始め、より大きな夢を目指す姿を私は見てきました。その変化を目にして、私は本当に深く心を動かされました。そして今日、私は自信を持って言えます。トヨタはついに動き始めました──本当に動き始めたのです」とトヨタ自動車株式会社の会長である豊田章男はコメントした。

    「ジーン・ハースさん、そして小松さんが、若いメンバーの可能性を信じ、同じ情熱と視点で未来に向き合ってくださっていることへ、心から感謝申し上げます」

    「来年、ハースとのパートナーシップをさらに進めることで、TGRの“People, Product, Pipeline”という理念は、これまでにないスピードで加速していくことになります。次の世代が世界の舞台へ向けて第一歩を踏み出す時が来ました。ジーン・ハースさん、小松さん、そしてTGR Haas F1 Teamの皆さんとともに、私たちは未来のための文化とチームを築いていきます。トヨタは今、本当に動き出しています」

    TGR Haas F1 Teamは、2026年型マシンであるVF-26のリバリーを1月23日金曜日にオンラインで正式発表する予定で、その後1月26日から30日にかけてスペイン・カタルーニャ・サーキットでプライベートテストを実施する。チームはそれぞれ3日間の走行が許可されており、2月にはバーレーン・インターナショナル・サーキットで公式テストがさらに2回行われる。

  • カッレ・ロバンペラ 2026年にニュージーランドでシングルシーター挑戦開始

    カッレ・ロバンペラ 2026年にニュージーランドでシングルシーター挑戦開始

    2022・2023年のWRC世界王者カッレ・ロバンペラが、2026年に本格的なシングルシーター挑戦を開始する。最初のステップとして、2026年1月よりニュージーランドで開催される「Castrol Toyota Formula Regional Oceania Trophy」に参戦することが発表された。

    ラリー界で数々の最年少記録を塗り替えた25歳のフィンランド人は、トヨタ支援の同選手権でフォーミュラ転向の第一歩を踏み出し、将来的には2026年のスーパーフォーミュラ参戦まで視野に入れた“サーキットレーシングへの変革期”を迎える。

    「次の夢に挑戦するタイミング」ロバンペラが語る決断
    ロバンペラはラリー界からの引退を表明した直後、新たな挑戦への強い思いを語った。

    「簡単な選択ではありませんでした。ラリーでは若い頃から多くのことを達成してきましたし、やり遂げた実感もあるんです」

    「今が次の夢やチャレンジに向かう正しいタイミングだと感じています。最善の準備ができるようしっかり計画を立ててきましたし、このチャンスを最大限に活かしたいと思っています。シングルシーターの世界で自分を追い込み、どこまで行けるか楽しみです」

    Hitechからフォーミュラ参戦開始、最終戦はニュージーランドGP
    ロバンペラは2026年のオセアニア選手権をHitechから戦う。選手権は全4ラウンドで、北島と南島を巡りながら4週連続で開催される。最終戦はハイランズ・モータースポーツパークで行われる「第70回ニュージーランドグランプリ」となる。

    選手権の各サーキットは難易度の高いレイアウトで知られ、北半球の主要フォーミュラへ進む若手の登竜門として高い評価を受けている。

    ロバンペラはシーズン終了後、わずか2カ月後の4月に開幕するスーパーフォーミュラ(開幕戦はモビリティリゾートもてぎ)に参戦する予定で、短期間でフォーミュラ経験を積み上げていく構想だ。

    ラリー界の最年少記録保持者が次の舞台へ
    ロバンペラは2024年、フル参戦を離れポルシェGT3カップにスポット参戦した程度で、サーキット経験はまだ限られている。一方、ラリーでは10代でトップカテゴリーのトヨタに加入し、史上最年少の表彰台、ラリー優勝、そして22歳での世界王者という前人未到の記録を樹立した。

    新天地での挑戦となる2026年シーズンは、WRCで培ったスピードと順応力がどこまで通用するか、大きな注目を集めることになる。

    ファンはYouTubeとMotorsport.TVで視聴可能
    予選はTOYOTA GAZOO Racingの公式YouTubeチャンネルでライブ配信され、レースも同チャンネルおよびニュージーランド国内ではSkySport、さらにMotorsport.TVでもライブ視聴が可能となる。

    2026 Castrol Toyota Formula Regional Oceania Trophy スケジュール
    ■ Rd1:1月9〜11日
     Hampton Downs International Motorsport Park

    ■ Rd2:1月16〜18日
     Taupo International Motorsport Park

    ■ Rd3:1月23〜25日
     Teretonga Raceway(インバーカーギル)

    ■ Rd4:1月30日〜2月1日
     第70回ニュージーランドグランプリ
     Highlands International Motorsport Park