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  • トヨタ:ダカールラリー2023 プレビュー 「3台体制で2連覇を目指す」

    トヨタ:ダカールラリー2023 プレビュー 「3台体制で2連覇を目指す」

    世界で最も過酷なラリーレイドであるダカールラリーの開幕を5日後に控え、2年連続の総合優勝に挑むTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)ダカールチームは、サウジアラビア西海岸の都市ヤンブ北部に置かれたシーキャンプでラリーを戦う3台のGRダカールハイラックスT1+を組み上げた。この後シェイクダウンで全てが問題ないことを確認し、ダカールラリー2023の本番へ向けた最終チェックに向かう。

    2023年1月1日元旦のスタート前に、第1ステージのスタート順を決める11kmのプロローグランが2022年大晦日、31日の午後に行われる。そして、ラリーはステージ8の後に置かれる休息日を挟んだ全14ステージのスケジュールで競われる。

    2022年大会では、カタール人ドライバーのナッサー・アル-アティヤと、フランス人コ・ドライバーのマシュー・ボーメルが、GRダカールハイラックスT1+を勝利に導きました。この勝利はアル-アティヤ/ボーメル組が2019年に続きトヨタにもたらした2勝目であり、来たる2023年大会での連覇を目指す。

    チームメイトの南アフリカ人ドライバー、ジニエル・ド・ヴィリエールは、これまでダカールラリーに20回参戦し、輝かしい戦績を重ねてきたドライバー。ド・ヴィリエールは2009年に総合優勝を飾ったほか、7回の表彰台を獲得している。これまでの20戦のうち、トップ10を逃したのはたった1度だけという安定した成績を残しており、今年も同じ南アフリカのコ・ドライバー、デニス・マーフィと共に好成績を狙う。

    3台目のクルーである南アフリカ人コンビのヘンク・ラテガンとブレット・カミングス組は今回がダカールラリー3度目の参戦となり、2021年と2022年の参戦を通じて経験を積んできた。初参戦となった2021年は、序盤のステージ5で激しくクラッシュし、ラテガンが鎖骨を骨折する事態に見舞われたことでリタイアに終わった。しかし、翌2022年にはステージ2勝を飾る速さを見せ、完走を果たした。

    ダカールラリー2023は、ここ数年の通例であった全12ステージより2ステージ増えた全14ステージとなり、さらに厳しい戦いになるだろう。それだけでなく、ルートはエンプティ・クォーター(空白地帯)と呼ばれるルブアルハリ砂漠の、これまで以上に深い地域へと踏み込む。さらに、休息日がレース期間の折り返し点以降に移動したことに加え、ステージ途中での休息ポイントがなくなったことで、戦いがさらに厳しいものになることは間違いない。

    しかし、GRダカールハイラックスT1+は前回のダカールラリー勝利のあとも着実な改良を続けてきた。アル-アティヤ/ボーメル組が世界ラリーレイド選手権(W2RC)の初代チャンピオンを獲得したことに加え、ド・ヴィリエールがチャンピオンを獲得した南アフリカラリーレイド選手権は、チームにとって重要なテストとなる機会でもあった。これにより、GRダカールハイラックスT1+の品質と信頼性、耐久性にさらに磨きをかけ、チームは2022年にダカールラリーを制した車両よりも「もっといいクルマ」を作り上げたと確信している

    来たるダカールラリー2023のルートは、シーキャンプと呼ばれるサウジアラビア北西部の、紅海に面した沿岸部からスタートする。プロローグのあと、ステージ1はシーキャンプへと戻ってくるループステージで、ステージ2は美しい峡谷地帯を抜けてアル=ウラーへ。ステージ3でハイルへと向かったあと、ハイルをビバーク地としたループステージが2日続き、続く2日間でアル=ダワディミへと到達。アル=ダワディミ起点のループステージを経て、ステージ8でサウジアラビアの首都であるリヤドへと向かい、休息日を迎える。

    そこから、ルートは東へと向きを変え、ハラドへ。ラリー終盤戦の舞台となるエンプティ・クォーターに挑むことになる。この終盤に用意される今年のマラソンステージ(砂漠の中に設けられたキャンプ地を経て、翌日のフィニッシュまでサポート無しで走る区間)はラリーの結果に大きな影響を及ぼすことになる。

    最終盤の数ステージは、シェイバーからアル=フフーフを経て、ペルシャ湾岸の都市ダンマームへと向かうルートとなる。この終盤の3ステージは全て200km未満と距離こそ短いが、これらのステージが今大会中最もタフなステージとなる可能性があり、短距離だからと軽視すべきでないとラリー主催者は警告している。

    ダカールラリー2023は、初めてサウジアラビアの西岸から東岸へ横断するルート設定となり、また初めて訪れる都市ダンマームで最終日1月15日にゴールを迎えるスケジュールとなっている。

    トヨタダカールチーム代表 グリン・ホール:
    我々はこの1年、1月のダカールラリー2022で勝利を挙げてから、このダカールラリー2023への準備を進めてきました。そして、W2RCのタイトルも獲得するだけでなく、南アフリカラリーレイド選手権を制し、最高の気分で来たるイベントへ向けた準備が完璧に整ったと感じています。あとはスタートフラッグが振り下ろされ、最新のGRダカールハイラックスT1+が活躍してくれるのを見届けるだけです。

    ナッサー・アル-アティヤ(No.200):
    ダカールラリーは本当に大きな1戦です。2022年は、初代W2RCチャンピオンを獲得することができ、我々にとっては素晴らしい1年でした。しかし、今年も勝ちたいと思っていますし、改良されたGRダカールハイラックスT1+は間違いなくそれを叶えてくれる車両だと確信しています。

    トヨタ ダカールラリー2023

  • トヨタ、新型車GRカローラの抽選申込受付を開始

    トヨタ、新型車GRカローラの抽選申込受付を開始

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racin)は12月2日(金)、「GRカローラ RZ」と「GRカローラ RZ“MORIZO Edition”の抽選申込受付を開始した。「GRカローラ RZ」は12月19日、「GRカローラ モリゾウエディション」は12月18日まで受け付け、発売は23年年初を予定している。

    6月1日の「GRカローラ RZ」発表当初、トヨタは一般販売として案内していたが、新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足の影響により、まずは500台の抽選販売とし、今後生産状況を見ながら追加販売を検討していく。

    また、走行性能を磨き上げた2シーターモデルの「GRカローラ モリゾウエディション」は、70台の抽選販売とし、全国のGR Garageで申し込みを受け付ける。

    GRカローラは、レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践して開発したクルマ。トヨタは、今後もモータースポーツ参戦を継続して得た知見を反映し、GRカローラを進化させていく。

    新型GRカローラの概要
    開発の経緯
    カローラは、トヨタのWRC初優勝を飾った「TE25 カローラ」や、その後1000湖ラリーを制した「カローラ レビン」など、その走りが愛されたモデルであり、「多くのお客様に愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティと言われる存在にしたくない。お客様を虜にするカローラを取り戻したい。」とのモリゾウこと社長の豊田の強い想いから開発開始。

    開発手法
    レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践。「水素エンジンカローラによるスーパー耐久シリーズ参戦」を通じ、レースという極限の環境下で水素エンジンを鍛えるとともに、車両を総合的に鍛え直す。マスタードライバーであるモリゾウや、レーシングドライバーの石浦宏明選手、全日本ラリーチャンピオンの勝田範彦選手、社内の評価ドライバーなど、多様なドライバーによって、壊れるまで、あらゆる道で走り込み。徹底的に不具合を出し改善した。

    車両概要
    <RZ、モリゾウエディション共通>
    GRヤリスへ搭載した1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンを更に強化。高トルク/高出力に対応できるようピストンを強化した上、センターマフラーを追加し、排気効率を向上させ、最高出力224kW(304PS)を達成。同じくGRヤリスへ搭載したスポーツ4WDシステムGR-FOURを、水素エンジンカローラの開発を通じてGRカローラ仕様に最適化し、採用。カローラ スポーツのボディを基本骨格とすることで、ロングホイールベースが生み出す高速域での操縦安定性を受け継ぎながら、ワイドトレッド化により高い旋回性能を実現。

    <RZ>
    カローラ スポーツの5ドア・5人乗りの利便性をそのままにすることで、日常生活での使い勝手と走る楽しさを高次元で両立。

    <モリゾウエディション>
    モリゾウこと社長の豊田が自ら試作車のハンドルを握り、「お客様を魅了する野性味」を追求して作り込んだモデル。2シーター化をはじめとする徹底した軽量化、エンジンのトルクアップおよびトランスミッションのギア比最適化による動力性能向上、モノチューブアブソーバー、ハイパフォーマンスタイヤの採用によるコーナリング性能の向上により「気持ちが昂り、ずっと走らせていたくなる」走りの味を実現。

    車両 / 台数 / 抽選方法
    GRカローラ RZ / 500台 / WEB上で申し込みを受け付け
    GRカローラ モリゾウエディション / 70台 / 全国のGR Garage店頭で申込みを受け付け

    トヨタ自動車 GRカローラ

  • トヨタ、新型プリウスを発表 5代目のコンセプトは「Hybrid Reborn」

    トヨタ、新型プリウスを発表 5代目のコンセプトは「Hybrid Reborn」

    トヨタは、新型「プリウス」を世界初公開した。シリーズパラレルハイブリッド車(HEV)は今冬、プラグインハイブリッド車(PHEV)は2023年春頃に発売を予定している。

    プリウスは、「21世紀に間にあいました。」のキャッチコピーで、1997年に世界初の量産型ハイブリッドカーとして誕生した。2代目は、プリウスの特徴ともいえる「モノフォルムシルエット」を初採用し、進化したシリーズパラレルハイブリッドシステム(THSⅡ)の搭載でさらなる燃費向上を達成。

    3代目は、エンジン排気量を1.8Lに拡大し、ハイブリッドシステムをより高効率化したことで、燃費だけでなく走行性能も強化しました。4代目は、TNGAプラットフォームを初採用し、さらなる環境性能の向上と進化した走りを実現しました。

    プリウスは、誕生から25年間、車名が意味する「先駆け」の言葉通り、圧倒的な燃費性能を備えた新世代のエコカーとしてHEVの普及を牽引し続けた。これまでのプリウスのグローバル累計販売台数は約505万台1にのぼり、2022年3月時点で削減されたCO2量は約8,200万トン以上に相当する。

    またハイブリッドシステムは、プリウスを起点として、現在ではコンパクトカーからSUV、ミニバン、商用車に至るまで、ほぼ全ての車種に搭載されている。

    このように幅広い車種でHEVが普及したことで、これまでプリウスが担ってきたハイブリッドの牽引役という役割は、1つの節目を迎えた。

    「次の25年もお客様に愛され続けるために、プリウスはどうあるべきか。」開発チームはプリウスのあり方をゼロから考えました。プリウス自身が生まれ変わり、そしてもっとハイブリッドの魅力を知っていただきたいという想いで生み出されたコンセプトが「Hybrid Reborn」だ。

    自動車産業が100年に1度の大変革期を迎え、次世代のパワートレーンとして様々な選択肢が生まれる中で、HEVであるプリウスがこれからの時代も選んでいただける愛車であり続けるために、新型では、強みである高い環境性能に加え、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を兼ね備えたクルマを目指して開発を行なわれた。

    今後、新型プリウスは、日本をはじめに、北米・欧州をはじめ順次グローバルに展開される。

    新型プリウス(5代目)新型プリウス(5代目)新型プリウス(5代目)新型プリウス(5代目)新型プリウス(5代目)新型プリウス(5代目)新型プリウス(5代目)

    新型プリウス 車両概要
    1.「Hybrid Reborn」のアイコンとして、よりワクワクするエモーショナルなデザインへシフト
    『感性に響く』スタイリッシュな外形デザイン

    ●プリウス独自のアイコンである「モノフォルムシルエット」を引き継ぎながら、第2世代TNGAプラットフォームによる、さらなる低重心化や、19インチ大径タイヤの採用よって、よりスタイリッシュなプロポーションへ生まれ変わりました。
    ●シンプルでありながら抑揚のあるボディ造形は、長く愛されるための「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現しました。
    ●ハンマーヘッドをモチーフとした機能性とデザイン性を高次元で両立したフロントデザインと、薄型一文字のリヤコンビネーションランプを配したリヤデザインで、プリウスの持つ先進性をさらに引き立てます。

    『走りのワクワク感』と『上質さ』を両立させた内装デザイン
    ●「アイランドアーキテクチャー」コンセプトにより、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコックピットを両立。直感的に操作ができ、ドライビングを楽しめる室内空間としました。
    ●黒を基調した室内全体に、インストルメントパネルとシートステッチの加飾をコーディネーション。スポーティでありながら新しい上質感を両立しています。
    ●インストルメントパネルには、トヨタ初採用の「イルミネーション通知システム」を設定。アンビエントライトとして室内を彩るだけでなく、トヨタセーフティセンスと連動する新機能をデザインに取り入れました。対象物を検知した際、アラームが鳴る前にイルミネーションの点滅でドライバーへ注意喚起し、より安心なドライブをサポートします。

    『スポーティさ』と『洗練さ』を追求したカラーデザイン
    ●ボディカラーは全8色を設定。うち2色は、スポーティな印象を与えるソリッドカラーベースの「アッシュ」と「マスタード」を新規に開発しました。スポーティで上質な内装のカラーコーディネーションで、お客様の毎日を彩りながらより愛着を感じていただけるカラーをご用意しました。

    2.低燃費に加え、ドライバーの思い通りに反応する気持ちいい走りを実現した、新世代ハイブリッドシステム
    2.0Lプラグインハイブリッドシステム
    ●従来型を大幅に上回る加速性能と静粛性を実現した、2.0Lプラグインハイブリッドシステムをトヨタ初採用。高効率のダイナミックフォースエンジンと、高出力の駆動用リチウムイオンバッテリーの組み合わせで、従来型同等の低燃費を維持しつつ、164kW(223PS)ものシステム最高出力を達成。PHEVならではの力強い加速性能は0-100km/h加速で6.7秒をマークするなど、圧倒的な動力性能を実現しました。
    ●EV走行距離は、従来型に比べ50%以上向上。日常生活の大部分をEV走行だけでカバーできるよう、バッテリー性能を向上しました。また充電中にパワースイッチをオンにすると、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を設定し、もう1つの部屋のように車内で快適に過ごすことができます。
    ●PHEVでは、従来ラゲージ部にあった電池パックを、リヤシート下部に搭載することで、低重心化とラゲージスペースの拡大を実現。新型プリウスのスポーティな走りと、利便性の向上を両立しています。
    2.0L/1.8L ハイブリッドシステム
    ●最新のハイブリッドシステムを採用。従来型同等の低燃費を達成しつつ、胸のすくような加速感やドライバーの思い通りに反応するレスポンスの良い走りを実現しました。システム最高出力は、2.0L車では144kW(193PS)、従来型比1.6倍となり、スポーティに生まれ変わったプリウスにふさわしい動力性能を確保しています。
    ●最新のE-Fourを設定。高出力モーターの採用などにより、雪道をはじめとする低μ路での登坂性能や旋回時の安定性がさらに向上しています。

    3.さらなる進化を重ねたTNGAプラットフォーム
    第2世代TNGAプラットフォーム
    ●熟成を重ねたTNGAプラットフォームをベースに、新型プリウスのエモーショナルなデザイン・走りを実現するための改良を施した第2世代TNGAプラットフォームを開発し、低重心化や大径タイヤの採用を実現しました。
    ●ボディの各所に補強を施し、より剛性を高めたほか、静粛性も向上。足回りでは、改良を加えたフロント : マクファーソンストラット式/リヤ : ダブルウィッシュボーン式のサスペンションによって、直進ではどっしりと、コーナーではドライバーの意図に応じた車両応答性、ライントレースのしやすさを実現。最新のパワートレーンとの組み合わせで、乗った人を虜にさせる運動性能を備えています。

    4.先進安全・運転支援システムで、安心・便利なカーライフを
    トヨタセーフティセンス
    先進機能を付与し、機能が向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。検知対象を拡大し、より安心なドライブをお楽しみいただけます。

    トヨタチームメイト
    高度運転支援システム「アドバンストパーク(リモート機能付)」を設定。様々な駐車シーンでスムースな駐車・出庫を自動で行うことができ、加えて車外から専用スマートフォンアプリを操作することで、遠隔での駐車・出庫も可能となります。

    安全・安心なカーライフをサポート
    ●アクセサリーコンセント(AC100V・1,500W)をセンターコンソール後端とラゲージルームの2か所に設置。エンジンを始動せずにバッテリーだけで給電する「EV給電モード」、バッテリー残量が低下するとエンジンで発電する「HV給電モード」が選択可能。給電時に室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準でご用意し、ドアガラスを閉じたままでの外部給電を可能としました。
    ●限界まで開口幅を広げ、室内に開放感をもたらす「パノラマムーンルーフ」を設定。またPHEVでは、太陽光をより効率よく電気に変える第2世代の「ソーラー充電システム」を設定し、1年間で走行距離約1,250km分に相当する電力を生み出します。駐車中は発電した電力を駆動用バッテリーに充電し、走行だけでなく、エアコンなどさまざまな機能に電力を供給。走行中は、発電した電力で補機バッテリー系統の消費を補います。
    ●フロントはトヨタセーフティセンスの単眼カメラ、リヤは電子インナーミラーの後方カメラを活用した、車載型のドライブレコーダーを設定。カメラや配線の後付け感がない、すっきりとした見映えに加え、データはECUに保存することで、SDカードで起こりやすいデータ破損などのトラブルを避け、大切な撮影データをしっかり管理します。

  • WEC:トヨタ、バーレーン8時間を1-2フィニッシュで4年連続Wタイトル

    WEC:トヨタ、バーレーン8時間を1-2フィニッシュで4年連続Wタイトル

    2022年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)最終戦となるバーレーン8時間の決勝レースが11月12日(土)に中東バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)のGR010 HYBRID 7号車が優勝、8号車が2位でフィニッシュし、今季3度目の1-2フィニッシュを達成。トヨタがマニュファクチャラーズチャンピオン、そして、8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がドライバーズチャンピオンに輝き、チームは4シーズン連続となるダブル世界チャンピオンを獲得した。

    8時間の長い戦いは、WECのディフェンディングチャンピオンである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車が制し、第2戦スパに続く今季2勝目。この勝利により、トヨタはハイパーカーのマニュファクチャラー部門の世界チャンピオンを決めた。

    そして、ライバルのアルピーヌと同点首位で今大会を迎えたセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、アルピーヌを上回る2位でフィニッシュし、今シーズンのル・マン24時間レース勝利と共に、ドライバーズ部門の世界チャンピオンを獲得した。
    ブエミとハートレーはこのチャンピオン獲得により、世界耐久選手権及びその前身である世界スポーツカー選手権のトップカテゴリーを含めた歴史の中で、初めて3回のチャンピオンを獲得したドライバーとして記録に名を残すこととなった。また、ブエミ、ハートレーと共に6月のル・マン24時間を制した平川は、トップカテゴリー参戦初年度にして、日本人としては3人目となるWECのチャンピオンに輝いた。

    バーレーンでの結果は、トヨタに成功裏となる2022年シーズンの締め括りにふさわしいものとなった。トヨタは現行WECシリーズに参戦して10シーズンで、5度目のダブルタイトル獲得。そして、今年はル・マン24時間レースの5連覇、また富士スピードウェイでの8勝目も達成した。

    このWECでの活躍により、FIAの8つある世界選手権のうち、トヨタは参戦している世界耐久選手権(WEC)、世界ラリー選手権(WRC)、また今季より新たに行われているダカールラリーを第1戦とした世界ラリーレイド選手権(W2RC)の3つの選手権全てでチャンピオンを獲得することになった。

    8時間の決勝レースは、現地時間午後2時に、強い日差しに照らされ気温35度という暑さの中で開始され、コース上でも熱戦が繰り広げられた。8号車のスタートを担当したブエミがポールポジションから序盤戦をリード。3番手からスタートしたロペスの7号車は、猛追するアルピーヌに一旦ポジションを奪われるも、3周目には抜き返し、3位のポジションを取り戻した。

    8号車のブエミが、追いすがるプジョー93号車からの追撃を凌いでいる間に、3位に上がった7号車のロペスもトップ2から離されることなく追走。3台は6秒ほどの差で1時間経過後の給油ピットへ。このピット作業でプジョー93号車をかわしたロペスの7号車は、首位の8号車に続いた。

    2時間を経過したところで、3位で追っていたプジョー93号車がトラブルに見舞われ、レースはフルコースイエローに。このタイミングで2台のGR010 HYBRIDはピットへ向かい、8号車はハートレーへ、7号車はコンウェイへとドライバー交代を行った。コースに戻った2台は、1秒以内の差で首位争いを展開。日没を迎えてコースが闇に包まれてもテール・トゥ・ノーズでのバトルが続いたが、3時間を経過してまもなく、7号車のコンウェイが8号車をパスし、首位に立った。

    首位に立ったコンウェイはプッシュを続け、レースが折り返しとなる4時間を経過したところで2位に数秒のマージンを持ってピットへ向かい、小林へと7号車のステアリングを托した。その翌周ピットへ向かった8号車は、ハートレーから平川へとドライバーチェンジ。8号車は7号車のすぐ後方でコースへと復帰した。

    首位を行く小林の7号車は徐々に後続との差を広げていき、5時間が経過した時点で2位との差は15秒まで拡大。さらに次の1時間ではその差を倍増させ、残り2時間を切ったところで7号車はロペスへ、8号車はブエミへとドライバー交代を行った。

    レースは残り45分程というタイミングで、チームは最後のピットインを行い、7号車はコンウェイ、8号車はハートレーがチェッカーを受ける最後のドライバーを担当。後半は首位を守り続けた7号車が245周を走り抜いてトップでチェッカーを受け、8号車も45.471秒遅れの2位でフィニッシュ。トヨタがル・マン、富士に続き今季3度目となる1-2フィニッシュを果たした。この瞬間、開幕戦のセブリングからの8か月で通算58時間、10,620kmにわたり争われてきた2022年シーズン、ハイパーカーの激戦はトヨタの4シーズン連続となるダブルタイトル獲得で幕を閉じた。

    これでWECの2022年シーズンレース全スケジュールは終了したが、トヨタは翌13日(日)もバーレーン・インターナショナル・サーキットに残り、WECの公式ルーキーテストに参加する。このテストでは、WECの推薦により、今季LMP2クラスで戦ってきたリル・ワドゥがGR010 HYBRIDをテストドライブする予定となっており、彼女はハイパーカーをドライブする最初の女性ドライバーとなる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    レースでは1-2フィニッシュを果たし、セブ、ブレンドンと亮がドライバーズチャンピオンを獲得、チームもマニュファクチャラーズタイトル獲得と、このレースでの目標全てを達成できました。この結果には本当に満足しています。今日も、シーズン中もずっと、チームとドライバー全員が素晴らしい仕事をしてくれました。日本の仲間や、シーズンを通して応援してくれたパートナーの皆様にも感謝いたします。今年は激戦が繰り広げられたシーズンでしたが、最高の結果で締めくくることができました。7号車のドライバーとしても、最終戦を勝利で終えられて最高の気分です。マイクとホセは力強くレースを戦い、チームクルーも今年1年同じように、良く戦ってくれました。7号車としてはドライバーズタイトルを逃したのは残念ですが、8号車はチャンピオンにふさわしい戦いぶりでしたし、彼らのためにも良かったです。シーズン中はいつも、チームとドライバー共に素晴らしいチームスピリットで本当によく動いてくれました。この瞬間を全員で祝いたいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    レースで勝ち、1-2フィニッシュの一翼を担えて最高の気分です。素晴らしい仕事をしてくれた可夢偉、ホセと7号車のチームクルー全員,そしてもちろん、ドライバーズチャンピオンを決めた8号車にも祝福を贈ります。8号車は本当に安定していて、シーズンを通して強かったので、今年のチャンピオンは間違いなく彼らです。今日のレースはとても順調で、8時間の大半をチームメイト同士で接近戦を繰り広げることになりました。8号車はしぶとく追いすがってきましたが、可夢偉が引き離してギャップを広げてくれたので、その後は快適でした。我々7号車は今日、全てが上手く行きました。クリーンなレースを戦い、ピットストップも速く、戦略も適切でした。マニュファクチャラーズタイトルを獲得できたことは素晴らしいですし、日本とドイツ・ケルンの仲間たち、そして、支えてくれた全てのみんなのおかげで勝ち取ることができたタイトルです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
    8号車の3人は本当にシーズンを通して強く、チャンピオンに値する戦いぶりでした。日本とドイツ・ケルンのチームメンバー、そして、この成功のために支えてくれた全ての人たちとパートナーの皆様へも祝福を贈ります。競争の激しいシーズンでしたが、目標を達成することができてとても満足しています。今日のレースは、スタートから本当に楽しかったです。GR010 HYBRIDはとても快調でプッシュできましたし、他のハイパーカーとのバトルも楽しめました。マイクと可夢偉も彼らのスティントで素晴らしい走りをしてくれて、最後に私が乗るときには、充分なマージンができていました。我々は最高のチームで、その一員であることを誇りに思います。このチームで共にこの様な瞬間を祝えるというのは本当に幸せです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    今シーズンの世界チャンピオンになれたことが信じられない気分です。我々8号車は全てのチャンスを最大限に活かし、ル・マン24時間の勝利とチャンピオンという2つを達成できました。亮は今年ドライバーとして加わったばかりなのに、その初年度にチャンピオンを勝ち取ったのは特に称賛に値します。いきなりハイパーカーをドライブし、強力なライバルとのバトルを繰り広げるというのは容易なことではないのですが、彼はチームメイトとして信じられないような能力を見せてくれました。7号車も常に手強いライバルであり、今日のレースでわかるように、彼らとの戦いは大変でした。我々8号車も勝ってタイトルを決めたかったですが、スタートこそ良かったものの、その後は勝つには十分ではなかったと言うことです。今はチャンピオン獲得のこの瞬間を祝い、後は確実にエキサイティングなものになる来シーズンへ向け意識を切り替えます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    ここバーレーンでの目標を達成し、ダブルタイトルを勝ち取ることができて本当に嬉しいです。まだチャンピオン獲得の実感は湧きませんが、すぐにその瞬間はくるでしょう。シーズンを通して最高のサポートで、チャンピオンを勝ち取り、ル・マンで勝てるGR010 HYBRIDを用意してくれたチームの皆に感謝しています。今日の我々の目標はシンプルで、アルピーヌよりも上位でフィニッシュしてタイトルを獲得することであり、勝つためにリスクを冒すことはできませんでした。7号車のレースペース良く、勝利に値する走りでした。彼らは素晴らしかったです。7号車はシーズンを通して最大のライバルであり、熾烈な戦いを続けてきましたし、もちろんアルピーヌも手強い相手でした。我々は懸命に戦い、このタイトルを勝ち取りました。このタイトルはチーム全体で勝ち得たものです。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    今日、我々の望んだ全てを達成することができました。とても嬉しいですし、この瞬間を、本当にその結果に値する働きをしたチームと共に祝いたいと思います。まだ実感はなく、慣れるのには時間がかかりそうです。WECをハイパーカーで戦うというのは、全て私にとって初めての経験で、最初は大変な挑戦でした。私自身の参戦初年度となった今シーズン、ル・マンで勝ち、また世界チャンピオンになれるとは全く予想していませんでした。それだけに、こんな私を支えてくれたチームとチームメイトに本当に感謝していますし、このシーズンを戦ったことで成長できたと思っています。今日は、チャンピオン獲得の条件がわかっていただけに、とにかくリスクを冒さないことが重要であり、我慢のレースでした。私の役割は、良いポジションで自分のスティントを走り抜くことであり、それは達成できたので満足しています。

  • WEC 第6戦バーレーン8時間 予選 :トヨタ8号車がポールポジション獲得

    WEC 第6戦バーレーン8時間 予選 :トヨタ8号車がポールポジション獲得

    中東バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦 バーレーン8時間レースの予選が11月11日(金)に行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRID 8号車を駆るブレンドン・ハートレーがポールポジションを獲得した。

    前日33歳の誕生日を迎えたばかりのハートレーが8号車のアタックを担当し、1分46秒800という驚異的なタイムで、2番手に0.810秒もの大差をつけてポールポジションを獲得。

    ハートレーと共に8号車を駆るセバスチャン・ブエミと平川亮は、チャンピオンを争うアルピーヌと同ポイントで今季最終戦バーレーンへとやってきたが、このポールポジション獲得による貴重な1点追加で、小さいながらもアドバンテージを得て決勝に臨む。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は、コンウェイがアタックを担当し、トップから0.938秒遅れの3番手。2台のGR010 HYBRIDの間にはプジョー93号車が割って入る形となった。

    ハイパーカーとLMP2クラスの車両が走行する10分間の予選セッションは、バーレーンの暖かな気候の下、日没を迎え、コースを照明が照らし始めた現地時間午後5時10分より開始された。7号車のコンウェイはスタート前からピットレーンに並んで待機し、セッション開始と同時に他の車両と共にコースイン。一方で8号車のハートレーはセッションがスタートしてもガレージ内で待機し、最初にコースインした車両の混雑を避けるタイミングで新品タイヤを装着し、アタックに向かいた。

    この結果、7号車のコンウェイは計測2周目のアタックでベストタイムをマーク。ほぼ1周遅れてのアタックに入った8号車のハートレーは、暖められていた新品タイヤのグリップを最大限に引き出し、他車を大きく上回るペースでトップへ浮上。このタイムは最後まで更新されることはなく、チームにとって今季3度目となるポールポジションを獲得することとなった。

    この週末は、ハイパーカークラスの争いが非常に接近したものとなっているが、予選でのハートレーのアタックラップは他車と一線を画す好タイムだった。2番手のプジョー93号車に対する0.810秒差は、2番手から5番手までの他のハイパーカー4台が入っている0.733秒よりも大きなものとなっている。

    両タイトルの行方が決定する8時間の決勝レースは、本日12日(土)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。TGRは今季4勝目と、4年連続となるWECでのダブルタイトルを目指し、この決勝レースに挑む。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    ブレンドンが素晴らしい走りで、本当に良いアタックをしてくれました。チームは懸命な努力で、苦戦した練習走行時の状況から立ち直り、予選へ向けてとても強い2台のGR010 HYBRIDを仕上げてくれました。あとは決勝レースでドライバーが最後まで走り抜くだけです。チームを信頼し、力を合わせてクリーンなレースを戦います。目標は1-2フィニッシュですが、最も重要なのは両タイトル獲得です。耐久レースでは何が起こるかわかりませんし、トラフィックの処理などを含め常にリスクと隣り合わせですが、我々はいつもその中で最大限のパフォーマンスを発揮すべく挑戦を続けていて、この最後の仕事を完遂し、世界チャンピオンとしてシーズンを締めくくるべく一致団結しています。この週末は、WECでの今季最終戦と同時に、WRC(世界ラリー選手権)の最終戦も行われています。我々WECチームは、TOYOTA GAZOO Racing WRT(ワールドラリーチーム)が地元ファンの皆様の前で戦っているラリージャパンの成功も祈っています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    我々は予選でコースインするまでに、ピットレーンでの待機時間がやや長くなりすぎてタイヤが冷えてしまい、最初のアタックラップでは十分な温度まで上げきれませんでした。2周目でタイムを更新することはできましたが、時既に遅く、タイヤが最もパフォーマンスを発生できる1周目を逃してしまいました。結果として判断ミスでした。ブレンドンと8号車へ祝福を送ります。彼らがポールポジションによる1ポイントを獲得したことで、決勝レースへ向けて少しですが有利になりました。昨日は難しい一日でしたが、今日は良い進歩を遂げて、決勝でのレースペースに関しては、臨んでいたレベルにかなり近づいたと思います。決勝レースで勝つためにも、今夜も幾つか調整をする必要があります。レースは8時間と長いですが、8号車のチャンピオン獲得も念頭に置いて全力で戦います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    ポールポジションが獲得でき、加えてポイントも得られたので最高の気分です。私にとってベストアタックのひとつになりました。グリップは練習走行の時よりもとても向上しており、タイヤも完璧に機能して、全てが上手く行きました。フィニッシュラインを越えたときに、なかなか良いタイムになるだろうということはわかっていましたが、2番手とのタイム差を聞いたときはとても嬉しく思いました。この週末、我々の側から見ると決して順調ではなく、今朝の練習走行でも苦戦しました。7号車は異なる方向性でセットアップを進めており、彼らの方が順調だったので、彼らのセットアップを参考にしました。正しい方向性を見出してくれた彼らと、チームにとても感謝しています。予選での結果は我々が圧倒する形になりましたが、これが今の実力を正確に反映しているとは思っていませんし、明日の決勝レースは我々TGRとプジョー、アルピーヌの間での接戦になると予想しています。

  • WRCラリージャパン:波乱の展開となった2日目 トヨタのエバンスが首位

    WRCラリージャパン:波乱の展開となった2日目 トヨタのエバンスが首位

    2022年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・ジャパンの競技2日目デイ2が11月11日(金)に愛知県豊田市豊田スタジアムのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合1位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合3位に順位を上げた。

    一方、デイ1で首位に立ったセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)は総合10位に後退。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、総合5位につけている。

    ラリー・ジャパンのデイ2は、サービスパークの北東エリアで本格的な山岳ステージがスタート。愛知県の豊田市および設楽町に設定された「イセガミ・トンネル」「イナブ・ダム」「シタラ・タウンR」という3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行し、その合計距離は130.22kmと4日間で最長の一日だった。戦いの舞台となった山岳地帯は好天に恵まれ、ターマック(舗装路)ステージはドライコンディションに。気温は早朝10度を下まわりましたが、日中は20度前後まで上昇した。

    デイ2のステージの多くは、道幅が狭く非常にツイスティな低速コーナーが連続するセクションと、リズミカルな中高速コーナーが続くセクションの両方を含み、ドライバーにとっては非常にチャレンジングな一日となった。特に午前中のステージはアクシデントにより戦列を離れた選手もいるなど、波乱の展開となった。前日の夕方に鞍ケ池公園で行なわれたナイトステージのSS1で総合6位につけたエバンスは、デイ2オープニングのSS2で3番手タイムを、ステージキャンセルとなったSS3に続くSS4ではベストタイムを記録し、ティエリー・ヌービルと同タイムで総合1位に浮上した。午後のステージでもエバンスの勢いは止まらず、SS5でベストタイムを、SS6で2番手タイムを刻み、総合2位ヌービルとの差を3秒に拡大。最終のSS7がステージキャンセルとなったため、エバンスはそのまま首位でデイ2を走りきった。

    デイ1総合5位のロバンペラは、オープニングのSS2と、SS6でベストタイムを記録。総合2位ヌービルと2.1秒差、首位エバンスと5.1秒差の総合3位に順位を上げ、優勝を狙える位置につけている。なお、デイ1で首位に立ったオジエはSS2を走行中にタイヤにダメージを負い、ホイール交換作業を行なったため2分半以上をタイムロス。大きく順位を下げ総合10位で一日を終えた。

    初の母国開催ラリー出場となる勝田は、5番手前後のタイムを刻むなど速さと安定性を高いレベルで両立。総合4位のオィット・タナックと6.7秒差、首位エバンスと20.6秒差の総合5位につけている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    残念ながら本来の予定よりも短い一日になりましたが、それでもドライバーたちにとっては非常にタフな一日でした。コーナーの数がとても多く、ステージは曲がりくねっていますし、森の奥深くにあるため路面のグリップレベルが常に変化していました。簡単なコンディションではなかったですが、ドライバーもクルマも非常に調子が良く、とても満足できる一日になりました。残念なことにセブは朝のステージでタイムを大きく失ってしまいましたが、エルフィンとカッレは順位が近く、貴元もホームラリーでいい戦いをしています。このような僅差の戦いはファンにとって嬉しいことですし、タイム差は少なく明日以降も新しいステージが続くので、とても興味深い戦いになると思います。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
    上位フィニッシュの望みは、最初のステージでのパンクにより残念ながら早々に絶たれてしまいました。もちろん、とても悔しいですし、なぜそうなったのか分かりませんが、ホイール交換のために止まらなければならず、トップとの差を2分半以上失ってしまいました。優勝争いから脱落した今、昨日までと同じ気持ちでいることはできませんが、もちろんこれからもプッシュし続け、日本のステージを楽しみたいと思っています。また、ここまでとてもいい仕事をしてくれている新しいコ・ドライバーのヴァンサンと仕事を進めたり、クルマのセットアップを行なう上でもいい機会です。日本のステージはとてもユニークなので、前戦スペインの時のような良いフィーリングはまだ得られていません。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    一日を終えて首位に立てたことはもちろん嬉しいですが、明日以降もまだ長い距離を走らなくてはならないので、順位にそれほど大きな意味はないと思っています。朝の最初のステージは非常に難しく、一気に目が覚めました。少しタイムを失ってしまいましたが、2本目のステージではいい走りができましたし、午後も上手く走れたと思います。それでも、やはりステージはかなり難しく、非常にツイスティかつテクニカルで、路面のグリップレベルも常に変化していました。ステージのキャラクターが途中で変わるので、どのような状況にも上手く対応できるクルマが求められます。明日もまた、きっといろいろなことが起きると思いますが、いつものようにベストを尽くして戦います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    今日は決して悪い一日ではなかったですし、タイム差は少ないので、ある程度満足しても良いのではないかと思います。ステージはとにかくコーナーが多く、簡単ではありませんでした。事前にテストをすることなく完全に新しい道に挑む時は100%の手応えを得ることは難しいですし、特に自分はこのような道では他のドライバーと少し違ったクルマのバランスで走るのが好きなので、なおさらです。ミッドデイサービスでセッティングを少し変更したところ、午後のステージではフィーリングが良くなりました。クルマの動きの精度をもう少し高めることができれば、明日はよりハードに攻めることができると思います。

    ラリージャパン デイ2の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 57m18.8s
    2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3.0s
    3 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +5.1s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +13.9s
    5 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +20.6s
    6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +2m00.4s
    7 サミ・パヤリ・エンニ・マルコネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +2m21.8s
    8 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally2) +2m27.1s
    9 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +2m30.2s
    10 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m49.8s

    3日目のステージ情報
    競技3日目となる11月12日(土)のデイ3は、サービスパークの南東エリアで「ヌカタ・フォレスト」「レイク・ミカワコ」「シンシロ・シティ」という3本のステージを午前中に走行し、その後ミッドデイサービスを経てヌカタ・フォレストとレイク・ミカワコを再走。そして、一日の終りには岡崎市の河川敷でスーパーSS「オカザキ・シティSSS」を2本連続で走る。7本のステージの合計距離は80.48km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は298.83kmとなる。

  • WEC:トヨタ 第6戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 第6戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦となるバーレーン8時間が11月10日(木)に開幕。最終戦までもつれ込んだドライバーとマニュファクチャラーの両タイトルを争うTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、初日に2回に渡って行われた公式練習セッションで、両タイトル獲得へ向け、その準備を開始した。

    激しさを増している2022年シーズンのハイパーカークラスの争いも、いよいよ最終戦での決着を迎える。

    今季、既にル・マン24時間レースの5連覇を成し遂げているトヨタは、このエキサイティングなシーズンを、4年連続でのダブルタイトル獲得で締めくくるべく、12日(土)に決勝レースが行われるバーレーン8時間に臨む。

    2つのタイトルのうち、マニュファクチャラーについては、トヨタの2台のGR010 HYBRIDのうち1台がトラブル無く完走を果たし、レースを戦い抜けばチャンピオンが決まる。その準備としてまず2度にわたる各90分間の公式練習セッションが、10日(木)、中東バーレーンの暑さの中で行われた。

    今年のル・マン24時間レースを制し、ドライバーズチャンピオンを争うセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、チャンピオン獲得のために、現在同点で争っているアルピーヌよりも上位でフィニッシュする必要がある。8号車は初日のこの日、トップタイムをマークしたプジョー93号車から僅か0.045秒遅れの2番手タイムをマークした。

    ディフェンディングチャンピオンである7号車を駆る小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスは、数字の上では厳しい状況だが、8号車とアルピーヌの両方が不運に見舞われた場合、逆転タイトルの可能性がある。この日、7号車は4番手につけたが、ハイパーカークラスは、トヨタの2台を含む上位4台がわずか0.160秒の中に入る接戦となった。

    正午過ぎの午後12時15分より公式練習1回目が行われ、中東ならではの強い日差しに照らされ気温34度に達する暑さの中で、7号車は小林、8号車はブエミがそれぞれステアリングを握って走行を開始した。

    昨シーズン、トヨタは2週連続のダブルヘッダーで行われたバーレーンのレースにおいて、公式練習を含む全てのセッションでトップタイムをマークし、両レース共にポールポジションから1-2フィニッシュを果たしたが、そのGR010 HYBRIDが速さを誇示した時代は最初の公式練習走行で終焉、今年は、プジョーの93号車が最速タイムとなった。

    しかしながら、チームは一回のアタックタイムには重きを置いておらず、クリーンなセッションとなったこの公式練習1回目で、トヨタの6人のドライバーは全員が車両セットアップの解析とタイヤテストのために満足なスティントをこなし、7号車は小林が出したベストタイムが3番手、8号車はブエミのタイムで5番手だった。

    12日(土)に決勝が行われるバーレーンの8時間レースは、昼間にスタートするが、ゴールは夜間となる。このため、公式練習2回目は、1周5.412kmのコースが照明に照らされ気温も下がる中、決勝前の試走にもなり、各チームにとって重要な機会となった。

    公式練習2回目では、コンウェイとハートレーがセッション開始早々に短いアタックスティントを行い、7号車、8号車それぞれ最速タイムをマーク。その後は両車共に、決勝レースを見据えたメカニカル及び空力のセットアップの更なる最適化と、タイヤに厳しい路面における、その性能の解析を目的としたロングランに切り替えた。

    明日11日(金)は午前中に行われる1時間の公式練習3回目でさらに準備を進め、日没直後の現地時間午後5時10分(日本時間午後11時10分)より、決勝レースのスターティンググリッドを決定する10分間の予選が行われる。8時間の決勝レースは12日(土)の現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
    クルマを調整し、改善点を見出しながら進歩させています。バーレーンは気温が高く、路面も大きく変わっていくので、自分たちのポジションを判断するのは難しいですが、今日はずっと決勝レースにおける車両バランスの安定を求めた走行を重ねており、現時点ではラップタイムをそれほど重要視していません。タイムは非常に近接していますが、この週末、我々にとって重要なのは、決勝レースに強い車両セットアップであり、それを見出すことを目的としています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
    車両のバランスが思い通りにならず苦戦しています。スティントのたびにフィーリングが変わり、正しい方向を見出すのが難しいです。新品タイヤを履いた状態での感触はとても良いのですが、タイヤ摩耗が進んでいくとグリップが大きく変化します。とは言え、そのような状況はここバーレーンでは珍しくないので、予選と決勝レースへ向けた全てのセットアップを分析していかなくてはなりません。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
    難しい初日でした。アルピーヌとプジョーがとても速いのは明らかで、我々はレースペースという点でもまだやらなくてはならないことがあります。ドライバビリティについても、もう少し改善する必要がありますが、ここバーレーンはサーキットの性質上、初日はいつもこのように大変なものです。明日は路面がもっと良くなるでしょうし、それまでに努力し調整を続けます。長いレースウィークはまだ始まったばかりです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
    正直なところ、我々にとっては厳しい一日でした。我々の8号車は公式練習1回目を終えた時点で、ライバルに対し遅れを取っているように感じられましたが、明日こそは全体的に速さを取り戻すべく、ハードワークで改善点を見出さなくてはなりません。データを見直し、セットアップを調整、解決策を見出すためにできる限りのことをするつもりです。まだ1日目を終えたばかりですし、状況は変えられるので、そのために全力でプッシュしていきます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
    今日の両セッション共に我々のクルマには大きな問題はありませんでしたが、今日の結果に満足したとは言えません。車両バランス面で思った通りにはなっておらず、フィーリングの面でもベストではありませんでした。しかし、我々は過去に、ここバーレーンで戦った経験を持っていますし、落ち着いてデータを確認しながら、改善点を見出す必要があるのはわかっています。大事な決勝レースまでには、まだ公式練習3回目があり、それまでにやるべきことがあります。競争力のあるレースが確実にできると信じています。

    平川亮(8号車 ドライバー):
    私にとって、ここバーレーンは初めてのレースとなります。昨年、レース後にテストで走行していますが、この週末は全てが新しく、まだまだ学ぶべきことが多いですし、私自身のドライビングもこのコースに合わせていく必要があります。公式練習1回目、2回目と進むごとに進歩を感じており、満足しています。明日はもう1回の練習走行でセットアップの微調整を行い、その後は予選を頑張るだけです。決勝レースも接近戦になると思いますが、楽しみにしています。

    トヨタ FIA 世界耐久選手権

  • WRCラリージャパンが開幕 SS1でベストタイムを記録したオジエが首位

    WRCラリージャパンが開幕 SS1でベストタイムを記録したオジエが首位

    2022年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパンが11月10日(木)に愛知県豊田市で開幕。オープニングステージとしてナイトステージが1本行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)が総合1位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合5位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合6位につけた。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next GenerationからGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元は、総合7位でラリー初日を走りきった。

    12年ぶりに日本で開催されることになったWRCの2022年シーズン最終戦となるラリージャパンは、10日木曜日の午前中に豊田市の鞍ヶ池公園でシェイクダウンが行なわれた。木曜日の夕方に行われるSS1「クラガイケ・パーク」の逆走となる全長2.80kmのシェイクダウンステージは、ヨーロッパ圏外での事前テストが禁じられているため、競技本番に向けたクルマの最終確認およびセッティング調整作業を行なう最後の機会に。エバンスがティエリー・ヌービルと同タイムとなる1番手タイムを、オジエが3番手タイムを、ロバンペラが6番手タイムを記録した。

    その後、サービスパークが置かれる豊田スタジアムでのセレモニアルスタートを経て夕方5時38分からスタートしたSS1は、日没後のナイトステージ。前半は峠道のダウンヒルセクションとなり、その後公園内に入りラウンドアバウトを周回した後、アップヒルを駆け登ってフィニッシュという全長2.75kmのショートステージ。暗闇に包まれたこのオープニングステージでは、前戦ラリー・スペインで今季初優勝を飾ったオジエがベストタイムを記録。ラリーリーダーとして競技初日を締めくくった。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリー・ジャパンが開幕し、とても嬉しく思います。日本に到着してから素晴らしい歓迎を受け、多くの熱心なラリーファンがこのイベントを楽しみにしてくれていることを感じています。今回のラリー・ジャパンは、道幅の狭いステージが続く、非常にチャレンジングな一戦になりそうです。今晩のステージでは、我々の全ドライバーが良いパフォーマンスを示し、タイム差もあまりつきませんでした。セブはシェイクダウンの時点で既に自信を持っていましたが、最初のステージでも速さを示してくれました。今日はいいスタートを切ることができましたし、ドライバーにとっても週末に向けて自信を深める機会になりました。事前のテストが禁じられている状況で何キロか走れたのは良かったですし、今回のラリーでもっともハードなステージが続くと思われる明日のデイ2に、リラックスして臨むことができるはずです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
    暗闇の中でのドライブは常に難しいので、今晩のステージはラリーのオープニングとしては簡単ではなかったです。しかし、距離が短かったですし、シェイクダウンで逆向きに走っていたので、どのようなステージなのかは理解できていました。ここまでのところ順調ですが、明日は最大の難関が我々を待っています。スペインではクルマが完璧に機能したので、今週末も同じようにいいフィーリングを見つけ、チーム全体が期待している結果を出したいと思っています。レッキで、今回のステージは非常にツイスティで道幅が狭く、独特なキャラクターのステージだとわかったので、そのような道にできるだけ早く適応することが重要です。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    今晩の最初のステージは、とても難しいスタートになりました。シェイクダウンで既に走っていた道でしたが、SS1は逆走だったので、同じコーナリングラインで走ることはできませんでした。シェイクダウンは日本で初めて走るチャンスだったので、朝からいろいろなことを試し、最終的にいいフィーリングを掴むことができました。ラリー・ジャパンのようなヨーロッパから遠く離れたイベントでは、そのラリーを代表するコンディションの道でテストをすることが難しいため、推測してセットアップを行い、週末にそれを進化させていかなければなりません。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    かなり面白いラリーになりそうです。我々にとって非常に重要なラリーですし、誰にとってもエキサイティングで新しいラリーですので、今日走ることが出来たのは良かったです。最初のステージは暗闇の中で行われ、起伏があって丘状になっているところや、かなり難易度の高い区間があり、非常にトリッキーでした。シェイクダウンもこのSS1も他とは大きく異なりますが、事前に日本でテストをすることができなかったので、今朝のシェイクダウンは新しいセットアップやラリーに有効なアイテムを試す非常に重要な機会になりました。ステージの路面はかなり滑りやすいため、他のラリーとは異なるアプローチが必要かもしれません。

    ラリージャパン デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 2m07.0s
    2 クレイグ・ブリーン/ジェームズ・フルトン (フォード Puma Rally1 HYBRID) +0.1s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +0.2s
    4 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +0.3s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.6s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.2s
    7 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.9s
    8 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +2.2s
    9 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3.1s
    10 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +4.0s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる11月11日(金)のデイ2は、本格的な山岳ステージがスタート。サービスパークの北東エリアで「イセガミ・トンネル」「イナブ・ダム」「シタラ・タウンR」という3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回する。そのうち、イセガミ・トンネルのステージは全長が23.29kmと、今大会最長のステージとなる。6本のステージの合計距離は130.22kmと4日間で最も長く、競技全体の約46%に相当する距離を走行。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は395.70kmとなる。

  • トヨタ、WRCラリージャパンでホームラリー制覇を目指す

    トヨタ、WRCラリージャパンでホームラリー制覇を目指す

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)は、11月10日(木)から13日(日)にかけて愛知県と岐阜県で開催される2022年FIA世界ラリー選手権(WRC) 第13戦「ラリージャパン」に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦。12年ぶりに日本で開催されるWRCイベントで、今シーズン8回目の優勝と、ホームラリー制覇を目指して戦う。

    第11戦ラリー・ニュージーランドではロバンペラがシーズン6勝目を挙げ22歳というWRC史上最年少記録でドライバーズタイトルを、ハルットゥネンがコ・ドライバーズタイトルを獲得。そして、約3週間後の第12戦ラリー・スペインでは、オジエがシーズン5回目の出場で今季初優勝を飾り、チームは二年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを決定。昨年に続き、今シーズンも三冠を獲得した。そしていよいよ、2022年のWRCは最終戦ラリージャパンを迎える。

    WRC日本ラウンドはかつて、2004年から2010年にかけて北海道で6回行われ、今回は12年ぶりの開催となる。ただし、戦いの舞台は北海道から愛知県および岐阜県へと移り、ステージの路面はグラベル(未舗装路)からターマック(舗装路)に変わるなど、完全に新規のラリーとして行われる。

    ラリージャパンは本来2020年に開催される予定だったが、新型コロナウィルスの影響により2年連続で延期となっていた。愛知県の豊田市はトヨタにとってホームタウンであるため、チームの本拠地で開催されるラリー・フィンランドと同様に、ラリージャパンはホームラリーとなりる。

    ラリーの中心となるサービスパークは、愛知県豊田市の「豊田スタジアム」に置かれ、ステージは愛知県の豊田市、岡崎市、新城市、そして岐阜県の中津川市、恵那市に設定される。

    ラリージャパンのステージは、岡崎市の河川敷の一部区間を除けば全てターマックであり、山岳地帯の一般道が大部分を占める。山岳地帯の道は全体的に道幅が狭く、ツイスティなコーナーが連続するため、かなりテクニカルなステージといえる。一方で、道幅が広く緩やかな中高速コーナーが続くセクションもあり、ドライバーは速度とリズムの変化に、上手く対応しなければならない。また、木々に囲まれている山岳地帯の道は、秋季は落ち葉や落ち枝が多くあり、それが路面のグリップ変化の要因になり得る。さらに、11月の山間部は特に早朝気温が非常に低くなるため、路面温度がなかなか上がらず、タイヤをしっかりと発熱させて走らなければ十分なグリップを得ることができない。

    チームのドライバーのうち、オジエはラリージャパンへの出場経験が過去1回あり、北海道開催最後の2010年大会で優勝。WRCキャリア2勝目を飾った。また、ロバンペラとエバンスはラリージャパンのテストイベントとして2019年に行われた「セントラルラリー愛知・岐阜」を訪れ、競技には出場しなかったが、一部ステージの下見走行を行った。また、そのラリーには今回のラリージャパンにTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから、GR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦する勝田貴元が、選手として出場。WRカーのヤリスWRCをドライブし、国際格式部門で総合優勝を飾った。

    ラリーは10日(木)の午前中に豊田市の鞍ケ池公園でシェイクダウンが行われ、その後夕方からデイ1として競技がスタート。シェイクダウンのステージのほぼ逆走となるSS1「クラガイケ・パーク」が、ナイトステージとして行われる。山岳地帯での本格的なステージは11日(金)のデイ2から始まり、愛知県の豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ・ダム」、「シタラ・タウン R」という3本のSSを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のSSの合計距離は130.22kmに達し、全SSの走行距離の半分近い距離を一日で走る。12(土)のデイ3は、愛知県の豊田市、岡崎市、新城市で「ヌカタ・フォレスト」「レイク・ミカワコ」「シンシロ・シティ」「オカザキ・シティ SSS」という4ステージ、全7SSを走行。そのうちSS10シンシロ・シティのみ、1本だけの走行となる。また、一日の最後に岡崎市中心部の河川敷で行われるSS13/14オカザキ・シティ SSSは距離が1.40kmと短く、2本連続での走行に。ステージの一部区間はグラベルとなる。ラリー最終日となる13(日)のデイ3は愛知県と岐阜県が舞台となり、SS15/19「アサヒ・コウゲン」、SS16/18「エナ・シティ」、SS17「ネノウエ・プラトー」という5本、合計69.82kmのステージを走行。そのうち、最終ステージのSS19はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは全部で19本で、その合計距離は283.27km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は965.25kmとなる。

    なお、今回のラリージャパンでは2台のコンセプトカー、GR YARIS Rally2 ConceptとGR YARIS H2が、ギャラリーステージとなる「オカザキ・シティ SSS」の直前にデモ走行を行う。

    ラリージャパンで初公開となるGR YARIS Rally2 Conceptは、レースだけでなくラリーにおいてもカスタマーモータースポーツに本格的に取り組んでいくことを目指し、多くのチームが参戦するWRC2カテゴリーなどで使用されるRally2車両規定で開発しているコンセプトカー。またイープル・ラリー・ベルギーで走行した水素を燃料とする実験的なコンセプトカーであるGR YARIS H2も、日本のファンの前でその走りを披露する。ステアリングを握るのは、それぞれ4度のWRC王者であるユハ・カンクネンとトミ・マキネン。二人のレジェンドがデイ3、SS13「オカザキ・シティ SSS」の競技開始前のステージを走行する。

    また、TOYOTA GAZOO Racingのカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として、スーパー耐久やイープル・ラリー・ベルギーでの実績を活かし、サービスパークが置かれる豊田スタジアムや岡崎のSS会場の一部で水素をエネルギー源とする燃料電池でクリーンな電力を提供し、サステナブルなモータースポーツの実現に貢献していく。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリージャパンのWRC復帰は、私たちが長い間待ち望んでいたことですし、TOYOTA GAZOO Racingのホームラリーに参戦できるのは、非常にエキサイティングなことです。このような素晴らしいシーズンを送った後、それほど大きなプレッシャーを感じることなく日本に行くことができるのは嬉しいですし、ラリーを楽しみたいと思います。また、GR YARIS Rally1 HYBRIDの走りをファンの皆さんに見ていただき、最高の結果を出したいとも思っています。ツイスティな山道は道幅が非常に狭いところもあり、秋の落ち葉もあって路面のグリップレベルが頻繁に変わる、ドライバーにとってトリッキーなラリーになりそうなので、しっかりと準備をして臨まなければなりません。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)
    ラリージャパンに向けてとてもエキサイティングな気分です。TOYOTA GAZOO Racingのドライバーにとってはハイライトともいえるラリーなので、この2年間は中止となってしまい、とても残念に思っていました。私は日本という国自体が好きですし、いい思い出もあります。ラリージャパンは過去に一度だけ参戦したことがありますが、その時は優勝しているので、勝率100パーセントの記録を維持しなければならないというプレッシャーも感じています。今回のラリーは過去の大会とはまったく異なり、かなり厳しいものになるだろうと思います。完全に新しいラリーでは誰もがゼロからのスタートとなり、できるだけ早く適応しなければならないのですが、私自身は新しいラリーに挑むことが好きです。きっと特別な体験になるでしょうし、今からとても楽しみです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    ついにラリージャパンに参戦できることを、チーム全員が楽しみにしていると思います。もちろん、目標はTOYOTA GAZOO Racingのホームグラウンドで良い結果を出すことです。前戦のスペインは個人的にはベストなラリーになりませんでしたが、ラリージャパンで改善点を見つけ、良い形で来年に備えることができればと思います。2019年にラリー開催地周辺のステージをいくつかレッキ(下見走行)しましたが、私の記憶では、非常にツイスティかつ狭いセクションと、高速で流れるようなコーナーが続くセクションがあり、かなり難しそうだったので、ラリー中はステージのキャラクター変化に上手く対応しなくてはならないでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    ラリー・ジャパンにようやく出場できることになって、とても嬉しいです。特に、今シーズンはチームと共に良い成績を収め、既にチャンピオンも獲得しているので、チームはよりリラックスしてホームラリーを楽しむことができます。ですので、思いきりプッシュして、最後に良い結果を残したいと思っています。3年前にステージを何本か下見しましたが、かなりトリッキーなラリーになりそうです。道幅が広くてスムーズな路面の道もあれば、非常に狭い森の中のセクションもあり、そこでは路面がかなりダーティになる可能性があります。慣れない道を走りペースノートを新たに書き起こすなど、ラリー前のレッキはとても大変そうです。

    WRC ラリー・ジャパン

  • F1で失敗したトヨタとは異なり、ザウバーと組むアウディは成功する

    F1で失敗したトヨタとは異なり、ザウバーと組むアウディは成功する

    F1マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、アウディが2026年に向けてザウバーF1チームを組むという正しい決断を下したと考えている。

    有名なエンジニア、チームエグゼクティブ、さらにはチームオーナーであるロス・ブラウンは、現在、リバティメディアが所有するF1のスポーツティング部門のマネージング ディレクターを務めている。

    フォルクスワーゲンが所有するアウディは、かなり前からスイスを拠点とするザウバーF1チームを買収して2026年にワークスチームして参戦すると噂されていたが、10月26日(水)にそのシナリオ通りの発表がなされた。

    67歳のロス・ブラウンは、アウディが正しい動きをしたと考えている。

    「既存のチームに参加することで、彼らは非常に成功する可能性がある」とロス・ブラウンは f1-insider.com に語った。

    「トヨタのように間違った方向に進むこともある。彼らは既存のチームから知識を得て、それを独自の技術と組み合わせなかったために成功しなかった」

    「しかし、まさにその組み合わせこそが非常に重要だ。そしてザウバーは彼らにとって適切なチームだ」

    「BMWのおかげで、彼らは成功に近かった。彼らには優秀な人材と優れたファクトリーがある。そのようなものを一晩で構築することはできない」

    「ザウバーにも非常に優れた風洞があり、我々(F1)も現在のルールのモデルを構築するために使用した」