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  • WEC | セブリング 予選:アロンソがコースレコード更新でPP獲得

    WEC | セブリング 予選:アロンソがコースレコード更新でPP獲得

    FIA世界耐久選手権(WEC)2018-2019年スーパーシーズンの第6戦セブリング1000マイルレースの予選が現地時間3月14日(木)深夜に行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDが1・2番手タイムで最前列グリッドを独占した。

    TOYOTA GAZOO Racingは今大会も予選でトップ2を独占する速さを見せた。現在ポイントリーダーの中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの3名が駆るTS050 HYBRID 8号車は2人の平均タイム1分40秒318でポールポジションを獲得した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車は2人の平均タイムで8号車に0秒485差の2番手で、TOYOTA GAZOO Racingは決勝レースを最前列から2台が並んでスタートすることとなった。

    最初のアタックを担当したフェルナンド・アロンソは、1分40秒124というタイムを叩き出し、セブリング・インターナショナル・レースウェイにおける予選での公式コースレコードを更新。アウディが2013年に記録したこれまでの記録を3秒762上回って見せた。明日15日(金)に行われる決勝レースでは、1950年代からトップクラスの耐久レースが行われてきたセブリングの現行レイアウトにおける、レース中のラップレコード更新にも期待がかかる。

    予選は現地時間の午後10時過ぎに開始された。壁が迫り、縁石も難しく、コース上の混雑も激しいことで有名な1周6.019kmのコースで、ドライバーにとってはコース上の空間を見出すだけでなく、暗いという更なるチャレンジが加わる中でのアタックとなった。

    3回の公式練習中2回にわたってトップタイムをマークした7号車だったが、予選では2番手に甘んじることとなった。最初に担当したコンウェイはアタックラップで充分なタイムをマークすることが出来なかった。代わって7号車に乗り込んだロペスは、1周目はコース上の混雑に阻まれ、2周目のアタックではミスによりコースオフしたため、時間ぎりぎりとなった最後のアタックを慎重に決め2位を確保した。

    8号車は大きな問題無くセッションをこなし、最初のアタックで最速タイムをマークしたアロンソは、セブリングの公式記録にその名を残すこととなった。続いてステアリングを握った中嶋一貴も、コース内での空間を上手く見出し、2人の平均タイムで8号車はポールポジションを獲得した。

    TOYOTA GAZOO Racingは最前列グリッドから1000マイル(約1600km)の長いレースに臨み、今季5度目となる1-2フィニッシュを達成して、現在29点差をつけている選手権でのリード拡大を目指す。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習3回目 : 1番手 (1分41秒448) – 27周
    公式予選 : 2番手 (平均1分40秒803)

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    公式練習3回目 : 2番手 (1分42秒101) – 29周
    公式予選 : 1番手 (平均1分40秒318)

    マイク・コンウェイ(7号車):
    私にとっては難しい夜となってしまいました。アタックした2ラップ共にハードにプッシュしましたが、最終的にどちらもあまり良いタイムではありませんでした。しかし、明日の決勝レースは長いですし、2番手というのは決して悪いスタート位置ではありません。自分たちのレースを、正しい戦略で戦う必要があります。明日は良い結果で終えられることを願っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    チームがライバルと充分な差を持って予選1-2を獲得出来たことは喜ばしいです。我々のTS050 HYBRIDはとても頼もしく感じられます。我々はこの週末、ここまで良いペースでの走りを見せてきましたが、予選のたった1ラップだけがそうはいきませんでした。私はかなり良いタイムを出す必要があることを分かっており、アタックしました。最初のアタックラップではほかの車両にブロックされる形となり、2周目は攻めすぎてワイドに行き過ぎてしまいました。最終的にポールポジションには届きませんでしたが、決勝レースは楽しみです。

    中嶋一貴(8号車):
    フェルナンドの素晴らしいアタックラップのおかげで、私は良いタイムを出すことだけを考えれば良く、プレッシャーが軽減されました。夜間走行はいつでも非常に難しいものですが、結果には満足しています。ポールポジションからスタートできるのは嬉しいですが、決勝レースは長い戦いであり、トラブル無く最後まで走り切るということ自体が常にチャレンジだということは分かっています。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    セブリングでの新たな予選コースレコードをマーク出来、とても嬉しいです。軽めの燃料と新品タイヤでのアタックラップは良い感触でしたし、とても楽しめました。このコースを夜走るのは、コース上の目標が見にくくなるため非常に困難な挑戦ですが、良いアタックが出来ました。1分39秒台も可能だと思っていましたが、僅かコンマ数秒及びませんでした。

    WEC 第6戦 セブリング1000マイル 公式練習3回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 平均タイム
    1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:40.318
    2 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:40.803
    3 3 ナタナエル・ベルトン
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:42.863
    4 17 ステファン・サラザン
    イゴール・オルトツェフ
    セルゲイ・シロトキン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    1:42.942
    5 11 ミカエル・アレシン
    ヴィタリー・ペトロフ
    ブレンドン・ハートレー
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    1:43.005
    6 1 ニール・ジャニ
    マティアス・ベシェ
    ブルーノ・セナ
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:43.015
    7 10 ヘンリク・ヘドマン
    ベン・ハンリー
    レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ
    ドラゴンスピード/
    BRエンジニアリングBR1・ギブソン
    1:44.288
  • WEC | トヨタ 第6戦 セブリング1000マイルレース 公式練習レポート

    WEC | トヨタ 第6戦 セブリング1000マイルレース 公式練習レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)2018-2019年スーパーシーズンの第6戦となるセブリング1000マイルレースが3月13日(水)、最初の公式練習セッションで幕を開け、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDが今大会初挑戦となるコースで順調に周回を重ねた。

    チームはここセブリング・インターナショナル・レースウェイで先月の3日間のプライベートテスト、そして先週末の土・日にも行われたWECの合同テストでも走行を重ね、コースについて学んできた。だが、本日行われた2回の90分間にわたる練習走行が本イベントの公式な走行開始となる。

    イベント初日から数多く集まった観客の前で、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの駆るTS050 HYBRID 7号車が公式練習2回目のセッションで最速となる1分41秒730をマーク。中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの8号車は0.532秒差の2番手につけた。

    フロリダの空は晴れて暑く、先週末のテスト時と同じような気候だったにもかかわらず、WECの公式練習1回目前に6時間半にわたって行われた併催レースのテスト走行により、コース上のラバーや埃など、路面状況は大きく変わっていた。

    コース上に吹く強い風と、路面コンディションの変化の影響もあり、2台共に先週末のテスト時よりもラップタイムは僅かに遅れることとなったが、チームは決勝レースのコンディションを見据えてセットアップの微調整を続けた。

    公式練習2回目は薄暮の中で開始され、徐々にコースが闇に包まれていく中、同様のコンディションで走ることとなる予選、そして決勝レースへ向けての準備が進められた。このセッションでもチームは順調に周回を重ね、2台のトータルで181周、1,089kmを走破した。

    ロペスがマークしたこの日の最速タイムは、これまでの予選最速記録を上回っており、明日木曜日の予選でもこれが再現できれば、トヨタはセブリングの公式記録に名を残すことになる。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    公式練習1回目 : 2番手 (1分42秒506), 47周
    公式練習2回目 : 1番手 (1分41秒730), 45周

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    公式練習1回目 : 1番手 (1分41秒957), 41周
    公式練習2回目 : 2番手 (1分42秒262), 48周

    小林可夢偉(7号車):
    事前テストで良い準備が出来たので、今日の練習走行は上手く進みました。今日は早い時間に別カテゴリーの車両が走ったために、テスト時とは異なる路面コンディションに直面することとなり、それにあわせる必要がありました。良いスタートを切ることが出来ましたが、更なるパフォーマンス追求のために努力を続ける必要があります。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    満足行く一日でした。コースコンディションの変化に合わせていく作業を行いましたが、ナイトセッションで良いところを見出せたと思います。感触は良いですが、コース上の混雑によりクリアラップが取れませんでした。とはいえ、それも全て決勝レースへ向けた学習の一環です。ここはコース幅が狭く、タイヤをコース外に落としてしまうと多くの土埃が舞うので、特に夜は大変です。オンボードカメラの映像は見ごたえのあるものになるでしょう。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    良い一日でした。コースに慣れていくに従い快適に感じました。ですがコース上が混雑しており、路面も汚れていたので、クリーンなアタックするのはほぼ不可能でした。数週間前と比較すると、コースコンディションは大きく変化しています。車を良い感触に仕上げ、決勝レースへ向けた準備をすることが最も重要です。

    中嶋一貴(8号車):
    風向きの変化やその他の要素により先週末のテストの時とは全くコンディションが変わってしまい、なかなか難しい一日でした。とはいえ、2回の練習走行セッションを共にトラブルなくこなせたという点では悪くありません。最も重要なのはナイトセッションです。ここの夜間走行は、どれだけ走っても充分ということはなさそうですが、予選、決勝へ向けて経験を積むことは出来ました。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日は多くの走行を行いました。先週末のテストを欠席したため、とにかく周回を重ねることが目標だったのですが、問題なくこなせて良かったです。コース上に車両が多く、先月のテストとは全く違う状況です。また、ここでの夜間走行は非常に暗く難しいので、その経験は大変重要です。今日得られたデータを解析し、セットアップでの改良が進むことを願っています。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    非常に多くの車両が走っており、テスト時よりも間違いなくコース上が混雑していました。またコースコンディションも変わっており、セットアップの微調整作業を続けました。トラブル無く一日を終えられたという点では満足しています。明日、本格的な勝負が始まるのが楽しみです。

  • WEC | トヨタ 第6戦 セブリング1000マイルレース プレビュー

    WEC | トヨタ 第6戦 セブリング1000マイルレース プレビュー

    長い冬のオフシーズンも終わり、TOYOTA GAZOO RacingはFIA世界耐久選手権(WEC)2018-2019年スーパーシーズンの第6戦としてシリーズに加わったセブリング1000マイルレースに挑むべく、米国フロリダ州へと向かいます。

    トヨタは11月のWEC第5戦 上海6時間レースでシーズン4度目の1-2フィニッシュを果たし、ドライバーズ、チームの両方でタイトル争いをリードして冬のオフシーズンに入った。

    そして、4か月にわたる準備期間を経たチームは、このポイント差を更に広げるべく、通常の6時間レースよりも長い第6戦セブリングでの1000マイル(約1600km)レースに挑む。

    TS050 HYBRID 7号車を駆る3名のドライバーのうち、小林可夢偉のみがセブリング初走行。マイク・コンウェイとホセ・マリア・ロペスはこの地でのレース経験を持っている。中でもコンウェイは2017年と2018年、伝統のIMSAセブリング12時間レースで総合3位に入り、表彰台を獲得している。

    WECドライバーズタイトル争いをリードするTS050 HYBRID 8号車では、中嶋一貴とフェルナンド・アロンソが初めてのチャレンジ。セバスチャン・ブエミは唯一セブリングでレースを戦っている。ブエミは2017年にIMSAセブリング12時間レースに出場し、総合ポールポジションを獲得したが、惜しくもレース完走は叶わなかった。ブエミは今大会、その雪辱も目指すこととなる。

    全てのチームとドライバーは、特徴的な17のコーナーを持つ全長6.019kmのセブリング・インターナショナル・スピードウェイで初めて行われるレースへ向け、2月初めに3日間のテストを行った。この3日間のテストでは、夜間の耐久走行も行われ、荒れた路面で知られるコースでチームは合計4000km以上を走破した。

    第2次大戦中の米軍航空基地跡に造られたセブリング・インターナショナル・スピードウェイでは、1952年という昔から12時間耐久レースが行われている。この伝統のコースでトヨタは1992年と1993年に、ファン・マニュエル・ファンジオ2世とアンディ・ウォレスのドライブするイーグル・マーク2と共に2年連続の勝利を挙げ、IMSA GT選手権でのタイトルを獲得した。

    今大会は、伝統のIMSAセブリング12時間レースとの併催イベントとして実施される。WECの決勝レースは15日(金)に1000マイル(約1600km)レースとして現地時間の午後4時にスタートが切られ、深夜にチェッカーを迎えることになる。併催レースのIMSAセブリング12時間レースは、翌日16日(土)の午前中にスタートする。

    このようにタイムスケジュールが独特というだけでなく、このセブリングラウンドでは、チームは通常と異なるピットレーンにも対応する必要がある。アメリカの多くのサーキットで採用されているコンセプトは、これまでのWEC開催地で使用されているサーキットのピットとは異なり、ガレージエリアとピットレーンが低い壁で分けられている。このピットレーンへの対応策として、チームはドイツ・ケルンに同サイズの模型を作成し、メカニックが練習をこなしてきた。

    セブリングでのレースへ向けた最後の準備は、今週末に待っています。明日9日(土)と10日(日)の2日間、セブリングでWECの公式テストが全チームを対象に行われる。そして、正式なレースウィークとしての練習走行は、13日(水)に開始される。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
    2018-2019年WECスーパーシーズンもいよいよ終盤戦に入ります。我々は、ワールドチャンピオン獲得とル・マン連覇を最大の目標として掲げ、このセブリングを含め、残り3つの重要なレースに臨みます。セブリングでのレースは初めてですので、チームとドライバーにとって挑戦し甲斐のあるものとなるでしょう。セブリング特有の雰囲気について色々と聞き及んでいますので、私自身もこのレースを心待ちにしています。そしてアメリカのファンの皆様にワクワクするレースをお届けできるよう頑張ります。

    小林可夢偉(7号車)
    今年、デイトナ24時間レースに参戦したことで、アメリカでのレースに更に親しみが持てましたし、セブリングでもまたきっと楽しいレースが出来ると思っています。先月のテストで経験した、昔ながらのコースの特徴は興味深いものでした。路面舗装が荒れていて凸凹が激しく、コース脇には壁が迫っています。ドライバーにとってはとても難しく、ミスの許されないコースですが、私は楽しむことが出来ました。ただ、このようなコースでコース上の混雑をかわしていくのは大変だと思いますし、それだけにチャレンジングなレースになるでしょう。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    セブリングに向かうにあたって、気分は最高潮に高まっています。現在2連勝中である我々7号車の好調な勢いをキープし、更なる好成績、更なる勝利を目指します。セブリングはチームにとって未知のコースなので、新たな挑戦となるでしょう。私自身はIMSAのレースやインディカーのテストで走ったのでコースをよく知っています。この私の経験がチームの助けになることを願っています。セブリングに再び戻れることを楽しみにしていますし、良い結果でレースを終えられれば最高です。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    セブリングには良い思い出があります。私にとって初めての耐久レースは、GTカーで出場した2007年のセブリング12時間レースでした。その後は、先月のチームのテストまで走る機会はありませんでしたが、私の知見が、少しでも我々のTS050 HYBRIDをこのコースに順応させる手助けになればと思っています。このコースは本当にすごいです。コーナーのランオフエリアは狭いのに、平均速度は高く、路面は荒れています。全ての周回が楽しめますし、あのコースでまたレースをするのが本当に待ち遠しいです。

    中嶋一貴(8号車)
    WECカレンダーの1戦として発表されたときから、セブリングでのレースを楽しみにしてきました。セブリングは初めてなのですが、行く前からコースやアメリカのファンについて色々と聞いていました。数週間前に行ったテストは参考になりましたし、現在更にコースへ合わせるための準備をしていますが、セットアップについては既に良い感触を得ています。前戦のWEC上海からも既に時が経っていますが、我々8号車は昨年のル・マン以来表彰台の中央に立っていません。それだけに、今度こそは表彰台の中央に立つという強い決意とともにレースに臨みます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    先月のセブリングテストはとても上手く行きましたし、私自身もとてもコースを楽しみました。セブリングをTS050 HYBRIDで走ったのはその時が初めてだったのですが、とても貴重な体験でした。コースレイアウトは本当に楽しいです。特に夜間走行では、コースに設置された照明設備が十分でないので非常にチャレンジングです。私はセブリングで以前IMSAのレースを戦ったことがありますが、クールなイベントでした。今回も良いレースが出来ることを期待しています。通常のWECイベントよりもレースが長いのでその点でも挑戦だとは思いますが、力強くレースを戦って、勝利を争えることを願っています。

    フェルナンド・アロンソ(8号車)
    デイトナ24時間レースはとても素晴らしい体験でした。あのような伝統のレースで勝つことが出来たのは本当に栄誉なことですし、今回のセブリングでもその再現が出来ればと思っています。モータースポーツに関してとても熱狂的なアメリカのファンに囲まれていると、まるで母国にいるかのようです。デイトナ同様、セブリングも独特なサーキットで、テストで初めて走ったときは本当に驚きました。クルマにとっても、ドライバーにとっても厳しく、容易なレースではないでしょうが、それだけに正しい準備をし、完璧にレースを戦う必要があります。勝つために全力を尽くします。

  • WRC | トヨタ、ラリー・メキシコでオット・タナックが2位表彰台

    WRC | トヨタ、ラリー・メキシコでオット・タナックが2位表彰台

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコの最終日となる競技4日目、デイ4が3月10日(日)にレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)が総合5位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)が総合8位でフィニッシュ。ヤリスWRCは、これまで苦手としてきたラリー・メキシコで全車が完走し、初のポディウムフィニッシュを達成した。

    ラリー・メキシコのデイ4は、サービスパークを中心に3本、計60.17kmのSSが行なわれた。最終日も天気は良く路面コンディションはドライだった。デイ3で総合3位に浮上したタナックは、最初のSS19でベストタイムを記録し、総合2位にポジションアップ。続くSS20でもベストタイムを刻み、総合3位の選手に対するリードをさらに広げた。最終のパワーステージはパンクにより攻め切れず、ボーナスポイントは得られなかったが、それでも総合2位でフィニッシュをした。総合2位に入ったことにより、タナックとヤルヴェオヤはドライバーおよびコ・ドライバー選手権首位の座を堅持。再び選手権リーダーとして、次戦のツール・ド・コルス(フランス)に臨む。なお、ヤリスWRCはラリー・メキシコ3回目の挑戦で、初の表彰台フィニッシュを果たした。

    デイ3最初のステージで首位に立つも、その後パンクで総合5位に後退したミークは、前後の選手とのタイム差が大きく開いていたため、デイ4ではボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージに注力。最初の2本のSSではタイヤを温存して走り、パワーステージに臨んだ。残念ながら僅か0.1秒差でベストタイムは逃したが、セカンドベストタイムによりボーナスの4ポイントを獲得。また、マニュファクチャラーポイントにも貢献し、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守った。

    デイ2での電気系トラブルによるデイリタイアを経て、デイ3で再出走したラトバラは、デイ3で総合8位まで順位を回復。デイ4では2本目のSSで総合7位にポジションを上げたが、フロント部を石にヒットして破損。最終SSを前に、ラトバラとコ・ドライバーのアンティラは、サンプガードの修理を行ないタイムをロスしたが、それでも総合8位でフィニッシュした。

    WRC次戦は、3月28日(木)から31日(日)にかけて、フランスのコルシカ島で開催される第4戦ツール・ド・コルス。シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリーであるツール・ド・コルスは、島の東部バスティアのサービスパークを中心に、島の広い範囲でSSが行われる。険しい山岳地帯を舞台とするステージは全体的に非常にツイスティで、岩壁や崖が道のすぐ近くに迫り、路面コンディションも刻々と変わるため、ミスのない精度の高いドライビングが求められる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ドライバーにとっても、エンジニアにとっても、そしてメカニックにとっても、非常に厳しいラリーでしたが、過去2年間と比べると我々のクルマは大きく進化しました。冷却系に問題は起こらず、高いパフォーマンスも発揮できました。オットは初めて選手権リーダーとなり、1番手スタートを初めて経験しましたが、冷静に対応し、素晴らしい走りをしました。彼が置かれた状況を考えると、総合2位は最高の結果だと思います。クリスとヤリ-マティはアンラッキーな面もありましたが、最後まで戦い続け、選手権争いにおいて重要なポイントを獲得してくれました。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    良い週末でした。このラリーはクルマにとっても、タイヤにとっても、そしてクルマの中で戦うドライバーにとっても、非常に過酷なイベントでした。しかし我々は上手くやったと思いますし、ミスをすることも、問題に遭うこともなく走り切れて嬉しく思います。我々の強さを示すことができたのではないでしょうか。パワーステージではパンクをしてしまったので、何もできませんでしたが、最初の2本のステージは上手く走れ、2位に順位を上げることができました。開幕3戦で3回表彰台に立つなど、ここまで良いシーズン序盤戦を過ごしていますので、引き続きこの良い流れを保ちたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    4ポイントを獲得するために、これほど頑張って戦ったのは初めてです。デイ4の2本目のステージ終盤に、路面の根石にクルマが当たってしまい、サンプガードにダメージを負いました。もしかしたら走り続けられないかもしれないとも思いましたが、どうしても諦められませんでした。何とかサンプガードを応急処置できましたが、パワーステージでは攻められませんでしたし、タイムコントロールに遅着した結果ペナルティを受け、4秒差で総合7位の座を失いました。しかし、フィニッシュすることができて良かったと思います。この週末は本当にいろいろなことが起きたので、次のラリーは平穏無事であることを願っています。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    総合5位はほぼ確実という状況でデイ4をスタートしたので、その順位を守りつつ、パワーステージを全開で攻めることにしました。最初の2本のステージではタイヤを守って走りましたが、それは正しい戦略だったと思います。そしてパワーステージでは、総合5位でフィニッシュすることを最優先しながらも、思い切りアタックしました。デイ3ではラリーをリードしながらもパンクで遅れるなどタフなラリーになりましたが、14ポイントを獲得できたのでポジティブな結果だといえるでしょう。チームにとって、そしてマニュファクチャラー選手権にとって、本当に価値のあるラリーになったと思います。

    ラリー・メキシコ デイ4の結果
    1.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC)3h37m08.0s
    2.オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC)+30.2s
    3.エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(フォード フィエスタ WRC)+49.9s
    4.ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20クーペ WRC)+1m27.0s
    5.クリス・ミーク/セブ・マーシャル(トヨタ ヤリス WRC)+6m06.2s
    6.ベニート・グエラ/ハイメ・ザパタ(シュコダ ファビア R5)+15m35.5s
    7.マルコ・ブラチア・ウィルキンソン/ファビアン・クレトゥ(シュコダ ファビア R5)+18m51.5s
    8.ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリス WRC)+18m55.9s
    9.ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ(ヒュンダイ i20クーペ WRC)+22m44.1s
    10.リカルド・トリビーニョ・ブハリル/マルク・マルティ・モレノ(シュコダ ファビア R5)+30m13.8s

  • WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 3日目レポート

    WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 3日目レポート

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコの競技3日目デイ3が3月9日(土)にレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位に浮上。クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合5位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位につけた。

    ラリー・メキシコのデイ3は、サービスパークを中心に9本、計138.37kmのSSが行なわれた。天気は前日に続き晴れ。気温は30度前後に達し、グラベル(未舗装路)路面は全体的にドライコンディションとなった。デイ2で総合4位に順位を上げたタナックは、1番手スタートだったデイ2よりもやや後方の4番手でSSをスタート。SS11ではミークのパンクによる後退もあり、総合3位に順位を上げた。午後のステージでタナックは2本のベストタイムを記録し、午後のステージが始まった時点で22.4秒あった総合2位の選手との差を、2.2秒に縮めて長い1日を終えた。

    ミークは、デイ3最初のSS10でベストタイムを記録し、首位に立った。しかし、続くSS11でパンクにより約1分半を失い総合5位に順位を落とした。さらに、SS12では、パンクの際に負ったサスペンションのダメージによりスロー走行を余儀なくされた。それでも依然、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権と、マニュファクチャラー選手権で多くのポイントを獲得可能なポジションにつけている。

    金曜日のデイリタイアから、ラリー2規定に基づき再出走を果たしたラトバラは、午前中に2本のベストタイムを記録し、総合12位から総合8位に順位を回復。総合7位も狙えるタイム差で、デイ3を終えた。なお、ヤリスWRCはデイ2の6本のグラベルステージで、3人のドライバーが計5本のベストタイムを記録するなど、タフな路面で高いパフォーマンスとスピードを発揮した。

    競技4日目、ラリー最終日となる10日(日)のデイ4は、サービスパークの東側エリアで3本のグラベルステージが行なわれる。SS19「アルファロ」、SS20「メサ・クアタ」は、いずれもデイ3までに走行した他のステージと多くの部分が重なっている。また、SS7の再走ステージであるSS21「ラス・ミナス」は、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は60.17km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は181.98kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットは今日本当に良い仕事をしました。彼自身とクルマのパフォーマンスをきちんと発揮し、2位争いを続けました。明日の最終日でもまた、ベストを尽くしてくれると確信しています。明日はまだSSが60kmも残っており、このような厳しいコンディションではいかなることも起り得ます。今日、クルマは3台とも速く信頼性も確保できていました。クリスは最初のSSでトップに立ちましたが、次のSSは路面がかなりラフで多くの石が転がっており、運悪くパンクをしてしまいました。それでもまだ、ポイントを獲得できる順位につけています。ヤリ-マティは、良い出走順を活かしてベストタイムを何本か刻みました、昨日のような出来事があっただけに、とても重要なことだと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    良い1日になりました。 午前中のステージでは、依然かなり多くのルーズグラベルが残っていましたが、クリーンな走りで上手くまとめられました。午後は戦えるチャンスがあり、タイムを少し取り戻すことができました。路面コンディションは絶え間なく変わり、タイヤがどれくらいグリップするのか予測不可能だったので、なかなか簡単には行きませんでした。明日は、きっと興味深い展開になるでしょう。いくつか明るい材料があるので、とても楽しみです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    全体的には満足できる1日でした。昨日と比べると、パフォーマンスもかなり良かったと思います。クルマに少し変更を加えたのですが、それが奏功し、特に低速コーナーで効果がありました。今日の我々の合計ステージタイムは首位の選手に近かったので、満足するべきでしょう。総合8位まで順位を回復しましたが、明日も今日と同じようなスピードで走れたならば、総合7位も十分可能だと思います。また、選手権にとって重要となる、パワーステージでのポイント獲得も狙っていきます。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝の最初のステージでは素晴らしいスピードがあり、首位に立つなど存分に楽しめました。残念ながら次のステージではパンクをしてしまいましたが、タイヤを交換せずそのまま走り続けることにしました。タイムを考えると正しい判断だったと思いますが、結果的にリヤサスペンションにダメージを負い、その次のステージで大きな影響が出てしまいました。総合5位に落ちて戦うことができない状況に失望していますが、チームのために順位を守って結果を残し、ポイントを獲得するのは重要な任務であると理解しています。

    ラリー・メキシコ デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) 2h57m21.4s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +27.0s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +29.2s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m15.7s
    5 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +4m37.1s
    6 ベニート・グエラ/ハイメ・ザパタ (シュコダ ファビア R5) +12m06.0s
    7 マルコ・ブラチア・ウィルキンソン/ファビアン・クレトゥ (シュコダ ファビア R5) +15m39.6s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +17m32.4s
    9 リカルド・トリビーニョ・ブハリル/マルク・マルティ・モレノ (シュコダ ファビア R5) +21m59.6s
    10 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +21m.59.7s

  • WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 2日目レポート

    WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 2日目レポート

    2019年のFIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコの競技2日目デイ2が3月8日(金)にレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合3位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が総合4位につけた。なお、SS7終了時点で総合4位につけていた、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、電気系のトラブルによりデイリタイアとなった。

    ラリー・メキシコのデイ2は、サービスパークを中心に8本、計114.19kmのSSが行なわれた。今回がヤリスWRCでの初グラベル(未舗装路)ラリー出場となるミークは、速さと安定性を両立させた巧みな走りでメキシコの大地を駆け抜けた。2年連続でオーバーヒートに見舞われたヤリスWRCも、冷却系の改善が奏功し1日を通して高いパフォーマンスを発揮。ミークは総合2位と6.3秒差の、総合3位でデイ2を走りきった。

    ドライバーズ選手権首位のタナックは、本格的なグラベルステージの始まりとなったデイ2で、1番手スタートを担った。メキシコのグラベルステージは、路面がルーズグラベル(滑りやすい砂利)で覆われている。1番手スタートのタナックはその滑りやすい砂利を掻きながら走らなくてはならず、大幅にタイムをロスした。しかし忍耐強くステージを重ね、ライバルがトラブルやアクシデントで戦列を去る中、午後のステージではじわじわと順位を上げて行った。そして、終盤のSS7とSS9ではベストタイムを記録。総合4位に順位を上げて困難な1日を締めくくった。総合4位となったことで明日は出走順が後方となるため、デイ3ではさらなるポジションアップが期待される。

    ラトバラは、SS3番手タイムを3回記録し、SS7終了時点で総合4位につけるなど順調だった。しかしSS8を前に電気系のトラブルが発生し、残念ながらデイリタイアとなった。チームはクルマをサービスに運んでトラブルを修理した後、ラリー2規定に基づき明日のデイ3に再出走する予定。

    競技3日目となる9日(土)のデイ3は、サービスパークの北側エリアと東側エリアで3本のグラベルステージを各2回走行する。その後、レオンのレーシングサーキットでスーパーSSを2回連続で走り、1日の最後にはサービスパークのすぐ近くで市街地SSに臨む。SSの数は全部で9本、計138.37km。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は348.49kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ヤリ-マティのクルマに問題が起きたこと以外は、良い1日でした。何が起こったのかを正確に探る必要がありますが、最終的には電力不足によるデイリタイアです。クリスにとっては良い1日で、このようなコンディションでクルマに対する理解をさらに深めたことで、明日は今日よりも簡単に走れるのではないかと思います。オットは出走順が1番手だったので、非常に難しい条件で走らなくてはなりませんでした。しかし彼は上手く対処し、明日に向けて良い順位で1日を走り終えました。まだ先は長いですが、良い結果でラリーを戦い終える自信はあります。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    良い1日でした。あれ以上は無理と思えるくらい、全力を尽くして走りました。1日を通してクルマのフィーリングは良かったので、気持ちよく走れましたし、激しく攻める自信もありました。午後のステージは限界まで攻めたので、何度かヒヤッとする瞬間もありました。1日の終わりのスーパーSSでは総合順位が上がりましたが、もしその前のSSでさらに上げられていれば、明日はもっと良い出走順で走れたので少し残念です。とはいえ、少なくともライバルとの走行条件の差は今日よりも少なくなるでしょう。総合2位の選手とのタイム差はそれほど大きくないので、順位を上げるチャンスは十分にあると思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝の最初のステージは少し慎重に走り過ぎましたが、その後リズムをつかみ、クルマも本当に好調でした。午後のステージでは走りがさらに良くなり、順位も総合4位に上がりました。しかし、残念ながらオルタネータに問題が起こり発電しなくなってしまいました。残る2本のSSを何とか走ろうとリエゾン(移動区間)で修復を試みたのですが、叶いませんでした。もちろん強いフラストレーションを感じますが、モータースポーツの世界では起り得ることです。視線を先に向けて、残る2日間を戦い抜かなければなりません。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    このクルマで初めて走ったグラベルラリーのデイ2で、総合3位につけられて本当に嬉しく思います。首位を競うためには少し速さが足りませんでしたが、問題は何も起こらず、クルマは技術的に完璧でした。クルマの中に多くの砂と土煙が入り視界が悪化したシーンもありましたが、クルマのパフォーマンスは高かったと思います。明日は難しいステージが多くあり、今日と同じようにハードな道を走行する長い1 日です。総合2位の選手とのタイム差はそれほど大きくなく、出走順も今日より良くなるので、どのような1日になるのか、とても楽しみです。

    ラリー・メキシコ デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) 1h18m33.8s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +14.8s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +21.1s
    4 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +37.1s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +39.1s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m00.7s
    7 マルコ・ブラチア・ウィルキンソン/ファビアン・クレトゥ (シュコダ ファビア R5) +5m16.1s
    8 ベニート・グエラ/ハイメ・ザパタ (シュコダ ファビア R5) +5m25.9s
    9 アルベルト・ヘラー/ホセ・ディアス (フォード フィエスタ R5) +6m31.5s
    10 リカルド・トリビーニョ・ブハリル/マルク・マルティ・モレノ (シュコダ ファビア R5) +9m07.2s
    12 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +14m28.2s

  • WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 初日レポート

    WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 初日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコが3月7日(木)に開幕。メキシコのグアナファト市街地でSS1が行なわれたが、13名のドライバーが走行した時点でSSはキャンセルになった。そのため、ラリーの主催者は走行を行なえなかった選手に対してノーショナルタイムを与えた。

    ラリー・メキシコは7日の午前中に、サービスパークが置かれるレオンから20km程度離れたグラベル(未舗装路)のコースで、午前10時からシェイクダウンが行なわれた。

    規則により欧州圏外のイベントでは現地での事前テストが行なえないため、実際のSSに近い路面を走行するシェイクダウンは、各選手にとってクルマの最終確認を行なう貴重な機会になった。そしてシェイクダウンでは、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が全体のベストタイムを、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が6番手タイムを記録した。一方、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)は最初の走行でクルマのセンサーに問題が発生しストップ。チームはクルマをサービスに運び、すぐに問題を解決した。その後タナックは無事シェイクダウンを走り、クルマの最終確認およびセッティング作業を終えた。

    夜8時からは、古都グアナファトの市街地で全長1.14kmのSS1がスタート。銀鉱採掘のための地下トンネルや、ラウンドアバウトをコースに組み入れたユニークな構成のSSは、路面の一部が石畳のターマック(舗装路)で、最後に大きなジャンプも設けられた。しかし、13台のラリーカーが走行した時点でジャンプ台が破損したため、SSはキャンセルになってしまった。その時点でミークは3番手、ラトバラは7番手のタイムを記録していたが、タナックを含むスタートできなかった選手権上位の3選手に対して、ミークと同じトップと0.6秒差のタイムが与えられた結果、ラトバラは総合10位に順位を下げた。

    本格的なグラベルステージが始まるデイ2は、午前中にエル・ショコラテとオルテガのステージを走行し、その後レオンのサービスパークのすぐ近くで1本の市街地SSを行われる。午後はエル・ショコラテとオルテガのステージを再走し、ラス・ミナスのステージを走行。ちなみに、ラス・ミナスは競技最終日のデイ4で、パワーステージとしてもう1度走行する。1日の最後には、レオンのレーシングサーキットでスーパーSSを2回連続で行ないます。SSの数は全部で8本、計114.19km。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は359.45kmとなる。

    トム・フォウラー(テクニカル・ディレクター)
    シェイクダウンではオットのクルマに、センサーのひとつが信号を伝達できない問題が起こり、エンジンが止まってしまいました。 我々はクルマをサービスに戻し、すべてを慎重にチェックした後センサーの問題を解決しました。その後オットはシェイクダウンに復帰し、何も問題がないことを確認しました。メキシコは標高が高く他のラリーとコンディションが大きく異なるため、ラリー本番に向けて学びの機会を失ったのは残念です。しかし、もっとも重要なのは、今晩最初のステージを走るための準備ができていたことです。他の2台については信頼性に関する問題は起こらず、すべてがうまく行き、ヤリ-マティもクリスもクルマのセットアップに満足していました。また、オットも走りに関しては満足していたので、明日に向けてすべてが順調だと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    朝のシェイクダウンは、最初からとても良いフィーリングで走れたのですが、ステージのフィニッシュ近くでクルマが止まってしまいました。そのためかなり時間をロスしましたが、それほど深刻な問題ではなかったので、その後サービスでクルマを直して再び走行し、すべてが上手く働いていることを確認しました。これからのステージがとても楽しみですし、今週末もまた、良いリザルトを狙っています。グラベルステージを上手く走るためのリズムを取り戻す必要がありますが、クルマのフィーリングは良く、自信もあります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    昨年の最終戦ラリー・オーストラリア以降、グラベル路面では1回しかテストをしていなかったので、朝のシェイクダウンは走りの感覚を思い出すための良い機会でした。自信を取り戻し、クルマのフィーリングも良かったので満足できる内容となり、明日からの本格的なステージに向けて準備が整いました。グアナファトのスタートは、WRC全戦の中で最高のスタートだと思います。トンネル内の走行は非常にエキサイティングでした。石畳の路面は、普通のアスファルトに比べてグリップ力が高くないため、あまり攻め過ぎず、スムーズでクリーンな走りを心がけました。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    シェイクダウンでの最初の走行は、最高の目覚ましになりました。他の標高が低い場所でのラリーと比べると、全ての動作が緩慢に感じられますが、それがラリー・メキシコの特徴です。標高が高い場所にいることを実感します。とはいえ問題は何もありません。1回目の走行時は路面がかなり滑りやすく感じましたが、ひとたび走行ラインが刻まれると走りのリズムは非常に良くなり、タイムも上がりました。過去数年間、このラリーではいつも楽しむことができていました。今回は違うクルマでの出場となりましたが、ヤリスWRCはきっとうまく対応できると確信していますので、とても楽しみです。今晩のグアナファトのステージは毎年非常に素晴らしい雰囲気で、僅か1kmと距離は短くとも、楽しんで走ることができました。

    ラリー・メキシコ デイ1の結果
    1 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) 1m00.6s
    2 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.1s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +0.6s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +0.6s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.6s
    7 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    8 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1.5s
    9 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.5s
    10 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1.7s

  • トヨタ | 2019年 WRC 第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    トヨタ | 2019年 WRC 第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、3月7日(木)から10日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦ラリー・メキシコに、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。クルマに大きな負荷がかかるラリー・メキシコに、チームは入念な準備をして臨み初優勝を目指す。

    第2戦ラリー・スウェーデンではタナック/ヤルヴェオヤ組が優勝し、ドライバー選手権とコ・ドライバー選手権でトップに立った。同時に、チームもマニュファクチャラー選手権で首位に浮上した。そして迎える第3戦ラリー・メキシコは、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリー。競技の中心となるサービスパークは、メキシコ中央高地グアナファト州のレオンに置かれ、その周辺の山岳および丘陵地帯が戦いの舞台となる。SS(スペシャルステージ)が展開される地域の標高は全体的に高く、最高地点は2,737mに達する。標高が高いエリアでは空気中の酸素の量が減るため、エンジンの出力は通常20%程度低下する。また、最高気温は摂氏30度前後と高いためエンジンの温度が上がりやすく、高い冷却性能が要求される。

    チームは過去2年、このラリーでオーバーヒートに苦しみ上位フィニッシュを果たせていないが、今シーズンは対高地、対高温対策を例年以上に入念に施して臨むう。ラトバラとミークは以前にラリー・メキシコでの優勝経験があり、ミークは昨年も総合3位でフィニッシュしている。タナックはドライバー選手権トップとなったため、最初にグラベルステージを走行する金曜日に関しては、出走順が1番手となる。ラリー・メキシコのステージは通常その大部分がドライコンディションであり、道の表面はルーズグラベル(滑りやすい砂利)で覆われている。そして、先頭走者はそれを掻きながら走らなくてはならないため、後続の選手よりもタイヤのグリップ力が得にくい、かなり不利な路面コンディションでの走行となる。

    ラリーは、今年も古都グアナファトの中心部で開幕。3月7日(木)の夜に、デイ1として全長1.14kmの市街地SSが1本行なわれる。本格的なグラベルステージは翌日のデイ2から始まり、全長31.57kmのエル・ショコラテ(SS2/5)を含む8本のSSが行なわれる。9日(土)のデイ3は全部で9本のSSが設定され、そのうちオタテス(SS11/14)は今大会最長となる全長32.27kmのステージ。ラリー最終日10日(日)のデイ4は、3本のグラベルSSを走行。最終ステージのラス・ミナス(SS21)は、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されている。ラリーは4日間で21本のSSを走行し、その合計距離は313.87km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,003.49kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々はスウェーデンで素晴らしい勝利を手にしましたが、メキシコでも良い戦いができると確信しています。高い標高と高い気温により、これまでは常に厳しい戦いを強いられてきました。しかし、この1年の間に、そのような状況におけるクルマの信頼性とパフォーマンスの両方を向上させるべく、多くの作業を重ねてきました。特に、冷却系については力を入れて開発しました。先週スペインで行なった事前テストはとてもうまく行きましたので、準備は十分にできていると思います。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    スウェーデンの優勝は我々にとって素晴らしい経験でしたが、すぐに焦点をメキシコに切り替えました。スウェーデンの翌日月曜日から2日間グラベルテストを行なうため我々はスペインに直行しました。テストでは多くの異なることを試し、メキシコに向けてできる限りの準備をしました。チーム全員が一生懸命働いてきたので、メキシコではきっと競争力があるはずです。選手権のリーダーなので、私は金曜日のステージを最初に走らなくてはなりません。簡単ではないでしょうが、昨年のメキシコでは出走順が早いスタートからでも良い結果を得ることが可能だと理解したので、頑張りたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    メキシコを待ち遠しく思います。特に、フィンランドの冬の終わりに暖かい日差しを浴びることが楽しみです。ここまでのところ、私が望んでいたようなシーズンスタートとはなっていません。しかし今回のメキシコではポジティブな要素があります。それは金曜日の出走順が8番手と、有利な位置からスタートできることです。先週はスペインでとても良いテストができました。クルマは昨年のラリー・オーストラリアで優勝した時とほぼ同じセッティングで、いくつか小さな調整を加えました。もっとも重要なのは、高い標高と高い気温に対する準備が完全にできていると、我々チームが自信を持って臨めることです。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    先週スペイン南部で2日間テストを行ないました。フィンランド以外のグラベルコースでヤリスWRCを運転するのは初めてでしたが、私にとっては本当に意味のあるテストで、クルマはとても運転しやすく感じました。ここ数年、メキシコでは良い戦いができています。2017年は優勝し、昨年は優勝争いに加わり3位でフィニッシュしました。今回は違うクルマですが、再び勝利のために戦えることを願っています。モンテカルロとスウェーデンは非常に複雑なコンディションで、簡単にミスをしてしまうようなイベントでした。しかし、メキシコは通常コンディションが前2戦よりも安定しているので、楽しみです。

  • トヨタ、「GR Supra GT4 Concept」をジュネーブモーターショーで公開

    トヨタ、「GR Supra GT4 Concept」をジュネーブモーターショーで公開

    トヨタは、「GR Supra GT4 Concept」をジュネーブモーターショーで世界初公開する。

    「GR Supra GT4 Concept」は、TOYOTA GAZOO Racing初のグローバルモデル「GR Supra」をベースとしたレーシングスタディモデルの一つとして製作。新型スープラを活用したカスタマーモータースポーツの可能性を検討するため、欧州のモータースポーツ活動拠点であるトヨタモータースポーツ有限会社(Toyota Motorsport GmbH)が開発を担当した。

    トヨタがグローバルで推進する「もっといいクルマづくり」の取り組みのもと、モータースポーツを愛する世界中のお客様が気軽にレースを楽しんで頂けること、そしてモータースポーツへの挑戦とそこから得られるフィードバックによりさらにクルマを鍛えることを目指し、TOYOTA GAZOO Racingはカスタマーモータースポーツに、より一層力を入れていく。

    GT4は欧州や米国でも人気を博しているカスタマーモータースポーツカテゴリーの一つで、市販車に改造を加えたレース仕様車をお客様が購入し、スーパー耐久シリーズやVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)など世界中のさまざまなレースに参戦することができる。新型スープラは市販車においても軽量、低重心、高剛性などの性能を有しており、カスタマーモータースポーツのベース車両としても相応しいクルマとなっている。

    このコンセプトカーは、市販車からさらなる軽量化を図るとともに、ロールケージ、サスペンション、ブレーキ、リアウィングなどのレース専用部品を装着している。

    世界のモータースポーツシーンで活躍していたスープラは、今後もその伝統を引き継いでいく。今年は、NASCARエクスフィニティ・シリーズに加え、ニュルブルクリンク24時間耐久レース(SP8Tクラスを予定)に参戦。また、2020年にはSUPER GTのGT500クラスにも参戦する計画となっている。

    TOYOTA GAZOO Racingは、新型スープラのモータースポーツでの活躍の場をさらに拡大するとともに、そこで得られた知見やノウハウを、「もっといいクルマづくり」に活かしていく。

    第89回ジュネーブ国際モーターショーはスイス・ジュネーブで3月7日(木)から17日(日)に開催される。

    TOYOTA GR Supra GT4 Conceptトヨタ GRスープラ GT4 コンセプトトヨタ GR スープラ GT4 Concept

  • WRC | ラリー・スウェーデン 結果:トヨタのタナックが今季初優勝

    WRC | ラリー・スウェーデン 結果:トヨタのタナックが今季初優勝

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第2戦 ラリー・スウェーデンの競技最終日となるデイ4が2月17日(日)にトルシュビーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が優勝。チーム加入2戦目のクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合6位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は総合21位でフィニッシュし、ヤリスWRCは全車が完走を果たした。

    ラリー・スウェーデン最終日のデイ4は、サービスパークの北側で2本のSSを行ない、その後サービスパークのすぐ横でパワーステージを1本走行するステージ構成だった。デイ3で総合2位の選手に54.5秒差を築いたタナックは、最初の2本のステージを注意深く走り、最終のパワーステージでは2番手タイムの選手に3.5秒差をつけるベストタイムを記録。ボーナスの選手権ポイントを5点獲得し、完璧な勝利を飾った。タナックは今回がスウェーデン初優勝であり、初めて選手権をリードする立場になった。また、チームにとってはWRC復帰初年度の2017年以来、2回目のスウェーデン制覇となった。

    総合6位でデイ4に臨んだミークは、最後までしっかりと順位を守りフィニッシュ。週末を通して厳しい戦いが続いが、確実な走りで選手権ポイントを獲得し、チームはライバルと1ポイント差ながらマニュファクチャラー選手権首位に立った。また、ラトバラは金曜日のデイリタイア後再出走を果たし、デイ3では総合25位に浮上。デイ4では最初のSSでベストタイムを記録するなど、調子を取り戻してラリーを戦い終えた。なお、プライベーターとしてヤリスWRCで出場したベテランドライバー、マーカス・グロンホルムは久々のWRC復帰戦を完走で締めくくった。

    次戦のWRCは、3月7日から10日にかけて開催される第3戦ラリー・メキシコ。メキシコのステージはグラベル(未舗装路)で、雪道が舞台となった開幕2戦とは大きく異なる路面での戦いとなる。ステージはメキシコ中央部の都市レオン周辺の高地に展開し、最高地点の標高は2,737mに達する。そのため空気がかなり薄い状態となり、エンジンはパワーが通常よりも20%程度ダウンする。また、外気温は摂氏30度前後に上昇するため、例年「熱」が大きな問題となる。さらに、路面は全体的に滑りやすいルーズグラベルで覆われているため、出走順が前方の選手は不利な路面コンディションでの走行を強いられる。

    豊田 章男(チーム総代表)
    今シーズンの2戦目となるラリー・スウェーデンでタナック選手、ヤルヴェオヤ選手が優勝しました。今季の初勝利をもたらしてくれた2人の選手とチームのみんなに”おめでとう”と”ありがとう”を伝えたいと思います。そして、応援いただいたファンの皆様、パートナーの皆様にもお礼申しあげます。ありがとうございました。一昨年、WRC復帰からの2戦目であったスウェーデンでの初優勝は、私の想像を超えるものでした。その時の驚きと喜びは今も鮮明に覚えています。今回のラリー・スウェーデンでは序盤から常に優勝争いに加わりながらの戦いでした。初優勝を遂げた一昨年の戦い方、悔しい想いをした昨年の戦い方を思い出しながら、今年の戦いを見ていると改めてチームとしての成長を感じます。チームを引っ張り続けているマキネン代表へ、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。今大会の表彰台ではタナック組の横に、私にとっては見慣れないレーシングスーツ姿のラッピ選手、フェルム選手が立っていました。やはり、ラトバラ組やミーク組にそこに立っていて欲しかったという悔しさはありますが、“少し”嬉しさも感じました。昨年まで一緒に戦った彼らの笑顔がそこにあったことが嬉しく感じた理由のひとつであることは間違いありませんが、一方で、強力なライバルとして彼らがいるということに嬉しさを感じたのかもしれません。次はチームのドライバー全員が彼らより高いところに立っていたい…。マキネン代表はじめチームのみんなも私と同じように、強くそう感じてくれていると思います。そして、それが負け嫌いのTOYOTA GAZOO Racingにとって次への大きな力になっているだろうということを感じた、嬉しさなのだと思います。 シーズンは、まだ始まったばかりです。強力なライバル達とも切磋琢磨しながら、これからもTOYOTA GAZOO Racingは戦ってまいります。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今シーズン2戦目で優勝し、両選手権をリードするなど素晴らしいラリーになりました。オットは週末誰よりも速く、このような難しいコンディションでどのように走ったら良いのかを皆に示しました。彼は今、本当に強いドライバーだと思いますし、タイトルを取るために集中していた20年前の自分を見ているようです。クリスとヤリ-マティにとっては困難な週末になりましたが、彼らもまた我々のクルマのスピードと、信頼性の高さを証明してくれたと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    とても良い週末でした。我々にとっては金曜日が鍵で、あのような路面コンディションでタイムロスを最小限に抑えなくてはなりませんでした。しかし、土曜日は良いリズムを保ち、ミスをしないように走るだけで十分でした。今日はパワーステージのためにタイヤを温存し、パワーステージでは思い切りプッシュしました。自分でも良い走りができたと思いますし、全てがうまく進んだのでリラックスしてドライブする事ができました。我々のチームは本当に強く、だからこそシーズン序盤に良い結果を得られたのだと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝の最初のSSは、今回のラリーでもっとも良いステージでした。路面はしっかりと凍り、両側には雪壁もありました。流れるように高速な道には多くの起伏があり、運転がとても楽しく感じられ、良いリズムを取り戻す事もできました。最後のパワーステージではポイントを獲得して良い形でラリーを終えたかったのですが、非常に難しい路面コンディションで、特にステージの最後の部分は大量の雪と解けた雪で困難な状況でした。気持ちは既に切り替わり、今はもう次のラリー・メキシコを楽しみにしています。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝のステージは全体が氷で覆われ、運転を楽しめるような良いコンディションでした。今日の自分の目標は、総合7位のセバスチャン・ローブ選手の前でフィニッシュする事でしたが、タイム差を拡げられたので満足しています。パワーステージではクルマの左前に大きな衝撃を受け、その後は運転に苦労しました。今週末の暖かな気候により、路面は私がテストで走った時と大きく異なり、そのため力を十分に発揮できませんでした。それでも、最後はチームのためにポイントを獲得できたので良かったと思います。

    ラリー・スウェーデン デイ4の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h47m30.0s
    2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +53.7s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +56.7s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m05.4s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m08.2s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m38.8s
    7 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m49.7s
    8 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +3m37.7s
    9 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +6m34.0s
    10 ヤンネ・トゥオヒノ/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +8m21.4s
    21 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +14m44.4s