カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、残念ながら表彰台を逃す / WEC世界耐久選手権

    トヨタ、残念ながら表彰台を逃す / WEC世界耐久選手権

    トヨタは、天候不順が常識のアルデンヌの森が珍しく好天に恵まれた決勝レース当日、その青空と正反対の憂鬱な成績に大きな落胆を味わった。

    木曜日の公式練習1回目で起こった中嶋一貴のアクシデントに始まったTS040 HYBRIDの挑戦は、その雪辱を果たすことが出来ないままレースの週末を終えた。

    公式練習走行、公式予選で味わったアウディ、ポルシェとの予想以上のタイム差を縮めることが決勝レースでの目標だったが、残念ながらレースはフラストレーションと共に幕を閉じた。

    結果はアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイのTS040 HYBRID#2号車が5位、昨年のチャンピオンクルーであるセバスチャン・ブエミとアンソニー・デビッドソンの#1号車は8位でレースを終えた。

    決勝レースのスタート時点ではチームの士気は上がっていた。予選結果でのグリッドは、ブエミの#1号車が6番手、ブルツの#2号車は7番手。ローリングスタートでレースが開始され、第1コーナーでブルツは4位に躍進し、“やる気”を見せた。

    レースの序盤、上位のLMP1グループは立て続けにアクシデントに見舞われ、そのおかげで1回目のドライバー交替が終了した時点で、TS040 HYBRIDは2台揃ってトップ6に食い込んでいた。レースが半分を消化した頃、サラザンへと交替した#2号車が5位、デビッドソンの#1号車はその直後に付けていた。ところが#1号車にトラブルが発生。電気系のトラブルで2度に渡ってピットで修復作業を余儀なくされ、20分以上を無駄にした。その結果、ブエミは首位から14周も遅れて14位を走ることとなった。

    その後、サラザンからマイク・コンウェイに交替した#2号車は果敢な追い上げで5位に、ブエミも頑張り、10位まで躍進した。

    6時間が過ぎてレースがチェッカーフラッグと共に終了した時、デビッドソンとブルツは無事にピットへ帰って来た。ブルツの#2号車はトラブルに見舞われることなく5位に入ったが、#1号車は残念ながら8位が精一杯だった。

    このレースの結果、トヨタは選手権ポイントで20点を獲得し、マニュファクチャラー選手権で3位となりました。また、ドライバーズ選手権ではブルツ、サラザン、コンウェイが22点で3位、デビッドソンとブエミが19点で4位につけている。

    佐藤俊男 チーム代表:
    今回はタフなレースでした。特に中嶋一貴選手のためにも、もっと良い結果を望んでいましたが残念です。シルバーストンと同様に昨年に比べ、ラップタイムは速くなっていましたが、より成果を発揮したアウディやポルシェに挑むには、十分ではありませんでした。激闘の末、勝利したアウディを称えたいと思います。ライバルとのタイムギャップ同様に技術的問題も究明したいと思います。ル・マン仕様の開発に全力を傾注します。

    TS040 HYBRID 1号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    決勝: 8位、162周、ピットストップ9回、グリッド:6番手、最速ラップ: 1分59秒528

    アンソニー・デビッドソン:
    一貴のクラッシュに始まる、色々と難題のあった#1にとって、残念な一日になってしまいました。いくつかの技術的な問題もあり、我々にとっては忘れたい週末となりました。次戦はシーズンで最も重要なレースなので、更なるパフォーマンスを発揮するために集中します。

    セバスチャン・ブエミ:
    これまで続いて来た表彰台記録も途切れ、正直なところ、我々にとって最悪の週末になってしまいました。決勝レースでは問題があり、速さが足りませんでした。ケルンへ戻って分析を行い、ル・マンに向けてラップタイムを向上すべく、ベストを尽くさなくてはなりません。

    TS040 HYBRID 2号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    決勝: 5位、173周、ピットストップ7回、グリッド:7番手、最速ラップ:2分00秒170

    アレックス・ブルツ:
    ペースを保つのが難しく、タフなレースでした。コース上でのバトルは楽しかったし、全体的に見れば、WECの観客にとって非常にエキサイティングなレースだったとは思いますが、我々は上位争いに加わることが出来ませんでした。チームと共に、これから何を改善出来るのかを究明し努力する必要があります。

    ステファン・サラザン:
    恐れていた通り、厳しい一日になってしまいました。アウディとポルシェは非常に速く、躍進を遂げていました。たとえ我々が同様に改善したとしても、まだ遅れを取るかもしれません。ル・マンに向けて、残された一か月で、懸命に改善をしなければなりません。

    マイク・コンウェイ:
    我々は最善を尽くしましたが5位という結果でした。何ポイントかは獲得出来ましたが、次戦はシーズン最大のル・マン24時間レースです。我々は、改善に全力を尽くして、最も戦闘力のあるパッケージを準備しなくてはなりません。

  • 中嶋一貴 「見た目痛々しいですが、元気に生きてます」

    中嶋一貴 「見た目痛々しいですが、元気に生きてます」

    中嶋一貴が、自身のブログで元気な姿を見せた。

    スパ・フランコルシャン6時間レースでクラッシュを喫し、脊椎の一部を負傷し、決勝レースを欠場することになった中嶋一貴。自身のブログで、チームメイトのアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミと笑顔を見せている写真を掲載した。

    「クラッシュのことがヤフーニュースにまで載っていたそうで、たくさんの方にご心配をお掛けしました」と中嶋一貴はコメント。

    「このとおり、といっても見た目痛々しいですが、元気に生きてます(笑)」

    「今は痛みもなく、ひたすら安静にとのことなのでベッドのうえで大人しくしていますが、心身共に自分でもびっくりするぐらい元気なので、前向きに治してできるだけ早く戻れるように頑張ります!」

    また、トヨタはプレスリリースで中嶋一貴の容体を以下のように伝えた。

    「ヴェルヴィエールの病院に入院中の中嶋一貴の状態を報告します。一夜明けた今日5月1日、中嶋は見舞いに訪れたチーム関係者に元気な笑顔を見せてくれました」

    「背骨の骨折個所はクラスターで固定され、ベッドに寝た状態ですが、脊髄にはまったく損傷はなく、神経系の障害が残る心配はまったくありません」

    「骨折個所の回復には動かないことが重要で、この週末は病院のベッドでチームメイトの戦いを応援することになります。今は1日でも早い回復を目指して治療に専念しています」

  • 小林可夢偉、中嶋一貴に代わってル・マン24時間レースに参戦へ

    小林可夢偉、中嶋一貴に代わってル・マン24時間レースに参戦へ

    小林可夢偉が、スパでのクラッシュで脊椎に負傷を負った中嶋一貴に代わってトヨタからル・マン24時間レースに参戦することになりそうだ。

    トヨタは、中嶋一貴がル・マン24時間レースまでに回復するには“奇跡が必要”と述べている。

    TMGのディレクターを務めるロブ・ルーペンは「一貴は元気だが、しばらく欠場することになるのは確かだ」とコメント。

    「我々は、彼をサポートし、出来る限り早く健康になれるように手助けしていく」

    「一貴がル・マンに出場するには奇跡が必要だが、完全にそれを除外することはできないだが、出来る限り早く(小林)可夢偉にヨーロッパに来てもらおうと思う。彼は準備ができていると言っている」

    トヨタは、ル・マン前にテストを実施し、小林可夢偉はベルキーでチームに関与すると Motorsport.com は報じた。

  • トヨタ:WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 予選レポート

    トヨタ:WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース 予選レポート

    トヨタは、世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースを6番手、7番手のグリッドからスタートする。

    2014年の世界チャンピオン・コンビのアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、金曜日の公式練習第1回目の走行でチームメイトの中嶋一貴がアクシデントに見舞われ、戦列を離れたTS040 HYBRID #1号車を予選グリッド6番手に着けた。

    一方、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3人の乗るTS040 HYBRID #2号車は、更にひとつグリッドを下げ、7番手から明日の決勝レースをスタートする。非常に残念な予選結果ではあるが、決勝レースで屈辱を晴らすチャンスがあると考えている。

    金曜日の中嶋のアクシデントの後、#1号車の担当メカニック達は、今日の走行に間に合わせるためにTS040 HYBRIDのダメージを受けたモノコックを、ケルンのTMGから運び込んだ新品に交換するために深夜まで猛烈な働きを見せた。その努力でデビッドソンとブエミは予選に向けての最後の公式練習第3回目の走行に間に合った。

    金曜日の2回の公式練習セッションは大雨に祟られる中で行われたために、チームは今日の公式予選に向けてのドライ・セッティングを試すことが出来なかった。そのため予選前の公式練習3回目は大忙しだった。

    今年、WECの予選は少し方式が変わった。新しいシステムは、それぞれの車両から選ばれた2人のドライバーがそれぞれ1周のベストタイムを記録し、そのタイムの平均値でグリッドが決まる。

    公式予選は曇り空でやや暖かい気候の中で行われ、#1号車はデビッドソンが、#2号車はコンウェイが序盤を走り、終盤になるとそれぞれブエミ、サラザンに交替してタイムアタックを繰り広げた。その結果、#1号車はポールポジションから2秒720遅れ、#2号車は3秒162の遅れとなった。

    TS040 HYBRID 1号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴)
    公式練習3回目: 7番手(1分59秒850) 20周
    予選:  6番手(平均1分57秒487)

    アンソニー・デビッドソン:
    最初に、ハードワークでスペア・モノコックとの交換作業を間に合わせてくれたメカニックにとても感謝しています。しかし、残念ながら我々にとって今日の予選は厳しい一日になってしまいました。セットアップの面ではベストを尽くし、TS040 HYBRIDの感触は良好でした。明日は違う一日にしたいと思います。昨年我々は僅差でポールポジションを逃しましたが、レースでは勝つことが出来ました。今は、明日を待つだけです。

    セバスチャン・ブエミ:
    我々は全力を尽くしました。明日も頑張るのみで、それ以上言うことはありません。予選でライバルに遅れを取ったことに驚きはありませんが、予想以上の差でした。残念ではありますが、大変な努力でスペア・モノコックへの交換をしてくれたチームの仲間には感謝しています。明日も全力で戦います。

    TS040 HYBRID 2号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目: 6番手(1分59秒630) 22周
    予選:  7番手(平均1分57秒929)

    ステファン・サラザン:
    厳しい予選になりました。特に、私は2回のアタックラップで共にコース上の混雑に阻まれてしまいました。決勝は良いレースになり、順位を上げられることを望んでいます。我々は多くの選手権ポイントを獲得することが目標ですが、それには良い戦略でポジションを上げるべく戦略が必要です。TS040 HYBRIDはタイヤにも優しく、劣化するにつれて優位となるはずです。明日は、前向きに、レースに臨みます。

    マイク・コンウェイ:
    ライバルと大きな差がついてしまったことは残念です。ベストタイムを刻むことが出来ず、タイムシート上でも良い位置に着けられませんでした。もう少し周回出来たとしても、予選順位に大きな変化はなかったと思います。明日はどうなるかわかりませんが、ハードに戦い続けて、天候が味方してくれることを望みます。

  • 中嶋一貴、事故で脊椎の一部を損傷 / WEC世界耐久選手権

    中嶋一貴、事故で脊椎の一部を損傷 / WEC世界耐久選手権

    中嶋一貴は、WEC第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースのフリー走行1回目にクラッシュ。脊椎の一部に損傷が見られましたことでレースを欠場することが決定した。

    「最初に、レースディレクターのエデュアルド・フリータス氏と彼のサーキット・セーフティクルー、そして素晴らしい処置をしてくれたこの病院のドクターに感謝します」と中嶋一貴はコメント。

    「彼ら全員が本当のプロフェッショナルであったお蔭で、大事に至らなかったことに感謝しています」

    「残念ながら、レントゲン写真を見る限り、僕の脊椎の一部に損傷が見られました。信じられないほどショックですが、今僕に出来る事は限られています。出来る限り早く復帰出来るように集中するだけです」

    「アクシデントについてはあまり語れることはありません。僕はストレートを走行していたのですが、突然車両の右前から水煙を浴びました。反応する時間はありませんでした」

  • トヨタ:WEC スパ・フランコルシャン6時間レース 初日レポート

    トヨタ:WEC スパ・フランコルシャン6時間レース 初日レポート

    トヨタは、荒天の中で実施されたWEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの初日、TS040 HYBRID #1号車がアクシデントに見舞われるという厳しいスタートを切ることとなった。

    雨のスパ・フランコルシャンを走行する2015年型TS040 HYBRID 2号車 断続的に降り続く雨の中、公式練習第1回目が実施されたが、ケメル・ストレートでスローダウンしていたアウディ#8号車に、中嶋一貴がドライブしていたTS040 HYBRID#1号車が接触した。

    この接触によるTS040 HYBRIDのダメージはモノコックに及んだ。ドライブしていた中嶋一貴はアクシデントの後、背中の痛みを訴えたため、サーキットのメディカルセンターでの診察後、ヴェルヴィエ(ベルギー)の病院に移されて詳細なチェックが行われた。その結果、脊椎の一部に損傷が発見された。

    中嶋一貴は現時点も治療のため病院にチーム関係者と共に残っており、残念ながらこの週末、残りの走行セッションは欠場する。更なる診察の後、レース後、数日中には結果が出ると思われる。

    TS040 HYBRID#1号車は修復され、世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの2名によってこの週末のレースを戦う。しかし、#1号車は、モノコックの交換に時間を要したため、今日の公式練習第2回目は走行出来なかった。

    ピットに並ぶ2台の2015年型TS040 HYBRID 一方、アレックス・ブルツとステファン・サラザン、マイク・コンウェイのTS040 HYBRID#2号車のみが公式練習第2回目を走行。難しいコンディションが続く中、セットアップ評価などの作業を続けた。

    公式練習第3回目は明日5月1日(金)の午後2時(日本時間午後9時)から1時間、LMPクラスの予選が午後6時35分(同翌午前1時35分)から25分間で実施され、決勝レースは2日(土)午後2時半(同午後9時半)に6時間の決勝レースがスタートする。

    佐藤俊男 (チーム代表)
    我々全員が中嶋一貴選手の負傷について心配しています。非常に残念な状況ですが、チームは中嶋選手の一刻も早い回復を願い、日本への帰国を最優先にサポートします。先のことを話すのはまだ早過ぎ、状況と可能性の全てを分析してから判断することになるでしょう。今の我々の優先項目は中嶋選手の回復です。アクシデントのビデオを見て、彼に回避のチャンスが無かったことは明らかです。視界は水煙によって非常に悪く、中嶋選手に成すすべは無かったと思います。

    アンソニー・デビッドソン
    我々には、非常に厳しい一日となってしまいました。一貴が高速でのアクシデントに見舞われたその瞬間は、彼が無事であることだけを祈っていました。我々は全員が彼とのチームであり、詳細が分かるまで、辛い時間を過ごすこととなりました。TS040 HYBRIDは、少なくとも今日のウェットコンディションを考慮すれば、良い感触で、競争力のあるラップタイムを刻めたと思います。しかし、決勝レースでは、ル・マンへ臨むにあたり、ドライコンディションで戦えることを願っています。

    セバスチャン・ブエミ
    非常に残念なアクシデントに見舞われてしまい、良い週末のスタートが切れたとは言えません。一貴の一刻も早い復帰を願っています。あとで病院へ行き、彼と会うつもりです。モノコックの交換のために公式練習第2回目で出走出来なかったのは残念です。それは今日充分な周回を重ねられなかったことを意味します。もし決勝レースがドライコンディションになれば、今日のことは大きなロスにはなりませんが、これから可能な限り集中し、全力で最高の結果を得るべく挑戦します。

    中嶋一貴
    最初に、レースディレクターのエデュアルド・フリータス氏と彼のサーキット・セーフティクルー、そして素晴らしい処置をしてくれたこの病院のドクターに感謝します。彼ら全員が本当のプロフェッショナルであったお蔭で、大事に至らなかったことに感謝しています。残念ながら、レントゲン写真を見る限り、私の脊椎の一部に損傷が見られました。信じられないほどショックですが、今私に出来る事は限られています。出来る限り早く復帰出来るように集中するだけです。アクシデントについてはあまり語れることはありません。私はストレートを走行していたのですが、突然車両の右前から水煙を浴びました。反応する時間はありませんでした。

    アレックス・ブルツ
    チームにとって容易な一日ではありませんでした。勿論チーム全員が一貴のことを考えています。決勝レースがもっと良いコンディションになることを予測して、公式練習第2回目のセッションではあまり走行しませんでした。#1号車のアクシデントの後、我々は過大なリスクを負うことを避けました。残りの週末、天候がどう変わるかは待たねばなりませんが、誰もドライコンディションで走っていないので、明日の短い公式練習第3回目セッションで全ての準備を行わなくてはなりません。大きなチャレンジになるでしょう。

    ステファン・サラザン
    今日は一貴のアクシデントもあり、難しい一日でした。チームにとって、そして特に本人にとってとても残念なアクシデントでした。我々はウェットコンディションでの2回の公式練習セッションでセットアップをこなしました。TS040 HYBRIDのバランスにはとても満足していますが、決勝レースに向けてはドライコンディションになりそうなので、期待するだけです。決勝レースは全く別の戦いになると思いますが、どうなろうと準備は出来ています。

    マイク・コンウェイ
    一日中雨に祟られ、時に非常に強く降るという、トリッキーなコンディションでした。視界が悪化し、アクアプレーニングの可能性も高まるため、とても危険な状況でした。コースの濡れ具合によるTS040 HYBRIDのバランスの変化や、その改善などについて多くを学ぶことになりました。我々全員、一貴が一刻も早く回復することを願っており、起きてしまったことですが、とても残念です。

  • 中嶋一貴、スパ・フランコルシャン6時間レースを欠場

    中嶋一貴、スパ・フランコルシャン6時間レースを欠場

    中嶋一貴が、今週末のWEC第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースを欠場することが決定した。

    フリー走行1回目にアウディと接触事故を起こした中嶋一貴は、サーキットのメディカルセンターへと運ばれた後、背部の痛みを訴えたことから、現地の病院でさらなる検査を受けた。

    TMGのディレクターを務めるロブ・ルーペンは「衝撃はかなり大きなものだった。彼はさらなる検査を受けるため、レースに参加することができない。もっと多くのことがわかったら声明を出す」とコメント。

    また、中嶋一貴が走らせていたトヨタ TS040ハイブリッドの1号車は、当初予想されていたよりもダメージが大きく、スペアのモノコックを用いてリビルドすることが必要になった。そのため、1号車はフリー走行2回目への参加は見送ることになった。

    「モノコックがかなりダメージを受けている。修復できるかどうか確認してみなくてはならない」とロブ・ルーペンはコメント。

    「スペアのモノコックを使って組み直し、明日には戻ってきたい」

    トヨタには、テスト兼リザーブドライバーとして小林可夢偉がいるが、1号車のドライバー構成がどうなるかはまだ未定となっている。

  • 中嶋一貴、練習走行でクラッシュして病院で検査 / WEC世界耐久選手権

    中嶋一貴、練習走行でクラッシュして病院で検査 / WEC世界耐久選手権

    中嶋一貴が、スパ・フランコルシャン6時間レースのフリー走行でクラッシュし、検査のため現地の病院に搬送された。

    ウェットコンディションで行われたフリー走行。トヨタ TS040ハイブリッドの1号車を走らせていた中嶋一貴は、オリバー・ジャービスが駆るアウディR18 e-トロン・クワトロの8号車と接触。

    中嶋一貴は、検査のためサーキットのメディカルセンターへと運ばれたが、背部に痛みを訴えたことから、現地の病院でさらなる検査を受けることとなった。

    トヨタの広報担当は「彼は大丈夫だと考えているが、しっかりと確認したい。さらなる検査のために地元の病院に向かった理由だ」とコメント。

    今回のクラッシュでトヨタのマシンはボディーワークのダメージのみと見られるているが、アウディの8号車は“かなり”のダメージを受けたとされている。

  • トヨタ:WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタ:WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レース プレビュー

    トヨタは、世界耐久選手権(WEC)第2戦となるスパ・フランコルシャン6時間レースを戦うべく、ベルギーへ向かう。

    トヨタの本拠地であるドイツ・ケルンはスパから約120kmの場所に位置しており、富士、そして今季からWECに加わったドイツのニュルブルクリンクと共に、チームにとっての3つのホームレースの初戦となる。

    アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の3名がドライブするTS040 HYBRID #1号車は、今月初めに行われた開幕戦シルバーストン6時間レースで3位表彰台という結果でシーズンのスタートを切った。デビッドソンとブエミは、1年前のスパ6時間レースで勝利を挙げている。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車はシルバーストンを4位でフィニッシュ。チームのポイント獲得に貢献し、トヨタはマニュファクチャラー選手権では首位のアウディに8ポイント差の2位につけて第2戦スパに臨む。

    スパでのレースはTS040 HYBRIDにとって通算10戦目となるが、TS040 HYBRIDは昨年参戦した全てのレースで少なくとも1台が表彰台を獲得し、シリーズ5勝を飾っている。

    開幕戦同様、チームはハイダウンフォース仕様のTS040 HYBRIDを持ち込むが、最高速が重要な、長いケメルストレートなどを持つスパのコース特性に合わせ、ダウンフォースレベルはシルバーストンよりも低く設定されることになりそうだ。

    今年のスパ6時間は、2日間に全プログラムが詰め込まれ、忙しかった昨年までとは異なり、3日間のフォーマットで行われる。4月30日(木)は正午から午後1時半、午後4時半から午後6時(日本時間午後7時、午後11時半から)の2回の公式練習。5月1日(金)は午後2時からの1時間行われる公式練習3回目(同午後9時)の後、午後6時35分(同翌午前1時35分)からLMPクラスの予選が実施される。決勝レースは2日(土)午後2時半(同午後9時半)に6時間のスタートが切られる。

    今週、世界チャンピオンチームは、TOYOTA GAZOO Racingとして初めてWECのレースに挑みます。これは、トヨタ自動車が、モータースポーツを「もっといいクルマづくり」と「人材育成」に活かして行くという目的に基づくもの。また、WECへの挑戦で鍛えられたハイブリッド技術は、すでに多岐にわたり市販車開発に活かされ、今後もフィードバックは続けられて行く。

    佐藤俊男 チーム代表:
    スパは我々にとって重要なレースです。それはホームレースのひとつであるというだけではありません。ル・マン24時間レースの前の最後のレースということで、データ収集やTS040 HYBRIDの微調整など、ル・マンへの準備のために非常に重要な一戦です。昨年我々はスパで勝利を挙げているので、その再現が目標ですが、知っての通りライバルは強敵です。シルバーストンの後、チーム全員が大変なハードワークをこなして来ており、準備は出来ていますし、勝利へ向けて戦える自信もあります。

    アンソニー・デビッドソン (#1 TS040 HYBRID):
    スパは楽しいコースで、昨年勝っていることもあり、再びレースが出来ることを楽しみにしています。開幕戦シルバーストンよりも我々の競争力が向上していることを願っています。スパでは常に天候は予測出来ません。何が起こるか誰にも分かりませんし、それは間違いなく結果に影響を与えます。コースは本当に魅力的で、LMP1カーでオー・ルージュを走るのはF1でのそれよりもチャレンジングです。ほぼ全開で走り抜けることが出来れば最高ですが、それは同時に限界ぎりぎりでの走行ということも意味しています。

    セバスチャン・ブエミ (#1 TS040 HYBRID):
    スパは素晴らしいコースで、間違いなく私のお気に入りのコースの一つです。オー・ルージュのような高速コーナーを我々のTS040 HYBRIDで走り抜けるのは最高で、コースに戻るのを楽しみにしています。スパでは昨年勝利を挙げているだけになおさらです。コースはシルバーストンよりも我々のTS040 HYBRIDに適しているはずで、勝利を争える自信があります。勿論強力なライバルが居るので簡単ではなく、練習走行から全てのパフォーマンスを引き出せるように集中しなくてはなりません。我々はやる気に満ちており、挑戦を楽しみにしています。

    中嶋一貴 (#1 TS040 HYBRID):
    スパという、ドライバーにとって最高のサーキットでレースを戦うのは本当に楽しい体験です。ケルンに戻ったチームが、このレースへ向けた準備のためにハードワークを続けてくれたことは知っていますし、シルバーストン以上の競争力で臨めると期待しています。スパも間違いなく接近戦で、ファンにとっては素晴らしいレースになるでしょう。昨年は私にとってスパで初めてとなる表彰台に登ることが出来ましたが、まだスパでは勝てていません。今年はそれに挑戦する最高のチャンスだと思っています。

    アレックス・ブルツ (#2 TS040 HYBRID):
    スパは本当に素晴らしいコーナーをいくつも持つ、最高のサーキットです。天候は予測出来ませんが、昨年は、その変わりやすさを経験出来たという点で良いレースでした。同様に、スパはタイヤ選択という点でも特別です。大変な挑戦を要求されるので、公式練習走行から確実に正しい方向性へ進めるように、ハードワークが必要です。そのために可能な限りの時間を費やすことになるでしょうが、その努力が報われることを願っています。

    ステファン・サラザン (#2 TS040 HYBRID):
    スパは私の好きなサーキットのひとつで、再訪を楽しみにしています。とてもエキサイティングで、ドライバーにとって、とてもチャレンジングです。長い歴史を持つ、昔ながらのサーキットで、特別な雰囲気を持っています。この週末、良い結果を得るべく燃えています。ル・マン前の最後のレースということもあり、常に勝利を目指して戦えるように、前向きな気持ちで全員がレースを終えられればと思っています。好結果が得られると確信しています。

    マイク・コンウェイ (#2 TS040 HYBRID):
    私自身、スパを走るのは2008年にGP2で戦って以来となり、ずいぶん久しぶりです。スパは好きなサーキットのひとつなので、TS040 HYBRIDで走れることが本当に楽しみです。素晴らしい体験となるでしょう。シルバーストンではまずまずのシーズンスタートを切ることが出来ましたが、スパは我々のTS040 HYBRIDにマッチしているので、更なる強さが見せられるはずです。スパは我々が昨年勝利を挙げたサーキットのひとつなので、今年も優勝トロフィを防衛すると共に、ル・マンに向けて完璧な準備を整えたいと思っています。

  • トヨタ、開幕戦は3位表彰台と4位 / WEC 開幕戦 シルバーストン

    トヨタ、開幕戦は3位表彰台と4位 / WEC 開幕戦 シルバーストン

    トヨタは、2015年WEC開幕戦シルバーストン6時間レースに、2014シーズンチャンピオンとして臨んだが、激しい戦いとなり、3位、4位でレースを終えた。

    アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴がドライブしたTS040 HYBRID #1号車は、スタートからゴールまでライバルと激しい戦いを繰り広げ、優勝したアウディに14秒816差で3位を獲得した。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車も力強い走りをした結果4位となり、チームに貴重なポイントを持ち帰った。

    スタートは#1号車がブエミ、#2号車をブルツが担当、アウディといつにない激しい争いを繰り広げた。スタートから息もつかせぬ30分が過ぎた時点では、#1号車は3位、#2号車はコース上の混雑に阻まれ6位を走行した。その直後にLMP2カーのコースオフで全コースに黄旗が提示されたタイミングで2台のTS040 HYBRIDはタイヤ交換と燃料補給のためにピットへ飛び込んだ。さらに30分後に再度黄旗が出され、#2号車はライバルと異なる作戦を取るための燃料補給に、再びピットへと入った。

    コースがクリアとなり、グリーンフラッグが提示されると、ブエミはタイヤのグリップ不足を訴え、苦しい戦いを強いられた。ブエミは5位まで順位を落としたが、ポルシェ#17号車とアウディ#2号車のトラブルによる後退で順位を上げ、#1号車は3位、#2号車は4位に繰り上がった。

    レースの4分の1を消化した時、#1号車はブエミからデビッドソンに交替、#2号車はブルツからコンウェイにステアリングが渡された。交替したデビッドソンはすぐにトップ争いに加わり、次のピットストップでタイヤ交換をしたライバル達を尻目に、トップに躍り出た。その時点でタイヤ交換を先に延ばしたデビッドソンが首位、コンウェイが2位を固めたが、アウディ、ポルシェとの三つ巴の戦いは激しさを増し、ホイール・トゥ・ホイールの争いが展開された。その後レースが半ばを過ぎた時、コンウェイはコーナーのポールを車体前部に引っかけ、4位に後退した。

    レースが3分の2を経過すると、#1号車には中嶋が、#2号車にはサラザンが交替し、2台のTS040 HYBRIDは異なったタイヤ戦略を採用して最後の2時間に突入した。その後はアウディ#7号車に大幅なリードを許したものの、#1号車はポルシェ#18号車との激しい2位争いに突入した。そして最後の1時間、#1号車はブエミの手に託され、2位を行くポルシェ#18号車を猛追した。しかし、最後の給油のためのスプラッシュ・ピットストップで#1号車はポルシェに届かず、3位でゴールを迎えた。サラザンから#2号車を受け取ったブルツは4位でレースを終えた。

    3位に入賞したTS040 HYBRID #1号車の素晴らしい戦い振りに対し、英国レーシング・ドライバーズ・クラブのメンバーで最高位となったドライバーに与えられるリチャード・ロイド・トロフィーをアンソニー・デビッドソンが獲得出来たのはチーム全体にとって非常に名誉なことだった。

    3週間のインターバルを経た5月2日(土)、トヨタ・レーシングはWEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースに挑む。

    佐藤俊男 チーム代表:
    LMP1に参戦する3メーカーによるエキサイティングな戦いを目の当たりにし、とても感銘を受けました。各メーカーの先行する1台ずつの3台が最後まで僅差の戦いを繰り広げたレースは、まさに6時間スプリントレースと言えるものでした。本日、素晴らしいパフォーマンスを発揮したアウディの勝利を祝福したいと思います。 我々は、可能な限り全力を尽くし、良い戦いが出来たと思います。もちろん勝利がベストですが、本当の戦いは始まったばかりです。 オフシーズンを通じて競争力を増しており、挑戦の準備は整っております。 より強くなって次戦のスパへ戻れることを確信しています。

    アンソニー・デビッドソン:
    リチャード・ロイド・トロフィーを獲得出来ました。今日何かを勝ち取れたということについては喜んでいます。このサーキットでは我々の強さを真に示すことは出来ませんでした。これまでも我々はここで苦戦して来ました。昨年1-2フィニッシュ出来たのは天候に助けられた部分もあります。次のレースを楽しみにしており、第2戦スパではもっと強さを見せられると思っています。次戦はタイヤの摩耗が大きな要因となると思いますが、上手く行くことを望んでいます。
    セバスチャン・ブエミ:
    我々にとっては難しいレースでしたが、スタートから本当にハードにプッシュしました。 1セットのタイヤで2スティントを走りながら全力でプッシュし続けるなど、いくつかのことを試しました。最後はポルシェを捕らえるべくアタックしましたが、摩耗の進んだタイヤではそれは叶いませんでした。素晴らしい仕事をしたアウディとポルシェに祝福を贈ります。これから我々は、次戦スパでもっと良い結果を得るべく全力で準備を進めて行きます。

    中嶋一貴:
    LMP1クラスは非常に僅差で、タフなレースでした。大変な接近戦となり、6時間にわたってずっと全力でプッシュし続けなくてはなりませんでした。ポルシェをパスし2位を得るチャンスはあったと思いますが、最後まで果たすことは出来ませんでした。とはいえ表彰台を獲得出来たのはまずまずの結果です。ハードなレースになることを予想していましたが、我々のやるべきことを成し遂げ、ミス無くレースを走り切ることが出来ました。これは着実なスタートと言えると思います。

    アレックス・ブルツ:
    チームとして、今日はアウディのペースで戦うことは出来ませんでした。我々のTS040 HYBRIDの特性を考えると、このサーキットは最も厳しいものでしたが、他のライバルより遅くて良いということはありません。淡々とハードワークをこなさなければなりませんでした。今シーズンは最終戦までライバルとの壮絶な戦いになると思いますが、それは良いニュースです。そして、悪いニュースは、今日、優勝という結果を出せなかったことです。

    ステファン・サラザン:
    去年の1-2フィニッシュと比べれば、確かに最高の結果とは言えません。しかし、我々は良く戦ったと思うし、たくさんポイントも獲得しました。このサーキットが我々向きではなく、この何年間もアウディがとても速くて得意とするコースであることも知っています。完璧なスタートではないですが、良い滑り出しと言えるのではないでしょうか。チャンピオンシップでは2位に付けています。もう気持ちはスパに切り替え、次戦ではさらに良い結果を出せると確信しています。

    マイク・コンウェイ:
    タフなレースでした。コース脇の樹脂製ポールをフロント部に当ててしまい、それが私のスティントを台無しにしてしまいました。ダウンフォースを失い、スティントの残りが予測不能な状態になってしまったからです。ピットストップでこのポールを取り除いてから、すべては正常に戻ったので、遅れを取り戻そうと試みました。4位獲得は成し得たベストの結果であり、ポイントも獲得して帰れます。スパの週末がより良くなるよう、楽しみにしています。