カテゴリー: トヨタ

  • ヤルノ・トゥルーリ、F1イギリスGPを振り返る

    ヤルノ・トゥルーリ、F1イギリスGPを振り返る

    ヤルノ・トゥルーリが、F1イギリスGPを振り返った。

    シルバーストンの週末に関して、ポジティブだったことはどんなことでしょう?
    予選でのパフォーマンスは、間違いなくとても励みになったよ。トルコでの力強い走りを引き続き発揮できたからね。予選の3セッションでいずれもトップ4に入れたし、いつもレースの週末の最速タイムが記録される予選第2セッションでは、最速タイムから10分の1秒遅れただけだった。クルマの感触はとても良好で、あと少しで3番グリッドを獲得できそうだったけど、4番手でも十分満足だった。だから、これに関しては間違いなくポジティブなことだったと言えるけど、レースが期待通りにならなかったのは残念だったよ。

    レースにはどんなことを期待していましたか?
    4番グリッドからスタートするわけだから、表彰台を争うチャンスがあると思っていたし、当然、ポイント圏内の上位でフィニッシュできると期待していた。搭載していた燃料量も、かなり上位を狙えそうな量だったからね。でも、そうした予想の全てがスタードで変わってしまい、その後は最善を尽くしても僕たちが達成できるのは7位となってしまった。

    スタートでは何が起こったのでしょう?
    スタートシステムに問題があって、クルマが通常ほど素早くグリッドから発進しなかったんだ。それですぐに2台が僕を抜いていった。1コーナーの進入では懸命にバトルしたし、僕の後ろの数台にはもっとスタート時の勢いがあった。でも、それらをなんとか抑えて7番手を確保した。シルバーストンの1コーナーは、いつもちょっと慌ただしい状況になるけど、僕は懸命に踏ん張ったんだ。

    レース中のクルマの感触は如何でしたか?
    予選の時と同じ感触は得られなかった。クルマはやや滑り気味だったが、これは土曜日に選択したセットアップの影響だったと思う。予選ではそのセットアップが見事に決まったものの、レース当日の天候は予想よりもやや気温が下がった。そのため、僕はちょっとした問題を抱えてしまい、なかなかタイヤを適切に機能させることができなかったんだ。可能な限りプッシュしたものの、どうしてもトップ6には届かなかった。

    今回のレースは、シルバーストンで開催される最後のイギリスGPだったかもしれません。これについてはどう思いますか?
    期待していたような結果にはならなかったけど、少なくとも、僕たちは再びポイントを獲得することができた。正直に言えば、僕は今まで一度もシルバーストンで幸運に恵まれたことがないし、2004年にはキャリア中最悪のアクシデントに見舞われている。シルバーストンでの自分の最高のパフォーマンスと言えるのは、雨の中、14番手からスタートしながら7位でフィニッシュした昨年のレースだったと思う。今年のレースも結果はそれと同じだったけど、去年ほどハッピーな気持ちにはならなかったよ。

    シルバーストンではクルマに何かアップデートがあったのでしょうか? ニュルブルクリンクでは更に何かアップデートがありますか?
    イギリスGPでは幾つか細かいパーツのアップデートを行い、それが僕たちに更なるパフォーマンスをもたらしてくれた。ただし、ライバルも僕たちと同じように常に開発を継続しているから、彼らとの差を縮めるのは容易ではないんだ。僕たちにその差を縮めるための潜在能力が備わっているのは間違いないし、チームの全員が本当にハードに仕事を続けている。今年のほとんどのレースと同じく、僕たちは当然ニュルブルクリンクにも幾つか新パーツを持ち込むはずだし、それらが更なるパフォーマンスの向上をもたらしてくれると期待しているよ。

    あなたとチームにとって、ドイツGPにはどんな意味があるのでしょう?
    僕はイタリア人なので、自分にとっての母国GPがモンツァであることに変わりはないが、トヨタチームの一員として、僕には幾つか“第2の母国レース”があり、ドイツGPもその一つだ。ニュルブルクリンクは僕たちのファクトリーにとても近いから、ティモを含め、チームの多くのスタッフにとって特別なレースになるし、僕たちとしては、次戦は絶対に良いレースにしたいと思っている。グランドスタンドに陣取る僕たちのファンやファクトリーのみんなを見るのは嬉しいものだし、彼らのお陰で、僕たちはシルバーストン以上の結果を残そうとますます気合いが入るんだ。

    ニュルブルクリンクには何か良い思い出がありますか?
    ニュルブルクリンクには幾つか素晴らしい思い出があるが、特に1999年には、F1で初めて表彰台に立っている。あの時は雨のレースで、路面状況はかなり厳しかった。僕のクルマの競争力は最高レベルではなかったけど、限界までプッシュし、そして2位になったんだ。実際のところ、どんなときでもニュルブルクリンクの天候は予想が難しい。コースが丘の上にあり、周囲が森で囲まれているからね。あのコースでの僕のベストレースは雨中の戦いだったけれど、今年のレースは最初から最後まで晴れてくれることを願っている。天気の予想は難しいけどね。

  • トヨタ 「来年以降のF1参戦はまだ流動的」

    トヨタ 「来年以降のF1参戦はまだ流動的」

    トヨタ自動車は23日に株主総会を開き、豊田章男氏の社長昇格を含む取締役29人の選任案などが可決された。

    質疑応答では、株主からF1の運営に対する質問も投げかけられた。

    瀧本正民副社長は「F1は、今年終了までには何とか表彰台の真ん中に立ちたいので、ご支援をお願い致します」と回答。

    来年以降のF1参戦に関しては「様々な報道がなされていますが、まだまだ流動的です。方向が確定するまでには時間がかかると思うので、もう少しお待ちいただきたいと思います」と発言するにとどめた。

  • トヨタ:トゥルーリが7位入賞

    トヨタ:トゥルーリが7位入賞

    トヨタは、F1イギリスGPで、ヤルノ・トゥルーリが7位、ティモ・グロックが9位だった。

    ヤルノ・トゥルーリ (7位)
    「とても難しいレースだった。クルマがいつものように速く発進せず、スタートで苦労し、いくつか順位を落とした。レース中、順位を戻そうと懸命に戦ったが、そう簡単なことではなく、クルマは何度も滑った。たぶん、昨日選んだ空力のセットアップのせいだと思う。そう思ったほど暖かくならず、私のセットアップに少々手を焼き、特にロングランの時にそうだった。私たちの戦略は良かったが、今回のGPでは、もっと良い結果を期待していたので、ドイツGPで巻き返す決意だ」

    ティモ・グロック (9位)
    「ポイントを逃したことは残念。特に、渋滞から抜け出してから、私はとても速く、最後には、キミ(・ライコネン)に、非常に簡単に追いつくことができた。問題は、いくつか順位を落とした第1コーナーだった。そのため、渋滞にはまり、レースが上手く行かなくなった。それでも、私はあきらめないで、ポイント圏内に入る可能性があった中間のスティントでは、(ジャンカルロ・)フィジケラと競い合った。最後にハードタイヤを履いた時は、クルマの調子が良く、あっという間にキミに追いついたが、追い抜くまでのチャンスはなかった。最終ラップの最後のコーナーで試みたものの、上手く行かなかった。今はもう、自分とチームにとって、ホームでのレースになる、次のGPを楽しみにしている。今日のような低い気温よりも、私たちのクルマに合うようなもう少し暖かい気候になってほしい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「非常にフラストレーションの溜まる結果だった。スタートを上手く決められなかったことでレースは非常に難しい展開になってしまった。またレース中も状況に合わせ戦略の変更も試みたが、ポジションを回復出来なかった。チーム全員の働きをレースの結果に結び付けられず、残念で仕方が無い。しかし車のポテンシャルは負けていると思えず、ホームグランプリとも言えるドイツGPでは、挽回を図る」

    ジョン・ハウエット (TMG社長)
    「もっと良い結果を狙ったが、レースは思ったようにはいかなかった。予選は期待が膨らむ結果で、心から表彰台目指す戦いを期待したが、ヤルノはスタートで順位を落とし、ティモは第1コーナーでほかのクルマに押し出され、うまくラインが取れなかった。2ポイントは、調子が良かった予選からは、はるかに期待はずれだが、この結果はかえって、さらに改良してニュルブルクリンクでのホームグランプリへ強くなって帰ってこようという良い刺激になる」

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  • トヨタ:レースに手応え (F1イギリスGP予選)

    トヨタ:レースに手応え (F1イギリスGP予選)

    トヨタは、F1イギリスGPの予選で、ヤルノ・トゥルーリが4番手、ティモ・グロックが8番手だった。

    ヤルノ・トゥルーリ (4番手)
    「予選ではとても良い走りができたので、結果は喜ばしいし、クルマにも満足だ。今回のレースに合わせ、パフォーマンスを上げる為に、いくつか空力パーツをアップデートした。燃料を少なめに積んだ予選時での、一番速いクルマとの差は極めて小さく、これは良い徴候だ。1回目のフリー走行から、クルマは速く、競争力があり、今週チームは、素晴らしい仕事をしている。これが、昨日から、ずっと続いている。予選第3セッションで、私のラップは、少し速くなったので、トップスリーに残れたかもしれないが、結局は、好位置にいると思う。これまで、シルバーストンではレースを楽しめず、ツキもあまりなかったことを認めなければいけない。当面開催されないかも知れないシルバーストンでのGPにおいて、グリッド上位で戦えることは本当にうれしい」

    ティモ・グロック (8番手)
    「今日予選の結果はとても良かった。昨日のフリー走行が終わった時には、こんな順位が獲得できるとは思わなかったので、トップ8の中に入れて満足。クルマに若干苦労し、ヤルノと同じようなラップタイムが刻めなかった。問題はタイヤが十分温まらなかったこと。そのため、時々、グリップ不足になった。手放しでハッピーとはいかないが、今日はまずまずの順位だったので、明日はポイント獲得を目指す」

    パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー)
    「全体的に、今日のフリー走行と予選は上手く行き、明日のレースでは大きなチャンスがある。フロントローではないが、期待が持てるポジションを獲得できた。また、トップチームとの差についても、昨日のフリー走行終了後の予想より、遥かに近づけたことは満足だ。私たちは強い戦略とレースを楽観視できる理由があるので、明日がとても楽しみだ。1周のペースとタイヤのタレを考えると、ここでのタイヤの状況は普通だから、それほど様々な戦略は考えられない。また、イギリスGPに投入したアップデートパーツについても満足だ。このために一生懸命頑張ってくれたケルンのファクトリーにいるスタッフに感謝したい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「ヤルノの予選は、午前のフリー走行より好調で、セカンドローを獲得できた。また、テイモも高速コーナーでのアンダーステアに苦しみながらも、最終予選に進出してくれ、ポイント圏内の8番グリッドを確保できた。昨日にも増して、気温、路面温度が低かったが、昨日の結果を活かしたセットアップを行った結果、2人のドライバーとも車のバランスには満足しており、TF109の特性を十分に引き出してくれており、明日レースへの手ごたえを強く感じている。2人揃ってのポイント獲得、そして表彰台を目指して、チーム一丸で戦う」

    関連:
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  • トヨタ:F1イギリスGP初日

    トヨタ:F1イギリスGP初日

    トヨタは、F1イギリスGP初日のフリー走行で、ヤルノ・トゥルーリが8番手、ティモ・グロックが13番手だった。

    ヤルノ・トゥルーリ (8番手)
    いつものように、違う種類のタイヤの比較と、いくつかのセットアップを試み、トラブルなくセッションを終えた。クルマはかなり良い感じだったが、シルバーストンではよくあるように、大変風が強かった。これが、クルマのセットアップを難しくし、ラップごとにコンディションが変わるので、異なったセットアップを評価するには理想的ではなかった。しかし、それ以外、特に問題はなく、トップに近づけるよう、明日に向け、もう少しパフォーマンスを上げる必要があるだけだ。今回のGPも期待している。

    ティモ・グロック (13番手)
    全体的に、良い初日になった。たくさんのラップを走りこみ、様々なセットアップを試した。大きな問題は出なかったが、もちろん、我々のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出せるように、予選前に改善を必要とする部分がある。まだ最良のバランスとは言えないが、明日の午前中にもまだ、改良するチャンスがある。土曜の午前に大きく前進できたトルコGPのことを考えれば、レースにかなり希望が持てる。

    ディーター・ガス (レース&テスト・チーフ・エンジニア)
    ポジティブな日だった。新しい空力パーツを投入し、テストも上手く行った。全て順調、技術的な問題もなく、プログラムをスムーズに実施でき、週末に向けて良いスタートを切ることができた。タイヤに関しては、トルコGPと同じコンパウンドを使うので、特に心配するようなことはないようだ。今年は時々、タイヤの扱いが難しいことがあったので、良いことだと思う。上手く行ったフリー走行をもとに、レースに向けて頑張りたい。

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    風こそ強かったものの、天候に恵まれ、全体的には順調にプログラムを進められた。午前中は路面温度が低く、路面状況もどんどん変化した為、ドライバーからのフィードバックが難しく、データで判断できるメニューを優先した。午後は路面温度も上昇し、グリップも上がってきたので、セッティングとロングランを上手く進めることが出来た。シルバーストンはコース特性もTF109に適しているので、まず明日の予選ではトルコ以上のグリッドを目指し、レース本番につなげたい。

  • トヨタとルノー、F1離脱の可能性

    トヨタとルノー、F1離脱の可能性

    FIAとFOTAの論争により、トヨタとルノーがF1から弾き出される可能性が浮上している。

    今週の交渉でもFIAとFOTAは妥協点を見つけておらず、6月19日(金)の最終期限を過ぎてしまう可能性がある。

    ブラウンGP、トヨタ、ルノー、マクラーレン、BMWザウバーの5チームは、FIAから送られてきた書簡に署名し返送しなければ2010年のF1グリッドから締め出されることになる。

    締め出された場合、小さな新規参入チームを買収して来年も参戦することは可能ではある。しかし、一方でF1チームの同盟であるFOTAが最後の日を迎えるとも噂されている。

    分裂シリーズ構想は単なる脅しだと思われており、単に2010年のF1に参戦する意向のないチームが金曜日の期限を過ぎるとみられている。

    FOTAの8チームのうち、上記5チームのエントリーは条件付きとなっており、フェラーリとレッドブル系チームは既存契約があるため、議論はあるものの条件なしでのエントリーとして扱われている。

    この5チームのなかで、ブラウンGP、マクラーレン、BMWザウバーの3チームは、新たに分裂シリーズが設立されなければ、FOTAから脱会してでも2010年のエントリーを申請するとみられている。

    FOTAから脱会するには、満場一致が必要であり、未許可の脱会を禁止する5,000万ポンドの違約金を支払う必要がある。

    フェラーリとレッドブルがF1を離脱する場合、FIAとの協定だけではなく、FOMとの別の協定にも違反することになり、高額の法的措置がとらえる可能性がある。

    ブラウンGP、マクラーレン、BMWザウバーがFOTAを脱会し、無条件エントリー組のフェラーリ、レッドブル、ウィリアムズ、フォース・インディアに加わった場合、トヨタとルノーの2チームが孤立することになる。

    そうなった場合、トヨタとルノーは単にF1から撤退するか、ル・マンなどの既存の他カテゴリーに移るしか方法はなくなる。

    F1の最高権威者であるバーニー・エクレストンは、そのような結果も起こり得るだろうと語る。

    「申請したがっているが受け入れられていない5つのチームのいくつかは、入ってくるだろう。そして他のチームは彼らがやりたいことをするだろう」

  • トヨタF1:パスカル・バセロン(F1イギリスGPプレビュー)

    トヨタF1:パスカル・バセロン(F1イギリスGPプレビュー)

    トヨタF1チームのシャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーであるパスカル・バセロンが、2009年F1第8戦 イギリスGPが開催されるシルバーストン・サーキットにむけてのTF109のパフォーマンスを語った。

    シルバーストンではスピードが肝心なのでしょうか?
    確かにその通りだが、シルバーストンには一種の矛盾もある。というのは、シルバーストンは優れた空力効率が求められ、平均速度が高い一方で、肝心なのはやはりそれぞれのコーナーだからだ。ほとんどが高速のコーナーだがね。だが、シルバーストンはモンツァとは違う。モンツァも高速コースだが、あそこでは長いストレートが勝負になる。従ってシルバーストンでは、最高速度が伸びれば自然にラップタイムが速くなる、というわけではない。

    クルマとドライバーに対し、マゴッツ〜ベケッツの複合コーナーが特に大きな負荷となるということですが、それはどういった負荷なのですか?
    ドライバーにとって技術的に難しいと言えるのがこの区間だ。その理由は、まず高速で進入し、続けてかなり高速のまま何度か進行方向を変えなければならず、しかもややカーブがキツくなっていくためだ。クルマから最大限のグリップを引き出すことが重要なのは他のあらゆるサーキットと同じだが、シルバーストンの場合、クルマの瞬間的なハンドリング特性の良さが大きな要素にもなる。それが重要になるのは、コースにこの区間があるためと言っていい。ここでは高速走行中のクルマの進行方向を変える際、ドライバーが十分な自信を持ってドライビングできることが必須条件となる。従って、この区間に渡ってクルマの操作性能をしっかりと高めるべく(セットアップ作業に)集中することになる。

    この区間は、タイヤにどのような影響を及ぼすのでしょう?
    タイヤの構造に対し、この区間のコーナーは非常に厳しい負荷要因になる。この区間は長く、また高速での走行を強いられるため、タイヤに非常に大きな負荷がかかる。だが、現在ではこれについてそれほど心配する必要はない。タイヤの構造に過度のストレスを与えないよう、タイヤの内圧とキャンバー角を最適に保つ必要があるだけだ。かつて複数のタイヤメーカーが競っていた時代には、今よりも限界ギリギリのレベルでタイヤを使っていたため、そうした点がかなりの懸念材料になっていた。シルバーストンの場合、タイヤ側の視点から見ると、シャシーについてと同じく、コーナリング中の(タイヤやサスペンションなどの)硬さがグリップの最大値と同じくらい重要な要素になる。

    シルバーストンのような高速サーキットはTF109に適しているのでしょうか?
    コースのレイアウトが我々のパッケージに合っているはずなので、我々としては強さを発揮できると考えている。今シーズンのここまでの所、ハイレベルな空力効率が求められるコースでは、非常に高い競争力を発揮してきたから、シルバーストンに関しても楽観的に考えている。我々にとってトルコGPはいつもの調子を取り戻したレースだったし、今週末もそのパフォーマンスを高め、真に競争力の高いクルマに仕上げられるはずだと考えている。

    モナコGPからトルコGPまでの間に、どうやってチームはあれほど大きな進化を実現できたのでしょう?
    まず言いたいのは、モナコでの結果は、コースのレイアウト特性とレース環境が組み合わさったために生じた1回限りのものだったということだ。従って、トルコで同じ問題が再発することはないと我々は自信を持っていた。ただし、シーズン序盤の自分たちのレベルを取り戻せるのかどうか、分からない部分もあった。と言うのも、スペインではスタート直後の1コーナーのアクシデントによりレースが残念なことになり、続いてモナコでのレースがあったため、判断が難しかったからだ。我々は、クルマの全体的なパフォーマンスを改善すると同時に、既に解明していたモナコでの課題に対応したパーツを開発するため、ファクトリーで多大な努力を注いだ。ほとんどのレースと同じく、トルコにも幾つか新パーツを持ち込み、クルマの主要パーツの幾つかをアップデートしたが、それらが非常に上手く機能し、お陰でよりよい進化を遂げることができた。特に満足感が大きかったのは、あのコースの低速区間で最も競争力が高かったことだ。我々はシーズンの最後まで継続的な開発を計画しており、ここまでの所、目標にしている開発ペースを維持できている。

    シーズンの前半戦が終わりに近づいてきましたが、技術的な観点から見て、ここまでは予想通りだったでしょうか?
    今の我々は、シーズン前のテスト結果から想定できた位置とほぼ同じ位置にいる。つまり、トップ3だ。良いスタートを切れたし、グリッド上位で戦っており、表彰台を3度獲得してコンストラクターズ選手権では3位につけている。ここまでの戦いは今後に向けてかなり期待できるもので、我々が正しい位置にいるのも間違いない。ただし、我々には更に大きな目標があり、今年はそれを実現したいと思っているので、満足はしていない。パフォーマンスに関してトップ3以内にいるとは言え、実力で優勝争いをするにはまだ僅かながら欠けているものがある。優勝こそが我々の目標であり、トップとの差を縮めるべく、我々は懸命に仕事を続けている。

    TF109を全体的にみて、クルマの開発に関してトヨタが選択した方向性には満足していますか?
    冬のテスト及びシーズン序盤の我々のパフォーマンスを見れば、TF109の開発の方向性は、クルマのコンセプト作りの段階から正しかったことが分かる。これまでの所、モナコGP後に幾つかの対策に取り組む必要があったとは言え、元々のコンセプトを見直す必要などなかったし、このクルマに関して根本的な問題は何もないと言える。従って、TF109の開発のやり方に関して、私は何も後悔していない。お陰でクルマの基本的な競争力は非常に高いものになった。現在のハードルはとにかく効率を高め、このパッケージから更なるパフォーマンスを引き出すことだけだ。

    今回がシルバーストンで予定されている最後のイギリスGPになります。シルバーストンがF1カレンダーから外れることについては残念に思いますか?
    マニクール・サーキットに愛着があるフランス人の私にとっても、シルバーストンがF1カレンダーから姿を消すのは寂しいと言わざるを得ない。と言うのも、このサーキットはモータースポーツの歴史の中で大きな役割を果たしてきたからね。シルバーストンがF1の伝統の一部であることは間違いないし、そのレイアウトはドライバーにとって本当にハードルが高く、この点に関してはスパ・フランコルシャンや鈴鹿に並ぶ。伝統のあるサーキットだけに、私も(ここがF1カレンダーから外れれば)寂しく感じるだろう。当地の天候に関してはイライラさせられることがよくあるとは言えね。私が初めてシルバーストンに足を運んだのは、15年前にツーリングカーのレースでタイヤメーカーのサポート担当として訪れた時だった。あの時は路面温度が42度だった。あの時のことはよく覚えている。その温度に対応できるスペックのタイヤを持ち合わせていなかったからね!

    開催日程:2009年 F1 イギリスGP

  • ヤルノ・トゥルーリ (F1イギリスGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ (F1イギリスGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリが、F1イギリスGPが開催されるシルバーストン・サーキットの印象を語った。

    ヤルノ・トゥルーリ (トヨタF1チーム)
    トルコでは、本来の力を取り戻し満足だ。今年のチームは上位集団にいると信じているので、速さを取り戻し、競争力があることを示すことができたのは大切なことだ。チームはこれまでも、改良のために一生懸命働いてきたが、上位チームのクルマとの差が縮まるように、より頑張らなければならない。シルバーストンと似た特徴のサーキットで競争力を発揮してきたので、クルマはうまく機能するはず、再び上位争いに絡みたい。

    情熱的なファンと、レーストラックにまつわる歴史において、シルバーストンは特別な場所だ。昨年のレースはウェットコンディションで、速いクルマの1つだったが、個人的にはシルバーストンの大ファンではなく、常に良いことばかりあるコースではない。しかし、今後しばらくシルバーストンでF1が開催されないのなら、F1にとっては大切なサーキットなので、大変残念だ。ハッピーな思い出を残したい。

    開催日程:2009年 F1 イギリスGP

  • ティモ・グロック (F1イギリスGPプレビュー)

    ティモ・グロック (F1イギリスGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、F1イギリスGPが開催されるシルバーストン・サーキットの印象を語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    イギリスGPは楽しみ。シルバーストンでは大きなチャンスがあると思う。F1の熱狂的なファンがいて、コースの設計もエキサイティングで、楽しくレースができる場所だ。そういう意味では、今回のGP後、F1がシルバーストンで開催されないのは残念だが、新しい施設も刺激的だと思う。

    ドライバーにとって魅力があり、素晴らしい高速コーナーがいくつかあるシルバーストンの大きな特徴はスピード。このタイプのコースは、私たちのクルマが得意にしているので、今年、このレースを特に楽しみにしている。トルコでは、新しく投入したクルマのパーツで、競争力をうまく発揮できたので、今週末はそれをより高めたい。イスタンブールでの予選では、ヤルノとともに上位6位に入れず残念だったが、今週末は、上手くいく自信があり、上位に手が届くところにいる。パッケージの性能を最大限に引き出し、上位のライバルたちと競い合いたい。

    開催日程:2009年 F1 イギリスGP

  • トヨタ、F1チーム代表の山科忠を日本勤務へ

    トヨタ、F1チーム代表の山科忠を日本勤務へ

    トヨタF1チームの代表を務める山科忠が、ケルンのチームから日本へ移動となることが明らかになった。

    山科忠は、2007年6月に富田努から代表職を受け継ぎ、TMG社長のジョン・ハウエットとともにドイツ・ケルンのチーム本拠地で働いてきた。

    しかし、トヨタは今週末に山科を日本に帰国させ、日本からチーム代表として指揮をとり、レースへ出席させるという。

    チーム代表の活動拠点をケルンから日本に移すという決定した理由は定かではないが、今月末、トヨタの新社長に就任する豊田章男との関連性も推測されている。

    以前、ホンダが中本修平を二輪に復帰させ、昇格させた直後にF1撤退を発表した経緯があるだけに、トヨタの今回の動向は気になるところだ。