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  • WEC:トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習

    WEC:トヨタ 2025年 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習

    2025年5月8日(木)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦、スパ・フランコルシャン6時間の公式練習が行われ、モータースポーツの中でも美しく、チャレンジングなサーキットとして知られるこの場所で、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDも走行を開始した。

    厳しい状況の中でも、チーム全体の努力によってシーズン最初の2戦で2台のGR010 HYBRIDがともにポイントを獲得し、TGRは高速レイアウトのスパ・フランコルシャンに挑む。ここは、クルマとドライバーの実力が試される場であり、同チームはこれまでに8回の勝利を収めてきた実績がある。

    チームは、この伝統あるベルギーのサーキットで初日に行われた2度の練習走行をこなし、10日(土)の決勝レースに向けた車両のセットアップを開始した。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は7番手、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は12番手でこの日の走行を終えた。

    穏やかな好天に恵まれたこの日、TGRは公式練習1回目でミディアムコンパウンドのタイヤを装着し、決勝に向けた準備を開始。ドライバーたちは今シーズンのWECで2番目に長い1周7.004kmのコースの感触を思い出しつつ、さまざまなメカニカル面の車両セットアップについてフィードバックを行った。

    公式練習2回目ではロングランによるタイヤ評価が予定されていたが、3度の赤旗によっておよそ1時間中断された。それでも、セッションは予定の1時間半から30分間延長され、2台のGR010 HYBRIDはトラブルなく走行を完了。車両のフロントとリアのセッティング調整やピットストップの練習も行い、このセッションを締めくくった。

    エンジニアとドライバーは、初日に実施された2度のセッションで収集したデータの詳細な分析を進め、9日(金)の予選を前に集中的な打ち合わせを実施することで、GR010 HYBRIDのセットアップ最適化に向けた指針を定めていく。金曜日午前に行われる公式練習3回目は、現地時間午後3時25分(日本時間午後10時25分)から開始され、予選前にセットアップを比較・確認する最後の機会となる。

    WEC トヨタ 2025年シーズン 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式練習

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    「スパに戻ってこられて嬉しいです。スパはドイツ・ケルンのチーム本拠地から1時間ほどの距離にあり、チームにとって二つ目のホームコースでもあります。今日は様々な混乱もあり、完璧な公式練習セッションをこなせたチームはなかったと思いますが、仕方ありません。我々のクルマには問題がなく、赤旗による中断を考慮すれば、全体的にスムーズに進んでいると言えるでしょう」

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    「テストしたいことをしっかりこなせたという意味では、順調な一日だったと思います。パフォーマンス的にはやや厳しい状況に見えるため、この週末がどうなるかは予想できませんが、今のところはうまくやれていると思います。このレースでは、何よりもタイヤのマネジメントが重要なので、それを適切にコントロールする必要があります」

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    「この素晴らしいコースであるスパで再びドライブできて嬉しいです。公式練習2回目は何度も中断やアクシデントがあったために、全体の状況を把握するのは難しかったですが、我々はパフォーマンスの限界を探りながら改善点を見つけています。現時点ではトップ10圏内に入っており、大きな問題はなさそうですが、これからどうなるか見てみましょう」

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    「全体的に見れば、いろいろなことがあった一日でしたが、我々のクルマには問題はありませんでした。多くの赤旗やフルコースイエローが出たため、状況を明確に把握するのは難しかったです。しかし、数週間前にテストでここに来た際に多くを学び、今日はさらにそれを発展させることができました。これからすべてを見直し、分析して明日へ向けてセットアップを最適化します。クルマのポテンシャルを最大限に引き出すために、いくつかの変更を行う予定です」

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    「ピットガレージの中でも外でも、トラブルなくクリーンな一日でした。セッションでの中断はすべてのチームにとって同じですが、走行の機会が少なかったということでもあります。我々は数週間前にここでテストを行っているので、できる限りの準備は整っていると感じていますし、今日の2度のセッションを通じてクルマのバランスにも改善が見られました。与えられた時間を最大限に活用できたと思います」

    平川亮(8号車 ドライバー)
    「予定していた走行プログラムが多くのアクシデントで妨げられてしまいました。昨年の大会後に再舗装されたセクションでのタイヤの挙動を学ぶため、ロングランに取り組みました。いくつかのコーナーではグリップが向上している一方で、下がっているコーナーもありました。最終的には良い作業ができ、中断もあった中でこれらプログラムを最大限にこなせたと思います。私自身はここでのテストには参加していなかったので、もう少し多く周回を重ねたかったですが、状況を考えれば仕方ありません。決勝へ向けて全力で準備を進めます」

  • WRC:トヨタ 文字通り「銀の光」をまとい新章へ

    WRC:トヨタ 文字通り「銀の光」をまとい新章へ

    WRC(世界ラリー選手権)第4戦終了時点で、全12表彰台のうち8つを獲得し、前戦ラリー・イスラス・カナリアスでは1〜4位を独占するなど、圧倒的な強さを見せつけたトヨタ・ガズーレーシングが、新たな装いを発表した。

    注目の新カラーは、シルバーを基調にしたスタイリッシュなデザインで、GRヤリス・ラリー1に施されている。この新しいリバリーは、来月開催される第5戦「ボーダフォン・ラリー・デ・ポルトガル」で初めて実戦投入される予定だ。

    同ラリーには、カッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、勝田貴元の4名が出場。ドライバー陣は、これまでの快進撃をさらに加速させ、現在51ポイント差で首位に立つマニュファクチャラーズ選手権でのリード拡大を狙う。

    新たなカラーリングとともに、トヨタがどのような戦いを見せるのか注目が集まる。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権

  • WEC:トヨタ 2025年第2戦イモラ6時間 予選・ハイパーポール レポート

    WEC:トヨタ 2025年第2戦イモラ6時間 予選・ハイパーポール レポート

    4月19日(土)、2025年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、イモラ6時間の予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDは2台揃ってハイパーポールへと進出。ハイパーポールでは4,5番手につけ、好位置から明日の決勝をスタートすることとなった。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、平川が予選とハイパーポールのアタックを担当し、素晴らしい走りで2列目4番手グリッドを獲得した。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車も、デ・フリースのアタックで平川から僅か0.001秒差の5番手と好位置につけた。

    今日の結果は、昨日の公式練習走行2回目からの集中的な努力の成果だった。ドライバーとエンジニアは協力して改善点を見極めるとともに、タイヤ特性も分析。また、メカニックは朝早くから公式練習3回目に向けて2台のGR010 HYBRIDの調整を進め、好天の下で開始されたこのセッションでは、予選への準備や決勝に向けたセッティングの最適化、さらにソフトとミディアムタイヤの比較などを行った。なお、この1時間のセッションでは、2度の赤旗による合計17分間の中断があり、結果的に短縮されることとなった。

    7号車のデ・フリースは今季2度目の予選アタックを担当し、開幕戦カタールでは7番手グリッドを獲得している。一方、8号車の平川は今季初のアタック担当となった。公式練習3回目を終えてから予選までの2時間半のインターバルに、エンジニアと2人のドライバーは少ない燃料で新品のミディアムタイヤを装着した状態での1周アタックで最大限のパフォーマンスを発揮するために、車両のセットアップを整えた。

    12分間の予選セッションの目標は、トップ10に入り、ハイパーポール進出権を得ることだった。ミディアムタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは、この目標を達成するべく最初のアタックを行い、2度目のアタックでさらにタイムを更新。余裕を持ってデ・フリースの7号車が4番手、平川の8号車も6番手でハイパーポールへ進出した。

    予選からハイパーポール開始までの時間は僅か8分間。ドライバーとエンジニアがトップグリッドを目指した内容を反映する時間はほとんどなかったが、2台のGR010 HYBRIDはともに新たなミディアムタイヤを装着し、10分間のセッションに臨んだ。デ・フリースはこの最初のアタックで7号車のベストラップをマークし、平川は2度目のアタックでさらにタイムを更新。7号車を1000分の1秒上回り2列目のグリッドを獲得した。

    現地時間の明日、20日(日)午後1時にスタートが切られる決勝の6時間レースでは、TGRの2台が揃ってトップ5という、今季の表彰台へ向けた絶好の位置からスタートを切る。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    チームとして、ここイモラでの予選で4番手と5番手につけた結果には満足しています。2台のタイム差からもわかるように、我々はクルマから最大限のパフォーマンスを引き出すことができました。クリーンな予選となり、これ以上の結果は難しかったと思います。今日の予選における我々より上位の車両との差は1周あたりでは大きく見えますが、レースペースやタイヤのマネジメント、さらに戦略を最大限に活かし、表彰台を目指して全力を尽くします。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    予選で全てをまとめ上げ、4番手と5番手という堅実な結果を得られたので、パフォーマンスには満足しています。ハイパーポールでの我々2台のベストタイムはほぼ同じであり、ニックと私がどれだけハードにプッシュしたかがわかると思います。ここイモラのように、狭くオーバーテイクが難しいサーキットでは、グリッド前列からスタートすることが大きなメリットとなり、決勝レースでのチャンスも広がります。これまでのところ、満足いくレースウィークを過ごせているので、あとは明日の決勝でどれだけやれるかです。

  • トヨタ F1への関与を強化?ハースF1チームとの提携は「始まりに過ぎない」

    トヨタ F1への関与を強化?ハースF1チームとの提携は「始まりに過ぎない」

    トヨタが徐々にF1への関与を強めるつもりであるという憶測が高まっている。

    ハースF1チームとフェラーリの技術提携関係は確立されているが、昨年10月、ハースはトヨタのモータースポーツ部門であるトヨタ・ガズー・レーシングと契約を結び、世界最大の自動車メーカーが何らかの形でF1に復帰することになった。

    提携により、トヨタはハースF1チームに技術ノウハウと追加リソースを提供し、予算と人員に制約がある中で、ハースが順位を上げるのを支援している。

    また、トヨタからの追加スポンサー資金のおかげで、ハースは初めてTPC(テスト・オブ・プレデセディング・カーズ)プログラムをスタートすることができ、2025年に採用したエステバン・オコンとオリバー・ベアマンは、新シーズン開幕前の1月にヘレスで旧型マシンを運転する機会を得た。

    特に、チーム代表が日本人エンジニアの小松礼雄氏であることから、ハースF1チームはより日本的な雰囲気を帯びている。

    「このチームはフェラーリなしでは存在し得ません」と小松礼雄はジャパンタイムズに語った。

    「トヨタが我々に提供してくれるものは、レギュレーションによりフェラーリが支援できない分野です」

    しかし、世界情勢により、トヨタがハースF1チームとの関与を強化する絶好の機会が訪れるかもしれません。例えば、つい数時間前、チームオーナーであるハース・オートメーションは、ドナルド・トランプ大統領の新たな過激な輸入関税により、同社の工作機械に対する「需要の劇的な減少」を明らかにした。

    数日前、小松礼雄はトヨタとの関係強化に前向きであることを示唆した。

    「もちろん、我々は短期的、中期的、長期的に何ができるかを考えていますが、実際にはまだお互いを理解している段階です」と小松礼雄は語った。

    トヨタもまた、このパートナーシップから利益を得る立場にある。ハースF1チームは、トヨタのエンジニアやメカニックにとって、学習の場となることが期待されている。

    また、長年トヨタのファクトリードライバーを務めてきた平川亮は、日本グランプリの後、ハースF1チームのリザーブドライバーに任命され、今シーズン残りの期間、4回のプラクティスに出場することになっている。

    トヨタ F1 ハースF1チーム

    ハースF1チームはグリッド上で最も小さなチームであることは間違いないが、トヨタのモータースポーツ責任者である加地雅哉は、このパートナーシップは自動車メーカーにとって理にかなったものであると感じている。

    「彼らは人数こそ少ないですが、結果やプロセス面では非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮しており、非常に魅力的です」と加地雅哉は語った。

    「彼らの長所と短所は、我々の長所と短所に完璧に一致しており、強固なつながりを築くことができます」

    トヨタとハースの両社は、このパートナーシップが長期的に継続することを明確にしている。

    加地雅哉は、両社の協力関係は「始まりに過ぎない」と述べ、今後さらに関係を強化できる可能性を示唆したが、たとえF1グリッドに立つことが自動車メーカーにとって重要視されていると認めるとしても、ハースF1チームをトヨタのワークスチームに変えるという即時の計画はないと述べた。

    「F1から撤退したことで我々のスタッフ、ドライバー、メカニック、エンジニアにとって、トップカテゴリーであるF1に挑戦する道が閉ざされてしまいました」と加地雅哉はコメント。

    「ですから、まず第一に、人々のモチベーションが我々にとって、そして技術にとって素晴らしいものとなることが重要です。それはこれからだと思います。これはまだ始まりに過ぎません」

    トヨタは2002年にワークスチームを率いてF1に参戦したが、不況による自動車メーカーとしての損失が膨らんだため、10年代の終わりまでにシリーズから撤退した。F1プロジェクトは厳しく批判され、トヨタは天文学的な予算を投じたにもかかわらず、8シーズンで一度も優勝できなかった。

  • 平川亮 ハースF1チームのリザーブドライバー就任でアルピーヌを退団

    平川亮 ハースF1チームのリザーブドライバー就任でアルピーヌを退団

    平川亮は、鈴鹿サーキットでのF1日本GPのプラクティスでアルピーヌに印象を与えた直後に、同チームを離脱し、ハースF1チームのリザーブドライバーとなった。

    トヨタの関連ドライバーとしてキャリアを積み、同社で世界耐久選手権(WEC)で2度、ル・マン24時間レースで優勝した31歳の日本人ドライバー、平川亮は、トヨタとの新たな関係を築くハースF1チームにとってうってつけのドライバーであり、昨年はアブダビでのシーズン後テストで同チームをドライブし、好印象を与えていた。

    しかし、1月初旬、平川亮は驚きの発表として、フランコ・コラピントとポール・アロンとともにチームの控えドライバーとしてアルピーヌF1チームの控えドライバーに指名された。

    平川亮はシミュレーター作業とテスト用旧車(TPC)走行を担当し、鈴鹿での開幕プラクティスではアルピーヌF1チームのドライバーとして走った。これは、マクラーレンとの関係により昨年アブダビの金曜フリー走行にも出場した彼にとって、F1プラクティスへの2回目の出場となった。

    平川亮は先週の金曜の最初のプラクティスで12番目の速さで、アルピーヌのレギュラーであるピエール・ガスリーを上回った。

    平川亮 アルピーヌF1チーム

    しかし、アルピーヌとの関係はすぐに終わりを迎えた。平川亮はアルピーヌのプログラムを離れ、今週末のバーレーンからオリバー・ベアマンの代役として金曜プラクティスに4回出場する契約で、ハースF1チームのリザーブドライバーとなった。

    The Raceは、平川亮がアルピーヌに加わった際、ハースF1チームのレースシートを提供できないことを明確にしたため、アルピーヌの方がより良い機会があるかもしれないと考えていたと理解している。

    だが、アルピーヌは平川亮との契約以降、フランコ・コラピント、ポール・アロン、クッシュ・マイニともリザーブドライバーとして契約。レギュラードライバーへの道は厳しいものとなっている。

    そして、ハースF1チームが正式にドライバーとして起用する可能性は消えたわけではなく、平川亮はトヨタとのつながりから、結局はハースの方が適していると判断した。

    アルピーヌでの鈴鹿での走行を終えた直後に退団が決まったが、その契約終了間際の動きと、トヨタと提携するハースとの正式な契約は、それよりかなり前から進行していた。

    「亮をマネーグラム・ハースF1チームに迎え入れ、彼の経験がVF-25に対する我々の知識と理解を深めてくれることは素晴らしい」とハースF1チーム代表の小松礼雄は語った。

    「昨年のシーズン後テストでは、彼のフィードバックは非常に詳細だった。そのため、今年4つの異なるサーキットでリョウに貴重なトラックタイムを提供できることは、チーム全体にとって非常に有益だ」

    「トヨタ・ガズー・レーシングとの提携の一環として、チームに新たな才能を迎えるのは素晴らしいことだ。彼のドライビングの才覚を持つレーサーと仕事ができるのは本当に嬉しい」

    平川亮 ハースF1

    今シーズン、平川亮がハースF1チームの他のプラクティスに参加するのは、スペイン、メキシコ、アブダビでの予定である。

    アルピーヌの混雑した状況とは異なり、平川亮はハースF1チームのオフィシャルリザーブドライバーである。ただし、平川がトヨタのWECプログラムを継続しているため、平川が利用できない場合は、技術パートナーであるフェラーリのスタンバイドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィと周冠宇を起用する可能性もある。

    ハースF1チームの発表は平川のF1プラクティス参加に焦点を当てているが、トヨタ・ジュニアの宮田莉朋が今年初めにそうしたように、平川がチームでTPCを走らせるポテンシャルも存在する。

  • ハースF1チーム 平川亮を2025年のリザーブドライバーに起用

    ハースF1チーム 平川亮を2025年のリザーブドライバーに起用

    ハースF1チームは、平川亮を2025年のF1シーズンにおけるオフィシャルリザーブドライバーに起用することを発表した。

    現在、TOYOTA GAZOO Racingの一員としてFIA世界耐久選手権で活躍する日本人ドライバーの平川亮は、昨年12月にアブダビで行われたシーズン後のテストでチームのVF-24をドライブし、好成績を収めた。

    2024年から先週末の日本GPまで、F1チームのFP1に何度か参加した経験を持つ平川亮は、パドック全体から得た経験を活かし、今シーズンはVF-25のステアリングを握る予定で、4回のFP1セッションに参加する。

    今週末のバーレーングランプリを前に、4月11日(金)のFP1ではオリバー・ベアマンから平川亮に交代し、今シーズン後半のメキシコグランプリでも平川がドライブする。チームメイトのエステバン・オコンは、スペインとアブダビでのフリープラクティスセッションでは平川亮にシートを譲る。

    2022年のル・マン24時間レースの優勝者であり、2度のハイパーカーチャンピオンである平川亮は、スーパーフォーミュラ、スーパーGT、世界耐久選手権など、さまざまな分野で経験を積んでいる。

    「マネーグラム・ハースF1チームの一員になれて興奮しています。この機会を本当にありがたく思うし、チームとの新たな旅を心待ちにしています」と平川亮はコメントした。

    「バーレーンで初めてFP1セッションを走るので、2週連続でレースウィークエンドを走るのはワクワクするし、バーレーンに行くのが待ちきれない。この機会を与えてくれた小松さん、マネーグラム・ハースF1チーム、モリゾウさん(トヨタ自動車株式会社の代表取締役会長である豊田章男氏)、TOYOTA GAZOO Racingに感謝したい。僕にとって新たな挑戦であり、早くスタートを切りたい」

    「亮をマネーグラム・ハースF1チームに迎え入れ、彼の経験からVF-25に対する我々の知識と理解を深めることができるのは素晴らしいことです」とハースF1チームのチーム代表である小松礼雄は述べた。

    「彼は昨年のシーズン後テストで非常に詳細なフィードバックを提供してくれたので、今年4つの異なるサーキットで彼に貴重なトラックタイムを提供できることはチーム全体にとって非常に有益です。TOYOTA GAZOO Racongとのコラボレーションの一環として、新たな才能をチームに迎えることができ、とてもうれしく思っています。彼のドライビングスキルを活かして一緒に仕事ができるのは、本当に楽しみです」

    平川亮 ハースF1チーム

  • WRC 第3戦 サファリ・ラリー・ケニア:エバンスが今季2勝目 勝田貴元リタイア

    WRC 第3戦 サファリ・ラリー・ケニア:エバンスが今季2勝目 勝田貴元リタイア

    3月23日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦サファリ・ラリー・ケニアの最終日デイ4がケニアのナイバシャを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が優勝。TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は総合4位でフィニッシュした。なお、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)と、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)はリタイアとなった。

    サファリ・ラリー・ケニアの最終日デイ4は、木曜日の夕方にSS2として行なわれた「ムザビブ」の再走ステージとなるSS17に続き、「オセレンゴニ」と「ヘルズゲート」のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。5本のステージの合計距離は65.99kmでした。最終日は早朝から青空が広がったが、前日に強く降った雨の影響で湿っていたり、泥状になっている路面もあった。

    前日のデイ3で、総合2位のオィット・タナック(ヒョンデ)に対し1分57.4秒という大きな差を築いた首位エバンスは、オープニングのSS17で4番手タイムを記録。既に十分なギャップがあるため、大きなリスクを負って攻める必要はなく、安定性と速さのバランスを上手くとりながらステージを走行した。一方、前日総合4位の勝田は、総合3位ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)とのタイム差が33.2秒とそれほど大きくなかったこともあり、アタックを続行。SS17ではハーフスピンを喫しヌービルとの差は拡がったが、総合4位の座は守った。前日総合5位のロバンペラはSS17を3番手タイムで走り切るも、その後ロードセクションでクルマに電気系統のトラブルが発生しストップ。残念ながらリタイアとなった。続くSS18でもエバンスは確実性の高い走りを続け5番手タイムで首位を堅持。一方、勝田は果敢な走りでベストタイムを記録し、ヌービルとの差を僅かに縮めた。ヘルズゲートの1本目、SS19では勝田が3番手タイム、エバンスは5番手タイムで順位は変わらず。ナイバシャでのミッドデイサービスを経て始まった再走ステージ、SS20では勝田が今大会4目のベストタイムを記録。ヌービルとの差を32.9秒まで縮めた。

    そして迎えた最終のSS21、ボーナスポイントがかかるパワーステージでは大きなドラマが起こった。日曜日のみの合計タイムでポイントを争う「スーパーサンデー」で優勝の可能性があった勝田が、スタートしてすぐにロールオーバー。何とか走行を再開しタイムロスを喫しながらもフィニッシュラインを通過し、その時点では総合5位フィニッシュの可能性を残していた。しかし、タイムコントロールでクルマを前に進めることができなくなり、勝田とコ・ドライバーのジョンストンはクルマを押して何とかポディウムを通過。その後、サービスパークに設定されているタイムコントロールまでクルマを戻すべく修理を試みたが、残念ながらリタイアとなった。

    一方、エバンスは最終ステージも安定した走りで駆け抜け、総合2位のタナックに1分09.9秒差をつけて優勝。サファリ・ラリー初優勝、そして前戦ラリー・スウェーデンに続く今シーズン2勝目を挙げ、ドライバー選手権におけるリードを36ポイントに拡大した。TGR-WRTは今回の勝利によりサファリ・ラリーがWRCのカレンダーに復帰した2021年以降、負けなしの5連勝を達成。トヨタとしては通算13回目のサファリ・ラリー優勝となった。パワーステージエンドで行なわれた表彰式では、今回チーム代表代行を務めたユハ・カンクネンが選手達と共に表彰台の最上段に登壇。カンクネンは1985年にセリカ・ツインカム・ターボを駆り、このラリーでWRC初優勝を果たしたが、それから40年後の今大会では、チームを率いる立場でサファリ・ラリー優勝を達成しました。なお、TGR-WRTにとって今回は100戦目のWRCイベントだった。

    今回がサファリ・ラリー初出場だったパヤリは、最終日も安定した走りでフィニッシュ。最後まで大きなトラブルに見舞われることなく、総合4位を獲得した。

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    エルフィン、スコット、優勝おめでとう! ふたりが、今シーズンの3連勝とサファリ・ラリー5連覇を実現してくれました。そして、今回のラリーでチーム代表を代行したユハをポディウムに連れていってくれました。昔からのラリーファンであるモリゾウは、せっかくならユハにはサファリ・ラリーのポディウムに立ってもらいたいと考えていました。それを実現してくれた二人に感謝します。エルフィン、スコット勝ってくれてありがとう。

    今回、エルフィンたちのおかげで勝つことはできましたが、ケニアは例年と変わらず本当に厳しい道でした。簡単に勝てた訳ではありません。我々は、サファリでの4年の経験を生かして万全の準備をしてケニアに臨みました。しかし今年もまたサファリでは新たな課題にぶつかりました。最終日、最終SSまで様々なことがありました。エルフィンたちにはもっと楽に勝たせてあげたかった。カッレたちには最後まで走らせてあげたかった。貴元たちも今回こそはと思っていたし、サミたちにももっと力を発揮させてあげたかった。「もっといいクルマづくりに終わりはない」を改めて実感させてくれるような道に出会うと、我々はワクワクしてきます。

    チームのみんなは明日からまたGR YARIS Rally1を、もっと乗りやすくて、もっと強いクルマに改善していってくれるでしょう。そして、その改善はラリーカーに留まらず、世界中を走るあらゆるトヨタ車に繋がっていきます。ケニアの道は自動車メーカーがラリーに出る意義を再確認させてくれました。チームのみんな、明日からまたもっといいクルマづくりを頑張っていきましょう!そして、ライバルたちとの戦いを楽しみましょう!

    WRC(FIA 世界ラリー選手権)

    ユハ・カンクネン (チーム代表代行)
    ここケニアで、チームにとって100回目のWRCイベントでの優勝を達成できたこと、そして、私が初めてここで優勝してから40年後に、トヨタの優勝をサファリ・ラリーで祝うことができたことをとても嬉しく思いますし、涙が溢れ出ました。近年の走行距離が短くなったサファリ・ラリーの中でも、今回は間違いなく最も過酷なラリーだったと思います。常に何かが起こっていたので、自分が運転していた時よりもずっと緊張しました。特に最終日に関しては、過去数年と比較すると少し運が悪かったかもしれませんが、最も重要なのは、このラリーで再び優勝できたことです。エルフィンとスコットは本当に良くやってくれましたし、彼らは非常に素晴らしいシーズンのスタートを切ったと思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    このラリーで優勝することができたのは、素晴らしいことです。まだ実感が湧きませんが、サファリ・ラリーで優勝するのは特別なことです。素晴らしいクルマを用意するために、一生懸命頑張ってくれたチームに感謝したいと思います。また、トヨタのこのラリーにおける輝かしい歴史のほんの一部に関わることができて、誇りに思います。非常に厳しい週末でしたし、自分たちが出場するようになってからは、最も過酷なサファリ・ラリーだったように思います。土曜日は天候が状況をさらに複雑にしました。最終日に、大きなリードを保ちながらフィニッシュを目指すのは、容易ではありませんでした。日曜日に追加ポイント獲得を狙うという誘惑もありましたが、このような状況ではクルマをフィニッシュまで運ぶことが何よりも重要だったので、最終的にとても満足しています。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    難しい週末でしたが、最終日もできるだけ多くのポイントを獲得しようと頑張りました。朝の最初のステージでは全てが順調でしたが、次のステージに向かうロードセクションで、クルマの電気系統に問題が発生し始めました。修理を試みたのですが、結局間に合わず、ラリーからのリタイアを余儀なくされました。ポイントを獲得できずに終わったことは本当に残念ですが、次のラリーではまた頑張ります。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    このような形でラリーを終えることになってしまい、とても残念です。パワーステージをスタートしてすぐハーフスピンを喫してコーナー内側のバンクに当たってしまい、クルマがロールし始めました。まったく予想外のことで、何が起こったのか正確にはわかりません。非常に難しいラリーでしたし、もちろんプッシュしなければならなかったので、このようなことはいつでも起こり得ます。ただ、チームに対しては本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今回のラリーでは完走することが自分たちにとって唯一の計画だったので、フィニッシュラインを通過することができて本当にホッとしています。ステージのレッキから4日間のラリー本番まで、かなり長い一週間でした。とても疲れましたが、うまく仕事をやり遂げることができたと思います。大きなミスやトラブルもなく、それはまさに自分たちが今回のイベントに求めていたことだったので、とても満足しています。また、チームがこのラリーで再び優勝したことを嬉しく思います。ここで得た経験を活かすことで、次回はさらに強い戦いができるはずです。

    サファリ・ラリー・ケニアの結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 4h20m03.8s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m09.9s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +3m32.0s
    4 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +7m18.7s
    5 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +11m35.3s
    6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +14m11.6s
    7 ヤン・ソランス/ロドリゴ・サンファン (トヨタ GR Yaris Rally2) +17m26.6s
    8 ジョルダン・セルデリウス/フレデリック・ミクロッテ (フォード Puma Rally1) +28m45.5s
    9 ファブリツィオ・ザルディヴァー/マルセロ・デル・オハネシアン (シュコダ Fabia RS Rally2) +35m38.8s
    10 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +37m15.8s
    R 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1)
    R カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1)

    第3戦終了時点でのドライバー選手権順位
    1 エルフィン・エバンス 88ポイント
    2 ティエリー・ヌービル 52ポイント
    3 オィット・タナック 49ポイント
    4 セバスチャン・オジエ 33ポイント
    5 アドリアン・フォルモー 31ポイント
    6 カッレ・ロバンペラ 31ポイント
    7 勝田 貴元 25ポイント
    8 サミ・パヤリ 19ポイント
    9 グレゴワール・ミュンスター 16ポイント
    10 マールティンシュ・セスクス 8ポイント

    第3戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 148ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 122ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 47ポイント
    4 TOYOTA GAZOO Racing WRT2 25ポイント

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、4月24日から27日にかけて、スペインのカナリア島で行われる第4戦「ラリー・イスラス・カナリアス」。WRC初開催となるこのイベントは、アフリカ大陸の北西、大西洋上にあるスペイン領カナリア諸島のグラン・カナリア島で行われるターマック(舗装路)ラリーであり、スペインでWRCが開催されるのは2022年以来初となる。ラリーの中心となるサービスパークはグラン・カナリア島のラス・パルマスに置かれ、その周辺のターマック・ロードが戦いの舞台となる。

  • トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 決勝 レポート

    トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 決勝 レポート

    2月28日(金)、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦カタール1812kmの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)のGR010 HYBRIDは中盤及び最後列グリッドからスタートし、10時間の長い戦いの中で粘り強い追い上げを見せ、5位と6位でレースを終えた。

    トヨタは、マニュファクチャラーズタイトル防衛とドライバーズタイトルの奪還、そして、ル・マン24時間での勝利を目指し、チームの経験と知識を全て投入し、ドライバー、エンジニアとメカニック全員の素晴らしいチームワークの下、全8戦で争われる2025年シーズン開幕戦のカタールで2台揃って貴重なポイント獲得を果たした。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、苦戦した予選により最後列の17番手スタートながら、見事な追い上げを見せて5位フィニッシュ。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車が6位で続いた。

    現地時間午後2時に10時間で争われる長いレースのスタートが切られ、コンウェイの7号車が7番手、ブエミの8号車が17番手からスタート。着実な追い上げで3時間を迎える頃には2台はトップ6まで浮上し、8号車はハートレーへ、7号車はコンウェイがスティント終盤に高速でのスピンを喫しながらもすぐにコースへ復帰し、小林へと交代した。

    その後レースは立て続けに2回のセーフティカー導入となり、順位が変動したが、2台のGR010 HYBRIDはトラブルなく走行を続けた。レースが再開されると、7号車の小林はポルシェ5号車をかわし、6位を走るハートレーの8号車に続く7位へ順位を上げた。

    プッシュしながらも安定したドライバーの走りと、考えられた戦略が功を奏し、日が沈む頃にはハートレーの8号車は3位までポジションアップ。ライバル勢がトラブルに見舞われる中、7号車の小林も4位で続いた。レース経過5時間を迎える頃には、7号車の小林がドライバー交代直前に8号車をパスして3位と順位を入れ替えた。

    7号車はデ・フリース、8号車は平川へとステアリングを引き継ぎ、レースは後半戦に突入。力強い走りで3位と4位を走行していたが、5時間過ぎのセーフティカー導入により上位勢の差は詰まり、トラブルから復帰してきたライバル勢の追い上げを受け、7号車は4位で、8号車は6位でコンウェイとハートレーが再び走行に向かった。

    トヨタの2台を含むトップ6は、各チームが異なるタイヤ戦略を採ったこともあり、ピットのたびに順位を入れ替える、気の抜けないバトルを繰り広げた。レースが残り2時間を切ったところで、7号車は小林、8号車はブエミへと交代。2台共に最後まで激しいトップ6での争いを続けた。

    最後のピットストップで8号車が7号車をかわし、5位へと浮上。その後の50分間を無事に走り抜き、8号車が5位、7号車が6位でチェッカーを受け、2台で合計33ポイントを獲得した。この結果、フェラーリが1-2-3フィニッシュとなった中、トヨタは開幕戦を終えた時点で、マニュファクチャラーズランキングで3位につけ、次戦、4月20日(日)に決勝が行われる第2戦イモラ6時間では今大会よりも上位を目指す。

    トヨタ WEC (FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    1-2-3フィニッシュを達成したフェラーリを祝福します。我々は全力を尽くしましたが、これが最良の結果でした。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。もちろん、我々のクルマがパフォーマンス面でやや及ばなかったというのはありますが、それでも決勝ではペナルティを受けることも、また、大きなミスもなく最後まで走り抜きました。我々はベストを尽くし、今できる最大限の成果を引き出すことができました。残念ながら、優勝争いはできなかったので、今日のこの経験から学び、次戦ではもっと良いレースが戦えるよう努力していく必要があります。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    正直なところ、この大会で5位と6位でフィニッシュできたというのは予想以上かも知れません。もちろん、レースではいつもさらに上位を目指してはいますが、トップを争える状況ではなかったことを考えれば、シーズン開幕戦でまずまずのポイントを獲得できたと思います。私自身としては、あまりうまく行かなかった一日で、少し残念ですし、次戦イモラへ向けて改善すべき点もいくつかありました。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    全てを考慮し、総合的に見ればチームに取って悪くない結果だったと思います。今週は苦戦が続いていたので、決勝前から難しい闘いになることはわかっていましたが、レースを通して我々のクルマは少しずつ良くなっていました。我々はトラブルを回避し、良いポジションで戦うことができました。もっと上位でフィニッシュしたかったですが、レース前の想定を思えば、今日はまずまずの結果です。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    実際のところ、今日の結果はチームの素晴らしい努力の賜物です。ミスなく、ペナルティを受けることもなく、とても良い戦略で戦えました。5位と6位以上の結果は望めなかったと思いますし、チーム全員が本当に頑張ってくれた結果で、とても満足しています。我々は全てのレースで上位を争うことが目標です。今回はそれを果たすことができませんでしたが、今のクルマから最大限の結果を引き出せましたし、次戦はもっと強くなれるよう頑張ります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    本当に上手くレースを戦うことができ、とても楽しめました。私の2度目のスティントでは、毎周予選ラップのように走ることができました。2台揃ってトップ6フィニッシュを果たせたというのは、公式練習初日でのペースから考えると、大きな達成感があります。たとえ表彰台に上ることができなくとも、チームの尽力を誇りに思います。もちろん、ライバル勢と争うペースがなかったのは残念ですが、イモラでは上位争いができることを期待しています。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    我々にとっては難しいレースウィークでしたが、今日の結果には満足しています。とても厳しいレースになることが分かっていた中で、最善は尽くせたと思います。チームを本当に誇りに思います。我々はミスなく、ペナルティも受けず、ピットストップもうまく行き完璧にレースを戦いました。全てがスムーズで、そういう意味ではこれ以上ないレースだったと思います。次のレースへ向けて、さらに上を目指して努力を続けます。

  • トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 予選・ハイパーポール レポート

    トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 予選・ハイパーポール レポート

    2月27日(木)、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで2025年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第1戦カタール1812kmの予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)にとっては複雑な心境の一日となったものの、気持ちを切り替え、翌日に待つ決勝へ挑む。

    WECマニュファクチャラーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるトヨタは、18台の強力なハイパーカーが全8戦で争う2025年シーズンWECの開幕戦カタール1812kmで、タイトル防衛へ向けた戦いを開始する。

    今季最初の予選とハイパーポールでは、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車がデ・フリースの素晴らしい走りで7番手グリッドを獲得。一方でセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、ハートレーがアタックを担当するも厳しいセッションとなり、17番手で終えることとなった。

    先週のプロローグと比べて涼しくなった中、2台のGR010 HYBRIDは、18台のハイパーカーが競い合い、上位10台がハイパーポールへと進出する最初の12分間の予選セッションへ向かった。7号車のデ・フリースはこの予選で9番手タイムをマーク。しかしハートレーは、2度アタックしたラップでスピンやコースオフを喫して1周を通したアタックができず、8号車はハイパーポール進出を逃した。

    10台のハイパーカーが10分間でトップ10グリッドを争うハイパーポールでは、昨年ここカタールでデビュー戦ながら素晴らしい走りを見せて2番手グリッドを獲得したデ・フリースが、新品のミディアムタイヤを装着し最初のアタックで暫定5番手につけた。その後、ライバル勢がタイムを更新してきたことで7号車は最終的に、トップのフェラーリ51号車から0.920秒遅れの7番手グリッドとなった。

    明日の決勝レースはグリッド中盤と最後列からのスタートとなるが、昨年のカタールでのチーム一丸となったパフォーマンスを再現すべく、メンバー全員が士気を高めている。トヨタは昨年、クルマのパフォーマンスがやや劣る状況を乗り越え、マニュファクチャラーズタイトル獲得に大きな役割を果たすこととなった貴重なポイントを獲得することができた。28日(金)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる決勝レースで、チームは好成績を目指す。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    最終的に7番手グリッドを獲得できたことは、現段階の我々にできる最大の結果だと思いますし、満足しています。ここに来てこれまで、我々は最強ではありませんでしたが、ずっとチャレンジを続けてきました。それだけに、今日はチーム一丸となって結果を出せたことは決勝に向けて重要です。明日は厳しいレースになると思いますが、クリーンに戦い、チャンスを最大限に活かして多くのポイントを獲得できればと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    予選は上手く行きませんでした。最初のアタックラップまでにタイヤを十分に温めきれず、最初のセクターで後れを取りました。加えてターン15でも車体がコースに底付きし、スピンを喫してしまいました。最後にもう一度アタックしたのですが、ターン12で再び底付きしてコースオフしてしまい、結局満足なアタックラップを刻むことができませんでした。練習走行時と同じラインを走っての結果なので、データを見直す必要があります。ポジティブな面としては、私もセバスチャンも、亮も練習走行では本当に好調でしたし、クルマのフィーリングも良かったので、今日のこの予選のことは早く忘れ、決勝レースへ気持ちを切り替えようと思います。

  • トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 公式練習 レポート

    トヨタ:2025年WEC 第1戦 カタール1812km 公式練習 レポート

    TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、2025年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦となるカタール1812kmが行われる、中東カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットでレースウィーク最初の練習走行を開始した。

    トヨタは今季、アルピーヌ、アストンマーティン、BMW、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そしてポルシェという強豪ハイパーカー勢と共に、全8マニュファクチャラーの一社として、歴史深いル・マン24時間を含む全8戦に挑む。

    今季のトヨタの目標は、マニュファクチャラーズチャンピオンタイトル防衛とドライバーズチャンピオンの奪還、そしてル・マン24時間レースで表彰台の中央に立つことで、そのシーズン開幕戦がカタールから始まる。

    カタールでのレースウィークが幕を開けた26日(水)は、2度の公式練習走行が行われ、初日から18台のハイパーカーによる激戦シーズンを予想させる僅差のタイム争いが繰り広げられた。合計3時間の練習走行を終えた時点で、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車が6番手、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車が13番手のタイムにつけた。

    先週2日間にわたって行われたプロローグテストの後、チームのエンジニアとドライバーは、GR010 HYBRIDとタイヤのデータを分析し、決勝レースへ向けたパフォーマンスの最適化を図るなどの作業を行い、このレースウィーク初日に備えてきた。また、6名のドライバーは地元のトヨタ従業員とGRヤリスカップ・カタールとしてレース用車両で走行し、周回タイムを争う形式でモータースポーツの興奮を分かち合った。ルサイル・インターナショナル・サーキットを訪れた観客は、ファンゾーンに設置されたトヨタブースの展示を通じて、このGRヤリスカップ・カタールを体験することができる

    公式練習1回目は、強風に見舞われた26日(水)の午前11時半に開始されたが、プロローグテストの時と変化した風向きによりコース上にかかった砂の状況を把握するため、2台のGR010 HYBRIDは10分ほど待機。その後は、28日(金)の決勝レースへ向けた走行準備を開始し、タイヤとクルマのセットアップ作業に取り組んだ。

    このセッションではデ・フリースとハートレーがそれぞれベストタイムをマーク。10分間の赤旗中断があったこのセッションでは、トップ11台が1秒以内に入るという接戦となる中、7号車は13番手、8号車は4番手となった。

    公式練習2回目はまだ明るい中で開始され、日没後まで続けられた。夜間照明に照らされたルサイル・インターナショナル・サーキットで、チームはタイヤと決勝レースへ向けた準備を続けた。8号車はハートレーが燃料を少なめに積んだアタックでベストタイムをマークし6番手。7号車はデ・フリースがセッション後半で予選シミュレーションとなる走行を行い、7号車のベストラップをマーク。このタイムが13番手となった。

    チームは現地27日(木)の正午、その後の予選とハイパーポールへ向けた新たなセットアップを試す最後の機会となる公式練習3回目でも更なる改善に取り組んでいく。決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールは、現地時間午後5時40分(日本時間午後11時40分)より開始。決勝レースは、28日(金)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。

    トヨタ WEC(FIA 世界耐久選手権)

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    今日は風向きとコースコンディションに変化があったので、その状況に合わせたクルマの最適化に取り組みました。クルマの感触を向上させるためにハードワークを続け、より安定性を増すことができました。ライバルと比べるとスピードという点ではやや苦戦しているので、その差を縮める必要があります。予選までになんとかしたいところです。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    今日はプロローグの時とは少し異なるコンディションとなったため、可能な限りその変化に適応したクルマになるよう一日努力しました。風向きが変わるとコース上の砂も動き、大きく変化します。そのため、状況に合わせてクルマのバランスを再調整しました。クルマの感触は良くなりましたが、まだ微調整を施す必要がありますし、最善を尽くしていきます。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    トラブル無く順調な一日で、多くの周回をこなしましたが、コースコンディションがプロローグの時とは大きく変わっており、誰にとってもリセットされたような状況でした。このコンディションに適応すべく努力を続け、決勝へ向けてクルマを最適化しようとしています。難しいですが、力を合わせて最大限の努力を続けていきます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    レースウィーク初日でしたが、トラブル無く順調に終えられました。プロローグの後、風が完全に変わってしまったので、それに合わせる必要がありました。とは言え、全体的な状況はプロローグ時とそれほど大きくは変わっておらず、我々はまだ少し遅れをとっています。多少改善は進んだと感じていますが、予選までにもっと強くなれるよう努力を続けます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    多くの周回をこなしたプロローグの後、幾つか細かい変更を加えました。それらは全て上手く働き、幾つか改良点も見つかりましたが、上位勢とのギャップは変わらないので、ライバルも進化しているようです。それでも、我々はトラブル無く順調な初日を終えることができました。これからは今あるものを最大限に活用し、完璧にレースウィークを戦えるよう頑張ります。

    平川 亮(8号車 ドライバー)
    プロローグの後、レースウィークへ向けて多くの準備をしてきましたが、コンディションがかなり変わってしまったので、セットアップに細かな変更を加える必要がありました。クルマはプロローグの時よりも良くなっており、それは良い兆候ですが、残念ながらまだラップタイムで上位には届いていません。決して諦めませんし、チームメンバーも全力を尽くしてくれています。決勝はチャレンジングなものになるでしょうが、頑張ります。