カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、予選初日は7番手と8番手 / ル・マン24時間レース

    トヨタ、予選初日は7番手と8番手 / ル・マン24時間レース

    トヨタは、2015年FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースを前に、6月10日(水)に行われた公式練習と公式予選第1回目において、決勝レースに目標を定めたプログラムを設定し、予選タイムよりもセットアップとロングスティントにおけるタイヤの状態を見極める走行を繰り返した。

    その結果、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが操るTS040 HYBRID #2号車は暫定予選7番手、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の#1号車は暫定8番手のタイムとなった。

    全参加台数56台のル・マン24時間レースにおいて、LMP1クラス参加車は14台。公式予選第1回目が始まる頃にはサーキットには夕暮れが迫ったが、誰もがポールポジションを狙って最速の1周に賭けるアタックを始めた。予選開始から1時間、セッションは赤旗で一時中断。セーフティバリアの整備で約30分の中断となった。そして残り15分となった頃、中嶋一貴とステファン・サラザンがドライブする2台のTS040 HYBRIDは、それぞれが記録していたタイムを短縮してチェッカーフラッグを受けた。

    予選を前に、公式練習が始まった午後4時にはコースは雨で濡れた状態だった。2台のTS040 HYBRIDはウェットタイヤを装着して練習走行を開始し、多くの貴重なデータを収集した。その後、コースが乾き始めるとウェットタイヤからインターミディエイトに、そしてドライタイヤへと変更。そして、ドライタイヤに交換して数周後にはセバスチャン・ブエミが2週間前のテストデーに記録したベストタイムを更新することに成功した。

    予選が始まって暫くして再び雨が降り始めると、またしてもアクシデントが発生、セッションは赤旗中断になった。このハプニングにもかかわらず、2台のTS040 HYBRIDは合計78周、1063kmの距離をトラブル無く走破した。

    公式予選2日目は、6月11日(木)に2時間のセッションが2度行われる(午後7時、午後10時:現地)。予選終了後の翌6月12日(金)の午後には、ル・マン市街中心部で恒例のドライバーパレードが行われ、世界中から集まった観衆とドライバーの交流が繰り広げられる。決勝レースは13日(土)午前9時(現地)から45分のウォームアップセッションを終了した後、午後3時(日本時間午後10時)にスタートを切り、24時間の長い戦いに突入する。

    TS040 HYBRID #1号車
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    公式練習:  7番手(3分24秒763)41周
    公式予選1回目: 8番手(3分23秒767)25周

    アンソニー・デビッドソン
    ほとんどがウェットコンディションだった先日のテストデーの後、今日やっとドライコンディションを何周か経験出来たのが良かったです。TS040 HYBRIDは乗りやすく、特に問題も無いので、納得の行くスタートは切れたと思います。我々は、第2戦スパでの結果も踏まえ、レースモードでのパフォーマンス向上に100%集中しており、予選は狙っていません。しかし、まだまだ今週末への道のりは遠く、今年のル・マン24時間レースも、土曜・日曜が勝負であり、予選ではありませんので頑張りたいと思います。

    セバスチャン・ブエミ
    スパの結果を見る限り、我々はアウディやポルシェといったライバルとは異なり、今日は全てレース用のセットアップに費やしました。まずは、暫定ポール獲得のポルシェにおめでとうと言いたいと思います。可能な限りベストな状態にTS040 HYBRIDを持って行くべく、精一杯努力しています。今日もたくさんの仕事をこなし、多くの情報を得たので、更なる性能向上と、週末にベストなポジションにいられるよう、一生懸命頑張ります。

    中嶋一貴
    今日はTS040 HYBRIDのセットアップと、タイヤの走行距離等、レースの準備をしました。セットアップという点ではTS040 HYBRIDは非常に良く仕上がっていると思います。私のタイムアタックの終わりにトラフィックに引っかかったのはとても残念でしたが、予選は我々の最優先ではありません。不運は決勝で来るより、予選で来る方が良いと思います。

    TS040 HYBRID #2号車
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習: 8番手(3分25秒537)37周
    公式予選1回目: 7番手(3分23秒543)23周

    アレックス・ブルツ
    決勝レースへ向けたいくつかの作業を行い、TS040 HYBRIDのバランスに関しては良い方向に向かっています。1年ぶりのル・マンでの夜間走行でしたが、乱反射や他車のライトに慣れるのに、毎年数周を要します。レースウィークの走行を重ねる間に、夜間走行での必要な情報と、そうでないものを上手く見分けられるように学んでいくのが、いつものル・マンでのプロセスです。明日の天候も微妙ですが、全力を尽くします。

    ステファン・サラザン
    TS040 HYBRIDの感触は良く、決勝レースへ向けて非常に多くの作業をこなしました。バランスの面での改善を進められたと共に、タイヤについても更に理解を深めることが出来、タイムシートの結果はともかくとして、建設的な一日でした。ポルシェは非常に速く、暫定ポールポジション獲得を祝福します。我々は予選よりも、決勝レースへと全力を尽くします。明日も懸命な努力を続け、どこまで行けるか結果を待ちたいと思います。

    マイク・コンウェイ
    私にとって初体験となる、LMP1カーでのナイトセッションを走れて良かったです。しかし、不運なことに30分ほどの赤旗中断があり、望んでいただけの充分な周回は出来ませんでした。明日の夜こそは充分に走り込まなくてはなりません。ステファンは予選終盤に好タイムをマークしてくれましたが、我々は一発のタイムアタックを優先するのではなく、決勝レースを見据えています。

    関連:ル・マン24時間レース 2015:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ、2016年にむけてWECカーの全面改良を検討

    トヨタ、2016年にむけてWECカーの全面改良を検討

    トヨタは、今シーズンのWECでライバルのアウディやポルシェに越えられたと認め、2016年にむけて技術パッケージ全体を評価している。

    今週末のル・マン24時間レースにむけて、トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、最新のTS040 HYBRIDに使われている回生システム、エネルギーストレージ装置、自然吸気エンジンの全てが見直されていると述べた。

    「来年何をするかを調べている。プランが必要だ」とパスカル・バセロンはコメント。

    「去年はアドバンテージがあった。アップデートしたマシンをトラックで走らせたとき、すぐに昨年のバージョンよりも2.5秒速かったが、十分ではなかった」

    「実現するかどうかではなく、いつ実現するかの問題だった。我々がリソースが少ないのはわかっていたが、もう一年アドバンテージは続くと考えていたからだ」

    トヨタは、今シーズンにむけてスーパーキャパシタエネルギー貯蔵システムを廃止し、バッテーリーに変更することを評価していたこが知られている。

    パスカル・バセロンは、現在の自然吸気V8エンジンから内燃機関コンセプトを変更する可能性も除外していない。

    「通常のコンディデョションでは、自然吸気エンジンはかなり競争力があると言える。だが、ターボの方がウィンドウが広く、高い高度や気温といったあらゆるコンディションに対応できる」

    パスカル・バセロンは、今週末のル・マン24時間レースで、TS040が“最速ではない”だろうと認め、トヨタが「最大限の信頼性に基づく戦略を選んでいる」と述べた。

    「1周での1秒が24時間では6分半だということはわかっているが、昨年の勝者アウディはピットで25分を費やしていた」とパスカル・バセロンは付け加えた。

  • トヨタ、中嶋一貴のル・マン24時間レース出場が決定

    トヨタ、中嶋一貴のル・マン24時間レース出場が決定

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズのハイライトとも言える、伝統のル・マン24時間レースへ向けての準備を整えた。

    約25万人もの観客を集める世界3大レースの一つ、ル・マン24時間は、今年83回目の開催を数える。公道をコースの一部として利用し、常設サーキットの一部と組み合わせた13.629kmのサルト・サーキットで、LMP1に挑戦するメーカーのワークスチームが1年に1度、勝利を目指し戦う、世界で最も古い耐久レース。

    昨年のWEC年間世界チャンピオンであるトヨタは、2台のTS040 HYBRIDと共にル・マン24時間を戦うためにフランスに向かう。ル・マン仕様の空力に特化してデザインされた2台は、空気抵抗の低減と最高速を最適化され、サーキットでの最高速度は時速330kmを超える。シリーズの今季開幕2戦の仕様と比較すると、ル・マン24時間仕様のTS040 HYBRIDは、リアウィング、エンジンカバー及びフロント周りのボディワークに相違点が見られる。

    TS040 HYBRID #1号車のドライバーは、世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミに、中嶋一貴が加わった3人。中嶋一貴は昨年のル・マン24時間レースの予選で最速タイムを記録し、ポールポジションを獲得しています。

    中嶋一貴は5月初めに行われた第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの練習走行で背中を痛めたが、著しい回復を果たした。彼は5月31日に行われたル・マンのテストデーに参加し、充分レースに耐えうる体調であることが確認され、自身4度目となるル・マン24時間レースに出走することが決まった。

    TS040 HYBRID #2号車は、ル・マン24時間で2勝を挙げているアレックス・ブルツと3度のポールポジション経験者であるステファン・サラザンにマイク・コンウェイを加えた3人。コンウェイは2度目のル・マン24時間挑戦であり、LMP1カーでは初参戦となる。

    今年は、トヨタがワークスチームとしてル・マン24時間に参戦して30年目の記念すべき年。30年前、初めてトヨタワークスがル・マンに挑戦したとき、その中の1台をドライブしていたのは中嶋悟。中嶋一貴の実父だ。

    2015年のル・マン24時間レースは、トヨタにとって17回目の挑戦となる。これまでの16回の挑戦の中で、40台の車両がレースを戦い、最高位フィニッシュは4度の2位(1992年、1994年、1999年、2013年)。この中には、元F1チャンピオンのアラン・ジョーンズ、F1優勝経験者のエディー・アーバインや3度のル・マン勝者であるアラン・マクニッシュもトヨタ・ドライバーとして含まれている。

    昨年のル・マン24時間レースでは、ブルツとサラザン、中嶋がドライブした#7号車は、ポールポジションからレース前半をリードしたが、電装系のトラブルに見舞われリタイアに終わった。デビッドソン、ブエミ、ラピエールの#8号車はアクシデントに見舞われながらも追い上げ、3位でフィニッシュした。

    トヨタにとっては厳しいスタートとなったWECの2015年シーズンだが、今季初勝利を目指し、チームはル・マン24時間レースへと挑む。激しさを増すLMP1カテゴリーは、タフな戦いになることが予想される。

    しかし、ル・マン24時間レースにおいては、テストデーでの心強い結果だけでなく、完璧な準備と経験が必要。それは、静かな期待と共に、チームが栄冠へ向けてレースに臨めるということを意味する。

    ル・マン24時間という大イベントは、本当の耐久レースとしてのチャレンジとなり、トータルで35時間にもわたって走行することとなる。そのスタートは、6月11日(水)午後4時(日本時間午後11時)から4時間の公式練習走行を行い、その後、午後10時(同翌午前5時)から予選が始まる。

    翌12日(木)にも、2回にわたり2時間ずつの予選セッション(午後7時と午後10時:同翌午前2時、午前5時)が行われます。決勝のスターティンググリッドはこれら3回の予選セッションの中での最速タイムで決定される。

    ル・マン24時間伝統のドライバーズパレードは、13日(金)の午後にル・マン市内で行われ、ファンにとってドライバーと近くで触れ合える貴重な機会となる。そして、14日(土)午前9時(同午後4時)からのウォームアップ走行に続き、現地時間午後3時(同午後10時)より、24時間レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    最初に、中嶋一貴が無事に復帰し、共にル・マン24時間レースに臨めることを、チーム全員で喜んでいます。 これは彼の努力と精神力の賜物であり、これでチームは完全な状態でル・マンに挑戦することが出来ます。ル・マン24時間レースへ向けた準備はほぼ1年間かけて行って来ており、その準備が整い、士気も高まっています。今季序盤の2レースは、予想していたようには行きませんでしたが、それだけにチームはケルンへ戻ってから、我々のル・マンパッケージから最大のパフォーマンスを得るべく非常にハードな作業をこなして来ました。この多大な努力がル・マンで報われることを望んでいます。今年のスタートは昨年の様には行かないかもしれませんが、ゴールを目指す上でそれは問題ではありません。我々はこのレースに全力を注ぎ、ミスはゼロ、ピットタイムは最小にして戦います。 それが我々にとって勝利を争うためのアプローチだと信じています。モータースポーツで、「絶対」はあり得ないことは分かっていますが、我々の準備は順調だと感じており、レースで我々の力を示したいと思います。

    村田久武 モータースポーツユニット開発部部長:
    我々のトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は長いストレートと、その後に待ち受けるハードブレーキングゾーンを持つ、ル・マンのコースに合わせて設計されています。これらのブレーキングゾーンでは強大なエネルギーが回生されますが、そのエネルギーを迅速に貯蔵し、瞬時に吐き出すことが出来るのが、我々が採用するスーパーキャパシタです。冬の間に改良を続けた結果、1周あたり6MJのハイブリッド・エネルギーをレース中、フルに利用出来ると考えています。これは昨年に比して大きく進化した点です。ル・マンではいつも燃費が大きな要素となります。ライバル同様、燃費とラップタイムの最適な妥協点を見出すことが求められます。これは常にデリケートなバランスの上に成り立ちますが、我々はテストでのデータから充分な準備が出来ており、加えて、練習走行と予選セッションにおいて最適の調整をする予定です。

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #1号車):
    今年のル・マンへ向けて完璧な準備が出来ています。我々が昨年WECの世界チャンピオンを勝ち取れたことで、耐久レースに必要なものを我々が持ち得ているということを証明したと思っています。それは私自身だけでなく、チームにとっても非常に大きな意味を持ちます。もちろん全てのレースで勝ちたいと思っていますが、ル・マン24時間での勝利は絶対に自分のキャリアに加えたいものであり、挑戦です。とはいえ、ル・マン24時間はコントロール出来ない気まぐれなレースであり、予定通り、全てがスムースには行きません。何かが起こるかもしれませんし、起こらないかも知れません。残念ながら、我々はまだ勝利の幸運には恵まれていません。今年我々はとてもリラックスしており、挑戦者としてル・マン24時間に挑むので、幸運が訪れてくれることを望みます。

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #1号車):
    ル・マンはシーズンの中でも特別なレースです。この特別なレースに加わるのは実に素晴らしいことです。レースのスタートは私にとって本当に特別な瞬間です。アドレナリンが沸き上がり、ル・マンで戦っているのだということを確かに実感し、それだけで感激します。今年の我々は挑戦者の立場であり、この挑戦に最善を尽くさなくてはなりません。ライバルとの差を詰めるべく誰もが懸命な努力を続けて来ました。しかし、ル・マンは他のレースとは異なり、何が起こるか分かりませんから、我々は先頭を切ってチェッカーを受けられるように願っています。これから長いレースウィークと、長い決勝レースを迎えますが、どうなるか楽しみです。

    中嶋一貴(TS040 HYBRID #1号車):
    私は既に今シーズン最初の戦いに勝っています。それはル・マン24時間レースに向けた私自身の体調回復です。ヴェルヴィエールとニースの病院とドクター、そしてル・マン24時間に向けて奇跡的な回復へと治療を行ってくれたチームの療法士に本当に感謝します。彼らのハードワーク無しでは、私の回復はあり得なかったと思います。昨年、ポールポジションを獲得出来たことは特別な記憶ですが、あくまでも決勝レースでの勝利がゴールです。不運にもそれは成し得ず、今年も簡単ではないことは分かっています。だからこそ今年の夢は優勝です。全員が高い士気を持ってレースを待ち望んでいます。我々は昨年、ル・マン24時間では何も確実なことは無いと言うことを学びましたし、今年、サプライズを起こせることを期待しています。

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID #2号車):
    ついにル・マンを迎えます。昨年から、この瞬間のために努力を続けて来ました。ル・マンは我々のレースシーズンにおけるハイライトであり、もちろん、長い歴史を持つ非常に素晴らしいイベントです。私はル・マンで何度もレースを走って来たので、このレースがいかに驚きに満ち、確かなことなど何もないということを知っています。最も重要なポイントは、いかにして自分たちがコントロール出来ることに集中するかです。車両の正しいセットアップを見出し、正しい戦略と共に、ミスを犯さないことです。今年は、昨年とは異なり、我々は優勝候補ではないかも知れません。しかし、レースは長く、手強く、そして時に残酷です。24時間後に誰がどの位置にいるのかを見守りたいと思います。

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID #2号車):
    ル・マンは最高のレースで、私にとってもその年のハイライトです。雰囲気も観客もとにかく最高です。レースのスタート前のグリッドで、グランドスタンドを埋めた観客が私の名前を呼びながらフランス国旗を振ってくれる時の感激といったら、何ものにも代えられません。今年のレースは私がトヨタのドライバーとして走る、既に4度目のレースです。私の目標はル・マンで勝つことですが、今年それが叶うことを祈っています。誰もが全力を出し切るこのレースで、我々も負けてはいられません。すべてを出し切れば、ル・マンは我々に微笑んでくれるはずです。

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #2号車):
    これまでにル・マン24時間を戦った経験は一度しかありませんが、独特の雰囲気の中で行われる、とてもクールなイベントだということは分かっています。レースウィーク中、どんどん忙しさが増して行き、いかに大きなレースかが実感出来ます。その一員として加われるというのは非常に特別なことです。私がこれまでに経験したことがあるイベントで、強いて言うなら、インディ500に似ています。レースは長く、厳しいですが、レースカーをドライブしている時は最高の気分が味わえると思います。ル・マン24時間へ向けて、体調を万全に保つべく努力を続けて来ており、準備は万全ですし、この挑戦を楽しみにしています。我々は強いチームであり、全員が全力で準備を進めて来ました。スタートが待ち切れません。

  • 小林可夢偉 「ル・マンでのLMP1の実力は想像を遙かに超えていた」

    小林可夢偉 「ル・マンでのLMP1の実力は想像を遙かに超えていた」

    トヨタのテスト兼リザーブドライバーを務める小林可夢偉が、ル・マン・テストデーに参加。TS040 HYVRID #1号車で4周を走行した。

    前戦スパで負傷した中嶋一貴の回復次第ではレースへの参戦が困難になる可能性があったために、リザーブドライバーの小林可夢偉がテストで4周の計時ラップを走り、不測の事態に備えた。

    小林可夢偉
    ル・マンのコースで初めてLMP1カーを運転しましたが、最高ですね。天候の変化が激しかったですが、ドライな路面を走ることが出来て良かったです。このコースにおけるLMP1の実力は想像を遙かに超えていました。以前ル・マンを走ったのはGTカーで、その時は後ろからプロトタイプが襲いかかって来るので、ミラーばかり見ていました。今日はその反対でGTカーを抜いたのですが、ル・マンで速く走るには遅いクルマをいかに上手く抜き去るかが重要な要素で、その経験が出来ました。

  • 中嶋一貴 「事故の後の怪我はもう完治し、問題は全くない」

    中嶋一貴 「事故の後の怪我はもう完治し、問題は全くない」

    中嶋一貴が、ル・マン・テストデーで走行を行い、スペで負った怪我の完治をアピールした。

    「またTS040 HYBRIDの運転席に戻って来ることが出来て最高の気分です」と中嶋一貴はコメント。

    「事故の後の怪我はもう完治し、問題は全くありません。アクシデント後初めてのドライブでしたが、以前と同じレベルで走ることが出来たことに満足しています」

    「午後のセッションは不安定な天候のために手を焼きましたが、天候が回復して来たところでタイヤ交換のタイミングを確認することが出来て大きな収穫になりました。スリックタイヤは少々の濡れにも十分な性能を発揮してくれました。また、午後のドライなコースでは、昨年ポールポジションを獲得した時と同じ確実な感覚を掴むことが出来ました」

  • トヨタ、ル・マン・テストデーで高い信頼性を確認

    トヨタ、ル・マン・テストデーで高い信頼性を確認

    トヨタは、5月31日(日)にフランスのル・マン サルト・サーキットで行われたル・マン・テストデーで、24時間レースに向けて非常に有益で建設的なテストを行った。

    公式テストは、6月13〜14日に行われる決勝レースを前に、普段は公道として使用されている1周13.629kmのフルコースを走ることの出来る唯一の機会。トヨタは2台のTS040 HYBRIDの最終的な調整を行うべく、8時間に及んだテストを無駄なく走り切った。

    昨年のル・マン24時間レースの予選でポールポジションを獲得した中嶋一貴は、第2戦スパ6時間レースで負った怪我から回復し、2014年の世界チャンピオンであるセバスチャン・ブエミとアンソニー・デビッドソンと共にTS040 HYBRID #1号車のステアリングを握った。

    中嶋一貴は回復次第ではレースへの参戦が困難になる可能性があったために、リザーブドライバーの小林可夢偉がテストで4周の計時ラップを走り、不測の事態に備えた。

    TS040 HYBRID #2号車をシェアするのは、2人のル・マン参戦回数を合わせるとなんと21回にもなるアレックス・ブルツとステファン・サラザンの2人。彼らに、LMP1で初めてサルト・サーキットを走るマイク・コンウェイが加わってテストをこなした。

    この日、チームに与えられた最大の課題は、ル・マン仕様に改良されたロードラッグ・パッケージの性能を確かめることで、そのために幾つものセットアップを試し、タイヤの性能を確認しました。断続的に降り続いた雨のためにコースの状態は歓迎するものではなかったが、ミシュラン・ハイブリッド・インターミディエイトタイヤ及びレインタイヤの性能確認が可能になり、また低グリップのコースにおけるTS040 HYBRIDのセットアップを進めることが出来た。午後のセッションは濡れたコースで始まりましたが、途中でコースが乾き、再度雨が来る前にスリックタイヤでの走行も実現出来た。

    2台のTS040 HYBRIDは7人のドライバーが操り、合計173周、2500km超を走破。テストの結果は7番手、8番手の順位だったが、チームは確かな進歩を確認し、6月13日にスタートする第83回ル・マン24時間レースに向けて士気を高めている。

    佐藤俊男 チーム代表:
    ル・マン24時間レースに向けての準備をするために、チームには大変な仕事をしてもらい感謝しています。今日はコース状況を頻繁に変える天候がテストでの大きな要素となりました。 このような状況下でもクルマやタイヤの状態を確認、性能を引き出せたことは収穫です。24時間レースでは、必ず今日のような状態が訪れるために、その対処法を確認するという意味でも有益でした。 一方、ドライでの走行が少なかったため、今日の順位から結論付けることは難しいですが、レースに向けて多くのデータを収集出来ました。これを活かしドライでの速さを十分に引き出して行きます。

    TS040 HYBRID #1号車:
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、小林可夢偉)
    午前:8位 3分27秒071 45周
    午後:7位 3分25秒321 47周

    アンソニー・デビッドソン:
    天候変化が激しく難しい日でした。ドライ路面で走ることが出来なかったのは残念でしたが、スリックタイヤでは余り走れなかったでしょう。レースではドライでたっぷりと走りたいです。ラップタイムを見ると、我々はやることが山ほどありそうで、昨年とは違った状況ですが、謙虚に出来ることをやり遂げたいと思っています。

    セバスチャン・ブエミ:
    午前中のセッションは変わりやすい天候で、ドライ、ウエット、酷い雨、実に色々な状況を体験出来ました。我々の今日の仕事はデータを収集することでした。今日はテストデーであり、我々に大切なのは決勝レースで可能な限りの走りをすることです。

    中嶋一貴:
    またTS040 HYBRIDの運転席に戻って来ることが出来て最高の気分です。事故の後の怪我はもう完治し、問題は全くありません。アクシデント後初めてのドライブでしたが、以前と同じレベルで走ることが出来たことに満足しています。午後のセッションは不安定な天候のために手を焼きましたが、天候が回復して来たところでタイヤ交換のタイミングを確認することが出来て大きな収穫になりました。スリックタイヤは少々の濡れにも十分な性能を発揮してくれました。また、午後のドライなコースでは、昨年ポールポジションを獲得した時と同じ確実な感覚を掴むことが出来ました。

    小林可夢偉:
    ル・マンのコースで初めてLMP1カーを運転しましたが、最高ですね。天候の変化が激しかったですが、私はドライな路面を走ることが出来て良かったです。このコースにおけるLMP1の実力は私の想像を遙かに超えていました。以前私がル・マンを走ったのはGTカーで、その時は後ろからプロトタイプが襲いかかって来るので、ミラーばかり見ていました。今日はその反対でGTカーを抜いたのですが、ル・マンで速く走るには遅いクルマをいかに上手く抜き去るかが重要な要素で、その経験が出来ました。

    TS040 HYBRID #2号車:
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    午前:7位 3分26秒929 42周
    午後:8位 3分30秒334 39周

    アレックス・ブルツ:
    私はドライを数ラップしただけですが、2台のTS040 HYBRIDでタイヤテストを共有し、パフォーマンスのデータと、ドライ、ハイブリッド・インターミディエイト、ウエットタイヤ相互の交換タイミングのデータを収集しました。目まぐるしく変化するル・マンの天候のもとでは、得られるものはそれほど多くは望めませんが、今はレースウィークに焦点を絞り、ベストを尽くせるよう準備します。

    ステファン・サラザン:
    終日刻々と天気が変わるため、全てのタイヤスペックを試せた興味深い一日でした。私達は、TS040 HYBRIDの多くの特性を改善しましたが、ラップタイムで足りないところがある以上、まだ改良の余地を見つけなければなりません。まだ1週間あるので、パッケージの最適解を見つけられると思います。ル・マンはとても長く、複雑なレースであることも分かっていますから、そこへの挑戦は、速く信頼性の高いものでなければいけません。レースウィークではどうなるか、見ものです。

    マイク・コンウェイ:
    今日の天候は大荒れでした。すべてのコーナーが異なった状況で、乾いていると思ったら次のコーナーは濡れていて、とにかくトリッキーでした。私がこのコースをLMP1で走ったのは今日が初めてです。2年前にLMP2で走った時の記憶が甦り、周回ごとに慣れて行きました。LMP2と走行ラインは同じですが、コーナーへのアプローチは非常に短時間で減速距離も短いです。LMP2カーを抜く度に、「あれは2年前の自分だ」と考えました。でも、LMP1がどれだけ速く抜いていったかはすっかり忘れてしまっていました。

  • 木下美明 (前トヨタチーム代表)に「スピリット・オブ・ル・マントロフィー」

    木下美明 (前トヨタチーム代表)に「スピリット・オブ・ル・マントロフィー」

    ル・マン24時間レースの主催者であるACO(西部自動車クラブ)は、木下美明前トヨタ・レーシングチーム代表に「スピリット・オブ・ル・マントロフィー」を授与し、「耐久レース・エリート」の名簿(*注)にその名を加えることを発表した。

    木下美明前チーム代表のル・マンとの付き合いは、TS010の担当エンジニアであった1990年代にまで遡る。

    また最近では、2012年にトヨタがル・マン復帰を果たしたことをきっかけとして日本の自動車メーカーのWEC参戦復帰が始まりまったが、トヨタのチーム代表として尽力し、2014年にマニュファクチャラー、ドライバー両WEC年間チャンピオンを獲得するまでに至った。

    トヨタモータースポーツへの多大なる貢献と、ル・マンスピリットトロフィー受賞を称えつつ、今後は佐藤俊男(現TMG社長)が、チーム代表の任を引き継いでいく。

    佐藤俊男 (チーム代表)
    今日こうして我々は、第83回ル・マン24時間レースの準備を進めていますが、木下さんの努力無しに、ここにはいなかったろうと思います。彼の耐久レースに対する情熱、特にル・マンに対する想いには、常々感銘を受けていました。今回の栄誉は、まさにそれにふさわしいもので、このような栄誉を木下さんにくださったACOに感謝します。チームの誰もが、彼を心から祝福し、レースウィークにここル・マンでまた会えることを楽しみにしています。

    (*注) この名簿には、ヴォルフガング・ウルリッヒ博士(アウディチーム代表)や、フランスを代表するスポーツカーレースドライバーであるジェラルド・ラルース氏、アンリ・ペスカロロ氏も含まれている。ル・マン24時間レースの精神の象徴となる参戦者に与えられるもので、2001年から続いている。

  • 中嶋一貴、ル・マンのテストデーでの走行にゴーサイン

    中嶋一貴、ル・マンのテストデーでの走行にゴーサイン

    中嶋一貴が、日曜日のル・マンのテストデーでドライブすることが決定した。

    スパ・フランコルシャン6時間レースのフリー走行でのアクシデントで脊椎の一部を痛めた中嶋一貴は、土曜日の朝にWECの医学代表からTS040 HYBRIDに乗ってテストに参加することを許可された。

    中嶋一貴が、ル・マン24時間レースに出場するかどうかはテスト後に決定が下される。

    中嶋一貴は「今年、ル・マンで走れなそうに思えた事故直後、ル・マンへの情熱がモチベーションを高めてくれました」とコメント。

    「2015年のル・マンの夢がまだ生きていることをとにかく幸せに感じていますし、明日テストでクルマに戻るのが待ち切れません」

    トヨタのテスト兼リザーブドライバーを務める小林可夢偉はル・マン入りしており、日曜日の8時間のセッションでTS040で走行行うことが計画されている。

  • 中嶋一貴、ル・マン24時間レースのテストデー参加にむけて最終検査

    中嶋一貴、ル・マン24時間レースのテストデー参加にむけて最終検査

    スパ・フランコルシャン6時間レースのフリー走行でのアクシデントで脊椎の一部を痛めた中嶋一貴は、ル・マンのテストデーへの参加にむけて最終検査を受ける。

    中嶋一貴は、日本とトヨタの医師からレースをすることへのゴーサインが出されている。

    今後、中嶋一貴は、テストデーにむけてル・マンに到着した際にWECのFIA医学代表によって最終的な許可を受ける必要がある。

    TMGの広報担当は「我々は一貴が今週末参加できると完全に考えています。彼はFIAの医学代表に会い、土曜日の午前中にはそれを発表できるはずです」

    中嶋一貴のル・マン24時間レースへの参戦は、テストデーのあとに最終決定が下される。

    「テストの内容に基づいて決定をするつもりですが、我々は彼がレースをすると思っています」と広報担当は述べた。

    日曜日のル・マンのテストには、トヨタのテスト兼リザーブドライバーを務める小林可夢偉も参加することになっているが、中嶋一貴が問題ないと判断された場合、TS040 HYBRIDの1号車を走らせるかどうかは現時点では不明となっている。

    小林可夢偉は、2013年にAFコルセからル・マン24時間レースに参戦しており、レースをする資格を与えられている。

    小林可夢偉は、5月19〜20日のトヨタのシャイクダウンを含め、これまで3度、TS040 HYBRIDを走らせている。

  • トヨタとマツダ、業務提携に向け基本合意

    トヨタとマツダ、業務提携に向け基本合意

    トヨタとマツダは13日(水)、「クルマが持つ魅力をさらに高めていく」ことを念頭に、両社の経営資源の活用や、商品・技術の補完など、相互にシナジー効果を発揮しうる、継続性のある協力関係の構築に向けた覚書に調印したと発表した。

    今後、両社で組織する検討委員会を立ち上げ、環境技術、先進安全技術といった分野をはじめとする、互いの強みを活かせる具体的な業務提携の内容の合意を目指していく。

    トヨタとマツダは、これまでもトヨタのハイブリッドシステム技術のライセンス供与や、マツダのメキシコ工場におけるトヨタの小型車生産などで業務提携を行ってきた。

    今回の協業検討の合意は、「もっといいクルマづくり」を掲げ、持続的成長に向けた真の競争力強化のために会社を挙げた構造改革に取り組むトヨタと、「カーライフを通じて人々に人生の輝きを提供する」という企業理念を掲げ、「SKYACTIV技術」と「魂動デザイン」を導入し、お客さまに「走る歓び」を提供することを目指しているマツダの思い・姿勢とが一致したことにより、従来の提携の枠組みを超えて「クルマの新たな価値創造」に向けた中長期的な相互協力を目指すもの。

    トヨタの豊田章男社長は「マツダは、『SKYACTIV技術』『魂動デザイン』など、基本にこだわったクルマづくりを進めるとともに、次代を担うクルマ・技術に挑戦し続けておられるクルマ会社と思っています。私たちのめざす『もっといいクルマづくり』を実践されている会社であり、志を同じくする企業同士で新しい『クルマの魅力向上』に取り組めるという期待感で一杯です。取り組みを通じて『次の100年もクルマは楽しいぞ!』というメッセージを世界に発信できれば、こんなに素晴らしいことはありません」と述べた。

    マツダの小飼雅道社長は「トヨタは、地球環境保全、モノづくりの将来に責任を果たされようとする強い意志を持たれた企業です。また、『もっといいクルマづくり』という目標に向け、さらなる革新をされようとする真摯な姿勢に尊敬の念を抱いております。さらには、創業以来地元を大切にし、地元から愛されていることにも共感します。本協業により、さらなる『クルマの魅力向上』が実現でき、お客様にとっての真の価値の向上と広島のモノ造り力の向上にもつながることを期待しています」と述べた。