カテゴリー: トヨタ

  • ラリージャパン:トヨタが目指すはシーズン8勝目と王座獲得

    ラリージャパン:トヨタが目指すはシーズン8勝目と王座獲得

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、11月21日(木)から24日(日)にかけて、愛知県および岐阜県で開催される、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)の、3台のGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦。2024年を締めくくる一戦で、シーズン8勝目と王座獲得を目指す。

    ここまで12戦を戦い7勝をあげてきたTGR-WRTは、チームにとってのホームイベントであるラリージャパンに、大きな期待を持って臨む。毎戦のように激しい優勝争いが繰り広げられてきた2024年シーズンもいよいよファイナルラウンド。TGR-WRTは第11戦チリで1-2フィニッシュを達成してフルポイントを獲得し、マニュファクチャラー選手権の首位チームとのポイント差を大きく縮めることに成功した。現在15ポイント差で選手権2番手につけているTGR-WRTは、4年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得すべく、日本でも最大ポイントの獲得を目指す。

    2023年のラリージャパンではエバンスが優勝し、オジエが総合2位に、カッレ・ロバンペラが総合3位に入り、TGR-WRTはホームイベントで表彰台を独占した。今大会においては、欠場のロバンペラに代わり勝田がマニュファクチャラーズポイント獲得資格を持つドライバーとして出場する。昨年、勝田は序盤にクルマにダメージを負ったが、その後9本のステージでベストタイムを記録(救済タイム1本分を含まず)するなど、地元愛知県で素晴らしい速さを発揮した。また、勝田は前戦のセントラル・ヨーロピアン・ラリーでも総合4位に入り、日曜日のみの合計タイムで争われる「スーパーサンデー」を制覇。さらにはパワーステージでもベストタイムを記録するなど、ラリージャパンと同様ターマック(舗装路)路面を舞台に行なわれた前哨戦で高いパフォーマンスを示した。

    2024年のラリージャパンは、過去2大会と同じく、今年も愛知県豊田市の「豊田スタジアム」にサービスパークが置かれ、スタジアム内には昨年とレイアウトが異なるスーパーSSのステージが設けられる。ラリーはまず21日(木)の午前9時過ぎから豊田市の「鞍ケ池公園」でシェイクダウンが行われ、その後豊田スタジアムでのセレモニアルスタートに続き、午後7時過ぎからデイ1として競技がスタート。全長2.15kmの「トヨタスタジアムSSS1」が行われる。

    山岳地帯の舗装路を舞台とする本格的なステージは22日(金)のデイ2から始まり、愛知県の豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ/シタラ」という昨年と同じルートを使用する2本のステージを走行。その後、新城市に新たに設けられた「シンシロ」を走る。このうち、全長23.67kmのイセガミズ・トンネルは、前年に続き今大会最長のステージとなる。デイ2はミッドデイサービスの設定がなく、「稲武どんぐり工房」に設定されるTFZ(タイヤフィッティングゾーン)での簡易的なサービスを経て、午後は、午前中の3ステージを再走。一日の最後には、岡崎市の中央総合公園でスーパーSS「オカザキSSS」が2本連続で行われる。そして、一日の最後には豊田スタジアムで45分間のフルサービスが実施される。なお、デイ2のステージの合計走行距離は126.00kmと長く、4日間で最長の一日となる。

    競技3日目、23(土)のデイ3は岐阜県が主舞台となり、今年新たに恵那市の笠置山周辺に設けられた「マウント・カサギ」で一日がスタート。その後「ネノウエ・コウゲン」、「エナ」という前年大会と大部分が重なる2本のステージを走行する。デイ3もまたミッドデイサービスの設定はなく、中津川公園でのTFZを経て3本のステージを再走。その後豊田市へと向かい、豊田スタジアムでの2回目のスーパーSSで一日が終了する。

    競技最終日、24(日)のデイ4は豊田市と岡崎市で「ヌカタ」、「レイク・ミカワコ」の2本のステージを各2回走行。その途中には豊田スタジアムでのミッドデイサービスに続く形で、3回目のスーパーSSが行われる。最終ステージとなるレイク・ミカワコの再走ステージ、SS21はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは昨年よりも1本少ない全21本で、その合計距離は302.59km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1024.34kmとなる。

    なお、サポートカテゴリーであるWRC2には、タイトル獲得を目指すサミ・パヤリ(プリントスポーツ)がGR Yaris rally2で出場。今季、GR YARIS Rally1 HYBRIDでトップカテゴリーにも3回挑戦し素晴らしい成績を残したパヤリは、WRC2で2位以内に入れば選手権王者となる。また、パヤリ以外にも、今年ラリー・ポルトガルでWRC2優勝を飾ったヤン・ソランス(テオ・マルティン・モータースポーツ)、TGR WRCチャレンジプログラムの2期生である小暮ひかると山本雄紀、今年英国ラリー選手権(BRC)の王座をMEMチームと共に獲得したクリス・イングラムも、GR Yaris rally2で出場。さらに、全日本ラリー選手権の歴代王者である勝田範彦(ラック ウイズ ルーキーレーシング ラリーチーム)、ヘイキ・コバライネン(ラリーチーム・アイセロ)、奴田原文雄(ヌタハラ・ラリー・チーム)も加わり、全部で8台のGR Yaris rally2がWRC2に出場する。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    我々にとってのホームイベントのひとつであるラリージャパンは、チームにとって非常に重要な一戦であり、誰もが注目するエキサイティングなラリーになると思います。WRC2を含め、全ての主要な選手権はまだ決着がついていません。マニュファクチャラー選手権でタイトルを獲得するチャンスはまだ残っているので我々のモチベーションは高く、日本でタイトルを勝ち取るために全力を尽くすつもりです。我々にとっては完璧に近い週末となることが必要ですが、ラリー・チリではそれを実現していますし、昨年の日本では1-2-3フィニッシュを達成できたので、十分可能であると考えています。ドライバーにとっては難しいラリーだと思いますし、この時期は天候も予測不可能ですが、それもまた我々にとってはチャンスとなります。エルフィンは昨年優勝しており、そのようなコンディションを好むでしょう。一方、セブはシーズンを最高の形で終えたいと思っているはずですし、貴元はセントラル・ヨーロピアン・ラリーでの好成績もあり、自信を持ってホームイベントに臨むことができるはずです。最後に、今年のGR Yaris Rally2と、それをドライブしてきたサミのパフォーマンスは非常に素晴らしいものでした。もし彼が日本でWRC2のタイトルを獲得したら、ファンタスティックなストーリーになるでしょう。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    トヨタの一員として日本で走る時はいつも、とても温かく歓迎してもらっています。もちろん、それには私たちが良い結果を出すことに対する大きな期待が込められていますが、それに応えることはできるはずです。我々にはまだ、マニュファクチャラー選手権で戦うべきものがあります。たとえ困難な課題が待ち構えていても全力を尽くして戦い、最高のチャンスを手にしたいと思います。昨年の結果を再現することが、間違いなく今回の目標となります。昨年は雨が多く、大量の落ち葉が路面を覆うという非常に難しいイベントでしたが、今年もそうなる可能性はあります。また、路面が乾いていたとしても、コーナーの多さで知られるコルシカ島よりもテクニカルで曲がりくねった道なので、ペースノートとステアリング操作の両方で非常に大変かつ、忙しいイベントとなります。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    ラリージャパンに行くのはいつだってエキサイティングですし、特に今年はマニュファクチャラーズタイトル獲得に向けてまだ戦いが続いているので、なおさらです。我々は理想的なポジションにいるわけではないので、チームとしてはほぼ完璧な週末にすることが必要ですが、決して手の届かない目標ではありません。最近のパフォーマンスは良好ですし、自分としては運を好転させて、速さを良い結果に変えたいと思っています。日本の森の中のステージはとても難しく、コンディションは常にどうなるか分かりません。特に今年は、前年よりも一週間遅い開催なのでなおさらです。もちろん、トヨタのドライバーとして日本では常に大きなサポートを感じていますし、それはとても嬉しいことなので、ファンの皆さんが期待しているような結果を残せるように頑張ります。

    勝田貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    ラリージャパンを本当に楽しみにしています。もちろん、ホームラリーでは通常とは異なるプレッシャーを常に感じますが、それは良い意味でのプレッシャーです。家族や友人、ファンの皆さんの前で走れると思うと、とてもワクワクします。昨年はクルマのフィーリングが非常に良く、ひとつのミスを除けばいい週末だったので、今年は良い結果を出せるよう頑張ります。最も重要なのは状況とコンディションを見極め、セントラル・ヨーロピアン・ラリーの時のように、自信を持てる時に自分のパフォーマンスを最大限発揮することです。きっとチャレンジングなラリーになるでしょうが、路面がウェットでもドライでも自分としては全く問題ありません。とにかくベストを尽くし、良いパフォーマンスを発揮したいと思います。

  • トヨタとの提携で「ハースF1移籍が正しいという確信を強めた」とオコン

    トヨタとの提携で「ハースF1移籍が正しいという確信を強めた」とオコン

    エステバン・オコンは、ハースF1チームが最近でトヨタと提携したことは、2025年に同チームに移籍するという自身の決断が正しかったという確信を「強めた」と認めている。

    先月、ハースF1チームはトヨタ自動車との技術提携を発表し、ケルンの風洞へのアクセスを含む専門知識やリソースの提供を受けることになった。

    トヨタ自動車は、2018年以来最も生産的なシーズンを過ごしているハースが、現在までに46ポイントを獲得し、ランキング7位につけている中でのことである。

    ハースF1チームの好転は、2025年に複数年契約を結ぶエステバン・オコンとフェラーリ期待のオリバー・ベアマンにとって良い兆しであり、2人はアメリカチームの改訂されたドライバーラインナップでスタートを切ることになる。

    アルピーヌとの長きにわたる関係を終えるオコンは、ハースF1チームのボスである小松礼雄の言葉を繰り返し、契約時にトヨタとの契約を知らなかったことを認めた。

    しかし、エステバン・オコンは、トヨタの支援により、移籍の話し合いの中で小松礼雄が提示したビジョンへの信頼が再び強まったと述べた。

    トヨタとの提携は、ハースF1チームへ移籍する良いタイミングであることを示していると指摘されたオコンは「確かにそうだね」と語った。

    「あの時、礼雄は彼が持っていた計画で僕を説得した」

    「彼はそれについて特に話さなかったが、このチームを次のレベルに引き上げるために、そしてチームが改善できる可能性があることについて、本当に僕に話してくれた」

    「そのとき、彼は僕を説得した。そして、それは将来、彼を明確に信頼する僕の気持ちを強めてくれた。チームにとってエキサイティングな時代が到来したと思う」

    トヨタ自動車 F1ハースF1チームはトヨタとの技術提携を明らかにした。

    ケビン・マグヌッセンはトヨタが長期的にハースを支援すると考えている
    しかし、現在のハースでのドライブを離れることになったケビン・マグヌッセンは、トヨタの即時の支援がチームの6位以内入賞争いに影響を与えることは期待していない。

    しかし、マグヌッセンは、大規模なトヨタの支援が、今後数シーズンでハースがさらに高いレベルに到達するためのツールを提供してくれることを認識している。

    「長期的な取り組みだと思いますが、ハースにとって非常にポジティブなことだと思う。また、事業拡大のための非常に有効な手段であり、必要なステップであると思う」

    「ハースがすでに達成したことは、非常に印象的だと思う」

    「オペレーションの規模がどれほど小さいかを知っていれば、僕たちが達成したことはある意味で素晴らしい」

    「でも、常にさらなるポテンシャルを感じていた」

    「この方向性はさらに前進する良いステップだと思う。彼らがどこに向かうのか、興味深いものになるだろう。」

  • トヨタ 2025年のWECも今季と変わらぬドライバーラインナップで挑む

    トヨタ 2025年のWECも今季と変わらぬドライバーラインナップで挑む

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、2025年シーズンも今季と変わらぬ強力なドライバーラインナップでFIA世界耐久選手権(WEC)に挑む。

    今月頭、ハイブリッド・パワートレーンを搭載したレーシングカーでのWEC参戦12シーズン目の最終戦を終えたTGRは、6シーズン連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。

    来たる2025年シーズンも、TGRはWECのトップカテゴリーであるハイパーカークラスに参戦し、そのタイトル防衛と共に、ル・マン24時間レースでの6回目の勝利を目指す。来季もWECでの戦いを通じて進化を遂げてきている、レース用ハイブリッド・パワートレーンを搭載したGR010 HYBRIDの2台体制で挑む。

    ドライバーラインナップは今季に引き続き、WECでの優勝や世界チャンピオンを経験した実力のあるドライバーを揃え、TGRの使命である「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」、及び「モータースポーツの魅力と持続可能なモータースポーツ活動の追求」に引き続き貢献していく。

    GR010 HYBRID 7号車は、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースの2年目を迎えるトリオで、今季以上の好成績を目指す。7号車は2024年シーズンに1勝を挙げ、小林とデ・フリースはドライバーズ選手権で3位となった。

    GR010 HYBRID 8号車は、この3シーズンの間に2回の世界チャンピオン、及び1回のル・マン優勝を果たしているセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3人で更なる記録更新を目指す。ブエミは2012年のル・マン24時間でWECにデビューし、チームに最も長く在籍しているドライバーだ。

    2025年のWECシーズンは、2月28日(金)のカタール戦を皮切りに、11月8日(土)のバーレーン戦まで、再び全8戦が予定されている。第93回ル・マン24時間レースは6月14日~15日、TGRのホームレースである富士6時間レースは9月28日(日)に開催予定だ。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    2025年シーズンもドライバーラインナップにトップドライバーが揃い、自分もまたその一員となれて嬉しいです。ドライバー全員、そしてチーム全体のチームスピリットと一体感は、年を追うごとに、レースを重ねるごとに強まっています。今年もトヨタとパートナーの皆様の大きなサポートのおかげで、何度か良い結果を残すことができました。しかし、我々はさらなる成功を目指しています。WECハイパーカーカテゴリーでの競争は大変な挑戦であり、非常に強力なライバルとの戦いですが、これまでも全てのレースでパフォーマンスを向上させるための努力を続けてきましたし、来シーズンも続けていきます。トヨタファミリーの一員として、変わらないラインナップによりお互いを知り尽くしたドライバーとチームメンバーで、耐久レースの世界での成功を目指し戦います。2025年への挑戦へ向け、チームの士気は高まっています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    2025年もTOYOTA GAZOO Racingの7号車のドライバーとして走れることに、興奮が抑えきれません。このチームで過ごしてきた、この10年間は喜びであり、本当に家族の一員であるように感じています。今年は我々にとっては色々あった1年でしたが、ドライバーとして上手くやれたと思いますし、強力なチームスピリットと共に非常に楽しく過ごせた1年でもありました。お互いに、常に最高レベルのパフォーマンスを発揮するよう刺激し合っており、本当に楽しいです。2025年のスタートが待ちきれません。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    来年も可夢偉とマイクとともに7号車で走れることを嬉しく思います。今年は私にとっては7号車のドライバーとして初めてのシーズンでしたが、素晴らしい1年を共に過ごすことができました。もちろん浮き沈みもありましたが、全体的には素晴らしい経験でした。2025年もこのチームの一員として走れることは本当に嬉しく、名誉に思っていますし、楽しみです。TOYOTA GAZOO RacingはWECで多くの歴史と、コースでの偉大な記録を残していますが、我々にはそれをさらに拡げていく、大きな野望があります。来年も勝利とチャンピオン獲得を目指し戦い続けます。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    このチームは私の家族にとっても大きな存在です。私の家族は50年以上トヨタの販売店を経営しており、私はトヨタに囲まれて育ちました。子供の頃、ジュネーブ・モーターショーでGT-One(TS020)と一緒に写真を撮ったことを覚えています。初めてのシーズンだった2012年からチームの一員として、これまでに多くの好成績を収めることができたことは素晴らしいことです。さらなるル・マンでの勝利と世界チャンピオン獲得のチャンスを与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingの皆様に感謝しています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racingで引き続き走れることはとても嬉しいですし、そのチャンスを与えてくれたチームとトヨタに本当に感謝しています。8号車の2024年シーズンは理想的ではありませんでした。チャンピオンとしてシーズンに臨み、ル・マンでも活躍できることを期待していましたが、いつも望み通りに行くものでもないのがモータースポーツです。しかし、我々の士気は高く、周りには心から信頼できるチームメンバーがいます。2025年もみんなと一緒に、世界チャンピオンとル・マンに挑戦できるのがとても楽しみです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    TOYOTA GAZOO Racingの一員としてWECに参戦して4年目のシーズンを迎えられることを嬉しく思います。もちろん、ル・マンの勝利とチャンピオン獲得を目指しますが、ハイパーカーには新たなメーカーも参入してきますし、来年も厳しい戦いになるでしょう。しかし、我々にはそれに負けないポテンシャルとチームスピリットがあります。トヨタとパートナーの皆様のサポートのおかげで、我々は強くなれると確信していますし、その一員として新たなシーズンに挑戦するのを楽しみにしています。

  • WECバーレーン8時間:8号車優勝でトヨタがマニュファクチャラーズ王座6連覇

    WECバーレーン8時間:8号車優勝でトヨタがマニュファクチャラーズ王座6連覇

    11月2日(土)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦バーレーン8時間レースの決勝が行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、多くの困難に見舞われた波乱のレースを乗り越え、終盤のスリリングな逆転という劇的な幕切れで制し、今季3勝目。この勝利によりTGRは6シーズン連続となるWECのマニュファクチャラーズ選手権チャンピオンを獲得した。

    2台のGR010 HYBRIDは予選で最前列グリッドを独占してスタートし、優勝すれば自力でマニュファクチャラーズタイトルを決められるという状況の中、中盤までは共にそれぞれの局面でレースをリードすることもあった。しかし残り1時間半の局面で、チームはコース上に1台しか残らない状態で終盤を迎え、何度かトラブルに見舞われ10位へと順位を落とした。

    しかし、チームの素晴らしいチームワークとセバスチャン・ブエミの圧倒的なドライビングで目覚ましい追い上げを見せ、ブレンドン・ハートレー、平川 亮と共にドライブしたGR010 HYBRID 8号車が大混戦のシーズン最終戦を制し、TGRはポルシェから2ポイント差で6シーズン連続のマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は2番手からスタートし、レース中盤には首位に浮上。小林とデ・フリースにとって逆転ドライバーズチャンピオン獲得の絶対条件であった優勝も見える位置でレースを戦っていたが、燃料ポンプのトラブルに見舞われ、無念のリタイアを余儀なくされた。

    バーレーン8時間レースのチェッカーが振られ、10か月近くにわたった4大陸8戦、合計72時間のWEC2024年シーズンが幕を閉じた。TGRは多くのハイパーカーによる激戦が繰り広げられた今季、3勝を含む5回の表彰台、2回のポールポジションという結果を成し遂げ、マニュファクチャラーズ選手権で190ポイントを獲得しチャンピオンに輝いた。このエキサイティングな1年を終え、TOYOTA GAZOO Racingは「ポルシェ6号車のケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・バンスールの新ドライバーズチャンピオンを祝福するとともに、WECに参戦したすべてのドライバー、そしてチームの皆様の、その記憶に残るシーズンへの貢献に感謝いたします」と語った。

    現地時間午後2時、砂漠の強い日差しの下で8時間にわたる決勝のスタートが切られた。ポールポジションの8号車はブエミがスタートを担当し、大きな波乱もなく1周目を終えた。しかし、スタートから僅か18分後、LMGT3車両に後方から追突されスピンを喫し、7位へと大きくポジションダウン、チームは序盤から大きな困難に直面することになった。それでもブエミは挽回していき、スタートから2時間後、5位でハートレーへと交代した。

    ハートレーとその後を引き継いだ平川は、タイヤ摩耗に苦しんだものの、トップ6をキープ。長い8時間レースで優勝争いに生き残るために全力を尽くして戦い続けた。レースは折り返しを過ぎたところで2度のセーフティカー導入により各車間のギャップが縮まり、18台のハイパーカーによる争いがリセットされることとなった。

    残り1時間半ほどでセーフティカーからの再スタートが切られたとき、ブエミは10位へと順位を落としていたが、この時点で首位との差はわずか15秒。そこからブエミは世界チャンピオン獲得へ向け信じられないような追い上げを開始、次々にライバルを追い抜き、素晴らしいピット戦略にも助けられ、最後のピットストップを終えた時点で、2位まで浮上して見せた。

    首位で逃げるポルシェ5号車との差をみるみる縮めていったブエミは、残り30分を切った頃で首位を奪取。その後もハイペースで周回を続け後続を引き離し、最後は2位に29.177秒差をつけてトップチェッカー。8号車にとって今季2度目、バーレーン戦10度目となる優勝を果たした。

    一方7号車は、レースの中盤過ぎまで8号車よりも上位で優勝を争っていた。スタートを担当したコンウェイは、1周目を4位で終えた後、3位へとポジションを取り戻して小林へとドライバーチェンジ。ステアリングを握った小林は、日が沈んだバーレーンで劇的なオーバーテイクショーを演じ、2位へとポジションアップを果たした。

    しかし、7号車は燃料ポンプのトラブルに見舞われ、スローダウン。ドライバーとエンジニア、そしてメカニックが解決するための努力を続け、それは当初報われたかに見えた。小林のペースは復活し、素早いピットストップでデ・フリースに代わったところで首位へと浮上した。しかし、7号車は再び不調に見舞われスローダウン。残り2時間を切ったところで、7号車は修復のためガレージへと運ばれた。

    このトラブル修復には長い時間を要することが予想されたため、チームはチャンピオン獲得とそのために必要な勝利への挑戦を優先する決断をし、7号車をリタイアさせることに決めた。これにより7号車のクルーも8号車の挑戦へのサポートにまわり、チーム一丸となった結果として、世界チャンピオンを獲得することができた。

    WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    はじめに、今季の我々の挑戦を世界中からサポートしてくださった全ての皆様に感謝いたします。マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得できたことは素晴らしい成果であり、トヨタの仲間やパートナーの皆様を含めた全員の多大なる努力の賜物です。今日の結果はチームの全員が望んでいたもので、その達成のために誰もが全力を尽くしてくれました。その努力にも感謝しています。8号車の勝利は、今日の素晴らしい戦いぶりにふさわしいものでした。我々の7号車はトラブルに見舞われリタイアとなってしまいました。この原因を究明し、来シーズンはもっと強くなって戻ってきます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    我々7号車にとっては、厳しい結果となってしまいました。今日の我々は非常に強く、勝てる可能性も見えていましたが、トラブルに見舞われ、残念ながらリタイアせざるを得ませんでした。しかし8号車が勝ってくれたことで、我々の目標であったマニュファクチャラーズチャンピオンは獲得することができました。チームとトヨタにとって、とても嬉しい結果ですし、最後まで力強い走りで見事勝利を勝ち取った8号車には祝福を贈ります。この記念すべき瞬間をみんなで祝いたいと思います。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    8号車の見事な勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得でき、チームにとっては最高のシーズンフィナーレとなりました。もちろん、ドライバーズチャンピオンを争っていたライバルがノーポイントに終わったことと、我々が勝てる位置につけていたことを考えると、複雑な気持ちです。トラブルが無ければ両選手権タイトルを獲得できるチャンスがありましたが、これもモータースポーツではよくあることなので受け入れるしかありません。とは言え、全体的に見れば波瀾万丈で厳しいシーズンを乗り越えてきたチームが今日報われ、嬉しく思います。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    レース途中までの展開が展開だっただけに、優勝できたなんて信じられません。チームがトラブルやペナルティ、不運などあらゆる逆境を乗り越えてチャンピオンを獲得でき、最高の気分です。それこそが我々の目標であり、チームの素晴らしい努力のおかげで成し遂げることができました。一時10位まで後退し、ピットストップでほぼ最後尾に落ちたときにはもうだめかと思いました。しかし、2人のチームメイトがタイヤを温存して走り続けてくれたおかげで、最後はタイヤにアドバンテージを持って追い上げることができました。今日の大一番のレースで、みんなと共に良い仕事を成し遂げることができて、本当にチームを誇りに思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    チームのみんな、そしてトヨタのためにも勝つことができて本当に嬉しいです。レース序盤は決して順調ではなく、ミディアムタイヤの選択も上手く行きませんでした。しかし最後にはセブが信じられないようなスティントを見せてくれました。本当に驚くべき走りで、彼こそスターです。トヨタや全てのパートナーの皆様、チームの全てのスタッフに感謝します。この勝利とチャンピオン獲得を目指して戦ってきたので、大きな意味を持つ結果です。シーズン最終戦を勝利で終えて、冬季オフシーズンに入れるのは最高です。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    何という一日でしょう。波瀾万丈のレースでしたが、我々は最後まで諦めることなく、チーム一丸となって戦い続けました。ポールポジションからスタートした我々は、GT車両に追突されるアクシデントなどにも見舞われましたが、全力を尽くして戦い続け、最後はセブが最高の走りで逆境をはねのけてくれました。我々8号車は今シーズン、困難なレースも多かったので、ようやく最後に幸運を引き寄せることができて嬉しいです。シーズンを勝利で締めくくることができたことは素晴らしいですし、チームはもちろん、トヨタとパートナーの皆様にも本当に感謝しています。皆様の多大なる努力のおかげで勝ち取ったチャンピオンだと思います。

  • WECバーレーン8時間:8号車がポール獲得でトヨタがフロントローを独占

    WECバーレーン8時間:8号車がポール獲得でトヨタがフロントローを独占

    11月1日(金)、バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースの予選とハイパーポールが行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)の2台のGR010 HYBRIDがポールポジションと2番手グリッドを獲得。世界チャンピオンタイトルを目指し、最終戦の決勝は最前列に並んでスタートを切ることとなった。

    セバスチャン・ブエミ、平川 亮と共にGR010 HYBRID 8号車を駆るブレンドン・ハートレーが1分46秒714というタイムでポールポジションを獲得した。小林可夢偉、マイク・コンウェイと共にGR010 HYBRID 7号車を駆るニック・デ・フリースが0.323秒差の2番手で続き、チームにとっては完璧な予選日となった。

    ポールポジションを獲得したことで、TGRは1ポイント取得、タイトルを争うマニュファクチャラーズ選手権で首位ポルシェとの差を9ポイントに縮めた。現地2日(土)の決勝レースで勝利し、チームにとってのバーレーン8連勝を達成すれば、TGRのマニュファクチャラーズタイトルが確定する。また、小林とデ・フリースは逆転のドライバーズタイトル獲得の可能性も残している。

    この日の午前中に行われた公式練習3回目では、チームはタイトル決定に重要な2日(土)の決勝に向け、レースでのパフォーマンスと戦略を優先して作業を続けていたが、2台のGR010 HYBRIDは予選とハイパーポールで素晴らしい走りを見せた。

    開幕戦カタールでデビュー戦ながら予選を担当し、最前列グリッドスタートを獲得したデ・フリースは、それ以来今季2度目となる7号車の予選アタックを担当し、8号車もハートレーがル・マン以来の予選アタックを担当した。

    現地時間午後4時40分より最初の12分間の予選セッションが開始され、新品のミディアムタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは先陣を切ってコースイン。最初のアタックラップでベストタイムをマークし、デ・フリースの7号車が暫定トップ、ハートレーの8号車が2番手で続いた。2台は翌周回もアタックを続けたが僅かにベストラップには届かず、それでも7号車はトップをキープ。8号車はタイムを更新してきたライバルに上回られるも4番手となり、TGRは2台揃ってハイパーポール進出を決めた。

    予選での上位10台によりポールポジションを争う10分間のハイパーポールセッションは、午後5時、日が沈み薄暮れの気温もやや下がる中で開始された。2台は新たなミディアムタイヤを装着してアタックに入ると、8号車のハートレーがアタック1周目に唯一1分46秒台に入る圧倒的なフライングラップを記録し、ポールポジションを獲得。デ・フリースも最初のアタックラップがベストタイムで、僅差の2番手となった。

    ライバルのハイパーカー勢はその後もアタックを続けたが、TGRの2台のタイムを最後まで上回ることができず、TGRはバーレーンでの6連続ポールポジションを獲得した。

    チームは現地2日(土)の午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られるバーレーン8時間の決勝レースで、今シーズン3度目の優勝と世界チャンピオン防衛に挑む。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    チーム全体としては少し驚きですが、2台揃って最前列グリッドに並ぶのは間違いなく素晴らしい結果です。ハイパーポールでのブレンドンのアタックは素晴らしいラップでした。ポール獲得おめでとう。まだ我々はマニュファクチャラーズとドライバーズの両方の選手権を争っているので、明日は重要な一日になります。クリーンなレースを目指し、少なくとも1つはタイトルを獲得したいところです。タイヤの摩耗は激しいですし、ライバルも速いので厳しい戦いになると思いますが、全力を尽くしてトップを目指します。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    予選を任せてくれたチームメイトたち、そして、昨日の厳しかった公式練習初日を乗り越え素晴らしいクルマを仕上げてくれたチームにも感謝します。予選セッションでは、最初のラップでタイヤの温度をうまく上げることができなかったのですが、そこから学び、ハイパーポールではうまくまとめることができました。クルマは非常に好調で、本当に気持ちよく走ることができたアタックラップでした。シーズン最終戦でポールポジションを獲得でき、とても嬉しいです。我々8号車はこれまで厳しいシーズンを過ごしてきたので、TOYOTA GAZOO Racingのチャンピオン獲得のためにも少しでも上位でフィニッシュすべく最後までプッシュし続けます。

    WEC FIA 世界耐久選手権

    WEC第8戦バーレーン8時間 ハイパーポール結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    ブレンドン・ハートレー
    平川亮
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:46.714
    2 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ニック・デ・フリース
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    1:47.037
    3 51 アレッサンドロ・ピエール・グイディ
    ジェームス・カラド
    アントニオ・ジョビナッツィ
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:47.080
    4 99 ハリー・ティンクネル
    ニール・ジャニ
    ジュリアン・アンドラウアー
    プロトン・コンペティション/
    ポルシェ 963
    1:47.234
    5 50 アントニオ・フオコ
    ミゲル・モリーナ
    ニクラス・ニールセン
    フェラーリAFコルセ/
    フェラーリ 499P
    1:47.527
  • WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 公式練習レポート

    10月31日(木)、バーレーン・インターナショナル・サーキットで2024年シーズンの最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースの公式練習が行われ、初日から僅差の激しいタイム争いが繰り広げられる中、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)の2台のGR010 HYBRIDは、タイトルを決定する一戦へ向けた準備を開始した。

    この週末、バーレーンで2つのタイトルが決定する。TGRは中東地域に位置するこのサーキットでの8連覇を目指しており、また、この11月2日(土)の決勝レースで勝利すれば、自力でのTGRのマニュファクチャラーズタイトル獲得ができる。また小林可夢偉とニック・デ・フリースには、このレースで僅かながら逆転ドライバーズタイトル獲得の可能性も残している。

    レースウィークが幕を開けたこの初日、チームは2台のGR010 HYBRIDの、18台のハイパーカー間のレースへ向けた準備作業に集中した。ドライバーとエンジニア、またメカニックはその経験とノウハウ、さらにチームスピリットも活かし、一丸となってクルマのパフォーマンス向上のため努力を続けた。

    その甲斐もあり、チームはこの一日で順調に準備を進め、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は4番手タイムをマーク。ディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は6番手となった。

    1周5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットは、高速コーナーと低速コーナーが混在し、タイヤ摩耗の激しい路面のため、車両セットアップとタイヤマネジメントが特に難しいコース。そのため、チームはこの初日木曜日の3時間の練習走行の大半を、土曜日の決勝レースへ向けたセッティング調整に費やした。

    午後12時15分、真昼の日差しに照らされた、気温31℃というコンディションの中で公式練習1回目が開始され、コンウェイとブエミが先陣を切ってコースイン。メカニカルとパワートレーンの調整に重点を置いたプログラムに取りかかった。クリーンに進んだこのセッションで、2台のGR010 HYBRIDはライバル勢よりも多くの周回を重ねた。2台共にセッション序盤に記録したベストラップで、8号車はブエミのタイムで7番手、7号車はコンウェイのタイムで10番手となった。

    公式練習2回目は、日没後の現地時間午後5時半に開始。1回目よりも気温はやや下がったが、土曜日の決勝レースは昼間から日没にかけて行われるため、レース後半の気温と同等と予想され、このコンディション下でのセッティングも重要となる。まずセッション開始直後の数分間、7号車のデ・フリースと8号車のハートレーは予選用のセッティングを試し、大きくタイムアップ。この時に記録したベストラップが、それぞれのこの日のベストタイムとなった。その後チームは、決勝用の車両セットアップとタイヤ摩耗の分析へと作業を切り替え、決勝レース向けの調整を行った。

    ドライバーとエンジニアは、現地明日11月1日(金)の公式練習3回目までに今日これまでに得られたデータを分析し、GR010 HYBRIDのパフォーマンス最適化作業を続けます。公式練習3回目の後、現地時間午後4時40分(日本時間午後10時40分)に開始される予選とハイパーポールセッションで決勝レースのスターティングポジションが決定され、翌11月2日(土)の現地時間午後2時(日本時間午後8時)に決勝の火蓋が切られる。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    今日は特別なことは何も起こらず、予定されたプログラムをこなしていく、典型的な公式練習の初日となりました。もちろん、路面は常に変わっているので、タイヤ摩耗についてはデータを積み重ねています。まだこれからですが、タイヤマネジメントにおいての妥協点を見極める必要があります。今日はまずまず無難な一日でしたが、いくつか進歩はありました。明日も頑張ります。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    バーレーンに戻れて嬉しいです。今日の2回のセッションでは、クルマを調整し、予選と決勝へ向けてその最大限のポテンシャルを引き出すべく尽力しました。学ぶべき点もあり、ポジティブな一日でした。まだ改善の余地はありますが、まずまずのスタートを切ることができたと思います。上位勢は非常に接近していますが、我々もその中に入っているので、さらなるパフォーマンス向上が必要です。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    タイヤのグリップレベルが非常に低かった路面コンディションを考えれば、まずまずの初日だったと思います。我々は上位争いの中に加わっていますが、今日の結果から多くの結論を出すことは難しいです。悪くないポジションにはいると思います。ライバルと比較するとまだ足りない部分がありますが、それを埋めるべく努力を続けます。全体的には良い一日でした。
    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    シーズン最終戦を戦うためにバーレーンに戻って来ることができ嬉しく思います。我々が好成績を残してきたこのサーキットで、シーズンをチャンピオンタイトル獲得で締めくくるべく、チーム全員が懸命な努力を続けています。今日はクルマの全てのパフォーマンスを引き出すことに集中し、明日も全力で作業を続けます。我々8号車はクルマのバランスとブレーキに対応すべき点があり、簡単な一日ではありませんでしたが、上位とそれほど離れてはいないので、もう少しパフォーマンスを見出す必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    今日は何のドラマもなく、とてもスムーズな一日でした。いくつかの車両セットアップの内容に取り組みましたが、バランスの面でまだ完全には満足できていないので、改善しなくてはなりません。上位争いが非常に接近している中で、我々のクルマはまだそこに加わることができていない状況ですが、改善の余地はありますし、明日は改善できるよう頑張ります。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    我々にとっては収穫の多い一日でしたし、ここでのクルマについて多くのことを学ぶことができました。このコースはタイヤにとても厳しいので、その点をより深く理解するため作業を進めました。また、決勝レースで良いペースで走れるように、クルマの最適化にも時間を費やしました。多くのデータを得られたので、今夜はそれらを分析し明日に備えたいと思います。引き続き改善を続けていきます。

    トヨタ FIA 世界耐久選手権(WEC) バーレーン8時間

  • WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 プレビュー

    WEC:トヨタ 2024年 最終戦 バーレーン8時間 プレビュー

    トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)は、ここまで僅差のレース展開が続いている2024年FIA世界耐久選手権(WEC)で、いよいよタイトルが決する最終戦バーレーン8時間(11月2日(土)決勝)に挑む。チームは、フェラーリ、ポルシェといった強力なライバルを制し、マニュファクチャラーズ選手権タイトル防衛という使命を果たすべく、全8戦で争われてきたシーズンの最終戦となるバーレーンラウンドに臨む。

    トヨタは、今季ここまでの7戦でTGRは2勝を挙げており、このバーレーンで3勝目を挙げることができれば、他チームの結果に関わらず、TGRの6シーズン連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンが確定する。

    マイク・コンウェイと共にGR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉とニック・デ・フリースは、逆転でのドライバーズチャンピオン獲得の可能性を僅かに残しているが、そのためには7号車が優勝し、かつライバルのポルシェ6号車がノーポイントで終わるという厳しい条件が付く。昨年のバーレーン戦勝者で、ドライバーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーと平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、今季2勝目を目指す。11月2日の土曜日に決勝が行われるバーレーン8時間は昼間にスタートし、日暮れ後にゴールを迎える。

    TGRは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで直近7連勝、うち6戦連続で1-2フィニッシュという好成績を残している。この島の王国でこれまでに開催されたWEC12戦のうち、TGRは9勝、6度のポールポジションと5度の最前列グリッド独占という記録を持っている。

    今年は、ドライバーズとマニュファクチャラーズタイトルの獲得を目指すフェラーリ、ポルシェといったライバルを含む18台のハイパーカーが参戦し、競争はこれまでになく厳しいものとなっています。また、アルピーヌ、BMW、キャデラック、プジョーも前戦富士で速さを見せており、今バーレーン戦でも、栄誉を賭けたエキサイティングなバトルにこれらのチームも加わってくる。

    1周5.412kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットは、現行WECが始まった2012年以降、11シーズン中8シーズンで最終戦として開催され、今やWECシーズン最終戦として定着している。15のコーナーで構成されるコースレイアウトは、高速コーナーと低速セクションを併せ持ち、路面のグリップレベルが高く、またタイヤ摩耗も激しいことで知られ、タイヤマネージメントという点でも非常に難しいコース。

    決勝レースへ向けた準備は、10月31日(木)の2度にわたる90分間の公式練習走行で開始される。最初のセッションは昼間だが、2回目のセッションは日没の後にライトがコースを照らす中で行われふ。11月1日(金)は最終の練習走行が行われた後、決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが、現地時間午後4時40分(日本時間午後10時40分)から行われる。8時間で争われる決勝レースは、11月2日(土)午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    またチームは、この8時間レースを終えた後もバーレーンに残り、翌3日(日)に同サーキットで恒例のWEC公式ルーキーテストに参加する。このルーキーテストでは、チームの「若手で有望なドライバーへ走行機会を与える」というコミットメントの一環として、エステバン・マッソンが初めてGR010 HYBRIDをドライブする。この20歳のフランス人ドライバーは今シーズン、WECのLMGT3カテゴリーでAKKODIS ASPチームからエントリーしている87号車のレクサスRC F LMGT3をドライブし、素晴らしい走りを見せている。またTGRがマニュファクチャラーズタイトルを獲得した場合、今シーズンのヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦している21歳のレシャド・デ・ジェラスも、WECから公式に認定されたルーキーとしてGR010 HYBRIDをドライブすることとなる。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    エキサイティングで、チャレンジングだったシーズンもいよいよ最終戦を迎えます。今季はチームとして何度も素晴らしい瞬間がありましたが、前戦富士のように大変なことも同じくらいありました。今シーズンは終始熾烈な戦いが続いていますが、チーム全員の多くの努力のおかげで、マニュファクチャラーズチャンピオンを自力で獲得できる状況で最終戦を迎えることができます。もちろん、チャンピオンを獲得するには勝利することが必要ですが、その目標達成へ向け、チーム一丸となって全力で挑みます。完璧なレースウィークとする必要がありますが、その挑戦への準備は整っています。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    バーレーンでのレースは楽しめます。走っていて楽しいコースで、素晴らしい思い出もあります。2014年に私がトヨタに加わってからの初勝利がここバーレーンでしたし、2度のドライバーズタイトルを決めたのもここでした。チームとしてもバーレーンでは好成績を収めてきており、今年もその記録を更新したいと思っていますが、今大会もポルシェやフェラーリが強力なライバルとして立ちはだかり、接近戦となるでしょう。その激戦を勝ち抜く必要がありますが、準備は万端ですし、楽しみです。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    今大会は、私にとってTGRレーシングドライバーとしてのデビューイヤー最終戦となりますが、マニュファクチャラーズタイトルがかかった重要なレースであり、バーレーンが待ちきれません。このコースは他のシリーズ戦などで走ったので良く知っています。また、ここバーレーンでのルーキーテストで2019年にTS050 HYBRIDをテストしたのがTGRとの始まりでしたし、そういった経験もあり、トヨタのレーシングドライバーとしてバーレーンに戻ってくることができ嬉しいです。富士は我々にとって厳しいレースとなってしまいましたが、最終戦で巻き返すべく、準備は整っています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    バーレーンに行くのはいつでも楽しみです。最高のサーキットで、素晴らしい施設と良い天候、そして親戚が何人か住んでいることもあって、まるでホームレースのように感じます。サーキットを走るのも楽しく、特にターン5からの高速セクションは、流れるように速く、その先に続くヘアピンでは追い抜きのチャンスがあります。バーレーン戦は、夜間走行もあり温度変化が大きく、珍しいレースです。それにより正しいセットアップを見出すのはいつもよりも難しいですし、練習走行からしっかりと取り組んでいく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    バーレーンはエキサイティングに繰り広げられてきた今シーズンの最終戦であり、毎年チームの大きな目標のひとつであるマニュファクチャラーズタイトルを争うことになります。歴史的に我々はバーレーンで良い戦いをしていますし、サーキットも我々のクルマに合っているように感じるので、来たるレースウィークでも良い方向に進んでくれると思います。いつもより長い8時間レースということもあり、正しい戦略でクリーンなレースを戦うことがより重要となります。チーム全員が大変な努力で準備を進めてきたことを知っていますし、レースウィークが始まるのが待ちきれません。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    我々のバーレーンでの目標はレースに勝つことです。その結果により世界チャンピオンタイトルが獲得できますが、もちろんそれは簡単なことではありません。前戦富士でライバルが強さを示したことで、今回もまた厳しいレースになることが予想されますが、絶対に諦めず最後まで戦います。GR010 HYBRIDのパフォーマンスを最大限に引き出すためにも、レースウィークを通して集中力を保つことが重要です。それができればチャンスはあるので、シーズンを最高の形で締めくくり、応援してくださる方々やパートナーの皆様にも喜んで頂ける結果を持ち帰るべく、全力を尽くします。

  • ハースF1小松礼雄 「トヨタはフェラーリからのサポートがない分野を担当」

    ハースF1小松礼雄 「トヨタはフェラーリからのサポートがない分野を担当」

    ハースF1チームの代表を務める小松礼雄が、トヨタとの技術提携についてメキシコグランプリの記者会見で改めて語った。

    ハースF1チームは10月11日(金)、トヨタと技術提携を結んだことを発表した。この契約の一環として、ハースはトヨタのケルン風洞、空力に関する専門知識、設計・製造能力を活用することができるようになる。

    ハースは、ダラーラがシャシーを製造し、フェラーリがパワーユニット回りのコンポーネントを購入している。

    小松礼雄には、ダラーラやフェラーリとの既存の関係に加えて、トヨタはどのような役割を果たすのかとの質問がなされた。

    「もちろん、フェラーリとダラーラは初日から素晴らしいパートナーです」

    「そして、ご存じの通り、フェラーリは、パワーユニットのパートナーであり、ギアボックス、サスペンション、油圧装置など、さまざまな分野を担当しています。これらの分野は、トヨタが担当している分野ではありません。トヨタが担当している分野は、フェラーリからサポートを得られていない分野であり、これまで独自にやってきた分野です」

    「ですから、我々の能力を向上させ、マシンをより理解するチャンスが増え、チームの競争力を高めることができます」

    ハース トヨタ F1

    トヨタとの契約は長期にわたるのか? 仮にジーン・ハースがチームを売却したいと言い出したら、トヨタは優先的に購入できるのか?との質問に小松礼雄は次のように答えた。

    「まず、ジーンはチームを売却するつもりはありません」と小松礼雄はコメント。

    「彼は毎回、僕に『どうすればもっと良くなるか?マシンを速く走らせるにはどうすればいいか?』と尋ねてきます。彼は売るつもりなどありません」

    「実際、彼は多くのオファーを受けていましたが、すべて断っています。ですから、チームは売りに出されていません」

    「それに、優先交渉権などについても話し合ったことはありません。それは話題に上らないのです。長期的な、非常に長期的な話です」

  • ハースF1移籍決定のエステバン・オコン トヨタとの提携は「エキサイティング」

    ハースF1移籍決定のエステバン・オコン トヨタとの提携は「エキサイティング」

    エステバン・オコンは、2025年に移籍するハースF1チームがトヨタと業務提携したニュースを歓迎している。

    今月、ハースF1チームは10月11日(金)、トヨタと技術提携を結んだことを発表した。この契約の一環として、ハースはトヨタのケルン風洞、空力に関する専門知識、設計・製造能力を活用することができるようになる。

    今週末のF1アメリカGPでは、トヨタのロゴがハースF1チームのマシンに掲載されており、白×黒×赤というトヨタのコーポレートカラーとマッチしたマシンカラーリングと相まって、後ろから見るとまるでトヨタのF1マシンのような印象を与えている。

    2025年からハースF1チームに移籍ることが決定しているエステバン・オコンは、記者会見でトヨタとの提携について質問された。

    チームに参加するには良いタイミングのように感じるかと質問されたオコンは「確かにそうだね」とコメント。

    「当時、アヤオ(小松礼雄/チーム代表)はその計画で僕を説得した。彼は特にそのことについて話さなかったけど、チームを次のレベルに引き上げるために、チームが改善できる可能性のあることについて、本当に力を貸してくれるものだと僕に伝えた」

    「当時、彼は僕を説得し、将来に向けて彼を明確に信頼する気持ちを強めてくれた。チームにとって、これからがエキサイティングな時期だと思う」

    F1 トヨタ ハースF1チーム

    一方、今季でハースF1チームを離れる現ドライバーのケビン・マグヌッセンには、トヨタとの提携が即座に効果が見られると思うかと質問された。

    「そうは思わない。もっと長い目で見るべきだと思う」とマグヌッセンは語った。

    「でも、ハースにとっては非常にポジティブなことだ。事業拡大にはとても良い方法だし、必要なステップだと思う」

    「ハースがこれまでに達成したことは、すでに非常に素晴らしいものだと思う。 実際に業務内容やその規模を知っている人なら、僕たちが達成したことのある意味で素晴らしいものだということが分かるだろう」

    「でも、常にさらなるポテンシャルを感じていた。 今回の動きは、その方向へさらに前進する良いステップだと思う。 彼らがどこへ向かうのか、興味深いものになるだろう」

  • トヨタ、F1完全復帰の「計画はない」と主張

    トヨタ、F1完全復帰の「計画はない」と主張

    トヨタは、F1チームを買収したり、立ち上げたり、パワーユニットを製造したりする「計画はない」と主張している。これは、先週、ハースF1チームとの新たな技術・運営提携を発表し、F1界を驚かせた TGRのプロジェクトマネージャーである加地雅哉の発言である。

    発表イベントには、トヨタ自動車の会長である豊田章男も出席し、ハースF1チームとの契約がトヨタのF1への完全復帰の前兆となるのではないかという憶測をさらに高めた。

    豊田章男は、「明日の見出しは「トヨタついにF1復帰」ではなく”世界一速いクルマに自分も乗れるかもしれない”と日本の子供たちが夢を見られるような見出しと記事をお願いします」と述べた。

    トヨタの創設者である豊田喜一郎の孫である章男氏は、2009年末にケルンを拠点とするトヨタのF1チームを撤退させる決定を下したのは自分自身であったことを認めている。

    「今年の1月、やっと・・・普通のクルマ好きおじさんに戻れたと皆さんの前でお話ししました」と68歳の豊田章男は微笑んだ。

    「普通のクルマ好きおじさんの豊田章男は、F1撤退で、日本の若者が一番速いクルマに乗る道筋を閉ざしてしまっていたことを、心のどこかでずっと悔やんでいたのだと思います」

    情報筋によると、トヨタとハースの契約の鍵となったのは、ハースF1チームの新チーム代表である小松礼雄であるという。豊田会長は、同じ日本人である小松礼雄とすぐに意気投合したことを認めている。

    しかし、「こうして話ができるようになったのは、小松さんが日本人だからではありません」と主張する。「僭越ながら、世界を舞台に戦っているという点で、私たちは共通していると思います」

    フェラーリは引き続きハースにエンジンとギアボックスを供給するが、ハースF1チームはトヨタのケルンF1工場、コンポーネント製造能力、シミュレーター、そして過去のF1マシンの新しいテスト(TPC)プログラムのための人材サポートを利用できる。

    トヨタ F1 ハースF1チーム

    小松礼雄は「フェラーリは、これとこれとこれを保証するよう、特定の要件を送ってきました。しかし、いずれにしても私たちはそうするつもりでした」と語った。

    「フェラーリとハースの関係は依然として基盤となっています。もし彼らがトヨタとハースの提携が自分たちへの脅威になると考えていたとしたら、それはうまくいかないだろう」

    トヨタのモータースポーツ責任者である加地雅哉は、「我々はチームを持つ計画はありません。また、現時点ではパワーユニットの供給も計画していません」と主張する。

    「我々はいくつかのチームと話し合い、マクラーレンとは関係があるが、実際には、我々の範囲がまさに同じであり、一緒にチームを強化できるハースと小松さんが最高のパートナーです。我々の長所と短所は完璧に一致しています」と彼は付け加えた。

    一方、元トヨタF1ドライバーのラルフ・シューマッハは、Sport1に対し、「僕にとって、トヨタとのパートナーシップは、ハースが売りに出されているという明確なサインだ」と語った。

    また、シューマッハはSky Deutschlandに対して、「これはビッグチームへの次のステップとなる可能性がある。トヨタはすでにF1復帰が近いと噂されていたが、チームが高額すぎた。
    F1は信じられないほど発展している。金のなる木だ。世界中で莫大な利益を生み出している。そして、トヨタのイメージは最近特に良くない」と語った。