カテゴリー: トロロッソ

  • ホンダ F1バルセロナテスト2 – 最終日レポート

    ホンダ F1バルセロナテスト2 – 最終日レポート

    ホンダは、バルセロナテスト2の4日目のプログラムを終え、合計8日間におよぶF1ウインターテストが終了した。

    昨年はこの時期に雪に見舞われたバルセロだが、今年は全ての日程で好天に恵まれた。そのおかげもあり、テスト合計では、スクーデリア・トロ・ロッソのアレックス・アルボンが500周、ダニール・クビアトが435周、チーム合計で935周を走行。レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンが438周、ピエール・ガスリーが395周のラップを重ね、チームとしては833周を記録。

    ホンダのF1パワーユニット合計としては1,768周、約8,230kmを大きなトラブルなく走破した。

    次に全てのマシンが揃って走るのは、2週間後に迫ったオーストラリア・メルボルンでの開幕戦になる。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「バルセロナでの2019年ウインターテストは、PUとしては大きな問題はなく、両チームともに多くのマイレージを重ね、8日間を終了することができました。テスト2ではいくつかのトラブルがありましたが、シーズン開始前に問題を洗い出すこともテストの大切な目的だと思っています。Scuderia Toro Rossoとは昨年1年間シーズンをともに戦うなかで経験してきたことを活かし、さらに互いの関係性を強いものにした状態でテストに臨みました。Aston Martin Red Bull Racingとは、マシンの開発のみでなく、レースオペレーションについても昨年から綿密に準備を進めてきた甲斐があり、テストをスムーズに遂行することができました。結果的に8日間を通して天候もよく、2チームともに走行を重ねられたため、多くのデータを得ることができました。ここからは開幕戦に向けて万全の状態で臨みたいと思います」

    フランツ・トスト (スクーデリア・トロ・ロッソ チーム代表)
    「朝の低い気温を除いては、このバルセロナでの2回のプレシーズンテスト期間中はいい天気に恵まれました。よって多数のセットアップ、さまざまなコンディションの中でタイヤを試すことができ、新しいSTR14の多くをチームが学ぶことができました。(Red BullテクノロジーやHondaとの)シナジー効果が想定どおりに機能し、トータルで4,352kmを走行したなかでも目立った問題は見つかりませんでした。そこからは高い信頼性をもつマシンの素性を感じました。多少の問題はあったものの、シーズン前のこの時期には普通に起こることですし、それらに対してはすぐに解決策を見出すことができ、懸念するほどの大きな問題にはいたりませんでした。予定通りにパーツを揃えてくれたチームのファクトリーでの働きに、大変感謝しています。新しくチームに加わったメンバーが数人いる中でも、現地でのガレージでの作業はスムーズで、効率的に行われていました。ファエンツァとビスターの皆の貢献にも感謝しています。ダニール(クビアト)とアレックス(アルボン)はミスもせず、わたしたちが期待していた通りのフィードバックを分かりやすく伝えてくれました。ダニールは昨シーズンはレースから離れていたにも関わらず、すぐにマシンにも慣れてくれました。チームのメンバーは良く知っていますが、以前と変わらず『速さを持っていて、確実なフィードバックができる』ドライバーであることを感じました。そして、日毎に急激なスピードでF1マシンに慣れ、急成長を見せていたアレックスにとっても、大きな手助けとなる存在になるでしょう。チームと初めて過ごす4日間で、アレックスの力強いパフォーマンスと、鍛え抜かれたフィジカルを見ることができました。PUに関してはパフォーマンス能力の向上と信頼性について、HRD Sakuraのエンジニアの皆さんにとても感謝しています。新しく始まるシーズンを、開幕戦のメルボルンでポイント獲得といういい結果で始められる予感がしています」

    ジョディ・エギントン (スクーデリア・トロ・ロッソ テクニカルディレクター)
    「最終日となった今日はダニール(クビアト)が、午前中終盤に予選シミュレーション、午後にはレースシミュレーション、と多くのテスト項目をこなしてくれたおかげで、実りある一日になりました。予定していた走行プログラムを完了したことで、この2019年度のウインターテストをいいかたちで締めくくれたのではないでしょうか。PU面では申し分ない信頼性とパフォーマンスを感じながらテストを行うことができ、Hondaのメンバーには感謝しています。もちろん、現地(のトラックサイド)で、そしてファエンツァとビスターからも貢献してくれたToro Rossoのスタッフたちにも非常に感謝しています。彼らが多忙ながらもサポートしてくれたおかげで、多くの成果を挙げられました。これからはメルボルンに向けて集中し、シーズン開幕戦を期待とともに迎えたいと思います」

    ギヨーム・ロケリン (レッドブル・レーシング)
    「このバルセロナでのテストを新しいマシン、新しいPUサプライヤー、そして新しいドライバーとともに迎えましたが、その全てがうまく噛み合う形で機能していたと思います。今日のような問題はテスト中には往々にして起こってしまうものですが、最終日を早く終えなければならなかったことは残念でした。しかし、この2週間の間バルセロナで挙げた成果が無駄になったわけではありません。多数のテスト項目をこなし、シーズン開幕に向けて我々が進むべき方向性と、RB15について多くの学びを得られたテストとなりました。テストの間Hondaの働きは素晴らしいものでした。PUは十分な信頼性を見せてくれましたし、我々のチームメンバーとも非常にいいチームワークの下で働くことが出来ました。ピエール(ガスリー)にとっても新しいチームでのスタートとなり、マシンや手順など、学ぶことも多く大変だったと思います。マシンのバランスは良く、パフォーマンス面でも期待できますし、レースに向けた準備はできていると思います」

    マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
    「昨日の午後のクラッシュがあったにも関わらず、ガレージで皆が頑張ってマシンを修復してくれたおかげで、今朝にはトラックへ復帰することができ感謝しています。しかしギアボックスにトラブルが見つかってしまい、残念ではありましたが走行を中止せざる得ない結果となってしまいました。総合的には、ポジティブな結果を残せたいいテストにできたのではないでしょうか。ロングランでは期待が持てるパフォーマンスが見られたと思います。マシンのパッケージとエンジンにはいい手応えを感じているので、僕自身は満足しています。今は早くレースをするのが楽しみでなりません」

    ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
    「チームにとって、多くの成果を残せた実りあるプレシーズンテストになりました。多くの周回をこなすことができ、この2週間(2つのテスト期間中)に行った作業に満足と言っても良いのではないでしょうか。1回目のテストの後に課題をきちんとクリアし2回目のテストを迎えることができたことで、この2週間でマシンに慣れ、いい感触で締めくくれたのだと思います。テストではいくつか新しい試みとさまざまなセットアップでアプローチし、マシンの挙動を確認していました。これらのことをレースウイーク中に行うには、時間がかかってしまうのはもちろんリスクが大きいからです。テストで得た結果から、速く走るためにマシンの最大のポテンシャルを引き出す解決策を見つけることができ、このウインターテストという機会を最大限に活かせたのではないでしょうか。最終日の今日は、午前中にショートランと予選シミュレーションを行い、午後はレースシミュレーションを行いました。どちらも上手くいったテストとなり、これからメルボルンでの今シーズンの開幕戦に向けて集中して取り組んでいけそうです」

  • トロロッソ 「レッドブルとホンダとのシナジー効果が想定通りに機能」

    トロロッソ 「レッドブルとホンダとのシナジー効果が想定通りに機能」

    スクーデリア・トロ・ロッソのF1チーム代表を務めるフランツ・トストとテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2019年のF1プレシーズンテストを総括した。

    ホンダのF1エンジンでの2年目となるトロロッソは、アレクサンダー・アルボンが500周、ダニール・クビアトが435周、チーム合計で935周を走行。ラップタイム面でもアルボンが総合6番手、クビアトが総合7番手のパフォーマンスを発揮するなど、ポジティブな形でテストを締めくくった。

    フランツ・トストは“シーズンをいい結果で始められる予感がしている”と自信をみせる。

    「朝の低い気温を除いては、このバルセロナでの2回のプレシーズンテスト期間中はいい天気に恵まれた。よって多数のセットアップ、さまざまなコンディションの中でタイヤを試すことができ、新しいSTR14の多くをチームが学ぶことができた」とフランツ・トストは語る。

    「レッドブル・テクノロジーやHondaとのシナジー効果が想定どおりに機能し、トータルで4,352kmを走行したなかでも目立った問題は見つからなかった。そこからは高い信頼性をもつマシンの素性を感じた。多少の問題はあったものの、シーズン前のこの時期には普通に起こることだし、それらに対してはすぐに解決策を見出すことができ、懸念するほどの大きな問題には至らなかった」

    「予定通りにパーツを揃えてくれたチームのファクトリーでの働きに、大変感謝している。新しくチームに加わったメンバーが数人いる中でも、現地でのガレージでの作業はスムーズで、効率的に行われていた。ファエンツァとビスターの皆の貢献にも感謝している。

    テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンも“開幕戦を期待とともに迎えたいと思う”と語る。

    「ダニール(クビアト)とアレックス(アルボン)はミスもせず、我々が期待していた通りのフィードバックを分かりやすく伝えてくれた」とジョディ・エギントンはコメント。

    「ダニールは昨シーズンはレースから離れていたにも関わらず、すぐにマシンにも慣れてくれた。チームのメンバーは良く知っているが、以前と変わらず『速さを持っていて、確実なフィードバックができる』ドライバーであることを感じた」

    「そして、日毎に急激なスピードでF1マシンに慣れ、急成長を見せていたアレックスにとっても、大きな手助けとなる存在になるでだろう。チームと初めて過ごす4日間で、アレックスの力強いパフォーマンスと、鍛え抜かれたフィジカルを見ることができた」

    「パワーユニット(PU)に関してはパフォーマンス能力の向上と信頼性について、HRD Sakuraのエンジニアの皆さんにとても感謝している。新しく始まるシーズンを、開幕戦のメルボルンでポイント獲得といういい結果で始められる予感がしている」

    「最終日となった今日はダニール(クビアト)が、午前中終盤に予選シミュレーション、午後にはレースシミュレーション、と多くのテスト項目をこなしてくれたおかげで、実りある一日になった。予定していた走行プログラムを完了したことで、この2019年度のウインターテストをいいかたちで締めくくれたのではないだろうか」

    「PU面では申し分ない信頼性とパフォーマンスを感じながらテストを行うことができ、ホンダのメンバーには感謝している。もちろん、現地(のトラックサイド)で、そしてファエンツァとビスターからも貢献してくれたトロロッソのスタッフたちにも非常に感謝している。彼らが多忙ながらもサポートしてくれたおかげで、多くの成果を挙げられた。これからはメルボルンに向けて集中し、シーズン開幕戦を期待とともに迎えたいと思う」

    F1バルセロナテスト2 総合タイムF1バルセロナテスト2 総合タイム関連:F1バルセロナテスト 最終日 結果:フェラーリのベッテルが最速タイム

  • ダニール・クビアト 「多くの成果を残せた実りのあるテストになった」

    ダニール・クビアト 「多くの成果を残せた実りのあるテストになった」

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、F1バルセロナテスト最終日に131周を走行。5番手タイムとなる1分16秒898をマークした。

    ダニール・クビアトは、テストを担当した4日間で435周を走破。ラップタイムも全体で7番手を記録し、信頼性、パフォーマンスともに励みになるカタチでテストを締めくくった。

    「チームにとって、多くの成果を残せた実りあるプレシーズンテストになった。多くの周回をこなすことができ、この2週間(2つのテスト期間中)に行った作業に満足と言っても良いのではないだろうか」とダニール・クビアトはコメント。

    「1回目のテストの後に課題をきちんとクリアし2回目のテストを迎えることができたことで、この2週間でマシンに慣れ、いい感触で締めくくれたのだと思う」

    「テストではいくつか新しい試みとさまざまなセットアップでアプローチし、マシンの挙動を確認していた。これらのことをレースウイーク中に行うには、時間がかかってしまうのはもちろんリスクが大きいからだ。テストで得た結果から、速く走るためにマシンの最大のポテンシャルを引き出す解決策を見つけることができ、このウインターテストという機会を最大限に活かせたのではないだろうか」

    「最終日の今日は、午前中にショートランと予選シミュレーションを行い、午後はレースシミュレーションを行った。どちらも上手くいったテストとなり、これからメルボルンでの今シーズンの開幕戦に向けて集中して取り組んでいけそうだ」

    F1バルセロナテスト2 総合タイムF1バルセロナテスト2 総合タイム関連:F1バルセロナテスト 最終日 結果:フェラーリのベッテルが最速タイム

  • アレクサンダー・アルボン 「トロロッソ STR14に不快な驚きはない」

    アレクサンダー・アルボン 「トロロッソ STR14に不快な驚きはない」

    アレクサンダー・アルボンは、冬季テストでのトロロッソ・ホンダの進歩に自信を持っており、STR14には“厄介な驚きはない”と語った。

    昨年のF2選手権を3位で終えたアレクサンダー・アルボンは、今年トロロッソ・ホンダでF1へとステップアップを果たした。

    F1バルセロナテスト3日目に今シーズンのプレシーズテストを終えたアレクサンー・アルボンは、4日間の走行を通したSTR14のフィーリングに自信を示した。

    「全体的にクルマに満足している。不快な驚きはない」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

    「クルマは、低速、中速、高速のコーナーでバランスがとれているし、安定している。自信を持つには本当にいいクルマだ。バルセロナにはあらゆる種類のコーナーがあるので理想的なコースだ」

    「改善を目指す必要がある特定の領域はない、僕たちはとにかくクルマを微調整しようとしている」

    「実際、僕たちはかなり早くから全力で取り組むことができたし、テスト初日にはすでにかなり良いベースラインがあった」

    「すべてが機能していたし、速い路面条件とより速いタイヤではクルマがどんな感じかがよりわかった」

    「チームがベースラインでとても良い仕事をしてくれて、初日からすでにかなり良かったので、毎日大きなステップを果たしたという感じではなかった」

    アレクサンダー・アルボンが次にSTR14を走らせるのはオーストラリアGPのプラクティスとなる。

    「まだあまり信じられないし、そこにいくまで実感することはできないかもしれない」

    「ワクワクしている。メルボルンは最も簡単なサーキットではないので、FP1はちょっと驚くべき経験になると思うけど、興奮している」

  • トロロッソ・ホンダ 「マシンのペースにはある程度満足している」

    トロロッソ・ホンダ 「マシンのペースにはある程度満足している」

    スクーデリア・トロ・ロッソのデクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、F1バルセロナテスト2の3日目の作業を振り返った。

    3日目はアレクアンダー・アルボンがテストを担当。この日のドライバーのなかで3番目に多い118周を走行して2番手タイムとなる1分16秒882をマーク。昨年のスペインでのテストのベストタイムを破った4人のうちの一人となった。

    「今日はアレックス(・アルボン)にとってウインターテストの最終日となるため、予選とレースシミュレーションを重視したプログラムを行い、残りの時間は残りの空力テストなど行った」とジョディ・エギントンはコメント。

    「各タイヤのコンパウンドやサーキットの状況に対応しながら成果をみせたアレックスの予選シミュレーションは、このテストで期待されていた通りだった」

    「午後に行ったレースシミュレーションでは、赤旗の影響もあり、完了することはできなかったが、C1タイヤを使用してテストすることができた。そのため、アレックスはロングラン用タイヤで走ることができ、彼のマシンへのさらなる理解や自信にもつながったのではないかと思う。そしてエンジニアたちも有効なデータを得ることができ、最終日にもそれを活かしたテストを行えそうだ」

    「マシンのペースにはある程度満足している。これまでの課題でもあるが、2019年シーズンもタイヤの磨耗が我々の課題なりそうだと思っている。今回はそれをどう最小限に抑えるかを試すことができたいいテストになった」

    最終日となる明日はダニール・クビアトがトロロッソ・ホンダのテストを担当する。

    関連:F1バルセロナテスト 3日目 結果:フェラーリのルクレールが最速タイム

  • アレクサンダー・アルボン 「このテストの結果はホンダの信頼性のおかげ」

    アレクサンダー・アルボン 「このテストの結果はホンダの信頼性のおかげ」

    トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1バルセロナテスト2の3日目にホンダのF1エンジンを搭載するSTR14で118周を走行。2番手タイムとなる1分16秒882をマークした。

    今回のテストでアレクサンダー・アルボンは、先週まで過去に一度もF1マシンに乗ったことがないとは思えないほど堅実なパフォーマンスをみせた。

    今日もテストで3番目に多くの周回を走ったドライバーであり、また、現段階ではまだラップタイムはあまり意味をなさないものとは言え、昨年のスペインでのテストのベストタイムを破った4人のうちの一人でもあった。
    「できるだけ長い時間マシンに乗り、多くの周回をこなすことができたので、ウインターテストにはとても満足している」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

    「この冬の開発の成果が本当に分かるのはメルボルンまで待たなくてはならないけど、少なくともこのテストでの成果については満足できるのではないだろう」

    「また今日も100周を越える周回を走ることができましたけど、この結果はチームのハードワークとHondaの信頼性を証明していると思う。テストでは常にできるだけ長い走行距離を稼ぎたいものだけど、それができたのも、マシンに慣れながら多くのことを学べたのも、信頼性がなければできなかったことだ」

    「総合的にマシンの感触はよく、悪い意味での驚きになるような問題もなかった。明日のテスト終了前までにまだいくつかテスト項目は残っているけど、なにが僕たちにとって有効かを多く試せたプレシーズンテストだったと感じている」

    「このマシンにとっての基準となるパフォーマンスを確認することができたと思うので、開幕までの2週間はそれを元に万全に準備していけるはずだ」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治もアレクサンダー・アルボンのテストに感銘を受けたと語る。

    「今回のテストが初めてのF1マシンでの走行となったレッドブル・トロロッソ・ホンダのアルボン選手は、合計500周弱を走破しました。我々のPUの開発にも大きく貢献してくれましたし、彼のデビュー戦を楽しみにしています」

    関連:【動画】 ピエール・ガスリー、ターン9で大クラッシュ / テスト3日目

  • ホンダ F1特集:レッドブルと迎える新たなシーズン

    ホンダ F1特集:レッドブルと迎える新たなシーズン

    ホンダとレッドブルの提携は、F1を追いかける人達の間で、しばしば「プレッシャー」という言葉とともに語られる。

    トロロッソに加えてレッドブル・レーシングとの提携が決まったことで、ホンダが2015年にF1に復帰してから抱いてきた「チャンピオン争い」に近づくという目標にさらに接近した。

    レッドブル・レーシングは過去10年間にドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを各4回獲得。昨シーズンは4回優勝している。正に勝つためのチームであり、そのプレッシャーに対する準備はできているとホンダの山本雅史モータースポーツ部長は語る。

    「レッドブルの判断基準はレースで勝つため、チャンピオンになるために必要かどうかです。それが彼らの最優先事項であり、明確な目標に向かってチーム一丸となって取り組んでいます。彼らと交渉を始めてから、その印象は変わりません。そのような生粋のレーシングチームと仕事をすることを本当に楽しんでいます。交渉を始めた時から、ファンやメディアから期待されるビッグチームだということは分かっていましたので、その意味では準備はできていました。今はプレッシャーと期待が半々という気持ちです」

    レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナー氏は過去3年に渡ってチームの勝利を見届けてきたが、チームは2013年以来チャンピオンになっていない。目標はホンダと一緒にチャンピオンに返り咲くことであり、お互いの良さを引き出すためには辛抱が必要だとホーナーは語る。

    「ホンダと働き始めて感じたことは、非常にストレートで分かりやすい関係性を築けていると言うことです。我々には情熱があります。率直でオープンな対話を重ねてきて、F1に対するホンダの意志の強さが分かりましたし、互いに理想的な組み合わせだと思っています。今までのところ順調ですし、この先も喜びを分かち合いたいと思います。12年ぶりにPUサプライヤーを変更したので、ここからさらに互いを知る努力が必要です。ローマは1日にして成らずというように、我々は2~3年のスパンで考えています。今シーズンは1年をとおして成長していければいいと思っています。フェラーリやメルセデスとの差を見れば、ここ1~2年の自分たちのポジションが分かります。得意なサーキット、苦手なサーキットがありますが、どのサーキットでも結果を出せるようになるのが目標です」

    昨年のトロロッソとの提携があり、ホンダとレッドブルの関係はすでにある程度成熟している。昨年1年間の関係が、今年のホンダとレッドブルの提携に結びついたとクリスチャン・ホーナーは語る。

    「2018年のホンダとトロロッソの提携は戦略的に重要な決断でした。レッドブル・テクノロジーはトロロッソにギアボックスなどのドライブトレインを提供しています。トランスミッションをホンダのPUに組み込む過程で、彼らの仕事を垣間見ることができました。彼らの1年をとおした成長を見て、レッドブル・レーシングのPUのサプライヤーを決めました」

    レッドブルとの提携が始まっても、トロロッソとの提携が終わるわけではない。2チームと提携するのは4年前にF1に復帰してから初ですが、山本雅史はあらゆる面でいい影響があると考えている。

    「1年をとおしてより良い結果を出すという目標は両チーム一緒です。ホンダとしては計画どおりにアップデートを進め、レースでの勝利を目指します。チャンピオンへのチャレンジの年にしたいと思っています」

    その目標はレッドブルやクリスチャン・ホーナーとも共有されている。ミルトンキーンズの両社のファクトリーはクルマで数分の場所にある。大御所デザイナーのエイドリアン・ニューウェイを始めとしたスタッフが働くファクトリーには、すでにいい影響があらわれているとクリスチャン・ホーナーは語る。

    「ファクトリーは前向きな雰囲気で満ちていますし、レースに情熱的に取り組む新しいパートナーと仕事をできることに興奮します。ホンダとレッドブルのエンジニアは目標に向かって懸命に取り組んでいます。デザイナーとして馬力のあるPUを望むエイドリアンにとって、今回の提携は歓迎すべきものです。彼はHRD-Sakuraも訪れ、ホンダのPUへの変更がスムーズにいくように尽力しました。技術的な連携を深めている技術チームは今までと心機一転、新たな提携に対して情熱的に取り組んでいます」

    新しい提携がレッドブルを後押ししているのと同じく、ミルトンキーンズとSakuraのホンダのファクトリーもいい雰囲気に満ちている。強いチームと組む効果について、山本雅史は次のように語る。

    「レッドブルのようなトップチームとパートナーシップを組めることは、ホンダにとっては大きなプレッシャーであると同時に、間違いなく大きなチャンスであると感じています。昨年、トロロッソとは互いにリスペクトしながらもオープンな非常にいい関係を築けたと思っていますが、今年はレッドブルとも同様のパートナーになれると信じています。すぐにトップ争いをするレベルで勝負を見せられるかは実際に走ってみないと分かりませんが、一緒に前進を続けていけるパートナーシップだと強く感じています」

  • ホンダ、開幕戦F1オーストラリアGPのパブリックビューイングを開催

    ホンダ、開幕戦F1オーストラリアGPのパブリックビューイングを開催

    ホンダは、3月17日に開催される「2019 F1世界選手権 開幕戦オーストラリアグランプリ」の決勝レースをHondaウエルカムプラザ青山の館内の大型ビジョンでライブ中継する。

    2019年、ホンダにとってはF1復帰後初めて2チームにパワーユニット(PU)を供給する体制で臨む。PUサプライヤーとして、スクーデリア・トロ・ロッソに加え、レッドブル・レーシングへのPU供給を開始する。

    先週行われたバルセロナテストでは、4日間を通してPUに大きなトラブルはなく、トロロッソが482周、レッドブルが475周を走り、ホンダとしては957周を走行した。今後も万全の体制で開幕戦に臨むべく、マシンの熟成を進めている。

    ドライバーは、トロロッソ・ホンダがダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボン、レッドブル・レーシングがマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーの4名を擁して、シーズンを戦う。

    「STR14」と「RB15」のデビューレースとなる今シーズンの開幕戦をHondaファン、F1ファンの皆様と一緒に応援しよう!

    2019 F1 オーストラリアGP パブリック・ビューイング
    開催日:2019年3月17日(日)
    時間:レース中継開始13:50~(予定)、決勝レーススタート14:10~
    参加申込方法:自由席(座席200席)
    入場料:無料

    ■ ご来場についての注意事項
    ※当日のHondaウエルカムプラザ青山の開館時間は10:00~18:00となっております。
    ※当館の駐車/駐輪場には限りがあります。なるべく公共交通機関のご利用をお願いいたします。なお、満車の場合は駐車をお断りする場合がございます。
    ※当館の駐車/駐輪場の入出庫可能時間は10:00~18:00で、時間外の入出庫はできません。
    ※館内への飲食物のお持ち込み、ペットを連れてのご入館はご遠慮ください。
    ※イベント参加ご希望のお客様は8:30からお並びいただけます。
    ※8:30以前にお越しいただいてもお並びいただけません。(前日深夜および当日早朝は防犯上および安全上の理由から並ぶことはできません)
    ※お手荷物を置いたまま列を離れたり、シートなどを貼っての場所取りはご遠慮ください。
    ※並んでいる列への割り込み、先に並んでいる方との後からの合流などは、ご遠慮ください。
    ※座席は自由席ですが、入場時に座席確保券をお渡ししますので、ご自身のご希望される座席(先に確保券が貼付されていない座席)に貼付して、座席を確保してください。
    ※館内および敷地内には喫煙場所はありません。
    ※イベントスケジュールは予告なく変更する場合がございます。
    ※イベント当日は、取材カメラが入る関係で、ご来場のお客様の個々の肖像権については、Hondaウエルカムプラザ青山に帰属することをご了承ください。
    ※3月17日のASIMO & UNI-CUBのデモンストレーションは11:00~の1回となりますので、あらかじめご了承ください。
    ※四輪車、二輪車の展示車両も少なくなる予定です。展示車に関する詳細なお問合せは、ご面倒ですが03-3423-4118までご確認ください。

  • ホンダ F1バルセロナテスト2 – 2日目レポート

    ホンダ F1バルセロナテスト2 – 2日目レポート

    ホンダは、2019年のF1世界選手権に向けた最後の公式テストとなる4日間にわたるプレシーズンテストの2日目を終えた。

    ウインターテストは6日目を迎え、開幕までに走行できるのはあと2日のみ、オーストラリアGPのプラクティスセッション開始までも残すところ16日になった。

    今日はトロロッソ・ホンダはダニール・クビアト、レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンが走行を担当し、ダニールが101周、マックスが128周を走行した。

    ホンダとしては、昨日に引き続き走行を重ねてデータを蓄積していくとともに、チームがプログラムを順調に進めるために問題なく走行を続けていけることにフォーカスしながらプログラムを進めていった。

    一日を通して、レッドフラッグやその他の要因により走行を止めなければならないこともあったが、パワーユニット(PU)としては総じて問題なくセッションを終えている。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日はここまでのウインターテストでは最もイレギュラーが多かった一日でした。午前も午後にも赤旗中断やその他の要因により、計画していたほどの周回を重ねることができませんでした。ただ、そのような状況でも、両チームとも100周超を走行し、PUとしては今日も大きなトラブルのない一日になりました。テストも残すところ2日のみとなりましたので、チームとともに限られた時間を効率的に使いながら、残りのプログラムに臨みます」

    ギヨーム・ロケリン (レッドブル・レーシング レースエンジニアリング責任者)
    「朝のセッションは昨日と同じプランで、多くのショートランでの走行とセットアップ変更を行うことができ、有意義な時間を過ごせました。午後はレースシミュレーションを重視して行うことにしました。3分の2ほどを完了し、マックス(フェルスタッペン選手)が軽くコースアウトしたために、その影響を確認するためギアボックスチェックを行うことになりました。そう簡単にチェックできるパーツではないため、ガレージで少し時間を要してしまいました。コースへ復帰したときの路面状況からは特に得られることもないだろうと判断し、レースワークの一部として予定していたピットストップ練習に時間を使うことにしました。明日も同じプランを行い、マシンの理解を深め、有益な情報を得ることを追求していきたいと思います」

    ジョディ・エギントン (スクーデリア・トロ・ロッソ テクニカルディレクター)
    「テスト2日目の今日の走行はダニール(クビアト選手)が担当し、序盤は通常の空力テストを大きな問題なく行うことができました。気温が上がるにつれて、セットアップ変更をして、さらに予定していたテストプログラムを消化していきました。セッション途中の赤旗に加え、午前中に発生してしまったいくつかの小さな問題に時間を取られてしまったこともあり、走行時間をロスしてしまいました。このことについては明日のセッションの前に解明していかなければなりません。しかし、今日はさらにマシンのセットアップについて理解を深めることができたので、残り2日となったウインターテストにどう活かしていけるか楽しみであり期待しています」

    マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
    「パーフェクトな日だったとは言えませんが、良い一日だったと思います。(ギアボックスの状態確認について)何かが壊れるまで走り続けるよりは、その前にきちんと時間をかけて状態を確認したほうが良いと思っています。午後は(コースアウトのダメージを確認するために)ガレージ内でのマシンの状態確認に多くの時間を費やしましたが、セッション終盤にはコースに戻ることもできました。少し遅れを取ってしまいましたが、120周の走行を完了することができたので、非常にポジティブな一日だったと思います。周回を重ねれば重ねただけ充実した一日になっていくものですが、その意味で今日は多くの走行ができましたし、僕は満足しています」

    ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
    「今日はテストとしてはいい一日になったと思います。多くの有効なテストアイテムをこなすことができ、いいラップを記録することもできました。もちろん、常に可能な限り多くの周回を走りたいのと思うものですが、細かい問題が多々発生してしまい、時間を取られてしまった部分もありました。全体としては、今日は実りある日だったと言えると思います。多くの有益なテストを行うことができたので、次の日のテストに集中することができそうです。ライバルは皆それぞれ違うプログラムをテストでは行っているので、タイムについてはあまり気にしていませんが、マシンにはかなりいい手応えを感じています。今日予定していたテスト項目はほぼすべてこなせたので、今日入手したたくさんの有益なデータを、これからエンジニアと見返していきます。僕が乗れるのはあと一日なので、メルボルンに向かう前にその時間を最大限に活かしたいと思います」

    関連:F1バルセロナテスト 2日目 結果:マクラーレンのサインツが最速タイム

  • トロロッソ・ホンダ 「小さな問題もセットアップの理解は深まった」

    トロロッソ・ホンダ 「小さな問題もセットアップの理解は深まった」

    トロロッソ・ホンダのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、F1バルセロナテスト2の2日目の作業を振り返った。

    2日目はダニール・クビアトがテストを担当。午前中はマシンの細かな問題のチェックに時間がかかり36周しかできなかったダニール・クビアトだが、午後は65周を走行。マシンのセットアップについいて理解を深めることができたとジョディ・エギントンは語る。

    「テスト2日目の今日の走行はダニール(クビアト)が担当し、序盤は通常の空力テストを大きな問題なく行うことができた」とジョディ・エギントンはコメント。

    「気温が上がるにつれて、セットアップ変更をして、さらに予定していたテストプログラムを消化していった。セッション途中の赤旗に加え、午前中に発生してしまったいくつかの小さな問題に時間を取られてしまったこともあり、走行時間をロスしてしまった。このことについては明日のセッションの前に解明していかなければならない」

    「しかし、今日はさらにマシンのセットアップについて理解を深めることができたので、残り2日となったウインターテストにどう活かしていけるか楽しみであり期待している」

    テスト3日目となる明日28日(木)はアレクサンダー・アルボンが走行を担当する。

    関連:F1バルセロナテスト 2日目 結果:マクラーレンのサインツが最速タイム