カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、WEC第5戦サンパウロで初ポールポジション獲得!

    トヨタ、WEC第5戦サンパウロで初ポールポジション獲得!

    トヨタ・レーシングは、WEC(世界耐久選手権)第5戦となる6時間レースの行われるサンパウロ・インテルラゴスサーキットで、アレックス・ブルツの見事なタイムアタックにより、初のポールポジションを獲得した。

    TS030 HYBRIDは、参戦わずか3レース目にもかかわらず、ニコラス・ラピエールとペアを組むアレックス・ブルツがライバルのアウディR18 Ultraに対して0.784秒の差を付けて公式予選をリード、明日の決勝レースに最高位からスタートする。

    公式予選でトヨタ・レーシングは、セッション終了6分前まで待機する作戦をとった。しかし、アレックス・ブルツは最初のアタックラップで最速タイムを記録し、さらに2周目にそのタイムを上回るタイムを叩き出した。

    今日の予選結果はハイブリッド・パワートレインの開発に於いて画期的な出来事として記憶されるだろう。国際的ビッグレースにおいて、スーパーキャパシタを搭載したハイブリッド・パワーのレーシングカーがポールポジションを獲得したからだ。

    トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)のスーパーキャパシタはインテルラゴス・サーキットの5か所のブレーキングゾーンでエネルギーを蓄積し、その強烈なパワーを周回後半で発揮した。

    今日、チームは午前中に行われた1時間の公式練習3回目でTS030 HYBRIDを最高のセットアップに持って行くことが出来た。ニコラス・ラピエールがセッションの最初にステアリングを握り、残り15分でアレックス・ブルツに交替した。

    混雑するインテルラゴス・サーキットにもかかわらず、アレックス・ブルツは公式練習で午後の予選に向けての準備を行い、公式予選の最後に強烈な1周を走って見せた。

    明日15日(土)は午前8時から20分間のウォームアップが行われ、正午に6時間レースへのスタートが切られる。

    アレックス・ブルツ:
    予選は最高だった。午前中の公式練習3回目では、TS030 HYBRIDはかなり神経質な動きだったので、厳しい戦いを予想していたが、公式予選前に理想的なセットアップが見つかった。チームの素晴しい働きで、非常に速いクルマに仕上がった。ハイブリッドシステムは本当に凄い。コーナーを立ち上がる時には、まるで蹴り出されるようだ。明日の決勝レースは6時間の長い戦いとなるが、ポールポジションを獲得出来たことは最高の気分だ。

    木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
    最高の予選結果を得られた。トヨタ・レーシングの初ポールポジション獲得を支えてくれた全員におめでとうと言いたい。我々にとってわずか3戦目となるレースの予選でライバルに大きなギャップを付けてポールポジションを獲得出来たことは、まさしく最高の偉業だと言える。チームは見事な作戦を執り、アレックス・ブルツは最高の走りをしてくれた。タイミングスクリーンの一番上にトヨタが表示されるのを見ながら、チェッカーフラッグを受けるのは最高に誇れる瞬間だった。しかし、あくまで予選は予選。明日は長い決勝レースが待っている。今日のパフォーマンスを保って表彰台の中央に登れるように集中してレースを戦いたい。

  • トヨタ、WEC第5戦サンパウロの公式練習初日の最速タイムを記録

    トヨタ、WEC第5戦サンパウロの公式練習初日の最速タイムを記録

    トヨタ・レーシングは、9月15日(土)にインテルラゴス・サーキットで決勝レースが行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦サンパウロ6時間レースを前に、最速タイムを記録して公式練習初日を終えた。

    前戦シルバーストン6時間レースから3週間後に行われるサンパウロ6時間レースは、トヨタ・レーシングにとってWEC3戦目のレースとなる。

    ル・マン24時間レースとシルバーストン6時間レースに参加した中嶋一貴は、日本で参戦しているシリーズとの日程的な兼ね合いもあり今回は日本に残ったが、中嶋一貴と共にシルバーストンで戦ったアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールが#7 TS030 HYBRIDのステアリングを握る。

    ニコラス・ラピエールは、小雨がコースを濡らしドライタイヤとインターミディエイトタイヤを交互に使用するトリッキーなコンディションの中、午前中に行われた90分の公式練習1回目で、最初にステアリングを握った。

    徐々にコース状況が落ち着いて来ると、インテルラゴス・サーキットは初めてのニコラス・ラピエールがTS030 HYBRIDのセットアップを行い、アレックス・ブルツにステアリングを渡した。アレックス・ブルツ自身もインテルラゴスを走るのは2006年以来のこととなる。

    午後の公式練習2回目では、ドライバーは順番を交替、アレックス・ブルツが先にステアリングを握った。この最初の27周のスティントの間、空力、メカニカル両方の様々なセットアップを試み、セッション残り12分でニコラス・ラピエールと交替した。

    サーキットの5ヶ所に設けられたハイブリッド・ブレーキングゾーンでスーパーキャパシタによって得られたトヨタハイブリッドシステムレーシング(THS-R)の強力な出力を使い、ニコラス・ラピエールはライバルに0.438秒の差を付けて公式練習初日の最速タイム(1分23秒272)を記録した。

    明日14日(金)は午前中(9時45分〜10時45分)の公式練習3回目に続き、午後2時30分からLMP1、LMP2クラスの公式予選(20分)が行われる。決勝の6時間レースは15日(土)午前中のウォームアップ(午前8時〜8時20分)に続いて、正午にローリングスタートが切られる。

    アレックス・ブルツ #7:
    面白い一日だった。公式練習初日にトップとなれたのはチームにとって素晴らしいことだが、まだ公式練習でありレースではない。我々はセットアップ変更のために重要なデータを十分に得ることが出来た。TS030の調子は良いので、この感覚を大切にして、空力、メカニカル両方で最適の妥協点を見つけなければならない。コースは難しいが好きだ。ただ、決勝レースでは混雑が予想されるので、結構難しいものになりそうだ。

    ニコラス・ラピエール #7:
    最初の公式練習では、コースを覚えるためにほとんど私がステアリングを握った。しかし、走り始めはコースが濡れており、それからさらに激しい雨が来てとても難しかった。とはいえ、今日の2セッションは上手くいった。インテルラゴスは攻めがいのあるコーナーと結構なアンジュレーション(うねり)があって良いコースだ。ただ、コース幅があまり広くないし、直線が少ないので、混雑は避けられないだろう。セットアップは上手くいったから有効に使いたいが、シルバーストンで得られた空力の優位性も武器にしたい。コース表面の変化は非常に早く、公式練習初日の終わりには高いグリップを得られたから、このことは心に留めておかねばならない

  • トヨタ、WEC第5戦サンパウロ プレビュー

    トヨタ、WEC第5戦サンパウロ プレビュー

    トヨタ・レーシングは、2週間前に行われたWEC(世界耐久選手権)シリーズ第4戦シルバーストン6時間レースで、参戦2戦目ながらファステストラップを記録し、初の表彰台を獲得。意気に燃えてこの週末開催されるWEC第5戦ブラジル・サンパウロ6時間レースへと挑む。

    シルバーストン戦で素晴らしいスピードを見せ首位争いを展開、2位を獲得した#7 TS030 HYBRIDは、シルバーストン・サーキットにおけるレース中のファステストラップタイム記録(LMP1クラス)を塗り替えた。

    WEC第5戦ブラジル・サンパウロ戦には、アレックス・ブルツと、ニコラス・ラピエールの二人が#7 TS030 HYBRIDと共に臨む。中嶋一貴は、日本でシリーズ参戦しているSUPER GT及びフォーミュラ・ニッポンとの日程的な兼ね合いもあり、欠場する。

    全長4.340kmのインテルラゴスサーキットは、チームの拠点となるトヨタ モータースポーツ有限会社(TMG:ドイツ・ケルン市)がF1参戦で熟知しているサーキットであり、 再び表彰台を目指すには十分な知識と自信を持っている。

    前戦シルバーストンでもライバルと激しいバトルを繰り広げる高いパフォーマンスを発揮したTS030 HYBRIDのレーシングハイブリッドシステム(THS-R)は、インテルラゴスサーキットでもその効果を十分に発揮できるものと期待される。

    インテルラゴスサーキットは、5か所のハイブリッド・ブレーキング区間が設定され、そこでTS030 HYBRIDのスーパー・キャパシタに蓄えられたエネルギーは、加速パワーとしてデンソー製モーターから瞬時に放出される。

    9月13日(木)90分づつ2回(11:00と15:30)の公式練習が行われ、14日(金)の3回目(09:45〜10:45)の公式練習に続き、LMP1とLMP2の予選(14:30〜14:50)、そして、15日(土)朝のウォームアップ(08:00〜08:20)の後、正午12:00に6時間レースのスタートが切られる。

    木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
    シルバーストンでは、素晴らしい戦いを展開できた。それも参戦2戦目にしてファステストラップを記録出来たことは顕著な成果と言える。レースを高い信頼性で完璧に戦えたことは、今後に向け大きな自信となった。今、ブラジル戦へ向けて、この自信と勢いを維持して挑戦するつもりだ。再び、精一杯戦い、首位争いを展開し、完走し表彰台を目指す。もちろん、表彰台の最上段を目指すが、まだ、3戦目の我々には早い。着実に一歩づつ前進する。

    アレックス・ブルツ #7:
    再びレースに戻れることは素晴らしい。たった2週間前にシルバーストンで戦い、今はブラジルを目指し、すぐにバーレーンが待ち受ける。我々にとっての本格的なレーシング・シーズンが始まったことを実感しており、インテルラゴスへ行くのが待ち遠しい。実は、このサーキットをLMP1で走るのは初めてなのだが、F1で良く知っており、挑戦を楽しみにしている。反時計回りのサーキットはハイスピードで、バンピーの上、30台近い出場車がグリッドに並ぶので、とても忙しい決勝レースになると思う、上手く行けば、セットアップの正しい方向性もすぐに見つかると思うし、エキサイティングなレースが展開出来るはずだ。

    ニコラス・ラピエール #7:
    シルバーストンでの2位獲得は、チーム全体にとって大きな励みとなった。誰もがこの1年をハードに働き、表彰台に立つことを目指してきた。我々は、多くの空力パッケージについてシルバーストンの週末に学び、サンパウロでの6時間レースで活かせるはずだ。今シーズンのどのレースも厳しい戦いになるだろうが、木曜日の公式練習から積極的にセットアップを煮詰め、レース挑戦への準備を整える。我々はル・マンで一時はリードを奪い、シルバーストンで完走を果たすなど、これまでの2戦を高いレベルで戦ってきており、今回の目標は更なる素晴らしいレースの瞬間を楽しむことだ。

  • トヨタ、WEC第4戦シルバーストンで2位入賞

    トヨタ、WEC第4戦シルバーストンで2位入賞

    トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDはWEC(世界耐久選手権)第4戦シルバーストン 6時間レースで、2位入賞を果たすと共にファステストラップを記録した。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、そして、中嶋一貴の3人がドライブした#7のTS030 HYBRIDは、終始、高い信頼性と高速性能を発揮してトップ争いを繰り広げた。

    決勝レース当日朝のウォームアップ走行で最速タイムを叩きだしたアレックス・ブルツが、スタートドライバーを担当。3番手グリッドから強力なトヨタ・レーシングハイブリッドシステム(THS-R)の性能を活かして、たちまち2位へと浮上。スタートから21分後、彼は一時レースをリードする走りも見せて、第2ドライバーの中嶋一貴にステアリングを託した。

    中嶋一貴はスタートから2時半ほど経過した時点で、他車のアクシデントでセーフティカーが導入されたにも関わらず、素晴らしい走りを見せた。そして、レースも中盤戦を迎え、トップを逃げる#1アウディR18 e-tron quattroとの激しい首位攻防戦を繰り広げた中嶋一貴は、一時リードを奪われるものの、次のコーナーでは再び首位を奪い返すバトルを展開した。

    その後、中嶋一貴からステアリングを受け継いだニコラス・ラピエールは、走り始めるとすぐの139周目にファステストラップを叩き出して健闘。最後のスティントを担当するアレックス・ブルツに引き継いだ。アレックス・ブルツは、ベストタイムを更新維持しながら、追いすがる#2アウディR18 ultraとのギャップを広げ、ゴールまで30分を残し、最後の燃料補給ピットストップを行った。

    6時間レースが終了した時点で、TS030 HYBRIDはトップの#1アウディR18 e-tron quattroから55.675秒遅れで2位に入賞し、3人のドライバーは初めての表彰台に上った。トヨタ・レーシングの次の挑戦は9月15日に決勝レースが行われるWEC第5戦サンパウロ 6時間レース(ブラジル)となる。アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの2人が ステアリングを握る。

    アレックス・ブルツ:
    2位入賞は偉大な成績だ。TS030 HYBRIDは、走り始めてから8か月後、それもたった2戦目のレースで10年以上の経験のある偉大なライバルと対等に戦うことが出来た。我々は、勝利のために全てを捧げ、チームとして最高の仕事を成し遂げられて本当に良かった。我々はハイブリッド技術の高性能を示すことが出来、素晴らしいペースでレースを戦うことが出来た。

    ニコラス・ラピエール:
    素晴らしい成績を大変嬉しく思うと同時に、WECで最初の表彰台に立てたことを誇りに思う。私が担当した2スティントは遅い車に阻まれて、決して楽ではなかった。しかし、新しい空力パッケージのおかげで、期待通りの性能を発揮でき、素晴らしいペースで走ることが出来た。我々は、非常に安定した、そして、ライバルと十分に競い合うペースを確認出来た。ファステストラップを記録出来たことは、我々の高いポテンシャルを証明したことになり、シーズンが終了する前には勝利をものにしたい。それが出来ると思うし、目標でもある。

    中嶋一貴:
    結果には非常に満足しているが、チーム全員が表彰台のもう1段上に立つことを望んでいる。我々は、ライバルと素晴らしい戦いが出来たこと、特に、日本で戦ったこともあるブノワ・トレルイエとバトルを展開出来たことが嬉しかった。この結果で、トヨタ・レーシングハイブリッドシステムTHS-Rの高性能を証明することが出来たと思う。レースは、コースが混み走り辛かったが、TS030 HYBRIDが良いバランスを保っていたので満足いく走りが出来た。クリーンな戦いが出来、その結果として、最初の表彰台を得られたことは、とても重要だ。ここまで大きな進化をして来たが、すでに、次のステップに進む準備は出来ている。

    木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
    結果には非常に満足している。TS030 HYBRIDがレースでファステストラップを記録するスピードを示すことが出来たことを誇りに思うと共に、わずか2戦目で表彰台に立てたことも誇りに思う。レースは全くトラブルなく終了した。これはサーキットで働いた仲間と、TMGおよびトヨタ東富士研究所のモータースポーツ部、そして、トヨタのハイブリッド部門で働く全ての人々にとって名誉なことだ。ドライバーも素晴らしい走りを見せ、多くのファンに真のエキサイティングなレースを見せることが出来た。我々は常に表彰台の中央を目標としているが、今回のレースでもアウディがその夢を叶えた。彼らの偉業には称賛を送ると同時に、次戦ブラジルで戦えることを楽しみにしている。

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  • トヨタ、シルバーストンで予選3番手 (WEC第4戦)

    トヨタ、シルバーストンで予選3番手 (WEC第4戦)

    トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、WEC第4戦シルバーストン6時間レースの公式予選で3番手を確保、明日の決勝レースをグリッド2列目からスタートする。

    公式予選を前に、午前11時から1時間行われた公式練習3回目は、ニコラス・ラピエールと中嶋一貴がステアリングを握った。公式練習3回目の終了間近にニコラス・ラピエールがGTクラスの遅い車と接触、その結果、パンクとリアにダメージを負ったが、予選前に修復は完了した。

    午後3時20分から20分間行われたLMP1及びLMP2クラスの公式予選で、TS030 HYBRIDのステアリングを握ったのはニコラス・ラピエール。コースは午後早くに降った雨の影響で、ウェットとドライが混在する難しいコンディション。チームメイトのアレックス・ブルツと中嶋一貴が見守る中、ニコラス・ラピエールは、ミシュランのインターミディエイトタイヤを装着してタイムアタック。乾き始めた路面でスリックタイヤに交換する直前に、1周のタイムアタックを行い、見事にトップタイムを叩き出した。その後も、ラップタイムを順調に短縮したニコラス・ラピエールであったが、公式予選最後の数分でライバルと激しいタイムアタック合戦を繰り広げ、惜しくも僅差の3番手で公式予選は終えた。その結果、トヨタ・レーシングにとってのWEC2戦目は、グリッド2列目から首位争いへと挑むこととなった。

    明日日曜日の決勝は、午前8時55分から20分間のウォームアップ走行に続き、正午に6時間レースの決勝がローリングスタートで開始される。

    木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
    不運にも午前中の公式練習3回目に遭遇した他車との接触で、少ない搭載燃料とニュータイヤでの理想的なセットアップのチャンスを失ってしまった。その影響で、厳しい予選となり、本来のTS030 HYBRIDの実力が発揮出来なかった。しかし、公式予選の早い時期にスリックタイヤに変更したことで、ニコラス・ラピエールは他車に行く手を阻まれる難しいコースコンディションにもかかわらず素晴らしい仕事をしてくれた。グリッド最前列に並べなくて残念だが、決勝レースでは、初めての表彰台を目指して全力で戦う。

    ニコラス・ラピエール:
    公式練習の開始から、公式予選終了までの間に我々は、大きく進歩することが出来た。午前中のパンクで、新しい空力パッケージへの理解を深めるための走行時間が削られてしまった。しかし、チームのセットアップは正しく、今では空力バランスも改善され、高速コーナーにおけるハンドリングもずっと良くなっている。レースコンディションにおけるTS030 HYBRIDの状態は予選よりは良くなるはずだ。決勝レースへの目標は、まず完走すること、そして表彰台に上がることだ。

  • トヨタ、シルバーストンで公式練習を開始 (WEC第4戦)

    トヨタ、シルバーストンで公式練習を開始 (WEC第4戦)

    トヨタ・レーシングにとってWEC(FIA世界耐久選手権)第2戦目となるシルバーストン6時間レースの公式練習が始まった。

    トヨタ・レーシングはTS030 HYBRID #7の1台を出場させ、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3人のドライバーが、シルバーストンのグランプリコースで行われた2回の公式練習でステアリングを握った。

    この週末、トヨタ・レーシングがシルバーストンに持ち込んだTS030 HYBRIDは、ル・マン仕様よりも高いダウンフォースを生み出す新しい空力パッケージを装着。この空力仕様は今シーズン残りのWECシリーズ全戦で採用される。

    今日の公式練習は、90分間の最初のセッションが午前11時30分に始まり、ニコラス・ラピエールがまずステアリングを握り、TS030 HYBRIDをシルバーストンで最高の走りが可能なようにセットアップを行った。続いて中嶋一貴、アレックス・ブルツが運転を引き継ぎ、ここ2週間ケルンにあるTMGのドライビングシミュレーターで培った力を見せた。

    雨の予報に反し午後のセッションも晴れて3人のドライバーが走行したが、電気系のトラブルでトヨタ・レーシングの公式練習初日は幕を閉じた。

    明日土曜日は、公式練習が午前11時から1時間行われ、TS030 HYBRIDが出走するLMP1、LMP2クラスの予選は午後3時20分から20分間の予定で行われる。日曜日は午前8時55分から20分間ウォームアップ走行が行われ、正午に6時間レースがスタートを切る。

    TS030 HYBRID #7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    公式練習1回目:2位(1分46秒010)38周
    公式練習2回目:4位(1分47秒084)24周

    アレックス・ブルツ #7:
    今日は建設的な1日で、新しい空力パッケージから多くの情報を得ることが出来た。我々はレース仕様のセットアップを試し、そのパッケージがシルバーストンに向いていることを確認出来た。ただ、クルマのバランスに関してもう少し詰めなくてはならないが、今日の結果を見る限り、その問題は解決するはずだ。TS030 HYBRIDは新しい空力パッケージでより大きなダウンフォースを得ており、シルバーストンのようなコースでは効果を発揮すると信じている。

    ニコラス・ラピエール #7:
    シルバーストンを走ったのは2010年が最後だったので、自分を目覚めさせることが最初の課題だった。我々のTS030 HYBRIDはシルバーストンを走ったことが無く、少し調整が必要だったが、走り出しから効率の良い空力バランスで良い走りが出来た。もちろん路面温度の変化で空力のバランスも変わるので、もう少し見極めなければならない。ダウンフォースとトップスピードの理想的な接点を見付けなければならないが、セットアップの方向性は間違っていないと思う。TS030 HYBRIDは高速コーナーで最高の走りを得られたので、新しい空力パッケージが効果を発揮していることを確認出来た。

    中嶋一貴 #7:
    シルバーストンは雨が降ると走りにくいので、ドライコンディションで走ることが出来て良かった。新しいレイアウトのシルバーストンを走ったのは初めてだが、新しいセクションは非常にトリッキーだ。しかし、古いセクションもまだ残っており楽しんで走ることが出来た。今日は遅いクルマも多く、クリアラップを見付けるのに苦労した。まあ、今日は新しい空力パッケージとタイヤに関して勉強の日になった。TS030 HYBRIDは非常に戦闘力が高そうで、全体としては全体に良い初日だったと思う。

  • トヨタ、WEC第4戦 シルバーストンに挑戦

    トヨタ、WEC第4戦 シルバーストンに挑戦

    トヨタレーシングとTS030 HYBRIDは、オリンピックの興奮も冷めないイギリスのシルバーストンで8月26日(日)に開催されるWEC(世界耐久選手権)第4戦に挑戦する。

    TS030 HYBRIDは、6月に行われたWEC第3戦 ル・マン24時間レースに革新的レーシングハイブリッドシステム(THS-R)を搭載しデビュー。残念ながらアクシデントに見舞われ戦列を去ったものの、一時はレースをリードするなど大きな注目と期待を集めた。

    WEC第4戦シルバーストンには、TS030 HYBRIDは、1台(#7)での出場となるが、ドライバーにはアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名が決定。ル・マンでのアクシデントから順調に回復したアンソニー・デビッドソンもチームをサポートする。

    アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、8月14日、15日の両日、スペインのモーターランド・アラゴンで2日にわたるテストを実施。WEC第4戦シルバーストン6時間レースへ向けて改良空力パッケージの確認を行った。

    この空力パッケージは、チームの拠点となるTMG(ケルン)において、最新のシミュレーション技術と風洞を駆使して開発されたもので、ル・マン24時間レース仕様と比べ、よりダウンフォースを強化し、5.891kmのシルバーストンに照準を合わせたものとなっている。

    ドライバーのアレックス・ブルツと、ニコラス・ラピエールは、シルバーストンのサーキットを忠実に再現したTMGのドライビング・シミュレーターで、TS030 HYBRIDとハイブリッドシステムの挙動を学び、微調整も施した。

    シルバーストンに設定された4つのブレーキングゾーンにおいて、TS030 HYBRIDはそれぞれ最大500kJのエネルギーをスーパーキャパシタへ蓄積することができ、その後の加速のためのアシストに活用される。

    WEC第4戦シルバーストンは8月24日(金)に90分づつ2回(11時30分と16時)の公式練習を行い、25日(土)には、LMP1とLMP2の予選(15時20分から15時40分)を前に最終公式練習(11時から12時)が行われる。決勝日の26日(日)は、ウォームアップ走行(8時55分から9時15分)の後、午後12時に6時間レースのスタートが切られる。

    木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
    ル・マンの後の長い休暇を経て、再びレースへ向けて体制は整った。ル・マンへのとても厳しい体制構築に引き続き、この期間を使用して、TS030 HYBRIDのアップデートを施し、先週のテストでも確かな手応えを得ることが出来た。我々は、ル・マンでの活躍から多くの事を学び、WECシリーズで首位争いが出来る可能性を確信した。シルバーストンへと高いモチベーションで臨み、好成績を期待している。すでに再びレースで戦う準備は整い、シルバーストンで我々のハイブリッドシステムが戦果を発揮するのが待ち遠しい。

    アレックス・ブルツ #7:
    トヨタレーシングにとって、学びのシーズンではあるものの、正しい方向でシルバーストンへ臨み、さらにステップアップすることを期待している。先週行ったスペインでのテストで空力パッケージに関する多くのデータが得られ、TMGのドライビングシミュレーターでもシルバーストンへ向けた準備を行った。しかし、公式練習はとても大事で、金曜と土曜に多くを確認せねばならない。我々は厳しい現実に直面しており、決して容易いことではないが、日曜日に表彰台に立てるように、総力を挙げてプッシュする。

    ニコラス・ラピエール #7:
    ル・マンから長い時間を経たが、私の思い出は、とても鮮明だ。素晴らしい経験だったし、そのすべてが、シルバーストンへ向けての自信へと繋がっている。TMGでのドライビングシミュレーターとアラゴンでのテストからも確かな手応えを得ている。まさに我々のライバルとの比較となると思うが、我々は常に学んでおり、この週末も進歩を続け、再びファンにエキサイティングな瞬間を見せられることを願っている。

    中嶋一貴 #7:
    シルバーストンは、私にとってホームサーキットであり、好きなサーキットのひとつでもある。2010年に大改修が行われているので、レースで戦ったことは無いが、新しいレイアウトを経験することは興味深く、さらに当時のコースから残っている“マゴッツ”と“ベケッツ”の2つのコーナーをTS030 HYBRIDでドライビングすることにも興奮を覚える。これらの緩い高速コーナーが我々の車に適し、楽しく走れることを期待している。もちろん、とても強そうに思えたル・マンで完走を果たせなかったことは残念だが、心機一転シルバーストンに全力で臨む。

  • トヨタ、BMWと提携強化 スポーツカー共同開発へ

    トヨタ、BMWと提携強化 スポーツカー共同開発へ

    トヨタとBMWは、昨年12月に締結した両社の戦略的な協力関係を強化することを発表。、「FCシステムの共同開発」「スポーツカーの共同開発」「電動化に関する協業」「軽量化技術の共同研究開発」という4つのテーマで、長期的な戦略的協業関係構築を目指していく覚書に調印した。

    トヨタの豊田章男社長は、BMW本社を訪れ、BMWのノベルト・ライトホーファー取締役会会長とともに、両社の長期的な戦略的協業関係を強固なものにしていく意向を確認する共同声明に調印した。

    BMWのノベルト・ライトホーファー取締役会会長は、「我々は持続可能な将来の技術開発を更に強化していくべく、本日、覚書に調印した。トヨタとBMWはそれぞれの持続可能な将来のモビリティについて、戦略的なビジョンを共有している。両社で力を合わせ、自動車業界をリードしていきたい」と語った。

    トヨタの豊田章男社長は「BMWとトヨタは、『もっといいクルマの追求』という、共通の価値観を持ち、共に尊敬の念を抱いているからこそ、提携合意からわずか半年で、次のステップを踏み出すことができたのだと思う。両社の強みを生かし、環境にも優しく、世界中のクルマ好きを興奮させるスポーツカーの誕生を楽しみにしている」と語った。

    両社は今年3月、次世代リチウムイオンバッテリー技術に関する共同研究の開始を発表している。また、両社は、2014年から欧州市場向けに販売予定のトヨタ車に搭載する排気量1.6及び2.0リットルのディーゼルエンジンの供給契約を締結している。尚、両社はすでに、環境技術におけるその他の協業テーマについても検討を進めることに合意していた。

  • 木下美明(トヨタ・レーシング) Q&A:ル・マン24時間レースを終えて

    木下美明(トヨタ・レーシング) Q&A:ル・マン24時間レースを終えて

    トヨタ・レーシングのチーム代表 木下美明が、チームの初レースとなったル・マン24時間レースを振り返った。

    トヨタ・レーシングの初レースをどう評価していますか?
    非常に有望だったが、最終的には期待外れだった。レースをリードすることは我々の夢だった。短い時間ではあったがそれを実現することができたのは素晴らしいことだった。

    もちろん、アンソニーの事故は恐ろしい瞬間だったし、レースのターニングポイントだった。我々全員が彼の速やかな回復を祈っている。その後はレースを楽しむことは難しかった。残念ながら、#7でも問題に直面し、リタイアしなければならなかった。我々のマシンは非常に若く、十分なテストができなかったので、レースでいくつかの技術的な問題に対処しなければならなかったことは標準的なことだ。だが、それでも我々にとってはかなり悲しい週間だった。今後のレースで改善しなければならないいくつかのエリアとともにル・マンを離れるが、誇りに思うこともできると思う。チーム全体が全力を尽くしたし、彼らの素晴らしい努力に感謝の意を述べたい。

    トヨタ・ハイブリッドシステムのレースパフォーマンスはいかがでしたか?
    第一に、ル・マンにこのような技術をもたらせたことはモータースポーツ部門とトヨタ自動車ハイブリッド部門による大きな偉業だ。パフォーマンスに関しては、ハイブリッドシステムの全体的なスピードへの貢献には満足している。我々のコンセプトは高い見込みを示したと思っているし、信頼性に懸命に取り組み続けている。

    トヨタ・レーシングの結果に関わらず、トヨタエンジンは十分なフィニッシュを果たしました…
    TMGがエンジンを供給するレベリオン・レーシングは、“best of the rest”である4位でフィニッシュするという素晴らしい仕事を成し遂げた。それは彼らにとって大きな名誉であり、祝辞を送りたい。TMGエンジンのサポートチームは信頼性があり、パワフルなユニットを提供するために懸命に取り組んできたし、彼らはこの力強い結果に値する。

    アウディとの競争を楽しみましたか?
    アウディと戦えるかはわからなかったし、しばらく続いたバトルを楽しんだ。相応しい勝利を挙げたアウディにおめでとうと言いたい。ル・マンは勝つのがかなり難しいレースであり、彼らは素晴らしい仕事をした。トラック上でタフな競争相手であるだけでなく、アウディは非常に歓迎してくれたし、友好的でもあった。彼らとレースをすることは喜びだった。また、日曜日に彼らの優勝パーティに参加し、Dr.ウルリッヒの感謝の言葉を聞けたことは名誉なことだった。将来、我々の間でエキサイティングなバトルと楽しい瞬間を過ごせることを楽しみにしている。

    残りのシーズンのチームの計画は?
    1台のマシンで残りのFIA世界耐久選手権レースに参戦する。5レースでマシンについて学ぶことができるし、改善を期待している。我々の目標は、レース毎に純粋に最高のパフォーマンスを示すことだ。

  • アンソニー・デビッドソン Q&A:ル・マン24時間レースの事故について

    アンソニー・デビッドソン Q&A:ル・マン24時間レースの事故について

    アンソニー・デビッドソンが、ル・マン24時間レースでの大クラッシュ、そして現在の体調について語った。

    トヨタ TS030 HYBRID#8をドライブしていたアンソニー・デビッドソンは、ミュルサンヌストレートの終わりのコーナー進入でフェラーリ 458と接触。マシンは宙を舞って1回転し、タイヤバリアに激しく衝突した。

    負傷は全治3ヶ月と診断され、デビッドソンは回復プログラムを開始するために水曜日まで入院する。

    アンソニー・デビッドソン

    気分はいかがですか?
    良くなっていると感じているよ。それは確かだ。背中の中央部がちょっと痛む。本当に痛いのはそこだけなので幸運だった。

    診察はどのようなものでしたか?
    基本的に脊柱が2本折れている。T11とT12がね。医師は全地3ヵ月だと言っているけど、それは平均的な人のもので、プロのスポーツ選手やアスリートのものではない。その評価は完全に骨が、以前と同じくらい強い、健康な状態に戻るためのものだ。3週間くらいで痛みが引いて、完全に動けるようになるそうだ。

    事故の原因は?
    コーナーのエイペックス後にほぼ完全にマシンを追い抜いていた。プロドライバーのステッカーが貼ってあるシボレーとフェラーリを追い抜いた。彼らは戦っていたし、前のフェラーリも彼らのグループの一員でプロだと思っていた。マシンはずっと左にいたので、プロドライバーの行為だと思っていた。マシンの真後ろについて初めてアマチュアのステッカーが貼ってあることに気付いた。でも、心配はしていなかった。完全に筋道の通った動きだと感じていたし、彼は左側に留まるだろうと思っていた。彼はそうしているようだったしね。コーナーのエイペックスについてブレーキを踏み始め、ほぼコーナーを発ちあがったところで、左リアが接触したのを感じた。

    その後どうなったか話していただけますか?
    最初、マシンがスピンして左に回転し、そのあと飛び上がってひっくり返った。その時点で、制御不能な飛行機に乗っているような感じだった。バリアがどれくらい近いかわかっていたし、あのスピードではすぐにそこに行くだろうとわかった。事故のその部分ではかなり硬直していた。地面に着地して、マシンの4輪がついたときに、途方もない衝撃を感じた。まだ目を閉じて、ホイールから手を離して不時着時の姿勢をとっていた。コンマ数秒後、バニアに衝突した。

    マシンが止まったときはどうでしたか?
    目を開き、痛みはあったけど、僕はまだここにいるんだと理解した。感覚があったし、足も動かすことができた。全てが動いていた。マシンに留まっていなければならないのはわかっていたけど、最初は完全にパニックになってしまい、閉所恐怖症になって、マシンから降りなければならなかった。本当に奇妙だった。痛みがあったので、ドアを開けて、慎重に外に出た。楽にして横にならなければならなかったし、最も近い場所はマシンの横だった。そのあと医者がやってきた。

    すでにチームはお見舞いにきましたか?
    全てのドライバーが来てくれたよ。ステファンとセバスチャンは昨晩来てくれたし、7号車のみんなも今朝来てくれた。去年のチームメイトであるセバスチャン・ブルデーがメディカルセンタに来てくれたのは感激だった。お馴染みのフレンドリーな顔を見たときは嬉しかったね。今朝、全てのチームが僕がどんな感じかをチェックするために来てくれたよ。

    TS030 HYBRIDのレースデビューについての印象は?
    チームが訪問したとき、僕たち全員がお互いにパフォーマンスに対して称賛していた。何よりも、僕たちはマシンのスピードを示したかった。今週、多くのことをチェックする必要があるし、速さもそのひとつだ。予選セッションもアウディ勢に割って入り素晴らしかったし、レースでも、7号車のニコがリードし、素晴らしいペースを示すことができた。ファンにとっても本当に良かったと思う。