カテゴリー: トヨタ

  • ティモ・グロック 「モナコGPでの不調は一回限りの特別な状況」

    ティモ・グロック 「モナコGPでの不調は一回限りの特別な状況」

    ティモ・グロックが、F1モナコGPを振り返った。モナコGPでトヨタの2台はフリー走行からパフォーマンスに苦戦し、スペインGPに続きノーポイントに終わった。しかし、グロックは、モナコでの状況は一回限りの特別な状況だと語る。

    モナコGPでのレースは如何でしたか?
    難しいレースだったが、最後はちょっと意外な結果でもあった。ピットレーンからスタートした自分がトップ10圏内でフィニッシュできるとは、予想もしていなかったからね。レースのスタート時は燃料が非常に重い状態で、特にモナコということもあり、ドライバーにとっては大変な仕事だったよ。

    10位は満足できる結果というわけですね?
    自分の目標はそれよりもっと高いところにあるから、10位で満足することは絶対にない。でも、土曜日のクルマの感触と予選での結果を考慮するならば、現実的に考えて、可能な限りの良い結果を達成したと言っていいと思う。

    なぜピットレーンからスタートしたのですか?
    予選後、自分たちがクルマに問題を抱えているのは明らかだった。その状況を改善するため、セットアップとサスペンションを数カ所変更したかったので、クルマをパルクフェルメから運び出したんだ。いずれにせよ、予選の結果を考えれば失うものは何もなかったからね。

    レース中のラップタイムは如何でしたか?
    当然ながら、あれだけ重い燃料搭載量だとレース序盤に速いラップタイムで走るのは不可能だったけど、それは予想していたことだったからね。でもレース終盤、スーパーソフトタイヤを履いていた時の私のラップタイムはそれほど悪くはなかったし、そのお陰でトップ10入りを果たすことができた。モナコでピットレーンからスタートしながらも、こんな結果に繋げるのは容易なことじゃないんだよ!。

    スタート時に燃料をそこまで重くしたのはなぜですか?
    予選後、いつも通りエンジニアと一緒にレース戦略を話し合い、順位を幾つか取り戻す最善策は第1スティントを長くすることだと判断した。もしセーフティーカーが入った場合、それが都合良く働いてくれる可能性もあったしね。モナコではそういう可能性は比較的高いんだ。結局セーフティーカーは1度も入らなかったけど、モナコでの最近のレースを振り返ってみると、珍しいケースだったみたいだね。

    なぜモナコでクルマのパフォーマンスが期待通りのレベルになかったのか、理由はわかっていますか?
    我々の予選時のパフォーマンスに関しては明確な理由が見つからなかったため、チームが今もデータを分析している。我々としてはかなりの戦闘力を発揮できるものと予想していただけに、フリー走行で自分たちに速さが足りないことに気が付いた時は意外だった。そのときから、今回の週末は厳しいものになるとわかっていた。理想を言えば、モナコGPの週末では、最初から満足のいくセットアップで走り始め、コース状況の変化に応じて少し調整を加えていくというやり方が望ましい。だけど今回の我々の場合、そうはならなかった。

    トルコでも似たような週末になりそうですか?
    モナコは1回限りの特別な状況だったんだと、自信を持って言える。その前のレースまでは相当に競争力が高かったから、クルマそのものが良いことは分かっている。モナコは唯一無二のコースだから、トルコで同じ問題に悩むことはないと思う。とは言え、今後のレースに向けてクルマを改善していくためにも、今回何が起こったのかをしっかりと理解しておかなければならない。我々は現在コンストラクターズ選手権3位だし、ケルンにいるチームメンバー全員が、クルマから更なるパフォーマンスを引き出すべく、懸命に仕事を続けている。モナコが期待外れだったとはいえ、我々はポジティブな姿勢を貫いている。それが重要なんだ。

  • トヨタ、F1撤退を否定

    トヨタ、F1撤退を否定

    トヨタのジョン・ハウエットは、トヨタが2009年末にF1から撤退するとの噂を否定した。

    予算制限をめぐり、複数のF1チームが撤退を示唆しているが、FIAのマックス・モズレー会長は、規約がF1チームの思い通りになったとしても、世界的な不況によってF1からの撤退を検討するだろうと述べている。

    F1撤退チームの最有力候補にあるのがトヨタ。トヨタの上層部は、シーズン開幕前に、今年優勝できなければF1撤退もあり得ると述べていた。

    報じられたところでは、トヨタは、モナコGPの酷いパフォーマンスによりF1撤退を決断し、その決断を正当化するためにFIAとの論争を利用していると考えられている。

    また、この決断は2009年シーズン前にすでに下されていたとの見方もある。

    トヨタのジョン・ハウエットは、これらの報道を否定。

    「作り話だ。これらの記事は、現状の緊張を高めるために意図的に掲載されたものだ。情報源も不明だ。」

    「我々には、来年のチャンピオンシップに参戦したいという明確な意思がある」

    関連:トヨタ、F1撤退を正式発表 – 2009年11月4日

  • トヨタ:ピットスタートのグロックが10位フィニッシュ (F1モナコGP)

    トヨタ:ピットスタートのグロックが10位フィニッシュ (F1モナコGP)

    トヨタは、F1モナコGP決勝レースで、ティモ・グロックが10位、ヤルノ・トゥルーリが13位だった。

    ティモ・グロックは、予選からセッティングを変更し、ピットスタートを選択。1ストップ戦略を選択し、重いマシンで全ドライバー中、一番長い第1スティントを走り、10位でフィニッシュした。

    ヤルノ・トゥルーリは18番グリッドからスタートして、13位でフィニッシュした。

    ティモ・グロック (10位)
    「上位10位に入れたことは、今週、予選までの状況を考えれば、スタートの時に期待していた以上の結果だと言わざるを得ない。最終スティントでは、良いラップを刻めたが、モナコでのピットレーンスタートでは、ポイントは獲得は期待できない。今週末の始まりは良くなかったが、巻き返そうと頑張ってきた。モナコでは、良い状態でスタートし、クルマを変化するトラックの状態に合わせたいが、フリー走行1回目から、問題が出た。トルコGPを楽しみにしているし、大幅に改善できると思う」

    ヤルノ・トゥルーリ (13位)
    「予選後に予期した通り、タフな決勝レースだった。今日のようなグリッドだと、常に難しいレースになるし、我々の戦略は機能しなかった。ここのトラックの問題になるが、常に、前が遮られる悪いタイミングに、悪い位置にいたように感じる。数周、良いラップで走るといつも、前に遅いクルマがいて、一方、オーバーテイクは不可能で再度、速度を落とさなければならなかった。厳しい週末は終わり、このことは忘れて、はるかに高い競争力が期待できる次のレースに集中したい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「ピットスタートを選んでセッティングを変更したことが功を奏し、ティモが10位に入った。ヤルノも13位で完走でき、昨日の予選から考えれば、まずまずの結果と言える。次のトルコでは言い訳無しでクルマ、チーム力を問われるレースになる。その事はチーム全員認識しており、再び上位の争いが出来る様に全力で、レースに臨みたい」

    山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)
    「予選に苦しみ、決勝も残念な結果だったが、チームもドライバーも、一生懸命頑張ってくれ、良い仕事をしたと思う。期待はずれの予選結果にも関わらず、最後まであきらめないところが、うちのチームの良いところだ。ケルンに戻って、モナコでは何が悪かったのか、しっかりと洗い直さなければならない。ファクトリーのスタッフはみんな、今シーズン、本当に良くやってくれているので、トルコでは絶対に元の調子を取り戻すと思う。コンストラクターズ・ランキングは3位をキープしているので、引き続き一生懸命戦い、積極的思考で進めていきたい」

    関連:
    F1モナコGP:ジェンソン・バトンが今季5勝目

  • トヨタ:最後列グリッドに沈む (F1モナコGP予選)

    トヨタ:最後列グリッドに沈む (F1モナコGP予選)

    トヨタが、F1モナコGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが19番手、ティモ・グロックが20番手と最後列に沈んだ。

    ヤルノ・トゥルーリ (19番手)
    「大変がっかりしている。特に、予選第1セッションの終了直前、最後の2つのコーナーで他のクルマにブロックされた時は、とても良いラップタイムで走行していたから。自分の最速ラップになっていたはずで、簡単に予選第2セッションに進めたと思うので、怒りを感じている。結局、今日は、良いパフォーマンスを見せることができなかった」

    ティモ・グロック (20番手)
    「どこが問題なのか、分析しないといけない。今日は1周目から苦しんだ。クルマは素晴らしくはなかったが、ひどく悪いわけでもなかった。ただ、ペースがうまく刻めなかった。一生懸命攻めたが、充分ではなかった。今回のグリッドポジションでは難しいかもしれないが、明日の決勝ではもちろんベストを尽くす」

    パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー)
    「見てのとおり、厳しい予選になってしまった。原因を調べている最中だが、明らかにクルマに問題があり、直さないといけない。スタートのポジションから考えると、難しい決勝になりそうだが、攻め続けていく」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「信じられない予選結果となり、本当に残念だ。昨日、ドイツ・ケルンのファクトリーと連携して、セットアップの変更と、フリー走行3回目で試す内容を決めた。クルマのバランスは悪くないが、グリップがどうしても出せず、予選に向けて、大きくセッティングを変更してみたが、結果に繋がらなかった。レースに向けては、前向きに考えれば、戦略の自由度があるので、もう一度全てを見直して、全力を尽くす」

  • トヨタ:F1モナコGP初日

    トヨタ:F1モナコGP初日

    トヨタは、F1モナコGP初日のフリー走行で、ヤルノ・トゥルーリが14番手、ティモ・グロックが18番手だった。

    ヤルノ・トゥルーリ (14番手)
    今日は、セットアップや、クルマの良いバランスを探すなど、通常の作業を行った。今朝は、路面が当然汚れていたので、グリップがあまり得られなかった。フリー走行2回目は、タイヤ、特にタイヤのタレの問題が出たので、これから調べて、解決しなければならない。やらなければならない作業がたくさんあるが、ここモナコではデータを解析し、セットアップの改良に当てられる日が一日多い。明日、休むわけにはいかないだろう。

    ティモ・グロック (18番手)
    今日は良い日ではなかった。午前のフリー走行では、メカニカルと空力のセットアップを色々と行い、午後のフリー走行2回目は、タイヤの評価に時間をかけた。我々がどの辺りにいるかを、現時点で言うことは難しい。ラップタイムからすると、素晴らしい結果は出せなかったけれど、フリー走行後に判断をすることは常に難しい。今日の午後、少し苦しんだ駆動力を向上させ、タイヤを最大限に生かせるようにしなければならない。簡単ではないが、参考になる情報はたくさんあるから、予選までに良くなると思う。

    ディーター・ガス (チーフエンジニア レース&テスト)
    クルマに関して大きな技術的なトラブルはなく、多くの周回をこなしたが、慌しいフリー走行だった。フリー走行1回目は、主にセットアップと、今回のレースのために準備した新しいパーツの評価を行い、2回目はタイヤに重点を置いた。ロングランでのタイムの安定性に少し苦労したので、これから調べないといけない。タイムシートについてはあまり気にしていない。何故なら、2回目のフリー走行では、早い段階に、スーパーソフトタイヤで、我々の最速ラップを出したし、モナコでは週末になればなるほど速いラップが出ること分かっている。今夜だけでなく明日もデータを分析し、土曜と日曜にはベストなパッケージで臨みたい。

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    非常に厳しいモナコGP初日といわざるを得ない。低速コーナーの多い、モナコでは立ち上がりの加速性能が非常に大切だ。しかし午前も午後も、色々なセットアップを試みたが、その加速時のグリップが十分に得られず、終始苦しんだ。その為、タイヤの痛みも大きく、ロングランでもタイムを安定させる事が出来なかった。幸いな事に、普段と異なり明日は走行がなく、予選まで1日の余裕がある。ドイツ・ケルンのファクトリーの仲間と協力して、なんとしても解決策を見つけ出し、モナコでは他のGP以上にグリッドポジションが重要なので、良い予選結果を目指す。

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  • ヤルノ・トゥルーリ:インタビュー (F1モナコGP)

    ヤルノ・トゥルーリ:インタビュー (F1モナコGP)

    あなたはモナコのファンですか?
    私はモナコの大ファンだ。モナコはスパ・フランコルシャンと同じく私が好きなサーキットの1つだ。素晴らしいサーキットだし、最高の挑戦でもある。モナコのようなコースはどこにもないし、恐らくモナコではどのコースよりもドライバーの違いがより鮮明になるはずで、そうした条件はいつもながら私には好都合なんだ。また、モナコの雰囲気は特別だ。と言うのも、市街地でのレースだからファンとの距離がとても近くて、人々の興奮を実際に感じることができるからね。モナコはとても楽しめる場所だけど、私がモナコの華やかな側面を体験できる機会はあまり多くない。なぜって、そもそも今週はレースが行われる週末だし、私がやるべき仕事もたくさんあるわけだからね。

    モナコのどんな部分がそんなに難しいのでしょう?
    モナコではガードレールがすぐ近くにあるから、ほんの些細なミスすら許されない。他のコースの場合、少しくらいコースをはみ出しても痛手はないけど、モナコでそんなことをしたらガードレールにぶつかってしまう。だから完全に集中した状態で走らなければならないんだ。また、全サーキットの中で平均速度が最も遅いコースではあるものの、ガードレールが一瞬のうちに通り過ぎていくから、実際には一番速いコースのように感じられる。完璧なラップを決めるには、完全に集中していなければならないし、レースでは、些細なミスがレースを終わりにしてしまう、ということを常に意識しつつ、最後まで集中力を維持しなければならない。これはかなりの挑戦と言えるね。私はこの挑戦が大好きだし、それが私のやる気を大いに高めてくれるんだ。

    モナコで成功するためには、クルマからどんなことを引き出す必要がありますか?
    このコースの場合、“自分の予想通り正確にクルマが反応してくれる”、“予想外の動きはしない”、といった自信を感じられるくらい、クルマの良好なフィーリングがとりわけ重要になる。ガードレールがこれだけ接近していると、ミスが許される余地はないから、常に挙動が一定している安定したクルマが必要になる。そうじゃない場合、限界まで攻めるのはかなり困難だ。今シーズン、自分たちのクルマの感触はかなり良好だから、この点に関しては問題ないだろう。

    予選についてですが、モナコの場合、予選順位が他のサーキットよりも重要になるのでしょうか?
    予選はどのサーキットでも重要だが、モナコの場合ハンガリーと同様に、レースで好成績を収めたいのならとにかく上位グリッドを獲得することが必須になる。モナコは本当の意味でのストリートサーキットでコース幅が非常に狭いから、前を走るクルマが圧倒的に遅くない限り、実質的に追い越しを仕掛けるのは不可能だ。つまり、コース上での順番が全てということになる。従って予選は非常に重要だ。ただし、重要なのは予選で上位を獲得することだけではない。少なくともスタート直後の1コーナーまでは自分の順位を守る必要がある。それができない場合、予選までの全ての努力が水泡に帰してしまうんだ。

    モナコGPで優勝するというのはどういうものなのか、説明してもらえますか?
    ここで勝つのは、とにかく素晴らしい気持ちだし、2004年に優勝した時のことは素晴らしい思い出になっている。世界で最も難しいサーキットでポールポジションからスタートし、そして優勝したことは私のキャリアのハイライトだし、あの週末のことはこれからもずっと幸福な思い出として残るだろう。もちろん、ドライバーである以上、どのレースでも勝ちたいと思うものだけれど、その中でもモナコは特にその思いが強くなるレースだ。

    金曜日はあなたもお休みになるのですか?
    モナコの金曜日は、間違いなく他のレースの金曜日よりも静かになるけど、それでも私がやるべきことはある。幾つか広報関連の仕事が予定に入っているし、木曜日のフリー走行のデータをエンジニアたちと検討するためコースへも足を運ぶことになる。でも通常のレースの週末と比べれば、もう少しリラックスできるし、自分のための自由な時間も僅かながら確保できるよ。

    今週末の展開をどのように予想していますか?
    モナコでは、どんな時も何が起こるのかを予想するのは不可能だ。このコースではあらゆることが起こり得るし、何が起こるのかなんて絶対に分からない。だからこそ、このレースはこれだけ素晴らしいイベントなんだ。非常に混乱したレースになる可能性もあるが、とにかく、普通と同じレースの週末にならないことは確かだろう。今シーズンここまで、トヨタは高い競争力を発揮しているので、今回もまた表彰台を狙って戦いたいと思っている。でも、モナコではどんなことが起こるのか、それは誰にも分からないからね。

    開催日程:2009年 F1 モナコGP

  • ヤルノ・トゥルーリ (F1モナコGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ (F1モナコGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリが、F1モナコGPに向けての意気込みを語った。

    ヤルノ・トゥルーリ (トヨタF1チーム)
    モナコは好きなF1のコースの1つ。とてもチャレンジングで、ドライバーの力量が問われるが、自分に合っていると思う。他のどのレースとも雰囲気が違い、サーキットもユニークで、モナコは特別な場所だ。平均速度は低いが、ガードレールがとても近いので、運転していると、スピードをとても速く感じる。つまり、しっかり集中していないと、些細なミスで、ガードレールにぶつかってしまうかもしれない。

    時々、少し運がなくて結果がついてこないことがあったが、モナコのコースにチャレンジするのが大好きだし、自分はモナコでは普通、とても強い。僕たちのクルマの競争力は常に高いが、他のサーキットはモナコの参考にならないので、どうなるか分からない。スペインGPのことは忘れるべきだし、過去を振り返るより前を見ることが好きなので、今週末を戦い抜く準備はできている。モナコでは何が起こってもおかしくないから、強い結果を期待している。

    開催日程:2009年 F1 モナコGP

  • ティモ・グロック (F1モナコGPプレビュー)

    ティモ・グロック (F1モナコGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、F1モナコGPに向けての意気込みを語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    昨年は、変わりやすい天候のため、難しいレースだった。でも概して、市街地コースでのレースはとても楽しいし、モナコは特にそうだ。モナコのGP2シリーズで、良い成績を残したことがある。簡単にミスをして、レースを台無しにしかねないので、全神経を集中しないといけない。

    モナコではいつもそうだが、前を走るドライバーに問題がない限り、オーバーテイクは不可能に近いので、予選で好位置を獲得することが大切だ。スペインGPは惜しいことに、1周目でのトラブルのために、予定通りには行かず、今シーズン初めてポイントを逃したのはとても悔しかった。ダウンフォースは減ったがスリックタイヤからのグリップ力が増したので、モナコで今季のクルマを経験するのが楽しみだ。今シーズン、僕たちのクルマはとても良いので、モナコでも競争力を絶対に発揮できる。

    開催日程:2009年 F1 モナコGP

  • ティモ・グロック、F1スペインGPを振り返る

    ティモ・グロック、F1スペインGPを振り返る

    ティモ・グロックが、F1スペインGPを振り返った。トヨタは、開幕戦からの連続記録が途切れ、優位性が失われたようにも見えたが、グロックはトヨタの巻き返しに信頼を寄せる。

    スペインGPの週末を総括してもらえますか?
    一筋縄ではいかない週末で、最後は本当に期待外れとなってしまった。我々はスペインGPにもっと多くのことを期待していたから、10位という結果は予想を遥かに下回るものだった。今回のレース中の我々のパフォーマンスは、明らかにシーズン序盤の我々が示した高い基準に達していなかった。しかし、我々はここから先の各レースに対応すべく全力で仕事を進めている。

    チームがスペインに持ち込んだアップデートパッケージについては如何ですか?
    ケルンにいるみんなは、幾つものアップグレードをクルマに施すため、信じられないくらい一生懸命に仕事をしてくれた。僕は彼らのそうした多大な努力に感謝している。こうした作業にどれ程の手数がかかっているのかを目の当たりにすると、チームのみんなの献身的に仕事に打ち込む姿勢を本当にありがたいと実感できるんだ。今回は機械的な部分と空力部分でのアップデートがあり、金曜日にこれらをテストした。テストが禁止されている今年は例年とは少し状況が違い、新しいパーツは金曜日に試さなければならない。元々金曜日はセットアップとタイヤと戦略のチェックで忙しいんだけどね。最終的に、空力のアップデートパッケージは使わないことにしたものの、機械部分の新パーツの幾つかは実際に使用した。

    トヨタと比較して、他チームが一歩前進してしまったのでは、という不安を感じていますか?
    スペインではやや優位性を失ったように見えたが、でもチームはクルマを開発するために本当に懸命に仕事をしているし、近い将来に更なるアップグレードもある。昨年は、シーズンが進むと共に継続的に改善を続け、最終戦は我々が一番競争力を発揮できたレースの1つとなった。このことは、シーズン中に他チームとのギャップを縮めていく能力が我々にあることを証明している。もちろんこれは挑戦と言えるし、時には予想通りに物事が結果に繋がらないこともある。でも我々は、クルマのあらゆる部分の開発を続けていかなければならないことを自覚している。他チームも同じことをしているわけだからね。我々にはそれを実行する決意と潜在能力が備わっている。

    予選でトップ6入りを果たした後、状況は良さそうに見えたのですが、レースでは何が起こったのでしょう?
    我々はかなり攻撃的な戦略を採り、3列目からスタートして間違いなくポイントが獲れるだろうと考えていたが、残念なことに、スタートが思うようにいかなかった。マシンが適切にグリッドから走り出すことができず、このため僕は幾つか順位を失い、その後ターン2で大混乱が起こった。ヤルノがこれに巻き込まれ、彼はニコ(ロズベルグ)に芝生へ押し出されてしまった。その後、僕は第1スティントの間ずっとニコの後ろに捕まってしまった。本当ならもっと速く走れたものだが、追い越しを仕掛けられるくらいの距離まで彼に近づくことができなかった。僕が採っていた戦略を考えると、これが僕のレースでのチャンスに大きなダメージを与えてしまったと言える。

    レース中の追い越しは可能でしたか?
    追い越しはとても難しかった。ニコのスリップストリームに入る度に、僕のクルマのタイヤのグリップが失われ、このためどうしても彼に十分に近づけなかった。レースの終盤にかけて、僕はルイス(ハミルトン)にプレッシャーをかけ続けていたが、この時も同じ状況だった。僕は彼よりも速かったのだが、追い越しはとにかく本当に難しかった。そうした状況にいたのは僕だけじゃなかった。レースの最後のフェリペ(マッサ)が絡んだ状況を除けば、レース中の追い越しは多くなかった。

    モナコに向けて、抱負はいかがですか?
    もちろん一番の目標はポイント圏内に戻ること、そして願わくは再び表彰台目指して戦うことだ。個人的には、特に変わったことのない週末になるといいと思っている。ここまでピットレーンからのスタートが2度あり、また、天候に関して幾つか問題もあった。これは、興味深いシーズンのスタートを切ったと言ってもいいだろうね。

    モナコはあなたにとって特別なレースですか?
    モナコは本当に気に入っているけれど、でも一番鮮烈に記憶に残っていることを思い出すと、ちょっと複雑な気持ちになるんだ。2006年にGP2に参戦するためヨーロッパに戻って来た頃、僕はベストなクルマに乗れず、シーズンのスタートは厳しいものになった。モナコでは17番手からスタートして4位まで順位を上げ、僕にとって状況がようやくかなり好転して来たように見えた。ところがギアボックスに問題が生じ、リタイヤしなければならなかった。あれは本当にどん底の瞬間だったし、当時は本当に自分がF1に戻れるのかどうか、真剣に自問していた。でも、嬉しいことに、その時のパフォーマンスが評価され、同じくGP2に参戦している“iSport”からドライブのオファーが届いたんだ。彼らのチームから参戦した初戦で僕は2位を獲得し、そして全てが変わった。キャリアの転機になった瞬間がモナコだったんだ。

  • トヨタ:今季初のノーポイント (F1スペインGP)

    トヨタ:今季初のノーポイント (F1スペインGP)

    トヨタは、F1スペインGPの決勝レースで、ティモ・グロックが10位、ヤルノ・トゥルーリは、1周目の多重クラッシュの原因となりリタイアに終わった。

    ティモ・グロック (10位)
    「タフなレースだった。うまくスタートができなかった。ヤルノも同様だったが、うまくスタートできなかった理由を分析しなければならない。ヤルノの後ろにつき、第1コーナーを迎えたが、彼がスピンするのが見えた。この事故を通り抜けると、(ニコ・)ロズベルグが前にいたが、スリップストリームに入れるほど、彼に充分近づくことができなかった。近づいた際には、タイヤの性能が落ち、追いつくことができなかった。前を誰も走っていないときでも、クルマがシックリこない部分も感じたので、何が原因かチェックし、次のレースは、もっと強くなって戻ってきたい」

    ヤルノ・トゥルーリ (リタイア)
    「戦略がうまく行き、高ポイントが挙げられると思っていたので、すごくがっかりしている。あいにく、レースはあまり長い時間、続かなかった。エンジンの力をうまく引き出すことができず良いスタートが切れなくて、少し後退してしまった。(フェルナンド・)アロンソと(ニコ・)ロズベルグのすぐ後ろについて第1コーナーに入った。コースを外れたロズベルグが、次のコーナーで、自分のすぐ横につく格好で、サーキットに戻ってきた。あっという間に戻ってきた彼を、自分は避けなければならなかった。ハンドルを切ってサーキットから外れたが、草の上でクルマがコントロールできなかったので、スピンし、誰かが自分にぶつかった。でも、過ぎたことを言っても仕方がなく、いい結果を期待し、次のレースに集中したい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「今年初めてポイントを獲得できずに非常に残念だ。ヤルノはアクシデントで戦列を離れざるを得なかったし、ティモもいいスタートを切れず、後方集団に巻き込まれてしまった。バーレーンに比べて車のスピードも充分とは言えなかった。原因ははっきりしているので、次のモナコグランプリにはしっかり修正し、更に競合力を上げて、表彰台を争うレースを復活させる」

    山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)
    「ポイントを積み上げることができず、残念なレースだった。今週末に向け、良い性能が出せると期待したが、思ったほど効果をあげられなかった。今回のレースに向けた新しい空力パッケージのために、チーム全員が一生懸命努力してくれたが、期待に沿うような結果にならなかった。ケルンのファクトリーでデータを見直し、どう改良できるか考えたい。また、ヤルノもティモも、スタートで苦労したようなので、これも分析しなければならない。しかし、落胆してられないので、これから次のレースまで、皆で頑張り、モナコではいい結果を見せられる戦いをしたい」

    関連:
    F1スペインGP:ジェンソン・バトンが今季4勝目