カテゴリー: トヨタ

  • ハースF1チーム トヨタと提携もフェラーリの風洞を利用「ウィンウィンの状況」

    ハースF1チーム トヨタと提携もフェラーリの風洞を利用「ウィンウィンの状況」

    ハースF1チームのチーム代表である小松礼雄は、トヨタとの提携にもかかわらず、フェラーリの風洞を当面は利用できることはチームにとって「ウィンウィンの状況」だと述べた。

    ハースF1チームは昨年、トヨタのTOYOTA GAZOO Racing部門との技術提携を確認したが、小松礼雄は、その提携のメリットが実感できるのは少なくとも2026年以降になるだろうと繰り返した。

    トヨタはケルンに独自の風洞とシミュレーターを所有しているが、フェラーリからカスタマーパーツを使用しているハースF1チームは、2016年にグリッドに登場して以来、スクーデリア・フェラーリのシミュレーターと風洞を使用しており、同じくイタリアのメーカーであるダラーラが製造したシャシーも使用している。

    昨年、アンドレッティとキャデラックの共同入札がドイツにあるトヨタの風洞を「独占的」に使用するという報道があったが、小松礼雄は、2026年シーズンにグリッドに参加する準備を進めているキャデラックの単独入札がトヨタの施設を使用することを確認した。

    ハースF1チームは少なくとも2028年シーズンまではフェラーリのパワーユニットとギアボックスを使用することが決まっており、また、今週オランダのメディアが、新ドライバーのエステバン・オコンがマラネロの施設を使用したと報じたことから、小松礼雄は今後数年間は現在の契約を継続すると述べた。

    ハースF1チーム:トヨタとの提携にもかかわらず、フェラーリとの提携は「ウィンウィンの状況」
    今後フェラーリの風洞を使用する可能性について尋ねられた小松礼雄は「当面の間、マラネロの風洞から移転する計画はありません」と語った。

    「なぜなら、繰り返しになりますが、これはウィンウィンの状況だからだ。なぜなら、我々とフェラーリは同じ選手権で戦っているからです」

    「つまり、例えばグラウンドエフェクトのような、今世代のレギュレーションの特定の仕様に関連する、風洞仕様ハードウェアに関する具体的な問題があるとしても、フェラーリは研究を重ね、それに取り組んでいます。だから、我々は研究をしなくてもその恩恵を受けているます」

    「だから、トヨタの風洞に移る意味はありません。トヨタには現在、他のF1チームはいません」

    「アンドレッティ(キャデラック)は使っていますが、彼らはまだF1で競争していない。だから、近い将来、マラネロの風洞から移る意味はありません」

  • トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1レポート

    1月23日(木)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロがモナコで開幕。フランス南部の山岳地帯で3本のナイトステージが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合8位につけた。

    また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合9位につけている。

    2025年シーズンのオープニングラウンドとなるラリー・モンテカルロは、22日(水)の夕方に、サービスパークが置かれるフランス南部ギャップの近郊でシェイクダウンが行われた。全長3.28kmのステージは全体的にウェットコンディションとなり、ドライバーたちはいくつかのセットアップや、今回がWRCトップカテゴリー車両へのタイヤ供給初戦となる、ハンコック・タイヤをテスト。ラリー本番に向けてクルマの最終確認を行った。

    競技は一夜明けた23日(木)から始まり、モナコのカジノ広場で行なわれたセレモニアルスタートを経て、夕方6時からフレンチ・アルプス山中で2025年最初のステージがスタート。暗闇の中、ドライバーたちはギャップを目指しながら3本合計54.16kmの山岳ステージを走行した。オープニングのSS1では、ラリー・モンテカルロ通算10勝目を狙うオジエがベストタイム。3.9秒差でエバンスが2番手タイムを記録した。続くSS2でもオジエはベストタイムを刻み、総合2位に順位を上げたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に対し5.3秒の差を築いた。ところが、路面のグリップが非常に不安定だったSS3のジャンクションで、オジエは路面に出ていた泥に乗ってコースを外れ15秒程度をロス。その結果総合3位に後退した。それでも首位ヌービルと12.8秒差、総合2位のエバンスと10.8秒差につけている。なお、SS3でエバンスがベストタイムを記録した結果、GR YARIS Rally1は初日の全ステージを制覇。エバンスは、首位ヌービルと僅か2秒差と、優勝に向けていい位置につけている。

    2022年、2023年の世界王者であるロバンペラは、SS3で3番手タイムを記録し、初日を総合6位で走破。勝田は総合8位、今年からRally1車両でシーズン全戦に出場することになったパヤリは、確実性を最優先した走りで総合9位につけている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ミックスコンディションのナイトステージが行われるラリー・モンテカルロの木曜日は、常にエキサイティングで精神的に少し疲れを感じるシーズンのスタートです。特に、本日最後の3本目のステージは、このようなコンディションを走る必要がなく見ているだけで済む自分はラッキーだと思えたほどです。エルフィンはそのステージで素晴らしい仕事をしてくれましたし、いい位置につけています。セブは素晴らしいスタートを切り、SS3では危ないシーンもありタイムを失いましたが、モンテカルロのようなラリーで12秒の遅れはそれほど大きなものではありません。カッレは最初の2本のステージでは少し苦戦していましたが、初日の夜さえ乗り越えれば、金曜日は明るい中を走るので楽になります。明日はカッレも、貴元も、サミもきっと問題なく走れると思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    今晩は典型的なラリー・モンテカルロのスタートでした。簡単ではありませんでしたが、それは皆同じです。ルートノートクルーが走り抜けてから数時間経っていた最後のステージでは、路面が凍っていたところもありました。彼らは素晴らしい仕事をしてくれましたが、自分たちが走った時にもいくつか発見があり、決して簡単ではありませんでした。もちろんチャレンジングでしたが、何とか乗り越えることができたのでハッピーです。今夜はどんどん寒くなってきていますし、明日の朝どのようなコンディションになっているのか、注視しなくてはなりません。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    今夜はとても難しいスタートでした。自分が期待していたようなペースで走ることができなかったので、その原因を探る必要があります。新しいタイヤを履いての事前テストでは、今晩のような路面に雪や氷がないコンディションで走ることができず、また自分のスタイルもあまり上手く機能していなかったように思います。ですので、クルマとタイヤをさらに上手く使いこなす方法を見つける必要があります。このラリーでは以前にもそうすることができたので、今回もできることを願っています。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    今夜は完璧に近いスタートを切れたはずでした。最初の2本のステージは素晴らしかったのですが、残念ながら最後のステージでミスを犯しタイムを失ってしまいました。路面にグラベルがたくさん出ていて驚きましたが、運良く切り抜けることができました。我々の戦いはまだ続いていますし、トップからそれほど大きく離れているわけではないので、もちろん明日もトライし続けます。今晩はかなり冷え込むでしょうし、路面には霜や凍結している部分もあると思うので、明日の朝はきっと簡単なコンディションにはならないでしょう。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    ラリー・モンテカルロの木曜日の夜はいつだってエキサイティングです。今晩はトリッキーなステージが続き、予想以上に多くの泥や土が路面に掻き出されていた難しいコンディションでした。また、スタート直後からクルマに小さな問題が発生していましたが、明日に向けてチームが問題を解決してくれるはずです。まだまだ先は長く、トリッキーなステージ、そしてコンディションが自分たちを待ち構えています。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今夜のコンディションは非常にトリッキーで、最後のステージは路面がかなり凍っていました。ただし、モンテカルロはいつもこのような感じです。多かれ少なかれ、自分たちが計画し考えていたようにラリーは進んでいます。今晩はクルマを壊すことなく夜のステージを走り終えたかったですし、このようなコンディションで走りのリズムをつかむのは簡単ではありません。もっとプッシュすることもできたはずですが、もし一つのコーナーがトリッキーだった場合は、次のコーナーでも慎重に行かざるを得ません。全ては学びのためですし、明日どうなるのか楽しみです。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権 ラリー・モンテカルロ

    ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) 32m58.8s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2.0s
    3 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +12.8s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +27.0s
    5 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +30.0s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +43.9s
    7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +48.8s
    8 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +53.3s
    9 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m24.4s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +2m16.7s
    (現地時間1月23日22時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技2日目となる1月24日(金)のデイ2は、ギャップのサービスパークの東側と北側のエリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS4/SS6「サン=モーリス-オーブサーニュ」は、2021年以降初めて使用されるステージ。6本のSSの合計距離は107.34km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は422.84kmとなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、1月23日(木)から26日(日)にかけて、モナコおよびフランスで開催される、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦「ラリー・モンテカルロ」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)を加えた、合計5台のGR YARIS Rally1で参戦。WRC最古の歴史と伝統を誇るラリー・モンテカルロで、今シーズン最初の優勝を狙う。

    2025年のWRCは、スペイン(カナリア島)、パラグアイ、サウジアラビアという3つの新イベントがカレンダーに加わり、ラウンド数は昨年までの全13戦から14戦に拡大。例年どおり、モナコとフランスを舞台とするラリー・モンテカルロで長いシーズンの開幕を迎える。

    冒険に満ちた新しいシーズンは、Rally1車両のレギュレーションにも大きな変更があり、これまで3シーズンに渡り組み込まれてきたきたプラグイン・ハイブリッド・ユニットが搭載されないことになった。その結果、車両の規定最低重量は従来の1260kgから1180kgへと大幅に引き下げられ、プラグイン・ハイブリッドによるブーストがなくなることと、吸気リストリクター径が36mmから35mmに絞られたことによるパワー低下を補完。昨年までと同様のパワーウェイトレシオを維持できるようになった。また、単一サプライヤーとして、ハンコックが初めてWRCトップカテゴリー車両にタイヤを供給することも大きな変更点となる。

    スポーティング・レギュレーションについても重要な変更があった。日曜日の最終総合順位に対して与えられるポイントが復活し、昨年までの土曜日終了時点での順位に対し付与されていたポイントは廃止された。ただし、日曜日のみの合計タイムによって競われる「スーパーサンデー」と、最終ステージのみの順位に対してポイントが与えられる「パワーステージ」は継続となり、これまでと変わらず、日曜日もエキサイティングな戦いが続くことになる。なお、日曜日の最終順位に対して与えられるポイントは、1位から10位までに25-17-15-12-10-8-6-4-2-1。スーパーサンデーとパワーステージは、いずれもトップ5に対し5-4-3-2-1ポイントが与えられる。

    2024年シーズン最終戦ラリージャパンでの優勝と、チーム一丸となって達成した逆転劇により、TGR-WRTは4シーズン連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得したが、2025年も総力をあげてタイトル防衛に臨む。GR YARIS Rally1と改名されたクルマについては、引き続き100%持続可能な非化石燃料を採用し、サスティナブルなモータースポーツ活動を推進する。また、プラグイン・ハイブリッドユニットによるブーストが得られなくなったことで、エンジンに求められる特性が変わったため、2025年車両ではエキゾーストシステムとカムシャフトを変更。さらに、ギヤレシオを見直すなどしてパッケージの最適化を図り、クルマの改良を推し進めた。

    ドライバーおよびコ・ドライバーのラインナップは、2024年シーズンからさらに強化。7戦へのパートタイム出場ながら4勝を飾った2022、2023年の世界王者ロバンペラが、ハルットゥネンと共に全戦出場にカムバック。また、エバンスとマーティン、勝田とジョンストンも全戦に出場。2024年、10戦に出場し3勝を獲得したオジエとランデは、2025年もパートタイムの出場となるが、開幕戦ラリー・モンテカルロには前人未到の大会10勝目を目指しエントリー。ロバンペラ、エバンスと共にマニュファクチャラーズポイント獲得ドライバーとして挑む。モンカルロでの勝田は、TGR-WRTの4台目として彼ら3人を支え、5台目のGR YARIS Rally1は若手のパヤリに委ねられる。2024年のWRC2にGR Yaris Rally2で挑みシリーズチャンピオンに輝いたパヤリは、かつて組んでいたサルミネンとのコンビを復活。新たに設けられた「TGR-WRT2」から、初めてトップカテゴリー車両で全戦に出場し、新チームのマニュファクチャラーズポイント獲得にも挑戦することになる。なお、パヤリの車両のリバリーはブラックとホワイトに塗り分けられるが、これはWRCの最高峰を目指す若手ドライバーにチャンスを与えるという、TGR-WRTの姿勢を表わすもの。

    2024年にパヤリと最後までWRC2の王座を競ったオリバー・ソルベルグは、2025年のWRC2タイトルを獲得することを最大の目標に、クルマをGR Yaris Rally2にスイッチ。昨年、パヤリを王座に導いたプリントスポーツから、WRC2の7戦にエントリーする。ただし、その7戦以外にもソルベルグはGR Yaris Rally2で出場。彼にとってはWRC2登録外イベントとなるが、開幕戦ラリー・モンテカルロでクルマへの理解をさらに深めることになる。また、ソルベルグと同じようにWRC2登録外イベントとなるが、TGR WRCチャレンジプログラムの小暮ひかると山本雄紀も、GR Yaris Rally2で初めてのラリー・モンテカルロに挑む。

    厳寒期のフレンチアルプスの山道が舞台となるラリー・モンテカルロは、基本的にはターマック(舗装路)イベントだが、舗装路面が氷や雪に覆われたステージも多くあり、天候も変わりやすいため、WRCの中で最も過酷なイベントのひとつと言われている。路面の状態が変わりやすいためタイヤ選択も非常に難しく、ドライ用、ウエット用、雪道用のスタッドレスタイヤ、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれたスタッドタイヤなど、様々なタイプのタイヤが用意される。

    前年と同様、ラリーの中心はフランス南部ギャップのサービスパークとなり、ラリーの開幕を華やかに祝うセレモニアルスタートはモナコ中心部のカジノ広場で行われる。木曜日の午後モナコを出発した選手たちは、遠く離れたギャップのサービスパークを目指しながらデイ1として3本のナイトステージを走行。競技初日から、路面凍結の可能性もある合計54.16kmの夜間ステージと対峙することになる。金曜日のデイ2は、ギャップの東側と北側のエリアで、ミッドデイサービスを挟んで3本のステージを各2回走行。土曜日のデイ3も同様のフォーマットで行われ、ギャップの西側エリアで3本のステージを各2回走行する。なお、そのうちSS11/14の「オスロン/ルクーボー=ジャンサック」は完全な新ステージとなる。最終日となる日曜日のデイ4は、早朝ギャップのサービスパークを出発した後、木曜日の夜にSS1とSS3として走行した2本のステージを再走。その後、有名なチュリニ峠のコーナーを含む最終のパワーステージ、SS18「ラ・ボレーヌ=ベジュビー/ペイラ・カヴァ」を経て、モナコでフィニッシュを迎えます。4日間で18本のステージを走行し、その合計距離は343.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1629.37kmが予定されている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    2024年シーズンが終わったばかりのような気がしますが、今、私たちは多くの新たな側面を持つ新しいシーズンに向けて準備を進めています。ハイブリッドユニットが搭載されなくなり、重量が低減されたことにより、私たちはクルマの最適化とセットアップの適切なバランスを見つけるため一生懸命努力してきました。私自身もこの新しいパッケージのクルマを運転する機会がありましたが、パワーが減少したにもかかわらず、パフォーマンスは以前とほぼ同等で、クルマはむしろ俊敏になったように感じました。また、新たなタイヤサプライヤーであるハンコックの参入も歓迎します。このような様々な変化にドライバーたちがいち早く適応し、限界までプッシュできるようになることを期待しています。ラリー・モンテカルロはコンディションが変わりやすいことから、タイヤ戦略の面でも最も難しいイベントです。テストでは降雪など様々な天候を経験しましたが、ラリーでは常に驚くような出来事に遭遇します。強化された今年のラインナップにより、我々のドライバー達がこのイベントと、チャンピオンシップでトップ争いに加わることができると確信しています。Rally1でフル参戦する初めての年となるサミには、以前の貴元と同じように、セカンドチームからエントリーしてもらいます。これにより、マニュファクチャラー選手権争いでも新たな展開がもたらされるでしょう。今大会での彼のメインターゲットは完走と経験を積み重ねることですが、一年を通して成長し、進化してくれることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    新しいシーズンを迎えるにあたり、自分の目標はいつも通り勝利のために全力を尽くすことです。2025年も我々のチームは強力ですし、私自身のターゲットはラリーで勝ち、選手権タイトル獲得のために戦い続けることです。新しいタイヤサプライヤーが参入し、テクニカルレギュレーションもいくつか変更されたため、すべての路面に適応し、学ばなくてはなりませんが、それは誰にとっても同じことです。できる限りベストな仕事をして、可能な限り準備を整える必要があります。ラリー・モンテカルロは、使用できるタイヤの選択肢が最も多いイベントですが、テスト時間が限られているため、すべての異なるコンディションでタイヤを試すことは不可能です。いつだって非常に難しいラリーですので、コンディションに上手く適応し、適切なタイミングで正しい判断を下すことがこれまで以上に重要になるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    このチームの一員としてWRCのフルシーズン参戦に復帰するのは素晴らしいことです。一年を通して準備を進め、タイトル獲得を目指して戦うのは、また異なるフィーリングです。昨年は各ラリーで速さを発揮しましたが、今年は一年を通してより一貫性を高めて戦う必要があります。ラリー・モンテカルロは常に、シーズンの開幕戦として非常に難しいイベントです。これまで、自分にとっては決して得意なラリーではありませんでしたが、それでもそこそこ良い結果を残すことができていました。クリーンにラリーを戦い、多くのポイントを獲得してシーズンをスタートすることができたら幸いです。新しいタイヤサプライヤーを迎えるというのは、かなり大きな出来事です。なぜなら、誰もがすべてのコンディションでタイヤについて学ばなければならず、モンテカルロでは、できるだけ早くクルマに自信を持てるようになりたいからです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    ラリー・モンテカルロに向けて準備を進めていると、いつもワクワクします。また、TGR-WRTとの関係をさらに一年継続できることを嬉しく思います。この素晴らしいチームで走ることを、私は今でも楽しんでいます。このチームで過ごす年月は、私のキャリアの中で最長ですし、今年はさらに楽しく走れることを期待しています。クルマのパワーが低く抑えられ、重量が軽くなり、新しいタイヤが導入されたことにより、シーズン序盤は分からないことだらけですし、チームとドライバーにとっては、誰がもっとも上手く適応できるかを競う、新たなチャレンジになります。何度スタートを切っても、このラリーは決して簡単には感じられません。私は常にリスペクトを持ってチャレンジし、ある種の恐怖心を持ってこのラリーに臨んでいます。なぜなら、予測不可能な状況に直面することは明らかだからです。他のラリー以上に、リスクの管理に重点を置く必要があります。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    新たな期待をもって臨む、新しいシーズンが始まります。今年の自分の一番の目標は、これまでと同じレベルの速さを保ちながらも、より安定した走りをすることです。昨年は自分にとって苦しいシーズンでしたが、チームの大きなサポートを実感し、苦しい状況をどのようにして切り抜けるかなど多くのことを学びました。間違いなく、その経験が自分を強くしてくれたと感じていますし、今年はその経験を活かす年です。モンテカルロは、コンディションの面で最も難しいラリーのひとつなので、たった一日だけのテストで全ての準備を整えるのは困難です。レギュレーション変更に伴う、今までとは異なるバランスに適応するベストなセットアップを見つける必要がありますが、クルマとタイヤのフィーリングは全体的に良好です。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    Rally1車両で臨む初めてのフルシーズンを前に、非常に良いフィーリングを感じています。昨年、その一端を経験しましたが、今から開幕が本当に楽しみです。新しいレギュレーションの導入や新しいタイヤサプライヤーなど、誰もが慣れなければならない新たな要素もありますが、それは興味深く、とてもエキサイティングなことです。これまでのところ、テストでのフィーリングは非常に良好です。今年最初のラリーとなるモンテカルロでは、とにかく良いフィーリングでフィニッシュラインに到達することが目標になるでしょう。もしコンディションが良いようならば、昨年時々実践できたように、ペースを上げることも可能かもしれませんが、上位を争うためにはもう少し経験を積む必要があると思います。

  • ハースF1チーム 2025年マシンでフェラーリの新型フロントサス導入を見送り

    ハースF1チーム 2025年マシンでフェラーリの新型フロントサス導入を見送り

    ハースF1チームは、2025年F1マシン『VF-25』でフェラーリの最新仕様のフロントサスペンションを購入せず、プッシュロッドシステムを継続することを決定したようだ。

    ハースF1チームは、2024年のF1シーズンで素晴らしい成績を残し、複数のポイントを獲得してチャンピオンシップで7位に終わった。2025年のシーズンが急速に近づく中、コンポーネントの設計と製造は完了しており、革新と継続性が融合している。

    2024年シーズン中、ハースF1チームは世界最大の自動車メーカーであるトヨタとの技術・商業提携を発表した。トヨタとのコラボレーションは、小松礼雄率いるジーン・ハースのチームに大きな関心を集めている。

    小松礼雄はフェラーリの哲学と同様、盲目的にフェラーリをコピーしないことを選択した。ハースF1チームは、技術的な部分で独立性を示すために、もちろんトヨタのアドバイスを受けている。

    その1つがフロントサスペンションで、ハースF1チームはVF-25でプッシュロッドシステムを維持することを決定したようだ。

    ハースF1チームのような小規模チームにとって、あるシーズンから次のシーズンに抜本的な変更を導入することはリスクを伴う。なぜなら、チームは大きなリソースを持っていないため、この時点で間違った道を歩むことは、2026 年のシーズンに妥協することを意味するからだ。

    現在の技術規定を可能な限り負担の少ない方法で修正するため、ドライバーのエステバン・オコンとオリバー・ベアマンに、エンジニアが使い慣れたマシンを提供する傾向がある。ギュンター・シュタイナーの経営下では、タイヤの早期摩耗やブレーキの問題に関する苦情が繰り返し寄せられていたが、昨年はこの状況が逆転した。

    ハースとトヨタの提携:一歩前進
    ハースF1チームとトヨタの提携により、チームの技術力は大幅に向上した。画期的な進歩は、世界でも最先端の 1 つであるケルンにあるトヨタの最先端の風洞へのアクセスによってもたらされた。この取り決めにより、許可された Run on Time 制限内にとどまりながら、施設をより長い期間使用できるようになった。

    トヨタの参入により、風洞の使用が改善されただけでなく、技術的および動力学的進歩ももたらされた。この日本のメーカーの豊富な専門知識は、すでにチーム内に顕著な変化をもたらしている。

    ハースF1チーム

    ハースF1チームとフェラーリの間に緊張の最初の兆候?
    歴史的に、ハースF1チームはフェラーリに大きく依存しており、エンジニアリングの制限とコストを管理するために、できるだけ多くのコンポーネントを購入してきた。フェラーリのカスタマーチームとして、ハースは、フロントサスペンション、完全なリアアセンブリ (ギアボックスとサスペンション)、およびパワーユニットなど、跳ね馬からさまざまな部品を購入した。この戦略により、操作が簡素化され、ハースF1チームはコンポーネントの最適化に集中できるようになった。

    しかし、トヨタの参入は両社の関係に緊張をもたらしているようだ。報道によると、VF-25は2024年に使用されたプッシュロッドサスペンションを維持し、プルロッドシステムに移行するフェラーリの677とは異なっている。一方で、新しい小型ギアボックスとリアサスペンションをフェラーリから購入する用意があるという。

    この選択により、コスト削減の他に、ハースはマシンの他の部分の重要なアップデートに資金を割り当てることができる。

    この転換は、F1における日本のメーカーの存在感を高めるための重要な一歩となる。トヨタは、2026年型パワーユニットの第2弾が発表される2030年を目標に、パワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰すると噂されている。

    今週、ハースF1チームは、スペインのヘレス・サーキットでプライベートテストを実施し、2025年のレギュラードライバーのエステバン・オコンとオリバー・ベアマンに加え、トヨタドライバーである宮田莉朋がVF-23を走らせた。

  • ハースF1チーム トヨタの影響を認めるもドイツへの拠点移動は否定

    ハースF1チーム トヨタの影響を認めるもドイツへの拠点移動は否定

    ハースF1チームの代表を務める小松礼雄は、トヨタの影響を認めながらも、チームの拠点を英国からドイツへ移すことを否定している。

    2024年シーズン前半に順調な進歩の兆しを見せた後、ハースF1チームはトヨタ・ガズー・レーシング(TGR)との技術提携契約を締結するという大きなニュースを放った。ハースのチーム代表である小松礼雄は、トヨタとのこの関係は長期的なものになると強調したが、チームの拠点を英国からドイツに移す計画はない。

    ハースが拠点をドイツに移すことで、TGRはドイツのケルンに拠点を置いているため、トヨタに近づくことになる。

    「近い将来ではありません…少なくとも現時点では、マラネロの拠点と英国の拠点を変更するつもりはありません」と小松礼雄は、Pelas Pistas のポッドキャストでクリスチャン・フィッティパルディから同じことについて質問されたときに答えた。

    トヨタとハースF1チームとの提携は、トヨタが空力、CFD、車の設計と製造に関する専門知識の共有など、さまざまな面でハースを支援することになるため、チームにとって非常に大きな意味を持つ。

    また、小松礼雄は、F1で最も規模の小さいチームにとって、モータースポーツの巨人とのこのような提携は非常に価値があると述べた。

    48歳の小松礼雄は、ハースには300人ほどのスタッフしかいないが、パドックで次に多いスタッフ数は1,000人だと述べた。実際、レッドブルやメルセデスのようなトップチームには1,200人から1,300人以上のスタッフが働いている。

    つまり、ハースF1チームは現在実力以上の成果を上げており、小松礼雄はフェラーリやトヨタのような大手メーカーからの支援を可能な限り必要と感じているということだ。また、トヨタとの提携の影響は短期的にはすぐには目に見えないだろうとも述べた。

    カナポリスを拠点とするハースF1チームが、TGRのケルン工場のツールと人員を最大限に活用し、コース上で目に見える成果を出すには時間がかかるだろう。さらに、小松礼雄とハースは、エンジン、ギアボックス、サスペンション、油圧装置などの部品を供給しているフェラーリとの既存のパートナーシップとのバランスも取らなければならない。

    世界中のさまざまな地域でパートナーが活動しているため、ハースは最も複雑な構造を持っている。

    ハースF1チーム トヨタ

    ハースF1チームの複雑な構造
    ハースF1チームは、車両、オペレーション、施設のさまざまな側面を備えた拠点を3か国に最も多く持つチームの1つだ。トヨタとの新しい提携により、その数は4か国になる。ハースの本社は米国カナポリスにあり、英国バンベリーにサテライト拠点がある。

    大半のチームが英国を拠点としているため、ハースF1チームはヨーロッパ大陸とF1インフラのすべてに近いバンバリーに拠点を設立した。ハースとフェラーリの密接な関係により、イタリアのチームのマラネロ拠点にもオフィスと施設が開発された。

    アメリカのチームは、供給されているすべての部品に加えて、フェラーリの風洞も使用している。ハースのF1構造の最後の複雑さは、マシンの組み立てと製造にイタリアのメーカー、ダラーラの協力も得ていることだ。

    当然ながら、小松礼雄はハースが長年かけてドイツの別の拠点で、築いてきたこのすでに混乱した関係をさらに複雑にしたくないだろう。しかし、ハースのチーム代表は、トヨタとの関係がどのように発展するかに応じて、この混乱を解きほぐし、1つの主要な技術パートナーと技術構造を均一化することに前向きであるようだ。

  • トヨタ ハースF1チームに最初の貢献 旧車テストの実現と宮田莉朋の参加

    トヨタ ハースF1チームに最初の貢献 旧車テストの実現と宮田莉朋の参加

    トヨタは、今週、ヘレスで行われる初のプライベートテストプログラムでハースF1チームに初めて具体的な貢献を行うことになる。

    トヨタのジュニアドライバーである宮田莉朋が、ハースF1チームの2025年ドライバーであるエステバン・オコンとオリー・ベアマンとともにテストに参加することは、トヨタとハースの明白なつながりを示すものだ。

    そして、このテスト自体はトヨタの関与なしには実現しなかっただろう。これは、マシンに貼られたステッカー以上の、ハースF1チームにとって初の大きな利益となる。

    昨年、トヨタ・ガズー・レーシング(TGR)との提携を発表したとき、2009年末に自社のワークスチームを解散して以来、トヨタが公式にF1に直接関与するのは初めてのことだった。

    トヨタのブランドは、アメリカGPの週末からハースのF1マシンに表示され、ハースF1チームは昨年のシーズン後のアブダビテストでトヨタのWECドライバーである平川亮を走らせた。

    ハースF1チーム 平川亮

    この時点で、ハースF1チームとトヨタの発表から2ヶ月が経過していた。しかし、ハースF1チーム代表の小松礼雄はその週末、利益はまだずっと先のことだと明言した。そして、何らかの成果があったとしても、この提携はハースF1チームの生産性を低下させるものであり、提携を軌道に乗せるために時間と労力がかかっていると述べた。

    トヨタとの契約が2024年のハースF1チームの好調に貢献したかどうかを尋ねられた小松礼雄は「そのようなことがどれほどの速さで影響を及ぼすと思いますか?発表した翌日にパーツがマシンに搭載されると思いますか?いいえ、違います」と語った。

    「ある意味で、そういったコラボレーションには時間がかかります。現時点(2024年12月)では、プロジェクトを実際に立ち上げるなど、まだ初期段階にあります」

    「つまり、実際には落ち込み期にあります。なぜなら、我々たちはまだ和を増やしていないが、プロジェクトを立ち上げなければならないからです。人々はもっと多くの仕事をしています」

    「まだ恩恵を実感できる段階にはほど遠いです。実際、現時点ではさらに忙しくなっています」

    「これは一時的な落ち込みの段階であり、通常のことです。この段階を脱して安定化できる段階に移行する必要がありますが、それには数か月かかると思います」

    「コース上での効果を実感するには、少なくとも1年はかかるでしょう」

    ハースF1チーム 小松礼雄

    最初の成果
    運用面では、ベアマンが水曜日に、オコンが木曜日にドライブすることで、すでに成果が現れ始めている。 また、宮田莉朋も毎日、一定時間ドライブすることになっている。

    2016年にグリッドに加わって以来、ハースF1チームがプライベートテストを実施できるのは今回が初めてだ。 これまで、F1の「旧車マシンテスト(TPC)」ルールを利用するには、金銭的にも人的にもコストがかかり過ぎた。

    トヨタとの契約により、その状況は一変した。昨年、小松礼雄は、この契約により、ついにハースF1チームがそれを実現できると明言しており、彼らは時間を無駄にすることなく、プログラムをまとめ上げた。

    2023年のハースF1チームにオコンとベアマンを迎え入れ、プレシーズンテストに臨むことは、先手を打つチャンスとなる。

    エステバン・オコンはアルピーヌからの移籍後、シーズン後のテストに参加した後も順応を続けることができる。また、オリバー・ベアマンは昨年、リザーブドライバーとしてF1で2回レースを経験しており、チームとすでに一緒に走っている。

    両者とも、2025年のエンジニアリングチームに初めて参加することになり、これは有益な利点である。そして、宮田莉朋は初めてF1を走ることになる。つまり、これはハースとトヨタにとってウィンウィンの関係だ。

    TPCプログラムは、この契約により最終的に英国のバンベリー本社に設置が許可された最初のドライバー・イン・ループ・シミュレーターと同様に、ジュニア・ドライバーをこうしたプログラムに組み込むことができるため、チームとしてのハースとパートナーとしてのトヨタの両方に具体的な利益をもたらすものである。

    シミュレーターは長期的なプロジェクトとなり、TPCの実行にはかなりの費用がかかることが予想される。ハースF1チームはできる限りのことを行うつもりだが、具体的な計画は未定である。それ以外にも、昨年小松礼雄が示唆したように、開発項目や生産時間におけるハースの技術的能力の向上は、シーズン終盤に効果が出てくる可能性があり、2026年型マシンの開発にも役立つはずだ。2026年型マシンは、マシンとエンジンのルールが一新され、来年1月にテストが開始されることを考えると、設計と製造の両面で非常に大きな取り組みとなる。

    宮田莉朋

    トヨタの計画
    トヨタのF1ドライバー候補としては、昨年マクラーレンに在籍し、現在はアルピーヌのテスト兼リザーブドライバーである平川亮は、現実的なF1ドライバー候補とは言えない。宮田莉朋はそうかもしれない。

    2023年のスーパーフォーミュラとスーパーGTのダブルタイトル獲得を含む、日本国内での複数のチャンピオン経験を持つ宮田莉朋は、昨年、母国以外のレースに転向した厳しいルーキーイヤーとなったフォーミュラ2(19位)と、ヨーロッパ・ル・マン・シリーズでの優勝、そしてLMP2カテゴリーでのル・マン24時間レースデビューを両立させた。

    また、世界耐久選手権ではトヨタのリザーブドライバーも務めた。平川亮と同様、トヨタはF1とのつながりを作ることで、有望なスポーツカーチームのひとつを強化しようとしているのかもしれないが、宮田莉朋には時間と機会がある。

    宮田莉朋をF1計画に組み込むことは、パートナーシップの詳細をエスカレートさせるよりも、ハースF1チームとトヨタにとってはるかに可能性の高い前進である。

    現時点では、両者は技術提携の初期条件に満足しているが、最適化には時間がかかり、将来的には進化する可能性もある。

    トヨタとTGRは、現時点ではF1チームの運営や所有、あるいはエンジンサプライヤーへの転向を計画していない。他のメーカーがたびたび関わってきたように、技術的な研究は継続しており、2026年に始まる次のエンジンサイクル以降のF1がどのような方向に向かうかを見守っているが、それだけだ。

    トヨタがゼロから独自のフルプログラムを再び立ち上げる可能性は低い。パートナーシップの拡大やチームの買収が、最終的にはより現実的な選択肢となるかもしれない。ハース/TGRの契約は、理想的な第一歩であり、より壮大な何かへの第一歩となるポテンシャルを秘めている。

    しかし、それは依然として多大なコミットメントを必要とするだろう。ハースF1チームのモデルは、エンジンやギアボックスだけでなく、フェラーリからの広範囲にわたる供給に依存している。それを変えるには、チームとファクトリーへの多額の投資と再編が必要となる。

    これは、仮に、将来的にトヨタのワークスチームとなり、TGRのような組織とさらに広範囲にわたるパートナーシップを結ぶことにも当てはまる。

  • 宮田莉朋のF1マシン初走行が決定 ハースF1マシンが初の旧車テストを実施

    宮田莉朋のF1マシン初走行が決定 ハースF1マシンが初の旧車テストを実施

    ハースF1チームは、今週スペインのヘレル・サーキットでチームとして初めてTPC(Testing of Previous Cars/旧車テスト)を実施。2025年のドライバーラインナップに加え、トヨタにの宮田莉朋がVF-23を走らせる。

    テストは2日間にわたって行われ、1月15日(水)にはハースF1チームと新たに契約したオリー・ベアマンが2年落ちのマシンを運転し、スペインのサーキットで周回を重ねる。

    F1で8年間、ハースF1チ-ムは一度もTPCテストを実施したことはなかったが、新たなスポンサーの参入や、高い実績を誇るトヨタ・ガズー・レーシングとの緊密な技術提携により、2024年までにリソースが増加した。

    トヨタの影響力はテストにも反映され、オリバー・ベアマンが降りた後の午後に宮田莉朋がVF-23を運転する。

    木曜日には、宮田莉朋が再び午後に運転し、元アルピーヌのドライバーであるエステバン・オコンが午前中に運転し、ハースF1チームでの生活に慣れる。

    宮田莉朋は今シーズン、ARTのフォーミュラ2チームでドライブすることになっており、スーパーGTのGT500クラスとスーパーフォーミュラで2023年のチャンピオンシップ優勝を果たすなど、素晴らしい実績を誇っている。

    TPC は、チャンピオンシップの前年の暦年より前の 3暦年のいずれかの技術規則に準拠するように設計および構築された車両を使用して、今回のようなプライベート テストに F1 チームが参加することを許可している。

    つまり、2025年には、使用できる最も新しいマシンは2023年マシンであり、ハースはVF-23を使用する。

    TPCでは、新パーツやテストパーツ、センサーの使用は認められておらず、そのマシンが使用されたシーズン中の1つ以上のレースで取り付けられた計器やセンサーを使用して走行しなければならないというルールがある。

    ハースF1チームは、2024年のF1コンストラクターズランキングで58ポイントを獲得して7位となった。この結果は、F1のトップチームが行う支出に十分な資金調達を確保するのに十分である。

    「我々の目標は、来年の予算上限に達することです」とチーム代用である小松礼雄は、アブダビでのシーズン最終戦でメディアに語った。

    「それもまた別の問題です。ハースは予算上限に達したことは一度もありません。競争力を維持するにはどうすればいいのか? 競争力を真剣に考えるのであれば、予算ギャップに達しなければなりません。だから、それが我々の目標です」

    ハースF1チーム 宮田莉朋

    ハースF1チームは当初の目標であったランキング8位を上回り、アルピーヌに7ポイント差で6位と、あと一歩のところまで迫った。小松礼雄は、この結果に対するハースの反応は有益だと考えている。

    「6位になれなかったことに失望しているのは、とても良いことだと思います」と小松礼雄は語る。

    「なぜなら、シーズン当初に言ったように、我々の公式な目標は8位だったからです。当たり前のことですが、8位になるには2チームに勝たなければなりません」

    「とにかく『我々は一体どのチームに勝てるだろうか?どの2チームに勝てるだろうか?』と考えていました。昨年の惨事から立ち直り、過去4年間で、我々は9位、10位、8位という成績しか残せていませんでした。だから、8位になるのは大変な挑戦でした」

    「でも、今年、我々は、チームとしては間違いなく最小規模だったにもかかわらず、チーム一丸となって取り組めば、このような結果を出せるということを示せたと思います。これは、チームの全員が誇りに思っていいことだと思います」

  • 平川亮 ハースF1チームからアブダビテストに参加

    平川亮 ハースF1チームからアブダビテストに参加

    平川亮が、2024年F1アブダビGP後にヤス・マリーナ・サーキットで開催されるポストシーズンテストにハースF1チームから参加することが発表された。

    平川亮は、アブダビGPのフリー走行1回目にマクラーレンから参加してグランプリ週末デビューを果たすことが決定している。

    アブダビGP後にはポストシーズンテストガヤス・マリーナ・サーキットで行われるが、平川亮は、エステバン・オコンとともにハースF1チームから参加されることが発表された。

    アルピーヌF1チームを退団して来季の所属チームであるハースF1チームでポストシーズンテストに参加することいなったエステバン・オコンはピレリのタイヤテスト、平川亮はルーキーテストの枠で走行する。

    今年、ハースF1チームは、トヨタと技術提携しており、その一環としてドライバー育成プログラムを開設。平川亮の起用はその最初のステップと思われる。

    アブダビグランプリ

  • ラリージャパン:トヨタが4年連続となるマニュファクチャラー王座を獲得

    ラリージャパン:トヨタが4年連続となるマニュファクチャラー王座を獲得

    11月24日(日)、2024年FIA世界ラリー選手権 (WRC)第13戦「ラリージャパン」の最終日デイ4が、愛知県豊田市の「豊田スタジアム」を起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team (TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が優勝。セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合2位でフィニッシュし、TGR-WRTは4年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。また、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合4位でラリーを終えた。

    ラリージャパンの最終日は愛知県の豊田市と岡崎市で「ヌカタ」、「レイク・ミカワコ」の2本のステージを各2回走行。その途中には豊田スタジアムでの3回目のスーパーSS、「トヨタスタジアムSSS3」が行われ、5本のステージの合計距離は70.57kmだった。ラリーは最終日も素晴らしい天気に恵まれ、ステージの路面は一部区間を除いて全般的にドライコンディションに。競技最終日、そして2024年シーズンを締めくくるのに相応しい一日になった。

    土曜日のデイ3終了時点で、首位オィット・タナック(ヒョンデ)と38.0秒差の総合2位につけていたエバンスは、日曜日一本目のSS17で2番手タイムを記録。このステージでタナックがコースオフを喫しリタイアとなったことで、ラリー終了を待つことなくティエリー・ヌービル(ヒョンデ)の初ドライバーズタイトル獲得が決まった。また、タナックのリタイアによりエバンスが首位に立ち、前日総合3位のオジエが総合2位に、前日総合5位の勝田が総合4位に順位を上げた。TGR-WRTはデイ3終了時点でマニュファクチャラー選手権首位のヒョンデとの差を15から11ポイントに縮めていたが、タナックのリタイアもあり選手権争いはさらに接戦に。日曜日のみの合計タイムで競われる「スーパーサンデー」ではヒョンデが1-2、TGR-WRTが3-4体制で最終の「パワーステージ」に臨むことになり、その時点で同ポイントとなった。

    迎えた今大会、そして今シーズン最後のパワーステージではエバンスが3番手タイムを、オジエがベストタイムをマークしたことにより合計8ポイントを獲得することに。対するヒョンデ勢はヌービルが2番手タイム、アンドレアス・ミケルセンが5番手タイムだったことで合計5ポイントを加算。その結果、TGR-WRTが3ポイント差で選手権首位に立ち、逆転でタイトルを獲得した。TGR-WRTとしてはこれで4回目、トヨタとしては通算8回目のマニュファクチャラーズタイトルとなり、WRC歴代2位の記録でシトロエンと並んだ。

    昨年のラリージャパン以来約1年ぶりの勝利を手にしたエバンスとマーティンは、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権で2位を獲得。一方、オジエとランデは10戦に出場し3回の優勝を含む7回の表彰台フィニッシュを達成し、ランキング4位に。パワーステージで4番手タイムを記録した勝田とジョンストンはランキングをひとつ上げ、6位で2024年シーズンを締めくくった。なお、ラリージャパンを欠場したカッレ・ロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンは、7戦に出場し4勝を獲得。TGR-WRTとしては13戦のうち8戦で表彰台の頂点に立った。

    サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2のサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組が2位でフィニッシュ。今シーズン7戦にエントリーして3勝を記録したパヤリは、ライバルに3ポイント差をつけて見事初タイトルを獲得した。なお、パヤリは今年GR YARIS Rally1 HYBRIDでWRCのトップカテゴリーにも3回チャレンジ。地元のラリー・フィンランドでは総合4位に、ラリー・チリ・ビオビオでは総合6位に入るなど、最上位クラスでも戦えることを証明した。

    ラリージャパン

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    「私たちは”負け嫌い”」
    この合言葉を口にしながら諦めずに最後まで戦い続けたTOYOTA GAZOO Racing WRTのみんなと、今日は心から喜び合いたいと思います。

    ヤリ-マティ、カイ、トム、
    エルフィン、スコット、
    セブ、ヴァンサン、
    貴元、アーロン、
    カッレ、ヨンネ、
    チームのみんなありがとう!

    サミとエンニもおめでとう!

    ヒョンデの皆さま、ヌービル選手、ヴィーデガ選手、タイトル獲得おめでとうございます。最終戦、最終日、最終ステージまで皆さんと戦えた2024年のWRCは本当にエキサイティングでした。我々がつくるラリー車の音や匂いを、東アジアの道でファンの皆さまに見てもらえることは、アジアの自動車メーカーの我々にとって大きな意味があることだと思っています。これからも一緒にアジアのモータースポーツを盛り上げていきましょう!来年もいい勝負しましょう!

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ジェットコースターのようなシーズンでしたが、ラリージャパンに臨むにあたっては、タイトル獲得のチャンスがまだあることは理解していましたが、可能性はそれほど高くありませんでした。それでも、我々は最後の最後まで戦い続け、その上でどうなるのか様子を見るつもりでしたが、実際に最後まで戦いを続け、それがタイトル獲得につながりました。今シーズンの後半には、ラリーの最終盤でポイントを失うという悲惨な日曜日が3回ほどありました。一時は望みが断たれたようにも思われましたが、我々は反撃を続け、重要な意味を持つ日曜日を迎えることができました。これは、最後まで戦い続けること、決して希望を失わないことの大切さを示すものです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    ラリージャパンの最終日はとてもエキサイティングな一日となり、喜ぶべき最終結果を得ることができました。チームにとってのホームラリーであるこのイベントで、再び優勝することができて本当に嬉しく思います。また、マニュファクチャラーズタイトルの獲得に貢献できたことも、本当に嬉しいです。チームのメンバー全員にとって大きな意味を持つことですし、その一員であることを誇りに思います。望んでいたようなパフォーマンスを、週末を通して常に発揮できたわけではありませんが、最後まで諦めずに頑張りました。今朝、プッシュしなければならなかったオィットには同情しますが、それによって私たちにチャンスが巡ってきました。それでも、最後までしっかり走りきり、必要なポイントを獲得するのは容易ではありませんでした。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    ここ日本で最後のステージに全力で臨んだ結果、これ以上はないと思えるほど素晴らしいシーズンの終わりを迎えることができました。大きなプレッシャーを感じていましたし、パワーステージではオールオアナッシングの走りで挑みました。そして、このタイミングでいいパフォーマンスを発揮することができ、チームとともにタイトルを獲得できたことを非常に嬉しく思います。チームのみんな、そしてもちろんモリゾウ会長が喜ぶ顔を見るのは最高の気分ですし、シーズン中、チームのメンバー全員が努力してきたことが報われました。決して諦めてはならないということが、今回改めて証明されたと思います。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    本当に厳しいシーズンでしたが、最後にマニュファクチャラーズタイトルを獲得することができたので、とても嬉しいです。今週末は辛抱強く走らなくてはならず、決して簡単ではありませんでしたが、なんとか最後まで走りきることができましたし、パワーステージではプッシュすることもできました。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、彼らのサポートがなければ、成し遂げることができなかったと思うので、チームとチームメイトにはとても感謝しています。今週末は、多くのファンの皆さんが応援してくれました。自分自身は今回表彰台に立つことができなかったので、皆さんには申し訳なく思いますが、応援には感謝しています。

    ラリージャパンの結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 3h23m41.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m27.3s
    3 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +1m55.5s
    4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m02.6s
    5 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +3m11.5s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +6m54.1s
    7 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シトロエン C3 Rally2) +10m04.3s
    8 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (トヨタ GR Yaris Rally2) +11m50.8s
    9 新井 大輝/松尾 俊亮 (シュコダ Fabia R5) +13m24.3s
    10 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +14m15.8s
    (現地時間11月24日19時45分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    2024年WRCドライバー選手権順位
    1 ティエリー・ヌービル 242ポイント
    2 エルフィン・エバンス 210ポイント
    3 オィット・タナック 200ポイント
    4 セバスチャン・オジエ 191ポイント
    5 アドリアン・フォルモー 162ポイント
    6 勝田 貴元 116ポイント
    7 カッレ・ロバンペラ 114ポイント
    8 グレゴワール・ミュンスター 46ポイント
    9 ダニ・ソルド 44ポイント
    10 サミ・パヤリ 44ポイント

    2024年WRCマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 561ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 558ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 295ポイント

  • ラリージャパンが開幕!トヨタの勝田貴元が総合3位と好発進

    ラリージャパンが開幕!トヨタの勝田貴元が総合3位と好発進

    11月21日(木)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」が開幕。愛知県豊田市の「豊田スタジアム」でSS1としてスーパーSSが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合5位につけた。

    2024年シーズン最後のイベントとなるラリージャパンは、WRCカレンダー復帰3年目となる今年も愛知、岐阜の両県を舞台にターマック(舗装路)ラリーとして開催される。ラリーの中心となるサービスパークは3年連続で豊田スタジアムに置かれ、競技初日となる21日(木)は、サービスパークから約10km離れた場所に広がる豊田市の鞍ヶ池公園で、朝9時過ぎからシェイクダインが行なわれた。全長2.75kmのステージは、晴天にも関わらず前日に降った雨により非常に滑りやすく、とくに前半の山岳セクションでは多くのドライバーがグリップ不足を訴えるなどトリッキーな路面コンディションとなった。そのシェイクダウンではオジエがRally1勢の中で3番手、地元の勝田が4番手、昨年大会の勝者エバンスが7番手タイムを記録。ラリー本番に向けてクルマとセットアップの最終確認を行った。

    その後、華やかなセレモニアルスタートに続き競技がスタート。デイ1として豊田スタジアム内で全長2.15kmのスーパーSS「トヨタスタジアムSSS1」が行われ、勝田はドライバー選手権首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と対戦。大勢の観客が見守る中、ヌービルよりも先にフライングフィニッシュを通過し、トップと0.8秒差の3番手タイムを記録した。また、エバンスは0.9秒差の4番手タイムを、オジエは2.2秒差の5番手タイムを記録。TGR-WRTは全ドライバーが順調に競技初日を走破した。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリージャパンのスタートで再び豊田市に戻ってくることができ、とても嬉しく思います。ファンの皆さんの応援は今回もまた素晴らしく、とてもいい雰囲気を作り出してくれています。きっと、非常にエキサイティングな週末になることでしょう。我々としては例年とは異なる立場でこのラリーに臨むことになりますが、ドライバーたちと共にしっかり準備を進めてきましたし、週末に向けては良いプランがあります。彼らは高いレベルでパフォーマンスを発揮しなくてはならないことを理解しており、その上でさらに、運が我々に味方してくれる必要があります。ステージとコンディションは今回も非常に厳しいものになる可能性がありますが、ベストを尽くす準備はできています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    再びラリージャパンに戻ってくることができて嬉しいです。昨晩はシティセンターで、今晩はスタジアムで、ここまでとても暖かく歓迎してもらっています。ファンの皆さんの前で最初のステージを走るのは嬉しいことですが、ここから先は大きく異なるチャレンジが待っています。今週はレッキの大部分をドライコンディションで行いましたが、昨日雨が降ったので、ラリー本番中のステージがどのようなコンディションになるのかまだわかりません。いずれにせよ非常に厳しいステージであることは確かですし、天候がどう影響し、どれほど難しいものになるかが問題です。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    日本に来るのはいつだって特別なことですし、ファンの皆さんの熱意は独特です。私たちにとっては、チームに一人選手が増えたようなものです。このように応援してもらえるのは嬉しいですし、皆さんの期待に応える結果を出したいと思います。私たちのタイムはそれほど良くなかったですが、最初のステージはファンの皆さんにとって素晴らしいものでした。今朝のシェイクダウンでは、このラリーで予想されるようなトリッキーなコンディションにすぐ直面しました。落ち葉が積もったセクションは湿っていると非常に滑りやすく、明日の朝、森の中を走るステージはかなり難しくなりそうです。それでも、チャレンジするための準備はできていますし、このラリーをスタートできることにワクワクしています。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    ラリージャパンのスタートは非常に特別です。チームにとっても自分にとっても重要なラリーなので、大きなプレッシャーを感じていますが、それを楽しんでもいます。ファンの皆さんの数が毎年どんどん増えていていくことを見てきたので、とても嬉しく思います。皆さんのために良いパフォーマンスを発揮し、楽しんでいただけるように頑張ります。今晩最初のステージはファンの皆さんにとって本当に素晴らしいものでしたし、私たちもとてもいい走りができました。昨日雨が降ったことで、既にシェイクダウンでもかなり厳しいコンディションになっていたので、明日から走る森の中の道は相当トリッキーになるでしょう。それでも、クルマは全てが好調に感じられるので、チャレンジする準備はできています。

    ラリージャパン

    ラリージャパン デイ1の結果
    1 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォードPUMA Rally1 HYBRID) 1m44.4s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +0.5s
    3 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.8s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.9s
    5 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.2s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2.2s
    7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2.8s
    8 アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3.7s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シトロエン C3 Rally2) +4.5s
    10 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (トヨタ GR Yaris Rally2) +6.5s
    (現地時間11月21日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技2日目となる11月22日(金)のデイ2は、愛知県が戦いの舞台となる。まず豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ/シタラ」という昨年と同じルートを使用する2本のステージをSS2、SS3として走行。その後、今年新たに新城市に設けられた「シンシロ」をSS4として走る。このうち全長23.67kmのイセガミズ・トンネルは、前年に続き今大会最長のステージとなる。デイ2はミッドデイサービスの設定がなく、「稲武どんぐり工房」に設定されるTFZ(タイヤフィッティングゾーン)での簡易的な整備作業を経て、午後は、午前中の3ステージを再走。その後、日没後に岡崎市の中央総合公園でスーパーSS「オカザキSSS」が2本連続で行われる。そして、一日の最後には豊田スタジアムのサービスパークで45分間のフルサービスが実施されます。デイ2のステージの合計走行距離は126.00kmと長く、4日間で最長の一日に。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は387.88kmとなる。