カテゴリー: トヨタ

  • ヤルノ・トゥルーリ Q&A (F1ヨーロッパGP予選後)

    ヤルノ・トゥルーリ Q&A (F1ヨーロッパGP予選後)

    予選で何が起こったのですか?
    悲惨な予選だったよ。始めは不可解だったけど、今はいくつかこと・・・マシンのいくつかの問題を理解している。全てを変更して、ピットレーンからスタートするかもしれない。今日の予選のようなレースはしたくないからね。
    グリップの問題は原因を見つかられるかもしれない。スピードもコンマ3秒くらい低かったので、マシンに変更を加える必要がある。

    タイヤを使うことができかったモナコと類似していますか?
    そうは思わない。予選までは問題なかったので、タイヤと関連付けることはできないと思う。他の何かだ。

    今年、タイヤ問題はありましたか?
    時々、タイヤに問題を抱えている。理由もわからずにスイッチをいれることができないときがある。予選のときもあるし、レースのときもある。これはみんなにとっても不可解なことだ。両方のクルマに起こるときもあれば、一台だけのときもある。正直、大きな疑問符だし、誰も答えることはできないだろう。

    プラクティスと予選の間にマシンなにか変更を加えましたか?
    すべての問題の原因はわからなかったので少し変更した。言ったように、僕たちは2つの問題を抱えていて、そのあと理解した。ひとつはスピードに関係していて、僕はストレートで1周につき0.35秒失っている。それがどこから来ているのかわからないので、大きな問題だ。もうひとつはグリップだ。すぐにおかしいと感じたけど、週末ずっと感じていたわけではない。だから、マシンに変更を加える必要がある。ピットレーンからスタートして、少なくとも予選前のハンドリングとグリップのように良くする必要がある。スピードはまだ調査している。

    スピード問題を解決するためにエンジンを交換しなければならないかもしれませんか?
    そうは思わない。僕にはわからないし、起こったことはとても奇妙なので彼らが調べているところだ。

    来シーズンのための契約交渉は進んでいますか?
    現時点で、誰にとてもすべてはまだ不明確だ。もちろん話し合っているけど、なにも確かなことはないので、もう少し待つ必要があると思っている。

    何チームと話していますか?
    現在、いくつかのチームとの話し合いを待っている。他とは交渉中だ。トヨタと僕たちが望むことを理解することが最優先だし、様子をみてみるつもりだ。

    ジョン・ハウエットのコメントは、あなたとチームが離別することを示唆していましたが、真実ですか?
    決してお金の問題ではない。いろいろな面でチームの立場は理解している。現在、多くのコスト削減がなされている。ドライバーもその役割があると思っているし、十分に満足している。僕にとってはチームというだけではなく家族だ。僕たちはチームを救う必要があり、チームで働いている人々を救う必要がると理解している。

    現在、市場には多くのドライバーがいます。それはあなたの立場をより難しくしていますか?
    トヨタチームが何を望んでいるか次第だ。僕が決められることではない。僕ができるのはベストを尽くすことだけだし、それは常に行ってきたことだ。僕たちはチームと常に話し合うことができるし、彼らが望むことを理解することができる思う。彼らが僕に満足していないかもしれないとしても、僕にはわからない。僕たちはお金については話していない。

    みんながフェルナンド・アロンソを待っていると思いますか?
    フェルナンドがキーだとは思わない。大方のチームは経済的な問題を見ていると思う。彼らはみな、彼らが来年できることや予算を理解することを待っている。現時点でそれは難しい。

    F1でなにかを得られると確信していますか?
    そう願っているけど、この経済危機に自信が持てるかい?確かなものはなにもない。昨年は悲惨だった。ホンダが撤退し、BMWも撤退する。彼らだけではないかもしれない。

    もしシートが得られなかったら、他のカテゴリーで続けますか?ブドウ園に集中しますか?
    言うにはまだ早過ぎると思う。僕は本当にドライバーだし、まだ非常に速く、レースを続けたいと感じている。ドライブしたいのは確かだけど、それは状況や場所による。常にトップでレースをしてきた。決してトップチームでドライブしていないけど、常に自分をトップ5に置いてきたし、それが僕の目標だと考えている。僕に何が達成できるか見たいんだ。

    コンコルド協定が締結されましたが、それでもチームが撤退するかもしれない危険はありますか?
    なにも予想することはできないと思う。現時点ではなにも確かではない。多くのことが起こっているし、毎日状況は変化しているからね。誰もまだ来年どうなるか分からないので、待たなければならない。みんながサインしたかもしれないけど、個人的にはどんなことも起こり得ると思う。

    GPDAはフェリペの事故におけるFIAの調査に関与していますか?
    いいや。僕たちはFIAの技術代表であるチャーリー・ホワイティングとかなり良い会議を行ったし、ヘルメットに関してもう少し説明を受けた。ここ数年でヘルメットの強度と安全性は向上した。弱点はバイザーだけかもしれないし、実際彼らはそれにとりかかっている。問題はフェリペの事故が非常に稀なことであり、ヘルメット側でできることはあまりない。今日のヘルメットは本当に安全性のトップに達しているからね。常に良くなるだろうけど、その種の衝撃を吸収するためにそのようなヘルメットは必要ではない。違った規模のことが必要だと言えるだろう。

    ルカ・バドエルのパフォーマンスについてコメントしていただけますか?
    彼が苦労するだろうと予想していた。あんなに長い間仕事の外にいたあとにマシンに乗ることは誰にとっても難しい。彼は最善を尽くしていると思うけど、確かにもう少し時間が必要だ。もう少し多くのテストがね。それは難しいと思う。明らかに非常に難しい状況なので、僕たちが判断できることはほとんどないよ。

    彼がもっと多くの時間を得られると思いますか?
    彼は現在していることを楽しまなければならないと思う。僕たちはビジネスの中にいるし、みんなそれがどれくらい厳しいかわかっている。外部の人々はもっと多くを期待しているかもしれないけど、正直不可能だ。ルカは良いドライバーだったけど、10〜15年外にいて、テストとは非常に異なるし、テストや経験なしにレース週末にマシンに飛び乗ることは理想的ではない。彼に多くの楽しみがあるとは思わないけど、それでも彼は彼の仕事をして、最善を尽くす必要がある。今回のように奇跡は起こらないので、彼は彼がしていることを楽しんで、段階的にベストを尽くそうとしなければならないと思う。もし奇跡が起こるなら、もっと重要なことのためにそれらを取っておくべきだろう。

    ルカがアルグエルスアリやグロージャンより遅いことに驚いていますか?
    毎週、毎月、F1マシンをドライブしていない場合、F1マシンをドライブすることがどれくらい難しいか説明することは困難だ。

  • トゥルーリ、トヨタとの金銭面での対立を否定

    トゥルーリ、トヨタとの金銭面での対立を否定

    ヤルノ・トゥルーリは、金銭問題によってトヨタとの2010年の交渉が難航しているとの報道を否定してた。

    トヨタのジョン・ハウエットは、2010年にヤルノ・トゥルーリと契約しない可能性があるとの発言をしており、金銭面で対立しているとの噂が広まっている。

    「決してお金は問題ではない」とトゥルーリは語る。

    「チームの立場を理解している。現在、多くのコスト削減がなされている。この部分をドライバーも役割を果たさなければならないと持っているし、十分に満足している」

    「予算を削減するので僕の予算を削減しましょうというのは問題ではない。チームが望んでいることを理解する必要がある」

    「トヨタチームが何を望んでいるか次第だ。僕が決められることではない。僕ができるのはベストを尽くすことだけだし、それは常に行ってきたことだ」

    「僕たちはチームと常に話し合うことができるし、彼らが望むことを理解することができる思う。彼らが僕に満足していないかもしれないとしても、僕にはわからない。僕たちはお金については話していない」

  • ウィリアムズ、トヨタとのエンジン契約解除を要請

    ウィリアムズ、トヨタとのエンジン契約解除を要請

    ウィリアムズは、2010年にトヨタとのエンジン契約の解除を要請しており、来年どこのエンジンを搭載するべきかを評価しているという。

    ウィリアムズは、2010年末までトヨタとのパートナー契約があるが、今シーズン末で契約を終わらせようという動きをみせている。

    すでにウィリアムズは2010年に向けて複数の自動車メーカーと交渉をしているとみられ、新しいパートナーとしてはメルセデスの可能性があるが、ルノーが有力視されている。

    チーム代表のフランク・ウィリアムズは、まもなくエンジンパートナーが決定するだろうと語っている。

    「もうすぐだ。我々はマシンにそれを搭載する方法を見つけなければならない。そうだろ?」

    ウィリアムズは、どこが有力候補であるかの明言は避けている。

    「パドックはゴシップで一杯だ。明日はメルセデス・ベンツかもしれないし、次の日はフェラーリかもしれない」

    トヨタはウィリアムズとの契約が早めに終わることについては“柔軟”であるとしており、ウィリアムズに対して財政的な負担はないとしている。

    「少し複雑な状況だ」とトヨタのジョン・ハウエットは語る。

    「原本ではウィリアムズに代わりのエンジンを探す権利を与えている。基本的に彼らは将来、自由にエンジンを得ることができる。新規参入の自動車メーカーかもしれない。我々は契約上、いかなる形であれウィリアムズに損害を与えることはないだろう」

    「今年の始め、彼らは来年に及ぶ延長の合意にサインするよう我々に推し進め、我々は締結した。しかし、彼らは代わりの供給元を探している」

    ルノーは来年カスタマー供給活動を続けるべく、現在のパートナーであるレッドブルとの良好な関係を延長するために懸命に推し進めているとみられている。

    レッドブルはエンジンをメルセデス・ベンツに変更することを真剣に検討しているが、ルノーの努力により、再びルノーエンジンの継続へ傾いているとみられている。

    レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、決定には時間がかかるだろうと述べている。

    「まだ時間がかかるだろう。ルノーは我々のために素晴らしい仕事をしているし、素晴らしいサポートを示しているが、急いではいない」

    ウィリアムズとトヨタの関係は、中嶋一貴のF1活動にも影響する。最近、トヨタがヤルノ・トゥルーリを放出するとの噂も浮上しており、両チームの2010年のドライバーが気になるところだ。

    関連:
    トヨタ、今シーズン限りでヤルノ・トゥルーリを放出か

  • トヨタ:2台揃ってトップ10を逃す (F1ヨーロッパGP予選)

    トヨタ:2台揃ってトップ10を逃す (F1ヨーロッパGP予選)

    トヨタは、F1ヨーロッパGPの予選で、ティモ・グロックが13番手、ヤルノ・トゥルーリが18番手でQ1敗退だった。

    ティモ・グロック (13番手)
    「あまり良い結果ではなかった。短時間となった午前中のフリー走行3回目では、ペースを刻むのに少し苦労し、その結果、あとほんの少しと迫りながらも、トップ10入りを逃したのは残念だ。最初の予選セッションでトラブルを抱えた。しかし、リアタイヤがグリップ不足になり、一時的にラップタイムが落ち込んだ最終コーナーまで、第2セッションでのクルマの感触は、それほど悪くなかった。精一杯やったが、タイヤはもたなかった。明日は、ハンガリーGPと同じ13番手からの決勝スタート。ハンガリーで出来たように、ポイントを獲得するにはどうすれば良いか考えたい。大変なタスクかもしれないが、ベストを尽くしたい」

    ヤルノ・トゥルーリ (18番手)
    「少し難しい予選になると予想していたが、ここまで悪いとは思っていなかった。午前中のセッションでは、グリップ不足をほんの少々感じたものの、クルマの調子は普通だった。しかし、午後の予選で状況が悪くなり、グリップが全くなくなり、どうすることもできなかった。一生懸命に走行し、いつもよりリスクを感じるほど攻めたが、上手く行かなかった。私たちがなぜ、こんなに苦戦しているか分からない。明日の決勝では、ベストを尽くし、好結果を出したい」

    パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー)
    「納得が行かない予選結果に再びなり、非常にがっかりしている。過去の数レースを見れば、私たちのレースのペースは良くなっているので、簡単にはいかないとは思うが、順位を上げるチャンスはある。ハンガリーの時と同じくよい戦いができるよう、これから、あらゆる可能性を精査しなければならない。路面のコンディションは常に変わり続けるので、決勝に向けて、タイヤにどんな影響を及ぼすかを考え、決勝に最大限に活かしたい」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「非常に僅差の予選を覚悟していたが、2台揃ってトップ10に残れないとは思いもしなかった。午前のフリー走行までは車のバランスに満足していたヤルノが、予選では全くグリップがなくなってしまった。またティモは最終アタック途中まで十分に予選第2セッションをクリアできるペースだったが、その後タイヤのドロップオフに苦しんでしまった。レースでの挽回を目指す」

    結果&タイム:
    F1ヨーロッパGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • トヨタ、今シーズン限りでヤルノ・トゥルーリを放出か

    トヨタ、今シーズン限りでヤルノ・トゥルーリを放出か

    トヨタは、今シーズン限りでヤルノ・トゥルーリを放出するとみられている。

    トヨタは、ティモ・グロックは保持するが、トゥルーリとの関係を終えるだろうとドイツの“SID”が報じている。

    トヨタのジョン・ハウエットは、「我々はティモのオプションを有している。それを行使することは非常にありえることだ。しかし、ヤルノとは別れるかもしれない」と語ったとされている。

    ジョン・ハウエットは、グロックを“非常に非常に良い”と称賛するが、予選の改善を課題にあげた。

    「我々は彼を助けるためにあらゆることをするつもりだ」

    トゥルーリに関しては「我々は彼と話をしたが、今のところ合意には至っていない」と説明している。

    2010年はBMWザウバーのF1撤退により、ロバート・クビサ、ニック・ハイドフェルドが市場に出ることが確実視されており、またフェルナンド・アロンソがフェラーリに移籍した場合はキミ・ライコネンが、ニコ・ロズベルグがマクラーレンに移籍した場合には、ヘイキ・コバライネンがなど有力なドライバーが市場に出ることになる。また、中嶋一貴のトヨタ移籍も注目したい部分である。

  • トヨタ:F1ヨーロッパGP初日

    トヨタ:F1ヨーロッパGP初日

    トヨタは、F1ヨーロッパGP初日のフリー走行で、ヤルノ・トゥルーリが12番手、ティモ・グロックは15番手だった。

    ヤルノ・トゥルーリ (12番手)
    「まず、長期の夏休みを終え、レースに戻ることができたので喜ばしく、また、好天の下、トラックで走行でき嬉しいことだ。基本的に、今日は、特別なことはなく、いつもの金曜日のようにセッションを行った。全て順調に行き、何のトラブルも抱えなかった。タイヤとセットアップの評価し、土日に向けしっかりと準備をすることができた。クルマの性能を最大限に生かすために、やることがまだある。しかし、他チームがどんなプログラムをこなしたのか分からないので、初日のフリー走行のセッションを終えた時点で、自分たちの位置をきちんと把握するのは難しい。クルマには満足しているが、さらにパフォーマンスを引き出す必要がある」

    ティモ・グロック (15番手)
    「全体的に、今日のセッションはとても上手く行った。クルマの調子は大変ポジティブで、バランスも良く、週末に向け良いスタートが切れた。また、全てのプログラムを順調に、こなすことができた。今日は沢山の作業を予定していたが、技術的なトラブルはなく、チームのメンバー全員、素晴らしい仕事をしてくれた。これから明日にかけ、今日集めた多くのデータを解析する。今の課題は、明日の予選と日曜の決勝に向け、クルマを微調整して、性能を高めること。私たちは強いと信じている。ラップタイム差が拮抗しているので、現時点で、順位を予想するのは難しいが、私たちは全力を尽くす」

    ディーター・ガス (レース&テスト・チーフ・エンジニア)
    「両セッションを通じ、新しく投入したいくつかのパーツをテストした。数々のデータを収集したので、明日の正しい選択に役立てることができる。ここのトラックは定期的に使われるわけではないため、特に午前中のフリー走行中に、路面コンディションが実に大きく改善した。充実したプログラムを組み、それをこなすために、セッションの前半にコースへ出たため、ラバーが乗っていない路面で、タイヤがわずかにダメージを受けた。このため、1回目のフリー走行は、思ったより少し難しかったが、午後のセッションでは、すべて普通に戻った。サーキットのコンディションは変化し続けたものの、2回目のフリー走行でのタイヤグリップは、ラバーがさらに乗ったため、1回目よりずっと良くなった。ソフト、スーパーソフトともに、大きな問題もなく、レースで十分に使えそうだ」

    新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
    「いよいよ後半戦が始まった。トヨタに適したサーキットであり、フリー走行の開始を心待ちにしていた。タイヤのタレに苦しんだが、トラブルも無く、予定したセットアップメニューをこなす事が出来た。スタートポジションがレース結果に非常に大事な市街地コース。予選は積極的に戦い、上位のグリット獲得を目指す」

    結果:
    ・F1ヨーロッパGP フリー走行2回目:アロンソがトップタイム
    ・F1ヨーロッパGP フリー走行1回目:バリチェロがトップタイム

  • ジョン・ハウエット Q&A 「TF109の開発を継続する」

    ジョン・ハウエット Q&A 「TF109の開発を継続する」

    トヨタF1のジョン・ハウエットがシーズン前半と今後そして来シーズンについて語った。

    チームの視点から見て、今シーズンここまでをどのように評価していますか?
    シーズン半ばを過ぎ、ここまで何度か上位の結果を残してきた。我々には競争力の高いクルマもある。だから当然、我々はもっと良い結果を求めており、もっと頻繁に表彰台を獲得できると期待していた。ただし、自分たちのクルマの基本的な速さに関しては比較的嬉しく感じている。シーズンの開幕であれほど成功したことは大いに満足できたし、また、序盤の4戦において、我々がトップ3の一角を担っていたことも明らかだ。それ以降、他チームとの相対的なパフォーマンスはこちらが上だったり下だったりしたが、とにかく必要なのはクルマのパフォーマンスをもっと上積みし、そして今手にしているパッケージから最大限のものを引き出すことだ。

    シーズンここまでで、あなたにとってのハイライトと言える場面はありましたか?
    チームの全員にとって、バーレーンGPでのトヨタのフロントロー独占は誇れる瞬間だったし、2台のトヨタのクルマが集団の先頭を走り、周回を重ねる中で最速ラップを記録できたことはとても特別なことだった。もちろん、チェッカーフラッグまであのまま続いてほしいと我々は願っていたが、そうはならなかった。我々は結果が求められる世界にいるのだから、私にとってのここまでのハイライトはオーストラリアとマレーシアでの表彰台フィニッシュだ。というのも、あの結果が、“我々は2009年の優勝争いの一角である”という確信を裏付けてくれたからだ。2009年にはまだたくさんのチャンスが残されており、今年の最大のハイライトはこれから訪れると私は固く信じている。

    開発のペースには満足していますか?
    開発に関して、我々はここまでずっと集中力を保ちながら野心的に進めてきた。TF109に対しどれほど多くの開発が行われてきたのか、たぶん外部の人間にははっきりと分からないかもしれないが、我々は特に空力開発に集中しつつ、考えられるあらゆる分野を改善するために本当に一生懸命開発を進めている。シーズン開幕時の我々の開発スケジュールは非常に野心的なものだったが、我々はその予定に従ってここまで開発を押し進めてきた。今シーズンは何度か大きな進歩を成し遂げることができ、それが間違いなくパフォーマンスの向上をもたらしてくれた。

    トヨタの目標は今も今シーズン中に優勝することですか?
    我々の組織はレースに勝つために存在している。だから常にそれが目標であり、今年は今まで以上にその目標達成に近づいていると信じている。我々がグランプリ初優勝を実現する一番確実な方法は、パフォーマンスを向上させるべく、妥協のない開発プログラムを追求していくことだ。開発にはチーム全体の努力が求められるが、現在はTF109の非常に大きな潜在能力を現実に発揮できるよう、チームの全員が一丸となり、全力で仕事を続けている。残されたシーズンがどのように進んでいくのかはこれから目にすることになるが、我々は今年優勝すべく自らの仕事に情熱を注ぎ、献身的な姿勢でがんばっている。

    ヤルノとティモのパフォーマンスをどのように評価していますか?
    彼らは、我々が期待していた通り、高い水準のパフォーマンスを発揮しているし、2人とも本物の競争力を持つ今年のクルマから結果を引き出す役目をしっかりと果たしてくれている。ティモは雨天のレースで特に力強かったし、彼は間違いなくF1で最速のドライバーの1人だ。彼はドライバーとして今も成長を続けており、これから年月を重ねるうちに、更に良くなっていくと私は確信している。ヤルノが1周アタックで非常に速いことは誰もが知っている通りだし、レースでは他のドライバーと戦う質の高い走りを見せ続けている。彼のやる気は今も100パーセントだし、クルマを改良するため、非常にポジティブなやり方でチームを鼓舞している。

    シーズン全般に関しては如何でしょう?
    F1はどのくらい健全なのでしょう?「ここまではエキサイティングなシーズンだったし、ファンの人々は、今までとは違うチームが先頭を争う光景を楽しんでいると思う。しかし、恐らくは“政治”がF1に暗い影を投げかけてしまったと言えるだろう。新コンコルド協定に各チームが署名した今、我々は将来を見据えて、F1というスポーツをより良いものにし、株主のために、そして特にファンのみんなのために、更なる価値をもたらしていくことが重要だ。F1は比類のないほど強力なスポーツブランドであり続けており、今も非常に大規模なファン層を有している。我々はF1を大いに誇りに思うべきだが、絶対に自己満足に陥ってはいけない。

    チームは現在もTF109の開発を続けているのですか? それとも既に2010年の開発に切り替えたのでしょうか?
    我々にはまだ今シーズン中に実現すべき目標があるため、2010年用のクルマの開発に全てを切り替えることはまだ考えていない。以前から計画されている通り、2010年のクルマの開発作業もかなりの規模で進んでいるが、我々は現在もTF109から更なるパフォーマンスを引き出すべく、懸命に仕事を続けている。今年はクルマの基本的な戦闘力が非常に高いため、開発を遅れずに進めて自分たちのパッケージが持つ潜在能力の全てを引き出すことが課題となっている。我々には、自分たち自身と我々のパートナーとファンに対し、全力で開発プログラムをプッシュし続ける義務があるが、更に重要なのは、先頭を走るクルマが我々の手の届かない場所にいるわけではないと分かっているということだ。従って我々は、少しでもパフォーマンスを上積みするためにこれからも戦い続けなければならない。

    来年以降についてですが、トヨタは更なる進化を遂げられるでしょうか? あなたはどう予想していますか?
    更なる改善を目指して恒常的に努力することは、トヨタのチャレンジ精神及びDNAの一部であり、そしてこれは現在進行形のプロセスでもある。従って、言うまでもなく我々は更なる進化ができると予想している。特定の目標について話すのはまだ早すぎるのは明らかだが、我々のチームは勝つために存在しているのだから、当然、それが目標になる。ただし、2009年中に達成したいことはまだたくさんあり、とにかく今はその実現に向けて我々は集中している。

  • ヤルノ・トゥルーリ (F1ヨーロッパGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリ (F1ヨーロッパGPプレビュー)

    ヤルノ・トゥルーリが、ヨーロッパGPが行われるバレンシア市街地コースの印象を語った。

    ヤルノ・トゥルーリ (トヨタF1チーム)
    シーズン再開を心から喜んでいる。仕事からしばし解放されて、家族とくつろぐのも素晴らしいけれど、レースに情熱をそそいでいるので、レーストラックに戻れて嬉しい。前回のレースからずいぶん時間が経った気がするので、チーム全員、今週末のレースに向け意気込んでいる。

    個人的に、バレンシアは、それほどエキサイティングなコースだとは思わない。しかし、それより、僕たちが今年も昨年のように強いということが重要だ。バレンシアは市街地コースとしては、とても速いので、モナコなどと違い、僕たちのクルマとの相性は非常に良いはず。実際、他の市街地コースと比べ、かなり高速のトラックだから、公道コースという感じが全くしない。僕たちは昨年、バレンシアで、トップ6に入ったが、今季も、僕の目標は同じ。ハンガリーでダブル入賞したのは良かった。バレンシアのトラックの特性は他と違うので、走行する前に結果を予想するのは難しいが、できるだけたくさんのポイントを稼ぎたい。

    開催日程:2009年 F1 ヨーロッパGP

  • ティモ・グロック (F1ヨーロッパGPプレビュー)

    ティモ・グロック (F1ヨーロッパGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、ヨーロッパGPが行われるバレンシア市街地コースの印象を語った。

    ティモ・グロック (トヨタF1チーム)
    市街地サーキットの走行は楽しく、おおむね得意としている。去年は、ひどい風邪をひき、完走するだけでも本当に大変だったので、バレンシアは難しいレースになり、それほど楽しめなかった。今年は、走行をしっかり楽しみ、2008年よりも良い成績でフィニッシュしたい。ここのコースでのオーバーテイクはとても難しいことが、去年の経験から分かっており、前回のハンガリーGPの状況に似ているが、予選が特に重要になるだろう。

    ブダペストでは、13番手グリッドスタートからトップ6入りしたので、今回の目標は出来る限り上位のグリッドをもぎ取り、決勝へうまくつなげることだ。夏期休暇中はリラックスした時間を過ごすと同時に、フィットネスも行った。レースのことを忘れたことがなく、ヨーロッパGPのレースへの準備も万全だ。

    開催日程:2009年 F1 ヨーロッパGP

  • ティモ・グロック F1ハンガリーGPを振り返る

    ティモ・グロック F1ハンガリーGPを振り返る

    ティモ・グロックが、F1ハンガリーGPを振り返った。グロックは13番手スタートから6位入賞を果たした。

    ハンガリーGPの6位には満足していますか?
    最終的な結果には満足している。特に、13番手からスタートしたことを考えればね。ハンガロリンクで7つも順位を上げるのは容易なことじゃないから、6位でフィニッシュできたことは、励みになる結果だ。何度かなかなか上手くいかないレースをした後でまたトップ6に戻れたのは良かったし、実際、これはマレーシアでの表彰台以降、僕にとって最高の結果でもあるからね。

    トップ6でレースを終えたのは意外でしたか?
    土曜日の時点ではこうした結果は予想もできなかったけど、でもチームは、ヤルノや僕と同じく、決してあきらめたりしないし、我々2人にポイント圏内でフィニッシュするチャンスをもたらすべく、本当に一生懸命仕事をしてくれた。我々のレース戦略は素晴らしかったが、それと同じくらい、僕のピットクルーも大きな賞賛に値する仕事をしてくれた。彼らは週末を通じて素晴らしい仕事をしてくれたし、特に土曜日は幾つかの修復が必要だったにも関わらず、短時間でその作業を終えてくれたんだ。日曜日のレースでの僕の2度のピットストップは完璧だった。激しく順位争いをしている時は、これがレース結果を大きく左右する。チームの全員が見事なチームワークを発揮することで我々はその褒美を手にすることができたんだ。

    現実的に見て、6位が可能な限り最善の結果だったのでしょうか?
    レース全体を通じて本当に僕のペースは速かったし、それに僕はヘイキ・コバライネンのすぐ後ろでフィニッシュしたわけだから、5位になれる可能性も間違いなくあったね。ただしこのコースでは、誰もが予想していた通り今回も何度か渋滞があったし、第1と第2スティントの終わりではそのせいで時間を失ってしまった。2度ともピットアウトしたキミ(ライコネン)が僕のすぐ目の前に入ってしまい、しかも彼の方が僕より燃料が多く、僕より遅かったんだ。僕の方が彼よりもかなり速く走ることができたんだけど、ハンガロリンクでは追い越しがなかなか難しいし、とにかく彼を追い越すことは不可能だった。あれがなければ間違いなくコバライネンを捉えて、5位になれたはずだ。レース終盤は、全体で5番目の最速ラップも記録し、速い周回を重ね続けて彼に追いついたものの、それでも彼を追い越すことはできなかった。

    レース中、どうやってあれだけ大きく順位を上げたのですか?
    みんなが知っている通り、ハンガロリンクでは追い越しがほぼ不可能だから、順位を上げようと思ったらレース戦略が非常に重要になる。僕はかなり良いスタートを切り、ルーベンス(バリチェロ)を追い越した。これで1周目の終わりに12位に上がったものの、この時点ではトップ6入りを考えることは難しかった。でも自分たちのレース戦略が、長い第1スティント中に順位を挽回する手助けになるはずだと自信を持っていたから、僕はとにかくバトルを続けて、速いラップタイムで周回を重ねていったんだ。

    その第1スティント中のクルマの感触は如何でしたか?
    言うまでもなくレースのスタート時はクルマがとても重かった。だからニュルブルクリンクと同じで、最初のピットストップは全ドライバーの中で最後の方だったんだ。最初のうちはクルマの扱いが難しかったが、その後、良いリズムで走れるようになり、僕の前後にいるクルマより重かったにもかかわらず、ラップタイムも速かった。ブリヂストンのスーパーソフトタイヤは非常に感触が良く、そのタイヤで長い周回を走ったにも関わらず、パフォーマンスは低下しなかった。だからクルマはまさに(コース状況やドライビングスタイルに)ぴったり合っている感じだったね。

    これから休暇に入るのは嬉しいですか? また、何をする予定ですか?
    しばらく休みを取れるのは良いものだけど、ただし僕はレーサーであり、F1カーをドライブするのが大好きだ。だからF1から離れることが嬉しいなんて、絶対に僕の口からは言えないね! 夏休み中の僕の優先事項は、とにかくリラックスすること、そして家族や友人たちと一緒に過ごすことだ。普段はそうしたことをする時間がほとんどないからね。少しの間、空港に足を運ばなくて済むのはきっとホッとするだろうし、とにかく十分に休養を取れるよう気を付けるつもりだ。シーズン終盤に向けてリフレッシュできるようにね。でも四六時中、休んでいるつもりはない。僕のフィジオ(理学療法士)と相談して、ある程度の身体トレーニングを計画済みなんだ。だから身体は良い状態に保てるだろうし、バレンシアで再びクルマに戻ることをとにかく念頭に置いておくつもりだ。

    ヨーロッパGPに向けて、抱負は如何でしょう?
    去年のバレンシアでは強さを発揮できた。もちろん今回もそうなることを願っているよ。パフォーマンスを改善したい部分は予選だ。というのも、この2、3戦ではそこが自分としてはやや不満だったからね。予選の1周のアタックでクルマとタイヤから最大限の性能を引き出すことができれば、間違いなく高い競争力を発揮できるだろうし、そしてそれがレースに向けて大きなチャンスをもたらしくれるからね。僕の目標は、いつもと同じく、可能な限り多くのポイントを獲得することだ。去年の7位よりも上位でフィニッシュできればいいね。