カテゴリー: トロロッソ

  • ダニール・クビアト 「ホンダF1が今年と同じステップを果たすことに期待」

    ダニール・クビアト 「ホンダF1が今年と同じステップを果たすことに期待」

    トロロッソ・ホンダのF1ドライバーであるダニール・クビアトは、2020年にF1レギュレーションの変更が最小限に抑えられることにより、マクラーレン、アルファロメオ、レーシングポイントといったミッドフィールドのバトルは再び“接戦”になると考えている。

    今年、トロロッソ・ホンダでF1復帰を果たしたダニール・クビアトは、F1ドイツGPで3位表彰台を獲得してランキング13位でシーズンを終了。来年はアルファタウリにリブランディングされるチームで再びドライバーを務める。

    チームメイトのピエール・ガスリーもF1ブラジルGPで2位表彰台を獲得し、トロロッソ・ホンダとしてのラストシーズンはチームのベストリザルトとなる6位でシーズンを終えた。

    トロロッソは、ホンダのF1エンジンの大きな改善の恩恵を受けた。ダニール・クビアトは2020年もより大きなステップを期待していると語る。

    「今年、ホンダは大きなステップを果たした。来年、さらに大きなステップを果たすことできれば、素晴らしいシーズンになるだろう」とダニール・クビアトは GPToday.net にコメント。

    「その点ではあまり心配していない。良い進歩だったと思う。シャシーも同じだ。僕たちは引き続きパッケージに取り組んで、改善を続けていかなければならない

    2020年のF1レギュレーションは、2021年の過去最大の変更を控えているため、ほとんど変更されない。

    ダニール・クビアトは、自分とチームは来年にむけてできる限り大きな改善を果たす必要があり、ミッドフィールドでさらに上位に挑戦できることを期待していると語る。

    「来年はあまり大きなレギュレーション変更はないようなので、できる限りマシンを改善できるように好調を維持する必要がある。それを達成できることを願っている」

    「正確な期待値を設定することはできない。たぶんフタタ利ミッドフィールドゾーンあたりにいるだろう。再びタイトな戦いになるだろうね」

    「でも、できるだけ順位を上げるためにベストを尽くしていく」

  • ホンダF1 「信頼性を向上させたことでパフォーマンスに時間を費やせる」

    ホンダF1 「信頼性を向上させたことでパフォーマンスに時間を費やせる」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、F1エンジンの信頼性を向上させたことにより、問題の修正点を見つけるための“クリーンアップ”作業に気を取られることなく、パフォーマンス開発により多くの時間を費やすことができるようになっていると語る。

    ホンダF1は、レッドブルとパートナーシップ初年度となった2019年シーズンに3勝、2回のポールポジションを獲得。エンジンの問題によってリタイアすることなくシーズンを終えた。

    だが、ホンダF1はまだシーズンを通して戦い抜ける信頼性を証明する必要がある。今年はフェラーリとメルセデスに匹敵するために多くのアップグレードを投入したことで信頼性とパフォーマンスを向上させたが、その代償としてグリッド降格ペナルティを受けることになった。

    ホンダF1とレッドブルとのコラボレーションは、昨年ホンダF1がジュニアチームのトロロッソにF1エンジンを搭載していたときからすでに開始されていたが、レッドブルと1年を過ごしたことで、信頼性を向上させたことの特別な利点が強調され、さらに努力を注ぐ必要のある場所についてより多くの洞察を与えることになった。

    「我々は予選のための優先事項、レースに勝つ方法を学んだと思っています」と田辺豊治は語る。

    「日本側のSakuraには改善するためのいくつかのキーポイントに集中することを求めています。我々は多くのことを学びました」

    「その一方で、今年、信頼性は十分に完璧というわけではありませんでしが、我々の信頼性は昨年からはるかに向上したと思っています」

    「それによって、対策テストやベンチテストではなく、前向きなアイテムを開発できるようになりました」

    「以前はクリーンアップテストに多くの時間を費やしていました。今ではパフォーマンスを改善することにより多くの時間をかけることができます。そうすることで、各エリアのより細かな部分を考えることができます」

    ホンダのパフォーマンス目標は、トラックサイドと研究開発チームに加え、レッドブルの上層部およびドライバーとのコラボレーションによって設定されている。

    2020年はテクニカルレギュレーションが安定することもあり、ホンダは、2020年にむけて今季と‟非常に類似”したF1エンジンコンセプトを維持する。

    レッドブル・ホンダはレースに勝てるチームであることを証明し、今シーズンはホンダがF1に復帰して以来、成功のための最高のチャンスを提示した。

    田辺豊治は、V6ターボハイブリッド時代での初表彰台を獲得し、2006年から続いていた未勝利を終わらせたことで、ホンダとしてそのチャンスを最大限に活用できたことを喜んでいる。

    「改善を示すことができました。今年は、レッドブルだけでなく、トロロッソも順調に前進しています」と田辺豊治は語った。

    「このプロジェクトに携わっているすべての人々、そして、ホンダの人々にとって非常に素晴らしいことでした。ですので、来年もこの勢いを保ちたいと思っています」

    「チャンピオンシップのために戦うという目標を達成するために、さらにプッシュする必要があります」

  • ピエール・ガスリー 「F1王者になるためなら全てを犠牲にできる」

    ピエール・ガスリー 「F1王者になるためなら全てを犠牲にできる」

    トロロッソ・ホンダに降格になったピエール・ガスリーだが、F1での目標を失ってはいない。F1ワールドチャンピオンになること。そのためには必要なすべてのことを犠牲にできるとガスリーはkたる。

    今年、レッドブル・ホンダのドライバーとしてシーズンをスタートしたピエール・ガスリーだったが、期待された成績を残すことができず、シーズン途中で昨年まで戦っていたトロロッソ・ホンダに戻ることになった。

    しかし、ピエール・ガスリーは希望を失わず、F1ブラジルGPではF1初表彰台となる2位フィニッシュを達成。来年もアルファタウリに名前を変えるチームでF1を継続することが決定している。

    「ハイパフォーマンススポーツでは、明確なアイデアを持ち、自分が何を目指しているのかを知っていることが重要だ。非常に若い頃から僕はF1とモータースポーツに夢中になった。僕は常にとても競争力があったし、完全主義者だ。僕のゴールはワールドチャンピオンになることだ。この目標を達成するためならあらゆる犠牲もいとわない」とピエール・ガスリーは RTL にコメント。

    「スポーツ、いや仕事全体に言えることだけど、目標を定めて、それを達成するためにあらゆる手を尽くさなければならないと思っている。コース外では行儀よくできるかもしれないけど、コース上では異なる」

    「子供のことから連盟がサポートしてくれたのは幸運だった。彼らのおかげで24時間が開催されるサーキットが隣にあるル・マンでスポーツをしながら勉強を続けることができた」

    「3か月前にそこで一緒に勉強していた仲間を失ったのは寂しい。でも、レッドブルがある英国に住むまでキャッチアップするのを助けてくれる先生がいたあし、僕のことをとても助けてくれた」

    ピエール・ガスリーは、モータースポーツを始めた頃から100%彼をサポートしてくれた家族への感謝も忘れてはいない。彼らもガスリーがキャリアを進めていけるように多くの犠牲を払ってきた。

    「家族の存在がなければ、今自分がいる場所にとどり着くことはできなかったと思っている。小さな頃から家族の投資があった。両親をいつも僕にすべてを与えてくれたし、彼らは僕の夢を叶えるために大きなリスクを冒してくれた」とピエール・ガスリーは語る。

    「僕の兄弟も非常に若い年齢でそれを受け入れてくれた。彼らにとっても簡単なことではなかったと思う。このスポーツを理解してくれる兄弟がいてくれたのは幸運だった。彼らはこのスポーツのファンでいつも僕を支えてくれた。このような感情を経験するために彼らをF1パドックに連れて行けるのは最高の贈り物だ」

  • ホンダF1 「2チーム体制の利点は走行距離だけではない」

    ホンダF1 「2チーム体制の利点は走行距離だけではない」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、今年からトロロッソに加えてレッドブルにF1エンジンの供給を拡大したことで得られた利点は走行距離だけではないと語る。

    今年、ホンダF1はトロロッソに加えてレッドブルへのF1エンジンの供給を開始。V6ターボハイブリッド時代に復帰してから初めて2チームへの供給を行った。

    実際には実現しなかったものの、ホンダF1は2018年にマクラーレンに加えてザウバーにエンジン供給を拡大する契約を結んでおり、その際にミルトンキーンズのファクトリーを拡充していた。

    2番目のチームを追加することの直接的な利点のひとつは、2019年にホンダはF1エンジンでかなり多くのトラックタイムを獲得できたことにある。今年のグランプリ週末でホンダのF1エンジンは60,466kmの距離を走破した。過去4シーズンは、29,483km、24,093km、26,993km、20,035kmだった。

    だが、田辺豊治は、その恩恵はホンダのF1エンジンのトラックタイムを倍増させただけではないと説明する。

    「2つのチームにはいくつかの違いがあります」と田辺豊治はコメント。

    「両方から学ぶことができるいくつかの項目があす。より多くの情報は、パフォーマンスの向上に役立ちます」

    もう1つの利点は、レッドブルとトロロッソが直接結びついていることだ。そして、レッドブルはチャンピオンシップのために戦うことが優先事項となっている。

    つまり、フェラーリやメルセデスがカスタマーに提供している供給取引とは異なり、ホンダは2つのチームとより親密な関係を持つことが利点となる。

    「エンジンの仕様、エンジニアとメカニックの数、規模などすべてを同等にして、2つのチームを等しくサポートしています」と田辺豊治はコメント。

    「今年をスタートした際、2018年からいるスタッフをミックスし、両方のチームで同じレベルにするために追加のサポートをもたらしました」

    「来年も常に同じスタイルを維持していきます」

  • ホンダF1 特集 | 2019年のF1世界選手権 プレイバック

    ホンダF1 特集 | 2019年のF1世界選手権 プレイバック

    ホンダF1にとって、前年からパワーユニット(PU)の供給を開始したトロロッソにレッドブル・レーシングが加わり、2015年のF1復帰以来、初めて2チームにPU供給を行った2019シーズン。レッドブルがシーズン3勝、そしてトロロッソは、2度の表彰台登壇と、着実な進化を示す年となった。

    今回のパートナーシップは、ホンダが2つのチームをイコールに扱うことがコンセプト。昨年トロロッソに行ってきた供給のクオリティーを落とすことなくレッドブル・レーシングにも対応することが必要とされ、オペレーション面での向上が求められた。

    周囲からの期待が高まるのを感じながら迎えた開幕戦オーストラリアGP。スタートポジションを守って4番手でレースを進めていたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、ライバル勢が早めのピットインを選択する中、チームが25周目までコース上にとどまる作戦を選択。これが功を奏し、ピットストップ後はよりフレッシュなタイヤで追い上げると、30周目にフェラーリのセバスチャン・ベッテルをオーバーテイク。その後も2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)を猛追し、3位フィニッシュ。ホンダにとってF1復帰後の初表彰台をもたらした。トロロッソもダニール・クビアトが10位入賞を果たしてポイントを獲得し、両チームにとっていい形でシーズンのスタートを切った。

    その後、着実にポイントは獲得するものの、表彰台にはあと一歩届かずというレースが続く中、第3戦中国GPのフリー走行ではクビアトのPUにトラブルが発生するなど、厳しい状況も味わう。これを受けて第4戦アゼルバイジャンGPではスペック2の内燃機関(ICE)を投入し、第5戦スペインGPではフェルスタッペンが3位に入り、シーズン2度目の表彰台登壇を果たす。さらに、続くモナコGPでは予選で4台全車がトップ10に入りQ3進出。レースでもフェルスタッペンが、首位のハミルトンを終始攻め続ける力強い走りをみせた。このレースでホンダ PU勢は1991年以来の4台トップ10フィニッシュを果たし、チームのムードも上昇気流に乗り始める。

    第8戦フランスGPでは、パフォーマンスの向上を目指してスペック3のPUを投入。そして、レッドブルの本社があるオーストリア、レッドブルリンクで第9戦を迎える。この海抜700mの高地にある高速サーキットで、フェルスタッペンが躍動。31周目にタイヤ交換を終え、4番手でコースに戻ると、前を行くベッテル、バルテッリ・ボッタス(メルセデス)、を次々とパス。その後トップのシャルル・ルクレール(フェラーリ)と激しいバトルを繰り広げてオーバーテイクに成功し、そのままフィニッシュへ。チームのホームレース2連覇、ホンダにとってF1復帰後初、そして2006年以来の優勝を成し遂げた。

    さらに、その2戦後の第11戦ドイツGPでは、ウエットコンディションでのスタートから雨が止み、そして再度降り始めるという難しい状況の中で、レッドブル、トロロッソともに抜群の状況判断でピットインのタイミングを的確に見極め、フェルスタッペンが今季2勝目、クビアトは3位に入り、トロロッソにとって11年ぶりとなる表彰台を手にした。さらに、続く第12戦ハンガリーGPでは、フェルスタッペンが自身初のポールポジション(PP)を獲得。ホンダにとっても復帰後初のPPとなり、レースでも残り5周まで首位を走行して2位表彰台と、好調さを示してサマーブレイクに突入した。

    夏休み明けの第13戦ベルギーGP、第14戦のイタリアGPでスペック4のPUを投入し、さらなるパフォーマンスアップを狙った両チーム。しかし、ライバル勢の向上もまた大きく、ポイント獲得や表彰台登壇は果たすものの、勝利にはなかなか手が届かない状況が続く。ホンダのホームGPとなった第17戦日本GPでも、フェルスタッペンがスタート直後に接触を喫して順位を落とす不運もあり、レッドブルのアレクサンダー・アルボンによる4位が最高位となった。

    しかし、第18戦メキシコGPでは、フェルスタッペンが予選でトップタイムを記録し、モナコGP以来の全車Q3進出を果たすなど、4台ともに力強いパフォーマンスを取り戻す。レースではまたしてもフェルスタッペンが接触に泣かされるが、全4台がトップ10以内でチェッカーフラッグを受けた(レース後にペナルティーによりクビアトは11位に降格)。連戦となった第19戦アメリカGPでもフェルスタッペンが3位表彰台を獲得と、好調をキープしてシーズン最後の2戦へと進む。

    続く第20戦ブラジルGPは、ホンダともゆかりの深い故アイルトン・セナ氏の母国。没後25周年という節目の年となったが、ここでもフェルスタッペンがポールポジションを獲得。さらに、レースでも終始力強いペースを発揮し、2度のセーフティカー導入など、波乱の展開となりながらも、盤石の速さで今季3勝目を挙げる。そして、2位にはトロロッソのピエール・ガスリー。最終ラップの最終コーナーで、通算6度目のチャンピオンを決めたハミルトンに並びかけられるも、全開区間で突き放し、自身初のF1表彰台で喜びを爆発させた。ホンダ創業者の故・本田宗一郎氏の誕生日である11月17日に、ホンダ F1として1991年以来の1-2フィニッシュを飾った。

    最終戦アブダビGPでもフェルスタッペンが2位表彰台を獲得し、シーズンを締めくくったホンダ F1。終盤戦で手にした力強さを継続し、2020年はさらなる高みを目指して走り続ける。

  • F1 | トロロッソからチーム名変更するアルファタウリはどんなブランド?

    F1 | トロロッソからチーム名変更するアルファタウリはどんなブランド?

    レッドブルは、2020年のF1世界選手権からトロロッソのチーム名を『アルファタウリ』に変更する。アルファタウリは、レッドブルが設立したファッションブランドということは明らかになっているが、日本での知名度はほとんどない。どのようなブランドなのかを見てみよう。

    まずはトロロッソから振り返ってみる。イタリア語でレッドブルを意味するトロロッソは、2006年にレッドブルがミナルディを買収して誕生。

    レッドブルのジュニアチームとしてF1で若手ドライバーを育成してシニアチームに送り込む役割を担い、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンといったF1でのグランプリウィナーを輩出している。

    トロロッソの名前での最後のシーズンとなる今年、F1ドイツGPではダニール・クビアトが3位表彰台、ピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得。2008年にF1イタリアGPでセバスチャン・ベッテルが優勝して以来の結果であり、シーズン中の2勝はチーム史上初となる。

    今年のトロ・ロッソは2回の表彰台をマークしており、F1ドイツGPでダニール・クビアトが、F1ブラジルGPではピエール・ガスリーがトップ3フィニッシュを果たしているが、レースでのベストリザルトは2008年イタリアGPでベッテルとともに成し遂げた優勝であり、これまでのところは唯一の勝利となっている。

    2020年のF1世界選手権からチームはスクーデリア・アルファタウリ・ホンダ(SCUDERIA ALPHA TAURI HONDA)に名前が変更される。アルファタウリはレッドブルが2016年から展開するファッションブランドの名称であり、2020年シーズン以降はブランド認知を拡大するためにチーム名に用いられる。アルファタウリはおうし座の星にちなんで命名された。

    以下がアルファタウリのプロダクトの特徴だ。

    アルファタウリ (Alpha Tauri
    公式サイトでは「アルファラウリは、レッドブルが展開するファッションブランドで、高品質で独自にデザインされたスタイルと統合された革新的なファッションテクノロジーを提供する。このブランドは、テキスタイルの革新、意図的なデザイン、高級素材を組み合わせて、身体と心の両方に価値を加える」と説明している。

    「アルファタウリのコンセプトは、スタイルを犠牲にすることなく機能性と革新性を提供するライフスタイルに合った衣服を消費者がますます求めているため、市場に登場します。エナジードリンクの発売によりまったく新しい市場セグメントを作成した会社は、アルファタウリで再びそれを行う準備ができています」

    活性化するスタイル
    遠赤外線を身体に反射して戻す:テキスタイルイノベーションのリーダーであるSchoeller Textile AGが開発したTaurexなどの技術を使用し、ニーズを予測するデザイン機能を組み込むことで、アルファタウリの衣類は活力を活性化する。アルファタウリの衣服は、より自由に動き、涼しさ、暖かさを保ち、あなたを活性化する力を与える。アルファタウリは、スタイルを犠牲にすることなく機能と革新を提供する。

    先駆的な技術と巧妙な機能
    軽量で収納可能で通気性のあるファッション:アルファタウリは現状に挑戦することに情熱を傾けており、ファッションと機能を再定義する先駆的な新しいテクノロジーとデザイン機能を常に開発している。体温を調節するパーカーから撥水性のウールまで、アルファタウリの衣類は、あなたのスタイルを毎日ナビゲートするように設計されている。

    プレミアム素材
    スムースレザー、高級カシミア、高品質のメリノウール。快適さとスタイルのために、アルファタウリは高級素材を取り入れている。製品の品質に関しては妥協しない。非常に柔らかくて軽い革のジャケットから撥水性のメリノセーターまで、すべてを提供する。

    アルファタウリ・ホンダ、2020年F1マシンを2月14日に発表
    アルファタウリは、2月14日(金)の夕方にホンダのF1エンジンを搭載する2020年F1マシンを発表。アルファタウリの発表イベントは、オーストリア・ザルツブルグにあるレッドブのハンガー7で実施。同施設で新車発表会が行われるのは初めてとなる。ドライバーを務めるのは今年トロロッソ・ホンダでF1を戦ったピエール・ガスリーとダニール・クビアトが続投することが決定している。

  • ピエール・ガスリー 「レッドブル・ホンダでの待遇には少し苛ついている」

    ピエール・ガスリー 「レッドブル・ホンダでの待遇には少し苛ついている」

    ピエール・ガスリーは、2019年のF1ブラジルGPでトロロッソ・ホンダとF1キャリア初表彰台を獲得したが、2019年シーズンを通しての状況には満足しているわけではない。

    ピエール・ガスリーは、昨年の冬にトロロッソからダニエル・リカルドの後任としてマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなり、レッドブル・ホンダのドライバーとしてシーズンをスタート。

    しかし、ピエール・ガスリーのパフォーマンスはすでにプレシーズンテストからチーム内に懸念を引き起こした。夏休みまでの12戦でマックス・フェルスタッペンが181ポイントを獲得したのに対し、ピエール・ガスリーは63ポイントしか獲得することができなかった。

    「マックスのことはカート時代から知っている。彼がシングルラップやレースでどれだけ速いから知っている」とピエール・ガスリーは Formule 1 に語った。

    「彼は僕が期待していたレベルだったし、最初の12レースで非常に良い成績を残した」

    マックス・フェルスタッペンの成功により、ピエール・ガスリーの闘争は悪化していった。自分の能力があることを知っているレベルに近づくことさえできなかったとガスリーは認める。。

    「過去7年間、レッドブルでの6か月を除いて、僕は常に非常に競争力があった」とピエール・ガスリーはため息をついた。

    その結果、レッドブルの上層部はピエール・ガスリーをトロロッソに戻す決定を下し、F1ベルギーGP以降、レッドブルのシートはアレクサンダー・アルボンに引き継がれた。

    アレクサンダー・アルボンは、残りの9戦でマックス・フェルスタッペンにはるかに近いことが判明したが、この変化はピエール・ガスリーにも良い影響をもたらしました。
    ピエール・ガスリーはトロロッソでさらに32ポイントを獲得し、ブラジルGPでの表彰台を含む5戦で入賞を果たした。

    それでも、ガスリーは、彼がレッドブルでその初期の不振から抜け出すために必要な時間と支援を与えられることを望んでいたと語る。

    「僕たちが望んでいれば、それを機能させるために必要なものはすべて揃っていたと思う。だから、必要な変更を加えることができなかったことには少し苛ついている」とピエール・ガスリーは語る。

    レッドブルは、2020年もアレクサンダー・アルボンを続投させることを決断し、ピエール・ガスリーがレッドブルに戻るという希望は失われたが、少なくともまたF1シーズンを確保することはできた。

    ピエール・ガスリーはファエンツァに残るが、トロロッソはアルファタウリにブランディングを変更するため、チーム名は来シーズンとは異なりる。ピエール・ガスリーは、また新たなチャンスに値するだけの十分な努力をしたと主張する。

    「スパ以来、トロロッソで達成した結果に基づいて、このシートは完全に値すると感じている」とピエール・ガスリーは強調して述べた。「マシンにはより良いフィーリングを持っている」

    新生アルファタウリ・ホンダは2月14日にオーストリアのザルツブルクで新車を発表する。

  • ホンダF1 特集 | トロロッソと深まった絆

    ホンダF1 特集 | トロロッソと深まった絆

    ホンダF1にとって、2019年のF1世界選手権はレッドブルとの優勝・表彰台・ポールポジションがクローズアップするシーズンとなったが、もうひとつのパートナーであるトロロッソとも絆をさらに深める充実したシーズンを過ごすことになった。

    マクラーレンとの不本意なシーズンを終えて、2018年にホンダF1はトロロッソと新たなパートナーシップを締結。今年のレッドブルへのF1エンジンの供給を見据えて実験的な開発を進めるとともに、マクラーレン時代に失った評判を取り戻すきっかけとなった。

    今年、トロロッソは、F1ドイツGPでダニール・クビアトが3位、F1ブラジルGPでピエール・ガスリーが2位に入り、2度の表彰台を獲得。2019年に2人のドライバーが表彰台に上がったチームは、メルセデスとフェラーリを除けば、トロロッソだけであり、シニアチームのレッドブルも実現できなかった。

    ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史はトロロッソについては「昨年からトロロッソと組んだことが今年レッドブルと組むことにつながったんです」と振り返る。

    「もちろん、トロロッソ代表のフランツ・トストと何回も話しました。彼は『ホンダもトロロッソも共に成長していかなければならない。レッドブルと組んだ方がホンダは勝利に近くなる。僕らもバックアップするから』、そう言ってくれました。2チーム体制が今、良い相乗効果を生んでいます。トロロッソも確実に強くなってきています」

    トロロッソ・ホンダでパワーユニット(PU)のチーフエンジニアを務めるホンダF1の本橋正充は、F1ドイツGPでのトロロッソ・ホンダとしての初表彰台の喜びを以下のように語っている。

    「いままでトロロッソと一緒にたくさん苦労してきましたし、格別な思いです」と本橋正充はコメント。

    「ここのところ調子があまり上がらなかった中で、今日も本当に難しいレースになりました。そんな中で、すべてがうまく噛み合ったと思います。昨年も4位入賞はあったのですが、いつもあと一歩のところでうまくいかないレースも多かったです。そんな中、今日は本当に『やり切った』という手応えを感じられた、忘れられないレースになりました」

    「チーム、ドライバー、そして、すべてのホンダF1のメンバーの努力に感謝しています。そして、ここまで応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます」

    テクニカルディレクターを務める田辺豊治もトロロッソとの成功を嬉しく思うと語る。

    「今年はトロロッソとは2年目、レッドブルとは初めて迎えたシーズンで、総じて言えば我々にとって非常にいい一年でした」と田辺豊治は振り返る。

    「2015年のF1復帰以降、ホンダとして初めて2チームにPUの供給を行ったというのも2019年の特徴で、大きなチャレンジとなりました。2チーム供給と言葉で言うのは簡単ですが、現行のパートナーシップは、ホンダが2つのチームをイコールに扱うことがコンセプトになっています。ですから、昨年トロロッソに行ってきた供給のクオリティーを落とすことなくレッドブル・レーシングにも対応することが必要とされました」

    「ホンダとして仕事の質を落とさないように、レッドブルとのパートナーシップの締結以降、チーム側とサーキットやミルトンキーンズの双方のファクトリーで打ち合わせを重ねてきました。また、PUサプライヤーとしてプロのサポートを行うために、Sakuraやミルトン・キーンズのスタッフが多くのトレーニングを重ねたり、2018年からいるメンバーと、2019年に新たにトラックサイドに加わるメンバーがバランスよく配置されるよう人員配置を配慮したりといったことも行いました」

    「その甲斐があり、両チームに対してスムーズなエンジニアリングサポートができたと思っています。2チームそれぞれに仕事の進め方が異なり、さらにはエンジニア一人ひとりにも特色があることもよくわかった一年で、個人的にはとても新鮮で新しい経験が多々ありました」

    「サーキット現場でPUの運用を任されている、いわゆる「現場監督」の私にとっては、サーキットで日々レッドブルとトロロッソのガレージ間を走り回る、とても忙しいシーズンになりました」

    「今年のハイライトは、なんといってもレッドブルのマックス・フェルスタッペン選手と獲得したオーストリアでの初優勝、そして昨年から苦楽を共にしてきたトロロッソとの2回の表彰台と言えるでしょう」

    「レッドブルとトロロッソにはとても感謝をしています。彼らとの信頼関係は、シーズンを追うごとに、そして成績を残すごとに、強くなっていったと感じます」

    「トロロッソは素晴らしい家族であると言えます。苦境にあった我々を温かく迎えてくれた彼らの存在なくしては、今年のここまでの飛躍はなかったと思っています」

    「いつもサーキットではチームのメンバーが我々に日本語であいさつをしてくれて、それに我々が”Ciao”と返すといった感じです。イタリアのチームならではの陽気さと、(フランツ)トスト代表の我々に対する配慮からきているのかなと思っており、レッドブルとはまた異なる温かさを感じています」

    「昨年から一緒にチャレンジを続けてきたパートナーですので、今年の2回の表彰台は初優勝とはまた別の意味で感極まるものがありましたし、昨年パートナーになれたのが彼らでよかったとも感じました」

    トロロッソのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは「トロロッソにとっては最も成功を収めたシーズンになった。コンストラクターズ選手権を6位で終えたが、5位とのポイント差はわずかだ」とコメント。

    「ダニールとピエールの献身と成熟したパフォーマンスに感謝したい。そして1年を通して素晴らしい仕事を果たしてくれたチームの全員、ファエンツァだけでなく、バイチェスターの皆の多大な努力にも本当に感謝している。空力部門から得たアップグレードが本当にうまく機能した」

    「加えて、シーズンを通したホンダの開発は印象的だった。これらすべての要因が相まって、シーズンの最後まで競争力を維持することができた。今シーズンの準備のために昨冬に信じられないほどの仕事を果たしたホンダに心から感謝している。レッドブル・レーシングの3勝、我々と成し遂げた2回の表彰台という結果は、来年さらに強くなるという自信を高めてくれている。2020年を楽しみにしている」

    トロロッソは2020年からアルファタウリにチーム名を変更。新生アルファタウリ・ホンダは、2020年2月14日にオーストリアのハンガー7で新車と新たなアイデンティティを発表し、新しいスタートを切る。

  • トロロッソ 歴代F1マシン | 2020年からアルファタウリにチーム名変更

    トロロッソ 歴代F1マシン | 2020年からアルファタウリにチーム名変更

    スクーデリア・トロロッソというチーム名は、2019年のF1世界選手権を持って終幕。2020年からはアルファタウリとしてF1を戦っていく。

    トロロッソは、2015年にレッドブルがミナルディを買収して設立。レッドブルの若手ドライバーを育成するジュニアチームとして誕生した。チーム名のスクーデリア・トロ・ロッソ(Scuderia Toro Rosso)は、Scuderiaがチーム、Toroが雄牛、Rossoが赤を意味し、英語に訳すとTeam Red Bullとなる。

    2020年からはスクーデリア・アルファタウリ・ホンダ(SCUDERIA ALPHA TAURI HONDA)にチーム名が変更される。アルファタウリはレッドブルが2016年から展開するファッションブランドの名称であり、2020年シーズン以降はブランド認知を拡大するためにチーム名に用いられる。アルファタウリはおうし座の星にちなんで命名された。 ここで2015年から今季までのトロロッソのF1マシンを振り返ってみる。

    STR1 (2006年)
    トロ・ロッソ STR1Toro Rosso STR1
    トロ・ロッソの最初のF1マシン。2005年のレッドブル RB1を2006年のレギュレーションに合わせて改修。特例としてコスワース製3りったー V10エンジンを搭載。ドライバーはヴィタントニオ・リウッツィとスコット・スピードが務め、F1アメリカGPではリウッツィが8位入賞してチームに初ポイントをもたらした。コンストラクターズ選手権9位。

    STR2 (2007年)
    トロ・ロッソ STR2Toro Rosso STR2
    レッドブル RB3と共通のデザインを採用。だが、エンジンはレッドブルとは異なりフェラーリ製のV8エンジンを搭載。ドライバーはヴィタントニオ・リウッツィとスコット・スピードでシーズンをスタートしたが、第11戦からセバスチャン・ベッテルがスコット・スピードに代わって加入。中国GPでダブル入賞を果たした。コンストラクターズ選手権7位。

    STR3 (2008年)
    トロ・ロッソ STR3Toro Rosso STR3
    前年モデルSTR2の正常進化版。シャークフィンやエアロパーツなど、RB4のものが搭載された。ドライバーはセバスチャン・ベッテルとセバスチャン・ブルデーが務め、第14戦F1中国GPではセバスチャン・ベッテルがチーム初となるポール・トゥ・ウィンを達成。レッドブルよりも先の勝利を飾り、コンストラクターズ選手権でもレッドブルを上回り、6位でシーズンを終えた。

    STR4 (2009年)
    トロ・ロッソ STR4Toro Rosso STR4
    レッドブル RB5と各部分は共通。セバスチャン・ブルデーとセバスチャン・ブエミでシーズンをスタートし、第10戦ハンガリーGPからはブルーに変わってハイメ・アルグエルスアリがF1デビューを果たした。コンストラクターズ選手権10位。

    STR5 (2010年)
    トロ・ロッソ STR5Toro Rosso STR5
    コンコルド協定の関係から他チームとのデザイン共有が認められなくなり、トロ・ロッソとしては初めての自社デザインした完全自社製マシン。しかし、基本デザインはSTR4をベースにしている。ドライバーはセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリが務めた。コンストラクターズ選手権9位。

    STR6 (2011年)
    トロ・ロッソ STR6Toro Rosso STR6
    コンストラクターとして独立してから2作目となるSTR6は、ダブルフロアを採用するなど、トロ・ロッソとのしての個性を打ち出したデザイン。フェラーリ製のKERSを搭載した。ドライバーはセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリ。コンストラクターズ選手権8位。

    STR7 (2012年)
    トロ・ロッソ STR7Toro Rosso STR77
    前年マシンのコンセプトをさらに発展。段差ノーズが特徴のシーズン。ドライバーはジャン・エリック・ベルニュとダニエル・リカルドが務めた。コンストラクターズ選手権9位。

    STR8 (2013年)
    トロ・ロッソ STR8Toro Rosso STR8
    ジョルジオ・アスカネッリに代わって、ジョームス・キーがテクニカルディレクターとして加入。しかし、STR8の開発にはあまり関与していない。ダブルフロアが廃止となり、一般的なサイドポッド形状となった。ドライバーはジャン・エリック・ベルニュとダニエル・リカルド。コンストラクターズ選手権8位。

    STR9 (2014年)
    トロ・ロッソ STR9Toro Rosso STR9
    ジョームス・キーの指揮による初のマシン。不評だった突起ノーズを採用。エンジンはレッドブルと同じルノー製に変更。ダニエル・リカルドがレッドブルに昇格し、ダニール・クビアトとジャン・エリック・ベルニュがドライバーを務めた。コンストラクターズ選手権7位。

    STR10 (2015年)
    トロ・ロッソ STR10Toro Rosso STR10
    酷評されたノーズ先端の突起自体はなくなり、先端が三角形にロングノーズとなった。ドライバーは、マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツが務めた。コンストラクターズ選手権7位。

    STR11 (2016年)
    トロ・ロッソ STR11Toro Rosso STR11
    レッドブルとルノーとの関係が悪化したあおりを受け、1年落ちのフェラーリ製エンジンを搭載。フェラーリのパワーユニットに適合させるためにロングホイールベース化された。前年と同じマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツでシーズンをスタートしたが、第5戦スペインGPからフェルスタッペンがレッドブルに移籍し、ダニール・クビアトが降格する形で復帰した。コンストラクターズ選手権7位。

    STR12 (2017年)
    トロ・ロッソ STR12Toro Rosso STR12
    レッドブルと同じルノー製エンジンを搭載。カラーリングが大きく変わり、レッドブル缶を思わせるブルーとシルバーの新コンセップトを採用。ダニール・クビアトとカルロス・サインツでシーズンをスタートしたが、サインツはレッドブルに移籍、クビアトは解雇となり、後半戦はピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーがドライバーを務めた。コンストラクターズ選手権7位。

    STR13 (2018年)
    トロロッソ・ホンダ STR13Toro Rosso Honda STR14
    エンジンをホンダに変更。チーム名もレッドブルの名前を冠し、レッドブル・トロロッソ・ホンダとして参戦。ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーがドライバーを務め、ガスリーが第2戦で4位入賞を果たすも、後半は失速。コンストラクターズ選手権を9位で終える。

    STR14 (2019年)
    トロロッソ・ホンダ STR14Toro Rosso Honda STR14
    ホンダのF1エンジンで2年目となるシーズン。リア周りはレッドブルと共用。ドライバーはアレクサンダー・アルボンとダニール・クビアトに一新。しかし、シーズン途中にレッドブルで成績を残せなかったピエール・ガスリーがアルボンと代わる形で復帰。F1ドイツGPではダニール・クビアトが3位表彰台、ピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得。2008年にF1イタリアGPでセバスチャン・ベッテルが優勝して以来の結果であり、シーズン中の2回の表彰台はチーム史上初となる。

    アルファタウリ・ホンダ、2020年F1マシンを2月14日に発表
    アルファタウリは、2月14日(金)の夕方にホンダのF1エンジンを搭載する2020年F1マシンを発表。アルファタウリの発表イベントは、オーストリア・ザルツブルグにあるレッドブのハンガー7で実施。同施設で新車発表会が行われるのは初めてとなる。ドライバーを務めるのは今年トロロッソ・ホンダでF1を戦ったピエール・ガスリーとダニール・クビアトが続投することが決定している。

  • ホンダF1 特集 | 田辺豊治 「2020年は勝ちにこだわって結果を重ねる」

    ホンダF1 特集 | 田辺豊治 「2020年は勝ちにこだわって結果を重ねる」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2019年のF1世界選手権を振り返るとともに、テクニカルディレクター就任後の2年間と2020年シーズンにむけての課題を語った。

    今年、トロロッソに加えてレッドブルにF1エンジンの供給を開始したホンダF1は、13年ぶりの優勝とポールポジション、28年ぶりの1-2フィニッシュと、2015年にF1に復帰して以降での最高のシーズンを過ごした。

    「3月にオーストラリアで始まったシーズンも、気づいてみれば12月。先日のアブダビでのレースで、ついにフィナーレを迎えました。年間21戦は長く濃密でしたが、一方であっという間に過ぎていったという感覚もあります」と田辺豊治は Hnoda Racing F1 の公式サイトでコメント。

    「今年はトロロッソとは2年目、レッドブルとは初めて迎えたシーズンで、総じて言えば我々にとって非常にいい一年でした。昨年の後半から、パワーユニット(PU)のパフォーマンス面の向上については、我々サーキットにいるメンバーにも明らかでしたし、今年はシーズンを通してそれをさらに進化させることができました。その進化を、レース結果を通じて皆さんにも見てもらうことができたことは、とても嬉しく思っています」

    2チームへ同等の供給体制を築く
    2015年のF1復帰以降、ホンダとして初めて2チームにPUの供給を行ったというのも2019年の特徴で、大きなチャレンジとなりました。2チーム供給と言葉で言うのは簡単ですが、現行のパートナーシップは、ホンダが2つのチームをイコールに扱うことがコンセプトになっています。ですから、昨年トロロッソに行ってきた供給のクオリティーを落とすことなくレッドブル・レーシングにも対応することが必要とされました。

    ホンダとして仕事の質を落とさないように、レッドブルとのパートナーシップの締結以降、チーム側とサーキットやミルトンキーンズの双方のファクトリーで打ち合わせを重ねてきました。また、PUサプライヤーとしてプロのサポートを行うために、Sakuraやミルトン・キーンズのスタッフが多くのトレーニングを重ねたり、2018年からいるメンバーと、2019年に新たにトラックサイドに加わるメンバーがバランスよく配置されるよう人員配置を配慮したりといったことも行いました。

    その甲斐があり、両チームに対してスムーズなエンジニアリングサポートができたと思っています。2チームそれぞれに仕事の進め方が異なり、さらにはエンジニア一人ひとりにも特色があることもよくわかった一年で、個人的にはとても新鮮で新しい経験が多々ありました。

    「テクニカルディレクター=現場監督」の仕事
    サーキット現場でPUの運用を任されている、いわゆる「現場監督」の私にとっては、サーキットで日々レッドブルとトロロッソのガレージ間を走り回る、とても忙しいシーズンになりました。

    ホンダのPUは、Sakuraとミルトン・キーンズで開発が行われていますが、ファクトリー側のみんなが懸命に開発してくれたPUを、壊すことなく最適かつ最大限のパフォーマンスを引き出して使用することが私の仕事です。メディアなどでは私が表に出ることも多いのですが、PUのパフォーマンスの向上はファクトリーにおける開発あってのもので、サーキット側では予選、レースのコンディションに合わせた最適な運用をすることでPUの力を出し切る努力をすることになります。ですから、私はファクトリーにいる仲間たちの仕事を信頼していますし、いつも一人じゃないと思って戦っています。そして、彼らの努力に応えるだけの仕事をしなければいけないという想いが、いつも心の中にあります。

    苦しかったシーズン序盤戦
    さて、ここからはもう少し具体的にシーズンを振り返っていきましょう。総じていうと、今年のハイライトは、なんといってもレッドブルのマックス・フェルスタッペン選手と獲得したオーストリアでの初優勝、そして昨年から苦楽を共にしてきたトロロッソとの2回の表彰台と言えるでしょう。

    まず、オフシーズンを思い出してみると、個人的にはとても苦しいスタートだった記憶があります。特にレッドブルとシーズンを開始するにあたり、周囲からの期待が非常に高いことはひしひしと感じていました。そして、バルセロナのテストではライバル2チームに対して戦闘力が十分ではないという感触だったこともあり、オーストラリアでの開幕戦は大きなプレッシャーを感じながらのものとなりました。

    ですから、実際のレースでフェラーリをオーバーテイクした上で、マックス(・フェルスタッペン)が3位表彰台という結果は、非常に勇気づけられるものになりました。開幕戦での表彰台は「やってやった!」というよりは「まずはホッとした・・・」という感覚でした。

    しかしその後の序盤戦はメルセデス、フェラーリに対して実力差が明らかで、先を行かれるレースが多い形になりました。第5戦のスペインGPで3位表彰台を獲得したものの、第8戦のフランスでPUのアップデートを入れるまでは、オフシーズンでの印象通り、苦しいレースが続きました。

    初優勝、そして初の表彰台登壇
    そして、第8戦フランスGPでスペック3にアップデートしたPUを投入した後に迎えた、第9戦オーストリアGP。35度近い外気温や600m超の標高などの諸条件にマックスの素晴らしい走りが加わり、ついに初優勝を飾ることができました。よく、「その時の気持ちを一言で」という質問を受けますが、いつも回答に困ってしまいます。率直に言えば「そうそう簡単に言葉では表せない気持ち」というところでしょうか。そのぐらい特別で、忘れられないレースとなりました。

    もう一つ、私自身にとって非常に特別だったことと言えば、マックスと一緒に表彰台に立たせてもらったことです。あのときは、レースが終わった後レッドブルのマルコさんに「タナベサン、表彰台に行くぞ」と言われたので一緒に向かいましたが、それがまさか自分が表彰台に登れと言われているのだとは思ってもみませんでした。その後、表彰台を下から眺めていたときに「何やってるんだ、ここじゃないぞ」と言われ、ようやく事態を把握した次第です。

    ただ、表彰台に案内するはずのFIAのスタッフもまさか私が登壇するものとは思っておらず、結果、裏で待たされる形となりました。そして国歌演奏後に、ようやく遅れて表彰台に上がりました。つまり遅刻したわけですが、F1のポディウムに遅刻した人は、これまでもなかなかいなかったのではないでしょうか・・・。

    ちなみに、マックスがホンダのHマークを指さしてくれたシーンは、このときの遅刻のせいで直接見られていませんでした。あの写真は後で見ることになったのですが、今後に向けてさらなる闘志を掻き立てられるものでした。

    PU(エンジン)サプライヤーが表彰台に登ったケースもあまり記憶にないのですが、あのときはレッドブルが格別の計らいをしてくれたのだと思っており、そこからも彼らからのホンダに対する強い信頼とリスペクトを感じました。そもそも、我々を信じて彼らがホンダのPUを載せる決断をしてくれたことが始まりです。そのことも含めてレッドブルとトロロッソにはとても感謝をしています。彼らとの信頼関係は、シーズンを追うごとに、そして成績を残すごとに、強くなっていったと感じます。

    表彰台から見る景色は、本当に特別なものでした。優勝した瞬間は当然のごとくとてもうれしかったのですが、表彰台に登るとわかったときからその喜びは消え失せ、一瞬にして緊張感の塊へと変わりました。それがまた、表彰台から下にいるホンダやレッドブルのメンバーを見たときに、一気に喜びがこみ上げてきました。

    これは余談ですが、あんなに大きなボトルでのシャンパンファイトも初めてで、ものすごい勢いでシャンパン飛び散っていくその噴出力に驚きました。あの後、何人かの人に「シャンパンファイト上手ですね」と冷やかし半分で言われたのですが、私としては正直表彰台で何をしていいのかもわからない状況のなか、マックスが「これがあなたのボトルだよ」と言ってくれたので、よくわからないままにボトルをもってシャンパンファイトをしたという感じです。

    あの瞬間、そしてあの光景は一生忘れられないですね。

    初のポールポジション獲得も、厳しい戦いが続く
    次に思い出すのは、第11戦、雨混じりのドイツGPでの勝利とダブルポディウムを経てからの、第12戦ハンガリーGPのポールポジションです。

    これはドライバーやチームも同じだと思いますが、予選でのトップタイムは我々ホンダのメンバーにとって、勝利とはまた違った特別な意味を持っています。マシンが最も速いコンディションで他のマシンを凌駕できることは、純粋に速さの証明になります。レースでは戦略的な要因でメルセデスの後塵を拝したことは悔しかったですが、ハンガリーGPは我々にとって一つのマイルストーンになりました。その後、メキシコ、ブラジルと予選で計3回トップタイムを記録できたことからも、着実な進歩を証明できていると感じています。

    夏休み明けの第13戦ベルギーGPでスペック4のPUを投入したものの、ライバルのパフォーマンス向上もあり、しばらく苦しいレースが続きました。特に第17戦、ホームの鈴鹿で結果を残せなかったことは悔しい記憶として残っていますが、これは来年に向けた宿題にしたいと思います。

    本田宗一郎さんの誕生日に、1-2フィニッシュ達成
    そして最後のハイライトはやはり、第20戦ブラジルGPでの1-2フィニッシュです。

    マックスについてはポールポジションからの勝利で、彼の素晴らしいドライビングとマシンの速さ、そしてチームの的確な戦略が組み合わさった完璧なレースでした。そして何と言ってもピエール(・ガスリー)の2位ですね。ホンダとしては1991年以来28年ぶりの1-2フィニッシュになりましたが、最後にハミルトン選手に競り勝ってフィニッシュラインを超えたシーンには本当に興奮しました。実はメンバーと一緒にあの後何度もそのシーンを見返していたのですが、そのぐらい痺れたシーンでしたね。

    決勝日が本田宗一郎さんの誕生日だったこと、ホンダにとってゆかりのドライバーであるセナの母国だったということも、感慨深いものがありました。セナのお墓は、ブラジル到着日の水曜にお参りに行きましたが、勝利の翌日にもう一度、表彰台の写真とともにお礼を伝えに行きました。

    私はホンダF1の第二期と言われる時代にエンジニアとして何度か1-2フィニッシュを経験していますが、自分がテクニカルディレクターというポジションについてからの1-2は、そのときとはまた異なる感情があった気がします。本当に、天国にいる2人が特別な力を与えてくれたかのような、ドラマチックなレースでした。

    最終戦となった先日の第21戦アブダビGPではマックスが2位表彰台を獲得してシーズンを終えましたが、贅沢なもので、2位で悔しいという感情を持ちました。1年前を思うと信じられない部分もありますが、我々が前進を続けてきたことの証だと思いますし、こういった悔しさがもっと上に行きたいというモチベーションを与えてくれることも、レースに挑戦する面白さだと感じます。

    厳しいレースの世界、簡単には言葉を出せない
    ちょうど2年前のこの時期に、私のテクニカルディレクターへの就任がアナウンスされたと記憶していますが、この話を初めて打診されたときは「にわかには信じられない」というのが正直な思いでした。インディカープロジェクトを継続するために、アメリカでのビザを延長したばかりのタイミングで、私としては全くの想定外でした。そして、外からF1プロジェクトを見ていて、非常に苦戦していたことはよく分かっていたので、本当に大変な仕事を任されてしまったという想いと同時に、自分のキャリアの集大成として大きな仕事になるとも感じました。当然のことながら、相当なプレッシャーを感じていました。

    私はホンダの中でも珍しく、自身のキャリアのほとんどをレースの世界で過ごしてきました。それだけにこの世界の厳しさをたくさん経験し、目にしてきたつもりです。今の私の仕事はエンジンから最大限のパフォーマンスを引き出すこと。しかし、信頼性の確保も忘れてはなりません。レースでは様々なことが起こり、自分のコントロール外のことが原因で苦しむこともしばしばあります。ホンダ F1を代表して皆さんにいろいろなことを伝えたいという思いはあるのですが、一方で、レースは簡単ではないですし、安易に結果にコミットできるような世界でもないとも思っています。

    私は普段、メディア上ではあまり多くを語らない人としてとらえられているかもしれませんが、どちらかというと「語らない」というよりは「そんなに簡単に語ることができない」と感じながら仕事をしていることを分かっていただけると、うれしく思います。

    開発現場とトラックサイドのメンバー全員に感謝
    そんな中で、こんな自分を信じてついてきてくれたトラックサイドのメンバーには感謝していますし、なにより、開発責任者の浅木さんをはじめ、Sakuraやミルトン・キーンズで懸命に開発をプッシュしてくれたメンバーには、本当にありがとうという言葉を贈りたいです。

    この2年間、開発はほぼ計画通りに進み、現場でPUを走らせている立場としても明らかな進歩を感じていました。「計画通り」と簡単に言いますが、スケジュール通りにパフォーマンス向上を果たしていくことが、この世界ではどれだけ難しいことか、よく知っています。F1エンジンは、その時点での技術の粋を集め、「極限」までパフォーマンスを出しているものなので、その「極限」をコンスタントに更新し続けることは並大抵のものではありません。非常に心強い思いです。

    ただ、もう一言加えねばなりません。「皆さん、来シーズンはすでに始まっています。さらなる前進を、一緒に果たしていきましょう」と。

    諸先輩方が紡いでくれた夢を、さらに次の世代へ
    仕事としてレースをやりたい、いつかF1にチャレンジしたいという人は、ホンダの社内のみでなく、世の中にも恐らくたくさんいるのではないかと思います。そして、たとえ携われたとしても、サーキット現場に来られる人は限られています。サーキットでの仕事は精神的にも肉体的にも過酷なものです。色々と厳しい場面に立たされることもありますが、この場所で仕事ができることに対して、私はとても幸せを感じています。そして、この経験は私の人生の中で大きな財産になっていますので、この仕事を任せてもらったことにはとても感謝しています。

    我々がいま、F1というモータースポーツの頂点にチャレンジできるのは、創業者である本田宗一郎さんが大きな夢として挑み、その夢の続きを後藤治さん、木内健雄さん、中本修平さんなどの諸先輩方が紡いできてくれたおかげです。ですから、ここで終わらせるわけにはいきません。私には、浅木さんと一緒にこの夢を次の世代に引き継ぐという大きな責任があると思っています。

    ともに戦ったチームの素顔は
    最後に、今年一緒に戦ってきた2つのチームについても触れたいと思います。

    まずはレッドブル・レーシング。外から見ていただいても分かるかもしれませんが、彼らについては「プロの職人集団」と表現するのが正しいかもしれません。どのメンバーも多くの経験を持ち、レースをよく知っています。そして、それぞれが自分の仕事に強い責任感を持ち、互いをリスペクトしながら仕事をしています。長く在籍しているメンバーが多く、それぞれがチームを愛している。一つの大きな家族のようなチームだという印象を持っています。代表のクリスティアン(ホーナー氏)とヘルムート・マルコさんが二人で時間をかけて作り上げてきたものですが、そこにホンダを信じ、その家族のメンバーであるかのように迎え入れてくれたことを本当にうれしく思っています。もちろん、今年サーキットで一緒に残してきたすばらしい成績については言うまでもありません。

    そして、もう一つのチームであるトロロッソ。こちらもまた、別の意味ですばらしい家族であると言えます。苦境にあった我々を温かく迎えてくれた彼らの存在なくしては、今年のここまでの飛躍はなかったと思っています。いつもサーキットではチームのメンバーが我々に日本語であいさつをしてくれて、それに我々が”Ciao”と返すといった感じです。イタリアのチームならではの陽気さと、(フランツ)トスト代表の我々に対する配慮からきているのかなと思っており、レッドブルとはまた異なる温かさを感じています。昨年から一緒にチャレンジを続けてきたパートナーですので、今年の2回の表彰台は初優勝とはまた別の意味で感極まるものがありましたし、昨年パートナーになれたのが彼らでよかったとも感じました。

    来シーズンは「勝ちにこだわって結果を重ねる」
    さて、今シーズンが終わったということでここまで長く書いてきました。

    シーズンは終わりましたが、我々のチャレンジが終わったわけではありません。来年については今年の勢いを維持し、さらに勝ちにこだわって結果を重ねる年にしていきたいと思っています。そしてそのためには、もっともっと自分たちの仕事を厳しく見つめ直していかなくてはなりません。