カテゴリー: トヨタ

  • ティモ・グロック、ブラジルGPを振り返る

    ティモ・グロック、ブラジルGPを振り返る

    ティモ・グロックが、F1ブラジルGPを振り返った。グロックは、図らずとも最終ラップでチャンピオンシップの鍵を握る存在となった。

    レース終盤の雨はあなたの戦略にどんな影響を及ぼしましたか?
    最後の数周で雨になった際、我々はいくつか順位を上げるチャンスが訪れたと思った。ほぼ残り6周となった時、サーキットの数カ所で軽い雨が降り始めたが、その時は全員がドライタイヤだった。雨は激しさを増していったものの、他のクルマがウェットタイヤに交換するためピットインすれば自分達が順位を上げられると確信していたため、自分達はドライタイヤのまま走り続けることに決めた。それにウェットタイヤの方が優位になったのは最後の2周程度だけだったからね。我々はそのまま走り続け、そして私は4位に浮上したが、ただし最後の数周のあの状態で走り続けるのは簡単ではなかった。

    ウェットコンディションをドライタイヤで走るのはどんな感じでしたか?
    雨が非常に激しく降り出した最後の周回まではそれほど悪くはなかったが、最後はとにかくもう無理だったね。最後は路面が完全に濡れていて、コース上にクルマを留めておくことすら非常に困難だったし、あの状態ではもうまともにクルマをドライブすることはできなかった。至る所で滑っていたし、グリップも完全に失われていた。

    最後の周回は楽に走ったのでしょうか?
    そんなことは全くないよ! それとは正反対だった。あの最終周は私が今までF1で走った中で最もキツい周回に数えられるね。全くグリップがなかったし、ドライタイヤのままではクルマをコース上に留めておくことすらほぼ不可能だった。4位を守るため、とにかく懸命にプッシュしていたし、それにラップタイムを見てみれば最後の周はヤルノより速かったことがわかる。あの時点で他にドライタイヤを履いていたのは彼だけだったんだ。

    ドライタイヤのまま走るのは正しい判断でしたか?
    それについては全く疑いの余地はない。雨が降り始める前は7位を走っていたが、もしあのまま完全なドライだったら、そのままの順位でフィニッシュしていただろう。だが実際には6位でフィニッシュしたわけだから、戦略は正しかったと言えるね。

    最後の周、あなたと競っていたルイス・ハミルトンにとって順位がどれほど大きな意味を持っていたか、理解していましたか?
    正直な所、私はトヨタと自分の順位のためにレースしていたわけで、そしてそれが正しいことでもある。ルイスが自分のすぐ後ろにいることすら知らなかったしね。チームはセバスチャン・ベッテルが私に近づいて来ていると教えてくれて、その後も彼の最新の位置を伝えてくれた。でも私はとにかく自分のクルマをコース上に留めておくことに集中していた。レース後になるまでルイスが自分を追い越したことすら私は知らなかったんだ。最後の周、私は3〜4台から抜かれたし、あの状況で何が起こっているのかを把握するのは容易ではなかった。

    今回でパナソニック・トヨタ・レーシングにおけるあなたの最初のシーズンが終わりました。今年をどのように評価していますか?
    私にとっては非常にポジティブな一年だった。シーズンの最初に20ポイント獲得するという目標を自分に課したが、最終的に25ポイント獲得し、ブダペストでは表彰台にも上がった。だからこの結果には満足している。最初の2〜3レースは新しいクルマと新しいチームに自分を適応させる段階だったからちょっと難しかったが、我々は改善のために本当に懸命に仕事をこなし、上手く進化することができた。私とチームにとってカナダでの4位獲得は大きな推進力になってくれたが、ターニングポイントはホッケンハイムだった。あの時はレースでメカニカルトラブルが起こるまで本当に高い競争力を発揮できていたんだ。その後はほぼ全レースでグリッド上位を争うことができたし、数多くのポイントを手にした。ただしこれはまだ最初のステップに過ぎないし、来年は更に多くのことを成し遂げたいと思っているから、我々は既に更に前進すべく懸命に仕事を進めているところだ。

  • トヨタ、KERSなしで2009年シーズンをスタート

    トヨタ、KERSなしで2009年シーズンをスタート

    トヨタは、KERSなしで2009年シーズンを迎えることになりそうだ。

    FOTAよる会談で、2010年までKERSの導入を遅らせるという提案は否決されたが、マクラーレンのロン・デニスは「ひとつのチーム」がKERSシステムなしで来年3月のメルボルンの開幕戦を戦う予定であることを明らかにしていた。

    トヨタのジョン・ハウエットは、シーズンの始めからKERSを導入する考えではないことを明らかにした。

    「初レースで我々が安全で信頼性のあるKERSでパフォーマンス上の利益を得ることはあまり考えられない。」

    「私は、ずっとそうしないとは言っていない。しかし、かなり大きな問題がある」

    ハウエットはまた、内密な会議でのトヨタの計画をプレスに提供したロン・デニスを批判した。

    「私はそれを言及した人物に腹を立てている。偽りのない完全に秘密の会議だったんだ」

    トヨタは、2009年のF1マシンを1月16日に発表する。

    関連:KERS

  • ティモ・グロック、「チャンピオンシップへの影響には気付かなかった」

    ティモ・グロック、「チャンピオンシップへの影響には気付かなかった」

    ティモ・グロックは、ブラジルGPの最終ラップで、彼がチャンピオンシップに影響を与えるということに気付いていなかったと語る。

    ティモ・グロックは、図らずともハミルトンのチャンピオンシップ獲得をドラマチックに演出するドライバーとなった。

    6位を走行していたハミルトンは、最終ラップの最終コーナーでティモ・グロックを追い抜いて5位でフィニッシュしたことで、チャンピンシップ獲得を決めた。

    ティモ・グロックは、雨が降った終盤、ピットインせずにドライタイヤで留まる決断をした。しかし、このタイヤ選択が最終的にチャンピオンシップに大きな影響を与えることとなった。

    ティモ・グロックは、彼がチャンピオンシップの鍵を握るポジションにあったことには気づいていなかったことを認めた。

    「いいや。僕は自分のレースに集中していたんだ。僕がチャンピオンシップで魔法の役割にあることはわからなかったし、予期していなかった。」

    「僕はただベストを尽くそうとしていたし、結局はポーカーゲームだったんだ。僕たちはドライタイヤのままでいた。そして、最終ラップはあまりに雨が多すぎた。運が悪かったわけではないけど、ポーカーゲームは僕たちのためにはならなかった。」

    「4台のクルマが右、左、右、左と僕を追い越していったので、ルイスがどこで僕をオーバーテイクしたのかわからないんだ。僕たはただクルマをコース上にとどめることに集中していた。それが唯一の方法だった。」

    「明け渡すことが、ルイスかフェリペの助けになるとはわからなかった。今回のようなレース状況では、決して事前に計画することはできないし、まったくそれについて考えなかった。」

    「ラップタイムをみれば、直前のラップで僕は1分28秒だったし、最終ラップでは1分48秒だった。もはや運転できる状態ではなかったんだ」

    グロックは、フェリペ・マッサに対して申し訳なく思っているが、マッサも彼の立場を理解してくれていると語る。

    「彼は僕が最終ラップの最後にどうすることもできなかったと十分理解してくれていると思う。彼には申し訳なく思うけど、最終レースの終わりには、間違いなくチャンピオンシップが決まってしまうんだ。」

    「でも、主要なポイントはこれまでの17レースにあった。フェリペは、少し不運だったし、テクニカル問題でポイントを獲れないレースが多かった。やはり最終ラップでチャンピオンシップを失うことは厳しいことだと思う。でも、僕はベストを尽くしたし、それを変えることはできないんだ。」

  • トヨタ:ダブル入賞でコンストラクターズ5位(ブラジルGP)

    トヨタ:ダブル入賞でコンストラクターズ5位(ブラジルGP)

    トヨタは、F1ブラジルGPの決勝レースで、ティモ・グロックが6位、ヤルノ・トゥルーリが8位でフィニッシュ。ダブル入賞を果たした。

    スタート直前に強い雨が降り、レース開始は10分遅れることになった。その後、雨は止み、晴れ間がのぞいたが、ウェットコンディションでレースは始まった。ヤルノ・トゥルーリは2番手を走行していたが、ドライタイヤに履き替えた後に、順位を落とすこととなった。

    レース終了間際に再び雨が降り出し、ウェットタイヤに交換するチームが多い中、トヨタはドライタイヤのままトラックに留まる決断をする。ティモ・グロックは一時4位まで順位を上げたが、最後の周回で順位を落とし、6位でフィニッシュ。図らずとも、ハミルトンのチャンピオンシップ獲得をドラマチックに演出するカタチとなった。

    ヤルノ・トゥルーリは8位でフィニッシュ。2台ともにポイントを獲得し、トヨタは、コンストラクターズポイント5位で2008年のシーズンを締めくくった。

    ティモ・グロック (6位)
    「レース終盤で激しい雨が降り出したときに、ドライタイヤのまま走行したけれど、最後の周回で順位を維持することができなかった。出来る限りの力を出して頑張ったけれど、コース上にクルマをとどめておくのが困難で、最後の最後で順位を落としてしまった。今週末の序盤はバランスに手こずっていたから、トップ6は悪くないけれど、あと少しで4位に手が届くところだったから残念だよ。トヨタに入って初めてのシーズンが終わり、全体的な結果には満足している。シーズン序盤は決して楽ではなかったけれど、我々はクルマをどんどん改善していったし、1年を通して自分自身も進歩することができた。特にホッケンハイム以来、自分にとって状況は良くなっていった。目標だった20ポイントを獲得し、表彰台にも上がれたのは、良い成果だったと思っている。来年はさらに前進するために、今まで以上に一生懸命頑張っていくよ。」

    ヤルノ・トゥルーリ (8位)
    「波乱万丈なレースだったよ。良いスタートが切れて、1周目はフェリペ・マッサの後を追って良い走行ができた。路面が乾き始めて、ドライタイヤに履き替えた。そして不運にも、私よりも遅いフィジケラの後ろで身動きが取れなくなってしまったんだ。彼を追い抜けるトップスピードはなかったので、何周にも渡りかなりの時間をロスしてしまった。その後、彼から離れてからは、最も速いドライバーのうちのひとりになった。かなりペースを回復して、前を走るドライバー達とのギャップを詰めていったんだけれど、追いつくには十分ではなかった。レース終盤で雨が降り出したときにドライタイヤのままレースを続けることを選択して、最終的にポイントを獲得できた。2番手でスタートしたけれど、それを生かすことができなかったよ。けれど、全体を通して、素晴らしい選手権を戦えることができて満足している。今は、来年に向けてさらに大きな進歩を遂げることを目指すよ。最後に、リチャード・クレーガンと共に歩んだ5年間は素晴らしいものだったこと、また彼の新しいキャリアを心から応援していることを述べておきたい。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「ウェット、ドライ、最後にもう一度ウェットと変わりやすく、気まぐれな天候だったが、ヤルノもティモも最後まで全力で走ってくれティモ6位、ヤルノ8位と二人揃ってのポイント獲得で今シーズンを締めくくることが出来、二人のドライバーとそれを支えたチーム全員にお礼を言いたい。二人揃ってベスト5のレースファステストラップを出したことを見ても、車は十分に速かったといえる。ドライレースだったらもっと上位でフィニッシュできたのではとの思いは残るが、レース終了直前の雨のなか、最後までドライタイヤで果敢に攻めのレースをしたことは、チームの自信にもなり、来シーズンにつながるものと思う。最後に応援してくださったファンの皆様にお礼を申し上げるとともに、来シーズンはもっと強くなれるよう、努力を積み重ねていきたい。」

    山科忠 TMG会長 兼 チーム代表
    「今日はいろいろなことがあった1日だったが、両方のクルマがポイントを獲得してシーズンを終えることが出来たのは良いことだ。ティモはとても良い走りをし、彼の戦略は不安定な天候の中で功を奏した。レース終盤で、彼はドライタイヤのまま走行したが、4位を維持することは残念ながらできなかった。昨日の素晴らしい予選結果から、ヤルノには大きな期待を抱いていたが、天候が彼に味方をしなかった。最初のピットストップで問題が生じ、彼は少々時間をロスしてしまい、その結果、順位を落としてしまった。厳しいコンディションの中、彼はポイントを獲得するために良くやってくれた。ダブルポイントを獲得して、シーズンを終えることができて良かった。我々の進歩には満足しているが、目標はもっと高いところにあるので、さらなる進歩を遂げていきたい。今我々は、2009年にはさらに前進できるという自信をもって、冬に向かうことが出来る。」

  • トヨタ:トゥルーリが2番グリッド獲得(ブラジルGP予選)

    トヨタ:トゥルーリが2番グリッド獲得(ブラジルGP予選)

    トヨタは、F1最終戦の予選で、ヤルノ・トゥルーリが2番手、ティモ・グロックは10番手だった。

    風邪で体調を崩していたヤルノ・トゥルーリだが、Q3の最後にスーパーラップをみせた。フェラーリ2台の間に割って入る2番グリッドを獲得。

    ティモ・グロックは、Q1でスピンを喫するなどバランスに苦しんだが、きっちりとQ3に進出し、10番グリッドを手に入れた。

    ヤルノ・トゥルーリ (2位)
    「ここに来る前から、ここのサーキットが難しく、テクニカルなコースなのは知っていたし、私のクルマはここで競争力があり、力強い走行が出来ることは分かっていた。だから、このグランプリのために準備をしてきたんだ。そして今、私はここにいる。我々は、週末を通して強さを見せており、タイヤを温存し、第3セッションに向けて準備をして、予選で決めた。最終的に、とても良いタイムを出すことが出来たよ。金曜日の時点では、風邪で本当に体調が悪かったため、自分のキャリアの中で初めて、今回は良いレースが出来ないかもしれないと思っていたんだ。だから、こんな良い結果を出せたのは本当に嬉しい。今日の結果は、メカニック、エンジニア、そしてドクターなどチーム全員のおかげだから、彼らに感謝を述べたい。とてもハッピーだし、この結果は今シーズンの我々の進歩を表している。明日は、上位でレースを終えたいね。」

    ティモ・グロック (10位)
    「昨日は問題を抱えていたから、今日はセットアップを改善するために一生懸命作業をしたよ。最終的に、午後には適切なバランスを見つけることができた。予選第2セッションでは良いリズムを見つけられたし、クルマは調子が良かったんだ。第2セッションの最後から2本目の走行では、1分12秒以下のタイムを叩き出すことができた。けれど、第2セッションの最後の走行で、オプションタイヤを使用した時には良い走行ができなかった。後から考えると、第3セッションまでこのタイヤを残しておいた方が良かったかもしれない。トップ10は悪くないけど、もう少し良い結果を出すことは可能だったかもしれないね。」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
    「予選の結果には喜んでいる。ヤルノに関しては、期待通りに物事が運んだ。週末を通して、良い兆候が現れており、彼は安定していたし速かった。そして、今日は力強いパフォーマンスを見せてくれたので、彼を称えたい。彼は、予選第2セッションの2走目で突風にあおられてしまったが、1走目のタイムで十分だった。ティモに関しては、予想していたよりもはるかに良かった。昨日は、クルマのバランスに手こずっていたが、今日は必要なタイミングですべてをまとめ上げることができた。言うまでもなく、2台は異なる戦略を持つことになる。明日予想されている不安定な天候を考慮に入れると、その戦略はチームにとって有利なものになるはずだ。タイヤについては、ここのサーキットは厳しいのでチャレンジングだが、我々は両方のコンパウンドをうまく扱える自信がある。エキサイティングなレースで、シーズンを終えたい。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「最終戦でヤルノが予選2番手、フロントローを獲得してくれ、本当にうれしい。体調が心配されたヤルノだったが、最後のアタックは本当にすばらしい走りだった。ティモはプラクティスではセットアップに苦しんでいたが、予選に入ってからは本来の力を示してくれ、予選第1、第2セッションを順調に勝ちあがってくれた。朝のプラクティスでは雨の可能性もある明日のレースを考え、エアロ、そしてメカニカルなセッティングを詰めたが、それも功を奏したといえ、プラクティス、予選とをとおしてトラブルもなく、エンジニア、メカニックもしっかりいい仕事をしてくれた。ドライバーポイント争いはまだ続いているので、チーム全員で二人のドライバーをしっかりサポートし、入賞、そして表彰台を目指し、今年最後のレースをいい結果で締めくくれる様に頑張りたい。」

  • トヨタ:トゥルーリが3番手タイム(ブラジルGP初日)

    トヨタ:トゥルーリが3番手タイム(ブラジルGP初日)

    トヨタは、F1ブラジルGP初日のフリー走行で、ヤルノ・トゥルーリが3番手、ティモ・グロックが14番手だった。

    ヤルノ・トゥルーリ
    フリー走行1回目 11番手 1分13秒600
    フリー走行2回目 3番手 1分12秒435
    「風邪を引いてしまい具合が悪かったから、昨日は身体を回復させるために休んでいたんだ。おかげで、今日は体調が良くなっていて、何の問題もなくドライブできた。セットアップ作業とレース用のタイヤ選択などを行い、滑り出しの良い金曜日になったよ。また、クルマのバランスに関する作業を行い、良い結果を出すことができた。まだやるべきことは残っているけれど、ここまでのところハッピーだし、車の競争力もいいレベルになっているよ。まだ金曜日だし、理想をいえば路面温度がもっと高くなってほしいとは思うけど、全体的に見て、今日は良い一日だったね。」

    ティモ・グロック
    フリー走行1回目 10番手 1分13秒466
    フリー走行2回目 14番手 1分13秒041
    「今日は、とても大変な一日だったよ。ジョーダン時代にブラジルGPでレースをしたことがあるから、ここの路面は経験したことがあるんだ。その時のレースはやりにくかったけど、今年の路面はそれほどバンピーじゃなくなったね。クルマの感覚に少し違和感があるから、我々がどのレベルにいるのかを述べるのは難しい。データを分析して、明日に向けた解決策を探さなければならない。良い方向性を見つけられることを願っているよ。もしくは、雨が降ってくれればいいね!天候がどうであれ、中国GPの時のように、ポイントを獲得するのが我々の目標だよ。」

    ディーター・ガス レース&テスト チーフエンジニア
    「両方のセッションにおいて、技術的な問題は何も起きなかったので、喜んでもいいだろう。用意してあったプログラムをスムーズに行い、タイヤに関しては今後この週末で何をすればよいか明確に把握することができた。しかし、クルマのバランスに関する作業がまだ残っている。特にティモは、ブレーキングにかなり手こずっていたので、明日彼にもっと良いバランスのクルマを用意するために、今夜中に原因を調べなくてはならない。しかし、全体的に見て、今週末は良いスタートを切ることができた。今シーズン最後のレースで、強いパフォーマンスを発揮できるようにしたい。」

    新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
    「変わりやすい風に加え、時折雨粒が落ちてくる、不安定で、気温、路面温度も低いコンディションだったが、十分手ごたえを感じられるブラジルグランプリ初日だった。ティモは満足するセットアップが見出せなかったが、ヤルノの方は順調であり、2台の車の走行データを比較することで、解決策を見出せる。今日のプラクティスでダウンフォースのチェックとタイヤロングランを済ませ、また昨年より1ステップ硬いタイヤについても特性を掴むことが出来、予選、レースに向けて非常にいい準備が出来た。明日の予選では好位置を獲得し、今シーズン最後のレースをいい形で迎えられるようにしたい。」

  • トヨタF1:パスカル・バセロン(ブラジルGPプレビュー)

    トヨタF1:パスカル・バセロン(ブラジルGPプレビュー)

    トヨタF1チームのシャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーであるパスカル・バセロンが、インテルラゴスで開催されるF1ブラジルGPで必要となるセッティングなどを語った。

    インテルラゴスは非常にバンピーなコースですが、この状況は相変わらずでしょうか?
    過去数度に渡り再舗装しているものの、バンプはどうもまだ残っているようだね。あるいは移動しているようにも見える。理由はあの土地が湿っているからだ。だが昨年は以前より遥かに効果的な再舗装を施し、2006年と比べるとかなり良くなっていた。

    TF108にとってどんなレースが予想されるでしょうか?
    我々はあそこで常に良いパフォーマンスを発揮できているので、今回のブラジルGPにもかなり期待しつつ臨むつもりだ。私は本当にこのレースが楽しみなんだ。今シーズンは何度か、路面温度の低さがTF108に適さない、という状況に直面してきたが、通常ブラジルでは気温がかなり高くなるので、その点は我々に有利になるだろう。我々のクルマはほぼ全てのサーキットで競争力を発揮しているし、インテルラゴスでもやはりかなり力を出せると思っている。ヤルノはいつもあそこでいいパフォーマンスを見せてくれるが、今回もそうなることを彼に期待している。インテルラゴスではティモもある程度F1の経験があるし、それにどのコースに行っても彼がTF108に慣れるまでにほとんど時間を必要としないことは既に我々が目にしている通りだ。

    インテルラゴスを速く走る鍵は何でしょう?
    最後の左コーナーは長い登り坂になっていて、それがピットを通過するまで続く。そのため馬力が重要になる。ただし更に重要な意味を持つのが、非常に長い時間トラクションが必要になる3〜4カ所の連続コーナーだ。従ってクルマのバランスと横滑りを上手くコントロールすることが非常に重要になる。インテルラゴスで一番肝心なのはタイヤだ。昨年、ブリヂストンは果敢にもソフトとスーパーソフトを持ち込んだが、そのためブリスターが大きな問題となった。だが今回はソフトとミディアムコンパウンドを使用する。これは昨年のものより遥かに適しているはずだ。ただし、だからと言ってタイヤの扱いが難しくない、というわけではない。なぜなら各チームは恐らくミディアムコンパウンドの熱入れの問題と、ソフトタイヤのブリスターの問題の間で揺れ動くことになるはずだからね。これは明確に線引きできることではないだろうし、また大変な比較作業も必要になるだろう。それ以外の要素としては、インテルラゴスは非常にブレーキに優しく、また中〜低程度のダウンフォースのコースだと言えるね。

    他の多くのコースと比べてブラジルで追い越しが多いのはなぜですか?
    インテルラゴスで追い越しが可能なのは間違いないが、ただしだからと言って簡単なわけじゃない。恐らく誰もが2001年のレースで、セーフティーカー後のリスタートの際、ファン‐パブロ・モントーヤがミハエル・シューマッハをかわした場面を覚えていると思う。あれはとにかく信じられない追い越しだった。低速コーナーの次に長いストレートがあり、そして急ブレーキするエリアがあってタイトなコーナーが続く、というあのレイアウトが各ドライバーに追い越しのチャンスをもたらしてくれるんだ。

    サーキットの施設はどうやって使いこなしていますか?
    ピットビルがやや手狭なため、インテルラゴスに持ち込むべきスペアパーツや様々な部品の量については、よく考えておかなければならない。なぜなら十分なスペースがないからね。サーキットそのものは、より新しい幾つかのサーキットと比較するとそれほど豪華ではないが、それは仕方のないことだ。それよりも私としてはあそこでのグランプリが好きでたまらないんだ。今は、バーレーンやイスタンブールや上海、それに来年開催のアブダビでも、新しくて素晴らしい施設を目にしているだけに、その対比が一層はっきりとしているのだろう。インテルラゴスは生活のコントラストが最も鮮明になる場所の一つだ。だがそういったことはあれど、インテルラゴスには本物のレースの雰囲気がある。観客は本当に熱狂的だしね。今回はフェリペ・マッサにまだチャンピオン獲得の可能性があるので、尚更そういった雰囲気になるだろう。

    何がそういった魅力を生み出しているのでしょう?
    ブラジル人はモータースポーツが大好きだし、自分たちのヒーローが好きでたまらないんだ。過去約30年間、彼らはフィッティパルディやピケやセナといった面々と共に何度もタイトルを獲得してきた。ブラジルはファンの平均人数が他のどこよりも多いいし、それに彼らには本物の情熱があるんだ。

  • トヨタ F1撤退を否定

    トヨタ F1撤退を否定

    トヨタは、最近のF1撤退に関しする報道に対し声明を発表。正式にこれを否定した。

    FIAが提案したF1へのスタンダードエンジン導入に対して反対の意思を示したトヨタ。

    トヨタモータースポーツ社長のジョン・ハウェットの「トヨタにとって、それ(スタンダードエンジン)はF1を撤退する理由になるだろう」とのコメントが引用され、トヨタF1撤退の憶測が広まった。

    さらには、チーム代表である山科忠の「ル・マンに復帰したい」とのコメントから、ル・マンへ転向するとの報道もなされていた。

    これらの報道に対し、トヨタは声明を発表。F1が技術的なチャレンジである限り、少なくとも2012年まではF1参戦を継続することを宣言した。

    「トヨタは長期的にF1で成功すること打ち込んでおり、我々のF1での目標は優勝することです。我々は勝つために参戦しており、それを実現することを明言します。」

    「しかしながら、我々は、F1が技術的なチャレンジであり続けなければならないと考えています。これはトヨタにとって重要なポイントであり、これに変化がない限り、我々は少なくとも2012年まではF1を続けるつもりです」

    「ル・マンを含め、トヨタは新たなモータースポーツへの可能性を検討することへの関心を隠したことはありません。現在、現行プログラムに変更や追加する正式な計画や決定はありません。」

    関連:トヨタ、F1撤退を正式発表 – 2009年11月4日

  • ヤルノ・トゥルーリ(ブラジルGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ(ブラジルGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリが、F1最終戦ブラジルGPへ向けての抱負を語った。

    ヤルノ・トゥルーリ (トヨタF1チーム)
    中国ではあんなに早い段階でレースをリタイヤすることになってしまい、がっかりだったよ。だから、ブラジルではさらに頑張っていいレースをする決意でいる。今年は、不運に見舞われたときもあったけど、今までの中でも最高なシーズンのうちのひとつだ。だから、最後のレースをトップ6で首尾よく締めくくりたいと思っているよ。コンストラクターズポイントで4位を獲得してシーズンを終えられないのは残念だけど、ドライバーズポイントで8位を獲得できる可能性はまだあるから、少しでも多くのポイントを獲得するために戦うつもりだ。

    昨年のブラジルGPでは、クルマが今年ほど良くなかったにもかかわらずポイントを獲得しているから、今年も自信はあるよ。インテルラゴスは反時計回りの上に、首にかなり負担がかかるコースだからとてもタフだけど、普段から鍛えているし、今まで問題が起きたことはないから大丈夫だろう。とてもチャレンジングなサーキットだし、あそこでレースをすることをとても楽しみにしているよ。

  • ティモ・グロック(ブラジルGPプレビュー)

    ティモ・グロック(ブラジルGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、F1最終戦ブラジルGPへの抱負を語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    トヨタでのシーズン1年目はとても好ましいものだったし、ブラジルGPでは良い結果を出してシーズンを終えたいね。今年は自分自身素晴らしい進歩を遂げられたと思う。また、多くのファンもできた。トヨタは素晴らしいチームだし、誰もが協力的なんだ。長いシーズンだったけど、まだまだエネルギーに溢れているし、今回のレースには闘志を燃やしているよ。

    インテルラゴスでは、2004年にF1カーでレースをしたことがあるんだ。印象としては、路面がとてもバンピーで、ドライバーにとってはかなりハードなサーキットだね。我々のクルマはシンガポールのバンピーな路面に適していなかったから、ブラジルの路面に合わせてクルマに修正を加えたと聞いて嬉しいよ。最近のレースにおける我々のペースを見る限り、今週末も力強くレースを戦える自信はある。そして、さらにポイントを増やすことを目指しレースをするよ。現在のところ、ドライバーズポイントで10位だから、さらにポイントを獲得してポジションを維持することができたら、私がF1にフル参戦する初めてのシーズンは素晴らしいものになるだろうね。