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  • トヨタ:2025年WEC プロローグテスト レポート

    トヨタ:2025年WEC プロローグテスト レポート

    TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、2025年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦となる、カタール1812kmの準備を加速させるべく、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行われたプロローグテストに参加し、集中力を高めながら効果的に車両セットアップを進め、2日間のテストを終えた。

    6年連続でのマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得したトヨタは、今シーズンでもこの記録を更新し、さらにドライバーズチャンピオンの獲得とル・マン24時間での勝利を目指す。

    毎年恒例となった、開幕戦と同じ舞台で行われるプロローグテストは、今シーズンWECに参戦する13のマニュファクチャラーから36台が初めて一堂に会しサーキットで走行する機会であり、2日間合計で14時間にわたる走行セッションが設けられた。

    トヨタは2日間にわたって、2台のGR010 HYBRIDのパフォーマンスと安定性を向上させることに全力を注ぎ、ドライバーを第一に考えた車両セットアップと戦略の確認を行った。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースがGR010 HYBRID 7号車、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がGR010 HYBRID 8号車で走行し、2台は2日間総計792周、4,291kmを走破。チームは次週に迫った開幕戦でのクルマとタイヤのパフォーマンスを最大限に引き出すための貴重なデータを収集した。

    プロローグテストは21日(金)の午後1時より開始され、最初のセッションで車両セッティングのベースとメカニカルの調整を行った。6人のドライバー全員が、昨年12月に行われたテスト以来となるルサイル・インターナショナル・サーキットでの走行を実施。続く2回目のセッションは日没後に行われ、テストの焦点は、ここカタールで使用が許可されているミディアム及びハードのタイヤコンパウンドの分析へと移った。

    テスト2日目となる22日(土)のセッションは、正午から3時間にわたって行われる予定だったが、セッション中に出された赤旗の影響で1時間延長された。チームは初日に学習した成果をこの2日目の走行に生かし、メカニカルなセットアップとタイヤの挙動の評価を進めると共に、夜のセッションでもこれら取組を継続。決勝レースに向けた準備に重点的に取り組んだ。

    エンジニアとドライバーは、2日間にわたってクルマのパフォーマンスを向上させるために密接に作業を続けた。メカニックは、通常、決勝レースで10回前後予定されているピット作業のパフォーマンスを最適化すべく、ピットストップの練習を行った。

    メカニックはGR010 HYBRIDをこれから組み直し、エンジニアとドライバーはクルマのパフォーマンスを分析し、プロローグで得られた情報を基に改良点を見出す。またこれからの数日、ドライバーとチームメンバーの一部はサーキットでの走行から離れ、GRシリーズを象徴するスポーツカーを活用した、カタールでトヨタが展開しているモータースポーツの魅力をより多くのファンの皆様に伝えるためのイベントもサポートする。

    WEC開幕戦カタール1812kmのレースウィークは、26日(水)の2回の各90分にわたる公式練習走行で幕を開け、セッション2回目の走行は、日没後も続けられる。決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールは27日(木)の現地時間午後5時40分(日本時間午後11時40分)より開始され、決勝レースは28日(金)の現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    2025年WEC

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    来週のレースウィークへ向け、この2日間でしっかり準備すべく、最善を尽くしました。全体的に、2日間を通して特に大きなトラブルもなく、2台共に多くの周回を重ねることができました。ペースという点では現時点ではまだ少し遅れを取っているように見えます。しかしこれからの数日間、更なるパフォーマンスを引き出すべく努力を続けます。まだやるべきことは多くありますので、来週の結果を楽しみにしましょう。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    カタールに来てから忙しい2日間でした。セットアップの比較やタイヤのテストなどで走行をこなし、かなり包括的なセットアッププログラムを問題なく終えられたことを、とてもポジティブに捉えています。1周のペースはまずまずのように見えますが、ロングランでのパフォーマンスにはまだ改善の余地があります。来週へ向けて、引き続きハードプッシュを続けます。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    新たなシーズンを迎え、チームのみんなと再会できて嬉しいです。我々はこの2日間非常に多くの周回をこなし、かつ多くを学びました。まだ評価するには難しい段階ですが、我々にとっては厳しいレースになりそうです。これからテストした全てのことを検証し、決勝レースへ向け車両パッケージの最適化を進めるために何ができるか確認していきます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    カタールに戻ることができて嬉しいです。とは言え、ここは我々にとって簡単なコ-スではありません。2日間の長い走行をこなしましたが、昨年同様、まだ若干苦戦しているように見えます。レースウィークの公式練習走行が始まるまで数日あるので、収集したデータと昨年の経験を活かして頑張ります。長い決勝レースになりますが、決して容易ではないでしょう。全てを最大限に活かすためには、完璧な仕事をする必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    今季参戦する全ての車両が、初めてサーキットで一堂に会するのを見るのは素晴らしかったです。テストは順調で、この2日間には満足しています。メカニカルなトラブルは無く、2台共にチームとして満足いく仕事ができました。現時点において我々は最速ではありませんし、今後もそうなるのは難しいかもしれませんが、決勝では可能な限り多くのポイントを獲得できるよう、クルマのポテンシャルを最大限に引き出すべく全力を尽くします。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    昨年のパフォーマンスからも、我々のクルマがこのコースに相性が良いわけではないことはわかっています。今日はチーム全員が懸命に、自分たちそれぞれの仕事を行いトラブルフリーで多くの走行をこなしたので、良いデータを得られました。これらのデータを使って来週へ向けてクルマを改良していきます。我々にとっては難しいレースになるかも知れませんが、最大限のパフォーマンスを発揮できるよう集中していきます。

  • WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン:トヨタのエバンスが優勝 勝田貴元2位

    WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン:トヨタのエバンスが優勝 勝田貴元2位

    2月16日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの最終日デイ4が、スウェーデン北部ウーメオーのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が優勝。勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合2位に入り、チームは開幕から2戦連続で1-2フィニッシュを飾った。また、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合5位を獲得。TGR-WRT2からエントリーしたサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合7位でフィニッシュした。

    ラリー・スウェーデンの最終日デイ4は、サービスパークの北東エリアに展開する「ベステルビーク」のステージをSS16/17として2回走行した後、最終のSS18「ウーメオー」でフィニッシュ。3本のステージの合計距離は67.32kmだった。早朝のウーメオー周辺はやや雲が多く、気温はマイナス10度程度。ステージの路面は最終日もしっかりとしたアイスに覆われ絶好のコンディションが保たれた。ただし、夜中に降った雪によりステージの一部路面は少量の新雪に覆われ、出走順が早いドライバーたちにとってはやや不利な走行条件となった。

    土曜日のデイ3終了時点で、首位エバンスと総合2位の勝田の差は3.0秒。2台のGR YARIS Rally1による激しいトップ争いは最終日も続き、今大会最長となる、全長29.35kmのベステルビーク1本目のSS16では、勝田がベストタイムを記録。5番手タイムのエバンスより7.5秒速いタイムで首位に立ち、総合2位に後退したエバンスに4.5秒のリードを築いた。

    ウーメオーでの15分間のサービスを経てスタートしたベステルビークの再走ステージ、SS17ではエバンスが反撃。2番手タイムのティエリー・ヌービル(ヒョンデ)より6.7秒、3番手タイムをオィット・タナック(ヒョンデ)と分け合った勝田より8.2秒速い圧巻のベストタイムで、勝田を逆転して首位に復帰。3.7秒のリードを築いた。そして迎えた最終のパワーステージ、SS18ではエバンスが、2番手タイムの勝田に0.2秒差のベストタイムを記録し、差を3.8秒に拡げて今シーズン初優勝、WRCキャリア10勝目を飾った。なお、二人の勝敗を分けた3.8秒は、ラリー・スウェーデンの歴史において最僅差となる。

    エバンスのラリー・スウェーデンでの優勝は、ヤリスWRCで出場した2020年大会以来2回目。5年前も、今回と同じく2月16日に表彰台の中央に立った。エバンスは、日曜日のステージのみの合計タイムで競われる「スーパーサンデー」、そしてボーナスポイントを獲得可能なパワーステージも制したことにより、1戦で獲得可能な最大ポイントの35ポイントを持ち帰ることに成功。ラリー・モンテカルロで優勝するも今回は欠場したオジエを抜き、ドライバー選手権でトップに立った。また、勝田も総合2位、スーパーサンデー2番手、パワーステージ2番手とエバンスに次ぐ大量ポイントを獲得。TGR-WRTは開幕から2戦連続で最大ポイントを獲得したことにより、マニュファクチャラー選手権における首位の座を守り、ランキング2位のライバルチームに対するリードを48ポイント拡大した。なお、今回の優勝によりトヨタのWRCにおける通算優勝回数は95回となり、史上2番目に多くの勝利を獲得したマニュファクチャラーとなった。

    前日、総合5位まで順位を上げたロバンペラは、オープニングのSS16で3番手タイムを、SS17で5番手タイムを、パワーステージのSS18で4番手タイムを記録し、総合5位でフィニッシュ。また、スーパーサンデーでは5番手に入り合計13ポイントを獲得したことで、ドライバー選手権ではエバンス、オジエに続く3番手に順位を上げた。また、TGR-WRT2から出場のパヤリは、最終日も確実性を最優先した走りで経験を積み重ね、総合7位でラリーを終えた。

    サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2で出場した地元のオリバー・ソルベルグ(プリントスポーツ)がリードを守り優勝。総合でも9位を獲得した。また、WRC2の2位にはローペ・コルホネン(ラウティオ・モータースポーツ)が入り、GR Yaris Rally2のカスタマーが1-2フィニッシュを飾った。

    WRC

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    トップ5が10秒差の中にいて、そこに我々のGRヤリスが3台いる。その上位2台はエルフィンと貴元。2人の差はわずか3秒。そこに続くドライバーはカッレも含む歴代チャンピオンの3台…。最終日の朝をこんな状態で迎えた今年のラリースウェーデンは最高に興奮するラリーでした。そんなラリーを最後まで走り抜いて勝ってくれたエルフィンとスコット、優勝おめでとう!ここ数年、スウェーデンでのエルフィンは悔しい結果ばかりだったと思うので、勝てて本当によかった!

    貴元も2位おめでとう!悔しさはまだまだ残ると思うけど、自分の中で何かが切り替わるラリーになっていたらいいなと思います。次はサファリラリー、「どんなことがあってもゴールに帰ってくる」貴元らしいラリーを頼みます。

    エルフィンも貴元も、パワーステージの走りは素晴らしかった!本当に興奮しました。最高の走りです。最高のワンツーフィニッシュをありがとう!チームのみんなも最後までドライバーが気持ちよく戦えるクルマづくりをありがとう!

    ここから3戦はヤリ・マティ代表がチームを離れ、ユハ・カンクネン代表代行がチームをリードします。カンクネン代表代行の初戦は、過去にユハ自身が3勝している縁の深いラリー。ユハさん、みんなのことをよろしくお願いします。チームのみんなも代表代行の初戦を盛り上げていきましょう!ヤリ-マティは一旦ドライバーに復帰ですね。来月からはじまるヒストリックラリーへの参戦にまずは集中してください。セリカのストーリーづくりをよろしく頼みます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今回のラリー・スウェーデンは信じられないような接戦となり、私たちのドライバー2人が優勝を争う最終日は、神経がすり減るような展開になりました。エルフィンと貴元の戦い方、そして彼らの精神的な強さに、私は本当に誇りを感じています。エルフィンは1本目のステージで首位を失った後、2本目のステージで反撃に転じました。貴元は既に勝つための準備ができており、プレッシャーがかかる状況でもミスを犯さず、素晴らしいパフォーマンスを維持できることを示しました。ラリー全体を通して上位のドライバーたちの間には数秒の差しかなく、このような戦いが3日間続いたことは素晴らしいことです。我々のチームが最初の2戦で120ポイントという最大限のポイントを獲得できたということは、これ以上は望めないほど最高のシーズンスタートを切れたということですので、次のサファリラリー・ケニアが今から楽しみです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    素晴らしい週末でした。ラリーの大半でトップを走っていましたが、マージンは常に僅かでしたし、決して楽な展開ではありませんでした。今朝は最初のステージで、全力で戦いを仕掛けてきた貴元に少し不意を突かれる形になりましたが、幸いにもなんとか盛り返し、次のステージでは良いペースを取り戻すことができました。最終結果にはとても満足していますし、パワーステージで勝てたことも非常に嬉しく思います。私たちにとっては素晴らしいシーズンのスタートとなり、これ以上は望めないほどです。通常、ラリー・モンテカルロで良い結果を残した後に、スウェーデンでも良いリザルトを収めるのは難しいのですが、良いコンディションが我々にチャンスを与えてくれましたし、それを最大限に活かすことができたのではないかと思います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    全体的には、自分にとっては難しい週末でした。全力でプッシュしようとしたのですが、最終日も望んでいたようなペースやパフォーマンスを発揮することができませんでした。とても残念ですが、今回が今シーズン唯一のスノーラリーですし、次は全く異なるタイヤを装着するグラベルラリーなので、より強くなるために焦点を絞って努力する必要があります。今回はトップ争いをずっと、近くでフォローしていましたが、自分たちのチームのドライバーが1-2フィニッシュを達成し、チームに最大ポイントを持ち帰ってくれたことを本当に嬉しく思います。素晴らしい仕事をしたエルフィンに祝意を表すとともに、友人である貴元のことも誇りに思います。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    エルフィン、そして自分のすぐ後ろに迫っていたヒョンデ勢とのバトルを満喫しました。ラリー全体を通して非常に激しい戦いが続き、プレッシャーを感じながらも心から楽しむことができました。最終的に、チームのために良い仕事をすることができましたし、クルマをフィニッシュに導き、多くのポイントを獲得できたことを嬉しく思います。チームのこの素晴らしい結果を祝福するとともに、最後から2本目のステージで素晴らしい走りをみせたエルフィンに脱帽です。次回、勝利を目指してさらにプッシュする準備はできています。週末を通してスピードを維持できたことは今後の自信につながるでしょうし、ケニアに向けても良いフィーリングを得ることができました。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    全体的には本当に楽しいラリーでしたし、大きなミスを犯すことなくフィニッシュすることができて良かったです。それでも、金曜日の朝にタイヤがリムから外れてしまい、多くのタイムを失ってしまったことは非常に残念です。また、そのこともあって翌日以降の出走順があまり良くないものになってしまいました。それでも、自分たちには良いペースと瞬間的なスピードがあったと思いますし、トップ3のステージタイムを記録したことも含め、フィーリングは良かったです。今回は貴重な学習経験となりましたし、サポートしてくれたチームに感謝しています。

    ラリー・スウェーデンの結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h33m39.2s
    2 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3.8s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +11.9s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +16.8s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +32.8s
    6 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +2m09.4s
    7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2m27.0s
    8 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +4m08.6s
    9 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR Yaris Rally2) +8m23.1s
    10 ローペ・コルホネン/アンシ・ヴィニッカ (トヨタ GR Yaris Rally2) +9m05.6s
    (現地時間2月16日15時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    第2戦終了時点でのドライバー選手権順位
    1 エルフィン・エバンス 61ポイント
    2 セバスチャン・オジエ 33ポイント
    3 カッレ・ロバンペラ 31ポイント
    4 ティエリー・ヌービル 29ポイント
    5 オィット・タナック 26ポイント
    6 勝田 貴元 25ポイント
    7 アドリアン・フォルモ− 21ポイント
    8 マールティンシュ・セスクス 8ポイント
    9 サミ・パヤリ 6ポイント
    10 ジョシュ・マッカーリーン 6ポイント

    第2戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 120ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 72ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 25ポイント
    4 TOYOTA GAZOO Racing WRT2 11ポイント

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、3月20日から23日にかけて、アフリカのケニアで行われる第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」です。長い伝統と知名度を誇るこのグラベル(未舗装路)ラリーは、2021年にWRCのシリーズに復帰。以降、2023年までの3年間は乾季にあたる6月下旬に行われていた。しかし、2024年大会からは降水量が多くなる3月に移動したことにより、降雨により路面コンディションが大きく変化する可能性もある。サファリ・ラリーのステージは非常にハイスピードな道、「フェシュフェシュ」と呼ばれる軟らかい砂に覆われた道、岩や石が転がる荒れた道など変化に富み、雨が降ると路面は一気にぬかるんで非常に滑りやすくなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ3レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ3レポート

    2月15日(土)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技3日目デイ3が、スウェーデン北部ウーメオーのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が首位を、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合2位を守り、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合5位に順位を上げた。また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合7位に順位を上げた。

    ラリー・スウェーデンのデイ3は、サービスパークの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。一日の最後に予定されていたSS15「ウーメオー1」が、ショートバージョンの「ウーメオー・スプリント3」に急遽変更されたことにより、7本のステージの合計距離は97.04kmとやや短くなった。早朝、ウーメオー周辺は曇り空だったが、徐々に晴れ間が広がりやがて快晴に。気温は土曜日の朝もマイナス10度程度まで下がり、夜中に降った雪によりステージの一部路面は少量の新雪に覆われた。

    金曜日のデイ2終了時点での首位エバンスと、総合2位の勝田の差は僅か0.6秒。チームメイト同士の激しいトップ争いはデイ3でも続き、オープニングのSS9で勝田がロバンペラに次ぐ2番手タイムを記録したことで、差は0.1秒に縮まった。しかし、SS10ではエバンスがベストタイムで両者の差は2.0秒に。続くSS11を走り、午前中のループが終了した時点で差は2.8秒となった。ミッドデイサービスを挟んで始まった午後の再走ステージでは、1本目のSS12で勝田がスタート直後にジャンクションを僅かにオーバーシュートしたことでやや遅れ、差は6秒に拡大。さらに、SS13でエバンスがベストタイムを記録した結果、8.6秒差となった。続くSS14では勝田が2番手タイムを刻んだ一方、エバンスはコントロールを失ってクルマが流れ、雪壁への激突こそ回避したが、少なからずタイムをロス。差は6秒に縮まった。そして迎えたデイ3最終のウーメオー・スプリント3では、勝田が2番手タイムを記録。エバンスはジャンクションでストールしたことで7番手タイムとなり、首位の座は守ったが、総合2位の勝田との差は3秒に縮まった。なお、勝田の3.3秒後方には総合3位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)が迫り、その6.5秒後方に総合4位オィット・タナック(ヒョンデ)が、タナックの10.1秒後方に総合5位ロバンペラがつけるなど、トップ5のタイム差は23秒以内という接戦が続いている。

    デイ2では新しいハンコック・タイヤに、クルマのセットアップとドライビングを最適化することに苦労したロバンペラは、デイ3で大幅に走りを改善。ベストタイムを1本、2番手タイムを2本、3番手タイムを1本記録するなどペースを上げ、前日の総合6位から、総合5位へと順位を上げた。また、TGR-WRT2から出場のパヤリは確実性を重視した走りを続けながらも、SS11では3番手タイムを記録。総合7位で一日を終えた。

    サポート選手権のWRC2では、デイ2首位のオリバー・ソルベルグ(プリントスポーツ)が4本のベストタイムで首位を守り、総合でも10位にポジションアップ。同じくGR Yaris Rally2をドライブする、2位ローペ・コルホネン(ラウティオ・モータースポーツ)との差を39.0秒まで拡げた。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今日もまた、大接戦が続いたエキサイティングな一日でした。タイヤが摩耗した状態で、路面がかなり凍結した最終ステージを迎えることになったため、ドライバーにとってはミスを犯しやすい状況でした。そして、残念ながらエルフィンは貴重な数秒をそこで失ってしまいました。それでも、エルフィンも貴元も全体的にはいい走りをしていますし、総合順位で1、2位をキープしているのは素晴らしいことです。ただし、直後につけているヌービルとの差も僅かなので、最終日は誰もがワクワクするような展開になるでしょう。ポイントを持ち帰ることはチャンピオンシップにとって大切なことなので、ハードにプッシュしながらもリスクのレベルを慎重に管理することが重要になるでしょう。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    全体的には、かなり良い一日だったと思います。接戦が続き、ほぼ全員がどこかの時点で浮き沈みを経験したはずです。最後の2本のステージでは、小さなミスがいくつかあり、かなり大きな代償を払うことになりました。タイム差が非常にタイトな状況では、ミスを犯す余地はほとんどありません。最後から2本目のステージではコーナリングラインを少しだけ外してしまい、最後のステージではブレーキング中にリアが滑り出してホイールをロックさせてしまい、エンジンがストールしてしまいました。明日は、このようなミスを避けなければなりません。すべてを賭けて挑むので、きっとエキサイティングな一日になるはずです。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    昨日よりもずっと良い一日でした。昨晩セットアップに多くの時間を費やしたことで、道幅が狭くテクニカルだった今朝最初のステージでは、とても良いフィーリングで走ることができました。走りやすくペースも悪くなかったと思いますが、ステージの道幅が広くなり、コーナーがロングでハイスピードなると、もう少し精度を高める必要があると思いました。明日は、この週末に学んだことを全てまとめ、できるだけ多くのポイントを獲得できるように頑張ります。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    チャレンジングではありましたが、とても良い一日だったと思います。今朝はクルマのフィーリングに完全には満足することができず、午後はコンディションに少し苦戦しました。オーバーシュートをしてリバースを余儀なくされましたが、その後はなんとかタイムを挽回することができたと思います。前後の選手たちとのタイム差は大きくありませんが、この順位を守ることができていることを嬉しく思います。明日は面白くなりそうですが、自分としてはこの週末ずっと続けてきた仕事をやり続け、その上でどうなるか様子を見たいと思います。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今日はとても充実した一日でした。特に午前中は本当に素晴らしく、楽しんで走ることができました。かなりマージンを残していると感じたステージもあれば、改善の余地があると実感したステージもありましたが、それでもタイムは悪くなかったと思います。午後の再走ステージは、コンディションがトリッキーになったことで少し苦労しました。それでも全体的には、異なるコンディションの中で多くのことを学んだ、クリーンで良い一日でしたし、明日につながる良い点がたくさんあったと思います。

    WRC(世界ラリー選手権)

    ラリー・スウェーデン デイ3の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h00m04.2s
    2 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3.0s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +6.3s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +12.8s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +22.9s
    6 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +1m31.4s
    7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m43.6s
    8 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +2m05.8s
    9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +2m45.9s
    10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR Yaris Rally2) +6m09.6s
    (現地時間2月15日18時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技最終日となる2月16日(日)のデイ4は、サービスパークの北東エリアに展開する「ベステルビーク」のステージをSS16/17として2回走行。全長29.35kmのベステルビークは今大会最長のステージとなります。続く、最終のSS18「ウーメオー」は、当初の予定よりも距離がやや短くなり8.62kmのステージとして行われることに。SS18はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のステージの合計距離は67.32km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は224.08kmとなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ2レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ2レポート

    2月14日(金)2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技2日目デイ2が、スウェーデン北部ウーメオーのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が首位の座を守り、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合2位にポジションアップ。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合6位につけた。また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合9位につけている。

    13日(木)の夜に1本のナイトステージで開幕したラリー・スウェーデンは、14日(金)から森林地帯で一日を通してステージを走行する「フルデイ」がスタート。ステージは全部で7本、合計124.32kmと、ラリー最長の一日となりました。サービスパークが置かれるウーメオーは早朝気温がマイナス10度程度まで下がり、天気は曇り。降雪はなくステージの路面はアイスにしっかり覆われるなど、理想的ともいえるステージコンディションで競技は始まった。

    前日のSS1、ウーメオー・スプリント1でベストタイムを刻み首位に立ったエバンスは、デイ2オープニングのSS2でもベストタイムを記録。続く2本のステージでは2番手タイムを記録し、総合2位のアドリアン・フォルモー(ヒョンデ)に1.9秒差をつけ首位の座を守った。ミッドデイサービスを挟んで始まった午後の再走ステージでは、1本目のSS5で勝田が今大会初のベストタイムを記録。勝田はSS2で2番手タイムを、SS3およびSS4で3番手タイムを刻み総合4位につけるなど、午前中から好調だったが、午後最初のステージを制したことでエバンスを抜き、5.8秒差をつけて首位に立った。エバンスは午後の再走ステージを出走順トップで走った結果、後続のドライバーたちのために走行ラインを刻むという役を担い、1本目ではペースを上げ切れなかった。しかし、続くSS6では2番手タイムで首位に返り咲き、勝田は1.9秒差の総合2位に。暗闇の中で行なわれたSS7では勝田、エバンスともにやや遅れ、オィット・タナック(ヒョンデ)が首位に浮上。勝田は0.5秒差の総合2位に、エバンスは1.4秒差の総合3位に後退した。しかし、一日の最後のショートステージ、SS8「ウーメオー・スプリント2」でエバンスはベストタイムを記録し首位に復帰。勝田は3番手タイムとなり、エバンスと0.5秒差の総合2位で長い一日を締めくくった。

    前日総合2位のロバンペラは、デイ2で思うようにペースが上がらないながらも奮闘。午前中はティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と総合5位の座を争っていた。ところが、午後の再走ステージ1本目となるSS5でロバンペラはジャンクションをオーバーシュート。タイムを大幅に失い、総合5位ヌービルと16.4秒差の総合6位で一日を終えた。なお、TGR-WRT2から出場のパヤリはオープニングステージの途中まで、ベストタイムのエバンスに匹敵するハイペースで走行していた。しかしその後、スノーバンクに当たった衝撃でタイヤがホイールのリムから外れ40秒以上タイムロス。それでも、パヤリはその後SS7で3番手タイムを刻むなど再び速さを示し、総合9位でデイ2を終えた。

    サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2のカスタマーたちがデイ1から全ステージを制覇。そのうち6本のステージを制したオリバー・ソルベルグ(プリントスポーツ)が首位に立ち、23.8秒差の2番手にローペ・コルホネン(ラウティオ・モータースポーツ)が、45.9秒差の3番手にゲオルグ・リンナマエ(レッドグレイ・チーム)がつけるなど、GR Yaris Rally2を駆るドライバーがトップ3を独占している。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    とてもエキサイティングな一日でした。午後の再走ステージでは出走順一番手のエルフィンが不利な状況となるかもしれず、優勝争いの機会を失うのではないかと少し心配しましたが、彼は首位で一日を終えるために本当に素晴らしい走りをしてくれました。貴元も、このような路面では行けるだろうと我々が考えていたように、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。新しいスタッドタイヤは、これまでとはかなり大きく異なる性質ですが、彼ら二人は上手く適応しています。一方、カッレに関しては少し時間がかかっているようですが、そのうち上手く適応できると確信しています。フルデイ初日を戦い終えて1-2体制を築くことができ、本当に素晴らしい一日だったと思いますが、それでも接戦です。多くのドライバーが僅差で競っているので、明日もさらにエキサイティングな一日になるでしょう。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    一日を通してかなりの接戦でした。出走順トップで走ることが私たちにとって有利に働いたこともあれば、そうでないこともありました。朝は我々にとってかなり良いコンディションでしたが、路面のグリップはまだかなり不安定で、読みにくかったです。午後は私たちにとって厳しい展開となり、最終ステージもかなり混乱したフィーリングでしたが、それでも良いタイムが出ました。過去に出走順トップで走った時と比較すると、金曜日を終えてトップに立っていることを喜ぶべきでしょう。ただし、差は非常に僅かなので、明日どうなるのか様子を見たいと思います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    自分たちにとっては最高の一日ではありませんでした。クルマのフィーリングと、自分のドライビングをタイヤの特性にどう適応させるかについて、予想以上に苦労しました。今日は一日を通して小さな変更をいろいろ試し、少しは進歩しましたが、まだ望むような状態ではありません。明日、さらに何かを見つけることができれば、きっと良い一日になり、トップのタイムに近づくことができるでしょう。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    とてもいい一日でした。非常に心地よく走ることができましたし、無理に攻めなくても良いタイムが出ました。走りを心から楽しむことができていますし、ここまでは上手く行っていますが、まだまだ先は長いですし、現時点でトップ5のタイムは非常にかなり僅差なので、僅かなミスであっても大きく順位を下げることになりかねません。ですから、明日も同じようにクリーンな走りを続けるつもりです。出走順はよりイコールに近づくはずですし、コンディションもきっと良いと思うので、今から楽しみです。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    朝最初のステージは非常にいいフィーリングでした。とてもクリーンで、いい流れを感じていましたし、それほど無理をしているような感じでもありませんでした。ある場所で雪の壁に当たりましたが、それはスノーラリーではごく普通のことです。しかし、なぜかタイヤがリムから外れてしまったのです。多くのタイムを失うことになって非常に残念でしたし、あのトラブルさえなければ本当にいい一日になっていたはずです。それでも、全ては学びのためですし、まだ2日間ドライブする楽しみが残っています。

    WRC(世界ラリー選手権)

    ラリー・スウェーデン デイ2の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h08m36.5s
    2 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +0.6s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +2.5s
    4 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +7.9s
    5 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +9.1s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +25.5s
    7 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +43.6s
    8 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +1m02.6s
    9 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m10.6s
    10 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +1m22.5s
    (現地時間2月14日19時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技3日目となる2月15日(土)のデイ3は、サービスパークの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS9/12およびSS10/13は2004年大会と同じステージとなるが、SS11/14は新しいステージとなる。また、一日の最後にはウーメオー・スプリントのロングバージョンとなる、全長10.08kmの「ウーメオー1」がSS15として行われます。7本のステージの合計距離は101.96km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は349.40kmとなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ1レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ1レポート

    2月13日(木)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンが開幕。スウェーデン北部のウーメオーでスーパーSSが1本行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)がベストタイムを刻み首位に立ち、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合2位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合6位につけた。また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合7位につけている。

    1月下旬にラリー・モンテカルロで開幕した2025年WRCは、早くも第2戦目を迎え、その戦いの舞台は北欧スウェーデン。ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーイベント」となる。ラリーは今年もスウェーデン北部最大の都市ウーメオーに置かれたサービスパークを中心に開催され、13日(木)は朝9時過ぎからサービスパークのすぐ近くを流れるウーメオー川の河川敷で全長3.44kmのシェイクダンが行われた。気温はマイナス10度を下回り、路面は雪と氷に覆われスノーラリーとしては最高のロードコンディションに。TGR-WRTのドライバーたちは、競技本番に向けてクルマと雪道専用のスタッドタイヤの最終確認を行った。出場選手の中ではドライバー選手権ランキングトップとなるエバンスは一番手でステージに臨み、1回目の走行セッションでは最速タイムを記録した。

    その後、サービスパークから約3km離れたレッドバーン・アリーナで「ウーメオー・スプリント1」が、日没後の夕方7時過ぎからスタート。森の中をスタートし、屋外アリーナでフィニッシュする全長5.16kmのナイトステージでは、出走順1番手のエバンスがベストタイムを記録。出走順3番手のロバンペラが0.5秒差の2番手タイムをオィット・タナック(ヒョンデ)と分け合い、出走順7番手の勝田が6番手タイムを、出走順9番手のパヤリが7番手タイムを記録し、TGR-WRTは全ドライバーが順調にラリー初日を走り切った。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ここスウェーデンでラリーをスタートできるのは、いつだって素晴らしいことですが、特に今週はラリーに最も適したコンディションなのでなおさらです。気温が氷点下まで下がり、大きな雪の壁があり、太陽が照りつける中で限界までプッシュするなんて、ドライバーにとって最高の気分に違いありません。今晩は良いスタートを切ることができましたが、明日は路面がどのように変化し、路面の雪が掃けて行く中で新しいハンコック・タイヤを履くドライバーたちのペースがどう変わっていくのか、興味深いところです。明日はエルフィンが出走順トップでステージに臨むので、夜中に気温が下がりコンディションが全員にとって一定に保たれることを期待しています。それでも、我々のドライバーたちの出走順は上手く分散しているので、どのような状況であっても、良いスタートを切れることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    しっかりとしたアイスの層があり、大きな雪壁もあるなどステージのコンディションはとても素晴らしく、これ以上望むものはないと言えるほどです。今晩最初のステージはかなり順調でした。暗闇の中でブレーキポイントを見つけるのは難しく、グリップの判断もつきにくかったのですが、全て上手くいきました。明日は出走順がトップの私たちにとって有利に働くステージもあれば、最初のステージのように路面に少しルーズな雪があることで不利になるステージもあるかもしれませんが、様子を見ながら走りたいと思います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    今週末は素晴らしいウインターラリーになることを期待していますし、とても楽しみです。レッキ期間中、ステージのコンディションはとても良く、アイスの層も厚くて例年より良い状態だと思いました。今夜の最初のステージのような路面コンディションであれば、出走順がトップに近いことはプラスに作用するでしょう。それでも、新しいタイヤでこのような路面を走ることになるので、学ぶことも多くありそうです。とにかくプッシュし続けなければならないラリーですので、良いフィーリングが得られ、素晴らしいイベントになることを期待しています。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    スノーイベントに戻ってくることができて嬉しいですし、路面のコンディションもかなり良さそうです。アイスの層が厚く、グラベルもあまり露出していません。それでも、まだ新しいタイヤについて学んでいる最中なので、ステージを2回目に走る時は難しく感じるかもしれません。今晩の最初のステージではグリップが予想以上に低かったので驚きましたが、明日のステージは状況が大きく異なるかもしれません。クルマの仕上りは良く、フィーリングも良いのでかなり自信を持っています。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今週のような、アイスがしっかりとある良い状態で行われる本格的なウインターコンディションのラリーは基本的に好みです。コンディションがこれからどう変わっていくか様子を見る必要はありますが、それでもこの週末が本当に楽しみです。今晩最初のステージはグリップがかなり頻繁に変化したので、流れを上手く掴むことができませんでしたが、明日からの本格的な戦いが始まる前に切り抜けることができたので良かったです。全体的にはクルマにとても満足していますし、自信もあるので、あとは良いタイムで走ることを目指すのみです。

    トヨタ WRC(世界ラリー選手権)

    ラリー・スウェーデン デイ1の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 3m21.6s
    2 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +0.5s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +0.5s
    4 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +1.2s
    5 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +3.7s
    6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +5.4s
    7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +5.6s
    8 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +7.5s
    9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +10.5s
    10 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +11.0s
    (現地時間2月13日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技2日目となる2月14日(金)のデイ2は、いよいよ森林地帯の雪道での本格的な戦いがスタート。サービスパークの北側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行し、一日の最後にはデイ1に続き2回目のウーメオー・スプリントがSS8として行われる。7本のステージの合計距離は124.32kmとなり、4日間で最長のステージ距離を走行する一日となる。

  • 角田裕毅 トヨタがホンダから引き抜いてハースF1チーム加入のシナリオ

    角田裕毅 トヨタがホンダから引き抜いてハースF1チーム加入のシナリオ

    角田裕毅が2026年にハースF1チームに加入するシナリオをジャーナリストのスコット・ミッチェル・マルムが展開している。その場合、ハースF1チームのパートナーであるトヨタがホンダから角田裕毅を奪うことになる。

    角田裕毅のレーシングブルズでの時間は、自然な形で終わりを迎えるかもしれない。シーズン終了後、彼の後援者であるホンダはレッドブルの2チームとの関係を解消する。

    ホンダはエンジン供給先を他に移し、代わりにアストンマーティンと提携する。レッドブルは、F1の新時代に向けて独自のパワートレインを構築する。

    角田裕毅がホンダとつながりがあったことは、F1シート獲得に大きく影響した。そのため、ホンダとレッドブルの決別が迫っていることから、彼の将来に疑問が生じている。

    さらに、レッドブルはすでに、マックス・フェルスタッペンのチームメイトに元チームメイトのリアム・ローソンを起用することで、24歳の角田裕毅に対する見解を明らかにしている。ローソンは11レースしか経験していないが、セルジオ・ペレスの後任に選ばれた。

    これにより、角田裕毅は5年連続でレーシングブルズの一員となることが決まった。昨年は46ポイントを獲得し、競争力のあるミッドフィールドチームだったが、角田は現時点ではそれ以上のものを求めている。

    レッドブルは「秘密裏」にアーヴィド・リンドブラッドと近い将来契約を結ぶことが期待されている。角田裕毅の苦境を考えると、事実上のジュニアチームではリンドブラッドとアイザック・ハジャーのラインナップが2026年には最も可能性が高いと思われる。

    ハースの首脳陣である小松礼雄は、角田裕毅の熱心な支持者である
    ジャーナリストのスコット・ミッチェル・マルムは、ポッドキャスト『The Race F1』で、レッドブルのチームを離れる場合の角田裕毅の選択肢について評価した。2027年に復帰することを期待して、来年はテストドライバーの役割に甘んじる必要があるかもしれない。

    アストンマーティンとの提携は、チャンスとなる可能性がある。しかし、ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソは、今後数年間契約を結んでいる。

    そして、ハースF1チームがある。彼らは、ホンダから角田裕毅を奪うことを狙っているかもしれないトヨタと技術提携を結んだばかりだ。

    チーム代表の小松礼雄は「大ファン」であり、2025年のドライバー市場で彼と契約しようとした。その移籍は実現しなかったが、オリバー・ベアマンがフェラーリに移籍する見込みであることが、それを容易にする可能性がある。

    「私は、角田には2つの選択肢があると思う。どちらの選択肢を選んでも、2026年にはサイドラインに回るだろう。2027年に再びマシンに乗ることを視野に入れているのだと思う。より可能性が高いのは、ホンダとのつながりが、アストンマーティンでドライバー以外の役割を担うことをある意味で促進することだ」とミッチェル=マルムは述べた。

    「また、今後18か月の間に角田がホンダのドライバーではなくなり、トヨタのプログラムに参加する可能性もわずかながらあると思う。小松礼雄は角田の大ファンであり、2025年に向けた彼の動向に関心を示していた。角田が最終的にハースのテストドライバーとなり、ベアマンがフェラーリに移籍した際にはハースのシートに収まるという展開も考えられる」

    角田裕毅 F1

    クリスチャン・ホーナーは、リアム・ローソンが期待外れに終わった場合、ついに角田裕毅を昇格させるつもりなのかと尋ねられた
    理論上は、角田裕毅がレッドブルのドライバーになる最後のチャンスがある。昨シーズン終了後にアブダビで初めてチームのテストに参加した。

    角田裕毅はレッドブルにフィードバックで感銘を与えたが、注目を集めるようなパフォーマンスを披露する機会はなかった。それから約1週間半後、チームはローソンの勝利を認めた。

    しかし、ローソンが苦戦した場合、どうなるだろうか? レッドブルは、期待外れの契約には容赦なく、悪評が高い。

    クリスチャン・ホーナーは、角田に「細心の注意を払う」だろうが、ローソンがチームの「優先事項」であることを強調している。 彼らは、角田裕毅がアップグレードであると判断した場合のみ変更を行うだろうが、明らかに大きな疑問を抱いている。

  • トヨタ 失敗したF1プログラムでの「最大の勝利」とは?

    トヨタ 失敗したF1プログラムでの「最大の勝利」とは?

    トヨタのワークスF1プログラムは、2009年の撤退までに一度も勝利を収めることなく失敗に終わったが、あるドライバーは光明を見出している。

    元トヨタF1ワークスドライバーのアラン・マクニッシュは、失敗に終わったワークスプログラムから得た「最大の勝利」について説明した。

    2002年に参戦したトヨタは、21世紀の変わり目にF1でメーカーブームの一翼を担っていたが、何億ドルもの投資にもかかわらず、一度もグランプリで勝利を収めることなく、2008年から2009年の世界的な金融クラッシュの結果、撤退した。

    2024年後半、トヨタはハースF1チームとの技術提携の一環としてF1への復帰の第一歩を踏み出し、エンジニアたちにF1での経験を積ませる一方で、日本のメーカーであるトヨタは、ハースが初めて実施したTPC走行でもサポートを行った。

    トヨタのワークスF1プログラムについて振り返り、2002年のデビューシーズンにチームで走ったマクニッシュは、チームが設立したエンジニアリングスクールが最大の遺産だと考えている。

    トヨタ F1

    「今はまったく違う。結局のところ、トヨタのブランド名が少し入っているだけで、ハースであることに変わりはない」とマクニッシュはRacingNews365.を含むメディアに語った。

    「当時は、マシンとエンジンの開発はすべてケルンを拠点としていた」

    「最大の要因は、予算の上限が設定されていなかったことだ。お金がまったく問題にならなかったわけではないが、やりたいように予算を使うことができた。しかし、明らかに文化的な側面が障害となった。それは、日本とヨーロッパの違いや、彼らが拠点を置く場所が、彼らが考えているような助けにはならなかったという問題だ」

    「しかし、トヨタの最大の功績は、多くの人々にとって素晴らしいエンジニアリングの学校であったということだ。そこから優秀な人材が輩出された」

    「残念ながら、彼らにとっては、おそらく彼らが成果を出すには少し早すぎる段階でプロジェクトが中止になってしまった。彼らが経験を十分に積むには、1年目ではまったく不十分だったが、彼らが成果を出す準備ができる頃にはプロジェクトは中止になっていた」

  • ハースF1チームトヨタとの提携を管理する“プロジェクトマネージャー”を新設

    ハースF1チームトヨタとの提携を管理する“プロジェクトマネージャー”を新設

    ハースF1チームは、元ルノーおよびアルピーヌのエンジニアであるピエール・ジェノンと契約を結び、2025年のF1世界選手権からトヨタとの新たな技術提携を管理することになった。

    トヨタは2009年末にF1から撤退したが、その後、TOYOTA GAZOO Racingのブランドは世界耐久選手権と世界ラリー選手権で大きな成功を収めている。

    昨年10月、トヨタはハースF1チームとの技術提携を発表し、F1への再参入に一歩を踏み出した。これはトヨタの本格的な復帰に向けた第一歩であると広く解釈されている。

    トヨタとハースF1チームの合意は、小松礼雄がギュンター・シュタイナーの後任としてチーム代表に就任した昨年から始まり、2018年以来最も生産的なシーズンとなったハースを監督した。

    ハースF1チームは2024年のF1コンストラクターズ選手権で58ポイントを獲得し、堂々の7位でシーズンを終えた。

    2025年のF1世界選手権で、ハースF1チームは、元アルピーヌのドライバーであるエステバン・オコンとフェラーリ・ジュニアのオリバー・ベアマンという、まったく新しいドライバーラインナップで臨む。

    トヨタとの提携による初のフルシーズンを前に、ハースF1チームは新たに創設されたトヨタ・プロジェクトマネージャーの役職にピエール・ジェノンを任命したことを発表した。

    ハース、ケルンとの関係管理に「トヨタエージェント」を起用
    ピエール・ジェノンは、英国バンベリーのレースチームとドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racingの橋渡し役を務めることになる。

    ピエール・ジェノンは「今週、ついにマネーグラム・ハースF1チームにトヨタ・プロジェクト・マネージャーとして加わることを非常に楽しみにしている。ハースF1とトヨタ・ガズー・レーシングの協力関係を推進することが私の主な責務だ」とLinkedInに投稿している。

    「チーム、プロジェクト、パートナーについて、すべてを学ばなければならない。そして、これまでのものとはまったく異なる挑戦に、私は100パーセントの状態で臨む」

    「新しいチームメイトに会うのが待ち遠しい。そして、この新しいプロジェクトを通じて、チームのさらなる発展に貢献したい」

    ピエール・ジェノンは別の投稿で、WRCや耐久レースを経て2012年に加入したエンストンを拠点とするアルピーヌの元同僚たちに敬意を表した。

    「過去12年間、一緒に仕事ができたすべての人たちに感謝したい。 サポート、コラボレーション、そして笑いをありがとう」

    「また、いつも温かく迎えてくれたヴィリー・シャティヨンにも思いを馳せる。 そこには素晴らしい人材がたくさんいて、多くの伝統がある。 トップレベルのモータースポーツで活躍を続けたいと願う人たちには、自分の求めるものが見つかることを願っている」

    「エンストンには今でも才能が溢れ、私の次の冒険でも熾烈な競争が繰り広げられるだろう」

    ハースF1チームピエール・ジェノン

    今月初め、トヨタのモータースポーツ・ディレクターである加地雅哉は、日本のメーカーによるF1への完全復帰が検討されていることを認めた。

    しかし、トヨタはまだF1復帰を確約できる状況にはなく、カムバックは差し迫ったものではないと主張した。

    「もちろん、2026年の技術や現在の技術についても研究しています」と加地雅哉はコメント。

    「徐々にその方向に向かって進んでいると感じています。しかし、すべてのリソースをそこに集中させる段階にはありまえん」

    「2030年以降はどうなるかまだわかりません。我々はさまざまな新しい技術に取り組んでいますが、我々のベクトルがF1と一致するかどうかはまだわからりません」

    「もし我々自身のチームを持てば、どのドライバーをマシンに乗せるかを選択できる。その意味では、F1にドライバーを送り込むという目標に近づくことは確かです」

    「しかし現実的には、それを実現するためにどれだけの資金とスタッフが必要になるかを評価しなければなりません」

    「だからこそ、すぐにチームを立ち上げようという段階ではないと思っています」

    「今は、ハースのようなパートナーシップを築き、さまざまなチームと協力することが重要です」

    「それらのステップを飛び越える段階ではありません。今やるべきことに集中する必要があります」

    加地雅哉のコメントは、トヨタ系ドライバーの平川亮が2025年F1シーズンに向けたアルピーヌF1チームのリザーブドライバーに就任することが発表された数日後のものだった。

    マクラーレンに所属し、2024年シーズン最終戦のアブダビでの開幕プラクティスではに出走した平川亮は、4月に鈴鹿で開催される日本グランプリのFP1でアルピーヌのドライバーとして走る予定である。

    トヨタは最近、アルピーヌF1チーム代表のオリバー・オークスが設立したF2チーム、ハイテックGPとパートナーシップを締結した。

    ルノー傘下のアルピーヌF1チームの今後については、昨夏にオリバー・オークスが就任したことで、将来的にハイテックと合併するのではないかという噂が絶えない。

    しかし、ルノーの会長であるルカ・デメオとチームアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレは、エンストンを拠点とするチームの売却を一貫して否定している。

  • WRC:セバスチャン・オジエが通算10回目のラリー・モンテカルロ優勝を達成

    WRC:セバスチャン・オジエが通算10回目のラリー・モンテカルロ優勝を達成

    1月26日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの最終日デイ4が、フランス南部ギャップのサービスパークを起点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 17号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合4位でフィニッシュした。

    なお、デイ3終了時点で総合6位につけていた勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)はリタイアとなった。

    ラリー・モンテカルロの最終日デイ4は、サービスパークからモナコへと向かいながら3本、合計50.90kmのステージを走行。オープニングのSS16、続くSS17は、木曜日のデイ1でナイトステージとして走行したSS3、SS1の再走ステージだった。天気は早朝から良好だったが、土曜日の夜に降った雨の影響でステージは一部が濡れていたり、凍結している区間もあり、また最終のパワーステージ、SS18はチュリニ峠の一部に積雪および凍結区間もあった。そのため3本のステージ全てにマッチしたタイヤを選ぶことは難しく、ドライバーたちは早朝サービスを離れる直前まで、エンジニアとタイヤ選びに頭を悩ませた。

    夜明け前にスタートしたSS16では、オジエがベストタイムを記録。2番手タイムの総合2位エバンスとの差を24.3秒に拡げた。オジエとエバンスは共に、金属製のスタッドが埋め込まれたウインタータイヤ4本と、2本のスリックタイヤ(スーパーソフト)を選択。彼らのチョイスは正しく、総合3位のアドリアン・フォルモーより20秒程度速いタイムを記録して差を大きく拡げた。しかし、続くSS17ではフォルモーが選んだ4本のスリックタイヤが路面にマッチし、ベストタイムを記録。総合2位エバンスと4秒差、首位オジエと22.2秒差に迫った。そして迎えた最終のパワーステージ、SS18はミックスコンディションとなり、全体的にはドライコンディションだったが、標高が高いチュリニ峠の一部には凍結路面も残る状況。そのため上位3人のドライバーは、いずれもスリックタイヤとスタッドタイヤをミックスして装着しステージに臨んだ。そして、上位選手の中では一番最後にスタートしたオジエがベストタイムを記録。ラリー・モンテカルロ通算10勝目を獲得した。また、エバンスはパワーステージでラインが膨らみ土手に接触しながらも、オジエと0.215秒差の2番手タイムを記録。フォルモーを7.5秒差で抑えて総合2位を獲得し、スーパーサンデーも制覇。スーパーサンデーではロバンペラが2番手となったことで、TGR-WRTは総合順位、スーパーサンデー、そしてパワーステージの全てで1-2を達成し、合計60ポイントを獲得。パーフェクト・ラリーを実現した。

    オジエのTGR-WRTでの優勝回数はこれで通算15回目となり、そのうちモンテカルロは3勝目となる。カッレ・ロバンペラ、過去に2回世界王者を獲得したカルロス・サインツと並び、オジエはトヨタのクルマで最も多くの勝利を飾ったドライバーとなった。また、トヨタのモンテカルロでの優勝は、これで6回目となる。

    デイ3で総合5位に順位を下げたロバンペラは、SS16で3番手タイム、SS17で2番手タイム、SS18で4番手タイムを記録したことにより、総合4位を獲得。スーパーサンデーでも、オジエを抑えて2番手のリザルトを残した。ラリー序盤は思うようなタイムを出すことができず苦戦したが、終盤に向けて確実にペースが改善されていき、ポジティブな形でシーズンフル参戦復帰の初戦を締めくくりった。なお、デイ3終了時点で総合6位につけていた勝田、総合7位につけていたパヤリは、デイ4オープニングのSS16でコースオフを喫し、リタイアとなった。

    セバスチャン・オジエ WRC ラリー・モンテカルロ

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    記念すべき“セブのモンテカルロ10回目の優勝”で今シーズンの幕を開けることができました。
    2019年までのセブは色々なクルマでモンテカルロを6連勝。トヨタに来てくれた2020年からは1年おきに2位と1位の繰り返し…。その法則があったので今年は絶対に勝ってくれると思っていました。
    セブ、モンテカルロ10回目の優勝おめでとう!来年はそろそろ法則を破ってもらっていいと思っています。

    昨シーズンは、最終戦の最終日の最終ステージまで、ヒョンデと戦い続けた本当に楽しいラリーでした。但し、それはラリーファンとしての気持ちです。チームの一員としては苦しい気持ちになることの方が多いシーズンでした。

    今年はチームの一員としても“心の底から楽しいラリーだった”と思えるようなシーズンにしていきたいと思っています。そして、その気持ちを、またラリージャパンで味わいたい!
    ヤリ-マティ代表、ユハ代表代行、ドライバーのみんな、コドライバーのみんな、そして、チームのみんな、よろしくお願いします!わかっていると思いますが、今年のラリージャパンは最終戦じゃないですからね…

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    本当に嬉しい気持ちです。きっと、これ以上いいスタートは望めないでしょう。チームとして最大の60ポイントを獲得し、総合でも1-2-4フィニッシュを達成し、セバスチャン・オジエがラリー・モンテカルロ10回目の勝利を獲得するという、本当に素晴らしい、そして他に類を見ない偉業を成し遂げることができました。最後までコンディションは非常に厳しく、今朝のタイヤ選択は大きなストレスを感じるものでした。なぜなら、ルートノートクルーがステージを走り終えた後に、路面が凍結したからです。残念ながら、サミと貴元はコースアウトしてしまいましたが、彼らが安全策を選ぶように私がプッシュするべきでした。彼らにとって、このラリーは経験を積むことが全てでした。他のドライバーたちのおかげで最終的には上手くいったので、彼らに感謝したいと思います。とても見どころの多いラリーでしたし、今年はきっとエキサイティングなシーズンになると思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    今回は典型的なラリー・モンテカルロとなり、ここ数年よりも少し過酷な週末でした。ですので、最後にポイントを獲得してフィニッシュすることができてとても嬉しく思います。今日は、非常に難しいコンディションで始まりました。最後の最後で、スタッドタイヤを4本選ぶという変更に踏み切りましたが、果たしてそれが正しい判断だったかどうかはわかりませんでした。結局、2つの選択肢にそれほど大きな違いはなかったようで、最後のパワーステージはかなりスリリングな展開になりました。フィニッシュまであと数コーナーというところで危ない瞬間がありましたが、幸いにも無事に切り抜けることができました。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    モンテカルロは常にタフなラリーですが、今年は特にそうでした。個人的には、かなり難しい週末になってしまいました。望んでいたような結果やペースは得られませんでしたが、最終的には多くのポイントを獲得することができたので満足しなければなりません。今日は自分たちにとって悪くない一日となり、ベストを尽くし、安定性を保ち続けたことが報われました。チームに感謝します。次はスウェーデンなので、どうなるのか楽しみです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    このラリーで10回目の優勝を飾ることができたのは素晴らしいことですし、信じられないほど幸せで、誇らしい気持ちです。このラリーは、私がラリードライバーになるという夢を与えてくれたものです。ですから、シーズンでもし1イベントだけ勝てるとしたならば、常にこのラリーを選びます。今年は最後のステージまで大接戦でした。コンディションの変化や難しいタイヤ選択、そして最後までプレッシャーを感じ続けるなど大変でしたが、なんとかうまくコントロールすることができたので良かったです。確かに危ない場面もありましたが、このラリーで勝つには運も必要だと思います。チームにとって最高のスタートが切れたので、これ以上は望みようがありません。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    朝最初のステージがかなり難しいコンディションになることは分かっていましたが、凍結した右コーナーに差しかかった時、ペースノートにその情報が反映されていませんでした。かなり速度を落としてコーナーに進入したのですが、それでもクルマがワイドに脹らんで小さな溝に落ちてしまい、そこから抜け出せなくなってしまいました。それまでは、特に土曜日はペースも良かったので、かなり良い戦いができていたと思います。残念ですが、次のラリー・スウェーデンに向けて集中し、チームのために良い仕事ができるように頑張ります。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今日のアプローチはこれまでと同じで、特にハードにプッシュするつもりはありませんでした。ただ、予想外の凍結したブレーキングポイントが一ヶ所あり、そこでミスを犯してしまいました。それまではすべて計画通りに進んでいたので、残念な結末となってしまいました。特に土曜日は、タイムが良くなり、フィーリングも良くなり、自信もかなりつきました。すべてがうまくコントロールできているように感じていただけに、このような結末を迎えるのは残念ですが、今回の事から学び、次のスウェーデンに臨みたいと思います。

    ラリー・モンテカルロの結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) 3h19m06.1s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +18.5s
    3 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +26.0s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +54.3s
    5 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +59.0s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +5m44.2s
    7 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1)+10m15.1s
    8 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン(シトロエン C3 Rally2)+10m26.8s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ(シュコダ Fabia RS Rally2)+11m40.7s
    10 エリック・カミリ/ティボー・デ・ラ・アイユ(ヒョンデ i20 N Rally2)+13m14.6s
    R 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1)
    R サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1)
    (現地時間1月26日18時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    第1戦終了時点でのドライバー選手権順位
    1 セバスチャン・オジエ 33ポイント
    2 エルフィン・エバンス 26ポイント
    3 アドリアン・フォルモー 20ポイント
    4 カッレ・ロバンペラ 18ポイント
    5 オィット・タナック 11ポイント
    6 ティエリー・ヌービル 9ポイント
    7 ジョシュ・マッカーリーン 6ポイント
    8 ヨアン・ロッセル 4ポイント
    9 ニコライ・グリアジン 2ポイント
    10 エリック・カミリ 1ポイント

    第1戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 60ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 36ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 11ポイント

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、2月13日から16日にかけて、スウェーデン北部のウーメオーを中心に開催される、第2戦「ラリー・スウェーデン」です。雪と氷に覆われた森林地帯の未舗装路が舞台となるこのイベントは、2025年もシーズン唯一のフルスノーイベントとなる。ステージは全て積雪路となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」を装着して走行。かたく締まった雪道や凍結路にスタッドがしっかりと食い込むことで、非常に高いグリップが得られます。そのため平均速度は例年非常に高く、WRCの全イベントの中で3本の指に入る超高速ラリーとなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ2レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ2レポート

    1月24日(金)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの競技2日目デイ2が、フランス南部ギャップのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 17号車)が首位に立ち、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合4位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合6位につけた。

    また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合7位につけている。

    前日、3本のナイトステージで戦いの火蓋が切って落とされたラリー・モンテカルロは、いよいよフルデイでの戦いがスタート。デイ2としてサービスパークの東側と北側の山岳地帯で3本のステージを各2回走行する、6本合計107.34kmが予定されていた。しかし、午前中のSS5がキャンセルされたことにより、合計90.66kmのステージでタイムが競われることになった。デイ2は朝から青空が広がり、早朝サービスパークの気温は2度前後。山岳地帯の道は概ねドライもしくは湿り気を帯びたコンディションだったが、一部には泥や霜で覆われた路面、凍結した路面もあり、タイヤ選択はドライバーごとに異なった。

    デイ1最後のSS3でベストタイムを記録し、首位ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と僅か2秒差の総合2位につけたエバンスは、デイ2オープニングのSS4でヌービルが大きく遅れたことで、首位にポジションアップ。キャンセルされたSS5を経て行なわれたSS6では、オジエがクルマの姿勢を瞬間的に乱しながらも3番手タイムを記録し、首位エバンスと1.5秒差の総合2位に順位を上げた。

    ギャップでのミッドデイサービスを挟んで始まった午後の再走ステージでは、SS7でエバンスがベストタイムを記録し、オジエとの差を7.9秒に拡大。しかし、続くSS8でエバンスはハーフスピンを喫して遅れタイムは7番手。一方、故郷の村から近いこのステージでオジエは素晴らしい走りを見せ、エバンスに14.7秒差をつけるベストタイムで首位に立った。そして迎えたデイ2最終のSS9もオジエは最速で駆け抜け、エバンスとの差を12.6秒に拡げ首位でデイ2を締めくくった。

    デイ1で思うようにタイムが伸びず、首位と43.9秒差の総合6位につけていたロバンペラは、デイ2最初のSS4でベストタイムを記録。以降も2番手タイムを出すなど調子を上げ、総合4位まで順位を挽回した。また、勝田は午後の再走ステージで4〜6番手タイムを刻み、デイ1からふたつ順位を上げ総合6位に。Rally1車両でのモンテカルロ出場は今回が初となるパヤリは、SS4で3番手タイムを記録。総合7位にポジションを上げデイ2を走破した。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    1-2体制でリードし、3台がトップ4に入っているのですから喜ぶべきでしょう。難しいコンディションと、ドライバーたちがまだ理解を深めようとしている最中の新しいタイヤという要素により、ドラマチックな一日になりました。セブは昨晩のミスに少し苛立ち、今日も最高の気分でラリーをスタートすることができなかったかもしれませんが、午後には本来の力を取り戻し、特に路面にアイスが多くあったループの2本目では自信を持ってプッシュしていました。2位エルフィンと3位アドリアンのタイムは接近しており、明日もエキサイティングな展開になりそうです。また、カッレと貴元もフィーリングが改善されてきましたし、サミは彼の今大会の主目標に従い、経験値を着実に高めています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    今日もまたトリッキーなコンディションでした。今朝最初のステージはクルマが走るたびにコンディションが変わり、ループの最後のステージは太陽が照りつけ、ペースノートにマークしていたアイスがとけてしまったので、判断が難しかったです。午後はまずまずのスタートでしたが、ループの2本目のステージで、完全にアイスに覆われたコーナーでスピンを喫し首位の座を失ってしまいました。最後のステージでもさらに少し遅れてしまいましたが、大きな差ではないですし、勝負はこれからです。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    自分たちにとっては、とくにドラマのないクリーンな一日でしたが、全体的にはスピードが足りていませんでした。朝はトリッキーなコンディションだったにも関わらず、うまく行きました。スノータイヤやスタッドタイヤを履いているときのペースは良いように思いますが、路面がクリーンになり、スリックタイヤを履くような状況では、ペースをさらに改善する必要があります。明日は路面がもう少し乾きそうなので、スピードをさらに上げられることを期待しています。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    13秒の遅れを12秒のリードに変えることができたので、ポジティブな一日でしたが、すべてが完璧だったわけではありません。午前中はリズムをつかむことに苦労し、午後の最初のステージでも限界までは攻めきれていませんでした。しかし、最後の2本のステージでリズムをつかむことができましたし、とくに、家族や友人など多くの人々が見守る中、自分にとってのホームステージで勝てたことを嬉しく思います。それでも、まだ気を緩めるわけにはいきません。まだまだ長い道のりが残っていますし、明日もこの調子を保ち続けなければなりません。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    午前中はペースノートに記された情報を追うことに苦労しましたが、午後はだいぶ良くなりました。ルートノートクルーは朝早くステージを走行したので、その時点ではブラックアイスや霜に覆われた路面が多くあったはずです。しかし、自分たちがステージを走る頃には一部が溶けていたので、どの程度グリップが期待できそうなのか分かりませんでした。午後は少し楽になり、泥が出ていたり、凍結しているコーナーがいくつかあるだけでした。まだまだ興味深い日々が続くので、とにかく落ち着いてラリーに臨みたいと思います。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    本当にトリッキーな一日でした。いくつかのステージは本当に素晴らしく、区間タイムも良好でした。また、経験を増やすため異なるタイヤをいくつか組み合わせて走ったりもしました。改善できる部分はたくさんありますが、まずはクリーンに走り、自信と知識を少しずつ増やしていってからペースを上げていきたいと考えています。もう少し速く走りたい気持ちはありますが、全て計画通りに進んでいます。明日はコンディションが少し簡単になるかもしれませんが、実際には朝にならないと分かりません。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権 ラリー・モンテカルロ

    ラリー・モンテカルロ デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h27m00.6s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +12.6s
    3 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +14.2s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +38.5s
    5 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +47.3s
    6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m37.7s
    7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3m32.9s
    8 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +3m58.6s
    9 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2) +5m04.0s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +5m25.4s
    (現地時間1月24日20時45分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技3日目となる1月25日(土)のデイ3は、ギャップのサービスパークの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービを挟んで各2回走行する。そのうちSS11/14「オスロン/ルクーボー=ジャンサック」は、完全な新ステージとなる。また、SS10/13「ラ・モット-シャランコン/サン・ナゼール」は全長27kmと距離が長く、今大会最長のステージとなる。6本のステージの合計距離は120.66km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は483.57kmとなる。