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  • トヨタ、ル・マン24時間レースで8号車がポール獲得&フロントロー独占

    トヨタ、ル・マン24時間レースで8号車がポール獲得&フロントロー独占

    6月9日(木)、フランス・ル・マンのサルト・サーキットで、FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦 第90回ル・マン24時間レースのスターティングリッドを決定するハイパーポールが行われ、GR010 HYBRID 8号車がポールポジションを獲得。7号車が2番手で続き、TOYOTA GAZOO Racingは最前列グリッドに並んで24時間レースのスタートを切ることとなった。

    最後の瞬間までスリリングな展開となったハイパーポールセッションで、8号車のブレンドン・ハートレーがTOYOTA GAZOO Racingに6年連続となるポールポジションをもたらした。

    セバスチャン・ブエミ、平川亮と共にドライブする8号車のアタックを担当したハートレーは、最後のアタックで3分24秒408というベストタイムを叩き出し、彼にとっては初めてとなるル・マンでのポールポジションを獲得した。

    マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスと共に2021年のル・マンを制した7号車は、小林可夢偉がル・マン史上最多記録に並ぶ5度目のポールポジションを目指しアタックしたが、惜しくも8号車に0.420秒及ばず、2番手グリッドに並ぶこととなった。

    4度のル・マン・ウィナーであるTOYOTA GAZOO Racingは、今日の結果で、ポールポジション通算獲得記録を、アウディに並ぶ歴代2位タイの8回へ伸ばした。

    ハイパーポールセッションでは、各車両1人のドライバーが30分間のセッション中にアタックし、そのベストタイムでグリッドを決定する。ハイパーカークラスは、GR010 HYBRIDの2台、アルピーヌ、また、グリッケンハウス2台の合計5台により、セッション中に何度もトップタイムが塗り替えられる、激しいポールポジション争いが繰り広げられた。

    タイム更新は最後まで続き、セッション終了のチェッカーフラッグが振られる中で小林可夢偉とブレンドン・ハートレーがラストアタックでフィニッシュラインを越えた瞬間、チームにとってこの6年で5度目となる最前列グリッド独占が確定した。

    ハイパーポールセッションでの接戦の一方で、チームは決勝レースへ向けた準備作業にも焦点を当ててきた。小林可夢偉が最速タイムを記録した公式練習3回目では、8号車は電装系のトラブルで出遅れたが、公式練習4回目ではトラブルなく2時間のナイトセッションを終え、7号車のロペスが最速タイムを記録した。

    10日(金)はコース上での走行セッションはないが、チームは忙しい一日を過ごすこととなる。メカニックは2台のGR010 HYBRIDを決勝レースへ受け完全に整備し直し、エンジニアも最終的なセッティングと戦略プランを構築、そして、ドライバーはファンとの交流の機会である、ル・マン市内での恒例のドライバーズパレードに参加する。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    私自身、そして、7号車にとっては少し悔しい結果ですが、ブレンドンのアタックは素晴らしかったです。彼と8号車のポールポジション獲得という素晴らしい結果をうれしく思います。彼らはル・マンに入ってから早い段階でトラブルに見舞われましたが、クルーが懸命の作業でこの問題を克服し、ポールポジションという結果に結びつけました。私自身も全力を尽くしてアタックしましたが、コース上のトラフィックにより、タイムを出し切れませんでした。とは言え、こういったことが起きるのも予選です。明日の決勝では、我々TOYOTA GAZOO Racingが1-2で並んで最前列グリッドからスタートできるのは嬉しいことですし、また、好位置からのスタートになるので、パフォーマンスにも自信があります。ハイパーカークラスのライバルとの争いは本当に僅差なので、決勝でもエキサイティングなバトルができると楽しみにしています。もちろん、決勝レースはとても長く、車両信頼性こそがもっとも重要な要素となります。目標は優勝です。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    ポールを獲得できたラップは、信じられないような感覚でした。ここル・マンで私にとって初めてのポールポジションを獲得できて本当に嬉しいです。この素晴らしいGR010 HYBRIDを用意してくれたチームと、最高の時間を過ごさせてくれたチームメイトに感謝します。もちろんプレッシャーもありました。特にラスト1周前のラップでコース上のトラフィックに引っかかってしまったため、ラストラップで決めなくてはなりませんでした。それだけに、フィニッシュラインを越え、結果を目にした瞬間の感覚は言葉にできません。ポールポジション連続獲得記録を途絶えさせることになってしまい、可夢偉には申し訳ないですが、彼にはまだこれからもチャンスがあります。決勝レースへ向けて気持ちを切り替える必要がありますが、今はこの最高の気分をじっくり味わいたいと思います。

    ル・マン24時間

    WEC第3戦ル・マン24時間 ハイパーポール結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    7 3:24.408
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    8 3:24.828
    3 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    7 3:24.850
    4 709 ライアン・ブリスコー
    リチャード・ウェストブルック
    フランク・マイルー
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    9 3:25.841
    5 708 オリビエ・プラ
    ロマン・デュマ
    ルイス・フェリペ・デラーニ
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    8 3:26.359
  • トヨタ、ル・マン24時間レースの予選初日に7号車がトップタイム

    トヨタ、ル・マン24時間レースの予選初日に7号車がトップタイム

    6月8日(水)、フランス・ル・マンのサルト・サーキットで、FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦 第90回ル・マン24時間レースの公式走行セッションが開始された。初日は2回の練習走行と翌日の「ハイパーポール」進出をかけた予選が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDは7号車が暫定ポールを獲得した。

    2021年のル・マンウィナーである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、予選セッションで小林可夢偉がマークした3分27秒247がこの日のトップタイム。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は、予選は不満の残る結果となってしまったが、この日の総合タイムでは4番手につけている。

    7日(火)、コースでの走行セッション開始に先立ち、チームごとのピット作業時間を競い合うピットストップチャレンジが実施され、8号車のクルーが見事優勝。4人のピットクルーがル・マン24時間レースで公式に使用される表彰台に上がった。

    そして、8日(水)には、いよいよ公道区間を含めたサルト・サーキットフルコースでの走行が開始され、まず初日は3回に分けたセッションが行われた。午後2時からの3時間にわたる公式練習走行1回目は、ハイパーカーGR010 HYBRID 2台共に順調に進み、8号車がハートレーのタイムでトップ、7号車は小林のタイムで5番手につけた。

    日曜日の公式テストデーで、2台あわせて2,800km以上を走破したチームは、その後の2日間も、エンジニア、ドライバー共にハードワークを続け、車両及びセットアップの準備を進めてきた。チームはこの最初の練習走行でそれらを検証し、特に空力的な比較に重点を置いて、セットアップの最適化に取り組んだ。

    午後7時から1時間で行われた予選では、明日9日(木)に各カテゴリー上位6台によって争われるハイパーポールへの進出権を争った。GR010 HYBRIDが属するハイパーカークラスは全5台のエントリーのため、チームにとっては更なる練習走行セッションとして、空力の最適化やメカニカル、また、制御系のセッティングに時間を費やした。

    しかし、8号車は車体右後方部の交換作業により出走が遅れ、コースインしたものの、まもなくGT車両のアクシデントで赤旗中断となり、このセッションは順調とは言い難いものとなってしまった。

    アクシデントのあったGT車両移動後、予選セッションが再開されたが、ハートレーがアタックに入ろうとしたタイミングでコース上には雨が降り始め、8号車は総合29番手のタイムでこのセッションを終えることとなった。対照的に、7号車はセッション序盤に小林可夢偉がマークしたタイムが僅差ながらタイムシートのトップにつけ、暫定ポールポジションとなった。

    その後、夜10時を過ぎてコースを夕闇が包む中で、2時間にわたるこの日最後の公式練習2回目が行われた。このセッションでは、決勝レースに出場する全ドライバーが最低5周の夜間走行をする必要がある。TOYOTA GAZOO Racingの全ドライバーはセッション終了までにこの条件をクリアした。

    チームはタイヤの比較やセットアップ調整を続け、7号車が2番手タイム、8号車は3番手タイムでこの日のナイトセッションを終えた。

    明日9日(木)は第90回ル・マン24時間レースのスターティンググリッドを決定する、30分間のハイパーポールセッションが行われる。このハイパーポールでは、各車両のドライバー1人のベストタイムでグリッドが決定される。

    チームの目標は6年連続ポールポジション獲得であり、ル・マンでの新たな記録に名を刻むこととなる。小林可夢偉にとっては、彼自身5度目のポールポジション獲得のチャンスでもあり、もし達成できれば、ル・マンの伝説的ドライバーである、ジャッキー・イクスに並ぶ大記録となる。また、トヨタにとっても、今年ポールを獲得すれば、ル・マンにおける通算ポールポジション記録で、歴代2位のアウディと並ぶことになる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    レースウィークが始まって嬉しいですし、週末に向けた準備を進めています。今日は走れる時間が長く、テスト同様に多くの周回をこなし、様々なコンディション下での車両バランスなどを確認することができました。全てが順調に進んでいて、予選で最速タイムを出せたのは良かったです。とはいえアタックしたのは1周だけで、あとはテストに集中しました。もちろん、明日はポールポジションも狙っていますが、我々の目標はあくまでも、決勝レースで勝てる車両を作り上げることです。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    今日は良い一日で、予定していたプログラムの多くをこなすことができました。予選はクリーンなラップを取ることと、ハイパーポール進出を確実にすることが目的であり、それは達成できました。その後は夜間走行でも快適に走れるようにすることに集中しました。GR010 HYBRIDは好調に感じられますし、セットアップという面でも良い方向に進んでいると思います。あとは細かい微調整を続け、週末へ向けて完璧に仕上げていくだけです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    GR010 HYBRIDは好調で、可夢偉が予選で良いラップタイムをマークしハイパーポールへの進出を決めてくれたので、予選セッション残りの時間はテストに充てることができました。2回の練習走行も非常に充実したものとなり、決勝レースへ向けて多くの有意義な準備作業を進められました。ここル・マンでのナイトセッションは何度走っても特別な体験で、とても楽しいです。ハイパーカークラスでのラップタイムは非常に接近していますが、まだ始まったばかりですし、これから数日間で状況は変わっていくでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    多くの周回をこなし、慌ただしい一日でした。予選は予定していたとおりには行かず、やや時間をロスしてしまいました。ハイパーポールに出走するためにラップタイムを残す必要がありましたが、まさにその時に雨が降ってきたので、タイムを伸ばせませんでした。そのため、理想的な状況とは言えず、決勝レースへ向けて改善すべき作業が残っています。とはいえ今日も多くの周回をこなしたので、データを見直し、明日はもっと速く走れるようにしたいと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    公式練習1回目は順調でしたが、予選では我々の車両はやや出遅れてしまい、コースに出た途端に赤旗が出されてしまいました。そのあと雨が降り始めたため、いいラップタイムを出すことができませんでしたが、ハイパーポールへの出走条件である最低1周のラップタイムを記録できて良かったです。ここル・マンでの夜間走行はいつ走っても素晴らしく、アドレナリンが沸き起こって楽しいです。まだ改善すべき点が幾つかあり、明日も決勝レースへのセットアップ作業で忙しい一日になるでしょう。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日はとても良い一日で、夜間走行も楽しめました。テストではもっと暗いサーキットを走ったこともあるので、ここル・マンではライトがとても明るく有効だということがわかったのは良かったです。コースは昼間と夜では感覚が違い、とても良い経験でした。明日木曜日はもっと距離を走ってル・マンでのGR010 HYBRIDに慣れて、決勝レースへ備えたいと思います。

  • トヨタ:2022年 ル・マン24時間レース 公式テストデー レポート

    トヨタ:2022年 ル・マン24時間レース 公式テストデー レポート

    6月5日(日)、フランス・ル・マンのサルト・サーキットで2022年FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦となるル・マン24時間レースの公式テストデーが行われ、TOYOTA GAZOO Racingはル・マン5連覇へ向け走行を開始した。

    このテストデーは、ル・マンのレースウィークに入る前に、ハイパーカーGR010 HYBRIDでサルト・サーキットのフルコースを走ることのできる唯一の機会であり、非常に重要です。チームは午前と午後、それぞれ4時間ずつのセッションをフルに活かして周回を重ね、有意義な一日となった。

    クルマとタイヤの挙動などについて可能な限り多くのデータを収集することが最優先だったため、1周のラップタイムについては重要視していなかったが、それでも、昨年の覇者である小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車はこの日、3分29秒896の最速タイムを記録。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車が、7号車と0.594秒差の3番手につけた。

    1週間以上前に早くル・マンに到着したクルーが、ガレージや作業環境の設置を行い、その後、3日(金)までにはほとんどのクルーが現地入り、2台のGR010 HYBRIDは4日(土)の公式車検に登場した。3年振りにル・マン市内のリパブリック広場の特設会場で行われた公式車検には熱狂的な多くの観客が集まり、GR010 HYBRIDは大きな注目を集めた。

    ここ数日のル・マンは暑く、また、雷雨にも見舞われる天候だったが、テストデーとなった5日(日)は午前9時に曇り空の下、涼しいコンディションで開始された。2022年サルト・サーキットでの初走行という栄誉を担うことになったのはマイク・コンウェイと平川亮。彼らのドライビングから合計8時間にわたる集中的な準備プログラムが開始された。

    1周13.626kmのサルト・サーキットは、その一部に公道を使用するため、このテストデーの朝から道は封鎖され、レース車両が走行する。そのため、セッションが進んでいくごとに路面のゴミが取り払われてコンディションが大きく変化し、さらに、タイヤラバーが乗っていくことでグリップが向上していく。

    2022年仕様のGR010 HYBRIDは、昨年チャンピオンを獲得した2021年仕様の車両とは、前後で異なるサイズのタイヤが採用され、空力面でも変わっているが、この仕様でサルト・サーキットを走るのは、今日のテストデーが初めてとなる。初走行となるこの機会に、ドライバー、チーム共に空力面での最適化と、メカニカル及びコントロールのセットアップ作業を懸命に進めた。

    7号車は午前中のセッションでもロペスがマークしたタイムがトップタイム、8号車はハートレーのタイムが3番手。そして、これまでシミュレーターでの準備を進めてきた平川にとっては初めて、ハイパーカーGR010 HYBRIDの実車でル・マンを走ることとなった。

    午後のセッションでは、土曜日までインドネシアでのフォーミュラEに出場していたブエミが合流し、8号車も3名のドライバーが揃った。午後は太陽も顔を出す中、チームのプログラムはスムーズに進行し、タイヤコンパウンドの比較作業をこなした。

    7号車はここでもロペスが最速タイムをマーク、8号車が平川のタイムで3番手となった。この日、合計8時間のセッションで、2台のGR010 HYBRIDはあわせて210周以上、2,861kmを走破。2台のGR010 HYBRIDは、共に今回出走した62台の中で最多の周回をこなした。

    このテストデーから、ル・マンはいよいよ本格的なレースウィークに突入。8日(水)に2回合わせて5時間の公式練習走行と1時間の予選が予定されている。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    トラブル無く、スムーズで順調な一日でした。まだル・マンウィークが始まったばかりで、これから1週間かけてコースコンディションはどんどん変わっていきます。今日はシステムチェックに時間を費やし、今後のコンディションの変化に応じて調整できるように準備を進めました。我々のGR010 HYBRIDはル・マンにあわせてデザインされており、今のところバランス面での感触は良いですが、来週はどう変わるかわかりません。これからが楽しみです。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    数日前にル・マンに到着していますが、実際にコースを走り始められるのは嬉しいです。テストデーは上手くいき、車両持ち込みの状態からバランスが良かったです。幾つかのセットアップを試し、何を改良できるか確認しながら今日のプログラムを進めました。昨年ここで走った時に比べ、車両が幾つか変更されているのと、ハイブリッドブーストが使える速度が異なるので、今日のテストでそれらが確認できて良かったです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    初日でしたが上手くいき、問題なく走れました。車高や空力など様々なセッティング、タイヤコンパウンド比較などの作業を進めました。これらの要素を全て理解し、改善へ結びつける必要があります。クルマの感触として、ここル・マンではいつも本当にドライブするのが最高ですが、まだこれから長いレースウィークが待っているので、気を引き締めて進めていきます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    インドネシアからの長旅で到着したばかりにも関わらず、多くの周回をこなすことができて良かったです。午後のセッションで沢山走らせてくれたチームに感謝しますし、ル・マンに戻れて嬉しいです。今のところ問題は無いですし、天候にも恵まれています。水曜日に向けて何が改良できるか、これから全てのデータを見直します。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    数年振りに公式車検で多くのファンの皆様に会うことができたのは最高でした。レースの1週間前にも関わらず、すでにこれだけ雰囲気が盛り上がっている中で、ル・マンのコースに戻れるのは良い気分です。ここ数ヶ月、我々はこのレースへ向けての準備に多くの時間を費やしてきました。GR010 HYBRIDはこのコースのために作られたような車両なので、ここを走っているときが一番しっくりきて、本当に楽しいです。上位争いはかなり面白くなりそうですし、我々もその中にいられるはずです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    GR010 HYBRIDでの、私にとって初めてのル・マン走行でしたが、楽しむことができました。GR010 HYBRIDはル・マンのために開発された車両ではありますが、信じられないほど好感触で、良い意味で驚かされました。毎周回、本当に楽しむことができましたし、これでレースを戦うのが楽しみです。来週からの走行に向け、多くの分析やテストを行い、既に感触はいいのですが、まだ改良できる部分もあり、一歩一歩進めていきます。これまでのところは順調ですし、レースウィークもこの調子で頑張ります。

  • トヨタ:2022年 ル・マン24時間レース プレビュー

    トヨタ:2022年 ル・マン24時間レース プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing(以下トヨタ)は、6月11日(土)から12日(日)にかけて開催される伝統の耐久レース、第90回ル・マン24時間レースで、チーム5連覇に挑む。

    トヨタはル・マン24時間レースで2018年に初勝利を飾って以来、決勝レース中の最速ラップタイムや予選でのコースレコードといった記録を塗り替えながら無敗記録を続けており、昨年はGR010 HYBRIDで、ハイパーカー世代になって初めての優勝を勝ち取った。

    昨年のル・マンで劇的な初勝利を成し遂げた小林可夢偉、マイク・コンウェイとホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車にとっては、防衛戦であり、連覇が目標となる。7号車は1か月前に行われたFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦のスパ・フランコルシャン6時間で今季初勝利を挙げた、その勢いに乗ってフランスへ向かう。

    GR010 HYBRID 8号車のセバスチャン・ブエミはこれまでに3度、ブレンドン・ハートレーは2度、ル・マンで勝利を挙げたドライバーであり、2022年の8号車は、この2名に平川亮が加わったラインナップで挑む。平川は過去にLMP2クラスで2度ル・マンに出場しているが、トップカテゴリーでル・マンを戦うのは今回が初めてとなる。

    また、今年は中嶋一貴にとって、トヨタ Europeの副会長という新たな任に就いて初めてのル・マンとなる。ル・マンを3度制し、2018-2019年シーズンのWECシリーズチャンピオンでもある中嶋一貴は、コース内外でのチームマネージメントという重要な役割を担い、豊田章男トヨタチームオーナーの思いを胸に、プロフェッショナルでより家族的なチームの雰囲気づくりとオペレーションの強化に務める。

    2022年のWECシーズン第3戦となるル・マンは、シリーズポイントで通常のレースの倍のポイントを獲得できるレースとなる。トヨタにとっては、強力なライバルであるアルピーヌやグリッケンハウスと激しい戦いを繰り広げているハイパーカークラスにおいて、マニュファクチャラーズ、ドライバーズの両ランキングとも上位に一気に浮上するチャンスとなる。

    今年のル・マン24時間レースは、初のLMP1ハイブリッド車両であるTS030 HYBRIDでデビューした2012年から10年目という、チームにとって大きな節目となる。この10年間にチームはWEC通算72戦を戦い、マニュファクチャラーズ、ドライバーズそれぞれ4度、合計8度の世界チャンピオンに輝くと共に、36勝と31回のポールポジションを獲得している。

    トヨタのル・マンにおける歴史は1985年の初参戦に遡る。今年のル・マンでは、この初参戦時の出場車両であるトヨタ初のグループCカー、トヨタトムス85Cをトヨタ Europeの副会長である中嶋一貴がドライブし、レース前のスターティンググリッドで行われる優勝トロフィー返還セレモニーに登場する。このトヨタトムス85Cは37年前に中嶋一貴の父である中嶋悟氏がドライバーの一員として出場し、12位でフィニッシュを果たした車両そのものだ。

    この輝かしいセレモニーの前に、チームは1週間に渡る徹底した準備に入る。ル・マン24時間レースの舞台となる1周13.626kmのサルト・サーキットは、公道と常設サーキットの一部を組み合わせた独特のコースであり、決勝1週間前の6月5日(日)には、シーズンの中で唯一サルト・サーキットのフルコースを走行できる公式テストが行われる。

    テストデーでの走行を終えたチームは、すぐに車両を組み直して整備、再調整し、3日後の8日(水)には5時間の練習走行と1時間の予選セッションを迎える。そして、翌9日(木)も5時間の練習走行をこなした後、この時期のフランスではまだ明るい空の元、現地時間午後8時(日本時間10日(金)午前3時)より、決勝レースのスターティンググリッドを決定する30分間のハイパーポールセッションが行われ、トヨタは6年連続のポールポジション獲得に挑む。

    記念すべき第90回ル・マン24時間レースの決勝は、11日(土)の現地時間午後4時(日本時間午後11時)にスタートが切られ、全62台の車両と186人のドライバーが、耐久レース最大のイベントで激戦の火蓋を切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    ル・マン24時間レースはチームにとって最大の目標であり、この挑戦に向けて集中して準備を進めてきました。我々は過去4年連続で勝利を挙げてきましたが、決して容易な道のりではありませんでしたし、様々な問題にも立ち向かってきました。昨年のレースでもトラブルが発生しましたが、チームとドライバーの努力により迅速に解決策を見出し、7号車がついに初勝利を挙げることができました。マイク、ホセ、私と、7号車のチームクルーにとって、長年待ち焦がれてきた瞬間であり、本当に格別でした。また、8号車も2位で続き、1-2フィニッシュを飾れたのも最高でした。今季は厳しい戦いが続いており、前戦スパでの8号車は残念な結果に終わってしまいましたが、あのトラブルについては、エンジニアが詳細を調査しており、同じようなことは二度と起こらないと確信しています。ル・マンへの準備は万端であり、自信を持って現地に向かいます。ファンの皆様にとってもエキサイティングなレースになるでしょう。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    昨年ル・マンで初勝利を飾った瞬間のことは絶対に忘れないでしょう。可夢偉、ホセと私はこの大レースへ向けてずっと努力を続けてきました。それだけに、表彰台の中央に初めて立ったときの感激は忘れられないですし、一度味わったら、もう一度と願うものです。今年のハイパーカークラスは非常に接近した戦いが続いており、今度のル・マンはこれまで以上に厳しい戦いになるでしょう。しかし、私は自分のチームの強さを知っていますし、必ず今年も優勝を争えると思っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    チームは昨年のル・マンでチェッカーフラッグを受けた瞬間から、今年のル・マンに向けて多くの準備を進めてきました。ドイツ・ケルンと日本の東富士でハードワークを続けてくれているクルーのみんなのおかげで、勝利を目指して戦う準備は万端です。ル・マンでは何が起こるかわからないので、勝利を誓うことはできませんが、ミスすることなく自分の仕事を行い、クリーンなレースでチェッカーフラッグを目指すだけです。アルピーヌ、グリッケンハウスとのバトルはエキサイティングなものになるでしょうし、ファンの皆様にとっても素晴らしいレースになるのは間違いありません。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    ル・マンはシーズンのハイライトであり、いつも楽しみです。我々はこのレースのために1年をかけて準備してきました。私自身はこれまでに3度ル・マンで勝つことができましたが、私の勝利に懸ける情熱は変わりませんし、毎年勝利への決意と共にル・マンに向かいます。天候やセーフティカー、フルコースイエローや周回遅れ等、ドライバーの力ではどうにもならない要素も多く、とてもチャレンジングなレースです。しかし、チーム全体で集中してミス無く戦えば、優勝争いへのチャンスが巡ってくると思っています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    ル・マンは長い歴史と独特の雰囲気を持つ、特別なレースです。2012年に初めてル・マンに参戦した時からこのレースが本当に大好きで、以来忘れがたい思い出が幾つもあります。チームにとっては本当に厳しいレースでもあり、長く、大変な日々の末に戦う24時間レースは、他に類を見ない挑戦です。そんな厳しいレースだけに、完走するだけでも全てのチームとドライバーにとっての勲章ではありますが、もちろん我々はそれ以上を目指しています。TGRのル・マンにおける連覇記録の更新こそが我々全員の目標です。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    TGRの一員として初めてのル・マン24時間参戦が本当に楽しみです。初めてル・マンでレースを戦ったのは2016年でしたが、その雰囲気と圧倒的なファンの皆様の数に感銘を受けました。本当に特別なイベントで、その一員となれることは光栄です。スパは我々8号車にとっては厳しいレースとなってしまい、私自身は決勝レースで1周も走れないという残念な結果となってしまいました。前戦で起こったトラブルはチームが一丸となって徹底的に調査したので、ル・マンへ向けた準備は整ったと思いますし、接近戦が予想されるレースで確実に上位争いができると思っています。

    ル・マン24時間

  • トヨタ、新型GRカローラ日本仕様および「モリゾウエディション」を発表

    トヨタ、新型GRカローラ日本仕様および「モリゾウエディション」を発表

    TOYOTA GAZOO Racing(以下、トヨタ)は6月1日、「GRカローラ RZ」と「GRカローラ モリゾウエディション」を世界初公開した。「GRカローラ RZ」は、本年4月に公開した新型車「GRカローラ」の日本仕様のグレード。「GRカローラ モリゾウエディション」はマスタードライバーのモリゾウこと社長の豊田章男が自ら試作車のハンドルを握り、こだわりを持って作りこんだ「お客様を魅了する野性味」「気持ちが昂り、ずっと走らせていたくなる走りの味」を追求したグレードであり、今回、米国においても同時に発表した。

    「GRカローラ RZ」は本年秋頃から全国のトヨタ車両販売店を通じて発売を開始し、「GRカローラ モリゾウエディション」は本年冬頃から全国のGR Garageにおいて台数限定で発売を予定。予約抽選は秋頃から受付を開始する予定となっている。

    カローラは、1966年の発売以降、トヨタを長年支えてきたクルマ。トヨタのモータースポーツ黎明期から、WRC初優勝を飾った「TE25カローラ」やその後1000湖ラリーを制した「カローラレビン」などが活躍。その走りを多くのお客様に愛されてきた。また、時代の変化に合わせ、ワゴン、SUVなどへ進化を遂げることで、様々なライフステージにおいて、愛用されるクルマとなった。

    社長の豊田章男は、「多くのお客様に愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティと言われる存在にしたくない。お客様を虜にするカローラを取り戻したい。」との強い思いを持ち、GRカローラの開発を開始した。

    開発にあたっては、レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践。開発中のGRカローラに水素エンジンを搭載、スーパー耐久シリーズに出場し、新技術である水素エンジンを鍛えるとともに、車両を総合的に鍛え直した。

    また、「お客様を魅了する野性味」を追求するため、マスタードライバーの豊田章男を中心に、プロドライバー、社内の評価ドライバー、エンジニア、メカニックが一丸となって、様々な道で走り込みを実施。徹底的に不具合を出し尽くし、改善を重ねることで、「ドライバーと対話のできるクルマ」、「ずっと走らせていたくなるスポーツカー」へと仕上げた。

    ■走行性能を磨き上げた2シーターモデル、GRカローラ モリゾウエディション
    GRカローラ モリゾウエディションは、モリゾウこと社長の豊田章男が強くこだわりを持つ「お客様を魅了する野性味」を追求したグレード。徹底した軽量化、エンジンのトルクアップ・トランスミッションのギア比最適化による動力性能向上、モノチューブアブソーバー・ハイパフォーマンスタイヤの採用によるコーナリング性能の向上により「気持ちが昂り、ずっと走らせていたくなる」走りの味を実現した。

    ・リヤシートを撤去し乗車定員を2名としたことで約30kgの軽量化を実現。
    ・最大トルク を370Nmから400Nmへ向上。中回転域のトルクを高めることで加速性能を向上。
    ・構造用接着剤を3.3m追加で塗布し、ボディ補強ブレースを追加することで、ボディ剛性をさらに強化。
    ・ディファレンシャルギアのローギアード化と、1~3速のクロスギアレシオ化により、動力性能の向上と、気持ちのよいギアのつながりを実現。
    ・10mm拡幅したハイグリップタイヤを採用することにより、コーナリング時の安定性・ブレーキ性能を向上。
    ・しっかりと体をホールドする専用セミバケットシートを採用。走行性能向上によってドライバーに多くのGがかかる中でも、正確なドライビングをサポート。
    ・インテリアでは、ドアトリムオーナメントやインストルメントパネルなどへ鋳物ブラック塗装を施し、ステアリングやコンソールにはウルトラスエード表皮を採用。スポーティな室内空間に上質さを加えた。
    ・外板色には、マットスティールを専用設定。さらに、GRカローラ モリゾウエディションならではのこだわりの証として、ウィンドシールドガラスにモリゾウサインを施した。

    トヨタ、新型GRカローラ日本仕様および「モリゾウエディション」を発表トヨタ、新型GRカローラ日本仕様および「モリゾウエディション」を発表トヨタ、新型GRカローラ日本仕様および「モリゾウエディション」を発表トヨタ、新型GRカローラ日本仕様および「モリゾウエディション」を発表トヨタ、新型GRカローラ日本仕様および「モリゾウエディション」を発表トヨタ、新型GRカローラ日本仕様および「モリゾウエディション」を発表

  • WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間:トヨタ 7号車が今季初勝利

    WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間:トヨタ 7号車が今季初勝利

    5月7日(土)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2022年FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われた。天候が激しく変わる「スパ・ウェザー」による波乱のレースを、TOYOTA GAZOO Racingのハイパーカー GR010 HYBRID 7号車が制し、今季初勝利を飾った。

    WECディフェンディングチャンピオンの小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするGR010 HYBRID 7号車は、大荒れとなった「スパ・ウェザー」に見舞われながらのハイパーカークラスの接近戦を制し、ル・マン24時間レースの前哨戦となる、シーズン第2戦スパでついに勝利を勝ち取った。

    チームはWECスパ戦での6年連続勝利。そして、7号車にとってはアクシデントでリタイアに終わった前戦セブリングの雪辱を果たす勝利で、GR010 HYBRIDは昨年のスパデビュー以来、8戦中7勝目を飾ることとなった。

    残念ながら、今大会、チェッカーを受けたのは2台のGR010 HYBRIDのうち1台のみだった。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名がドライブする8号車は、レース序盤戦をリードしたものの、1時間半ほどが経過したところでハイブリッド・システムのトラブルにより戦線離脱を余儀なくされた。

    レースは、4番手グリッドからスタートを切ったブエミのドライブする8号車が、1周目に2位へとポジションを上げる好スタートを切り、3番手グリッドのコンウェイの7号車も、スタ-ト直後の1コーナーで一旦は順位を落とすもすぐに追い上げ、3位で続いた。

    16周目、2台のGR010 HYBRIDは、同じ周に続けて首位のグリッケンハウスをかわし、8号車が首位、7号車が2位へとポジションを上げた。2台のGR010 HYBRIDがレースをリードし後続を徐々に引き離し始めるも、スタートから1時間ほどが経過したところで雨が降り始め、LMP2車両のクラッシュによりレースは赤旗中断となった。

    25分間の中断のあと、レースはセーフティカー先導で走行を再開したが、首位につける8号車は、セーフティカー走行中にコース脇にストップ。ブエミはそのまま車両を降り、8号車はリタイアとなってしまった。まもなく再スタートが切られるも、雨は激しさを増したため、7号車のコンウェイはピットへ向かい、ウェットタイヤへと交換。3位へと順位を落とした。

    さらに強さを増した雨により、コースコンディションは悪化し、レースはさらに2度の赤旗中断を経て、残り2時間強で再開された。雨は止み、徐々に路面が乾き始めるコンディションの中で、レース再開時に2位につけていた小林の7号車は、すぐに前を行くWRT 31号車をパスし首位を奪還した。

    最後の1時間半はロペスが7号車のステアリングを引き継ぎ、インターミディエイト・タイヤで最終スティントに向かった。レースは終盤に3度のフルコースイエローが出される中で、最後まで3台のハイパーカークラス車両による接近戦が展開された。

    ロペスは、さらに路面が乾いていったレース終盤もこのバトルをコントロールし、2位のアルピーヌ36号車に27.473秒差をつけてトップでフィニッシュを果たした。

    チームはすぐにドイツ・ケルンの本拠地へと戻り、WECシーズン最大のイベントである次戦ル・マン24時間レースへ向けた準備を開始する。2022年のル・マン24時間レースは6月11日(土)から12日(日)にかけて開催され、チームは5連覇に挑む。

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
    7号車のみんな、今シーズンの初勝利をありがとう。
    可夢偉が代表となった新チームの初勝利に私も少しホッとしました。

    可夢偉、二足のわらじ、お疲れさま、ありがとう。

    8号車は早い段階でのリタイアでデータも取れず、平川も経験を積むことができず、残念なレースだったと思います。

    今回のトラブルは激しい雨が原因かもしれません。
    ですが、クルマはどんな環境でも安心して乗れるものでないといけません。
    そして、次のル・マンもどんな天気になるかわかりません。
    今回のトラブルの真因を見つけ、次の戦いに向けて備えてもらいたいと思います。

    ル・マン24時間は7号車も8号車もチェッカーを切ってほしい…

    そのためにチーム全員でクルマをもう一度見つめ直して、6人のドライバーが気持ち良く走れるクルマになるよう改善をお願いします。それができれば我々のクルマは誰より長い距離を走れると信じています。
    チームのみんな残り一か月、よろしく頼みます。

    ファンの皆さま、今回も応援ありがとうございました。
    ル・マンでは、2台のGR010 HYBRIDを24時間ずっと応援いただけるようまた明日からチームみんなで努力してまいります。
    引き続き、ご声援よろしくお願いいたします。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    素晴らしいチームワークにより今季初勝利を上げることができました。私はドライバーであると共に、チーム代表でもあるため、両方の車両に対して責任があります。8号車に起きたトラブルに関してクルーには申し訳ない気持ちですし、徹底的に精査し解決していきます。チーム全体として、今回のレースにはとても満足しています。我々の7号車は非常に難しいレースコンディションにもかかわらず、マイクとホセが素晴らしい走りを見せてくれ、またエンジニアとピットクルーも、このコンディションの中、ミス無く完璧な作業で支えてくれました。次戦はシーズン最大のイベントであるル・マンなので、しっかり準備する必要があります。我々はパフォーマンスを上げるため常に努力を続けていますが、ル・マンへ向けては、信頼性の向上も必要です。今日8号車に起こったようなトラブルは必ずなくしていきます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    勝利への道は容易なものではありませんでした。最初の1時間は好天に恵まれましたが、一気に天候が変わり、大雨になってしまいました。大変な状況でしたが、そこでミスすることなく頑張ったことが勝利への鍵でした。多くの車両がコースアウトするなど、難コンディションに苦しむ中、ホセも可夢偉もミス無く走り抜いたことを素晴らしく思います。他のクルーも着実に作業をこなしてくれ、ピットストップも一日を通して、とてもよかったです。この優勝で多くのポイントを獲得したので、これでようやくチャンピオン争いに加わることができます。8号車のトラブルは残念でした。次はル・マンですが、我々は今日の勢いを活かしていけることを願っています。今日のレースでは、我々が望んでいた勝利とポイントを勝ち取ることができました。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    前戦セブリングではリタイアに終わりましたが、今日は良いレースができ、チャンピオン争いへの最高の再スタートが切れました。今日はチームとしては勝利と残念な面の両方を味わうことになりましたが、まずはチームの今季初勝利を挙げられたことが重要です。可夢偉とマイクはあの大変なコンディションにもかかわらず、驚くべき走りを見せてくれました。本当にタフなレースで、一時はコース上に留まることすら困難でした。可夢偉とマイクの力走のあと、私がステアリングを引き継いでからは、レースの最後まで、全力でプッシュを続けました。アルピーヌに何度かかなり接近され、黒い雲がピットの向こうに見えたので、難しい判断を強いられましたが、チームは正しい選択をしてくれました。スパで勝てたことは最高ですし、チャンピオン争いの点でも、最大のポイントを獲得できてとても嬉しいです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    良いレースが戦えると思っていただけに、今日の結果は本当に残念です。4番手グリッドからのスタートでトップに立ち、その後は燃料消費を抑えて最初のスティントでの周回数を1周伸ばすこともできました。このようなコースでは、大抵フルコースイエローが何度も出るのでそれも味方しました。しかし、その後トラブルが発生し、車両を停めざるを得ませんでした。7号車が優勝できたことは本当に嬉しく思います。彼らは見事な仕事ぶりで、チームに今季初優勝をもたらしてくれました。次戦ル・マンで勝利を争うためにも、今日のトラブルについて解明しなくてはなりません。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    スパでノーポイントに終わったのは本当に残念です。とても良いレースができると思っていました。セブは最初のスティントで素晴らしいスタートを切りましたが、その後トラブルに見舞われてしまいました。レースでは時にあることです。このトラブルがル・マンでなくここスパで発生したことは不幸中の幸いですが、悔しいですし、チャンピオン争いにおいても厳しい結果となってしまいました。一方で、チームが今季初優勝を飾ったことは嬉しいです。7号車は素晴らしい戦いぶりでチームに勝利をもたらしてくれました。ここからはチーム一丸となって、ル・マンに集中します。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日は残念ながら我々8号車の日ではありませんでした。ブレンドン同様、私も決勝レースで走る機会はありませんでした。セブは素晴らしい走りで一旦は首位に立ちました。リタイアに終わったとは言え、チームとしては良いパフォーマンスでしたし、シーズン初優勝を飾れたのは良かったです。マイク、可夢偉、ホセと7号車のクルー全員に祝福を送ります。これからはル・マンへの準備に専念します。TGRのチームの一員として初めて、ル・マンというビッグレースで優勝を争うことを本当に楽しみにしています。

    WEC 2022年シーズン 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 決勝

    WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間 決勝結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 GAP
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    103
    2 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    103 27.473
    3 31 ショーン・ゲラエル
    ロビン・フラインス
    レネ・ラスト
    WRT/
    Oreca 07-Gibson
    103 1:06.185
    4 41 ルイ・アンドラーデ
    フェルディナンド・ハプスブルク
    ノルマン・ナト
    リアルチーム by WRT/
    Oreca 07-Gibson
    103 1:40.676
    5 38 ロベルト・ゴンザレス
    アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
    ウィル・スティーブンス
    JOTA/ Oreca 07-Gibson 103 1:48.571
    リタイア 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    29 –
  • WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 予選レポート

    WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 予選レポート

    5月6日(金)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2022年FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースのスターティングリッドを決める予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下トヨタ)のハイパーカー GR010 HYBRIDは7号車が3番手、8号車が4番手につけ、7日(土)の6時間レースは、ともに2列目からのスタートとなった。

    1周7.004kmもあり、ラップタイムも2分を超えるロングコースにもかかわらず、ハイパーカークラスは、僅か0.4秒差の中に4台全車が入る激戦となった。小林可夢偉が予選アタックを担当したGR010 HYBRID 7号車は、ポールポジションのグリッケンハウスから0.316秒遅れの3番手タイムをマークした。

    ブレンドン・ハートレーがアタックした8号車は、7号車からわずか0.05秒遅れの4番手で続き、2台のGR010 HYBRIDは2列目のグリッドから決勝レースに挑むこととなった。

    まだ日の残る現地時間午後6時40分、2台のGR010 HYBRIDはコースがクリアな状況でアタックすべく、セッションが開始されると同時にピットを離れた。3周分の燃料を積んだ2台のGR010 HYBRIDは、まずは十分にタイヤを暖め、アタック開始。

    小林とハートレーは、共に計測2周目に今予選でのベストラップをマーク。ポールポジション獲得を目指し、計測3周目にも更なるアタックを続けたが、周回途中でタイム更新が困難と判断し、セッション終了を待たずにピットへと戻った。

    その直後に10分間にわたる予選セッションのチェッカーが振られ、2台のGR010 HYBRIDは、2列目3,4番手のスターティンググリッドとなることが確定した。決勝レースは現地時間午後1時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。トヨタは経験と戦略、ファイティングスピリットを持って勝利を目指す。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    3番手というのは今日成し得た最善の結果です。残念ながら、ポールポジション獲得には充分ではありませんでしたが、我々がベストを尽くしたことは、2台のタイムが非常に近いことから分かると思います。初のポールポジションを獲得したグリッケンハウスには祝福を送ります。ハイパーカークラス4台のタイムがとても近接しており、明日はエキサイティングなレースが期待でき、前戦セブリングよりもさらに接近した戦いになりそうなので楽しみです。今日はあくまで予選であり、我々は長い決勝レースへ向けて準備をしてきました。決勝日こそが最も重要な一日です。目標はもちろん優勝ですが、セブリングでポイントを失っているだけに、できる限り多くのポイントを獲得することが重要です。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    ハイパーカークラスの4台全車が0.4秒位内に入るという、これだけ接近したバトルができるというのは素晴らしいことです。もちろん4番手という結果は悔しいですが、まだ勝てるチャンスは間違いなくあります。セットアップの方向性を少し誤ってしまい、オーバーステアに苦しみながらのアタックになってしまいました。またアタック時、先行してコースインした他の車両にやや近づき過ぎてしまうなど、上手く行かないセッションでしたが、決勝レースは素晴らしいものになると思います。我々が安定したペースを守り、ピットストップや戦略も完璧にできれば、優勝を争うことができるでしょう。

    WEC第2戦スパ6時間 公式予選結果(総合順位

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 708 オリビエ・プラ
    ロマン・デュマ
    ライアン・ブリスコー
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    2:02.771
    2 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・チーム/
    アルピーヌ A480-Gibson
    2:02.999
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2:03.087
    4 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2:03.137
    5 83 フランソワ・ペロード
    ニクラス・ニールセン
    アレッシオ・ロベラ
    AFコルセ/
    Oreca 07-Gibson
    2:04.246
  • WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習レポート

    2022年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間のレースウィークがベルギーのスパ・フランコシャン・サーキットで開幕し、初日となった5月5日(木)は午後から公式練習走行が行われた。

    TOYOTA GAZOO Racing(以下トヨタ)にとって、スパはこれまで良い成績を収めてきたサーキットの一つ。

    今季のWEC開幕戦となったセブリングは、チームにとっては残念な結果に終わり、ハイパーカー GR010 HYBRIDの連勝記録が途絶えた。しかし、今週末、トヨタが過去9戦で6勝を上げているスパで、6連勝を目指す。

    好天の下、90分間にわたって行われた公式練習1回目は、全チームが改良されたスパ・フランコルシャンでの初走行となった。1周7.004kmのコースレイアウトには変更はないが、一部のセクションで再舗装が行われると共に、コース外のランオフエリアが改良された。

    トヨタの2台のGR010 HYBRIDは、この最初の公式練習セッションで、1周のラップタイムを追うのではなく、7日(土)に6時間で戦われる決勝レースへ向けての準備に専念し、結果はそれを反映したものとなった。チームはこのセッションで異なる仕様のタイヤ比較、空力、またメカニカルやハイブリッドのセットアップ分析などのプログラムをこなした。

    WECのディフェンディングチャンピオンである、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするGR010 HYBRID 7号車は、前戦セブリングでのアクシデントにより新しいシャシーを今大会に投入。公式練習1回目では、軽微な技術的トラブルにより若干早めにセッションを終えることとなったが、総合8番手につけた。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名がドライブする8号車は、異なるプログラムを消化し、総合13番手のタイムで初日を終えた。

    明日6日(金)は2度にわたる公式練習セッションで更なる準備を進め、その後、夕方に行われる予選で決勝レースのスターティンググリッドが決定される。7日(土)に6時間で競われる決勝レースは、WECシーズン最大のイベントであるル・マン24時間レースへ向けた最後の実戦の場となる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    再びスパに戻れて嬉しいです。セブリングはもうずいぶん昔のような気がします。今日は終盤に少しタイムをロスしましたが、スムーズで順調なセッションでした。この公式練習1回目では、どのチームも異なるプログラムに取り組んでいるので、現時点でパフォーマンスについて判断するのは難しいです。我々のGR010 HYBRIDは好調ですが、まだバランスの面で改良を続ける必要があります。今日得られた全てのデータを見直し、明日の練習走行で調整を加えて、予選に挑みたいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    GR010 HYBRIDでまた走れるのは楽しいですし、何よりここはスパなので格別です。我々は今日幾つかの異なる項目を試しましたが、終盤にはちょっとした問題に見舞われたことで、セッションの時間をフルに走ることはできませんでした。明日の公式練習セッションまでに2台のGR010 HYBRIDのデータを分析し、さらにセッティングを詰めて行きます。いつものことですが、最初のセッションのあとでクルマは大きく変わります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    今日のセッションでは私自身はあまり走れませんでしたが、またGR010 HYBRIDで走れるのは嬉しいです。イベントはまだ始まったばかりですし、これからまだまだセッションは多いので、明日こそ沢山走れることを楽しみにしています。この公式練習1回目の結果だけで何らかの結論を出すのは早すぎます。今日、様々なセットアップを試してデータを得たので、それらを元に更なる改良を進めます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    我々はこの公式練習1回目のセッションでかなり多くの周回を重ねることができました。もっと多くの中断などを予想していただけに、問題なく進められたのは幸運でした。今日はずっとドライコンディションだったので、多くのテストをこなすと共に、7号車とは異なるコンパウンドのタイヤを試し、比較することもできました。明日金曜日は2度の公式練習の後に予選という、忙しい一日になりますが、それだけに楽しみです。まずは今日のデータを分析し、車両の最適化を進めていきます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々にとってはとてもクリーンなセッションで、多くのテスト項目をこなすことができました。まだもう少し速さが必要ですが、今日は改良されたコースを初めて走ることができて、良いセッションでした。改良されたオー・ルージュとラディオンはさらに路面がスムーズになりましたが、私自身は路面の荒れたコースも個性的で好きです。グラベルのランオフエリアが増えたことで、ドライバーはこれまで以上に慎重に攻める必要があり、良い改良だと思います。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    今日のセッションはとても順調でした。私が走っているときにフルコースイエローが出されましたが、それでもかなり多くの周回を走ることができました。私にとっては2017年以来のスパですが、戻ってくることができて嬉しいです。すぐに感触を取り戻せましたし、一歩一歩ペースも上げて行っています。セッションの終盤にはかなり良い感触で、気分は上々です。まだ改善すべき点はあるので、さらにプッシュを続けます。

  • WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間  プレビュー

    WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間 プレビュー

    トヨタは、来週末ベルギーで行われる2022年FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースでの勝利を目指し、チームの本拠地からほど近い、スパ・フランコルシャン・サーキットへと向かう。

    先月、米国セブリングで行われた開幕戦は、WECのディフェンディングチャンピオンチームであるトヨタにとって厳しい結果となった。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の駆るGR010 HYBRID 8号車の2位フィニッシュが最高位で、ハイパーカー GR010 HYBRIDデビュー以来の連勝記録は途絶えた。

    開幕戦では、ディフェンディングチャンピオンであるマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車が、レース中に激しいアクシデントに見舞われてリタイアを喫し、GR010 HYBRIDは8号車の1台しかチェッカーを受けることができなかった。この結果を受け、第2戦スパでは7号車には完全な新車が投入される。

    TOYOTA GAZOO Racing WECチームの本拠地があるドイツ・ケルンは、伝統のサーキットであるスパ・フランコルシャンから120kmほどしか離れておらず、スパは、ホームとも言えるコース。シーズン最大のイベントであるル・マン24時間レースの前哨戦となる今大会、トヨタは更なる好結果を目指して臨む。

    スパはトヨタ WECチームにとってのホームレースのひとつであると同時に、チームが良い結果を多く獲得してきたコースでもある。スパで初めてWECのレースを戦った2013年以来、チームは通算6勝を挙げており、来週末はスパ6連勝を目指す。

    今季よりトヨタ WECチームのレギュラードライバーとなった平川亮は、デビュー戦となった前戦セブリングで、2位表彰台に貢献する印象的な活躍を見せた。平川にとって、セブリングは初のコースだったが、スパでは何度もレースを戦った経験を持っており、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ参戦時、同シリーズのスパ大会で、2016年には3位、翌年は2位表彰台を獲得と好成績を収めている。

    今週末行われるWECスパ6時間レースは、全長7.004kmのサーキットの一部が改修されてから最初のメジャーイベントとなる。この改修は安全性を高めるために行われ、主な変更点は、このコースの最大の特徴でもあるオー・ルージュからラディオンへと続く箇所で、待避エリア、ランオフエリアが拡大されると共にコース路面も再舗装された。

    今大会に出場する全ドライバーは、この改修されたコースを5月5日(木)夕方に行われる90分間の公式練習走行で初めて走ることになる。翌6日(金)は2度の公式練習走行に続いて、午後6時40分からの予選と忙しい一日になる。この予選で決勝のスターティンググリッドが決定され、7日(土)午後1時に6時間レースのスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    残念な結果に終わってしまったセブリングのあと、今月上旬にはポルトガルのポルティマオ・サーキットでのテストを行うなど、ドライバー、チーム一丸となって改良に向け懸命に取り組んできました。ポルティマオでのテストは開始時に降雨に見舞われたにもかかわらず順調に進み、多くの周回を重ね、ル・マンに向けて最も重要な要素である耐久テストを実施できましたし、スパに向けても幾つかの作業をこなしました。セブリングでは荒れた路面が車体のバランスやパフォーマンスに大きく影響しましたが、スパはセブリングよりも我々の車両に向いているので、上位争いができると期待しており、誰もが今季初勝利へ向けて全力を尽くしています。昨年のル・マン以来となる、ヨーロッパのファンと再会できることを心待ちにしていますし、特別なレースウィークになるでしょう。スパのファンの皆様はいつも本当に熱狂的で、多くの声援を送ってくれるので、それに応えたいと思います。応援よろしくお願いします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    スパは本当に素晴らしいサーキットで、お気に入りのコースのひとつなので、行くのがいつも楽しみです。去年のスパはGR010 HYBRIDでの最初のレースだったこともあり、我々はクルマについて多くのことを学習しなくてはなりませんでしたが、今年は理解という点において進展していると思います。しかし、その後BoP(性能調整)が変更されているので、来週のレースで我々がどのくらいの位置にいるかは全く分かりません。今のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出して、上位を争えるように頑張ります。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    セブリングは本当に残念な結果に終わってしまい、今もまだ悔しいです。それだけにマイク、可夢偉とチーム全員、スパでは巻き返すという決意で臨みます。スパは常に、ル・マンの前哨戦としても重要なレースであり、次に待つ最大のイベントを上手く戦うためにも、全ての準備を間違いなくこなしていく必要があります。セブリングの時よりも競争力を高め、優勝を争えるポジションを目指します。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    スパはお気に入りのサーキットで、何度行っても楽しいです。あのコースをレースカーで走るのは最高の体験ですし、幸運にも5回も優勝している私にとって、特別なコースです。セブリングでの2位表彰台という結果は、シーズンスタートという意味では悪くはないですが、トップとの差はとても大きいものでした。スパはどちらかと言えば典型的なWECのサーキットですし、BoP(性能調整)が我々のGR010 HYBRIDにとって良い方向に働いてくれることを期待しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    スパでのレースは常にエキサイティングなので、GR010 HYBRIDと共にあのコースへと戻るのが待ち遠しいです。我々8号車は開幕戦セブリングで2位表彰台という、まずまずのスタートを切ることができましたが、来週のレースではさらにライバルとの差を詰めなくてはなりません。シーズンが開幕してからの数週間、我々はポルティマオでのテストや、ファクトリーへ戻ってからの作業など、スパへの準備のために多くの有意義な時間を過ごし、準備は整いました。あとはあの「スパ・ウェザー」次第でしょう。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    素晴らしいコースであるスパで、またレースをするのが楽しみです。個人的にセブリングは良いレースができたと思っており、WECのキャリアデビュー戦としては2位表彰台という結果にも満足しています。セブリングは私にとって初体験のコースだったので、学ぶことが沢山ありました。しかし、スパのことはよく知っているので、セブリングよりも上手くやれるはずですし、スパでは過去に何度か良い結果を出しているので、自信もあります。GR010 HYBRIDでスパを走るのは初めてなので本当に楽しみですし、早く走り始めたいです。

    WEC:トヨタ 2022年 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間  プレビュー

  • WRC:トヨタ 第3戦 クロアチア・ラリー プレビュー

    WRC:トヨタ 第3戦 クロアチア・ラリー プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月22日(金)から24日(日)にかけて、クロアチアのザグレブを中心に開催される、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「クロアチア・ラリー」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(4号車)の、3台のGR YARIS Rally1で参戦。昨年1-2フィニッシュを達成したターマック(舗装路)ラリーで、今年も優勝を目標に戦う。

    GR YARIS Rally1のデビュー2戦目となったラリー・スウェーデンで優勝したロバンペラは、ドライバー選手権で首位に、チームはマニュファクチャラー選手権で首位に立った。そして迎える第3戦クロアチア・ラリーは、今シーズン最初のピュア・ターマックラリーとなる。開幕戦ラリー・モンテカルロも基本的にはターマックラリーだったが、一部区間は雪で覆われており、雪道用のタイヤを装着して走行した選手も少なくなかった。クロアチアは、昨年初めてWRCとして開催され、ターマックながらグリップレベルの変化が大きい舗装路面が、多くのドラマを演出した。ラリーをリードしたエバンスは、チームメイトであるセバスチャン・オジエとの激しい戦いの末、優勝こそ逃したが総合2位を獲得。チームは1-2フィニッシュを果たした。今年のクロアチアに関しては、ラリー・スウェーデンで総合3位に入ったラッピがGR YARIS Rally1のステアリングを握る。また、昨年はSS1でのコースオフによりラリーを終えたロバンペラは、ドライバー選手権首位の座を守るべく、2回目のクロアチア・ラリーに挑む。なお、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場する勝田貴元は、昨年このラリーの2本のSSでベストタイムを取っており、今回もGR YARIS Rally1で参戦する。
    ラリーのサービスパークは、ザグレブ中心部の見本市会場「ザグレブ・フェア」に置かれ、ステージは隣国のスロベニアに近いエリアに設定される。舗装コンディションは一定ではなく、それに伴いグリップレベルも変化。また、コーナーのインカット走行により泥や砂利が路面に掻き出され、ステージを再走する際は非常に滑りやすいコンディションとなる。コースは中高速コーナーが続き、ジャンプをするようなアップダウンの激しい区間もあれば、低速で曲がりくねったテクニカルな区間もあり、選手には幅の広い対応力が求められる。

    ラリーは21日(木)にシェイクダウンとセレモニアルスタートが行われ、22日(金)から競技がスタート。初日は昨年大会でも使われた4本のステージを、午前と午後で2回走行。ステージの合計距離は120.38kmと、3日間で最長の一日となる。競技2日目の23日(土)もまた、4本のステージを各2回走行。うち3本のステージは前日と同じくザグレブの南西エリアが舞台となるが、SS11/15は西に大きく移動し、アドリア海に面したリエカの町の近郊で行われる。最終日の24日(日)は、ザグレブの北側で2本のステージを各2回走行。SS17/19は今回初めて使われる新ステージとなり、SS18/20のうちSS20はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは全部で20本、合計291.84km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1642.18kmが予定されている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    新しいレギュレーション下での開幕2戦は非常に激しいものでしたが、しばらく間が空いたことで、ここまで学んできたことを評価してGR YARIS Rally1の開発を進めることができました。サルディニア島ではグラベルテストを、先週はクロアチアで事前テストを行ないました。これまでは信頼性とハイブリッドシステムの機能面にフォーカスして開発をしてきましたが、これからはクルマのセットアップを最適化し、さらに戦闘力を高めていくことが可能になります。クロアチア・ラリーでの大きな課題は、ステージの路面状態が変わりやすく、グリップレベルが大きく変化することです。昨年は多くのドライバーがその変化に驚きましたが、今年で2回目の参戦となるドライバーは、どうなるのか予想することができるでしょう。カッレは昨年あまり長い距離を走っていませんが、ポイントを獲得し続けることの重要さを理解しています。エルフィンは2021年に勝つ寸前まで行ったので、今年もいい結果を狙っているはずです。一方、エサペッカにとっては完全に新しいラリーとなります。各選手はそれぞれ異なるアプローチでラリーに臨むことになりますが、それが最終的にチームにとって良い結果に繋がることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    前回のラリーが終わってからかなり長いブレイクがあったので、クルマに戻ってテストを行ない、クロアチアに向けて準備をすることが嬉しく感じられます。今年の序盤は自分が望んでいたようなスタートにならなかったので、前を向いて、これからのラリーでパフォーマンスを発揮することに集中する必要があります。クロアチアは決して簡単なラリーではありませんが、昨年はいい戦いができたので、今年も力強い走りができると思っています。昨年の出場で学んだことがいくつかあるので、今年は様々なコンディションに対応できるようなクルマに仕上げています。テストでは、実際のラリーと同じような滑りやすい路面を走行しましたが、オプションをいくつか試す上では良い走行条件でした。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    クロアチアに向けて、再び走り始める瞬間を待ち望んでいましたし、そのように思うことができるのはいい兆候です。開幕してからまだ2戦しか終了していませんが、シーズン序盤にポイントを多く獲得できたのは嬉しいことです。去年もチャンピオンシップをリードしてクロアチアに臨みましたが、今回はもっといい結果を残したいと思っています。去年は大部分のステージを経験することができなかったので、大きなチャレンジになるとは思いますが、ライバルよりも経験が少ない状況での戦いはこれまでに経験してきているので、ベストを尽くして戦いたいと思います。テストでの感触はポジティブでしたし、クルマは大きく進化したので、ラリー本番でも上手くいくことを願っています。

    エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 4号車)
    クルマをシェアする、セブと交代する形で出場したスウェーデンは、素晴らしいシーズンのスタートになりました。これで自信を持つことができたと思いたいですが、良く知っている雪道でのラリーでしたし、スウェーデンに関しては比較的楽に戦うことができたと思います。一方、クロアチアは自分にとって完全に新しいラリーとなりますが、どのような戦いができるのか楽しみです。テストでは、クルマはとてもいいフィーリングでした。ターマックを走るのは本当に久しぶりでしたが、グリップは信じられないくらい高く、非常に印象的でした。また、ハイブリッドブーストによるパワーがいかに凄いかもよくわかりました。クロアチアの道は、フィンランドのように多くの丘やジャンプがあるなど独特なターマックで、とても楽しめるものでした。また、路面には多くのグラベルが掻き出されますが、そのような路面に対しても上手く対応したいと思っています。