カテゴリー: トヨタ

  • WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ1レポート

    WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア デイ1レポート

    9月4日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアが開幕。エストニアのタルトゥでSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が、ライバルとSSベストタイムを分け合い総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合8位につけ、ヤリスWRCは全車が順調にデイ1を走り切った。

    新型コロナウイルス COVID-19の世界的な蔓延により、2020年のWRCは3月の第3戦ラリー・メキシコを最後にしばらく中断していた。しかし、新たにWRCに加わったラリー・エストニアでついにシーズンが再開。4日の金曜日は午前9時過ぎよりタルトゥの南側でシェイクダウンが行なわれ、全長6.23kmのグラベル(未舗装路)ステージでオジエが2番手タイムを、ロバンペラが4番手タイムを、エバンスが6番手タイムを記録した。その後、セレモニアルスタートに続き、夜7時過ぎからタルトゥ・ラーディ旧空軍基地のサービスパークに隣接する、全長1.28kmのステージでSS1がスタート。ヤリスWRCは、総合7位につけたTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元のクルマを含む、全4台がトップ8に入った。

    トム・フォウラー(テクニカル ディレクター)
    前戦からの休みの間に、チームはクルマのパフォーマンスを詳細に調査し、性能を全体的に強化するために開発を行いました。今回のエストニアでは、エンジンのパフォーマンスとシャシーコントロールシステムを改善するために、新しいソフトウェアを採用しました。また、軽量化と、エストニアの道に特化したセットアップの微調整も行なうなど、数多くの小さな改善を施しました。チームは自分たちが行ってきた仕事に自信を持っていますので、その結果が出ることを楽しみにしています。ハイスピードでジャンプがあるエストニアの道は、私たちがよく知っているフィンランドの道に似ています。1番の課題は路面で、クルマが走るたびにコンディションが変化するため、特に道幅の狭いテクニカルな道では、注意深く監視し、それに合うセッティングを予測しなければなりません。今朝のシェイクダウンを利用して、時間をあけて走行することで路面の変化に対する、そのようなセッティングをチェックすることができました。これは、イベント前のテストで行ったことを確認するための作業でした。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    新しい場所に行き、新しい道に挑むのはいつだって楽しいことですし、ここエストニアの道はとても美しいと思いました。誰にとってもこのような道は楽しいものですが、特にこのクルマで走るのは楽しく感じられます。ステージは非常に高速なので、大きな自信を持つことが重要です。最初のステージのタイムは良かったので、明日の朝から始まる本当の戦いが楽しみです。クルマのフィーリングはとても良く、ベストを尽くして戦う準備はできています。ヤリスWRCはうまく機能しているので、我々は良いパフォーマンスを発揮するためのツールを備えているといえます。今朝のシェイクダウンのように、ステージの出走順が1番の我々に合った路面コンディションになってくれることを期待していますし、明日は出走順による不利があまりないことを願っています。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    ここエストニアで、再び本当の戦いが始まり嬉しく思います。今朝のシェイクダウンでクルマをドライブすることができて、本当に良かったです。クルマのフィーリングは全て良好で、後半になるにつれどんどん轍が深くなっていきましたが、それでも全て順調でした。今夜最初のSS1は問題なく走り終えたので、明日の朝からの本格的なステージが楽しみです。きっと全員が、最初から全力で攻めていくはずです。ステージを再走する際は、特に幅が狭い道では多くの轍が刻まれていると思いますので、戦いの中でそれにうまく対応する必要があります。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    前回のWRCイベントからかなり長い時間が経っていたので、またラリーに参戦することができて嬉しいです。今晩最初のショートステージは本当にトリッキーでタイムはあまり良くなかったですが、ミスのないクリーンな走りができました。今朝のシェイクダウンは上手くいき、最初の走行は路面が想像以上にトリッキーで、テストの時よりもグリップが低く感じられました。そこで、セットアップを変更したところ好転したので、明日朝のステージでも良いグリップが得られることを期待しています。このような初めてのステージを、新しく作ったペースノートを元に走るのは大きな挑戦です。なぜなら、最初のループから攻めていかなければならず、なおかつ正確さも求められるからです。ペースノートの仕上がりが良く、攻めた走りができることを願っています。

    ラリー・エストニア デイ1の結果
    1 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) 1m17.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) +0.0s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.1s
    4 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.4s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    6 マッズ・オストベルグ/トルシュテン・エリクソン(シトロエン C3 R5)+1.2s
    7 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +1.4s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +1.4s
    9 ポントゥス・ティディマンド/パトリック・バース (シュコダ・ファビア Rally2 evo) +1.4s
    10 ヤリ・フッツネン/ミッコ・ルッカ (ヒュンダイ i20 R5) +1.5s

    明日のステージ情報
    本格的なグラベルステージが始まる5日(土)のデイ2は、今大会の全SSのおよそ2/3にあたる距離を走る。5本のステージを、日中の30分間のサービスを挟んで各2回走行し、SS2とその再走ステージであるSS7「プラングリ」は、今大会最長となる全長20.93kmのステージ。10本のSSの合計距離は147.18km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は513.24kmとなっている。

  • WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア プレビュー

    WRC:トヨタ 第4戦 ラリー・エストニア プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、9月4日(金)から6日(日)にかけてエストニアのタルトゥを中心に開催される、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦「ラリー・エストニア」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。WRC初開催のエストニアで、マニュファクチャラー選手権およびドライバー/コ・ドライバー選手権のリードをさらに拡げるべく、チーム一丸となって戦う。

    2020年のWRCは、開幕戦のラリー・モンテカルロでオジエが2位、エバンスが3位に入りました。続く第2戦ラリー・スウェーデンではエバンスが優勝し、ロバンペラが初表彰台となる3位でフィニッシュした。第3戦ラリー・メキシコではオジエが優勝を飾り、ドライバー選手権首位に浮上。エバンスはオジエと8ポイント差の選手権2位に、ロバンペラは選手権4位につけた。また、チームもマニュファクチャラー選手権首位の座を21ポイント差で守るなど、良い形で序盤の3戦を戦い抜いた。しかし、その後新型コロナウイルスCOVID-19の世界的な蔓延により、多くのラリーが中止や延期を余儀なくされ、シーズンも中断。再開に向けてはCOVID-19の影響が少ない国でのイベントが新たにカレンダーに組み込まれ、ラリー・エストニアが初めてWRCとして開催されることになった。

    ラリー・エストニアは以前から国際的なイベントを開催しており、近年はWRCラリー・フィンランドの前哨戦として多くのトップチームや選手を迎えていた。昨年の大会はWRC誘致を目的とした「プロモーションイベント」として行なわれ、WRCの全マニュファクチャラーが参戦。その中で、ヤリスWRCは2年連続で総合優勝を飾った。昨年の時点でWRC開催に向けての準備は既に整っていたが、今年はCOVID-19対策も徹底的に行い、選手を含むラリー関係者全員と観客、そして地元の人々が、安全に参加できるよう、主催者は最大限の注意を払い準備を進めている。

    ラリー・エストニアは非常にハイスピードなグラベルステージが大部分を占め、クレスト(丘)やジャンプも多くある。全体的にはラリー・フィンランドと似た特徴を持つラリーだが、砂利が多い路面はフィンランドよりも滑りやすく、ドライコンディションでは出走順が早い選手が不利な条件となる。チームは、規制緩和後ヤリスWRCのテストをフィンランドとエストニアで行ない、先週末はロウナ・エスティ・ラリー(南エストニア・ラリー)にも3台体制で出場するなど、シーズン再開に向けて準備を進めてきた。ラリー・エストニアのサービスパークは、エストニア第2の都市であるタルトゥのラーディ旧空軍基地に置かれ、競技は金曜日から日曜日にかけて3日間行われる。ただし、金曜日はサービスパークの近くでショートステージが1本のみ行なわれ、他の16本のステージは土曜日と日曜日に集中している。土曜日は午前中に5本のステージを走行し、昼間のサービスをはさんで同じステージを再走する。日曜日は、3本のステージを各2回、サービスをはさむことなく走行する。SSの数は全部で17本、その合計距離は232.64kmと、300km以上ある他のWRCイベントよりもかなり短い距離での戦いとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    この瞬間を待ち望んでいたファンの皆さんやパートナーのためにも、再びラリーに参戦できることを嬉しく思います。このような困難な時期に、人々に楽しみをもたらすことができれば幸いです。今となっては遠い昔のことのようにも感じますが、シーズンの始まりは我々にとって非常にポジティブなものだったので、これからもそれを維持して行きたいと思います。ドライバーたちはエストニアのステージにそれほど慣れていませんが、ステージはとても高速で、我々のクルマに合っていると思います。この数週間で可能な限りの準備をしてきたので、上位争いができることを期待しています。

    セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
    久々にラリーに参戦できることを嬉しく思います。ラリー・エストニアは自分たちを含む多くの選手にとって初めての経験になりますが、新たな挑戦は、いつだって心躍るものです。ステージは非常にハイスピードで、きっと厳しいラリーになるでしょう。ヤリスWRCはそのような速いステージでも自信をもって走れますし、フィンランドとエストニアでのテストを経て、クルマに良いフィーリングを感じています。また、先週のラリー出場も準備の助けになりました。というのも、このような長い休みの後では、すぐに限界を見極めるのは簡単ではないからです。今回はステージの出走順が1番となりますが、9月の天候がその不利な条件を和らげてくれることを期待しています。目標は、ベストを尽くして戦うことです。

    エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
    競技に出場するのは久しぶりです。テストで運転の感覚を取り戻すことはできましたが、やはり実戦に勝るものはありません。ラリー・エストニアはWRC初開催となりますが、昨年このイベントに参加していたのはラッキーでした。私にとってはあまり良い結果にはなりませんでしたが、それでも楽しめましたし、少しではありますが予想ができるようにもなりました。ステージはとても速く、フィンランドに似ているところもあります。しかしジャンプは少なく、場所によってはさらにハイスピードです。そして、我々のクルマが、そのような高速グラベルロードで力強いことはテストで確認できています。我々が高い戦闘力を備えていることを期待し、ラリーで力を最大限発揮できることを願っています。

    カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
    エストニアの道はとても速く、流れるようなコーナーが多いのですが、狭くてテクニカルな区間もあり、非常にトリッキーなラリーになるでしょう。アクセル全開で走るようなステージが大部分ですが、正確な走りが求められる場所もあります。長い休みがあったので、序盤からスピードを上げるのは簡単ではありませんが、良いテストができたので準備はできています。いろいろな気象条件でドライブすることができたのは、いい経験になりました。私はこのクルマでまだ3回しかWRCに出場していないので、残りのシーズンもまだまだ学びを続ける必要がありますが、今回のエストニアは自分に合ったラリーだと思うので、良い結果を期待しています。

  • WEC 第6戦スパ6時間 決勝:トヨタ 7号車が念願の「スパ」初制覇

    WEC 第6戦スパ6時間 決勝:トヨタ 7号車が念願の「スパ」初制覇

    8月15日(土)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われ、天候に翻弄される展開の中、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車が今季3勝目。8号車が2位で続き、チームは今季4度目となる1-2フィニッシュを果たした。

    マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、最大のサクセス・ハンディキャップを課されながら、昨年12月のバーレーン以来の勝利をチームにもたらし、7号車のドライバーズランキング首位の座を堅守。今季2戦を残した状況で、2位との差を12ポイントまで拡げた。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーの8号車は果敢な追い上げを見せたが、7号車に34.170秒遅れてゴールし、チームとして今季4度目の1-2フィニッシュを成し遂げた。その結果、3位に入ったレベリオンとの差が42ポイントに広がった。

    好天に恵まれて暖かかった前日までとは一転、決勝日はスタートの数時間前から激しい雨に見舞われるなど、典型的な「スパ・ウェザー」の一日となった。このため、決勝レースはセーフティカーの先導で開始された。

    レースは5周目にグリーンフラッグとなり2,3番手グリッドからスタートした2台のTS050 HYBRIDは4輪駆動の優位性も活かし、すぐにポールポジションのレベリオン1号車をパス。ブエミの8号車が首位、コンウェイの7号車がこれを追う展開となった。

    天候の回復に伴い、路面コンディションも徐々に良くなっていく中、1時間経過を前にした最初のピットストップでは、先にピットインした8号車はウェットタイヤのまま、そして1周後にピットインした7号車はドライタイヤへ交換と作戦が分かれた。しかし、GTクラス車両によるアクシデントで再度セーフティカーが導入された時には、ドライタイヤが優位な状況となっていた。

    8号車のブエミは再ピットインしタイヤを交換。これで7号車が首位に浮上してレースが再開された。その後、再び雨が降りだし、2時間経過を前に2台はピットインし7号車は小林、約1分遅れの8号車はハートレーへとドライバーチェンジ。8号車と約1分差でバイコレスの4号車が3位で続いた。

    雨脚はさらに強くなり、再度セーフティカー導入。7号車が築いていた後続とのマージンは一旦帳消しとなったが、ピットアウト直後に8号車は些細な問題に見舞われタイムロス。首位7号車と2位8号車は40秒ほどのタイム差でほぼレース折り返しのタイミングでの再スタートを切った。

    レースが残り3分の1になると空には太陽も顔を見せ、7号車はロペス、8号車は中嶋がドライブするときにはドライタイヤでの走行となった。残り1時間ほどでLMP2クラス車両のアクシデントによりセーフティカーが導入されると、8号車の中嶋と7号車のロペスがテール・トゥ・ノーズでのバトルを展開した。

    ロペスは首位の座を守って最後のピットインへと向かい、コンウェイへと交代。8号車もブエミへと交代し、2台のTS050 HYBRIDはその順位のままチェッカーフラッグ。7号車は念願の「スパ」での初勝利を飾った。

    そしてWECはいよいよシーズン最大のイベントであるル・マン24時間レースを迎える。TOYOTA GAZOO Racingは、9月19日(土)と20日(日)に行われるこの伝統的なフランスのイベントで、最後のル・マンとなるTS050 HYBRIDによる3連覇を目指し挑む。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    波乱に満ちた本日のレースはチームに最高の結果をもたらしてくれました。1-2勝利は望外の結果で、ドライバー、メカニック、及びエンジニアのたゆまぬ努力に対するプレゼントとなりました。また安全を確保した上でレース再開にこぎつけてくれたFIA/WECの多大な努力に改めて感謝致します。勿論、ファンの皆様に会場でご覧いただけないのは残念ですが、TV放送を通じて楽しんでいただけたと思いますし、その声援に感謝します。次はいよいよル・マンです。TS050 HYBRID 3連覇のかかる特別なレースになりますので、チーム一丸となって万全の準備をして臨みます

    TS050 HYBRID 7号車
    (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    1位、143周、ピットストップ6回、グリッド 3番手、最速ラップ:2分02秒239

    小林可夢偉(7号車):
    この結果にはとても満足しています。このレースウィーク、チーム全員がミス無く素晴らしい仕事をしてくれました。私自身のスティントは、降雨のために視界が悪く、コース上に留まっているのが大変なほどの非常に難しいコンディションでしたが、8号車との争いで、プッシュを続けなくてはなりませんでした。我々7号車にとっては、ル・マンの直前という絶好のタイミングで、完璧な週末となりました。この勢いのままル・マンへと臨みます。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    チームに最大の祝福を送ります。大雨に見舞われその後回復するなど、非常に難しいコンディションのレースでしたが、可夢偉とホセが素晴らしい走りをしてくれました。本当に大変なレースで、特に8号車は第1セクターと第3セクターで速かったですが、なんとか首位を守ることができました。サクセス・ハンディキャップがあったので3位か、上手く行って2位くらいの結果を予想していたのですが、最高の結果で、素晴らしい一日になりました。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    今日は全てが我々に見方してくれました。雨が降らなければ、ドライコンディションで非常に速かったレベリオンとの争いは厳しいものになったでしょう。天候が与えてくれたチャンスを活かし、戦略的にも上手く行きました。チーム全体の努力が素晴らしかったですし、特にチームメイトは最高の働きをしてくれました。これでシリーズ最大のイベントであるル・マンへ向けての準備もできました。残念ながら無観客でのレースとなりますが、ここ何年も7号車が手の届かなかった悲願のル・マン制覇へ向け全力を尽くします。

    TS050 HYBRID 8号車
    (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    2位(トップと34.170秒差)、143周、ピットストップ8回、グリッド 2番手、最速ラップ:2分02秒310

    中嶋一貴(8号車):
    長いインターバル明けには厳しい、変わりやすい天候に翻弄された難しいレースでした。それだけに、2位に入ってTOYOTA GAZOO Racingの1-2フィニッシュの一端を担えたことには満足しています。私のスティントでは、セーフティカー明けから7号車との非常に接近したバトルとなりましたが、逆転には及びませんでした。7号車は本当に速く、勝利にふさわしい走りでした。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    今日はチームとして幾つかのミスがあり、勝てるチャンスを逃すこととなってしまい残念です。最初のピットストップでのタイヤ選択でミスし、その後も僅かな問題でタイムを失ってしまいました。厳しいレースでしたが、2位でフィニッシュでき、TOYOTA GAZOO Racingの1-2フィニッシュ貢献できたのは良かったです。次のル・マンではもっと良いレースができるよう頑張ります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    「スパ・ウェザー」もあってエキサイティングなレースでした。この難しいコンディションの中で、チームにとっては1-2フィニッシュという最高の一日となりました。私はセーフティカーが導入される前の土砂降りの中でコースに出るという非常に難しい状況でした。どんなに目を見開いても視界は非常に悪く、大変でした。我々8号車としては、全てが完璧ではなかったかも知れません。7号車は勝利に値する見事なレースを戦いました。彼らに祝福を送ります。我々にはまだ改良すべき点がありますが、ル・マンへ向けた良いリハーサルになったと思います。

  • トヨタ:WEC 第6戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式予選レポート

    トヨタ:WEC 第6戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式予選レポート

    8月14日(金)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは2,3番手グリッドを獲得。明日の決勝レースに挑む。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車は、2人の平均タイムで首位のレベリオン1号車と0.840秒差の2番手につけ、最前列グリッドを確保した。

    ドライバーズランキングで首位に立つマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車はこの週末、最大のサクセス・ハンディキャップを課されながらも順調に予選をこなし、3番手につけた。

    今大会は通常とは異なるスケジュールとされたことで、この日は予選の前に、朝から2度の練習走行をこなす長い一日となった。夕方からの予選は、今週前半の暑さは和らいだものの、気温25度と暖かな気候の下で実施された。

    来月に迫ったル・マン24時間レースを見据え、ローダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDで臨んだTOYOTA GAZOO Racingは、まず7号車はコンウェイ、8号車は中嶋がアタック。中嶋は最初のアタックでレベリオン1号車に僅か1000分の4秒差の好タイムを刻むも、ライバルはさらにタイムを更新した。

    チームは決勝レースを考慮し、両車共タイヤを交換せずに2人目のドライバーへと交代。これにより、ポールポジション獲得のチャンスは無くなった。2人目のアタッカーとなったハートレーと小林も、チームメイト同様に僅差のラップタイムを刻み、順調に予選を終えた。

    「スパ・ウェザー」と呼ばれる、変わりやすい天候で知られるスパだけに、明日の決勝レースの天候は予測が困難だが、チームはあらゆるコンディションへ向け万全な対応で、このベルギーのサーキットでの4年連続勝利を目指すと共に、ル・マン24時間レースへの準備を進める。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習2回目 : 3番手 (2分01秒480), 36周
    公式練習3回目 : 2番手 (2分00秒043), 11周
    公式予選 : 3番手 (平均2分01秒070)

    小林可夢偉(7号車):
    予想していた結果で、驚きはありません。我々はTS050 HYBRIDの速さを引き出すための努力を続けてきましたが、サクセス・ハンディキャップがあるため、上手く行ったかどうかの判断は難しいです。半年ぶりのレースだったので、1周アタックの予選をエンジョイすることができました。素晴らしい瞬間でした。決勝レースはもっと接近戦になることを期待し、世界選手権でのリードを守るために戦います。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    サクセス・ハンディキャップがあったので3番手という結果は予想通りでしたが、新しいタイヤを装着したときのバランスが難しく、平凡なラップタイムになってしまいました。もっと速さを見せられたはずで、少し残念です。とはいえ決勝レースは長いですし、少しでも多くのポイントを獲得すべく、着実にレースを戦います。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習2回目 : 2番手 (2分01秒438), 33周
    公式練習3回目 : 3番手 (2分00秒089), 14周
    公式予選 : 2番手 (平均2分00秒417)

    中嶋一貴(8号車):
    予選は上手くまとめることが出来ました。車両のセットアップと自分が出したラップタイムに満足しています。勿論、最も大事なのは明日のレースです。タイヤの摩耗は多いし、それに伴い車両のバランスも変わっていくので簡単ではないです。どんな天候であれ、トラブル無くレースをすれば良い結果が付いてくると信じています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    サクセス・ハンディキャップにより、2番手が現実的と思っていました。一貴はレベリオンに迫る非常に良いラップタイムを刻みましたが、明日の戦略の自由度を考え、自分のアタックでは新品タイヤを使いませんでした。明日のレースでは全力を尽くし、多くのポイントを持ち帰りたいと思います。

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 平均タイム
    1 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    1:59.577
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    2:00.417
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    2:01.070
    4 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    ブルーノ・スペングラー
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01
    2:01.907
  • トヨタ:WEC 第6戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習1回目レポート

    トヨタ:WEC 第6戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習1回目レポート

    TOYOTA GAZOO RacingはFIA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズン第6戦スパ・フランコルシャン6時間レースへと戻ってきた。半年にわたる長い中断を経て、8月13日(木)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで公式練習が開始された。

    2月23日に米国・オースティンで行われたローン・スター・ル・マン戦以来となるWECの公式セッションは、通常とは異なるスケジュールになり、初日13日(木)は90分間の公式練習が1度だけ実施された。

    ドライバーズ選手権で首位に立っているマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3人が駆るTS050 HYBRID 7号車は、この日トップタイムのレベリオン1号車に対し1.163秒遅れの3番手タイムをマークした。

    チームメイトの8号車はセバスチャン・ブエミがベルリンでのフォーミュラEに出場しているために、中嶋一貴とブレンドン・ハートレーの2名がドライブ。決勝レースへ向けた準備作業を主にこなし、7号車と0.192秒差の4番手タイムとなった。

    ブエミは明日金曜日の公式練習2回目からチームに合流します。初日のデータを元に、チームは決勝レースへ向け、ローダウンフォース仕様TS050 HYBRIDのセッティングの最適化やサクセス・ハンディキャップへの適応作業をさらに進める。

    長いインターバルがありましたが、TOYOTA GAZOO Racingは、先月に行われた3日間のポールリカールでのテストに続き、スパ6時間へ向け充分な準備をしてきた。ロペスとハートレーはスパから120kmほどの距離に位置するチームの本拠地、ドイツ・ケルンで今週初めにシミュレーター・セッションを行った。

    公式練習初日となった13日(木)は、5月の開催ながら雪に見舞われて凍えるようだった昨年の大会とは対照的に好天に恵まれ、午後には気温27度と、暖かな一日となった。

    久しぶりの公式練習セッションは順調に進み、2台のTS050 HYBRIDは異なるダウンフォースレベルや様々なタイヤコンパウンドを試したほか、燃費とハイブリッド・パワーを最も効率よく利用するためのパワートレーンの最適化も行った。

    2台あわせて63周、441kmを走破し、チームはTS050 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出すべく多くのデータを収集した。明日14日(金)は2回の合計2時間半にわたる公式練習のあと、30台のスターティンググリッドを決定する予選が行わわれる。

    TS050 HYBRID 7号車
    (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習1回目 : 3番手 (2分03秒632), 31周

    小林可夢偉(7号車):
    ここ数週間、チーム全員でレースへ向けて懸命な準備を続けてきただけに、TS050 HYBRIDをドライブする感触は格別です。パフォーマンスという面で見れば、サクセス・ハンディキャップがあり厳しいのも確かです。簡単にはいかないでしょうが、決勝レースで可能な限りの結果を出すべく集中します。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    前戦オースティンからずいぶん経ってしまいましたが、スパという、この素晴らしいサーキットでこうしてレースの現場に戻って来ることができて最高です。とにかく多くの周回を走りたかったですが、僅か90分間のセッションを2人のチームメイトと分け合わねばならず、それは容易ではありませんでした。とはいえ順調なスタートが切れたと思います。全力を尽くし、土曜午後の決勝レースへと挑むだけです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    今日は順調でしたが、まだイベントの1周目が終わったばかりです。我々はセットアップの正しい方向性を見出すために、最初に幾つかのセットアップを試しました。ここスパで前にレースをしてから1年以上が経ち、コースのコンディションは少し変わっています。我々7号車は選手権リーダーとしてサクセス・ハンディキャップを課されているので、厳しいレースになると思いますが、TS050 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出すべく作業を続けます。

    TS050 HYBRID 8号車
    (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー)
    公式練習1回目 : 4番手 (2分03秒824), 32周

    中嶋一貴(8号車):
    今日はダウンフォースレベルを変えてバランスを評価しました。段々とリズムも戻ってきたので、明日はより改善し、レースに向けて良いポジションを確保したいですね。今のところ望んだ位置にはいないけど、長い間レースから遠ざかっていたので、TS050 HYBRIDの運転は本当に楽しかったです。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    他の多くの車両と共にサーキットに戻れて嬉しいです。先月のポールリカールのテストも良かったけど、今日は全てのものが一気に戻ってきた感じでした。我々のプログラムに沿って、ローダウンフォース・パッケージの最適化のために7号車と分担して評価を進めました。本来の速さは未だないけど、明日はTS050 HYBRIDをもっと速くするために全力を尽くします。

  • トヨタ、新型ハリアーを発売

    トヨタ、新型ハリアーを発売

    トヨタは、新型ハリアーを6月17日より全国のトヨタ車両販売店を通じて発売しました。

    新型ハリアーは、見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視。実用性や、数値一辺倒ではない、人の心を優雅に満たしてくれるただひとつの存在を目指し開発しました。それは、SUVのカテゴリーを超え、“より人生を豊かにするパートナー”という新たな価値を提示したものです。

    他のSUVと一線を画す、シンプルながらもエレガントさと逞しさが融合した流麗なクーペフォルム。乗り込んだ瞬間に分かる、安心感に包まれる上質な室内空間。走り出せば感じる、意のままの走りが醸し出す心地よさや、静かな車内でごく自然に仲間と会話ができる楽しさ。こんなハリアーとの時間が、心を豊かにしてくれます。

    販売概要
    月販目標台数 3,100台

    メーカー希望小売価格
    価格帯2,990,000円~5,040,000円
    トヨタ 新型ハリアー 価格

    新型ハリアー発売に際し、TOYOTAは、オンラインでの取り組みを推進。オンライン商談では、お客様は自宅にいながら、指定した販売店の詳細な見積りシミュレーションや営業スタッフとのメッセージ交換を可能としたことで、Web上での商談が可能となりました。また、愛車サブスクリプションサービス「KINTO ONE」は、見積りから申込み、契約までのすべてをWeb上で完結することも可能。7年プラン・ボーナス併用払いなしの場合、月額54,010円(税込み)から利用可能としました。多様化するお客様のライフスタイルに対応し様々な購入機会を提供することで、利便性を一層高め、お客様がクルマの購入検討をスムーズに進めることができるようサービスの充実を図りました。

    生産工場
    トヨタ自動車(株) 高岡工場

    車両概要
    1.流麗でスタンスの良いプロポーション
    ・フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性により、精悍かつシャープな印象を際立たせたフロントビュー。“シグネチャーランプ”は、遠くからでも新型ハリアーと分かる個性と先進性を強調
    ・シンプルな構成でありながらもダイナミックにボディ断面が変化しているサイドビューが、豊かな表情を創出するとともに強い動感を表現
    ・絞り込まれたクーペキャビンと、スポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスとの組み合わせが、大らかな逞しさを演出するリヤビュー。細く、鋭く、横一文字に光るテールランプとストップランプが圧倒的な存在感を付与
    ・プレシャスブラックパールをはじめ、彩度を抑えたカラーを中心に全7色を設定。陰影の美しい変化をアピール

    トヨタ 新型ハリアー:流麗でスタンスの良いプロポーション

    2.心地良い、上質な室内空間
    ・馬の鞍をイメージし、幅広く堂々としたセンターコンソール。それを挟み込むインストルメントパネルとの組み合わせが「大らかな逞しさ」を演出し、その個性を強調
    ・インストルメントパネルから左右のドアトリムにかけて、ボリューム感豊かに、大らかな広がりを演出。包み込まれるような安心感と居心地の良さを提供
    ・厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージし触り心地にもこだわったレザー調素材や、「曲木(まげき)」に着想したウッド調加飾、パイピング加飾を随所に配し、さりげない上質感を演出
    ・調光パノラマルーフをトヨタ自動車初採用。前席中心に後席の頭上まで覆う大きな調光ガラスを用いることで、調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込む上質な空間を醸成
    ・コントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックといった3色の内装色。落ち着いた雰囲気でシックな大人の室内空間を表現

    トヨタ 新型ハリアー:心地良い、上質な室内空間

    3.走る歓びと上質な乗り心地
    ・クルマの骨格となるプラットフォームには、TNGAプラットフォーム(GA-K)を採用。ボディの高剛性化・低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を追求
    ・サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウィッシュボーン式を採用。バランスの取れた高剛性ボディにおいて、前後のサスペンションジオメトリを最適化。ドライバーが予測できるクルマの動きを求め、目線の動きに着目。視線がブレないことで、ドライバーが疲れにくく、そして重厚感としなやかさをあわせもつ「乗り心地」を追求
    ・走り出した瞬間や高速走行時の車両挙動の収束性を向上するため、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを採用。接地感あるフラットな乗り心地を実現
    ・ブレーキ制御によりコーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストを搭載。切り始めのレスポンスが良く、軽快な操舵感を持つ電動パワーステアリングと相まって、意のままに車両をコントロールする心地よさを実現
    ・ハイブリッド仕様には、2.5Lダイナミックフォースエンジン(A25A-FXS)を採用したハイブリッドシステムTHSⅡを搭載。E-Four(電気式4WDシステム)と組み合わせた4WD車は、力強くシームレスな走りとともにWLTC走行モード燃費21.6km/Lを実現。選択肢を広げる新設定の2WD車もWLTC走行モード燃費22.3km/Lを達成
    ・ガソリン仕様には、2.0Lダイナミックフォースエンジン(M20A-FKS)にDirect Shift-CVTとの組み合わせをラインアップ。ダイレクト感ある走りとともに優れた低燃費を追求し、WLTC走行モード燃費は、2WD車で15.4km/L、4WD車で14.7km/Lを達成
    ・吸遮音材・制振材の効果的な配置や高遮音ガラスの採用など、徹底した振動、遮音対策により、様々な道路環境においても心地よい静粛性をさらに追求

    トヨタ 新型ハリアー:走る歓びと上質な乗り心地

    4.「安全・安心」「快適・便利」な先進装備
    ・歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を装備
    ・駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などの安全・安心をサポートする装備も充実
    ・デジタルインナーミラー(前後方録画機能付)をトヨタ自動車初採用。従来のデジタルインナーミラーに、新たに追加した前方カメラとデジタルインナーミラー用後方カメラが捉えた走行中の映像を、SDカードに録画する機能を新たに搭載
    ・アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)をハイブリッド車に設定。家庭用と同じコンセントを通じて、電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使用可能
    ・T-Connect SD ナビゲーションシステムは、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを採用。SmartDeviceLinkTMやApple CarPlay/Android AutoTMなどのスマートフォン連携機能にも対応。JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)が、先進かつ臨場感のある音響空間を構築

  • トヨタ:バーチャル・ル・マン24時間レース プレビュー

    トヨタ:バーチャル・ル・マン24時間レース プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは新たなチャレンジとして、6月13日(土)と14日(日)にかけて初開催されるACO主催のバーチャル・ル・マン24時間レースにFIA世界耐久選手権(WEC)のチームとして参戦する。

    WEC 2019-2020年シーズンは6月のル・マン24時間レースをもって閉幕の予定だったが、今年は3月以降のイベントが大幅に順延され、8月、9月、11月に残りの3レースが行われることとなった。

    そこで、本来24時間レースが予定されていた6月13日(土)と14日(日)にバーチャルでの24時間レースが実施されることとなり、チームはこのレースへの招待を受諾、参戦することを決めた。

    TOYOTA GAZOO Racingは、WECシーズンと同じ7、8号車のゼッケンをつけた車両で参加する。7号車は世界選手権ポイントリーダーでもあるレギュラードライバーのマイク・コンウェイ、小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名に、フランス、ル・マン出身のeモータースポーツレーサーであるマキシム・ブリアン(23歳)が加わる。8号車はセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーに加え、TOYOTA GAZOO Racing WECチャレンジプログラムの育成ドライバーである山下 健太が、レギュラードライバーの中嶋 一貴に代わり出場する。そして、4人目のドライバーとしてオランダ・モンフォール出身のユーリ・カスドルプ(23歳)が8号車に加わる。

    コンウェイ、ロペス、ブエミ、ブリアン、カスドルプはヨーロッパ、ハートレーはニュージーランドのそれぞれ自宅からシミュレータでレースに参加する。小林と山下は東京からの参加となり、中嶋が山下のサポート役に回る。全てのドライバーはドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racingエンジニアリングチームによるサポートの下で、セットアップやレース戦略の分析/開発を行う。今回のイベントでは、1台あたり最低4名のドライバーが必要という規則となっており、チームは今回使用されるrFactor 2というソフトウェアとそのセットアップ特性への豊富な経験を持つ、有力なeモータースポーツレーサーを4人目のドライバーとして選択した。

    今回のバーチャル・ル・マン24時間レースではハイブリッドLMP1クラス車両の使用が許されていないため、TOYOTA GAZOO Racingは他のプロトタイプクラス参戦チームと同じく、LMP2クラスのオレカ07車両を使用し、特別なTS050 HYBRIDカラーリングで参戦する。TOYOTA GAZOO Racingは2018-2019年シーズンWECのチャンピオン、そして直近2回のル・マン24時間レース勝者という立場だが、2月のオースティン戦以来となるWECのレースを待ち焦がれているファンの皆様に楽しんで頂くために、TOYOTA GAZOO Racing WECチームとしてeモータースポーツ初レースに挑む。

    50台のエントリーリストには、北米IMSAやインディカー等のレジェンドであるペンスキー・レーシング、eモータースポーツの強豪、チーム・レッドライン、TOYOTA GAZOO Racing アルゼンチン、そしてWECのレギュラーチームであるレベリオン、またアストンマーチン、ポルシェといった世界中のモータースポーツに関わる錚々たる名前も並ぶ。

    最初の公式セッションは6月9日(火)から11日(木)の中央ヨーロッパ夏時間午前10時から12時間、そして12日(金)は同じく午前10時より7時間のフリー走行が行われる。スターティンググリッドは12日(金)の午後6時10分よりカテゴリー毎に20分ずつの予選セッションが行われ、決定される。そして、決勝レースは伝統的なル・マン24時間レースと同じく、13日(土)の午後3時にスタートが切られる。各セッション及びレースの模様はソーシャルメディアやストリーミングサイトでライブ配信される予定となっており、詳細は近日中に主催者から発表される予定となっている。

    村田 久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
    eモータースポーツは我々チームにとって新境地ですが、レースへの高揚感と共に謙虚な気持ちを持って、バーチャル・ル・マン24時間レースに臨みたいと思います。本来6月13日から14日に行われる予定であったル・マン24時間レースが延期となったこの期間に、耐久レースファンの皆様がわくわくできるレースをお見せできればと思います。競争の厳しいeモータースポーツの世界で、我々に何ができるか、を見られることを楽しみにしています。

    小林 可夢偉(7号車)
    24時間レースをファンの皆様に見て頂けるというのは素晴らしいことです!非常に短期間に多くのことを覚えなくてはならないですし、我々はLMP2カーでの経験がありません。また、今回使用するソフトウェアも馴染みがないので大変厳しい戦いになると思います。簡単なレースにはならないと思いますが、このイベントは勝つことが目的ではありません。いつものル・マンの週末に、ファンの皆様のために全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    私自身はeモータースポーツの経験はあまりありませんが、新たな挑戦にワクワクしていますし、全力で挑みます。我々が通常戦っているWECのレースとは全く異なり、間違いなく苦戦するでしょう。他のチームによるeモータースポーツへの挑戦を見ていると、とてつもなく困難なチャレンジだということは分かります。しかし、この機会を楽しみ、ファンの皆様にも楽しんでもらえたらと思っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    私はeモータースポーツの経験が豊富で、よく知っています。信じられないほど競争が激しく、トップのeレーサー達は非常に熱心で、膨大な時間をかけて練習しています。それは、我々がこれまでにTS050 HYBRIDで走った時間よりもはるかに多いでしょう。再びマイク、可夢偉、そしてマキシムと共にレースができるのを楽しみにしています。この自粛期間は、練習を重ねてチームを作り上げていくのに最適な時間だと思っています。

    マキシム・ブリアン(7号車)
    初のバーチャル・ル・マン24時間レースに、TOYOTA GAZOO Racingのドライバーの一員として参加できることになり、本当に嬉しいです。もちろん、マイク、可夢偉、ホセのWECにおける活躍はよく知っていますし、ホセとはeモータースポーツで一緒に戦ったこともあるので、レースが待ち切れません。お互いに経験を供給し、学び合うことができると確信しています。私はこれまでeモータースポーツのル・マンで何度か勝っています。地元ということもあり、何度戦ってもここでのレースは特別です。

    山下 健太(8号車)
    バーチャル・ル・マン24時間レースにTOYOTA GAZOO Racingの一員として参加する機会が得られて本当に嬉しいです。本来であれば、この週末にはLMP2クラスのハイクラス・レーシングからル・マン24時間レースに初出場となるはずでした。それだけに、東京でTOYOTA GAZOO Racingの一員としてレースに出るのは異例ですが、ファンの皆様にエキサイティングなレースを見せられるよう全力を尽くします。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    フォーミュラEのeモータースポーツ選手権に参戦しているので、このソフトウェアにはもう慣れました。昨年のル・マンの時に、健太がグランツーリスモで最速タイムを出していたのを覚えています。我々もなんとか彼を倒そうとしましたが、彼は何か裏技でも知っていたのではないかと思います。そんな健太、そしてユーリ、もちろんブレンドンとレースを戦えるのが本当に楽しみです。

    ブレンドン・ハートレー(8号車)
    セブとユーリがヨーロッパ、健太が日本、そして私がニュージーランドに居ながら、一緒に24時間レースを戦うというのは面白い経験になりそうです。ドライバーはそれぞれのタイムゾーンが異なるため、常に誰かが昼間の時間帯となり、誰も深夜に起きる必要が無いというのは良い点です。最後のWECレースを戦ってからずいぶん経ってしまいましたし、レースが待ち遠しいです。

    ユーリ・カスドルプ(8号車)
    これまでに観客として何度かル・マン24時間レースを見たことがありますが、2人のル・マン勝者かつ世界チャンピオンであるセブ、ブレンドン、そしてSUPER GTのチャンピオンである健太のような最高のドライバーと共にレースができるのは夢のようです。千載一遇の機会であり、間違いなく最高の体験となるでしょう。TOYOTA GAZOO Racingのユニフォームを着て、この最高のチームメイトと、私の得意なシミュレーション上で、ル・マンレースを戦うのが待ちきれません。

    バーチャル・ル・マン24時間レース プレビュー
    イベント概要

    タイトル 24h LE MANS VIRTUAL
    開催日時 2020年6月13日(土)22:00開始~6月14日(日)22:00終了予定

    日本時間(現地との時差-7時間)
    レース eレース用ソフトウェアrFactor 2(PC用シミュレーションソフト)を使用
    配信 WEC公式ホームページ https://24virtual.lemansesports.com/ 及びアプリ
    ドライバーラインナップ 7号車 マイク・コンウェイ、小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペス、マキシム・ブリアン
    8号車 セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、山下 健太、ユーリ・カスドルプ
    10号車
    (TGRアルゼンチン)
    ネルソン・ピケ・Jr.(TGRブラジル・ドライバー)、ジュリアン・サンテロ(TGRブラジル・ドライバー)、ファブリツィオ・ゴビ(シムレーサー)、モレノ・シリカ(シムレーサー)

    J SPORTS放映

    タイムスケジュール 6/13(土)日本時間21時30分~25時00分
    6/14(日)日本時間19時00分~22時30分
    放送チャンネル J SPORTS 3
  • トヨタ、FIA主催のオークションに2009年F1マシン『TF109』を出品

    トヨタ、FIA主催のオークションに2009年F1マシン『TF109』を出品

    FIA(国際自動車連盟)は、新型コロナウイルスのためのオンラインチャリティオークションを開催。目玉アイテムとしてトヨタの2019年F1マシン『TF109』が出品される。

    #RaceAgainstCovid オークションは、RMサザビーズが主催し、国際赤十字および赤新月社の国際連合の支援により開催される、FIAはすでに同組織に100万ユーロを寄付している。

    オークションにはF1チームとドライバーが出品。トヨタは、2009年初めにヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックによってテストされたシャーシTF109-01を寄付。トヨタ TF109は5つの表彰台とポールポジションを獲得し、コンストラクターズ選手権5位を獲得した。

    だが、その年をもってトヨタはF1から撤退。2010年のプロトタイプは完成していたが、レースで走ることはなかった。

    その後、TF109-01はピレリタイヤテストカーになり、ニック・ハイドフェルド、ペドロ・デ・ラ・ロサ、ルーカス・ディ・グラッシ、ロマン・グロージャンによって運転された。マシンは、ピレリの黒いカラーリングのままでエンジンとギアボックスを完備している。

    その他の目玉アイテムには、デイモン・ヒルから寄贈された1995年のF1オーストラリアGPで優勝した際のヘルメットとオーバーオール、および複数のル・マン優勝者であるトム・クリステンセンが、2014年にインテルラゴスでアウディで最後のWECレースで使用したオーバーオールなどがある。

    フェラーリF1は、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールがレースで優勝した2019年オーバーオール、マラネロのシミュレーターで1日を過ごす機会を提供する。メルセデスはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのスーツやその他のアイテムを提供した。今後さらに多くのものが発表される

    「健康危機が始まって以来、FIAとモータースポーツコミュニティ全体は、#RaceAgainstCovidなどの多くのイニシアチブを通じてパンデミックとの闘いに取り組んできた」とFIA会長のジャントッドは述べた。

    「今日、我々が強さと団結を示す機会がある。国際赤十字国際連盟と赤新月社のCOVID-19パンデミックに対する世界的な対応のために、FIAとRMサザビーズの協力に心から歓迎する」

    「すべてのドライバーとチームの貢献、FIA基金からの多大な寄付に感謝している。このオークションを成功させるために、モータースポーツファミリーの一人ひとりに参加するようお願いする」

    オークションは6月15日にrmsothebys.comで始まり、6月22日に終了する。

  • トヨタ、2020年のニュルブルクリンク24時レースへの参加見送りを決定

    トヨタ、2020年のニュルブルクリンク24時レースへの参加見送りを決定

    トヨタは、2020年9月24(木)~27日(日)に開催を予定している第48回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(以下、ニュル24時間レース)への参戦を見送ることを発表した。

    2007年から13年連続で参戦しているニュル24時間レースは、TOYOTA GAZOO Racingが目指す「もっといいクルマづくり」の活動の原点であり、本年もトヨタ自動車の社員メカニック・エンジニアが自ら製作したレース車両(LEXUS LC)で参戦する予定で準備を進めていた。

    しかし、世界的な新型コロナウイルス感染拡大によって、チームメンバーの渡航制限、現地での走行テスト自粛などの、車両の開発に甚大な影響を受けている。

    トヨタは「今回の車両においては、本年初投入のエンジンと周辺技術の導入が予定されており、この状況下では、極めて過酷なニュル24時間レースにおいて、安全に完走し得る保証が困難であるだけでなく、参画する多くの社員、及び関係者の安全確保にも課題があると判断し、本年のニュル24時間レースへの参戦を見送ることといたしました。参戦を楽しみにされていたファンや関係者の皆様におかれましては、ご理解をいただけますようお願いいたします」と説明する。

    「一方、TOYOTA GAZOO Racingの原点であるニュル24時間レースの重要性は変わることはなく、来年以降も参戦を続けていく所存です。今回の決断によって生まれた時間を有効活用し、早期から来年の参戦準備を始めてまいります」

    「2021年6月に開催が予定されている来年度のニュル24時間レースに向けて、更に強くなったチームと車両で、皆さまのご期待に添えるレースが実施できるよう尽力してまいりますので、ご期待いただければと存じます」

    なお、5月24日(日)14時~17時には、オンラインイベント「e-Nürburgring Race」を開催。SUBARU、TOYOTA GAZOO Racingに加え、昨年のニュル24時間レースに参戦したRACING PROJECT BANDOHとKONDO RACINGも参加し、オールジャパンでモータースポーツの魅力やニュル挑戦への想いを届ける。

    豊田章男 (トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長)
    先日、ニュルに住む友人から、今年も変わらず綺麗な花を咲かせた“ニュルの桜”の写真が送られてきました。毎年、その桜の前で、チームも私も、安全を祈り、もっといいクルマづくりを誓って、レースに臨んでおりました。今年は、それを出来ず、残念で仕方ありません。遠く離れた日本からではありましたが、その写真を見ながら、この逆境の中でも“もっといいクルマづくり”を続けていくことだけは誓いました。本年は参戦を見送ることになりましたが、社員メカニック、社員エンジニア、そしてプロドライバー、サプライヤー、スポンサーパートナーの皆様と共に、“もっといいクルマづくり”の挑戦は続けてまいります。ファンの皆さまにも、引き続き、我々の活動を見守っていただき、そして応援いただければと思います。よろしくお願いいたします。

  • F1チーム列伝:パナソニック・トヨタ・レーシングの歴史

    F1チーム列伝:パナソニック・トヨタ・レーシングの歴史

    パナソニック・トヨタ・レーシングの長い道のりは、1999年、当時トヨタ自動車株式会社の社長であった奥田碩が、FIA F1世界選手権に参戦するという果敢な決断を発表したことから始まった。

    トヨタのチャレンジングスピリットは当時、世界規模での企業拡大と、ハイブリッド技術のPR推進に代表されるが、同じくこのチャレンジスピリットの下で、F1チームは一から作り出されることとなった。

    他のマニュファクチャラーとは異なり、既存チームの買収や、単なるエンジン供給者としての立場はとらず、トヨタはF1カーを一つ屋根の下で設計し、製造する事を選んだ。

    ドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツがこの挑戦の本拠地として選ばれ、WRC(世界ラリー選手権)とルマン24時間レースのために用意された施設は、F1で必要なレベルに増強された。

    2001年、ミカ・サロがドライバーとして出来たばかりのチームに加わり、トヨタにとって最初のF1プロトタイプカーである“TF101”を開発。一方でアラン・マクニッシュは翌年に迫ったレースデビューへの準備を行った。2002年の開幕戦オーストラリアGPは、トヨタの歴史において記念碑的な一日となり、ミカ・サロは“TF102”で6位フィニッシュ。トヨタにとってのF1第1戦を、入賞・ポイント獲得という印象的な結果で飾った。

    2003年からは、オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタがチームに加入。この年のイギリスGPでは、クリスチアーノがパナソニック・トヨタ・レーシングにとって初となる首位走行をした。若いチームはまもなくそのポテンシャルを証明し、オリビエとクリスチアーノの両ドライバーは、共に予選で最高位3番手を獲得した。

    2004年シーズンもパナソニック・トヨタ・レーシングは、経験からの学習を続け、将来の成功へ向けた土台を固めて行った。シーズン終盤の2戦には、ヤルノ・トゥルーリが加入。
    2005年からは、ラルフ・シューマッハが加わった。

    2人の経験豊かな、GP勝利ドライバーを擁し、チームは順調な進歩を遂げていった。ヤルノ・トゥルーリは2005年のシーズン第2戦となるマレーシアGPで、2位に入り、チームに初の表彰台をもたらした。そして続くバーレーンGPでも同じく2位フィニッシュ。スペインGPでも3位となった。ラルフ・シューマッハもハンガリーGPで3位表彰台に上り、チームのホームレースである日本GPではポールポジションを獲得した。パナソニック・トヨタ・レーシングはこの年、コンストラクターズランキング4位という、自信に繋がる結果でシーズンを終えた。

    チームは前年の勢いを基に、2006年シーズンへと臨んだ。しかし、オーストラリアGPでこそ、ラルフ・シューマッハの健闘で3位表彰台を獲得したが、その後は厳しいシーズンとなった。改良型の“TF106B”はパフォーマンス面で進化を遂げ、シーズン終盤は、序盤よりも力強くレースを戦ったが、チームはこの年、35ポイントを獲得するに留まった。

    高い希望と共に挑んだ2007年シーズンは、改良が進み、特にヤルノが予選で素晴らしい走りを見せ、14戦で予選トップ10入りを果たした。しかし、決勝では両ドライバーの頑張りにもかかわらず、ポイント獲得は困難であった。トゥルーリはアメリカGPで素晴らしいレースを戦い、6位入賞。ラルフ・シューマッハのこの年の最高位も、ベテランらしい走りを見せたハンガリーGPでの6位であった。チームはわずか13ポイント獲得に終わり、2008年へ向けての大幅な改善を決意することとなった。

    その改善は幾つかの形で結果となって現れた。新たなドライバーペアとなったヤルノとティモ・グロックが良い影響をチームにもたらし、トータル56ポイント獲得を成し遂げた。更に安定感の増した“TF108”は、印象的なシーズンを戦うためのベースであり、表彰台への復帰と、獲得ポイントの大幅な増加という2つの目標は、共に達成された。

    トゥルーリはオベ・アンダーソン逝去直後のフランスGPで感動的な3位表彰台を獲得。グロックはシーズン前半の着実な進歩の結果が、ハンガリーGPでの2位表彰台として実を結んだ。これらの結果を通じ、チームはコンストラクターズランキング4位を目標として挑んだが、終盤ルノーの猛追を受け、トヨタはランキング5位となった。

    続く2009年、ヤルノとティモで参戦。新レギュレーションにあわせて作られた“TF109”はシーズン前テストから好調で、開幕戦オーストラリアではヤルノが、マレーシアではティモが3位表彰台を獲得。第4戦バーレーンGPでは、チーム初となる予選1位、2位でフロントローを独占。決勝では惜しくもタイヤ選択に苦しみヤルノの3位表彰台のみにとどまった。

    シーズン終盤にはシンガポールGP、日本GP連続でティモ、ヤルノがそれぞれ2位表彰台を獲得した。また日本GP予選で負傷したティモに変わり、ブラジルGP、アブダビGPのラスト2戦にはサードドライバーの小林可夢偉が参戦した。チームは59.5ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位でシーズンを終えた。

    シーズン終了直後の11月4日、トヨタは2009年限りでのF1からの撤退を発表。トヨタF1チームの活動は8シーズンで幕を下ろした。