カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ:シャークフィンを投入(ハンガリーGP初日)

    トヨタ:シャークフィンを投入(ハンガリーGP初日)

    トヨタは、F1ハンガリーGP初日のフリー走行で、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ティモ・グロックは11番手だった。

    今回のハンガリーGPでシャークフィンを導入したチームのひとつであるトヨタ。

    前回ドイツGPの事故から復帰したティモ・グロックは、すっかり回復し、公式練習1回目で6番手のタイムを刻んだ。午後に行われた公式練習2回目では、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ティモ・グロックが11番手でセッションを終えた。

    ヤルノ・トゥルーリ
    フリー走行1回目 10番手 1分22秒457
    フリー走行2回目 9番手 1分21秒505
    「ハンガリーではいつものことながら、埃だらけのサーキットのため難しい金曜日だったよ。クルマのパフォーマンスと全体的なバランスに影響するめくれ磨耗が生じたので、明確な結論を出すのは難しかった。そのため、タイヤからどの様な反応が予想できるか調べることに専念した。私はこのコースが気に入っているし、クルマは最近競争力があるから、今週末も力強いレースをして更にポイントを獲得したい。」

    ティモ・グロック
    フリー走行1回目 6番手 1分21秒931
    フリー走行2回目 11番手 1分21秒662
    「埃だらけのコースながら、午前中のセッションは順調だったし、クルマには何の問題も見られなかったよ。2回目のセッションではコースコンディションが変わり、もう少しグリップ力が出てきて、車は少し扱いにくくなり始めた。しかし全体的に見て、初日にしては悪くなかったよ。この速度を保っていきたいね。予選をうまく乗りこなして、ホッケンハイムのレースペースを再現できれば、ポイントを獲得するのは可能だと思う。前回レースの事故から、私は完全に回復しているよ。先週のヘレステストでは何の問題もなかったし、昨日は更なる精密検査もパスした。そして、今日のドライビングは調子が良かったよ。」

    ディーター・ガス レース&テスト チーフエンジニア
    「今日のセッションはとてもスムーズに運び、空力とセットアップに関する多くの作業を行うことができた。クルマには何の問題も見られなかったので、今日は我々にとって順調な一日だった。言うまでもなく、ここの路面は埃っぽい状態で始まり、次第に多くのタイヤラバーが付着していくため、サーキットの路面の進化には気をつけなければならない。この件に関しては、今夜分析を行うときに考慮に入れる必要がある。オプションタイヤは、昨年の金曜日と比べてここのコースに適しているように思われる。今日やり遂げたことに対して、我々は喜んでいいだろう。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「ハンガリーGP初日はグリップの低さに苦しみながらもまずまず順調な滑り出しだった。ここでは毎年金曜日はコースがグリーンでグレイニングと戦いながらセットアップを進めることになる。その様なコンディションながら低速サーキット用に持ち込んだ空力パッケージのチェックから始め、メカニカルなセットアップオプションのトライ、レースを睨んでのロングランと準備していたプログラムをこなすことが出来た。ティモもドイツGPでのクラッシュの影響もなく、順調に走ってくれたので、明日の予選ではヤルノと二人揃ってトップ10グリッドをしっかり確保したい。」

  • ティモ・グロック、ハンガリーGP出場にGOサイン

    ティモ・グロック、ハンガリーGP出場にGOサイン

    ティモ・グロックのハンガリーGP出場にGOサインが出た。

    ティモ・グロックは、2週間まのドイツGPで大クラッシュを喫し、レース後は地元の病院に入院。ハンガリーGPに参加するには、ハンガロリンクで木曜日にFIAの検診を受ける必要があった。

    「クラッシュの後遺症は、メディアからたくさんのインタビュー依頼を受けることになったことかな」

    「あの事故は、テレビで見たら実際にマシンの中で感じたい以上に激しかったね」

  • トヨタF1:パスカル・バセロン(ハンガリーGPプレビュー)

    トヨタF1:パスカル・バセロン(ハンガリーGPプレビュー)

    トヨタF1チームのシャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーであるパスカル・バセロンが、ハンガリーGPの特徴やセッティングなどを語った。

    ホッケンハイムではティモがこれまでで最も力強いレースを披露していたと思いますが、彼はポイントを獲得できそうでしたか?
    「ティモには間違いなくポイント獲得の大きなチャンスが巡ってきていたし、恐らく彼は6位以内でゴールしていたと言っていいだろう。彼の予選結果は我々が望んでいたものではなかったものの、お陰で最善の戦略を選択することが可能になった。彼は第1スティントで前を走る各車に近い位置につけていて、しかも燃料を多く搭載していたため長めに走ることができた。その結果ピットストップ後に順位を上げることができたんだ。彼は好調だったし、現実的に見て6位を狙える位置にいた。あれはとてもいいパフォーマンスだったし、彼の学習能力とその進捗には非常に満足している」

    ハンガロリンクを前にして一番注意しているのはどんなことでしょう?
    「シルバーストンとホッケンハイムでは、我々が“標準的なクルマ”と呼んでいるダウンフォースが中〜高程度のクルマで戦ったが、ブダペストでは空力効率の面でモナコにかなり近いパッケージを用意することになる。コースのレイアウトとコーナーの詰まり具合を踏まえ、全チームがハイダウンフォースで走る。また、あのコースに関しては冷却系の問題がいろいろと出てくる可能性がある。平均速度が通常より遅く、ブレーキを使用する頻度が高いため、ブレーキとエンジンの冷却には常に注意しておかなければならない。この点については常に目を光らせておかなければならないが、ただし、ブダペストで一番の挑戦になるのはタイヤだ。横方向の負荷の厳しさが非常に高いレベルになるが、それに加えて路面のアスファルトのグリップがかなり低い。このためグリップが効くソフトタイヤで走ってはみたものの半周足らずでタイヤをダメにしてしまう、ということが簡単に起こる。あるいはハードタイヤでは全くグリップが得られない状態もあり得る。ハンガロリンクではこういった極端な状況に陥る可能性があるが、通常はみんながソフトタイヤを試して、なんとかレースを走り切ろうとする。今回、我々はそこそこいいレベルのグリップを得るべく軟らかめの2種類のコンパウンドを使用するが、ただしスーパーソフトはグレイニング(めくれ摩耗)に悩まされることが既に分かっている。とにかく今週末に大切なのは如何にグレイニングの状況を上手く管理するかだ」

    へレステストではハンガリー用のタイヤで走ったのですか?
    「いや。我々はヘレスでテストをしたが、暑いあのコースにはソフトタイヤが適さなかった。そのためブリヂストンはミディアムとハードコンパウンドのタイヤを持ち込んだ。ただしソフトタイヤに関して我々は多くのデータを持っているし、どんな状況が予想されるのかも分かっているから準備は万全だ」

    ブダペストではコースの路面温度がどれくらい重要な要素になるのでしょう?
    「ハンガリーでは路面温度が非常に重要になる。タイヤが適切な性能を発揮できる幅に大きな影響を及ぼすからね。あそこに行くときは常に高温になる前提でいるが、ただし、2006年は寒かった。ほとんどのチームがドライの状況で大きな問題を抱えていたが、レースでは雨に助けられた。あの時はびしょ濡れの状態からドライへと徐々に変化していき、ソフトコンパウンドが最後まで持ってくれた。予想外の低温だっただけに、2006年のレースが完全なドライだったら非常に面白い状況になっていただろう。だが天気に対し事前に注文を出しておくなんて無理な話だ!」

    ハイダウンフォースのコースでTF108はどんなパフォーマンスを発揮してくれると予想していますか?
    「モナコ以降、我々はハイダウンフォースのパッケージに関し、更なる開発を進めてきた。その結果にはかなり満足しているし、ブダペストを楽しみにしている。昨年はトップ6入りしており、楽観的に考えている」

    現在の中団グループはこれ以上の接戦があるのかと言うくらい僅差になっていますよね?
    「その通りだ。非常に僅差の戦いになっていて数多くのチームが一つの集団になっている。相変わらずマクラーレンとフェラーリはトップにいるが、ただしその後ろにはBMW、トヨタ、レッドブル、ルノー、そしてトロ・ロッソが一つの集団を作っている。ウィリアムズは幾分後退したが、状況は常に僅差のままだし、彼らも調子の良い週末になれば間違いなくこの集団に絡んでくるはずだ。ここからシーズン終わりまではタフな戦いになるだろう。レッドブルとは接戦だし、ルノーもドイツGPの結果を受けてすぐそこに迫っているが、コンストラクターズ選手権4位の座を維持することが我々の目標だからね。その挑戦に向けて、我々の準備はできているよ」

  • トヨタ、KERSシステムについて語る

    トヨタ、KERSシステムについて語る

    トヨタF1チームのエンジン責任者であるルカ・マルモリーニが、2009年のレギュレーションで導入が予定されるKERS(エネルギー回生システム)に対する見解を語った。

    トヨタのKERS開発はどれぐらい進んでいますか?
    我々はKERSシステムの開発と改良に全力で取り組んでいる。様々なオプションに関しては詳しく調べたので、次のチャレンジは、クルマに初めてKERSを搭載して走らせる前にシステムを改良することだ。KERSシミュレーションダイナモでKERS開発の95%が行えるため、現段階で、我々の開発作業はレースコースよりも、むしろ完全にファクトリーがベースになっている。2009年のレギュレーションにより、TF109はTF108とは全く異なるものになるので、現段階において、KERSをコース上でテストする際にはほとんど利点は分からないだろう。

    トヨタはKERSをいつクルマに搭載して走行させるのですか?
    ファクトリーでの開発の進展度合いによるので、走行の日付を決めてはいない。システムの性能と安全性が我々の厳しい要件を満たした時に、初めてクルマにKERSを搭載して走らせるつもりだ。

    パフォーマンスの点において、KERSはどれぐらい重要ですか?
    FIAは、非常に優れたKERSをもつチームと、劣るKERSをもつチームとの間に巨大な差が生まれるのを避けるために規則を定めた。 KERSの生み出すパワーは1周当たり約6.5秒しか利用可能ではない。そのため重量配分とパッケージの内容を考慮に入れなくても、現実的に見てタイム利益は1周あたり0.1秒から0.3秒しかないので、ラップタイムに大きな違いは生まない。しかしながら、KERSが提供する付加的な恩恵は、オーバーテイクのチャンスだ。1周のみのパフォーマンスでは、重量配分の問題を考慮に入れたとしても、KERSを搭載していないクルマと比べてアドバンテージがあるかどうかは疑問があるが、トラクションを与えることで、オーバーテイクの良いチャンスができる。

    KERSを搭載しているクルマはKERSを搭載していないクルマよりも重いと言うことですか?
    そうではない。現在、我々のクルマはルールで定められている最低限の605kgよりかなり軽いのだが、バラストを使用することでレギュレーションに従っているので、KERSを搭載した我々のクルマは最低限の重量を保てる見込みだ。 KERSによりクルマの基本重量が25から35kg増えた場合、走り回るためにバラストをより軽くすることになるが、そうすることで重量配分の変更に制限が出てしまうためパフォーマンスに影響が出るかもしれない。しかしながら、実際のところTF109をコースで走らせたことがないので、厳密にはどんな影響があるのかは分らない。そのため、我々はKERSの開発に全力で取り組んでいる。

    来シーズン、KERSを使用しないという選択もあるのですか?
    2009年のレギュレーションでは、KERSは強制ではなく任意なので、あらゆるチームがその可能性を模索しているのは当然のことだ。 しかしながら、KERSはラップタイムの改善をもたらす可能性があるので、我々はこの機会を利用するために全力で作業している。 我々の開発作業は、F1に適切なKERSシステムを作り出し、性能の向上を図ることに焦点を当てている。 我々にはこの作業に献身しているグループがおり、彼らがシステムの開発を成し遂げてくれると信頼している。

    KERSはコストの増加につながりますか?
    この類の新技術は安全で有効な解決策を見いだすために、必然的にかなりのリソースを必要とする。KERSはF1にとって重要な新技術であり、調べなければならない多くの潜在的な解決策があるため、開発コストは著しく重要だ。

    KERSは安全なのですか?
    トヨタの市販車のハイブリッドシステムは、安全で信頼性があると立証されており、それに対して疑いの余地はない。F1のKERSシステムについてはまだ開発段階のため、最高の安全規格を満たしていることを確認するまでは、クルマにシステムを使用するつもりはない。トヨタにとって、安全は何よりもの優先事項だ。

    市販車のハイブリッドカー技術における高度な知識があることで、トヨタはKERS開発において有利だと思いますか?
    一般的には会社に何らかのノウハウがあれば利点にはなるだろうが、市販車に使用されているシステムとは直接比較できないので、他のチームと比べて、目に見える利点を我々にもたらしてくれるとは期待していない。 F1は重量を減らすことが極めて重要な、ユニークな環境にある。 トヨタが市販車を開発する方法は異なっており、目的は燃料消費量を効率的にすることだ。 市販車の理想的なバージョンでは、F1のKERSよりも精巧なシステムになっている。エンジンを小さくできるだけでなく、フロントとリアからエネルギーを回生し、それを戻すときに時間的な制限がないと言う条件も考慮に入れているからだ。

    KERSはトヨタの市販車およびレースカーのハイブリッドプロジェクトに役立ちますか?
    トヨタはハイブリッド技術において世界のリーダーである。そして、ハイブリッドカー販売においても、プリウスを100万台以上販売しており、市場のリーダーとなっている。これは我々が非常に誇りに思っている事実だ。KERSの開発は、我々のハイブリッドシステムに対する理解を必然的に深めるだろう。しかし現段階では、それが市販車の開発に対する大きなブレークスルーを提供するとは期待していない。 レースに関しては、トヨタは既にF1のKERSシステムより高度な技術を使用するハイブリッドカーで、十勝の24時間耐久レースに勝利している。

    関連:KERS

  • ティモ・グロック(ハンガリーGPプレビュー)

    ティモ・グロック(ハンガリーGPプレビュー)

    ドイツGPでクラッシュを喫したティモ・グロックだが、ハンガリーGPへ意欲をみせた。

    ティモ・グロック
    「ホッケンハイムでの事故はあったが、調子は良いし、レースをしたくてうずうずしているんだ。自宅で少しリラックスする機会があったから、今週末の準備は完全に整っているよ。また、ヘレスではハンガリーGPの準備をしながら一日をクルマの中で過ごし、テストはうまく行った。私は、ブダペストを訪問するのを楽しんでいる。数年前に休暇でブダペストを訪れたけれど、とても面白い場所だったよ。また、2006年を筆頭にここでは何度かエキサイティングなレースをしたことがある。」

    「ハンガロリンクは曲がりくねったサーキットなため、我々はこのレースのために異なった空力パッケージを用意するつもりだ。ファクトリーで作業している皆が、本当に一生懸命頑張っていることを知っているから、我々が再び強く戦えることを確信している。ここはF1カーで追い抜くのが非常に難しいコースだから、今週末は予選が本当に重要になるだろう。ハンガリーで開催されたGP2では、多くの車をオーバーテイクしたけれど、F1は全く別物だからね。ホッケンハイムでの結果は望ましいものではなかったけれど、レースでは競争力があったし、6位以内に入るよう戦えていたから、今週末も前向きな気持ちでいるよ。」

  • ヤルノ・トゥルーリ(ハンガリーGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ(ハンガリーGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリが、ハンガリーGPへ向けての意気込みを語った。

    ヤルノ・トゥルーリ
    「ハンガロリンクはチャレンジングでドライブするのが楽しいサーキットだから、ここでレースすることを楽しんでいる。短い走行の間にたくさんのコーナーがある狭いコースのため、追い越すのは簡単ではない。それはつまり、ここでは予選が重要であることを意味している。ここのコースは定期的には使用されていないので、我々は大抵埃だらけのコースを予想している。そのためラインから外れてしまうと多くの時間を失うことになってしまい、ドライバーにとってはかなりチャレンジングになるから、どんな小さなミスも避けるため本当に集中しなければならない。」

    「通常、ハンガリーGPは一年で最も暑いレースのうちの一つなので、レースの間中、気を抜かないためには、コンディションを整えておく必要がある。私はトレーニングを積んだので、問題はないだろう。たとえ今まで結果には恵まれていなかったとしても、ハンガリーでは大抵強いレースができているので、週末のレースには自信があるし、再びポイントを獲得できると思っている。ホッケンハイムの予選で、我々は先頭に近い位置で戦えることを証明したから、今回の目標は同じペースを再現して、ポイント争いに戻ることだ。」

  • ティモ・グロック、事故について語る

    ティモ・グロック、事故について語る

    ティモ・グロックは、パナソニック・トヨタ・レーシングがヘレスで4日間に渡って行う合同テストの3日目の木曜日に、チーム活動に戻る予定だ。

    事故後の日曜日の夜、26歳のティモは精密検査のため、ルートウィヒスハーフェンの病院に一晩入院した。彼は、休養と更なる検査のため、月曜日の朝自宅に帰った。それらの検査により、ティモは怪我も脳震盪もないことを確認した。

    そのため、ハンガリーGPに参戦する前の今週木曜日(24日)に、彼にはコックピットに戻って全く問題ないということになった。

    ホッケンハイムでのティモの事故直後、原因を究明するための調査がコースで始められ、ファクトリーでも引き続き行われた。調査は、右後部のトーリンク/トラックロッドまでたどって行われた。

    クルマのデータを調査した後、事故の直前には異常事態がなかったこと、およびその周回の最終コーナーでティモが大きく膨らんだことが原因ではなかったことが分かった。

    チームは現在、この事故を引き起こした事象が何かあったかどうかを究明するために、レース序盤からの荷重データの徹底的な解析を行っている。すべての確認可能な痕跡は、原因を特定するために調査されている。

    ティモ・グロック Q&A

    具合はどうですか?
    「私は大丈夫だよ。医師による精密検査を終わらせるために、日曜日の夜だけ入院した。レントゲンとMRIによるスキャンを行った結果、問題は全く見つからなかったから、休養を少しとるためと、主治医にさらに検査してもらうために、月曜日の朝自宅に帰った。事故の時はとても激しい衝撃で、車を降りた直後は背中が痛かったけれど、今はもう大丈夫だ。実のところ、テレビで見るほうが実際よりもひどく見えるね。」

    事故の時のことを話すことができますか?
    「私は順調に走行していて、ポイント獲得も見えていたのだけれど、35周目の最終コーナーで少し膨らんでしまった。ほとんどの車がレース中の様々な段階で同じことをしていたので、それは重大な問題ではなかったのだけれど、ただクルマの後部が離れて行ってしまう感じがした。それを止めようとしたけれど無理だった。その時点で、私はコントロールを失ってしまい、ただ乗っているしかなかったんだ。後になって、テレビで事故のシーンを見た時、右側のリアサスペンションのどこかが破損したのは確認できた。」

    今回起きたことに関して心配していますか?
    「チームを完全に信じているから、全く心配していない。我々は皆、クルマの性能と信頼性を向上させるために一緒に働いているからね。」

    今は何をする予定ですか?
    「自宅で少しゆっくり過ごしたから、今は再びドライブする準備ができているよ。身体的にはまったく大丈夫だから、木曜日にクルマに戻れるのを楽しみにしている。ハンガリーGPの準備のための重要なテストだから、貢献できるのは嬉しいよ。そして、もちろんハンガリーGPに参戦して、事故前と同じ強いパフォーマンスレベルでレースを行えることを期待しているし、願わくはポイントを獲得したい。」

  • トヨタ、ティモ・グロックのクラッシュを語る

    トヨタ、ティモ・グロックのクラッシュを語る

    トヨタF1チームの代表、山科忠がティモ・グロックのクラッシュ、そして容態について語った。

    まず、ティモの容態はいかがですか?
    「幸いティモには何も問題ない。これこそが一番重要なことだ。今回のアクシデントでは明らかにその衝撃が大きく、彼もすぐにはクルマから出てこなかったため、サーキット内のメディカルセンターに運ばれた。これはこうした状況では通常の手続き通りだ。怪我をした徴候は何もなかったものの、用心としてレントゲンを含む更なる精密検査を受けるべく、そこから病院へと移送された。現在彼は諸々の検査を全て終え、何も問題ないことが既に確認されている。脳震盪も起こしていない。」

    彼はいつ退院できるのですか?
    「こうした状況における通常の手続き通り、彼は病院で一晩過ごすことになる。」

    ティモはハンガリーでレースに参加するのでしょうか?
    「我々は、ティモはハンガリーGPに向けて万全な状態になると確信している。
    当然ながら今回のアクシデントのせいで彼は幾分動揺してはいるものの、彼に問題ないことは全ての検査結果が示している通りだ。そのため、この件について我々は心配していない。」

    アクシデントは何が原因だったのでしょう?
    「クルマが衝撃のせいでかなり損傷しているため、現段階ではまだアクシデントの原因を分析中だ。テレメトリーを分析し、ビデオに残されている映像を確認しなくてはならない。」

    チームは(レース中に)安全確認のためヤルノをピットに呼び戻すことや、あるいは彼にレースからリタイアさせることを考えましたか?
    「セーフティーカーが出動すると同時に我々は戦略を変更し、ピットレーンがオープンになったらすぐにヤルノをピットインさせることにした。これにより我々はレースが再開される前にヤルノのクルマを目視で検査する機会を得られた。ピットストップ時のこの検査と我々のテレメトリーからは何も不安な要素が見つからなかったため、ヤルノはレースを続行した。」

  • トヨタ:ティモ・グロックが大クラッシュ(ドイツGP)

    トヨタ:ティモ・グロックが大クラッシュ(ドイツGP)

    トヨタは、F1ドイツGPで、ヤルノ・トゥルーリが9位。ティモ・グロックはレース中に大クラッシュを引き起こし、リタイアとなった。

    2列目4番手からスタートを切ったヤルノ・トゥルーリは、スタートで順位をキープしたものの、その後順位を一つ下げ、序盤は5番手で走行。第2スティントまでトップ6の中で走行したが、2度目のピットストップの後、車のバランスに苦しみ、最終的に9位でチェッカーを受けた。

    一方11番手スタートのティモ・グロックは一つ順位をあげ10番手となった。ティモは、長い第1スティントにおいて順位を上げたが、36周目で、クルマがコントロールを失いウォールに激突。怪我は無かったものの、マシンは大破して無念のリタイアとなった。

    ヤルノ・トゥルーリ (9位)
    「我々には、ポイントを獲得すると言う大きな望みがあったので、とても残念なレースになってしまった。レース序盤では、すべてが順調に見えていたのだけれど、我々がセーフティーカーのために戦略を切り換えた2回目のピットストップの後に、状況は非常に難しくなってしまった。私はバランスに関する問題を抱えていた。とても手こずってしまい、最後の10周は本当に厳しかった。けれど、私は8番手を走行しており、ポイントを得るために一生懸命戦った。ベッテルを食い止めていたのだけれど、残念ながらフロントがロックしてしまい、リカバーできなかったためにポジションを失ってしまった。その後は、ペースをさらに失い、望むようにプッシュできなかった。」

    ティモ・グロック (リタイア)
    チーム声明:「ティモは無事で、怪我の兆候は見られない。但し更なる精密検査のために病院に運ばれた。新しい情報は入り次第、お知らせする予定。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「まず精密検査中ではあるがティモは怪我もなく、元気にしていることをご報告しておきたい。レースは期待通りの結果はおろか、ポイントも獲得することが出来ず大変残念だった。ヤルノはレース半ばから車のバランスに苦しみ、タイヤのグリップを引き出せなかった。ティモは力強いレースをしており、2台揃ってのポイント獲得も可能と思っていた矢先のアクシデントだけに残念だった。次のレースでは予選だけでなくレースでも車の速さを示せるように頑張りたい。」

    山科忠 TMG会長 兼 チーム代表
    「我々にとって先ず大事なのは、ティモが大丈夫であるということだ。今の段階で、事故の原因が何であったかを決定づけるのは早過ぎるが、もちろん調査をしているところだ。彼は強いレースをしており、更なるポイント獲得が見えていたので本当に残念だった。ティモの事故でセーフティーカーが導入され、それがヤルノにとってはキーポイントとなった。何故ならば、その際彼はピットに入り、プライム・タイヤに交換したからだ。その後、彼はクルマのバランスに苦しみ、ペースはその影響を受けた。週末の初めに我々は際立ったペースを見せており、今回の事は予期していなかったので、この件に関しても、何が原因なのかさらに分析しなければならない。大変な一日となったが、我々は次のレースに焦点を向け、両車ともポイントを獲得するために戦わなくてはならない。」

  • トヨタ:トゥルーリが4番グリッド獲得(ドイツGP予選)

    トヨタ:トゥルーリが4番グリッド獲得(ドイツGP予選)

    トヨタは、F1ドイツGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが4番手、ティモ・グロックは11番手だった。

    予選第1セッションではヤルノ・トゥルーリが6番手、ティモ・グロックが7番手に入り、2台揃って第2セッションへと進出。予選第2セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが7番手で第3セッション進出を決めたが、ティモ・グロックは11番手となり、惜しくも第3セッション進出を逃した。

    予選第3セッションでは、ヤルノ・トゥルーリがセッション終了間際に4番手の好タイムを出し、明日の決勝で2列目からのスタートを獲得した。

    ヤルノ・トゥルーリ (4位)
    「今日はとても良いパフォーマンスができたから、本当にハッピーだよ。 クルマの扱いはとてもうまく行った。またパーフェクトなバランスに少しでも近づけるために、セッションを通して少しずつ修正をしていったんだ。予選第3セッションの終了間際で、とても力強い走行をして4番手を獲得できたから、非常に満足している。特に、チームの皆に対してハッピーな気分だ。何故ならば、サーキットとファクトリーの皆が一生懸命作業してくれたからだ。そしてこのような良いパフォーマンスを見せることができて嬉しいよ。 フェラーリやマクラーレンと戦うのはまだ難しいだろうけれど、明日のレースでは可能性は十分にある。我々は最善を尽くすつもりだし、我々に競争力があることは分かっているので、再び良い結果を手に入れることができると確信している。言うまでもなく、明日の目標はたくさんのポイントを獲得し、可能な限り良い結果を得るために戦うことだ。」

    ティモ・グロック (11位)
    「最後の周回までは、悪い予選ではなかったんだ。何故ならば、我々は難なく予選第1セッションを切り抜けることができ、予選第2セッションでも10位以内に入る十分なチャンスがあるくらいかなり強かったからね。 けれど、とても重要な最終走行で、タイムを伸ばせなかった。今まで何回、僅かの差で第3セッション進出を逃したか分からないよ。 そして、また同じことが起きてしまった。それは非常に残念なことだ。けれど、もちろん私はできる限り一生懸命レースで戦うつもりだし、我々には可能性があると思っているよ。」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
    「先週ここで行ったとても充実したテストセッションに沿った結果となり、我々は非常に満足している。テストの時に比べて、グリップコンディションがあまりに変化しており、我々はこれを反映させるためにセットアップを調整しなければならなかったので、予選の準備は忙しかった。 シルバーストンでは、とても力強いテストを行ったにもかかわらず、期待にはそぐわず残念な思いをしたので、我々は今日の予選前に少し慎重になっていた。今回はうまく行き、ヤルノのすばらしい走行のおかげで、明日のレースはとても良い状態で戦える。ティモは疑いようもなく10位以内に入れる潜在能力があったのだが、残念ながら逃してしまった。 彼は、最終走行の第2セクターで少しタイムを失っただけだった。しかし、少なくとも明日のレースで、彼は燃料戦略を自由に決めることができるし、特に雨のリスクがあるとしたら、それは助けになるだろう。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「強い風が多くのドライバーを悩ませた中での予選4位獲得はヤルノの力とともに車のアップデートの成果といいたい。ティモはヤルノに劣らないスピードを見せていただけに風の影響で11位に終わったことは残念で仕方ない。しかしまだ予選が終わっただけであり、気持ちを引き締めて、明日のレースでは表彰台を争ういいレースが出来る様に万全の準備をしたい。」