カテゴリー: トロロッソ

  • トロロッソ・ホンダ 「直線でのスピードと低速コーナーで劣っている」

    トロロッソ・ホンダ 「直線でのスピードと低速コーナーで劣っている」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーが、トロロッソ・ホンダのF1イギリスGPの予選を振り返った。

    フリー走行3回目でブレンドン・ハートレーのサスペンションが破損するトラブルが発生。マシンの修復が間に合わず、チームは予選の走行を断念している。この影響で、予選前にピエール・ガスリーのマシンのサスペンション交換を実施。ガスリーはそれによってセットアップも変更を強いられた。

    それでもピエール・ガスリーはQ2進出を果たして14番手グリッドを獲得。ブレンドン・ハートレーはピットレーンから決勝をスタートする。

    ジェームス・キーは、今週末のトロロッソ・ホンダは、高速コーナーでは競争力があるが、直線でのスピードと低速コーナーで劣っている状況だと分析する。

    「厳しい一日だった」とジェームス・キーはコメント。

    「まず、ブレンドンにはマシンに問題があったことを申し訳なく思っている。彼が無事で本当によかったし、F1マシンの安全性が示されたとは思うが、あのような光景は誰もが目にしたくないものだと思う」

    「サスペンションに問題があったが、事前には見つけることができないものだった。細部を調査するとともに、ピエールのマシンに同じことが起こらないように、原因がはっきりするまでの予防的措置として交換を行った」

    「ブレンドンのマシンはダメージが大きく、予選には出走できなかったので、彼は明日ピットスタートになる。ピエールはP3でほとんど走行できず、予定していたアイテムのテストやセットアップの進捗ができない状態で予選に進んだため、不利な状況だった」

    「そんな中、ピエールは昨日のフリー走行よりも予選のほうがマシンが良くなったと感じていたので、Q1で3回のアタックを行って感触を確かめた。Q2では想定していたペースが出せたが、今日はQ3進出は不可能だったと思う」

    「週末を通じて中速コーナーでの改善を進めてきたが、高速コーナーでもかなり競争力がある状態だ。直線でのスピードと低速コーナーでは劣っているが、今週末と先週のオーストリアで学んだので、何に取り組まなければならないかは分かっている」

    「昨日のロングランペースはライバルと比べても悪くないし、レースまでに全力を尽くし、14番手スタートのピエールが混乱に巻き込まれなければ、チャンスはあるはずだ。ブレンドンもピットスタートだが、追い上げに期待している」

    関連:F1イギリスGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション獲得!

  • 【動画】 ブレンドン・ハートレー、サスペンション故障で大クラッシュ

    【動画】 ブレンドン・ハートレー、サスペンション故障で大クラッシュ

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、7日(土)に行われたF1イギリスGPのフリー走行3回目で大クラッシュを喫した。

    セッション開始直後、ブレンドン・ハートレーはターン6でブレーキを踏んだ瞬間に左フロントサスペンションが突然破壊。

    ブレンドン・ハートレーは、スピンしながら、目の前のバリアに高速でフロントから突っ込んだ。このクラッシュでセッションは赤旗中断となった。

    幸い、ブレンドン・ハートレーはクルマを降りて歩いている姿が国際映像で流れており、深刻な怪我はないようだ。

    非常に不可解なクラッシュであり、今後チームメイトのピエール・ガスリーに同じトラブルが発生しないが、また、予選までにハートレーのマシンが修復できるかは不明な状況となっている。

    関連:F1イギリスGP フリー走行3回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • トロロッソ・ホンダ:ハートレー予選欠場、ガスリーはサスペンション全交換

    トロロッソ・ホンダ:ハートレー予選欠場、ガスリーはサスペンション全交換

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1イギリスGPのフリー走行3回目のサスペンション故障と大クラッシュにより、予選には参加しないことになった。また、ピエール・ガスリーに関してはFIAからサスペンションを全交換することが予選参加の条件となった。

    フリー走行3回目の序盤、ブレンドン・ハートレーはターン6の進入でブレーキを掛けた際にに左フロントサスペンションが破損。高速でバリアにクラッシュした。

    ブレンドン・ハートレーはすぐに自力でマシンを降りて、予防措置として検査を受けるためにメディカルセンターに向かい、ドライブしても問題ないとの診断が下っている。

    しかし、トロロッソ・ホンダは、予選開始までの2時間ではマシンの修復が間に合わず、また原因も解明できていないからブレンドン・ハートレーが予選を欠場することを発表した。

    また、FIAは事故の原因を調査しており、ピエール・ガスリーが予選に参加する場合にはクルマの4輪全てのサスペンションを変更するようにチームに伝えたという。

    トロロッソのチーム代表のフランツ・トスト代表は「ガスリーはサスペンションを新しいパーツに好感して予選に参加する。ハートレーは、明日のレースに出られるよう努力する。モナコまで使ったモノコックに交換する予定だ」と述べた。

  • トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 金曜フリー走行レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 金曜フリー走行レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1イギリスGP 初日のフリー走行で、ピエール・ガスリーがP1で12番手、P2ではトラブルが発生し13番手で終了。ブレンドン・ハートレーは、セッティングを進めながらプログラムを消化し、P2は18番手だった。

    第10戦イギリスGPが、シルバーストン・サーキットで開催された。シルバーストンは、ホンダF1の拠点であるミルトンキーンズから近く、ホンダにとっては日本GPとともにホームレースとも言えるグランプリとなる。

    朝から青空が広がり、日差しが強いなか、初日の金曜日にP1、P2が行われた。午前10時、気温20℃で迎えたP1で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともにソフトタイヤによる走行を行った。マシンのセッティングのプログラムを順調に消化し、2台ともに31周を周回。パワーユニットとしては全開率の高いサーキット特性に合わせたセットアップを進め、車体側もエアロの調整を進めま。ガスリーは1分30秒004のタイムで12番手、ハートレーは1分30秒749で19番手とった。

    気温26℃、路面温度は51℃にまで上昇した午後2時にP2がスタート。ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、ミディアムタイヤでコースインし走行を続ける。セッション後半、ソフトタイヤに履き替えた2台は、タイムアタックを行い、ガスリーが1分29秒831、ハートレーが1分30秒404をマーク。それぞれ自己ベストを更新した。その後、ガスリーはパワーユニットにトラブルが発生し、走行中にストップしたが、このパワーユニットは、走行距離も長くなっていた前仕様の金曜走行用で、チームは当初の予定通り、週末に向けて予選・レース用のパワーユニットに交換する。ハートレーは、その後もソフトタイヤで走行を続け、ロングランのプログラムを消化しています。P2ではガスリーが13番手、ハートレーが18番手でセッションを終了した。

    イギリスGP2日目は7日(土)、午前11時(日本時間日午後7時)よりP3、午後2時(日本時間午後10時)より予選が行われます。

    ピエール・ガスリー
    「午前中は主に空力のテストに特化して、新たに導入したパッケージの理解に努めました。チームにとって有用なデータが取れていればうれしいです。午後のP2では、エンジンに問題が発生して早めにストップせざるを得なかったので、残念ながら多くの周回はこなせませんでした。現段階では、このサーキットは僕らにとって厳しいように思います。ここで上手く機能するセットアップが見つけられていないので、マシンに満足できる状態ではありません。明日に向けて、今晩は改善に努めます」

    ブレンドン・ハートレー
    「今日は、すべての走行がスムーズにいき、信頼性の面ではいい一日でした。かなり幅広いプログラムをこなさなければならず、新パーツのテストに加え、データ収集のために旧型エアロでの走行もこなしました。2セッションともこうしたテストに費やしたので、今日のラップタイムが実力を反映したものだとは思いません。今夜は収集したデータを解析して、明日はベストなパッケージを作れればと願っています」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日は通常の金曜と同様に、マシンとパワーユニットセッティングを煮詰めるとともに、2台ともにエアロの比較テストを行っていました。ガスリー選手についてはP2の残り30分と言うところでパワーユニットのデータに異常が見られたため、マシンを止めることになりました。2台ともに金曜日用のパワーユニットでの走行で、当初から今晩には交換予定だったため、明日以降の計画に大きな変更はありません」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
    「パフォーマンス向上を続けていくため、シルバーストンには空力のアップグレードを持ち込んでいて、ピエールは両セッションともに、ブレンドンはP2のみ装着して走行しました。P1では、大半の時間を空力のテストに使い、ピエールはエアロレイクを付けてスタートするなど、さまざまな項目をテストするプランでしたが、必要なデータはすべて集めることができました。また、もう一つの課題であるマシンバランス向上を目指して、メカニカルセットアップも進めました。P2は普段のフリー走行のプログラムに近く、ショートランから始めてロングランでのシミュレーションへ移行していきました。路面温度が午前に比べて10℃以上も上がったので、両マシンともにバランスに明らかな変化が出ており、それを再度整えるために、セッションの序盤にミディアムタイヤでの走行を行いました。残念ながら、ピエールはソフトタイヤでのショートラン中にパワーユニットに問題が発生し、予定していたロングランはできませんでした。予選、レースともに今日のP2と似たようなコンディションになると見込まれるので、今日の気温に合わせてマシンを見直し、ドライバーがより攻められるようにできればと思います」

    関連:
    ・F1イギリスGP フリー走行2回目:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
    ・F1イギリスGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • トロロッソ・ホンダ:フェラーリ型の“空洞ミラー”を投入 / F1イギリスGP

    トロロッソ・ホンダ:フェラーリ型の“空洞ミラー”を投入 / F1イギリスGP

    トロロッソ・ホンダは、F1イギリスGPにフェラーリ型の“空洞ミラー”を投入。ピエール・ガスリーがテストを実施した。

    激しい中団バトルを戦うトロロッソ・ホンダは、STR13を改善するべくプッシュしており、前戦F1オーストリアGPで新たな空力パッケージを投入している。

    今回の新型ミラーの投入は、トロロッソ・ホンダが開発バトルにおいてあらゆる手を尽くしていくことを示すものとなっている。

    前戦F1オーストリアGPではブレンドン・ハートレーが新パーツをテストしていたが、F1イギリスGPではピエール・ガスリーのマシンに空洞ミラーが搭載されてテストが実施された。効果が検証されれば、明日以降にも継続して使用されるとみられている。

    通常、F1カーでは、ミラーはパフォーマンスを向上させるよりも、ドラッグの原因となったり、気流に干渉するパーツとなっている。だが、このコンセプトは、ミラーを空洞にして気流を通すことで、サイドポッドに特定の場所に空気を送り、マシン後方の気流を向上させることを狙っている。

    フェラーリは、今シーズンの開幕時からSF71Hに空洞ミラーを採用しておえり、F1スペインGP以降にミラーの搭載位置をヘイローに移動してからもこのコンセプトを継続している。

    関連:F1イギリスGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • トロロッソ・ホンダ 「必要なデータはすべて集めることができた」

    トロロッソ・ホンダ 「必要なデータはすべて集めることができた」

    スクーデリア・トロ・ロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、トロロッソ・ホンダのF1イギリスGP初日の作業を振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、F1イギリスGPに空力アップグレードを持ち込んでおり、ピエール・ガスリーは両セッションともに、ブレンドン・ハートレーはP2のみ装着して走行を実施した。

    ピエール・ガスリーはP1で12番手、P2ではトラブルが発生し13番手で終了。ブレンドン・ハートレーは、セッティングを進めながらプログラムを消化し、P2は18番手で終えた。

    初日は、2台ともに走行距離も長くなっていた前仕様の金曜走行用のパワーユニットで走行を行っており、ピエール・ガスリーはトラブルによりロングランはできなかったものの、パワーユニット的には残りの週末は問題なく進められる。

    「パフォーマンス向上を続けていくため、シルバーストンには空力のアップグレードを持ち込んでいて、ピエールは両セッションともに、ブレンドンはP2のみ装着して走行しました」とジョナサン・エドルズはコメント。

    「P1では、大半の時間を空力のテストに使い、ピエールはエアロレイクを付けてスタートするなど、さまざまな項目をテストするプランでしたが、必要なデータはすべて集めることができました。また、もう一つの課題であるマシンバランス向上を目指して、メカニカルセットアップも進めました」

    「P2は普段のフリー走行のプログラムに近く、ショートランから始めてロングランでのシミュレーションへ移行していきました。路面温度が午前に比べて10℃以上も上がったので、両マシンともにバランスに明らかな変化が出ており、それを再度整えるために、セッションの序盤にミディアムタイヤでの走行を行いました」

    「残念ながら、ピエールはソフトタイヤでのショートラン中にパワーユニットに問題が発生し、予定していたロングランはできませんでした。予選、レースともに今日のP2と似たようなコンディションになると見込まれるので、今日の気温に合わせてマシンを見直し、ドライバーがより攻められるようにできればと思います」

    関連:
    ・F1イギリスGP フリー走行2回目:セバスチャン・ベッテルがトップタイム
    ・F1イギリスGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム

  • トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1 第10戦 イギリスGPへの意気込みと舞台となるシルバーストン・サーキットについて語った。

    シルバーストンはファクトリーがあるミルトン・キーンズから近く、ホンダにとって特別なサーキット。F1のグランプリが初めて行われた場所であり、その精神を体現したサーキットでもある。

    エンジン全開のコーナーがあり、レースの65%がフルスロットルで争われるこのサーキットでは、パワーユニットがいつも以上の働きをすることになる。

    ピエール・ガスリー
    「シルバーストンに戻ってくるのは、少し複雑な気分です。前回ここでレースをしたのは、2016年にGP2で初優勝を飾ったときでした。それ自体は良かったのですが、その週末は金曜に両親と一緒に移動している際に大きな交通事故に遭ってしまいました。僕は椎骨を骨折し、母は重傷のために、2ヶ月も集中治療室に入院して、もうダメかと思ったほどでした。そのレースウイークは、あらゆる感情を背負って戦ったのです。ただ、サーキットは大好きです。レイアウトは複雑で、有名なコーナーがたくさんあります。現代のF1マシンでマゴッツからべケッツへ駆け抜けるのは、本当に感動的な光景になるでしょう。加えて、英国の情熱的なファンが特別な雰囲気を作り出してくれます。最高のレースウイークになると思うので、とても楽しみです。今はトロロッソの風洞施設があるビスターに滞在していますが、レースウイークが始まる前には、ミルトン・キーンズにあるホンダのファクトリーを初訪問する予定です。そこで、残りのシーズンでの改善に向けて懸命にプッシュしてくれている仲間たちを激励しようと思います。また、水曜日には、レッドブルドライバー全員がクリスティアン・ホーナーに招かれてクレーピジョン射撃をするんです。僕は初めてなので、間違えて他の人を撃たないようにしなければいけませんね(笑)。実は、数年前にミルトン・キーンズに1年半暮らしていたんです。そのときはレッドブル Racingのシミュレーター作業をたくさん行いました。その意味でも、シルバーストンに帰るのが楽しみです」

    ブレンドン・ハートレー
    「シルバーストンからほど近くのミルトン・キーンズには約7年間暮らしたことがあり、いい思い出ばかりです。このあたりは多くのチームが拠点を構えており、F1のホームタウンとも言える場所で、僕たちトロロッソの風洞施設もすぐ近くのビスターという街にあるんです。シルバーストン・サーキットでは何度もレースをしましたし、好結果を残すこともできました。長い歴史を持つサーキットで、コプス~マゴッツ~べケッツといった高速コーナーでの走りは多くの人に愛されています。今年は路面が再舗装されたので、これまでよりもグリップが増すでしょう。高速コーナーが多いということは、オーバーテイクは難しくなるので、予選が重要です。カナダで投入されたパワーユニットのアップグレードには手ごたえを感じています、オーストリアでの空力アップデートも、ここはより多くのダウンフォースが必要となるコースなので、いいタイミングだったと思います。このサーキットを今のF1マシンで走るのが本当に楽しみです。シルバーストンは真のドライバーズサーキットで、天候もあいまって素晴らしいレースを生み出します。F1にとって原点ともいえるトラックですし、さまざまな特性を持ち、雰囲気は最高です。力強い走りができればと思いますし、ここ数戦よりも少し運に恵まれることを願っています」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今回は3連戦最後となる英国でのレースです。ホンダ はF1参戦時、第2期にラングレー、第3期にブラックネル、現在はミルトン・キーンズと、英国に最前線基地とも呼べる拠点を置いてきました。したがって、英国GPは日本GPと同じく我々のホームレースと言えます。現在、そのレースチームの拠点となるミルトン・キーンズでは、パワーユニットのメンテナンスやエンジンベンチでのテストに加え、バッテリーパックの開発も行っています。今回のレースには、それらの開発に関わる同僚やその家族、友人などが応援に来てくれる予定です。そして、同じく英国にあるホンダの欧州本社や研究所、スウィンドン工場からも多くの仲間が来てくれます。今回のレースの地となるシルバーストン・サーキットは、スロットル全開率が65%近く、パワーユニットのパワーが重要となる高速サーキットですし、ストレートでの戦闘力を得るためのエネルギーマネジメントなども併せて重要となります。ここ2戦は難しい戦いが続きましたが、3連戦の最後となるシルバーストンではホームの観衆にいいレースを見てもらえるように、万全の準備をして臨みたいと思います」

    関連:2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピエール・ガスリー 「ラリークロスのマシンを運転しているようだった」

    ピエール・ガスリー 「ラリークロスのマシンを運転しているようだった」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1オーストリアGPのオープニングラップでマシンにダメージを負った後、まるでラリークロスのマシンでレースをしているように感じたと述べた。

    12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、スタート直後にストフェル・バンドーン(マクラーレン)から追突された。レースを続行することはできたが、フロアにダメージを負ったことでタイヤに苦しむことになり、終盤にポイント圏内から脱落して11位でレースを終えた。

    「正直、僕にとってこれまでで一番難しいレースだったように思う」とピエール・ガスリーはコメント。

    「1周目にストフェルと接触して、リアサスペンションが曲がり、フロアの半分が外れてしまった。その時点からはとにかくあらゆる場所でスライドしていたし、クルマと格闘していた。最後まで走り切れたのはかなりラッキーだった」

    「レースでは20回くらいコースオフしていたし、とにかくコース上にクルマを留めようと頑張った」

    「ポイントを獲得できれば素晴らしかったのは確かだけど、僕はあらゆる手を尽くした。でも、もうF1ではなくラリークロスのマシンを運転しているようだったね」

    だが、ピエール・ガスリーはオープニングラップでの事故はレーシングインシデントだったと考えている。

    「左側にランス(ストロール)がて、彼の左側には(ニコ・ヒュルケンベルグ)がいた。僕たちは4ワイドになっていたと思うし、トラックは十分に幅広くはなかった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ストフェルが不注意ではなかったことはわかっている。判断を誤ってしまっただけだろう。彼が意図的にやったわけではなことはわかっている。でも、それが僕の残りのレースに影響を与えたのは確かだ」

    ピエール・ガスリーは、多くのマシンがリタイアしたレースでポイントを獲得するチャンスを逃したと悔しがった。

    「かなり悔しい。ハミルトンとボッタス、ダニエル(リカルド)がリタイアして大きなチャンスがあったし、普通の状況だったが8位は楽に手にできたと思っている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「1周目の後、パンクやサスペンションが壊れてピットに入ることになると思ったけど、なんとか最後まで走り切ることができた。本当にタフだった」

    関連:F1オーストリアGP 結果:マックス・フェルスタッペンが今季初優勝!

  • ブレンドン・ハートレー 「トロロッソ・ホンダには入賞できる力があった」

    ブレンドン・ハートレー 「トロロッソ・ホンダには入賞できる力があった」

    ブレンドン・ハートレーは、F1オーストリアGPで完走できていれば、トロロッソ・ホンダにはポイントを獲得できるポテンシャルがあったと考えている。ハートレーは54周目にマシントラブルによってリタイアしている。

    ホンダF1は、予選終了後にブレンドン・ハートレーのパワーユニット交換を行い、グリッド降格ペナルティーを科されたが、予選順位通りの10列目19番手からのスタート。

    なお、パワーユニット交換はトラブルによるものではなく、予選結果と今後のパワーユニット使用予定を踏まえた戦略的なものとしている。

    スーパーソフトでスタートしたブレンドン・ハートレーは、第1スティントを延ばし、10番手まで順位を上げていた54周目にマシントラブルによってスローダウンしストップ、その場でリタイアとなった。

    「ペースは本当によかったし、僕にはポイントを獲得する本格的なチャンスがあった。僕たちは本当に長く走っていたし、最後にウルトラソフトに交換する計画だった」とブレンドン・ハートレーは Motorsport Week にコメント。

    「順位を上げることはできたはずだし、ポイントは間違いなく可能だった」

    来季からホンダのF1パワーユニットを搭載するレッドブルは、ブレンドン・ハートレーの故障の原因を調査しているが、ハートレーは何も心配することはないと主張する。

    「リアに振動があったので、最初はパンクかと思ったけど、原因ははっきりしていない。今晩それを突き止め、次戦のシルバーストンにはさらに強化して臨めればと願っている」

    「何が壊れたのかはまだわからないけど、ホンダとは関係のないものだし、クルマのリアの何かの不具合だ。何かに大きな影響があったわけではないし、まだ調査しているところだ」

    F1オーストリアGPをノーポイントで終えたトロロッソ・ホンダは、コンストクターズ選手権8位を維持してはいるものの、ダブル入賞を果たしたザウバーに6ポイント差まで迫られており、フォース・インディアとの差は23ポイントに広がった。

  • トロロッソ・ホンダ:F1 第9戦オーストリアGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1 第9戦オーストリアGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダのチームスタッフが、2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPのレース週末を振り返った。

    連戦の中にあって、マシンにアップデートを施して挑んだオーストリアGP。レースでは2台が入賞圏内を走行する好ペースを見せるも、アクシデントにも苦しめられ、惜しくもポイント獲得は果たせなかった。

    オーストリアGPの舞台となるレッドブル・リンクは、言うまでもなくレッドブルのホームコースである。かつてはオステルライヒリンク、A1リンクと呼ばれていたこの丘陵にある美しく、長い歴史のあるサーキットは、2010年にレッドブルによって全面的に改修され、安全なコースと近代的な施設を備えたトラックに生まれ変わった。グランプリの中でも、関係者に人気の高いコースとしても知られている。

    レッドブルグループに属するトロロッソにとってはホームレース、かつチーム代表のフランツ・トストにとっては、ホームグラウンドでもあり、オーストリアGPはトロロッソ・ホンダにとって特別なレースとなった。

    「レッドブル・リンクは、起伏に富むコースレイアウトと、前回のフランスGPを越える60%前後の高いエンジン全開率が特徴として挙げられます。標高が約700mと高く、平地に比べて空気が薄いことで、冷却効率の低下やターボチャージャーの仕事量も上昇しますので、高い全開率と合わせて、PUにとってはタフなサーキットです。このサーキットでの基本的なエネルギーマネージメントについては大きな懸念はありませんが、予選ラップタイム、レース中の戦闘力など、トータルでPUパフォーマンスが発揮できるように最適な設定を煮詰めていきます」と大会前、ホンダF1 テクニカルディレクターの田辺豊治は語った。

    この大会が特別だったもう一つの点としては、ホンダが2019年からレッドブルへのPU供給を発表して間もないタイミングであったことも挙げられる。金曜日のFIA定例記者会見にはレッドブル代表のクリスチャン・ホーナー、トスト、そして田辺豊治も召集された。

    田辺豊治は、「レッドブルへのPU供給が決まったことはとてもうれしいことですが、大きなプレッシャーを感じています。2チームに高いパフォーマンスのPUを供給するために、これからも努力を続けます」と会見でコメントした。

    連戦の中にあって、今回、チームは車体側、特に空力面のアップデートを投入。PUに関しても、カナダで投入したアップデート仕様の効果は確認されており、マシンとしては大きなパフォーマンスアップが期待されていた。

    金曜日のプラクティスから、アップデートしたエアロパーツの効果は確認された。PUもトラブルなくパフォーマンスを発揮。しかし、実際の走行では、少しのトラブルやアクシデントがたびたび2人のドライバーに降りかかり、なかなか結果を出すことができない。金曜日にはピエール・ガスリーに、土曜日にはブレンドン・ハートレーのマシンにトラブルが発生し、接戦が予想された予選ではわずかの差でガスリーが12番手、ハートレーが19番手に終わった。

    「予選ではQ3進出を狙っていましたが、ガスリー選手があと少しのところでQ2敗退となったことはとても残念でした」と田辺豊治は悔しさをにじませた。

    それでもドライバーのマシンに対しての評価はポジティブで、入賞への自信も見せていた。迎えたレース当日。ガスリーは1周目に他車と接触し、マシンにダメージを負ってしまう。それでも終盤までポイント圏内を走行するも、この時点ですでにタイヤはボロボロの状態。結果、10番手以内を死守することは叶わず、11位でレースを終えた。19番手からスタートしたハートレーは、タイヤ交換を引き伸ばす作戦でポジションを上げ、終盤に追い上げられるペースも見せていたが、マシントラブルによりリタイアとなってしまった。

    あと一歩。オーストリアGPは予選も決勝も、あと一歩が届かなかった週末となった。アップデートの効果を最大限に引き出すために、チームもドライバーも着実な進化を模索するための努力を続けていく。「2人とも入賞圏内を走っていただけに、非常に残念な結果となりました。が、すぐにイギリスでの戦いが始まります。シルバーストンは、我々の拠点であるミルトンキーンズからも近いので、ある意味ホームレースとも言える戦いです。そこで、もう一度ポイント獲得にチャレンジします」と田辺豊治は力強く語った。