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  • WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン シェイクダウン:トヨタがトップ3独占

    WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン シェイクダウン:トヨタがトップ3独占

    2月13日(木)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンのシェイクダウンが2回に分けて行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(ヤリスWRC 69号車) がシェイクダウン1でトップタイムを、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)が2番手タイムを、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が3番手タイムを記録。明日から始まる森林ステージに向けて、幸先の良いスタートを切りました。

    シーズン唯一のフルスノーイベントであるラリー・スウェーデンは、例年雪や氷に覆われた森林地帯のグラベル(未舗装路)ロードが舞台となります。しかし今年の冬は暖かい日が多く、当初予定されていたステージの多くが雪不足により事前にキャンセルとなりました。それでも、主催者は雪や氷が残るステージのコンディション維持および改善に努め、ラリーを実現に導きました。ただし、ステージの一部区間は完全にグラベルが露出しており、雪道用のスタッドタイヤでそのような路面を走行した場合、タイヤの状態がどれくらい変化するのかを選手達は予め知る必要がありましたが、午前中のシェイクダウンステージ「スカラ」は、7.21kmの全域が凍ったグラベル路面となり、ラリー本番に向けて有効なデータ収集の機会になりました。チームの3人のドライバーは数回の走行で実際のSSに近い距離を走り、タイヤのグリップがどう変化するのか理解に努めました。そして、4回目の走行で新鋭ロバンペラがベストタイムを刻み、オジエが2番手タイム、エバンスが3番手タイムと、ヤリスWRCがトップ3を占めました。

    本来ならば、南に約100km離れたカールスタッドの競馬場で、夜8時過ぎから2台同時スタートのスーパーSSが行われる予定でしたが、路面コンディション等を鑑み主催者はスーパーSSをキャンセル。その代りに、特例として同ステージをシェイクダウンの2回目に設定し、大勢のファンにラリーカーの走行シーンを楽しむ機会を提供しました。森林ステージとはコンディションが大きく異なるため、ドライバーごとにアプローチは異なり、オジエは正規のコ・ドライバーであるイングラシアの代りに、スウェーデンのカール・フィリップ王子をサイドシートに招いて走行。それでも全体の2番手タイムを刻み、ロバンペラは3番手タイム、エバンスは5番手タイムでシェイクダウン2を終えました。

    なお、開幕戦ラリー・モンテカルロに続き、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元は、シェイクダウン1で6番手タイムを、シェイクダウン2で7番手タイムを記録。また、2017年にこのラリーでヤリスWRCに記念すべき初優勝をもたらしたヤリ-マティ・ラトバラは、今回ユホ・ハンニネンをコ・ドライバーに迎えプライベーターとしてヤリスWRCで出場。シェイクダウン1で9番手タイムを、シェイクダウン2ではトップタイムを刻みました。

    明日のステージ情報
    競技初日となる2月14日(金)のデイ1は、サービスパークを基点にノルウェーとスウェーデンの両国で4本のSSが行なわれます。そのうち1本目のSS2「ホーフ・フィンスコーグ」と2本目のSS3「フィンスコーゲン」はノルウェーが舞台となる定番ステージで、フィンスコーゲンは路面に雪やアイスがまったくないグラベル区間が長く続きます。スウェーデンに移動して行われる3本目のSS4「ニッケルヴァトネット」は新しいステージで、路面の大部分がアイスに覆われています。そして、4本目のSS8「トルシュビー・スプリント1」は、サービスパークのすぐ近くで行われる全長2.80kmのショートステージです。4本のSSの合計距離は63.68km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は264.49kmとなります。

    カイ・リンドストローム (スポーティング ディレクター)
    今回のコンディションは通常のラリー・スウェーデンとは状況が異なりますが、イベントがスムーズに行われるようにと主催者はできる限りのことをしてくれました。今夜予定されていたカールスタッドでのスーパーSSを、シェイクダウンの2回目に変更したのは賢明な判断です。観客の皆さんはラリーカーの走りを楽しめますし、我々はラリー期間中に使える本数が決まっているタイヤを犠牲にする必要がなくなりました。今回のラリーに関しては、タイヤのマネージメントが大きな鍵を握ります。夜間に気温がマイナスに下がったため、今朝のシェイクダウンの路面は予想していたよりも良いコンディションでした。そのため、我々は各車3、4回走行することができ、長いグラベル区間を走るとタイヤがどう変化するのか、ドライバー達は理解することができました。コンディションがどのように変わるのか、誰もよく分からないと思いますが、良い結果を得るためにはいくつかの区間でスマートに走り、タイヤをマネージする必要があるでしょう。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    望んでいたような真冬のワンダーランドにはなりませんでしたが、イベントを実現するために主催者は最善を尽くしてくれました。いくつか難しいセクションもありますが、この週末を楽しむことができれば良いと思っています。ステージの全てがグラベル路面だったり、全てがアイス路面だったりと、路面コンディションが一定ならば、簡単に適応することができますが、コーナーごとにコンディションが変わると非常に難しくなります。これまで、完全なグラベルステージをスタッドタイヤで走ったことはなかったので、今朝のシェイクダウンではいくつか学ぶことがありました。1本目は注意深く走り他の選手よりもタイヤをセーブすることができましたが、大きくタイムを失ったので、週末は妥協点を見つける必要があります。この未知なる状況に、最も上手く適応できた者がきっとラリーを制するでしょう。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    今朝のシェイクダウンは興味深い内容でした。走り始めは非常に高いグリップが得られるのですが、ステージが進みタイヤからスタッドが抜けるにつれてグリップは低下し、特に2本目の走行ではそれが顕著でした。少し予想が難しいラリーになりそうなので、できる限り上手くコンディションに適応し、最高の結果を得たいと思います。今回最大の課題は、ステージのどの部分が滑りやすいのかを特定することです。特に、スタッド抜けによるグリップが低下するであろうステージの終盤にかけて、正しく見極めなくてはなりません。また、ペースノートに関しても新たに作成した部分が多くありますが、可能な限りの準備をしてきたので、良いラリーになることを期待しています。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    朝のシェイクダウンのようなコンディションのステージを走ったのは初めてだったので、とても運転が難しく感じましたが、タイムはとても良く、またタイヤを含めた色々なことが、どう変わっていくのかを知る興味深い体験でした。今回もっとも難しいのは、ミックスコンディションでいかにスピードをマネージするかです。スタッドがあまり抜けないようにタイヤを労って走らなければなりませんが、良いタイムを出すためにはフラットアウトする必要があります。そのバランスをとるのが難しく、多くを学ぶことになると思いますが、それが楽しみでもあります。

  • トヨタ | WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン プレビュー

    トヨタ | WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、2月13日(木)から16日(日)にかけてスウェーデンおよびノルウェーで開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦「ラリー・スウェーデン」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦します。

    長い歴史を誇るラリー・スウェーデンは、シーズン唯一のフルスノーイベントです。チームにとっては、2017年のWRC復帰初年度にヤリスWRCが最初の勝利をあげた記念すべきラリーであり、2019年にも優勝を果たすなど、3年間で2勝をあげている相性の良い1戦です。今季はドライバー全員の顔ぶれが変わり、チームにとっては新たなる挑戦のシーズンとなりましたが、開幕戦ラリー・モンテカルロではオジエとエバンスが優勝を競い、それぞれ総合2位、総合3位で表彰台に立ちました。また、ロバンペラもWRカーで臨んだ初めてのモンテカルロであったにも関わらず、総合5位で完走を果たし、3人のドライバー全員が良いスタートを切りました。

    フランスの降雪地帯出身のオジエはスノードライビングを得意としており、過去スウェーデンで3勝しています。エバンスは6回の出場経験があり、昨年は総合5位を得ました。また、フィンランド出身ロバンペラはR5カーで挑んだ昨年が初出場でしたが、雪道育ちのためスノーロードでの運転には自信を持っています。なお、今回のスウェーデンにはTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムで今季8戦にヤリスWRCで挑む勝田貴元も、モンテカルロに続き出場。さらに、昨年までチームの一員で2017年大会優勝のヤリ-マティ・ラトバラが、コ・ドライバーにユホ・ハンニネンを迎え、プライベーターとしてエントリーするなど、過去最多となる5台のヤリスWRCが出場を予定しています。

    ラリー・スウェーデンはスノーラリーでありながら、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」で走行するため、タイヤのグリップ力は非常に高く、またステージは緩やかなコーナーが多いため、SSの平均速度は例年シーズントップ3に入ります。積雪量が多いステージでは道の両脇に雪壁が迫り、それにクルマの側面を軽く当てながら走ることで、コースアウトすることなく高い速度を保ったままコーナーを通過することができます。

    今年のスウェーデンは例年よりも気温が高い日々が多く、サービスパークが置かれるトルシュビー周辺の森林地帯はなかなか積雪量が増えませんでした。そのため一時は開催が危ぶまれましたが、主催者の努力によりルートを一部変更することで開催実現にこぎ着けました。ラリーは13日木曜日の夜、サービスパークの南約100kmに位置するカールスタッドの町でスタート。雪と氷に覆われた競馬場でのスーパーSS「カールスタッド」が最初のステージになります。翌日金曜日は、サービスパークを基点に国境を越え隣国ノルウェーの森林地帯で「ホーフ・フィンスコグ」と、「フィンスコーゲン」を走行。その後スウェーデンに戻り、新ステージとなる「ニッケルヴァトネット」、サービスパークのすぐ横に設けられる「トルシュビー・スプリント」を走り、最終サービスに入ります。15日の土曜日は、本来であればサービスパークの東側エリアを走行する予定でしたが、積雪量が十分ではないためSS実施をキャンセルし、金曜日と完全に同じ4本計63.68kmのステージを走行します。最終日の日曜日は、サービスパーク北側の人気ステージ「リケナス」を2回走行。2回目のステージは、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。本来であれば4日間で19本計300.84kmのSSを走行する予定でしたが、ルート変更により11本計171.64kmに短縮され、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は815.47kmとなります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々はこれまでラリー・スウェーデンで成功を収めてきましたが、今年も最高の結果を目指します。コンディションがどうなるのか不明な部分もありますが、オーガナイザーはこれまでと同様、安全で魅力的なラリーを開催してくれるはずです。前戦ラリー・モンテカルロで、我々の新しいドライバー達はクルマにとても良い感触を得ていたので、スウェーデンでもきっと素晴らしい走りを見せてくれるはずです。以前にも経験したように、このイベントでは出走順が大きく影響するので、来週コンディションがどうなるのか注視する必要があります。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    スウェーデンはとても好きなラリーです。年間カレンダーの中で唯一完全に雪上で行われる魅力的なイベントですし、雪の上での運転は自分にとって特別なものです。過去に何度か良い結果を残してきたので、もちろん今年も良い走りをしたいと思っていますが、ここ数年はやや苦戦しています。その原因のひとつとして、出走順の影響があると思います。選手権リーダーとして、トップで出走するのはとても大変でした。しかし、今年は少し状況が変わるので、どうなるのか様子を見たいと思います。ラリー・モンテカルロは、チーム全員にとって非常にポジティブなスタートになりましたが、きっとスウェーデンでも我々の戦闘力は高いはずなので、良い結果が得られることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    ラリー・スウェーデンをとても楽しみにしています。雪上テストでのクルマのフィーリングは素晴らしかったので、今回も良いイベントになることを期待しています。初めてヤリスWRCで臨んだラリー・モンテカルロは、さらに良い結果を得られたかもしれませんが、全体的にはポジティブなスタートになりました。コンディションにもよりますが、スウェーデンでは出走順が大きな影響を及ぼす可能性があります。もし、路面に滑りやすい雪が大量に積もっていたとしたら、出走順が後方の選手にとって大きなアドバンテージになるでしょう。それでも、自分としては他のラリーと同じように、最初のステージから全力で挑むのみです。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    スノーラリーはとても楽しいので、僕らにとってラリー・スウェーデンはきっといいイベントになるでしょう。ラリー・モンテカルロよりは難しくないと思いますが、その分だけ限界までプッシュする必要があります。ここまでのところヤリスWRCの運転をとても楽しんでいますし、特に雪の上では本当に素晴らしいクルマだと感じています。1月にヤリスWRCで出場したスノーイベントのアークティック・ラリーは、スウェーデンに向けて良い準備になりました。ただし、今年のスウェーデンは今のところあまり雪が多くなく難しいコンディションになるかもしれないので、その経験が助けになることを期待しています。

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ | トヨタのオジエとエバンスが表彰台

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ | トヨタのオジエとエバンスが表彰台

    1月26日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの最終日デイ4がモナコを基点にに行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合2位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合5位でフィニッシュ。選手を一新して臨んだ最初のラリーで、ヤリスWRCは全車が完走し、ダブルポディウムを獲得しました。

    競技最終日となるデイ4は、モナコを基点に、その北側に広がるフランスの山中で2本のステージを各2回走行。日中のサービスは設定されず、4本のSSの合計距離は63.54kmでした。前日のデイ3では、オジエとエバンスが激しい首位争いを展開し、エバンスが総合1位、オジエが4.9秒差の総合2位と、ヤリスWRCが1-2体制を築きました。しかし、最終日はオジエと1.5秒差の総合3位につけていたライバルが速く、首位の座を明け渡すことになりました。それでも僅差の戦いは最終ステージまで続き、エバンスとのチーム内バトルを制したオジエが総合2位でフィニッシュ。ボーナスポイントがかかる最終SS「パワーステージ」では、ベストタイムに僅か0.012秒届きませんでしたが、2番手タイムで貴重なボーナスの4ポイントを獲得しました。

    合計4本のベストタイムを刻むなど、素晴らしいスピードで何度かラリーをリードしたエバンスは、優勝は逃しましたがモンテカルロでのベストリザルトとなる、総合3位でフィニッシュ。今回がヤリスWRCでの初WRC出場だったロバンペラは、難しいコンディションで最後までミスのない安定した走りを続け、前日よりもひとつ順位を上げてラリーを終えました。また、今回初めてヤリスWRCでモンテカルロに挑んだ、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元は、自己最高リザルトとなる総合7位でフィニッシュ。貴重な経験と、ドライバーズポイントを得ました。

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、2月13日から16日にかけて開催予定の第2戦「ラリー・スウェーデン」です。スウェーデンはシーズン唯一のフルスノーラリーであり、長い歴史と高い人気を誇るクラシックイベントです。サービスパークは今年もトルシュビーに置かれ、ステージはスウェーデンだけでなく、国境を越えて隣国のノルウェーでも行なわれます。過去、チームは2017年のWRC復帰初年度にヤリ-マティ・ラトバラが優勝。2019年にはオィット・タナックが優勝するなど、相性の良いイベントのひとつです。

    豊田 章男(チーム総代表)
    2020年のWRCシーズンが始りました。今年は日本開催もあります。TOYOTA GAZOO Racingにとっては、8人の新たなドライバー/コ・ドライバーを迎えた新チームでのスタートでもありました。新チームでの開幕戦、全4台のヤリスが完走を果たせたこと、先ずは嬉しく思います。そして、オジエ/イングラシア組2位、エバンス/マーティン組3位と素晴らしいシーズンスタートを切ることができました。時間の無い中で準備してくれたチームのみんな、ありがとう!

    しかし、先日の体制発表のステージ裏では、この新たなドライバー達とも「We hate to lose」の合言葉を確認しあっていました。私も含め、みんなの心にも、悔しさが残った開幕戦でもあったと思います。今年のチームは“誰もが勝ちを狙える”チームです。次戦以降も常に表彰台の高いところを目指し、ヤリスをもっと強いクルマにし続けていきましょう。

    ファンの皆さま、今シーズンも応援よろしくお願いいたします。

    追伸
    セバスチャンとジュリアンへ。
    連続する地元勝利をヤリスで止めてしまったこと、申し訳ない気持ちです。一緒にヤリスをもっと強いクルマにしていきましょう。そして多くの勝利を目指しましょう。We hate to lose!。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々にとって素晴らしい週末になりましたが、もちろん優勝を逃し、今日は少し残念に思います。我々は常に学んでおり、今朝はドライバー達がクルマに完璧なフィーリングを感じる事ができませんでした。その後、セットアップを少し変更したところ、彼らは速さを取り戻しました。WRC最高峰の戦いというのは、それくらいシビアなのです。セバスチャンとエルフィンが表彰台に立っただけでなく、初めてトップカテゴリーに挑んだカッレも5位でフィニッシュするなど、新たなドライバー体制で臨んだ最初のラリーで素晴らしい結果を残すことができたと思いますし、今後に期待できる1戦でした。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    ポジティブな結果にとても満足しています。もちろん、さらに良いリザルトを期待していましたし、チームに勝利をもたらしたかったのは事実です。しかし、新しい環境に適応する事は常に大きな挑戦ですし、特にこのような難しいラリーではなおさらなので、素直に喜ぶべきでしょう。週末を通して、自分が快適に感じられる領域を越えないように走りました。僅かに優勝には届きませんでしたが、選手権を考えると22ポイントを獲得できたのは上々です。ラリー中はクルマのフィーリングがとても良く感じられる時もあれば、十分な自信を得られず限界まで攻め切れない時もありましたが、それでもこのクルマのポテンシャルは十分に感じました。とても運転が楽しく感じられたので、もう少し時間が経てば、一緒に素晴らしい結果を掴む事ができるはずです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    勝てるポテンシャルがあったと思いますので、今日は少し失望しています。ラリーをリードすれば自然と期待も高まり、優勝を狙いたくなるので、今は辛い気持ちです。とはいえ、全体的にはポジティブな週末でした。残念ながら、今日はフィーリングがあまり良くなく、一生懸命プッシュしましたが、スピードが伴いませんでした。全てのコーナーを攻め切ることができず、それがタイムを失うことに繋がったと思います。学ぶべきことはまだありますが、全体的には悪くないスタートになったと思いますし、きっと今後の礎になるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    良い週末だったと思います。今年のモンテカルロは本当にトリッキーで、コンディションが頻繁に変わるなど、新しいクルマを学ぶ場としては、かなり難しいラリーでした。しかし、週末を通して常に成長することができ、自分が慣れているコンディションで走った時は、少し良い走りができました。この週末は本当に多くの事を学びましたし、シーズンの開幕をミスなく終え、ポイントを獲得できたのは大きな収穫です。

    ラリー・モンテカルロ デイ4の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h10m57.6s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +12.6s
    3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +14.3s
    4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +3m09.0s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +4m17.2s
    6 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +5m04.7s
    7 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +11m27.9s
    8 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレジ (シトロエン C3 R5) +13m42.2s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +14m21.8s
    10 ニコラス・シャミン/ヤニック・ロシュ (シトロエン C3 R5) +15m04.0s

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ3 | トヨタのエバンスが首位に浮上

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ3 | トヨタのエバンスが首位に浮上

    1月25日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ3が、フランス南部のギャップを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が首位に立ちました。前日総合1位のセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)は総合2位につけ、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) は総合6位の座を堅持しました。

    競技3日目となるデイ3は、ギャップのサービスパークを中心に2本のステージを各2回走行。SSの合計距離は75.20kmでした。デイ3のステージはいずれも、ドライ、ウェット、スノー、アイスが混ざる非常にトリッキーなコンディションとなりました。ラリーは上位3台による僅差の戦いが続き、2本目のSS10で2番手タイムのオジエに7.6秒差のベストタイムを記録したエバンスが、オジエを抜き首位に浮上。しかし、午後の再走ステージ1本目のSS11でオジエが首位に返り咲きました。そして迎えた最終のSS12では、エバンスがコースオフするも再び首位に。総合2位のオジエに4.9秒差、総合3位のライバルに6.4秒差をつけて、デイ3を終えました。オジエは最初ステージで慎重な走りをした結果、やや遅れ総合2位に後退。総合3位のライバルとの差は1.5秒と、僅差の戦いが続いています。

    19才のロバンペラは、今回がヤリスWRCでの初WRCイベント出場であるにも関わらず、ミスをすることなく安定した走りを続け、総合6位を堅持しました。また、ヤリスWRCでのラリー・モンテカルロ出場は今回が初めてとなる、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元は、学びを続けながらドライビングを徐々に改善。午後のステージではペースを上げ、総合7位の座を守りました。

    明日のステージ情報
    競技最終日となる1月26日(日)のデイ4は、モナコをスタートし、モナコの北側に広がるフレンチアルプスで2本のステージを各2回走行します。SS13/15「ラ・ボレーヌ=ヴェジュビー-ペイラ・カヴァ」は、伝説的なチュリニ峠を通過するステージ。そしてSS14/16「ラ・カバネット-コル・ド・ブロー」は、2走目のSS16が、ボーナスの選手権ポイントを獲得可能な「パワーステージ」に指定されています。4本のSSの合計距離は63.54km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は226.51kmとなります。全てのステージを走り終えた選手は、その後モナコへと戻り、アルベール1世埠頭でセレモニアルフィニッシュを迎えます。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々のふたりのドライバーが総合1、2位につけ、優勝を激しく争っている状況はとてもエキサイティングです。今朝2本目のステージでのエルフィンのパフォーマンスは、本当に素晴らしかったと思います。難しいコンディションでしたが、彼は大きな自信を持って走りました。午後のステージにはふたりともスリックタイヤで臨み、安定性を重視した走りでしたが、依然アドバンテージを持っています。カッレはできる限り多くの経験を積みながら走っており、本当に良くやっていると思います。明日はきっと激しい戦いが繰り広げられるでしょうし、とても興味深い1日になるでしょう。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    安定した1日でした。唯一、後悔しているのは最後のステージの凍ったトリッキーな区間で、やや慎重に走り過ぎてしまったことです。しかし、個人的には側溝にはまってしまうよりも、注意深く走ったほうがいいと常々思っていますし、過去このラリーではいつもそのようなアプローチをとり、何度も奏功しています。リスクを冒して上手く行くこともありますが、常にそうなるとは限りません。1日が終わり、決して残念な気持ちにはなっていません。差はまだそれほど大きくなく、明日は全てが可能だと信じています。良い戦いが続いていますし、明日も力強く戦えば、勝つチャンスはまだ十分にあると思います。過去何年か、同じステージを激しく攻めてきたので、その経験が助けになるはずです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    全体的には堅調な1日となり、首位に立つことができて良い気分です。この週末は、ここまでのところ非常に満足しています。クルマは私に大きな自信を与えてくれていますし、チームとも力を合わせて戦っています。午後のステージは、ライバルと同じようにスリックタイヤを選びましたが、まだ凍結した区間が残っており、非常に難しいステージでした。最初のステージは少し注意深く走り過ぎ、次のステージでは最後の凍ったコーナーで楽観的になり過ぎて、コースから外れてしまいましたが、幸運にも何かに当たったりはしませんでした。明日は激しい戦いになると思いますが、集中力を保ち続け、あまり意識し過ぎないように走るつもりです。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    心から満足できる1日ではありませんでしたが、それでも何の問題もありません。やるべきことをきちんとやり、ミスと無縁の運転を続けています。1日を通してコンディションはとてもトリッキーでしたが、前後の選手とはタイム差があり順位を争っているわけではないので、安全マージンを多くとって走りました。異なるコンディションで、どうすればこのクルマを上手く走らせることができるのかを、依然学んでいます。そして、それを理解できた時、もっと速く走れるようになるでしょう。いかなるリスクも負わないように走っているので、クリーンな路面でのタイムは決して悪くないと思います。

    ラリー・モンテカルロ デイ3の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) 2h28m35.1s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +4.9s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +6.4s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +2m24.3s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +2m38.4s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +3m27.3s
    7 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +10m31.1s
    8 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレジ (シトロエン C3 R5) +11m15.2s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +12m13.7s
    10 ニコラス・シャミン/ヤニック・ロシュ (シトロエン C3 R5) +12m39.5s

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ2 | トヨタのオジェが首位

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ2 | トヨタのオジェが首位

    1月24日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ2が、フランス南部のギャップを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が首位に浮上。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) は総合6位に順位を上げました。

    前日、モナコでのセレモニアルスタートに続き、フランスの山中で2本のナイトステージを走り切った選手達は、ギャップのサービスパークに夜遅く帰還。競技2日目となる24日のデイ2は、サービスパークを中心に3本のステージを各2回走行しました。6本のステージの合計距離は4日間で最も長く、路面コンディションはドライ、ウェット、凍結、雪と、目まぐるしく変化しました。

    デイ1で首位と25.4秒差の総合4位につけたエバンスは、デイ2午前中の3本のステージ全てでベストタイムを記録。SS4で首位に立ち、SS7までラリーをリードしました。一方、デイ1終了時点で総合2位につけていたオジエは、エバンスに先行を許し午前中のセクションを総合3位で終えました。しかし、午後は2ステージ連続でベストタイムを刻み、最終のSS8でトップに浮上。総合2位のエバンスに1.2秒差をつけ、首位でデイ2を締めくくりました。

    今回がヤリスWRCでの初WRCイベント出場となる19才のロバンペラは、ステージごとにタイムを着実に上げて行き、前日よりもひとつ順位を上げ総合6位につけました。また、ラリー・モンテカルロに初めてヤリスWRCで挑んだ、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元は、経験の蓄積を最優先して堅実な走りを続け、総合7位でデイ2を終えました。

    明日のステージ情報
    競技3日目となる1月25日(土)のデイ3は、サービスパークを中心に、2本のステージを日中のサービスをはさんで各2回走行します。SS9/SS11「サン・レジェ-レ・メレーズ-ラ・バティ・ヌーブ」、SS10/SS12「ラ・ブレオル-セロネ」は、いずれもとても人気がある名物ステージです。4本のステージを終えた選手は、その後ギャップでの最終サービスを経て、約250km離れたモナコを目指し、日曜日の競技最終日に備えます。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々のドライバーはクルマの性能を全て引き出して戦い、素晴らしい1日になりました。特に午前中のエルフィンの速さは非常に印象的で、皆が驚いたと思います。セバスチャンは快適な走りを求めて少しづつスピードを上げて行き、ついにこのラリーで勝てるだけのパフォーマンスを発揮しました。ふたりとも本当に素晴らしく、ミスもまったくしませんでした。クルマに対する理解が深まった分だけ、スピードが上がったのでしょう。カッレもまた称賛すべき仕事をしました。常に学びを続けていますし、コンディションが安定した時の走りはとても良かったと思います。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    全体的にはとても良い1日でした。午前中はクルマを完全には快適に感じることができず、少し慎重になり過ぎて良いリズムを掴めませんでした。しかし、セットアップを少し変えて臨んだ午後のステージではフィーリングが好転し、何度か良いタイムを刻むことができました。選んだタイヤが最適かどうか不安だったのですが、午後の再走ステージの2本目は路面が予想以上に乾いていたこともあり、決して悪いチョイスではなかったと思います。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    午前中のコンディションはとても難しく、タイヤのグリップが頻繁に変わりました。しかし、ヤリスに大きな自信を持つことができたので、良い朝になりました。午後のステージの1本目では、少し安全サイドに振った走りになってしまいました。2本目のステージは上手く走れましたが、最後のステージは多くのクルマが通過したことでコンディションが非常に悪く、タイヤ選択に関して少し冒険し過ぎたかもしれません。それでも全体的には良い1日だったので、明日もトライし続けます。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    午前中のステージはとても難しく感じられましたが、その分だけ改善を進めることができたので満足しています。凍った路面をスリックタイヤで走ったことはなく、今朝はかなり注意して走りました。しかし、ステージを重ねるうちにどんどん良くなり、午前も午後も2本目のステージは上手く走れました。学ぶべき事はまだ山ほどありますが、走れば走るだけクルマを快適に感じられるようになっています。明日のステージは、今日とはまた違うタイプだと思いますので、再び新しいチャレンジとなります。コンディションの変化に注意して走る必要があるでしょう。

    ラリー・モンテカルロ デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) 1h 43m31.5s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +6.4s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m06.9s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +1m57.2s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2m19.2s
    7 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +5m18.7s
    8 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレジ (シトロエン C3 R5) +8m06.2s
    9 ニコラス・シャミン/ヤニック・ロシュ (シトロエン C3 R5) +9m04.02s
    10 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +9m37.2s

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1 | トヨタのオジェが総合2位

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1 | トヨタのオジェが総合2位

    1月23日(木)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロが開幕。モナコでのセレモニアルスタートに続き、フランス山中で2本のナイトステージが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合7位につけ、チームの全選手が順調に初日のステージを走破しました。

    モナコ湾に面したアルベール1世埠頭で午後5時からセレモニアルスタートが行なわれ、ラリー・モンテカルロは華麗に開幕しました。その後、選手達はフランス山中へと移動し、午後8時38分に最初のSS1が始まりました。暗闇に包まれた全長17.47kmのステージは完全なドライコンディションで、初めてヤリスWRCでSSに臨んだオジエがベストタイムを記録。エバンスは1.9秒差の3番手タイム、ロバンペラは5番手タイムと、3選手とも好調なスタートを切りました。続くSS2は雪や凍結区間も多くある非常にトリッキーな路面コンディションとなり、オジエは2番手タイムを刻み、首位と19.1秒差の総合2位でデイ1を走破。エバンスは4番手タイムを記録し総合4位で、ロバンペラは7番手タイムをマークし総合7位で初日を終えました。

    明日のステージ情報
    競技2日目となる1月24日(金)のデイ2は、サービスパークを中心に、3本のステージを日中のサービスをはさんで各2回走行します。そのうち、SS4とその再走ステージであるSS7「サン・クレメン-フルシニエール」は、今年新たに加わったステージで、道幅の広い高速セクションと、狭くツイスティな低中速セクションによって構成されます。6本のSSの合計距離は122.58km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は429.90kmとなります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々にとって今晩は良いスタートになりました。最初のステージでのセバスチャンとエルフィンの走りは素晴らしく、彼らはクルマに良いフィーリングを感じ、自信を持ったと思います。カッレもまた良い走りでしたが、軟らかめのタイヤを履いていたので、タイヤを少しオーバーヒートさせてしまいました。2本目のステージは非常に難しいコンディションでしたが、3選手とも問題なく走り切りました。まだまだ先は長く、彼らは良い位置につけていると思います。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    最初のステージは良い出だしでした。路面は完全にドライでグリップは安定しており、きっとこの週末もっとも簡単なステージのひとつだったと思います。続く2本目のステージに関しては、今晩の最難関になるだろうと予め予想していました。とてもトリッキーなコンディションだったので、リズムを合わせようと走りが慎重になり過ぎてしまい、タイムを少し失いました。それでも、ミスをすることなく1日を走り切ることができましたし、まだ先は長いので、決して悪くないスタートだと思います。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    タイヤ選びに悩んだ、とても難しい夜間ステージでした。最初のステージはドライだと分かっていましたが、2本目は路面がかなり湿っており、気温が急激にマイナスに下がったため、凍っている区間が多くありました。自分のタイヤ選択が本当に正しかったのかどうかは分かりません。違う種類のタイヤをミックスして装着して走ると良いフィーリングを得にくいのですが、それを経験できたのは良かったですし、きっと明日に繋がるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    今晩、WRカーで初めてWRCのステージを走り、とても良い気分でした。1本目はごく普通のターマックステージで、タイムも良く走りを楽しめました。2本目はモンテカルロらしいステージで、アイスバーンや雪、そして泥まで出ていたので安全な走りに徹しましたが、リタイアするよりは良かったと思います。このようなトリッキーなコンディションはテストの時に経験していなかったので、多くを学びながら、注意深く走りました。明日も楽しみたいと思います。

    ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 26m23.5s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +19.1s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +25.1s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +25.4s
    5 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +51.0s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +1m07.8s
    7 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1m18.5s
    8 エリック・カミリ/フランソワ-クサビエ・ブレジ (シトロエン C3 R5) +1m58.6s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +1m59.6s
    10 ステファン・サラザン/ケビン・パレント (ヒュンダイ i20 R5) +2m19.6s

  • WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ シェイクダウン 結果

    WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ シェイクダウン 結果

    1月22日(水)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのシェイクダウンが、フランス南部のギャップ周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)がトップタイムを、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が3番手タイムを、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が7番手タイムを記録。明日から始まる競技本番に向けて、クルマの最終確認を行ないました。

    ラリー・モンテカルロのサービスパークは今年もギャップに置かれ、その北側に広がる全長3.35kmのターマック(舗装路)ステージで、午後4時からシェイクダウンが行なわれました。今季より新たにチームに加わった3人のドライバーにとって、シェイクダウンはクルマのフィーリングとセットアップを確認する貴重な機会となり、ドライコンディションとなったステージで、オジエが1分57.1秒という全体の最速タイムを1回目の走行で記録。そのタイムは最後まで誰にも破られず、オジエはトップタイムでシェイクダウンを締めくくりました。また、エバンスは2回目の走行でオジエと0.6秒差の1分57.7秒をマーク。今回がWRカーでのWRC初出場となるロバンペラも2回目の走行で大きくタイムアップし、2分00.0秒を記録しました。なお、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにより、今季8戦にヤリスWRCで出場する勝田貴元は、10番手タイムでシェイクダウンを走り終えました。

    明日のステージ情報
    競技初日となる1月23日(木)のデイ1は、モナコ公国のモナコ湾でのセレモニアルスタートに続き、フランス山中で2本のナイトステージが行なわれます。1994年以来の走行となる全長17.47kmのSS1「マリジャイ-ピュイミシェル」は、午後8時38分スタート。全長25.49kmのSS2「ベイヨン-ブレジエ」は午後10時26分スタートと、いずれも完全に日が沈んだ後の走行となり、路面が凍結する可能性もあるため、トリッキーなコンディションが予想されます。2本のSSを走り終えた選手たちは、その後ギャップのサービスパークを目指し、最初のクルマがサービスに入るのは午後11時36分となります。2本のSSの合計距離は42.96km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は337.07kmとなります。

    トム・フォウラー (テクニカル ディレクター)
    新しいドライバー達と最初のラリーに臨むにあたり、事前のテストで既に全員が満足できるセットアップを見つけていたので、シェイクダウンではあまり変更を加える必要がありませんでした。モンテカルロの天気は予測が難しく、様々なコンディションに対応できるようにいくつかの異なるセッティングを用意しました。そして、シェイクダウンではこの週末に遭遇し得るコンディションを予想し、少しセッティングを変えて走りました。全てがスムーズに進み、オジエは最初の走行でファステストタイムを刻みました。シェイクダウンの結果をあまり重視するべきではありませんが、素晴らしい結果には違いありません。その後、路面は泥が多く出てタイムは伸びませんでしたが、全員が自信を持つことができたので、良い走り出しになったと思います。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    ここまでのところ全て順調で、自分が望むような走りができています。シェイクダウンの結果にあまり大きな意味はなく、一喜一憂するべきではありませんが、走りにリズムを感じられることは良いことです。シーズンの開幕を前に、既に十分な量のテストができています。もちろん、細かい部分に関してはさらに学ぶ必要がありますが、全体的にフィーリングは良く、テストでの良い感覚をシェイクダウンでもすぐに感じることができました。ラリー本番に向けて自信はありますが、シーズンの中でも特にトリッキーなコンディションになりやすいラリーなので、謙虚な姿勢で臨まなくてはなりません。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    初めてヤリスで臨んだシェイクダウンは、とても良いフィーリングで走れました。走り始めてすぐ、良い感覚が得られました。クルマは本当に素晴らしく、今すぐに走りたいと思うほどです。シェイクダウンはドライなコンディションでしたが、ラリー全体を代表するようなものではないと思いますし、きっとモンテカルロらしいコンディションが我々を待っているはずです。もし、最初のステージがドライだったら良いのですが、その後はきっと興味深く複雑なコンディションになるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    シェイクダウンでクルマは素晴らしいフィーリングでした。舗装路を走るのは1ヶ月ぶりだったので、1回目の走行は簡単ではありませんでしたが、2回目以降は上手く走れたと思います。クルマはフィーリングもセットアップも良く、テストの時に施した微調整が上手く機能したように思います。自分自身に関してまだ改善すべき点があるのは確かですが、それでも良いフィーリングを感じています。

    ラリー・モンテカルロ シェイクダウンの結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) 1m57.1s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.1s
    3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.2s
    5 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2.3s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +2.6s
    7 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2.9s
    8 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +3.1s
    9 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +3.3s
    10 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +4.8s

  • トヨタ | WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    トヨタ | WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、1月23日(木)から26日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦「ラリー・モンテカルロ」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦します。WRC復帰4年目となる今シーズンは、ドライバーおよびコ・ドライバーのラインアップを一新し、全ての選手権タイトル獲得を目標に戦います。

    今年もサービスパークが置かれるフランス南部のギャップは、オジエのホームタウンです。オジエはIRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)として開催された2009年大会で、ラリー・モンテカルロ初優勝。2014年から2019年にかけては、WRCとして開催された大会で6連勝を飾るなど、これまでに通算7回モンテカルロを制しています。また、オジエは2013年から2018年にかけて6年連続でWRCドライバーズタイトルを獲得しており、今季はヤリスWRCで7回目の王座を目指します。2017年のラリー・グレートブリテンでWRC初勝利をあげたエバンスは、過去ラリー・モンテカルロで何度もベストタイムを記録しており、上位を争う速さを備えています。また、19才のロバンペラは2019年のラリー・モンテカルロにR5カーで出場し、WRC 2 Proカテゴリー2位を獲得。同年WRC 2 Proでシリーズチャンピオンに輝きました。しかし、WRカーでのWRC出場は今回が初めてとなります。

    ラリー・モンテカルロの初開催は1911年と、世界で最も長い歴史を誇るラリーイベントです。SS(スペシャルステージ)は基本的にターマックですが、山岳地帯では路面が雪や氷に覆われることも多く、コンディションは刻々と変化します。SSごとに変わるだけでなく、1本のSSの中でもドライ、ウェット、スノー、アイスバーンと変化するため、正しいタイヤ選択と路面判断能力が求められます。また、SSの開始直前にステージを走行し、最新の路面状況を選手に伝える「セーフティクルー」も非常に重要な役割を果たします。

    今年のラリー・モンテカルロは、水曜日の午後にギャップ近郊でシェイクダウンが行なわれ、木曜日のセレモニアルスタートは2年ぶりにモナコ公国で開催されます。夕方、モナコ湾に面したアルベール1世埠頭をスタートした選手達は、その後フランス山中で2本の夜間SSを走行しギャップへ。SS1「マリジャイ-ピュイミシェル」は、1994年以降初めて使われるステージです。金曜日は、ギャップを中心に新ステージの「サン=クレマン-フリシニエール」を含む、3本のステージを各2回走行。土曜日はギャップ周辺で2本のステージを各2回走った後、遠く離れたモナコへと向かいます。最終日の日曜日は、モナコを基点にフランス山中で、有名なチュリニ峠を通過する「ラ・ボレーヌ=ヴェジュビー-ペイラ・カヴァ」を含む2本のステージを各2回走行。最終のSS16「ラ・カバネット-コル・ド・ブロー 2」はボーナスの選手権ポイントを獲得可能な「パワーステージ」に指定されています。全てのSSを走り抜いた選手達はモナコへと戻り、アルベール1世埠頭でセレモニアルフィニッシュを迎えます。SSは4日間合計で16本、計304.28km。リエゾンを含めた総走行距離は1505.64kmとなります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    新シーズンの開幕戦であるラリー・モンテカルロは、エキサイティングなイベントです。特に、今年は多くのドライバーが今までと違うクルマで出場し、我々も完全に新しいラインアップで臨むため、興味深い1戦になるでしょう。我々チームはモンテカルロでまだ勝利を収めていませんが、毎年表彰台を獲得し、高いパフォーマンスを発揮してきました。セバスチャンは過去このラリーで燦然と輝く記録を残し、何台もの異なるクルマで優勝してきました。ですから、まだヤリスWRCを学んでいる段階であったとしても、今回もきっと優勝争いに加わると確信しています。それはエルフィンについても同様で、彼も過去モンテカルロで速さを示してきました。一方、カッレに関しては、完全にノープレッシャー状態での出場です。なぜならモンテカルロではとにかく経験が重要であり、WRカーで初めて出場するには難しい1戦だからです。それでも、チームとしては、今シーズンのタイトル争いを良いリザルトでスタートする自信があります。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    ヤリスWRCで臨む最初のラリーのスタートが待ち切れません。全てのラリーカーはそれぞれ異なる特徴を持ち、それを学ぶためには走行距離を重ねる必要がありますが、ここまでのところテストでは上手く走れています。今シーズンの目標は7回目のタイトル獲得ですが、このクルマならば十分それは可能だと信じています。ラリー・モンテカルロには特別な思いがあり、1990年代の終わりにトミが何度も優勝する姿を、私は観客として目にしました。私にとってトミは、ラリーの世界で最初のアイドルでした。もちろん、私とジュリアンもこれまで良い結果を残してきましたが、連覇に対するプレッシャーは年々高まっています。私にとってラリー・モンテカルロは常にビッグチャレンジですが、心から楽しむことができる1戦でもあります。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    トヨタのドライバーとして、最初に挑むラリー・モンテカルロが本当に楽しみです。WRCでチームを移籍したのは今回が初めてでしたが、スタッフ全員がとても歓迎してくれましたし、クルマにも良いフィーリングを感じているので、新シーズンが非常に楽しみです。初めてヤリスWRCをドライブしたのは、モンテカルロに向けた昨年12月のテストでしたが、極めて短時間で良いフィーリングを感じ、自信を持つことができました。このラリーでは常に、色々なコンディションに遭遇する可能性が高く、能力が試されます。クルマをセットアップする際は、自信を持つために何かが必要ですが、既にいくつか良い選択肢を得ているように感じます。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    自分にとって、ラリー・モンテカルロは特別なイベントです。ヤリスWRCは、これまでドライブしてきたR5カーよりも格段にパワフルでダウンフォースもあるため、大きなステップアップです。しかし、ここまでのところテストではとても運転しやすいクルマだと感じています。それでも、まだ学ぶべき事は多く、全てを理解し、完全に適応するためには数戦必要でしょう。シーズンの序盤は昨年までとは違う考え方で臨み、忍耐強く走るつもりです。モンテカルロは、新しいクルマとチームで出場するには難しいラリーです。天気は変わりやすく、常に路面コンディションに合ったタイヤを選べるわけではありません。きっと大きなチャレンジになるでしょうが、最後まで戦い抜きたいと思います。

  • フェルナンド・アロンソ、ダカール初挑戦で13位完走「楽しい2週間だった」

    フェルナンド・アロンソ、ダカール初挑戦で13位完走「楽しい2週間だった」

    フェルナンド・アロンソは、TOYOTA GAZOO Racingから初挑戦したダカールラリーを総合13位で終えた。

    1月17日(金)、サウジアラビアの首都リヤド近郊で、ダカールラリー2020の長い戦いがフィニッシュを迎えた。最終のステージ12は、ハラドから新たにエンターテイメント都市として開発されているキディアまで、予定よりも距離が半減された167kmで争われた。

    フェルナンド・アロンソ/マルク・コマ組310号車はこの最終ステージを、TOYOTA GAZOO Racingの中で2番手、首位の300号車とは3分25秒差の4位でフィニッシュ。

    アロンソ/コマ組310号車は最初のチェックポイント通過時点では、300号車から僅か25秒遅れの好走を見せていたが、レース中盤のパンクによりタイムロスし、最終的に総合13位でフィニッシュ。序盤のステージ2でサスペンションを破損するアクシデントにより2時間半ものタイムロスを喫しながらも、その後はコンスタントにステージでのトップ10フィニッシュを続け、ステージ9終了時には総合10位まで復帰。しかし、ステージ10の砂丘で横転し、最終総合トップ10フィニッシュは叶わなかった。

    フェルナンド・アロンソ(310号車)
    今日は好調で、ペースの面で見れば間違いなく我々にとって今大会ベストステージのひとつです。僅かに先行者に阻まれたのと、タイヤのパンクに見回れはしましたが、それでも首位と3分差でフィニッシュできたということは、我々のペースは首位と遜色なかったということだと思います。この結果に満足していますし、ここに来られたことを本当に嬉しく思います。世界一タフなラリーであるダカールに初めて挑戦し、完走を果たせました。TOYOTA GAZOO Racingのスタッフとナビゲーターのマルク、彼ら最高のチームに支えられたおかげで、初挑戦で完走でき、本当に感謝しています。本当に楽しい2週間でした。

    TOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組トヨタ・ハイラックス300号車は、首位と僅か10分17秒差の2位で最終ステージに臨み、全力のアタックで今大会初となるステージ優勝を果たしたが、総合結果では、5000kmに渡るスロットル全開のラリーレイドの末に、僅か6分21秒及ばず2位でフィニッシュした。

    アル-アティヤ/ボーメル組300号車は懸命の追い上げを見せたが、残された距離は十分でなく、首位との差を3分56秒詰めるに留まり、総合2位でラリーを終えることとなった。

    ナッサー・アル-アティヤ(300号車)
    サウジアラビアで初開催されたダカールラリーを完走することができとても嬉しいです。2位はとても良い結果ですし、TOYOTA GAZOO Racingのチーム、そして全てのスポンサーに感謝します。最高の気分で、本当に満足しています。今日はステージ優勝を果たすこともでき、首位との差も詰めることができましたが、2日前のミスが大きく響きました。しかし、これもラリーです。改めてマシュー、チームに感謝し、2位という結果を誇りに思います。ライバルとの戦いも、コースも、簡単なラリーではありませんでした。しかし、来年勝利を奪還するために、必ずまた戻ってきます。

    TOYOTA GAZOO Racingのジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組304号車は最終ステージを首位と4分31秒差の7位で終えた。304号車はラリー序盤から猛プッシュを見せ、ステージ2でチームに今大会のステージ初勝利をもたらした。しかし、その後は多くのパンクに見舞われタイムをロス。それでも304号車はラリーを通してトップ10圏内をキープし、最終的に首位と1時間7分9秒差の5位という好結果でダカールラリー2020を終えた。

    ジニエル・ド・ヴィリエール(304号車)
    ダカールでフィニッシュを迎えるのは何度経験しても嬉しいです。完走するのが難しいこのラリーで、フィニッシュ台に上がるのはいつも最高の気分です。今大会は特にサウジアラビアでの初開催ということもあり、素晴らしいレースだったと思います。前半の週は素晴らしい景観の中を走り、後半の週は高速ステージや、困難な砂丘が待ち受けていました。全体的に見て、本当に素晴らしいイベントだったと思います。また勝利したカルロス・サインツはよくやりましたし、ステファン・ペテランセルと我らがチームメイト、ナッサーも最高の走りでした。彼らはラリー全体を通じて素晴らしい走りを見せ、本当に速かったです。

    もう一台のチームメイト、ベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソール組307号車も高いパフォーマンスを見せた。彼らはコンビを組んで2度目のダカールラリーだったが、首位と1時間18分34秒差で、自己最高位タイとなる7位でフィニッシュ。ステージ勝利こそなかったが、ラリーを通してトップ10フィニッシュを続け、トヨタ・ハイラックスの信頼性と耐久性を証明して見せた。

    ベルンハルト・テン・ブリンク(307号車)
    ダカールラリーで完走を果たすことができ、とても良い気分です。トム・コルソールとのコンビでは2度目の完走です。お互いにこの結果にとても満足していますし、チームも素晴らしい仕事をしてくれました。トヨタ・ハイラックスは最高でしたし、トムも良くやってくれました。最高のラリーを支えてくれた全ての人に感謝します。

    TOYOTA GAZOO Racingのトヨタ・ハイラックスは、サウジアラビアの様々な厳しいコースを5000kmにも渡って走り抜いた世界で最もタフなラリーレイドで、4台全車がテクニカルなトラブルに見舞われることなく完走を果たした。

    グリン・ホール(チーム代表)
    今日のビッグニュースは、ナッサーとマシューの素晴らしいパフォーマンスです。彼らは首位との差を大きく詰めると共に、後続との差を広げて2位の座を盤石なものにしました。6分ほどの差で勝利を逃しましたが、5000km以上ものレースを戦ってきたことを考えると、驚くほどの僅差です。それでも我々は勝つためにここに来ており、そのためにあらゆる努力を続けてきました。それこそがダカールの精神であり、ナッサーもこれほど長くハードな戦いは経験したことがないと言っていました。今大会、プライベーター出場車を含めると、トヨタ・ハイラックスは4台がトップ8フィニッシュを果たしており、フェルナンドもアクシデントに見舞われながら、13位という好結果で初のダカールを完走してくれました。

  • トヨタ車体、ダカールラリー2020で市販車部門7連覇を達成!

    トヨタ車体、ダカールラリー2020で市販車部門7連覇を達成!

    トヨタ車体は、ダカールラリー2020で市販車部門7連覇の大記録をワン・ツーフィニッシュで飾った。

    1月17日(金)、ダカールラリー2020の最終SS(競技区間)がサウジアラビアのハラドからアルキディア間で実施された。その後、アルキディアのゴール会場でゴールセレモニーが行われ、13日間の大会が終了した。

    トヨタ・ランドクルーザー200シリーズの2台体制で市販車部門に参戦したTLCは同SSをクリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組の326号車が総合35位、三浦昂(トヨタ車体社員)/ローラン・リシトロシター組の338号車が総合37位でゴール。この結果により、326号車が累積順位を総合29位として市販車部門優勝、338号車が同じく総合33位で同部門2位を獲得した。TLCは前人未踏の市販車部門7連覇をワン・ツーフィニッシュで飾ることとなった。

    ハラドのビバークから131kmのリエゾン(移動区間)に続いて行われた最終SSは167kmと短いもの。路面は砂地のオフロードが中心だが、途中には砂丘も登場した。その後、ニュートラルゾーンで首都リヤド近郊へ移動。リヤドの西方約40kmにあるアルキディアのゴール会場に到着した。同所は総合レジャー施設の建設予定地でF1サーキットの建設計画もある。競技者は最後にゴールの演出である、会場の周囲を巡る13kmの「キディアGP」に臨み、走り終えたところでゴールポディウムに登壇した。キディアGPは非公式な競技区間であり走行タイムは競技結果に加算されない。

    TLCがポディウムに到着したのは午後4時過ぎ。多くの観客と関係者がつめかける中、2台のドライバー/ナビゲーターはそれぞれ主催者から市販車部門優勝と2位のトロフィーを受け取り、日本から駆けつけたトヨタ車体 代表取締役・社長の増井敬二としっかり握手。観客の歓声に手を振って応えていた。

    今年のダカールラリーはこれまで11年間にわたって開催地だった南米を離れ、サウジアラビアに舞台を移して開催された。主催者がアフリカ、南米に続く第3章の始まりを謳う今大会は、北アフリカと似通った地勢や気候のもと、かつてのダカールラリーを思い起こさせるようなステージが用意された。南米のような高標高地や巨大な砂丘はなくなったが、ジェッダをスタートした2輪144台、クアド(4輪バイク)23台、4輪83台、SSV(小型バギー)46台、トラック46台の合計342台のうち、アルキディアに到着したのは2輪96台、クアド12台、4輪58台、SSV31台、トラック29台。総合完走率は66%と前回大会の54%を上回った。ただし市販車にほど近い市販車部門での完走は厳しく、参加した5台中アルキディアにゴールしたのはTLCのランドクルーザー2台のみであった。

    トヨタ車体 代表取締役・社長 増井敬二
    「夢だった市販車部門の7連覇を達成できて嬉しいです。ランドクルーザーが最も販売されている国、サウジアラビアで勝てたことの意味も大きい。我々にとっては初めてのオートマチックトランスミッション仕様ラリー車での挑戦でしたが、改めてランドクルーザーの堅牢性を証明できて喜びもひとしおです」

    角谷監督
    無事にゴールしてほっとしました。おかげさまで成績としては最高の形で終えることができました。次への課題も見えたので、気持ちはすぐ来季に向けて始動したいと思います。

    クリスチャン・ラヴィエル(ドライバー)
    自分にとって3回目の市販車部門優勝がチームにとって7連覇の記録となりました。新しい国で行われた初めてのダカールラリーで勝てた意味も大きいかった。ジャン・ピエールのナビゲーションはもちろん良かったし、メカニックも運営スタッフも最高。このチームにはダカールラリーで勝つために必要なものが揃っていると思います。

    ジャン・ピエール・ギャルサン(ナビゲーター)
    市販車部門の優勝を果たせてすごく嬉しいです。初めてのサウジアラビアは分からないことだらけでしたが、スタートしたらコースは楽しく、変化にも富んでいて、アフリカに戻ったような気持ちになりました。クリスチャンは最高のドライバーでランドクルーザーも最高。満足いくラリーが楽しめました。

    三浦昂(ドライバー)
    7連覇を達成できてほっとしました。本当は自分の手で決めたかった悔しさもありますが、今回は攻める姿勢で走れた実感の強いダカールラリーになりました。おかげでクルマの理解も進み、メカニックとのコミュニケーションも深まったように感じました。あらゆる意味で次につながる大会になったと思います。

    ローラン・リシトロイシター(ナビゲーター)
    アキラと無事にゴールでき、チームがワン・ツーフィニッシュできて良かった。南米とサウジアラビアの違いは大きかったですが、主催者の運営がとても良かったのが印象的でした。今はほっとした気持ちです。

    岩浅(メカニック)
    自分にとって2回目のダカールラリーは時が経つのが速く感じられました。チームとして結果が出て本当に良かったです。ラリー中は作業に集中していますが、ゴールした今は安堵の気持ちです。

    中武(メカニック)
    初めてのダカールラリーはあっという間でした。やりたいことが全てできたわけではありませんが、かなり勉強になりました。この経験は次回に必ず生かせると思います。