カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、新型RAV4を発売

    トヨタ、新型RAV4を発売

    トヨタは、RAV4をフルモデルチェンジし、全国のトヨタカローラ店、ネッツ店、ならびにトヨタモビリティ東京(株)を通じて、4月10日に発売した。

    初代RAV4は1994年、フレーム付4WDがオフロードを走行するためのクルマと位置付けられていた時代に発売され、乗用車タイプのSUV(クロスオーバーSUV)という新たな市場を開拓した。

    このSUV市場は、現在でも数多くのモデルが投入され、ますます拡大傾向にある。そして今回、SUVらしい力強いデザインとオンロード・オフロード両方の走行性能を格段に向上させた新型RAV4を発売した。

    新型RAV4の開発コンセプトは「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive(SUVらしい力強さと使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD)」。デザインはSUVらしい力強さと洗練さを融合しており、クラストップレベルのラゲージスペースはあらゆるシーンで使用できる。

    新4WDシステムにより優れた走行性能を実現したほか、使い勝手のよい小物入れやカップホルダーなど、乗員に対してきめ細かい配慮もしている。さらに、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しており、「安全・安心」「快適・便利」をご提供するコネクティッドサービスも利用できる。

    世界初となる新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、走行状況に応じて、前後トルク配分に加え、後輪トルクを左右独立で制御する「トルクベクタリング機構」により、ドライバーの狙い通りのラインを安定した車両姿勢で駆け抜ける高い旋回性能を発揮。また、4WD走行が不要と判断した時には、後輪に動力を伝達させる駆動系を切り離す「ディスコネクト機構」の採用により、燃費向上を図っている。

    開発を担当したチーフエンジニアの佐伯禎一(さえき よしかず)は「お客様に『いつでも、どこでも、どこまでも』走りの楽しさを感じていただくだけでなく、お客様の好奇心を刺激し、新しいことにチャレンジする気持ちを呼び覚ますクルマを目指しました」と語った。

    トヨタ・RAV4トヨタ 新型RAV4 インテリアトヨタ 新型RAV4 シート

  • WRC | ラリー・フランス 結果:トヨタのタナックが総合6位でフィニッシュ

    WRC | ラリー・フランス 結果:トヨタのタナックが総合6位でフィニッシュ

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技最終日となるデイ3が3月31日(日)にコルシカ島西北部カルヴィの周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合6位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合9位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車) が総合10位でフィニッシュした。

    競技3日目となるデイ3は、島西北部の都市カルヴィの周辺で2本、計51.19kmのSSが行なわれた。最終日も素晴らしい天気に恵まれ、ドライコンディションでの戦いとなった。デイ2で首位を走りながらもホイールの破損により遅れ、総合6位となったタナックは、最終日は順位を守ることに集中。最終のパワーステージではミークに次ぐ2番手タイムを記録し、ボーナスの4ポイントを獲得してラリーを締めくくった。ドライバーズ選手権では首位の座を明け渡すことになったが、ボーナスポイントの加算もあり、首位と5ポイント差の選手権3位につけている。

    デイ2で総合9位まで順位を回復したミークは、ライバルとタイム差が大きくついていたため、最終のパワーステージに勝負をかけた。1本目のロングステージではタイヤをセーブするために敢えてペースを抑えて走行。そして、パワーステージでは全開アタックを敢行し、2番手タイムのタナックに4.5秒差をつける今大会3回目のベストタイムを記録。ボーナスの5ポイントを獲得し、総合9位でラリーをフィニッシュした。なお、ラトバラはパワーステージでポイント獲得可能な5番手まで僅か0.3秒届かず6番手タイムだったが、総合10位の座を守りラリーを終えた。

    次戦のWRCは、4月25日から28日にかけて南米アルゼンチンのコルドバを中心に開催される、第5戦「ラリー・アルゼンチン」。アルゼンチンの広大な大地を舞台とするこのラリーは、今季2回目のグラベルラリーとなり、その翌々週には新たにカレンダーに加わった「ラリー・チリ」が開催されるため、南米グラベルラリー連戦の初戦となる。アルゼンチンのステージは砂が多く柔かな路面が続く谷間のハイスピードステージや、石が多く転がる山岳ステージなどバリエーションが豊かで、クルマの総合力が求められる1戦となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    パワーステージは本日のメインターゲットでしたが、クリスとオィットは共に素晴らしい走りでトップ2タイムを記録し、クリスは最大ポイントを獲得しました。我々のクルマの舗装路での速さを証明できたと思いますし、今週末のポジティブな材料になりました。本当ならば良い結果を得られたはずですが、それを阻むことになった問題についてこれから調査を行い、そこから多くを学びたいと思います。選手権争いは依然僅差ですので、次のアルゼンチンとチリに自信を持って臨みたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    我々には十分なパフォーマンスがありましたし、今年のツール・ド・コルスを楽しむことができたので、全体的には良いイベントだったと思います。もちろん最終結果には満足できませんが、数年前までこのラリーでは全く楽しむ事ができなかったことを考えると、今や正しいペースと良いリズムで走れるようになったので、その点については嬉しく思います。今日はパワーステージでポイントを獲得することが目標でしたので、リスクを負わず、ミスのない走りに徹しました。戦いはまだこれからです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    リスクを負ってまで攻める自信を持てなかったので、パワーステージでは1 、2ポイント獲得できそうでしたが、あと1歩及びませんでした。週末を通して自分には速さがなかったので、ただクルマをフィニッシュに導くことを重視して走りました。舗装路での走りを改善するための策はありますが、それについてはまた後で考え、まずは今回のイベントから気持ちを切り替えて、次の南米の2連戦に新たなる情熱を持って臨みたいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    パワーステージに集中して臨み、フルの5ポイントを獲得することができました。本当はこのようなやり方は好きではなく、優勝争いをしたかったのですが、ライバルとタイム差が大きくついていたので、朝の最初のステージではタイヤを温存する事にしました。パワーステージでは、きちんと完走することを最優先しながらも、良い状態のタイヤでアタックする事ができました。ヤリスWRCは週末を通して素晴らしく、シェイクダウンから一貫して走りを楽しめました。今後も自信を持って走り続ければ、きっと良い結果が得られるでしょう。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ3の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h22m59.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +40.3s
    3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m06.6s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m18.4s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1m24.6s
    6 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1m40.0s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m09.1
    8 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +3m39.2s
    9 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m06.3s
    10 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +6m44.6s

  • WRC | ラリー・フランス 2日目:トヨタのタナックは総合6位に後退

    WRC | ラリー・フランス 2日目:トヨタのタナックは総合6位に後退

    2019年のFIA 世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技2日目デイ2が3月30日(土)にコルシカ島東北部バスティアのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が一時首位に立ちながらも、総合6位に順位を下げた。なお、デイ1で大きく遅れをとったクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合9位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車) は総合10位に、それぞれ順位を上げた。

    競技2日目のデイ2は、島の北部に展開する3本のステージを、午前と午後で各2回走行。6本のステージの合計距離は174.50kmだった。前日に続き天気は良く、路面は全体的にドライ。日中、気温は摂氏20度前後まで上がった。デイ1でライバルと激しい首位争いを展開したタナックは、4.5秒差の総合2位でデイ2をスタート。オープニングのSS7、続くSS8と2ステージ連続でベストタイムを記録し、差を0.2秒に縮めた。そしてSS9ではついに首位に立ち、SS10でもその座を堅守した。しかし、午後2本目のSS11でタナックはクルマを止めてタイヤ交換を行なうことになり、2分程度タイムをロス。首位の座を失い総合6位でデイ2を終えた。ただし、総合5位の選手との差は22.4秒とそれほど大きくないため、ポジションアップを実現すべくデイ3に臨む。

    ミークとラトバラは、金曜日デイ1のミスによってトップ10圏外に沈んでいたが、デイ2ではいずれもトップ10内に入った。ミークはドライビングを心から楽しみ、午後は好タイムを記録。SS10ではベストタイムを、SS11では僅か0.1秒差のセカンドベストタイムを刻んだ。その結果、ミークはデイ1の総合16位から、9位へとポジションアップ。ラトバラも総合13位から、10位に順位を上げた。

    競技3日目最終日となるデイ3は、コルシカ島西北部カルヴィの周辺で、2本のSSが行なわれる。SS13は全長31.85kmと今大会2番目に長いステージで、その後リグループを挟み、最終ステージのSS14「カルヴィ」が行なわれる。全長19.34kmのSS14は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。2本のSSの合計距離は51.19km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は194.20kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オィットは非常に良い順位につけていたので、あのような事が起こってしまったのが残念でなりません。なぜ問題が起きたのか、その原因を注意深く調査する必要があります。ただし、我々のクルマは舗装路でとても速く、性能も非常に安定していました。明日は、我々の3人のドライバー全員にポイント獲得のチャンスがあると思いますし、次のラリーが楽しみでもあります。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    クルマのフィーリングは良く、ミスなく良いリズムで走ることができていたので、途中までは順調でした。SS11で何が起きたのか未だ理解できていませんが、とても残念です。チームの素晴らしい仕事のお陰で今週末クルマの仕上がりは非常に素晴らしく、私も全力で戦っていました。このラリーは我々にとってもっとも難しいラリーのひとつだと思っていたので、本当に一生懸命準備をして臨みました。それだけに、この結果は簡単には受け入れられません。明日はポイントを獲得できる可能性がありますし、ここまでとても良い走りができているので、最後まで諦めずチャンスを掴みたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今日は自分自身のドライビングがあまり良くなく、困難な1日でした。今朝は速さが十分ではなかったので、午後はプッシュして走ろうとしました。しかし、SS11でタイヤの空気が抜けてしまい、タイヤを交換しなくてはなりませんでした。右コーナーで道路の端に開いていた穴に落ちるミスをしてしまったのです。明日の最終日は良いドライビングをできるように頑張ることで、最終ステージに向けて勢いがつくと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今日は、特に午後のステージでは走りを楽しむことができました。今朝は出走順が1番手だったため、路面にタイヤのラバーが付着していない状態で走り、とても滑りやすく感じました。きっと、理想的な出走順ではなかったと思います。日中のサービスでセッティングを少し変更したところ、クルマはとても良くなりました。上位の選手が激しい優勝争いをする中、良いリズムで走ることができ、ベストタイムを記録し速さを見せられたのは良い事です。クルマの速さを優勝争いに繋げられなかった自分に依然腹立しさを感じますが、明日のパワーステージに照準を合わせ、自分の力を試したいと思います。

    注目のステージ:SS13 オー・ド・ジリア 全長31.85km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    SS13は、他のステージとキャラクターが大きく異なり、途中で道幅が狭く非常にバンピーなセクションを走行します。そのため、私とクリスは「一部分はまるでアイルランドみたいなステージだね」と話していました。ステージの最後には美しいヘアピンコーナーが続くダウンヒルセクションを走行し、フィニッシュを迎えます。とても長いSSですが、途中にはコルシカ島のステージには珍しく200~300mの直線区間が多くあります。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ2の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 2h56m50.0s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +4.5s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +44.8s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +49.9s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1m32.1s
    6 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1m54.5s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +1m59.3
    8 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +3m21.4s
    9 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +3m55.9s
    10 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +6m35.4s

  • WRC | ラリー・フランス初日:トヨタのオット・タナックが総合2位

    WRC | ラリー・フランス初日:トヨタのオット・タナックが総合2位

    2019年のFIA 世界ラリー選手権(WRC) 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技初日デイ1が3月29日(金)にコルシカ島南部ポルト・ヴェッキオの周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車) が総合13位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合16位につけた。

    ラリーは28日(木)の夜、島南部のポルト・ヴェッキオで開幕。セレモニアルスタートを終えたラリーカーは、そのままポルト・ヴェッキオのパルクフェルメで1晩を過ごし、29日(金)の朝ステージへと向かった。デイ1は、3本のステージを日中のサービスを受けることなく、午前と午後で各2回走行。6本のSSの合計距離は121.82kmだった。

    タナックは午前中2本目のSS2で首位に立ち、SS3でベストタイムを記録してリードを拡大。2位に1.3秒差をつけて午前中の走行を終えた。そして、午後も安定した走りを続け暫定首位でデイ1を走破した。しかし、SS6でダメージを負ったクルマでスロー走行をしていたミークに、後方からスタートしたエルフィン・エバンスが追いついてしまい、タイムをロスしたことが判明した。そのためチームは、タナックと首位争いをしていたエバンスに対して、タナックと同タイムが与えられるよう主催者に要請。その結果、タナックは首位のエバンスと4.5秒差の総合2位で、デイ1を終えることになった。

    ラトバラとミークにとっては、非常に困難な1日になった。ラトバラは総合6位につけていたが、SS5でタイヤ交換をしたため約3分を失い、総合13位で1日を終えた。また、ミークはオープニングのSS1で左フロントタイヤとホイールにダメージを負い、約50秒を失った。しかし、直後のSS2ではベストタイムを記録。その後の2本のSSでもタナックに迫るタイムを記録するなど、好調を維持していた。しかし、SS5で走行ラインを乱して縁石に当たり、サスペンションにダメージを負ってしまい、その状態で最終のSS6も走らなくてはならず、トータルで3分近い遅れをとり総合16位でデイ1を終えた。ただし、ラリーはまだ2日間残っており、ラトバラとミークには選手権ポイント獲得のチャンスが残されているため、最終日の最終ステージまで彼らの戦いは続く。

    競技2日目となるデイ2は、バスティア空港のサービスパークを中心に、島の北側で3本のステージを各2回走行する。SS7/10は島の最北端カップ・コルス(コルス岬)を舞台とする、とても風光明媚なステージで。また、SS9/12は今大会最長となる47.18kmのロングステージ。6本のSSの合計距離は174.50km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は489.18kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オィットは1日を通してミスもなく、とても良い仕事をしてくれました。実はある時点で左フロントのダンパーがダメージを受け、完全な状態ではなかったので、本当の全開走行はできなかったと思いますが、それでも全体を上手くまとめてくれました。明日もまた長い1日なので、優勝争いをできると確信しています。ヤリ-マティとクリスは遅れをとったので、明日の朝に向けて気持ちをリセットする必要があります。クリスは本当に速かったのですが、朝はアンラッキーでした。また、午後のヤリ-マティに関しても同様です。まだ先は長いので、彼らには運転を楽しんでもらいたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    満足できる1日になりました。午前中は新しいステージに対するペースノートが完璧ではなく、良いリズムを掴めませんでした。午後に関してはペースノートを改善したので状況は好転し、良いフィーリングで走れました。限界までは攻めませんでしたが、クルマのパフォーマンスは非常に高く、走りを楽しむことができました。今日、ライバルはとても速かったので、彼らとの戦いに勝つため、明日はもっとハードに攻めなくてはなりません。鍵を握るのはロングステージだと思いますが、非常にトリッキーなのでそう簡単には行かないでしょう。しかし、そこで必ずや大きな差を築けると信じています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    連続する3本のステージのうち、午前も午後も2本目は私にとって困難なステージになりました。午前中はペースノートの完成度が高くなかったため、かなり遅れをとりました。そこで、昼食時間中にペースノートの改善に努めたところ、午後の再走ステージでは自信を持って走れるようになり、タイムも向上しました。しかし、2本目のステージの2km地点ではコーナーのインカットにより多くの砂利が路面に広がっており、そこからタイヤの空気が徐々に抜け始めました。運が悪かったとしかいえません。そのまま走り続けようと試みたのですが、結果的にクルマを止めてタイヤを交換しました。クルマのフィーリングはとても良く、運転を楽しむことができています。このまま最後まで走り続け、ラリーが終わった時に自分がどの順位にいるのか、様子を見たいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    正直なところ、とても困難な1日でした。最初のステージでは、「イン側をキープして走る」とペースノートに記していた長い高速左コーナーで、何かに当たってしまいました。レッキの段階では、自分にはまったく見えなかった何かにです。その後ペースは良く、失ったタイムを挽回しようと攻めました。午後のステージでは、高速の左コーナーでインに大きく切り込んだ際、砂利で滑ってしまい外側の縁石にクルマが当たりサスペンションアームを破損してしまいました。そして、その状態で最後のステージも走らなくてはなりませんでした。エバンス選手の進路を邪魔する意図はまったくなかったので、彼に正当なタイムが与えられて本当に良かったと思います。ヤリスWRCはとても運転しやすく、このラリーで勝つ力を備えていたので、今日の結果には納得できません。明日以降も運転を楽しみ、最後までミスのない走りを続けたいと思います。

    注目のステージ:SS9&SS12 カスタニッチャ 全長47.18km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    今回のラリーでもっとも長いこのステージは、いくつかのパートは以前に走ったことがありますが、今回は進行方向が逆なので、本質的にはまったく新しいステージです。コース幅は狭いところもあれば広いところもあり、あらゆる要素を含んでいます。途中の5~6kmは、道の片側は舗装が新しいため良いコンディションですが、反対側は砂利が多くある古い舗装のままなので非常にトリッキーです。特に、2回目に走る際は砂利が掻き出されて非常に滑りやすくなるでしょう。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ1の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) 1h09m39.6s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +4.5s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +9.8s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +26.1s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +30.9s
    6 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +36.3s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +46.3s
    8 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +2m27.9s
    9 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレッシ(フォルクスワーゲン ポロ GTI R5)+2m46.4s
    10 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +3m06.4s
    13 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +3m33.6s
    16 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +3m45.1s

  • WRC | トヨタ:第4戦 ラリー・フランス シェイクダウンレポート

    WRC | トヨタ:第4戦 ラリー・フランス シェイクダウンレポート

    2019年の世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のシェイクダウンが3月28日(木)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)がトップタイム、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が3番手タイム、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が5番手タイムを記録した。

    ラリー・ウィークの前半は天気がやや不安定だったが、28日(木)は朝から青空が広がった。そして、バスティア空港のサービスパークから、約25km離れた山岳地帯で、朝9時からシェイクダウンがスタート。ドライコンディションとなった全長5.39kmのコースで、各選手はクルマの最終確認作業およびセットアップの微調整を行なった。ヤリスWRCをドライブしたミークは、全体のトップタイムを記録。タナックは1.4秒差の3番手タイムで、ラトバラは2.3秒差の5番手タイムでシェイクダウンを終え、その後セレモニアルスタートが行われる、島南部のポルト・ヴェッキオへと向かった。

    ツール・ド・コルスは現地時間、28日(木)の夜にコルシカ島南部のポルト・ヴェッキオ中心部でセレモニアルスタートが行なわれる。競技は29日(金)の朝スタートし、ポルト・ヴェッキオの周辺で3本のステージを各2回走行する。日中のサービスは設定されないため、マシンの修復作業やパーツ交換を伴う大幅なセッティング変更はできない。6本のSSの合計距離は121.82km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は510.68kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    概ね良い内容のシェイクダウンでした。何も問題は起こらず、全てのドライバーがクルマの仕上がりに満足しているように思いますが、それはこのラリーを戦う上で非常に重要なことです。ラリー前のテストは上手く行ったので、今朝のシェイクダウンではそれを再確認しました。クリスはとても速くタイムも良く、クルマのハンドリングに満足していました。オィットも、ターマックのヤリスWRCのセットアップに自信を持っています。明日のステージはサーキットのようにとてもスムーズで良い路面なので、それが我々にとって有利に働くことを期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    シェイクダウンではすべてが上手く機能し、ラリーの事前テストを終えた後と同じように、とても良いフィーリングが感じられました。このラリーでもっとも重要なのは、スタート直後から自信を持って走ることです。クルマは路面にマッチしていますし、セットアップも合っていると思います。今回は多くの新しいステージが加わりましたが、レッキも上手く行ったのではないでしょうか。ラリーのオーガナイザーは頑張って毎年新しい道を見つけてくるので、挑戦し甲斐があります。明日の競技開始が、今からとても楽しみです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    シェイクダウン最初の走行では、あまり良いフィーリングが得られませんでした。タイヤが冷えている状態で、足まわりのセットアップが硬過ぎたようでした。そこで2回目は軟らかいセットアップに変えて走ったところ、フィーリングは一気に良くなりました。3回目の走行では少し変更を加えましたが、いくつか小さなミスをしてしまいました。それでもトップ5に入りましたし、トップとタイム差があまりつかなかったので、全体的には良かったと思います。重要なのは、明日の最初のステージから自信と良いフィーリングを持って走ることです。もし、少しでもちゅうちょしたら、大きくタイムを失うでしょう。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    シェイクダウンでは楽しく走ることができました。しかし、シェイクダウンのコースは距離が短く、それほど重要だとは思いません。実際にラリー本番で走るステージはもっと距離が長くて難しいからです。それでも、走りのリズムは重要ですし、今朝は気持ちよく走れました。このラリーは、ただ全開で走り続ければ良いわけではありません。ロングステージではいかにタイヤを労るかも考えなくてはならず、1本のステージだけでなく、連続する数本のステージの最後までタイヤのグリップ性能を保ち続ける必要があります。とはいえ、フィーリングはとても良いので、良い週末になることを期待しています。

    <注目のステージ:SS2/5 ヴァリンコ 全長25.94km>
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    デイ1最長となるヴァリンコは、2015年以来久々に走るステージです。スタート地点となる村の中の道はかつてとてもバンピーでしたが、現在は再舗装されています。幅の狭い道からスタートした後は、ワイドで非常にハイスピードな道が20km程度続きます。その後、多くの先が見えないコーナーが連続して現れます。ストレートがまったくない難しい区間が1km程度続き、最後はワイドな上り坂を走りフィニッシュを迎えます。

  • トヨタ、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに向け本格始動

    トヨタ、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに向け本格始動

    TOYOTA GAZOO Racingは、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された本年のVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)初戦にLEXUS LCで出場、総合25位で完走した。LCの実戦テストも兼ねた参戦で、6月に開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースに向け、順調なスタートを切ることができた。

    ニュル24時間レースは、TOYOTA GAZOO Racingが目指す「もっといいクルマづくり」に向けた活動の原点であり、初参戦から13年目を迎える今年も、ニュルへの挑戦を通じて人とクルマを鍛え、市販車開発につながる活動を追求していく。

    今年の初戦となるVLN1には157台が出場。TOYOTA GAZOO RacingのLCは、6月の24時間レースに向け着実にクルマの熟成を進めるべく、開発ドライバーを務める蒲生尚弥にTOYOTA GAZOO Racingチームの先輩格である石浦宏明、大嶋和也の両選手が加わり、計3選手がステアリングを握った。

    レースは早朝から発生した霧の影響でスタートが大幅に遅延。レース時間も当初予定の4時間から2時間45分に短縮され、現地時間の23日午後3時過ぎ、蒲生尚弥のドライブでスタートした。

    「昨年より、乗りやすくする方向でクルマをつくってきた」と蒲生尚弥と語る。

    シーズン初戦とあって車両トラブルやクラッシュが相次ぎ、コースのあちこちで速度規制が設定されるなど難しいコンディションの中、LCは昨年のベストラップタイムを上回りながら周回を重ねる。ゴールまで残り40分を切ったところで、最終ドライバーの石浦宏明に交代すると、タイヤが冷えた中でも8分40秒台のラップタイムを刻みながら走り切り、午後6時5分のチェッカーを迎えた。

    3年ぶりの走行となった大嶋和也は、12周目にチーム最速となる8分29秒台を記録。「走り出したら体がコースを覚えていて、楽しく走ることができた。クルマはよく曲がるほうが速いが、24時間レースを考えるとアクセルを安心して踏める方がいいので、そういう(クルマづくりの)アドバイスをしていきたい」と語った。石浦宏明も「国内からずっとテストをし、24時間に向けて良いフィードバックができたと思う」と述べ、クルマの熟成に期待を寄せている。

    昨年のニュル24時間レースでは、パワートレーンやブレーキ、電気系統など、本戦までのテストで発生しなかったトラブルに悩まされたLCだが、チーフメカニックを務める関谷利之(凄腕技能養成部)は「トラブルを出さないことはもちろん、性能アップにも力を入れてきた。大量のデータが取れたので良い初戦だった」と語り、今年のマシンの仕上がりに手応えを感じていた。

    TOYOTA GAZOO RacingのLCは今後、4月27日のVLN第3戦への参加を予定しており、5月19日に行われる予選を経て、6月22~23日のニュル24時間レースを迎える予定となっている。

  • トヨタ 新型スープラがラインオフ

    トヨタ 新型スープラがラインオフ

    トヨタの新型スープラが、3月初旬にオーストリアのマグナ・シュタイヤー グラーツ工場(Magna Steyr Graz Plant)でラインオフした。

    新型スープラの量産第一号車の車両識別番号(VINナンバー)は「20201」(スープラのモデルイヤー「2020」と、量産第一号車を示す「1」)で、エンジンカバーに豊田章男社長の直筆サインが入った特別なモデルとなる。

    エクステリアはマットグレーの外装色に赤いドアミラーカバー、ツヤ消しブラックのホイールを採用。インテリアは赤革シートで、ダッシュボードにカーボン装飾を施している。

    新型スープラの量産第一号車は、世界最大級の名車オークションである第48回バレットジャクソン・オークション(スコットデール、アリゾナ州)に出品され、1月19日に210万ドル(約2億3,000万円)で落札された。収益金は全額、アメリカ心臓協会などに寄付される予定となっている。

    スープラのラインオフに向けては、トヨタの技術者が幾度もグラーツ工場に赴き、生産現場のメンバーとともに品質の確認を実施してきた。

    なお、スープラの日本での販売は今春を予定しているが、すでに想定をはるかに上回る予約が入っている。

    スープラの開発責任者、多田哲哉チーフ・エンジニア
    この日を迎えることができ、関係者のみなさまに心より感謝申し上げます。パートナーシップには様々な形があります。BMWとの協業での取り組みは両社にとって新しい経験でしたが、みなさんの熱意と強い志によって成果を形にすることができました。おかげさまでスープラは、非常にエキサイティングなクルマになったと自負しております。

    スープラのデザイン責任者、中村暢夫 プロジェクト・チーフ・デザイナー
    スープラがラインオフしたことをとても嬉しく思います。様々なチャレンジがありましたが、皆がスポーツカーへの熱い想いを共有し、「乗って愉しく、カッコいいスポーツカーを!」と、一体感をもってデザインに全力を傾けました。スープラは、そのような想いやこだわりが詰め込まれたクルマです。古くからのファン含め、世界中のスープラファンに楽しんでいただけると信じています。

    マグナ・シュタイヤーについて
    1950年代にカナダで創業した自動車部品大手マグナ・インターナショナルの子会社として2001年に設立。自動車メーカーから開発・組み立てを委託している。2001年、BMWグループと生産委託に関する契約を締結。2019年の売り上げは、402億ドル~424億ドルを見通す。

  • WRC | トヨタ 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)プレビュー

    WRC | トヨタ 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、3月28日(木)から31日(日)にかけてフランスのコルシカ島で開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    ツール・ド・コルスは、地中海に浮かぶフランスのコルシカ島を舞台とする、ターマック(舗装路)ラリー。その歴史は長く、初開催は1956年。WRCに関しては、創設初年度の1973年からシリーズの1戦に組み込まれた。WRCフランス戦は一時期本土のアルザス地方で開催されていたが、2015年コルシカ島に回帰し現在に至っている。コルシカ島内には険しい山岳地帯が多く、その山岳地帯や海岸線沿いの曲がりくねった舗装路が、大会期間中はSS(スペシャルステージ)として使用される。非常に多くのコーナーがあることから「1万コーナーのラリー」とも呼ばれており、道幅が狭い、ツイスティなコーナーが延々と続く。また、道路脇には岩壁や断崖絶壁が迫りエスケープゾーンが少ないため、僅かなドライビングミスが大きなアクシデントに繋がる、ハイリスクなラリーとしても知られている。

    2019年大会のルートは昨年と大きく変わり、SSに関しては全体の75%が新しくなった。ラリーの中心となるサービスパークは変わらず島東北部のバスティアに置かれるが、28日(木)のセレモニアルスタートは島南部のポルト・ヴェッキオで行なわれ、競技初日となる29日(金)のデイ1はポルト・ヴェッキオの周辺で行なわれる。デイ1は3本のステージを各2回走行するが、日中のフルサービスは設定されていないため、クルマに大きなダメージを負うことは許されない。30日(土)のデイ2は、バスティアを中心に島の東北部で3本のステージを各2回走行。ラリー最終日となる31日(日)のデイ3は、島西北部カルヴィの周辺で2本のステージが行なわれ、最終のSS14はトップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。SSの数は3日間で14本とあまり多くないが、距離が長いSSが多いため合計距離は347.51kmに達し、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,194.06kmとなる。

    第3戦ラリー・メキシコではタナック/ヤルヴェオヤ組が総合2位でフィニッシュし、ドライバー、コ・ドライバー、マニュファクチャラーの3選手権でランキング首位の座を守った。WRCの規則によりドライバー選手権トップのタナックは、競技初日デイ1のSSを1番手でスタートすることになる。グラベル(未舗装路)ラリーにおいて1番手スタートは滑りやすい路面を走行するため一般的に不利だが、ターマックラリーではむしろ有利な条件となることが多く、タナックにとってデイ1は特に重要な1日となる。ラトバラは2015年にこのラリーで優勝しており、ミークも上位入賞経験があるため、全員に大きなチャンスがある。チームにとって参戦3年目となる今年は、ツール・ド・コルス初優勝を目標に掲げ、一丸となって戦いに臨む。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    昨年は全SSの半分でベストタイムを記録するなど強さを発揮しましたので、今年は前向きな気持ちでコルシカ島に向かうことができます。かつて、私はこのラリーに選手として何度も出場したので、本当に難しいラリーであると知っています。しかし、我々のドライバーは、これまで全員がツール・ド・コルスで速さを示してきました。非常に多くのコーナーと、本当に長いステージによって構成されるこのラリーは、100%の自信を持って走らなければ大きくタイムを失います。だからこそ、正しいセットアップがとても重要なのです。特に今年は、金曜日デイ1のステージを日中のフルサービスなしで走らなければならず、途中で大きくセットアップを変えることができないため、なおさらです。ただし、チームとしては可能な限りの準備をしましたので、今回もまた良い週末になるのではないかと期待しています。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    ツール・ド・コルスのスタートを待ち切れません。ドライバー選手権のリーダーとして、私は1番手の出走順で初日のステージに臨みます。汚れる前のクリーンな路面を走ることができるので、ターマックラリーでの1番手スタートは有利だと思います。過去、ツール・ド・コルスは自分がもっとも苦手にしていたラリーでした。しかし、初めてヤリスWRCで出場した昨年はとても良いペースで走ることができました。今やヤリスWRCはターマックラリーでも本当に強力だと思いますので、我々はきっと高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。ライバル達も非常に速いとは思いますが、開幕戦から続くポジティブな流れを保ち、今回もできるだけ多くのポイントを獲得したいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    コルシカは、私がいつも楽しみにしているラリーです。舗装路面は例年とてもコンディションが良く、摩擦力が強いため高いグリップ力が得られます。また、島自体も美しく、とても気に入っています。今年はルートが変更されましたが、そのうちいくつかのステージは2015年に私が優勝した時に使われたものなので、良い思い出がありますし、私にとっては歓迎すべき変化です。今週の前半に事前テストを行ない、200kmを走りました。今回のラリーのためだけでなく、将来に向けた開発も行なうなど多くのことを試しました。開幕戦ラリー・モンテカルロではアンダーステアに苦しんだので、その解決に努め、コーナーのターンインとブレーキングについて改善を進めた結果、クルマにより大きな自信を持てるようになりました。テストを終え家で数日間リラックスしたので、月曜日のレッキ開始に向けて準備は整っています。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    ここ数年、コルシカ島では常に速さがあり、良い戦いができています。毎回大きなチャレンジが求められるラリーですが、特に今年はルートの75%が完全に新しくなったので、なおさらです。新しいステージが多いため、レッキで良いペースノートを作ることがとても重要になるでしょう。開幕戦ラリー・モンテカルロの舗装路でヤリスWRCは良いフィーリングでしたが、自分ではとても上手く走れたと思う最終のパワーステージを除けば、ツール・ド・コルスとは大きく異なるタイプのラリーでした。先週日曜日の事前テストは、たった1日でしかも1本のコースだけという限られた中で多くを学ばなければなりませんでしたが、とても上手く行きました。セットアップの方向性は明確になったので、ラリー本番がとても楽しみです。

  • トヨタ、eモータースポーツへ本格参入。グランツーリスモと提携

    トヨタ、eモータースポーツへ本格参入。グランツーリスモと提携

    TOYOTA GAZOO Racingは、PlayStation4用ソフトウェア『グランツーリスモSPORT』での「GR Supra GT Cup」の開催を決定。このレースは、グランツーリスモシリーズ初のグローバルワンメークレースで本年4月から開催される。

    さらに、トヨタはグランツーリスモシリーズのFIA(国際自動車連盟)公認のオンライン選手権「FIA GT チャンピオンシップ」でのオフィシャルパートナーとなり、eモータースポーツに本格参入する。

    トヨタは「本年から新たにeモータースポーツをTGRのモータースポーツ活動の柱の一つとすることで、モータースポーツやスポーツカーが、より身近に、世代を超えて世界中で楽しんでいただけるものになるよう、積極的に盛り上げて参ります。また将来的には、eモータースポーツを通じて得られる様々な知見を、我々の“もっといいクルマづくり”に繋げていきたいと考えております」と語った。

    GR Supra GT Cup開催概要

    レース名称 GR Supra GT Cup
    開催期間 2019年4月~10月
    開催場所 予選オンラインでグローバルに実施
    決勝10月東京モーターショー会場にてリアルイベントを開催
    ラウンド 予選13ラウンド(予定)
    決勝1試合
    参加条件 PS4RおよびPS4R用ソフトウェア『グランツーリスモSPORT』の所有者(年齢6歳以上)
    エントリー方法 TGR公式HP内「GR Supra GT Cup」特設サイトにて4月上旬頃公開予定
    URLhttps://toyotagazooracing.com/jp/e-motorsports/

    また、「GR Supra GT Cup」の開催に伴い3月16日(土)フランス・パリで、株式会社ポリフォニー・デジタルの山内社長とGR Supra開発責任者の多田によるトークセッションが、『グランツーリスモSPORT』ワールドシリーズ開幕イベント「FIA GT チャンピオンシップ ワールドツアー1」にて実施され、イベントの模様はYouTubeグランツーリスモ公式チャンネル「GRAN TURISMO TV」にてライブ中継された。

  • WEC | トヨタ 第6戦 セブリング1000マイル 決勝レポート

    WEC | トヨタ 第6戦 セブリング1000マイル 決勝レポート

    FIA 世界耐久選手権(WEC)2018-2019年スーパーシーズン第6戦 セブリング1000マイルレースの決勝レースが3月15日(金)に行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDがシーズン5度目となる1-2フィニッシュを果たした。

    中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの3名が駆るTS050 HYBRID 8号車が、フロリダの熱狂的なモータースポーツファンの見守る中、8時間で終わることとなったレースのチェッカーフラッグを先頭で受けた。今シーズンの3勝目を挙げると共に、ドライバーズタイトル争いでのリードを15点へと拡げた。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車はレース中盤、接触による修復を強いられたが、8号車に続く2位でフィニッシュ。チームに取っては今シーズン5度目となる1-2フィニッシュを達成しまた。小林可夢偉はレース中、1分41秒800の最速ラップタイムをマークし、前日、フェルナンド・アロンソが予選でマークしたコースレコードに続き、新たにセブリングでの歴史に名を残すこととなった。

    チームに取って初めてとなるセブリングでのレースは、強い日差しと、28度というやや暑い気温の下で開始された。ポールポジションの8号車はブエミがステアリングを握り、序盤からレースをリード。これを2番手につけたロペスの7号車が追い、プレッシャーをかけ続けた。

    その展開のまま2時間を迎えようかというあたりで降雨があり、SMPの17号車が激しくクラッシュ。フルコースイエローに続き、破損したタイヤバリアの修復のために、セーフティカーが導入された。これで一旦レースは仕切り直しとなったが、15分ほどのセーフティカーランを経ての再開後は、7号車の小林が8号車のアロンソを僅差で追う展開に。

    近郊で強い雨が降り始めたが、雨雲はコースを避けて路面はドライのまま。暗くなっていく中でもTS050 HYBRID同士によるバトルが続いた。レースが半分の距離を過ぎたとき、8号車の中嶋は数秒差で7号車のコンウェイを抑えての走行。3位のレベリオンには3周差がついていた。

    しかし、4時間半を過ぎたところで、ロペスの駆る7号車がGTクラスの車両と軽く接触。この影響で7号車はエンジンカバー及び車両後部のボディパーツ交換を強いられ、4分間のタイムロス。7号車は首位の8号車から1周遅れとなり、2台のTS050 HYBRIDの首位争いはここで終わることとなった。

    これにより8号車は充分なマージンを持っての首位走行に。ブエミは難しいことで有名なセブリングのコース上での混雑を、大きなリスクを負うことなくかわしながら首位をキープ。7号車も諦めることなくハイペースでの周回を重ね、3位以下との差を更に広げていった。

    終盤の3時間、2台のTS050 HYBRIDは、ドライバーにも車両にも厳しいセブリングのコースで高い信頼性を示し、ノートラブルで周回を重ねていった。しかし、レースが残り30分ほどとなったところで、コース上では雨が降り始め、最後の試練が待っていた。

    チェッカーまであと僅かというところで、雨脚は強さを増していき、2台のTS050 HYBRIDは残り20分あたりで同時にピットインし、ウェットタイヤへと交換。しかし、コンディションは更に悪化し、チームは再度のピットインを決断。最後まで着実に走り切るべく、共にエクストリームウェットタイヤへと交換しコースへ復帰した。

    残り12分というところで、LMP2クラスの車両がクラッシュを喫し、セーフティカーが導入。その後も雨脚は弱まることなく、セーフティカー先導のまま、最後のステアリングを託された8号車の中嶋がトップでチェッカー。7号車のコンウェイがこれに続き、TOYOTA GAZOO Racingは1-2フィニッシュでセブリングのレースを制した。

    2018年から2019年にかけて戦われているWECのスーパーシーズンは残り2戦となった。TOYOTA GAZOO Racingはチームポイントにおいて2位に53点差で5月4日(土)に決勝が行われるスパ・フランコルシャン6時間レースへ挑む。チームはこのレースで、最終戦を待たずしてのチーム選手権タイトル獲得を狙う。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    決勝: 2位、 252周、ピットストップ 13回、スターティンググリッド:2番手、最速ラップ(1分41秒800)

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    決勝: 1位、 253周、ピットストップ 13回、スターティンググリッド:1番手、最速ラップ(1分42秒360)

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    TOYOTA GAZOO Racing、そしてTS050 HYBRIDが初開催のセブリング1000マイルレースで優勝出来て大変うれしいです。初めてのセブリングは挑戦し甲斐のサーキットでしたが、全てのチームメンバーがこの地でのレースに適応し、懸命に努力をしてきたことが報われました。最高の結果を成し遂げたチームと共に、このフロリダに集まってくれた多くの情熱的な耐久レースファンの皆様に感謝します。また明日も当地で米国の12時間耐久レースが行われます。ワクワクするレースになるでしょうから、ファンの皆様にはそちらも楽しんで頂ければと思います。

    小林可夢偉(7号車):
    8号車は勝利に値する素晴らしい走りでした。我々も懸命に首位を争いましたが、接触でその権利を失ってしまいました。後半戦、逆転が難しいことは分かっていましたが、最後までプッシュを続けました。諦めないことが肝心です。チームとしては、1-2フィニッシュを果たせたことは最高の結果です。これはチームクルー皆の努力によるもので、本当に感謝しています。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    また1-2フィニッシュを達成できたことはチームに取って良い結果です。我々はレースを通してプッシュを続け、前半戦では良い首位争いが出来ました。その中では何度も接触ぎりぎりでの走りを強いられました。最後は非常に難しいコンディションになり、特にコンクリート舗装の場所では、まるで氷の上を走っているかのようでした。今日の結果はちょっと残念ですが、まだスパとルマンが残っているので、プッシュを続けます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    8号車に祝福を送ります。7号車のチームメイトの走りも素晴らしかったです。私自身は、コース上の混雑に苦しみ、とても厳しいレースになってしまいました。首位を走るセブ(セバスチャン・ブエミ:8号車)を捕まえようとアタックしましたが、GTカーの動きを読み誤りました。不運でしたが、レースで戦っていればこういうことはたまに起こりえます。幸いにも車両のダメージはそれほど大きくなく、2位でレースを完走することが出来ました。この厳しいレースを2位でフィニッシュ出来たことに満足しています。

    中嶋一貴(8号車):
    大変なレースだっただけに、セブリングで勝つことが出来て最高です。外部からは簡単なレースに見えたかも知れませんが、私は最初の担当走行時からコース上の混雑に苦しめられました。最後に再びステアリングを握ったとき、やるべきことは分かっていました。リスクを負うことなく、着実に最後まで走り切るということです。ドライコンディションでのTS050 HYBRIDには満足していましたが、終盤、雨が降ってきてからは大変でした。視界が悪く、路面グリップも信じられないほど低下しました。それだけに、無事にチェッカーフラッグを受けられて本当に良かったです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    長く待ち望んだ表彰台の真ん中に再び上がることが出来て本当に嬉しいです。コースの混雑を処理するのが本当に難しいレースでした。私の最初の担当走行時は、追ってくるホセがとても速く、首位をキープするためにプッシュしなくてはなりませんでした。彼らとの差を広げたかったのですが、彼らが接触を喫するまでは10秒以内の僅差での争いでした。私はリスクを最小限に抑えて、冷静な走行に努めました。7号車が接触を喫したあと我々は楽になり、最後まで問題なく走り切ることが出来ました。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    我々にとって良い一日となりました。この非常に難しいサーキットでのレースへ向け、我々は多くのテストをこなし、準備をしてきました。好感触でレースウィークを迎え、特にポールポジションを獲得出来たことで、力強いレースが出来るという自信もありました。我々はリスクを最小限に抑えながらレースをリードし続けました。最後の降雨はとても心配でしたが、一貴があの難コンディションの中で素晴らしい仕事をしてくれて、セブリングという、耐久レースにとって伝統のコースで勝利を挙げることが出来ました。

    WEC 第6戦 セブリング1000マイル 決勝結果(LMP1クラス:完走)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    253 1:42.360
    2 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    252 1:41.800
    3 11 ミカエル・アレシン
    ヴィタリー・ペトロフ
    ブレンドン・ハートレー
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    242 1:44.929
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    237 1:44.077