カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、日本メーカー初となる世界耐久選手権レースで年間タイトル獲得

    トヨタ、日本メーカー初となる世界耐久選手権レースで年間タイトル獲得

    WEC最終戦サンパウロ6時間レースを2位と4位で終えたトヨタ・レーシングは、FIA世界耐久選手権の年間マニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。

    トヨタ自動車は、1999年に世界ラリー選手権(WRC)でマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得して以来、15年目にして再び世界選手権を制覇した。

    今日の結果は、スポーツカー・レースの歴史に新しい1ページを開いたと言える。

    1953年に世界耐久選手権レースが始まって以来、初めて日本の自動車メーカーが年間タイトルを獲得した。また、この勝利は、トヨタが開発したトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)にとっても、重要な足跡を残した。

    モータースポーツにおいてハイブリッド・システムを採用する計画は2006年に始まり、2007年7月、北海道十勝スピードウェイで開催された十勝24時間レースでハイブリッド・システムを搭載したトヨタ・スープラが初優勝を飾った。この時にバッテリーに代わって採用された蓄電装置がスーパーキャパシタだった。以来、ハイブリッド・システムは地道な開発が続けられ、大幅な重量軽減がなされ、出力も自然吸気エンジンとモーターの組み合わせから1000馬力を発揮するまでに至った。この進化したTHS-Rを搭載した2014年のTS040 HYBRIDは、4輪駆動にもかかわらず2013年モデルと比べて25%もの燃費削減を可能にしている。

    燃費効率重視に振られた2014年の新しいWEC・LMP1技術規則に従い、トヨタ・レーシングは全8レース中5勝を挙げ、ポールポジションは4回獲得、表彰台にも全戦立つことが出来た。加えて最速ラップを4回樹立。これは、トヨタの技術の優秀性が証明されたと言える。

    豊田章男 トヨタ自動車(株) 代表取締役社長:
    トヨタのハイブリッド技術を結集し、WECへの挑戦を始めて3年目の今年、トヨタ・レーシングが、TS040 HYBRIDでドライバーズ、及びマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得出来たことを大変嬉しく思います。これまでご声援いただいたファンの皆様や、ご支援いただいたオフィシャルパートナーの皆様に感謝申し上げますと共に、シーズンを通じ、心をひとつに、全力で挑んだドライバーやチームスタッフほか関係者全員に「おめでとう、そしてありがとう」の言葉を贈りたいと思います。これから先もトヨタは、WECシリーズへの挑戦を通じ、ハイブリッドのさらなる技術革新を進めると共に、「もっといいクルマづくり」に活かしていきたいと思います。今後も引き続き、ご声援いただければ幸いに存じます。

    木下美明 チーム代表:
    今日のレースは私がこれまで経験した最も感慨深いレースのひとつでした。このサーキットの標高の高さによる出力低下を考えれば、結果にはとても満足しています。幸いなことに、我々のハイブリッド・システムは高地でも力を発揮し、特に車両の追い越し時には、非常にパワフルでした。チームの誰もが最後のコンマ1秒まで、ギリギリの戦いをしてくれました。世界選手権で両タイトルを獲得することは、今年の最大の目標の一つでした。我々をサポートしてくださったすべての皆さんと、この素晴らしい成果を達成するため共に頑張ってくれたチームスタッフに感謝します。我々のチームとドライバーの戦いぶりは、今シーズン、実に素晴らしいものでした。各々が自分の役割をしっかりと果たしてくれました。ここサンパウロに、我々の仲間である中嶋一貴とニコラス・ラピエールが一緒にいないのがとても残念です。我々は耐久レースにおいて輝かしい歴史を持つ手強いライバルと戦って来ました。このことが我々の成果をより素晴らしいものにしてくれています。今、この瞬間を喜んでいますが、すぐに2015年シーズンもタイトルを守り続けるための準備に取りかからなければなりません。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    決勝結果: 4位 248周、ピットストップ7回、最高ラップタイム:1分18秒778

    アレックス・ブルツ:
    チームにとって、マニュファクチャラーズ・タイトルの獲得は本当に素晴らしい結果です。今日のレースは非常に楽しめました。TS040 HYBRIDは好調で、特に私の2度目のスティントでは、ドライブスルーペナルティを受けたことを除けば最高でした。ペナルティは、レースでは仕方ないことで、レーススチュワードの裁定を受け入れます。しかし、このことでドライバーズ選手権での3位獲得が出来なかったのは残念でした。いくつかのレースで我々は速さを示せましたが、今年は運が無かったということです。

    ステファン・サラザン:
    トヨタにとっても、私自身にとっても非常に良いシーズンでした。我々がマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得出来たということは大変なことです。チームは今年だけでなく、プロジェクトの当初からハードワークを続けて来ましたが、素晴らしい結果で報われました。TS040 HYBRIDは全てのレースで力強く、チームも素晴らしい働きで支えてくれました。厳しいペナルティを受けてしまったことで、レースでのポジションと、選手権でのポジションの両方を失うこととなってしまったのは本当に残念です。

    マイク・コンウェイ:
    レースはトヨタ、ポルシェ、アウディによる三つ巴の激しいバトルで、大変な接近戦でした。何度か戦略の変化もありましたが、我々は表彰台を目指していました。私もずっとフルアタックを続けました。最後に再スタートが切られれば2台共にポジションアップが狙えたはずなので、その点は残念です。しかし、今日はトヨタにとって、ワールドチャンピオン獲得という素晴らしい一日になりました。この週末の締め括りに、全ての人から祝福を受けました。このチームの一員であることは大変な栄誉です。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース: 2位 249周、ピットストップ6回、最高ラップタイム:1分18秒399

    アンソニー・デビッドソン:
    今日のレースは少しフラストレーションの溜まる終わり方となってしまいました。チャンピオン・タイトルはもう少しスッキリと獲得したかったというのが本音です。しかし、最後まで勝負をするということは、とても楽しい展開でした。レース前には、まさか勝利に絡めるとは思っていなかったので、それが出来たのはボーナスでした。とにかくチャンピオンとして最後まで諦めない姿勢を見せることが出来ました。ポルシェはこの週末ずっと素晴らしい走りをしていました。初優勝には心からおめでとうという言葉を贈りたいと思います。最後に、1年を通して頑張ってくれたチームスタッフ全員に感謝します。素晴らしい仲間の一人であることは最高でした。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日はアンソニー・デビッドソンと共に素晴らしいレースを戦うことが出来て最高に嬉しい一日となりました。レースを通してポルシェから強烈なプッシュを受け続けました。彼らは勝つべくして勝ったと言えると思います。レースの最後は再スタートが切られると思っていたので、少し残念でした。しかし、全体的に見るとTS040 HYBRIDの性能にもチームの力にも、マニュファクチャラーとドライバーの二つのタイトル獲得にも大変満足しています。素晴らしい1年でした。チャンピオンとして戦える来年がとても楽しみです。

  • トヨタ、表彰台での年間タイトル獲得を目指し決勝レースへ

    トヨタ、表彰台での年間タイトル獲得を目指し決勝レースへ

    世界耐久選手権(WEC)最終戦サンパウロ6時間レースの予選が行われ、トヨタ・レーシングは日曜日のレースを予選グリッド2列目、3列目からスタートすることになった。

    トヨタ・レーシングにとって明日の決勝レースで最も重要なことは完走することだが、2台のTS040 HYBRIDを駆るドライバー達は予選からポールポジション獲得へと全力を尽くした。

    その結果、8号車のアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミはポールポジション・タイムから僅か0.394秒遅れの3番手を、7号車のアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイは5番手のグリッドをそれぞれ獲得した。

    7号車のデビッドソンとブエミはすでにドライバーズ・タイトルを獲得しており、今週末のトヨタ・チームは、マニュファクチャラーズ・タイトル獲得に焦点を当ててレースを戦う。最終戦を残してトヨタは選手権2位のアウディに40点差をつけている。もしアウディが決勝レースで1、2位に入って合計43点(1位25点、2位18点)を獲得するようなことがあっても、トヨタは3点以上獲得すれば悲願のマニュファクチャラーズ・チャンピオンに輝くことが出来る(同点の場合、上位入賞の多いトヨタが優位となる。)

    決勝レースの舞台となるインテルラゴス・サーキットは、今年のWECが開催された8コース中で最も1周の距離が短い(4.309km)ことで知られている。また、標高では海抜800mと最も高地にある。これは、TS040 HYBRIDに搭載する自然吸気エンジンにとっては、ターボチャージャー(過給器)付きエンジンに比べ性能的な影響を受けやすくなることを意味する。

    予選では、コース上の混雑を避けるために2台のTS040 HYBRIDはコースインをやや遅らせた。8号車はデビッドソンが、7号車はサラザンがまずタイムアタックを開始、新しく舗装し直されたコースのおかげでタイヤの摩耗による性能低下も殆どなく、昨年と比べて大きく短縮されたタイムでの争いとなった。

    8号車のデビッドソンは2周の義務周回数をこなしてブエミに交替したが、7号車のサラザンはタイムアタックの途中で上昇したタイヤ温度を下げてから再アタック。合計6周を走った後にコンウェイにステアリングを託した。デビッドソンから8号車を引き継いだブエミはポールポジションを狙えるペースでアタックしたが、最後のアタックラップで他車に阻まれ3番手に甘んじた。コンウェイはグリッド4番手に僅か0.031秒届かず、5番手から明日の決勝レースをスタートする。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目: 4番手(1分18秒650) 30周
    予選:  5番手(平均1分18秒920)

    ステファン・サラザン:
    ベストを尽くしましたが、コーナーの進入でオーバーステアが少し発生し、マイクも同じ症状に見舞われてしまいました。4番手に上がるチャンスはありましたが、これもレースです。5番手グリッドですが、まだ終わったわけではありません。今週、6時間レースに向けて最良の妥協点を見出すべく努力を続けて来たので、決勝では良いレースを見せられると思っています。

    マイク・コンウェイ:
    正直なところ4番手につけて、2台揃って2列目には並べると思っていました。我々のTS040 HYBRIDは4番手につけられるだけの充分な速さがあり、それを活かせるはずでした。しかし、最後のアタックラップでの僅かなミスでタイムを失ってしまいました。それまでは速かっただけに残念です。しかし、明日は長いレースですし、TS040 HYBRIDの速さには自信があるので、決勝レースへと気持ちを切り替えます。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習3回目: 3番手(1分18秒427) 33周
    予選:  3番手(平均1分18秒070)

    アンソニー・デビッドソン:
    思っていたよりも良い予選となりました。ポルシェは予選で速いので、今日はグリッドを譲りましたが、明日が本当の勝負です。激しいレースになるでしょうが、肉体的にも厳しく、暑さとトラフィックが、ここではいつも課題です。レースの展開は面白くなると思います。この週末は、今シーズンで初めてLMP1出場3メーカーの力が拮抗した、良い戦いを観てもらえると思います。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日は3番手につけるのが精一杯でした。ポルシェは、予想通り見事に予選を戦いました。決勝レースでは間違いなくチャンスがあるので、まだ自信を持っています。我々の目標は、チームのマニュファクチャラーズ・タイトル獲得ですが、もちろん決勝レースで勝利を争い目的を達成します。

  • トヨタ、WEC年間タイトル獲得へ向けてセットアップを開始

    トヨタ、WEC年間タイトル獲得へ向けてセットアップを開始

    初夏のブラジル・サンパウロ。郊外にあるインテルラゴス・サーキットでWEC最終戦サンパウロ6時間レースが幕を開けた。

    初日の金曜日は90分間の公式練習走行セッションが2回行われ、トヨタ・レーシングの2台のTS040 HYBRIDは、明日の予選、明後日の決勝レースで最高の性能を発揮するためのセッティングを行った。

    2台のTS040 HYBRIDではアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの駆る8号車が速く、1分19秒239で5番手。6番手に着けたアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの7号車を0秒151凌いだ。

    トヨタ・レーシングにとって今年のWEC最終戦サンパウロ6時間レースは、念願のマニュファクチャラーズ・タイトル獲得に大手をかけた重要な戦い。もうひとつの選手権であるドライバーズ・タイトルはデビッドソンとブエミがすでに獲得、チームはマニュファクチャラーズ選手権獲得へと全力で挑む。

    第7戦バーレーンが終了した時点でトヨタは2位に40点差をつけている。このレースで獲得出来る最高点は44点(各チームは2台の出走で1,2位を獲得すれば最高43点、加えてポールポジションで1点)なので、トヨタ・レーシングがマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得するために必要な条件は、少なくとも1台が完走すること。しかし、今シーズン7戦中3連勝を含む5勝を挙げて来たトヨタ・レーシングは、2012年にWEC初優勝を飾った、ここブラジルでのレースを最高の結果で締め括るつもりでレースに臨む。

    レースの行われる今週の初め、サンパウロは雨に祟られたが、公式練習走行が始まった金曜日には好天に恵まれ、気温も穏やかで、今年初めに再舗装されたコースを初めて走るドライバーにはうってつけの条件となった。新しい舗装が効果を発揮し、タイヤのグリップは著しく向上、公式練習走行1回目にしてラップタイムは昨年と比べて急上昇した。

    午前中に行われた公式練習1回目では2台のTS040 HYBRIDの合計周回数が84周。距離にして360kmを走破し、8号車のデビッドソンが4番手、7号車のサラザンが6番手のタイムを記録した。

    夕方に行われた公式練習2回目は、通り雨に見舞われたため、各車はタイヤ選択、雨用のセッティングを試すことになった。序盤の30分に雨が降ったが、結局ドライタイヤで長距離走行を行い、新しい舗装の好感触を得ることが出来た。インテルラゴスのコースは今年のWECの中で1周の距離が最も短いが、長時間の走行で2台のTS040 HYBRIDの合計走行距離は117周、866kmに及んだ。公式練習走行初日が終わった時点で、昨年の最速タイム1分20秒784は軽く1秒以上短縮された。

    明日の土曜日には午前10時(日本時間午後9時)から1時間の最終練習走行3回目が行われ、午後3時20分(同翌30日午前2時20分)から25分間公式予選が行われる。決勝レースは日曜日の午後1時(同午前0時)にスタートを切る。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習1回目: 6番手(1分20秒825) 44周
    公式練習2回目: 6番手(1分19秒390) 56周

    アレックス・ブルツ:
    今日の公式練習は、簡単ではなかったけれど、総じて言えばとても面白い1日でした。コースの舗装が修復されて、走りのパフォーマンスは劇的に変わったのが分かります。今シーズン、殆どのレースで見せた我々の速さを備えるべく、サーキットごとに最適なセッティングを見つけるための準備と調整に専念しています。異なるコースレイアウトは、異なるパフォーマンスをもたらすのは明らかです。我々が望んでいるレベルに達するために、ここでやらなければいけないことはまだまだあります。

    ステファン・サラザン:
    今日はかなり良かったと思います。多くの意味のある周回を重ねられました。最初の練習走行が始まってから、とても多くの改良が出来たので、明日に向けては良い兆しが見えます。我々はレースでは、さらにプッシュして行きますし、明日の予選では良い結果を出せると信じています。今日はポルシェとアウディが、このサーキットではとても速いことが分かったので、可能な限り出来ることは全てやります。

    マイク・コンウェイ:
    ここサンパウロで、またTS040 HYBRIDのシートに戻って来ることが出来て、とても嬉しい。LMP2で走っていた頃からこのコースは知っていますが、舗装が新しくなって今は路面が非常にグリップするようになっています。今日はそれほど多くの周回を走っていませんが、TS040 HYBRIDのバランスは良いように思います。でも、タイム計測を見ると、ライバル他車がとても速いので、我々もやることがいくつかあります。あらゆることをつぶさに見て、より早いペースを掴めるよう頑張りたいと思います。そして明日の予選後には良いポジションにいられることを期待しています。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習1回目: 4番手(1分20秒303) 40周
    公式練習2回目: 5番手(1分19秒239) 61周

    アンソニー・デビッドソン:
    なかなか難しい一日となり、思い通りの位置にはつけられていないことが残念です。これまでの状況を見る限り、決勝レースは厳しい戦いになりそうですが、準備は出来ています。TS040 HYBRIDは好調で、感触も良いので全ての周回で攻めて行けると思います。いつもなら満足いく結果なのですが、今日はラップタイムを見る限りそうはなりませんでした。改善を続け、明日はライバルに迫りたいと思います。

    セバスチャン・ブエミ:
    トリッキーな一日でした。望み通りの速さが得られなかったので、更なるパフォーマンス確保のためにやるべきことはたくさんあります。とはいえ、予定していたプログラムはトラブル無く終了し、貴重な多くのデータが得られました。ライバルはどちらもラップタイムを見る限り非常に速いですが、新たに舗装されたコース路面はとても良く、更なるグリップと、タイヤ摩耗の減少が望めるはずなので、予選と決勝レースを頑張ります。

  • WEC:トヨタ、日本メーカー初の年間タイトルを目指してサンパウロへ

    WEC:トヨタ、日本メーカー初の年間タイトルを目指してサンパウロへ

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)の年間タイトル獲得を目前に控え、今週末のブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキットで開催されるWEC最終戦サンパウロ6時間レースに向かう。

    TS040 HYBRID 8号車を駆るアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、既に1週間前に行われた、第7戦バーレーン6時間レースでドライバーズチャンピオンを獲得しており、チームもまさに、マニュファクチャラーズ選手権のタイトル獲得という歴史的瞬間を目前にしている。

    トヨタは、その呼び名は変遷があったものの、1953年の開始以来行われて来た世界耐久選手権のカテゴリーで、年間タイトルを獲る初めての日本メーカーになるかもしれない。

    中嶋一貴は、日本のSUPER GT参戦のため欠場したバーレーン戦の後、TS040 HYBRID 7号車のコックピットに戻る予定でしたが、レース出場のための入国ビザ取得が出来ず、最終戦に参戦することが出来なくなった。非常に残念だが、これはチームに交渉余地のない領域でのトラブルだった。

    彼の欠場により、アレックス・ブルツとステファン・サラザンは、再びマイク・コンウェイと組む。このトリオは、先のバーレーンで優勝し、チームに3連勝と今シーズン7戦中5勝をもたらしている。

    インテルラゴスサーキットでは、既にトヨタ・レーシングは好成績を残している。2012年には、わずか参戦3戦目にして、7号車がチーム初のポールポジションと初優勝を達成している。

    一方、昨年は、この再現はかなわず、1台での出場となった8号車がレース序盤に他車に接触され、リタイアを余儀なくされた。

    インテルラゴスでのレースイベントは金曜の公式練習走行(1回目13:00-14:30:日本時間翌29日0:00-1:30、2回目17:30-19:00:同4:30-6:00)に始まり、土曜日には最終の公式練習走行(10.00-11.00:同21:00-22:00)と予選(15.20-15.45:同2:20-2:45)が続く。6時間レースの決勝は、日曜日13:00(同0:00)にスタートとなる。

    木下美明 チーム代表:
    「我々のブラジルでの課題は明確です。世界耐久選手権でのマニュファクチャラーズタイトル獲得、これに尽きます。我々は非常に良い位置につけていますが、ブラジルでのチェッカードフラッグが振られるまで、何が起きるか分かりません。インテルラゴスは我々のTS040 HYBRIDには向いているサーキットであり、特にここでは2年前に初優勝したという嬉しい記憶があります。日曜日の夜にはそれ以上の喜びを味わえればと思いますが、それに思いが至る前に、いつもの通り、レースで強さを発揮できるよう、やれることは全てやります」

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID 7号車):
    「サンパウロは特別で、私にとっては懐かしい学校のようなものです。ここにはたくさんの歴史があり、ブラジルのファンの皆さんは、いつも特別な雰囲気をもたらしてくれます。他の何人かのドライバーと同様、このコースは大好きです。今年は特に、コースの舗装が新しくなったのでどうなっているか、非常に興味深いです。F1のレースを見る限り路面のグリップが増えているようで、昨年に比べると、タイヤ選定を左右するいろいろな要素がありそうです。この変化に対し、誰が最も早く、かつ的確に対応できるかがポイントになるでしょう」

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID 7号車):
    「またブラジルで走れるのを楽しみにしています。今年のTS040 HYBRIDは、どのサーキットでも本当に戦闘力が高く、今週末もまた、良いパッケージが決められると確信しています。7号車に乗る我々にとって、先日のバーレーンでの優勝は素晴らしいものでしたし、アンソニーとセバスチャンのドライバーズタイトル獲得ももちろん最高でした。でも今は仕事に戻り、我々の目標であるマニュファクチャラーズタイトル獲得を目指します。素晴らしいシーズンの締め括りとしたいですね」

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID 7号車):
    「また7号車で走れることを喜んでいます。ブラジルのレースに出場するとは思っていませんでした。様々な状況を鑑みると、一貴にとってはとても残念なことですが、私個人にはサプライズですね。私にとってはTS040 HYBRIDで走り込み、再びチームの皆と仕事をする良い機会です。バーレーンでの週末は楽しかったし、特に優勝が嬉しかったです。ブラジルに向けてはやる気満々です。世界選手権タイトルに挑戦するチームにまた少しでも貢献できればと、心に決めています」

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #8):
    「バーレーンでの緊張とその後のドライバーズタイトル獲得の喜びの後、セバスチャンと私にとって、ブラジル戦は少しリラックスできると思います。でもそれは我々が事を簡単に考えているということでは全くありません。むしろその反対です。シーズンを勝って終える。この素晴らしい1年を締めくくるにはこれ以上ない終わりかたでしょう。最優先事項はチームのマニュファクチャラーズタイトル獲得です。今シーズン、我々はTS040 HYBRIDという最速のクルマを手にしてきましたから、その強さには自信があります」

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #8):
    「先日のバーレーン戦の後の数日は楽しかったですし、ワールドチャンピオンと呼ばれるようになりました。それはとても嬉しいことですが、チームがマニュファクチャラーズチャンピオンとなるまで、まだ完璧とは言えません。それが2014年における我々のパズルの最後のピースであり、我々のハイブリッドシステム、THS-Rに相応しいものだと思います。過去2年間、インテルラゴスでは速さを見せていたし、我々のハイブリッドシステムには相応しいコースだと思います。コースの新しい舗装がどう作用するか楽しみですが、我々は最前列で戦えるだろうと信じています」

  • 中嶋一貴、ビザ発給の問題でWEC最終戦に参戦できず

    中嶋一貴、ビザ発給の問題でWEC最終戦に参戦できず

    中嶋一貴が、ピザ発給の問題でWEC最終戦サンパウロ6時間耐久レースに出場できないことが明らかになった。

    SUPER GT最終戦への出場のため前戦バーレーンを欠場した中嶋一貴だが、最終戦サンパウロではトヨタの7号車を走らせるとみられていた。しかし、ビザ申請の手続きに問題があり、最終戦に参戦できないことが明らかになった。

    トヨタは「一貴は、チームがコントロールすることができないビザ申請手続きの遅れにより、レースに出場することができません」と述べた。

    最終戦サンパウロでは、バーレーンでも代役を務めたマイク・コンウェイが出走。ステファン・サラザン、アレックス・ブルツとともに7号車を走らせる。

    マイク・コンウェイは、2015年にトヨタでWECにフル参戦するとみられている。

  • レクサス、「LEXUS LF-C2」をロサンゼルスオートショーに出展

    レクサス、「LEXUS LF-C2」をロサンゼルスオートショーに出展

    レクサスは、オープンエアタイプのコンセプトカー「LEXUS LF-C2」を米国・ロサンゼルスで開催される2014年ロサンゼルスオートショーに出展する。

    LF-C2は、レクサスが目指すエモーショナルなデザインをテーマにしたデザインスタディであり、光からインスピレーションを得た外形デザインを採用。2+2シーターのGTカーで、自然と一体となったドライビングが楽しめる開閉式ルーフすらないオープンボディは、LEXUSの走りの情熱を具現化している。

    エクステリアは、ボディ表面の造形により、陰影が見る角度や光の種類によって変化するフォルムとし、外板色には、陰影の変化を際立たせる新規開発色のゴールドイエローを採用。精緻に編み込まれたメッシュ形状のスピンドルグリルは、見る角度により異なる表情を醸し出す。さらに、5本スポークの20インチアルミホイールにより、存在感を強調した。

    インテリアは、リヤデッキを起点とした、センターコンソールからダッシュボードまでを含めた一体感ある構成とし、タッチパッドを用いたリモートタッチを採用するなど、機能的かつシンプルなデザインとした。また、手によく馴染むレザーステアリングと身体にフィットするシートにより、走りの楽しさをよりダイレクトに表現している。

    LEXUS LF-C2 LF-C2

  • トヨタ、セダンタイプの新型燃料電池自動車「MIRAI」を発売

    トヨタ、セダンタイプの新型燃料電池自動車「MIRAI」を発売

    トヨタは、セダンタイプの新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」を開発し、トヨタ店ならびにトヨペット店を通じて、12月15日より発売する。

    MIRAIは、将来の有力なエネルギーである水素を空気中の酸素と化学反応させて自らが発電して走り、優れた環境性能はもとより、利便性や走る楽しさもあわせ持つ、モビリティの新しい幕開けを告げるクルマである。

    MIRAIは、自社開発の新型トヨタFCスタックや高圧水素タンクなどで構成する燃料電池技術とハイブリッド技術を融合した「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を採用。内燃機関に比べてエネルギー効率が高く、加えて、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を実現するとともに、3分程度*3の水素の充填で充分な走行距離を得られるなど、ガソリンエンジン車と同等の利便性を備えている。

    また、一目でMIRAIとわかるデザイン、全車速域モーター走行による優れた加速性能と圧倒的な静粛性や低重心化などにより操縦安定性を高めた走りの楽しさ、停電や災害などの非常時に使える大容量外部電源供給システム、より安心・安全・快適にお乗りいただくための専用通信サービスの設定など次世代車にふさわしい価値を提供している。

    水素は、様々な一次エネルギーや下水の汚泥からの製造に加え、太陽光や風力などの自然エネルギーを活用して水からの生成も可能。さらに、電気に比べてエネルギー密度が高く、貯蔵や輸送も容易であり、家庭や自動車用の燃料のみならず、発電への活用も期待されるなど、幅広い用途への利用が可能な将来の有力なエネルギーの一つである。水素を燃料として自ら発電して走るFCVは、将来の水素社会の一翼を担い、エネルギー多様化への対応をさらに加速させるものと期待されている。

    MIRAI 販売概要

    販売開始2014年12月15日(月)
    販売店トヨタ店ならびにトヨペット店
    販売目標台数2015年末までに約400台
    メーカー希望小売価格 7,236,000円<消費税込み> (6,700,000円<消費税抜き>)
    ※価格にはリサイクル料金は含まず。北海道、沖縄は価格が異なる

    トヨタ MIRAI

  • トヨタ、ドライバーズ選手権でWEC初タイトルを獲得!

    トヨタ、ドライバーズ選手権でWEC初タイトルを獲得!

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)バーレーン6時間レースで勝利を収めると同時に、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミがドライバーズタイトルを獲得しま。

    レースに優勝したのはアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが操るTS040 HYBRID 7号車だった。この勝利はトヨタにとって2014年WECでの記録すべき5勝目にった。

    アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの8号車は突然襲って来たトラブルの修理に貴重な時間を失ったが、トラブル解決後は果敢に追い上げ、総合11位でゴールし、最終戦サンパウロ6時間レースを前に、2014年のドライバーズチャンピオンに輝いた。

    トヨタのドライバーがFIA世界選手権でチャンピオンタイトルを獲得したのは、1994年に世界ラリー選手権(WRC)を制したディディエ・オリオール以来となる。

    今日の結果は、トヨタのマニュファクチャラーズタイトル獲得に大きなアドバンテージをもたらした。チームは2位のアウディに40点差をつけて、11月30日に行われるサンパウロ6時間レースに向かう。1レースあたりの1チーム最大獲得可能ポイントは44点のため、最終戦でトヨタが5点以上獲得すればマニュファクチャラーズタイトル獲得が決まる。

    レースはトヨタにとってドラマに満ちたものだった。スタート直後からブルツ、ブエミはライバル達とポジション争いを展開、第1コーナーではやや遅れたものの、7周目にはブエミの8号車がトップに躍り出て、ブルツの7号車は3位に付けた。

    レースが開始されて30分が経過した時点でコース全域にわたって黄旗が出されたが、トヨタはそのタイミングを逃さず2台をピットへ入れ、タイヤ交換、給油を済ませた。ピットインをしなかったライバル達が黄旗下でスロー走行を強いられていたため、2台のトヨタはタイムロスを最小限に留め、黄旗が解除された時にはブエミの8号車が3位、ブルツの7号車が4位につけていた。その後2台はペースを上げ、レースが1時間を過ぎた頃には1-2位でレースをリードしていた。

    1時間半経過時点で、トヨタの2台は僅か9秒のインターバルで同じ周にピットイン、7号車はブルツからコンウェイに、8号車はブエミからデビッドソンに交替してレースに復帰した。8号車はコースへ復帰した時にまだレースをリードしていたが、そこに思わぬトラブルが待っていた。オルタネーターが壊れ、その交換に予定外のピットインを強いられた。交換にかかった時間は30分。デビッドソンが8号車をレースに復帰させた時には総合26位に後退し、トップから17周遅れになっていた。この8号車のピットインによって、レースは7号車がリードすることになった。

    一連の騒動が収まってからは、2台のTS040 HYBRIDにはそれぞれ異なる任務が与えられた。7号車には最終戦でマニュファクチャラーズタイトル獲得を可能にするために勝利を、8号車には完走をしてドライバーズタイトルを獲得することが命題とった。

    そして、2台のTS040 HYBRIDのドライバー達はこの任務を見事に果たした。レースが半分を消化した時にコンウェイから運転を代わったサラザンはそのままリードを堅持し、デビッドソンからステアリングを受け取ったブエミは最速タイムを更新しながら追い上げた。そして、いよいよレースは最後の1時間に突入、サラザンからブルツに替わった7号車はトップを快走。8号車はデビッドソンがブエミから運転を引き継いだ時点で、何と13位まで順位を上げていた。

    最後の数周は2台のTS040 HYBRIDはほとんどテール・トゥ・ノーズの状態で走行を重ねたが、最後はブルツが7号車をトップでゴールに導いた。2位のポルシェとは50秒460の差が開いていた。8号車はデビッドソンの手で総合11位(LMP1クラス8位)でゴール、2台共に完走を果たして任務を遂行した。

    木下美明 チーム代表:
    アンソニーとセバスチャンのドライバーズチャンピオン獲得を皆で祝いたいと思います。このタイトル獲得は、ドライバーはもちろん、チーム全員の努力の賜物でもあります。とくに今年は燃料効率に関する新規則の始まりの年でもあるので、本当に意味のある大きな成果だと思います。彼らは、この新規則での初代チャンピオンとなり、これによって我々のTHS-R(トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング)の性能が証明されたことを非常に誇りに思います。ケルンのTMGの全社員、日本のトヨタのモータースポーツユニット開発部やハイブリッド先行開発部他、オレカをはじめ、我々に支援をいただいているパートナーの皆様、全ての方々に感謝申し上げます。また、このプロジェクトを始めた頃からずっと応援いただいているファンの皆様、本当に有難うございました。もちろん、今日優勝したアレックス、ステファンとマイクの3人にも、心からお祝いを述べたいと思います。このところ7号車にはいろいろなことがありましたが、今日はとても速く、非常にタイヤに厳しいサーキットであるにも関わらず、安定して走ってくれました。本当に良くやってくれたと思っています。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    決勝結果: 1位 195周、ピットストップ6回、最高ラップタイム:1分46秒377

    アレックス・ブルツ:
    チームメイトが世界チャンピオンを獲得し、とても喜んでいます。今シーズン、彼らはとても頑張りました。ドライバーとして、ずっと一緒に頑張って来て、我々はとてもうまく行っていました。今、彼らには世界チャンピオンの喜びに浸ってもらいたいと思います。そして、我々もレースに勝ちました。この週末、始めのセットアップで良い方向性を見つけてくれたステファンには本当に感謝しています。我々のTS040 HYBRIDは強かったけれど、それもチーム全員のおかげです。

    ステファン・サラザン:
    セバスチャンとアンソニー、世界チャンピオン獲得おめでとう。今シーズンの彼らの走りは凄かったし、この瞬間を待ち望んでいたと思います。このようなレースが出来、かつ再び優勝も出来るとは素晴らしいことです。特にここバーレーンでは、昨年8号車で優勝しているのですから。私のスティントでは、レース終盤でのスプラッシュアンドゴー(給油ピットイン)を避けるよう、燃費走行しなければならなかったので、それに集中をしました。全てうまく行きました。アレックスとマイクの二人も素晴らしい仕事をしてくれ、実際のところ、チーム全員、この週末、そしてこのシーズンを通じて、本当に頑張ってくれています。

    マイク・コンウェイ:
    アンソニーとセバスチャンには、世界チャンピオン獲得を祝福したいと思います。彼らは今シーズン本当に頑張りました。そして、今日は我々の7号車も最高の結果が出せました。ステファンとアレックスのスティントは見事だったし、私は自分の走りにも満足しています。チームが私にくれた信頼とサポートに応えることが出来て、本当に嬉しいです。トヨタ・レーシングでのわずか2戦目でWEC初優勝が叶うとは凄いことですし、素晴らしい日になりました。末永く忘れられない記憶になるでしょう。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース:11位 177周、ピットストップ7回、最高ラップタイム:1分45秒989

    アンソニー・デビッドソン:
    信じられないような一年でした。個人的にも、私自身の長いキャリアの中で最高の成果であり、今日は最高の一日となりました。私にとって初めての世界チャンピオンということは、多くのことを意味するはずですが、まだ実感が湧きません。チームは素晴らしい仕事で、最速のTS040 HYBRIDを用意してくれました。勝ってタイトルを決めるという望みは叶いませんでしたが、不満はありません。トラブルの後、迅速な作業でコースに戻してくれたメカニックには本当に感謝しています。8号車のクルーだけでなく、7号車のクルーも手伝ってくれました。チャンピオン獲得は真にチームの努力によるもので、関わった全ての人に感謝しています。素晴らしい一日になりましたが、まだもう一戦、ブラジルでの最終戦で勝利し、マニュファクチャラーズタイトルも獲得するという仕事が残っています。

    セバスチャン・ブエミ:
    本当に嬉しい。世界チャンピオンを獲得出来て素晴らしい気分です。望んだレース結果でのタイトル獲得ではありませんでしたが、とても幸せです。ポルシェ、アウディという強敵と競い合って、チャンピオン獲得が果たせたことは、本当に素晴らしいです。我々は勝てるTS040 HYBRIDを持っていましたが、7号車が勝ってくれたことも喜んでいます。チャンピオン獲得には、最高のレースカーとチームが必要であり、それを与えてくれたチームに感謝しています。ドライバーズチャンピオンの獲得ではありますが、このタイトルはチームのものです。アンソニーと私だけでなく、ここにいるスタッフ全員、そしてケルンや東富士研究所にいる全ての関係者の努力無しには成し得なかったものです。次戦ブラジルでマニュファクチャラーズタイトルも獲得出来れば、更に素晴らしい一年となるでしょう。

  • WEC:トヨタ、バーレーン6時間レースを最前列からスタート

    WEC:トヨタ、バーレーン6時間レースを最前列からスタート

    全8戦で戦われるFIA世界耐久選手権(WEC)も残すところ2戦。その第7戦バーレーン6時間レースの公式予選が終了し、トヨタは2番手と4番手のタイムを記録、最前列グリッドからのスタートとなった。

    トヨタは、2013年の第6戦富士6時間レース以来、最前列グリッドからのレーススタートを継続しており、ここバーレーンで10戦連続となる。

    今週末の結果次第でドライバーズ選手権タイトル獲得の可能性を秘めたTS040 HYBRID 8号車のアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミは、ポールポジションを奪ったポルシェから僅か0.265秒遅れる1分43秒410のタイムをマーク、2番手グリッドを獲得した。

    7号車はアレックス・ブルツとマイク・コンウェイが予選を走り、1分44秒260で予選4番手。この2台で現在29点差をつけてリードしているマニュファクチャラーズ選手権を戦い抜く。

    WECのスターティング・ポジションは複雑な予選システムで決定される。各車2人のドライバーが最低2周のタイムアタックを行い、それぞれ最速2周の平均タイムを合わせたタイムで決まる。

    25分の予選セッションが始まるとすぐ、トヨタはまず7号車をブルツが、8号車をデビッドソンがドライブ、それぞれ2周のタイムアタックを終えるとブルツはコンウェイに、デビッドソンはブエミにステアリングを託した。

    共に力強い走りを見せ、7号車のコンウェイはこれまで一度しかTS040 HYBRIDで予選を走ったことがなかったにもかかわらず、セッション終盤まで8号車に続く3番手の速さを見せていた。しかし、セッション終了間際にポルシェに0.069秒先を越され、4番手に後退。8号車をデビッドソンから受け継いだブエミは、3周のアタックを終えると、決勝レースに向けてタイヤを温存するために、セッションを終えた。これは、すべての出場車が予選を走ったタイヤで決勝レースをスタートしなければならないルールのため。

    決勝レースは、明日・土曜日の現地時間午後3時(日本時間午後9時)に6時間にわたる熱戦の火蓋を切って落とされる。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習3回目: 2番手(1分44秒710) 26周
    予選:  4番手(平均1分44秒260)

    アレックス・ブルツ:
    我々の予選は計画通りには行きませんでした。クルマの状態もあまり良くなく、性能を引き出すことが出来ませんでした。時にはこうしたこともあり、悩んでも仕方ありません。とにかく、明日の6時間レースでより良い結果を目指して頑張るのみです。

    マイク・コンウェイ:
    予選は悪くありませんでした。最初の周回は良かったのですが、プッシュした2周目に急にタイヤが垂れてしまいました。クールダウンしてもう1度タイムアタックを行い、初めは良かったのですが、セクター3でタイムロスをしてしまいました。残念ながら、我々が求めていたレベルには達することが出来ませんでした。ライバルのポルシェに勝つのはたやすいことではありません。明日は心機一転、出来る限りプッシュして行きます。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習3回目: 5番手(1分46秒226) 21周
    予選:  2番手(平均1分43秒410)

    アンソニー・デビッドソン:
    ドライバーとしてはポールポジションが獲得出来ればそれに越したことはありませんし、ボーナスポイントも獲得出来るので良いのですが、納得出来る結果でした。予選でのポルシェの速さを見て、正直なところ彼らを破ることは難しいと思っていました。それだけに、最前列グリッドを獲得出来たことは本当に喜んでいます。明日はタイヤの摩耗やマネージメントという要素もありますし、全く異なる1日になると思うので、決勝レースが楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ:
    全体的に見て我々のパフォーマンスには満足しています。いつもポールポジションを争っていた我々が、今日、平均タイムでコンマ2秒遅れを取ったというのは、ポルシェが良くやったということです。しかし、我々の競争力は高く、決勝レースではハードなバトルとなったとしても良いペースで周回を重ねられることを確信しています。我々の目標は最後までクリーンなレースを戦うことで、そうすれば自ずと結果は付いてくるはずです。

  • WEC:トヨタ、待望の選手権タイトル獲得に向けて力強いスタート

    WEC:トヨタ、待望の選手権タイトル獲得に向けて力強いスタート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦バーレーン6時間レースの幕が開き、トヨタ・レーシングはトヨタ自動車にとって1999年の世界ラリー選手権(WRC)以来となる待望の選手権タイトル獲得に向けて、力強いスタートを切った。

    木曜日に行われた2回の公式練習では、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミのTS040 HYBRID 8号車が1回目にトップタイムを記録、夕闇が迫る中で開始された2回目には2番手につけた。

    トヨタ・レーシングは第5戦富士6時間レース、第6戦上海6時間レースと2戦続けて1-2フィニッシュを飾り、デビッドソンとブエミがドライバーズ選手権で2位に42点差をつけ、マニュファクチャラーズ選手権でも29点のリードを保ってバーレーンに乗り込んだ。

    今回のレースでは、先週鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラでシリーズチャンピオンを獲得した中嶋一貴が、ツインリンクもてぎで行われるSUPER GT最終戦に出場するために欠席、代わって第4戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースで初めてTS040 HYBRIDのステアリングを握ったマイク・コンウェイが7号車のラインアップに加わった。コンウェイは2013年にバーレーン国際サーキットでLMP2のステアリングを握ってクラス優勝を飾っている。

    今日の公式練習初日では、2台のTS040 HYBRIDは5.412kmのサーキットで最高の性能を絞り出せるように細心の注意を払ってセットアップを行った。公式練習第1回目は赤旗で一時中断されたが、5人のドライバーは全員がステアリングを握り、8号車が最速タイムを記録、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、コンウェイの3人が組んだ7号車は僅か0.058秒遅れで2位に付けた。公式練習第1回目で2台のTS040 HYBRIDの合計走行距離は351kmだった。

    公式練習2回目は夕闇が迫る午後7時半から行われた。7号車はまずコンウェイが走り、39周を走破。8号車もデビッドソンが同様の走行距離を稼ぎ、セットアップとタイヤの状態を確認した。チェッカーが振り下ろされ、公式練習第1回目のセッションが終了した時点で、8号車は2番手、7号車は6番手のタイムを記録。公式練習第2回目の2台の合計周回数は86周。2回の公式練習の合計走行距離は816kmに及んだ。

    公式練習第3回目は明日金曜日の午前11時10分(日本時間午後5時10分)から1時間、公式予選は午後5時35分(同午後11時35分)から25分間行われる。決勝レースのスタートは土曜日の午後3時(同午後9時)。6時間に及ぶ戦いの火蓋が切られる。

    TS040 HYBRID 7号車:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)
    公式練習1回目: 2番手(1分45秒505) 37周
    公式練習2回目: 6番手(1分45秒895) 46周

    アレックス・ブルツ:
    我々のTS040 HYBRID 7号車は、特に問題なく走行プログラムを終えることが出来ました。タイヤを含め、セットアップで確認したかったいくつかの点についても、沢山のデータが取れました。これから予選と決勝に向け、より強いクルマとするために全てを一つにまとめなければなりません。リストアップされた仕事は全部できたので、今日のセッションから得られたデータに、エンジニアも満足してくれると思います。

    ステファン・サラザン:
    今のところは順調ですが、TS040 HYBRIDについては少しだけ改良すべきところもあります。全般に、ちょっとグリップが足りなかったので、それを何とかしたいところです。今日の目標は決勝に向けたセットアップだったので、まずは良しとしたいです。第2セッションではクルマは良くなりましたが、私自身はあまり距離を走ってはいないので、明日の走行が楽しみです。もっと頑張って、更に改良点を見つけられればと思っています。

    マイク・コンウェイ:
    今日は楽しかったです。2回目の公式練習走行では、ほぼフルスティント走ることが出来ました。スティントを通したタイヤの変化に慣れることや、事をうまく進めるためにどうすべきかを知るのはとても大事です。我々のTS040 HYBRID 7号車は新しいタイヤで上手く走れなかったのがちょっと残念ですが、明日はもっと良くなると思います。8号車が上位にいるのがその証拠です。

    TS040 HYBRID 8号車:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習1回目: 1番手(1分45秒447) 28周
    公式練習2回目: 2番手(1分44秒233) 40周

    アンソニー・デビッドソン:
    再び、バーレーンでドライブすることが出来てとても嬉しい。いつもここでのレースは楽しんでいますが、今日は全体的にグリップが低かったので、やや挑戦が必要でした。明日もセットアップの最適化などいくつかやるべき作業が残っています。今シーズンでは珍しく、セバスチャンと私とで車両の感触が少し異なりました。非常にまれなことですが、妥協点を見出す必要があります。

    セバスチャン・ブエミ:
    通常通りの練習走行初日でした。戦いは激しさを増しており、タフな週末になるでしょう。我々は決勝レースを楽しみにしています。決勝レースが最も重要です。我々の目的は世界選手権タイトルを獲得することであり、そのための課題を確実にこなさなくてはなりません。決勝レースのために必要なデータを慎重に分析し、充分な準備が出来ると確信しています。今日は必要な作業をこなすことが出来たので、明日も作業を継続します。