カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、ハースF1チームとの提携はチーム買収の第一歩?

    トヨタ、ハースF1チームとの提携はチーム買収の第一歩?

    ラルフ・シューマッハは、オースティンから始まるトヨタとのハースF1チームの新たな提携は、アメリカチームが「売りに出されている」という「明白な兆候」であると述べた。

    ハースF1チームとトヨタは金曜日、トヨタのモータースポーツ部門であるTOYOTA GAZOO Racingが複数年契約でハースF1チームの公式テクニカルパートナーになることを発表した。

    この契約により、トヨタは事実上、2024年の次のレースであるアメリカグランプリからF1グリッドに復帰することになり、GAZOO Racing Company 高橋智也プレジデントは、この契約をハースF1チームとの「競争」と表現している。

    ハースF1チームは、シミュレーターの専門知識や風洞の使用を含む、設計、技術、製造サービスといったトヨタのリソースから恩恵を受けることになるが、一方で、TOYOTA GAZOO Racingにドライバー、エンジニア、メカニックがHaasの「TPC」テストに参加するF1チームへのアクセスを提供する。

    しかし、この新たな提携は、ハースF1チームにエンジンやその他のパーツを供給しているフェラーリとの現在の関係に影響を与えるものではないが、今後、トヨタのスタッフがハースの空力開発に関与することで、両社の関係が発展していくことが期待されている。

    トヨタは、エンジンサプライヤーになることや、2009年以来チーム運営に携わるという背景の話は一切ないと断固として主張している。

    TOYOTA GAZOO Racingのモータースポーツエンジニアリング部門のゼネラルマネージャーである加地雅哉は「現時点では、パワーユニット供給への参入計画はありません」とメディアに語った。

    「実際、F1にチームを持つ計画もありません。現時点では、ハースと提携することが最善の選択であり、最善のオプションなのです」

    トヨタによるハースF1チーム買収の第一歩?
    しかし、元F1ドライバーで現在は解説者を務めるラルフ・シューマッハは、そうは考えていないようだ。

    「私としては」と彼はSPORT1に語った。「トヨタとの提携は、ハースが売りに出されているという明確なサインだ。」

    彼は、トヨタはハースとの提携を通じて、必要なノウハウのレベルを獲得していると見ている。

    「トヨタにとって、エンジニアリングの哲学を変えることが今重要だ。私の時代には、彼らは常に技術者を部署間でローテーションさせていた。しかし、F1ではあらゆる分野の専門家が必要であり、あらゆる分野について少しずつ知っている人ではだめだ」

    「それなら私はトヨタに大いに期待している。なぜなら資金力があるからだ」

    しかし、今年初め、アンドレッティがグリッド上の12番目のチームになるチャンスを逃したことを受け、同チームを買収したいと熱望していた。

    「私はチームを売却するためにF1に参入したわけではない」とジーン・ハースはフォーミュラ1.comに語った。「レースをしたかったからだ」

    「私たちは利益を得るためにここにいるわけではない。レースをして競争力を高めたいのだ。どのチームを見ても、歴史的に見ると、良い年もあれば悪い年もたくさんある」

    「生き残ることは、より良くなるための特徴のひとつだ。生き残れる限り、常に価値を証明する次の年がある」

    シーズン途中、ハースがNASCARチーム、スチュワート・ハース・レーシングの閉鎖を発表したことで、再び噂が駆け巡った。しかし、閉鎖はNASCARチームのみに関係するもので、ハースF1チームには関係ないことがすぐに明らかになった。

    ジーン・ハースはトヨタの新チームについてまだコメントしていないが、ハースF1チームの代表である小松礼雄によると、ジーン・ハースは「考えるまでもない」と考えていたという。

    「ジーンを説得するのは難しくありませんでした」と小松礼雄は明かし、「現在の金融規制やスポーツ界の現状を見れば、たとえ我々がこのようなパートナーシップを望んだとしても、見つけることはできないでしょう。加地さん(トヨタのモータースポーツ担当の加地雅哉)と話し始めたときは、どちらかというとアイデアでした」

    「お互いの目的や強み、弱みについて話し合い、理解を深めるにつれ、正直なところ、完璧な組み合わせでした。だから、ジーンに売り込むのは難しくありませんでした。費用対効果を上げるには、時間効率を上げなければなりません。我々は改善しました」

    「通常は多額の投資を必要とするエンジニアリングの他の側面を社内に取り入れない限り、効率面で大きな飛躍を遂げることはできません。TGRへの投資により、私たちはその飛躍を非常に迅速に実現できるのです」

    「ジーンは非常に熱心で、いつも『アヤオ、トップ6で安定した成績を収め、表彰台に上るには何が必要だろうか?』と聞いてきます。ですから、ジーンを説得するのは難しくありませんでした」

  • トヨタと提携のハースF1チーム アメリカGPで星条旗カラーリング

    トヨタと提携のハースF1チーム アメリカGPで星条旗カラーリング

    トヨタとの提携を発表したハースF1チームは、2024年シーズン中に3回あるホームレースの2回目を祝うため、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されるアメリカGPの週末に特別なカラーリングのマシンを公開した。

    通常の黒、赤、白のカラーリングに、青のハイライトと白と黒の星などの追加の機能が補完されている。これは、アメリカ国旗への敬意を表したものだ。

    2016年にデビューして以来、ハースはアメリカ国旗を掲げてレースに参戦しており、本社はノースカロライナ州キャナポリスに、ヨーロッパの拠点はオックスフォードシャー州バンベリーに置かれている。

    また、トヨタとの提携を発表したハースF1チームのマシンにはノーズとリアウイングの背面などにトヨタのロゴが掲載され、スペシャル版のレーシングスーツにも左胸にTOYOTA GAZOO Racingのロゴが掲載されている。

    トヨタ ハースF1チーム アメリカグランプリ

    しかし、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンのマシンのカラーリングを変更しただけでなく、オースティンラウンドでは、コンストラクターズランキングで6位のRBを追い抜くことを目指し、さまざまなアップグレードが投入される予定である。

    「オースティンでは、シーズン終盤に向けての主なアップデートを投入する予定だ。主にフロアとボディワークのさらなる開発が含まれる」とテクニカルディレクターのアンドレア・デ・ゾルドは説明した。「目標はいつも通り、空力負荷を改善して車をより速くすることだ」

    「ラップタイムを大幅に短縮するのは難しいので、我々は小さな数字について話しているが、熾烈なミッドフィールドの戦いにおいては、すべてが重要なステップであり、私たちはそれを実現したいと考えている」

    「これは我々のパッケージの改良とさらなる進化であり、新しいものではないが、マシンは少し違って見えるだろう」

    「我々は6位を争っている。それはとてもいい気分だ。それを達成するには、本当に全力を尽くさなければならない。なぜなら、今シーズンを成功させるために多大な努力を傾けてきたチームの全員にとって素晴らしいことだからだ」

    最終6戦を前に、ハースはライバルのRBに3ポイント差の31ポイントを獲得している。

  • トヨタ ハースと提携してF1に再参画する背景にどんなメリットがあるのか?

    トヨタ ハースと提携してF1に再参画する背景にどんなメリットがあるのか?

    トヨタを15年間の休止期間を経てハースF1チームとともににF1に復帰する契約を結んだ。F1特派員のローレンス・バーレットが、ハースがなぜ、どのようにしてそれを成し遂げたのか、そして復帰するトヨタにとってどのような意味を持つのかを説明した。

    ハースF1チームはグリッド上で最も小さなチームとして名を馳せ、今シーズンは実力以上の素晴らしい活躍を見せ、コンストラクターズ選手権で7位につけている。 RBから6位を奪う可能性も十分にある。

    しかし、ハースF1チームは、それをより一貫して行うには、組織を可能な限り効率的かつ費用対効果の高い方法で進化させる必要があることを理解している。

    2016年の設立以来、パートナーとして共に歩んできたフェラーリとダラーラに加え、トヨタのモータースポーツ部門であるトヨタ・ガズー・レーシング(TGR)をチームに迎え入れることは、まさにそのためのものだ。

    トヨタ ハースF1チームハースF1チームはトヨタが所有する富士スピードウェイでこの契約を発表した。

    なぜ提携するのか?
    富士スピードウェイでこのニュースを発表した後、日本からビデオ通話で話したチーム代表の小松礼雄は、ハースには「理解するために必要なリソースやハードウェア能力が不足している」ことを認めた。

    ハースF1チームが常にミッドフィールドで競争力を維持できるようにするため、彼は「リソースをより多く提供してくれる人を探しています。また、そのハードウェアとノウハウも持っている人です」と述べた。彼の見解では、TGRがその役割を果たすことができる。

    トヨタはドイツのケルンに素晴らしい施設を持っている。現在、そこは世界耐久選手権チームの本拠地であり、ヨーロッパのモータースポーツ活動のカスタマー基盤となっている。昨年までは、マクラーレンが風洞を使用するためのプログラムも実施していた。

    トヨタは新しいプロジェクトを支援する能力に恵まれており、F1で再び活動する方法を模索していた。日本のメーカーは、しばらく前からF1との関係を再構築する方法を検討しており、まずマクラーレンとの契約を締結し、ル・マン24時間レースの優勝者である平川亮をリザーブチームを含む開発プログラムに参加させた。

    ハースF1チームの小松礼雄との話し合いは、シーズン開始前から、両社が協力できる可能性について始まっていたが、すぐにそれぞれの目標に相乗効果があることが明らかになった。

    「彼らは、我々にはあるが、我々にはない施設、人数、リソースを求めていました。それが、我々が互いの専門知識を活用するきっかけとなりました」と小松礼雄は語った。

    トヨタ ハースF1チーム 画像トヨタのブランドは、次のアメリカグランプリから、ハースF1チームのマシンに表示される。

    このことは、ハースとフェラーリの関係にどのような影響を与えるのだろうか?
    小松礼雄は、トヨタがフェラーリとの関係を縮小するつもりはないことを強調した。現在、フェラーリはハースにパワーユニットやギアボックスを含む多数の部品を供給しており、ハースはイタリアチームのマラネロ拠点に独自の施設を確保している。

    「トヨタとのパートナーシップは、フェラーリとのパートナーシップに取って代わるものではありません」と小松礼雄は語る。「フェラーリとハースのパートナーシップは土台であり、今後も常に土台であり続けます。このパートナーシップは、フェラーリとの土台となるパートナーシップを奪うものではなく、それを強化するものです」

    「フェラーリとの関係、フェラーリから得られるものは素晴らしい。それはハースF1チームの基盤です。しかし、それ以外にもトヨタが我々を支援できる分野があります。我々は、この話し合いの初期段階からフェラーリ経営陣に対して透明性を保ってきました。TGRとの提携内容と、各社の知的財産(IP)をどのように保護するかについて、明確な理解があります」

    では、どのように機能するのだろうか?
    ハースとトヨタは、来週末のオースティンでのアメリカグランプリから、すぐにコラボレーションを開始する。

    商業的には、年間数千万ドルに上る重要な契約であると理解されているが、両者にとってはそれ以上の意味を持つ。両者は、この新たな関係を、成長の余地が十分にある長期的なプロジェクトと捉えている。

    トヨタ ハースF1チーム 発表会ハースF1チームの代表である小松礼雄は、トヨタの会長である豊田章男と高橋智也とともにステージに登場した。

    まず、この2人は英国バンベリーにあるハースF1チームの拠点にシミュレーターを設置する計画を立ち上げた。現在、アメリカのチームは契約の一部として、イタリアにあるフェラーリの最新シミュレーターを使用しているが、その場所が遠いため、ハースは思うように活用できていない。

    「マラネロのフェラーリ・シミュレーターは利用でき、実際に使用もしていますが、本気で走らせているわけではありません」と小松礼雄は語る。

    「プレシーズンには使用していますが、シーズン中はマラネロのシミュレーターでできることは限られています。 サーキットに常駐できるスタッフの人数は限られています。 24レースを担当する英国在住のスタッフに、さらに10日間のイタリア勤務を頼むわけにはいきません。 場所の問題で、それ以上のことはできませんでした」

    「このパートナーシップがなければ、シミュレータープログラムを実施するのは難しい。TGRは自社用およびカスタマープロジェクト用としてシミュレーターの専門知識を持っています。つまり、シミュレーター操作のあらゆる側面におけるハードウェアと専門知識を持っています。だから、私たちはそれを活用します」

    トヨタをパートナーに迎えたことで、シミュレーターを構築するハードウェアと、それを操作する専門知識と人材をすでに有する企業を得たことになる。これにより、ハースはこのようなプロジェクトをより迅速に立ち上げ、低コストで運用することが可能になる。

    それでもまだ時間はかかる。来年までに準備を整え、相関関係を確立するのは難しいだろう。しかし、自分たちでやろうとするよりもはるかに早く、効率的に進められるはずだ。

    トヨタ F1トヨタは以前、ワークスチームとしてF1に参戦しており、2002年から2009年まで参戦していた。

    トヨタは、ハースとの契約から何を期待しているのだろうか?
    トヨタは、シミュレータープログラムに自社の社員を参加させることができ、それによってF1に関する知識と経験を蓄積することができる。

    また、トヨタにとっては、日本の若手ドライバーの育成を手助けする機会でもある。これは、トヨタの企業目標の要となるものである。

    ライバルであるホンダはF1に参入し、パワーユニットで常勝チームとなっただけでなく、日本のレーシングドライバーをF1に送り込むことに成功した。現在、レッドブル・ファミリーの一員として4年目のシーズンを戦っている角田裕毅もその一人だ。

    トヨタは今、自社の日本人ドライバーの育成プログラムを有しており、シミュレータープログラムを活用して彼らを速く走れるようにすることができる。

    そして、このプロジェクト旧車テスト(TPC)プログラムと組み合わせる。これは、ハースが2年落ちのマシンをプライベートテストで走らせる初めての試みとなる。

    これにより、トヨタはF1を目指す有望なドライバーに貴重な車内での時間を与えることができる。また、トヨタのエンジニアがプロジェクトに取り組む一方で、テストチームを率いるハースのエンジニアやメカニックから学ぶこともできる。

    ハースF1チーム 小松礼雄小松礼雄は、このパートナーシップに「非常に興奮している」と述べ、「双方に明白な利益がある」と語っている。

    では、ハースにとってのメリットは何だろうか?
    ハースにとって、TPCはトヨタの才能を活用し、トヨタ出身者を含む若いドライバーを評価し、スタッフを短期間でレースチームの戦力に育て上げ、長期的には才能ある人材をチームに引き入れるための機会となる。

    「TPCは人材育成という観点で非常に重要です」と小松礼雄は語る。

    「当社のスタッフは300人強で、人材の予備軍もいないため、例えばレースエンジニアやパフォーマンスエンジニアが1人でも退職したり、レースに参加しないプログラムに参加したりすれば、本当に苦労することになります。常に限界ぎりぎりの状態で、組織を改善するためには、ある意味で生き残りをかけた状態をベースラインにしていてはなりません」

    「組織を強化しなければならなりません。そのためには、TPCを通じてエンジニアやメカニックのトレーニングを開始し、バックアップ要員を確保する必要があります。もちろん、予算上限があるため、タイムシートとして行うという点では、ある意味でより複雑になる。つまり、『伝統』を扱う人々、すなわちTPCは上限外となりますが、そうした人々の多くはレースチームに移らなければならなりません。そして、一定の割合を超えると、彼らを予算上限に含めなければならなりません。そのため、その詳細については、正しく行う必要があります」

    「しかし、組織を構築するという観点では、不測の事態に備え、若い人材を確保する能力を持つという意味で、私にとってTPCは最高の環境です。ですから、トヨタの若いドライバーたちが我々のTPCカーを運転することになります」

    トヨタ ハースF1チーム 記者会見小松礼雄、豊田章男、高橋智也は富士で集まったメディアに元気よく対応した。

    オーナーのジーン・ハース氏はこの提携をどう考えているのだろうか?
    小松礼雄は、トヨタとの提携のメリットをチームオーナーのジーン・ハースに納得させるのは「難しくなかった」と語った。

    チームの予算の大半は、アメリカ人オーナー自身のポケットマネーから出ている。そのため、彼は常に、最も費用対効果が高く効率的な方法で事業を運営することに熱心に取り組んできた。

    トヨタをチームに迎え入れることは、財務上の利益と専門知識の両面において、小松レイオスの言葉を借りれば「当然の成り行き」であった。

    「現在の金融規制やモータースポーツの現状を見れば、たとえこのようなパートナーシップを望んだとしても、見つけることはできないでしょう。加地さん(トヨタのモータースポーツ責任者、加地雅哉)と話し始めたときは、どちらかといえばアイデアでした」

    「話し合いを重ね、互いの目標や強み、弱みを理解するにつれ、正直に言って完璧な組み合わせだと感じました。だから、ジーンに売り込むのは難しくありませんでした。費用対効果を上げるには、時間効率を上げなければならなりません。我々は改善しました」

    「エンジニアリングの他の側面を社内に取り込むという、通常は多額の投資を必要とする方法を取らない限り、効率面でこれ以上の飛躍は望めません。TGRへの投資により、我々は飛躍を非常に迅速に実現できます。ジーンは非常に熱心で、常に『アヤオ、トップ6で安定した成績を収め、表彰台に上るには何をすべきか?』と尋ねてきます。だから、ジーンを説得するのは難しくありませんでした」

    トヨタ F1復帰日本のメーカーであるトヨタがF1の世界で将来どのような展開を見せるのか?

    これはダラーラにとって何を意味するのだろうか?
    ダラーラは、アメリカのチームがスポーツに参入して以来、ハースのシャシーを製造してきたが、トヨタの参入により、その関係が将来どのように続くのかという疑問が生じている。

    小松礼雄は、ダラーラを「重要なパートナー」であり「重要な関係」と呼び、「今後、どのような範囲内でダラーラやトヨタと協力するかを協議するが、共存していくことになります」と付け加えた。

    トヨタのF1に対する野望とは?
    トヨタは、2002年から8年間F1に参戦し、13回の表彰台を獲得したものの、現在、F1に本格的に復帰する計画はないと強調している。

    独自のエンジン開発計画はないと主張しており、純粋に空力面でのサポートに専念し、このプロジェクトを通じて従業員のF1に関する知識と専門性を高め、日本のレーシング・タレントの強化を図ることを目的としている。

    「F1チームを持つ計画はありません」と加地雅哉は語る。「現時点では、ハースとの提携が最善の選択です」

    しかし、これほど大規模な提携を行うということは、将来的にF1での存在感を高めるポテンシャルにトヨタが興味を持っていることは明らかだ。

  • ハースF1 トヨタとの提携を「エステバン・オコンの説得材料にはしなかった」

    ハースF1 トヨタとの提携を「エステバン・オコンの説得材料にはしなかった」

    ハースF1チームの代表である小松礼雄は、トヨタとの新たなF1パートナーシップは、エステバン・オコンをチームに加入させる説得材料ではなかったと明かした。

    ハースは10月11日(金)、トヨタと技術提携を結んだことを発表した。これにより、トヨタのエンブレムが2009年以来初めてF1に復帰することになる。この契約の一環として、ハースはトヨタのケルン風洞、空力に関する専門知識、設計・製造能力を活用することができるようになる。

    トヨタの暫定的な復帰により、同社はバンバリーの拠点にハースF1チームにシミュレーターを提供し、F1の最新チームが引き続き順位を上げていくことを目指すことになる。

    ハースがトヨタと提携したのは、来シーズン、フェラーリの有望株オリバー・ベアマンがエステバン・オコンのパートナーとなり、チームがドライバーラインナップの見直しを準備している中でのことだ。

    アルピーヌとの長い関係を終えてハースに移籍するオコンは、エンストンを拠点とするチームでの小松礼雄との関係が彼の選択に影響を与えたと述べた。

    「もちろん、僕はアヤオと長い付き合いがある。彼はF1で僕の最初のレースエンジニアであり、彼らがどこに向かいたいのかという彼の計画について僕を納得させてくれた」

    「僕も彼らと同じ目標を持っているので、ついにチームを組むことができるのは素晴らしいことだ」

    ハースF1チーム トヨタエステバン・オコンは2025年にハースに移籍する。

    ハース、オコンとの会談で約束を避けた
    しかし、小松礼雄は、その時点で確定していない保証を避けたかったため、オコンとの会談中にトヨタについて言及しなかったと述べた。

    エステバン・オコンへの売り込みにトヨタとの提携が関係していたかと問われると、小松礼雄は「特にありません」とメディアに語った。

    「私は彼に、チームを前進させ、いわば合理的な変化を起こすための開発計画があると言いました」

    「しかし、オーストリア頃にエステバンの契約を最終決定しようとしていた時点では、エステバンに何かを保証するには時期尚早でした」

    「エステバンに保証できないことを伝えたくなかったし、彼がそのことを理解した上で契約したのに、3か月後に『ごめん、実現できなかった』とは言えません」

    「彼は、このチームを前進させるビジョンがあるという理解のもと契約しました。私はこの技術的なパートナーシップについて具体的に言うのではなく、チームをどのように発展させていく計画なのかを彼に伝えました。すると彼はその考えに非常に賛同してくれました」

  • トヨタ F1アメリカGPからハースのF1マシンにロゴを掲載

    トヨタ F1アメリカGPからハースのF1マシンにロゴを掲載

    ハースF1チームは、トヨタとの業務提携の一環として次戦F1アメリカGPからVF-24にTOYOTA GAZOO Racingのロゴを掲載する。

    10月11日(金)、トヨタは富士スピードウェイで記者会見を開催し、ハースF1チームと業務提携に合意したことを発表。トヨタは、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)を通じてF1に参画し、車両開発分野などにおいて協力関係を結ぶ。

    トヨタは、F1において日本の若手ドライバーやエンジニア・メカニックが経験を積み、成長する環境を整え、自動車産業の発展に貢献することを目指す。

    技術提携は即時に開始となり、次選F1アメリカGPではニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンが駆るハースF1チームのマシンにTGRのロゴが表示される。

    記者会見に会場には、TGRのロゴを掲載したリバリーのショーカーを展示。ノーズのスポンサーリスト、特にリアウイングのメインプレートの背面、翼端板の裏側にTOYOTA GAZOO Racingのロゴが大きく掲載され、赤・白・黒をベースとするハースF1チームのカラーリングと相まってVF-24のバックショットはまるでトヨタのF1マシンのようだ。

    商業的には、これは年間数千万ドルに達する重要な取引であると理解されているが、両社にとってはそれ以上のものであり、両社ともこの新しい関係を成長の余地が十分にある長期プロジェクトと見ている。

    トヨタ ハース F1ハースF1チーム トヨタ

    会見に出席したGAZOO Racing Company プレジデントの高橋智也は「こちらのマネーグラム・ハースF1チームのレーシングカーには、TOYOTA GAZOO Racingのロゴが貼られています」とコメント。

    「『トヨタF1復帰!』と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません」

    「私たちTOYOTA GAZOO Racingはマネーグラム・ハースF1チームと若手ドライバーなどの人材育成およびマネーグラム・ハースF1チームの車両開発分野における業務提携に合意しました」

    「TOYOTA GAZOO Racingは、マネーグラム・ハースF1チームとともに、『ドライバー育成プログラム』を新設し、世界の頂点を目指すドライバーを育てていくことにしました」

    「具体的には、TGRの育成ドライバーがマネーグラム・ハースF1チームのテスト走行に参加して、F1での走行経験を積みます。この提携を通じて、将来的にF1のレギュラーシートを獲得できるようなドライバーを育成出来たら素晴らしいと考えています」

    「また今回、チャレンジするのはドライバーだけではありません。TGRのメカニックやエンジニアも世界最高峰のF1の舞台に、マネーグラム・ハースF1チームの仲間として加わります」

    「具体的には、マネーグラム・ハースF1チームから評価をいただいている私たちの『ものづくりの力』を生かしてF1レーシングカーの空力開発に参画し、極限の使用環境下を想定したシミュレーション、カーボン部品の設計・製造を行います」

    ハースF1チーム アメリカグランプリハースF1チーム アメリカGP

  • トヨタと提携のハースF1チームにフェラーリが「特定の要件」リストを提示

    トヨタと提携のハースF1チームにフェラーリが「特定の要件」リストを提示

    ハースF1チームの代表である小松礼雄は、フェラーリがトヨタとの新たな技術提携に合意する前に保証しなければならない「特定の要件」のリストを提示したことを明らかにした。

    トヨタは、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)を通じてF1に復帰し、当面は複数年契約で「設計、技術、製造」サービスを提供する。

    TGRのプロジェクトマネージャーである加地雅哉は、メディア向けのブリーフィングで、この提携はトヨタが2026年に始まる新レギュレーションの下でパワーユニットサプライヤーとして、あるいはメーカーとしてF1に復帰する前触れではないことを確認した。

    その代わりに、トヨタはケルンにあるシミュレーターへの即時アクセスなど、「より多くのリソースとハードウェア」をハースに提供する。この密接な関係は、ハースがTGR所属のドライバーにTPC(旧車テスト)プログラムのもとで自社のF1カーの使用権を提供することにまで及ぶ。

    しかし、ハースは長年の技術パートナーであるフェラーリに対し、TGRの関与が両者の間に長年築き上げてきた信頼関係に影響を及ぼさないことを保証しなければならなかった。

    小松礼雄は、トヨタとの協議は年初に開始されたことを確認し、次のように付け加えました。「我々はフェラーリとは初日から一緒に仕事をしてきたので、お互いをよく理解しています。また、フレデリック(バスール/フェラーリ チーム代表)とは、この協力関係について初期の段階から話し合ってきました」

    「フェラーリとハースの関係が基盤となっているので、彼らにこのことを本当に理解してもらう必要があるという考えで臨みました」

    「もしトヨタとハースの提携が自分たちにとって脅威だと感じられたら、うまくいかないでしょう。だから、そうならないようにしました。そして、加地さんを通じて、トヨタは最初から完全に賛同してくれました」

    「正直に言って、重要なのは、最初から関与の度合いや範囲について、透明性と明確性を確保することです。そうすれば、すべての当事者が情報を得ることができます」

    「そしてもちろん、フェラーリは私にこれを保証しなければならないという特定の要件を送ってきました。それはいずれにしても私たちがやろうとしていたことでしたから、非常にシンプルで、すべての側面から非常に協力的でした」

    トヨタ ハース F1

    ハースとフェラーリのパートナーシップは「素晴らしい」
    小松礼雄は、ハースがマラネロのフェラーリ風洞を引き続き使用し、スクーデリアが「技術規定が許す限り」ギアボックスも製造することを確認した。また、ハースはダラーラとのシャシーパートナーシップも維持する。

    小松礼雄は、トヨタとの提携は「フェラーリに取って代わるものではない」と断言。さらに、「フェラーリとハースのパートナーシップは土台であり、今後も常に土台であり続けるでしょう」と語った

    「この提携は、フェラーリとの土台となるパートナーシップを奪うものではなく、その土台となるパートナーシップを強化するものです」

    「フェラーリとの提携で得られるものは素晴らしいものです。それがハースF1チームの土台です」

    「しかし、トヨタが我々を支援できる分野は、それとは別です。繰り返しになりますが、もちろん、これらの話し合いの初期段階から、我々はフェラーリの経営陣に対して完全に透明性を保ってきました」

    「ですから、我々双方は、TGRとどのような関わりを持ち、どの分野で協力していくのか、また、それぞれの会社の知的財産をどのように保護していくべきかについて明確に理解しており、そのように計画を進めています」

  • ハースF1小松礼雄 トヨタ豊田会長と初対面で意気投合「堅苦しい会社だと思っていた」

    ハースF1小松礼雄 トヨタ豊田会長と初対面で意気投合「堅苦しい会社だと思っていた」

    ハースF1チームの小松礼雄代表が、トヨタとの業務提携のきっかけとなった豊田章男会長(モリゾウ)との初対面のときのエピソードを明かした。

    トヨタとハースF1チームは10月11日(金)、車両開発分野などにおいて協力関係を結ぶことに合意し、基本合意書を締結したことを発表。トヨタは、F1において日本の若手ドライバーやエンジニア・メカニックが経験を積み、成長する環境を整え、自動車産業の発展に貢献することを目指す。

    ハースF1チームは、現在F1参戦9年目のシーズン中で、9月のシンガポールグランプリを終え、10チーム中7位につけている。

    「一番若いチームで、規模としても一番小さい」とは会見に臨んだ小松礼雄代表。これまで小さいながらもチームとして効率よく戦ってきたが、さらなる順位の押し上げを図る中で、今年の2月ごろに今回の話があったという。

    『こういう大きな提携は、共通の目的に向かって一緒にやっていこうという『尊敬と信頼の関係』の上に成り立つものだと思っています。それがすごくあったので、『これだったらいけるんじゃないか』と思いました」

    「豊田会長に会っていただけることになったので、カナダグランプリ(6月)の前に東京に来ました」

    「そのとき、話してみて、初対面とは思えないと言うか、想いが本当に一緒なんです。すごく情熱のある方で、これからどうしてきたいか、日本の若い人たち、モータースポーツ界にどうやって夢を与えてあげたいか、想いがすごくにじみ出ていました」

    「僕がハースF1チームを通してどうしていきたいか、ものすごく共鳴するものがあったので、これでもうゴーサインですよね」

    「こういう提携って、やっぱり人と人のことだと思うんです。それがベースにまずあって、『やりましょう』ということになりました。TGRができるモノづくりはうちに今ないものです」

    「逆にうちは、現代のF1の最新のノウハウはありますけれども、何といっても人数がいないし、設備も少ないし、ホースパワー(馬力)が足りないんです。それを与えていただけるのもあって、いろんな面で、一緒に協力して、チームを良くしていって、人を育てる」

    「F1は最先端技術でやっていますけれど、何が重要かというと人なんです。モノをつくる、シミュレーションソフトウェアをつくるのも人ですし、使うのも人です」

    「同じデータを見ても、判断する人によって、十人十色の結果になるわけです。人を重視して育てていこうと本当にお互いが思っており、次の世代に夢を与えられるような戦いができるチームにしたいという想いで、提携をしました」

    モリゾンは「ハースさんは、言葉を選ばずに言えば、非常にコンパクトなチームだと思うんです。コンパクトなチームなのに、大恐竜(規模の大きいチーム)に向かって戦っているわけです」と語った。

    「そういうチームであるがゆえに、学べる環境はものすごくあるんじゃないかと思い、今回の第一歩を踏み出させていただきました」

    「ですが、これは時間のかかることだと思います。人が育つにも、世の中が変わるのも時間がかかる」

    「ですから、皆様方には、まずモータースポーツに興味を持っていただく、そして、その最高峰であるF1に対してリスペクトしていただく。長期的な応援体制をぜひよろしくお願いします」

    トヨタ ハース F1

    旧知の仲のように
    モリゾウと小松礼雄が初めて会ったときに共鳴したところ、情熱を感じた言葉、お互いに交わした言葉、あるいは、態度など、お互いにとって印象的だったことは?

    モリゾウ:「本当に今日が初めて?」というのが正直なところです。「どこかで会った?」「どこかで話しましたっけ?」と思うぐらいでした。「初めまして」の一言もなかったと思いますね。小松さんも、僕も。会った途端にいろんな話が進んだみたいな感じでした。ずっと昔から、ずっと語り合っていた人と会えて、ちょっと先の話をしたというのが私の正直な感覚です。

    小松礼雄:全く同じです。僕もお会いするまでは、豊田章男会長を知らないわけじゃないですが、実際には…。

    モリゾウ:実際、僕はどんなイメージでした?

    小松代表:トヨタって僕の中ではすごく堅苦しい、大きな会社だと思っていました。

    モリゾウ:官僚的で嫌なヤツ?

    小松礼雄:何をやるにも時間がかかってすごくイナーシャ(慣性モーメント。運動状態の変化を妨げる力)があって。先ほどおっしゃっていましたが、遠くから見ていると、F1を辞めた方。僕は「何で辞めるんだ!」と思っていたわけです。(モータースポーツの)文化をつくっていかなきゃいけないのに、日本のメーカーは行ったり来たりして。そういうことは本当にやめてほしいという話もしたんですけど、それが初対面で話せちゃう。心から打ち解けて、「なんでこういうこと(F1撤退)をやったんですか?」って素直に疑問を持って話せる。そんな感じだったんです。あり得ないですよね、普通に考えれば。本当にずっと知っているかのような感じで、すごく楽しい会話ができたので、感覚的にこういうインスピレーションや想いを持っている方と一緒にできるってなんて光栄なことなんだろうって本当に思いました。人生の出会いの一つで、こういう出会いがあって本当によかったなと思います。後はその出会いを最大限に生かすしかない、生かさないとダメですよね。

    世界を相手に戦ってきた者同士、2人が意気投合するのは必然だったのかもしれない。「TOYOTA GAZOO Racing」が記されたレーシングカーは、Haasの母国となる次戦のアメリカグランプリ(10月)から走り出す。

  • トヨタとハースF1チームの提携は「お互いに利益をもたらす完璧な組み合わせ」と小松礼雄

    トヨタとハースF1チームの提携は「お互いに利益をもたらす完璧な組み合わせ」と小松礼雄

    ハースF1チームのチーム代表である小松礼雄は、トヨタとの新たな提携は「完璧な組み合わせ」であり、今後数年間でチームの順位を上げるのに役立つだろうと述べた。

    ハースF1チームはトヨタ(Toyota Gazoo Racing / TRG)と即座に開始する技術提携を締結し、次線アメリカGPではTGRのロゴが車体に表示される。

    この新たな契約の詳細についてはまだほとんど明らかになっていないが、その第一歩としてトヨタは、ハースがバンバリーの本拠地にシミュレーターを設置するのを支援する。

    また、2023年のマシンを来季のプライベートテストで使用するTPCプログラムの資金も提供し、トヨタの若手ドライバーにF1での走行経験を積ませる予定となっている。

    両者は、トヨタが最終的に独自のパワーユニットを開発する計画はないと主張している。

    「我々はグリッド上で最も小さなチームであり、特定の事柄を理解するためのリソースやハードウェア能力が不足しています」と小松礼雄は語った。

    「そして、ミッドフィールドでより競争力を高めるという観点では、我々はより多くのリソース、つまり馬力を提供してくれるだけでなく、そのハードウェアとハードウェアを使用するノウハウも持っているパートナーを探しています」

    「そして、Toyota Gazoo Racingはまさにそれを提供してくれます。彼らはケルンに素晴らしい施設を持っていますので、それも活用できるでしょう」

    「F1はハイテクスポーツですが、本当に重要なのは人材です。ですから、お互いに教育し合い、F1環境で人材を育成し、相互に利益を得たいと考えています」

    「つまり、お互いの組織で一貫した目標をたくさん持っているということです。それが、この技術提携を決断する上で重要な理由でした」

    最初のステップについて、小松礼雄は次のように語った。

    「この提携により、シミュレーターやTPCなどの活動を開始することができます」

    「そして、お互いの利益のために、彼らは、私たちが持っている最新のノウハウやスキルセットを探しています。しかし、私たちは彼らの施設や人数、リソースを持っていません」

    「ですから、お互いの専門知識を活用し、お互いに弱い分野を補い合って学んでいるのです。 まさに、お互いに利益をもたらす完璧な組み合わせと言えるでしょう」

    ハースF1チーム トヨタ

    小松礼雄は、この新たな契約がフェラーリとの現在の契約(2028年まで延長されている)に影響を与えることはないと主張する。

    また、トヨタとの話し合いについては、フレデリック・バスール(フェラーリ F1チーム代表)にもすべて報告していた。

    「トヨタとのパートナーシップは、はっきりさせておきたいのですが、フェラーリとのパートナーシップに取って代わるものではありません」と小松礼雄は語った。

    「フェラーリとハースのパートナーシップは土台であり、今後も常に土台であり続けるでしょう。そして、このパートナーシップは土台を奪うものではなく、フェラーリとの基本的なパートナーシップを強化するものです」

    「フェラーリとの関係、フェラーリから得られるものは素晴らしいものです。 それがまさにハースF1チームの基盤です。 しかし、トヨタTGRが我々を支援できる分野は、その外側にありますい」

    「繰り返しになりますが、もちろんこの話し合いの初期段階から、我々はフェラーリの経営陣に対して完全に透明性を保ってきました」

    「ですから、我々はお互い、TGRとどの分野でどのような関わり合いがあるのか、各社の知的財産をどのように保護する必要があるのかを明確に理解しています。それが我々の計画の進め方です」

    ハースは今後もフェラーリの風洞を使用し、設計作業は引き続きイタリアを拠点として行うことを確認した。

    「もちろん、マラネロのデザインオフィスは必要です。なぜなら、ギアボックスとサスペンションをフェラーリから購入するという事実は何も変わらないからです」と小松礼雄は語った。

    「ですから、その点においてはマラネロにデザインオフィスを置くことに意味があります。私たちは引き続きフェラーリの風洞を使用しますので、空力学者は引き続きマラネロに拠点を置きます」

    「しかし例えば、我々は他のカーボン複合パーツの設計を独自に開始する予定であり、また、テストやシミュレーター作業、そして車の性能に貢献するその他の分野にも着手します」

    「それらをどこに置くか、マラネロか英国か、という点は今後決定する必要があります。しかし繰り返しになりますが、強調しておきたいのは、フェラーリとの現在の体制を置き換えるものではないということです」

    シャシーメーカーのダラーラについては、小松礼雄は次のように付け加えた。

    「ダラーラは我々の重要なパートナーです。彼らは我々と共に最初からやってきました。ご存知のように、彼らは最初から我々のシャシーを製造しています。ですから、これもまた重要な関係です」

    「そして、いずれまた、ダラーラと協力し続けるパラメータ、トヨタと協力するパラメータについて話し合うことになるでしょう。しかし、共存していくつもりです。お互いに置き換わるわけではありません」

  • トヨタ ハースF1チームとの業務提携に合意 プレスカンファレンス動画

    トヨタ ハースF1チームとの業務提携に合意 プレスカンファレンス動画

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing / TGR)とマネーグラム・ハースF1チームは、マネーグラム・ハースF1チームの車両開発分野などにおいて協力関係を結ぶことに合意し、基本合意書を締結した。

    トヨタとハースF1チームは、世界最高峰のモータースポーツであるFIA F1世界選手権(F1)において日本の若手ドライバーやエンジニア・メカニックが経験を積み、成長する環境を整え、自動車産業の発展に貢献することを目指す。

    TGRは、クルマづくりに欠かせない「People」「Pipeline」「Product」の三要素を鍛えるため、モータースポーツ参戦を継続する。昨今、モリゾウこと会長の豊田の強い想いの下、レースの現場で「壊しては直す」を繰り返し、プロドライバーからのフィードバックを徹底的に市販車開発へ織り込む「ドライバーファーストのクルマづくり」の取組みを強化する上で、「People:ドライバーやエンジニア・メカニックの人材育成」を行いながら、「Pipeline:データ解析・活用」を行い、「Product:車両開発」に生かす必要性がますます高まっている。TGRは、本提携を通じて「People」をさらに強化し、マネーグラム・ハースF1チームがF1で強みを持つ「Pipeline」を学び、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを加速させていく。

    具体的には、TGRの育成ドライバー、エンジニア、メカニックがマネーグラム・ハースF1チームのテスト走行に参加。ドライバーはF1での走行経験を積み、エンジニア・メカニックは走行データなどの膨大なデータの解析ノウハウを学び、TGRにおける「Pipeline」の効果的な運用を目指す。加えて、TGRのエンジニアおよびメカニックがマネーグラム・ハースF1チームのレーシングカーの空力開発に参画。極限の使用環境下を想定したシミュレーション、カーボン部品の設計・製造を行うことで、世界最高峰のレースの現場で活躍し、培った技術や知見を市販車に反映できる人材の育成を目指す。

    TGRとマネーグラム・ハースF1チームは、「人材育成を通じてモータースポーツ・自動車産業へ貢献したい」という想いを共にしながら、TGRおよびマネーグラム・ハースF1チームのチーム力強化に向けて取り組みを進めていく。

    豊田 章男会長(モリゾウ)
    豊田でございます。

    私はレーシングドライバーではありません。
    ですが一緒に走ってくれるレーシングドライバーは周りにたくさんいます。
    最近ではホンダで育ってきたドライバーたちもいれば、ずっとトヨタにいるレーシングドライバーもいます。

    レーシングドライバーたちと話していると感じること…
    それは・・・やっぱりみんな「世界一速いクルマ”に乗りたい」と思っているということです。
    ドライバーとは”そういう生き物”なんだと思います。

    ですが、私はF1をやめた人…ドライバー達は、私の前で、その思いを素直に話すことができなかったんだと思います。
    そんな”わだかまり”みたいなものが、我々のピットにはずっとありました。

    今年の1月、やっと・・・普通のクルマ好きおじさんに戻れたと皆さんの前でお話ししました。

    普通のクルマ好きおじさんの豊田章男は、F1撤退で、日本の若者が一番速いクルマに乗る道筋を閉ざしてしまっていたことを、心のどこかでずっと悔やんでいたのだと思います。

    ただ…記者の皆さんが目を光らせているので、あえて付け足しますがトヨタの社長としては、F1撤退の決断は間違っていなかったと今でも思っております。

    先日、小松代表とお話しをさせていただきました。
    小松さん自身、大きな夢を切り拓いていらっしゃる方ですが、その後ろには、自由に夢を追いかけさせてくれた
    お父様がいらしたとのことでした。

    小松さんも私も、「今度は、我々が子供達に夢を追いかけさせてあげられる“お父さん”になりたい」という気持ちを共有しました。
    小松さん、本当にありがとうございます。

    今あちらにいるスーパーフォーミュラのドライバーたちはトヨタ勢もホンダ勢も、みんな子供の頃からカートに乗って育ってきました。

    彼ら彼女らに憧れてカートに乗っている子供たちも全国にたくさんいると思います。

    そんな子供たちを小松さんたちと一緒にもっと増やしていければと思っております。

    その前に、スーパーフォーミュラドライバーの誰かが、世界一速いクルマに乗る日も、実現していきたいとも思っております。
    小松さんMoneyGram Haas F1 Teamの皆さん、日本のモータースポーツ界のために、ぜひ一緒によろしくお願いいたします。

    そして…、メディアの皆さん!くれぐれも明日の見出しは「トヨタついにF1復帰」ではなく”世界一速いクルマに自分も乗れるかもしれない”と日本の子供たちが夢を見られるような見出しと記事をお願いします。

    これが本日の豊田章男の“思い“と“お願い“です。
    皆様どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

    GAZOO Racing Company 高橋智也プレジデント
    おはようございます!
    GAZOO Racing Company の高橋です。
    本日は、お集まりいただきありがとうございます。

    皆様、いかがでしょうか?
    こちらのMoneyGram Haas F1 Team のレーシングカーには、TOYOTA GAZOO Racingのロゴが貼られています。

    「トヨタF1復帰!」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

    私たちTOYOTA GAZOO RacingはMoneyGram Haas F1 Teamと若手ドライバーなどの人材育成およびMoneyGram Haas F1 Teamの車両開発分野における業務提携に合意しました。

    私からは、今回、なぜ業務提携をしたのか?について説明します。

    私たちは、昨今、モリゾウこと会長の豊田の想いの下、レースの現場でクルマを「壊しては直す」を繰り返し、プロドライバーからのフィードバックを徹底的に市販車開発へ織り込む「ドライバーファーストのクルマづくり」を行ってきました。

    そこで重要になってくるのが3つの要素、People、Pipeline、そして Productです。

    Peopleは、ドライバーやエンジニア・メカニックの人材育成、Pipelineはデータ解析・活用術、Productは車両の開発です。

    私たちは、今回の業務提携を通じて「People」をさらに強化し、MoneyGram Haas F1 TeamがF1で強みを持つ「Pipeline」を学び、「Product」の開発に活かしていきます。

    これらPから始まる3つの要素のうち、「People」と「Pipeline」に関して、みなさまに補足説明いたします。

    まずは「People」についてです。
    みなさまもよくご存じの通り、F1は世界最高峰のモータスポーツです。
    F1でのドライバー、エンジニア、メカニックの活躍は子ども達にとって、夢や憧れ、目標となります。

    将来の自動車産業を担う子どもたちに、そのような希望を与えることは非常に重要なことだと考えています。

    そのために、TOYOTA GAZOO Racingは、MoneyGram Haas F1 Teamとともに、「ドライバー育成プログラム」を新設し、世界の頂点を目指すドライバーを育てていくことにしました。

    具体的には、TGRの育成ドライバーがMoneyGram Haas F1 Teamのテスト走行に参加して、F1での走行経験を積みます。

    この提携を通じて、将来的にF1のレギュラーシートを獲得できるようなドライバーを育成出来たら素晴らしいと考えています。

    また今回、チャレンジするのはドライバーだけではありません。
    TGRのメカニックやエンジニアも世界最高峰のF1の舞台に、MoneyGram Haas F1 Teamの仲間として加わります。

    具体的には、MoneyGram Haas F1 Teamから評価をいただいている私たちの「ものづくりの力」を生かしてF1レーシングカーの空力開発に参画し、極限の使用環境下を想定したシミュレーション、カーボン部品の設計・製造を行います。

    続いて「Pipeline」について説明します。

    今回の提携を通じMoneyGram Haas F1 Teamが強みをもつ「データの活用術」、たとえば、レース中に収集する膨大なデータを世界のさまざまな拠点へ共有し、即座に解析、レースの戦略立案へタイムリーに活かすノウハウなどを学びます。

    さて、ここまで「People」と「Pipeline」を強化する話を差し上げましたが、これらは世界最高峰のレースの現場でMoneyGram Haas F1 Teamと共に戦うことで初めて培うことのできる技術や知見です。

    その先に「Product」つまり、市販車へ学びをフィードバックできる人材が育つのだと信じています。

  • トヨタとハースの提携をホンダも歓迎「日本でF1が更に盛り上がることを期待」

    トヨタとハースの提携をホンダも歓迎「日本でF1が更に盛り上がることを期待」

    ホンダは、トヨタがハースF1チームと提携してF1に参画するというニュースを歓迎した。

    トヨタは10月11日(金)にハースF1チームと業務提携に合意したことを発表。トヨタは、F1において日本の若手ドライバーやエンジニア・メカニックが経験を積み、成長する環境を整え、自動車産業の発展に貢献することを目指す。

    今回の契約の一環として、来週末のアメリカグランプリから、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンがドライブするハースF1マシンにTOYOTA GAZOO Racingのブランドが掲出されることになる。

    このニュースを受けて、ホンダはX(旧Twitter)に「トヨタさんのHaas F1 Teamへの関与で、日本でF1がさらに盛り上がることを期待します!」と投稿した。

    トヨタはハースF1チームと「ドライバー育成プログラム」を新設。世界の頂点を目指すドライバーを育てていく。

    GAZOO Racing Company プレジデントの高橋智也は「具体的には、TGRの育成ドライバーがマネーグラム・ハースF1チームのテスト走行に参加して、F1での走行経験を積みます」としている。

    ホンダもレッドブルと提携してドライバー育成プログラムを展開しており、2026年からは新たなパートナーとなるアストンマーティンと同様のプログラムを展開すると予想されている。

    トヨタは今年、宮田莉朋をフォーミュラ2に参戦させており、F1のフィーダーシリーズでトヨタドライバーが存在感を増していくこといなるだろう。

    ホンダはフランスF4で加藤大翔がチャンピオンを獲得するなど、角田裕毅、岩佐歩夢に続く若手が芽を出している。

    これにより、トヨタ、ホンダの両メーカーの育成ドライバーにF1への道が開かれることになる。下位カテゴリーで活躍すれば、TPC(Testing of Previous Car)でF1マシンを経験し、リザーブライバー、そして、レギュラードライバーへのレールがひかれた。

    F1を“世界一速いクルマ”と表現したトヨタの豊田章男会長は「スーパーフォーミュラドライバーの誰かが、世界一速いクルマに乗る日も、実現していきたいとも思っております」と語った。

    「小松(礼雄/ハースF1チーム代表)さん、マネーグラム・ハースF1チームの皆さん、日本のモータースポーツ界のために、ぜひ一緒によろしくお願いいたします」

    「メディアの皆さん!くれぐれも明日の見出しは『トヨタついにF1復帰』ではなく“世界一速いクルマに自分も乗れるかもしれない”と日本の子供たちが夢を見られるような見出しと記事をお願いします」