カテゴリー: トヨタ

  • セバスチャン・ブエミ Q&A (トヨタ・レーシング)

    セバスチャン・ブエミ Q&A (トヨタ・レーシング)

    セバスチャン・ブエミが、2013年仕様TS030 HYBRIDでの初の公式テストを前に、そして4月14日に迫ったWEC開幕戦シルバーストンへ向けて、今の心境を語った。

    2012年、耐久レースのルーキーとして、何を学んだか?
    ル・マン24時間レースは世界的なイベントであり、出場することは大きなチャレンジであり、ずっと出場したいと思っていた。

    大きな速度差のある車両によるレースであり、ドライバーにとってもチャレンジングだが、その状況にはすぐに慣れて、自分自身楽しむことが出来た。もう一つの大きな違いは夜間走行があることだった。周辺は非常に暗く、視界も悪い。集中力を維持し、リズムに乗って走る必要があった。

    トヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)はドライバーとしてどう感じるか?
    ハイブリッド・システムが働いて300馬力が上乗せされたときは、感動的だ。チームメイトから特別な感覚だと伝えられてはいたが、初めて実際にドライブするまでは、どんなものなのか予想も出来なかった。とにかく、TS030 HYBRIDのパフォーマンスには感銘を受けた。ドライバーに自信を与えてくれ、本当にドライブするのが楽しかった。

    再びWECを戦うのは楽しみか?
    WECシリーズのスタートが待ちきれない。昨年のル・マン24時間レースも素晴らしい経験だったが、今年は更なる自信を感じている。残念ながら我々はチェッカーフラッグを受けることは出来なかったが、次回こそという決意を更に強めることとなった。チームは本当に強く、昨年既に勝利を挙げているだけに、我々も上位争いをするチャンスがあると思う。

    関連:トヨタ、2013年型TS030 HYBRIDを発表

  • アンソニー・デビッドソン Q&A (トヨタ・レーシング)

    アンソニー・デビッドソン Q&A (トヨタ・レーシング)

    アンソニー・デビッドソンが、2013年仕様TS030 HYBRIDでの初の公式テストを前に、そして4月14日に迫ったWEC開幕戦シルバーストンへ向けて、今の心境を語った。

    昨年のル・マン24時間レースでのアクシデントから、体調は回復したか?
    非常に良い状態で、準備も万全。体調はこれまでにないほど良好だ。回復期には懸命なリハビリを続けてきたが、ずっとピーク時のコンディションに戻れると信じていた。

    一切の問題なくTS030 HYBRIDのテストに参加出来たことは嬉しい。また、デイトナ24時間レースに参戦し、十分に回復していることを確認出来た。療法士には多大なる感謝の意を表したい。彼女のサポートと励ましが大きな助けになった。

    来るシーズンの目標は?
    大きな目標はル・マン24時間レースでの初優勝だ。今年は私にとって、ル・マンに参戦し始めて10年目という節目の年であり、多くの経験を積んで来て、勝つ準備も出来たと感じている。ワークスチーム、それもトヨタのようなWECでの勝利経験を持つチームに加わっているということもあり、目標の設定はたやすい。私は勝つために来ている。

    チームとTS030 HYBRIDは昨年からどれほど進化したか?
    昨年のル・マン24時間レースから長い時間が経ったように感じるが、私はチームの近くにいて、WECのシーズンを追っていたので、TS030 HYBRIDがどれだけ速かったかはわかっている。昨年TMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社:ドイツ)のシミュレータでの作業でアップデートされた空力パッケージをテストし、その数週間後にル・マン以来となる実車をドライブした。確かにエンジニアは大変だったと思う。1年前と比べるとチームもTS030 HYBRIDも進歩し、レースのプレッシャーから良い影響を得たと思う。

    関連:トヨタ、2013年型TS030 HYBRIDを発表

  • アレックス・ブルツ Q&A (トヨタ・レーシング)

    アレックス・ブルツ Q&A (トヨタ・レーシング)

    アレックス・ブルツが、2013年仕様TS030 HYBRIDでの初の公式テストを前に、そして4月14日に迫ったWEC開幕戦シルバーストンへ向けて、今の心境を語った。

    トヨタ・レーシングでの初めてのシーズンの感想は?
    私にとってトヨタ・レーシングでの初めてのシーズンは感動的だった。そして、我々のWECデビューイヤーは予想以上の出来だったと言える。

    しかし、それはあくまで最初のステップに過ぎず、我々は耐久レースの世界で明確なトップに立つべく、全ての面で改良を続けて行かなくてはならない。昨シーズンの結果は非常に勇気づけられるものであり、それは全てが順調にいけば、間違いなくル・マン24時間レースとWECで勝てるポテンシャルを持っていることを示した。しかし、過度の自信を持っているわけではない。まだ我々は大きな挑戦に直面しており、目標を達成するために、最高レベルのパフォーマンスが必要だ。

    改良型TS030 HYBRIDに期待するものは?
    アウディとのバトルはタフなものになると思うが、トヨタ・レーシングも高い競争力を持つはずだ。我々には大きな目標達成のチャンスがあり、それは高いモチベーションに繋がっている。ファンにとってもエキサイティングなシーズンになるだろう。2つのマニュファクチャラーが、このように高いレベルかつ僅差で戦うことは素晴らしいことであり、ひいてはそれがWECそのものを見応えのあるレースとして確立させるための手助けになると信じている。

    関連:トヨタ、2013年型TS030 HYBRIDを発表

  • トヨタ、2013年型TS030 HYBRIDを発表

    トヨタ、2013年型TS030 HYBRIDを発表

    トヨタは、2013年シーズンのル・マン24時間レース及びFIA世界耐久選手権(WEC)へ向けて開発された改良型TS030 HYBRIDを発表した。

    今月初めにロールアウトされた2013年仕様のTS030 HYBRIDは、南フランスのポールリカール・サーキットで明日から初のフルテストを開始する。

    2012年のWECシリーズでデビューシーズンながら6レース中3勝を挙げたTS030 HYBRIDは、今シーズンもル・マン24時間とWECでのタイトル獲得に挑む。

    昨年同様、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴が7号車をドライブ。アンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミの8号車は今季初めて、ル・マン24時間レース以外のレースにも出場する。

    TS030 HYBRIDのパワートレインには、トヨタ自動車 東富士研究所のモータースポーツ部で開発され、昨年型から更に改良が加えられたトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)が搭載される。

    独創的なスーパー・キャパシタを使用するハイブリッド・システムは300馬力を発生し、3.4リットル自然吸気V8ガソリンエンジンが発生する530馬力をアシストする。

    技術規則が大きく変更される2014年シーズンを前に、トヨタ東富士研究所のモータースポーツ部では、2013年シーズン用に、更なるパワー、効率、制御レベルと信頼性の向上を図った。

    TS030 HYBRIDのシャシーも、信頼性と保守性/整備性の向上に主眼を置くと共に、更なるパフォーマンスの向上をはかり、2013年シーズン用として、設計された。

    TS030 HYBRIDを設計し組み立て、活動するトヨタ・モータースポーツ有限会社では、最新鋭の開発設備を用いて、専門のエンジニアが車両性能のさらなる進化を目指した。

    改良型モノコックを含む進化した空力パッケージは、2013年のレギュレーション変更によりワークスLMP1カーに課せられた最低車両重量15kg増の影響を最小限に抑え、かつ、パフォーマンスの向上を可能としている。

    2013年のWECスケジュールは第1戦イギリス シルバーストン(4月14日)、第2戦ベルギー スパ・フランコルシャン(5月4日)、第3戦フランス ル・マン24時間(6月22日)、第4戦ブラジル サンパウロ(9月1日)第5戦アメリカ オースティン(9月22日)、第6戦日本 富士(10月20日)、第7戦中国 上海(11月10日)、第8戦バーレーン(11月30日)となっている。

    木下美明 (チーム代表)
    新しいシーズンを迎えるに当たり、本当にワクワクしている。幸いな事に、我々は昨年、予想以上の成果を上げる事が出来たと思う。しかし、今年は、さらにその先に進まなければならず、チーム全員、モチベーションを保って頑張ってきた。現在は、2013年型のTS030 HYBRIDの初期テストに集中しているが、シーズンが始まる前なので、皆、やや緊張している。昨年、我々はライバルととても厳しい戦いを展開し、我々の目標を達成するためには、非常に高いレベルで戦い抜く必要があることを再認識した。新しいTS030 HYBRIDは大きな進歩を遂げていると思うが、ル・マン24時間レースのチェッカーフラッグを受けるまで、その真価は分からない。自分の夢は、このTS030 HYBRIDが24時間後に、トップでゴールラインを切ることだ。

    パスカル・バセロン (テクニカルディレクター)
    大きなレギュレーション変更が2014年に実施されるため、今年のTS030 HYBRIDは、昨年のTS030の正常進化型とした。まずターゲットとしたのは昨シーズンで発見された、全ての細かい問題を対策することだった。2012年のTS030 HYBRIDは、そもそも試験研究用に開発した4輪駆動のテスト車両だったので、レース用に実際に使用したリアだけではなく、フロントにもハイブリッド・システムを組み込むことが可能となっていた。2013年型ではフロント側へのハイブリッド・システム搭載を考えない状態でさらに最適化し、モノコックを再設計した。昨年のレースパフォーマンスから、大きな要素に関しては問題ないと感じているので、主要コンセプトの変更はなく、細かい見直しと最適化を行った。また、ドライバーについては、昨年は、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、そしてセバスチャン・ブエミととてもエンジョイすることが出来、彼らのパフォーマンスも、我々の期待以上だった。従って、同じドライバーラインナップを選択するのに躊躇は無かった。印象的なスピードと素晴らしいチームスピリットで、全員が初年度のチーム構築と車両開発に貢献してくれた。テストプログラムが限られていたにもかかわらず、彼らの経験と努力こそが、我々にとってWEC最初のシーズンで勝利を挙げられた大きな要因となった。2013年シーズンへ向け、これ以上のドライバーラインナップはないと思っている。

    ロブ・ロイペン (ビジネス・オペレーション・ディレクター)
    昨年プロジェクトをスタートしたとき、TMGとトヨタのモータースポーツ部、そしてオレカ・チームという異なった文化と異なった経験を持つメンバーからスタッフを集めたが、チームは非常に早くまとまり、問題解決やパフォーマンスレベルの向上を果たした。メンバー全員とパートナーとの一致団結で、耐久レースの世界で大きな成長の一歩を遂げた。まだやるべきことも学ぶべきこともたくさんあるが、昨シーズンはチームの進化の速さを示せたと思う。そして、今年の目標はル・マン24時間レースでの初勝利と、トヨタにとっては1999年のWRC以来となる、FIA選手権タイトル獲得だ。しかし、それとは別に、WECが更に盛り上がるシリーズになってくれることを望んでいる。昨年はWECが復活して初のシーズンながらも非常に好印象で、特に富士やインテルラゴス(ブラジル)などで見た、多くの熱狂的な観客には感銘を受けた。我々が選手権の一員として加わっているWECは、素晴らしいレースと共に親しみやすい雰囲気や、革新的な技術などがファンに認知されれば、目覚ましい成長が見込めるシリーズだ。

    村田久武 (ハイブリッド・プロジェクト・リーダー)
    昨年、我々のTS030 HYBRIDにTHS-Rを搭載して走り始めたときから、みるみる進化させていくことが出来た事は、私にとって素晴らしい経験だった。システムのパフォーマンスは非常に高く、ハイブリッド・システムによって生み出されたパワーによるアシストが有効であることを実証する事が出来た。この先進的な技術を共に開発してきたエンジニアやパートナーを誇りに思っており、彼らのハードワークが好結果に結びついたのだと思う。レースに勝てたこと以上に、ハイブリッドパワーによる300馬力のアシストについてドライバーから高評価をもらったり、ハイブリッドパワーが実際にコース上で有効に機能しているのを見ることは、いつも励みになった。我々のハイブリッド・システム開発の基準点は2012年、TS030 HYBRIDに初めて組み込まれた時にあるが、2014年はレギュレーションが大きく変わるため、2013年はいくつかの改良を進めると共に、2014年に向けた要素技術のいくつかを2013年コンポーネントに織り込み事前テストを行っている。馬力と効率について更に磨きをかけると共に、パワートレイン全体での信頼性も高めていく。総じて言えば、今年も我々のTHS−Rは、競争力も信頼性も、非常に高い物であるという自信がある。

    ジョン・リッツェン (シャシー・プロジェクト・リーダー)
    昨年のTS030 HYBRIDのパフォーマンスには非常に満足している。我々がデザインを開始したとき、3つの優先事項があった。ハイブリッド・システムとの協調、空力効率、そしてタイヤマネージメントだ。2012年シーズンで、我々のTS030 HYBRIDは非常に高いパフォーマンスを見せ、この3つの全ての項目において、1年目としては目標を達成出来たと考えている。しかし、シーズンを通して多くの些細な改良点が見つかっており、特に重要度の高い問題から優先度をつけてアップデートするなど、常に改良を続けている。2013年は、新たなコンセプトというよりも、2012年仕様からの進化型として、様々な視点からのファインチューニングを施した。フロントに残っていたハイブリッド・システム用のスペースを除去し、その結果、更に効率的なパッケージングと空力を実現した。これによりレギュレーション変更による15kgの最低重量増においても、大きなパフォーマンス低下は防ぐことが出来た。車両性能シミュレーションでは、パフォーマンスが上がったことを示している。また、現場からのフィードバックにより、2012年に起こったいくつかの整備性の問題に起因するタイムロスを短縮できるはずだ。

  • トヨタ、2013年もFIA世界耐久選手権にTS030 HYBRIDで参戦

    トヨタ、2013年もFIA世界耐久選手権にTS030 HYBRIDで参戦

    トヨタは、昨年に引き続き2013年もル・マン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権(FIA World Endurance Championship:WEC)にTS030 HYBRIDで参戦することを発表した。

    2月1日(金)にパリで行われた記者発表会で、トヨタの2台を含むFIA世界耐久選手権及びル・マン24時間レースの出場車リストが、ACO(フランス西部自動車クラブ)から発表された。

    トヨタ・レーシングのドライバーは昨年と同じく、7号車にアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴。8号車はステファン・サラザン、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミがドライブする。

    詳細については、2月19日(火)フランス・ポールリカールでの記者発表にて発表される。

  • トヨタ、2013年WECマシンを2月19日に発表

    トヨタ、2013年WECマシンを2月19日に発表

    トヨタは、2013年WECマシンを2月19日にフランスのポール・リカールで発表することを明らかにした。

    トヨタは2012年、第3戦ル・マン24時間レースからWEC(世界耐久選手権)への参戦を開始。TS030ハイブリッドで3勝を挙げた。

    トヨタは、2013年も引き続きWECに参戦することを発表。

    2月19日(火)〜20日(水)に2013年年度仕様の車両走行テストを兼ね、WEC参戦計画発表会をポール・リカール・サーキットで行うことを明らかにした。

    発表会には、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴が参加する予定としている。

    関連:
    ・アウディ、2013年のル・マン24時間およびWECの参戦体制を発表

  • 小林可夢偉 「トヨタでのWEC参戦には興味はない」

    小林可夢偉 「トヨタでのWEC参戦には興味はない」

    小林可夢偉は、2013年にF1のレースシートを獲得できなかった場合、リザーブドライバーやトヨタでWECに参戦することは考えていないと述べた。

    2013年のザウバーのシートを失った小林可夢偉は、現在残りのシートを獲得するために交渉を続けている。

    小林可夢偉は、リザーブドライバーの役割を探すことには興味はないと述べた。

    「レースがしたいですし、テストドライバーとしてこのあたりを歩いていたくはありません」と小林可夢偉は主張。

    「すでにトヨタでテストドライバーとして2年間過ごしていますし、それがどんな感じかはわかっています」

    「20レースを周りで待っているのは簡単なことではありません。運転することなくここに留まることは刑務所にいるようなものです」

    小林可夢偉のキャリア初期を支え、2009年後半戦でF1デビューさせたトヨタは、現在WEC(世界耐久選手権)で成功を収めている。

    だが、小林可夢偉は、F1以外の選択肢を検討することはあまりに早過ぎると述べた。

    トヨタのWECのシートを狙うかと質問された小林可夢偉は「それについて考えるのはまだ早いです。あまり興味はありません」とコメント。

    「F1にいたいです。チャンスがあれば、もっと成功できると思っています」

    関連:
    ・小林可夢偉、2013年のF1シート獲得を断念。募金の受付も終了 – 2012年12月18日
    ・小林可夢偉、F1活動資金の募金サイト「KAMUI SUPPORT」を開設
    ・小林可夢偉 「詳しい事など言えないですが、必ずシートはあります!」
    ・小林可夢偉、狙うはロータス?フォース・インディア?

  • トヨタ、WEC今季最終戦で2連勝を達成

    トヨタ、WEC今季最終戦で2連勝を達成

    トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、世界耐久選手権(WEC)今季最終戦 上海6時間レースで勝利を挙げ、シーズンを終盤2連勝で締め括った。

    ポールポジションからスタートしたアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのTS030 HYBRID #7は、2位以下に58秒570の差をつけトップでチェッカーを受けた。

    今週末の勝利で、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、シリーズ全8戦中、6戦のみの参戦にもかかわらず、世界選手権ドライバーズポイントで3位となった。

    TS030 HYBRIDと画期的なトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)は、印象深いデビューシーズンを6戦中3回の勝利で飾り、3回のポールポジションと4回の最速ラップを記録するなど、圧倒的なパフォーマンスを発揮した。

    THS-Rのスーパーキャパシタによるエネルギー蓄積システムは、上海サーキットに於いても、4ヶ所のハイブリッド回生区間で300馬力のパワーブーストを発生し、加速へと貢献した。

    トヨタチームにとって、FIA世界選手権2戦連続優勝は、1994年のWRC(世界ラリー選手権)以来となる。

    決勝の朝を迎えた上海サーキットは、濃い霞のために救急ヘリコプターが飛ぶことが出来ず、朝のウォームアップ走行は中止。そのため、決勝レースはこの日初めての走行となるローリングスタートから始まることになった。

    スタートではニコラス・ラピエールがステアリングを握り、第1コーナーでトップを守ると、たちまちリードを広げた。

    2スティントを走り切ったニコラス・ラピエールは2位に約30秒のリードを保ってアレックス・ブルツに交替した。チームはピットストップの度にタイヤ交換を行い、レースが半分を消化した時点では、アレックス・ブルツとTS030 HYBRIDは、完全にレースをコントロールしていた。

    その後2人のドライバーは2スティント毎に交替。最後はアレックス・ブルツがステアリングを握ってトヨタ・レーシングのWEC初シーズン最後のレースを優勝で締め括った。

    表彰式では、現在トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社の社長で、TMGの元会長である山科忠がチームを代表して二人のドライバーと共に表彰台の中央に立った。

    アレックス・ブルツ:
    素晴らしいレースだった。100%完璧な週末で、金曜日からやって来たことが全て正しく働いた。テレビを見ていた人には楽なレースに見えたかもしれないが、ニコラス・ラピエールも私も全力を出し切った。簡単なレースなど無いが、今日のレースはトヨタのために勝利し、チームのメンバー全てに冬に向けてやる気を出して欲しいと願って頑張った。とにかく今日は最高だった。中嶋一貴も、ここにいて欲しかった。今年を振り返ってみると、素晴らしいシーズンだったと言える。シーズン序盤は意気込みやパフォーマンスにも波があったが、日々ステップアップして行った。そのおかげでシーズンを勝利で終えることが出来た。

    ニコラス・ラピエール:
    素晴らしい週末だった。最初の公式練習から最後まで我々は最速だった。TS030 HYBRID #7は絶好調でレース中プッシュし続けることが出来た。トヨタ・レーシングの全員が素晴らしい仕事をした。チームの一員として、アレックス・ブルツや中嶋一貴と一緒に仕事が出来たことが嬉しかった。最初はTS030 HYBRIDやエンジン、ハイブリッドシステムだけでなく、チームでさえも真新しかったが、シーズンが進むにつれて進化した。もちろん大変な仕事だったが、チームの努力の賜で、そのおかげで最高のシーズン終盤を迎えることが出来た。我々のペースは来年に向けてやる気を起こさせるに十分だったが、これからの冬の間も、アウディの反撃に備えて手を休めるわけにはいかない。

    パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
    今日はチーム全体のパフォーマンスが最高に発揮出来た。戦略も、ピットストップも、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのドライブも最高だった。シーズンを終えるにあたって、このプロジェクトに携わった全員に感謝したい。デビューシーズンに3回のポールポジションを獲得し、3勝を挙げられたことは十分に満足出来る結果だ。アウディと接近戦を戦えたことは素晴らしい経験だった。アウディのアンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ、マルセル・ファスラーのドライバーズタイトル獲得にはおめでとうと言いたい。アウディは素晴らしい競争相手であり、来年もまた真正面から勝負を挑みたい。最後に、LMP1プライベートチームのタイトルの獲得とプチ・ル・マンの勝利を挙げたレベリオンチームにもおめでとうと言いたい。我々TMGは彼らにエンジンを供給出来たことを誇りに思う。

  • トヨタ、WEC今季最終戦で3度目のポールポジション獲得

    トヨタ、WEC今季最終戦で3度目のポールポジション獲得

    トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、FIA世界耐久選手権(WEC)今季最終戦・上海6時間レースの公式予選において、ライバルに僅差ながらポールポジションを獲得した。

    予選でタイムアタックを担当したのはアレックス・ブルツ。彼は、ニコラス・ラピエールと共に決勝を戦うTS030 HYBRID #7を駆り、2度目のタイムアタックでこの週末を通して最速となる1分48秒273を記録、2番手の#2アウディに0.1秒差を付けた。

    トヨタ・レーシングはWEC初挑戦の今年、6戦に参戦して3度目のポールポジションを獲得。300馬力のエキストラパワーを絞り出すトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)の威力を見せつけた。

    上海6時間レースの行われる1周5.451kmの上海国際サーキットには、ハイブリッド回生区間が4ヶ所設定され、THS-Rは減速時のエネルギーを革新的なスーパーキャパシタで蓄積、競技規則で定められた上限の500kJを加速時に活用する。

    午前中に行われた公式練習3回目は時折雨の降る天候の下で行われたが、公式予選が始まる頃には気温も上昇、コースも乾いた状態となった。

    午前中の公式練習ではまずニコラス・ラピエールがウエット及びインターミディエイト・タイヤで走り始め、その後に交替したアレックス・ブルツはドライタイヤに換装、この週末初めて1分50秒の壁を破るベストタイムを記録した。

    明日は午前8時から20分間のウォームアップ走行が行われ、6時間レースは午前11時にスタートする。

    アレックス・ブルツ:
    今日の公式予選はドライバーの力というよりTS030 HYBRIDの性能で勝ち取ったといった方が良いだろう。サンパウロ(ブラジル)の公式予選では完璧なラップを刻むことが出来たが、ここでは最後のセクターで少しタイムロスをしてしまった。風向きを読み切れなかったのがその理由だが、それでもアウディに対して良いタイムアタックが出来てポールポジションを獲得出来たので嬉しい。昨日の公式練習ではロングランにおけるTS030 HYBRIDの戦闘力が高いことが確認出来たが、問題はやはり他車との混雑だ。明日の決勝レースは当然接近戦になる。恐らく富士のレースと同じような戦いになるだろう。しかし、負けるわけにはいかない。

    パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
    性能面から考えると、今週末はまずまず上手く行っている。ポールポジションが獲得出来たことも非常に嬉しい。ライバルに対して、もう少し差を付けられる余裕があったが、アレックス・ブルツが2ケ所のセクターで素晴らしい走りを見せてくれたので大変満足している。6戦に挑み3度のポールポジションは十分満足出来るが、我々の目標は明日の決勝レースで3勝目を挙げることだ。レースはタイヤの摩耗状態が予想より厳しいので、明日はこれまでとは異なった戦略になるかもしれない。アウディとの接戦になることは分かっているが、富士と同様に完勝して最高の気分でシーズンを締め括りたい。

  • トヨタ、WEC 最終戦 上海の公式練習でトップタイム

    トヨタ、WEC 最終戦 上海の公式練習でトップタイム

    トヨタは、世界耐久選手権(WEC)最終戦 上海6時間レースへ向けて公式練習を開始した。

    エキサイティングな富士スピードウェイでの勝利から2週間、中嶋一貴はSUPER GT参戦で欠場するが、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、TS030 HYBRID #7を駆って再びWECの戦いへと戻ってきた。

    TS030 HYBRID #7は、午前中の公式練習セッションではトップから0.146秒遅れの1分52秒365で2番手に付けたが、午後には急速にタイムアップをはかり、2番手のアウディを1秒158引き離す1分50秒573のトップタイムを刻んだ。

    今週末の戦いは、5レースへの参戦で2勝を挙げたトヨタ・レーシングにとって、世界耐久選手権(WEC)デビューシーズンの締め括りとなる。

    午前中の公式練習は、2006年のA1GP参戦以来の上海サーキットとなるニコラス・ラピエールが最初にドライビングを担当。彼はTS030 HYBRID #7の初期セットアップに集中し、5.451kmの上海サーキットでラップタイムを縮めていった。

    2007年に上海サーキットでF1を戦ったアレックス・ブルツは、セッションの残り時間が20分になったところでニコラス・ラピエールからTS030 HYBRID #7のステアリングを譲り受け、午前中の公式練習でセッション終了まで周回を重ねた。

    午後の公式練習セッションでは、午前と逆の順番で両ドライバーがステアリングを握り、アレックス・ブルツから走り始めた、彼はレース用のセットアップとタイヤの摩耗状況を確認すべくロングランに専念し、ニコラス・ラピエールへと交代した。

    明日土曜日は、最終公式練習(9:15〜10:15)に続き、公式予選(13:55〜14:15)が行われる。日曜日の決勝レースは、ウォームアップ走行(08:00〜08:20)の後、午前11時に6時間レースがスタートする。

    アレックス・ブルツ #7:
    今朝の最初の公式練習セッションは少々トリッキーなセッションだった。TS030 HYBRIDのセットアップを少し変える必要があったが、その結果ロングランは上手く行った。良いリズムで走行出来、先行車に阻まれることもなかった。コース図を見た感じでは渋滞は問題にならないコースのようだが、実際には走行ラインを少しはずれると非常に路面の汚れが激しく、決勝レースでは結構大変そうだ。しかし、路面の状況はセッションが進んでいく間に改善されてきた。TS030 HYBRIDの状態には満足しているが、まだ走り始めたばかりであり、さらに最適化を進めなくてはならない。

    ニコラス・ラピエール #7:
    ここのサーキットは以前走ったことがあるので馴染み深い。とても走り甲斐のある素晴らしいサーキットだ。午前中の公式練習セッションの走り始めは路面が汚れていたが、周回を重ねるにつれて改善してきた。セッションの初めは予想以上に路面が荒れていてTS030 HYBRIDのバランスをとるのが極めて難しかった。そこで慎重にセットアップを行い、最後にはまずまずのバランスを見出すことが出来た。午後の公式練習セッションは主にアレックス・ブルツが担当し、更なるセットアップの確認やロングランでタイヤの状況を確認した。このコースはタイヤに厳しいので、慎重に行く必要がある。まだ改善の余地は残っているが、良い感じで進んでいる。