カテゴリー: トロロッソ

  • フランツ・トスト 「セバスチャン・ベッテルはまだタイトルを獲得できる」

    フランツ・トスト 「セバスチャン・ベッテルはまだタイトルを獲得できる」

    アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表であるフランツ・トストは、教え子であるセバスチャン・ベッテルは、さらに多くのF1ワールドチャンピオンを獲得できるドライバーであり、それを実現することを望んでいると語った。

    4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、2020年シーズン限りでフェラーリF1を離脱することを発表。だが、2021年以降の将来については不透明なままとなっている。

    フェラーリにF1タイトルをもたらすことを期待されたセバスチャン・ベッテルだが、2017年に最も近づいたものの、これまでティフォシの期待に応えることができていない。

    トロロッソ時代の2008年F1イタリアGPでセバスチャン・ベッテルが初勝利をチーム代表として見届けたフランツ・トストは、トップ3チームにいれば、ベッテルは4回のタイトルにさらに追加することができる実力の持ち主だと感じていると語る。

    「何かの終わりは常に何かの始まりを意味する」とフランツ・トストは Formula1.com に語った。

    「実際には彼がどのようなシートを手に入れられるかにかかっている。セバスチャン・ベッテルはチャンピオンシップを戦うことができる実力を持ったドライバーだ」

    「彼は上位3チームでシートを獲得する必要がある。そうすれば、彼にはレースに勝ち、またチャンピオンを獲得するリアルなチャンスがある。私はセバスチャンのことをよく知っているし、それが彼の一番の目標であることは確かだ」

    「彼はスターティンググリッドに並びたいだけのドライバーではない。レースをするならば勝ちたいと思っている。その目標を達成するためには彼がどれだけ材料を集められるかにかかっている」

    「財務面では彼はレースを続ける必要はないと思う。チャンピオンシップを獲得したドライバーはそれほどお金のことは考えていない。彼らのモチベーションは、レースに勝ち、成功することだ。それがモチベーションであり、お金ではない」

    「彼は32歳で、非常に高いスキルを持ったドライバーだ。適切なパッケージを手に入れることができれば、フェラーリ、レッドブル、またはメルセデスに乗ってレースに勝つことができる。私は彼がまたチャンピオンシップを勝ち取ることができると確信している。それは彼がドライブできるチームに依存する」

    レッドブルはすでにセバスチャン・ベッテルの復帰を除外しているため、上位3チームではメルセデスが最後の選択肢となる。

  • F1マシン列伝:トロ・ロッソ STR3 “先に勝利を収めたカスタマーカー”

    F1マシン列伝:トロ・ロッソ STR3 “先に勝利を収めたカスタマーカー”

    トロ・ロッソの2008年F1マシン『STR3』は、親チームのレッドブルよりも先に勝利を収めた“カスタマーカー”であり、トロ・ロッソというチーム名で唯一勝利を挙げたマシンとなった。

    当初、2008年のコンコルド協定からからカスタマーカー(カスタマーシャシー)は解禁される予定だった。しかし、ライバルチームからの反発により、結局はカスタマーカーでの参戦は認められず、2010年以降は独自にマシンを開発しなければならなくなった。

    当時、レッドブルはレッドブル・テクノロジーからレッドブル・レーシングとトロロッソの2チームに供給することで「コンストラクター間の取引禁止」という文面を回避していた。

    そのため、トロ・ロッソ STR3は、エイドリアン・ニューウェイが、親チームであるレッドブル RB4のためにデザインしたものが流用されており、レッドブルの開発が優先されたため、シーズン開幕時は昨年マシンをレギュレーションに合わせた改良が加えられたSTR2Bで戦い、STR3がデビューしたのは第6戦モナコGPからとなった。

    見た目はほぼレッドブル RB4だった。フロントウイングには2007年にマクラーレンが導入して流行となった“ブリッジウイング”が搭載され、RB4にも搭載された“シャークフィン”も搭載された。

    ただ、レッドブルはルノーのF1エンジンを搭載していたのに対し、トロ・ロッソはフェラーリのF1エンジンを搭載しており、ギアボックスやエンジンの補機類はSTR3専用に製造され、そのエリアの空力設計はSTR3独自のものとなった。

    セバスチャン・ベッテルとセバスチャン・ブルデーを起用した2008年。序盤戦はSTR2Bでリタイアの続いていたが、STR3の導入により状況が一転した。

    第14戦イタリアGPでは、雨のコンディションでセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得。決勝でもポールトゥーウィンを果たして、ベッテル自身とトロ・ロッソの前身であるミナルディを含め、初ポールポジション・初表彰台・初優勝であり、親チームでのレッドブルよりも先に勝利を収めることになった。

    セバスチャン・ベッテルは、21歳72日はF1史上最年少ポールポジション、21歳73日は当時の最年少優勝・最年少表彰台および最年少ポール・トゥ・ウィンとなった。さらに“初表彰台が初優勝”は1979年第8戦フランスGPでのジャン=ピエール・ジャブイーユ以来であり、イタリアGPでフェラーリ以外のイタリアンチームが優勝したのは、1957年にマセラティ250Fを駆ったスターリング・モス以来、半世紀ぶりと記録づくめの歴史的な勝利となった。

    このシーズン、トロ・ロッソは11回の入賞を果たして39ポイントを獲得し、ランキング6位で終えた。

    また、トロ・ロッソ STR3は、佐藤琢磨もドライブしている。2008年シーズン途中でF1シートを失った佐藤琢磨だが、トロ・ロッソからテストのチャンスを与えられ、9月のヘレステストでは、前戦イタリアGPの優勝マシンしたばかりのSTR3でテストを実施。午後から雨が降り、午前中のみのテストとなったが安定したパフォーマンスを見せる。「クルマからやってくる情報量が違う。初めてF1マシンに乗ったような気分になった」と語った。その後、11月のバルセロナ、12月のヘレスに再び招かれ、スリックタイヤと2009年を想定したエアロで走行。ヘレスではトップタイムを記録する印象的なパフォーマンスを披露したが、シートを得ることはできなかった。

    トロ・ロッソ STR3 (2008年のF1世界選手権)トロ・ロッソ STR3 佐藤琢磨(2008年のF1世界選手権)トロ・ロッソ STR3 佐藤琢磨 ②(2008年のF1世界選手権)トロ・ロッソ STR3 ② (2008年のF1世界選手権)トロ・ロッソ STR3 ③ (2008年のF1世界選手権)

  • ホンダF1:レッドブル・ホンダ RB15のペーパークラフトを楽しもう!

    ホンダF1:レッドブル・ホンダ RB15のペーパークラフトを楽しもう!

    ホンダは、新型コロナウイルス感染拡大防止のために外出自粛が求められているファンのためにWEBでモータースポーツを楽しめる「バーチャルモータースポーツランド」を開園。レッドブル・ホンダ RB15のペーパークラフトなど豊富なコンテンツが用意されている。

    新型コロナウイルスの世界的な流行によってモータースポーツ界は休止状態。日本政府も外出自粛が要請するなど、ファンも家での時間を過ごすことを余儀なくされている。

    ホンダは、ゴールデンウイークに家族がおうち時間を楽しめるように「バーチャルモータースポーツランド」を開園。eSportsレースや過去の映像の他、ぬりえやペーパークラフトなど家で楽しめるコンテンツが豊富に用意されている。

    『バーチャルモータースポーツランド』は「FAN ZONE」「HERITAGE ZONE」「RACING ZONE]と3つのゾーンが用意されている。

    「FAN ZONE」では、ライダー・ドライバーから届く生の声や、塗り絵、クラフトといった自宅で過ごす時間に使えるツールまで、幅広いお楽しみコンテンツを用意。PDFで提供されるホンダのF1エンジンを搭載するマシン『レッドブル・ホンダ RB15』『トロロッソ・ホンダ STR14』を作ることができるペーパークラフトは必見だ!

    「HERITAGE ZONE」では、60年以上にわたってモータースポーツへの挑戦を続けてきたHonda。その歴史の中で生み出された、希少なコンテンツを披露。Honda創業からの歴史を振り返るマンガやF1、MotoGPなどホンダのモータースポーツ活動を振り返る動画が用意されている。

    「RACING ZONE」では、各カテゴリーで開催されているeSportsレースの映像を公開。開催ごとにアップデートされている。

    ゴールデンウイークのおうち時間に家族でホンダのモータースポーツに触れてみよう!

    F1 レッドブル・ホンダ RB15 ペーパークラフ

    Virtual Motorsports Land | Honda

  • ピエール・ガスリー、ヨーロッパには戻らずドバイで体力トレーニング

    ピエール・ガスリー、ヨーロッパには戻らずドバイで体力トレーニング

    アルファタウリ・ホンダのF1ドライバーであるピエール・ガスリーは、ヨーロッパに戻らず、温暖なドバイに滞在して、来るべくF1シーズン再開にむけて体力トレーニングに励んでいると語る。

    F1は3月23日(月)、世界的な新型コロナウイルス危機により、F1アゼルバイジャンGPの延期を発表。これで2020年のF1世界選手権で延期・中止となったグランプリは8戦となった。

    F1ボスのチェイス・キャリーは、レースが“夏のどこかの時点”で再開することを期待していると語っている

    しかし、この混乱により、F1とFIA(国際自動車連盟)は2020年のF1カレンダーを再構築することを余儀なくされている。延期されたすべてのレースが新しいスケジュールでスロットを見つけるとは限らないが、今年後半には3連戦、さらには4連戦が組み込まれると考えられている。

    ピエール・ガスリーは、予期せぬ中断を利用して体力を維持するだけでなく、今年後半にドライバーが直面するプログラムに備えて筋肉と持久力を構築している。

    「オーストラリアに到着したとき、時差ぼけがほとんどゼロだったので、とても気分が良かった。でも、彼らがレースをしないと発表したときは残念だった」とピエール・ガスリーは AFPに語った。

    「とても興奮していたからね。チームと冬の間ずっとフィジカル面の準備をしていた。当時はレースをしないことに少しイライラしていた。それが僕がやりたいことであり、モチベーションとなっていることだからね」

    「でも、状況を見れば、スポーツやその他のイベントを延期することを避ける方法はない」

    ピエール・ガスリーは、メルボルンのキャンセル後にフランスに戻るのではなく、フィジカルトレーナーとともに、太陽の下でエネルギッシュな2週間のトレーニングのためにドバイに向かった。

    「我々は今後数週間の計画を立てており、通常よりもさらに多くのことをしている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「過去10年間、シーズンが再開する前にフィジカル面の準備をするために2か月もあったことはない」

    「すでに大体の準備はできていると感じていた。冬の間は本当にうまく働いていた。でも、さらに2か月の準備を追加されたので、シーズンが始まるときに身体的にさらに強くなるチャンスだ」

    現時点では、シーズン開幕戦は6月上旬のF1アゼルバイジャンGPだが、これも変更される可能性があり、2020年のシーズンは、17~18戦ほどになる可能性がある

    「1レースあたり2~3㎏を失うし、フライトを手に入れるのは大変だ」とピエール・ガスリーは語る。

    「レースの週末には激しい動きがありる。朝から夕方まで止まることはない」

    「でも、レースが3~4戦連続で行われる場合、最高の状態で準備し、回復にさらに注意を払い、毎回100%の能力を維持するのは僕たちの責任だ」

    数人のF1ドライバーとは異なり、ピエール・ガスリーは、今後数週間から数か月にわたって展開されるF1 Esports Virtual Grand Prixには参加しない。しかし、近い将来、シミュレーターで仕事をすることになるだろう。

    シムレースについてピエール・ガスリーは「家ではいつもやっている。大好きだね」とコメント。

    「でも、ドバイにはシミュレーターはない。プレイステーションだけだ。だから、F1以外のゲームをプレイしている」

    「ここはヨーロッパほど検疫は厳しくないけど、それでもホテルに滞在する必要がある。都市とプールは避けているし、リスクはまったくない」

    「1日2時間運動している。ジムは実際には閉鎖されているけど、プロのアスリートとして許可されている。それは素晴らしい特権だ。外で走ったりもしている」

    「これほど良い状態になったことはない! フィジカルに取り組むためにこれほど多くの時間を費やしたことはない」

    ピエール・ガスリーは、パンデミックにひどい打撃を受けたヨーロッパ圏外にいることに安心していると語る。

    「フランスでは、両親と一緒に住んでいる。両親は若いけど、リスクにさらしたくない。僕のパートナーはボローニャで閉じ込められている。誰にとっても非常に難しいし、みんなが家に閉じ込められている」

    「幸いなことに、Skype、Facetimeで愛する人たちと連絡を取り合うことができる。状況がそれを必要とする場合、少なくとも2週間またはそれ以上ここに滞在しているつもりだ」

    「僕は元気だ。テレビやNetflix、コンソールがある。シャルル・ルクレールとオンラインでサッカー、バスケットボール、コール・オブ・デューティをやっている。彼はモナコにいるけど、一緒にチームを結成したんだ」

    最後に、バーチャルレースが待機状態のレーシングドライバーにとって役に立つかと質問されたピエール・ガスリーは「このレベルでは役には立たないと思う」とコメント。

    「戻ってそれを行う時もあるけど、マシンに戻ったときには何の違いもない。F1チームのシミュレーターの方が現実にさらに近いし、それがドライバーとして学ぶのに最も適していると思う」

  • ピエール・ガスリーが振り返る “人生最良の1日”

    ピエール・ガスリーが振り返る “人生最良の1日”

    2019年のF1ブラジルGPでルイス・ハミルトンの猛攻を振り切って2位表彰台をゲットしたピエール・ガスリーがフィニッシュラインを超えた瞬間と “映画のシナリオのような” 2019シーズンについて語った。

    2019年のF1世界選手権 第20戦ブラジルGPでスクーデリア・トロ・ロッソSTR14を自己最高位となる2位表彰台に導いたピエール・ガスリーは、F1キャリア初の表彰台を「人生最良の1日」と表現した。

    ピエール・ガスリーが、インテルラゴスで体験した怒涛の1日を、彼自身の言葉で詳しく振り返った。

    午前9時15分:決勝日の朝
    9時間ほど眠って目を覚ました。決勝日前にエナジー満タンにするためにはこのくらい眠る必要があるんだ。スッキリ起きられたし、良いエナジーが感じられた。僕は普段から寝起きが良いんだ。スヌーズやアラームと格闘するようなことはないね。目を覚まして最初に考えたのはレースのことじゃなかったけれど、徐々にレースのシナリオについて考え始めた。とはいえ、レースは5時間後だから、考えすぎるのはNGなんだ。朝食をたっぷり食べたい気分ではなかったから、部屋を出る身支度をしながらエナジーバーを1本食べた。少し音楽をかけながらね。普段はUSラップを大量に入れたプレイリストをかけているんだけど、なぜかこのブラジルGPの週末は気分が違っていて、Spotifyでポップソングのトップ50を聴いていたよ。

    午前10時10分:自分の運転でサーキットへ
    決勝日は人で混雑するから、サーキット入りにほんの少し時間がかかる。僕は専属トレーナーと一緒に入るんだけど、チームのみんなはもっと早い時間にホテルを出発している。サーキットには10時45分くらいに到着した。サーキットへ向かう途中でナーバスになるようなことはなくて、レースに向けてワクワクしていた。午前中はかなり慌ただしくなるから、マインドを正しい状態に保ち、エナジー温存に努めた。

    午前11時:食事 / チームブリーフィング
    通常はレーススタートの約2時間半前、サーキットでチームブリーフィングをしている間にちゃんとした食事を摂るようにしている。キヌアにチキン、野菜類、あとはベリーやストロベリーなどのフルーツを食べた。ブリーフィングではエンジニアたちとレース戦略、スタート手順、コースコンディション、それにタイヤやバランスに関するマシンの微調整などを確認した。決勝前のブリーフィングでは、前年のデータや金曜日・土曜日のデータも含めたありとあらゆる内容について話し合う。

    午後12時50分:パワーナップ
    決勝日のドライバーがリラックスできる時間は少ないんだけど、12時30分のドライバーズパレードが終わると、ここで一旦スイッチをオフにして、午前中に消費したエナジーを再補給する。僕は自分の部屋に籠もる。チームも僕を邪魔しないようにする。マッサージテーブルの上で約15分パワーナップを取った。午後1時15分:レーシングスーツに着替えてウォームアップ開始午後1時を過ぎると慌ただしくなる。パワーナップから目覚め、レーシングスーツに着替えてウォームアップ開始だ。マシンの中で酷使するすべての筋肉をじっくりとウォームアップしていく。エクササイズのルーティンはいたって普通で負荷も大きくないけど、これを終えるとレースの準備ができたと思えるんだ。

    午後1時55分:グリッドウォーク / マシンに乗り込む
    外から見ていると決勝前のグリッドは混沌として見えるかもしれないけど、僕の目には誰も入っていない。ゾーンに入り、レースに向けて集中している。他のことは頭の中から追い出すんだ。マシンに座ってシートベルトを締められ、担当エンジニアと話した。マシンは何も問題ないから、どこも変更したくないと伝えたよ。マシンが好調なことはすぐに感じ取れたからね。

    午後2時10分:運命のレースがスタート
    アドレナリンが出まくっていた。予選6番手は良いスタートポジションだったし、良い結果を出せる感触があった。結果を残すことがチームにとって重要だった。表彰台を争えるとは思ってなかったけど、レース終盤に何かが起きれば、恩恵を受けられるかもしれないと思っていた。そしてその通りになった。ファイナルラップは本当にギリギリだった。最後のコーナーはルイス(ハミルトン)が背後にいて、彼のフロントウイングが真横に見えるくらいだった。マシンのマックスパワーを引き出すためにスロットルを全開にして、オーバーテイクボタンも押しっぱなしだった。コックピットの中で身体を低く沈めて、ポジションを守るためのスピードを得ようとした。

    午後3時48分:夢が叶った瞬間
    純粋な喜びと幸福感で、声が枯れそうになるまで叫んでいた。様々な感情が僕の中を駆け巡ったよ。信じられない気分だった。あの瞬間を迎えるまで自分がどんな反応をするかなんて分からなかったし、あの叫び声は素直に出てしまった。予想外の反応だった。フィニッシュラインを越えたあとは別世界にいた。感情が爆発していた。2019シーズンの僕にはまるで映画のシナリオのような出来事が起こり続けてきた。シーズン前半は僕が思い描いていた通りにはならなかったけれど、復活して自分のスピードと才能を証明するためにハードワークを重ねた。多くの人からフィニッシュラインを越えた瞬間の気持ちについて質問された。もちろんとても嬉しかったけど、今シーズンは困難な状況が続いていたから感情的になったね。友人のアントワーヌ・ユベールを事故で失ったのは特に辛かった。フィニッシュラインを越えた瞬間は彼のことを思い出していた。僕とアントワーヌは一緒にやってきた仲だったから、僕たち2人が夢に描いていた瞬間を迎えたと思った。チームにとってもこの結果はすごく大きかった。みんなが喜んでいる様子を見るのは最高だった。

    午後4時:沸き上がる “ガスリー・コール”
    騒々しいノイズが耳に飛び込んできた。なにやら僕の名前の最後の方が聞こえた気がしたけれど、はっきりとは分からなかった。あとで分かったんだけど、ファンのみんなが「ガスリー」とチャントしていたんだね。素晴らしい瞬間だった。一生忘れられない思い出になったよ。ジュニアカテゴリー時代は、表彰台や優勝を争ったり、トロフィーやお祝いを受け取ったりするのが当たり前だった。F1ではそう簡単にはいかない。最後に表彰台に上がったのは2017シーズンのスーパーフォーミュラだったから、表彰台のセレブレーションは本当に懐かしかった。表彰台が本当に恋しかったから、いつも以上に楽しんだ。

    午後5時30分:ようやくスマートフォンをチェック
    表彰式のあともメディアやスポンサー対応で本当に慌ただしかった。レース終了から90分後にようやくガレージに戻ると、クルーのみんなが叫び声を上げながら僕を待ってくれていた。この時にようやくスマートフォンをチェックしたんだ。どこから説明していいか分からないけれど、家族や友人、僕をずっとサポートしてくれた人たちから沢山のメッセージが届いていた。まずは家族とガールフレンドに電話した。彼らはブラジルに来ていなかったし、一緒に表彰台を喜び合えなかったからね。

    午後8時:ワイルドな祝勝会?
    残念なことにそういうのはなかった! 午後8時までエンジニアやメカニックたちと一緒にサーキットに残っていたんだ。これはこれでクールだったよ。そのあとフランス行きの飛行機に乗らなきゃいけなかったから、サーキットから空港へ直行した。空港に午後9時半に到着して、そこで夜を過ごしたんだ! でもトロフィーはちゃんと持ち帰った。パリで待っている両親や2人の兄弟が一目見たいだろうと思ってさ。

    午後11時30分:ブラジルを出国し帰国の途へ
    飛行機の中で人生最良の1日を振り返り始めた。すごく興奮していて、アドレナリンや感情が駆け巡っていたからあまり眠れなかった。あの瞬間が終わって欲しくなかった。自分のキャリアを支え続けてくれている人たちに感謝できる機会はそうそうあるものじゃない。この機会に、僕がここまで辿り着くために力を貸してくれた皆さんと、このような瞬間を味わう機会を与えてくれた皆さんに感謝の言葉を送りたい。

  • アルファタウリF1、来季用レッドブル製ギアボックスの仕様確定を9月に設定

    アルファタウリF1、来季用レッドブル製ギアボックスの仕様確定を9月に設定

    アルファタウリ・ホンダF1は、2021年F1マシン用にレッドブルから供給されるギアボックスの仕様確定の最終期限を9月に設定。一方で、姉妹チームのレッドブル・レーシングは設計の修正にさらに時間をかけていくという。

    レッドブルが所有する2つのチームは密接に関係しており、アルファタウリは、レッドブル・テクノロジーを介してサスペンション、ギアボックス、ハイドロリックなど多くの部品を引き継いでいる。

    しかし、2020年はF1レギュレーションが大幅に変更するため、これまでのようにレッドブル・レーシングの1年落ちの設計を使用するという選択肢はなくなる。そのため、2つのチームは特定のコンポーネントの仕様を確定する必要のある時期についてのスケジュールに合意した。

    2021年のF1レギュレーションの変更によって作業関係はどのように変化するかと質問されたアルファタウリのチーム代表フランツ・トストは「来年もフロントサスペンション、リアサスペンション、ギアボックス、そして、ハイドロリックを入手する」とコメント。

    「しかし、レッドブルが『これが私たちが走るギアボックスだ』と決定するか、もしくはそれらが作業を継続するために風洞内にいるどうかは8月/9月に決定される」

    「我々は9月に設計されたギアボックスを入手することになるだろう。11月や12月まで待つことはない。というか、ギアボックスを手に入らなくなってしまうので待つことはできない!」

    フランツ・トストによると、9月以降の変更は最小限に抑えられるが、その変更はレッドブル・レーシングにとっては大きな意味を持つことになるだろうと語る。

    「我々は9月に設計の準備ができている部品を手に入れる。もし、レッドブル・テクノロジーがまだ彼らのマシンを調査している場合、彼らは何か違うものを持っているかもしれない。だが、完全に異なるものにはないだろう」とフランツ・トストは語る。

    「おそらくドライブシャフトが少し低いか高い、ディファレンシャルが低いか高い、またはさらに前方になる可能性はある」

    「ほんの数ミリメートルに過ぎないが、レッドブル・レーシングのようなチームにとってはそのような小さな変更、あるいは多くの小さな変更が大きなパフォーマンスの差になる可能性があるため重要だ」

  • ホンダF1 「PUの改善はレッドブル・ファミリーとの仕事上の関係の結果」

    ホンダF1 「PUの改善はレッドブル・ファミリーとの仕事上の関係の結果」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、昨年、ホンダのF1パワーユニットが大きな改善を果たしたのはレッドブル・ファミリーとの仕事上の関係が大きいと語る。

    ホンダF1は、2015年にマクラーレンのパートナーとしてF1に復帰。しかし、パワーユニット時代に1年遅れで参入したホンダのF1パワーユニットは信頼性と競争力に欠け、マクラーレンとの関係にも亀裂が入り、3シーズンでマクラーレン・ホンダは決別した。

    マクラーレン・ホンダが機能しなかった原因のひとつとして、イギリスのマクラーレンと日本のホンダとの“文化”の違いが挙げられている。

    2018年、ホンダF1はトロロッソと新たなパートナーシップを開始。トロロッソは、イタリア本部のスタッフが非常に異なる日本の文化を理解するためにセミナーやワークショップを開始するなど歩み寄り、良好なかたちでパートナーシップはスタートした。

    「2017年の冬に我々が初めて共同作業を始めて以来、ホンダにいたすべての人にとって、我々とすべてを共有することを望んでくれる組織であることは明らかでしたし、日本の働き方を理解しようとさえくれました」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はコメント。

    「真のパートナーシップであり、2018年シーズンからまさに成果をもたらし始めました。昨年、トロロッソとしての最終シーズンでは、10年以上にわたる最高の結果を残しましたし、ドイツとブラジルで3位と2位はそれぞれハイライトでした。これらの結果は、シャシー、空力、PU側の改善のおかげです。しかし、素晴らしい仕事上の関係の結果という部分も大きいです。すべての問題が学びの機会であり、すべての成功が我々の間で共有されています」

    「レッドブル・テクノロジーによってリンクされた同じファミリーの一員であるため、開発のスピードを上げることができましたし、それが今シーズンにも引き継がれます。当然のことながが、PUからさらにパワーを引き出すために非常に懸命に取り組んでいます。もちろん、パワーは信頼性なしでは成り立ちません。今年は、22レースからなるF1史上最長のカレンダーになるのでさらに挑戦的です」

    「PUに関連する技術規制は昨年からほとんど変わっていません。したがって、2019年に4台すべてのクルマで得た経験に基づいて進歩を遂げることができました。どのスポーツでも、パフォーマンスはライバルのパフォーマンスとの関係でのみ判断できるため、レースを開始するまで我々がどれだけ成功できるかを予測することは不可能です」
    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、アルファタウリに名前を変えるチームとの3年目を楽しみにしていると語る。

    「2020年はこのチームとの3年連続のシーズンになりますし、とても楽しみにしています」と田辺豊治は語った。

    「新しい名前のスクーデリア・アルファタウリが大きな関心を集めることは間違いありませんが、その背後では過去2年間にわたって我々に貢献してきた同じ戦いの精神を誰もが共有していることをわかっています」

  • ホンダF1 「レッドブル2チームへの供給が開発ペースを改善できた要因」

    ホンダF1 「レッドブル2チームへの供給が開発ペースを改善できた要因」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、2019年からレッドブルの両チームに供給していることが、F1パワーユニットの開発ペースを改善できた重要な要因だと語る。

    ホンダF1は、F1がV6ターボハイブリッド時代に突入した1年後にマクラーレンのエンジンサプライヤーとしてF1に復帰。しかし、ホンダのF1パワーユニットは信頼性問題の多発とパフォーマンス不足が露呈し、わずか3年でマクラーレンとホンダは決別することになる。

    2018年からホンダF1はトロロッソとのパートナーシップを開始。ゆっくりと、だが確実にF1のハイブリッド技術を理解したホンダF1は、計画通り2019年からレッドブルにもF1パワーユニットの供給を拡大。昨シーズンを通して大幅な進歩を果たした。

    マックス・フェルスタッペンの活躍により、ホンダF1は13年ぶりの勝利を皮切り3勝を達成。しかし、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、ホンダは最近の好成績にも決して胡坐をかくことないと語る。

    「昨年、2つのチームに提供しましたが、その両方がレッドブル・テクノロジーを介した同じファミリーの一員であったため、開発スピードを上げることができました。それは今シーズンにも引き継がれます」と田辺豊治はコメント。

    「日本のさくらと英国のミルトン・キーンズの施設の全員が、PUからさらにパワーを引き出すために一生懸命働いています」

    「もちろん、パワーは信頼性なしでは成り立ちません。今年はF1カレンダーが史上最長の22レースとなるため、さらに困難なものになります」

    田辺豊治は、2020年はF1のエンジン規則が変更されないおかげで、ホンダF1のエンジニアリングチームがさらに前進できると確信していると語る。

    「PUに関連する技術規制は昨年以来ほとんど変わっていません。そのため、2019年に4台すべてのクルマで得た経験に基づいて前進することができました」

    「我々たちは一歩前進できると信じており、我々の目標は昨年よりもさらに良い結果を出すことです。どのスポーツでも、パフォーマンスは競技者のパフォーマンスとの関係でのみ判断できるため、レースを開始するまではどれだけ成功するかを予測するのは不可能ですけどね」

  • F1 | トロロッソ改めアルファタウリ、第1号F1マシン『AT01』を披露

    F1 | トロロッソ改めアルファタウリ、第1号F1マシン『AT01』を披露

    トロロッソからチーム名を変更して新たなスタートを切ることになったアルファタウリが、2020年のF1世界選手権を戦うF1マシン『アルファタウリ・ホンダ AT01』を発表した。

    レッドブルがミナルディを買収し、2006年からトロロッソとして活動していたチームは、2020年からレッドブルの衣料ブランドである『アルファタウリ』を宣伝するために『スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ(Scuderia Alpha Tauri Honda)』として参戦する。

    新生アルファタウリ・ホンダは2月14日(金)、オーストリアのザルツブルク空港内に作られたレッドブル・ハンガー7で2020年のF1世界選手権の体制発表会を開催。新しいチームカラーとともに2020年F1マシン『アルファタウリ・ホンダ AT01』をお披露目した。

    アルファタウリとしての初マシンは、チームのアルファタウリの頭文字と1号車であることを示す『AT01』と命名された。

    チーム名が変更されただけで、ファエンツァに拠点を構えるチーム自体に変更はなく、ドライバーも昨年トロロッソ・ホンダとしてF1を戦ったピエール・ガスリーとダニール・クビアトが続投する。

    F1マシンもレッドブル・テクノロジーを介して開発され、AT01には昨年のレッドブルのマシン『RB15』のために開発されたパーツが多数流用される。エンジンもトロロッソ時代から変わらずホンダが供給し、ホンダの2020年型F1パワーユニット『RA620H』が搭載される。チームとホンダF1とのパートナーシップは3年目を迎える。

    注目のカラーリングは、ネイビー×ホワイトでカラーリングは艶消し塗装で処理されている。赤で掲載されるHondaのロゴもワンポインとして目立っている。ピエール・ガスリーとダニール・クビアトが着用するレーシングスーツもマシンカラーに合わせてホワイトをベースにスポンサーロゴなどをネイビーで統一された。

    トロロッソとして昨年のコンストラクターズ選手権を6位で終えたアルファタウリは、2020年の目標をコンストラクターズ選手権5位に定めている。

    アルファタウリ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは「我々はこれほど経験豊富なドライバーを揃えたことはなかった。あとはマシンの競争力次第だ。そこでも前進できることを期待している」とコメント。

    「目標はかなり明白だ。パフォーマンスを改善し、コンストラクターズ選手権をトップ5でフィニッシュする必要がある。ルノーに近づけることを期待している」

    「ここからは誰がより良いマシンを作れるか次第だ。誰が新車でより良い進歩を遂げ、誰がシーズン中により良い方法でそれを開発できるかだ。それがアルファタウリになることを期待している」

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  • F1 | トロロッソに別れ…アルファタウリとして始動

    F1 | トロロッソに別れ…アルファタウリとして始動

    トロロッソは、公式サイト、ソーシャルメディアのアカウントをアルファタウリに変更。新たなスタートを切った。

    2006年からトロロッソとして活動していたレッドブルのジュニアチームは、2020年からレッドブルの衣料ブランドである『アルファタウリ』を宣伝するためにチーム名を『スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ(Scuderia Alpha Tauri Honda)』にチーム名を変更する。

    2020年F1マシン『AT01』の発表日を迎え、トロロッソとして運用されていたソシャルメディアアカウントはアルファタウリに変更。公式サイトもアルファタウリへとリダイクトされた。

    アルファタウリ・ホンダは、2月14日(金)の現地時間20時にザルツブルグのハンガー7で発表会を開催。発表会の模様は2020launch.scuderiaalphatauri.com、Red Bull TV、YouTube、およびFacebookでライブ配信される。

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