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  • WRC | ラリー・フィンランド:トヨタのタナックが2年連続優勝

    WRC | ラリー・フィンランド:トヨタのタナックが2年連続優勝

    2019年 FI A世界ラリー選手権(WRC) 第9戦ラリー・フィンランドの競技最終日デイ4が8月4日(日)にユバスキュラの東側エリアで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が優勝。2年連続でラリー・フィンランドを制した。また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は総合3位でフィニッシュ。3年連続で2台のヤリスWRCが表彰台フィニッシュを果たした。なお、前日のデイリタイア後、ラリー2規定に基づき再出走したクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は、リタイアでラリーを終えた。

    ラリー・フィンランドの最終日デイ4は、サービスパークの東側で2本のステージを各2回走行。4本、計45.74kmのSSが行なわれた。デイ3で首位に立ったタナックは、デイ4最初のSS21でベストタイムを記録。総合2位のライバルとの差を22秒に拡げた。タナックにとってはWRC通算200回目のステージ優勝となり、ヤリスWRCでは今季50回目、通算120回目だった。その後もタナックは速いペースを保ち、最終的には2位に25.6秒差をつけ、第7戦ラリー・ポルトガル以来となるシーズン4勝目を記録した。また、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終SSのパワーステージでもベストタイムを刻み5ポイントを追加獲得。今回の1戦で最大となる合計30ポイントを加算し、ドライバー選手権およびコ・ドライバー選手権におけるリードを、前戦終了時点での4ポイントから、22ポイントに拡大した。

    総合2位のライバルと12.4秒差でデイ4をスタートしたラトバラは、2本目のSS21で今大会8本目のベストタイムを記録。ライバルとのタイム差を7.3秒に縮めた。その後逆転には至らず総合3位でラリーを終えたが、今シーズン初となるポディウムフィニッシュを果たした。その結果、チームはマニュファクチャラーズ選手権ポイントを伸ばし、首位との差は縮小した。なお、デイ4で再出走を果たしたミークは、SS22でコーナー内側の石に当たり、クルマの左前にダメージを負い完走を逃した。

    豊田 章男(チーム総代表)
    TOYOTA GAZOO Racing WRTは、もう1つの母国”フィンランド”で大勢の温かい地元応援団の声援を受け、3シーズン連続となる勝利をあげることができました。開催地ユバスキュラの街は、今年も「Welcome to My Home Roads」の言葉で我々を迎え、「Hometown Hero」と我々のことを呼んでくれていたそうです。 地元の方々をはじめ、声援をいただいた皆さま、ありがとうございました。前戦のイタリアでは本当に悔しい思いをしました。そこから6週間、WRCは夏休みの日々でしたが、チームは「次のホームラリーで雪辱を果たそう」、「応援してくれる地元に恩返しをしよう」と、ヤリスを”もっといいクルマ”にする努力を続けてくれていました。表彰台の頂点に立ったオットとマルティン、3位で続いたヤリ-マティとミーカ、そしてチームのみんなへも祝福と感謝の言葉を贈りたいと思います。おめでとう!ありがとう! 今年も君たちと一緒にポディウムに立ち、シャンパンでベトベトになりながら直接言葉を伝えたかったと心の底から思います。今回のラリーは表彰台に立った2台に加え、途中で戦線を離脱してしまったクリス、セブ組も含めた3台すべてが序盤からトップ争いを繰り広げる展開でした。一時は3台が1秒以内で総合首位を争うなど、それぞれのドライバーがヤリスWRCに乗ることを本当に楽しんでいるように思えました。3組6人の選手達が楽しみながら、そして、思いっきりクルマを走らせられることがヤリスを、さらに強くしていってくれると信じています。シーズンは後半戦に入りました。2年連続でのチームタイトルの獲得、そしてTOYOTA GAZOO Racing WRTからのチャンピオンドライバー輩出に向け、チームは戦いを続けます。皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    チームにとってのホームラリーで、今年も素晴らしい結果を残すことができました。このラリーでの3連勝は格別です。オットは本当に強く、我々のクルマと彼の組み合わせは抜群だったと思います。パワーステージの走りを見ても分かるように、物事はすべて彼の思い通りに進み、全開で走らずともフルポイントを獲得できるほど余裕がありました。また、ヤリ-マティが表彰台に上がったことも良かったと思います。それによってマニュファクチャラー選手権1位のチームとの差を縮めることができましたし、オットのドライバー選手権争いにとっても助けになりました。この良い流れを、この後のラリーでも維持できることを期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    優勝を飾り最高の気分です。フィンランドで好結果を残すことは、両選手権にとって非常に重要でした。シーズン後半戦の初戦であるこのラリーの結果は、完璧だといえます。チーム全体が勢いに乗ったので、この後も攻め続けなければなりません。今日の最初の3本のステージではクリーンな走りを心がけましたが、最後のパワーステージではプッシュしました。ミスをすることなくクリーンな走りで良いタイムを狙い、最大ポイントを獲得できました。次のドイツも、今回と同じアプローチで戦うつもりです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    ラリー・フィンランドで表彰台に復帰することができて、とても嬉しく思います。最後に表彰台に立ったのは約9ヶ月前だったので、本当に長く感じました。2位フィニッシュの可能性もあったと思いますが、今回はリスクを冒さないほうが賢明だと判断しました。この後のことを考えると、自分にとってだけでなく、チームにとってもポイント獲得が非常に重要でした。今日は、昨日の午後よりもリラックスして走れましたし、速さもありました。今日の結果により、この後のラリーでも表彰台争いができるという自信を持つことができました。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    再出走を果たし、今日は出走順が良くなかったので、無理な走りをするつもりはありませんでした。しかし、最終ステージのひとつ前でミスを冒し、自分に腹が立ちました。長い左コーナーでクルマがドリフトした際、少しためらいがありアクセルペダルを少し戻したところ、クルマが予想以上にイン側に巻き込んでしまいました。そして、草の中にあった大きな石に当たってしまったのです。このような厳しい週末は望んでいませんでしたし、次のドイツまでに立ち直らなければなりません。

    ラリー・フィンランド デイ4の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h30m40.3s
    2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +25.6s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +33.2s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +53.4s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +56.1s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m32.4s
    7 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m38.2s
    8 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2m33.8s
    9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +7m54.1s
    10 ニコライ・グリアジン/ヤロスラフ・フェデロフ (シュコダ ファビア R5) +10m28.7s
    R クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC)

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、8月22日(木)から25日(日)にかけてドイツ西部のボスタルジーを中心に開催される、第10戦「ラリー・ドイチェランド」。第4戦ラリー・フランス ツール・ド・コルス以来のターマック(舗装路)ラリーとなるドイチェランドは、ステージごとにコースの特徴が大きく異なる。軍事演習場「バウムホールダー」内のスリッパリーなコンクリート路面、モーゼル河畔に広がるブドウ畑の狭くツイスティな農道、流れるようなコーナーが続くザールラント州の田舎道など、様々なターマックステージを走行する。また、天気が変わることも多いため、クルマのセットアップとタイヤ選択が重要な鍵を握る。チームは昨年のこのラリーでタナックが優勝しており、大会2連覇を目標に戦う。なお、今年のラリー・ドイチェランドには、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、4台目のヤリスWRCで出場。WRCイベントに初めてWRカーで挑む。

  • WRC | ラリー・フィンランド 2日目:トヨタのラトバラが首位に浮上

    WRC | ラリー・フィンランド 2日目:トヨタのラトバラが首位に浮上

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC) 第9戦 ラリー・フィンランドの競技2日目デイ2が8月2日(金)にユバスキュラを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 10号車)が総合1位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合2位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合4位につけた。

    ラリー・フィンランドのデイ2は、SS2「オイッティラ」でスタートした。その後、4本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行し、ユバスキュラ市街地の「ハルユ2」でフィニッシュ。10本、計126.55kmのSSが行なわれた。前夜のSS1で総合2位につけたタナックは、SS2で総合1位に浮上。SS5では不利な1番手スタートながらベストタイムを記録し、SS6まで首位の座を守り続け、2位のラトバラに5.4秒差を築いた。しかし、午後の再走ステージでは多くのラリーカーが走ったことにより路面に深い轍(わだち)が刻まれ、その影響もあって思うようにタイムが伸びず。SS7で首位の座をラトバラに明け渡し、2.6秒差の総合4位で1日を終えた。

    デイ1を総合8位で終えたラトバラは、デイ2の10本のSSのうち6本でベストタイムを刻むなど、1日を通して好調を維持。再走ステージ1本目のSS7で総合1位に立つと、最後まで首位の座を守りきった。また、ミークもSS2でベストタイムを記録するなど安定して上位のタイムを刻み、SS5まで総合2位の座を守り続けた。その後総合3位に順位を落としたが、SS10で総合2位に復帰。首位ラトバラと1.2秒差でデイ2を締めくくった。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    本当に素晴らしい戦いでした。ラリー・フィンランドではしばしば僅差のバトルが繰り広げられますが、今日ほど接近した戦いは記憶にありません。我々の3人のドライバーのタイム差は僅かで、彼らの戦いをわくわくしながら見ていました。皆、とても良い仕事をしたと思います。とはいえ我々のチーム内だけで戦っているわけではなく、エサペッカ・ラッピも非常に速いので、明日も攻め続けなくてはなりません。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    非常に良いフィーリングで1日を終えることができました。今日は出走順が1番だったのでかなり難しい路面コンディションでしたが、午前中は走り始めから良い流れを掴み、クルマの調子も良かったので運転に集中できました。午後はコンディションがかなり悪くなり、全力で攻めたにも関わらず順位が少し落ちたので、フラストレーションが溜まりました。それでも差はまだ小さく、明日は今日よりも良い出走順となるので、チャンスは十分にあると思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    本当に良い1日でした。いくつかのステージでは少し遅れましたが、全体的には力強く走ることができました。タイム差は本当に小さく、大きなプレッシャーを感じましたが、そのような状況でも高いスピードを維持し、大きなミスをすることなく、差を築けたことに満足しています。明日はいくつか新しいセクションを走行します。道幅が広く、ジャンプやクレストも増えるなどステージの構成が全体的に少し変わっているので、午前中のステージが特に重要になるでしょう。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    良い1日となり満足しています。フィンランドではスタートダッシュを決め、上位グループに入ることがとても重要ですが、午前中はそれを実践できました。1回目のループはステージもペースノートも自分にとって新たに経験するものでしたが、再走ステージではその経験を活かし、より冷静に走ることができました。再走ステージは1回目よりも滑りやすい路面コンディションになっていましたが、自分の出走順を最大限に活用することができました。トップ4のタイム差は非常に小さいので、明日どのような展開になるのか楽しみです。

    ラリー・フィンランド デイ2の結果
    1 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) 1h04m01.1s
    2 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    3 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2.4s
    4 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2.6s
    5 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +14.2s
    6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +14.6s
    7 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +15.3s
    8 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +30.9s
    9 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +52.6s
    10 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタWRC) +1m38.3s

    明日のステージ情報
    競技3日目となる8月3日(土)のデイ3は、サービスパークの南側エリアで4本のグラベルステージを、日中のサービスをはさんで各2回走行。そのうちSS15/19「レウスト」は、今年唯一新たに加わったステージで、2014年大会以来の走行となる。8本のSSの合計距離は132.98kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は578.52kmとなる。

    注目のステージ:SS14/18カカリスト 全長18.70km
    ミーカ・アンティラ(ヤリスWRC 10号車 コ・ドライバー)
    「カカリスト」は、ラリー・フィンランドを象徴するステージです。今年は序盤のセクションが新しくなり、1997年以降使われていなかった道を走ります。その後、道幅が非常にワイドなオウニンポウヤの有名な道に出ますが、今年はジャンプがまったくなく、例年と大きく異なるステージ構成です。大勢の観客が集まるカカリストのジャンクションを曲がった後は、砂利が多い小道に入りフィニッシュを迎えます。

  • WRC | トヨタ 第9戦 ラリー・フィンランド デイ1 レポート

    WRC | トヨタ 第9戦 ラリー・フィンランド デイ1 レポート

    ラリー・フィンランドが開幕
    タナックが総合2位に、ミークが総合3位につける

    2019年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドが8月1日(木)に開幕。フィンランド中部ユバスキュラの市街地でSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合3位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位につけた。

    第8戦ラリー・イタリア サルディニアから約6週間のインターバルを経て、第9戦ラリー・フィンランドが開幕した。1日は、午前9時からサービスパークが置かれるユバスキュラの西側でシェイクダウンが行なわれ、全長4.26kmのコース「ヴェサラ」でタナックがベストタイムを記録。ミークとラトバラは、他のドライバーと6番手タイムを分け合った。

    その後、午後7時からSS1「ハルユ1」が行なわれ、ユバスキュラ市街地のターマック(舗装路)と、公園内のグラベル(未舗装路)の両路面を走行する全長2.31kmのステージで、タナックがトップと0.7秒差の2番手タイムを、ミークが1.2秒差の3番手タイムを記録した。また、ラトバラはふたりのライバルと6番手タイムを分け合い、首位と2.4秒差の総合8位で競技初日を走り終えた。

    トム・フォウラー(テクニカル・ディレクター)
    朝のシェイクダウンでは、クルマが正常に機能しているかどうかを確認しました。オットは非常に速いタイムを記録し、ヤリ-マティとクリスも良いタイムでした。しかし、フィンランドではごく当たり前のことですが、各トップドライバーのタイムは非常に接近していました。技術的な問題は何もなくポジティブなスタートを切り、ラリー前のテストで決めたセットアップを確認しました。過去2年間、我々はこのラリーで強さを発揮しましたが、ライバルもまた改善に取り組んでいるので前進を続けなくてはならないと理解しています。過去に上手く行っていた場合、自信を持って何かを変えるのは簡単ではありません。我々にはこのラリーで実績があるので、昨年のセットアップに微調整を加えたものを採用することにしました。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    「ハルユ」はラリーの開幕にふさわしい特別なSSであり、実際は非常に難しいステージですが、ミスのない走りをできました。シェイクダウンは全く問題なく、順調に終わりました。ラリー前のプレイベントテストはとても上手く行き、ラリー・エストニアにも出場したので、このラリーに向けて可能な限りの準備を行うことができたと思います。現在までのところ全て順調ですが、きっと激しい戦いになるでしょう。特に、明日は出走順が1番なので難しい1日になると思われるので、集中して臨まなくてはなりません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    ここユバスキュラで、多くのフィンランドの人々に見守られてラリーをスタートするのは最高の気分です。多くの応援が、私にモチベーションと自信を与えてくれます。シェイクダウンでは、1回目の走行からすぐに良いフィーリングを感じ、2回目は非常に上手く走れたので満足しました。その後クルマのセッティングに変更を加えましたが、良い結果は得られず、路面もどんどん荒れていきました。それでも最初の2回の走行こそが最も重要であり、そう考えれば良い週末を期待できそうです。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    ラリーが始まり、素晴らしい気分です。最初のステージでは良い走りができました。また、朝のシェイクダウンも概ね順調でした。最初の走行では、ジャンプの着地で右側の土手に少し当たりパンクをしてしまいました。シェイクダウンのステージは実際のラリーのステージとは異なりますが、その後は良いフィーリングで走れました。チームにとってのホームイベントに、一員として参戦できるのは特別なことですし、日曜日に完璧な結果でフィニッシュするのが今回の目標です。明日はできるだけすぐに良いリズムを掴み、この週末を楽しみたいと思います。

    ラリー・フィンランド デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1m47.3s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +0.7s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +1.3s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.2s
    6 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.4s
    7 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2.4s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.4s
    9 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +3.1s
    10 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +4.8s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる8月2日(金)のデイ2は、サービスパークを中心に10本のSSを走行する。SS2「オイッティラ」とSS11「ハルユ2」以外の4本のステージ「モクシ」「ウリア」「アサーマキ」「アーネコスキ」は、日中のサービスをはさんで各2回走行。10本のSSの合計距離は126.55km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は592.76kmとなる。

    注目のステージ
    SS3/7 モクシ 全長20.04km

    ミーカ・アンティラ(ヤリスWRC 10号車 コ・ドライバー)
    「モクシ」は素晴らしいステージです。序盤は昨年新たに加わったセクションで、皆にとって新しい道でした。リズムが頻繁に変わるのがこのステージの難しい部分で、幅が狭くテクニカルな道と、広い道の両方を走り、非常に高速な区間もあります。なお、狭い道に関しては、出走順が後方の方が有利だと思います。

  • トヨタ、WEC参戦ハイパーカーのテストデビューを2020年6月に計画

    トヨタ、WEC参戦ハイパーカーのテストデビューを2020年6月に計画

    トヨタは、2020-2021年シーズンにのFIA 世界耐久選手権に参戦するハイパーカーのテストデビューを2020年6月に計画している。

    アストンマーティンとトヨタは、2020-2021年シーズンから導入される新しいレギュレーションにコミットしている。トヨタは、TS050 HYBRIDに代わるまったく新しいハイブリッド搭載したプロトタイプで参戦することを決定している。

    トヨタのチーム代表を務めるロブ・ルーペンは「最短で来年6月にはコース上でマシンを走らせることになるだろう」と語った。

    「おそらく8月にプロローグ・テストが開催される。従って、テストに行くために5~6週間がある」」

    ロブ・ルーペンは、新しいハイパーカーがテストデビューするまで実験車両を使用することを除外し、次のように付け加えた。

    「多くのことがデジタルで行われ、マシンをモデル化し、それからシミュレータで開発する。GR Sports Conceptはレースカーとは関係はない」

    ロブ・ルーペンは、ハイパーカー規則の確定は“馬鹿げている”ほど遅れたと不満を示し、それによってトヨタは“たくさんの資金”を費やすことを余儀なくされたと語る

    「もっと早く実現させてほしかった」とロブ・ルーペンは語る。

    「非常に遅れたが、ようやく到達したことを嬉しく思う。我々は様々なコンセプトに取り組んできた。

    「ルールが異なる方向に向かったので、しばしば変更しなければならなかった。我々はそのプロセスをコンセプトでサポートしようとしたが、多額の費用がかかった」

    FIAとWECのプロモーターでありAutomobile Club de l’Ouestは、5年間のコミットメントに基づき、新しいトップクラスに参戦するための年間予算を3,000万ユーロを予測しているが、ロブ・ルーペンは、ヨーロッパと日本で事業を分割しているため、この数字がトヨタにとって現実的なベンチマークであるとは考えていない。

    しかし、ロブ・ルーペンは、ハイパーカー規制は現在のLMP1フレームワークよりもかなり安くなるだろうと付け加えた。

    「ACOが出した予算と我々予算を比較するつもりはない。様々な国で働いているので、それは不可能だ」

    「パワートレインは日本製で、拠点はケルンであるため、コスト効率はそれほど高くない。非常に効率的な場合、すべてを1か所で行っている」

    「我々は素晴らしい参考ではないが、新しいルールは大幅に安くなっている。我々は50%以上の節約について話している」

    「我々は毎年新しいモノコックを製造してきた。それが毎年1000万ユーロだとしたら、5年間でそれを償うことができる」

    「我々はあちこちで開発する自由を得ているが、Balance of Performanceもある。大規模な節約です。それは彼らが望んでいたものであり、我々はそれに同意する」

    関連:【動画】 トヨタ GRスーパースポーツでテスト走行を実施

  • WRC | トヨタ 第9戦 ラリー・フィンランド プレビュー

    WRC | トヨタ 第9戦 ラリー・フィンランド プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、8月1日(木)から4日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドに、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。ラリー・フィンランド3年連続優勝を目標として戦いに臨む。

    2019年のWRCは、第8戦ラリー・イタリア サルディニア終了後、6週間のインターバルを経て、ラリー・フィンランドでシーズン後半戦がスタートする。ラリーの中心となるサービスパークは、フィンランド中部のユバスキュラに置かれ、その周辺の森林地帯が戦いの舞台となる。サービスパークの近くにはチームの本部があり、ラリー・フィンランドはホームイベントといえる1戦。フィンランドの路面は非常にスムーズで、流れるようなコーナーが続き、クレスト(丘)やジャンプも多くある。SS(スペシャルステージ)の平均速度はWRC全戦の中でもっとも高く、低速な他のイベントと比べるとタイム差がつきにくいため、僅かなミスが大きく響く。また、非常に高速なラリーでありながら、道のすぐ近くには木々が迫るため、精度の高いドライビングと正確なペースノート作成が求められる。

    3人のドライバーはいずれもフィンランドで優勝経験があり、ラトバラは3回(2010、2014、2015年)、ミークは2016年に優勝。タナックは昨年、ヤリスWRCで勝利を挙げまた。なお、ヤリスWRCはエサペッカ・ラッピのドライブによりWRC復帰初年度の2017年大会でも優勝しており、現時点でラリー・フィンランドでの勝率は10割となっている。

    今年のラリー・フィンランドは、全体の約65%が更新された昨年のステージと、多くの部分が重なる。競技は8月1日(木)の夜、ユバスキュラの市街地でスタート。ターマック(舗装路)とグラベルの両路面を走行する「ハルユ1」が最初のSSとなる。森林地帯での本格的なグラベルステージは2日(金)から始まり、10本のSSを走る。3日(土)は8本、最終日の4日(日)は4本のSSを走行。4日間で23本のSSを行ない、その合計距離は307.58km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,373.67kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    言うまでもなく、ラリー・フィンランドは我々チームにとって特別な一戦です。過去2年間優勝していますし、3戦3勝も充分可能であると考えています。我々はステージと道の特徴を熟知していますし、クルマもフィンランドの道にとても合っていると思います。3人のドライバーはこのラリーを気に入っており、全員優勝経験があるので、勝つチャンスは十分にあります。とはいえ、ライバルもまたこのラリーに向けて一生懸命改善に取り組んでいますし、油断できません。最高の結果を得るためには、集中し全力でラリーに臨む必要があります。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    ラリー・フィンランドでシーズン後半戦がスタートするのがとても楽しみです。スムーズでハイスピードな道を走るのは本当に楽しく、昨年このラリーで優勝した時は最高の気分でした。もちろん、今年も同じ結果を望んでいますが、金曜日はSSの出走順が1番手なので、より困難な戦いになると思います。2週間前、我々はラリー・エストニアに出場しました。大勢のファンの前で再び勝つことができてとても嬉しかったのですが、それだけではなく、ラリー・フィンランドに向けての良いテストにもなりました。多くのことを学習できたので、準備は万全です。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    素晴らしい夏休みを過ごし、ラリー・フィンランドでのシーズン再開に向けて準備はできています。しばらくラリーから離れて生活していましたが、フィンランドのためのテストを数日行ないました。ハイスピードなグラベルロードを走ると、いつも本当に楽しい気分になります。自分にとってフィンランドの道はホームのようなものですし、ラリー期間中は沢山の応援に励まされます。昨年はフィンランドで表彰台に立ち、シーズンの流れが良い方向に向かったので、今年もそうなることを期待しています。ここ数戦のグラベルラリーで自分達に速さがあることは分かっていますので、それを良い結果に繋げるために全力を尽くします。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    ラリー・フィンランドには多くの特別な思い出があり、お気に入りのイベントのひとつなので、今年ヤリスWRCで出場するのが本当に楽しみです。私が初めてヤリスWRCを運転したのはフィンランドでしたし、先週もテストを行ないました。フィンランドの道でのヤリスWRCは、いつも信じられないくらい素晴らしいフィーリングです。フィンランドで開発されたクルマが、このラリーでいかに強力であるかを過去2年間見てきました。チームの皆がシーズンの後半戦に自信を持っていると感じていますし、私自身も良い結果で後半戦の幕を開けたいと思います。今年のコースに初めて走る道が多く含まれているのは自分にとって少し不利ですが、チャレンジをする準備はできています。

  • WEC | トヨタ、新型TS050 HYBRIDが高い性能を発揮 / プロローグ・テスト

    WEC | トヨタ、新型TS050 HYBRIDが高い性能を発揮 / プロローグ・テスト

    TOYOTA GAZOO Racingは、7月23日と24日の2日間、スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われたFIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンの公式プロローグ・テストを成功裏に終えた。

    WECの2019-2020年シーズンは、9月1日にイギリスのシルバーストン・サーキットで開幕する。昨シーズン最終戦のル・マン24時間レースからまだ僅か5週間しか経っていないが、今回のプロローグ・テストには、今季のWECに参戦する全てのチームが参加した。

    TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンへ向け空力パッケージを変更したTS050 HYBRIDを初めて公に披露した。2016年のデビュー以来踏襲してきたモノコックに、細かな変更を加えた2019-2020年仕様のTS050 HYBRIDは、合計16時間以上にわたるテストにおいて期待通りの高い信頼性を示した。

    暑いスペインの陽光の下、2台のTS050 HYBRIDは合計917周、4,268kmを走破。このテストの後は開幕戦シルバーストンまでテストの機会がないため、チームは今季の戦いへ備え、空力セッティングやタイヤ評価といったサーキットでしか出来ないプログラムに注力した。

    今シーズンのTS050 HYBRIDは、昨シーズンの開幕時に較べて、規定最低重量が40kg増加した状態での走行となった。ただし、WECではこれまでにバルセロナで走行したことがないため、タイムの比較は出来ない。

    2日間のテストを終え、全4回の走行セッション総合で、2台のTS050 HYBRIDはトップ2を占めた。7号車が1分29秒141でトップタイム。8号車は0.046秒差での2番手。LMP1クラスライバルのレベリオン・チーム1号車が、トップ7号車から0.267秒差の3番手につけた。

    今回のテストでは、レギュラードライバーに加えTOYOTA GAZOO Racingのテスト兼リザーブドライバーとなったトーマス・ローランがTS050 HYBRIDを初めて公式な場でドライブ。若きフランス人ドライバーは、彼にとって2度目となるTOYOTA GAZOO Racingのテストで、午前中は7号車、午後は8号車ドライブした。

    小林可夢偉(7号車)
    2019-2020年仕様のTS050 HYBRIDで多くの周回をこなしテストはとても順調でした。ここバルセロナでは過去にテストをしたことがないのですが、すぐに良いペースで周回し、様々なプログラムをこなすことが出来ましたので、このテストには満足しています。来るシーズンへ向けてのテストはこれで終わりですが、チームはこれから開幕戦シルバーストンへ向けて、多くの作業をする必要があります。新たな挑戦へ向けて準備万端にします。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    これが開幕前の最後のテストというのが不思議な感じがします。バルセロナを走るのは久しぶりで、戻ってこられてとても嬉しいです。ここ数日猛暑に見舞われているためドライバーから見ると厳しい条件でのテストになりましたが、多くの周回をこなすことが出来ました。改良されたTS050 HYBRIDについても多くを学び、開幕戦シルバーストンへ向けた準備は全てが順調です。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    良いテストになりましたし、TS050 HYBRIDのドライブをとても楽しめました。今回アップデートされた空力パッケージを最適化するために、開幕戦の前に出来るだけ多くのデータを収集する必要があります。私自身はTOYOTA GAZOO Racingで3シーズン目となりますが、またマイクと可夢偉と共に戦えることを本当に楽しみにしていますし、このチームとともに戦うことはいつでも幸せです。シルバーストンはもうすぐに迫っていますが、準備は万端だと思っています。

    中嶋一貴(8号車)
    個人的には2009年以来10年ぶりに走ることとなったバルセロナを楽しみました。コースは当時と全然変わっておらず、すぐにリズムを取り戻すことが出来ました。暑くて大変でしたが、テストは順調で、車両セットアップやタイヤについて多くを学ぶことが出来ました。新しいパッケージでの初走行は順調でしたし、今回のアップデートには満足出来ています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    今回のテストにはとても満足しています。開幕戦に向けたパッケージで、多くの周回をこなせたことが重要です。更なる重量を科されたことで、ライバル達との差はさらに縮まりました。それはファンの方々にとっては良いことだと思います。我々のチームに取っては初めてのバルセロナだったため比較が難しいのですが、改良されたTS050 HYBRIDには良い感触を得ています。あとは開幕戦シルバーストンへ向けてさらに準備を進め、TS050 HYBRIDから更なるパフォーマンスを引き出さなくてはなりません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    この2日間のテストはとても上手く行きましたし、私自身もTS050 HYBRIDを更に学ぶことが出来ました。TS050 HYBRIDは私がこれまでよく知っていたWECの車両とは驚くほど違っていました。新しい車両への理解を深めると共に、速さを引き出せるようになって来ました。私はWECでのレースから少し離れていましたが、今回のテストでコース上の混雑の中でのドライブすることに慣れてきました。チームのエンジニアやメカニック、そしてチームメイトのドライバーも皆歓迎してくれており、これからも彼らと共に上手くやっていけると思います。

    トーマス・ローラン(テスト兼リザーブドライバー)
    今日はとても上手くいきました。チームメイトと共にドライブするのはいいものです。昨日チームが良いセットアップを見つけてくれたおかげで快適にドライブすることが出来ました。いくつかのロングランテストを行ったこともありラップタイムは最高とは言えませんが、テストは上手くいき多くのデータが取れたことに満足しています。個人としても70ラップ以上走れたことは、4人で車両をシェアしたことを考えると悪くない結果です。

  • トヨタ | WEC 2019-2020年シーズン プロローグテスト プレビュー

    トヨタ | WEC 2019-2020年シーズン プロローグテスト プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing 世界チャンピオンとしてTS050 HYBRID最後のシーズンに挑む
    TOYOTA GAZOO Racingは、その歴史の一端を担ってきたTS050 HYBRIDと共に、シリーズチャンピオン防衛とル・マン24時間レース3連覇を目指し、FIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンに挑む。

    WECの2019-2020年シーズンは全8戦で争われるが、今週末のスペイン、バルセロナで行われるプロローグテストが公式な幕開けとなる。

    今季は2016年以来、WECの歴史に名を刻んだTS050 HYBRIDにとって最後のシーズンとなる。

    TS050 HYBRIDデビューの年、2016年のル・マン24時間レースは、残り1周でのトラブルにより勝利を逃がすという先例のない結末となった。翌2017年は、小林可夢偉が圧倒的なタイムでポールポジションを獲得し、マイク・コンウェイがレース中のコースレコードを更新する速さを見せたが、勝利は叶わなかった。

    2018-2019年「スーパーシーズン」として行われた昨シーズン、2018年のル・マン24時間レースで、トヨタは念願の初優勝を遂げることが出来た。そして、翌年の2019年のル・マンもトヨタは再び1-2フィニッシュを果たし、チームとドライバーの両シリーズチャンピオンを獲得した。

    トヨタのモータースポーツの歴史に名を刻んだ、4輪駆動、最高出力1000馬力を誇るTS050HYBRIDは空力性能改善、及びさらなる信頼性の向上を得て2019-2020年シーズンに臨む。

    2台体制のTS050 HYBRIDのドライバーラインナップについては、7号車は昨年と変わらず、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名。8号車は世界チャンピオンとなったセバスチャン・ブエミと中嶋一貴の2人に、2017年のル・マン勝者で、かつWECチャンピオンであるブレンドン・ハートレーが加わりる。また、テスト兼リザーブドライバーとしてチームに加入したトーマス・ローランは、同時にシグナテック・アルピーヌチームからLMP2クラスに参戦することによりさらなる経験を積んでいく。

    TS050 HYBRIDにとって最後のシーズンは、開幕戦となる9月1日のシルバーストン4時間レースを皮切りに4大陸を巡る、全8戦、計66時間の戦いとなる。シリーズは、富士スピードウェイ、アメリカのセブリング、ベルギーのスパ・フランコルシャン、といった伝統のコースを経て、来年の6月13日~14日のル・マン24時間レースで最終戦を迎えることとなる。

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    先月のル・マン24時間レース優勝からまだ日が浅いですが、ワールドチャンピオンとして迎えるWEC新シーズンが待ち遠しいです。今シーズンはLMP1ハイブリッド規定の最後となります。それは同時にTS050 HYBRIDにとっても最後であることを意味します。TS050 HYBRIDは多くの勝利を収めましたが、博物館に行く前に、それをさらに積み重ねることが出来れば、と願っています。チームの最大の目標はル・マンの3連覇を果たすことです。それが2015年より、設計、開発、製造、及びレース運営に関わってきたチーム全員への贈り物になると思っています。TS050 HYBRIDと共にチームは成長して強くなり、今は活力に満ちています。次世代ハイパーカーの準備も並行して進めていますが、前年の覇者として臨む今シーズンも挑戦を続け、皆様に良いレースをお見せしたいと思っています。

    パスカル・バセロン (テクニカルディレクター)
    今季向けのTS050 HYBRIDに対しては、昨シーズンから大きな変更は行なっていません。2016年のTS050 HYBRIDデビュー以来、毎シーズン、開発を進めてきましたが、今シーズンへの変更は細かな部分の最適化とさらなる信頼性向上です。目に見える変更は空力パッケージで、それ以外は信頼性向上のための細かい変更に留まっています。昨シーズンのTS050 HYBRIDは最速で、それは確かに結果に現れています。しかし、ライバル達も開発を続けており、2018年と2019年のル・マンを比べるとその車両性能が大きく伸びたことが分かります。ライバルたちの卓越した開発能力を考えると、更に性能が向上することは間違いありません。ですから我々も開発を止めるわけにはいきません。

    小林可夢偉(7号車)
    つい先日ル・マンを終えたばかりのような感覚なのに、このプロローグでもう新たなシーズンが始まってしまうのかという思いです。昨シーズンはル・マン勝利まであと一歩でした。全てが順調に見えても、厳しいレースではドラマが起こります。TS050 HYBRID 7号車のクルー全員はル・マンでの勝利を目指し攻め続けます。昨シーズンは8号車との僅差のバトルを繰り広げてきましたし、今年も同様の戦いになると期待しています。7号車、8号車共に経験豊富なドライバーが揃っているので、今シーズンもエキサイティングなレースになるでしょう。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    昨シーズン最終戦のル・マンが終わったときから新しいシーズン開幕を楽しみにしてきました。レースの現場に戻り、また新たなチャレンジに臨めるのは素晴らしいことです。今季はTS050 HYBRIDにとって最後となる特別なシーズンです。幸運にも私はデビュー当時からTS050 HYBRIDでレースし、とてもよい経験をしてきました。特に、ル・マンをこの車で走るのは本当に最高です。TS050 HYBRIDで最後のシーズンを戦うために私たちは努力を続けてきました。7号車のクルー全員でル・マン勝利を目指します。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    私の目標は、マイク、可夢偉と共に多くのレースで勝利しシリーズチャンピオンになること、そしてもちろんル・マンでの勝利です。今シーズンはTS050 HYBRIDにとって最後のシーズンということで、複雑な気分です。また新たな2020-2021年レギュレーションはとてもエキサイティングで、他のマニュファクチャラーと再び戦えるのが楽しみです。しかしながらTS050 HYBRIDのダウンフォースやスピード、パワーは最高ですし、このような素晴らしい車でレースが出来たのは幸運だったといつか言う日が必ず来るでしょう。レース中は毎周回、そして全ての瞬間を楽しみ、TS050 HYBRID最後のシーズンを楽しみたいと思います。

    中嶋一貴(8号車)
    世界チャンピオンとしてシーズンを迎えるのは素敵な気分です。目標はTS050 HYBRIDの最後のシーズンにタイトルを防衛することです。TS050 HYBRIDで長きにわたってレースを戦ってきて、多くの特別な瞬間を味わってきただけに、別れは残念です。しかし同時に、新しいレースカーでの挑戦はとてもエキサイティングなものになるでしょう。WECを新しいハイパーカーで戦うのが今から楽しみです。また今年も簡単なシーズンではないでしょう。7号車は最強のライバルとして立ちはだかるでしょうし、他のLMP1車両からの挑戦も予想されるので、エキサイティングなシーズンになるのは間違いありません。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    ブレンドンが加わる今シーズンは新たなチャレンジになります。彼とはずっと友人で、一貴と私のチームに彼が加わることをうれしく思います。彼がチームを家族のように感じられるようにしたいですし、共に勝利を重ねて行ければ、と思っています。私たちはTS050 HYBRIDでずっとレースを戦ってきました。そんな時間も来年6月のル・マンでエンジンを止めた瞬間に終わると思うと、その時はすごく感慨深いものになると思います。今季の全ての瞬間を楽しみたいと思いますし、新シーズンスタートが待ちきれません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    ル・マンを出場せずにただ見ているのは少し辛い時間でしたが、新しいチームに溶け込むための良い機会でもありました。私は初めて出場した2012年からル・マンが大好きでしたが、2年間出場出来なかったので、戻れるのを心待ちにしていました。ル・マンのテスト以来、TS050 HYBRIDでの初めての本格的な実走行テストを行いましたが、既にTS050 HYBRIDに慣れ、更なるスピードアップに挑んでいます。私は常に、得られた結果よりも、自分がどれだけベストを尽くしたか、を重視します。もちろんシリーズチャンピオンやル・マンで勝利できたら最高です。

    トーマス・ローラン(テスト兼リザーブドライバー)
    私にとっては、TOYOTA GAZOO Racingの一員でありながらもLMP2クラスにも出場するという、とても忙しいシーズンになると思います。トヨタのスタッフとの仕事を楽しんでいますし、TS050 HYBRIDという素晴らしいクルマを学んでいくのはいい経験で、運転するのがいつも楽しみです。テストの時間は非常に限られていますが、シミュレータでのセッションも多くこなしており、経験豊富な他のドライバーとの共同作業も、私自身のドライバーとしての成長にも役立つと思っています。忙しく、有意義なシーズンになると思いますので、とても楽しみです。

    2019-2020 FIA世界耐久選手権(WEC)カレンダー
    2019年9月1日 シルバーストン4時間
    2019年10月6日 富士6時間
    2019年11月10日 上海4時間
    2019年12月14日 バーレーン8時間
    2020年2月1日 サンパウロ6時間
    2020年3月20日 セブリング1000マイル
    2020年5月2日 スパ6時間
    2020年6月13-14日 ル・マン24時間

  • バルテリ・ボッタス、トヨタ・ヤリスWRCでテスト走行

    バルテリ・ボッタス、トヨタ・ヤリスWRCでテスト走行

    メルセデスのF1ドライバーを務めるバルテリ・ボッタスが、7月19日(金)にトヨタ・ヤリスWRCでテストを実施した。

    バルテエリ・ボッタスは、アークティック・ラップランドラリーに参戦してラリーデビュー。フォード・フィエスタWRCを走らせ、総合5位でフィニッシュしている。

    バルテリ・ボッタスは、フィンランドのユバスキュラにあるトヨタのテストコースでヤリスWRCでテスト走行を行った。

    TOYOTA GAZOO Racingのスポーティングディレクターを務めるカイ・リンドストロームは、バルテエリ・ボッタスのヤリスWRCは楽しむためのものだと語った。

    「契約はない。彼はアークティック・ラリーで満足していたが、我々には最高のクルマがあるので、彼に試してほしかったんだ!」とカイ・リンドストロームは冗談交じりに語った。

    トヨタのレギュラードライバーを務めるオット・タナック、クリス・ミーク、ヤリ-マティ・ラトバラも来月のラリー・フィンランドに向けてテストを実施。テストチームはもう一日テストを継続した。

    「バルテリとのテストはあらかじめ計画されていたものであり、彼はユバスキュラ沈降の道路で他のドライバーのあとに運転した」

    バルテリ・ボッタスのコ・ドライバーは、アークティック・ラリーでもコドライバーを務めた2000年と2002年にマーカス・グロンホルムとWRCタイトルを獲得したティモ・ラウティアイネンが務めた。

    バルテリ・ボッタスのラリーの腕前は高く評価されており、同じフィンランド出身のMスポーツのドライバーであるテーム・スニネンは、ボッタスはラリーでのハイレベルの戦いができるだろうと語っている。

    「アークティックでの彼の走りは印象的だった」とテーム・スニネンはコメント。

    「他のラリーでも彼の走りを見れたら素晴らしいことだろうし、彼がどのような戦いをするかを見れたら楽しいだろう。他の分野からドライバーがやってくるのは興味深いことだ。彼らが世界で最高のドライバーであるときは特にね」

    F1 バルテリ・ボッタス トヨタ

  • 山下健太、TGR WECチャレンジドライバーとしてLMP2クラスに参戦

    山下健太、TGR WECチャレンジドライバーとしてLMP2クラスに参戦

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、WEC(FIA世界耐久選手権)の2020-2021年シーズンから、市販に向けて開発中のGRスーパースポーツ(仮称)をベースとするハイブリッド・プロトタイプ車両での参戦を6月14日に発表した。今回この参戦に加えて、現在WEC LMP1クラスに参戦中の中嶋一貴、小林可夢偉に続く若手ドライバーを育成するため、現在推進中のトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)に「TGR WEC チャレンジドライバー」を新たに設定し、山下健太を選出。山下健太は、WEC 2019-2020シーズンHigh Class RacingからLMP2クラスに参戦する。

    山下健太は千葉県出身の23歳で、2013年FTRSスカラーシップを得てFCJ(フォーミュラチャレンジジャパン)に初参戦しチャンピオンを獲得。2014年全日本F3にステップアップし、2016年にはチャンピオンを獲得。2017年からスーパーフォーミュラにステップアップすると共に、2018年からSUPER GT GT500クラスにも参戦。2018年にスーパーフォーミュラでチームチャンピオン獲得に貢献すると共に、SUPER GTでは2019年6月の第4戦ブリーラムで初優勝を達成するなど、若手を代表するドライバーの一人に成長した。

    新たにTGR WECチャレンジドライバーに選出された山下健太は、WEC 2019-2020シーズンLMP2クラスにてル・マン24時間レースを含む全戦に参戦。7月23日、24日にバルセロナで行われるプロローグテストからチームに合流する予定となっている。なお、2019年のSUPER GT及びスーパーフォーミュラにも引き続き参戦する。

    山下健太
    WEC2019-2020シーズンのLMP2クラスに参戦することになり、本当にうれしく思っています。こんな貴重な機会を与えていただいたTOYOTA GAZOO RacingとHigh Class Racingの方々に感謝いたします。WECは世界中のさまざまなサーキットで開催されますし、LMP2は非常に競争の激しいクラスでもありますので、挑戦のしがいがあります。私にとってはまだ多くのことを学ぶ必要がありますが、7月から始まるテストが待ちきれません。

    High Class Racing
    チーム名:High Class Racing(デンマーク)
    チーム代表:Peter Utoft
    Car Number:#33
    シャシー&エンジン:Oreca 07 – Gibson engine
    チームメイト:Anders Fjordbach(デンマーク)、Mark Patterson(米国)

    High Class Racing

  • TOYOTA GAZOO Racing、2020年からGRスープラ GT4の販売を開始

    TOYOTA GAZOO Racing、2020年からGRスープラ GT4の販売を開始

    TOYOTA GAZOO Racingは、3月にジュネーブモーターショーで発表した「GR Supra GT4 Concept」に寄せられた世界中のお客様のご期待や6月のニュルブルクリンク24時間レースでのGRスープラ参戦を踏まえ、カスタマーモータースポーツ車両である「GR Supra GT4」を2020年から販売することに決定した。

    モータースポーツを愛する世界中のお客様が気軽にレースを楽しんでいただけること、そしてモータースポーツへの挑戦とそこから得られるフィードバックによりさらにクルマを鍛えることを目指し、カスタマーモータースポーツにより一層力を入れていく。

    GR Supra GT4は、今年から販売を開始したTOYOTA GAZOO Racing初のグローバルモデル「GRスープラ」をベースとしたレース仕様車で、トヨタモータースポーツ有限会社(Toyota Motorsport GmbH)が開発及び製造を担当。

    GT4は、低コストで気軽に参戦しやすいカテゴリーとして、世界中のプライベートチームに人気を博している。日本のスーパー耐久シリーズ、欧州のGT4欧州シリーズやVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)、米国のミシュランパイロットチャレンジシリーズなど世界中のさまざまなレースに参戦することができる。

    GRスープラは既に北米のNASCARエクスフィニティ・シリーズに参戦しているほか、2020年からは日本のSuper GT GT500クラスへの参戦を予定している。ここに新たにGR Supra GT4が加わることで、世界中のサーキットでGRスープラが戦っている姿をモータースポーツファンの皆様に楽しんでいただきたいとトヨタは考えている。

    また、GR Supra GT4実現に向け、Ravenol、Pirelli社とAkrapovic社に技術パートナーになった。Ravenolからは潤滑油を、Pirelli社からはタイヤを、Akrapovic社からはモータースポーツ専用エギゾーストシステムにご協力する。

    尚、GR Supra GT4に関する車両諸元詳細、販売価格、販売地域及び時期等について、年内の発表が予定されている。

    GR Supra GT4 車両諸元
    全長:4,460mm
    全幅:1,855mm
    全高:1,250mm
    ボデー構造:ロールケージ付スチールボディ
    フロントスポイラー:天然繊維コンポジット製
    リヤウイング:天然繊維コンポジット製
    燃料タンク:クイックチャージャー付レース専用
    ドライバーズシート:FIA基準レーシングシート

    エンジン、トランスミッション
    型式:直列6気筒ツインスクロールターボ
    排気量:2,997cm3
    トランスミッション:スポーツオートマチック リヤ駆動
    潤滑油:Ravenol
    排気システム:Akrapovič製

    サスペンション、ステアリング、ブレーキ
    フロントサスペンション:マックファーソンストラット
    リヤサスペンション:マルチリンク
    ステアリング:電動式パワーステアリング
    タイヤ:ピレリ
    ホイール:5穴式 11×18インチ