カテゴリー: トヨタ

  • フェルナンド・アロンソ、ラリーレイドで初の表彰台を獲得

    フェルナンド・アロンソ、ラリーレイドで初の表彰台を獲得

    11月5日(火)から9日(土)にかけてサウジアラビアで開催された2019年アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリーにて、フェルナンド・アロンソがTOYOTA GAZOO Racingのトヨタ・ハイラックスで着実な走りを見せ、ラリーレイドで自身初となる表彰台を獲得した。アロンソとナビゲーターのマルク・コマのコンビは、2か月ほど前にダカールラリー2020参戦へ向けた準備を開始し、3度目のラリーレイド挑戦で表彰台獲得となった。

    アル・ウラの北西部近郊で行われた4ステージ中の最初の2ステージは、広大な砂漠や砂利道、岩場の混ざった約220kmのコースを2周する形で行われた。このラリーはアロンソとコマにとって、不慣れな路面で地元のラリーレイドスペシャリストと戦うという、新たな挑戦になった。

    前走車の巻き上げる土埃をものともせず、アロンソとコマのスペイン人コンビは今回新しく組み上げたトヨタ・ハイラックスを駆り、首位と7分24秒差の4位で最初のステージを終えた。このトヨタ・ハイラックスは、サウジアラビアに持ち込まれた時点で僅か20kmしか走行していない車両であったため、アロンソとコマは、最初のステージではリスクを負わない走りに徹した。

    ほぼ変わらないルートで戦われた翌日、アロンソとコマは上位との差を詰めるべくプッシュを続けながらステージの大半を順調に走破したが、ステージ終盤の岩場でタイヤのパンクに見舞われ、交換のために約2分半をロス。そのような状況にもかかわらずアロンソとコマは首位から7分35秒遅れの4位というポジションを守った。

    ラリー後半の2ステージはアル・ウラの北西約460kmに位置する、アカバ湾と紅海に挟まれた新たな沿岸都市であるネオム周辺へと舞台を移した。このステージでは、今まで経験なく、また馴染みのない路面とナビゲーションの難しいコンディションにより、競技者は限界での戦いを強いられた。

    アロンソとコマはこの難題に立ち向かい、約180kmにわたる第3ステージをハイペースで走破。首位と17秒差の3番手という好タイムでこのステージを終えた。

    最終日、前夜にライバル1台がリタイアしたことにより総合3番手でスタートを切ることになったアロンソとコマは、ロードブックの不備やナビゲーションの難しさにより若干タイムをロスしたものの、ポジションを守るべく着実な走行を続け、最終的に3位でフィニッシュし、表彰台を獲得した。彼らが記録した区間タイムは素晴らしく、この結果は新たなカテゴリーに挑戦し始めて、まだ経験の浅いアロンソとコマのコンビが、ラリーレイドにおいても既に充分に高いレベルでの競争力を持っていることを顕示した。

    2019年アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリーは、アロンソとコマにとってダカールラリー2020へ向けた走行トレーニングプログラムにおける3度のラリーレイド参戦の最後の戦いになった。アロンソとコマは南アフリカのリヒテンバーグ400でラリーレイド初出場を果たした後、ラリー・モロッコに参戦し、この2戦で直面した多種多様な路面コンディションでの走行など、多くの貴重な経験を積んできた。ダカールラリー2020の本戦まで残り約2か月を切ったが、アロンソとコマはTOYOTA GAZOO Racingのチームメイトとのプライベート走行テストで、2020年1月にサウジアラビアで開催されるダカールラリー2020へ向けた準備を引き続き行っていく。

    2019年アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリー 最終結果:
    1位 #201 ヤジード・アル・ラヒー/コンスタンティン・ジールツォフ(トヨタ・ハイラックス プライベーター) 6時間35分52秒
    3位 #205 フェルナンド・アロンソ/マルク・コマ(トヨタ・ハイラックス TOYOTA GAZOO Racing) 6時間52分12秒(首位と16分20秒差)

    チーム代表 グリン・ホール:
    フェルナンドとマルクは今週素晴らしい走りを見せてくれました。彼らが期待通り進歩していることに満足しています。このラリーに向けて立てた戦略は完璧に機能しました。今回彼らは、ダカールラリーの本戦でも使用する新車での戦いとなったため、ラリーで速いペースを保つことと、車両を壊さずに走ることのバランスをとって戦う必要がありました。コースをよく知る地元のライバル達と戦いながらも、最終的に初の表彰台を獲得できたことは、来年1月のダカールラリーへ向けたよい結果になりました。また、我々にとっても、初めてサウジアラビアを体験することができ、年明けのビッグイベントへ向けて知見を高められたことは良かったと思います。

    フェルナンド・アロンソ:
    最終ステージは岩で覆われ、ナビゲーションも難しい、難ステージでした。しかし、大きなトラブルに見舞われることもなく、このステージを3位で走り切ったことで、総合結果も3位表彰台という、とても良い内容でフィニッシュできました。私にとって、ラリーレイド初の表彰台獲得を果たすことができて、とても嬉しいです。サウジアラビアでのこの4日間は素晴らしい経験でした。

    フェルナンド・アロンソ

  • WEC | トヨタ 第3戦 上海4時間レース 決勝レポート

    WEC | トヨタ 第3戦 上海4時間レース 決勝レポート

    11月10日(日)、2019-2020年FIA世界耐久選手権(WEC)の第3戦となる上海4時間レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは2位、3位フィニッシュ。ダブルで表彰台を獲得した。

    同一ポイントでシーズンをリードする2台のTS050 HYBRIDは、最大のサクセス・ハンディキャップを課されて、ノン・ハイブリッドLMP1クラス車両のライバル勢に挑戦することになったが、我慢のレース展開と迅速なピット作業でタイムを稼ぎ、予選グリッドよりも上位でフィニッシュした。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの3人のTS050 HYBRID 8号車は、優勝したレベリオン1号車に続く2位でフィニッシュし、ドライバーズランキングで3点差リードの首位となった。マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は3位となり、ドライバーズランキングは2位。

    その結果、TS050 HYBRIDの連勝記録は7でストップすることになったが、TS050 HYBRIDにとっての最後のシーズンは、27点差でチームランキング首位を維持している。

    好天の下、本日正午にスタートを切った決勝レースでは、2列目4番手グリッドの7号車小林がスタート直後にレベリオン1号車をかわしてジネッタ5号車に次ぐ3位へとポジションアップ。一方、8号車のブエミは5番手スタートから一旦はLMP2クラス車両にかわされるも、その後4位へと浮上した。

    12周目、ブエミは小林をかわして3位へ。スタートから45分が経過したところで2台のTS050 HYBRIDは最初のピットへと向かい、燃料給油のみでピットアウト。迅速なピット作業のおかげで2台のTS050 HYBRIDは、前を行くジネッタとの差を10秒詰めてコースへと復帰した。

    その後、8号車のブエミはタイヤ無交換ながら、ジネッタ5号車を上回るペースでかわし、さらに首位へと浮上。8号車は新しいタイヤに履き替えたレベリオン1号車にかわされる40周目まで首位の座を守った。

    一方、TS050 HYBRID 7号車と2台のジネッタは1周目のスタート/フィニッシュラインを越える前に追い越しをしたとしてドライブスルーペナルティを課され、小林の7号車は5位へとポジションダウン。

    スタートから90分を過ぎた頃、チームは最初のドライバー交代を行い、2位に付ける8号車はハートレーへと交代。しかし、首位で逃げるレベリオン1号車との差は30秒以上に広がっており、3位で続くロペスの7号車とも同程度の差がついていた。

    レース中盤、上位勢はタイヤの摩耗と周回遅れによる激しいコース上の混雑に苦しむも、順位の大きな変動なくレースが進んだ。2位の8号車は73周目にハートレーから中嶋へとドライバー交代。同時にピットへ向かった3位の7号車もロペスからコンウェイへとドライバー交代を行い、2台のTS050 HYBRIDはプッシュを続けながら、逆転への機会を待った。

    しかし、首位を行くレベリオン1号車は着実に4時間を走り抜き、2位で追う8号車に対し66.984秒差でトップチェッカー。コンウェイの7号車はそれから70.783秒差遅れの3位でチェッカーを受けた。

    TOYOTA GAZOO Racingは約1か月後の12月14日に決勝を迎えるWEC第4戦バーレーン8時間レースで、再び表彰台の中央に返り咲くべく、挑戦していく。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    今日のレース、特に最初の2時間は、LMP1の全車両による大激戦となりました。優勝したレベリオンチームの皆様、本当におめでとうございます。今夜は盛大にお祝いしてください。我々はチーム一丸となり全力を尽くした結果、両車共に表彰台に上り、貴重なチャンピオンシップポイントを獲得することが出来ました。超高効率なTS050 HYBRIDの最適化に加え、的確な戦略、完璧なピット作業によりこの結果を成し遂げたチームを誇りに思います。また私の気持ちは既に来月に行われる次のバーレーン戦に向いています。ファンの皆様にさらにエキサイティングなレースをお届け出来ればと思います。

    TS050 HYBRID 7号車 :
    3位 (トップと1周差), 124周、ピットストップ6回、グリッド:4番手、最速ラップ:1分50秒159

    小林可夢偉(7号車):
    2台揃っての表彰台は、チームにとって予想外の好結果です。勝ったレベリオンに祝福を送るとともに、素晴らしい仕事をしてくれたチームと、TS050 HYBRIDから最大限の性能を引き出すべく全力で戦い続けてくれたマイク、ホセに感謝します。私が担当したレースのスタートでは、2台のジネッタと素晴らしいバトルが出来ましたが、上位を守るだけのスピードはありませんでした。次戦では今日とは違うレースができることを期待しています。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    可能な限りハードにアタックしましたが、ドライブスルーペナルティを受けてタイムをロスし、8号車との差を詰めることができませんでした。今日はとても難しいレースで終わってしまいましたが、次戦バーレーンでは状況が好転すると期待しています。今日のレベリオン1号車のレース展開は勝利に値する素晴らしい内容でした。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    今日は厳しいレースでした。特にコース上の混雑の中で、ほかの車両を追い越すのが大変でした。レースウィーク当初よりも、車両のパフォーマンスが落ちているように感じられました。しかし我々はベストを尽くし、2台揃っての表彰台という、予想していた以上の結果でレースを終えることができたので、最終的な結果としては満足しています。

    TS050 HYBRID 8号車 :
    2位 (トップと1分6秒984差), 125周、ピットストップ5回、グリッド:5番手、最速ラップ:1分50秒330

    中嶋一貴(8号車):
    今日は、TS050 HYBRIDをとても気持ちよく運転でき、レースを楽しむことができましたが、レベリオンに追いつくには明らかにスピードが足りませんでした。今日の彼らは勝利に値する戦いぶりでした。我々は最善を尽くし,TS050 HYBRIDから全てのパフォーマンスを引き出すことができましたので、更に長い距離で戦うことになる次戦バーレーンでの勝利へ向けての自信に繋がると思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    全体的に見て、今日のレースに満足しています。これ以上の結果は難しかったと思います。我々はベストを尽くし、クリーンなレースを行い、チームメイトも最高の仕事をしたので、よかったと思います。優勝したレベリオンに祝福を送ります。彼らと戦えるチャンスがもう少しあればよかったと思っていましたが、彼らはミスをすることなく走り抜き、我々にはスピードが足りませんでした。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    我々は限界以上のパフォーマンスで、2台揃っての表彰台フィニッシュを果たしました。LMP1クラスのライバルと素晴らしいバトルを繰り広げましたが、それだけではなく、LMP2クラスをかわすのも大変なレースでした。レベリオンの1号車は速かったですし、ミスも犯すこともなくレースを戦い、勝利に値する走りだったと思います。我々は彼らにプレッシャーを与えるべく全力を尽くしましたが、届きませんでした。

    WEC第3戦 上海4時間 決勝結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    125 –
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    125 1:06.984
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    124 1 Lap
    4 5 ジョーダン・キング
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    124 1 Lap
    5 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    123 2 Laps
  • WEC | トヨタ 2019-2020 第3戦 上海4時間レース 公式予選レポート

    WEC | トヨタ 2019-2020 第3戦 上海4時間レース 公式予選レポート

    WEC史上に残る最長の連続ポールポジション記録は10でストップ。
    11月9日(土)、2019-2020年FIA世界耐久選手権(WEC)の第3戦となる上海4時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、4番手、5番手グリッドから決勝レースに挑むことになった。

    TS050 HYBRID 7号車は、最初にアタックした小林可夢偉が1分46秒513というタイムをマーク。これは昨年の予選ベストタイムに3.805秒も劣るタイムだった。ハイブリッド・パワー、燃料消費量、そして最低重量に課されたサクセス・ハンディキャップの影響がはっきりとわかった結果となった。

    マイク・コンウェイと小林、そしてホセ・マリア・ロペスの3名がドライブする7号車は4番手グリッドとなり、ポールポジションのレベリオン1号車とは1.343秒差、セバスチャン・ブエミと中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの8号車はポールポジションより2.288秒遅れの5番手になった。

    この結果、TOYOTA GAZOO Racingが2018年のスパ6時間以来継続してきた、WEC史上に残る最長の連続ポールポジション記録は10でストップすることになった。

    好天の下、1周5.451kmの上海国際サーキットで行われた予選は、サクセス・ハンディキャップにより2台のTS050 HYBRIDはポールポジション争いにおいて苦戦を強いられることになったが、ドライバーはセッション序盤から懸命なアタックを続けた。

    7号車の小林が最初にアタックに入り、セクター1では最速タイムをマーク。続いて中嶋の8号車もアタックに入った。

    日曜日の決勝レースを最優先し、TS050 HYBRIDの2台ともに、2人目のドライバー交代時にはタイヤを交換せずに新品タイヤを温存した。コンウェイはクリーンなアタックラップで平均タイムを4番手につけたたが、ハートレーはコース上の混雑に阻まれ、1度目のアタックを断念。続く周回でもアタックを続けたが、タイヤの摩耗が進み、5番手グリッドに終わった。

    理想的な予選結果にはならなかったが、チームはTS050 HYBRIDにとって最後の中国戦となる今大会を力強く戦い抜くために、レース戦略やピットストップ、そしてタイヤの選択などを最適化し、ノン・ハイブリッドのLMP1クラス車両勢に挑戦し、表彰台を目指す。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習3回目 : 1番手 (1分47秒184), 28周
    公式予選 : 4番手 (平均1分47秒235)

    小林可夢偉(7号車):
    結果を見て分かるとおり、我々にとって苦しい予選でした。予選開始前から我々2台のTS050 HYBRIDはポールポジションではなく、2列目を争うことになるだろうと予想していました。4番手を取れたのはよくできたという結果ですし、後は決勝レースをミスなく、クリーンに戦い抜くことに集中しなくてはなりません。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    厳しい予選になることは分かっていましたし、4,5番手という結果も予想通りです。もう少し速く走ることも可能でしたが、明日の決勝レースでも使用するタイヤを温存しました。明日も厳しいレースになるでしょうが、ベストを尽くし、4時間後のゴールを目指します。今までのレースのように圧倒的なペースは望めませんが、ライバルと接戦になれるよう、よいポジションを維持しながらのレースを展開したいと思います。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習3回目 : 5番手 (1分50秒477), 25周
    公式予選 : 5番手 (平均1分48秒180)

    中嶋一貴(8号車):
    難しい予選となってしまいました。ベストを尽くしましたが、チームメイトの7号車にはラップタイムで僅かに届かず、ポールポジションの車両とは大差になりました。まだまだクルマのパフォーマンスを最大限に引き出せたとは思っていないので、今日の走行データを分析し、決勝レースまで更に改善していきます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    ポールポジション争いには加われないだろうと思っていたので、我々は新品タイヤを1セット決勝レースへ向けて残すという決断をしました。アタックラップ1周目は、ピットアウトしてきた車両が直前に出てくるなど、コース上の混雑に阻まれたため、一旦アタックは諦め、残り1周に掛けましたが、いくつかの小さなミスをしてしまいました。今まで、決勝レースに向けて集中してきたので、ライバルと僅差のバトルができることを望んでいますし、そのために全力を尽くします。

    WEC 第3戦 上海4時間レース 公式予選結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 平均タイム
    1 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:45.892
    2 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    1:47.092
    3 5 ジョーダン・キング
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    1:47.109
    4 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:47.235
    5 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1:48.180
  • WEC | トヨタ 2019-2020 第3戦 上海4時間レース 公式練習初日レポート

    WEC | トヨタ 2019-2020 第3戦 上海4時間レース 公式練習初日レポート

    2019-2020年FIA世界耐久選手権(WEC)の第3戦となる上海4時間レースが中国・上海の上海国際サーキットで開幕。初日となる11月8日(金)は2度にわたる1時間半の練習走行が行われ、新たな戦いに挑むTOYOTA GAZOO Racingは、2台のTS050 HYBRIDが2番手、4番手につけた。

    TS050 HYBRIDは2017年に上海国際サーキットでのコースレコードを記録しており、そのタイムは1分42秒526と、初めて同コースでのWECを戦った2012年に比べ、使用燃料が37.5%減らされていたにもかかわらず、5秒速いタイムをマークしていた。しかし、今日は、このWECチャンピオン車両にとって、そのエネルギー効率への大きな挑戦となった。

    今季より採用されたサクセス・ハンディキャップにより、今回の上海戦では、2台のTS050 HYBRIDはハイブリッド・パワーが約45%、燃料が7.5%削減されるとともに、最低重量も2018年の同大会に比べて28kg増加されており、その結果、今日のベストタイムは昨年の公式練習タイムよりも3秒遅くなった。

    初日の3時間の走行を終え、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車がトップのジネッタ6号車から0.061秒遅れの2番手。マイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は0.852秒遅い4番手につけた。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは今季ここまでの2戦で勝利を分け合っており、ドライバーズ選手権ポイントも同一。これにより、2台が同じサクセス・ハンディキャップを課されるという状況となり、ノン・ハイブリッドのLMP1クラス車両も速く、日曜日の決勝はエキサイティングなレース展開が期待される。

    TS050 HYBRIDにとって、大きな挑戦となることが予想されるこの週末、合計3時間にわたる今日の練習走行は、燃料消費、空力性能、車両セットアップ面で最大限の性能を引き出すための非常に重要な機会となった。

    2台のTS050 HYBRIDはどちらもトラブル無く初日を終え、合計915kmを走破。TS050 HYBRIDにとって最後の中国戦となる日曜日の決勝レースへ向け、車両セットアップと戦略の鍵となる多くの重要なデータを収集することができた。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習1回目 : 4番手 (1分50秒085), 41周
    公式練習2回目 : 4番手 (1分48秒979), 41周

    小林可夢偉(7号車)
    今週末は、我々にとって非常に厳しいレースなると思いますが、諦めずに戦い続けます。TS050 HYBRIDは非常にエネルギー効率の良い車両ですが、コース上の全域でサクセス・ハンディキャップの影響を受けているため、走行は簡単なものではありません。最も重要な事は、レースで出来るだけ多くのポイントを獲得することですが、明日の予選についても、決して諦めず、最後まで出来ることをトライしていきます。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    今日の練習走行では、主として車両バランスの向上に努めました。特に午後は、より良いセットアップを見つけるのに苦労しました。 今週は大変なチャレンジになりそうです。LMP2クラスの車両を追い抜くことが難しく、ノン・ハイブリッドのLMP1クラス車両と互角に戦えるかどうかは分かりませんが、タフな週末に全力で挑みます。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    サクセス・ハンディキャップにより、車両性能が大きく制限されています。TS050 HYBRIDはそれに合わせて設計はされていないため、今日の練習走行中、適切な車両セットアップ見つけるのに苦労しました。このような状況では、ミスを犯さず完璧なレースをすることでよりチャンスが生まれます。難しいことはわかっていますが、ベストを尽くします。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習1回目 : 5番手 (1分50秒544), 43周
    公式練習2回目 : 2番手 (1分48秒188), 43周

    中嶋一貴(8号車)
    今回ここで速さを求めるのは確かに難しく、最大限のパフォーマンスを引き出し、ベストを尽くそうとトライしています。このコースはタイヤ摩耗やエネルギー消費管理の面でも非常に難しく、加えて我々はLMP2車両やGT車両をパスするのにも苦戦するなど、現時点ではまだやるべきことが多く残っています。やりがいがあることは確かですし、可能な限りよい結果を目指してプッシュしていきます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    車両信頼性に関する課題はなく、良い一日でした。サクセス・ハンディキャップにより、昨年とは状況が全く異なるので、昨年よりもかなりタイムの遅い現状に合わせ、車両セットアップの最適化作業に取り組みました。最適解を見出すべく更に作業を続け、明日からの予選と最も重要な決勝に挑みます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    車両セットアップと戦略面での作業に取り組み、我々にとっては順調な一日でした。幾つかの面で進歩も遂げましたが、ハイブリッド・エネルギーが今までのように使えなくなるとクルマは全く変わってしまうため、ノン・ハイブリッドのLMP1クラス車両よりも遅くなることを受け入れざるを得ません。厳しい週末になることは間違いありませんが、全ての面で最適化を進め、レースでできる限りの結果を得るべく努力を続けます。

    WEC 第3戦 上海4時間レース 公式練習1回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    33 1:48.761
    2 5 ジョーダン・キング
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    11 1:49.183
    3 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    25 1:49.234
    4 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    41 1:50.085
    5 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    43 1:50.544

    WEC 第3戦 上海4時間レース 公式練習2回目結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 6 チャーリー・ロバートソン
    マイク・シンプソン
    ガイ・スミス
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    31 1:48.127
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    43 1:48.188
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    33 1:48.288
    4 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    41 1:48.979
    5 5 ジョーダン・キング
    ベン・ハンリー
    イゴール・オルトツェフ
    チームLNT/
    ジネッタG60-LT-P1・AER
    20 1:49.678
  • WEC | トヨタ 2019-2020 第3戦 上海4時間 プレビュー

    WEC | トヨタ 2019-2020 第3戦 上海4時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは11月8日(金)から10日(日)にかけて中国の上海インターナショナル・サーキットで行われる、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦、上海4時間レースに、かつてない激戦の覚悟を持って臨む。

    昨シーズンのチャンピオンであり、2018年、2019年のル・マンウィナーであるTOYOTA GAZOO Racing の2台のTS050 HYBRIDは、開幕戦のシルバーストン4時間、そして先月の第2戦富士6時間レース共に1-2フィニッシュを果たした結果、来る第3戦上海では、1周あたり2.74秒という、これまで以上のハンディキャップで挑むこととなる。

    第1戦シルバーストンではマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車が優勝。そして第2戦富士ではセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの8号車が勝利の栄冠を勝ち取り、どちらのレースもチームメイトの車両が2位で続き、2台のTS050 HYBRIDは1位と2位を入れ替えながら1-2フィニッシュを果たした。その結果、同一ポイントで第3戦に臨むこととなり、チームは同じ条件での戦いを楽しみにしている。

    チームは、これまで上海で行われた全7戦のうち、4勝を挙げており、今週末の上海戦も、もちろん1-2フィニッシュを目指す。しかし、今年の大会はLMP1クラスのノン・ハイブリッド勢のライバルであるレベリオン、ジネッタとの戦いがこれまで以上に厳しいものになることが予想される。

    これまでのWEC上海戦は全て6時間レースとして、概ね1000km以上を走破して戦われてきたが、今年は日曜日正午スタート、初めての4時間レースとして行われる。走行セッションは8日(金)、1時間半ずつ2回の練習走行で開始される。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    開幕戦シルバーストン、富士と連続1-2勝利することが出来、上海ではTS050 HYBRIDのさらなる効率向上へ挑戦するのが大変楽しみです。チャンピオンシップのリードを拡げるべく、チーム一丸となって全力で戦います。上海では新生WECが始まった2012年以降毎年レースが開催されていて、この間の効率と速さの向上には目を見張るものがあります。2012年と2018年を比べると、ラップ当たり37.5%燃料が低減されているにも関わらず、ラップタイムが5秒以上も速くなっていることに驚かされます。これはTOYOTA GAZOO Racingが技術の限界への挑戦を続けてきた賜物です。TS050 HYBRIDの最後の上海レースで、ファンの皆様にワクワクするレースをお届けすると共に、更なるマイルストーンを刻みたいと思います。

    小林可夢偉(7号車):
    昨年の上海は悪天候の中でしたが、勝利することができて良かったと思います。上海戦の期間は天候が不安定な時期で、天気の予測が難しいです。前戦富士ではハンディキャップの面で消化不良のレースだっただけに、同じ条件で8号車と再び戦えるのが楽しみです。上海では2台揃って今まで以上のハンディキャップが課されるため、新たな挑戦となることを、もちろん分かっています。我々はこれまでもTS050 HYBRIDで、限られた燃料消費量から多くのパフォーマンスを引き出して戦ってきました。TS050 HYBRIDにとって最後の中国戦となる次戦も、全力で勝利を目指します。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    上海で昨年勝利を挙げられたのは良い思い出です。今年も表彰台の中央に立てることを願っています。8号車とは接戦になると思いますが、この週末、ノン・ハイブリッド勢はかつてない程強力なはずなので、容易な戦いにはならないでしょうが、準備はできていますし挑戦が楽しみです。


    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    上海は他に類を見ないコースレイアウトで、WEC全戦中、挑戦のし甲斐があるサーキットのひとつです。このコースをTS050 HYBRIDの圧倒的なパワーとダウンフォースで走るのはとても楽しいものです。昨年我々は上海で勝つことができました。私にとってはWECでの2勝目であり、激しい雨で非常に難しいレースでしたが最高の気分でした。今年は良い天候の下で、また良いレースができることを願っています。

    中嶋一貴(8号車):
    上海は厳しいレースになると思いますが、チームはそのチャレンジを楽しんでしますし、ベストを尽くします。予想されるノン・ハイブリッド勢の車両性能を考えると、全ての面において、ミスの許されない、完璧な戦いが求められるでしょう。決勝レースへ向けて適切なセットアップを見出し、許容された出力エネルギーから最大限のパフォーマンスを引き出すべく、全力で挑む必要があります。我々TS050 HYBRID2台の接近戦もエキサイティングなものになると思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    私にとって上海は、いつも良いレースができるサーキットです。アウディやポルシェと戦っていた時も、上海では強さを発揮してきました。このコースでのライバルメーカーとの接戦は最高の経験でした。コースレイアウトも本当に独特です。特に最初の3つのコーナーは非常に低速で難しいです。このセクションはタイヤにも厳しいのですが、私は大好きです。今回も厳しい挑戦となるでしょうが、上海に行くのが本当に楽しみです。力強いレースができることを期待しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    チームメイトと同一ポイントで上海に向かうことになり、加えて、ノン・ハイブリッド勢も接近してくるはずなので、エキサイティングなレースになると思いますし、誰もがそれを楽しみにしているでしょう。個人的には初めてTS050 HYBRIDで上海を走るのが楽しみですし、乗るたびに感激するLMP1ハイブリッド車両のパフォーマンスを早く上海で味わいたいです。

  • トヨタ 豊田章男 社長:LEXUSでのSUPER GT最終戦を終えてコメント

    トヨタ 豊田章男 社長:LEXUSでのSUPER GT最終戦を終えてコメント

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、SUPER GTでのレクサスでの最終戦を終えてのコメントを発表した。

    2006年からトヨタはレクサスでSUPER GTへの参戦を続けてきたが、今シーズン限りで一旦終了し、来季からはトヨタ GRスープラでの参戦を開始する。

    「2006年より14年間続けてまいりましたLEXUSでのSUPER GT参戦が本年で一旦休止となります。応援いただいたLEXUSファンの皆さま、熱い声援を送り続けてくださりありがとうございました」

    「LEXUSを数々の勝利に導き、SC、RC F、LCを強いクルマに育ててくださったドライバー、メカニック、エンジニア、チームメンバーの皆さま、そしてスポンサーの皆さまにも、本当に感謝しております」

    「2006年、舘さん率いるトムスが、寿一とアンドレを擁してLEXUS参戦初シーズンにチャンピオンを獲得してくれました」

    「その後も、SCの最終年にはセルモ…、RC Fの最終年にはサード…それぞれの名門チームがチャンピオンで節目を飾ってくれました」

    「2011年からはプライベーターチームのバンドウも参戦しました。苦しみながらも成長を続け、チーム力を高め、2016年には初勝利をおさめるなど名門チームが居並ぶ中、新しい力でチームLEXUSに貢献してくれました」

    「そしてLEXUS最終年となった今年、監督に転身した寿一が引っ張ったチーム ルマンがトムスと最後の最後まで死闘を繰り広げLEXUSの有終の美を飾ってくれました」

    「チームルマンは、昨年、山田エンジニアの急逝もあり、本当に辛い中で戦い続けてきたチームでもありました。今年、チャンピオンを獲ってくれて、本当に良かったと思います」

    「ドライバーの大嶋選手、山下選手、おめでとう。阿部エンジニアをはじめチームのみなさんも、おめでとう」

    「トムスのキャシディ選手、平川選手も素晴らしい戦いをありがとう。37号車チームのみなさん、チームチャンピオン獲得おめでとう。(キャシディ選手はスーパーフォーミュラチャンピオンもありがとう。)」

    「SUPER GTでのLEXUSの戦いは、これで一旦終わりますが、チームLEXUSとしていっしょに戦ってくれた6台は来年からGRスープラでSUPER GTを戦い続けてまいります。
    ファンの皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします」

    「そして…日産、ホンダの皆さま、来シーズンも素晴らしいレースを繰り広げSUPER GTを、そしてモータースポーツを、もっともっと盛り上げていきましょう。
    引き続き、よろしくお願いいたします」

  • WRC ラリー・スペイン | トヨタのタナックがドライバー王者に輝く

    WRC ラリー・スペイン | トヨタのタナックがドライバー王者に輝く

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・スペインの最終日デイ3が10月27日(日)にスペイン北東部のサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位でフィニッシュ。ドライバーズおよびコ・ドライバーズ・タイトルを獲得した。

    また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は総合5位で完走し、チームに貴重なマニュファクチャラーポイントをもたらした。なお、デイ2でデイリタイアとなったクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車) は、再出走を果たし総合29位でラリーを終えた。

    ラリー・スペインの競技最終日デイ3は、サービスパークが置かれるサロウの北側エリアで2本のターマック(舗装路)ステージを各2回走行。4本計74.14kmのSSで競われた。

    デイ2で総合2位のライバルと3.5秒差の総合3位につけたタナックは、3本のステージを走行した時点で差を5.8秒に広げられた。しかし、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終SSの「パワーステージ」でベストタイムを記録。2番手タイムの選手に3.6秒差をつける圧巻の走りで総合2位に浮上すると共に、ボーナスの5ポイントを獲得し、最終戦ラリー・オーストラリアを待たずしてドライバーズタイトルを決定した。タナックとヤルヴェオヤにとっては初めてのWRCタイトルとなり、彼らはエストニア人初のWRCチャンピオンとなった。WRCのドライバーズタイトルは2004年から2012年にかけてセバスチャン・ローブが、2013年から2018年にかけてセバスチャン・オジエが獲得していたが、久々に新しいワールドチャンピオンが誕生した。また、トヨタのドライバーが世界王者となるのは、1994年以来で通算5回目となる。

    ラトバラは、総合4位の選手とのタイム差をステージごとに縮め、最終的には6.3秒差まで迫ったが逆転には至らず。それでもマニュファクチャラーポイントの獲得により、チームはマニュファクチャラーズタイトル防衛の望みを最終戦ラリー・オーストラリアに繋いだ。デイ2で総合3位につけながらもクラッシュでデイリタイアとなったミークは、ラリー2規定に基づきデイ3で再出走。総合29位でラリーを終えた。なお、今回がヤリスWRCでの2度目のWRC出場となる、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元/ダニエル・バリット組は、初めてWRカーで挑んだスペインの道で健闘。最終日も4本のターマックステージを堅実に走り切った。デイ2のメカニカルトラブルにより最終結果は総合39位に留まったが、結果以上に充実した内容のチャレンジとなりまった。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    歴史的な快挙です。我々のチームから新たなる世界チャンピオンが誕生したのです。チームの全員がオィットとマルティンと共に、シーズンを通してハードワークを続けてきましたが、素晴らしい結果によってその努力が報われました。この週末、オィットには大きなプレッシャーがかかっていました。それがどのようなものなのか、同じような経験をした私には分かりますが、一般的にはなかなか理解されないものです。タイトル獲得のためにパワーステージでオィットが見せた走りは、本当に素晴らしいものでした。また、彼が2位に入ったことはマニュファクチャラー選手権争いにおいても助けになります。オーストラリアではまだ逆転の可能性が残っていますので、全力で戦いに臨みます。

    オィット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今の気持ちを言葉にすることは簡単ではありません。この週末に感じたプレッシャーは、これまでとは違うレベルでした。世界チャンピオンになることは、自分の人生の目標でした。ミスをすることは許されず、しかしタイトルを決めるためには良い結果が必要だったので、とても大きなプレッシャーを感じましたし、スタート直後はいつものように走れませんでした。しかし、最終的にはリラックスすることができましたし、普段通りに運転できるようになりました。今朝はクルマのフィーリングが良く、いいリズムで走れました。しかし、それでもダニ・ソルド選手の方が常に少しだけ速かったので、パワーステージで必要なポイントを獲得するのは難しいように思えました。それでも全力で攻めたことが、結果的に報われました。これまで、いくつもの試練を乗り越えてきたので、ついにタイトルを獲得できて本当に嬉しく思います。素晴らしい仕事で我々を支えてくれたチームに感謝します。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    この週末の自分の走りには満足しています。一貫性のある走りができましたし、ミスもしませんでした。また、パフォーマンスも全体的に見れば高いレベルにあったと思います。ラリー開始直後は少し自信を持てなかったので、この結果には満足するべきですし、チームにマニュファクチャラーポイントをもたらせて良かったと思います。今日は、もっとハードにプッシュすれば、総合4位も可能だったかもしれませんが、それはマニュファクチャラー選手権争いにおいてはあまり意味がないことでしたし、最終戦ラリー・オーストラリアまで逆転の可能性を繋ぐことが、今日は何よりも重要でした。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今日は、良いリズムを取り戻すことができました。ヤリスWRCはターマックで本当に速く、今朝は再び良いフィーリングで走れました。パワーステージでは、オィットのタイトル獲得を確実にするため、ペースを落とす必要がありました。彼のボーナスポイント獲得にとって、マイナスとなるようなことは避けなければなりませんでした。オーストラリアには、マニュファクチャラー選手権を勝ち取るために挑み、自分のベストを尽くして走ります。

    ラリー・スペインの結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h07m39.6s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +17.2s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +17.6s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +53.9s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m00.2s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m14.2s
    7 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +1m47.6s
    8 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +4m20.5s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +8m24.6
    10 エリック・カミリ/ベンジャミン・ベイラス (シトロエン C3 R5) +8m47.2s
    29 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +42m20.0s

    トヨタのクルマでWRCドライバーズタイトルを獲得した選手
    1990: カルロス・サインツ (セリカ GT-Four ST165)
    1992: カルロス・サインツ (セリカ ターボ 4WD ST185)
    1993: ユハ・カンクネン (セリカ ターボ 4WD ST185)
    1994: ディディエ・オリオール (セリカ ターボ 4WD ST185)
    2019: オィット・タナック(ヤリス WRC)

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、11月14日(木)から17日(日)にかけて、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に開催される、シーズン最終戦ラリー・オーストラリア。オーストラリアのステージは、狭くツイスティな森林地帯の道と、高速で流れるような田舎道が混ざるバリエーション豊かなグラベルロードが特徴。ドライコンディションとなった場合、路面は滑りやすいルーズグラベルに覆われ早い出走順のドライバーが不利となる。また、木々に囲まれた森林ステージではクルマが巻き上げるダストがなかなか収まらないことも多く、特に太陽が低い位置にある時間帯は斜光がダストで乱反射し、十分な視界が得られない状態で走らなければならない。

  • フェルナンド・アロンソ、トヨタと2020年のダカールラリー参戦が決定

    フェルナンド・アロンソ、トヨタと2020年のダカールラリー参戦が決定

    2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソが、トヨタから2020年のダカールラリーに参戦することが正式発表された。

    10月24日(木)、TOYOTA GAZOO Racingは2020年のダカールラリー参戦体制を発表。2020年の1月に行われる来年のダカールラリーは、初めてサウジアラビアを舞台に戦われる。

    TOYOTA GAZOO Racingのワークスチームは、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組、ジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組、ベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソール組、そしてフェルナンド・アロンソ/マルク・コマ組の4台体制で参戦する。

    2012年よりダカールラリーに参戦し、TOYOTA GAZOO Racing South Africaとして、このチームは2019年大会でアル-アティア/ボーメル組がトヨタ車初の総合優勝を果たしている。チームのこれまでの戦歴は、3位(2012年)、2位(2013年)、4位(2014年),2位(2015年)、3位(2016年)、5位(2017年)、2位(2018年)となっている。

    今回TOYOTA GAZOO Racingは経験豊富なラリーレイドスペシャリストたちに、このカテゴリーへの新しい挑戦者を加えた新体制で、伝統あるダカールラリーに臨む。複数回のFIAワールドカップ・クロスカントリーラリーチャンピオンのアル-アティヤ/ボーメル組は、今年に引き続きダカールラリー2連覇を目指す。2009年のダカール勝者であるド・ヴィリエールは、新たなナビゲーターとしてハロと組む。2人は今月初めに行われたダカールラリーの前哨戦ラリー・モロッコで自身4度目の勝利を挙げた。同じくラリー・モロッコウィナーであるテン・ブリンクは、トラックカテゴリーなどで活躍してきたコルソールと再びコンビを組む。

    F1で2度の世界チャンピオンを獲得、デイトナ24時間で優勝、TOYOTA GAZOO Racingでル・マン24時間レース2連覇、そして現FIA世界耐久選手権のチャンピオンであるアロンソは、4台目のハイラックスを駆り2020年のダカールラリーに挑戦する。アロンソはレーシングドライバーとしての能力を更に高めるため、様々なモータースポーツのカテゴリーに挑戦しており、このダカール挑戦もその一環となる。アロンソとコンビを組むのは6度のFIMクロスカントリー世界チャンピオン、そして2輪車部門で5度のダカール優勝という輝かしい経歴を持つコマ。このスペイン人コンビが、彼ら自身にとって異なるカテゴリーへ挑戦すべく、8月からヨーロッパやアフリカ、中東の様々な環境、またバラエティに富んだ路面コンディションで過酷なトレーニングを続けている。アロンソとコマは予定されていた倍以上の距離を走破し、最も厳しいモータースポーツイベントのひとつであるダカールラリー走破へ向けて、能力の高さを証明してきている。

    4組のクルーが乗り込むトヨタ・ハイラックスは、ラリーレイド専用に南アフリカで開発された。このモデルは2018年にフルモデルチェンジし、ダカールラリーにデビュー。その高い車両性能で2位、3位フィニッシュし、2019年の初勝利への礎となった。TOYOTA GAZOO Racingの理念である「もっといいクルマづくり」に基づき、チームはハイラックスの改良を続けており、その最新型車両がダカールラリー2020に挑む。ラリーレイド仕様のハイラックスは、4輪独立サスペンション を備えた4輪駆動車で、5リッター自然吸気V8エンジンをフロントミッドシップに搭載している。

    2020年のダカールラリーは、サウジアラビア国内のみを舞台として行われる。1月5日(日)に西部の都市ジェッダをスタートし、まず北へ向かった後、東南へ進路を変え、首都リヤドで中間の休息日を迎える。ラリー後半戦は世界最大級の砂漠であるルブアルハリ砂漠を越え、1月17日(金)にリヤド近郊のアルキディアでゴールを迎える。

  • WRC | トヨタ 第13戦 ラリー・スペイン プレビュー

    WRC | トヨタ 第13戦 ラリー・スペイン プレビュー

    グラベルとターマック。二種類の路面を走行するミックスサーフェス・ラリーにタイトルをかけて挑む
    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、10月24日(木)から27日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・スペインに、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。ドライバーおよびコ・ドライバー選手権の制覇と、マニュファクチャラー選手権での首位浮上を目標に戦う。

    2019年のWRCはいよいよシーズン終盤戦に突入し、タイトル争いは大詰めを迎える。ドライバーおよびコ・ドライバー選手権では、タナック/ヤルヴェオヤ組が、ライバルに28ポイントのリードを築いて首位に立っており、ラリー・スペインの結果次第では最終戦ラリー・オーストラリアを待つことなく初タイトルが決定する。一方、マニュファクチャラー選手権に関しては、1位のチームと8ポイント差の2位につけており、逆転の可能性を残している。

    ラリー・スペインは、初日のデイ1はグラベル(未舗装路)ラリーとして、デイ2とデイ3はターマック(舗装路)ラリーとして行なわれる、シーズン唯一の「ミックスサーフェス・ラリー」。デイ1の走行を終えたラリーカーは、その後サービスでクルマをグラベル仕様からターマック仕様へと変更。タイヤ、ホイール、サスペンション、駆動系など多くのパーツを交換して、2日間のターマックステージに臨む。

    ラリーの中心となるサービスパークは、今年もスペイン北東部カタルニア地方のサロウに置かれる。サロウは、コスタ・ドラダ(黄金海岸)と呼ばれる地中海沿岸エリアにあるリゾートタウンで、有名なテーマパーク「ポートアベンチュラ」の広大な駐車場内にサービスパークが設けられる。競技初日のデイ1はサロウの西側エリアで3本のグラベルステージを各2回走行。SS3/SS6「ラ・ファタレーヤ-ヴィラルバ」は全長38.85kmと長く、今大会最長のステージで、途中でターマックのセクションも含みます。デイ2はターマックステージのみで構成され、サロウの北東エリアで3本のステージを各2回走行。1日の最後にはサロウの海岸沿いで2.24kmのショートステージが行なわれる。最終日のデイ3はサロウの北東エリアで2本のターマックステージを各2回走行。最終ステージとなるSS17は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3日間で17本のSSを走り、その合計距離は325.56km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1,288.85kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ここまで順調に進んでいますが、ドライバーズ/コ・ドライバーズとマニュファクチャラーズの全タイトルを獲得するためには、攻めの姿勢を続けスペインとオーストラリアで最高の結果を得なければなりません。スペインに向けては、グラベルとアスファルトの両路面でプレイベントテストを行ない、準備は予定通りに進んでいます。ミックスサーフェス・ラリーであるが故に正解を求めるのは簡単ではありませんが、我々のクルマはきっとどちらの路面でも高いパフォーマンスを発揮してくれるはずです。とはいえ、現時点で何かが保証されているわけではなく、ドライバーに最強のクルマを提供するために、全員が一生懸命働いています。

    オィット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    ラリー・スペインを楽しみにしています。いつものようにベストを尽くして戦うつもりですが、賢く戦う必要もあります。初日のグラベルステージは出走順が1番のため、きっと苦労するでしょう。また、この時期スペインでは雨が降りやすいことを昨年体験したので、天気にも影響されると思います。それでも、グラベルとターマックの両路面で高いパフォーマンスを発揮できると信じています。昨年の速さを今年も再現することができれば、きっと我々が望む結果を得られるはずです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    グラベルとターマックが組み合わさったスペインのステージは、昔から私のお気に入りです。グラベルの路面はとてもスムーズながら非常に滑りやすく、ターマックのステージは本当にスムーズかつ高速で、選手権の中でベストだと思います。先週、スペインのターマック路面でテストをしました。とても良い感覚で運転でき、モチベーションが高まっています。マニュファクチャラー選手権を再び制するという目標に向けて、チームのために最高の結果を目指して戦うことを楽しみにしています。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    スペインはWRC年間カレンダーの中で好きなイベントのひとつです。ミックスサーフェス・ラリーへの挑戦はいつも楽しく、2017年に出場した大会では優勝することができました。ここまでターマックではヤリスWRCにとても良いフィーリングを感じてきたので、特にターマックステージでの走行が楽しみです。一方、グラベルのステージでは何人かのドライバーが理想的な出走順で走行するため、彼らは非常に手強い存在となるでしょう。現在、マニュファクチャラーズタイトル争いは接戦状態にあるので、持てる力をフルに発揮して戦い、自分の役割を果たさなければなりません。

  • トヨタ、新型車『ヤリス』を世界初公開

    トヨタ、新型車『ヤリス』を世界初公開

    トヨタは、新型車ヤリスを世界初公開した。日本での発売は2020年2月中旬を予定している。なおヤリスは、東京モーターショー期間中、お台場のヴィーナスフォートに展示するほか、10月末から12月にかけ、全国各地で展示予定となっている。

    初代ヤリスは1999年、コンパクトカーの世界標準をつくろうとの気概のもと、トヨタの技術の総力を結集して作り上げたクルマだった。

    ゆとりの室内空間と、優れた基本性能をミニマムサイズで実現するため、プラットフォームをはじめ、エンジン、トランスミッション、サスペンションなど、主要コンポーネントをすべて新設計した。

    新型車ヤリスも、次の時代に求められるコンパクトカーの新たな価値を追求し、開発を進めてきた。今後トヨタの先進国向けコンパクトカーのベースとなるTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用したほか、エンジン、ハイブリッドシステム、トランスミッション、サスペンションなど、すべてをゼロベースから作り上げた、新世代コンパクトカー。軽量かつ高剛性、低重心なボディに加え、新開発「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」に対し ①Direct Shift-CVT ②新世代ハイブリッドシステム ③6速マニュアル、改良を加えた1.0Lエンジンに対し ④小型軽量化したCVTと、4種類のパワートレーンを用意し、軽快かつ上質な乗り心地と、スムースでダイレクトな加速を実現。軽快で走る楽しさを感じていただける。

    また、ハイブリッド車として世界最高レベルの低燃費を目指して開発を進めているほか、トヨタのコンパクトカーとして初めて、E-Four(電気式4WDシステム)を設定。高度駐車支援システム「Advanced Park」(トヨタ初)や、交差点右折時の対向直進車・右左折後の横断歩行者も検知対象(トヨタ初)とした最新の「Toyota Safety Sense」(標準装備)、どなたでも楽に乗り降りできる「ターンチルトシート」(トヨタ初)、スマートフォンとの連携ができる「ディスプレイオーディオ」(全車標準装備)など、先進的な機能をいち早く採用しました。さらに、アクセサリーコンセント(1,500W)をハイブリッド車にオプション設定し、家庭用と同じコンセントを通じて電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使用いただける。

    開発を担当したチーフエンジニアの末沢泰謙(すえざわやすのり)は、「初代誕生から20年の節目の年、ヤリスならではのコンパクトであることの強みを活かしつつも、プラットフォームやパワートレーン等、すべてを刷新し、お客様の既成概念をはるかに超えるクラスレスな新世代コンパクトカーを作り上げました。また、多くの方が乗るコンパクトカーだからこそ、走る楽しさはもちろん、世界最高レベルの低燃費と安心安全技術を、このヤリスから搭載しました」と語った。

    トヨタ・ヤリストヨタ・ヤリス インパネトヨタ・ヤリス シート