カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、WEC開幕戦シルバーストンは4-6番手から決勝へ

    トヨタ、WEC開幕戦シルバーストンは4-6番手から決勝へ

    トヨタは、2015年WEC開幕戦シルバーストン6時間レースを、グリッド2列、3列目からスタートする。

    予選は非常に接近した戦いだった。昨年の開幕戦を制したTS040 HYBRID #1号車は、アンソニー・デビッドソンと中嶋一貴が予選タイムアタックを行い、僅か0秒042差で最前列のグリッドを失った。#2号車は6番手グリッドからのスタートとなった。

    今年からWECの予選方式に変更があった。それぞれの車両で2人のドライバーが最低1周のタイムアタックを行い、両ドライバーの最速タイムの平均タイムでグリッドが決まる。

    #1号車はまずデビッドソンが1周のアタックを決め、中嶋一貴が引き継いで2周走ったが、1周目のタイムが彼のベストタイムだった。#2号車はピットレーンがオープンになるとステファン・サラザンが最初にコースイン、3周のタイムアタックをこなし、次にマイク・コンウェイがサラザン同様に3周のアタックを行った。2人とも最後の周にベストタイムを記録している。

    公式予選は20分間行われ、LMP1に挑戦するアウディ、ポルシェ、トヨタの3ワークスチームが激しいグリッド争奪戦を繰り広げた。

    トヨタ・レーシングは「最前列ポールポジションと2番手グリッドを獲得したポルシェに賛辞を送りたいと思います」と述べつつ、レースにおいてのペースは十分に速く、明日の6時間レースには自信を持って臨みとしている。

    レースのスタートは正午(日本時間の午後8時)。

    TS040 HYBRID 1号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴)
    公式練習3回目: 2番手(1分52秒768) 25周
    予選:  4番手(平均1分40秒382)

    アンソニー・デビッドソン:
    予選は思っていたよりも良い結果でした。ポルシェには祝福を送ります。彼らのポールポジションは予想していましたが、我々のパフォーマンスにはとても満足しています。TS040 HYBRIDは好調で、バランスも良かったのでハッピーですし、明日の決勝レースでは異なる戦いが出来ると思うので、楽しみにしています。きっと決勝レースは面白くなると思います。

    中嶋一貴:
    予選のペースが予想したよりも速く、これほど激しくなるとは思っていなかったので少し驚いています。我々のTS040 HYBRIDと、予選セッションでの走りには満足しています。アタックラップ中、最後のセクターでコース上の混雑に遭遇し若干タイムをロスしてしまったのが残念です。それがなかったら我々は2番手につけられたでしょう。とはいえ、決勝レースは長く、我々のパフォーマンスレベルの高さが確認出来たのは良い傾向です。エキサイティングなレースを楽しみにしています。

    TS040 HYBRID 2号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目: 5番手(1分56秒781) 24周
    予選:  6番手(平均1分41秒694)

    ステファン・サラザン:
    予選は私にとっては完璧とは言えませんでした。ややアンダーステアが強く、コーナーで十分に速度を維持することが出来ませんでした。とにかく、我々はレースに集中しているので、予選順位を深刻には考えていません。レースコンディションでのTS040 HYBRIDがどうかを見極めたいと思います。長いレースですから、良い戦いになるでしょう。6時間の戦いの間、何が起きてもおかしくはありません。

    マイク・コンウェイ:
    レース用タイヤを温存したかったので、これまで使用したタイヤのままステファンから交代して走りました。TS040 HYBRIDの感触は悪くはないのですが、まだ少々課題も残っています。シーズン最初のレースでラップタイムを見るのはいつも興味深いことです。ポルシェは1周がとても速いのですが、レースでは接近戦になると思います。

  • トヨタ:WEC開幕戦シルバーストン 公式練習初日レポート

    トヨタ:WEC開幕戦シルバーストン 公式練習初日レポート

    トヨタは、2015年WECシーズン開幕戦シルバーストン6時間レースに向けて、力強く公式練習初日をスタートした。

    全8戦で行われるWECの第1戦シルバーストンは、ちょうど1年前に1、2位という好成績を挙げ、マニュファクチャラー及びドライバーの両タイトル獲得に向けて幸先良いスタートを切ったレース。

    公式練習走行初日は、長い冬を終えたイギリスに春の爽やかな陽射しの降り注ぐ暖かな1日だった。この日、合計3時間に渡って行われた2度の練習走行で、2台のTS040 HYBRIDは最適なセットアップとタイヤの性能評価に力を注いだ。走行初日のラップタイムはさほど重要ではないとの位置付けから、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミのチャンピオンドライバーに中嶋一貴が加わった#1号車は、2度のセッションとも6番目のタイム、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車は5番目のタイムを記録した。

    今回のレースでトヨタ・レーシングが勝利と共に重要な課題としているのは、週末の走行を通してハイダウンフォース仕様の空力パッケージのデータ収集と、2015年仕様のミシュラン・タイヤの性能評価。今年導入されたレギュレーションによって予選、決勝レースで使用出来るタイヤが6セットに減らされたこともあり、タイヤの性格と性能低下の程度を掴んでおくことが非常に重要となった。

    タイヤの性能評価と同時に、TS040 HYBRIDの機械的なセットアップ及び空力の評価も公式練習走行で試される。公式練習1回目の終了間際に小雨が落ちたが、予定のプログラムにはほとんど影響なく作業をこなすことが出来た。

    今日の2回の公式練習走行では、2台のTS040 HYBRIDは合計151周・891kmを走破。明日・土曜日の午前中の公式練習3回目で、チームは2台のTS040 HYBRIDを最適なセットアップに仕上げ、午後0時半(日本時間午後8時半)からの予選に挑む。

    TS040 HYBRID 1号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴)
    公式練習1回目: 6番手(1分43秒565) 35周
    公式練習2回目: 6番手(1分43秒569) 46周

    アンソニー・デビッドソン:
    シルバーストンに戻れて喜んでいます。私はこのコースをLMP1カーで走るのが本当に好きです。今日の公式練習1回目は全システムのチェックと全体的なバランスを見出すことに集中しました。午後の公式練習2回目では、私の走行時間は減らし、中嶋一貴にロングラン走行を託しました。更なるペースアップのためにまだやらなくてはならないことはあります。TS040 HYBRIDの感触は非常に良いですが、まだいくつかステップアップが必要です。明日の公式練習3回目でも、決勝レースに向けての準備作業を全力で続けます。

    セバスチャン・ブエミ:
    我々にとって良い一日でした。もちろん望んだポジションではありませんが、今日の目標は順位を求めるものではありません。我々はTS040 HYBRIDの全ての領域を確認し改良点を見出しており、良い方向に進んでいると思います。現時点でのタイムは非常に僅差なので、どのチームがどの位置にあるのかを語るのはまだ少し早いでしょう。明日の予選結果を見て、そして日曜日に全てが明らかになるでしょう。

    中嶋一貴:
    レースウィークの戦いの場に戻れて素晴らしい気分です。シルバーストンはいつ走っても最高に楽しめるコースです。今日は必要な全ての作業をこなし、TS040 HYBRIDのバランスには満足しています。公式練習2回目ではロングランを完了しました。これは特にタイヤの摩耗に関して、決勝レースへの準備という点で非常に重要になります。TS040 HYBRIDはとても好感触ですし、良い週末が迎えられると思います。

    TS040 HYBRID 2号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習1回目: 5番手(1分42秒749) 27周
    公式練習2回目: 5番手(1分42秒833) 43周

    アレックス・ブルツ:
    サーキットに戻れて嬉しいです。特にシルバーストンはクールなサーキットですし、大好きです。コースのいくつかの箇所は最近の路面改修作業によりまだ汚れていました。かなりの泥がコース上に出ていましたが、今夜中に改善されることを望んでいます。我々のプログラムは全く問題なく遂行出来ました。このコースが我々のTS040 HYBRIDのセッティングの面でチャレンジングであることは分かっており、やるべき事はありますが、かなり良いところまで来ているように思えます。

    ステファン・サラザン:
    我々にとって順調な一日でした。セットアップの面で多くの変更を行い、大きく進歩しました。バランスの面では満足しているので、明日の予選を待ちたいと思います。我々の目標は、決勝レースで強さを発揮することです。そのために、全体的なグリップ向上を目指す必要があります。今シーズンはライバルが非常に強力なので、僅差の戦いはファンにとって興味深く、エキサイティングなものになると思います。

    マイク・コンウェイ:
    全体的に見て、我々は予定していたテストプログラムを終えることが出来、セットアップの改善に有効な多くのデータを得ました。TS040 HYBRIDは好印象ですが、トータルバランスと言う点では、まだやるべきことがいくつかあると思います。明日我々は間違いなく決勝レースへ向けての強さを得られると信じています。今日のライバルの走りは参考になり、我々は明日更なる速さを見出すでしょう。現状も決して悪くはないですが、明日の公式練習3回目の後に更なる情報が得られると思います。

  • トヨタ:WEC 開幕戦 シルバーストン6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC 開幕戦 シルバーストン6時間レース プレビュー

    トヨタは、日本の自動車メーカーとして初めて世界耐久選手権(WEC)を制したチャンピオンチームとして、来る4月12日に行われる2015年WEC開幕戦シルバーストン6時間レースに参戦する。冬のオフシーズンに行われたテストを順調にこなし、新しいシーズンに向けてチームはタイトル死守へと全力で臨む。

    昨シーズン、トヨタ・レーシングは幸先良く開幕戦シルバーストン戦を1、2位で飾り、その勝利を皮切りに全8戦中5勝を成し遂げた。

    その主役であるTS040 HYBRIDは、省エネルギー規則が施行された新時代のモータースポーツにおける最高性能のレースカーであることを証明した。

    しかし、今シーズンはLMP1クラスで戦うアウディ、ポルシェ、トヨタの3メーカーは、いずれも性能を向上させて参戦、WEC史上かつてない激戦が予想される。

    2014年にWECドライバーズ・タイトルを獲得したトヨタ・レーシングのアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、開幕戦から新しいチームメイト中嶋一貴を加え、TS040 HYBRID1号車で開幕戦に挑む。また、デビッドソンとブエミは、1905年以来、タツィオ・ヌボラーリ、スターリング・モス、グラハム・ヒルら偉大なイギリス人ドライバーが獲得して来た伝統ある王室自動車クラブ(RAC)国際ツーリストトロフィー(*注1)の保守にも挑む。
    *注1…シルバーストンで開催される世界的ツーリングカーレースの勝者に与えられ、2013年からWECの優勝ドライバーに与えられている。

    TS040 HYBRID 2号車は今年から、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンにマイク・コンウェイが正式に加わる。コンウェイはすでに昨年彼らとチームを組んで3戦を戦い、バーレーンで勝利を挙げている。イギリス人のコンウェイが加わることで、TS040 HYBRIDは2台ともイギリス人ドライバーが走る事になり、シルバーストンでは自国のファンの大きな声援を得ることになるだろう。

    TS040 HYBRIDは昨年仕様から大幅な改良が施され、動力性能と信頼性向上、更に軽量化のために80%の部品が新しく設計し直された。パワートレインは昨年と比べて信頼性を向上した上に、6MJのハイブリッド・エネルギーを使用し、1000馬力を越える出力を誇る。空力性能にも当然磨きをかけ、ハイダウンフォース、ローダウンフォースの2仕様を準備している。高速コーナーの多いシルバーストンにはハイダウンフォース仕様が持ち込まれる。このハイ、ロー2つのダウンフォース仕様は、3月末にポールリカールで行われたWEC合同テストで試走、満足のいくデータが得られている。

    最後に、シルバーストン6時間レースはトヨタ・レーシングにとって新しいスタートとも言える。これまでトヨタ・レーシングWECプログラムを牽引してきた木下美明TMG社長が4月1日付けで日本に帰国、後継の佐藤俊男TMG新社長のもとでの初めてのレースになるからだ。とはいえ、このレースには木下前社長も来場、佐藤新社長に指揮権の引き継ぎを行う。

    レース・スケジュールは4月10日(金)に90分の公式練習が2セッション(午前11時55分、午後3時55分)行われ、翌11日(土)に最終公式練習セッション(午前9時)、続いて公式予選(午後12時30分)が行われる。決勝レースは12日(日)正午(日本時間午後8時)にスタートを切る。

    佐藤俊男 チーム代表:
    トヨタ・レーシングの一員として最初のレースを迎えるにあたり、とても興奮しています。木下さんとケルンのTMGスタッフ全員から歓待を受け、声援をもらうことが出来ました。今週末、WECのレースウィークという強烈な経験が出来ることを楽しみにしています。私は新しい役割を任されることとなりましたが、何年も前からチームの進化を見守って来ており、チーム代表になることは大きな名誉と思っています。毎年我々は強さを増しており、それは今年も変わらないはずです。勿論、今季も手強いライバルからの挑戦を受けるでしょう。しかし、我々は着実に努力を重ねて来ており、間違いなく更に厳しくなるであろうシーズンへ向け、必要な準備は出来ていると信じています。まずは目前に迫った開幕戦シルバーストンで、新しいTS040 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出し、最高のシーズンへとスタートを切るために集中しなくてはなりません。

    アンソニー・デビッドソン (#1 TS040 HYBRID):
    シルバーストンは素晴らしいコースで、いつも最高の観客が応援してくれます。それだけに戻れることに興奮し、地元のファンの前で素晴らしい戦いを見せられればと思っています。初めてワールドチャンピオンとしてレースをスタート出来るというのは素晴らしいことで、ゼッケン1のTS040 HYBRIDをドライブするのは最高の気分でしょう。シルバーストンでその姿を披露出来ることは誇らしく、ゼッケン1を守ることが今年の目標なので、良いスタートが切れればと思っています。セバスチャンと私は昨年、シルバーストン6時間レースの勝者に送られるツーリストトロフィーも獲得しましたが、モータースポーツ界で最古のトロフィーであるこれを防衛するという意味でも、重要な週末になるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ (#1 TS040 HYBRID):
    シルバーストンでのレースを予測するのはいつも簡単ではありません。4月の天候は変わりやすく、何が起こるか分かりません。昨年我々は1-2フィニッシュを達成したので、今年もその再現が出来ればと思いますが、ライバルとの相対関係が分からないので、それを予測するには早過ぎます。ゼッケン1を着けてスタートするのは素晴らしい気分です。それは昨年我々が成し遂げた大きな成果を示したものですが、既に過去のことであり、来年もゼッケン1が維持出来るように全力を尽くします。今年も優勝を争えることを期待しています。

    中嶋一貴 (#1 TS040 HYBRID):
    開幕戦は常に興味深いものです。全ての異なるマニュファクチャラーのパフォーマンスを確認出来るので、本当に楽しみにしています。シルバーストンでのレースはエキサイティングです。良い印象を持っていますし、多くのハイスピードコーナーを持つ新しいコースレイアウトも素晴らしいものです。昨年は1-2フィニッシュという完璧な結果でシーズンをスタートすることが出来たので、今年もそれが再現出来れば最高です。我々は冬季オフシーズンもハードワークを続けて来たので、高いモチベーションとチームスピリットと共にシルバーストンに向かいます。目標は勿論優勝です。出来る限りハードにプッシュしていくつもりです。

    アレックス・ブルツ (#2 TS040 HYBRID):
    シーズンの開幕戦は、ライバルも同じですが、パフォーマンス面で我々がどのレベルにいるのか全く分かりません。タフな戦いになるとは思っていますが、再びトップ争いが出来ることを望んでいます。私はシルバーストンをよく知っています。非常に高速で荒れた路面を持っていますが、全体的に見ればスポーツカーでのレースには最高のコースです。イギリスのファンは本当にモータースポーツ好きなので、ここに来るのはいつも良い気分です。時に気温が下がったり、風が強まったり、ウェットコンディションになることもありますが、それも英国モータースポーツの聖地であるシルバーストンでのレースの一部です。

    ステファン・サラザン (#2 TS040 HYBRID):
    シルバーストンに行くのを楽しみにしており、当然勝ちたいと思っています。再び1-2フィニッシュでシーズンのスタートが切れれば良いのですが、間違いなくライバルとの激戦になるでしょう。私はシルバーストンがとても好きで、特に高速セクションは本当に楽しいです。天候は常に大きな要素となりますが、予測は困難です。難しいレースになることが多いのですが、それもシルバーストンならではのレースといえます。アレックス、マイクと共に戦うシーズンのスタートとなる、この週末が楽しみです。我々には素晴らしいチームスピリットがあり、チームメイトは真のプロフェッショナルです。

    マイク・コンウェイ (#2 TS040 HYBRID):
    シルバーストンは私にとってホームレースなので、再びこのコースに戻るのを楽しみにしています。私自身、コースを訪れるのは2013年以来となりますが、新しいコースレイアウトは本当に楽しめると思うし、ハイスピードコーナーなど、我々のTS040 HYBRIDにとても適していると思っています。地元のファンの前で走るのはいつも素晴らしい気分です。イギリスのファンは本当に情熱的で、素晴らしい雰囲気で盛り上げてくれます。シーズンのスタートが待ちきれません。我々がどのレベルにいるのか確かなことは分かりませんが、シルバーストンでそれは明らかになるでしょうし、出来れば我々が良い位置にいることを望んでいます。

    トヨタ・レーシングのシルバーストンでの戦績:
    2012 #7:予選3番手、決勝2位
    2013 #7:予選1番手、決勝4位/#7:予選2番手、決勝3位
    2014 #7:予選1番手、決勝2位/#7:予選5番手、決勝1位

  • トヨタ、新型1.2L直噴ターボエンジンを開発 / オーリスに搭載

    トヨタ、新型1.2L直噴ターボエンジンを開発 / オーリスに搭載

    トヨタは、高いエンジン熱効率と力強い加速をもたらす動力性能を両立した1.2L直噴ターボエンジン「8NR-FTS」を新たに開発。

    ハイブリッド専用エンジンならびに従来型エンジンの開発で培った技術に、過給技術を追加することにより、世界トップレベルの高熱効率の過給エンジンを実現した。マイナーチェンジしたオーリスに搭載する。

    新型ターボエンジンは、排気ガス温度を最適にする水冷シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドとシングルスクロールターボチャージャーの組み合わせにより、ターボチャージャーの優れた過給効率を実現。コンパクトな水冷式インタークーラーの採用によって、エンジンの熱負荷に左右されず、運転状況に応じた吸気冷却効果を発揮。これにより、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスと、幅広い回転域での最大トルクの発生を実現している。

    また、シリンダー内の強いタンブル流(縦回転の渦)と、先進の直噴技術D-4Tが理想的な混合気を形成し、高効率の高速燃焼を実現。さらに、負荷に応じバルブ開閉タイミングを制御する連続可変バルブタイミング機構VVT-iW(吸気側)が可能としたアトキンソンサイクルなど、燃焼改善と損失改善を追求することで、量産過給ガソリンエンジンとしては、世界トップレベルの最大熱効率36%を達成した。

    トヨタは「化石燃料の消費抑制のため、販売車両の多数を占める従来型エンジン車の燃費向上に取り組んでいる。高熱効率の低燃費エンジン群に、動力性能も両立した過給エンジンを追加することで、お客様にとって最適なエコカーを選んでいただける選択肢を提供。引き続き、すべてのクルマの環境性能をこれまで以上に高めていく」とした。

  • SUPER GT 開幕戦:カルダレッリ/平川組LEXUS RC Fが劇的勝利

    SUPER GT 開幕戦:カルダレッリ/平川組LEXUS RC Fが劇的勝利

    SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が4月4日(土)、5日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。

    新規格で2年目のシーズンとなるSUPER GTが開幕。開幕戦岡山は雨が降ったりやんだりと変わりやすい天候で順位もめまぐるしく入れ替わる波乱の展開となった。

    今季初フル参戦のルーキー、平川亮が初のポールポジションを獲得したKeePer TOM’S RC F 37号車が、途中首位を奪われるも、終盤雨量が増す中で劇的な逆転を果たし、チームとアンドレア・カルダレッリにとっては昨年に続く開幕戦2連覇。平川にとってSUPER GTでの初勝利を飾った。

    SUPER GTは昨年より車両、エンジンの両方が全く新しいものとなったが、今季は基本的にそれを踏襲。熟成が進められたレーシングカーにより、更に熱いバトルが期待される。

    LEXUS RACINGは昨年よりLEXUS RC Fをベースにした車両に、新型の2リッター直列4気筒ターボの「RI4AG」エンジンを搭載。昨年は全8戦中、最多となる4勝を挙げたものの、僅か2ポイント及ばず、タイトル獲得はならなかった。今季も6台体制での参戦となるが、一部ドライバーが変更となり、更に強力な体制でタイトル奪還を目指す。

     5日(日)は朝から雨に見舞われ、午前中のフリー走行では、決勝を見込んでのウェットセッティングに勤しんだ。しかし、決勝が始まる少し前に雨は止み、各チームタイヤ選択、戦略に頭を悩ませたが、GT500のLEXUS RC F勢は全車がウェットタイヤを装着してのスタートとなった。

    午後2時半、曇り空の下、気温18度、路面温度20度、湿度74%のコンディションで、地元岡山県警の白バイ、パトカーの先導によるパレードランとフォーメーションラップを経て、82周の決勝レースがスタートした。

    トップ3グリッドのRC Fが順当にスタートを切り、5番手スタートの36号車ロシターが前を伺ったが、濡れた路面に足をすくわれスピン。幸いにもコース上でくるりと360度回転してすぐにレースに復帰したが、いくつかポジションを落とすこととなった。

    首位を逃げるカルダレッリの37号車は、一時は2位に5秒近い差をつけるも、周回を重ねていくうちに好転していく路面に、タイヤ選択が合わずグリップの低下に苦しむことに。逆に、そのコンディションにあわせてきたライバル勢の追撃を受け、24周目に3位に後退。しかし、大きく離されることなく、首位を追い続けた。

    中盤戦に入ると、再び雨が降り始め、難しい判断の下、各チームドライバー交代とタイヤ交換、給油のためのピット作業が始まった。

    LEXUS RC F勢はライバルよりも遅めのタイミングでピットへ向かい、37号車は42周終了時にカルダレッリから平川へとドライバーチェンジ。ここでピットが素晴らしい作業を見せ、ライバルを逆転。全車がピットを終えた時点で、再び首位に復帰した。

    その後、路面状況が好転すると再びNSX勢が速さを見せ、周回遅れの車両で混み合う中、37号車平川はNSX 100号車と激しい首位争いを展開したが、惜しくも49周目に首位の座を奪われ、2位に後退。雨は止み、首位100号車と2位37号車との差は一時8秒近くまで広がった。

    しかし、残り20周を切ったあたりから再び雨が降り始め、路面の水量が増していくと、後半戦に向けタイヤを温存していた37号車平川はペースアップ。猛烈な勢いで首位との差を縮めていき、71周目に追いつくと、ダブルヘアピンでパス。首位を奪還した。

    その後方では、30秒ほどのギャップをおいて、GT-R、NSX、そして38号車石浦のLEXUS RC Fという3メーカーの車両による3位争いに。同じく後半の追い上げを狙っていた石浦は、ヘビーウェットコンディションをものともせぬ走りで残り5周で3位へ。なおもペースを緩めず、がっくりとペースの落ちた2位のNSXとの差を一気に縮めていった。

    残り4周で15秒差、計算上ではファイナルラップには2位に追いつくかと思われた38号車石浦だったが、周回遅れ車両にも阻まれ逆転はならず。最後は1.6秒差まで追い詰めたが惜しくも届かず3位でチェッカー。

    首位を逃げた37号車平川は、フル参戦初年度、SUPER GTでは参戦3戦目ということを全く感じさせない走りでヘビーウェットの終盤戦を独走。最後は2位に40秒もの大差をつけ、トップチェッカー。自身SUPER GTでの初勝利を劇的な逆転によるポール・トゥ・ウィンで飾った。トムスの37号車とカルダレッリにとっては、昨年の開幕戦に続く岡山2連勝となった。

    アンドレア・カルダレッリ (KeePer TOM’S RC F 37号車 ドライバー)
    良いシーズンのスタートを切ることが出来た。今週は、常に好タイムで、ミスもなく、クルマの調子も非常に良くエンジョイ出来るレースウィークだった。オフシーズンにテストを頑張って来た結果だと思う。レースはとても難しいコンディションだった。特にタイヤ選択に悩んだが、結果的に戦略が奏功した。開幕戦はハンデがないので純粋に速さを競えることになり、そこで勝てたのは嬉しいが、シーズンはまだ長い。昨年は2ポイントでタイトルを逃したので、今年こそは昨年と違う結果を得たい。

    平川亮 (KeePer TOM’S RC F 37号車 ドライバー)
    ポール・トゥ・ウィンが果たせ、幸先の良いスタートが切れたと思う。今日のレースはコンディションが本当に難しかった。タイヤの選択は、チームもぎりぎりまで雨の状況を見ながら考えてくれた。雨が降るというチームの判断を信じ、タイヤを温存していたので終盤ライバルをパスすることが出来た。今季、次戦以降はハンデを理解した上で、クルマのポテンシャルを引出し、レース中ミスをしないように、チームと力を合わせてシーズンを通して戦って行きたい。

    立川祐路 (ZENT CERUMO RC F 38号車 ドライバー)
    レース中めまぐるしく雨量の変わる難しい路面コンディションで、使っているタイヤによって順位が大きく変化する難しいレースだったが、終わってみれば3位ということで、手ごたえはまずまず。これくらいで満足するつもりはない。今年は、クルマも戦える状態に仕上がっているので、コンスタントに良い結果を残して行きたい。あくまでも目標はタイトルだ。SUPER GTは、ウェイトハンデによって苦しいレースになることもあるので、そこでどれだけ耐えられるかだと思う。

    石浦宏明 (ZENT CERUMO RC F 38号車 ドライバー)
    立川さんと同じタイヤを選んでいたので、雨が止み路面が乾くと厳しかった。雨量により、路面コンディションから走行のペースが変わるという中、とにかく、ぶつからない、スピンしないことを心がけた。今季、チームを移籍して、チームからの信頼も欲しかっただけに、表彰台に乗ることが出来たのは最初のステップ、シーズンの出だしとしては良かった。こういう難しいレースこそ、取りこぼし無く行くことが大事だと思う。昨年表彰台に乗っていないのにこういう事を言うのもなんだが、3位もあまり嬉しくはない。チャンピオンを期待されていると思うし、手ごたえを感じているので、最終的にはタイトルを獲れるよう頑張りたい。

  • レクサス、新型RXを発表

    レクサス、新型RXを発表

    レクサスは、新型プレミアムクロスオーバー「RX450h」と「RX350」を米国・ニューヨークで4月1日より開催されている2015年ニューヨーク国際オートショーで発表した。

    レクサス RXは、1998年に初代モデルを北米などで発売以来、プレミアムクロスオーバーマーケットをけん引するリーダーであり、レクサス販売を支える主力モデルとして高い評価を受けてきた。

    新型RXは「RXでありながら、RXであることを超えていく」を命題に開発され、歴代モデルが培ってきたお客様からの高い信頼にさらに磨きをかけると共に、新しい魅力をもったプレミアムクロスオーバーへと進化を遂げた。

    具体的には、流麗さと力強い存在感を兼ね備えた外観デザインや、操作性に配慮した先進機能と上質感が融合した内装を実現。また、サスペンションやボディ構造の改良により操縦安定性をさらに高めると共に、ミリ波レーダーとカメラを用いた予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を導入し、多面的な安全運転支援も図っている。

    なお、新型RXの日本での発売は、2015年秋以降を予定している。

    魅力的で力強いエクステリア
    ・ホイールベースを従来型より50mm延長し、20インチへとホイール径を拡大することで堂々としたプロポーションとし、力強いアンダーボディの存在感を強調。併せて充分な室内空間を確保しながら、滑らかで優雅なキャビンシルエットを実現
    ・SUVとして独自の進化を遂げたスピンドルグリルから始まり、ボディ後端まで続く菱形のメインボディと、大きく張り出した前後のホイールフレアが、滑らかで堂々とした力強さを表現
    ・伸びやかなボディに、ブラックアウトしたクォーターピラーにより浮いたように見えるルーフなどのシャープな機能部品が溶け込み、先鋭的な優美さを持った造形を創出
    ・L字型の三眼フルLEDヘッドランプはLEXUSのアイデンティティを表現すると共に、フォグランプと一体化し、高い位置に配したコーナリングランプが安全性とスマートさを訴求。また、リヤにはボディ側面へ回りこんだL字型テールランプをLEXUS初採用しワイド感を強調
    ・新開発の取り付け構造により、トリム脱着が可能なセレクタブルカラートリムホイールをLEXUSで初採用し、外板色との組み合わせで足元に華やかな色を添える

    上質感と先進性が融合したインテリア
    ・インストルメントパネルの水平軸を低い位置で貫通させ前席の広がりと一体感を強調する一方、色や素材の切り替えと立体を関連付けて造形に深みを与えることで、運転席と助手席の各空間を分離する効果も創出
    ・表示スペースを拡大することで視認性を高めたヘッドアップディスプレイを起点に、メーターフードからセンターコンソールへ滑らかに繋がる導線が、前後方向の伸びやかさを形成し、運転に集中できる空間を実現
    ・リヤシートは、従来型よりさらにレッグスペースを広げ、電動でリクライニングが可能なパワーシートや、乗員を直接温めるシートヒーターなどの機能を追加することで快適性を向上

    素直な応答性で心地よい操縦安定性
    ・フロントプラットフォームを徹底的に改良し、軽快な乗り心地と安定した旋回性を実現
    ・ボディ剛性をさらに高めることで、乗り心地の向上だけでなく、リヤ席の振動低減や、ロール方向への動きに対する安定感の向上に寄与
    ・滑りやすい路面でも安定した車両制御を可能にするVDIM*2や、最適なシフト制御で快適な乗り心地を確保するAVS*3などが、確かな走行性能を支える
    ・RX350の直噴機構D-4S*4を搭載したV型6気筒3.5Lエンジンは、パワーと燃費・環境性能を両立。一方RX450hのハイブリッドユニットは、熱効率を追求したV型6気筒3.5Lアトキンソンサイクルエンジンと高トルクモーターを内蔵したトランスミッションを組み合わせ、低燃費とCO2排出量の低減を実現。
    ・スポーティバージョン“F SPORT”は、新たにチューニングを施した電動アクティブスタビライザーが、フラットかつ安定したコーナリング走行をサポート

    予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を採用
    ・衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」(PCS*5)、車線内走行をしやすいようにステアリング操作をサポートする「レーンキーピングアシスト」(LKA*6)、夜間の前方視界確保を支援する「オートマチックハイビーム」(AHB*7)、高速道路で先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行ができるレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、これら4つの先進安全技術をパッケージ化し搭載することで、多面的な安全運転支援を可能にする
    ・カメラにより、前方の車両光源を検出し、ヘッドランプの配光を先行車両や対抗車両に直接ハイビームを当てないよう最適な状態に切り替える「アダプティブハイビームシステム」(AHS*8)や、「パノラミックビューモニター」などもオプション設定し、安全運転支援を強化する

    レクサス 新型RX LEXUS RX

  • トヨタ WRC:テエム・スニネンとジュニアドライバー契約

    トヨタ WRC:テエム・スニネンとジュニアドライバー契約

    トヨタは、フィンランド出身のテエム・スニネンと契約。将来のWRCドライバー候補としてジュニアドライバープログラムに加わる。

    テエム・スニネン(21歳)は、昨年のラリー・フィンランドで、世界選手権のデビュー戦でWRC3優勝を飾っている。

    テエム・スニネンは、トヨタ・ジュニア・ドライバーとして、エリック・カミリ(27歳)に加わる。

    二人は、トヨタのテストドライバーであるステファン・サラザとセバスチャン・リンドホルムとともに、ヤリス WRCの2017年のデビューにむけて開発プログラムに取り組む。

    「トヨタは、ラリーで大きな名声と歴史がある。ラリーへの復帰の一員としてTMGに選ばれたことは大きな名誉だ」とテエム・スニネンはコメント。

    「開始が待ち切れない。信頼に応えるべく全力を尽くしたい」

    「まだ僕のラリーキャリアは始まったばかりなので、できるだけ多くのことを学ぶこが目標だ。チームとともに成長したい」

    「ステファン、セバスチャン、そしてエリックと一緒に仕事をすることを楽しみにしている」

    「チーム内にはポジティブでプロフェショナルな奮起しかないし、とてもモチベーションが高い」

  • 小林可夢偉、トヨタWECのテスト兼リザーブドライバーに就任

    小林可夢偉、トヨタWECのテスト兼リザーブドライバーに就任

    小林可夢偉が、トヨタWECのテスト兼リザーブドライバーに就任したことが発表された。

    小林可夢偉は、昨年まで同役割を務めたマイク・コンウェイのレース参戦に伴い、新たにテスト/リザーブ・ドライバーに採用された。

    小林可夢偉は、2009年のトヨタ最後のF1グランプリ(アブダビGP)で6位に入る実力を見せた。今年は日本国内のスーパーフォーミュラに参戦、同時にトヨタのWECドライバーラインアップに加わった。

    小林可夢偉 (テスト兼リザーブドライバー)
    「トヨタチームに戻れて喜んでいますし、チームと共に戦えるチャンスを与えられたことに感謝しています。チームスタッフの多くが、私がトヨタF1で戦っていた時を良く知っているメンバーなので、我が家に帰って来たような気分です。すでにTS040 HYBRIDでのテストは行っていますが、最新のハイブリッド技術には感銘を受けました。チームにとって今年も重要な年となりますが、チームスタッフ全員との強力な協力体制を築いて、TS040 HYBRIDの開発に貢献出来ることを楽しみにしています」

  • トヨタ、2015年型「TS040 HYBRID」を発表

    トヨタ、2015年型「TS040 HYBRID」を発表

    トヨタは、2015年の世界耐久選手権(WEC)に参戦するLMP1カー「TS040 HYBRID」を発表した。

    トヨタ・レーシングは、2015年の世界耐久選手権(WEC)に、マニュファクチャラー/ドライバーの“ダブルタイトル”ホルダーとして参戦する。トヨタ自動車は、2014年にWECで好成績を挙げた結果、日本の自動車メーカーとして初めて世界耐久選手権を制した企業になった。同時にトヨタ車を駆ったアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミがドライバーズ選手権タイトルを獲得している。

    スピードだけでなくエネルギー効率が性能を決める重要な要素になった昨年のWECで、TS040 HYBRIDは8戦中5勝という記録を達成した。

    2015年型TS040 HYBRIDは、2014年にタイトルを獲得したTS040 HYBRIDの進化モデル。進化型とはいえ、空力を最新のものに改良したのを始め、ボディ前端のクラッシャブルストラクチャーを含めて見直し、タイヤを今まで以上に効率良く使える様にサスペンションを設計し直し、加えて重量の軽減に努めた。

    2015年型TS040 HYBRIDは、これまで高い信頼性を誇ってきたトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)をパワートレインに採用。このシステムは非常に高い熱効率を誇り、総出力1000馬力以上を発揮する。

    昨シーズン同様、TS040 HYBRIDのERS(エネルギー回生システム)は放出エネルギー量6MJを採用するが、更なる性能のためスーパーキャパシタの構造変更も行っている。

    チームは今年もふたつの空力パッケージを準備し、今週ここポールリカールで両方をテストする。ル・マン仕様は高速なル・マンのサーキットでの走行に向けて準備したもので、もう一方のスプリント・パッケージはリアウィング、エンジンカバー、フロントのボディワーク等に手を加え、高いダウンフォースを発生している。

    今年のTS040 HYBRIDは昨年のル・マン24時間レースが終了するとすぐに開発に取りかかり、今年の1月13日にポールリカールで初走行を行った。それからチームはモーターランド・アラゴン(スペイン)で2回、ポルティマオ(ポルトガル)で1回、3日間にわたるテスト走行を行い、今日の発表会までに2万5000kmの走行をこなした。

    TS040 HYBRID #1号車の運転席には2014年のチャンピオン・コンビであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、そして今年は初めてWEC全戦出場となる中嶋一貴が乗る。#2号車にはアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンに加え、2014年はテスト/リザーブ・ドライバーとして第7戦バーレーン6時間レース優勝の一角を担ったマイク・コンウェイが全戦を走る。 ニコラス・ラピエールは3シーズンをレースドライバーとして戦った後、今年はテスト兼開発ドライバーとして参加する

    2015年はWECのレギュレーションにもいくつかの変更が見られている。まずエンジンに関しては、1シーズンを通して5基までの使用しか許されなくなる。とはいえ、過去3シーズンに於いていずれのチームも5基以上のエンジンは使用していない。タイヤに関しても、バーレーン、上海、ル・マン以外のレースでは、練習走行ではスリックタイヤは最大4セット、予選と決勝では6セットまでしか使用出来ない。但し、予選・決勝用には、バーレーンと上海は8セット、ル・マンは11セットまで使用可能となる。

    ボディワークの柔軟度に関しても新しい規定が導入された。スプリッター、リアウィング、ディフューザー、プランクなどが走行中規定以上に変形しないようにする必要がある。また、体重が平均80Kg以下の軽いドライバーが搭乗するときにはバラストを搭載しなければならない。

    開幕戦は4月12日のシルバーストン6時間レースとなる。

    村田久武 モータースポーツユニット開発部部長:
    我々はTS040 HYBRIDをアップグレードするために努力を重ねてきました。そして、パワーユニットを含む、多くの領域で進化を遂げました。これはトータルでの最大出力が1000馬力以上になり、パワーユニットのパフォーマンスがかなり向上したことを意味しています。我々の開発目標は、トータルでの最高出力と安定性を昨年よりも高めることです。ハイブリッドシステムのパフォーマンス向上は、特にレースで距離を走行したときに、全てのサーキットにおいて見ることが出来るでしょう。我々の2015年シーズンへ向けたアップグレードは、より良いハイブリッドカーを生み出すためのステップであり、何度も言っていますが、TS040 HYBRIDによって培われたコンポーネントおよび技術は将来、トヨタの市販車に活かされることになります。

    パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
    車両規則が大きく変わらなかったので、我々のコンセプトは明快で、2014年シーズン以上のパフォーマンスを出すことです。そのため、2015年型のTS040 HYBRIDは、完全な新型ではありませんが、ほぼ全ての面で進化を遂げていると言えます。一見あまり変わっていないように見えるかもしれませんが、部品の80%はデザインし直しました。今年も我々はハイダウンフォース仕様とローダウンフォース仕様を用意します。理由は例年と同じく、ル・マンは他の多くのコースとは要求される性能が大きく異なるからです。現行の車両規則では、空気抵抗を低く保ったままこれらのパッケージにおいて最大の効果を得るには、リアウィングやエンジンカバー、そして車両先端部の変更が有効となります。これまでのところ「1チームだけのレース」であるテストにおいて、満足行く結果を得ています。我々は、残された数週間で、開幕戦へ向けた準備を終えなくてはなりません。

    アンソニー・デビッドソン (#1 TS040 HYBRID):
    ゼッケン1を自分たちの車両に付けられるというのは本当に素晴らしいことで、これを堅守したいと思っています。昨年はチャンピオンを獲得し最高の気分でしたが、最大のレースであるル・マン24時間で勝てませんでした。私個人よりも、チームとして、この6月の偉大なレースに勝つことが目標です。競争がさらに厳しいものになることは分かっており、昨年以上に運に恵まれることを望んでいます。ル・マン24時間レースでは運を味方につけることも必要です。現行の規則になって2年目のシーズンなので、我々のTS040 HYBRIDは多くの領域で正常進化を遂げました。第一印象は良好で、今重要なことは改良を続け、チャンスを逃さないことです。

    セバスチャン・ブエミ (#1 TS040 HYBRID):
    ゼッケン1番を付けてのシーズンスタートはいつでも嬉しいものです。それは昨年の我々が成し遂げたことを表しているからです。今年も出来る限り多くのレースで勝ちたいとは思っていますが、最大の目標は間違いなくル・マン24時間での勝利です。ル・マン24時間は獲得ポイントも倍なので、シリーズタイトル争いにも大きな助けとなります。我々には昨年の時点で既に、素晴らしいTS040 HYBRIDがあるので、大きな変更をすることなく、さらなる進化を目指しています。全ての領域で少しずつ改良を重ねていけば、それはラップタイム向上につながります。我々の努力が報われ、昨年同様に上位争いが続けられることを期待しています。

    中嶋一貴 (#1 TS040 HYBRID):
    WECのシリーズにフル参戦出来ることになって最高の気分です。昨年は何戦かをTVで観戦することになり、チームと共に戦うことが出来ませんでした。それだけにシルバーストンでの開幕戦が待ち切れません。今年はアンソニー、セバスチャンと組むということで、きっと楽しいものになるでしょう。チーム構成は変わりますが、我々は2台で一つのチームとして同じ目標を持っています。今年は昨年同様、全てのレースでトップを狙い、ゼッケン1を守れればと思っています。ゼッケン1が付いた自分の車両を見るのは素晴らしいことです。これまでのところ、アップデートされたTS040 HYBRIDの感触は良く、自信もありますが、まだやらなくてはならない作業も残っており、最良の状態で開幕戦を迎えられるよう準備をしなくてはなりません。

    アレックス・ブルツ (#2 TS040 HYBRID):
    希望に満ちた新シーズンがスタートします。我々はチームとして昨年タイトルを獲得しました。今年の目標はそれに加えてル・マン24時間でも勝つことです。私自身にとっては3度目となるル・マンでの勝利を切望しています。我々は既に最初のテストを改良型のTS040 HYBRIDで行っており、2014年よりも早いラップタイムをマークし、加えて信頼性でも改良は進んでいます。これらの面から見て、全てが順調と言えます。もちろんライバルもハードワークを重ねて来ていることは分かっていますが、全体的に見れば、それが耐久レースをさらに素晴らしくしてくれます。驚くべき技術で多くの開発が進んでいますが、それがライバルよりも上手く行っていることを願っています。

    ステファン・サラザン (#2 TS040 HYBRID):
    2014年はタイトル獲得など、信じられないようなシーズンでしたが、もちろん今年はさらに良いシーズンにしたいと願っています。我々は既にTS040 HYBRIDの改良を進めており、テストは本当に上手く行っています。改良型TS040 HYBRIDの感触は非常に良く、思い切り攻めることが出来ます。チームは驚くほどの仕事ぶりでアップデートをこなしてくれました。我々は再び強さを見せられると思います。ライバルメーカーからの挑戦は激しく、厳しいものになると予想されるので、我々は集中してハードワークに励まなくてはなりません。ドライバー、エンジニア、メカニック、我々全員がベストを尽くせば、必ず良いシーズンが過ごせると思います。我々の素晴らしいチームスピリットがあれば、再び力強いシーズンが戦えるはずです。

    マイク・コンウェイ (#2 TS040 HYBRID):
    自分が世界チャンピオンを目指して戦えることにとても興奮しています。チームのタイトル防衛に貢献できると確信していますし、楽しみです。アレックス、ステファンと共にまた戦えることも嬉しいですし、互いに多くを学べると思っています。共にプッシュし合って、我々のパッケージからベストを引き出せるはずです。私自身は昨年バーレーンで初勝利を挙げることが出来ましたが、今年の目標は、昨年以上の勝利です。そしてもちろん全員が、最大のレースであるル・マン24時間を見据えています。戦いがどれだけ厳しいものかを伝えるのは難しいですが、2015年仕様のTS040 HYBRIDは良好ですし、開幕戦を楽しみにしています。

    TOYOTA TS040 HYBRID 2015 TOYOTA TS040 HYBRID 2015 トヨタ TS040 ハイブリッド

  • トヨタ WEC:木下美明がチーム代表を退任

    トヨタ WEC:木下美明がチーム代表を退任

    トヨタ WECでチーム代表を務めてきた木下美明が、退任することが発表された。

    ケルンに本拠を置き、トヨタWEC活動の中心であるTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)で永く社長を務めてきた木下美明は、4月1日付けで日本に帰国、トヨタ自動車で新しいポストに就く。

    トヨタのWEC参戦プロジェクトの長期継続の確約、世界耐久選手権タイトルの獲得、世界ラリー選手権(WRC)への参戦復帰という重要な仕事を終えた木下は、4月のWEC開幕戦シルバーストン6時間レースを最後に日本に帰国する予定。

    「TMGのスタッフ一同、木下がTMGとTMGのモータースポーツ活動に対して注いでくれた計り知れなく大きな貢献に対し、心から感謝し、新しいポジションでの成功を期待しています」とプレスリリースで述べた。

    木下美明のTMG社長職およびWECチーム代表からの離任に伴い行われた人事で、佐藤俊男がTMGとWECチーム代表に新しく就任する。

    佐藤俊男は、トヨタがF1グランプリに参戦していた時期にエンジン担当技術者としてTMGで働いており、いわば復帰と言うことになる。モータースポーツを離れていた期間、佐藤俊男はトヨタとレクサスにおいてハイブリッドシステムの開発に携わっており、膨大なハイブリッド技術を持ってのTMG復帰となる

    木下美明
    「TMGとモータースポーツプロジェクトから離れることになったのは寂しいです。しかし、今後も出来る限りレースを近くから見守り、チームをサポートしたいと思っています。我々が参戦を開始した2012年以来、励まし、サポートをしてくれたWECの関係者に感謝すると共に、耐久レースを戦う仲間の一員になれたことを誇りに思っています。今季、ゼッケン1を付けた我々のTS040 HYBRIDを見られるのは本当に素晴らしいことで、残る目標はル・マン24時間レースの制覇です。今シーズンは、4チームに増えたLMP1のマニュファクチャラー全てが異なる技術アプローチで参戦するということで、挑戦はこれまで以上に素晴らしいものになるでしょう。我々は懸命にTS040 HYBRIDの改良を続けてきました。今のところ、テストでの結果は勇気づけられるものです。しかし、まだ長い戦いは始まったばかりですし、ライバル達の最初のパフォーマンスを知りたいところですが、まず開幕戦としてのシルバーストンがとても大切だと思っています」