カテゴリー: トヨタ

  • 【SUPER GT】 トヨタ:SUPER GT 第3戦&第8戦 もてぎ プレビュー

    【SUPER GT】 トヨタ:SUPER GT 第3戦&第8戦 もてぎ プレビュー

    11月12日(土)〜13日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでSUPER GTの第3戦/第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」が開催される。

    5月にオートポリスで予定されていた第3戦が震災の影響で中止となったため、その代替戦が最終大会のもてぎに組み込まれ、「熊本地震復興支援大会」として1大会2レースとして開催されることとなった。これにより、今大会は12日(土)に第3戦の予選と決勝、13日(日)にシーズン最終戦となる第8戦の予選と決勝が行われる。

    2016年シーズンの終幕は史上初の週末2連戦
    大量得点可能な2日間でタイトルを勝ち取るのはどのチームか

    SUPER GT史上でも初めてとなる、この変則的な開催となったことで、タイトル争いは全く分からないものとなった。フルポイントの2レースが行われることで、この週末のみでポールポジションのボーナスを加えると最大42点が獲得出来ることとなり、数字の上では、GT500クラスに参戦している15チーム中14チームにタイトル獲得の可能性が残る。

    とはいえ、2位以下にもポイントは加算されることから、事実上はまだ自力優勝の可能性が残る(最大ポイント獲得&ライバルが両レース2位でもチャンピオン)上位7チーム、加えてそこから3ポイント差のランキング8位までがタイトルを争うと考えて良いだろう。

    このタイトルを争うであろう8チームに、LEXUS勢の6チーム全てが入っている。ランキングでは2,3,4,5,7,8位につけており、LEXUS包囲網で、RC F最後の年に念願のチャンピオンを獲得して有終の美を飾るべく臨む。

    珍しいオーバル併設のテクニカルコース
    1997年オープンと比較的新しい施設であるツインリンクもてぎは、1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースと4.801kmのロードコースが併設された、世界でも珍しいサーキット。メインストレートはオーバルのストレートと並行し、コース途中2回にわたってトンネルでオーバルコースの下をくぐる。

    ロードコースではSUPER GTやスーパーフォーミュラといった4輪のトップカテゴリーレースの他、二輪の世界選手権日本グランプリも開催されている。比較的タイトなコーナーやヘアピンでストレートが結ばれた、ストップ&ゴーが繰り返されるタイプのサーキットなため、ブレーキやタイヤ、ドライバーへの負担も大きい。

    観戦ポイントは数多く、後半セクションはコースの比較的近くで観戦できる他、オーバルコース脇は高さがあり、コースの広い範囲を見渡すことも出来るなど、バリエーションに富んでいる。

    ウェイトハンデ半減&ノーハンデでの戦い
    シーズン後半戦勢いに乗るLEXUS勢によるRC Fでのタイトル獲得に期待

    今大会、週末に2レース行われるが、土曜日の第3戦はウェイトハンデが獲得ポイント×1kgと半減、そして日曜日の決勝はノーハンデとなる。ランキング上位のチームほどこれまで積んできたウェイトから大きく変化するため、セッティングの変更も重要。加えて、土/日にそれぞれ予選と決勝を行うスケジュールの都合上、練習走行は金曜日の2回のみ。前戦タイから戻って来たばかりの車両で、チーム全体のセッティング能力なども問われることとなる。もてぎは追い越しの難しいコースということもあり、予選からきっちり車両を仕上げることがポイントになるだろう。

    注目のタイトル争いは、開幕からの2連勝でランキング首位を走るGT-R 1号車を、LEXUS勢が第6戦、第7戦に勝利するなど後半戦で追い上げており、10ポイント差の2位に大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR RC F 6号車。11ポイント差で立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車とヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が続く。

    そして、前戦タイで初勝利、先々週のスーパーフォーミュラでも最後までタイトルを争い、国本雄資が念願のチャンピオンを獲得するなど勢いは今最も熱い、関口 雄飛/国本組 WedsSport ADVAN RC F 19号車も15ポイント差と充分逆転圏内。そして、やや離されているものの名門トムスの2台、伊藤 大輔/ニック・キャシディ組 au TOM’S RC F 36号車とジェームス・ロシター/平川 亮組 KeePer TOM’S RC F 37号車も土曜日の結果次第では充分タイトル争いに絡める位置につけている。

    昨年のもてぎ大会は雨とセーフティカーで波乱の展開となったが、カルダレッリ/平川組の37号車が勝利を飾っている。この週末もLEXUS TEAM一丸となってタイトル獲得へと挑む。

    GT300クラスでも、接戦なことは変わらない。トヨタ勢は今季1勝、2位1回の成績でランキングは5位ながら首位とは10ポイント差に嵯峨 宏紀/中山 雄一組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車がつけており、昨年ポール・トゥ・ウィンを飾ったもてぎで、悲願のチャンピオン獲得へ向け邁進する。

  • 【WEC】 トヨタ、ホセ・マリア・ロペスを2017年のドライバーに起用との報道

    【WEC】 トヨタ、ホセ・マリア・ロペスを2017年のドライバーに起用との報道

    トヨタは、2017年のWECドライバーとしてホセ・マリア・ロペスと契約を結んだと Autosport が報じた。

    3度目のWTCCチャンピオンであるホセ・マリア・ロペス(33歳)は、今年10月の香港でDSバージンからフォーミュラEへの参戦を開始している。

    シトロエンの2016年末でのWTCC撤退に先駆け、昨年の冬からホセ・マリア・ロペスはトヨタのLMP1カーをテストしていた。

    ホセ・マリア・ロペスの契約はまだ正式発表されていないが、トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、チームが2017年のドライバーラインナップをすでに決定していることを明らかにしている。

    ドライバーラインナップに変更があるかと質問されたパスカル・バセロンは「おそらく」と Autosport にコメント。

    だが、それがホセ・マリア・ロペスかとの質問には回答を拒否。トヨタは、1月までホセ・マリア・ロペスとの契約を発表することはないと考えられている。

    ホセ・マリア・ロペスが、既存の2台のラインアップを誰のシートに座るかは不明なままだが、44歳のステファン・サラザンと交代になると推測されている。

    元ルノーのF1テストドライバーで、GP2ウィナーのホセ・マリア・ロペスは、すでにGTカテゴリーでスポーツカーを経験している。2007-2008シーズンには、アメリカン・ル・マン・シリーズとFIA GT選手権にフェラーリから参戦しており、2010年のFIA GT1世界選手権ではサン・ルイスでアストンマーティンに一戦限りの出場を果たしている。

  • トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 決勝レポート

    トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 決勝レポート

    11月6日(日)中国の上海国際サーキットで、FIA世界耐久選手権(WEC)第8戦上海6時間レースの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDが2位、3位表彰台を獲得した。

    夕方午後5時過ぎ、夕やみ迫る上海国際サーキットの一角が煌々(こう々)とした灯りに照らし出された。上海6時間レースの勝者を讃える表彰台。中央にポルシェのドライバーを挟んで、2位、3位の栄えあるポジションを独占したのはTOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDを操った6人のドライバー達だ。

    2位に入ったのは#6号車、3位に#5号車。6時間を通してポルシェと激しい戦いを展開した結果、獲得した栄冠だ。

    このレースでは2位に入った#6号車の速さが際だっていた。実は#6号車はマイク・コンウェイのドライブ中、2度にわたってパンクという不運に見舞われた。にもかかわらず2位を手に入れることが出来たのは、クルマ自体のスピードと、見事なピットワークだったと言えるだろう。

    4戦連続の表彰台となる2位に入ったことで#6号車のドライバー達は逆転ドライバーズタイトルへの望みを繋いだ。首位のポルシェ#2号車のドライバー達との差は17点に縮まり、その結果、タイトル争いは2週間後に行われる最終戦バーレーンに持ち越されることとなった。

    #5号車にとればこの上海のレースが今シーズン初の表彰台だった。この結果、TOYOTA GAZOO Racingはマニュファクチャラーズ選手権でも2位獲得の可能性を最終戦に残すことになった。バーレーン戦を前にアウディに15点差に迫っており、バーレーンで2台が最多得点を挙げれば44点を獲得出来る。

    レースは激しく順位の入れ替わる接戦だった。今季初めて最前列からのスタートになった#5号車は、セバスチャン・ブエミのドライブで一時トップに立つが、その後ペースが落ちて5位に転落。4位となった#6号車は、スタート後1時間半過ぎた頃にアウディ#8号車の予定外のピットストップに助けられて3位に上がり、#5号車も4位に浮上した。

    その後も2台のトヨタはポルシェ#2号車と激しい順位争いを展開、レースが2時間半を過ぎた頃に小林が強烈な走りでポルシェ#2号車を抜き去って、見事2番手につけた。さらにトヨタの攻撃は続き、ブエミに替わった#5号車もポルシェ#2号車を捕らえ、3番手に上がる俊足を見せた。ところがここで、コンウェイのドライブ中に左後輪がパンクして4位に後退、代わって#5号車が3番手に上がった。

    #6号車には更に不運が続いた。ゴールまで1時間半を切った頃、再びパンクに見舞われて、予定より早いピットストップを強いられた。しかし、そのタイミングに小林に交替した#6号車はポジション奪回の攻撃的な走りを展開、まず#5号車を抜き去り、さらにポルシェ#2号車を捕らえた。

    ゴールまで僅かな時間を残して各車が最後のピットストップを行った際、#5号車もポルシェ#2号車をかわして3位に上がった。#6号車は2度のパンクから立ち直って2位を快走。しかし、トップを走るポルシェ#1号車との間隔は1分ほど開いており、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは2位、3位でチェッカー。2014年の上海以来となる2台揃っての表彰台獲得となった。

    TS050 HYBRID #5号車(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    決勝: 3位、195周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:2番手、最速ラップ(1分46秒791)

    TS050 HYBRID #6号車(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝: 2位、195周、ピットストップ7回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分46秒822)

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表)
    まず、マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得したポルシェ・チームにお祝いを申し上げたいと思います。2年連続のタイトル獲得は素晴らしい偉業と言えます。今回、何度か不運にも見舞われましたが、今シーズン初めて2台のTS050 HYBRIDが共に表彰台を獲得できたことをとても嬉しく思います。ここ3戦と同様にLMP1-H車両で参戦する3社が三つ巴の激しい接近戦を繰り広げました。これは、WECシリーズの戦いのレベルの高さを物語る事実であり、本日上海サーキットにお越し頂いたたくさんのファンの皆様にも十分お楽しみいただけたものと思います。限られた時間の中で次戦バーレーンでの最終戦に向けての準備となりますが、更なる改良を進め、勝利に向けて再び臨みたいと思っています。

    中嶋一貴
    #5号車のチームスタッフ全員にとっても本当に嬉しい結果です。今年多くの不運に見舞われながらも、チーム全員が努力を続けてくれたおかげで再び表彰台に上ることが出来ました。これが、幸運への転機になってくれることを望みます。自分自身としては厳しいレースでしたが、チームメイトが素晴らしいドライビングを見せてくれましたし、ポルシェ#2号車の前でフィニッシュ出来たことで、#6号車の助けが出来たのも良かったと思っています。

    アンソニー・デビッドソン
    ここまで運に恵まれない内容が続いてきただけに、表彰台に戻ることが出来て本当に嬉しいです。もちろんもっと上のポジションを望んでいましたが、3位は悪くありません。レースはコース上の混雑や路面に散らばったタイヤのカスで大変でした。本日の展開の中で我々の目標はポルシェ#2号車の前でフィニッシュすることで、それが達成出来て良かったです。我々にとっては2015年のシルバーストン以来の表彰台で長い時間がかかりましたが、2台揃って表彰台に乗れたのは素晴らしいことです。

    セバスチャン・ブエミ
    我々#5号車にとっては本当に厳しいシーズンでしたが、それだけに表彰台に乗れた喜びはひとしおです。我々は今日の決勝レースで高い競争力を発揮することが出来、ペースで及ばなかったのはポルシェ#1号車だけでした。#5号車を表彰台に戻すために厳しい仕事を続けてくれたチームに感謝します。本当に嬉しいです。最終戦のバーレーンでも表彰台を目指します。次のレースを迎えるのが楽しみです。

    小林可夢偉
    今日のレースには満足しています。レースの不運を考えれば2位は良い結果です。予期せぬトラブルで失ったタイムを取り戻すべく全力で走りました。我々のTS050 HYBRIDは調子が良く、コース上の周回遅れをかわすのもとても上手く行きました。チーム一丸となってシーズンを通して懸命の改良を続けてきただけに、トヨタの2台が揃って表彰台に上るのを見るのは嬉しいものです。この調子を維持し、良い結果でシーズンを締めくくりたいと思います。

    ステファン・サラザン
    富士に続いての連勝はかないませんでしたが、良いレースでした。我々のTS050 HYBRIDは週末を通して素晴らしい速さを見せました。不運にも2度のタイヤのパンクに見舞われてしまいましたが、パンクしていなかったとしてもどうなったかは誰にも分かりませんし、今日の結果に満足しています。まだチャンピオン獲得の可能性は残っています。17ポイントは決して容易な差ではありませんが、我々のTS050 HYBRIDには速さがあるので、最後まで全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ
    全体的に順調な一日で、また表彰台に乗れたのは最高です。2度にわたってパンクに見舞われたのは残念でしたが、チームの素晴らしい対応のおかげで、今日のレースでは最良の結果が得られたと思います。最後まで上位争いが出来たのはチーム全員の努力のおかげです。そして、#5号車が表彰台に上がれたことは、彼らだけでなくチームにとっても良い結果でした。

    関連:【動画】 2016 WEC 第8戦 上海6時間レース ハイライト

  • トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 予選レポート

    トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 予選レポート

    素晴らしい天候に恵まれ、久し振りに澄んだ空気となった11月5日(土)、上海郊外にある上海国際サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第8戦上海6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは最前列2番手、2列目4番手のグリッドを獲得した。

    TOYOTA GAZOO Racingが参戦するLMPクラスの予選は予定より17分遅れて午後2時17分にスタートし、20分間にわたって行われた。

    WECの予選は2人のドライバーがタイムアタックを行い、2人が記録したタイムの平均で予選グリッドを決定する。ゆえに、2人のドライバーは小さなミスも許されない。

    TS050 HYBRID #5号車はセバスチャン・ブエミと中嶋一貴がアタックを担当。まずブエミ、次に中嶋、さらにブエミがアタックし、セッション終了間際の最終ラップでブエミが1分44秒368をマーク。平均タイムを1分44秒522まで更新し首位からわずか0.06秒差に迫った。#5号車は僅差でポールポジションを逃すこととなったが、最前列2番手グリッドを獲得し明日の決勝に臨む。

    TS050 HYBRID #6号車は、まずマイク・コンウェイからタイムアタックを開始、10分ほど経ったところでステファン・サラザンに交替、終盤再びコンウェイがタイム更新を目指しアタックしたが、2人の平均タイムは1分44秒810で4番手グリッドとなった。今回の予選はトヨタの2台を含むLM P1クラスの6台が0.6秒の中に入る僅差となっており、今大会明日の決勝レースも超接近戦となることが予想される。ドライバーズランキング2位につけ、逆転タイトルを狙う#6号車は前戦富士と同じく、この4番手グリッドから、2戦連続の勝利を目指す。

    6時間の決勝レースは明日11月6日(日)、現地時間午前11時(日本時間正午)にスタートが切られる。

    TS050 HYBRID #5号車(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第3回目: 6番手 (1分45秒663), 26周
    公式予選 2番手 (平均1分44秒522)

    TS050 HYBRID #6号車(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習第3回目: 2番手 (1分44秒819), 27周
    公式予選 4番手 (平均1分44秒810)

    中嶋一貴
    今日午前中の公式練習3回目は満足できる車両の仕上がりとは言い難い状況でしたが、#6号車とも協力し、セットアップを詰めていったことで、午後の予選では良いレベルに仕上がりました。決勝レースでの車両バランスはもちろん予選とは違うものですが、明日こそ最高のパフォーマンスを発揮出来るように努力を続けます。今日の予選でライバルと同等のタイムを出せたことで決勝レースは本当に期待できるものとなります。キーになるのは安定したラップを刻めるかどうかでしょう。

    セバスチャン・ブエミ
    今日の予選でも高い競争力を発揮出来たのは素晴らしいことです。残念だったのは最終コーナーでLM P2カーに引っかかってしまったことで、あれがなければポールポジションを獲得出来ていたかなと思っています。しかし全体的に見れば今日のパフォーマンスは、チームに取って充分に満足行くものです。これでますます明日の決勝レースが楽しみになりました。勝利を目指して戦います。

    ステファン・サラザン
    我々のTS050 HYBRIDのパフォーマンスを考えれば、もう少し上のグリッドが狙えたと思います。マイクはコース上の混雑に阻まれなければ、最後のアタックラップでは更に速いタイムが出せたでしょう。しかし、予選で速さを示せたときは、決勝でも強さを発揮出来るものです。勝利という目標へ向けてとても良い兆候です。

    マイク・コンウェイ
    コース路面は予選のセッションが進むにつれて良くなっていくように見えたので、最後にタイムを更新すべく二度目のアタックをかけました。しかし、第1、第2コーナーで他車に阻まれる形となってしまい、タイム更新が果たせなかったのは少し残念です。最後に#5号車が素晴らしいラップタイムをマークしてくれたことで、明日は我々も力強いレースが出来ると確信しています。明日は、また見応えのあるレースが展開されるはずです。

  • トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 公式練習レポート

    トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 公式練習レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士6時間レースで勝利を飾ったTOYOTA GAZOO Racingは、その勢いを駆って中国・上海での第8戦・上海6時間レースに挑む。

    初日となる11月4日(金)は午前10時と午後3時半から、それぞれ1時間半ずつの公式練習走行が行われた。

    公式練習1回目ではTS050 HYBRID #5号車はセバスチャン・ブエミが乗り込み1分47秒445のタイムで3番手、TS050 HYBRID #6号車は小林可夢偉が1分47秒632で4番手のタイムを記録した。公式練習2回目では#5号車が4番手(1分46秒812)、#6号車は6番手(1分47秒860)だった。

    今年のWECもこの上海6時間レースを含めて残り2戦。#6号車の3人のドライバーは現在ドライバーズ選手権でトップのポルシェ#2号車のドライバーに対し23点差の2位に付けており、残り2戦のレース結果次第では十分に逆転の可能性を秘めている。そのためには決勝レースで上位入賞が必須条件で、チームは初日から決勝レースに向けて着実にセッティングを行っている。上海は長いストレートと複雑なコーナーを備えたサーキットで、空力性能とサスペンション・セッティングの両方が高い次元で求められる。

    車両のセッティングばかりではなく、何種類か用意されたミシュラン・タイヤのゴムのコンパウンドから比較的低い路面温度に最適なものを選択することも重要な仕事だ。今日の路面温度は22℃。週末を通してほぼ同様の気温、路面温度が予想される。

    本日行われた2度の公式練習走行で、2台のTS050 HYBRIDが走破した距離は147周・801km。明日は午前9時から1時間の公式練習3回目が行われ、午後2時から20分間にわたってLMP1とLMP2クラスの予選が行われる。決勝レースは11月6日(日)の午前11時(日本時間正午)にスタートが切られる。

    TS050 HYBRID #5号車(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第1回目: 3番手 (1分47秒445), 39周
    公式練習第2回目: 4番手 (1分46秒812), 31周

    TS050 HYBRID #6号車(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分47秒632), 39周
    公式練習第2回目: 6番手 (1分47秒860), 38周

    中嶋一貴
    容易な一日ではありませんでした。午前中は中古タイヤで走りましたが、走り始めの路面はグリップが非常に低く、コントロールが非常に難しい状況でした。午後は一度新品タイヤで走りましたが、まずまずの感触でした。実戦を想定し、摩耗したタイヤでのセットアップを更に煮詰めていく必要があります。

    アンソニー・デビッドソン
    昨年と比べると今日は、路面のグリップが非常に低く、とても難しいコースコンディションだったので、満足いく車両バランスに仕上げるのが大変な一日となりました。車両を改善するために今夜は遅くまでデータの解析を行うことになるでしょう。セッションが進むにつれて路面コンディションが向上していくので、我々のTS050 HYBRIDに適合した状態になってくれることを期待しています。

    セバスチャン・ブエミ
    今日は非常に多くの距離を走破しましたが、各車のタイヤやコンディションは様々で、コース上もとても混み合っていたので、単純にラップタイムで自分たちの状態がどのあたりにあるかを判断するのは困難だと思います。前戦富士よりも難しいレースになるとは思いますが、心配はしていません。予選でも力強さを見せられるよう頑張りますが、あくまでも重要なのは日曜日の決勝です。

    小林可夢偉
    前戦富士での1日目と比べると車両の仕上がり状況は少し厳しいものになっていますが、恐らく今日の路面コンディションに寄るものでしょう。TS050 HYBRIDの仕上がりは進んでいますが、更なるパフォーマンス向上へ向け調整すべき箇所があります。今日得られたデータを今夜分析して更なる改良に繋げたいと思っています。

    ステファン・サラザン
    今日は路面コンディションが悪く、車両のセットアップを仕上げていく中で改善されては行きましたが、まだ全体的にグリップが足りません。明日の公式練習3回目までには全体的にレベルを上げる必要があります。明日も忙しい一日になると思いますが、しっかり仕上げれば決勝レースではチャンスがあるはずです。

    マイク・コンウェイ
    コースコンディションは今日一日、時間を追うごとに良くなっていきました。サポートレースも助けになってくれたのではないかと思います。我々は予選へ向けたシミュレーションは行いませんでした。とにかくロングランでの力強い走りをするための車両バランス向上と、何箇所かの改良に集中しました。まだパフォーマンス向上の余地はあるので、明日も全力で臨みます。

  • 中嶋一貴、日本のレース界について語る

    中嶋一貴、日本のレース界について語る

    中嶋一貴が、Mobil 1 The Grid の特集記事で Radio Le Mans のジョン・へインドハーフの質問に答える形で日本のモータースポーツ界について語った。

    ヨーロッパのシングルシータードライバーにとって、トップへの道はかなり安定している。カート、メーカーがサポートするF3などのフォーミュラカー、そして、“国際的”なジュニアシリーズを経て、F1のスターダムへと上り詰める。

    だが、長年、日本のモータースポーツ界はある意味で“ガラパゴス化”している。世界のトップまで上り詰めたドライバーもいるが、多くは日本に留まっている。

    SUPER GTの国際テレビ解説を担当していたジョン・へインドハーフは、日本の“シーン”について、WEC富士で中嶋一貴に質問をした。

    「10歳か11歳のときにカートを始めて、12歳くらいでレースを始めました。僕たちには“全日本”選手権があり、その下にいくつか地方シリーズがあります。カートにはたくさんのキッズや若手が参戦しています」と中嶋一貴は日本におけるキャリアのスタートについて説明した。

    中嶋一貴は、父親である中嶋悟の“親の七光り”の評判を嫌い、ホンダ系ドライバーであった父親とは違い、トヨタが運営するフォーミュラ・トヨタを選んだ。

    だが、中嶋一貴は、多くの選択肢があったと当時を振り返る。

    「FJシリーズがありました。今はウィングがありますが、フォーミュラ・フォードにちょっと似ています。僕はフォーミュラ・トヨタ(1600cc)で走りました。ヨーロッパでいうとちょっとフォーミュラ・ルノーに似ていますね。それにホンダが運営するF3もありましたし、異なる自動車メーカーが運営するジュニア・フォーミュラシリーズがいくつかありました」

    日本のシステムは個々にブランドシリーズを運営するに頼っていたが、ジュニアフォーミュラの乱立は、最高の才能が他と張り合うことを難しくしていた。

    「彼ら(ホンダ、日産、トヨタ)は、同じエンジン、同じクルマでフォーミュラ・チャレンジ・ジャパンをスタートしました。異なる自動車メーカーのシリーズの若いドライバーが戦えるシリーズでした」

    ジョン・へインドハーフは、日本で受けられる自動車メーカーのサポートは、欧州のドライバーがキャリア初期に受けるものとは大きく異なるのではないかと問いかけ、ルノーやメルセデス、レッドブルなどのドライバー育成プログラムがあると指摘した。

    「ある意味、ヨーローパと似てはいます。ですが、ヨーロッパ全体と比較すれば日本ではドライバーは少ないので、自動車メーカーにとっては、全てのドライバーが集まる一つのシリーズに資金を投入した方が良かったんです」

    中嶋一貴の才能はトヨタによって開花し、それ以降、彼はトヨタでレースをしている。それは中嶋一貴のキャリアにとって大きな後押しとなった。

    「非常に重要でした。ヨーロッパと同じように、日本できちんとレースをするにはかなり大きな予算が必要です。家族には用意できない予算です。僕たちには自動車メーカーの援助が必要なのです・・・それが僕がスタートした方法でした。僕のキャリアにかなり大きな影響がありました。ドライバー育成プログラムがなければ、ヨーロッパに行くことはできなかったと思いますし、F1に到達することもできなかったと思います。WECでレースをする今でさえ、ドライバープログラムがなければ実現していたとは思いません」

    だが、最近は状況は変わってきていると中嶋一貴は語る。

    「カートの後、若いドライバーはFIA F4に進みます。基本的にフォーミュラ・チャレンジに代わるシリーズであり、今は30台以上が参戦しています。ドライバーにとって良いシリーズになっていると思います」

    確かにFIA F4は、非常に傑出したプラットフォームであり、若手ドライバーの助けになっている。

    「レースはSUPER GTと一緒に開催されるので、多くの観客、多くのメーカー代表、ビッグチームの多くの人々がそこにいます。認知度としてはヨーロッパでのGP3のような感じです」

    最近のシステムのもうひとつの変更点は、日本の若い才能が15〜16歳でF4カーに乗れるようになったことだ。中嶋一貴の時代にはその選択肢はなかった。

    「僕は18歳でした。自動車免許を取得しないとフォーミュラカーを走らせることができないという問題がありました。ある意味、それは僕にとって不利でしたが、自分のキャリアには満足しています。各ドライバーには成長する上で異なる道があると思います。あの時にフォーミュラ・トヨタをスタートしたことは僕にとって正しいことでした。レースを開始するのに十分に成熟していましたからね。あまりに早くにスタートして、準備ができていないドライバーは、キャリアを壊しかねません」

    中嶋一貴がフォーミュラカーを走らせられるようになった年齢で、マックス・フェルスタッペンはすでにF1で初勝利を挙げている。

    「もちろん、彼には感動しました・・・F1以前の彼のレースのことはあまりわかりませんが・・・聞いたり、読んだりした感じでは、彼はとても優れていたようですね」

    「今のF1カーは、昔の大きなパワーと大きなダウンフォースがあったF1カーとは違います。タイヤから大きなグリップがありましたよね。今はパワーはありますが、クルマは常にスライドしています。クルマを限界で走らせなければなりません。今のクルマのドライビングスタイルは、F3やGP2から来る若いドライバーにとってより容易だと思います」

    話は日本のサーキットへと進んでいった。いくつか小さなサーキットはあるが、基本的に大多数のレースは5つのトラックで行われている。

    「日本では鈴鹿と富士が二大トラックです。そして、ヨーロッパではインディカーやWTCCで知られているもてぎがあります。他にそれなり大きなトラックが3つあります。元F1トラックの岡山(TI英田)、オートポリスも素晴らしいトラックです。北にはSUGOもあります。小さいですがとてもチャレンジングです。ヨーロッパ型のトラックです」

    日本国内のレースの質、特に自動車メーカーのサポートを受けられないドライバーについて質問された中嶋一貴は、関口雄飛の名前を挙げた。

    「サポートなしでも良いキャリアを築いているドライバーもいます。関口雄飛が良い例です。ルーキーとしてスーパーフォーミュラ選手権をリードしています」

    関口雄飛は、SUPER GT第7戦タイでWedsSportで素晴らしい走りを見せてGT500クラスで初優勝。彼は2006年のフォーミュラ・トヨタでチャンピオンを獲得しており、2013年には全日本F3を制している。

    「彼はトヨタのプログラムの一員ですが、外されてしまいました。それでも彼はレースをするための十分な予算を集めるために自力でスポンサーを見つけて、レースを続ける道を見つけました。彼は日産のプログラムにも関与していましたが、そのあと自ら抜けています」

    「彼は厳しいキャリアを過ごしましたが、今はSUPER GTのGT500とスーパーフォーミュラでレースをしていますし、今年2つのレースで優勝しています。レアなケースですが、自動車メーカーなしでキャリアを築く方法はあります」

    海外とは大きく異なる日本のシーンで、今の若手ドライバーの目標がどこにあるかという質問に中嶋一貴は以下のように答えた。

    「僕が若かったときはF1でした。大部分の若いドライバーの目標はF1でした。トヨタやホンダのような自動車メーカーがF1で戦っていました。僕が子供の頃、そして、それ以前はとても大きなものでした・・・とても人気がありました。特に40〜50代くらいのみんながF1が好きでした。ですので、僕の年齢の彼らの子供の目標はF1ドライバーになることでした。日本人ドライバーもいましたね。僕の父に始まり、鈴木亜久里、片山右京、そして、佐藤琢磨。僕たちは彼らを見ていましたし、F1を目標にすることは僕たちにとって普通のことでした」

    現在では、F1は有料放送となり、必然的に財政面も変化している。それによって、日本のドライバーの焦点はより国内に向いているとジョン・へインドハーフは考えている。

    「今は少し異なります。日本ではF1レースを観るのは簡単ではありません。地上波で見れないからです。情報や報道が少なくなっています。僕たちはF1に行くには大きな予算が必要なことを分っています。今の若手ドライバーの多くはSUPER GTやスーパーフォーミュラを目標にしていますし、その方が現実的です。悲しい時代ですね」

    だが、中嶋一貴は、ドライバーにとって将来は明るい兆しを見せていると語る。

    「今はホンダがF1プロジェクトを再開し、僕たち(Toyota Gazoo Racing)はFIA世界耐久選手権に参戦しています若手ドライバーにとって良い兆候ですね。彼らはワールドクラスのレースを目指すことができます。彼らが十分に優れていれば、育成プログラムに所属して、それらのシリーズを目標にすることができます」

    過去にはビッグネームが日本のシリーズに参戦することがあった。昔は財政的にも潤っていた。1993年にフォーミュラ・ニッポンからF1へ移ったエディ・アーバインは、実際に給料が減ったとの噂がある。

    日本国内のレースに留まっているドライバーは、それで生計を立てることができるかと質問された中嶋一貴は「“YES!”と言わなければなりません・・・もちろん、以前ほど良くはないですけどね。20〜30年前とは比較になりません。ですが、それでも贅沢に暮らすことができます」と述べた。

    「ちょっとDTMに似ていますね。自動車メーカーといることが必要ですし、SUPER GTでレースをする人はそれがメインの給料です。スーパーフォーミュラは名誉や誇りの部分が大きいです。僕たちにとって・・・お金ではありません。ですが、競技レベルはとても高いです。今年はGP2を支配したストフェル(バンドーン)が参戦しましたが、僕たちのレースを支配することはできませんでした。レースのレベルはそれくらい高いです。再びヨーロッパの若いドライバーの関心も見られています」

    海外から見て、日本のレースで際立っているのは日本のファンだ。

    「それが日本の刺激的な部分です。外国のドライバーが日本にレースに来るたびに彼らはそれに驚いています。ほぼ全てのレースで彼らは非常に忠実なファンです。特定のメーカーやドライバーのファンがいます。日本のファン層はとても大きいです」

    中嶋一貴は、サポートの重要性を確信している。

    「ファンなしでは…レースはできないです。僕たちにとってファン層はとても重要ですし、僕たちはそれを拡大するために多くの努力をしています。今週末(富士)、(他の会場のように)1回ではなく、2回のサインセッションをしたのはそれが理由です。WECのファン層をさらに大きくするために一生懸命に働かなければなりません。でしが、成長していますし、それはポジティブな兆候です」

  • トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 プレビュー

    トヨタ:2016 WEC 第8戦 上海6時間 プレビュー

    2016年のFIA世界耐久選手権(WEC)も残り2戦。TOYOTA GAZOO Racingは11月6日(日)に中国・上海インターナショナル・サーキットで開催されるWEC第8戦上海6時間レースへ、富士からの2連勝達成に挑む。

    前戦、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID #6号車がトヨタのホームコースである富士スピードウェイで勝利を挙げ、小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名はドライバーズ選手権でも2位へと躍進した。

    #6号車の3名は、ドライバーズ選手権ランキングで8月の第4戦ニュルブルクリンク終了時点の首位との差をここまでで21ポイント縮め、23ポイント差で追っている。今季の残り2戦で最大52ポイントを獲得することが出来、逆転タイトル獲得へ向け、最後の2戦に全力で挑む。

    中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミのTS050 HYBRID #5号車は、今季これまで様々な不運に見舞われてきたが、前戦富士では僅差の4位完走を果たしており、上海ではシーズン初の表彰台を目指す。

    このレースも前戦同様の接近戦となることが予想される。直近の2レースでは、LM P1-Hで参戦の3社による三つ巴のトップ争いが繰り広げられ、6時間に渡る激闘の末に、トップ3が30秒以内の僅差でフィニッシュするという厳しい戦いとなっている。

    トヨタは1周5.451kmの上海インターナショナル・サーキットで、2012年と2014年の優勝を含む4回の表彰台という好結果を残している。

    市街中心部から40km程離れて位置する上海サーキットは2004年に開設され、新たにWECが開催された2012年からシリーズの1戦に組み入れられている。それ以前にも、中国では2010年と2011年、広東省の珠海インターナショナル・サーキットでアジアン・ル・マン・シリーズの耐久レースが行われていた。

    11月4日(金)の2回にわたる90分の公式練習走行から、あわただしさの中でレースウィークが始まる。5日(土)午前中に行われる1時間の最終公式練習走行までにはTS050 HYBRIDの最適な状態のセットアップを仕上げなくてはならない。決勝のスターティンググリッド、そして1ポイントが獲得出来るポールポジションを決める公式予選は現地時間午後2時(日本時間午後3時)から行われる。そして、6日(日)午前11時(日本時間正午)に6時間の決勝レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racingチーム代表)
    前戦、ホームとなる富士スピードウェイでは表彰台の頂点に戻ることが出来、大変嬉しく思います。この勢いを維持し、表彰台内での戦いを続けながら良い結果でシーズンを終えられるように全力を尽くします。現在のWECの競争レベルは驚くほど拮抗しており、特にここ数戦は、最後までスプリントレースのような戦いが続き、LM P1-Hの3社の車両が6時間に渡って終始、僅差の接戦を繰り広げました。それだけに、我々が目標を達成するためには、常に最大のパフォーマンスを発揮し続けなくてはなりません。週末の上海での戦いもとても楽しみです。

    中嶋一貴
    今週末の上海のレースが楽しみです。我々のTS050 HYBRIDは前戦富士で着実に調子を上げて来ました。もちろん我々の目標はここでの優勝です。ここ2戦の拮抗した激戦をファンの皆様にご覧いただけるのは素晴らしいことであり、戦っているドライバーにとってもエキサイティングです。表彰台に上らなくなって随分と長い時間が経ってしまいましたが、必ずチャンスは来ると思っています。

    アンソニー・デビッドソン
    私は2004年に初めてF1でこのコースを走りました。大変にチャレンジングなサーキットで、たくさんの素晴らしい特徴があります。中でも1コーナーから、タイトなセクションが続いたあとバックストレートへと向かうコーナーはとても魅力的です。高速コーナーと長いストレートがあり、エンジニアにとっても簡単なコースではありません。いつ走っても楽しいコースなので、TS050 HYBRIDで走るのが楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ
    ここは素晴らしいコースで、近年のサーキットの中でも好きなコースのひとつです。私自身は高速コーナーが好きで、全体的に流れるようなレイアウトのこのコースは運転していてとても楽しいサーキットです。良い思い出もあります。デビュー3戦目だったF1でポイントを獲得出来ましたし、2014年にはWECでアンソニーと共に勝利し、タイトル獲得への足がかりを築きました。中国のファンの皆様は急速にモータースポーツへの知識を深めており、WECの魅力を感じて頂くにはとても良い機会だと思っています。

    小林可夢偉
    前戦富士でWEC初優勝を挙げることが出来たのは素晴らしい経験で、早く次のレースをしたい気持ちです。上海でも再び力強いレースが出来ることを願っています。今年、私にとっては全てのサーキットがLM P1-H車両で初めて走るコースになりますが、ここは何度か走った経験があるので良く知っています。TS050 HYBRIDでこのコースを走るのがとても楽しみで、必ず上位争いに絡む走りを約束します。そして、ドライバーズ選手権のタイトル争いのためにも可能な限り多くのポイントを獲得したいと思っています。

    ステファン・サラザン
    上海は特徴があるたくさんのコーナーを持つ難しいコースです。特に最初のセクターが最難関です。しかし、それだけにドライバーにとっては挑戦し甲斐があり、私はこのコースを走るのが大好きです。昨年もドライコンディションのもとで良いペースでレースを戦うことができましたので、今年のTS050 HYBRIDでは力強いレースをすることをお約束し、必ず良い結果に繋がるものと信じています。前戦富士での勝利の後、タイトル争いでも更に上位との差を詰めることができました。上海でまた好結果を目指して戦うことを本当に楽しみにしています。

    マイク・コンウェイ
    上海は幾つかの高速セクションのある素晴らしいコースです。今シーズンも残り2戦となり、ドライバーズタイトルを争っている我々にとって今週末はとても重要になります。ランキング首位のポルシェ#2号車を捕まえるのは簡単ではありませんが、シーズンの最後まで諦めることなく戦い続けます。そのためには、残りの上海とバーレーン戦でも表彰台を争い、出来る限りの好結果を残すことです。

  • 【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:最終戦 鈴鹿 決勝レースレポート

    【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:最終戦 鈴鹿 決勝レースレポート

    10月29日(土)と30日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」が開催された。

    スーパーフォーミュラの最終戦が鈴鹿サーキットで2レース制として行われた。ランキング2位として今大会に臨んだ国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がレース1で今季2勝目を挙げてランキング首位に浮上。国本は波乱のレース2で冷静に6位入賞を果たしてその座を守り、トップフォーミュラ参戦6年目にして悲願のシリーズチャンピオンを獲得した。

    全7戦で戦われているスーパーフォーミュラもいよいよ最終戦。ここまで6大会7レースを終えた時点で、複数回勝利を挙げているのは現在ランキングトップに付ける関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のみ。前戦までレース毎に異なる勝者が誕生し、ランキング上位6名が9ポイント差にひしめいての最終戦を迎えた。

    シーズン最終戦となる今大会は2レース制で行われ、各レース毎に与えられるポイントは通常の半分となるが、特別ボーナスとして、各レースの勝者には通常ポイントに加え3ポイントが与えられる。ポールポジションの1ポイントを加えれば、今大会は最大18ポイントを獲得可能。計算上、最大の18ポイントを獲得することでタイトルの可能性を残すのは12名となっているが、事実上は自力でのタイトル獲得が可能な上位6名の争いとなった。

    ルーキーイヤーながらそれを感じさせない存在感を示し、前戦SUGOで圧倒的な強さを見せて今季2勝目、ランキング首位で最終戦に臨む関口。これを4.5ポイント差で追うのが、第5戦第2レースで悲願のシリーズ戦初勝利を挙げた国本。そして、今季序盤苦しみ、未だ勝利がないものの着実にポイントを稼ぎ、ランキング3,4位につけるのがアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)と中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)のトムス元チャンピオンコンビ。そしてディフェンディングチャンピオンの石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)もタイトル獲得の可能性を残し僅差で追う最終戦となった。

    レース1決勝
    30日(日)、好天に恵まれるも気温17度、路面温度19度とやや肌寒いコンディションの中、午前9時45分にレース1(19周:ピット義務無し)のスタートが切られた。

    最前列2番手の国本が抜群のスタートを切りトップに浮上。4番手グリッドのロッテラーも見事なダッシュで2位へジャンプアップを果たす一方、ポールポジションの石浦はこの2台に続く3位へと後退してしまった。

    首位に立った国本は好ペースで逃げるが、2位のロッテラーもファステストラップをマークしながら追走。序盤から首位を争う2台が3位以下を大きく引き離して行く展開となった。

    後方では、6番手グリッドからひとつポジションを上げた中嶋一貴が前車をプッシュ。また、ランキング首位で13番手からスタートを切った関口は、1周目で10位までポジションアップ。更にチームメイトのオリベイラをかわすと、ポイント獲得を目指し、前を行く8位のバンドーンに激しくアタック。

    巧妙なブロックに阻まれながら、再三に渡ってテール・トゥ・ノーズで攻め続けた関口だったが、15周目のシケイン2つめで追突。バンドーンはスピンを喫し、関口は8位へとポジションを上げた。

    首位を逃げる国本は、レースを通して2位ロッテラーに1秒以上の差を保ったまま走行を続け、トップでチェッカー。今季2勝目を挙げ、ランキング首位に躍り出た。ロッテラーが2位、石浦が3位、中嶋一貴は5位フィニッシュ。関口は8位でチェッカーを受けたが、レース後、接触による30秒加算のペナルティを科され、ポイント圏外の18位という最終結果に。

    この結果、タイトル争いは国本、関口、ロッテラー、石浦の4名のみに絞られ、レース2を迎えることとなった。

    レース2決勝
    午後2時45分、気温22度、路面温度28度というコンディションの中、35周(タイヤ交換義務あり)の決勝レースがスタート。

    スタートではポールポジションの石浦がかわされ、2位に後退、3列目5番手、6番手のロッテラーと中嶋一貴が3位、4位に浮上、3番手グリッドだった国本はスタートを失敗。6位に順位を落としてしまった。

    1周目終了時点で中嶋一貴ら数台、翌周には関口や小林、3周目終了時にオリベイラと序盤から次々に後方勢はピットへ。

    一方で、タイトル獲得には優勝しかない石浦は首位バンドーンを1秒ほどの差で追走。12周を終えたところで、3位のロッテラー、16周目を終えたところで、首位のバンドーンと石浦が同時にピットへ。この3台は順位を変えることなく、先にピットインしていた中では先頭のオリベイラの前に復帰した。

    これで、ピットに入らず残ったのは国本と18番手スタートのロシターの2台。国本は徐々にペースを上げ、いつピットに入るかと思われた24周目、スプーンコーナー立ち上がりでクラッシュが発生し、セーフティカーが導入。このタイミングで国本とロシターがピットへ向かった。

    最後に作業を終えた国本とロシターは、7位、8位でコースへ復帰。このままの順位で終われば国本のチャンピオンが決まるが、逆転タイトルのための優勝を目指し、マージンの詰まった2位石浦と3位ロッテラーが猛追を開始した。

    27周目、残り9周で再スタートが切られたが、最終コーナー付近でまたもクラッシュが発生し、再度セーフティカーが導入。レースは残り4周の超スプリントで再開されることとなった。

    再スタートで好ダッシュを見せたロッテラーはストレートで前を行く石浦に並び、1コーナーでパス。首位バンドーンとの差をじりじりと詰めていった。

    一方、7位につけていた国本は、再スタートでロシターにかわされたが、そのロシターがS字コーナー付近で他車とのバトルの末に接触。直後にいた国本はこれを間一髪でかわし、6位へとポジションを上げた。

    ロッテラーはファイナルラップには首位との差を1秒以内まで詰めたが、逆転には至らず2位フィニッシュ。石浦が3位。そして国本は6位でチェッカーを受け、トップフォーミュラ参戦6年目にして、悲願のドライバーズタイトル獲得を決めた。国本はこの日最多ポイント獲得ドライバーに与えられるJAFグランプリも獲得。

    また、今大会の結果、国本と石浦の所属するチーム、P.MU/CERUMO・INGINGが初のチームタイトルも獲得することとなった。

    国本雄資
    P.MU/CERUMO・INGING 2号車
    本当に長くて辛いシーズンだったが、こうしてチャンピオンを獲得することが出来てすごく嬉しいし、ほっとしている。昨シーズン、チームメイトの石浦さんがチャンピオンを取ったのに自分は及ばず苦しいシーズンだったので、今年こそはと思ってシーズンオフから色々なことにトライして、全てを変える意識で挑んだ。開幕戦で2位、岡山の2レース目で初優勝を果たせるなど、やってきたことが少しずつ結果に表れているという実感もあったし、自分の中でも少しずつ自信が付いて、最後のレースも絶対にチャンピオンを取ってやると言う強い気持ちで鈴鹿に入った。レース1では、最高のスタートを切ることが出来、キャリアベストと思えるほどのレースだった。レース2はちょっと上手く行かないところもあったが、周りの状況を冷静に見ながら、最後まで自分のレースをすることが出来た。去年悔しい思いをした分、このシリーズタイトルには重みがあるし、本当に嬉しい。この結果は応援し、支えてくれたチームやファンの皆様のおかげだと感謝している。

    アンドレ・ロッテラー
    VANTELIN TEAM TOM’S 36号車
    今日は良いレースが出来たと思うが、あとひとつ上でフィニッシュ出来ればタイトルに手が届いたと思うと、複雑な気分だ。とはいえ、シーズンを通して振り返ると、やはり速さが足りなかったところもあり、最後まで諦めずに戦ったが僅かに及ばなかった。今年は最終戦まで多くのドライバーが僅差でタイトルを争う厳しいシーズンだった。私自身はこれまでにも何度も最終戦でタイトルを獲得し損ねてランキング2位になっており、このシリーズのポイントシステムでは往々にしてこういうことはある。今日はシーズン最後のレースで可能な限りハードにプッシュ出来たし満足している。

    石浦宏明
    P.MU/CERUMO・INGING 1号車
    レース2ではレース1よりも良いスタートが切れて、自分的には納得のいくものだったのでこれなら抜かれないかと思ったのだが、ストフェル(バンドーン)選手のスタートがそれ以上に、驚くほど速かった。スタート、そしてセーフティカーからのリスタートでもポジションを失うなど、あまり良いレースが出来たとは言えないが、かなり差のある状況で今大会に臨み、両レースでポールを取って、2戦とも表彰台に乗れたというのは悪くなかったと思うし、チーム全体で最後まで諦めずに戦い、僕も表彰台に乗ったことでチームチャンピオンにも貢献出来たのは良かった。去年僕がドライバーチャンピオンを取れたので、今年はチームチャンピオンも目指してチーム一丸でやってきた。本当はドライバーズタイトルも僕が取りたかったので悔しい気持ちもあるが、チームが目指していたものを全部取れたという意味では嬉しく思っている。

    関連:【動画】 スーパーフォーミュラ 最終戦 鈴鹿 決勝レース ダイジェスト

  • 【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:2016年 第7戦(最終戦)鈴鹿 プレビュー

    【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:2016年 第7戦(最終戦)鈴鹿 プレビュー

    10月29日(土)と30日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦「第15回JAF鈴鹿グランプリ」が開催される。

    全7戦で戦われているスーパーフォーミュラもいよいよ最終戦。スーパーフォーミュラは例年最終戦まで激戦が繰り広げられているが、今季もタイトル争いは混戦となっている。

    9ポイント中に6人。僅差で迎えた最終戦
    2レースの戦いでタイトルを勝ち取るのは誰か

    ここまで6大会7レースを終えた時点で、複数回勝利を挙げているのは現在ランキングトップに付ける関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のみ。前戦までレース毎に異なる勝者が誕生し、ランキング上位6名が9ポイント差にひしめいての最終戦を迎える。

    シーズン最終戦となる今大会は2レース制で行われ、各レース毎に与えられるポイントは通常の半分となるが、特別ボーナスとして、各レースの勝者には通常ポイントに加え3ポイントが与えられる。ポールポジションの1ポイントを加えれば、今大会は最大18ポイントを獲得出来る計算となる。
     計算上、最大の18ポイントを獲得することでタイトルの可能性を残すのは12名となっているが、事実上は9ポイント内に入っている上位6名の争いと言って良いだろう。

    ルーキーイヤーながらそれを感じさせない存在感で、前戦SUGOで圧倒的な強さを見せて今季2勝目を飾り、ランキング首位に復帰した関口。これを4.5ポイント差で追うのが、第5戦第2レースで悲願のシリーズ戦初勝利を挙げた国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)。ここまで1勝、2位2回と安定した速さを見せている。

    そして、今季序盤苦しみ、未だ勝利がないものの着実にポイントを稼ぎ、ランキング3,4位につけるのがアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)と中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)のトムス元チャンピオンコンビ。どちらも勝負強さには定評がある。

    この4人を、ディフェンディングチャンピオンの石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)も僅差で追う。石浦は第2戦で勝利を挙げているとは言え、降雨による赤旗中断によるものであり、やはりレースを戦っての勝利を狙ってくるだろう。

    チャレンジングでドライバーにも人気の高い国際サーキット
    開幕戦が開催される鈴鹿サーキットは言わずと知れた日本を代表する国際サーキットの一つ。F1日本グランプリや二輪の8時間耐久レースの開催など、長い伝統を持ち、世界的にも有名なサーキットだ。

    シリーズでの鈴鹿戦は、開幕戦と最終戦の年2回開催されており、名勝負が数多く行われてきた。

    世界的に見ても珍しい、立体交差を持ち8の字状に周回するコースは、前半がS字コーナーなどのテクニカルセクション、後半はバックストレートから超高速コーナーの130Rへと続くハイスピードセクションとを併せ持つ、チャレンジングなレイアウトでドライバーの人気も高い。1周5.807kmは、日本のサーキットでは最長。

    SF恒例の僅差の予選から白熱必至
    スプリントのレース1、ピット義務のレース2でタイトルの行方は

    今大会は30日(日)の午前中に19周のレース1、午後に35周のレース2という2レース制で行われる。レース1はピット義務無し、レース2はタイヤ交換義務付けとなる。昨年はウェットコンディションでのレースとなったため、レース2もノーピットで行われたが、今年は昨年よりも7周多い周回数が設定されたことで、無給油で走り切るのは難しいと考えられる。それに伴い、作戦も様々なパターンが試されてくるだろう。

    予選は、通常通りの3ラウンド制ノックアウト方式で行われるが、Q1での結果がレース1のグリッドとなる。もちろん、ポールポジションの1ポイントも獲得出来るため、混み合うコース上での激しいタイムアタックがQ1から繰り広げられるはずだ。

    最終戦の鈴鹿は昨年まで3年連続でウェットコンディションでのレースとなった。昨年はレース1でロッテラーが勝利。石浦が2位で続き、自身初のタイトル獲得へ大手をかけた。この石浦と最後までバトルを繰り広げ、惜しくも3位表彰台となったのが小林 可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)。小林は今年、自身が「まだ開幕していない」と言うほどの不調に苦しんでいるが、2週間前に行われたWEC(世界耐久選手権)富士6時間レースでは初勝利を挙げており、その勢いで最終戦は本来の速さを見せて欲しいところだ。

    中嶋一貴は昨年4位/2位で追い上げたものの及ばずランキング2位。2014年にはレース2をポール・トゥ・ウィンで飾って自身2度目のタイトル獲得を果たしており、こちらも期待がかかる。

    もちろん、最も有利な状況でタイトル争いに臨むのは、前戦今季2勝目を挙げてランキング首位、そしてその後行われたSUPER GTタイラウンドでも初勝利と絶好調で初タイトルに臨む関口。ルーキーイヤーならではのプレッシャーは影響するのか。そして同じく波に乗るランキング2位の国本と、豊富な経験で鈴鹿も得意とするロッテラー、中嶋一貴、そしてディフェンディングチャンピオンの石浦が追う最終戦。予選日から決勝の2レースまで、濃密な戦いが繰り広げられることになりそうだ。

  • トヨタ、ユホ・ハンニネンを2017年WRCドライバーに決定

    トヨタ、ユホ・ハンニネンを2017年WRCドライバーに決定

    TOYOTA GAZOO Racingは、2017年FIA世界ラリー選手権のチームドライバーとしてフィンランド人のユホ・ハンニネンと契約したことを発表。契約は1年間とし、チームの判断により延長も可能としている。なお、コ・ドライバーはカイ・リンドストロームが務める。

    TOYOTA GAZOO Racing WRCチームは、FIA世界ラリー選手権(FIA Wolrd Rally Championship: WRC)で過去4度の王者に輝いたトミ・マキネンのリーダーシップのもと、2015年夏からヤリス WRCの開発に取り組んできた。

    ユホ・ハンニネンは2016年年初からこの集中開発プログラムに携わり、同年春からはテストドライバーとしての役割を担ってきた。そのためTOYOTA GAZOO Racingの目指す「もっといいクルマづくり」という理念を十分に理解しており、WRCの復帰初年度を共に戦うドライバーとして適任であるとの判断から、今回の契約に至った。ハンニネンはコ・ドライバーのカイ・リンドストロームとともに2017年のシリーズ全戦に参戦する予定である。

    ハンニネンは、2010年にインターコンチネンタル・ラリーチャレンジ、2011年にはFIA S-WRC、2012年にはヨーロッパラリー選手権と、3年連続でチャンピオン獲得を果たしている。2013年から2014年には、数々のトップカテゴリーラリーに参戦し、ラリー・スウェーデン、ラリー・ポーランド、ラリー・フィンランドなどにおいて目覚しい成績を収めている。

    「まさに夢が実現したようだ」とハンニネンは語った。「このような高いポテンシャルを備えたワークスチームとフルシーズンを戦えることは、私にとってこの上ない機会だ。初期段階からヤリス WRCの開発に携わってきたので、ドライバーとしてこのクルマでWRCに参戦する事に非常にワクワクしているし、やる気に満ちている。ヤリスWRCの仕上がりは、驚くべきものだ。モンテカルロでのデビューが待ち遠しい」。

    トミ・マキネンは、2017年シーズンがトヨタにとって復帰初年度の最も重要な学びの年であるとし、ハンニネンの獲得に喜びを表した。

    「彼はチームに参加した当初から、とても意欲的に開発に打ち込んでくれた。我々チームが一切の妥協をすることなく、2017年シーズンを重要な学びの年であると捉えて真剣に取り組んでいることを、彼も非常によく理解している。彼はWRCでの経験が極めて豊富だ。また、ヤリスWRCの開発初期段階から携わっているため、このクルマを最もよく知る人間でもある。だからこそ彼とヤリスWRCは最高の組合せだと考えている。チーム全員が最善を尽くし、この数ヵ月の間プロジェクトに投じたすべてのエネルギーと努力が、我々を良い結果に導くものと信じている」

    また、TOYOTA GAZOO Racing Factory本部長であり、チーム副代表の嵯峨宏英は、「プロジェクト初期からテストドライバーとして一緒にクルマづくりを行ってきてくれたハンニネン選手と17年シーズンを戦えることが決まり、非常に嬉しい。これからも、もっといいクルマづくりのために、そして少しでも早く表彰台を狙えるように、一緒に努力していきたいし、楽しみにしている」と語った。