カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、ダカール2022参戦の新型GRダカールハイラックスT1+の準備完了

    トヨタ、ダカール2022参戦の新型GRダカールハイラックスT1+の準備完了

    トヨタは、来年1月に開催されるダカールラリー2022に、新たに開発されたGRダカールハイラックスT1+で挑戦する。GRダカールハイラックスT1+の基本的な開発は完了したが、来年の年明け早々にスタートが切られるダカールラリー2022へ向けての改良は続けられる。ダカールラリーへの挑戦を通じたもっといいクルマ作りを進めてきた一つの成果として、この新型車両は、2011年から続けられているトヨタのダカールプログラムの中でも最も大きな技術的飛躍を遂げた。

    GRダカールハイラックスT1+に新たに搭載される3.5リッターV6ガソリンツインターボエンジンは、発表されて間もない、トヨタのフラッグシップSUVである新型ランドクルーザー300 GR SPORTに搭載されるものをベースとしている。

    GRダカールハイラックスT1+では、これまで使用されていたものよりも低い回転域でのトルクを強化。車両総重量こそレギュレーションで規定されている2000kgへと増加したが、エンジン自体の軽量化により車両バランスなどの改善が図られている。FIAのレギュレーションにより、最大出力は298KW(約400馬力)、最大トルクは660Nmと制限されており、チームはエンジンに関してはほぼ市販状態のものをそのまま使うことができる。ターボユニットとインタークーラーもトヨタの市販標準部品。レース車両ではインタークーラーの向きが変更されたが、元々非常に高効率な部品なので、インタークーラー自体は市販のものを使用している。

    車体の大きな変更点のひとつはサスペンションで、ストロークはこれまでの280mmから350mmに延ばされ、32インチから37インチへと外形の大きくなったタイヤを最大限に活用できるようになる。また、タイヤ幅も245mmから320mmへと拡大される。

    タイヤの大径化に対応するため新たに採用されたアルミホイールも、T1+クラス開発における重要なポイント。チームは排熱効果を考慮し、クリア塗装のみの、アルミ地肌を活かしたフィニッシュとしている。

    ボディにおいては、2016年以来一貫してコア・コクピット・レイアウトと、フロントミッドにエンジンを搭載するレイアウトを採用してきている。今季からのレギュレーション変更により、T1+クラスの車両はスペアタイヤをこれまでの3本から1本減った2本しか搭載できないことになる。

    ダカールラリー2022に参戦する新型GRダカールハイラックスT1+には、TGRがWRCやWECで採用してきたものと共通の新カラーリングを採用した。また、2022年から新たに世界選手権となるFIA世界ラリーレイド選手権に参戦する新型ハイラックスもこのカラーリングとなり、TGRファミリーの一員として世界選手権に挑む。長年にわたってTGRファミリーとしてダカールラリーに参戦してきたハイラックスがこのカラーリングとなることで、3つの世界選手権を戦うチーム全てが象徴的なGRマークを纏うことになる。このGRマークは、世界で戦うTGRのレーシングカーと、エキサイティングな市販車との強いつながりを示す。

    ダカールラリー2022では、チームは4台の新型GRダカールハイラックスT1+を投入する。ドライブするのは、2019年のダカールラリーでトヨタに初の勝利をもたらしたカタール人ドライバーのナッサー・アル-アティヤとフランス人ナビゲーター、マシュー・ボーメル。そして、2009年ダカールウィナーである南アフリカ人ドライバーのジニエル・ド・ヴィリエールは、ダカールラリー2022では、同じ南アフリカ出身のナビゲーター、デニス・マーフィとコンビを組む。

    ダカールラリー2021で初出場ながらステージ5まで上位争いを繰り広げた南アフリカ人コンビのヘンク・ラテガンとブレット・カミングス組も、完走を目指しリベンジ参戦。そして、4台目は同じく南アフリカ出身のシャミア・ヴァリアワとダニー・スタッセンがドライブする。

    トヨタ ダカール2022参戦の新型GRダカールハイラックスT1+トヨタ ダカール2022参戦の新型GRダカールハイラックスT1+トヨタ ダカール2022参戦の新型GRダカールハイラックスT1+トヨタ ダカール2022参戦の新型GRダカールハイラックスT1+

    新型車両の調整は続けられており、その一環としてこの週末アル-アティヤとド・ヴィリエールは2021年南アフリカクロスカントリーシリーズ(SACCS)の最終戦に出場する。このラリーは、フリーステート州の都市パリス郊外を舞台都市として、400kmに及ぶバラエティ豊かな路面での戦いが繰り広げられる。T1+カテゴリーは今のところSACCSでは認められていないため、アル-アティヤとド・ヴィリエールは選手権ポイント外での参戦となるが、SACCSのディフェンディングチャンピオンであるラテガン/カミングス組はこれまで戦ってきた仕様のハイラックスで参戦し、選手権ポイント獲得を目指する。

    チームは南アフリカ国内での最終テストを終えた後、12月初旬にサウジアラビアへと車両を送るための準備に入る。ダカールラリー2022の詳細なコースはまだ発表されていないが、その路面状況は2020年、及び2021年大会と似たものになると予想されている。

    チーム代表 グリン・ホール:
    我々の新型GRダカールハイラックスT1+はここ数ヶ月にわたる開発で目覚ましい進化を遂げており、ダカールラリー2022へ向けての準備は完璧に整いました。開発段階から脱し、1月のレースへ向けた調整を続けて行くことになります。ランドクルーザーの新しいエンジンは信頼性が高く、市販状態のまま、エンジンにストレスをかけることなく最大のパフォーマンスを引き出すことができます。

    ナッサー・アル-アティヤ:
    新しいハイラックスには感銘を受けっぱなしです。特に新たに採用された大径タイヤで厳しい路面に対応できたことが素晴らしいです。エンジンのパワーとトルクも文句なく、この週末、レースコンディションでテストするのが待ち遠しいです。

    ジニエル・ド・ヴィリエール:
    この数ヶ月間にわたって新型車両の開発に力を入れてきたことで、かなり理想的なセットアップに近づけたと思います。今週末のレースで、最終的な改良の検証ができるはずです。全体的に、ランドクルーザーのエンジンこそが私にとってのハイライトで、とてもパワフルで、テストの中での信頼性もとても高いです。

    ヘンク・ラテガン:
    ダカールラリー2022を新型GRダカールハイラックスT1+で戦うのが楽しみです。SACCSでは新型車両で走れないのが残念ですが、テストで十分に走り込むことができましたし、特に新しい大径タイヤと延長されたサスペンションは本当に素晴らしいです。

    シャミア・ヴァリアワ:
    新たなV6エンジンは、最初から非常に印象的でした。V8バージョンの車両でSACCSを戦ってきましたが、新しい車両に乗れるのが待ちきれません。国内レースは残り1戦なので、その後は意識の全てをダカールへと切り替えます。

  • セバスチャン・オジエとシャルル・ミレッシがGR010 HYBRIDを初ドライブ

    セバスチャン・オジエとシャルル・ミレッシがGR010 HYBRIDを初ドライブ

    11月6日(土)に行われたバーレーン8時間レースで、トヨタがハイパーカー初年度ダブルタイトル獲得と全戦制覇という輝かしい記録を成し遂げ、2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)は幕を閉じた。しかし、チームは休む間もなく、今季最後の舞台となったバーレーン・インターナショナル・サーキットで、7日(日)に行われたルーキーテストに参加。このテストで、2人の将来有望なルーキーが初めてGR010 HYBRIDをドライブした。

    世界ラリー選手権(WRC)7度の世界チャンピオンで、現在トヨタのラリーチームからWRCに参戦しているセバスチャン・オジエが、このルーキーテストに参加し、初めてGR010 HYBRIDのステアリングを握った。オジエはすぐにチームに溶け込み、計84周を走破。走行を重ねるごとにGR010 HYBRIDへの理解を深めていった。

    ラリーフィールドでオジエの駆るヤリスWRCとGR010 HYBRIDは、4輪駆動車という点では共通だが、この2つのチャンピオンカーには多くの違いがある。WECのハイパーカーは世界中のサーキットを走ることに特化して開発されており、非常に高いダウンフォースを生むシャシーに、700馬力のハイブリッド・パワートレーンが組み合わされている。

    セバスチャン・オジエは午前中の2時間のセッションで32周に渡ってドライブし、GR010 HYBRIDのハンドリング特性をつかむと、午後のセッションではさらに52周を走破。この午後の走行では20周にわたる連続走行もこなすなど、成長ぶりを見せた。今回のルーキーテストでは、前日のバーレーン8時間レースで、ラストレースとなった中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーとGR010 HYBRID 8号車で勝利を挙げたばかりのセバスチャン・ブエミが共に8号車を駆り、オジエへのサポートとアドバイスを送った。

    また、今季のWEC LMP2クラスでチャンピオンとなった若き新星、シャルル・ミレッシがGR010 HYBRID 7号車をドライブし、午前中のセッションで31周を走破した。午後のセッションでは、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスと共にWEC世界チャンピオンとなったばかりのマイク・コンウェイが7号車のテストを引き継いだ。

    セバスチャン・オジエ:
    GR010 HYBRIDをドライブするのはとてもエキサイティングな体験で、本当に楽しむことができました。初めてのことがあまりにも多かったので、結果面でプレッシャーを感じることはありませんでした。コーナーリングスピードやブレーキング、コーナーでのクルマの挙動や特別なハイブリッド・システム等、多くのことを身体にたたき込む必要がありました。1周毎に、次の周回ではもっと良いタイムを、とトライするのは、常に違うコーナーに挑戦し続けるラリーとは、心構えが全く別物でした。耐久レースの世界を体験するという、特別な機会を与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingに感謝しています。

    シャルル・ミレッシ:
    GR010 HYBRIDを初めてドライブできるというのは、私にとってとても特別なことです。耐久レースを戦うドライバーなら誰もが、このような車両をドライブすることを夢見るものです。最初のうちは、私が今季乗ってきたLMP2カーとは異なるブレーキングなどに慣れる必要がありましたが、チームが助けてくれたおかげで適応できるようになりました。高速コーナーでのグリップと、車両のパワーは初めて体験するレベルで、本当に驚きました。車両にはすぐに慣れましたし、今日の結果には満足しています。私にとってとても良い一日でしたし、GR010 HYBRIDのようなクルマに乗ると、もっと乗ってみたいと思うようになります。

    シャルル・ミレッシ

  • 中嶋一貴、WEC“ラストレース”を勝利で飾り有終の美 / バーレーン8時間

    中嶋一貴、WEC“ラストレース”を勝利で飾り有終の美 / バーレーン8時間

    2021年 FIA世界耐久選手権(WEC) 最終戦 バーレーン8時間の決勝レースが11月6日(土)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、トヨタのハイパーカー GR010 HYBRIDが1-2フィニッシュを飾り、歴史に残るハイパーカー初年度のシーズンを終えた。

    中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車が今季3勝目を挙げ、トヨタのWECレギュラードライバーとして最後のレースとなる中嶋一貴はラストレースを勝利で飾った。

    今季のル・マン24時間レース覇者である小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は2位でこのレースをフィニッシュし、ハイパーカー時代の初代ドライバーズチャンピオンを獲得した。

    小林可夢偉はこれで、4輪レースで初めて2度の世界チャンピオンを獲得した日本人ドライバーとなり、ロペスはアルゼンチン人として、偉大なる先達のファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ、5度目のFIA世界チャンピオンを獲得することとなった。

    今大会に出場した2台のGR010 HYBRIDには、3度のル・マン24時間制覇を成し遂げた中嶋一貴の耐久レースでのキャリアに敬意を表した特別なマーキングが施された。中嶋一貴はWECのレースに通算59戦出場し、17勝。2018-2019年シーズンには、ブエミとフェルナンド・アロンソとのトリオで、日本人として初となる、4輪サーキットレースでのFIA世界チャンピオンに輝いた。

    そしてこの日トヨタは、WEC史上初の、シーズン全戦での勝利と言う新たな記録を打ち立てた。2012年の参戦以来通算70戦目となったこのレースで、前シーズンからの連続勝利記録も9へと伸ばすこととなった。TGRは前週行われた第5戦バーレーン6時間で、4度目となるチームチャンピオンも決めている。

    バーレーンの2連戦で、全てのセッションを1-2で占める完璧な戦いを見せてきたトヨタの2台は、この日も最前列グリッドを占めてスタートを切ったが、その直後、3番手グリッドからスタートしたアルピーヌ36号車の先行を許すこととなる。しかし、2台のGR010 HYBRIDは離されることなくトップに食らいつき、10周目には揃ってライバルをかわして1-2体制を確立。その後はライバルの追撃を許すことはなかった。

    レースは折り返しの前に日没を迎え、夜間の戦いに突入した。この頃には8号車が首位に立ち、7号車との差を広げていく。6時間が経過した頃、8号車はギアシフトのトラブルに見舞われ、ピットイン時にステアリングの交換作業を余儀なくされた。しかし、この作業は予定のピット時間に対し、数秒のタイムロスで済み、2台のGR010 HYBRIDの差は僅かに縮んだものの、8号車は首位を守った。

    最終スティントでは、中嶋一貴が8号車をドライブ。彼にとってWEC最後の走りを披露した。2012年1月にTS030 HYBRIDでの初走行から10年に渡るWECでの中嶋一貴の戦いは、現地時間午後10時に、彼がドライブする8号車がトップでチェッカーを受け、幕を閉じた。そして、7.351秒後にロペスの駆る7号車が2位でフィニッシュし、この瞬間7号車の3名が2021年ドライバーズチャンピオンに輝いた。

    今シーズンのWECレーススケジュールはこれで幕を閉じたが、バーレーンでの走行は7日(日)も続く。シーズンが幕を閉じたばかりのこの日、バーレーン・インターナショナル・サーキットではWECのルーキーテストが行われ、世界ラリー選手権(WRC)で7度のチャンピオンを獲得しているセバスチャン・オジエが初めてGR010 HYBRIDのステアリングを握る。また、このルーキーテストでは、今季LMP2クラスのチャンピオンに輝いたシャルル・ミレッシが同じくGR010 HYBRIDをドライブする。

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
    可夢偉、マイク、ホセ、一貴、セブ、ブレンドン、そしてチームのみんな、先週言わなかったけど、まずはチームチャンピオンおめでとう!ハイパーカー最初の年に6戦全戦で優勝してくれました。しかし、それらが決して楽な勝利でなかったことはわかっています。新たな挑戦として我々がつくったGR010 HYBRIDはドライバーにとって“安心して運転できるクルマ”“運転しやすいと思えるクルマ”では決してなかったと思います。優勝していない方のクルマがなにかしらのトラブルを抱えて走り続けていたこともありました。ル・マンでは前戦で起こしたトラブルに対策しきれずドライバーの絶大な努力のもとで走り切ることができた勝利でした。そんな2台のクルマをチャンピオンカーにしてくれたこと本当に感謝しています。みんな、ありがとう。可夢偉とマイクとホセはドライバーズタイトルもおめでとう!「ル・マン優勝おめでとう!」「ドライバーズチャンピオン“も”おめでとう!」この両方を言えていなかったのでようやく言えてホッとしました。本当によかった!!2021年の世界耐久選手権、あと2つ感謝の言葉を伝えさせてください。ひとつは新たなクラスでの戦いを支えてくださったパートナーの皆さまと応援し続けてくれたファンの皆さまに向けての感謝です。今シーズンも一緒に戦っていただきありがとうございました。もうひとつは…今回のバーレーンでの勝利を最後にこのシリーズのドライバーズシートから降りることを決めた一貴への感謝です一貴は2012年からこの挑戦に力を貸してくれていました。10年間、戦ってくれたレースの距離はおよそ3万キロ。シーズン前の30時間走行テストなども考えればもっと長い距離かもしれません。耐久レースという本当に過酷な道の上でトヨタのハイブリッドを鍛え続けてくれたこと感謝しています。このハイブリッドの進化は今の世の中、そしてこれらからの世の中にも大きく関わっていくものになっていると思います。3万キロの戦いをありがとう。そして、2016年にあと13.629km長く走らせてあげることができていたら…そんなこともやはり思い出します。しかし、あの時のことも含めて我々トヨタを強くしてくれたのも一貴だと思います。10年間、本当にありがとう。これからも“トヨタのもっといいクルマづくりのため”“モータースポーツのため”そして“自動車産業のため”に一緒に戦っていってほしいと思っています。引き続き、力を貸してください。

    追伸
    2016年に同じくあと13.629km長く走らせてあげることができなかったアンソニーも今シーズンで引退と聞きました。ル・マンで初めて勝てた時はドライバーという立場ではなかったけれど影でチームを支え、勝利に貢献してくれていました。 改めてアンソニーにも感謝の言葉をおくります。ありがとう。おつかれさまでした。

    佐藤恒治(TOYOTA GAZOO Racingカンパニー プレジデント)
    可夢偉、マイク、そしてホセ、世界チャンピオンタイトル獲得、本当におめでとう!2021年を素晴らしいシーズンにしてくれたこと、大変感謝しています。初のル・マン優勝、そしてダブルタイトル獲得という成果は彼らの素晴らしいパフォーマンスに相応しいものだと思います。そして、一貴が、彼のWEC最後のレースでポディウムの一番高いところに立っている姿は、胸に迫るものがありました。彼の、この10年に渡るWECプロジェクトへの多大な貢献に対し、TOYOTA GAZOO Racingの全員から改めて感謝の気持ちを送ります。シーズン通して一貴と共に力の限り戦ってくれたセバスチャンとブレンドンが、暑く、消耗の激しいコンディションとなったバーレーン2連戦を見事に走り切り、最後に3人で勝利を讃え合えたことをとても嬉しく思います。ハイパーカーの記念すべき初シーズンの全戦を勝利で飾れたことは、シーズン中に起きた多くの困難をチームスピリットで克服してきた我々チームにとって、とても大きな勲章となりました。この素晴らしい結果とともに今シーズンは終わりを迎えますが、さらに激しい戦いが予想される来年に向けて我々は早速準備を始めます。そしてこの戦いの場で得たものをもっといいクルマづくりにつなげ、ファンの皆様には来年さらに強くなったチームをお見せできるよう、努力を続けていきます。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    今日の結果には満足しています。1回目と2回目を比べるのは難しいですが、再びマイクとホセとともに勝ち取った世界チャンピオンは最高です。このタイトル獲得を支えてくれたチーム関係者に感謝しています。特に日本からはとても大きなサポートを貰いました。8号車は今年毎回とても強く、彼らは最高のライバルでした。ずっとぎりぎりの戦いをしてきましたが、常にフェアに、お互いに敬意を払いながら戦ってきました。その素晴らしいチームワークが、最高のパフォーマンスを引き出したのだと思います。一貴はここバーレーンでも最後まで集中を切らさず、素晴らしい走りでした。彼とは若い頃から一緒にレースをして育ってきたので、彼がWECキャリアを勝利で締めくくることができたのは嬉しく思っています。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    2度の世界チャンピオン獲得ドライバーの仲間入りができ、最高の気分です。2年連続でのタイトルですし、特に今年はついにル・マンも勝てたので格別です。この1年、共に戦ってきた最高の仲間である可夢偉とホセ、そして、チームクルーを誇りに思います。今日のレースでは、我々も全力で8号車に挑みましたが、彼らが勝りました。彼らとのレースは常に最上の喜びであり、そこから一貴がいなくなってしまうのは不思議な気分です。彼とのレースは最高でした。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    チームと8号車のクルー、そして遠くからサポートしてくれた、日本の東富士とドイツ・ケルンの関係者全員に祝福を送ります。彼らやマイクと可夢偉の存在無くしては、タイトル獲得を成し遂げることはできなかったでしょう。正直なところ、このチームの一員としてレースに勝ち、チャンピオンを獲得できたことは本当に幸運だったと思っています。関わってきた全ての人に感謝します。一貴は本当に素晴らしいドライバーであり仲間で、彼がいなくなるのはとても寂しいです。一貴、セブとブレンドンは今シーズン本当に強敵でした。今日の勝利は彼らにふさわしいです。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    このような最高の結果でWECのキャリアを終えることができ、本当に嬉しいですし、最高のチームメイトに恵まれた私は幸運でした。チームとして最後まで全力で、諦めることなく戦い続けました。ファイナルラップでは、感情を抑えきれず、ドライビングに集中するのが大変でした。しかし、なんとかトップでチェッカーフラッグを受けることができ、私自身はレースで勝利、7号車がドライバーズタイトル獲得、TOYOTA GAZOO Racingがチームタイトルを獲得するという最高の結果となりました。本当にみんなの反応が嬉しく、感動しています。チームメイトや、TGRの関係者、ずっと支えてくれた全ての人に本当に感謝しています。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    シーズン最終戦の結果に満足しています。一貴の最後のWEC戦という特別なレースを一緒に勝利で祝うことができて良かったですし、彼のキャリアにふさわしい結果だったと思います。我々は今日できる全てを尽くしました。今日は、前週の6時間レースよりもタイヤにやさしいセットアップで、エネルギーを節約して戦略的な幅を拡げることができましたし、我々はレースペースも良く、ライバルよりもやや速かったです。チャンピオンを獲得した7号車を祝福します。彼らの今年の戦いぶりは素晴らしく、チャンピオンにふさわしいです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    前週のレースがタフだっただけに、今日のレースを勝利で終えられて良かったです。今日は強さを見せることができました。ドライバーズチャンピオンを獲得した可夢偉、マイクとホセ、本当におめでとう。シーズンを通して、2台の戦いは本当にハードで、その結果勝ち取ったタイトルです。そして、WECキャリア最後のレースを勝利で飾った一貴にも、彼のこれまで成し遂げた全てのことに対して、祝福を送ります。彼のラストレースとなってしまうのは悲しいですが、最後の2週間、本当に速かった彼が最高の結果で終えられたことをとても嬉しく思います。

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  • WEC:小林可夢偉のトヨタ7号車が2連連続タイトル獲得!

    WEC:小林可夢偉のトヨタ7号車が2連連続タイトル獲得!

    FIA世界耐久選手権(WEC) 最終戦 バーレーン8時間レースの決勝が11月6日(土)に行われ、WECラストレースとなる中嶋一貴が駆るトヨタ8号車が優勝。2位でフィニッシュした小林可夢偉が駆るトヨタ7号車が、2年連続、ハイパーカーカテゴリー初のチャンピオンを獲得した。

    中嶋一貴は、通算59戦目となるこのレースで、自身のWEC17勝目を挙げてWECレースドライバーとしての最後のレースを終えた。

    前戦バーレーン6時間の勝利でチームタイトルを既に決めているトヨタは、WEC史上初となるシーズン全戦勝利で2021年シーズンを締めくくった。

  • WEC 最終戦バーレーン8時間:小林可夢偉のトヨタ7号車がポールポジション

    WEC 最終戦バーレーン8時間:小林可夢偉のトヨタ7号車がポールポジション

    FIA世界耐久選手権(WEC)今季最終戦バーレーン8時間レースの予選が11月5日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、トヨタ GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得した。

    小林可夢偉にとっては今季4度目のポールポジション。ともに7号車を駆るマイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスにとっても、ドライバーズタイトル争いにおいて貴重な1ポイントを獲得するポールポジションとなった。

    小林可夢偉は1分46秒250のタイムをマークし、このポールポジション獲得により、2位との差は16ポイントとなった。この結果、7号車は明日の決勝レースで完走を果たせば2021年ハイパーカーカテゴリーでのドライバーズチャンピオンを決めることとなる。

    中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車は2番手で続き、トヨタはハイパーカー初年度最終戦の予選も1-2で最前列を占めることとなった。ハートレーがアタックを担当した8号車は、小林のタイムから0.290秒遅れとなったが、ナイトセッション故に下がった路面温度にも助けられ、2台共に前週の予選タイムよりも今回の予選タイムは向上した。

    トヨタは前戦バーレーン6時間の勝利でチームタイトルを既に決めており、新たな目標は、WEC史上初となるシーズン全戦勝利だ。

    明日6日(土)に行われる決勝レースはシーズンの最終戦というだけでなく、8号車のドライバーであり、トヨタと共に10年にわたってWECを戦ってきた中嶋一貴にとっての、WECレースドライバーとして最後のレースとなる。中嶋一貴は通算59戦目となるこのレースで、自身のWEC17勝目と、2018-2019年シーズン以来となるタイトル獲得を目指すが、これには7号車がリタイアすることが条件となる。

    ドライバーズチャンピオン争いの運命は、今季最終戦として6日(土)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートし、その半分以上が夜間走行となる8時間の長いレースで決する。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
    ドライバーズチャンピオン争いにとって非常に重要な予選だということは、TGR2台のドライバー双方が分かっていましたので、大変な戦いとなり、今年のレースの中で最も厳しい予選セッションでした。実際、我々7号車は練習走行でやや苦戦を強いられており、私自身ポールポジションが取れるかどうか分かりませんでしたが、マイク、ホセとチームが大きな支えとなってくれました。今回大きく車両セットアップを変更し、それが効を奏しました。自分のアタックラップには満足していますし、チームの努力によるポールポジションだと思います。最終戦を勝利で終えることができれば最高です。明日は一貴の最後のレースという、私個人としても大切なレースとなります。彼は最高のドライバーであり、チームメイトでした。彼にとっても最高のレースになることを願っています。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
    我々8号車は今週ここまで速さを見せてきましたが、予選では可夢偉が非常にクリーンで素晴らしいアタックラップを見せてくれました。7号車を祝福します。私自身のアタックラップも比較的クリーンで、2台の間にはほとんど違いはなかったのですが、僅かですが、幾つか改善すべき点がありました。このポールポジションで得られる1ポイントの重要性を両チーム共によく分かっていましたので、絶対にポールポジションを獲得したいと思って、全力を尽くしてアタックしました。今日の予選結果から、ライバルの7号車に問題が起こらない限り、我々がタイトルを獲得するのは困難になりましたが、その結果は望んでいません。今は、一貴と共に、彼のラストレースで勝利を挙げ、彼の輝かしいレースキャリアを優勝で終えられるように頑張ります。

  • WEC:トヨタ 2021年 最終戦 バーレーン8時間レース 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2021年 最終戦 バーレーン8時間レース 公式練習レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第6戦バーレーン8時間レースの公式練習走行1回目が11月4日(木)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、トヨタのハイパーカー GR010 HYBRIDがトップタイムをマークした。

    トヨタは先週土曜日に同じサーキットで行われた6時間レースを1-2フィニッシュという結果で終え、最終戦を待たずにハイパーカー初年度のチームタイトルを決めたが、この週末のシーズン最終戦は、ドライバーズチャンピオンを決する一戦となる。

    今季のル・マン24時間レースを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は前戦も含め3連勝を続けており、ランキング首位に立っている。この7号車を15点差で追う中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーの8号車が、最終戦初日の公式練習1回目でトップタイムをマークした。

    8号車はセッション序盤にハートレーが1分48秒490をマークし、小林の7号車が0.408秒遅れの2番手で続いた。WEC史上初となるバーレーン2週連戦でGR010 HYBRIDは、これまでのところ全てのセッションでトップ2を占めている。

    トヨタはまた、耐久レースの歴史に新たな記録を刻もうとしている。このレースで勝利を挙げれば、WECにおけるシーズン全戦制覇を果たす初めてのチームとなり、現在記録更新中の連続勝利数も9勝へと伸ばすことになる。また、6日(土)に行われる決勝レースは、中嶋にとってWECで通算59戦目、そして、トヨタのWECドライバーとして最後のレースとなる。

    先週の3日間で既にこのバーレーンのコースを3000km以上走破していることもあり、チームはメカニカル、空力、及び、ハイブリッド制御のセッティングなどをよく理解している。しかし、車両セットアップはコースコンディションにより常に変化するため、唯一の夜間練習走行となる、この日の90分間のセッションは重要だった。

    前週の6時間レースと同じ、1周5.412kmのサーキットでのレースではあるが、今週末の8時間レースは、決勝レースが夜間に及ぶため、路面温度などコンディションが異なり、2台のGR010 HYBRIDは共にタイヤの評価やコンディションに合わせた車両セットアップ作業に追われた。1週間前と比べ、この練習走行1回目のセッションでは気温で5度、路面温度は7度低くなっている。

    この日の練習走行セッションは中断もなくスムーズに進行し、2台共に予定されたプログラムを完了。5日(金)の昼間に2回行われる練習走行でさらに準備を進める。同日夕方に行われる予選セッションでは、ポールポジション車両が1ポイント獲得できるため、ドライバーズタイトル争いにおいても重要となる。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
    今日の練習走行1回目では、私は数周しか走りませんでした。先週のレースと幾つか異なることを試しましたが、あまり上手く行きませんでした。とは言え、明日金曜日にやるべきことは分かっています。先週のレースではとても上手くいったので、そのセットアップに戻す方向となるでしょう。今日は最初の練習走行ではありましたが、新しいことを試す良い機会となりました。得られた全ての情報を吟味し、残りのレースウィークへ向けた準備を進めます。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID 7号車):
    今日のセッションを評価するのは難しいです。幾つかのオプションを試し、方向性はわかったと思います。タイヤについて多くの時間を費やし、有意義なデータを得られましたし、これから、それらと8号車からのフィードバックを分析し、どう進めていくか決めることになります。レースウィーク初日はやるべきことが多いです。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID 7号車):
    先週のバーレーン1戦目を終えた後、休息を取って、再びGR010 HYBRIDに戻ることが出来て嬉しいです。夜のバーレーンを走るのは最高です。2台は全く異なるプログラムをこなしたので、予選と決勝レースへ向けて、改善のためにデータを精査しなくてはなりません。我々の改善は進んでいるので、明日金曜日はもっとラップタイム差は縮まると思います。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID 8号車):
    我々8号車にとっては順調なセッションで、特にタイヤマネジメントの点でも夜の路面コンディションは良かったです。自分のスティントの間も、路面にラバーが乗っていき、温度も下がったことでタイヤのグリップを保つのは容易でした。タイヤマネジメントの面では今度のレースは楽になると思いますが、正しいセットアップを見出すのはまだ難しそうです。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID 8号車):
    夜のバーレーンはちょっと涼しくなりますし、タイヤの摩耗も少なくなるので気持ちよく走れました。2台共に多くの周回を重ね、有意義で良いセッションとなりましたし、運転を楽しむことができました。これまでのところ順調に進んでいますが、さらに週末に向けてセットアップを詰められればと思っています。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
    我々8号車にとってはとても良いセッションとなりました。先週のレースでのセットアップはタイヤに厳しすぎたので変更してみたところ、今日の練習走行ではとても良い感触になりました。さらに幾つかの調整やブレーキのセットアップなども行いましたが、とても順調で、今日のところは全てに満足しています。

    WEC 第6戦バーレーン8時間 公式練習第1回目結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    40 1:48.490
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    36 1:48.898
    3 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・マトムート/
    アルピーヌ A480-Gibson
    37 1:49.479
    4 70 エステバン・ガルシア
    ロイック・デュバル
    ノルマン・ナト
    リアルチーム・レーシング/
    Oreca 07-Gibson
    37 1:50.792
    5 28 ショーン・ゲラエル
    ストフェル・バンドーン
    トム・ブロンクヴィスト
    イオタ/
    Oreca 07-Gibson
    33 1:50.820
  • 元F1ドライバーの中嶋一貴、トヨタのWECのレギュラードライバーから勇退

    元F1ドライバーの中嶋一貴、トヨタのWECのレギュラードライバーから勇退

    今季トヨタ WECチームのドライバーとしてFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦している中嶋一貴が、今週末開催されるWEC2021シーズン最終戦である第6戦バーレーン8時間レースをもって、WECレギュラードライバーとしての役割を終えることになった。

    36歳の中嶋一貴は、ル・マン24時間レースでの3度の優勝を飾り、2018-2019年シーズンにはセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共にWECシリーズチャンピオンを獲得してFIAの殿堂入りを果たした、日本を代表するレーシングドライバーの一人。

    2021年のWEC最終戦となるバーレーン8時間が中嶋一貴にとってトヨタ WECチームでの最後のレースとなるが、このレースはまた、彼にとって2度目のWECチャンピオンを獲得できるかどうかという重要な舞台でもある。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーとのトリオでGR010 HYBRID 8号車を駆る中嶋一貴は、最終戦を残した現時点で、首位に15ポイント差のランキング2位につけている。

    トヨタは「トップドライバーとしてだけでなく、信頼できるチームメイト、そして大事な友人として、この10年間、チームに多大な貢献をもたらしてくれた中嶋一貴に、トヨタ WECチームとして感謝の意を表します」と声明で述べた。

    WECレーシングドライバーとしてのキャリアは終えることになるが、中嶋一貴は今後もトヨタの一員として、チームの成功に向けた協力とトヨタのモータースポーツを基点としたもっといいクルマづくりへの貢献を続けていく。

    中嶋一貴がWECチームに参加したのは、全く新しいハイブリッド・プロトタイプレーシングカーとして開発されたTS030 HYBRIDの最初のテストが行われた2012年1月で、彼はトヨタの耐久レースの歴史において特別な存在だ。以降、彼は出場したWECの58戦中16勝を挙げており、これはトヨタでWECに参戦してきたドライバーの中で、ブエミに次ぐ勝利数となる。

    中嶋一貴は2012年に初出場を果たして以来、特にル・マン24時間レースで目覚ましい活躍を見せてきた。2014年、トヨタのハイブリッド車両で初、そして、日本人としても初となるル・マンでのポールポジションを彼のアタックで獲得したが、決勝レースでは、首位を独走しながらも、中嶋一貴がドライブしていた深夜にトラブルでリタイア。また、2016年には首位快走中、24時間チェッカーまであと1周というところでストップという衝撃的な結末迎えたTS050 HYBRID 5号車のステアリングを握っていたのも中嶋一貴だった。

    こうしたル・マンでの困難なレースを経て2018年、中嶋一貴はついに悲願のル・マン24時間レーストップチェッカーを自身のドライブで迎え、そして、2019年、2020年と3年連続ル・マン制覇を果たした。

    尚、2022年シーズンのドライバーラインナップについては、数週間以内に追って発表される予定となっている。

    中嶋一貴
    「トヨタ WECチームのドライバーとして9シーズンを戦って来られたことは本当に光栄ですし、才能と情熱に溢れる、献身的な多くの仲間とともに数々のレースに勝ち、タイトルを獲得、ル・マンを制することができたのは幸運だったと思います。トヨタ WECチームと10年間にわたってレースを戦ってこられたことに、本当に感謝しています。辛い時も、楽しかった時も家族のように過ごして来たチームとは多くの忘れ難い想い出があり、これからもずっと、TGR WECチームの一員だと思っています。耐久レースも新たな時代に突入することになり、来年以降、多くのハイパーカーメーカーが参入してきます。と同時に私自身も新たな道を歩み始めることになります。これからもできる限りチームへのサポートは続けるつもりですし、さらにエキサイティングになる、耐久レース新時代が楽しみです」

  • アンソニー・デビッドソン 「F1に金ではなく実力で到達できたことは誇り」

    アンソニー・デビッドソン 「F1に金ではなく実力で到達できたことは誇り」

    アンソニー・デビッドソンは、F1にお金ではなく実力でたどり着いたこと誇りに思っていると語る。

    42歳になったアンドニー・デビッドソンは、11月6日にバーレーンで開催されるFIA 世界耐久選手権(WEC)の最終戦でレースキャリアに終止符を打つことを発表した。

    アンソニー・デビッドソンは、そのレースキャリアのなかで、2007年のスーパーアグリでのF1フル参戦を含め、F1で24戦のスタートを切り、ベストリザルトは11位だった。

    アンソニー・デビッドソンは、F1でもっと良い結果を残せたと感じているが、その時代にF1でレースができたことに感謝しており、とりわけ、お金ではなく実力でそこにたどり着いたことを誇りに思っていると振り返る。

    「2000年代にはV10エンジンとタイヤ戦争があった。素晴らしかった」とアンソニー・デビッドソンは語る。

    「当時はもっと自分はもっとできると感じていたけど、あのようなメガカーでパフォーマンスできたことを嬉しく思っている」

    「才能だけでF1に到達できたことを誇りに思っている。僕はそこにたどり着くためにお金を払わなかった」

    アンドニー・デビッドソンは、今後はプロのレースとして活動はしないが、F1界への関与は継続し、専門家としてだけでなく、メルセデスのシミュレーター作業も続けていていく。

    アンソニー・デビッドソンは、テクノロジーが非常に優れているので、実際のレースの不足をいくらか補えるが、いつかにレースに戻ることも除外してはいない。

    「僕はいつもレーストラックでクルマを速く運転することを楽しんできたし、それが僕を離れることは決してないと思う」とアンドニー・デビッドソンは語った。

    「シミュレーターは非常に良くなったので、メルセデスでの僕の仕事がほとんどのニーズを満たしてくれるだろう」

    「いつか友達と一緒にクルマを運転するかもしれない。未来がどうなるかはわからない」

    アンソニー・デビッドソンは、F1で大きな成功を収めることはできなかったが、2014年にトヨタでWECでタイトルを獲得し、ワールドチャンピオンとして名が刻まれている。

    アンソニー・デビッドソンは、そのことに大きな誇りを持っており、ル・マン24時間レースで優勝にわずかに手が届かなかったことをいくらか埋め合わせてくれていると感じている。

    「FIAのワールドチャンピオンになれたことは、大きな誇りを持って振り返ることができる」とアンソニー・デビッドソンは語った。

    「僕は2014年にチャンピオンシップを獲得した。フルシーズンでタイトル獲得キャンペーンをまとめるには、ル・マンのようなビッグイベント、単一のレースに勝つよりも多くのスキルセットが必要だといつも言ってきた」

  • セバスチャン・オジエ、トヨタからWECルーキーテストに参加

    セバスチャン・オジエ、トヨタからWECルーキーテストに参加

    FIA世界ラリー選手権(WRC)で7回のチャンピオン獲得経験を持つセバスチャン・オジエが、ル・マン24時間レースを制したGR010 HYBRIDのテストに参加することになり、その準備としてTOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E)での2日間にわたるシミュレーターセッションを終えた。

    セバスチャン・オジエはバーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)2021年シーズン最終戦のあと、11月7日に行われるWECのルーキーテストに参加する予定。

    このテスト参戦に先駆け、セバスチャン・オジエはドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racing(以下TGR) WECチームを訪れ、シート合わせを行うとともに、ドライビングシミュレーターセッションを実施。2日間に渡りGR010 HYBRIDのシミュレーターで、バーレーンの1周5.412kmのコースでの走行シミュレーションを行った。

    このセッションを通して、セバスチャン・オジエは4輪駆動700馬力を発揮するGR010 HYBRIDについて学ぶとともに、実際のコースで担当するエンジニアとの共同作業の理解を深めた。

    セバスチャン・オジエは2020年7月にTS050 HYBRIDのシミュレーターを経験しており、今回のバーレーン・ルーキーテストでは、シャルル・ミレッシと共にGR010 HYBRIDを体験することになる。20歳のミレッシは、LMP2クラスでル・マン24時間レースクラス優勝を果たすなど印象的な活躍を見せ、WECの公式ルーキー選抜によって選ばれた。ミレッシも今月初めにシミュレーターセッションを既に終えている。

    バーレーンでのルーキーテストは11月7日に、午前中2時間、午後3時間のセッションとして行われる予定。

    セバスチャン・オジエ
    バーレーンで行われる公式WECルーキーテストで、初めてGR010 HYBRIDをドライブできることになり、嬉しいです。シミュレーターでのセッションは順調で、チームと共にGR010 HYBRIDについて学んでいくのは良い体験でした。昨年TS050 HYBRIDのシミュレーターを体験していますが、ハイパーカーは全くの別物だと感じました。将来耐久レースで戦ってみたいという私の夢に向けて、今回のバーレーンでのテストは車両や自分のレベルについて学ぶという意味でも重要です。私にとって大きなチャレンジであり、バーレーンへの準備のためにハードな努力も続けています。本当に楽しみです。

  • アンソニー・デビッドソン、レーシングドライバー引退を表明

    アンソニー・デビッドソン、レーシングドライバー引退を表明

    元F1ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、来週末のFIA世界耐久選手権(WEC)を最後にレーシングドライバーとしてのキャリアを終了することを発表した。

    バーレーン6時間レースのLMP2クラスにジョタ・レーイング(Jota Racing)から参戦して表彰台を獲得した翌日、アンソニー・デビッドソンは「残りあと1戦。それが僕がプロのレーシングドライバーとしての最後のレースになると決めた」とツイートした。

    「信じられないような旅であり、忘れられない旅だった。その途中で関与してくれたすべての人々に感謝するす」

    8歳でカートレースを始めた英国出身のアンソニー・デビッドソン(42歳)は、1999年の英国フォーミュラフォード・ウィンターシリーズ・チャンピオンシップと翌年のフォーミュラ・フォード・フェスティバル・ワールドカップで優勝し、早い段階で成功を収めた。

    ヨーロッパピアンF3カップシリーズを制し、2001年の英国F3チャンピオンシップで準優勝したアンドニー・デビッドソンは、ラッキーストライクBARホンダでテストドライバーの役割を果たし、F1に進んだ。

    そして、2002年のF1ハンガリーGPでマークウェバーとともにミナルディでF1デビューを果たし、同じ年にF1ベルギーGPにも参加。しかし、2005年のF1マレーシアGPで病気で欠場した佐藤琢磨の代役として参戦するまで長い間待たされた。

    そして、2007年にスーパーアグリとついにフルシーズンでF1参戦。2008年にはさらに4戦を戦ったが、スーパーアグリは撤退。通算24戦のグランプリに出場した。

    その後、2009年にチャンピオンシップを獲得したブラウンGPでリザーブドライバーに就任。それ以来、アンソニー・デビッドソンはプジョーとトヨタでWECに参戦し、耐久レースで成功を収めた。また、メルセデスF1チームのリードシミュレータードライバーの1人も務めた。

    2014年にはトヨタでWECドライバーズチャンピオンを獲得し、ル・マン24時間レースでは2位表彰台を2回獲得したが、2017年にフェルナンド・アロンソの加入によって、トヨタのLMP1のシートを失った。

    昨年夏、アンソニー・デビッドソンは、トヨタとの新契約にサインした後、40歳となる2019年シーズンの終わりに引退を検討していたと語った。

    「その契約にサインしたとき、トヨタとル・マン制覇を目指すのはあと3年だと思った」とアンソニー・デビッドソンは語った。

    「間違いなく、その時点で引退すると考えていた」

    だが、その後、LMP2に戻り、レースへの愛情が活性化したとアンソニー・デビッドソンは語った。

    「あらゆるプレッシャーが伴うメーカーでレースをするよりもはるかに楽しかった」とアンソニー・デビッドソンは語る。

    「ある意味、トヨタではレースへの愛情を完全に失っていたので、再びレースに恋をする必要があった」

    今シーズン、アンソニー・デビッドソンは、ロベルト・ゴンザレスとアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとともに、ジョタ・スポーツからWECのLMP2クラスに参戦し、現在クラス3位につけている。

    ドライバーとしての活動と並行して、アンソニー・デビッドソンは、コメンテーターおよび評論家としても活躍している。